JP2022056760A - 動力伝達ベルト及び動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を向上した動力伝達ベルト等を提供する。【解決手段】環状に形成されるとともに、巻き掛けられるプーリ200の軸方向に沿って幅方向が配置された帯状部110と、帯状部から内径側に突出し帯状部の長手方向に沿って延びるとともに、帯状部の幅方向に配列された複数のリブ131とを有する動力伝達ベルト100を、帯状部を長手方向と直交する断面で切って見た断面形状が弧状に湾曲した構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のプーリ間に掛け渡される動力伝達ベルト、及び、動力伝達ベルトとプーリを備える動力伝達装置に関する。
例えば自動車用のエンジンの補機駆動などを目的として、複数のプーリに巻き掛けられ、プーリ間で動力を伝達する動力伝達ベルトを用いることが知られている。
このような動力伝達ベルトとして、環状のベルトの内径側に、ベルトの幅方向に複数配列されたV字状断面のリブを設けたいわゆるVリブドベルトが知られている。
動力伝達ベルトに関する従来技術として、例えば特許文献1には、並列に設けられた複数本のVベルトを、ゴム付き伸縮性帆布により連結一体化するとともに、各Vベルト部の背面部を凸面状に形成することが記載されている。
特許文献2には、複数本のVベルトを帆布で連結したVリブドベルトにおいて、帆布を構成する縦糸、横糸の角度配置により、ベルト振れを抑制することが記載されている。
特許文献3には、Vリブドベルトのリブ部を横切る1列の溝を形成する凹部を所定ピッチ又はランダムピッチで設けることにより、発生振動の固有振動周期に変化を持たせ、外力の振動の周期による共振を抑制することが記載されている。
特開昭55-135244号公報 特開2004-169883号公報 特開2002-340104号公報
例えばエンジンの補機レイアウトなどの制約上、比較的長いVリブドベルトを用いる必要がある場合、プーリからのベルト外れや、プーリ間のベルト振れによる周辺部品への干渉が懸念される。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、信頼性を向上した動力伝達ベルト及び動力伝達装置を提供することである。
本発明を適用した動力伝達ベルトの一態様は、環状に形成されるとともに、巻き掛けられるプーリの軸方向に沿って幅方向が配置された帯状部と、前記帯状部から内径側に突出し前記帯状部の長手方向に沿って延びるとともに、前記帯状部の幅方向に配列された複数のリブとを有する動力伝達ベルトであって、前記帯状部を長手方向と直交する断面で切って見た断面形状が弧状に湾曲して形成されることを特徴とする。
これによれば、動力伝達ベルトがプーリに巻き掛けられる領域においては、動力伝達ベルトの張力により、帯状部が平坦に近づくよう変形することにより、複数のリブの間隔が変化するよう動力伝達ベルトの断面形状が変化する。これにより、リブとプーリとの接触箇所における面圧が向上し、ベルトが外れる方向への挙動に対する抗力が増してベルト外れを防止することができる。
また、動力伝達ベルトがプーリに巻き掛けられる領域以外では、帯状部が湾曲していることから直立性が向上し、ベルト振れを抑制して他部品との干渉を防止することができる。
本発明を適用した動力伝達装置の一態様は、上記発明に係る動力伝達ベルトと、前記動力伝達ベルトが巻き掛けられるプーリとを有する動力伝達装置であって、前記プーリは、前記動力伝達ベルトの複数のリブがそれぞれ挿入される複数の溝部を回転軸方向に沿って配列して構成され、前記プーリを前記回転軸を含む平面で切って見た断面形状において、前記複数の溝部は、前記動力伝達ベルトの前記帯状部の前記湾曲と同じ方向に湾曲した弧に沿って配列されることを特徴とする。
これによれば、プーリが動力伝達ベルトに適合した形状を有することにより、安定した摩擦力を得ることができ、上述した効果をさらに促進することができる。
以上説明したように、本発明によれば、信頼性を向上した動力伝達ベルト及び動力伝達装置を提供することができる。
本発明を適用した動力伝達ベルト及び動力伝達装置の実施形態の模式的断面図である。 本発明の比較例である動力伝達ベルト及び動力伝達装置の模式的断面図である。
以下、本発明を適用した動力伝達ベルト及び動力伝達装置の実施形態について説明する。
実施形態の動力伝達ベルト及び動力伝達装置は、例えば、乗用車等の自動車において、エンジンの補機駆動用などに使われるものである。
図1は、実施形態の動力伝達ベルト及び動力伝達装置の実施形態の模式的断面図である。
図1は、動力伝達ベルトを長手方向(走行方向)と直交する平面で切って見た断面、及び、プーリを中心軸を含む平面で切って見た断面を示している。(後述する図2において同じ)
実施形態の動力伝達ベルトであるベルト100は、幅方向に複数のV字状のリブが設けられた、いわゆるVリブドベルトである。
ベルト100は、抗張部110、上布120、芯ゴム130等を有して構成されている。
抗張部110は、ベルト100において主に動力伝達を担うバンド状の部分(本発明にいう帯状部)である。
抗張部110は、芯ゴム130の外側に、たが状に設けられ、遠心力等によるベルト100の拡径を抑制しつつ、張力の大部分を負担する。
抗張部110は、複数のコード111を、接着ゴム層112で保持して構成されている。
コード111は、例えばポリエステル、ナイロン等の化学繊維を撚り合わせて糸状あるいは紐状に構成したものである。
コード111は、ベルト100の長手方向(周方向)に沿って延在するとともに、ベルト100の幅方向(図1における左右方向)に分散して複数配列されている。
接着ゴム層112は、複数のコード111をベルト100の幅方向に結合し、帯状にまとめるものである。
接着ゴム層112は、ベルト100の厚さ方向(図1における上下方向)において、一様の厚さを有する。
上布120は、抗張部110におけるベルト100の外側(図1における上側)の面部に貼付されている。
上布120は、例えば綿や合成繊維からなる織物として構成されている。
上布120は、抗張部110のコード111等を保護する機能を有する。
芯ゴム130は、抗張部110におけるベルト100の内側(図1における下側・プーリ200に接触する側)に設けられている。
芯ゴム130は、リブ131、溝部132、連結部133等を一体に形成したものである。
リブ131は、プーリ200側へ突出するとともに、ベルト100の長手方向(周方向)に沿って環状に延在した突状である。
リブ131は、ベルト100の長手方向と直交する断面で切って見た横断面形状が、突端部側がすぼまった台形状(いわゆるVリブ状)に形成されている。
リブ131は、ベルト100の幅方向(図1における左右方向)に、等間隔に例えば5本が配列されている。
溝部132は、隣接する一対のリブ131の間に形成され、プーリ200のリブ231が挿入される部分である。
連結部133は、各リブ131の基部(抗張部110側の端部)をベルト100の幅方向に連結するとともに、溝部132の溝底面、及び、抗張部110との接合面を構成するものである。
上述した接着ゴム層112、及び、芯ゴム130は、例えば、ブタジエンゴム(BR)クロロプレンゴム(CR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)などによって形成され、加硫接着により接合した構成とすることができる。
プーリ200は、例えばエンジンの出力軸や、被駆動部品である補機類の入力軸などの回転軸に取り付けられる回転体である。
プーリ200は、例えば、金属や硬質樹脂など、ベルト100を構成する材料よりも硬質の材料によって一体に形成されている。
実施形態の動力伝達装置1は、複数のプーリ200に、上述したベルト100を掛け渡して構成されている。
プーリ200は、ボス部210、ウェブ部220、リム部230等を有する。
ボス部210は、円筒状に形成され、図示しない回転軸が挿入され固定される部分である。
ウェブ部220は、ボス部210の外周面から外径側に張り出した円盤状の部分である。
リム部230は、ウェブ部220の外周縁部に設けられ、回転軸と同心の円環状に形成された部分である。
リム部230の外周面部には、リブ231、溝部232が形成されている。
リブ231は、リム部230の外周面から突出し、プーリ200の周方向に沿って環状に延在する突状である。
リブ231は、リム部230の中心軸方向に沿って複数配列されている。
リブ231は、ベルト100が巻き掛けられる領域において、ベルト100の溝部132内に挿入される。
溝部232は、隣接する一対のリブ231の間にそれぞれ形成される。
溝部232には、ベルト100が巻き掛けられる領域において、ベルト100のリブ131が挿入される。
実施形態において、ベルト100の抗張部110、上布120は、図1に示すようにベルト100の長手方向に直交する断面において、ベルト100の外側(図1における上側)が凸となる円弧A1に沿って湾曲して形成されている。
また、芯ゴム130のリブ131も、この円弧A1に沿って配列されている。
リブ131は、ベルト100がプーリ200と接触していない(巻き掛けられていない)領域においては、ベルト100の幅方向における中央部から両端部側へかけて、突端部(抗張部110から遠い側)が基部(抗張部110側)に対して中央部側へすぼまるよう順次傾斜し、かつ、ベルト100の厚さ方向における位置が内径側(図1における下側)となるように順次オフセットさせて配置されている。
このようなベルト100の断面形状は、例えば、ベルト100の製造時(例えば加硫工程など)で用いる金型の形状設定により得ることが可能である。
プーリ200のリブ231、溝部232は、上述したリブ131の配置に適合するよう、プーリ200の外径側(図1における上側)が凸となる円弧A2に沿って配列されている。
リブ231は、ベルト100の幅方向における中央部側から両端部側へかけて、突端部(プーリ200の外径側)が基部(プーリ200の基部側)に対して、外側へ広がるよう順次傾斜し、かつ、プーリ200の径方向における位置が外径側(図1における上側)となるように順次オフセットさせて配置されている。
以下、本発明の比較例である動力伝達ベルト及び動力伝達装置と対比して、実施形態の効果を説明する。
図2は、比較例の動力伝達ベルト及び動力伝達装置の模式的断面図である。
比較例において、上述した実施例と共通する箇所には同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
比較例の動力伝達装置1Aは、実施形態のベルト100、プーリ200に代えて、以下説明するベルト100A、プーリ200Aを備えている。
ベルト100Aは、抗張部110、上布120の断面形状が平坦に形成されている。
また、リブ131、溝部132は、ベルト100の厚さ方向に対して傾斜することなく、かつ、ベルト100の厚さ方向における位置が一様となるように配置されている。
プーリ200Aにおいては、上述したベルト100Aの形状に適応し、リブ231,溝部232は、プーリ200Aの径方向に対して傾斜することなく、かつ、プーリ200Aの径方向における位置が一様となるように配置されている。
比較例においては、ベルト100Aがプーリ200Aに巻き掛けられたときに、ベルト100Aのリブ131が、各リブ131の突端部がベルト100Aの幅方向に近接あるいは離間する方向に傾斜する(倒れる)よう変形することはなく、ベルト100Aのリブ131の側面と、プーリ200Aのリブ231の側面との接触力は、主に、ベルト100Aの張力により、ベルト100Aとプーリ200Aとの間でプーリ200Aの径方向に作用する力の分力に限られる。
これに対し、本実施形態によれば、ベルト100がプーリ200に巻き掛けられる領域においては、ベルト100の張力により、抗張部110の横断面形状が平坦に近づくよう(幅方向における中央部がプーリ200の内径側へ変位するよう)変形し、複数のリブ131が相互に広がるようベルト100の断面形状が変化する。
これにより、ベルト100のリブ131と、プーリ200のリブ231との接触箇所における面圧が向上し、ベルト100がプーリ200から外径側へ外れる方向への挙動に対する抗力が増して、ベルト外れを防止することができる。
また、ベルト100がプーリ200に巻き掛けられる領域以外では、ベルト100において比較的剛性が高い部分である抗張部110が湾曲していることから、直立性(曲げ方向の入力に対する抗力)が向上し、ベルト振れを抑制して他部品との干渉を防止することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)動力伝達ベルト及び動力伝達装置の構成は、上述した実施形態に限らず、適宜変更することができる。
例えば、各部材の形状、構造、材質、製法、配置、数量なども特に限定されない。
(2)実施形態の動力伝達ベルト及び動力伝達装置は、例えばエンジンの補機駆動に用いられるものであるが、用途はこれに限定されず、適宜変更することができる。
(3)実施形態では、動力伝達ベルトのリブが相互に傾斜した形状に応じて、プーリのリブも傾斜した構成としているが、例えば実施形態のように帯状部が湾曲し、リブが相互に傾斜した動力伝達ベルトを、比較例のように各リブが直立した一般的な形状のプーリと組み合わせて用いることも可能である。
(4)実施形態では、動力伝達ベルト、プーリのリブを、外側が凸となる円弧に沿って配置しているが、これに代えて、内側が凸となる円弧に沿うように、ベルトの帯状部が逆方向に湾曲した構成としてもよい。
1 動力伝達装置
100,100A ベルト 110 抗張部
111 コード 112 接着ゴム層
120 上布 130 芯ゴム
131 リブ 132 溝部
133 連結部
200,200A プーリ 210 ボス部
220 ウェブ部 230 リム部
231 リブ 232 溝部
A1,A2 円弧

Claims (2)

  1. 環状に形成されるとともに、巻き掛けられるプーリの軸方向に沿って幅方向が配置された帯状部と、
    前記帯状部から内径側に突出し前記帯状部の長手方向に沿って延びるとともに、前記帯状部の幅方向に配列された複数のリブと
    を有する動力伝達ベルトであって、
    前記帯状部を長手方向と直交する断面で切って見た断面形状が弧状に湾曲して形成されること
    を特徴とする動力伝達ベルト。
  2. 請求項1に記載の動力伝達ベルトと、
    前記動力伝達ベルトが巻き掛けられるプーリとを有する動力伝達装置であって、
    前記プーリは、前記動力伝達ベルトの複数のリブがそれぞれ挿入される複数の溝部を回転軸方向に沿って配列して構成され、
    前記プーリを前記回転軸を含む平面で切って見た断面形状において、前記複数の溝部は、前記動力伝達ベルトの前記帯状部の前記湾曲と同じ方向に湾曲した弧に沿って配列されること
    を特徴とする動力伝達装置。
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