JP2022056751A - コミュニケーションシステム、コミュニケーション方法、及びコミュニケーションプログラム - Google Patents

コミュニケーションシステム、コミュニケーション方法、及びコミュニケーションプログラム Download PDF

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翔 清水
Sho Shimizu
哲也 岡村
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Abstract

Figure 2022056751000001
【課題】テレワークの環境においても一組織内での内線電話機能を簡単に実現することができるコミュニケーションシステムを提供する。
【解決手段】利用者が携行する情報処理端末2Aを用いて、利用者間のコミュニケーションを行うコミュニケーションシステム200は、組織に関する組織情報と組織に所属する利用者に関する利用者情報とを対応付けた内線利用者データ13記憶する記憶部11Aと、記憶部11に記憶された組織情報及び利用者情報に基づいて、同一組織内の利用者間のコミュニケーション通信を制御する通信制御部(制御部12A、コミュニケーションアプリ21A)と、を備え、通信制御部は、一の利用者から複数の利用者に対するコミュニケーション通信を実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、携行可能な情報処理端末を内線電話として用いるコミュニケーションシステムに関する。
一般に、企業などのオフィスでは社内のコミュニケーションツールの一つとして内線電話が用いられている。
例えば、内線電話の設定制御方法として、特許文献1には、シェアオフィスなど利用者が固定されていないオフィスにおいて好きな席に設置されている固定電話を内線電話機として使用する際に、前に使用していた固定電話機の内線設定を自動解除する内線設定制御方法が開示されている。
特開2020-72413公報
昨今、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、企業においてはテレワークが推進されている。
しかしながら、テレワーク環境においては、オフィスにいる場合と同様の方法で、内線電話を簡単に使うことができないという問題がある。例えば、オフィスであれば自分の席に設けられた固定電話機を用いて所定の内線番号をプッシュすることにより社内の所望の相手と会話をすることできる。そして、所定の内線番号は、社内の内線番号表などのリストを見れば容易に知ることが可能である。これに対して、テレワークの環境、例えば、自宅などで携帯電話を用いて社内の所望の相手と会話をしたい場合には、相手の公用又は私用の携帯電話番号を知る必要があるが、社内の関係者すべての携帯電話番号を事前に把握することは困難な場合がある。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、テレワークの環境においても一組織内での内線電話機能を簡単に実現することができるコミュニケーションシステムを提供することにある。
上記の課題を達成するため、本発明に係るコミュニケーションシステムは、その一態様として、
利用者が携行する情報処理端末を用いて、前記利用者間のコミュニケーションを行うコミュニケーションシステムであって、
組織に関する組織情報と、前記組織に所属する前記利用者に関する利用者情報と、を対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記組織情報及び前記利用者情報に基づいて、同一組織内の前記利用者間のコミュニケーション通信を制御する通信制御部と、
を備え、
前記通信制御部は、一の前記利用者から複数の前記利用者に対する前記コミュニケーション通信を実行する。
本発明によれば、テレワークの環境においても一組織内での内線電話機能を簡単に実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るコミュニケーションシステムの概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコミュニケーションシステムで管理される内線利用者データの内容を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコミュニケーションシステムの情報処理端末に表示される画面例である。 本発明の第1の実施の形態に係るコミュニケーションシステムの情報処理端末に表示される画面例である。 本発明の第1の実施の形態に係るコミュニケーションシステムの情報処理端末に表示される画面例である。 本発明の第2の実施の形態にコミュニケーションシステムの概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態にコミュニケーションシステムで管理される内線履歴データの内容を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るコミュニケーションシステムの情報処理端末に表示される画面例である。 本発明の第2の実施の形態に係るコミュニケーションシステムの情報処理端末に表示される画面例である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
<コミュニケーションシステムの構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るコミュニケーションシステム100の概略構成図である。コミュニケーションシステム100は、利用者が携行する、例えば、スマートフォンなどの情報処理端末2を用いて、企業など一組織内の内線電話機能を実現する情報処理システムであり、テレワーク環境であっても内線通話サービスを提供することができる。なお、コミュニケーションシステム100が提供する内線通話サービスは、VoIP(Voice over IP)を用いた通信サービスである。
コミュニケーションシステム100は、図1に示すように、サーバ1と、情報処理端末2と、サーバ1と情報処理端末2を相互に通信可能とする、例えば、インターネット網などのIPネットワークで構成される通信ネットワーク3と、を備えている。
サーバ1は、内線通話サービスを提供する事業者が管理するコンピュータであり、情報処理端末2を認証し、情報処理端末2間の内線通話に関する通信制御を行う。サーバ1は、図1に示すように、記憶部11と、制御部12と、を具備する。サーバ1は、少なくとも演算機能及び制御機能を備えた中央演算装置(CPU)、プログラムやデータを格納する機能を有するRAM等からなる主記憶装置(メモリ)を有する電子的な装置から構成されている。また、サーバ1は、主記憶装置の他、ハードディスクなどの補助記憶装置を具備していてもよい。記憶部11は、上記主記憶装置及び補助記憶装置の機能を備えたものであり、制御部12は、上記CPUによる演算制御機能を具体的に示したものに他ならない。
記憶部11は、内線通話サービスを管理するための情報を記憶する。詳しくは、記憶部11は、内線通話サービスを利用する利用者に関する情報である内線利用者データ13と、内線通話の通信履歴に関する内線履歴データ14と、を記憶する。
図2は、内線利用者データ13の内容を模式的に示す図である。内線利用者データ13は、図2に示すように、組織情報と、利用者情報と、を対応付けた情報である。つまり、内線利用者データ13は、組織に所属する利用者を管理する情報である。
組織情報は、詳しくは、会社などの組織を一意に識別する識別可能な組織IDと、組織属性情報と、を備えている。ここで、組織属性情報は、例えば、組織名などの組織の属性情報や、前記組織の属性情報に含まれないその他属性情報である。その他属性情報には、組織下となる配下名や、組織下の群単位(例えば、拠点毎)となる配下群、組織下において任意につくったグループ(例えば、サークル等)などの組織配下の属性情報などが挙げられる。
利用者情報は、詳しくは、利用者を一意に識別する識別可能な利用者IDと、利用者属性情報と、端末情報と、を備えている。ここで、利用者IDは、コミュニケーションシステム100独自に利用者毎に作成してもよいし、組織員の番号(社員番号)を援用してもよい。利用者属性情報は、例えば、パスワード、利用者名、利用者識別情報(本実施の形態ではメールアドレス(図2参照))、配属先、プロフィール画像(図2に示す画像)や、これら利用者の属性情報に含まれないその他属性情報などを備えている。パスワードは、利用者がコミュニケーションシステム100を利用するためのパスワードであり、メールアドレス、配属先及び画像は、それぞれ、利用者のメールアドレス、配属先及びプロフィール画像である。なお、パスワード及び利用者識別情報は、利用者情報として必須の情報であるが、配属先及び画像は必ずしも必須の情報ではない。その他属性情報には、例えば、利用者のニックネームや、利用者のスキル情報、利用者の位置情報、利用者の勤怠情報などの利用者に関する任意の情報が挙げられる。端末情報は、利用者がコミュニケーションシステム100にログインして、内線通話サービスを利用するときの情報処理端末2の端末情報である。例えば、IPアドレスが想定される。
また、第1の実施の形態では、利用者識別情報として、メールアドレスを採用しているが、これに限定されるものではなく、利用者と連絡を取ることが可能な利用者を識別できる情報であれば、他の識別情報であってもよい。例えば、利用者に紐づいた一意に識別する識別可能な組織員の番号や、他のSNS(Social Networking Service)で用いているID等であってもよい。また、コミュニケーションシステム100は、一組織内での内線電話機能を簡単に実現するためのものであり、組織内においてユニークな番号である組織員の番号を利用者識別情報に用いることは好ましく、この場合、組織員の番号を利用者識別情報と利用者IDとに重複利用してもよい。
内線履歴データ14は、コミュニケーションシステム100における内線通話の通信履歴情報であり、例えば、内線通話を発信した利用者(以下、発信者という)の利用者ID及び内線通話の発信先の利用者(以下、受信者という)の利用者ID、通話時間、通話日時、通話状況などに関する情報で構成される。通話状況は、例えば、受信者の情報処理端末2に対して内線通話接続ができたか否か、受信者が内線通話に応答したか否か、などの内線通話に関する状態を示す情報である。
なお、図1には図示しないが、記憶部11には、サーバ1が内線通話サービスを実行するためのプログラムが記憶されている。
制御部12は、情報処理端末2から送信されるログイン情報(後述する)、端末情報、及び内線通話をする受信者の利用者IDと、内線利用者データ13と、に基づいて、内線通話をする発信者及び受信者の情報処理端末2を特定し、特定した情報処理端末2間の内線通話の通信を制御する。
なお、サーバ1は、物理的に一つからなる装置でもよいし、複数の装置がネットワーク接続されたシステムから構成されてもよい。
情報処理端末2は、利用者が管理するコンピュータであり、本実施の形態では、スマートフォンやタブレット装置など利用者が携行する情報処理端末が想定される。情報処理端末2は、少なくとも演算機能及び制御機能を備えた中央演算装置(CPU)、プログラムやデータを格納する機能を有するRAM等からなる主記憶装置(メモリ)を有する電子的な装置から構成されている。また、情報処理端末2は、ハードウェア構成として、タッチパネルなどの入力装置、液晶ディスプレイなどの表示装置、マイク、スピーカ、カメラなどで構成されている。マイクは内線通話における音声入力装置として、スピーカは内線通話における音声出力装置として、カメラは内線通話における映像入力装置として、表示装置は内線通話における映像出力装置として機能する。
情報処理端末2は、図1に示すように、コミュニケーションアプリ21と、電話アプリ22と、を備えている。コミュニケーションアプリ21は、コミュニケーションシステム100の内線通話サービスを利用するためのアプリケーションプログラムである。電話アプリ22は、電話をするためのアプリケーションプログラムである。つまり、コミュニケーションシステム100の内線通話サービスは、情報処理端末2が備える電話機能を用いるのではなく、コミュニケーションアプリ21を用いて実現されている。
コミュニケーションアプリ21は、同一組織に属する利用者一覧を情報処理端末2に表示する機能を有する。また、コミュニケーションアプリ21は、利用者一覧の中から選択された通話相手(受信者)に対して内線通話を発信し、内線通話を成立させる機能を有する。また、コミュニケーションアプリ21は、内線通話を発信した通話相手(発信者)からの内線通話に応答し、内線通話を成立させる機能を有する。
なお、上述したサーバ1の制御部12と、情報処理端末2のコミュニケーションアプリ21と、は本発明の通信制御部に相当している。
また、本実施の形態に係る内線通話サービスを実行するプログラム及びコミュニケーションアプリ21は、コミュニケーション100を構成する各装置のメモリに格納されるほか、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、MO、DVD-ROMが挙げられる。内線通話サービスを実行するプログラムは、また、通信ネットワークを介して配信されてもよい。
<情報処理端末の画面例>
次に、図3~図5の情報処理端末2の画面例を用いて、コミュニケーションシステム100が提供する内線通話サービスについて説明する。
図3(a)は、情報処理端末2においてコミュニケーションアプリ21を起動した後のログイン画面d1である。利用者は、ログイン画面d1において、組織ID、メールアドレス、及びパスワード(以下、ログイン情報という)を入力し、ログインボタンを押下すると、情報処理端末2は、入力されたログイン情報及び端末情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、送信されたログイン情報に基づいて、内線利用者データ13を参照し、ユーザ認証を行う。具体的には、ユーザ認証において、利用者が入力した組織IDに該当する組織に属し、利用者のメールアドレス及びパスワードが正しい場合には、利用者(利用者ID)を特定することができるので、当該利用者に対しては以後、内線通話サービスの提供を許可する。
図3(b)は、ユーザ認証に成功した後に表示されるユーザ一覧画面d2である。ユーザ一覧画面d2に表示される利用者は、ログインした利用者と同一の組織に所属する利用者全員である。詳しくは、ユーザ一覧画面d2に表示される利用者情報は、サーバ1の記憶部11に記憶された内線利用者データ13の利用者情報であり、ログインした利用者の利用者IDと紐づいた組織IDを有する利用者全員の利用者情報(例えば、利用者名、メールアドレス、所属名、画像など)となっている。
なお、ユーザ一覧画面d2に表示される利用者情報は、情報処理端末2も保持可能である。また、ユーザ一覧画面d2に表示されるユーザは、同一組織IDの他の利用者(例えば、同一会社の社員)である。情報処理端末2に保持される利用者情報は、ログイン時又はログイン後適宜、サーバ1から最新の利用者情報が反映されるようになっている。また、ユーザ一覧画面d2には、検索機能も具備されているので、配属先、利用者名及びメールアドレスに基づいて所望の内線通話の相手を見つけることも容易となっている。
なお、検索機能について、第1の実施の形態では、ユーザの名前もしくは利用者識別情報であるメールアドレスを検索対象としているが、これに限定されるものではなく、さらに、ユーザに関する他の情報も検索対象としてもよい。例えば、ユーザのニックネーム等であってもよい。また、ユーザ一覧で列挙されるユーザは、最新の利用者情報において(検索時において)、出勤しているユーザのみを抽出し表示してもよい。もしくは、本日欠勤や、内線利用ができないユーザに対して、最新の利用者情報において、ユーザ表示ボックスの反転表示や、欠勤を示す表示などを行ってもよい。この場合、最新の利用者情報において、内線を利用可能なユーザのみを対象とした内線機能となり、欠勤や利用できないユーザに対して不要に内線通話を発信することがなくなり、内線機能の使い勝手がよくなる。
ユーザ一覧画面d2では、利用者は、所望の内線通話の相手に対応した通話ボタンb1を押下することにより、所望の内線通話の相手に対して内線通話を発信することができる。
図4は、ユーザ一覧画面d2を介して内線通話を発信した発信者の画面である。図4(a)は、内線通話の相手(受信者)が未だ内線通話に応答しない状態(以下、未応答状態)の画面例である。未応答状態では、発信者の情報処理端末2には、受信者の利用者情報(例えば、プロフィール画像、利用者名、メールアドレスなど)が表示されるともに通話終了アイコンが表示される。なお、受信者の内線利用者データ13にプロフィール画像が登録されていない場合には、受信者のプロフィール画像は受信者の利用者情報として表示されない。
図4(b)は、受信者が内線通話応答した後の状態(以下、応答状態)の画面例である。応答状態では、発信者の情報処理端末2には、受信者の利用者情報(例えば、プロフィール画像)が画面全体に大きく表示される一方、発信者の利用者情報(例えば、プロフィール画像)が画面下方に小さく表示される。なお、発信者又は受信者のプロフィール画像が内線利用者データ13に登録されていない場合には、プロフィール画像は発信者又は受信者の利用者情報として表示されない。
なお、第1の実施の形態では、応答状態において、プロフィール画像を表示しているが、これに限定されるものではなく、ユーザ名のみを表示し、プロフィール画像を表示しない設定であってもよい。または、応答状態において、撮像素子を備えたカメラ(図示省略)で撮影する撮影画像を表示する設定であってもよい。
本実施の形態の内線通話サービスでは、図4(b)に示すように、内線通話の初期状態では、プロフィール画像(静止画)が表示される、又はプロフィール画像(静止画)が表示されない状態において、音声通話のコミュニケーションを開始する。つまり、音声通話のみでコミュニケーションを開始し、お互いの映像(情報処理端末2のカメラが撮影した動画)は表示されない。勿論、その後、送信者及び受信者の選択により、自らの映像を表示することも可能である。
図5は、ユーザ一覧画面d2を介して内線通話を発信した場合の受信者の画面である。図5(a)は、未応答状態の画面例である。未応答状態において受信者の情報処理端末2は、電話アプリ22の電話受付画面が表示される。つまり、コミュニケーション100では、図5(a)に示すように、内線通話を受ける側の情報処理端末2は、電話アプリ22の画面を介して内線通話に応答することになっている。このため、利用者は、通常の外線電話と同様の方法で内線通話に応答することができる。
図5(b)は、応答状態の画面例である。図4(b)と同様の画面が表示される。つまり、この状態では、受信者の情報処理端末2には、発信者の利用者情報(例えば、画像)が画面全体に大きく表示される一方、受信者の利用者情報(例えば、画像)は画面下方に小さく表示される。なお、発信者又は受信者のプロフィール画像が内線利用者データ13に登録されていない場合には、プロフィール画像は発信者又は受信者の利用者情報として表示されない。
以上、本実施の形態のコミュニケーションシステム100によれば、サーバ1が一組織に所属する利用者の属性情報を保持し、携行する情報処理端末2にコミュニケーションアプリ21をインストールすることにより、利用者は居場所を問わず一組織内の利用者と容易にコミュニケーションをとることができる。この結果、テレワークの環境において、利用者の携帯電話番号や内線番号を知らなくても、一組織内での内線電話機能を簡単に実現することができる。
[第2の実施の形態]
<コミュニケーションシステムの構成>
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るコミュニケーションシステム200の概略構成図である。コミュニケーションシステム200は、コミュニケーションシステム100と比べて、内線通話を複数の受信者に発信可能な点が異なっている。コミュニケーションシステム200は、利用者が携行する、例えば、スマートフォンなどの情報処理端末2Aを用いて、企業など一組織内の内線電話機能を実現する情報処理システムであり、テレワーク環境であっても内線通話サービスを提供することができる。なお、コミュニケーションシステム200が提供する内線通話サービスは、VoIP(Voice over IP)を用いた通信サービスである。
コミュニケーションシステム200は、図6に示すように、サーバ1Aと、情報処理端末2Aと、サーバ1Aと情報処理端末2Aを相互に通信可能とする、例えば、インターネット網などのIPネットワークで構成される通信ネットワーク3と、を備えている。コミュニケーションシステム200は、広義には、Web会議を実現する情報処理システムとなっており、Web会議を実現するサービス(以下、Web会議サービスという)の一環として上記内線通話サービスを実現させている(正確には、コミュニケーションシステム100もWeb会議サービスを提供する情報処理システムとなっているが、コミュニケーションシステム100の機能を説明する上で必要がないため割愛した)。
なお、以下においては、第1の実施の形態と異なる機能を中心について説明する。すなわち、上記第1の実施の形態で説明した同一の機能を有する部位及び同一の処理には同一の参照符号を付し、その詳細な説明については省略する。
サーバ1Aは、内線通話サービスを提供する事業者が管理するコンピュータであり、情報処理端末2Aを認証し、情報処理端末2A間の内線通話に関する通信制御を行う。サーバ1Aは、図6に示すように、記憶部11Aと、制御部12Aと、を具備する。サーバ1Aは、少なくとも演算機能及び制御機能を備えた中央演算装置(CPU)、プログラムやデータを格納する機能を有するRAM等からなる主記憶装置(メモリ)を有する電子的な装置から構成されている。また、サーバ1Aは、主記憶装置の他、ハードディスクなどの補助記憶装置を具備していてもよい。記憶部11Aは、上記主記憶装置及び補助記憶装置の機能を備えたものであり、制御部12Aは、上記CPUによる演算制御機能を具体的に示したものに他ならない。
記憶部11Aは、内線通話サービスを管理するための情報を記憶する。詳しくは、憶部11Aは、内線通話サービスを利用する利用者に関する情報である内線利用者データ13と、内線通話の通信履歴に関する内線履歴データ14Aと、を記憶する。
図7は、本実施の形態の内線履歴データ14Aの内容を模式的に示す図である。内線履歴データ14Aは、コミュニケーションシステム200における内線通話の通信履歴情報であり、図7に示すように、ルームIDと、発信者の利用者IDと、ルームステータス、1又は複数の受信履歴情報と、備えている。
ルームIDは、上述したWeb会議サービスにおける仮想的な会議室(以下、ルームという)を一意に識別する識別可能な情報である。本実施の形態の内線通話の通信は、このルームを生成して行われる。詳しくは、発信者の発信により新たなルームが生成され、1又は複数の受信者のうち、いずれか1人の受信者が発信された内線通話に応答した際、生成されたルームを介して内線通話の通信が成立する(以下、内線通話成立ともいう)。ルームステータスは、生成されたルームについて内線通話状態か否かを示したり、生成されたルームが存在しているか否かを示したりする情報である。ここで、内線通話成立とは、複数の通話者(発信者、受信者)のうち少なくとも2人以上の利用者の間で内線通話が成立していることを示す。この内線通話成立の後、内線通話状態のルームを「ルーム存在中」とする。そして、内線通話が終了したルームのことを「ルーム終了」とする。一方、内線通話が成立しないとは、受信者の受信が無い状態のことをいい、この受信者の受信がなく発信者による発信を止めたルームは、内線通話の不成立としてルームが終了する。この際も、内線通話が終了したルームのことと同様に、「ルーム終了」とする。この時、複数の通話者(発信者、受信者)のうちいずれの利用者間でも内線通話が成立していないことを示す。受信履歴情報は、受信者の利用者ID、内線の通話状況などに関する情報で構成される。通話状況は、受信者の情報処理端末2に対して内線通話接続ができたか否か、受信者が内線通話に応答したか否か、などの内線通話の成立に関する状態を示す情報である。
なお、第2の実施の形態では、内線通話の不成立を「ルーム終了」としているが、これに限定されるものではなく、内線通話の不成立として、「ルーム不成立」としてもよい。この場合、「ルーム終了」と「ルーム不成立」とを区別する。
なお、図6には図示しないが、記憶部11Aには、サーバ1Aが内線通話サービスを実行するためのプログラムが記憶されている。
制御部12Aは、情報処理端末2Aから送信されるログイン情報(上述)、端末情報、及び内線通話をする受信者の利用者IDと、内線利用者データ13と、に基づいて、内線通話をする発信者及び1又は複数の受信者の情報処理端末2Aを特定し、特定した情報処理端末2A間の内線通話の通信を制御する。
なお、サーバ1Aは、物理的に一つからなる装置でもよいし、複数の装置がネットワーク接続されたシステムから構成されてもよい。
情報処理端末2Aは、利用者が管理するコンピュータであり、本実施の形態では、スマートフォンやタブレット装置など利用者が携行する情報処理端末が想定される。情報処理端末2Aは、少なくとも演算機能及び制御機能を備えた中央演算装置(CPU)、プログラムやデータを格納する機能を有するRAM等からなる主記憶装置(メモリ)を有する電子的な装置から構成されている。また、情報処理端末2Aは、ハードウェア構成として、タッチパネルなどの入力装置や、液晶ディスプレイなどの表示装置、マイク、スピーカ、カメラなどで構成されている。マイクは内線通話における音声入力装置として、スピーカは内線通話における音声出力装置として、カメラは内線通話における映像入力装置として、表示装置は内線通話における映像出力装置として機能する。
情報処理端末2Aは、図6に示すように、コミュニケーションアプリ21Aと、電話アプリ22と、を備えている。コミュニケーションアプリ21Aは、コミュニケーションシステム200の内線通話サービスを利用するためのアプリケーションプログラムである。電話アプリ22は、電話をするためのアプリケーションプログラムである。つまり、コミュニケーションシステム200の内線通話サービスは、情報処理端末2Aが備える電話機能を用いるのではなく、コミュニケーションアプリ21Aを用いて実現されている。
コミュニケーションアプリ21Aは、同一組織に属する利用者一覧を情報処理端末2Aに表示する機能を有する。また、コミュニケーションアプリ21Aは、利用者一覧の中から選択された、1又は複数の通話相手(受信者)に対して内線通話を発信し、内線通話を成立させる機能を有する。また、コミュニケーションアプリ21Aは、内線通話を発信した通話相手(発信者)からの内線通話を応答し、内線通話を成立させる機能を有する。また、コミュニケーションアプリ21Aは、内線通話の1又は複数の通話相手の通話状況を表示する機能を有する。
なお、上述したサーバ1Aの制御部12Aと、情報処理端末2Aのコミュニケーションアプリ21Aと、は本発明の通信制御部に相当している。
<情報処理端末の画面例>
次に、図8~図9の情報処理端末2Aの画面例を用いて、コミュニケーションシステム200が提供する内線通話サービスについて説明する。
図8(a)は、情報処理端末2Aにおいてコミュニケーションアプリ21Aを起動した後のログイン画面d1であり、図3(a)と同一であるため、説明を省略する。
図8(b)は、ユーザ認証に成功した後に表示されるユーザ一覧画面d2Aである。ユーザ一覧画面d2Aに表示される利用者は、ログインした利用者と同一の組織に所属する利用者全員である。詳しくは、ユーザ一覧画面d2Aに表示される利用者情報は、サーバ1Aの記憶部11Aに記憶された内線利用者データ13であり、ログインした利用者の利用者IDと紐づいた組織IDを有する利用者全員の利用者情報(例えば、利用者名、メールアドレス、所属名、画像など)となっている。
なお、ユーザ一覧画面d2Aに表示される利用者情報は、情報処理端末2Aも保持可能である。また、ユーザ一覧画面d2に表示されるユーザは、同一組織IDの他の利用者(例えば、同一会社の社員)である。情報処理端末2Aに保持される利用者情報は、ログイン時又はログイン後適宜、サーバ1Aから最新の利用者情報が反映されるようになっている。また、ユーザ一覧画面d2Aには、検索機能も具備されているので、配属先、利用者名及びメールアドレスに基づいて所望の内線通話の相手を見つけることも容易となっている。
なお、検索機能について、第2の実施の形態では、ユーザの名前もしくは利用者識別情報であるメールアドレスを検索対象としているが、これに限定されるものではなく、さらに、ユーザに関する他の情報も検索対象としてもよい。例えば、ユーザのニックネーム等であってもよい。また、ユーザ一覧で列挙されるユーザは、最新の利用者情報において(検索時において)、出勤しているユーザのみを抽出し表示してもよい。もしくは、本日欠勤や、内線利用ができないユーザに対して、最新の利用者情報において、ユーザ表示ボックスの反転表示や、欠勤を示す表示などを行ってもよい。この場合、最新の利用者情報において、内線を利用可能なユーザのみを対象とした内線機能となり、欠勤や利用できないユーザに対して不要に内線通話を発信することがなくなり、内線機能の使い勝手がよくなる。
本実施の形態のユーザ一覧画面d2Aは、図8(b)に示すように、複数の受信者を選択することが可能である。具体的には、利用者は、ユーザ一覧画面d2Aにおいて、所望の複数の受信者のそれぞれに対応したチェックボックスをチェックし、通話ボタンb2を押下することにより、所望の受信者に対して内線通話を発信することができる。
図8(c)は、ユーザ認証に成功した後に表示されるミーティング一覧画面d3である。ミーティング一覧画面d3は、ログインした利用者の通信履歴が表示される画面である。ミーティング一覧画面d3は、ユーザ一覧画面d2Aにおいて「Meeting一覧」のタブを押下することにより表示される(同様にして、ユーザ一覧画面d2Aは、ミーティング一覧画面d3において「ユーザ一覧」のタブを押下することにより表示される)。
ミーティング一覧画面d3に表示される通信履歴の一覧は、ログインした利用者が発信者又は受信者として関連している内線履歴データ14Aに基づく。各通信履歴は、内線履歴データ14Aの各ルームに対応しており、ルームステータスが「ルーム存在中」及び「ルーム終了」の双方が表示される。
例えば、図8(c)において、参加ボタンb3が表示されている通信履歴は、ルームステータスが「ルーム存在中」を示している内線履歴データ14Aである。例えば、1行目の通信履歴は、利用者E及び利用者Fが内線通話をしていることを示す。利用者は、参加ボタンb2を押下することにより、利用者E及び利用者Fが行っている内線通話に途中参加することができる。
このように本実施の形態の内線通話では、3人以上の利用者間で内線通話を行うことができるので、最初から内線通話に参加できない場合であっても、通信履歴を見ることで途中から参加することが可能である。
一方、図8(c)における着信履歴及び発信履歴(3行目及び4行目の通信履歴)は、ルームステータスが「ルーム終了」を示している内線履歴データ14Aの通信履歴である。なお、この場合でも、再度、表示されている利用者に対応する通話ボタンb1を押下することにより、新しくルームが生成され、新規に内線通話を発信することができる。
この際、ルームステータスが「ルーム終了」となっている内線履歴データ14Aの通信履歴に対して、内線し直しをする場合、発信者のみに内線掛けなおしを行うか、内線通話の対象となった他のユーザに対しても内線掛けなおしを行うかを選択決定してもよい。例えば、通話ボタンb1を押下すると、図8(b)に示す画面に移り、複数の受信者を選択して、その後、通話ボタンb2を押下することにより、所望の受信者に対して内線通話を発信してもよい。
本実施の形態では、図8(c)に示すように、ルームが存在している通信履歴、つまり途中参加を許可し途中参加が可能なルームを優先的に上位に表示するようにしている。この結果、通信履歴が多数存在し、複数画面に亘って通信履歴が表示される場合でも、途中参加可能な内線通話を簡単に見つけることができる。
図9は、ユーザ一覧画面d2Aを介して複数の利用者A、B、C及びDに内線通話を発信した場合の発信者の画面d4であり、各受信者の通話状態を示している図である。画面d4には、各受信者のアイコン(プロフィール画像)d10とともに通話状態のアイコンd20が表示されている。通話状態のアイコンd20は、詳しくは、内線履歴データ14Aの通話状況を所定の形態で表示するものであり、例えば、「未応答状態」、「応答状態」、「通信状況が悪い状態」などが存在する。図9に示す画面d4において、利用者Aの通話状態アイコンd20は「応答状態」を示しており、利用者Bの通話状態アイコンd20は「通信状況が悪い状態」、利用者C及び利用者Dの通話状態アイコンd20は「未応答状態」を示している。
なお、本実施の形態の複数の受信者に対する内線通話は、一の受信者が最初に内線通話に応答したとき(ルームが生成されたとき)から所定時間が経過した場合であって、他の受信者が未だ応答してない場合には、他の受信者に対する内線通話の発信を終了するようにしている。
このように本実施の形態によれば、複数の受信者に対して内線通話を発信した場合であっても、発信者は、各受信者の通話状態を視覚的に把握することができる。なお、図示しないが、受信者の情報処理端末2Aにおいても、同様に、発信者及び他の受信者のアイコンd10、並びに通話状態のアイコンd20が表示されているので、受信者は、他の利用者の通話状態を視覚的に把握することができる。
以上、本実施の形態のコミュニケーションシステム200によれば、サーバ1Aが一組織に所属する利用者の属性情報を作成し、携行する情報処理端末2Aにコミュニケーションアプリ21Aをインストールすることにより、利用者は居場所を問わず一組織内の利用者と容易にコミュニケーションをとることができる。この結果、テレワークの環境において、利用者の携帯電話番号や内線番号を知らなくても、一組織内での内線電話機能を簡単に実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1,1A サーバ
2,2A 情報処理端末
3 通信ネットワーク
11,11A 記憶部
12,12A 制御部
13 内線利用者データ
14,14A 内線履歴データ
21,21A コミュニケーションアプリ
22 電話アプリ
100,200 コミュニケーションシステム

Claims (6)

  1. 利用者が携行する情報処理端末を用いて、前記利用者間のコミュニケーションを行うコミュニケーションシステムであって、
    組織に関する組織情報と、前記組織に所属する前記利用者に関する利用者情報と、を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記組織情報及び前記利用者情報に基づいて、同一組織内の前記利用者間のコミュニケーション通信を制御する通信制御部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、一の前記利用者から複数の前記利用者に対する前記コミュニケーション通信(以下、複数発信という)を実行するコミュニケーションシステム。
  2. 前記通信制御部は、前記複数発信を行い、少なくとも2利用者間において前記コミュニケーション通信が成立している場合、該コミュニケーション通信に対して新たな前記利用者からの途中参加を許可する請求項1記載のコミュニケーションシステム。
  3. 前記情報処理端末は、前記コミュニケーション通信の履歴を示す履歴表示を行い、
    前記履歴表示は、前記途中参加を許可する前記コミュニケーション通信に関する履歴を優先表示する請求項2記載のコミュニケーションシステム。
  4. 前記情報処理端末は、前記通信制御部が前記コミュニケーション通信を実行している場合、前記コミュニケーション通信の対象である前記利用者の通話状態を所定の態様で表示する通話状態表示を行う、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコミュニケーションシステム。
  5. 利用者が携行する情報処理端末を用いて、前記利用者間のコミュニケーションを行うコミュニケーション方法であって、
    組織に関する組織情報と、前記組織に所属する前記利用者に関する利用者情報と、を対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された前記組織情報及び前記利用者情報に基づいて、同一組織内の前記利用者間のコミュニケーション通信を制御する通信制御ステップと、
    を備え、
    前記通信制御ステップは、一の前記利用者から複数の前記利用者に対する前記コミュニケーション通信(以下、複数発信という)を実行するコミュニケーション方法。
  6. 利用者が携行する情報処理端末を用いて、前記利用者間のコミュニケーションを行うコンピュータのためのコミュニケーションプログラムであって、
    組織に関する組織情報と、前記組織に所属する前記利用者に関する利用者情報と、を対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された前記組織情報及び前記利用者情報に基づいて、同一組織内の前記利用者間のコミュニケーション通信を制御する通信制御ステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記通信制御ステップは、一の前記利用者から複数の前記利用者に対する前記コミュニケーション通信を実行するコミュニケーションプログラム。
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