JP2022054634A - 屈折特性測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで簡単に、精度の高い眼の屈折検査を行うことができる屈折特性測定装置を提供する。【解決手段】第1の光と第2の光を第1の開口と第2の開口を通過させて眼に入射させて眼の屈折特性を測定する屈折特性測定装置であって、第1の回転中心を中心として回転可能に支持され、第1の回転中心を挟む位置に第1の開口と第2の開口を有する第1の回転部材と、第2の回転中心で回転可能に支持されて光通過部と光遮蔽部を有する第2の回転部材と、を両眼に対応する位置にそれぞれ備える。第1の回転部材の回転に連動して第2の回転部材を回転させ、第1の開口と前記第2の開口の開口配列方向を変化させながら、光通過部が第1の開口及び第2の開口に重なって第1の光及び第2の光の通過を許す光通過状態と、光遮蔽部が第1の開口及び第2の開口に重なって第1の光及び第2の光を遮蔽する光遮蔽状態と、になる。【選択図】図2

Description

本発明は、眼の屈折特性を測定する屈折特性測定装置に関する。
眼鏡やコンタクトレンズを処方する際に、眼の屈折特性を測定する屈折検査が行われる。屈折検査として、呈示された視標や光の見え方を被検者自身が識別する自覚式検査や、眼球に入射させた光線などを外部から観察する他覚式検査が知られている。
自覚式検査として、眼の前方に配置される矯正レンズを変更しながら視力表などを見て、最適な度数(最高視力が得られる最もプラス寄りの屈折力)を求めるレンズ交換式検査が広く行われている。レンズ交換式検査は、ホルダ部材とそれに装着する矯正レンズ群(検眼レンズセット)によるシンプルな構成で行える利点がある。その一方で、多数の矯正レンズを交換して同様の視力検査を繰り返す必要があるので、作業が煩雑になりがちで、被験者や測定者の負担が大きい。また、前に装着した矯正レンズでの見え方を被験者が記憶しておき、次に装着した矯正レンズでの見え方との比較を記憶を頼りに行うという点で、判定の難しさがある。
複数の矯正レンズが予めセットされた検査機器であるフォロプターでは、矯正レンズの交換作業にかかる手間が軽減される。しかし、フォロプターは、小型でシンプルな構造のホルダ部材に比して、設置に多くのスペースが必要とされると共に、装置が高価になりやすい。
他覚式検査で使用するオートレフラクトメータなどの検査機器は、検査者の熟練を要さずに短時間で効率的な検査が可能であるが、非常に高価である。また、広い設置場所を必要とする。
以上のような課題を踏まえて、特許文献1において、自覚式検査で簡単に眼の屈折検査を行える装置及び方法が提案されている。この装置及び方法は、シャイナー(Scheiner)の原理を利用したものであり、眼の前方に配した測定用ディスクに、光を絞って通過させる二つの開口を設け、二つの開口を通過して網膜に到達した第1の光と第2の光の見え方(像の位置関係)に基づいて、眼の屈折特性を測定するものである。特許文献1では、二つの開口に異なる透過特性を持たせて、第1の光と第2の光がそれぞれ対応する一方の開口だけを透過するように設定することで、精度の高い検査を実現している。
特開2020-103743号公報
特許文献1のような装置及び方法を適用した屈折検査を実現するに際して、作業の手間をできるだけ軽減して、効率的な検査を実現したいという要求がある。具体的には、両眼に対して屈折検査を行う場合に、開口を有する測定用ディスクを片眼ごとに付け替える手間をかけずに、検査対象の眼を迅速に切り替えることが望まれている。また、片方の眼を検査する際に、他方の眼に余分な光を入射させないことが必要であるが、検査対象ではない側の眼の遮蔽を行うための構造や操作を、できるだけシンプルなものにすることが望まれている。また、正確な処方値を得るためには、眼の屈折特性を複数の方位で検査する必要があり、測定用ディスクにおける開口の配列方向を、簡単且つ確実に複数の方位に変更できることが望まれている。
本発明は、以上の課題を解決するべく、低コストで簡単に、精度の高い眼の屈折検査を行うことができる屈折特性測定装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、光射出部から射出した第1の光と第2の光をそれぞれ、光射出部から同距離にある第1の開口と第2の開口を通過させて同時に眼に入射させて、第1の光と第2の光によるそれぞれの像に基づいて眼の屈折特性を測定する屈折特性測定装置であって、第1の回転中心を中心として回転可能に支持部材に支持され、第1の回転中心を挟む位置に第1の開口と第2の開口を有する第1の回転部材と、第1の回転中心とは異なる第2の回転中心で回転可能に支持され、回転方向に位置を異ならせて光通過部と光遮蔽部を有する第2の回転部材と、を両眼に対応する位置にそれぞれ備える。支持部材に対して第1の回転部材が回転するときに第2の回転部材を連動して回転させ、該回転によって、第1の開口と第2の開口の開口配列方向を変化させながら、光通過部が第1の開口及び第2の開口に重なって第1の光及び第2の光の通過を許す光通過状態と、光遮蔽部が第1の開口及び第2の開口に重なって第1の光及び第2の光を遮蔽する光遮蔽状態と、になる。
第1の回転中心を中心とする第1の回転部材の単位回転角に対して異なる回転角で、第2の回転中心を中心とする第2の回転部材の回転を行わせるギヤ機構を備えることが好ましい。
ギヤ機構の一例として、第1の回転中心を中心とする環状の内歯を、支持部材に対して固定的に設ける。第2の回転部材は、第1の回転部材に対して第2の回転中心を中心として回転可能に支持されると共に、内歯に噛合する外歯を有する。第1の回転部材が回転すると、内歯と外歯の噛合位置を変化させながら第2の回転部材が回転する。
ギヤ機構の異なる例として、第2の回転部材は、支持部材に対して第2の回転中心を中心として回転可能に支持され、第1の回転部材と第2の回転部材はそれぞれ、互いの歯数が異なる外歯を有する。第1の回転部材と第2の回転部材のそれぞれの外歯に噛合する駆動ギヤを有し、駆動ギヤが回転すると、該駆動ギヤに対するそれぞれの外歯の噛合位置を変化させながら第1の回転部材と第2の回転部材が回転する。
光通過部の一例として、第2の回転中心を中心とした回転方向に位置を異ならせて第2の回転部材に形成した複数の開口部を備える。光通過状態では、第1の開口及び第2の開口が、第1の回転中心を中心とする複数の開口配列方向で複数の開口部のそれぞれと重なって、第1の光及び第2の光を通過させる。
一例として、第1の回転部材の45度毎の回転で第1の開口及び第2の開口に重なる4つの開口部を第2の回転部材に設けることが好ましい。
光通過部の異なる例として、第2の回転中心を中心とした回転方向に連続する連続開口部を備える。光通過状態では、第1の開口及び第2の開口が、連続開口部の範囲内で開口配列方向を連続的に変化させながら第1の光及び第2の光を通過させる。
本発明の別の態様は、光射出部から射出した第1の光と第2の光をそれぞれ、光射出部から同距離にある第1の開口と第2の開口を通過させて同時に眼に入射させて、第1の光と第2の光によるそれぞれの像に基づいて眼の屈折特性を測定する屈折特性測定装置であって、両眼に対応する位置にそれぞれ回転可能に支持される回転部材を備え、回転部材は、回転中心から偏心した位置に、複数組の第1の開口及び第2の開口と、光遮蔽部と、を備える。回転部材の回転方向の角度位置の変化によって、複数組の第1の開口及び第2の開口がそれぞれ開口配列方向を変化させながら一組ずつ順に視軸を挟んで位置して第1の光及び第2の光を通過させる光通過状態と、光遮蔽部が視野領域で第1の光及び第2の光を遮蔽する光遮蔽状態と、になる。
本発明によれば、回転部材の回転によって、複数の方位で眼の屈折特性を測定する光通過状態と、測定用の第1の光及び第2の光を遮蔽する光遮蔽状態とになるので、屈折特性測定装置を簡単で低コストに構成できると共に、手間がかからず優れた作業性で精度の高い眼の屈折検査を行うことができる。
屈折特性測定装置による眼の屈折特性の測定を説明する図である。 屈折特性測定装置を構成する測定治具の正面図である。 第1の形態のディスクユニットが第1の角度位置にあるときの内部構造を示す図である。 第1の形態のディスクユニットが第2の角度位置にあるときの内部構造を示す図である。 第1の形態のディスクユニットが第3の角度位置にあるときの内部構造を示す図である。 第1の形態のディスクユニットが第4の角度位置にあるときの内部構造を示す図である。 第1の形態のディスクユニットが第5の角度位置にあるときの内部構造を示す図である。 第1の形態のディスクユニットの変形例を示す図である。 第1の形態のディスクユニットの変形例を示す図である。 第1の形態のディスクユニットの変形例を示す図である。 第1の形態のディスクユニットの変形例を示す図である。 第1の形態のディスクユニットの変形例を示す図である。 第2の形態のディスクユニットの正面図である。 第2の形態のディスクユニットの背面図である。 第3の形態の測定用ディスクが第1の角度位置にある状態を示す図である。 第3の形態の測定用ディスクが第2の角度位置にある状態を示す図である。 第3の形態の測定用ディスクが第3の角度位置にある状態を示す図である。 第3の形態の測定用ディスクが第4の角度位置にある状態を示す図である。 第3の形態の測定用ディスクが第5の角度位置にある状態を示す図である。
まず、本実施形態の屈折特性測定装置による眼の屈折検査(屈折特性の測定)の概要について、図1を参照して説明する。この屈折特性の測定は、異なる二つの開口を通過した光がレンズで屈折し、焦点位置で交差して一つになり、焦点位置から離れた位置では二つに分離するという、シャイナー(Scheiner)の原理を利用したものである。
平板状の測定用ディスク10に、第1の開口11と第2の開口12が形成されている。第1の開口11と第2の開口12は、ピンホール形状の円形開口である。第1の開口11と第2の開口12の大きさ(直径)は同じである。また、第1の開口11と第2の開口12の大きさ及び互いの中心間距離は、シャイナーの原理が発現する程度に設定される。第1の開口11と第2の開口12が並ぶ方向(第1の開口11と第2の開口12の互いの中心を結ぶ方向)を、開口配列方向とする。なお、第1の開口11及び第2の開口12をスリット形状の開口にすることも可能であり、この場合は二つのスリットを互いに平行に配置する。
測定用ディスク10に向けて同距離から第1の光L1及び第2の光L2を射出する光射出装置(光出射部)13を備える。光射出装置13は射出面上に二つの矩形状の視標部14及び視標部15を有し、視標部14から第1の光L1が配光され、視標部15から第2の光L2が配光される。光射出装置13では、視標部14と視標部15の相対的な位置を、測定用ディスク10の開口配列方向に沿って変化させることが可能である。また、射出面に対して垂直な軸(視標部14と視標部15の境界を通る軸)を中心として視標部14と視標部15の角度位置を変化させることができる。視標部14と視標部15の周囲には、角度位置の目安となる放射状の指標が形成されている。
光射出装置13による配光は様々な形態を選択可能である。例えば、光源から発した光を仕切って部分的に通過させるマスクとして視標部14及び視標部15を構成することができる。あるいは、視標部14及び視標部15の領域を発光させる面光源(ディスプレイ)を用いてもよい。あるいは、視標部14及び視標部15を光反射部とし、視標部14及び視標部15で反射された反射光を第1の光L1及び第2の光L2として配光してもよい。
光学フィルタなどの光学要素を用いて、第1の光L1が第2の開口12を通過せず、第2の光L2が第1の開口11を通過しない選択透過性を有するように設定されている。例えば、第1の光L1と第2の光L2の波長帯域を異ならせた上で、第1の光L1を透過させて第2の光L2の透過を阻止する波長帯域の色フィルタを第1の開口11に設け、第2の光L2を透過させて第1の光L1の透過を阻止する波長帯域の色フィルタを第2の開口12に設ける。あるいは、第1の光L1と第2の光L2を偏光特性が異なる直線偏光とし、第1の光L1を透過させて第2の光L2の透過を阻止する方向で配置した偏光フィルタを第1の開口11に設け、第2の光L2を透過させて第1の光L1の透過を阻止する方向で配置した偏光フィルタを第2の開口12に設ける。
被験者の眼の視軸Qが第1の開口11と第2の開口12の中間を通るようにして、光射出装置13と被験者の眼の間に測定用ディスク10を配置する。測定用ディスク10は、光射出装置13から射出された第1の光L1及び第2の光L2を第1の開口11及び第2の開口12によって絞って通過させ、通過した第1の光L1及び第2の光L2を眼の網膜に到達させる。上述した第1の開口11と第2の開口12の選択透過性によって、第1の光L1は第1の開口11のみを通って眼の網膜に達し、第2の光L2は第2の開口12のみを通って眼の網膜に達する。被験者には、第1の光L1による像が視標部14に対応する視標像14Mとして見え、第2の光L2による像が視標部15に対応する視標像15Mとして見える。
眼の屈折特性が適正な場合、第1の開口11を通過した第1の光L1が網膜上に到達する位置と、第2の開口12を通過した第2の光L2が網膜上に到達する位置が、第1の開口11及び第2の開口12の開口配列方向において合致する。この場合、被験者は、第1の光L1による像と第2の光L2による像が、開口配列方向において重なって見える。換言すれば、光射出装置13側でそれぞれが矩形状の視標部14と視標部15が直線状に並んでいる場合に、図1の(A)のように、これに対応する矩形状の視標像14Mと視標像15Mが直線状に並んで見える。
これに対し、適正な眼の屈折力に対して眼の屈折力が大きい場合には、第1の光L1と第2の光L2は、網膜に到達する前に交差する。逆に、適正な眼の屈折力に対して眼の屈折力が小さい場合、第1の光L1と第2の光L2は、網膜上で交差せず、且つ網膜に到達する前で交差せずに、網膜に到達する(第1の光L1と第2の光L2が交差する位置が網膜よりも後方になる)。従って、これらの場合は、被験者は、第1の光L1による像と第2の光L2による像が、開口配列方向においてずれて見える。換言すれば、光射出装置13側でそれぞれが矩形状の視標部14と視標部15が直線状に並んでいる場合に、これに対応する矩形状の視標像14Mと視標像15Mが、直線状に並ばないように見える。図1の(B)は、眼の屈折力が適正よりも大きい場合の見え方の例を表し、図1の(C)は、眼の屈折力が適正よりも小さい場合の見え方の例を表している。
このような第1の光L1による像(視標像14M)と第2の光L2による像(視標像15M)の見え方に基づいて、眼の屈折特性の情報を得ることができる。但し、被験者の側で二つの像のずれを定量的に識別して屈折特性を導き出すことは難しい。そのため、光射出装置13側で開口配列方向に沿って視標部14と視標部15の位置関係を変化させながら、第1の光L1による像と第2の光L2による像が開口配列方向で重なって見える(視標像14Mと視標像15Mが直線状に並んで見える)合致状態にし、当該合致状態における視標部14と視標部15の位置関係(ずれ量やずれの方向)から、眼の屈折力を算出する。
開口配列方向に沿って視標部14と視標部15の位置を変更する手法は、光射出装置13の構成によって異なる。例えば、視標部14及び視標部15をマスクや光反射部として構成している場合、これらの部分を、駆動手段を用いて機械的に移動させる。視標部14及び視標部15がディスプレイの一部を発光させる形態である場合には、ディスプレイの発光領域を変化させる。
屈折特性測定装置を構成する処理部16は、コンピュータなどからなり、開口配列方向に沿った視標部14と視標部15の位置変更を制御する。例えば、キーボードやタッチパネルなどの入力デバイスに対する被験者や測定者の入力操作に応じて、視標部14と視標部15の位置が変化するようにする。また、処理部16は、光射出装置13における第1の光L1及び第2の光L2の射出面と測定用ディスク10との距離情報を、距離センサなどから取得する。そして処理部16は、網膜上で第1の光L1と第2の光L2(視標像14Mと視標像15M)が上述の合致状態にあるときの、開口配列方向に沿った視標部14と視標部15の位置ずれ量に基づいて、眼の屈折力を算出する。眼の屈折力の算出については、上述した特許文献1(特開2020-103743号公報)に記載された式などを利用できる。
以上の屈折特性測定装置によれば、被験者に視標像14Mと視標像15Mの合致状態を識別させるだけで、眼の屈折力を精度良く測定することができる。光射出装置13での複雑な発光制御を行ったり、被験者や測定者が視標像14Mと視標像15Mのずれ量を記憶したりする必要がないので、屈折特性測定装置の構造や制御をシンプルにできると共に、測定の手間も軽減される。
また、第1の光L1が第2の開口12を通過せず、第2の光L2が第1の開口11を通過しないので、網膜に同時に写る像は視標像14Mと視標像15Mの二つだけとなり、被験者が視標像14Mと視標像15Mの位置ずれの有無を正確に判断しやすくなる。
第1の開口11及び第2の開口12においてこのような光の選択透過性を持たせる場合、上述した色フィルタを用いることで、第1の光L1と第2の光L2の色の違いによって、被験者が視標像14Mと視標像15Mの位置関係をより一層識別しやすくできる。
眼の屈折特性には方位方向依存性があるので、実際の屈折検査では、以上に述べた屈折特性の測定を複数の方位で行う必要がある。具体的には、第1の開口11と第2の開口12の開口配列方向を、水平方向、鉛直方向、水平方向及び鉛直方向の中間方位、の3つ以上に設定して、それぞれで測定を行うことが望ましい。
これを実現するために、第1の開口11及び第2の開口12の開口配列方向が異なる複数枚の測定用ディスク10を準備して、各方位の測定を行う際に測定用ディスク10を交換して眼の前方に設置することが考えられる。しかし、複数枚の測定用ディスク10を準備して保管及び交換するのは、作業が煩雑になり好ましくない。また、屈折検査は片眼ずつ行うが、検査する眼の切り替え作業にも手間がかからないことが求められる。具体的には、左右の眼に対して測定用ディスク10を付け替える手間を要さないこと、検査対象ではない側の眼の遮蔽を簡単に行えること、複数の方位での測定を簡単且つ高精度に行えること、が求められる。このような課題を解決する屈折特性測定装置の測定治具について、以下に説明する。
図2に示す測定治具20は、眼鏡フレームに似た構成のホルダ部材21と、ホルダ部材21に取り付けられる第1の形態の二つのディスクユニット22,23と、を備えている。ホルダ部材21は、ディスクユニット22,23を構成する各部材を直接又は間接的に支持する支持部材である。ディスクユニット22が右眼検査用、ディスクユニット23が左眼検査用である。ディスクユニット22とディスクユニット23は共通の構成(仕様)であり、ディスクユニット22,23に共通する部分についてはまとめて説明する。なお、図2は、ディスクユニット22にカバー24が付き、ディスクユニット23にはカバー24が付いていない状態を示しているが、実際にはディスクユニット22とディスクユニット23の両方にカバー24を付けた状態で使用する。
ホルダ部材21は、ディスクユニット22とディスクユニット23を支持する一対の環状のリム25を左右に間隔を空けて備えており、一対のリム25をブリッジ26で接続している。詳細な図示を省略しているが、一対のリム25の間隔を調整する眼幅調整機構をブリッジ26に備えており、ディスクユニット22とディスクユニット23が被験者の右眼と左眼の前方に適正に位置するように調整可能である。また、位置を調整しながら被験者の頭部や顔にホルダ部材21を取り付けることを可能にするストラップ類を備えている。
図3から図7を参照して、ディスクユニット22,23の詳細を説明する。各図面中のX軸方向は水平方向、Y軸方向は鉛直方向を意味する。測定用ディスク30は、図1の屈折特性測定装置における測定用ディスク10に対応する円板状の部材であり、ディスクユニット22,23における第1の回転部材を構成している。測定用ディスク30は、第1の回転中心P1を中心として回転可能に、リム25の前面側に支持されている。
また、リム25の前面側には内歯車部材35が固定的に支持されている。内歯車部材35は、第1の回転中心P1を中心とする円筒部材の内周部分に内歯36を設けたものであり、内歯36は第1の回転中心P1を中心とした環状に形成されている。測定用ディスク30は、前後方向でリム25と内歯車部材35の間に位置している。
測定用ディスク30を回転可能に支持するための構成は、様々な形態を用いることができる。一例として、リム25と内歯車部材35の間に環状のスペースを設け、この環状のスペースの外周部分に、第1の回転中心P1を中心とする円筒の内周面である円筒ガイド面を形成する。この円筒ガイド面に対して測定用ディスク30の外周部分が摺接することで、測定用ディスク30が回転可能に支持される。
別の例として、リム25の前面側あるいは内歯車部材35の後面側に、第1の回転中心P1を中心とする環状をなして前後方向に開口するガイド溝を形成し、この環状のガイド溝に対して、測定用ディスク30に設けた凸部を挿入させることで、測定用ディスク30が回転可能に支持される。
いずれの例においても、リム25と内歯車部材35で挟まれることにより、前後への測定用ディスク30の移動が規制されて、測定用ディスク30は安定した回転を行うことができる。なお、第1の回転中心P1が位置する測定用ディスク30の中央付近には測定用の第1の光L1及び第2の光L2が通るので、第1の光L1及び第2の光L2を遮らないように、測定用ディスク30を回転可能に支持するための機構は、測定用ディスク30の径方向の中央寄りではなく、周縁部分に設けられることが好ましい。
測定用ディスク30には、第1の回転中心P1を挟んで対称な位置に第1の開口31と第2の開口32が形成されている。第1の開口31及び第2の開口32は、図1における第1の開口11及び12に対応するピンホール形状の円形開口である。第1の開口31及び第2の開口32のそれぞれの中心と第1の回転中心P1とが一直線上に並ぶ方向が、測定用ディスク30における開口配列方向である。そして、測定用ディスク30が回転すると、第1の回転中心P1を中心として開口配列方向の角度が変化する。
測定用ディスク30の前面側に、ディスクユニット22,23における第2の回転部材を構成する遮蔽制御板40が設けられている。遮蔽制御板40は、測定用ディスク30よりも径が小さく、内歯36に内接して噛合する外歯41を外周部分に有する外歯車部材である。
遮蔽制御板40は、測定用ディスク30に対して、第1の回転中心P1から偏心して位置する第2の回転中心P2を中心として回転可能に支持されている。第2の回転中心P2は、第1の回転中心P1を通り開口配列方向と垂直な方向に延びる直線上に位置している。具体的には、測定用ディスク30から前方に突出する筒状軸部37が、遮蔽制御板40に設けた円形状の軸穴42に挿入されており、筒状軸部37の外周面に対して軸穴42の内周面が摺接することで、遮蔽制御板40が測定用ディスク30に対して回転を行う。そして、筒状軸部37及び軸穴42の中心位置が第2の回転中心P2となる。
内歯車部材35の内歯36と遮蔽制御板40の外歯41は、第1の回転中心P1を中心とする測定用ディスク30の単位回転角に対して異なる回転角で、第2の回転中心P2を中心とする遮蔽制御板40の回転を行わせるギヤ機構を構成している。内歯車部材35における内歯36は、遮蔽制御板40における外歯41よりも歯数が多く、その比率が8:5に設定されている。本実施形態では、内歯36の歯数が64、外歯41の歯数が40であるが、この値は一例であり、異なる歯数にしてもよい。
遮蔽制御板40には、第2の回転中心P2を中心とする回転方向に位置を異ならせて、4つの開口部43,44,45,46が形成されている。また、開口部43と開口部46の間の回転方向領域は、光を通過させない(開口を有さない)閉塞部47になっている。開口部43,44,45,46が遮蔽制御板40における光通過部を構成し、閉塞部47が遮蔽制御板40における光遮蔽部を構成している。
4つの開口部43,44,45,46はそれぞれ、第2の回転中心P2を中心とする回転方向に長手方向を向けた円弧形状の長穴である。4つの開口部43,44,45,46のそれぞれの長手方向の中心位置が、第2の回転中心P2を中心とする回転方向で72度ずつ角度を異ならせて配置されている。また、開口部43及び開口部46の長手方向の中心位置に対して回転方向で正逆に72度の位置には、閉塞部47が存在している。従って、遮蔽制御板40では、第2の回転中心P2を中心とする360度の回転角を5分割した範囲に、4つの開口部43,44,45,46及び閉塞部47という5つの要素が配置されている。
リム25及び内歯車部材35の前面側には、第1の回転中心P1を中心とする測定用ディスク30の回転方向に位置を異ならせて、5つの角度位置指標50,51,52,53,54が形成されている。このうち4つの角度位置指標50,51,52,53は、内歯車部材35の前面側に位置して第1の回転中心P1を中心とする放射方向(径方向)に延びる直線状のマークと、リム25の前面側に位置する「1」から「4」までの丸囲みの数字との組み合わせで構成されている。残る1つの角度位置指標54は、内歯車部材35の前面側に位置する円形状のマークと、リム25の前面側に位置する丸囲みの数字「5」との組み合わせで構成されている。
5つの角度位置指標50,51,52,53,54は、第1の回転中心P1を中心とする回転方向で45度ずつ角度を異ならせて配置されている。つまり、5つの角度位置指標50,51,52,53,54は、第1の回転中心P1を中心とする測定用ディスク30の180度の回転角を4分割する位置に配されている。なお、内歯車部材35の前面側に設けた直線状及び円形状のマークを、回転方向での角度位置指標50,51,52,53,54の位置基準とする。換言すれば、リム25の前面側に位置する「1」から「5」までの丸囲みの数字は、直線状及び円形状のマークとの対応関係を識別可能な範囲であれば、回転方向で多少位置がずれていてもよい。
ディスクユニット22とディスクユニット23のそれぞれで、測定用ディスク30及び遮蔽制御板40の前方を覆うカバー24(図2参照)が取り付けられる。カバー24は円板状であり、カバー24の外径サイズは、内歯車部材35の内径よりも僅かに大きく設定されている。従って、カバー24を取り付けると、内歯36及びその内側の領域は外部から視認されなくなる。内歯36を除いた内歯車部材35の前面側の領域は、カバー24で覆われずに外部から視認が可能であり、当該視認可能な領域に角度位置指標50,51,52,53,54の直線状及び円形状のマークが配置されている。
測定用ディスク30は、遮蔽制御板40を軸支する上述の筒状軸部37とは別に、前方に突出する筒状部38を有している。筒状部38は、測定用ディスク30の径方向において、第1の回転中心P1を挟んで筒状軸部37とは反対側に配置されている。カバー24は、筒状軸部37及び筒状部38のそれぞれの前端面に当接して前後方向の位置が定まる。
カバー24には筒状軸部37及び筒状部38に対応する2箇所に貫通穴が形成されており、各貫通穴から筒状軸部37及び筒状部38の内部に締結部材39を挿入する。筒状軸部37及び筒状部38の内部には雌ネジが形成されており、各締結部材39の外面には雄ネジが形成されている。この雌ネジと雄ネジを螺合させて締結部材39を所定のトルクで締め込むことによって、カバー24が測定用ディスク30に対して固定される。この固定状態で、カバー24に対して回転方向の力を与えると(回転操作を行うと)、カバー24と測定用ディスク30が第1の回転中心P1を中心として一体的に回転する。
カバー24の中央部には、露出穴55が形成されている。露出穴55は、測定用ディスク30における開口配列方向に長手方向が向く長穴であり、露出穴55を通して第1の開口31及び第2の開口32がカバー24の前方に向けて露出する(図2参照)。カバー24と測定用ディスク30は第1の回転中心P1を中心とする回転方向に一体化されているので、回転方向での測定用ディスク30の角度位置に関わらず、第1の開口31及び第2の開口32は常に露出穴55を通して露出する。
また、カバー24には指標49が形成されている。指標49は、露出穴55の長手方向に向く矢印(三角)状の指標であり、その先端がカバー24の外径方向を指している。
被験者に測定治具20を装着する際に、左右のディスクユニット22,23のそれぞれの第1の回転中心P1(第1の開口31及び第2の開口32の中間位置)が、被験者の左右の眼の視軸Q(図1)の延長上に位置するようにする。そして、以上のように構成されたディスクユニット22及びディスクユニット23では、カバー24及び測定用ディスク30に対する回転操作を行うことで、眼の屈折特性を複数の方位で測定すると共に、検査対象ではない反対側の眼を遮蔽することができる。
ディスクユニット22,23を用いた眼の屈折特性の測定について説明する。なお、ディスクユニット22,23において測定用ディスク30の角度位置を変化させて測定方位を変更するときには、これに対応して光射出装置13(図1)において視標部14及び視標部15の角度位置を変化させ、測定用ディスク30における開口配列方向と、視標部14及び視標部15の並び方向が、常に対応した関係になるようにする。
例えば、ディスクユニット22,23に対して被験者又は測定者が手動で測定用ディスク30の角度位置を変化させる場合には、変更した角度位置情報を、入力デバイスを介して処理部16(図1)に対して入力する。すると、処理部16が光射出装置13を制御して、視標部14及び視標部15の角度位置を変化させる。
あるいは、屈折特性測定装置に、ディスクユニット22,23を撮像して画像解析などを用いて指標49の向きを検出可能な観測手段を備えてもよい。観測手段で検出されたカバー24の位置に基づいて、処理部16が自動的に光射出装置13を制御して、視標部14及び視標部15の角度位置を変化させる。
また、このような観測手段を用いて、測定治具20の設定状態をチェックすることも可能である。例えば、右眼の検査時に、左眼側のディスクユニット23で光遮蔽状態になっていない場合(あるいは、その逆の場合)などを検出できる。このような場合、処理部16が被験者や測定者に対してエラー状態を報知するようにしてもよい。
図3は、指標49の先端が角度位置指標50を指し示す第1の角度位置にカバー24を設定した状態(図2参照)での、ディスクユニット22及びディスクユニット23の内部構造を示している。この状態では、筒状軸部37の中心軸(第2の回転中心P2)と筒状部38の中心軸と第1の回転中心P1が、Y軸方向に延びる直線上に並ぶ位置関係にある。そして、測定用ディスク30における第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向が、X軸方向と一致する。遮蔽制御板40は、内歯車部材35のうちY軸方向の最も下方の領域で外歯41を内歯36に噛合させており、正面視で開口部43の内側に第1の開口31及び第2の開口32が位置している。つまり、開口部43を通して、第1の開口31及び第2の開口32に第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)を入射させることができる状態である。
従って、ディスクユニット22及びディスクユニット23を図3の状態(第1の角度位置)に設定することで、カバー24の露出穴55と遮蔽制御板40の開口部43を通って、第1の光L1及び第2の光L2が第1の開口31及び第2の開口32に入射する。そして、第1の開口31及び第2の開口32を通過した第1の光L1及び第2の光L2が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向であるX軸方向(水平方向)の方位における眼の屈折特性を測定できる。このとき指標49が指している角度位置指標50の直線状のマークは、開口配列方向に延びているので、屈折特性を測定する方位を視覚的に容易に識別することができる。
図4は、指標49の先端が角度位置指標51を指し示す第2の角度位置にカバー24を設定した状態での、ディスクユニット22及びディスクユニット23の内部構造を示している。図3に示す第1の角度位置から、測定用ディスク30が正面視で第1の回転中心P1を中心として反時計方向に45度の回転を行い、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向が,X軸方向に対して右上がりに45度傾いた状態になっている。
測定用ディスク30が第1の回転中心P1を中心とする回転を行うと、筒状軸部37及び軸穴42を介して測定用ディスク30に対して支持されている遮蔽制御板40も測定用ディスク30に伴って回転(第1の回転中心P1を中心とする回転方向への移動)しようとする。すると、遮蔽制御板40は、内歯36に対する外歯41の噛合位置を変化させながら、第2の回転中心P2を中心とする回転(自転)を行う。このとき、測定用ディスク30が第1の回転中心P1を中心として反時計方向に進むのに対して、遮蔽制御板40は第2の回転中心P2を中心として時計方向に回転する。
この遮蔽制御板40の動作(第1の回転中心P1を中心とする第2の回転中心P2の位置変化と、第2の回転中心P2による自転とを合成した動作)の結果、開口部44が、長手方向をX軸方向に対して右上がりに約45度傾けた状態で、第1の開口31及び第2の開口32の前方に位置する。つまり、正面視で開口部44の内側に第1の開口31及び第2の開口32が位置する状態になり、開口部44を通して、第1の開口31及び第2の開口32に第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)を入射させることができる。
従って、ディスクユニット22及びディスクユニット23を図4の状態(第2の角度位置)に設定することで、カバー24の露出穴55と遮蔽制御板40の開口部44を通って、第1の光L1及び第2の光L2が第1の開口31及び第2の開口32に入射する。そして、第1の開口31及び第2の開口32を通過した第1の光L1及び第2の光L2が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向である、X軸方向(水平方向)とY軸方向(鉛直方向)の間の第1の中間方位(45度の方向)における眼の屈折特性を測定できる。このとき指標49が指している角度位置指標51の直線状のマークは、開口配列方向に延びているので、屈折特性を測定する方位を視覚的に容易に識別することができる。
図5は、指標49の先端が角度位置指標52を指し示す第3の角度位置にカバー24を設定した状態での、ディスクユニット22及びディスクユニット23の内部構造を示している。図4に示す第2の角度位置から、測定用ディスク30が正面視で第1の回転中心P1を中心として反時計方向に45度の回転を行い、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向がY軸方向に向く状態になっている。
第2の角度位置から第3の角度位置への測定用ディスク30の回転に伴って、遮蔽制御板40が、内歯36に対する外歯41の噛合位置を変化させながら、第2の回転中心P2を中心とする回転(自転)を行う。
この遮蔽制御板40の動作の結果、開口部45が、長手方向をY軸方向に向けた状態で、第1の開口31及び第2の開口32の前方に位置する。つまり、正面視で開口部45の内側に第1の開口31及び第2の開口32が位置する状態になり、開口部45を通して、第1の開口31及び第2の開口32に第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)を入射させることができる。
従って、ディスクユニット22及びディスクユニット23を図5の状態(第3の角度位置)に設定することで、カバー24の露出穴55と遮蔽制御板40の開口部45を通って、第1の光L1及び第2の光L2が第1の開口31及び第2の開口32に入射する。そして、第1の開口31及び第2の開口32を通過した第1の光L1及び第2の光L2が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向であるY軸方向(鉛直方向)における眼の屈折特性を測定できる。このとき指標49が指している角度位置指標52の直線状のマークは、開口配列方向に延びているので、屈折特性を測定する方位を視覚的に容易に識別することができる。
図6は、指標49の先端が角度位置指標53を指し示す第4の角度位置にカバー24を設定した状態での、ディスクユニット22及びディスクユニット23の内部構造を示している。図5に示す第3の角度位置から、測定用ディスク30が正面視で第1の回転中心P1を中心として反時計方向に45度の回転を行い、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向がX軸方向に対して右下がりに45度傾いた状態になっている。この開口配列方向は、図4に示す第2の角度位置での開口配列方向とは左右反転したものであり、図3に示す第1の角度位置での開口配列方向を0度とした場合には、135度の角度変化となる。
第3の角度位置から第4の角度位置への測定用ディスク30の回転に伴って、遮蔽制御板40が、内歯36に対する外歯41の噛合位置を変化させながら、第2の回転中心P2を中心とする回転(自転)を行う。
この遮蔽制御板40の動作の結果、開口部46が、長手方向をX軸方向に対して右下がりに約45度(第1の角度位置を基準として135度)傾けた状態で、第1の開口31及び第2の開口32の前方に位置する。つまり、正面視で開口部46の内側に第1の開口31及び第2の開口32が位置する状態になり、開口部46を通して、第1の開口31及び第2の開口32に第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)を入射させることができる。
従って、ディスクユニット22及びディスクユニット23を図6の状態(第4の角度位置)に設定することで、カバー24の露出穴55と遮蔽制御板40の開口部46を通って、第1の光L1及び第2の光L2が第1の開口31及び第2の開口32に入射する。そして、第1の開口31及び第2の開口32を通過した第1の光L1及び第2の光L2が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向であるX軸方向(水平方向)とY軸方向(鉛直方向)の間の第2の中間方位(135度の方向)における眼の屈折特性を測定できる。このとき指標49が指している角度位置指標53の直線状のマークは、開口配列方向に延びているので、屈折特性を測定する方位を視覚的に容易に識別することができる。
図7は、指標49の先端が角度位置指標54を指し示す第5の角度位置にカバー24を設定した状態での、ディスクユニット22及びディスクユニット23の内部構造を示している。図6に示す第4の角度位置から、測定用ディスク30が正面視で第1の回転中心P1を中心として反時計方向に45度の回転を行い、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向がX軸方向に向く状態になっている。このときの第1の開口31及び第2の開口32の位置関係は、図3に示す第1の角度位置での第1の開口31及び第2の開口32の位置関係とは左右逆になっている。
第4の角度位置から第5の角度位置への測定用ディスク30の回転に伴って、遮蔽制御板40が、内歯36に対する外歯41の噛合位置を変化させながら、第2の回転中心P2を中心とする回転(自転)を行う。
この遮蔽制御板40の動作の結果、閉塞部47が第1の開口31及び第2の開口32の前方に位置し、第1の開口31及び第2の開口32への第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)の入射が、閉塞部47によって遮られる。
従って、ディスクユニット22及びディスクユニット23を図7の状態(第5の角度位置)に設定することで、第1の開口31及び第2の開口32が遮蔽制御板40の閉塞部47によって遮蔽され、第1の光L1及び第2の光L2を通過させない状態になる。このとき指標49が指している角度位置指標54が、他の角度位置指標50,51,52,53とは異なる円形状のマークであることにより、特定の方位での屈折特性の測定を行わない状態(光遮蔽状態)にあることを、視覚的に容易に識別することができる。
以上のように、ディスクユニット22及びディスクユニット23では、カバー24を操作して第1から第5までの角度位置を任意に選択することで、眼の屈折特性の測定を行う複数の方位の変更と、第1の開口31及び第2の開口32の遮蔽状態とを切り替えることができる。
具体的な使用形態として、左眼用のディスクユニット23でカバー24及び測定用ディスク30を第5の角度位置(図7)にした上で、右眼用のディスクユニット22で、カバー24及び測定用ディスク30を第1の角度位置(図3)から第4の角度位置(図6)まで順次変更して、右眼について各方位で屈折特性の測定を行う。左眼用のディスクユニット23でカバー24及び測定用ディスク30を第5の角度位置にすることで、右眼の屈折検査時に左眼に不要な光が入ることを防止できる。
右眼の屈折検査が完了したら、右眼用のディスクユニット22でカバー24及び測定用ディスク30を第5の角度位置(図7)にする。そして、左眼用のディスクユニット23で、カバー24及び測定用ディスク30を第1の角度位置(図3)から第4の角度位置(図6)まで順次変更して、左眼について各方位で屈折特性の測定を行う。右眼用のディスクユニット22でカバー24及び測定用ディスク30を第5の角度位置にすることで、左眼の屈折検査時に右眼に不要な光が入ることを防止できる。
以上の測定治具20では、右眼用と左眼用のディスクユニット22,23を個別に備えた状態で使用し、検査対象の眼を変更する際に部品の付け替えを行わないので、部品の脱着作業の手間がかからない。また、各ディスクユニット22,23では、屈折特性を測定する方位の選択と、遮蔽状態の設定とを、全てカバー24及び測定用ディスク30の回転操作(角度位置の選択)のみで行うので、異なる複数の操作を要する場合に比べて操作性に優れている。測定用ディスク30の角度位置は、角度位置指標50,51,52,53,54と指標49との位置関係を参照して識別されるため、測定用ディスク30を適切な角度位置に設定して高精度な検査を行うことができる。
ディスクユニット22,23では、水平方向(X軸方向)と鉛直方向(Y軸方向)、これらの間の2つの中間方位(45度と135度の方向)の4つの方位で眼の屈折特性を測定するので、高精度な検査を行うことができる。そして、4つの方位で光通過状態にさせ、これらとは異なる角度位置で光遮蔽状態にさせるべく、内歯車部材35における内歯36と遮蔽制御板40における外歯41の歯数の比率を8:5に設定している。
また、ディスクユニット22,23では、測定用ディスク30や遮蔽制御板40の回転駆動や支持に関与するカバー24やギヤ機構(内歯車部材35)などが、正面視でホルダ部材21の環状のリム25の内側に収まる配置になっている。これにより、測定治具20をコンパクトに構成することができる。
また、右眼用と左眼用で共通構造のディスクユニット22,23を用いることによって、部品点数を少なくして製造コストを低減できる。
なお、測定用ディスク30や遮蔽制御板40に対して回転力を付与する手段は、様々なものを適用可能である。上記実施形態は、被験者あるいは検査者による手動操作を想定して、外部から回転操作可能なカバー24への操作に応じて、測定用ディスク30や遮蔽制御板40に力が伝わるようにしたものである。この形態は、駆動源が不要で動力の伝達構造がシンプルであるという利点がある。また、ディスクユニット22及びディスクユニット23の内部構造を覆うカバー24が回転操作の入力部分を兼ねることで、操作用の部品構造もシンプルにできる。
しかしながら、モータなどの駆動源を有する回転駆動装置27(図3)を用いて、測定用ディスク30を回転させることも可能である。上述の通り、各ディスクユニット22,23では、測定する方位の選択と遮蔽状態の設定とを全て測定用ディスク30の回転動作のみで行わせるので、シンプルな構造で安価な回転駆動装置27を使用することができる。
また、測定用ディスク30を手動操作で回転させる場合に、外部から操作可能なレバーを設けて測定用ディスク30に接続させたり、測定用ディスク30の外周部分の一部を外部から操作可能に露出させたりして、カバー24以外の部分に対する操作で測定用ディスク30を回転させてもよい。
また、測定用ディスク30を、回転方向の複数の角度位置で停止(保持)させる構造を備えてもよい。例えば、ホルダ部材21と測定用ディスク30との間にクリック機構を設けて、上述した第1から第5の角度位置のそれぞれで、測定用ディスク30の回転を機械的に軽く係止できるようにする。回転方向に所定以上の力を加えると、クリック機構の係止が外れて測定用ディスク30が回転され、次の角度位置にすることができる。このような構成にすることで、測定用の方位や遮蔽状態を正確且つ容易に設定することができ、操作性や検査の精度が向上する。
また、測定用ディスク30の回転方向の位置ずれを防ぐと共に回転操作力を最適化するために、ホルダ部材21と測定用ディスク30の間に、測定用ディスク30への所定の回転負荷を与える摩擦手段などを備えてもよい。
なお、測定用ディスク30を同一方向に360度以上回転させると、二周目以降の第1から第5の角度位置において、測定用ディスク30の第1の開口31及び第2の開口32と、遮蔽制御板40における開口部43,44,45,46及び閉塞部47とが、図3から図7に示す位置関係を満たさなくなる。そのため、測定用ディスク30の最大回転角度を360度以下に制限するストッパ機構などを備えてもよい。また、図3から図7に示すように、第1の角度位置から第5の角度位置までの測定用ディスク30の回転角は180度であるため、ストッパ機構は、測定用ディスク30の最大回転角度を180度程度に制限するものであってもよい。
図8から図12は、第1の形態のディスクユニット22,23を構成する遮蔽制御板40において、光通過部の構成を異ならせた変形例を示している。これらの変形例において、先に説明した部分と共通する構成については、同じ符号で示した上で説明を省略する。
図8の変形例では、遮蔽制御板40に形成した4つの開口部(光通過部)56,57,58,59が、第2の回転中心P2を中心とする円弧形状の長穴ではなく、直線状の長穴になっている。個々の開口部56,57,58,59は、第2の回転中心P2を中心とする仮想円に接する接線方向に延びている。
上述した測定用ディスク30第1の角度位置で、開口部56が第1の開口31及び第2の開口32と重なる(図8の状態)。以下同様に、上述した測定用ディスク30の第2から第4の角度位置(図3から図6)で、開口部57から開口部59がそれぞれ第1の開口31及び第2の開口32と重なる。従って、これらの4つの角度位置で、第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)が第1の開口31及び第2の開口32を通過して、各方位での眼の屈折特性を測定できる。また、上述した測定用ディスク30の第5の角度位置(図7)では、開口部56と開口部59の間の閉塞部47が、第1の開口31及び第2の開口32と重なり、第1の光L1及び第2の光L2の通過を遮る。
図9の変形例では、第2の回転中心P2を中心とした回転方向に連続する一続きの連続開口部60によって光通過部を構成している。例えば、上記実施形態の開口部43から開口部46に相当する部分の長手方向端部を互いにつなげることで、回転方向で分割せずに連続する長い円弧形状の連続開口部60を形成することができる。
図10の変形例では、第2の回転中心P2を中心とした放射方向(径方向)に長手方向を向けて遮蔽制御板40に形成した4つの開口部61,62,63,64によって光通過部を構成している。4つの開口部61,62,63,64はそれぞれ、上述した第1から第4の角度位置で、長手方向を開口配列方向に向けて、第1の開口31及び第2の開口32と重なる形状であり、上述した開口部43,44,45,46と同様に機能する。
図8の構成では、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向に対して垂直な直線上に第2の回転中心P2が位置している。これに対応して、開口部56,57,58,59のそれぞれの長手方向が、第2の回転中心P2を中心とする放射方向に対して垂直な方向に向いている。一方、図10の構成では、第1の開口31及び第2の開口32の開口配列方向の延長上に第2の回転中心P2が位置している。これに対応して、開口部61,62,63,64のそれぞれの長手方向が、第2の回転中心P2を中心とする放射方向に向いている。このように、遮蔽制御板40に設ける複数の開口部の向きは、測定用ディスク30の開口配列方向に対する第2の回転中心P2の位置に応じて異なるものになる。
なお、図10の変形例では、開口部61,62,63,64の形状(長手方向の向き)の違いに起因して、内歯36に対する外歯41の噛合位置が、図3から図9に示す形態とは異なっている。具体的には、図3から図9に示す形態では、水平方向での屈折特性を測定する第1の角度位置(図3、図8、図9)で、内歯車部材35のうちY軸方向の一端(下端)で外歯41が内歯36に噛合している。これに対し、図10に示す第1の角度位置では、内歯車部材35のうちX軸方向の一端で外歯41が内歯36に噛合している。
図11の変形例では、第2の回転中心P2を中心とした回転方向に連続する一続きの連続開口部65によって光通過部を構成している。連続開口部65は、図10に示す開口部61から開口部64に相当する部分のうち、遮蔽制御板40の径方向に延びる側面部分を互いにつなげて、回転方向で分割せずに連続する長い円弧形状の穴として形成されている。
図9の連続開口部60や図11の連続開口部65のような回転方向に連続する形状の開口部を用いる場合、上述した第1から第4の角度位置だけでなく、それらの中間の角度位置においても、第1の開口31及び第2の開口32への第1の光L1及び第2の光L2の入射が可能である。つまり、光通過状態において、第1の開口31及び第2の開口32が、連続開口部60,65の範囲内で開口配列方向を連続的に変化させながら、第1の光L1及び第2の光L2を通過させることができる。そのため、より多様な方位での眼の屈折特性の測定を行うことが可能である。
図12の変形例では、円形状の4つの開口部66,67,68,69によって光通過部を構成している。4つの開口部66,67,68,69はそれぞれ、開口配列方向での第1の開口31及び第2の開口32の間隔よりも大きい直径(内径)を有し、上述した第1から第4の角度位置で第1の開口31及び第2の開口32と重なる位置に設けられている。このような形状の開口部66,67,68,69は、上述した開口部43,44,45,46と同様に機能させることができる。
以上の各変形例から分かるように、遮蔽制御板40において光通過部を構成する開口部は、複数の開口配列方向にて第1の開口31及び第2の開口32と重なって第1の光L1及び第2の光L2の通過を許すものであればよく、様々な形状を選択することができる。
図13及び図14は、回転力の伝達構造などが異なる第2の形態のディスクユニット70を示している。なお、図13及び図14には一つのディスクユニット70のみを示しているが、上述したディスクユニット22,23と同様に、右眼用のディスクユニット70と左眼用のディスクユニット70を、ホルダ部材21(図2参照)に取り付けて使用する。
ディスクユニット70における第1の回転部材を構成する測定用ディスク71は、図1の屈折特性測定装置における測定用ディスク10に対応しており、ホルダ部材21のリム25に対して、第1の回転中心P1を中心として回転可能に支持される。測定用ディスク71には、第1の回転中心P1を挟んで対称な位置に第1の開口72及び第2の開口73が形成されている。第1の開口72及び第2の開口73は、上述した第1の開口31及び第2の開口32に相当する構成及び機能を有している。つまり、第1の開口72及び第2の開口73が並ぶ方向が、測定用ディスク71における開口配列方向である。
ディスクユニット70における第2の回転部材を構成する遮蔽制御板75は、測定用ディスク71よりも小径であり、ホルダ部材21のリム25に対して、第1の回転中心P1から偏心して位置する第2の回転中心P2を中心として回転可能に支持されている。換言すれば、遮蔽制御板75は、測定用ディスク71とは独立して、第2の回転中心P2を中心とする自転のみを行うように支持されている。遮蔽制御板75を回転可能に支持するのが、回転部材である測定用ディスク71ではなく、回転しないホルダ部材21側である点で、上述したディスクユニット22,23とは異なっている。
遮蔽制御板75は、円形状の4つの開口部76,77,78,79によって光通過部を構成している。4つの開口部76,77,78,79はそれぞれ、開口配列方向での第1の開口72及び第2の開口73の間隔よりも大きい直径(内径)を有している。開口部76と開口部79の間の回転方向領域は、光を通過させない閉塞部(光遮蔽部)80になっている。
測定用ディスク71は、外歯74を外周部分に有する外歯車部材である。遮蔽制御板75は、外歯81を外周部分に有する外歯車部材である。外歯74は外歯81よりも歯数が多く、その比率が8:5(例えば、外歯74の歯数が64で、外歯81の歯数が40)に設定されている。
測定用ディスク71と遮蔽制御板75は前後方向に並べて配置されており、外歯74と外歯81が回転方向の1箇所で重なる(正面視で接する)位置関係にある。そして、外歯74と外歯81の両方に対して外歯83を噛合させる駆動ギヤ82を備える。駆動ギヤ82は、第1の回転中心P1及び第2の回転中心P2と平行な軸84を中心として回転可能に支持されている。軸84は、第1の回転中心P1及び第2の回転中心P2を結ぶ直線上に位置しており、軸84の方が第2の回転中心P2の方よりも第1の回転中心P1から遠い位置にある。
測定用ディスク71の外歯74と遮蔽制御板75の外歯81と駆動ギヤ82(外歯83)は、第1の回転中心P1を中心とする測定用ディスク71の単位回転角に対して異なる回転角で、第2の回転中心P2を中心とする遮蔽制御板75の回転を行わせるギヤ機構を構成している。
駆動ギヤ82の回転は、被験者又は検査者による手動操作で行わせることができる。あるいは、モータなどを駆動源とした回転駆動装置85を用いて駆動ギヤ82を回転させてもよい。
ディスクユニット70では、上述したディスクユニット22,23の測定用ディスク30及び遮蔽制御板40とは逆に、測定用ディスク71が前方(光射出装置13に近い側)に配置され、遮蔽制御板75が後方(被験者の眼に近い側)に配置されている。そのため、測定用ディスク71の第1の開口72及び第2の開口73を通った後の第1の光L1及び第2の光L2の進行を、遮蔽制御板75によって制御する。つまり、ディスクユニット22,23とディスクユニット70は、測定用ディスク30,71の前後いずれの側で第1の光L1及び第2の光L2を遮蔽するかという点で異なっている。この点を除いて、ディスクユニット70はディスクユニット22,23と同様に機能する。
図13及び図14は、測定用ディスク71が第1の角度位置にある状態を示しており、このとき第1の開口72及び第2の開口73の開口配列方向がX軸方向(水平方向)に一致する。遮蔽制御板75は、開口部76が第1の開口72及び第2の開口73と重なる位置にある。よって、第1の開口72及び第2の開口73を通った第1の光L1及び第2の光L2を、開口部76を通して後方に進行させることができる状態であり、X軸方向(水平方向)の方位における眼の屈折特性を測定することが可能である。
第1の角度位置から駆動ギヤ82を回転駆動させると、外歯83に対する外歯74,81の噛合位置を変化させながら、測定用ディスク71と遮蔽制御板75がそれぞれ回転する。具体的には、図14に太矢印で示す方向に駆動ギヤ82、測定用ディスク71及び遮蔽制御板75をそれぞれ回転させる。
第1の角度位置から測定用ディスク71が45度回転して第2の角度位置に達すると、第1の開口72及び第2の開口73の開口配列方向がX軸方向に対して45度傾く。また、外歯74と外歯81の歯数の違いによって、遮蔽制御板75が測定用ディスク71よりも大きい角度(72度)で回転し、開口部77が第1の開口72及び第2の開口73と重なる状態になる。よって、第1の開口72及び第2の開口73を通った第1の光L1及び第2の光L2を、開口部77を通して後方に進行させ、X軸方向(水平方向)とY軸方向(鉛直方向)の間の第1の中間方位(45度の方向)における眼の屈折特性を測定できる。
第2の角度位置から測定用ディスク71が45度回転して第3の角度位置に達すると、第1の開口72及び第2の開口73の開口配列方向がY軸方向に向く。また、遮蔽制御板75が測定用ディスク71よりも大きい角度(72度)で回転し、開口部78が第1の開口72及び第2の開口73と重なる状態になる。よって、第1の開口72及び第2の開口73を通った第1の光L1及び第2の光L2を、開口部78を通して後方に進行させ、Y軸方向(鉛直方向)の方位における眼の屈折特性を測定できる。
第3の角度位置から測定用ディスク71が45度回転して第4の角度位置に達すると、第1の開口72及び第2の開口73の開口配列方向が、X軸方向に対して先の第2の角度位置とは左右反転して45度(すなわち135度)傾く。また、遮蔽制御板75が測定用ディスク71よりも大きい角度(72度)で回転し、開口部79が第1の開口72及び第2の開口73と重なる状態になる。よって、第1の開口72及び第2の開口73を通った第1の光L1及び第2の光L2を、開口部79を通して後方に進行させ、X軸方向(水平方向)とY軸方向(鉛直方向)の間の第2の中間方位(135度の方向)における眼の屈折特性を測定できる。
第4の角度位置から測定用ディスク71が45度回転して第5の角度位置に達すると、第1の開口72及び第2の開口73の開口配列方向がX軸方向に向く。より詳しくは、図13及び図14に示す第1の角度位置に対して、第1の開口72及び第2の開口73の位置が左右逆になる。また、遮蔽制御板75が測定用ディスク71よりも大きい角度(72度)で回転し、閉塞部80が第1の開口72及び第2の開口73の後方に位置する。その結果、第1の開口72及び第2の開口73を通った第1の光L1及び第2の光L2の進行が、閉塞部80によって遮られる。
従って、右眼用のディスクユニット70と左眼用のディスクユニット70の一方で、測定用ディスク71を第5の角度位置に設定して光遮蔽状態にし、他方で測定用ディスク71を第1から第4の角度位置に順次回転させることで、それぞれの眼の屈折特性を4つの方向で測定することができる。
右眼用と左眼用のディスクユニット70を個別に備えた状態で使用することにより、検査対象の眼を変更する際に部品の付け替えを要さない。また、ディスクユニット70では、屈折特性を測定する方位の選択と、遮蔽状態の設定とを、駆動ギヤ82の回転のみで行うので、操作性に優れている。
また、右眼用と左眼用で共通構造のディスクユニット70を用いることで、部品点数を少なくして製造コストを低減できる。
図13及び図14に示す開口部76,77,78,79は円形状であるが、第1の形態のディスクユニット22,23のように、光通過部として円形以外の形状の開口部を用いてもよい。
以上で説明した第1の形態のディスクユニット22,23と第2の形態のディスクユニット70はいずれも、測定用ディスク30(71)の回転中心である第1の回転中心P1と被験者の眼の視軸Q(図1参照)とが一致するように装着されるものであり、第1の回転中心P1に関して対称となる配置で、一組の第1の開口31(72)及び第2の開口32(73)を測定用ディスク30(71)に設けている。そして、測定用ディスク30(71)と重ねて配した遮蔽制御板40(75)に設けた光通過部(複数の開口部又は単数の連続開口部)と光遮蔽部(閉塞部)を用いて、第1の開口31(72)及び第2の開口32(73)における第1の光L1及び第2の光L2の通過状態を制御している。
これとは異なる第3の形態の測定用ディスク100を図15から図19に示した。なお、図15から図19には一つの測定用ディスク100のみを示しているが、上述したディスクユニット22,23と同様に、右眼用の測定用ディスク100と左眼用の測定用ディスク100を、ホルダ部材21(図2参照)に取り付けて使用する。
測定用ディスク100は、ホルダ部材21のリム25に対して、視軸Qから偏心する回転中心P3を中心として回転可能に支持される。測定用ディスク100には、回転中心P3を中心とする回転方向及び径方向に位置を異ならせて、第1の開口101A及び第2の開口102A、第1の開口101B及び第2の開口102B、第1の開口101C及び第2の開口102C、第1の開口101D及び第2の開口102Dが形成されている。つまり、4組の第1の開口(101Aから101D)及び第2の開口(102Aから102D)を備えている。また、測定用ディスク100は、4組の第1の開口及び第2の開口とは回転方向の異なる領域に、光を通過させない閉塞部(光遮蔽部)103を有している。
4組の第1の開口及び第2の開口は、開口配列方向が互いに平行である。また、4組の第1の開口及び第2の開口は、互いの中心間距離が一致しており、4組の全てでシャイナーの原理が発現するように設定されている。
測定用ディスク100の回転は、被験者又は検査者による手動操作で行わせることができる。あるいは、モータなどを駆動源とした回転駆動装置104(図15のみに示す)を用いて測定用ディスク100を回転させてもよい。
図15は、第1の角度位置に測定用ディスク100を設定した状態を示している。この状態では、視軸Qを挟んでX軸方向に対称となる位置関係で、第1の開口101A及び第2の開口102Aが配置されている。つまり、第1の開口101A及び第2の開口102Aの開口配列方向がX軸方向と一致する。従って、第1の開口101A及び第2の開口102Aを通過した第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口101A及び第2の開口102Aの開口配列方向であるX軸方向(水平方向)の方位における眼の屈折特性を測定できる。
図15の状態において、他の3組の開口(第1の開口101B及び第2の開口102B、第1の開口101C及び第2の開口102C、第1の開口101D及び第2の開口102D)のそれぞれの開口配列方向は、第1の開口101A及び第2の開口102Aと同じくX軸方向である。また、X軸方向における、第1の開口101Bと第2の開口102Bの中心間距離、第1の開口101Cと第2の開口102Cの中心間距離、第1の開口101Dと第2の開口102Dの中心間距離は、いずれも第1の開口101Aと第2の開口102Aの中心間距離と同じである。
図16は、図15に示す第1の角度位置から、測定用ディスク100が正面視で回転中心P3を中心として反時計方向に45度の回転を行って、第2の角度位置になった状態を示している。この状態では、視軸Qを挟んで位置するのが第1の開口101B及び第2の開口102Bに変更されており、第1の開口101B及び第2の開口102Bの開口配列方向が、X軸方向に対して右上がりに45度傾いた状態になっている。
従って、測定用ディスク100を図16の状態(第2の角度位置)に設定することで、第1の開口101B及び第2の開口102Bを通過した第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口101B及び第2の開口102Bの開口配列方向である、X軸方向(水平方向)とY軸方向(鉛直方向)の間の第1の中間方位(45度の方向)における眼の屈折特性を測定できる。
図17は、図16に示す第2の角度位置から、測定用ディスク100が正面視で回転中心P3を中心として反時計方向に45度の回転を行って、第3の角度位置になった状態を示している。この状態では、視軸Qを挟んで位置するのが第1の開口101C及び第2の開口102Cに変更されており、第1の開口101C及び第2の開口102Cの開口配列方向がY軸方向になっている。
従って、測定用ディスク100を図17の状態(第3の角度位置)に設定することで、第1の開口101C及び第2の開口102Cを通過した第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口101C及び第2の開口102Cの開口配列方向であるY軸方向(鉛直方向)における眼の屈折特性を測定できる。
図18は、図17に示す第1の角度位置から、測定用ディスク100が正面視で回転中心P3を中心として反時計方向に45度の回転を行って、第4の角度位置になった状態を示している。この状態では、視軸Qを挟んで位置するのが第1の開口101D及び第2の開口102Dに変更されており、第1の開口101D及び第2の開口102Dの開口配列方向が、X軸方向に対して右下がりに45度傾いた状態になっている。この開口配列方向は、第2の角度位置(図16)での開口配列方向とは左右反転したものであるため、第1の角度位置(図15)での開口配列方向を0度とした場合には、135度の角度変化となる。
従って、測定用ディスク100を図18の状態(第4の角度位置)に設定することで、第1の開口101D及び第2の開口102Dを通過した第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)が網膜上に形成する像(視標像14M,15M)に基づいて、第1の開口101D及び第2の開口102Dの開口配列方向である、X軸方向(水平方向)とY軸方向(鉛直方向)の間の第2の中間方位(135度の方向)における眼の屈折特性を測定できる。
図19は、図18に示す第4の角度位置から、測定用ディスク100が正面視で回転中心P3を中心として反時計方向に45度の回転を行って、第5の角度位置になった状態を示している。この状態では、視軸Q上及びその周囲に閉塞部103が位置して、被験者の視野領域で、第1の光L1及び第2の光L2(図1参照)の進行が閉塞部103によって遮られる。
従って、測定用ディスク100を図19の状態(第5の角度位置)に設定することで、4組の第1の開口及び第2の開口のいずれについても、網膜に届く状態での第1の光L1及び第2の光L2の通過を生じさせない光遮蔽状態になる。
以上のように、測定用ディスク100では、回転中心P3を中心とする回転によって、複数の方位での屈折特性の測定(図15から図18)と、第1の光L1及び第2の光L2の遮蔽(図19)とを行わせることができる。そして、右眼用と左眼用の測定用ディスク100を個別に備えた状態で使用することにより、検査対象の眼を変更する際に部品の付け替えを要さない。また、測定用ディスク100では、屈折特性を測定する方位の選択と、遮蔽状態の設定とを、測定用ディスク100自体の回転のみで行うので、操作性に優れている。また、右眼用と左眼用で共通構造の測定用ディスク100を用いることで、部品点数を少なくして製造コストを低減できる。
さらに、適切に配置された複数組の第1の開口(101Aから101D)及び第2の開口(102Aから102D)を備えることで、一枚の測定用ディスク100に、第1の光L1及び第2の光L2の通過と遮蔽に関する全ての機能を集約させることができる。これにより、屈折特性測定装置を構成する部品点数をさらに少なくして、構造の簡略化や低コスト化を図ることができる。
以上のように、本発明を適用した各形態(変形例を含む)の屈折特性測定装置によれば、被験者の両眼の屈折検査における手間を軽減することができる。特に、測定方位の変更と、遮蔽状態への切り替えとを、一連の回転動作だけで行うことができるので、手動で操作する場合の操作性に優れる。また、回転部材を駆動装置で駆動させる場合にも、小型軽量で安価な構造の駆動装置を採用できる。
また、被験者が装着する測定治具を、少ない部品点数で構成された小型軽量なものにできるので、広い設置スペースや高額な導入コストを要さず、且つ被験者への肉体的負担も軽減できるという利点がある。
以上、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
例えば、眼の屈折特性を測定する方位の数は、上記実施形態に記載した4つ以外であってもよい。一例として、水平方向(X軸方向)と鉛直方向(Y軸方向)の他に、水平方向と鉛直方向の間の中間方位を一つのみ設定して、3つの方位で測定することも可能である。あるいは、中間方位の数を増やして、5つ以上の方位で測定することも可能である。測定する方位の数に応じて、測定用ディスクにおける第1の開口及び第2の開口の配置、遮蔽制御板における光通過部と光遮蔽部の構成、測定用ディスクと遮蔽制御板をそれぞれ回転させるときの相対的な角度設定(ギヤ機構で動作させる場合の歯数など)、といった要素を適宜変更するとよい。
10 測定用ディスク
11 第1の開口
12 第2の開口
13 光射出装置(光射出部)
14、15 視標部
14M、15M 視標像
20 測定治具
21 ホルダ部材(支持部材)
22、23 ディスクユニット
24 カバー
25 リム
30 測定用ディスク(第1の回転部材)
31 第1の開口
32 第2の開口
35 内歯車部材(ギヤ機構)
36 内歯(ギヤ機構)
40 遮蔽制御板(第2の回転部材)
41 外歯(ギヤ機構)
43~46 開口部(光通過部)
47 閉塞部(光遮蔽部)
49 指標
50~54 角度位置指標
56~59 開口部(光通過部)
60 連続開口部(光通過部)
61~64 開口部(光通過部)
65 連続開口部(光通過部)
66~69 開口部(光通過部)
70 ディスクユニット
71 測定用ディスク(第1の回転部材)
72 第1の開口
73 第2の開口
74 外歯(ギヤ機構)
75 遮蔽制御板(第2の回転部材)
76~79 開口部(光通過部)
80 閉塞部(光遮蔽部)
81 外歯(ギヤ機構)
82 駆動ギヤ(ギヤ機構)
83 外歯(ギヤ機構)
100 測定用ディスク(回転部材)
101A~101D 第1の開口
102A~102D 第2の開口
103 閉塞部(光遮蔽部)
L1 第1の光
L2 第2の光
P1 第1の回転中心
P2 第2の回転中心
P3 回転中心
Q 視軸

Claims (8)

  1. 光射出部から射出した第1の光と第2の光をそれぞれ、前記光射出部から同距離にある第1の開口と第2の開口を通過させて同時に眼に入射させて、第1の光と第2の光によるそれぞれの像に基づいて眼の屈折特性を測定する屈折特性測定装置であって、
    第1の回転中心を中心として回転可能に支持部材に支持され、前記第1の回転中心を挟む位置に前記第1の開口と前記第2の開口を有する第1の回転部材と、
    前記第1の回転中心とは異なる第2の回転中心で回転可能に支持され、回転方向に位置を異ならせて光通過部と光遮蔽部を有する第2の回転部材と、
    を両眼に対応する位置にそれぞれ備え、
    前記支持部材に対して前記第1の回転部材が回転するときに前記第2の回転部材を連動して回転させ、該回転によって、前記第1の開口と前記第2の開口の開口配列方向を変化させながら、前記光通過部が前記第1の開口及び前記第2の開口に重なって前記第1の光及び前記第2の光の通過を許す光通過状態と、前記光遮蔽部が前記第1の開口及び前記第2の開口に重なって前記第1の光及び前記第2の光を遮蔽する光遮蔽状態と、になることを特徴とする屈折特性測定装置。
  2. 前記第1の回転中心を中心とする前記第1の回転部材の単位回転角に対して異なる回転角で、前記第2の回転中心を中心とする前記第2の回転部材の回転を行わせるギヤ機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の屈折特性測定装置。
  3. 前記第1の回転中心を中心とする環状の内歯を、前記支持部材に対して固定的に設け、
    前記第2の回転部材は、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転中心を中心として回転可能に支持され、且つ前記内歯に噛合する外歯を有し、
    前記第1の回転部材が回転すると、前記内歯と前記外歯の噛合位置を変化させながら前記第2の回転部材が回転することを特徴とする請求項2に記載の屈折特性測定装置。
  4. 前記第2の回転部材は、前記支持部材に対して前記第2の回転中心を中心として回転可能に支持され、
    前記第1の回転部材と前記第2の回転部材はそれぞれ、互いの歯数が異なる外歯を有し、
    前記第1の回転部材と前記第2の回転部材のそれぞれの前記外歯に噛合する駆動ギヤを有し、
    前記駆動ギヤが回転すると、該駆動ギヤに対するそれぞれの前記外歯の噛合位置を変化させながら前記第1の回転部材と前記第2の回転部材が回転することを特徴とする請求項2に記載の屈折特性測定装置。
  5. 前記光通過部は、前記第2の回転中心を中心とした回転方向に位置を異ならせて前記第2の回転部材に形成した複数の開口部からなり、
    前記光通過状態では、前記第1の開口及び前記第2の開口が、前記第1の回転中心を中心とする複数の開口配列方向で前記複数の開口部のそれぞれと重なって、前記第1の光及び前記第2の光を通過させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の屈折特性測定装置。
  6. 前記第1の回転部材の45度毎の回転で前記第1の開口及び前記第2の開口に重なる4つの前記開口部を備えていることを特徴とする請求項5に記載の屈折特性測定装置。
  7. 前記光通過部は、前記第2の回転中心を中心とした回転方向に連続する連続開口部からなり、
    前記光通過状態では、前記第1の開口及び前記第2の開口が、前記連続開口部の範囲内で開口配列方向を連続的に変化させながら前記第1の光及び前記第2の光を通過させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の屈折特性測定装置。
  8. 光射出部から射出した第1の光と第2の光をそれぞれ、前記光射出部から同距離にある第1の開口と第2の開口を通過させて同時に眼に入射させて、第1の光と第2の光によるそれぞれの像に基づいて眼の屈折特性を測定する屈折特性測定装置であって、
    両眼に対応する位置にそれぞれ回転可能に支持される回転部材を備え、
    前記回転部材は、回転中心から偏心した位置に、複数組の前記第1の開口及び前記第2の開口と、光遮蔽部と、を備え、
    前記回転部材の回転方向の角度位置の変化によって、複数組の前記第1の開口及び前記第2の開口がそれぞれ開口配列方向を変化させながら一組ずつ順に視軸を挟んで位置して前記第1の光及び前記第2の光を通過させる光通過状態と、前記光遮蔽部が視野領域で前記第1の光及び前記第2の光を遮蔽する光遮蔽状態と、になることを特徴とする屈折特性測定装置。
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