JP2022053886A - 保護装置 - Google Patents

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真一郎 拮石
Shinichiro Haneishi
一成 小久保
Kazunari Kokubo
剛 井上
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Abstract

【課題】過電圧状態のときにクランプ素子を導通させて保護を図り得る保護装置において、クランプ素子の熱破壊を防ぐ。【解決手段】保護装置20において過電圧検出回路20Aは、導電路16Aとグラウンドとの間に介在するクランプ素子22を有する。導電路16Aが過電圧状態でない場合には、クランプ素子22が非導通状態で維持される。導電路16Aが過電圧状態となった場合には、クランプ素子22が導通状態となる。過電圧検出回路20Aは、クランプ素子22が非導通状態のときに第1信号を出力し、クランプ素子22が導通状態のときに第2信号を出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、保護装置に関する。
特許文献1には、過電圧保護回路の一例が開示される。特許文献に開示される過電圧保護回路において、過電圧検出回路は、電源回路の出力電圧と所定電圧との比較に基づき電源回路の出力電圧が過電圧であるか否かを表す過電圧検出信号を出力する。第1ラッチ回路は、電源回路の出力電圧が過電圧であるときの過電圧検出信号を保持可能であり、保持状態に応じた信号を電源動作のオン又はオフを制御するイネーブル信号として電源回路に出力する。エッジ検出回路は、第1ラッチ回路の出力信号のエッジを検出することでエッジ検出信号を生成する。エッジ検出信号遅延回路は、エッジ検出回路からのエッジ検出信号を遅延させる。第2ラッチ回路は、エッジ検出信号遅延回路によって遅延されたエッジ検出信号を保持可能である。リセット回路は、エッジ検出信号と第2ラッチ回路の保持信号に基づき、第1ラッチ回路における信号の保持をリセットする。
特開2013-247821号公報
ところで、負荷の故障やESD入力時などにおいて過電圧から回路を保護するための技術として、TVSダイオードやその他のツェナーダイオードなどの保護ダイオードが用いられている。例えば、図7の回路では、保護すべき装置Dの端子Pa,Pb間に接続される構成で保護ダイオードZが配置されているため、電源B側で過電圧が生じても、保護ダイオードZをブレークダウンさせて端子Pa,Pb間の電圧を一定電圧にクランプすることができる。しかし、このように保護ダイオードZを用いる回路では、連続した過電圧状態が発生した場合、保護ダイオードZが熱破壊する懸念がある。
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、過電圧状態のときにクランプ素子を導通させて保護を図り得る保護装置において、クランプ素子の熱破壊を防ぐことができる技術を提供することを目的とする。
本発明の一つである保護装置は、
導電路と、前記導電路の通電を許容する許容状態と前記導電路の通電を遮断する遮断状態とに切り替わるスイッチと、を備えた回路を保護する保護装置であって、
前記導電路が過電圧状態でない場合に第1信号を出力し、前記導電路が前記過電圧状態である場合に前記第1信号とは異なる第2信号を出力する過電圧検出回路と、
前記スイッチを強制的に前記遮断状態にする保護状態と、前記保護状態を解除した解除状態とに切り替えるラッチ回路であって、前記解除状態のときに前記過電圧検出回路の出力が前記第1信号から前記第2信号に切り替わった場合に前記スイッチを前記保護状態に切り替え、予め定められた特定条件を満たすまで前記保護状態を維持するラッチ回路と、
を有し、
前記過電圧検出回路は、前記導電路とグラウンドとの間に介在するクランプ素子を有し、前記導電路が前記過電圧状態でない場合に前記クランプ素子が非導通状態で維持され、前記導電路が前記過電圧状態となった場合に前記クランプ素子が導通状態となり、前記クランプ素子が前記非導通状態のときに前記第1信号を出力し、前記クランプ素子が前記導通状態のときに前記第2信号を出力する。
上記の保護装置は、導電路が過電圧状態になった場合に、スイッチを強制的に遮断することができ、その強制遮断状態を維持することができる。よって、過電圧発生時にクランプ素子が長時間導通したままになることを抑制することができ、クランプ素子の熱破壊を防ぐことができる。
上記の保護装置において、前記過電圧検出回路は、前記クランプ素子と前記グラウンドとの間において前記クランプ素子に対して直列に接続される抵抗を有し、前記クランプ素子が前記非導通状態のときには前記抵抗に電流を流さずに前記クランプ素子と前記抵抗の間の電位に応じた前記第1信号を出力し、前記クランプ素子が前記導通状態のときには前記抵抗に電流を流しつつ前記クランプ素子と前記抵抗の間の電位に応じた前記第2信号を出力する。
この保護装置は、過電圧状態でないときにはグラウンド電位相当の第1信号を確実に出力することができ、過電圧状態のときには抵抗に電流を流すことによって接続点の電圧を大きく上昇させ、第1信号よりも大きい電圧の第2信号を確実に出力することができる。
本発明によれば、過電圧状態のときにクランプ素子を導通させて保護を図り得る保護装置において、クランプ素子の熱破壊を防ぐことができる。
図1は、第1実施形態に係る保護装置が適用される負荷駆動装置を例示する回路図である。 図2は、第1実施形態に係る保護装置を例示する回路図である。 図3は、図2の回路に関するシミュレーション結果を例示するグラフであり、端子P1に印加される電圧が閾値電圧未満である場合のシミュレーション結果を例示するグラフである。 図4は、図2の回路に関するシミュレーション結果を例示するグラフであり、端子P1に印加される電圧が閾値電圧以上である場合のシミュレーション結果を例示するグラフである。 図5は、図2の回路の効果を確認するためのシミュレーションを行う回路を例示する回路図である。 図6は、図5の回路を用いたシミュレーション結果を例示するグラフである。 図7は、比較例の回路を例示する回路図である。
<第1実施形態>
1.負荷駆動装置
図1に示される負荷駆動装置100は、負荷6を駆動する装置である。負荷駆動装置100は、主に、電源部2、トランス4、コンデンサ8、スイッチ10、信号生成回路12、ゲートドライバ回路14、導電路16、保護装置20などを備える。負荷6の種類は特に限定されない。以下で説明される代表例では、負荷6は、プラズマ発生装置である。この例では、負荷駆動装置100は、プラズマ発生装置を駆動する駆動装置として機能する。
電源部2は、公知の電池によって構成されていてもよく、その他の直流電源によって構成されていてもよい。電源部2は、自身の高電位側の端子に電気的に接続された導電路とグラウンドとの電位差が所定値となるように直流電圧を出力する。なお、以下の説明では、「電圧」とは、特に限定がない限り、グラウンドを基準とする電圧を意味し、グラウンドとの電位差を意味する。
図1のように、トランス4は、コイル4A及びコイル4Bを備え、コイル4A,4Bが磁気結合された公知のトランスである。コイル4Aの一端は電源部2の高電位側の端子に電気的に接続される。コイル4Aの他端は、導電路16に電気的に接続される。コイル4Bの両端は負荷6の両端に電気的に接続され、コイル4Bの両端に発生した電圧が負荷6に印加される構成をなす。コンデンサ8は、スナバコンデンサとして機能し、一方の電極がコイル4Aの一端に電気的に接続され、他方の電極がコイル4Aの他端に電気的に接続される。
図1のように、導電路16は、コイル4Aとグラウンドとの間の導電路である。導電路16のうち、コイル4Aとスイッチ10との間に接続される導電路が導電路16Aである。導電路16のうち、スイッチ10とグラウンドとの間に接続される導電路が導電路16Bである。
図1のように、スイッチ10は、導電路16に介在し、導電路16の通電を許容する許容状態(通電状態)と導電路16の通電を遮断する遮断状態とに切り替わる素子である。スイッチ10がオン状態のときには、導電路16及びスイッチ10を介してコイル4Aからグラウンドへ電流が流れることが許容される。スイッチ10がオフ状態のときには、導電路16及びスイッチ10を介してコイル4Aからグラウンドへ電流が流れることが遮断される。スイッチ10は、ゲートドライバ回路14からオン信号が与えられているときにオン状態になる。スイッチ10は、ゲートドライバ回路14からオフ信号が与えられているときにオフ状態になる。図1の例では、スイッチ10は、Nチャネル型のMOSFETによって構成されている。
信号生成回路12は、所定のハイレベル電圧のハイレベル信号と所定のローレベル電圧のローレベル信号とが交互に切り替わるオンオフ信号を生成し、ゲートドライバ回路14に出力する回路である。以下の説明に係る代表例では、オンオフ信号としてPWM(Pulse Width Modulation)信号が用いられる。
ゲートドライバ回路14は、保護装置20から許可信号が出力されている場合に、信号生成回路12から与えられるPWM信号に応じてオン信号とオフ信号を切り替える。上記の許可信号は、所定値以上の電圧(例えば、電源70の出力電圧程度)の信号である。ゲートドライバ回路14は、保護装置20から許可信号を受けている状態では、信号生成回路12からハイレベル信号又はローレベル信号の一方が入力されているときにスイッチ10のゲートにハイレベル電圧のオン信号を出力し、他方が入力されているときにスイッチ10のゲートにローレベル電圧のオフ信号を出力する。スイッチ10は、自身のゲートに対してゲートドライバ回路14からハイレベル電圧のオン信号が与えられているときにオン状態になる。スイッチ10は、自身のゲートに対してゲートドライバ回路14からローレベル電圧のオフ信号が与えられているときにオフ状態になる。ゲートドライバ回路14は、保護装置20から禁止信号を受けている状態では、信号生成回路12から受ける信号に関係なく、スイッチ10のゲートに対してオフ信号を出力し続ける。上記の禁止信号は、所定値未満の電圧(例えば、0V程度)の信号である。
2.保護装置の構成
保護装置20は、負荷駆動装置100を保護する装置として構成される。保護装置20は、主に、負荷駆動装置100の一部を構成する回路(導電路16とスイッチ10を備えた回路)を保護する機能を有する。図2のように、保護装置20は、過電圧検出回路20Aとラッチ回路20Bとを備える。
過電圧検出回路20Aは、導電路16(図1)の一部をなす導電路16Aの過電圧を検出する機能を有する。過電圧検出回路20Aは、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth以上である状態を検出する。以下で説明される代表例では、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth以上である状態が過電圧状態であり、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth未満である状態が過電圧状態でない正常状態である。
過電圧検出回路20Aの端子P1は、導電路16A(図1)に電気的に接続される。端子P1の電位は、導電路16Aと同電位とされる。過電圧検出回路20Aは、ダイオード30と、クランプ素子22と、抵抗24と、ダイオード26と、信号線27と、コンデンサ28とを備える。
ダイオード30は、アノードが端子P1に電気的に接続され、カソードがクランプ素子22の一端に電気的に接続される。ダイオード30のカソードは、クランプ素子22を構成する複数のTVS(Transient Voltage Suppressor)ダイオード22A,22B,22Cのうちの最も上流側に配置されるTVSダイオード22Aのカソードに電気的に接続される。ダイオード30のアノードは、端子P1と同電位とされ、導電路16Aと同電位とされる。ダイオード30のカソードは、クランプ素子22の一端であるTVSダイオード22Aのカソードと同電位とされる。
クランプ素子22は、導電路16Aとグラウンドとの間に介在する素子である。クランプ素子22は、複数のTVSダイオード22A,22B,22Cによって構成される。複数のTVSダイオード22A,22B,22Cは、導電路16Aとグラウンドとの間に直列に接続され、具体的には、ダイオード30と抵抗24との間に直列に接続される。クランプ素子22は、自身の一端の電位が自身の他端の電位に対して所定値以上に大きくなった場合に降伏してダイオード30側から抵抗24側に電流を流し、そうでない場合には、ダイオード30側から抵抗24側に電流を流さない。図2の回路では、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth以上である場合に、クランプ素子22の一端(TVSダイオード22Aのカソード)の電位が他端(TVSダイオード22Cのアノード)の電位に対して上記所定値以上に大きくなる。この状態では、クランプ素子22を介してダイオード30側から抵抗24側に電流が流れる。導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth未満である場合には、クランプ素子22の一端の電位は他端の電位に対して上記所定値以上に大きくならない。この状態では、ダイオード30側から抵抗24側には電流が流れない。
抵抗24は、クランプ素子22とグラウンドとの間においてクランプ素子22に対して直列に接続される抵抗である。導電路16Aとグラウンドとの間には、ダイオード30とクランプ素子22と抵抗24とが直列に接続される。抵抗24の一端はクランプ素子22の他端(TVSダイオード22Cのアノード)に電気的に接続され、抵抗24の他端はグラウンドに電気的に接続される。接続点23は、抵抗24とクランプ素子22の他端(TVSダイオード22Cのアノード)との間に配される導電路の一部であり、抵抗24及びクランプ素子22の他端と同電位とされる分岐部である。
ダイオード26は、アノードが接続点23に電気的に接続され、カソードが信号線27に電気的に接続される。ダイオード26のアノードは、クランプ素子22の他端及び抵抗24の一端と同電位とされる。ダイオード26のカソードは、信号線27及び抵抗44の一端と同電位とされる。
コンデンサ28は、一方の電極が信号線27に電気的に接続され、他方の電極がグラウンドに電気的に接続される。コンデンサ28は、フィルタ機能を有する。
ラッチ回路20Bは、スイッチ10(図1)を強制的に遮断状態にする保護状態と、保護状態を解除した解除状態とに切り替える回路である。保護状態は、端子P2からローレベル電圧の上記禁止信号を出力する状態である。解除状態は、端子P2からハイレベル電圧の上記許可信号を出力する状態である。ラッチ回路20Bは、上記の解除状態のときに過電圧検出回路20Aの出力(具体的には、信号線27の電圧)が第1信号から第2信号に切り替わった場合に上記保護状態に切り替える。ラッチ回路20Bは、上記保護状態に切り替えた後、予め定められた特定条件を満たすまで上記保護状態を維持する。
ラッチ回路20Bは、NPN型のバイポーラトランジスタとして構成されるトランジスタ42,62と、PNP型のバイポーラトランジスタとして構成されるトランジスタ52とを備える。
トランジスタ42は、エミッタ接地で接続される。抵抗44は、一端が信号線27に電気的に接続され、他端がトランジスタ42のベースに電気的に接続される。抵抗46は、一端がトランジスタ42のベースに電気的に接続され、他端がトランジスタ42のエミッタに電気的に接続される。信号線27がハイレベル状態である場合には、トランジスタ42がオン状態となり、コレクタ電流が流れる。信号線27がローレベル状態である場合には、トランジスタ42がオフ状態となる。
トランジスタ62は、エミッタ接地で接続される。抵抗64は、一端が信号線27に電気的に接続され、他端がトランジスタ62のベースに電気的に接続される。抵抗66は、一端がトランジスタ62のベースに電気的に接続され、他端がトランジスタ62のエミッタに電気的に接続される。信号線27がハイレベル状態である場合にトランジスタ62がオン動作し、コレクタ電流が流れる。信号線27がローレベル状態である場合には、トランジスタ62がオフ状態となる。信号線27のハイレベル状態は、信号線27の電圧がトランジスタ42,62をオン状態で維持する程度に高い状態である。信号線27のローレベル状態は、信号線27の電圧がトランジスタ42,62をオフ状態で維持する程度に低い状態である。
トランジスタ52は、エミッタが電源路72に接続され、このエミッタには、電源路72を介して電源70の出力電圧が印加される。抵抗54は、一端がトランジスタ52のベースに電気的に接続され、他端がトランジスタ42のコレクタに電気的に接続される。抵抗56は、一端がトランジスタ52のエミッタ及び電源路72に電気的に接続され、他端がトランジスタ52のベースに電気的に接続される。トランジスタ52は、トランジスタ42がオン状態である場合にオン状態となり、トランジスタ42がオフ状態である場合にオフ状態となる。
3.保護装置の動作
本実施形態では、保護装置20に対して予め定められたリセット動作が行われたことが「特定条件を満たしたこと」である。図2の回路は、例えば、図示されない電源スイッチによって電源70から電源路72への電力供給が許容される通電状態と遮断される遮断状態とに切り替わるようになっている。例えば、電源スイッチがオフ状態とされると、電源70から電源路72への電力供給が遮断され、電源路72がローレベル(例えば0V)に切り替わるようになっている。その後、電源スイッチがオン状態とされると、電源70から電源路72への電力供給が開始されると、電源路72がハイレベル(例えば電源70の出力電圧)に切り替わるようになっている。このような構成のものでは、「電源70から電源路72への電力供給が遮断され、その後、電源70から電源路72への電力供給が開始されたこと」が「特定条件を満たしたこと」である。保護装置20は、上記特定条件が満たされた場合に、トランジスタ42,52,62がいずれもオフ状態となる。保護装置20は、トランジスタ42,52,62がいずれもオフ状態となっている状態が初期状態である。
過電圧検出回路20Aは、上記初期状態において、導電路16Aが上述の過電圧状態でない場合(即ち、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth未満である場合)には、クランプ素子22が非導通状態で維持される。上記初期状態のときにクランプ素子22が非導通状態であるときには、接続点23は、ローレベル電圧(0Vのグラウンド電圧)で維持され、トランジスタ42,52,62がいずれもオフ状態であるため、信号線27は上述のローレベル状態(具体的には0Vのグラウンド電圧)で維持される。
このように、過電圧検出回路20Aは、クランプ素子22が非導通状態のときには抵抗24に電流を流さずにクランプ素子22と抵抗24の間の電位に応じた第1信号(0Vのローレベル電圧の信号)を信号線27に出力する。
一方、過電圧検出回路20Aは、上記初期状態において、導電路16Aが上述の過電圧状態となった場合(即ち、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth以上となった場合)には、クランプ素子22が導通状態となる。上記初期状態のときにクランプ素子22が導通状態となると、抵抗24に電流が流れることで、接続点23はグラウンド電圧よりも高いハイレベル電圧に上昇し、これに応じて、信号線27の電圧も上昇して上述のハイレベル状態となる。
このように、過電圧検出回路20Aは、上記初期状態において、クランプ素子22が非導通状態から導通状態に切り替わった場合には、抵抗24に電流を流しつつ、信号線27にはクランプ素子22と抵抗24の間の電位に応じた第2信号を出力する。この第2信号は、第1信号よりも高い電圧の信号であり、具体的には、トランジスタ42,62をオン動作させる程度に高い電圧の信号である。
以上のように、過電圧検出回路20Aは、上記初期状態において、導電路16Aが過電圧状態でない場合には第1信号を出力し、導電路16Aが過電圧状態である場合には第1信号とは異なる第2信号を出力する。
ラッチ回路20Bでは、上記初期状態のとき、トランジスタ42,52,62がいずれもオフ状態となり、端子P2からハイレベル電圧の許可信号を出力した状態(解除状態)が維持される。この解除状態のときに過電圧検出回路20Aの出力が上記第1信号から上記第2信号に切り替わった場合、ラッチ回路20Bでは、信号線27の電圧上昇によってトランジスタ62がオン状態に切り替わるため、端子P2からはグラウンド電圧相当のローレベル信号(禁止信号)が出力される。更に、信号線27の電圧上昇によってトランジスタ42がオン状態に切り替わり、これに応じてトランジスタ52がオン状態に切り替わるため、信号線27の電圧は、電源70の出力電圧相当のハイレベル電圧で維持され続ける。よって、ラッチ回路20Bは、端子P2からローレベル信号(禁止信号)を出力し続ける状態(保護状態)となる。
このように、ラッチ回路20Bは、解除状態のときに過電圧検出回路20Aの出力が第1信号から第2信号に切り替わった場合、解除状態から保護状態に切り替え、その後は、上述の特定条件を満たすまで保護状態を維持する。このような動作がなされるため、初期状態のときに過電圧検出回路20Aが過電圧状態を検出した場合には、信号生成回路12からの信号にかかわらずスイッチ10はオフ状態で維持される。
4.効果の例
保護装置20は、導電路16Aが過電圧状態になった場合に、スイッチ10を強制的に遮断することができ、その強制遮断状態を維持することができる。よって、過電圧発生時にクランプ素子22が長時間導通したままになることを抑制することができ、クランプ素子22の熱破壊を防ぐことができる。
保護装置20は、過電圧状態でないときにはグラウンド電位相当の第1信号を、信号線27を介して確実に出力することができる。保護装置20は、過電圧状態のときには抵抗24に電流を流すことによって接続点23の電圧を大きく上昇させ、第1信号よりも大きい電圧の第2信号を、信号線27を介して確実に出力することができる。
図3、図4には、図2の保護装置20におけるシミュレーション結果が示される。図3、図4のグラフは、図2の保護装置20において、端子P1の電圧(導電路16Aの電圧)を破線のように変化させたときの接続点23の電圧及び端子P2の電圧の変化をシミュレーションによって確認した場合のグラフである。図3は、端子P1の電圧が閾値電圧Vth未満の範囲で変化する場合のシミュレーション結果のグラフである。図3の例では、端子P1の電圧が時間t1~t2の間に大きく変化しているが、端子P1の電圧は閾値電圧Vth未満で維持されているため、クランプ素子22が非導通状態で維持され、ラッチ回路20Bが端子P2から出力する信号は許可信号(ハイレベル電圧)が維持されている。
図4は、端子P1の電圧が閾値電圧Vth以上に変化する場合のシミュレーション結果のグラフである。図4の例では、端子P1の電圧が時間t3~t4の間に閾値電圧Vth以上に変化し、閾値電圧Vth以上に変化した時間taの時点で、接続点23の電圧が急上昇している。この場合、時間taの直後からクランプ素子22が導通状態に切り替わるため、ラッチ回路20Bは、時間taの直後から端子P2の電圧をハイレベル電圧(許可信号)からローレベル電圧(禁止信号)に切り替え、切り替え後には継続的にローレベル電圧で維持されている。
図5は、図2の保護装置20における保護機能(信号遮断機能)の効果を確認するためのシミュレーション用の回路である。図5の回路は、端子P2に対して電源路72から電力を供給する経路を省略し、信号発生回路から端子P2にPWM信号を入力するようにした点が図2の回路と異なる。図5の回路において、その他の構成は、図2の回路と同一である。図6には、図5の回路を用いた場合のシミュレーション結果が例示される。図6のシミュレーションは、時間0から時間tbまで端子P1の電圧が閾値電圧Vth未満で維持され、時間tbに端子P1の電圧が閾値電圧Vth以上になる例である。
図6のシミュレーションでは、時間0から時間tbまでは、図5の回路においてトランジスタ42,52,62が全てオフ状態であり、信号発生回路から出力されるPWM信号が端子P2に与えられる。従って、時間0から時間tbまでは、信号発生回路から出力されるPWM信号がハイレベル電圧のときに端子P2はハイレベル電圧となっており、PWM信号がローレベル電圧のときに端子P2はローレベル電圧となっている。一方、時間tbにおいて端子P1の電圧が閾値電圧Vth以上になると、接続点23の電圧が急上昇している。これに応じてトランジスタ42,52,62が全てオン状態になるため、時間tb以降は、端子P2の電圧はローレベル電圧で維持されている。図6の結果では、端子P1の電圧が閾値電圧Vth以上になった後には、端子P2の電圧がローレベル電圧で維持されているため、信号発生回路から出力されるPWM信号が確実に遮断されることが明らかである。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上記の実施形態では、スイッチ10がMOSFETによって構成されていたが、スイッチ10は、MOSFET以外のFETであってもよく、FET以外の半導体スイッチであってもよく、機械式のリレーであってもよい。
上記の実施形態では、クランプ素子22が複数のTVSダイオードによって構成されていたが、クランプ素子22を構成するTVSダイオードの数は限定されない。また、クランプ素子は、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth以上である場合に導通し、導電路16Aの電圧が閾値電圧Vth未満である場合に導通しない素子であれば、その他の素子であってもよい。例えば、クランプ素子22は、TVSダイオード以外の1以上のツェナーダイオードによって構成されていてもよい。或いは、クランプ素子22は、ツェナーダイオード以外の素子(例えばバリスタ)によって構成されていてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 :スイッチ
16 :導電路
20 :保護装置
20A :過電圧検出回路
20B :ラッチ回路
22 :クランプ素子
23 :接続点
24 :抵抗

Claims (2)

  1. 導電路と、前記導電路の通電を許容する許容状態と前記導電路の通電を遮断する遮断状態とに切り替わるスイッチと、を備えた回路を保護する保護装置であって、
    前記導電路が過電圧状態でない場合に第1信号を出力し、前記導電路が前記過電圧状態である場合に前記第1信号とは異なる第2信号を出力する過電圧検出回路と、
    前記スイッチを強制的に前記遮断状態にする保護状態と、前記保護状態を解除した解除状態とに切り替えるラッチ回路であって、前記解除状態のときに前記過電圧検出回路の出力が前記第1信号から前記第2信号に切り替わった場合に前記スイッチを前記保護状態に切り替え、予め定められた特定条件を満たすまで前記保護状態を維持するラッチ回路と、
    を有し、
    前記過電圧検出回路は、前記導電路とグラウンドとの間に介在するクランプ素子を有し、前記導電路が前記過電圧状態でない場合に前記クランプ素子が非導通状態で維持され、前記導電路が前記過電圧状態となった場合に前記クランプ素子が導通状態となり、前記クランプ素子が前記非導通状態のときに前記第1信号を出力し、前記クランプ素子が前記導通状態のときに前記第2信号を出力する
    保護装置。
  2. 前記過電圧検出回路は、前記クランプ素子と前記グラウンドとの間において前記クランプ素子に対して直列に接続される抵抗を有し、前記クランプ素子が前記非導通状態のときには前記抵抗に電流を流さずに前記クランプ素子と前記抵抗の間の電位に応じた前記第1信号を出力し、前記クランプ素子が前記導通状態のときには前記抵抗に電流を流しつつ前記クランプ素子と前記抵抗の間の電位に応じた前記第2信号を出力する
    請求項1に記載の保護装置。
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