JP7259430B2 - 電圧駆動型半導体スイッチング素子のゲート駆動装置、該ゲート駆動装置を備える電力変換装置 - Google Patents

電圧駆動型半導体スイッチング素子のゲート駆動装置、該ゲート駆動装置を備える電力変換装置 Download PDF

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本発明は、電圧駆動型半導体スイッチング素子(以下、スイッチング素子)のゲート駆動装置、特に外部から電力が供給されるゲート駆動装置と該ゲート駆動装置を備える電力変換装置に関する。
電力変換装置の一例として、例えば無効電力補償装置(系統連系用インバータ装置(以下、インバータ装置))がある。無効電力補償装置は、連系インピーダンスを介して電力系統と同位相で振幅制御された電圧を出力する装置であり、系統電圧の変動を抑制するために設置される。
図4(a)はインバータ装置4を含むインバータシステム100の一般的な構成であり、電力系統1、遮断器2、変圧器3、インバータ装置4、直流コンデンサ5を備えている。インバータ装置4は、直流コンデンサ5から供給される直流電力を交流電力に変換し、変圧器3、遮断器2を介して電力系統1へ電力を供給する。
図4(b)は、図4(a)に示したインバータ装置4の一般的な回路構成であり、スイッチング素子41a~41fと、スイッチング素子と逆並列に接続された還流ダイオード42a~42f、スイッチング素子41a~41fのオン、オフ制御を行うゲート駆動装置43a~43fで構成されている。
直流コンデンサ5は、P端子、N端子に接続されており、直流電力をインバータ装置4に入力する。また、インバータ装置4は入力された直流電力を、上記スイッチング素子をオンオフさせることで交流電力として、U端子、V端子、W端子から図示しない変圧器3へ出力する。
なお、図4(a)は、インバータ装置4は単相出力を示しているが、図4(b)に示すように3相出力の場合でもよい。
図5(a)、(b)はゲート駆動装置8への電力供給方法の例を示した構成図であり、図5(a)は外部の交流電源系統6から変圧器7を介してゲート駆動装置8に電力供給を行う方式、図5(b)は主回路(スイッチング素子のコレクタ電位)から給電用抵抗10を介してゲート駆動装置8に電力供給を行う自己給電方式である。
図5(a)では、例えば運転中に交流電源系統6が停電状態となると、ゲート駆動装置8への電力供給が無くなり、ゲート駆動装置8の動作が停止する。このとき、スイッチング素子9のコレクタ端子Cとゲート端子G間の寄生容量CGCを介してゲート端子Gとエミッタ端子E間の寄生容量CGEが充電されるため、ゲート端子G-エミッタ端子E間電圧Vgeがゲート閾値電圧Vth以上に上昇してしまう。この結果、スイッチング素子9が誤オンしてしまう。
図5(b)では、ゲート駆動装置8への電力供給が復帰する際、主回路の電圧が印加された後に、ゲート駆動装置8が起動するため、ゲート駆動装置8が復帰するまでの間、スイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間電圧Vgeが上記と同様に上昇してしまう場合がある。
このようにスイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間に意図しない電圧が印加され、スイッチング素子9が誤オンする可能性がある。
このような課題に対して、以下の先行技術が開示されている(例えば、特許文献1)
図6は、スイッチング素子9と、スイッチング素子9をオンオフ制御するゲート駆動装置の一般的な構成を示す概略図である。ゲート駆動装置8は、電源部11、駆動部13、外部制御部14、信号絶縁部15、制御部16、電圧検出部12、短絡スイッチ部18を備える。
電源部11は、外部の電源21と端子50を介して接続されている。電源部11は、外部の電源21から供給される電圧を用いて順バイアス電位、中性電位、逆バイアス電位の3つの電位を出力し、それぞれP電源線、N電源線、M電源線に出力される。駆動部13の一端はP電源線に接続され、駆動部13の他端はとN電源線に接続されている。
なお、駆動部13は、順バイアススイッチ13aと逆バイアススイッチ13bがこの順に直列に接続されている。
ゲート抵抗17は、一端が順バイアススイッチ13aと逆バイアススイッチ13bの接続点に接続され、他端がスイッチング素子9のゲート端子Gに端子52を介して接続されている。
短絡スイッチ部18は、一端がゲート抵抗17とゲート端子Gの間に接続され、他端はスイッチング素子9のエミッタ端子Eに端子53を介して接続されているともに、電源部11のM電源線に接続されている。短絡スイッチ部18は、ノーマリオン素子を含む。ノーマリオン素子である場合、短絡スイッチ部18はオフ指令が維持されている間はオフ状態を維持し、オン指令またはオフ指令が途絶えた場合はオン状態となる。
なお、P電源線、M電源線、N電源線は、電源部11内において、例えば、図示しない2つのコンデンサが直列に接続した直列回路の高電位側、図示しないコンデンサ同士の接続点(中性点)、低電位側にそれぞれ接続されている。
外部制御部14は端子51を介して信号絶縁部15に接続され、信号絶縁部15は、制御部16に接続されている。
なお、電源部11は、図示しない信号絶縁部を介して外部の電源21と接続されてもよく、外部制御部14と制御部16が、信号絶縁部15を介さずに接続されていてもよい。
駆動部13は、外部制御部14から受信したスイッチング素子9へのオンオフの指令に基づいて順バイアススイッチ13aと逆バイアススイッチ13bのオンオフ制御を行う。
電圧検出部12は、電源部11が出力する電圧を検出する。具体的には、電圧検出部12は、P電源線とN電源線間に接続され、P電源線とN電源線間の電圧を検出する。検出した電圧が一定値以下になった場合には、電圧検出部12は、短絡スイッチ部18をオンしてスイッチング素子9のゲート端子G-エミッタ端子E間を短絡するように制御する。
なお、スイッチング素子9は、シリコンを基材としたシリコン半導体素子またはワイドバンドギャップ半導体素子であってよい。ワイドバンドギャップ半導体素子とは、シリコン半導体素子よりもバンドギャップが大きい半導体素子であり、例えば、SiC、GaN、ダイヤモンド、窒化ガリウム系材料、酸化ガリウム系材料、AlN、ZnO等を含む半導体素子である。
<外部の電源が正常>
外部の電源21が正常であるとき、ゲート駆動装置8はスイッチング素子9のオンオフ制御をしている。
外部制御部14から信号絶縁部15を介して制御部16にオン指令が出力されると、制御部16は、駆動部13に順バイアススイッチ13aをオン、逆バイアススイッチ13bをオフにする指令を出力する。これにより、駆動部13は、スイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間にP電源線とM電源線間の電圧(オン電圧)を出力する。スイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間電圧Vgeが上昇し、Vgeがゲート閾値電圧Vth以上になると、スイッチング素子9はターンオンする。
外部制御部14から信号絶縁部15を介して制御部16にオフ指令が出力されると、制御部16は、駆動部13に順バイアススイッチ13aをオフ、逆バイアススイッチ13bをオンにする指令を出力する。これにより、駆動部13は、スイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間にM電源線とN電源線間の電圧(オフ電圧)を出力する。スイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間電圧Vgeが減少していき、Vgeがゲート閾値電圧Vth以下になると、スイッチング素子9はターンオフする。
なお、電圧検出部12は、電源部11の出力する電圧を検出し、第1の所定値以下となっているか否かを監視している。
<外部の電源が異常・停電発生>
外部の電源21に異常・停電等が発生したとき、ゲート駆動装置8は、スイッチング素子9を強制的にオフ状態に制御する。
具体的には、外部の電源21が停電すると、電源部11に供給される電圧が減少していく。これに伴い、電源部11が出力する電圧も減少していく。
電圧検出部12は、電源部11が出力する電圧を検出し、第1の所定値以下となったときは、短絡スイッチ部18にオン指令を出力する。短絡スイッチ部18がノーマリオン素子の場合は、オフ指令の出力を停止してもよい。なお、第1の所定値は、電源部11が出力する電圧の9割から8割程度の値でもよい。
短絡スイッチ部18がオフすると、スイッチング素子9の寄生容量CGEに充電された電荷の放電が生じるため、ゲート端子Gとエミッタ端子E間電圧Vgeが急速に減少する。この結果、制御部16が駆動部13に出力する指令が、オン指令かオフ指令かに関わらず、スイッチング素子9は強制的にターンオフとなる。
電源部11の出力電圧は、低下し続け、ゲート駆動装置8は動作を停止する。
ゲート駆動装置8の動作が停止しても、短絡スイッチ部18はノーマリオン素子であれば、電圧検出部12から短絡スイッチ部18への指令が途絶えても、短絡スイッチ部18はオンを維持する。
なお、外部制御部14は、ゲート駆動装置8の停止を受けて、オン指令を出力していた場合はオフ指令に、オフ指令を出力していた場合はオフ指令の出力を維持し続ける。または、外部制御部14は、ゲート駆動装置8の停止に代わり、短絡スイッチ部18がオンしたことを受けて、または、電圧検出部12が短絡スイッチ部18にオン指令を出力したことを受けて、オン指令を出力していた場合はオフ指令に、オフ指令を出力していた場合はオフ指令の出力を維持してもよい。
<外部の電源が復帰>
外部の電源21が異常・停電等から復帰した場合、外部の電源21の電圧の復帰に伴い電源部11の出力電圧が上昇する。
電圧検出部12は、電源部11の出力する電圧が第2の所定値を超えるまでは、短絡スイッチ部18にオフ指令を出力しない、またはオン指令を出力し続ける。
外部制御部14は、電源部11の出力する電圧が第2の所定値を超えるまでは、少なくともオフ指令を出力し続ける。すなわち、制御部16は、駆動部13に順バイアススイッチ13aをオフ、逆バイアススイッチ13bをオンにする指令を出力し続けている。なお、第2の所定値は、電源部11の出力する電圧の1割から5割程度の範囲で決定してよい。
このように短絡スイッチ部18がオンすることでゲート端子Gとエミッタ端子E間の電圧Vgeはゲート閾値電圧Vth以下となり、スイッチング素子9が誤オンすることを防止している。
特開2015-156746号公報
しかしながら、スイッチング素子9がオン状態であるときにゲート端子Gとエミッタ端子E間を強制的に短絡してしまうと、ゲート抵抗17を介してオフ状態とした場合と比較して、スイッチング素子9が高速に電流を遮断することになる。この結果、主回路配線の寄生インダクタンスに過大なサージ電圧が発生し、スイッチング素子9が破壊に至る可能性がある。
また、電源部11の復帰時においては、外部制御部14はオフ指令の出力を維持し続けている。このため復帰後に短絡スイッチ部18がオフされるまでの間、ゲート駆動装置8は、ゲート端子G、短絡スイッチ部18、M電源線、(電源部9内の図示しない)コンデンサ、N電源線、逆バイアススイッチ13b、ゲート抵抗17の経路で短絡している。すなわちゲート駆動装置8は、短絡による過大な電流が発生している。このため、許容電流値が大きな大型の部品の使用や、電流制限回路の付加が必要となり、回路の大型化、コスト増加の要因となる。
したがって、本発明は、ゲート駆動装置の電源に異常や停電等が発生した際から復帰するまでの間、ゲート端子G-エミッタ端子E間を強制的に短絡させることでサージ電圧を抑制し、上記短絡による過大な電流を防止できるゲート駆動装置及びそれを備えるインバータ装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の技術的特徴を有する。
外部電源から電力が供給され、電圧駆動型半導体スイッチング素子をオンオフさせるゲート駆動装置において、前記ゲート駆動装置は、前記外部電源の出力電圧を用いて所定の電圧を出力する電源部と、前記電圧を検出する電圧検出部と、 前記電圧に基づいて前記電圧駆動型半導体スイッチング素子のゲート端子にオン電圧またはオフ電圧を出力する駆動部と、前記電圧駆動型半導体スイッチング素子の前記ゲート端子とエミッタ端子を短絡する短絡スイッチ部と、前記供給部に前記オン電圧またはオフ電圧の出力を指令する制御部と、を備え、前記電圧検出部は、検出した電圧が第1の所定値以下になると、前記制御部に電圧低下信号を出力し、前記制御部は、前記電圧低下信号に応じて、前記駆動部にオフ指令を出力する、ことを特徴とするゲート駆動装置である。
上記のような構成とすることで、従来のゲート駆動装置で発生するスイッチング素子への過大なサージ電圧の発生、スイッチング素子の誤オンを防止できるゲート駆動装置及びそれを備えるインバータ装置を実現できる。
本発明の実施形態1によるゲート駆動装置の構成を示した概略図である。 本発明の実施形態1によるブレーク型接点素子の構成を示した概略図である。 本発明の実施形態2によるゲート駆動装置の構成を示した概略図である。 系統連系用インバータシステム100の構成を示した概略図である。 ゲート駆動装置への給電方法を説明するための概略図である。 従来のゲート駆動装置の課題を説明するための概略図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1~図2を参照して、本発明の実施形態1によるゲート駆動装置の構成について説明する。図4~図6に示した従来のゲート駆動装置と同様の機能、略相当する箇所は、同じ番号を付与し、説明を省略する。
図1に示すように、ゲート駆動装置8は、電源部11、駆動部13、外部制御部14、信号絶縁部15、制御部16、電圧検出部12、短絡スイッチ部18を備える。
電圧検出12は、電源部11のP電源線とN電源線に接続され、P電源線とN電源線間の電圧を検出する。さらに電圧検出部12は、制御部16に接続されている。
制御部16は、駆動部13にオンオフ指令を出力する。さらに制御部16は、短絡スイッチ部18にオンオフ指令を出力する。
短絡スイッチ部18は、ノーマリオン素子18aとダイオード18bを含む。短絡スイッチ部18は、ダイオード18bのカソードがノーマリオン素子18aに接続された直列回路を構成している。短絡スイッチ部18は、一端がゲート抵抗17とゲート端子Gの間に接続され、他端がエミッタ端子Eに端子53を介して接続されている。ノーマリオン素子18aは、制御部16からの指令によりオンオフ制御される。
図2に本実施形態によるノーマリオン素子18aの一例を示す。ノーマリオン素子18aは、出力側がデプレッション型半導体素子20、入力側が発光ダイオード19で構成された光MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってよい。デプレッション型半導体素子20は、MOSFETを含み、本実施形態では2つのnチャネルMOSFETのソース同士及びゲート同士が接続されている。
なお、ノーマリオン素子18aは、オン電圧が充分低い素子であればこれに限らない。ここでのオン電圧とは、ノーマリオン素子18aの電圧降下の値のことである。以下同様に、短絡スイッチ部18においては、オン電圧とは電圧降下の値のことを指す。
発光ダイオード19の端子54は、P電源線に、スイッチ23と抵抗24を介して接続されている。端子55はM電源線に接続されている。制御部16はスイッチ23にオンオフの指令を出力することで発光ダイオード19に駆動電流を供給する。
ノーマリオン素子18aは、発光ダイオード19に駆動電流を流すことで、デプレッション型半導体素子20をオフ状態とすることができる。
ゲート駆動装置8が完全に停止した場合でも、デプレッション型半導体素子20は、オン状態を維持(ノーマリオン)する。このためスイッチング素子9のゲート端子G-エミッタ端子E間の電圧は、ダイオード18bとデプレッション型半導体素子20のオン電圧値の和に制限される。すなわちゲート端子G-エミッタ端子E間の電圧上昇が抑制され、スイッチング素子9の誤オンを防止することができる。なお、上記オン電圧値の和は、スイッチング素子9のゲート閾値電圧Vth以下であってよい。
デプレッション型半導体素子20をノーマリオン素子として使用する場合、通常はこのデプレッション型半導体素子用の逆バイアス電源と駆動部が別途必要となる。しかし本実施形態のようにフォトリレーを適用することで、発光ダイオード19へ駆動電流を供給することで、デプレッション型半導体素子20をオンオフ制御することができるため、駆動用の追加回路が不要となる。
<外部の電源21が停電したとき>
外部の電源21が停電した場合、ゲート駆動装置8の電源部11の出力する電圧が低下する。電圧検出部12は、電源部11の出力する電圧の低下を検知し、第1の所定値よりも小さくなると、制御部16へ電圧低下信号を出力する。制御部16は、電圧低下信号を受信すると、駆動部13の順バイアススイッチ13aをオフ、逆バイアススイッチ13bをオンに制御する。すでにスイッチング素子9がオフ状態である場合は、順バイアススイッチ13aと逆バイアススイッチ13bのオンまたはオフ状態を維持するように制御する。
なお、制御部16は、外部制御部14からのスイッチング素子9へのオンまたはオフの指示に優先して電圧検出部12からの電圧低下信号に応じて、順バイアススイッチ13aと逆バイアススイッチ13bを制御してもよい。
この結果、スイッチング素子9の電流遮断速度は、強制的にゲート端子Gとエミッタ端子Eを短絡させた場合と比較して緩和されるため、主回路配線の寄生インダクタンスに発生するサージ電圧は緩和される。
加えて、スイッチング素子9には電源部11のオフ電圧が印加されているため、ゲート端子Gとエミッタ端子Eを短絡した場合と比較して、誤オンしにくくなっている。
電源部11の出力は低下していき、スイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間に印可される逆バイアス電圧Nも低下していく。
スイッチング素子9のゲート端子Gとエミッタ端子E間にオフ電圧を充分印加できる間、つまり電源部11の出力する電圧が第3の所定値よりも小さくなるまでは、スイッチング素子9の誤オンを抑制することができる。電源部11の出力する電圧が第3の所定の値よりも小さくなると、制御部16は、短絡スイッチ部18にオン指令を出力する。具体的には、スイッチ23にオフ指令を出力し、発光ダイオード19に駆動電流の供給を停止する。発光ダイオード19への駆動電流の供給を止めることで、デプレッション型半導体素子20をオン状態とする。なお、第3の所定の値は、ゲート端子Gとエミッタ端子E間に逆バイアス電圧を充分印加できなくなる電圧として予め設定されたものでよい。例えば、電源部11の出力電圧が、逆バイアス電圧の8割から5割程度の範囲で決定してもよい。
短絡スイッチ部18にオン状態となると、ゲート端子G、短絡スイッチ部18、M電源線、(電源部11内の図示しない)コンデンサ、N電源線、逆バイアススイッチ13b、ゲート抵抗17の経路で短絡するが、ダイオード18bによって過大な電流は防止される。
短絡スイッチ部18がオン状態であれば、スイッチング素子9のコレクタ端子Cとゲート端子G間の寄生容量CGCを介してゲート端子Gとエミッタ端子E間の電圧Vgeが順バイアスの極性で充電される場合でも、スイッチング素子9のゲート端子G-エミッタ端子E間の電圧は、ダイオード18bとノーマリオン素子18aのオン電圧の和に制限されるため、Vgeがゲート閾値電圧Vthを超えることを防止することができる。この結果、スイッチング素子9が誤オンすることを防止することができる。
<外部の電源12が復帰するとき>
外部の電源21からの電圧供給が復帰するとき、電源部11の出力電圧は外部の電源21の供給電圧に伴い上昇する。
電圧検出部12は、電源部11の出力電圧が第2の所定値を超えるまでは電圧低下信号を制御部16に出力する。すなわち、電源部11の出力電圧が第2の所定値を超えるまでは、短絡スイッチ部18はオン状態である。
電源部11の出力電圧が第2の所定値を超えると、電圧検出部12は電圧低下信号の出力を停止し、制御部16は、短絡スイッチ部18をオフ状態とする。
なお、制御部16は、外部の電源21が復帰してから電源部11の出力電圧が第2の所定値を超えるまでは、少なくとも駆動部13に順バイアススイッチ13aをオフ、逆バイアススイッチ13bをオンにする指令を出力する。
なお、短絡スイッチ部18がオフ状態となるまで、短絡スイッチ部18にオンであるため、ゲート端子G、短絡スイッチ部18、M電源線、(電源部11内の図示しない)コンデンサ、N電源線、逆バイアススイッチ13b、ゲート抵抗17の経路で短絡するが、ダイオード18bによって過大な電流は防止される。
図3を参照して、本発明の実施形態2によるゲート駆動装置の構成について説明する。図1~図2に示した本発明の実施形態1のゲート駆動装置と同様の機能、略相当する箇所は、同じ番号を付与し、説明を省略する。
図3に示すように、ゲート駆動装置8は、電源部11、駆動部13、外部制御部14、信号絶縁部15、制御部16、電圧検出部12、短絡スイッチ部18を備える。
短絡スイッチ部18は、ノーマリオン素子18aとダイオード18b、コンデンサ18cを含む。短絡スイッチ部18は、ダイオード18bのカソードがコンデンサ18cの一方の端子に接続され、コンデンサ18cの他方の端子は、ノーマリオン素子18aに接続された直列回路を構成している。短絡スイッチ部18は、一端がゲート抵抗17とゲート端子Gの間に接続され、他端がエミッタ端子Eに端子53を介して接続されている。コンデンサ18cは、所定の容量以上となるように設けられる。
図3に示すような構成とすることで、ゲート端子G-エミッタ端子E間の寄生容量成分を増やす効果が得られるため、スイッチング素子の誤動作をより確実に抑制することが可能となる。さらに、スイッチング素子9が、ワイドバンドギャップ半導体素子を適用した場合、一般的にワイドバンドギャップ半導体素子のゲート閾値Vthは低いため、スイッチング素子の誤動作をさらに抑制することが可能となる。なお、コンデンサ18cの容量は、ゲート端子G-エミッタ端子E間の寄生容量成分と同等程度以上であってよい。
以上、本発明を実施形態に沿って説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、変更または改良を加えることが可能であることは当業者には明らかである。
1 電力系統
2 遮断器
3 変圧器
4 インバータ装置
5 直流コンデンサ
6 外部の交流電源系統
7 変圧器
8 ゲート駆動装置
9 スイッチング素子9
10 給電用抵抗
11 電源部
12 電圧検出部
13 駆動部
13a 順バイアススイッチ
13b 逆バイアススイッチ
14 外部制御部
15 信号絶縁部
16 制御部
17 ゲート抵抗
18 短絡スイッチ部
18a ダイオード
18b ノーマリオン素子
18c コンデンサ
19 発光ダイオード
20 デプレッション型半導体素子100 系統連系用インバータシステム

Claims (11)

  1. 外部電源から電力が供給され、電圧駆動型半導体スイッチング素子をオンオフさせるゲート駆動装置において、
    前記ゲート駆動装置は、
    前記外部電源の出力電圧を用いて所定の電圧を出力する電源部と、
    前記電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧に基づいて前記電圧駆動型半導体スイッチング素子のゲート端子にオン電圧またはオフ電圧を出力する駆動部と、
    前記駆動部に前記オン電圧またはオフ電圧の出力を指令する制御部と、
    前記電圧駆動型半導体スイッチング素子の前記ゲート端子とエミッタ端子を短絡する短絡スイッチ部と、を備え、
    前記電圧検出部は、
    前記検出した電圧が第1の所定値以下になったと判断すると、前記制御部に電圧低下信号を出力し、
    前記制御部は、
    前記電圧低下信号に応じて、前記駆動部にオフ指令を出力し、前記電圧駆動型半導体スイッチング素子がターンオフした後、前記検出した電圧が第3の所定値以下になると、前記短絡スイッチ部にオン指令を出力する
    ことを特徴とするゲート駆動装置。
  2. 前記第1の所定値は、前記第3の所定値以上である
    ことを特徴とする請求項に記載のゲート駆動装置。
  3. 前記制御部は、
    前記検出した電圧が第2の所定値以上になると、前記短絡スイッチ部にオフ指令を出力する
    ことを特徴とする請求項またはに記載のゲート駆動装置。
  4. 前記第2の所定値は、第1の所定値以下である
    ことを特徴とする請求項3に記載のゲート駆動装置。
  5. 前記短絡スイッチ部は、
    ダイオード、コンデンサ、ノーマリオン素子の少なくとも2つが直列に接続された直列回路である、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のゲート駆動装置。
  6. 前記ノーマリオン素子は、
    フォトリレーで駆動されるデプレッション型半導体素子である、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲート駆動装置。
  7. 前記短絡スイッチ部のオン電圧は、
    所定の値以下である、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のゲート駆動装置。
  8. 前記短絡スイッチ部の容量は、
    所定の容量以上である、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のゲート駆動装置。
  9. 前記請求項1からに記載のゲート駆動装置を備える、
    ことを特徴とする系統連系用インバータ装置。
  10. 前記電圧駆動型半導体スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体素子であることを特徴とする請求項9に記載の系統連系用インバータ装置。
  11. 前記請求項又は請求項1のいずれか一項に記載の系統連系用インバータ装置と、
    前記系統連系用インバータ装置と電力系統を接続する変圧器と、
    前記変圧器と前記電力系統との間に介挿される遮断器と、
    をさらに備える、
    ことを特徴とする系統連系用インバータシステム。
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