JP2022053287A - 保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性および生産性が高い保護具を提供する。【解決手段】透明基材層の少なくとも一方の面に、表面に凹凸形状を有する機能層が積層された透明積層フィルムを、少なくとも目を保護するために頭部に着用される保護具に用いる。前記凹凸形状の算術平均粗さRaは0.015μm以上である。前記透明積層フィルムにおいて、0.125μm幅の光学櫛を用いて測定される透過像鮮明度は70%以上である。前記透明積層フィルムは下記式(1)を充足する。(T5/T20)×100≧99.9 (1)(式中、T5は、前記透明積層フィルムの着用時に外側となる面から垂直に可視光線を照射した際の拡散透過した光を-5度~+5度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和を示し、T20は、前記透明積層フィルムの着用時に外側となる面から垂直に可視光線を照射した際の拡散透過した光を-20度~+20度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和を示す)。【選択図】なし

Description

本発明は、フェイスシールド(またはフェイスガード)やゴーグルなどの少なくとも目を保護するための保護具に関する。
従来から、製造業や医療・バイオ産業などの現場(工場、病院、研究所など)では粉塵や微生物(細菌、ウイルスなど)などによって顔面(特に、目、口、鼻など)が汚染されるのを防ぐために、ゴーグルやフェイスシールドなどの保護具が着用されている。特に、近年のコロナ禍の状況では、ウイルスによる汚染の危険が高くなっており、前記産業の現場以外においても保護具を着用する機会が増加している。
これらの保護具には、保護具を着用した状態で作業などを行う必要があるため、透明性が要求されるが、使用や経時による透明性の低下を抑制するためには、曇りや汚れによる透明性の低下も防止する必要がある。
特に、ハイテク産業や医療の現場では、3D画像などの高度な画像処理コンピュータが導入されており、保護具を着用して観察した像(観察像)の滲みやボケ感も抑制し、鮮明性を向上させる必要もある。このような高度な視認性を必要とする用途では、保護具の表面が傷つくと、高度な視認性が担保できないため、耐擦傷性も要求される。
さらに、保護具を構成する透明フィルムは、ロール・ツー・ロール方式で製造されるため、工業的な生産性を向上させる必要もある。
特開2010-60924号公報(特許文献1)には、コントラストの良い光学シートとして、透明基材の少なくとも一方の面に機能層を有し、この機能層の最表面および/または内部に拡散要素を有し、下記式(I)の関係を有することを特徴とする表示素子表面に用いる光学シートが開示されている。
0.64<Q/P<0.94 (I)
(式中、Pは、光学シートの観察者側と反対側の面から垂直に可視光線を照射した際の拡散透過した光を-85度~+85度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和を示し、Q(正透過強度)は、0度における拡散透過強度を示す)。
特開2016-218442号公報(特許文献2)には、顔面用光学素子として、隣接する凸部または凹部の平均距離が可視光の波長以下であり、(メタ)アクリロイル基含有重合性化合物を含む活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の重合物からなる構造体層を有する透明積層体を用いた光学素子が開示されており、前記構造体層は、微細な凹部または凸部を有する転写原盤を転写させて製造されている。
特開2010-60924号公報 特開2016-218442号公報
しかし、特許文献1には、保護具については記載されておらず、ヒトの目の近くに配設した場合のコントラストに関しては考慮されていない。一方、特許文献2には、顔面の保護具について記載されているが、透明積層体を製造するためには、転写原盤を用いる必要があり、生産性が低い。さらに、特許文献1および2のいずれにおいても、抗菌性については記載されていない。特に、抗菌性や耐擦傷性を向上させると、視認性や生産性が低下する傾向があり、これらの諸特性をバランス良く充足させるのは困難である。
従って、本開示の目的は、視認性および生産性が高い保護具を提供することにある。
本発明者は、透明基材層の少なくとも一方の面に、特定の算術平均粗さRaおよび拡散透過強度比を有する機能層が積層され、かつ特定の透過像鮮明度を有する透明積層フィルムを、少なくとも目を保護するために頭部に着用される保護具に用いることにより、視認性および生産性を向上できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本開示の保護具は、少なくとも目を保護するために頭部に着用される保護具であって、
透明基材層と、この透明基材層の少なくとも一方の面に積層され、かつ表面に凹凸形状を有する機能層とを含む透明積層フィルムを含み、
前記凹凸形状の算術平均粗さRaが0.015μm以上であり、かつ
前記透明積層フィルムにおいて、0.125μm幅の光学櫛を用いて測定される透過像鮮明度が70%以上であり、
前記透明積層フィルムが下記式(1)を充足する保護具である。
(T5/T20)×100≧99.9 (1)
(式中、T5は、前記透明積層フィルムの着用時に外側となる面(観察者側と反対側の面)から垂直に可視光線を照射した際の拡散透過した光を-5度~+5度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和を示し、T20は、前記透明積層フィルムの着用時に外側となる面から垂直に可視光線を照射した際の拡散透過した光を-20度~+20度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和を示す)。
前記透明積層フィルムにおいて、前記透明基材層の両面に前記機能層が積層されていてもよい。前記機能層は、粒径0.5μm以上の透光性粒子を含まない層であってもよい。前記機能層のJIS Z 2801:2010に準拠した抗菌活性値Rは2以上であってもよい。前記機能層の水接触角は20度以下であってもよい。前記機能層の鉛筆硬度はH以上であってもよい。前記機能層はハードコート層であってもよい。前記機能層は、複数の(メタ)アクリロイル基を有する硬化性樹脂を含む硬化性組成物の硬化物で形成されていてもよい。前記硬化性組成物は、抗菌剤をさらに含んでいてもよい。前記保護具は、フェイスシールド、ゴーグルまたは眼鏡であってもよい。前記保護具は、顔面をシールド(保護)するための本体部と、前記本体部を頭部に着用するための着用部とを備えたフェイスシールドであり、かつ前記本体部が、前記透明積層フィルムで形成されていてもよい。
本開示では、透明基材層の少なくとも一方の面に、特定の算術平均粗さRaおよび拡散透過強度比を有する機能層が積層され、かつ特定の透過像鮮明度を有する透明積層フィルムを、少なくとも目を保護するために頭部に着用される保護具に用いるため、視認性および生産性が高い。特に、観察像の滲みやボケ感も抑制できる上に、機能層を特定の硬化性組成物の硬化物で形成することにより、防曇性および防汚性も向上できるため、経時の使用により視認性が低下するのが抑制され、両面に機能層を形成することにより、呼気による曇りも抑制できる。さらに、機能層が抗菌剤を含むことにより、抗菌性も向上できる上に、機能層を複数の(メタ)アクリロイル基を有する硬化性樹脂を含む特定の硬化性組成物の硬化物で形成することにより、耐擦傷性も向上できる。特に、抗菌剤を含む特定の硬化性組成物の硬化物で形成することにより、視認性および生産性を高く維持しつつ、防曇性、防汚性、耐擦傷性および抗菌性を向上できる。
図1は、本開示の一例であるフェイスシールドの使用態様を示す概略図である。
[透明積層フィルム]
本開示の保護具は、透明基材層と、この透明基材層の少なくとも一方の面に積層され、かつ表面に凹凸形状を有する機能層とを含む透明積層フィルムを含む。
(機能層)
機能層は、表面に凹凸形状を有しており、凹凸形状の算術平均粗さRaは0.015μm以上であり、例えば0.015~0.1μm、好ましくは0.02~0.08μm、さらに好ましくは0.03~0.06μm、より好ましくは0.04~0.05μm、最も好ましくは0.042~0.048μmである。Raが小さすぎると、透明積層フィルムを巻き取る際にブロッキングが発生し、保護具の生産性が低下する。また、Raが大きすぎると、視認性が低下する虞がある。
凹凸形状の十点平均粗さRzjisは、例えば0.05~0.5μm、好ましくは0.08~0.4μm、さらに好ましくは0.1~0.37μm、より好ましくは0.2~0.35μm、最も好ましくは0.25~0.33μmである。Rzjisが小さすぎると、透明積層フィルムを巻き取る際にブロッキングが発生し、保護具の生産性が低下する虞があり、Rzjisが大きすぎると、視認性が低下する虞がある。
凹凸形状の粗さ曲線要素の平均長さRSmは、例えば20~300μm、好ましくは50~280μm、さらに好ましくは100~250μm、より好ましくは150~230μm、最も好ましくは200~220μmである。RSmが小さすぎると、拡散光による白濁が生じて視認性が低下する虞があり、逆に大きすぎると、像のボケ感が増大して視認性が低下したり、ブロッキングが起き易くなって保護具の生産性が低下したりする虞がある。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、算術平均粗さRa、十点平均粗さRzjisおよび粗さ曲線要素の平均長さRSmは、JIS B 0601-2001に準拠して、接触式表面粗さ計を用いて測定でき、詳細には、後述の実施例に記載の方法で測定できる。
機能層表面の水接触角は、100度以下であってもよいが、防曇性および防汚性を向上できる点から、50度以下(特に20度以下)が好ましく、例えば1~50度、好ましくは3~30度、さらに好ましくは4~20度、より好ましくは5~15度、最も好ましくは6~10度である。防曇性および防汚性を向上できる点から、20度以下(特に10度以下)であってもよく、水接触角がこのような範囲であれば、汚れが付着しても容易に拭き取ることができる。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、水接触角は、慣用の方法で測定でき、例えば、自動・動的接触角計を用いて測定できる。
機能層の抗菌活性値Rは2以上であってもよく、好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上(例えば4~10程度)である。抗菌活性値Rが低すぎると、抗菌性が低下する虞がある。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、抗菌活性値Rは、JIS Z 2801:2010に準拠して測定でき、詳細には、後述する実施例に記載の方法で測定できる。
機能層の鉛筆硬度はHB以上であってもよく、好ましくはF以上、さらに好ましくはH以上(例えばH~2H程度)である。鉛筆硬度が低すぎると、耐擦傷性が低下する虞がある。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、鉛筆硬度は、JIS K 5400に準拠した方法で測定でき、詳細には、後述する実施例に記載の方法で測定できる。
機能層は、透明基材層の少なくとも一方の面に積層されていればよいが、両面に形成するのが好ましい。両面に形成されていると、フェイスシールドなどのように透明積層フィルム単独で保護具の本体部を形成する場合は、表面側および裏面側のいずれの面でも機能層の機能を発現できる。透明基材層の両面に機能層を形成する場合、それぞれの面に形成された第1の機能層と、第2の機能層とは、異なる層であっていてもよいが、生産性などの点から、通常、同一の層である。
機能層の厚み(平均厚み)は、例えば1~20μm、好ましくは2~10μm、さらに好ましくは3~9μm、より好ましくは4~8μm、最も好ましくは5~7μmである。機能層の厚みが薄すぎると、機能が発現しない虞があり、厚すぎると、保護具の生産性が低下する虞がある。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、機能層の平均厚みは、光学式膜厚計を用いて、任意の10箇所を測定し、平均値を算出して求めることができる。
機能層は、これらの特性を充足すればよく、材質は特に限定されない。機能層を構成する材質としては、透明な各種の有機材料(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂など)および無機材料(ガラス、セラミックス、金属など)から選択できる。機能層は、粒子の存在や製造過程の対流作用によって前記特性を有する機能層を容易に調製できる点から、硬化性樹脂を含む硬化性組成物の硬化物で形成するのが好ましく、耐擦傷性を向上できる点から、前記硬化物で形成されたハードコート層であるのが特に好ましい。
(A)硬化性樹脂
硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂のいずれであってもよいが、生産性などの点から、光硬化性樹脂が好ましい。光硬化性樹脂(光硬化樹脂前駆体成分)は、紫外線や電子線などの活性エネルギー線により硬化または架橋して樹脂を形成可能な化合物であってもよい。光硬化性樹脂には、単量体、オリゴマー(または樹脂、特に低分子量樹脂)が含まれる。
単量体としては、例えば、単官能性単量体[(メタ)アクリル酸エステルなどの(メタ)アクリル系単量体、ビニルピロリドンなどのビニル系単量体、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレートなどの橋架環式炭化水素基を有する(メタ)アクリレートなど]、2官能性単量体[エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートなどのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの(ポリ)オキシアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、アダマンタンジ(メタ)アクリレートなどの橋架環式炭化水素基を有するジ(メタ)アクリレート]、3官能以上の多官能性単量体[グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの3~6官能性(メタ)アクリレートなど]などが挙げられる。
オリゴマーまたは樹脂としては、例えば、ビスフェノールA-アルキレンオキシド付加体の(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート[2以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能性エポキシ(メタ)アクリレート]、ポリエステル(メタ)アクリレート[2以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能性ポリエステル(メタ)アクリレート]、ウレタン(メタ)アクリレート[2以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能性ウレタン(メタ)アクリレート]、シリコーン(メタ)アクリレート[2以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能性シリコーン(メタ)アクリレート]、重合性基を有する(メタ)アクリル系重合体などが挙げられる。
これらの光硬化性樹脂は、単独でまたは二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、耐擦傷性の点から、複数の(メタ)アクリロイル基を有する硬化性樹脂が好ましく、防曇性を向上できる点から、複数の(メタ)アクリロイル基に加えて、親水性基をさらに有する硬化性樹脂が特に好ましい。親水性基としては、例えば、ヒドロキシル基、スルホン酸基、カルボキシル基、酸無水物基、4級アンモニウム塩基などが挙げられる。
複数の(メタ)アクリロイル基を有する硬化性樹脂は、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの3~6官能性(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル系重合体であってもよく、ウレタン(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル系重合体が好ましい。
(メタ)アクリロイル基(複数の(メタ)アクリロイル基)および親水性基を有する硬化性樹脂は、親水性基を有するウレタン(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイル基および親水性基を有する(メタ)アクリル系重合体が好ましい。
硬化性樹脂は、耐擦傷性と防曇性とを両立させるために、(メタ)アクリロイル基および親水性基を有する硬化性樹脂と、3~6官能性(メタ)アクリレートとを組み合わせてもよい。両者を組み合わせる場合は、(メタ)アクリロイル基および親水性基を有する硬化性樹脂の割合は、3~6官能性(メタ)アクリレート100質量部に対して、例えば10~100質量部、好ましくは15~80質量部、さらに好ましくは20~50質量部である。
(B)硬化剤
前記硬化性組成物は、硬化性樹脂の種類に応じて、さらに硬化剤を含んでいてもよい。例えば、熱硬化性樹脂では、アミン類、多価カルボン酸類などの硬化剤を含んでいてもよく、光硬化性樹脂では光重合開始剤を含んでいてもよい。光重合開始剤としては、慣用の成分、例えば、アセトフェノン類またはプロピオフェノン類、ベンジル類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、アシルホスフィンオキシド類などが例示できる。
光重合開始剤などの硬化剤の割合は、硬化性樹脂100質量部に対して、例えば0.1~20質量部、好ましくは0.5~10質量部、さらに好ましくは1~5質量部である。
硬化性組成物は、さらに硬化促進剤を含んでいてもよい。特に、光硬化性樹脂は、光硬化促進剤、例えば、第三級アミン類(ジアルキルアミノ安息香酸エステルなど)、ホスフィン系光重合促進剤などを含んでいてもよい。
(C)抗菌剤
前記硬化性組成物は、抗菌性を向上させるために、さらに抗菌剤を含んでいてもよい。抗菌剤は、有機系抗菌剤であってもよく、無機系抗菌剤であってもよい。
有機系抗菌剤としては、慣用の抗生物質、例えば、ペニシリン、セファロスポリン、アンピシリンなどのβ-ラクタム系抗生物質;ストレプトマイシン、カナマイシンなどのアミノグリコシド系抗生物質;テトラサイクリン、ミノサイクリンなどのテトラサイクリン系抗生物質;エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質;ピューロマイシンなどの核酸系抗生物質;クロラムフェニコールなどのクロラムフェニコール系抗生物質などが挙げられる。
無機系抗菌剤としては、銀、銅、錫などの金属単体または金属化合物(酸化物、ハロゲン化物、ハロゲン酸塩や過ハロゲン酸塩、無機酸塩、有機酸塩、錯体など)、酸化チタンなどの光触媒系金属酸化物などが挙げられる。
これらの抗菌剤は、単独でまたは二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、銀などの無機系抗菌剤が好ましい。
抗菌剤は、担体に担持された形態であってもよい。担体としては、例えば、ゼオライト、リン酸ジルコニウム、リン酸カルシウム、カルシウムアパタイト、シリカ、アルミナ、酸化チタンなどが挙げられる。
抗菌剤が担持された担体の形状は、繊維状、粒状(球状、楕円体状、多面体状など)、不定形状などであってもよいが、取り扱い性などの点から、粒状(抗菌粒子)が汎用される。
抗菌粒子(抗菌剤が担持された粒状担体)の個数平均粒径は、例えば0.01~10μm、好ましくは0.05~5μm、さらに好ましくは0.1~3μm、より好ましくは0.3~2μm、最も好ましくは0.5~1.5μmである。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、個数平均粒径は、レーザー回折散乱法などにより測定できる。
抗菌粒子の割合は、硬化性樹脂100質量部に対して、例えば0.01~10質量部、好ましくは0.05~5質量部、さらに好ましくは0.1~3質量部、特に好ましくは0.15~1質量部、より好ましくは0.2~1質量部、最も好ましくは0.25~0.5質量部である。抗菌粒子の割合が少なすぎると、抗菌性が低下する虞があり、多すぎると、視認性が低下する虞がある。
(D)防曇剤
前記硬化性組成物は、防曇性を向上させるために、さらに防曇剤を含んでいてもよい。防曇剤は、慣用の防曇剤、例えば、ノニオン性界面活性剤などであってもよい。ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルなどの多価アルコール脂肪酸エステルおよびそれらのエチレンオキシド付加体;高級アルコールのエチレンオキシド付加体;芳香族ヒドロキシ化合物のエチレンオキシド付加体;油脂のエチレンオキシド付加体;ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン共重合体などが挙げられる。これらの防曇剤は、単独でまたは二種以上組み合わせて使用できる。防曇剤の割合は、硬化性樹脂100質量部に対して、例えば0.01~100質量部程度の範囲から選択できる。
(E)他の成分
前記硬化性組成物は、さらに他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、慣用の添加剤、例えば、レベリング剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、界面活性剤、水溶性高分子、カップリング剤(チタンカップリング剤、シランカップリング剤)、充填剤、架橋剤、着色剤、難燃剤、滑剤、ワックス、防腐剤、粘度調整剤、増粘剤、消泡剤などが挙げられる。他の成分の合計割合は、硬化性樹脂100質量部に対して、例えば0.01~100質量部、好ましくは0.1~10質量部、さらに好ましくは0.5~5質量部である。
機能層は、視認性を向上できる点から、粒径0.5μm以上の透光性粒子を実質的に含まないのが好ましく、粒径0.5μm以上の透光性粒子を含まないのが特に好ましい。
(透明基材層)
透明基材層(光透過性基材層)は、透明材料で形成されていればよく、用途に応じて選択でき、ガラスなどの無機材料であってもよいが、強度や成形性などの点から、有機材料が汎用される。有機材料としては、例えば、セルロースエステル、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、(メタ)アクリル系重合体などが例示できる。これらのうち、セルロースエステル、ポリエステル、ポリカーボネートなどが汎用され、セルロース誘導体、ポリエステル、ポリカーボネートが好ましい。
セルロースエステルとしては、セルローストリアセテート(TAC)などのセルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートなどのセルロースアセテートC3-4アシレートなどが挙げられる。
ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリアルキレンアリレートなどが挙げられる。
ポリカーボネートとしては、例えば、ビスフェノールA型ポリカーボネートなどのビスフェノール型ポリカーボネートなどが例示できる。
これらのうち、機械的特性や透明性、光学的等方性などのバランスに優れる点から、TACなどのセルロースアセテート、PETなどのポリエステルが好ましく、セルロースアセテートが特に好ましい。
透明基材層も、機能層の項で例示された慣用の添加剤を含んでいてもよい。好ましい態様および割合も機能層と同様である。
透明基材層は、1軸または2軸延伸フィルムであってもよいが、低複屈折であり、光学的に等方性に優れる点から、未延伸フィルムであってもよい。
透明基材層は、表面処理(例えば、コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾンや紫外線照射処理など)されていてもよく、易接着層を有していてもよい。
透明基材層の厚み(平均厚み)は、例えば5~2000μm、好ましくは15~1000μm、さらに好ましくは20~500μm、より好ましくは100~400μm、最も好ましくは188~350μmである。
(透明積層フィルムの特性)
透明積層フィルムは、拡散透過強度比[(T5/T20)×100]が、前記式(1)を充足し、99.9以上であればよく、例えば99.9000~99.9999、好ましくは99.9300~99.9995、さらに好ましくは99.9500~99.9993、より好ましくは99.990~99.999、最も好ましくは99.992~99.997である。前記拡散透過強度比が小さすぎると、拡散光による白濁感が発生し易くなり、視認性が低下する虞がある。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、拡散透過強度比は、変角光度計を用いて測定でき、詳細には、後述する実施例に記載の方法で測定できる。
透明積層フィルムの全光線透過率は、例えば70%以上(例えば70~100%)、好ましくは80~99%、さらに好ましくは85~98%、より好ましくは88~97%である。全光線透過率が低すぎると、透明性が低下する虞がある。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、全光線透過率は、JIS K 7361に準拠して測定できる。
透明積層フィルムの透過像鮮明度(0.125mm幅の光学櫛)は70%以上であればよく、例えば70~99%、好ましくは75~95%、さらに好ましくは78~92%、より好ましくは80~88%、最も好ましくは82~86%である。透過像鮮明度が低すぎると、観察像がボケて視認性が低下する。
透過像鮮明度とは、フィルムを透過した光のボケや歪みを定量化する尺度である。透過像鮮明度は、フィルムからの透過光を移動する光学櫛を通して測定し、光学櫛の明暗部の光量により値を算出する。すなわち、フィルムが透過光をぼやかす場合、光学櫛上に結像されるスリットの像は太くなるため、透過部での光量は100%以下となり、一方、不透過部では光が漏れるため0%以上となる。透過像鮮明度の値Cは光学櫛の透明部の透過光最大値Mと不透明部の透過光最小値mから次式により定義される。
C(%)=[(M-m)/(M+m)]×100
すなわち、Cの値が100%に近づく程、防眩フィルムによる像のボケが小さい[参考文献;須賀、三田村,塗装技術,1985年7月号]。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、透過像鮮明度は、JIS K 7105に準拠して測定でき、詳細には、後述する実施例に記載の方法で測定できる。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、光沢度60°は、ISO 2813に準拠して測定でき、詳細には、後述する実施例に記載の方法で測定できる。
本開示の透明積層フィルムは、前記機能層および前記透明基材層に加えて、低屈折率層、偏光層、屈折率調整層、粘着層などと組み合わせてもよい。
前記透明積層フィルムの厚み(平均厚み)は、例えば5~2000μm、好ましくは15~1000μm、さらに好ましくは20~500μm、より好ましくは100~400μm、最も好ましくは188~350μmである。
[透明積層フィルムの製造方法]
本開示の透明積層フィルムの製造方法としては、機能層に前記表面形状を付与できればよく、機能層の材質に応じて慣用の方法を利用できる。機能層が硬化性組成物の硬化物で形成されている場合、前記製造方法としては、例えば、粒子を用いて凹凸形状を形成する方法(例えば、粒子の形状に追従させて凸部を形成する方法など)、硬化性組成物の乾燥工程において対流(マランゴニ対流など)を生じさせることにより表面に凹凸を形成する方法などが挙げられる。いずれの方法においても、硬化性組成物を用いた製造方法では、透明基材層の少なくとも一方の面に、硬化性樹脂を含む硬化性組成物を塗布して乾燥することにより、機能層前駆体を調製してもよい。
前記硬化性組成物は溶媒を含んでいてもよい。溶媒は、硬化性樹脂の種類および溶解性に応じて選択でき、少なくとも固形分(例えば、硬化性樹脂、硬化剤、その他添加剤)を均一に溶解できる溶媒であればよい。そのような溶媒としては、例えば、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど)、エーテル類(ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、脂肪族炭化水素類(ヘキサンなど)、脂環式炭化水素類(シクロヘキサンなど)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレンなど)、ハロゲン化炭素類(ジクロロメタン、ジクロロエタンなど)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、水、アルコール類(エタノール、イソプロパノール、ブタノール、シクロヘキサノールなど)、セロソルブ類[メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル(1-メトキシ-2-プロパノール)など]、セロソルブアセテート類、スルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)などが例示できる。また、溶媒は混合溶媒であってもよい。これらの溶媒のうち、1-メトキシ-2-プロパノールなどのセロソルブ類が好ましい。
組成物中の溶質(硬化性樹脂、硬化剤、その他添加剤)の濃度は、流延性やコーティング性などを損なわない範囲で選択でき、例えば1~80質量%、好ましくは10~70質量%、さらに好ましくは15~50質量%、最も好ましくは20~30質量%である。
塗布方法としては、慣用の方法、例えば、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、リバースコーター、バーコーター、コンマコーター、ディップ・スクイズコーター、ダイコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、シルクスクリーンコーター法、ディップ法、スプレー法、スピナー法などが挙げられる。これらの方法のうち、バーコーター法やグラビアコーター法などが汎用される。なお、必要であれば、塗布液は複数回に亘り塗布してもよい。
前記組成物を流延または塗布した後、乾燥させて溶媒を蒸発させてもよい。乾燥は、自然乾燥であってもよいが、溶媒の沸点に応じて、例えば30~200℃、好ましくは40~150℃、さらに好ましくは45~120℃、より好ましくは50~100℃、最も好ましくは55~70℃の温度で乾燥させてもよい。加熱して乾燥することにより、硬化性組成物の対流を制御し、目的の凹凸形状に調整することができる。
このようにして得られた機能層前駆体は、活性光線(紫外線、電子線など)や熱などによって硬化させることにより、透明積層フィルムが得られる。硬化性組成物の硬化は、硬化性樹脂の種類に応じて、加熱、光照射などを組み合わせてもよい。
加熱温度は、適当な範囲、例えば、50~150℃程度から選択できる。光照射は、光硬化成分などの種類に応じて選択でき、通常、紫外線、電子線などが利用できる。汎用的な光源は、通常、紫外線照射装置である。
光源としては、例えば、紫外線の場合は、Deep UV ランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、レーザー光源(ヘリウム-カドミウムレーザー、エキシマレーザーなどの光源)などを利用できる。照射光量(積算光量としての照射エネルギー)は、塗膜の厚みにより異なり、例えば10~10000mJ/cm、好ましくは20~5000mJ/cm、さらに好ましくは30~3000mJ/cmである。光照射は、必要であれば、不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。
[保護具]
本開示の保護具は、少なくとも目を保護するために頭部に着用される保護具であり、前記透明積層フィルムを含む。前記透明積層フィルムは、少なくとも目を保護するために用いられ、目、鼻および口を保護するために用いられるのが好ましい。
目を保護するために透明積層フィルムを用いる保護具としては、ゴーグルまたは眼鏡などが挙げられる。ゴーグルおよび眼鏡において、目を保護するための保護部(眼鏡の場合はレンズ)に透明積層フィルムを含んでいればよく、レンズなどの保護部自体を前記透明積層フィルムで形成してもよいが、生産性などの点から、保護部の表面に透明積層フィルムを積層するのが好ましい。
目、鼻および口を保護するために透明積層フィルムを用いる保護具としては、フェイスシールド(フェイスガード)などが挙げられる。
図1は、本開示の一例であるフェイスシールドの使用態様を示す概略図である。図1に示すように、本開示のフェイスシールド1は、顔面をシールド(保護)するための本体部1aと、前記本体部1aを頭部に着用するための着用部1bとを備えている。本体部1aは、前記透明積層フィルムで形成され、長方形状のフィルムが顔面に沿うように湾曲させた形状を有しており、上端部に前記着用部1bを有している。前記着用部1bは、可撓性プラスチックで形成され、頭部に嵌合(掛止)可能な部分リング状を有している。そのため、前記着用部1bを頭部に嵌合させることにより、保護具を頭部に固定でき、顔面を前記本体部1aで保護できる。
本開示のフェイスシールドは、図1に示すフェイスシールドに限定されない。
本体部の平面形状は、顔面を保護できれば特に限定されず、長方形状だけでなく、正方形状、菱形状、円形状、楕円形状などであってもよい。また、本体部は、図1に示すような湾曲形状に限定されず、湾曲しない平面形状であってもよい。さらに、本体部の形状は、目、口および鼻だけなく、耳を保護する形状であってもよく、耳まで覆うような湾曲形状や、後頭部までつながった筒状であってもよい。
本体部の材質(構造)は、前記透明積層フィルム単独で形成されていてもよく、他の透明フィルムとの積層体であってもよい。これらのうち、生産性などの点から、前記透明積層フィルム単独で形成するのが好ましく、透明基材層の両面に、それぞれ第1の機能層および第2の機能層が積層された透明積層フィルム単独で形成するのが特に好ましい。機能層が両面に積層された透明積層フィルム単独で形成すると、本体部の内側(顔面側)および外側のいずれの側でも機能層の機能を発現でき、例えば、機能層が抗菌性を有する場合は、着用者由来の微生物を抗菌できるとともに、外部からの微生物も同時に抗菌できる。
着用部も、図1に示す構造に限定されない。すなわち、着用部は、可撓性プラスチックで形成され、頭部に嵌合させる部分リング状着用部に限定されず、耳に掛止することにより頭部に着用する着用部、後頭部で紐を結び付けて着用する紐状着用部、帽子状着用部(帽子の鍔部として本体部を固定するための着用部)などであってもよい。
本体部に対する着用部の固定部位は、本体部の上端部に限定されず、着用部の種類に応じて適宜選択できる。例えば、平面形状が長方形状である本体部に対して、耳に掛止する構造の着用部を適用する場合は、本体部における上端部と下端部との間に着用部を設けてもよい。
着用部の材質も特に限定されず、前記構造に応じて、プラスチック、金属、繊維などを適宜利用できる。
保護具の製造方法も、慣用の方法を利用でき、例えば、本体部は、透明積層フィルムを曲げ加工(湾曲加工)してもよい。
なお、本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。実施例および比較例で用いた原料は以下の通りであり、得られたコーティングフィルムを以下の方法で評価した。
[原料]
アクリル基含有ポリマー:大成ファインケミカル(株)製「8WX-030」
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:ダイセルオルネクス(株)製「DPHA」
親水ハードコート剤:三井化学(株)製「ノストラRA-FS2」
UV硬化型アクリルポリマー:大成ファインケミカル(株)製「8KX-078」
ポリエステル-ウレタン共重合樹脂:東洋紡(株)製「UR-3200」
紫外線硬化型ハードコート剤:荒川化学工業(株)製「Z7503」
重合性基を有するアクリル系重合体:ダイセルオルネクス(株)製「サイクロマーP」
セルロースアセテートプロピオネート:イーストマン社製「CAP-482-20」
UV硬化コーティング剤A:日本化工塗料(株)製「FA-3201M」
UV硬化コーティング剤B:日本化工塗料(株)製「FA-3201クリア」
ウレタンアクリレート:新中村化学工業(株)製「UA-1100H」
銀イオン担持無機イオン交換体:東亜合成(株)製「ノバロンIV1000」(粒子径1μm)
銀含有無機系抗菌剤:富士ケミカル(株)製「バクテライトMP-102SVC615」(粒子径1μm)
シリコーンアクリレート:ダイセルオルネクス(株)製「EB1360」
重合性基を有するフッ素系化合物:信越化学工業(株)製「KY-1203」
光開始剤:IGM Resins B.V製「Omnirad184」
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム:三菱樹脂(株)製「ダイアホイル」、188μm。
[透過像鮮明度(IC)]
写像測定器(スガ試験機(株)製、ICM-1T)を用いて、JIS K 7105に準拠して測定した。光学櫛幅は、0.125mm、0.250mm、0.500mmとした。
[透過光の散乱強度]
変角光度計((株)村上色彩技術研究所製、型式:GP-200)を使用し、次の手順で透過光の散乱強度を評価した。コーティングフィルムの裏面(コーティングフィルムの着用時に外側となる面)から垂直に可視光線を照射し、光束がコーティングフィルムから入射し、拡散透過した光を-20度~+20度までの範囲で1度ごとに受光器を走査することにより拡散透過強度を測定した。-20度~+20度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和をT20とし、-5度~+5度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和をT5と定義してT5/T20を算出した。
[表面形状]
JIS B 0601-2001に準拠して、接触式表面粗さ計(東京精密(株)製「サーフコム1400G)を用いて、下記の条件でRa、Rzjis、RSmを測定した。
・カットオフ波長λc=0.8mm
・カットオフ比λc/λs=300
・触針の送り速さ=0.3mm/sec
・評価長さ:カットオフ値λcの5倍
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・カットオフフィルタの種類:ガウシアン。
[水接触角]
自動・動的接触角計(協和界面科学(株)製「型式DCA-UZ」)を使用し、コーティングフィルムの機能層の面に対し、約5μLの各液の接触角を5点測定して平均した。
[防曇性]
50℃の水を入れたガラス容器の上にコーティングフィルムを機能層が内側となるように(機能層が容器内の水と接触可能なように)して置き、下記の基準で評価した。
3点:5分以上経過してもフィルム表面に曇りが見られない
2点:1分経過後はフィルム表面に曇りが見られないが、5分後は曇りが見られる
1点:1分未満でフィルム表面が曇る。
[鉛筆硬度]
JIS K 5400に準拠し、荷重750gでコーティングフィルムの機能層の硬度を測定した。
[耐擦傷性]
スチールウール耐久性試験機を用いて、直径φ1.0cmのスチールウール#0000でコーティングフィルムの機能層表面を0.2kg/cmの荷重で、10または100往復摩擦後、コーティングフィルムを黒色アクリル板に光学粘着剤で貼りつけ、3波長蛍光管を装備した蛍光灯下で表面の状態を観察し、下記の基準で評価した。
3点:100往復摩擦しても傷が見られない
2点:100往復の摩擦では傷が見られるが、10往復では傷が見られない
1点:10往復の摩擦で傷が見られる。
[抗菌性]
JIS Z 2801:2010に準拠して1/500普通ブイヨン培地上での大腸菌(菌株NBRC3972)に対するフィルムの抗菌活性値Rを求め、下記の基準で評価した。
3点:抗菌活性値Rが4以上
2点:抗菌活性値Rが2以上4未満
1点:抗菌活性値Rが2未満。
[像のボケ感]
コーティングフィルムを評価者の目の5cm前に配置し、評価者の5m先にある点灯した蛍光灯を観察し、下記の基準で評価した。なお、蛍光灯以外の任意の物体でも問題はなく、評価結果の相対関係は変わらないが、暗い物体を観察しても違いが明瞭にならない点は留意する必要がある。
3点:蛍光灯の輪郭が明瞭に認識できる
2点:蛍光灯の輪郭に若干の滲みがみられるが、輪郭を認識することに支障はない
1点:蛍光灯の輪郭が滲み、認識できない。
[拡散光による白濁感]
コーティングフィルムを評価者の目の5cm前に配置し、評価者の5m先にある点灯した蛍光灯とその周辺を観察し、下記の基準で評価した。なお、蛍光灯以外の任意の物体でも問題はなく、評価結果の相対関係は変わらないが、暗い物体を観察しても違いが明瞭にならない点は留意する必要がある。
3点:蛍光灯の光が散乱しておらず、蛍光灯周辺のものがフィルムなしの状態と変わりなく見える
2点:蛍光灯の光の散乱は観察されるがその程度は弱く、蛍光灯周辺のものはフィルムなしの状態と変わりなく見える
1点:蛍光灯の光が強く散乱しており、蛍光灯周辺のものが白濁して見える。
[ウォーターマーク]
コーティングフィルムを透明粘着剤を介して機能層側が表面になるように黒アクリル板に貼り付けた。前記凹凸面に、TACフィルム(富士フイルム(株)製、品番TG60UL)を載せて指で押してウォーターマークが確認されるか観察し、下記の基準で評価した。
3点:指で押している間も、離した後もウォーターマークは確認できない
2点:指を離した直後はウォーターマークが確認されるが1分後に確認できなくなる
1点:指を離して1分経過後もウォーターマークが確認できる。
実施例1
アクリル基含有ポリマー26.3質量部、DPHA90質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール84質量部に溶解させた。この溶液に銀イオン担持無機イオン交換体を0.3質量部加え、よく懸濁させた。この液を、ワイヤーバー#14を用いて、PETフィルム上に流延した後、100℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ9μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
実施例2
親水ハードコート剤166.7質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール166質量部に溶解させた。この液を、ワイヤーバー#18を用いて、PETフィルム上に流延した後、60℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ6μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
実施例3
親水ハードコート剤166.7質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール166質量部に溶解させた。この溶液に銀イオン担持無機イオン交換体を0.3質量部加え、よく懸濁させた。この液を、ワイヤーバー#18を用いて、PETフィルム上に流延した後、60℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ6μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
実施例4
親水ハードコート剤166.7質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール166質量部に溶解させた。この液を、ワイヤーバー#20を用いて、PETフィルム上に流延した後、60℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ7μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
実施例5
UV硬化型アクリルポリマー26.8質量部、ポリエステル-ウレタン共重合樹脂12.0質量部、紫外線硬化型ハードコート剤158.7質量部、シリコーンアクリレート1質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール168質量部に溶解させた。この液を、ワイヤーバー#14を用いて、PETフィルム上に流延した後、80℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ4μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
実施例6
UV硬化型アクリルポリマー26.8質量部、ポリエステル-ウレタン共重合樹脂12.0質量部、紫外線硬化型ハードコート剤158.7質量部、シリコーンアクリレート1質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール168質量部に溶解させた。この溶液に銀含有無機系抗菌剤1質量部を加えて良く懸濁させた。この液を、ワイヤーバー#14を用いて、PETフィルム上に流延した後、80℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ4μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
比較例1
アクリル基含有ポリマー26.3質量部、DPHA90質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール84質量部に溶解させた。この溶液に銀イオン担持無機イオン交換体を0.3質量部加え、よく懸濁させた。この液を、ワイヤーバー#8を用いて、PETフィルム上に流延した後、100℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ5μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
比較例2
アクリル基含有ポリマー26.3質量部、DPHA90質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール84質量部に溶解させた。この溶液に銀イオン担持無機イオン交換体を0.3質量部加え、よく懸濁させた。この液を、ワイヤーバー#10を用いて、PETフィルム上に流延した後、100℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ6μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cm2となるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
比較例3
重合性基を有するアクリル系重合体49.5質量部、セルロースアセテートプロピオネート10.9質量部、DPHA61.5質量部、シリコーンアクリレート6.8質量部、光開始剤2質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール3質量部、メチルエチルケトン219.8質量部、1-ブタノール44.6質量部に溶解させた。この液を、ワイヤーバー#14を用いて、PETフィルム上に流延した後、100℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ5μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
比較例4
UV硬化コーティング剤A116質量部、UV硬化コーティング剤B174質量部、重合性基を有するフッ素系化合物2質量部を混合した液を、ワイヤーバー#10を用いて、PETフィルム上に流延した後、100℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ6μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
比較例5
ウレタンアクリレート113.5質量部、セルロースアセテートプロピオネート1.0質量部、光開始剤2質量部、重合性基を有するフッ素系化合物0.6質量部を、1-メトキシ-2-プロパノール31.9質量部、メチルエチルケトン149.0質量部、1-ブタノール31.9質量部に溶解させた。この液を、ワイヤーバー#14を用いて、PETフィルム上に流延した後、100℃のオーブン内で1分間放置し、溶媒を蒸発させて厚さ5μmのコート層を形成させた。そして、コート層に、高圧水銀ランプから積算光量120mJ/cmとなるように紫外線を照射してUV硬化処理し、コーティングフィルムを得た。
実施例および比較例で得られたコーティングフィルムの評価結果を表1に示す。
Figure 2022053287000001
表1の結果から明らかなように、実施例のコーティングフィルムは、各種特性に優れていた。特に、実施例1~4のコーティングフィルムでは、防曇性も優れている上に、指紋などの油性の汚れに対しても布帛で容易に拭き取ることができ、防汚性にも優れていた。
これに対して、比較例1および2のコーティングフィルムは、観察像がボケて視認性が低かった。また、比較例3および4のコーティングフィルムは、耐擦傷性および抗菌性が低い上に、観察像に白濁感があり、視認性が低かった。さらに、比較例5のコーティングでは、抗菌性が低い上に、ウォーターマークが発生するため、ブロッキングが発生し易く、生産性の向上が困難である。
本開示の保護具は、少なくとも目を保護するために頭部に着用される保護具(例えば、フェイスシールド、眼鏡、ゴーグルなど)として利用でき、特に、目、鼻および口を保護するための保護具(例えば、フェイスシールドなど)として好適に利用できる。
1…フェイスシールド
1a…本体部
1b…着用部
Figure 2022053287000003

Claims (11)

  1. 少なくとも目を保護するために頭部に着用される保護具であって、
    透明基材層と、この透明基材層の少なくとも一方の面に積層され、かつ表面に凹凸形状を有する機能層とを含む透明積層フィルムを含み、
    前記凹凸形状の算術平均粗さRaが0.015μm以上であり、かつ
    前記透明積層フィルムにおいて、0.125μm幅の光学櫛を用いて測定される透過像鮮明度が70%以上であり、
    前記透明積層フィルムが下記式(1)を充足する保護具。
    (T5/T20)×100≧99.9 (1)
    (式中、T5は、前記透明積層フィルムの着用時に外側となる面から垂直に可視光線を照射した際の拡散透過した光を-5度~+5度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和を示し、T20は、前記透明積層フィルムの着用時に外側となる面から垂直に可視光線を照射した際の拡散透過した光を-20度~+20度までの範囲で1度ごとに測定した拡散透過強度の総和を示す)
  2. 前記透明積層フィルムにおいて、前記透明基材層の両面に前記機能層が積層されている請求項1記載の保護具。
  3. 前記機能層が粒径0.5μm以上の透光性粒子を含まない請求項1または2記載の保護具。
  4. 前記機能層のJIS Z 2801:2010に準拠した抗菌活性値Rが2以上である請求項1~3のいずれか一項に記載の保護具。
  5. 前記機能層の水接触角が20度以下である請求項1~4のいずれか一項に記載の保護具。
  6. 前記機能層の鉛筆硬度がH以上である請求項1~5のいずれか一項に記載の保護具。
  7. 前記機能層がハードコート層である請求項1~6のいずれか一項に記載の保護具。
  8. 前記機能層が、複数の(メタ)アクリロイル基を有する硬化性樹脂を含む硬化性組成物の硬化物で形成されている請求項1~7のいずれか一項に記載の保護具。
  9. 前記硬化性組成物が抗菌剤をさらに含む請求項8記載の保護具。
  10. フェイスシールド、ゴーグルまたは眼鏡である請求項1~9のいずれか一項に記載の保護具。
  11. 顔面をシールドするための本体部と、前記本体部を頭部に着用するための着用部とを備えたフェイスシールドであり、かつ前記本体部が、前記透明積層フィルムで形成されている請求項1~10のいずれか一項に記載の保護具。
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