JP6492683B2 - 防眩性フィルム及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防眩性フィルムであって、ディスプレイのぎらつきが少なく、フリック時の指のすべり易さが良好な防眩性フィルムに関する。また、その防眩性フィルムを用いた画像表示装置に関する。
カーナビやスマートフォン、テレビなどのディスプレイは、その視認性を高めるために蛍光灯や太陽光などの外部光源から照射された光線の反射が少ないことが求められる。ディスプレイの表面で光が反射すると、ディスプレイにその前方の像が映り込み、表示画像が見えにくくなるためである。そこで、表面に微細な凹凸が形成された防眩性フィルムをディスプレイの表面に設けることにより、反射光を散乱させて映り込みを目立たなくしている。
従来、通常のディスプレイのピクセル数は、画面の縦横25.4mm(=1インチ) あたり100〜150程度であり、従来の防眩性フィルムを使用すれば、問題無く映像を鑑賞することが可能になる。しかし、カーナビやスマートフォン、8Kテレビなど、1インチあたりのピクセル数が多く、高精細な画像を映し出すディスプレイが増加しており、例えば、ピクセル数を画面の縦横25.4mmあたり300程度、即ち、上記の通常のディスプレイの2倍以上の高精細のものとすることがある。その目的の一つは、通常の用途のディスプレイの映像をより緻密にすることである。ところが、ピクセル数を上記のように2倍にしたディスプレイに、従来の防眩性フィルムを適用すると、かえって視認性を著しく損なう。それは、従来の防眩性フィルムをディスプレイの表面に設けると、ディスプレイの各ピクセルの境界にあるブラックマスク(もしくはブラックマトリックスとも言い、例えば、縦横に設けられた黒線部である。)と、防眩性フィルムの凹凸の凸部とが重なった箇所においては、特に問題が生じないが、ブラックマスクと防眩性フィルムの凹部が重なった箇所においては、映像光が散乱するために、その部分がキラキラとぎらついて光るシンチレーション(面ギラ)現象が生じるためである。ピクセル数を上記のように2倍にしたディスプレイに、従来の防眩性フィルムを適用すると、シンチレーション(面ギラ)現象が顕著になり、文字、線、絵、もしくは写真等、特に文字や線の視認性を著しく損なうのである。
特許文献1には、シンチレーションの低下を目的とする防眩性フィルムが開示されている。この防眩性フィルムは、透明基材フィルムの表面に、特定の屈折率差を有する大小のプラスチックビーズを含む防眩層が積層されている。より大きいビーズの粒子径は防眩層の膜厚より大きく、防眩層の表面より0.1〜0.3μm突出し、防眩性、主に反射防止製に寄与しているとされる。一方、より小さいビーズは防眩層全体に含有されるとともに一部は防眩層の表面より突出しており、主に光拡散・シンチレーション防止に寄与しているとされる。
特開2009−86677号公報
ところで、近年になってマルチタッチ機能を有する静電容量式タッチパネルを搭載したカーナビや携帯電話が普及したため、表面フィルムに対する要求性能のトレンドが変化し、反射防止機能の要求だけでなく、指のすべり性という従来は無かった新たなニーズが高まっている。しかし、従来の防眩性フィルムは、反射防止の機能に特化しており、指のすべり性を高めるニーズに応えることができていない。
そこで、本発明の目的とするところは、ディスプレイのぎらつきが少なく、フリック時の指のすべり易さが良好な防眩性フィルムを提供することにある。
本発明の防眩性フィルムは、透明基材フィルムに防眩層が積層されており、該防眩層は、大径微粒子と、該大径微粒子よりも比重が大きく粒子径の小さい小径微粒子とを含む。前記大径微粒子は、粒子径Pdiaが0.1μm≦Pdia≦5μmであり、且つ、前記防眩層の膜厚tと粒子径Pdiaの比t/Pdiaが0.05≦t/Pdia≦1.7である。前記小径微粒子の粒子径Mdiaは0.01μm≦Mdia≦0.1μmである。前記小径微粒子の比重Mdenと前記大径微粒子の比重Pdenの比Mden/Pdenが6.0≧Mden/Pden≧2.7であり、前記防眩層の全体積に占める前記大径微粒子の体積割合が0.5%以上40%以下であり、前記防眩層の全体積に占める前記小径微粒子の体積割合が15%以上65%以下である。
前記防眩層の膜厚tと前記大径微粒子の粒子径Pdiaの比t/Pdiaは、0.05≦t/Pdia≦1.3であるとより好ましい。
前記防眩層の全体積に占める前記小径微粒子の体積割合は、15%以上55%以下であるとより好ましい。
前記小径微粒子は、好ましくは、酸化ジルコニウム、酸化チタン、ジルコニア、酸化亜鉛、アンチモン酸亜鉛、錫ドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化錫、シリカからなる群より選ばれる少なくとも一種である。
前記大径微粒子は、好ましくは、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリメタクリルスチレン、架橋アクリル−スチレン共重合樹脂、シリカ、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合物、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン及びポリフッ化エチレン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である。
前記透明基材フィルムと前記防眩層との間にハードコート層を積層してもよい。
本発明の防眩性フィルムは、画像表示装置の表面に備えられる。
本発明によれば、ディスプレイのぎらつきが少なく、フリック時の指のすべり易さが良好な防眩性フィルムを提供することができる。
<防眩性フィルム>
防眩性フィルムは、透明基材フィルムをベースとし、その少なくとも一方の面に防眩層が積層されており、適宜、透明基材フィルムと防眩層の間にハードコート層が積層されている。
≪透明基材フィルム≫
透明基材フィルムは、無色透明であれば特に制限されない。そのような透明基材フィルムを形成する材料としては、例えばトリアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネート樹脂、又はポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアリレート、ポリエーテルスルフォンなどがある。これらのうち、トリアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレートが、汎用性が高い点で好ましい。これらの透明基材フィルムの589nmの光に対する屈折率は、概ね1.47〜1.70である。
透明基材フィルムの厚みは、好ましくは25〜400μm程度、より好ましくは50〜200μm程度である。透明基材フィルムの厚みが25μmより薄い場合や400μmより厚い場合には、防眩性フィルムの製造時及び使用時における取り扱い性が低下する。
≪防眩層≫
防眩層は、光透過性を有する。防眩層は、表面に微細な凹凸を有し、その凹凸により反射光を散乱させてぎらつきを低減するとともに、指滑り性を高める。
防眩層は、粒子径及び比重の異なる大径微粒子及び小径微粒子と、バインダー樹脂とを少なくとも含む。防眩層は、大径微粒子、小径微粒子、バインダー樹脂及び適宜光重合開始剤を含む防眩層用樹脂組成物を硬化させることにより形成することができる。
<大径微粒子>
大径微粒子は、球形であり、小径微粒子に比べて粒子径が大きく比重が小さい。大径微粒子により防眩性フィルムの表面に凹凸形状が形成される。大径微粒子の粒子径Pdiaは、0.1μm≦Pdia≦5μmである。粒子径Pdiaが0.1μm未満の場合、表面凹凸(≒Ra)が小さくなりすぎるため、防眩性が発現しない。一方、粒子径Pdiaが5μmを超えると、表面の凹凸間隔(≒Sm)が大きくなるため、ぎらつき抑制作用が低下する。また、指との接触面積が大きくなるなので指滑り性も低下する。好ましくは、0.5μm≦Pdia≦3μmである。0.5μm≦Pdia≦3μmに制御すると、表面凹凸(≒Ra)の大きさと表面の凹凸間隔(≒Sm)をより適度に調整することができる。
大径微粒子の粒子径Pdiaは、粒子の平均粒径を測定する方法であれば、任意の測定方法が適用できるが、好ましくは、透過型電子顕微鏡(倍率2万〜200万倍)で粒子の観察を行い、粒子100個を観察し、その平均値をもって(平均)粒子径とする。
大径微粒子の粒子径Pdiaは、上記範囲内において、防眩層の膜厚tとの比t/Pdiaが、0.05≦t/Pdia≦1.7を満たす。ここで、防眩層の膜厚tとは、防眩層において、粒子よる突出(凸)のない部分の厚さのことである。防眩層の膜厚tは、膜厚を測定する方法であれば、任意の測定方法が適用できるが、好ましくは、分光膜厚計によって粒子よる突出(凸)のない部分の反射スペクトルを測定し、得られた反射スペクトルからピークバレイ法によって算出される。t/Pdia>1.7であると、膜厚tに対して大径微粒子の粒子径が小さく表面凹凸の大きさが小さくなるので、防眩性が低下する。0.05≦t/Pdia≦1.7であると、防眩性及びぎらつき抑制作用に優れ、且つ指滑り性が良好となる。t/Pdia≦1.3であると、ぎらつき抑制作用が一層優れる。また、t/Pdia≦1であると、防眩性フィルムの表面硬度を高めることができる。膜厚tは、0.1μm≦t≦5μmであるのが好ましい。0.1μm>tであると、防眩層の強度が低下する傾向がある。t>5μmであると、表面凹凸の間隔が大きくなる傾向があり、ぎらつきが強くなる傾向がある。
大径微粒子は、小径微粒子との比重の比が後述する範囲となれば、材質は特に限定されないが、目安として、比重Pdenが、Pden≦3.0であるものを選択することができる。そのような材料として、樹脂やシリカ等が挙げられる。樹脂としては、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリメタクリルスチレン、架橋アクリル‐スチレン共重合樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合物、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレン系樹脂等が挙げられる。なかでも、アクリル、ポリスチレン、架橋アクリル‐スチレン共重合樹脂は、比重が軽く防眩性を発現しやすいため好ましい。大径微粒子は、一種のみを用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
防眩層の全体積に占める大径微粒子の体積の割合は、0.5%以上40%以下である。大径微粒子の体積の割合が0.5%未満であると、十分な防眩性が得られない。一方、大径微粒子の体積の割合が40%を超えると、表面の凹凸が大きくなりすぎるため防眩性が強くなりすぎ、視認性が低下する。
<小径微粒子>
小径微粒子は、大径微粒子に比べて粒子径が小さく比重が大きく、大径微粒子を防眩層の上層部へ偏析させる。小径微粒子は、典型的には球形である。小径微粒子の粒子径Mdiaは、0.01μm≦Mdia≦0.1μmである。粒子径Mdiaが0.01μm未満の場合、粒子が凝集しやすく、均一な防眩性を発現しにくいことがある。一方、粒子径Mdiaが0.1μmを越えると可視光が散乱しやすいため、ヘイズが上昇することがある。粒子径Mdiaが0.02μm≦Mdia≦0.07μmに制御される場合、大径微粒子を均一に防眩層の上層部に偏析させる効果が発現するため、好ましい。
小径微粒子の粒子径は、粒子の平均粒径を測定する方法であれば、任意の測定方法が適用できるが、好ましくは、透過型電子顕微鏡(倍率2万〜200万倍)で粒子の観察を行い、粒子100個を観察し、その平均値をもって(平均)粒子径とする。
小径微粒子の比重Mdenは、大径微粒子の比重Pdenとの比Mden/Pdenが、6.0≧Mden/Pden≧2.7である。Mden/Pden<2.7であると、大径微粒子を防眩層の上層部に偏析しにくくなるため、防眩性が発現し難くなる。Mden/Pden>6.0であると小径微粒子の種類が限定され、金微粒子などの高価な粒子を選択せざるを得ないなど材料を選択する自由度が低下するため、好ましくない。
小径微粒子は、大径微粒子との比重の比が上記範囲となれば、材質は特に限定されないが、目安として、比重Mdenが、Mden≧2.5であるものを選択することができる。そのような材料として、金属酸化物やシリカ等が挙げられる。金属酸化物としては、酸化ジルコニウム、酸化チタン、ジルコニア、酸化亜鉛、アンチモン酸亜鉛、錫ドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化錫等が挙げられる。なかでも、酸化チタン、酸化ジルコニウムは、屈折率が高く、比重も大きいため好ましい。小径微粒子は、一種のみを用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
防眩層中の小径微粒子の含有量は、防眩層の全体積に占める小径微粒子の体積の割合が、15%以上65%以下である。小径微粒子の体積の割合が15%未満であると、表面の凹凸間隔(≒Sm)が大きくなり、ぎらつき抑制作用が低下する。また、指との接触面積が大きくなるなので指滑り性も低下する。一方、小径微粒子の体積の割合が65%を越えると、相対的にバインダー樹脂の含有量が少なくなり、防眩性フィルムの表面硬度が低下する傾向がある。より好ましくは、小径微粒子の体積の割合が55%以下である。この場合、防眩性フィルムの表面硬度を高めることができる。
<バインダー樹脂>
バインダー樹脂としては、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基等のラジカル重合性官能基や、エポキシ基、ビニルエーテル基、オキセタン基等のカチオン重合性官能基を有するモノマー、オリゴマー、プレポリマーを単独で、または適宜混合した組成物が用いられる。モノマーの例としては、アクリル酸メチル、メチルメタクリレート、メトキシポリエチレンメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等を挙げることができる。オリゴマー、プレポリマーとしては、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、多官能ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレート、アルキットアクリレート、メラミンアクリレート、シリコーンアクリレート等のアクリレート化合物、不飽和ポリエステル、テトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテルや各種脂環式エポキシ等のエポキシ系化合物、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、1,4-ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル等のオキセタン化合物を挙げることができる。これらは単独、もしくは複数混合して使用することができる。
防眩層中のバインダー樹脂の含有量は、防眩層の全体積に占めるバインダー樹脂の体積の割合が、83.5%以下であるのが好ましい。83.5%を超えると、大径微粒子及び小径微粒子の含有量が少なくなるため、表面凹凸が小さくなり、防眩性が発現し難くなる。また、バインダー樹脂の体積の割合は、5%以上であるのが好ましい。5%未満であると、膜中に空隙が発生し、強度が低下する。より好ましくは、バインダー樹脂の体積の割合は、30%以上である。この場合、防眩層の硬度を高めることができる。
<光重合開始剤>
光重合開始剤は、紫外線(UV)等の活性エネルギー線により防眩性ハードコート層用樹脂組成物を硬化させて塗膜を形成する際の重合開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、活性エネルギー線照射により重合を開始するものであれば特に限定されず、公知の化合物を使用できる。例えば、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフェリノプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等のアセトフェノン系重合開始剤、ベンゾイン、2,2−ジメトキシ1,2−ジフェニルエタン−1−オン等のベンゾイン系重合開始剤、ベンゾフェノン、[4−(メチルフェニルチオ)フェニル]フェニルメタノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系重合開始剤、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系重合開始剤等が挙げられる。
前記光重合開始剤の防眩層の全体積に占める体積の割合は、1%以上25%であることが好ましい。光重合開始剤が前記範囲より少ないと、重合が不充分となり、密着性を発揮できなくなる。一方、前記範囲より多いと、膜の架橋密度が低くなるため、強度が弱くなる。
<添加物>
防眩層用樹脂組成物は、必要に応じて、表面調製剤、フッ素系防汚剤、シリコン系防汚剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、消泡剤等の従来公知の添加物を、本発明の効果を損なわない範囲で含有していても良い。
≪ハードコート層≫
透明基材フィルムと防眩層の間には、防眩性フィルムの表面硬度を高めるために、ハードコート層を設けることができる。ハードコート層の屈折率nhは、特に制限されることはなく、適宜適用できるが、透明基材フィルムの屈折率nbとの差|nb-nh|が0.35を超過しない方が好ましい。透明基材フィルムの屈折率nbとハードコート層の屈折率nhの差|nb-nh|が0.35を超過すると、透明基材フィルム/ハードコート層の界面での反射率が大きくなるため、透過率が減少する。また、さらに好ましくは、ハードコート層の屈折率nhは基材の屈折率nb以上であり、かつ、防眩層の屈折率na以下であることが好ましい。ハードコート層の屈折率nhが透明基材フィルムの屈折率nbよりも低い場合、ハードコート層/防眩層の界面での反射率が大きくなるため、透過率が減少する。また、ハードコート層の屈折率nhが防眩層の屈折率naよりも高い場合、基材/ハードコート層の界面での反射率が大きくなるため、透過率が低下する。ハードコート層の屈折率は、1.49〜1.85であるのが好ましい。屈折率が1.85を超える場合には、透明基材フィルムとハードコート層の屈折率差から生じる干渉により、干渉ムラが表れる場合がある。
また、ハードコート層の膜厚は、1μm以上が好ましい。膜厚が1μm未満の場合は、表面硬度を効果的に高めることができないため好ましくない。また、ハードコート層の膜厚は、3μm以上が好ましい。20μmを超える場合は、耐屈曲性の低下等の問題が生じるから好ましくない。
ハードコート層の材料としては、従来より反射防止フィルム等に用いられている公知のものであれば、特に制限されない。例えば、テトラエトキシシラン等の反応性珪素化合物や、活性エネルギー線硬化型樹脂を用いることができ、これらを混合してもよい。そして、これらに光重合開始剤を加えて調製したハードコート層用塗液に紫外線や電子線等の活性エネルギー線を照射して硬化させてハードコート層を形成することができる。
活性エネルギー線硬化型樹脂としては、例えば単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートなどが挙げられる。単官能(メタ)アクリレートとして具体的には、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリル酸エステル等が好ましい。多官能(メタ)アクリレートとしては、多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化合物、ウレタン変性アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を2個以上含む多官能重合性化合物等が挙げられる。
これらのうち生産性及び硬度を両立させる観点より、鉛筆硬度(評価法:JIS−K5600−5−4)がH以上となる活性エネルギー線硬化型樹脂を含む組成物の硬化物であることが好ましい。そのような活性エネルギー線硬化型樹脂を含む組成物としては特に限定されるものではないが、例えば、公知の活性エネルギー線硬化型樹脂、又は公知の活性エネルギー線硬化型樹脂を2種類以上混合して調製したもの、紫外線硬化性ハードコート材として市販されているものを用いることができる。
光重合開始剤は、紫外線(UV)等の活性エネルギー線によりハードコート層用塗液を硬化させて塗膜を形成する際の重合開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、活性エネルギー線照射により重合を開始するものであれば特に限定されず、公知の化合物を使用できる。例えば、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフェリノプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等のアセトフェノン系重合開始剤、ベンゾイン、2,2−ジメトキシ1,2−ジフェニルエタン−1−オン等のベンゾイン系重合開始剤、ベンゾフェノン、[4−(メチルフェニルチオ)フェニル]フェニルメタノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系重合開始剤、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系重合開始剤等が挙げられる。
塗液の溶媒は、この種の反射防止フィルム等において各層形成用の塗液に従来から使用されている公知のものであれば特に制限は無く、例えばアルコール系、ケトン系、エステル系の溶媒が適時選択できる。
更に、ハードコート層は、その他添加剤を含有していても良い。その他の添加剤としては、屈折率調整用の無機粒子、帯電防止剤、表面調整剤等が挙げられる。帯電防止剤としては、ATO微粒子、ITO微粒子などのような導電性金属酸化物微粒子や、PEDOTのような導電性ポリマーや、4級アンモニウム塩などの界面活性剤を使用することができる。表面調整剤としては、ポリジメチルシロキサンなどのシリコン系レベリング剤や、アクリル系レベリング剤を使用することができる。
≪各層の形成≫
防眩層及びハードコート層の形成方法は特に制限されず、例えば、ウェットコーティング法の塗布方法により、各層用樹脂組成物を適宜溶剤で希釈して調整した各塗液を透明基材フィルムに、塗布し、硬化させる方法を採用することができる。塗布方法としては、生産性や生産コストの面より、特にウェットコーティング法が好ましい。ウェットコーティング法は公知の方法でよく、例えばロールコート法、ダイコート法、スピンコート法、そしてディップコート法等が代表的なものとして挙げられる。これらの中では、ロールコート法等、連続的に塗膜を形成できる方法が生産性の点より好ましい。形成された塗膜は、加熱や紫外線、電子線等の活性エネルギー線照射によって硬化反応を行うことにより硬化被膜を形成することができる。
<防眩性フィルムを表面に備えた画像表示装置>
上記防眩性フィルムを画面の表面に備える画像表示装置は、画面にて光の反射を抑制するとともに、ぎらつきを抑制することができ、且つフリック時の指のすべり易さが良好である。画像表示装置としては、例えば、カーナビ、スマートフォン、モバイルPC、電子黒板のディスプレイなどが挙げられる。防眩性フィルムは、OCA(optical clear adhesive)を介して画像表示装置の観察側の表面に貼り合わせたり、偏光フィルムとして観察側の表面に装着される。防眩性フィルムを偏光フィルムとして使用する場合の形態について説明すると、偏光フィルムは一般に、ヨウ素又は二色性染料が吸着配向されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光子の少なくとも片面に、保護フィルムが積層された形のものが多いが、このような偏光フィルムの一方の面に、上記防眩性フィルムを貼合すれば、防眩性反射防止効果のある偏光フィルムとなる。また、上記防眩性フィルムを保護フィルムと兼用し、その防眩層が積層された一方の面が外側となるよう偏光子の片面に貼合することによっても、防眩性反射防止効果のある偏光フィルムとすることができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明はそれら実施例の範囲に限定されるものではない。
〔透明基材フィルム〕
各実施例及び比較例において、透明基材フィルムとしては、以下のものを使用した。
トリアセチルセルロース(TAC)
富士フイルム(株)製「TD80UL」80μm、屈折率1.48
ポリエチレンテレフタレート(PET)
東レ(株)製「U403」100μm、屈折率1.65
シクロオレフィンポリマー(COP)
日本ゼオン株式会社製「ゼオノアフィルム」80μm、屈折率1.53
〔防眩層用樹脂組成物〕
防眩層用樹脂組成物として、次の原料を使用し、各原料を下記表1〜6に記載した組成にて混合し、防眩層用樹脂組成物AG−1〜AG−39を調製した。なお、各原料の体積割合は、防眩層用樹脂組成物全体積における当該原料の体積の割合を示す。
<小径微粒子>
酸化チタン微粒子(分散液)
CIKナノテック(株)製「RTTMEK25WT%−F02」、粒子径0.015μm
ジルコニア(分散液)
シーアイ化成(株)製「ZRMEK25%−F47」、粒子径径0.015μm
アンチモン酸亜鉛微粒子(AZO)(分散液)
日産化学工業(株)製「セルナックスCX−603M−F2」、粒子径0.05μm
ITO微粒子(分散液)
大日本塗料(株)製「コンダクティブEI−3NMHR3、35%」、粒子径0.05μm
シリカ超微粒子(分散液)
日産化学(株)製「IPA−ST、30%」、粒子径0.03μm
シリカ超微粒子
CIKナノテック(株)製「SIMIBK15WT%-H58」、粒子径0.1μm
アンチモン‐酸化スズ微粒子(ATO)
日産化学工業(株)製 商品名:ATO、粒子径径0.05μm
酸化亜鉛
エア・ブラウン株式会社(株)製「TECNAPOW-ZNO」、粒子径0.02μm
<大径微粒子>
アクリル(PMMA)、粒子径0.8μm 綜研化学(株)製「MX-80H3wT」
アクリル(PMMA)、粒子径3μm 綜研化学(株)製「MX-300」
アクリル(PMMA)、粒子径5μm 綜研化学(株)製「MX-500」
アクリル(PMMA)、粒子径8μm 積水化成品工業(株)製「SSX-108」
ポリスチレン(PS)、粒子径3.5μm 「綜研化学(株)製、SX-350H」
架橋アクリル−スチレン共重合樹脂(MS)、粒子径0.8μm
積水化成品(株)製「SSX1008QXE」
架橋アクリル−スチレン共重合樹脂(MS)、粒子径5μm
積水化成品(株)製「SSX1055QXE」粒子径の揃った単分散な微粒子
シリカ、粒子径0.8μm コアフロント(株) 製「sicastar 43-00-802」
<バインダー樹脂>
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、日本化薬(株)製「KAYARAD DPHA」
ウレタンアクリレート
日本合成化学工業(株)製「紫光UV7600B」分子量1400、60℃における粘度が2500〜4500Pa・s
ペンタエリスリトールトリアクリレート(PE3A)
日本化薬(株)製「PET30」
<光重合開始剤>
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「IRGACURE184(I−184)」
〔ハードコート層用樹脂組成物〕
ハードコート層用樹脂組成物として、下記の市販品を用いた。
東洋インキ(株)製 ハードコート「リオデュラスLAS1303NL」
(実施例1−1)
富士フイルム製TACフィルム「TD80UL、80μm」の一面に、防眩用樹脂組成物(AG−1)をバーコーターにて硬化後の膜厚(粒子の存在しない部分の膜厚)が0.2μmとなるように塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩層を形成して防眩性フィルムを作製した。
(実施例1−2〜1−19、1−21〜30、比較例1−1〜1−13)
表7〜11に示される材料を使用して実施例1−1と同様に防眩性フィルムを作成した。
(実施例1−20)
富士フイルム製TACフィルム「TD80UL、80μm」の一面に、ハードコート用樹脂組成物をバーコーターにて硬化後の膜厚が4μmとなるように塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりクリアハードコート層を形成した。ついで、クリアハードコート層上へ、実施例1−1と同様の手法にて防眩層を設け、防眩性フィルムを作成した。
得られた各実施例及び比較例の防眩性フィルムについて、各種特性を下記方法にて測定し評価した。その結果も表7〜11に示す。
<透明基材フィルムの屈折率>
JIS K 7142−2014記載の方法にて測定した。
<硬化後の各層組成物屈折率>
(1)TACフィルム〔商品名「TD80UL」、富士フイルム(株)製〕上に、バーコーターにより、各層用塗液をそれぞれ乾燥硬化後の膜厚で100〜1000nmになるように層の厚さを調整して塗布した。乾燥後、紫外線照射装置〔岩崎電気(株)製〕により窒素雰囲気下で120W高圧水銀灯を用いて、400mJの紫外線を照射して硬化し、屈折率測定用フィルムを作製した。
(2)作製したフィルムの裏面をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを反射分光膜厚計〔「FE-3000」、大塚電子(株)製〕により、反射スペクトルを測定した。
(3)反射スペクトルより読み取った反射率から、下記に示すn-Cauchyの波長分散式(式1)の定数を求め、光の波長589nmにおける屈折率を求めた。
N(λ)=a/λ+b/λ+c (式1)
なお、防眩層の屈折率は、防眩層を構成する組成物のうち、大径粒子を除く組成物を硬化して硬化膜を形成し、その硬化膜の反射スペクトルを測定することで算出した。
<防眩層の膜厚>
分光膜厚計(FE3000,大塚電子製)によって、粒子による突出(凸)のない部分の反射スペクトルを測定し、得られた反射スペクトルからピークバレイ法によって算出した。
<表面粗さ>
(株)小坂研究所製、表面粗さ測定機、サーフコーダSE500を使用し、走査範囲4mm、走査速度0.2mm/sの条件で、JIS B 0601−1994の規定に準拠して算術平均粗さRa(μm)、凹凸の平均間隔Sm(mm)を測定した。
<視感度反射率>
測定面の裏面反射を除くため、裏面をサンドペーパーで粗し、黒色塗料で塗り潰したものを分光光度計〔日本分光(株)製、商品名:U−best560〕により、光の波長380nm〜780nmの5°、−5°正反射スペクトルを測定した。得られる光の波長380nm〜780nmの分光反射率と、CIE標準イルミナントD65の相対分光分布を用いて、JIS Z8701で想定されているXYZ表色系における、反射による物体色の三刺激値Yを視感度反射率(%)とした。
<全ヘイズ>
ヘイズメーター〔日本電色工業(株)製、NDH2000〕を使用し、光学特性としてのヘイズ値(%)を測定した。
<内部ヘイズ>
内部ヘイズ値は、防眩性ハードコート層表面に水滴を落とし、そこにガラスを押し当てて測定したヘイズ値である。
<外部ヘイズ>
外部ヘイズ=全へイズ−内部へイズにより算出した。
<防眩性:反射の像非鮮明性>
防眩性ハードコート層が積層された面に蛍光灯距離3m、入射角10°となるように蛍光灯の灯りを映り込ませた場合、10°で正反射した蛍光灯の輪郭がどれほどぼけるかを下記に示す評価基準に従って評価した。蛍光灯はパナソニック(株)製FHF32EXNHを使用した。
○:輪郭が確認できないほどぼけている。
×:輪郭はぼけていない、または、輪郭が確認できないほどぼけているが、画像の視認性が悪い。
<ぎらつき>
高精細液晶ディスプレイとしての高精細液晶タッチパネルの画像表示側の最表面に防眩性フィルムを置き、目視にてぎらつきを測定し、下記の3段階で評価した。
◎:ぎらつきなし、○:ぎらつき若干あるが、気にならない、×:気になる程のぎらつきあり。
<指滑り性>
JISK7125−1999に準拠した測定方法にてウレタンエラストマー素材の人工皮膚モデル(商品名:バイオスキンプレート プレート#BSカラー1、ビューラックス株式会社製)に対する動摩擦係数を測定した。本評価方法にて評価した摩擦係数は、人の指でフリックする際のすべり性と相関しており、摩擦係数が小さいほど指がすべり易く、摩擦係数が大きいほど、指がすべりにくいと官能的に評価された。また、摩擦係数が摩擦係数≦0.5となる場合、評価者(N=30)の90%以上がフリック時に指が滑りやすいと判定した。
<表面硬度>
荷重は750gとし、JIS K 5600に準拠し評価した。
実施例の結果より、防眩層に含まれる大径微粒子の粒子径Pdiaが0.1μm≦Pdia≦5μmであり、且つ、防眩層の膜厚tと粒子径Pdiaの比t/Pdiaが0.05≦t/Pdia≦1.7であり、小径微粒子の粒子径Mdiaが0.01μm≦Mdia≦0.1μmであり、小径微粒子の比重Mdenと大径微粒子の比重Pdenの比Mden/Pdenが6.0≧Mden/Pden≧2.7であり、防眩層の全体積に占める大径微粒子の体積割合が0.5%以上40%以下であり、防眩層の全体積に占める小径微粒子の体積割合が15%以上65%以下のとき、防眩性フィルムに適度な凹凸が形成され、防眩性に優れ、ぎらつきが少なく、フリック時の指滑り易さが良好となる。
これに対し、比較例1−1,1−4,1−12,1−13では、防眩層の全体積に占める小径微粒子の体積割合が少なく、防眩性が劣る。比較例1−2では、防眩層の全体積に占める大径微粒子の体積割合が少なく防眩性が劣る。比較例1−3では、防眩層の全体積に占める大径微粒子の体積割合が多く、適度な凹凸が形成されないため防眩性が劣るとともにヘイズが大きい。比較例1−5では、膜厚に対して大径微粒子の粒子径が小さいため、適度な凹凸が形成されず防眩性が劣る。比較例1−6〜1−10では、大径微粒子と小径微粒子の比重差が小さいため防眩性が劣り、ぎらつきが多い。また、指滑り性も劣る。比較例1−11では、大径微粒子の粒子径が大きく、ぎらつきが大きい。

Claims (8)

  1. 透明基材フィルムに防眩層が積層されており、
    前記防眩層は、大径微粒子と、該大径微粒子よりも比重が大きく粒子径の小さい小径微粒子とを含み、
    前記大径微粒子は、粒子径Pdiaが0.1μm≦Pdia≦5μmであり、且つ、前記防眩層の膜厚tと粒子径Pdiaの比t/Pdiaが0.05≦t/Pdia≦1.7であり、前記小径微粒子の粒子径Mdiaは0.01μm≦Mdia≦0.1μmであり、
    前記小径微粒子の比重Mdenと前記大径微粒子の比重Pdenの比Mden/Pdenが6.0≧Mden/Pden≧2.7であり、
    前記防眩層の全体積に占める前記大径微粒子の体積割合が0.5%以上40%以下であり、前記防眩層の全体積に占める前記小径微粒子の体積割合が15%以上65%以下である防眩性フィルム。
  2. 前記防眩層の全体積に占める前記大径微粒子の体積割合が1%以上37%以下であり、前記防眩層の全体積に占める前記小径微粒子の体積割合が15%以上62%以下である請求項1に記載の防眩性フィルム。
  3. 前記防眩層の膜厚tと前記大径微粒子の粒子
    径Pdiaの比t/Pdiaが0.05≦t/Pdia≦1.3である請求項1または請求項2に記載の防眩性フィルム。
  4. 前記防眩層の全体積に占める前記小径微粒子の体積割合が15%以上55%以下である請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の防眩性フィルム。
  5. 前記小径微粒子は、酸化ジルコニウム、酸化チタン、ジルコニア、酸化亜鉛、アンチモン酸亜鉛、錫ドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化錫、シリカからなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の防眩性フィルム。
  6. 前記大径微粒子は、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリメタクリルスチレン、架橋アクリル−スチレン共重合樹脂、シリカ、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合物、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン及びポリフッ化エチレン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の防眩性フィルム。
  7. 前記透明基材フィルムと前記防眩層との間にハードコート層が積層されている請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の防眩性フィルム。
  8. 請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の防眩性フィルムを表面に備える画像表示装置。
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