JP2022052814A - ブラシレスdcモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】天井扇を薄型化することが可能なブラシレスDCモータを提供する。【解決手段】天井扇に設けられるブラシレスDCモータであって、径方向に延びる複数のティース部22tを環状に連結して構成されるステータコア22と、ステータコア22に巻き回されたコイル本体部24aと、を有するステータ20と、ステータコア22の中心部に固定されるシャフト30と、ステータコア22を環囲するマグネット42を有するロータ40と、を備え、ステータ20は、軸方向端部にコイル本体部24aを繋ぐ渡り線24j同士の絶縁を確保する絶縁部材200を備え、絶縁部材200は、コイル本体部24aよりも内周側にコイル本体部24aの軸方向端部よりもステータコア22側に位置する円盤平面202aを備え、渡り線24jは、円盤平面202aに沿って配線される。【選択図】図7

Description

本開示は、天井扇に設けられるブラシレスDCモータに関する。
固定子を備えるブラシレスDCモータが知られている。例えば、特許文献1には、電動機の固定子が記載されている。この固定子は、絶縁樹脂製の被覆部材により覆われた固定子鉄心と、固定子鉄心に被覆部材の上から巻装されたコイルと、被覆部材の軸方向1端面に設けられ、コイルの渡り線が収納される円周方向に伸びた渡り線収納部とを備える。この被覆部材には、渡り線収納部へコイルからコイル渡り線を導入するために渡り線導入用切欠き部が設けられている。
特開2003-204645号公報
ブラシレスDCモータを搭載した天井扇において、羽根の床面からの高さは、空気流を広い範囲に分散させる観点で高位置に設けられることが望ましい。このため、天井高さが決まっている場合、天井扇の筐体は上下に短い方が有利である。筐体の上下長を短くするためには、筐体に内蔵されるブラシレスDCモータの薄型化が必要とされる。
モータを薄型化するためにステータコアに設けられる樹脂の高さを低くすることが考えられる。しかし、特許文献1に記載の固定子は、渡り線格納部に平行して3本以上の渡り線が格納されるため、渡り線格納部側壁は、所定以上の高さが必要となり、モータの薄型化に不利である。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、天井扇を薄型化することが可能なブラシレスDCモータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のある態様のブラシレスDCモータは、天井扇に設けられるブラシレスDCモータであって、径方向に延びる複数のティース部を環状に連結して構成されるステータコアと、ステータコアに巻き回されたコイル本体部と、を有するステータと、ステータコアの中心部に固定されるシャフトと、ステータコアを環囲するマグネットを有するロータと、を備え、ステータは、軸方向端部にコイル本体部を繋ぐ渡り線同士の絶縁を確保する絶縁部材を備え、絶縁部材は、コイル本体部よりも内周側にコイル本体部の軸方向端部よりもステータコア側に位置する円盤平面を備え、渡り線は、円盤平面に沿って配線される。
なお、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、天井扇を薄型化することが可能なブラシレスDCモータを提供できる。
図1は、実施例に係るモータが設けられた天井扇を示す斜視図である。 図2は、図1のモータの周辺構造を示す断面図である。 図3は、図1のモータの分解斜視図である。 図4は、図1のモータのステータを示す側面図である。 図5は、図1のモータの回路基板を示す底面図である。 図6は、図1のモータの回路基板の構成を示すブロック図である。 図7は、図1のモータのステータアッセンブリを示す斜視図と結線図である。 図8は、図1のモータのステータアッセンブリを示す平面図である。 図9は、図1のモータのステータアッセンブリの円盤平面を示す拡大図である。
以下、本開示を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。実施例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施例を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
本開示の実施例に係るモータ10は、天井扇1に設けられるブラシレスDCモータである。まず、天井扇1の全体構成を説明する。図1は、天井扇1を示す斜視図である。天井扇1は、天井4に取り付けられ、回転することにより気流を生じさせる複数の羽根2を有する扇風機として機能する。天井扇1は、複数の羽根2を回転させるモータ10と、天井4から下方に延びて、モータ10を包囲する筐体5とを備える。天井扇1は、その下端にLED等の発光素子を有する照明部3が設けられる。
筐体5は、天井側から下方に向かって徐々に縮径する略円錐状の第1部分5aと、第1部分5aの下部から下方に向かって徐々に拡径する略円錐状の第2部分5bとを有する。第1部分5aと第2部分5bの接続部分5cは、第1部分5aおよび第2部分5bよりも細く絞られている。第2部分5bの下部は一定直径の円筒状を呈する。第2部分5bは、モータ10を収容する外殻として機能する。
図2~図4を参照する。図2は、天井扇1のモータ10の周辺構造を示す断面図である。図3は、モータ10の分解斜視図である。図4は、ステータ20を示す側面図である。モータ10は、ステータ20と、シャフト30と、ロータ40と、第1ベアリング32と、第2ベアリング34と、回路基板48と、羽根ホルダ70と、回転検出部400とを主に含む。以下、シャフト30の中心軸線Laに沿った方向を「軸方向」といい、その中心軸線Laを中心とする円の円周方向、半径方向をそれぞれ「周方向」、「径方向」とする。また、以下、便宜的に、軸方向の一方側(図中上側)を「上」、「上方」といい、他方側(図中下側)を「下」、「下方」という。このような方向の表記は、モータ10の使用姿勢を制限するものではなく、モータ10は任意の姿勢で使用されうる。
先に、モータ10および天井扇1の動作を説明する。天井扇1では、ステータ20、シャフト30、回路基板48および回転検出部400は静止体を構成し、ロータ40、羽根ホルダ70および複数の羽根2は回転体を構成する。回路基板48は、回転検出部400の検出信号に基づいてステータ20に駆動電流を供給する。ステータ20は、駆動電流に応じて回転磁界を発生させる。ロータ40は、回転磁界に応じて中心軸線La周りに回転する。羽根ホルダ70は、ロータ40と一体的に回転することにより、複数の羽根2を回転させる。複数の羽根2は、回転することにより下向きの空気流を生成する。以下、各部について詳述する。
第1ベアリング32と、ロータ40およびステータ20と、回路基板48と、第2ベアリング34とは、この順で上から下に向かって配置され、シャフト30を環囲する。ロータ40は、ステータ20の径方向に対向して配置されている。ロータ40およびステータ20は、第1ベアリング32よりも大径で、回路基板48は、ロータ40およびステータ20よりも大径である。シャフト30は、中心部に配線用のワイヤを通すための中空部を有するパイプ状の部材である。シャフト30の中空部は、上下に貫通しており、シャフト30の側面にワイヤを通すための横穴30hが設けられている。
ステータ20は、コイル24が巻かれたステータコア22を有する。コイル24は、3相電機子コイルを構成する。シャフト30は、ステータコア22の中心部に固定される。ロータ40は、ステータコア22を環囲するマグネット42を有し、第1ベアリング32の外輪に固定される。
ステータコア22は、複数(例えば、12)のティース部22tと、複数のティース部22tの間に設けられた複数のスロット22sとを有する。各スロット22sの側面は、ステータコア22の開口部22kに通じる。各スロット22sには、樹脂製フィルムからなる絶縁シート23が挿入される。絶縁シート23は、ティース部22tの内側面(スロット22s側の面)を覆うスロットインシュレータ23bと、スロット22sの外周側に設けられるスロットキー23cとを含む。この例の絶縁シート23は、ティース部22tの端面から軸方向に突出している。ステータコア22の上面と下面には、それぞれ絶縁部材200が設けられる。絶縁部材200は、各ティース部22tの一部をカバーするコアカバーとして機能する。絶縁部材200は、モールド成形により形成される樹脂製部材である。
コイル24は、各ティース部22tに巻かれる複数(例えば、12)のコイル本体部24aを含む。複数のコイル本体部24aは各相ごとに直列接続される。各相のコイル本体部24aの端末は後述するモータ駆動回路に接続される。
ロータ40は、ロータヨーク44を有する。ロータヨーク44は、中空円板状の天板部44aと、天板部44aの外周部から下方に延びる円筒状のマグネット支持部44bと、マグネット支持部44bの下部から径方向外側に延出するドーナツ状の延出部44cとを有する。天板部44aの中心部は第1ベアリング32の外輪に固定される。マグネット支持部44bの内周面にマグネット42が固定される。延出部44cの外周部は、雄ねじS1によって羽根ホルダ70に固定される。
マグネット42は、ステータコア22に界磁磁束を供給する複数(例えば、10個)の磁極を有する。マグネット42は、複数のセグメントに分割されている。図4に示すように、マグネット42の上端および下端は、ステータコア22の所定の寸法(例えば、5mm)だけ上下に延びている。
図3に示すように、ロータ40は、マグネット42を所定位置に保持するマグネットホルダ300を有する。マグネットホルダ300は、マグネット42の上下に配置され、マグネット42の軸方向位置を制限する。マグネットホルダ300は、マグネット42の下側に配置される第1ホルダ310と、マグネット42の上側に配置される第2ホルダ320とを含む。第1ホルダ310の外周部がロータヨーク44に係止されており、マグネット42の下方への移動を制限する。第2ホルダ320は、マグネット42の上方への移動を制限する。第1ホルダ310および第2ホルダ320は、弾性変形可能な略リング状の樹脂製部材である。
図2に示すように、第1ベアリング32および第2ベアリング34は、ボールなどの転動体33を有する転がり軸受である。第1ベアリング32および第2ベアリング34の内輪は、Eワッシャー32c、34cを介してシャフト30に固定される。第1ベアリング32および第2ベアリング34は、ステータコア22および回路基板48を挟んで、上下に離間して配置される。第1ベアリング32は、ステータコア22の上方に配置される。第2ベアリング34は、ステータコア22の第1ベアリング32とは反対側で、回路基板48の下方に配置される。
図5、図6も参照する。図5は、回路基板48を示す底面図である。図6は、回路基板48の構成を示すブロック図である。回路基板48は、配線基板50、1次側電源回路51、2次側電源回路52およびモータ駆動回路53を有する。1次側電源回路51、2次側電源回路52およびモータ駆動回路53は、配線基板50に設けられる。配線基板50は印刷配線板(Printed Circuit Board)である。
1次側電源回路51は、入力されたAC電圧(例えば、220V~240V)を整流して第1DC電圧V1(例えば、310V~340V)を供給する。2次側電源回路52は、第1DC電圧に基づいて、DC-DCコンバータ52a、52bにより15Vの第2DC電圧V2と、5Vの第3DC電圧V3とを供給する。
モータ駆動回路53は、マイクロプロセッサ53aと、制御部53bと、スイッチング部53cとを含み、コイル24に駆動電流を供給する。第1DC電圧V1は、主にスイッチング部53cに供給される。第2DC電圧V2は、主に制御部53bに供給される。
第3DC電圧V3は、主にマイクロプロセッサ53aに供給される。制御部53bは、回転検出部400のホール素子HE1、HE2、HE3から取得した位置信号HsをもとにFG信号を生成してマイクロプロセッサ53aに出力する。
マイクロプロセッサ53aは、制御部53bから出力されたFG信号をもとに、モータ10の回転を制御する回転制御信号Csを生成して制御部53bに出力する。制御部53bは、回転検出部400のホール素子から取得した位置信号Hsをもとに通電相切替用の相切替信号Qsを生成する。制御部53bは、マイクロプロセッサ53aから出力された回転制御信号Csと相切替信号Qsとに基づいて、PWM信号Psを生成してスイッチング部53cに出力する。
スイッチング部53cは、3相ブリッジを構成するスイッチング素子(不図示)を含む。スイッチング部53cは、制御部53bから出力されたPWM信号Psに基づいてスイッチング素子の導通/非道通を制御してコイル24に駆動電流を流す。制御部53bとスイッチング部53cとは、3相インバータを構成する。本実施例のスイッチング部53cは、1チップのモータ駆動ICにより実現されている。
図5に示すように、本実施例の回路基板48は、サブ配線基板49と、照明部3を駆動する照明駆動回路55と、天井扇1を遠隔操作するリモートコントローラ(不図示)と通信する通信回路56とをさらに含む。照明駆動回路55はサブ配線基板49に設けられ、通信回路56は配線基板50に設けられる。サブ配線基板49は印刷配線板である。
図4に示すように、回路基板48は、シャフト30を囲むリング形状を有し、軸方向でステータコア22と第2ベアリング34との間に設けられる。回路基板48は、基板保持部100を介して配線基板50がステータコア22に固定されることにより、ステータコア22に支持される。サブ配線基板49は、基板ホルダ60を介して配線基板50の下面に固定される。図5に示すように、配線基板50は、中心孔50hを有するリング状の円形部材であり、サブ配線基板49はリング状における部分的な部材である。
図5に示すように、配線基板50のステータコア22とは反対側の下面50jに、配線を接続するためのコネクタなどの配線接続部品58が実装される。この例の配線接続部品58は、雄型コネクタである。これにより、モータ10の組立時に、回路基板48が基板保持部100を介してステータコア22に固定された状態で、配線接続部品58にリードワイヤが接続された雌型コネクタを容易に着脱できるので、組立作業性やメンテナンス性が向上する。また、配線基板50をステータコア22に近づけることができるので薄型化に有利である。
図4に示すように、配線基板50のステータコア22とは反対側の下面50jに、1次側電源回路51を構成する電子部品51pが実装される。これにより、電子部品51pで発生した熱は配線基板50で遮られるので、ステータ20およびロータ40への熱伝導が低減され、コイル24の温度上昇が抑制されて品質低下を防げる。
図3に示すように、基板保持部100と配線基板50との間にモータ駆動回路53の熱を放熱する放熱部46が設けられる。放熱部46は、モータ駆動回路53のモータ駆動IC(スイッチング部53c)の放熱を促進して温度上昇を抑制する。
図4に示すように、回転検出部400は、マグネット42の磁束を検知するホール素子HE1、HE2、HE3と、HEホルダ410とを備える。ホール素子HE1、HE2、HE3は、周方向に電気角で120度ずつずれた位置に配置される。ホール素子HE2は、周方向において所定の開口部22k(以下、開口部22k(H)という)の位置に配置される。ホール素子HE1、HE2、HE3の入出力端子は、回路基板48に接続される。ホール素子HE1、HE2、HE3の出力信号は制御部53bに入力される。HEホルダ410は、ホール素子HE1、HE2、HE3を支持する部材で、基板保持部100で保持され、配線基板50とステータコア22に挟み込んで固定される。HEホルダ410は、上方に突出して開口部22k(H)に係合する凸部420を有する。
図2に示すように、羽根ホルダ70は、ロータ40と一体的に回転し、ロータ40の回転を複数(例えば、5枚)の羽根2に伝達する。羽根ホルダ70は、中空円形の部材で、ホルダ円筒部70aと、ホルダ円筒部70aの下部から下方にラッパ状に延出するラッパ状部70bと、ホルダ円筒部70aの下部から径方向内向きに延びる中空円板状のホルダ円板部70cと、ラッパ状部70bの下部から径方向外向きに延びるホルダ鍔部70dとを有する。
図2に示すように、ホルダ円筒部70aの上部はロータヨーク44の延出部44cに固定される。ホルダ円筒部70aは、隙間を介して回路基板48を環囲する。ホルダ円板部70cの中心部に第2ベアリング34の外輪が固定される。ホルダ鍔部70dに複数の羽根2が固定される。複数の羽根2は、周方向に所定の間隔で配置され、ホルダ鍔部70dから径方向外向きに延びる。ラッパ状部70bの下部は、隙間を介して照明部3の上部を環囲する。照明部3の上部は、シャフト30の下部に固定される。
図7、図8、図9を参照して、絶縁部材200を説明する。図7は、ステータアッセンブリ28を示す斜視図と結線図である。ステータアッセンブリ28は、ステータコア22と、絶縁シート23と、コイル24と、絶縁部材200と、接続ピン28pとを含む。上述したように、絶縁部材200は、モールド成形により形成される樹脂製部材である。図7に示すように、絶縁シート23は、スロットインシュレータ23bと、スロット22sの開口を塞ぐスロットキー23cとを含む。スロットインシュレータ23bは、コイル24を巻く前にスロット22sに挿入される。スロットキー23cは、コイル24を巻いた後にスロット22sに挿入される。
コイル24は、上述したように、三相のコイル24すなわちU相巻線240、V相巻線241、W相巻線242の12個のコイル本体部24aと、各相ごとのコイル本体部24aを繋ぐ渡り線24jと、各相ごとの端末部24eとを有する。U相巻線240は、U相巻線240a、U相巻線240b、U相巻線240c、U相巻線240dの順で連続して巻回される。V相巻線241、W相巻線242についても同様である。渡り線24jがステータコア22の端面に直接的に接触すると、そこで絶縁不良を生じる可能性がある。このため、この例では、渡り線24jとステータコア22との間に絶縁部材200が介在する。絶縁部材200は、コイル24の渡り線24jを支持するための基部202を有する。基部202は、ステータコア22の端面中央部を覆う円盤形状の円盤平面202aを有する。渡り線24jは、円盤平面202aのステータコア22とは反対側の端面(以下、「上面」という)に沿って配線される。なお、コイル24が巻かれた状態では、円盤平面202aは、コイル本体部24aの軸方向端部よりも内周側、つまりコイル本体部24aの軸方向端部(図7の上方)よりもステータコア22側(図7の下方)に位置する。また、円盤平面202aは、シャフト30に垂直な平面である。
これにより、渡り線24jはコイル本体部24aの軸方向端部よりも低い位置を渡ることとなり、ステータアッセンブリ28の軸方向端部は実質的にコイル本体部24aの軸方向端部と一致する。つまり、渡り線24jは、コイル本体部24aの軸方向端部から外方向に突出しないため、絶縁部材200、言い換えるとステータアッセンブリ28の高さを低くでき、モータ10の薄型化が可能となる。
基部202は、円盤平面202aの中央に設けられた中空部202hと、周状壁部202bとを有する。基部202は、接続ピン28pを支持するためにピン支持部202pを有する。ピン支持部202pは、円盤平面202aの上面から突出する円筒状の突起で中央に接続ピン28pを圧入するための孔が設けられる。
接続ピン28pは、軸方向に延びる針金状の導電性部材である。接続ピン28pは、ステータコア22から軸方向で下側(回路基板48側)に突出する。接続ピン28pの根元側には端末部24eが半田付け等により接続される。接続ピン28pの先端側は、配線基板50を介してモータ駆動回路53に接続される。この構成により、コイル24がモータ駆動回路53に電気的に接続される。接続ピン28pは、UVW各相用の3本と、中点用の1本とが絶縁部材200に固定される。このように、基部202は、接続ピン28pを支持し、端末部24eを処理するための端子台として機能する。
図8は、ステータアッセンブリ28を示す平面図である。シャフト30の軸方向からの視点において、1つの渡り線24jは、円盤平面202a上にて点25のみで異なる渡り線24jと交差する。
図8の例では、U相巻線240bから略対向して位置するU相巻線240cへの渡り線24jと、V相巻線241bから対向して位置するV相巻線241cへの渡り線24jが点25のみで交差する。ここで略対向とは、所定の巻線と、この巻線に対向する巻線(ティース部22t)に隣接する巻線(ティース部22t)との関係を指し、対向に含まれる概念である。つまり、所定の巻線に対向する巻線(ティース部22t)とは、正確に対向する巻線と、その両隣に隣接する巻線とを指す。同じくU相巻線240bから略対向して位置するU相巻線240cへの渡り線24jと、W相巻線242bから対向して位置するW相巻線242cへの渡り線24jが点25のみで交差する。
また、V相巻線241bから対向して位置するV相巻線241cへの渡り線24jと、W相巻線242bから対向して位置するW相巻線242cへの渡り線24jが点25のみで交差している。また、U相巻線240bからU相巻線240cへの渡り線24jと、V相巻線241dから接続ピン28pへの端末部24eも点25のみで交差をしている。
上記構成により、渡り線24j同士は平行して配線さることはなく、点25のみで交差しているため、接触の可能性は少なくなり、コイル24の絶縁皮膜の傷によるレアショートを抑制できる。また、絶縁部材200は、平行して配線される渡り線を格納する複雑な溝を必要とせず、小さくて簡単な離隔部26の構造とすることで、金型を簡素化することができる。
図9は、ステータアッセンブリ28の円盤平面202aを示す拡大図である。円盤平面202aは、渡り線24jの点25で交差する位置にて渡り線24jを軸方向で互いに離隔させる離隔部26を備えている。離隔部26は、渡り線24jを誘導する壁27の上部(図9の上方)で渡り線24j同士が交差する部分に設けられる。
これにより、点25にて軸方向に交差する渡り線24jを上下に分離することができ、渡り線24j同士の接触を無くし、コイル24の絶縁皮膜の傷によるレアショートを抑制することができる。
また、離隔部26は、コイル本体部24aの軸方向端部よりも低い位置とすることで、
渡り線24jも、コイル本体部24aの軸方向端部より低くできるため、ステータアッセンブリ28の高さを低くでき、モータ10の薄型化が可能となる。
図9に示すように、周状壁部202bは、中空部202hの縁において円盤平面202aの上面から軸方向に突出する。周状壁部202bの内周側をシャフト30が貫通する。周状壁部202bは、シャフト30への渡り線24jの接触を防止することで、絶縁不良を防ぐことができる。
また、周状壁部202bは、コイル本体部24aの軸方向端部よりも低くすることで、ステータアッセンブリ28の高さを低くでき、モータ10の薄型化が可能となる。
また、周状壁部202bは、コイル本体部24a側、つまり外周側に、渡り線保持部29を設けてもよい。これにより、渡り線24jが周状壁部202bから脱落し、シャフト30側に近づくことを抑制できる。 図9では、渡り線24jは、周状壁部202bの外周壁に沿って配置され、対向または略対向するティース部22tの間でコイル本体部24aを繋ぐことで外周壁をシャフト30側に付勢させている。これにより、渡り線24jの位置が容易に決まり、渡り線24j同士の交差する点25も容易に決まるため、巻線機での複雑な動作をさせることなく、巻線機による巻線が容易となる。
また、渡り線24jは周状壁部202bの外周壁に沿ってシャフト30側に付勢されているため、渡り線24jが緩むのを防ぐこともできる。
本実施例によれば、渡り線24jは、コイル本体部24aの軸方向端部よりもステータコア22側に位置するため、絶縁部材200の高さを低くできるので、ブラシレスDCモータを容易に薄型化できる。この結果、天井扇の上下長を短くして羽根を高位置に設け、空気流を広範囲に分散できる。下向きの空気流を広範囲に拡げられるので、床近傍での風量の斑を減らして快適性を改善できる。また、人との干渉が避けられる。また、モータ10を薄型化したことにより、筐体5の接続部分5cを細くできるので、この部分で羽根2に導かれる空気の流れがスムーズになり、消費電力の低減に有利である。
以上、本開示の実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 天井扇、 4 天井、 5 筐体、 10 モータ、 20 ステータ、 22 ステータコア、 23 絶縁シート、 23e シート突出部、 24 コイル、 24j 渡り線、 30 シャフト、 32 第1ベアリング、 34 第2ベアリング、 40 ロータ、 42 マグネット、 48 回路基板、 50 配線基板、 51 1次側電源回路、 52 2次側電源回路、 53 モータ駆動回路、 58 配線接続部品、 60 基板ホルダ、 100 基板保持部、 200 絶縁部材、 400 回転検出部。
本開示のある態様のブラシレスDCモータは、天井扇に設けられるブラシレスDCモータであって、径方向に延びる複数のティース部を環状に連結して構成されるステータコアと、ステータコアに巻き回されたコイル本体部と、を有するステータと、ステータコアの中心部に固定されるシャフトと、ステータコアを環囲するマグネットを有するロータと、を備え、ステータは、軸方向端部にコイル本体部を繋ぐ渡り線同士の絶縁を確保する絶縁部材を備え、絶縁部材は、コイル本体部よりも内周側にコイル本体部の軸方向端部よりもステータコア側に位置する円盤平面を備え、渡り線は、円盤平面に沿ってコイル本体部よりも内周側にて配線され、シャフトの軸方向からの視点において、円盤平面上にてコイル本体部よりも内周側の点のみで異なる渡り線と交差し、円盤平面は、点で交差する位置にて渡り線を軸方向で互いに離隔させる離隔部を備える等により、上記課題を解決する。

Claims (6)

  1. 天井扇に設けられるブラシレスDCモータであって、径方向に延びる複数のティース部を環状に連結して構成されるステータコアと、前記ステータコアに巻き回されたコイル本体部と、を有するステータと、前記ステータコアの中心部に固定されるシャフトと、前記ステータコアを環囲するマグネットを有するロータと、を備え、前記ステータは、軸方向端部に前記コイル本体部を繋ぐ渡り線同士の絶縁を確保する絶縁部材を備え、前記絶縁部材は、前記コイル本体部よりも内周側に前記コイル本体部の軸方向端部よりも前記ステータコア側に位置する円盤平面を備え、前記渡り線は、前記円盤平面に沿って配線されるブラシレスDCモータ。
  2. 前記渡り線は、前記シャフトの軸方向からの視点において、前記円盤平面上にて点のみで異なる渡り線と交差する請求項1記載のブラシレスDCモータ。
  3. 前記円盤平面は、前記点で交差する位置にて前記渡り線を前記軸方向で互いに離隔させる離隔部を備えた請求項2記載のブラシレスDCモータ。
  4. 前記円盤平面の内周側にて前記円盤平面の前記配置面から軸方向に突出し、前記渡り線の前記シャフトへの接触を防止する周状壁部を備えた請求項1記載のブラシレスDCモータ。
  5. 前記渡り線は、前記周状壁部の外周壁に沿って配置され、対向する前記ティース部の間で前記コイル本体部を繋ぐことで前記外周壁を前記シャフト側に付勢する請求項4記載のブラシレスDCモータ。
  6. 前記円盤平面は、前記シャフトに垂直な平面である請求項1記載のブラシレスDCモータ。
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