JP2020120505A - モータユニットおよびファン - Google Patents
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Abstract
【課題】モータユニットを搭載した機器全体のサイズの増大を抑えつつ、当該モータユニットを構成する電子部品の放熱性能を向上させることが可能となる。【解決手段】モータユニット10は、ステータ3とロータ2とを含むモータ1と、ロータ2の回転を制御するモータ駆動制御回路600が形成された第1回路基板4および第2回路基板5とを有し、第1回路基板4と第2回路基板5とは、ロータ2の出力軸24の軸線Qと平行な方向において、ステータ3を挟んだ状態で配置されていることを特徴とする。【選択図】図6B
Description
本発明は、モータユニットおよびファンに関し、特にモータの駆動を制御するモータ駆動制御回路が形成された回路基板とモータとを備えたモータユニット、および当該モータユニットとインペラとを備えたファンに関する。
例えば、40角の12V定格の軸流ファンに代表される小型のファンは、モータの駆動を制御するモータ駆動制御回路として、モータの回転を制御するための制御信号を生成する制御回路と、当該制御信号に基づいてモータを駆動するインバータ回路とを有している(特許文献1参照)。
近年、48V定格のような通常の12V定格よりも高い電圧が入力される高定格の小型のファンのニーズが高まりつつある。
しかしながら、一般のファンにおけるモータ駆動制御回路の制御回路は、半導体集積回路(IC)によって構成されており、48Vのような高電圧に対応していないことが多い。そのため、例えば高電圧定格のファンの場合、上述した制御回路およびインバータ回路に加えて、高い電圧(例えば48V)をドライブ回路に入力可能な低い電圧(例えば22V)まで降圧する降圧回路(降圧レギュレータ)が更に必要となる。
しかしながら、一般のファンにおけるモータ駆動制御回路の制御回路は、半導体集積回路(IC)によって構成されており、48Vのような高電圧に対応していないことが多い。そのため、例えば高電圧定格のファンの場合、上述した制御回路およびインバータ回路に加えて、高い電圧(例えば48V)をドライブ回路に入力可能な低い電圧(例えば22V)まで降圧する降圧回路(降圧レギュレータ)が更に必要となる。
一般に、降圧回路は、入力電圧と出力電圧との差を受け持つため、降圧回路を構成するパワートランジスタ等の電子部品の発熱が大きくなる傾向がある。したがって、降圧回路では、放熱のために電子部品のサイズを大きくする必要がある。
一方で、小型のファンは、モータ駆動制御回路が実装される回路基板の実装面積が小さく、かつ、多くの電子部品が密集して実装されるため、サイズの大きい電子部品を回路基板に実装することは容易ではない。仮に、実装面積を広げるために回路基板を大きくした場合、ファン全体のサイズが増大し、好ましくない。
このように、降圧回路が必要な小型のファンでは、電子部品の実装面積を確保して電子部品の放熱性能を向上させることは容易ではない。
このように、降圧回路が必要な小型のファンでは、電子部品の実装面積を確保して電子部品の放熱性能を向上させることは容易ではない。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、モータユニットを搭載した機器全体のサイズの増大を抑えつつ、モータユニットを構成する電子部品の放熱性能を向上させることを目的とする。
本発明の代表的な実施の形態に係るモータユニットは、ステータとロータとを含むモータと、前記ロータの回転を制御するモータ駆動制御回路と、前記モータ駆動制御回路が形成された第1回路基板および第2回路基板と、を有し、前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、前記ロータの出力軸の軸線と平行な方向において、前記ステータを挟んだ状態で配置されていることを特徴とする。
本発明に係るモータユニットによれば、当該モータユニットを搭載した機器全体のサイズの増大を抑えつつ、当該モータユニットを構成する電子部品の放熱性能を向上させることが可能となる。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るモータユニット(10)は、ステータ(3)とロータ(2)とを含むモータ(1)と、前記ロータの回転を制御するモータ駆動制御回路(600)が形成された第1回路基板(4)および第2回路基板(5)とを有し、前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、前記ロータの出力軸(24)の軸線(Q)と平行な方向において、前記ステータを挟んだ状態で配置されていることを特徴とする。
〔2〕上記モータユニットにおいて、前記第1回路基板または前記第2回路基板に、入力電圧(VIN)を降圧して出力する降圧回路(601)が形成されていてもよい。
〔3〕上記モータユニットにおいて、前記モータ駆動制御回路は、前記ロータの回転を制御するための制御信号を生成する制御回路(602)と、前記制御信号に基づいて前記ロータを駆動するインバータ回路(603)と、前記降圧回路(601)とを含み、前記制御回路および前記インバータ回路は、前記第1回路基板(4)に形成され、前記降圧回路は、前記第2回路基板(5)に形成されていてもよい。
〔4〕上記モータユニットにおいて、前記第1回路基板を前記ステータに支持する第1支持ピン(71)と、前記第2回路基板を前記ステータに支持する第2支持ピン(72)と、を更に有していてもよい。
〔5〕上記モータユニットにおいて、前記ステータは、ステータコア(30)と、コイル(32)と、前記ステータコアと前記コイルとを絶縁するインシュレータ(31)とを含み、前記第1支持ピンは、前記インシュレータにおける前記軸線(Q)と平行な方向の一端側において前記第1回路基板(4)を支持し、前記第2支持ピンは、前記インシュレータにおける前記軸線(Q)と平行な方向の他端側において前記第2回路基板(5)を支持していてもよい。
〔6〕上記モータユニットにおいて、前記ステータコアは、複数のティース部を有し、前記コイルは前記ティース部に巻回され、前記インシュレータは、前記ティース部毎に対応して設けられ、前記ティース部毎に対応する前記インシュレータは、前記出力軸の回転方向に互いに離間して配置され、一つの前記インシュレータに配置される前記第1支持ピンおよび前記第2支持ピンは、それぞれ二本以下であってもよい。
〔7〕上記モータユニットにおいて、前記第1支持ピンおよび前記第2支持ピンは、金属材料を含み、前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、前記第1支持ピンおよび前記第2支持ピンを介して電気的に接続されていてもよい。
〔8〕上記モータユニットにおいて、前記第1支持ピンと、当該第1支持ピンに対応する前記第2支持ピンとを接続するワイヤ(73)を更に有していてもよい。
〔9〕上記モータユニットにおいて、前記第1支持ピンのうちの少なくとも二つは、前記コイルの両端(32a,32b)にそれぞれ接続されていてもよい。
〔10〕本発明の代表的な実施の形態に係るファン(100)は、上記モータユニット(10)と、前記ロータ(2)の回転力によって回転可能に構成されたインペラ(11)とを備えることを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1乃至3は、本発明の実施の形態に係るファンの構成を示す図である。
図1には、本発明の実施の形態に係るファン100の上面図が示され、図2には、ファン100の断面図が示され、図3には、ファン100の分解斜視図が示されている。
図1には、本発明の実施の形態に係るファン100の上面図が示され、図2には、ファン100の断面図が示され、図3には、ファン100の分解斜視図が示されている。
ファン100は、インペラ(羽根車)を回転させることによって風を発生させる装置である。ファン100は、機器の内部で発生する熱を外部へ排出し、その機器の内部を冷却する冷却装置の一つとして利用可能である。ファン100は、例えば軸流ファンであり、より具体的には、40角の48V定格の軸流ファンである。
図3に示されるように、ファン100は、モータユニット10、インペラ11、およびケース12を備えている。
モータユニット10は、インペラ11を回転させるための回転力を発生するモータ1と、モータ1(ロータ2)の回転を制御するためのモータ駆動制御回路600が形成された回路基板4(第1回路基板の一例)および回路基板5(第2回路基板の一例)とを含む。なお、モータ1および回路基板4,5の詳細については後述する。
インペラ11は、回転することにより風を発生させる部品である。インペラ11は、モータ1の回転力によって回転可能に構成されている。具体的に、インペラ11は、ハブ部110と羽根部111を有する。図2に示すように、ハブ部110は、筒状に形成され、後述するロータ2を覆った状態でロータ2(出力軸24)に固定されている。羽根部111は、風を発生させる部分であり、ハブ部110の外周面から径方向に突出して形成されている。
ケース12は、モータユニット10およびインペラ11を収容する筐体であって、例えば樹脂で構成されている。ケース12は、例えば有底筒状に形成されている。具体的に、ケース12は、収容部120と外壁部121を有する。収容部120は、例えば円筒状の側壁部122と、側壁部122の中心部分に側壁部122の中心軸と平行な方向に突出して形成された突出部123とを有する。収容部120は、側壁部122の内側において、突出部123が後述するステータ3を貫いた状態でモータユニット10を収容する。
また、図1および図2に示されるように、側壁部122の内側にはインペラ11が配置される。側壁部122は、インペラ11を保護するためガード部として機能する。側壁部122には、インペラ11が回転することによって発生した風を通過させるための開口124,125が形成されている。
外壁部121は、収容部120の外周を覆うように形成されている。例えば、外壁部121は、平面視で矩形状に形成され、収容部120と一体に成形されている。図1に示すように、外壁部121には、例えば、ねじ等の固定具によってファン100を機器等に固定するための係止穴121aが形成されている。
モータ1は、例えば単相のブラシレスDCモータである。本実施の形態では、モータ1が4スロットの単相ブラシレスDCモータである場合を例にとり、説明する。
モータ1は、ロータ2とステータ3とを含む。ロータ2は、インペラ11のハブ部110の内側、且つステータ3の外側に配置されている。ロータ2は、出力軸(シャフト)24、マグネット(永久磁石)25、およびロータヨーク26を含む。出力軸24は、インペラ11のハブ部110と連結されている。具体的には、図2に示すように、筒状のハブ部110の中心部分において、軸受8(例えば、ボールベアリング)によって出力軸24が回転可能に支持されるとともに、出力軸24の一端部がハブ部110に連結されている。また、筒状のハブ部110の内側において、例えばリング状のマグネット25が出力軸24を囲む形態で配置されるとともに、ロータヨーク26がマグネット25とハブ部110との間に配置されている。
ステータ3は、ステータコア30、インシュレータ31、およびコイル32を含む。ステータ3は、軸受ハウジング33の外周面に固定されている。軸受ハウジング33は、出力軸24を回転可能に支持する軸受8を収容する部品である。軸受ハウジング33は、例えば円筒形状を有している。図2に示すように、軸受ハウジング33は、例えば2つの軸受8を内部に収容して保持する。
ステータコア30は、複数のティース部301を有する。ティース部301は、ステータコア30の基体部から径方向にそれぞれ延出して形成されている。例えば、図3に示すように、ティース部301は、ロータ2の出力軸24の軸線Qから放射状にそれぞれ突出して形成されている。本実施の形態に係るモータ1では、例えば、図3に示すように、ステータコア30は、4つのティース部301を有している。
コイル32は、複数のティース部301に巻回されている。例えば、上述したように、本実施の形態に係るモータ1は、単相4スロットのブラシレスDCモータであるので、コイル32は、4つのティース部301に巻回されている。
インシュレータ31は、ステータコア30とコイル32とを絶縁する部品であり、樹脂等の絶縁材料で構成されている。インシュレータ31は、ティース部301毎に設けられている。インシュレータ31は、対応するティース部301の少なくとも一部を覆うように形成されている。各インシュレータ31のティース部301を覆う部分に、導電性の線状部材としてのマグネットワイヤ(例えば銅線)が巻回されている。本実施の形態では、このマグネットワイヤにより、単相のコイル32が実現されている。
各インシュレータ31は、対応するティース部301の一部を覆う基部310と、基部310からモータ1(ロータ2)の出力軸24の軸線Qと平行な方向に突出して形成された突出部311とをそれぞれ有している。突出部311は、回路基板4,5を支持する。
以下の説明において、モータユニット10を組み立てた場合に、ケース12側に位置する突出部311を「突出部311A」と表記し、インペラ11側に位置する突出部311を「突出部311B」と表記する場合がある。
回路基板4,5には、モータ駆動制御回路600が形成されている。以下、モータ駆動制御回路600について詳細に説明する。
図4は、モータ駆動制御回路600の構成の一例を示すブロック図である。
モータ駆動制御回路600は、モータ1(ロータ2)の回転を制御するための回路である。モータ駆動制御回路600は、回路基板4,5に各種電子部品が実装され、且つ回路基板4と回路基板5とが電気的に接続されることにより、実現されている。
モータ駆動制御回路600は、モータ1(ロータ2)の回転を制御するための回路である。モータ駆動制御回路600は、回路基板4,5に各種電子部品が実装され、且つ回路基板4と回路基板5とが電気的に接続されることにより、実現されている。
図4に示すように、モータ駆動制御回路600は、例えば、降圧回路601、制御回路602、インバータ回路603、およびバイパスコンデンサCinを含む。本実施形態においては、第1回路基板としての回路基板4に制御回路602およびインバータ回路603が形成(実装)され、第2回路基板としての回路基板5に降圧回路601およびバイパスコンデンサCinが形成(実装)されている。モータ駆動制御回路600は、各回路間を接続するための複数の端子P1〜P8を有している。端子P1は、端子P4に接続されるとともに、直流の入力電圧VIN(例えば48V)が入力される。端子P2は、端子P5に接続されている。端子P3は、端子P6に接続されるとともに、グラウンド電位に接続される。端子P7は、コイル32の一方の端末部32aに接続される。端子P8は、コイル32の他方の端末部32bに接続されている。
なお、図4では、モータ駆動制御回路600を構成する機能部のうち、降圧回路601以外の機能部の一例として、制御回路602およびインバータ回路603を図示しているが、その他の回路等の機能部が含まれていてもよい。
降圧回路601は、入力電圧VINを降圧して出力する電源回路である。バイパスコンデンサCinは、端子P1と端子P3との間に接続されている。
図5は、降圧回路601の具体例を示す回路基板5の回路構成図である。
図5に示すように、降圧回路601は、例えば、抵抗R、トランジスタQ1、およびツェナーダイオードZDを有する。
図5に示すように、降圧回路601は、例えば、抵抗R、トランジスタQ1、およびツェナーダイオードZDを有する。
抵抗RとツェナーダイオードZDとは、端子P1と端子P2との間に直列に接続されている。具体的に、抵抗Rの一端が端子P1に接続され、抵抗Rの他端がツェナーダイオードZDのカソードに接続されている。また、ツェナーダイオードZDのアノードが端子P2に接続されている。
トランジスタQ1は、例えばバイポーラトランジスタである。トランジスタQ1のコレクタ電極は端子P1に接続され、トランジスタQ1のベース電極は抵抗RとツェナーダイオードZDとが接続されるノードに接続され、トランジスタQ1のエミッタ電極は端子P3に接続されている。
上述した構成を有する降圧回路601によれば、端子P1に入力された直流の入力電圧VIN(例えば48V)を降圧した出力電圧VOUT(例えば22V)を端子P3から出力することができる。
なお、図5には、トランジスタQ1のベース電極と端子P2との間に一つのツェナーダイオードZDが接続される場合が示されているが、これに限られない。例えば、要求される出力電圧VOUTの大きさに応じて、トランジスタQ1のベース電極と端子P2との間に直列に接続されるツェナーダイオードZDの個数を適宜変更してもよい。
図4に示すように、制御回路602は、モータ1(ロータ2)の回転を制御するための制御信号Scntを生成する回路である。制御回路602は、例えば、図示されない上位装置から入力されたモータ1の回転速度を指示する回転速度指令信号Srと、図示されない磁気検出素子(例えばホール素子やホールIC等)によって検出されたロータ14の位置の情報とに基づいて、制御信号Scntを生成する。また、制御回路602は、モータ1の回転数に応じた周期信号(例えばFG信号)を生成してもよい。
制御回路602は、例えば、半導体集積回路(IC:Integrated Circuit)である。制御回路602は、例えば定格22V以下のICであって、降圧回路601によって生成された出力電圧VOUT(例えば22V)を電源として動作する。
インバータ回路603は、制御回路602によって生成された制御信号Scntに基づいて、コイル32に電流を供給してモータ1を駆動する回路である。インバータ回路603は、例えば複数のトランジスタから成るHブリッジ回路であり、入力電圧VIN(例えば48V)を電源電圧として動作する。インバータ回路603は、制御信号Scntに基づいて、端子P7と端子P8との間に接続されたコイル32に供給する電流の向きを切り換えることにより、モータ1を駆動する。
上述の降圧回路601、制御回路602、およびインバータ回路603によって構成されたモータ駆動制御回路600がステータ3のコイル32に電流を供給し、その電流の向きが周期的に切り替わることにより、ロータ2が回転する。これにより、ロータ2の出力軸24に連結されたインペラ11が回転し、風を発生させることができる。
上述したように、モータ駆動制御回路600は、二つの回路基板4,5上に実装されている。以下、回路基板4,5について、詳細に説明する。
図6A,図6B、図7A、および図7Bは、モータユニット10におけるステータ3と回路基板4,5との位置関係を説明するための図である。
図6Aには、回路基板4側から見たステータ3の斜視図が示され、図6Bには、回路基板5側から見たステータ3の斜視図が示されている。また、図7Aには、図6BにおけるA方向から見たステータ3の側面図が示され、図7Bには、図6BにおけるB方向から見たステータ3の側面図が示されている。なお、図6A,図6B、図7A、および図7Bでは、ロータ2、インペラ11、およびケース12の図示を省略している。
回路基板4,5は、例えば単層または複数層の配線層を有するプリント基板である。例えば、第1回路基板としての回路基板4には、制御回路602およびインバータ回路603が形成(実装)され、第2回路基板としての回路基板5には、降圧回路601およびバイパスコンデンサCinが形成(実装)されている。
回路基板4は、ケース12に対応した形状を有している。具体的に、回路基板4は、平面視で環状に形成されている。より具体的には、回路基板4は、ケース12の側壁部122に対応した外形を有している。例えば、図1に示すように、側壁部122が円筒状である場合、回路基板4は、側壁部122の径(内径)に対応する径を有する円形状に形成される。
また、回路基板4の中心部分には、回路基板4を貫通する穴40が形成されている。穴40は、ケース12の突出部123の外形に対応した形状を有する。例えば、図1に示すように、突出部123が円筒状(円柱状)である場合、穴40は、突出部123の外径に対応する径を有する円形状に形成される。
回路基板5は、ステータ3の形状に対応した形状を有している。具体的に、回路基板5は、平面視で円弧状に形成されている。例えば、回路基板5のサイズは、回路基板4のサイズよりも小さい。すなわち、回路基板5の表面積は、回路基板4の表面積よりも小さい。
図1乃至3に示すように、ファン100を組み立てたとき、回路基板4は、ケース12の突出部123が回路基板4の穴40に挿通され、且つステータ3上に支持された状態で、ステータ3とともにケース12に収容される。同様に、回路基板5は、円弧状の回路基板5の内周側が軸受ハウジング33の外周面に沿うように配置され、且つステータ3上に支持された状態で、ステータ3とともにケース12に収容される。
図6A,図6B、図7A、および図7Bに示すように、回路基板4と回路基板5とは、ロータ2の出力軸24の軸線Qと平行な方向において、ステータ3を挟んだ状態で配置され、支持ピン71,72によって、ステータ3上にそれぞれ支持されている。
支持ピン71,72は、例えば、導電性を有する部材である。具体的に、支持ピン71,72は、銅(Cu)等の金属材料を主成分とする棒状部材であって、例えば、リードピンである。
回路基板4は、インシュレータ31における出力軸24の軸線Qと平行な方向の一端側において、第1支持ピンとしての支持ピン71_1〜71_5によってステータ3上に支持されている。具体的には、図6Aに示すように、回路基板4は、インシュレータ31の突出部311Aにおいて支持ピン71_1〜71_5によって支持される。
なお、以下の説明において、各支持ピン71_1〜71_5を区別しない場合には、単に、「支持ピン71」と表記する場合がある。
なお、以下の説明において、各支持ピン71_1〜71_5を区別しない場合には、単に、「支持ピン71」と表記する場合がある。
例えば、支持ピン71の一端側を、インシュレータ31の突出部311Aに固定するとともに、支持ピン71の他端側を回路基板4に固定することにより、回路基板4がステータ3上に固定される。
ここで、支持ピン71の一端側は、例えば、圧入等によって、インシュレータ31の突出部311Aに形成された穴に固定される。
一方、支持ピン71の他端側は、回路基板4に形成された穴(例えば貫通孔)に挿入された状態で固定される。例えば、図6Aに示すように、支持ピン71_1〜71_5の他端側は、回路基板4上の電子部品と電気的に接続可能なスルーホール等の金属膜が形成された穴41_1〜41_5に挿通された状態で、半田付けによって固定される。
すなわち、支持ピン71_1の他端側は、図4に示したインバータ回路603の電源端子である端子P4に接続される穴41_1に半田付けによって固定され、支持ピン71_2の他端側は、図4に示した制御回路602の電源端子としての端子P5に接続される穴41_2に半田付けによって固定され、支持ピン71_3の他端側は、図4に示した制御回路602およびインバータ回路603のグラウンド端子としての端子P6に接続される穴41_3に半田付けによって固定される。同様に、支持ピン71_4,71_5の他端側は、図4に示したインバータ回路603の出力端子(コイル32と接続される端子)としての端子P7,P8に接続される穴41_4,41_5に半田付けによってそれぞれ固定される。これにより、支持ピン71_1〜71_5は、回路基板4の端子P4〜P8として、それぞれ機能する。
ここで、各ティース部301に対応するインシュレータ31の突出部311Aに配置される支持ピン71_1〜71_5は、二本以下であることが好ましい。
回路基板5は、インシュレータ31における出力軸24の軸線Qと平行な方向の他端側において、第2支持ピンとしての支持ピン72_1〜72_3によってステータ3上に支持される。具体的には、図6Bに示すように、回路基板5は、インシュレータ31の突出部311Bにおいて支持ピン72_1〜72_3によって支持される。
なお、以下の説明において、各支持ピン72_1〜72_3を区別しない場合には、単に、「支持ピン72」と表記する場合がある。
なお、以下の説明において、各支持ピン72_1〜72_3を区別しない場合には、単に、「支持ピン72」と表記する場合がある。
例えば、支持ピン72の一端側をインシュレータ31の突出部311Bに固定するとともに、支持ピン72の他端側を回路基板5に固定することにより、回路基板5がステータ3上に固定される。
ここで、支持ピン72の一端側は、例えば、圧入等によってインシュレータ31の突出部311Bに形成された穴に固定される。
一方、支持ピン72の他端側は、回路基板5に形成された穴(例えば貫通孔)に挿入された状態で固定される。例えば、図6Bに示すように、支持ピン72_1〜72_3の他端側は、回路基板5上の電子部品と電気的に接続可能なスルーホール等の金属膜が形成された穴51_1〜51_3に挿通された状態で、半田付けによって固定される。
すなわち、支持ピン72_1の他端側は、図4に示した降圧回路601の入力端子(電源端子)である端子P1に接続される穴51_1に半田付けによって固定され、支持ピン72_2の他端側は、降圧回路601の出力端子としての端子P2に接続される穴51_2に半田付けによって固定され、支持ピン72_3の他端側は、降圧回路601のグラウンド端子としての端子P3に接続される穴51_3に半田付けによって固定される。これにより、支持ピン72_1〜72_3は、回路基板5の端子P1〜P3として、それぞれ機能する。
ここで、各ティース部301に対応するインシュレータ31の突出部311Bに配置される支持ピン72_1〜72_3は、二本以下であることが好ましい。
上述したように、回路基板4と回路基板5とは電気的に接続される。例えば、回路基板4の端子P4〜P6と回路基板5の端子P1〜P3とはワイヤ73によって互いに接続される。ここで、ワイヤ73は、例えば銅(Cu)等の導電性を有する線材であり、例えばマグネットワイヤやリード線等である。
具体的には、図7Aおよび図7Bに示すように、回路基板4の端子P4として支持ピン71_1と回路基板5の端子P1としての支持ピン72_1とがワイヤ73によって接続され、回路基板4の端子P5として支持ピン71_2と回路基板5の端子P2としての支持ピン72_2とがワイヤ73によって接続され、回路基板4の端子P5として支持ピン71_3と回路基板5の端子P3としての支持ピン72_3とがワイヤ73によって接続される。
ここで、ファン100を組み立てたときにティース部301におけるケース12の側壁部122に対面する面を外周面とし、ティース部301における出力軸24側の面を内周面としたとき、図7A,図7Bに示すように、ワイヤ73は、ティース部301の内周面側を通るように配置されることが好ましい。
また、回路基板4を支持する支持ピン71の少なくとも二つは、コイル32の両端の端末部32a,32bにそれぞれ接続されている。具体的には、図7Aに示すように、端子P7としての支持ピン71_4がコイル32の端末部32aに接続され、端子P8としての支持ピン71_5がコイル32の端末部32bに接続されている。
このように支持ピン71,72をワイヤ73等によって適切に接続することにより、図4に示したモータ駆動制御回路600が回路基板4,5上に実現される。
以上、本実施の形態に係るモータユニット10において、モータ1を駆動するためのモータ駆動制御回路600は、一つの回路基板ではなく2つの回路基板4,5を用いて実現されている。
これによれば、モータ駆動制御回路600を構成する降圧回路601、制御回路602、およびインバータ回路603を二つの回路基板4,5に分散させて実装することができるので、一つの回路基板(例えば回路基板4)のみを用いる場合に比べて、電子部品を実装するための実装面積を大きくすることができる。これにより、上述した降圧回路601を構成するパワートランジスタ等の発熱が大きい電子部品のサイズを大きくすることができるので、当該電子部品の放熱性能を向上させることが可能となる。
また、モータユニット10において、回路基板4と回路基板5とは、ロータ2の出力軸24の軸線Qと平行な方向においてステータ3を挟んだ状態で配置されている。すなわち、回路基板4,5がケース12内の軸線Qと平行な方向における空いたスペースに配置されているので、回路基板(実装面積)を増やしたことによるファン100全体のサイズの増大を効果的に抑えることができる。
このように、本実施の形態に係るモータユニット10によれば、モータユニット10を搭載した機器全体のサイズの増大を抑えつつ、モータユニット10を構成する電子部品の放熱性能を向上させることが可能となる。すなわち、降圧回路が必要な高電圧定格(例えば、48V)の軸流ファンを、十分な放熱性能を確保しつつ、従来の低電圧定格(例えば、12V)の小型の軸流ファンと同程度のサイズに収めることが可能となる。
また、本実施の形態に係るモータユニット10において、降圧回路601は回路基板5に形成され、制御回路602およびインバータ回路603等のその他の主要な回路は回路基板4に形成されている。すなわち、モータユニット10によれば、パワートランジスタ等の放熱が必要な電子部品を有する降圧回路601が、その他の主要な回路が形成される回路基板4とは別の回路基板5に形成されているので、放熱が必要な電子部品のサイズアップが容易になるとともに、当該電子部品で発生した熱がその他の主要な回路に伝搬することによる当該回路の誤動作を防止することが可能となる。
また、回路基板5には、制御回路602およびインバータ回路603等の主要な回路が実装されていないので、回路基板5のサイズを回路基板4に比べて小さくすることができる。これにより、ケース12内において、インペラ11の回転によって生じた風が通過する空間をより広く確保することができる。したがって、回路基板5を追加したことによるファン100の性能低下を防止することができる。
また、支持ピン71,72を用いることにより、ステータ3の両サイドに回路基板4,5を容易に固定することができる。
また、モータユニット10において、支持ピン71_1〜71_5は、インシュレータ31におけるロータ2の出力軸24と平行な方向の一端側において回路基板4を支持し、支持ピン72_1〜72_3は、インシュレータ31におけるロータ2の出力軸24の軸線Qと平行な方向の他端側において回路基板5を支持している。
これによれば、回路基板4,5をステータ3のコイル32およびステータコア30等から電気的に絶縁した状態で、ステータ3上に固定することができる。
これによれば、回路基板4,5をステータ3のコイル32およびステータコア30等から電気的に絶縁した状態で、ステータ3上に固定することができる。
また、モータユニット10において、ティース部301毎に設けられたインシュレータ31は、出力軸24の回転方向に互いに離間して配置され、一つのインシュレータ31に配置される支持ピン71および支持ピン72は、それぞれ二本以下である。
これによれば、ファン100が小型の軸流ファンである場合であっても、支持ピン71,72が固定されるインシュレータ31の強度等を確保するためにインシュレータ31のサイズを大きくすることなく、支持ピン71,72を配置することが可能となる。
これによれば、ファン100が小型の軸流ファンである場合であっても、支持ピン71,72が固定されるインシュレータ31の強度等を確保するためにインシュレータ31のサイズを大きくすることなく、支持ピン71,72を配置することが可能となる。
また、モータユニット10において、支持ピン71,72は金属材料を含み、且つ回路基板4と回路基板5とは、支持ピン71,72を介して電気的に接続される。
これによれば、支持ピン71,72が、回路基板4,5をステータ3に固定するための機械的接続のみならず、回路基板4,5同士の電気的接続をも実現するので、回路基板4,5同士の電気的接続のためにリードピンを別途設ける必要がなく、部品点数の増大を抑えることが可能となる。
これによれば、支持ピン71,72が、回路基板4,5をステータ3に固定するための機械的接続のみならず、回路基板4,5同士の電気的接続をも実現するので、回路基板4,5同士の電気的接続のためにリードピンを別途設ける必要がなく、部品点数の増大を抑えることが可能となる。
また、モータユニット10において、支持ピン71と支持ピン72とはワイヤ73によって接続される。
これによれば、支持ピン71と支持ピン72との電気的接続を容易に実現することができる。例えば、回路基板4と回路基板5との電気的接続を実現するための別の手法として、一本のリードピンをインシュレータ31に貫通させ、そのリードピンの一方の端部に回路基板4を固定し、他方の端部に回路基板5を固定する手法が考えられる。これによれば、一つのリードピンによって回路基板4,5の電気的接続と機械的接続を実現することができる。しかしながら、この手法では、小型の軸流ファンの場合、インシュレータ31に対してリードピンのサイズが無視できず、リードピンが貫通するインシュレータ31の強度等を確保するために、インシュレータ31のサイズを大きくする必要がある。その結果、ステータ3のサイズの増大とコイルの巻き線スペースの圧迫を招く。これに対し、本実施の形態に係るモータユニット10のように、回路基板4と回路基板5をそれぞれ別個の支持ピン71,72によってステータ3にそれぞれ固定し、支持ピン71,72同士をワイヤ73によって接続する手法によれば、ステータ3のサイズの増大を抑えつつ、且つコイルの巻き線スペースを圧迫することなく、回路基板4と回路基板5との電気的接続を実現することが可能となる。
これによれば、支持ピン71と支持ピン72との電気的接続を容易に実現することができる。例えば、回路基板4と回路基板5との電気的接続を実現するための別の手法として、一本のリードピンをインシュレータ31に貫通させ、そのリードピンの一方の端部に回路基板4を固定し、他方の端部に回路基板5を固定する手法が考えられる。これによれば、一つのリードピンによって回路基板4,5の電気的接続と機械的接続を実現することができる。しかしながら、この手法では、小型の軸流ファンの場合、インシュレータ31に対してリードピンのサイズが無視できず、リードピンが貫通するインシュレータ31の強度等を確保するために、インシュレータ31のサイズを大きくする必要がある。その結果、ステータ3のサイズの増大とコイルの巻き線スペースの圧迫を招く。これに対し、本実施の形態に係るモータユニット10のように、回路基板4と回路基板5をそれぞれ別個の支持ピン71,72によってステータ3にそれぞれ固定し、支持ピン71,72同士をワイヤ73によって接続する手法によれば、ステータ3のサイズの増大を抑えつつ、且つコイルの巻き線スペースを圧迫することなく、回路基板4と回路基板5との電気的接続を実現することが可能となる。
また、モータユニット10において、回路基板4を支持する支持ピン71の少なくとも二つは、コイル32の両端の端末部32a,32bにそれぞれ接続されている。これによれば、従来の12V定格の軸流ファンのように、コイル32が接続される回路基板4において、コイル32との電気的接続を実現するためのリードピンと回路基板4を機械的に固定するリードピンとを別々に設ける必要がないので、部品点数の増大を更に抑えることが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、回路基板4の外形が平面視で円形状である場合を示したが、これに限定されない。例えば、矩形状(例えば四角形状)やその他の形状であってもよい。なお、回路基板5についても同様に、種々の基板形状を有していてもよい。また、回路基板4に形成される穴40が平面視で円形状である場合を例示したが、これに限られない。例えば、矩形状(例えば四角形状)であってもよい。
また、上記実施の形態において、モータ1が単相のブラシレスモータである場合を例示したが、モータ1の種類や相数等はこれに限定されない。例えば、複数相(例えば三相)のブラシレスモータであってもよい。また、上記実施の形態では、モータ1のコイル32が4スロットに分けられる場合を例示したが、コイル32のスロット数はこれに限定されない。
また、上記実施の形態においてファン100の構成は、図1に示した構成に限定されない。たとえば、回路基板4,5を採用した上でファンとしての機能を実現することができれば、構成部品の追加や変更等を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、降圧回路601は図4に示した回路構成に限定されない。例えば、降圧回路601は、その他の回路構成を有するシリーズレギュレータ回路や降圧スイッチングレギュレータ回路であってもよい。
また、上記実施の形態において、モータ1がアウターロータ型である場合を例示したが、これに限られず、モータ1はインナーロータ型であってもよい。
また、上記実施の形態において、制御回路602およびインバータ回路603が回路基板4に実装され、降圧回路601およびバイパスコンデンサCinが回路基板5に実装される場合を例示したが、これに限られない。例えば、降圧回路601およびバイパスコンデンサCinが回路基板4に実装され、制御回路602およびインバータ回路603が回路基板5に実装されてもよい。
また、上記実施の形態において、入力電圧VINが回路基板5の端子P1に入力される場合を例示したが、入力電圧VINは、回路基板4の端子P4に入力され、回路基板4を経由して回路基板5に入力されてもよい。
また、上記実施の形態において、ステータ3を挟んで回路基板4,5が一枚ずつ配置される場合を例示したが、これに限られず、ステータ3の両サイドに少なくとも一枚の回路基板が配置されていればよい。例えば、ステータ3の一方の側に一枚の回路基板が配置され、ステータ3の他方の側に二枚の回路基板が配置されていてもよい。
また、上記実施の形態において、支持ピン71,72の個数は特に制限されない。例えば、上記実施の形態では、全ての支持ピン71,72が機械的接続と電気的接続の両方の機能を兼ねる場合を例示したが、機械的接続のみを目的とした支持ピン71,72を更に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、モータ1が単相であり、コイル32に2つの支持ピン71が接続される場合を例示したが、コイル32に接続される支持ピン71の個数は、モータ1の相数に応じて変更してもよい。
また、上記実施の形態では、支持ピン71,72が機械的接続と電気的接続の両方の機能を兼ねる場合を例示したが、支持ピン71,72に電気的接続の機能を持たせなくてもよい。この場合、回路基板4,5における端子P1〜P8はワイヤ等の導電性部材によって互いに接続され、支持ピン71,72は端子P1〜P8とは別に設けられる。この場合、支持ピン71,72は、導電性を有していなくてもよい。
また、回路基板4,5とステータ3との機械的接続は、支持ピン71,72(リードピン)に限られない。例えば、接着、かしめ、嵌め込み、溶着などによって、回路基板4,5とステータ3との機械的接続を実現してもよい。
また、上記実施の形態では、支持ピン71と支持ピン72同士の電気的接続をワイヤ73によって実現する場合を例示したが、これに限られない。例えば、支持ピン71,72よりも径の小さい金属材料からなるピンをインシュレータ31内に挿通させ、当該ピンを介して支持ピン71,72同士の電気的接続を実現してもよい。この場合、インシュレータ31に要求される強度等を考慮した上で、インシュレータ31に挿通させるピンのサイズ(例えば、径)を決定する必要がある。
1…モータ、2…ロータ、3…ステータ、4…回路基板(第1回路基板の一例)、5…回路基板(第2回路基板の一例)、8…軸受、10…モータユニット、11…インペラ、12…ケース、14…ロータ、24…出力軸(シャフト)、25…マグネット、26…ロータヨーク、30…ステータコア、31…インシュレータ、32…コイル、32a,32a…端末部、33…軸受ハウジング、40,41_1〜41_5…穴、51_1〜51_3…穴、71,71_1〜71_5……支持ピン(第1支持ピン)、72,72_1〜72_3…支持ピン(第2支持ピン)、73…ワイヤ、100…ファン、110…ハブ部、111…羽根部、120…収容部、121…外壁部、121a…係止穴、122…側壁部、123…突出部、124,125…開口、301…ティース部、310…基部、311,311A,311B…突出部、600…モータ駆動制御回路、601…降圧回路、602…制御回路、603…インバータ回路、Cin…バイパスコンデンサ、P1〜P8…端子、Q…軸線、Q1…トランジスタ、R…抵抗、ZD…ツェナーダイオード。
Claims (10)
- ステータとロータとを含むモータと、
前記ロータの回転を制御するモータ駆動制御回路が形成された第1回路基板および第2回路基板と、を有し、
前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、前記ロータの出力軸の軸線と平行な方向において、前記ステータを挟んだ状態で配置されている
モータユニット。 - 請求項1に記載のモータユニットにおいて、
前記第1回路基板または前記第2回路基板に、入力電圧を降圧して出力する降圧回路が形成されている
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項2に記載のモータユニットにおいて、
前記モータ駆動制御回路は、前記ロータの回転を制御するための制御信号を生成する制御回路と、前記制御信号に基づいて前記ロータを駆動するインバータ回路と、前記降圧回路とを含み、
前記制御回路および前記インバータ回路は、前記第1回路基板に形成され、
前記降圧回路は、前記第2回路基板に形成されている
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項3に記載のモータユニットにおいて、
前記第1回路基板を前記ステータに支持する第1支持ピンと、
前記第2回路基板を前記ステータに支持する第2支持ピンと、を更に有する
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項4に記載のモータユニットにおいて、
前記ステータは、ステータコアと、コイルと、前記ステータコアと前記コイルとを絶縁するインシュレータとを含み、
前記第1支持ピンは、前記インシュレータにおける前記軸線と平行な方向の一端側において前記第1回路基板を支持し、
前記第2支持ピンは、前記インシュレータにおける前記軸線と平行な方向の他端側において前記第2回路基板を支持している
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項5に記載のモータユニットにおいて、
前記ステータコアは、複数のティース部を有し、
前記コイルは、前記ティース部に巻回され、
前記インシュレータは、前記ティース部毎に対応して設けられ、
前記ティース部毎に対応する前記インシュレータは、前記出力軸の回転方向に互いに離間して配置され、
一つの前記インシュレータに配置される前記第1支持ピンおよび前記第2支持ピンは、それぞれ二本以下である
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項6に記載のモータユニットにおいて、
前記第1支持ピンおよび前記第2支持ピンは、金属材料を含み、
前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、前記第1支持ピンおよび前記第2支持ピンを介して電気的に接続されている
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項7に記載のモータユニットにおいて、
前記第1支持ピンと、当該第1支持ピンに対応する前記第2支持ピンとを接続するワイヤを更に有する
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項5乃至8の何れか一項に記載のモータユニットにおいて、
前記第1支持ピンのうちの少なくとも二つは、前記コイルの両端にそれぞれ接続されている
ことを特徴とするモータユニット。 - 請求項1乃至9の何れか一項に記載のモータユニットと、
前記ロータの回転力によって回転可能に構成されたインペラと、を備える
ことを特徴とするファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019009930A JP2020120505A (ja) | 2019-01-24 | 2019-01-24 | モータユニットおよびファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019009930A JP2020120505A (ja) | 2019-01-24 | 2019-01-24 | モータユニットおよびファン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020120505A true JP2020120505A (ja) | 2020-08-06 |
Family
ID=71892206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019009930A Pending JP2020120505A (ja) | 2019-01-24 | 2019-01-24 | モータユニットおよびファン |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020120505A (ja) |
-
2019
- 2019-01-24 JP JP2019009930A patent/JP2020120505A/ja active Pending
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