JP2022051382A - 樹脂構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂構造体に設けられる複数の領域間の止水性に優れた樹脂構造体の提供。【解決手段】樹脂構造体1は、複数の領域R1,R2に区分けされた箱状の本体2と、領域R1,R2の各々を覆うように本体2に組み付けられる複数の蓋体3,4と、を備える。本体2は、領域R1,R2の間を仕切るように延びる第1仕切壁12を有し、一方の領域R1を覆う蓋体3は、第1仕切壁12に沿うように蓋体3の縁部に設けられる第2仕切壁22と、第2仕切壁22に設けられる係止部29と、を有する。他方の領域R2を覆う蓋体4は、第1仕切壁12に沿うように蓋体4の縁部に設けられる第3仕切壁43と、第3仕切壁43に設けられ且つ係止部29に係合する被係止部49を、を有する。本体2と複数の蓋体3,4との組み付けの際、係止部29と被係止部49とが係合するとともに、第2仕切壁22と第3仕切壁43とが重なるように配置されて多層壁構造を構成する。【選択図】図3

Description

本発明は、樹脂構造体に関する。
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、複数の樹脂体を互いに組み付けて構成される樹脂構造体が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つでは、電子部品などを格納する箱状の本体の開口部を塞ぐように、その開口部に対応した形状の蓋体を組み付けるようになっている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特許第5088090号公報 特許第4605143号公報
ところで、電気接続箱の仕様によっては、電気接続箱の本体の内部を複数の領域に分け、それら領域の各々に対応した複数の蓋体を用いて、各々の領域の開口部を塞ぐ場合がある。例えば、電気接続箱のメンテナンス性を向上する等の観点から、一の領域にはリレーを主として格納し、他の領域にはヒューズを主として格納するように、各々の領域が設計される場合がある。ただし、このように電気接続箱を複数の領域に区分けして個々の領域を蓋体で塞ぐ場合、隣接する領域間の境界箇所の止水性は、一般に、そのような境界箇所が無い場合に比べて低下することになる。なお、電気接続箱に限らず、複数の内部領域を有する樹脂構造体において、隣接する領域間の境界箇所の止水性は上記同様に低下することになる。そこで、上述したように樹脂構造体に複数の領域を設けるにあたっては、特に境界箇所における止水性を高めることが望ましい。
本発明の目的の一つは、樹脂構造体に設けられる複数の領域間の止水性に優れた樹脂構造体の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る樹脂構造体は、下記[1]~[2]を特徴としている。
[1]
複数の領域に区分けされた箱状の本体と、前記複数の前記領域の各々を覆うように前記本体に組み付けられる複数の蓋体と、を備える、樹脂構造体であって、
前記本体は、
隣接する一対の前記領域の間を仕切るように延びる第1仕切壁を有し、
前記一対の前記領域の一方を覆う前記蓋体は、
前記第1仕切壁に沿って延びるように当該蓋体の縁部に設けられる第2仕切壁と、前記第2仕切壁に設けられる係止部と、を有し、
前記一対の前記領域の他方を覆う前記蓋体は、
前記第1仕切壁に沿って延びるように当該蓋体の縁部に設けられる第3仕切壁と、前記第3仕切壁に設けられ且つ前記係止部に対応する被係止部を、を有し、
前記本体と前記複数の前記蓋体とが組み付けられたとき、
前記係止部と前記被係止部とが係合するとともに、前記第2仕切壁と前記第3仕切壁とが重なるように配置されて多層壁構造を構成する、
樹脂構造体であること。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体において、
前記第1仕切壁は、
当該第1仕切壁に沿って延びる凹状の排水溝を、前記第2仕切壁及び前記第3仕切壁が構成する前記多層壁構造よりも当該樹脂構造体の内部側に、有する、
樹脂構造体であること。
上記[1]の構成の樹脂構造体によれば、樹脂構造体を構成する本体と複数の蓋体とを組み付けたとき、複数の蓋体の一方が有する第2仕切壁と、複数の蓋体の他方が有する第3仕切壁と、が重なり合うことで、多層壁構造(いわゆるラビリンス状の構造)が構成されることになる。このような多層壁構造により、単に第2仕切壁および第3仕切壁が付き合わされている場合に比べ、沿面距離が長くなることで、隣接する領域間の境界(特に、第2仕切壁と第3仕切壁との壁間の隙間等)から水が樹脂構造体の内部に侵入することを抑制することができる。更に、第2仕切壁の係止部と第3仕切壁の被係止部とが係合することで複数の蓋体を互いに固定できる。これにより、双方の蓋体を別々に本体の第1仕切壁に係合させる場合に比べ、第1仕切壁に設けるべきロック構造を省略できる。これにより、ロック構造を省略できる分、本体の内部空間を拡大して樹脂構造体の格納性能を高められる。したがって、本構成の樹脂構造体は、パッキン等の止水用部品を用いなくても、樹脂構造体に設けられる複数の領域間の止水性に優れている。
更に、他の効果として、双方の蓋体が本体に組み付けられていなければ係止部と被係止部との係合がなされないため、係合が適切になされたか否かを確認することで、それら蓋体の組み付け忘れ等を検知することができる。なお、双方の蓋体と本体とは、例えば、本体の周壁に設けたロック構造を用いて固定し得る。
上記[2]の構成の樹脂構造体によれば、第1仕切壁に設けられる凹状の排水溝が、第2仕切壁及び第3仕切壁が構成する多層壁構造よりも、樹脂構造体の内部側に配置される。よって、例えば、第2仕切壁と第3仕切壁との壁間に僅かな隙間が存在した場合であっても、その隙間を通じて樹脂構造体の内部に水が入り込んだときには、その水を排水溝で捕集することで、樹脂構造体の内部に水が広がることを抑制できる。よって、本構成の樹脂構造体は、複数の領域間の止水性を更に実質的に向上できる。
このように、本発明によれば、電気接続箱に設けられる複数の領域間の止水性に優れた樹脂構造体を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂構造体の斜視図である。 図2は、本体と第1蓋体と第2蓋体とが分離した状態にある図1に示す樹脂構造体の斜視図である。 図3は、図1のA-A断面の一部に相当する断面を示す斜視図であり、図3(a)は、本体と第1蓋体と第2蓋体とが分離した状態を示し、図3(b)は、本体に第1蓋体と第2蓋体とが組み付けられた状態を示す。 図4は、図3(b)に示す断面を正面からみた図である。 図5(a)は、図4のB-B断面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す断面の端部を拡大して示す斜視図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る樹脂構造体1について説明する。樹脂構造体1は、典型的には、車両に搭載され、リレー等の電子部品を収容するリレーボックス(電気接続箱)である。
図1及び図2に示すように、樹脂構造体1は、リレー等の電子部品(及び、その他の部品、図示省略)が収容されることになる本体2と、本体2の内部の第1領域R1(後述、図2参照)の上端開口部を塞ぐように本体2の上端部に組み付けられる第1蓋体3と、本体2の内部の第2領域R2(後述、図2参照)の上端開口部を塞ぐように本体2の上端部に組み付けられる第2蓋体4と、を含んで構成される。本体2、第1蓋体3及び第2蓋体4の各々は、樹脂成形体である。なお、樹脂構造体1は、本体2の下端開口部を塞ぐように本体2の下端部に組み付けられる樹脂成形体(いわゆるロアカバー。図示省略)を有してもよい。以下、樹脂構造体1を構成する各部材について順に説明する。
まず、本体2について説明する。本体2は、図2に示すように、上下方向からみて所定の形状を有して上下方向に延びる筒状の周壁11を有する。周壁11に囲まれた本体2の内部は、本体2の内部を所定方向に横断し且つ上下方向に延びる平板状の第1仕切壁12によって、第1領域R1と第2領域R2とに区分けされている。本例では、第1領域R1及び第2領域R2の各々に、リレー等の電子部品(及び、その他の部品、図示省略)が収容されている。以下、周壁11のうち、第1領域R1を囲う部分を第1周壁13と呼び、第2領域R2を囲う部分を第2周壁14と呼ぶこともある。
以下、説明の便宜上、図3等に示すように、「仕切方向」、「前後方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「上」及び「下」を定義する。「仕切方向」、「前後方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。樹脂構造体1の車両搭載時において、「上下方向」は、車両の上下方向に対応している。「仕切方向」は、第1仕切壁12が本体2の内部を横断する前記所定方向に対応し、「前後方向」は、第1仕切壁12の板厚方向に対応している。
図2に示すように、第1仕切壁12の上端縁は、周壁11の上端縁よりも上方に位置している。第1仕切壁12の上端縁部には、図3及び図4に示すように、前後方向に間隔を空けて仕切方向に平行に延びる一対の突条18,19が設けられている。この結果、一対の突条18,19の間には、上方に開口し下方に窪み且つ仕切方向に延びる排水溝15が形成されている。図5(a)に示すように、排水溝15の底面15aは、本例では、仕切方向全域に亘って水平に延びている。
第1周壁13における周方向の所定箇所(本例では、1箇所)には、図2に示すように、係合部16が設けられている。係合部16は、第1蓋体3の係合部24(後述)と係合することになる。第2周壁14における周方向の複数の所定箇所(本例では、3箇所)には、図2に示すように、係合部17がそれぞれ設けられている。複数の係合部17は、第2蓋体4の複数の係合部44(後述)と係合することになる。
次いで、第1蓋体3について説明する。第1蓋体3は、図2に示すように、上下方向からみて本体2の第1周壁13に対応する形状を有して上下方向に延びる周壁21と、周壁21の周方向両端部を繋ぐように第1仕切壁12に対応して仕切方向に延び且つ上下方向に延びる第2仕切壁22と、周壁21及び第2仕切壁22により囲われる上端開口部を塞ぐ天壁部23と、を一体に有する。周壁21の周方向における本体2の係合部16に対応する箇所(1箇所)には、係合部16と係合可能な係合部24が設けられている。
第2仕切壁22の仕切方向に延びる平板状部分の下端部には、図3(a)に示すように、後方に突出し且つ仕切方向に延びる下端横壁部25が形成されている。下端横壁部25の仕切方向の両端部はそれぞれ、周壁21に繋がっている(図5(a)参照)。下端横壁部25の仕切方向に延びる後端縁からは、図3及び図4に示すように、下方に突出し且つ仕切方向に延びる下端縦壁部27が設けられている。
図2及び図3に示すように、下端縦壁部27の仕切方向の複数の所定箇所(本例では、2箇所)ではそれぞれ、下端縦壁部27が切り欠かれており、下端縦壁部27に代えて、矩形の開口31を有して下端横壁部25から下方に延びる矩形の片持ち梁状の係止片29が設けられている。係止片29は、所定範囲内にて前後方向に弾性変形可能となっている。開口31の下端縁に隣接して仕切方向に延びる係止片29の下端縁部32は、第2蓋体4の係止突起49(後述)に係止されることになる(図3(b)も参照)。
次いで、第2蓋体4について説明する。第2蓋体4は、図2に示すように、上下方向からみて本体2の第2周壁14に対応する形状を有して上下方向に延びる周壁41と、周壁41により囲われる上端開口部を塞ぐ天壁部42と、天壁部42における第1仕切壁12に対応して仕切方向に延びる前端縁から上方に突出し且つ仕切方向に延びる第3仕切壁43と、を一体に有する。周壁41の周方向における本体2の複数の係合部17に対応する複数の箇所(3箇所)にはそれぞれ、係合部17と係合可能な係合部44が設けられている。
第3仕切壁43の仕切方向に延びる平板状部分の上端部には、図3(a)に示すように、前方に突出し且つ仕切方向に延びる上端横壁部45が形成されている。上端横壁部45の仕切方向における第1蓋体3の複数の係止片29に対応する複数の箇所(2箇所)にはそれぞれ、上面が下方に窪み且つ下面が下方に突出する逃げ部45aが形成されている。逃げ部45aは、係止片29の下端縁部32と上端横壁部45との干渉を防止するために設けられている(図3(b)参照)。上端横壁部45の仕切方向に延びる前端縁からは、上方に突出し且つ仕切方向に延びる上端縦壁部48が形成されている。
図3に示すように、上端縦壁部48の仕切方向における第1蓋体3の複数の係止片29に対応する複数の箇所(2箇所)の後端面にはそれぞれ、後方に突出し且つ仕切方向に延びる係止突起49が形成されている。係止突起49の上側且つ後側の角部には、仕切方向に亘って面取り面51が形成されている。以上、樹脂構造体1を構成する各部材について説明した。
次いで、本体2に第1蓋体3及び第2蓋体4を組み付ける手順について説明する。まず、本体2に第2蓋体4を組み付ける。このため、まず、第2蓋体4が本体2の第2領域R2の上方に位置するように、本体2及び第2蓋体4を配置する。次いで、本体2及び第2蓋体4を上下方向に互いに近づけて、第2蓋体4の周壁41が本体2の第2周壁14の外側に重なるように、且つ、第3仕切壁43が第1仕切壁12の後側に重なるように、且つ、第1仕切壁12の突条19の上端面に第3仕切壁43の上端横壁部45の逃げ部45aが載置される(当接する)ように、本体2に第2蓋体4を組み付ける(図3(b)及び図4参照)。
本体2への第2蓋体4の組み付けが完了した状態では、本体2の複数の係合部17と第2蓋体4の複数の係合部44とが係合することで、本体2と第2蓋体4との上下方向への分離が防止されている(図1参照)。
次いで、第2蓋体4の組み付けが完了した本体2に第1蓋体3を組み付ける。このため、まず、第1蓋体3が本体2の第1領域R1の上方に位置するように、本体2及び第1蓋体3を配置する。次いで、本体2及び第1蓋体3を上下方向に互いに近づけて、第1蓋体3の周壁21が本体2の第1周壁13の外側に重なるように、且つ、第2仕切壁22の下端縦壁部27が第3仕切壁43の上端縦壁部48の後側に重なるように、且つ、上端縦壁部48の上端面に第2仕切壁22の下端横壁部25が載置される(当接する)ように、本体2に第1蓋体3を組み付ける(図3(b)及び図4参照)。
本体2への第1蓋体3の組み付けが完了する直前にて、第2蓋体4の係止突起49の面取り面51が第1蓋体3の係止片29の下端縁部32を押圧することで、係止片29が後方に一時的に弾性変形する。その後、係止突起49が下端縁部32を乗り越えることで、係止片29が前方に弾性復帰すると共に、係止突起49が係止片29の開口31に入り込んで、係止片29の下端縁部32と係止突起49とが係合する(図3(b)及び図4参照)。
本体2への第1蓋体3の組み付けが完了した状態では、第1蓋体3の複数の係止片29と第2蓋体4の複数の係止突起49とが係合し、且つ、本体2の係合部16と第1蓋体3の係合部24とが係合することで、本体2と第1蓋体3との上下方向への分離が防止されている(図1参照)。これにより、本体2への第1蓋体3及び第2蓋体4の組み付けが完了し、図1に示す樹脂構造体1が得られる。
図4に示すように、本体2への第1蓋体3及び第2蓋体4の組み付けが完了した状態では、第3仕切壁43が第1仕切壁12の後側(樹脂構造体1の外部側)に重なり合い、且つ、第2仕切壁22の下端縦壁部27が第3仕切壁43の上端縦壁部48の後側(樹脂構造体1の外部側)に重なり合うことで、隣接する第1領域R1及び第2領域R2を隔てる箇所に、いわゆる二重壁構造(いわゆるラビリンス状の構造)が構成されている。これにより、第1仕切壁12、第2仕切壁22及び第3仕切壁43が単に付き合わされている場合に比べて沿面距離が長くなる。
更に、図4に示すように、第1仕切壁12の上端縁部に設けられた排水溝15が、二層壁構造を構成する第2仕切壁22の下端縦壁部27および第3仕切壁43の上端縦壁部48よりも、前側(樹脂構造体1の内部側)に位置している。よって、例えば、樹脂構造体1が搭載された車両の高圧洗浄時等において、下端縦壁部27と上端縦壁部48との壁間に隙間が存在した場合にその隙間を介して、樹脂構造体1の内部に水が侵入した場合であっても、侵入した水は、排水溝15で捕集されて、図5(a)及び図5(b)の白矢印に示すように、排水溝15の底面15aに沿って樹脂構造体1の外部に排水される。
<作用・効果>
以上より、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、樹脂構造体1を構成する本体2と複数の蓋体3,4との組み付けの際、第1蓋体3が有する第2仕切壁22の下端縦壁部27と、第2蓋体4が有する第3仕切壁43の上端縦壁部48と、が重なり合うことで、二層壁構造(いわゆるラビリンス状の構造)が構成されることになる。この構造により、単に第2仕切壁22および第3仕切壁43が付き合わされている場合に比べて沿面距離が長くなり、第2仕切壁22と第3仕切壁43との間の隙間(即ち、本体の隣接する領域R1,R2間)から水が樹脂構造体1の内部に侵入することを強力に抑制することができる。更に、第2仕切壁22の係止片29と第3仕切壁43の係止突起49とが係合することで第1、第2蓋体3,4を互いに固定できる。これにより、第1、第2蓋体3,4の各々に設けたロック構造で、各々を本体2の第1仕切壁12に係合させる場合に比べ、ロック構造を省略できる。これにより、ロック構造を省略できる分、本体2の内部空間を拡大して樹脂構造体1の格納性能を高められる。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、パッキン等の止水用部品を用いなくても、樹脂構造体1に設けられる複数の領域R1,R2間の止水性に優れている。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、第1仕切壁12に設けられる凹状の排水溝15が、多層壁構造を構成する第2仕切壁22の下端縦壁部27と第3仕切壁43の上端縦壁部48との壁間にある隙間よりも、樹脂構造体1の内部側に配置される。よって、仮に、壁間の隙間を通じて樹脂構造体1の内部に水が入り込んだ場合であっても、その水を排水溝15で捕集することで、樹脂構造体1の内部に水が広がることを抑制できる。よって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、複数の領域R1,R2間の止水性を更に実質的に向上できる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を発揮できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、本体2の内部が単一の第1仕切壁12で2つの領域R1,R2に区分けされ、第2仕切壁22の下端縦壁部27と第3仕切壁43の上端縦壁部48とにより形成される二重壁構造が、第1仕切壁12に対応する1箇所にのみ形成されている。これに対し、本体2の内部が複数の第1仕切壁で3つ以上の領域に区分けされ、上記二重壁構造が、複数の第1仕切壁に対応する複数箇所にそれぞれ形成されていてもよい。
ここで、上述した本発明に係る樹脂構造体1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
複数の領域(R1,R2)に区分けされた箱状の本体(2)と、前記複数の前記領域(R1,R2)の各々を覆うように前記本体(2)に組み付けられる複数の蓋体(3,4)と、を備える、樹脂構造体(1)であって、
前記本体(2)は、
隣接する一対の前記領域(R1,R2)の間を仕切るように延びる第1仕切壁(12)を有し、
前記一対の前記領域の一方(R1)を覆う前記蓋体(3)は、
前記第1仕切壁(12)に沿って延びるように当該蓋体(3)の縁部に設けられる第2仕切壁(22)と、前記第2仕切壁(22)に設けられる係止部(29)と、を有し、
前記一対の前記領域の他方(R2)を覆う前記蓋体(4)は、
前記第1仕切壁(12)に沿って延びるように当該蓋体(4)の縁部に設けられる第3仕切壁(43)と、前記第3仕切壁(43)に設けられ且つ前記係止部(29)に対応する被係止部(49)を、を有し、
前記本体(2)と前記複数の前記蓋体(3,4)とが組み付けられたとき、
前記係止部(29)と前記被係止部(49)とが係合するとともに、前記第2仕切壁(22)と前記第3仕切壁(43)とが重なるように配置されて多層壁構造を構成する、
樹脂構造体(1)。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体(1)において、
前記第1仕切壁(12)は、
当該第1仕切壁(12)に沿って延びる凹状の排水溝(15)を、前記第2仕切壁(22)及び前記第3仕切壁(43)が構成する前記多層壁構造よりも当該樹脂構造体(1)の内部側に、有する、
樹脂構造体(1)。
1 樹脂構造体
2 本体
3 第1蓋体(一方の蓋体)
4 第2蓋体(他方の蓋体)
12 第1仕切壁
15 排水溝
22 第2仕切壁
29 係止片(係止部)
43 第3仕切壁
49 係止突起(被係止部)
R1 領域
R2 領域

Claims (2)

  1. 複数の領域に区分けされた箱状の本体と、前記複数の前記領域の各々を覆うように前記本体に組み付けられる複数の蓋体と、を備える、樹脂構造体であって、
    前記本体は、
    隣接する一対の前記領域の間を仕切るように延びる第1仕切壁を有し、
    前記一対の前記領域の一方を覆う前記蓋体は、
    前記第1仕切壁に沿って延びるように当該蓋体の縁部に設けられる第2仕切壁と、前記第2仕切壁に設けられる係止部と、を有し、
    前記一対の前記領域の他方を覆う前記蓋体は、
    前記第1仕切壁に沿って延びるように当該蓋体の縁部に設けられる第3仕切壁と、前記第3仕切壁に設けられ且つ前記係止部に対応する被係止部を、を有し、
    前記本体と前記複数の前記蓋体とが組み付けられたとき、
    前記係止部と前記被係止部とが係合するとともに、前記第2仕切壁と前記第3仕切壁とが重なるように配置されて多層壁構造を構成する、
    樹脂構造体。
  2. 請求項1に記載の樹脂構造体において、
    前記第1仕切壁は、
    当該第1仕切壁に沿って延びる凹状の排水溝を、前記第2仕切壁及び前記第3仕切壁が構成する前記多層壁構造よりも当該樹脂構造体の内部側に、有する、
    樹脂構造体。
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