JP2022051167A - 肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート - Google Patents

肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート Download PDF

Info

Publication number
JP2022051167A
JP2022051167A JP2020157499A JP2020157499A JP2022051167A JP 2022051167 A JP2022051167 A JP 2022051167A JP 2020157499 A JP2020157499 A JP 2020157499A JP 2020157499 A JP2020157499 A JP 2020157499A JP 2022051167 A JP2022051167 A JP 2022051167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
image
skin
skin design
receiving layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020157499A
Other languages
English (en)
Inventor
孝 伊藤
Takashi Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2020157499A priority Critical patent/JP2022051167A/ja
Publication of JP2022051167A publication Critical patent/JP2022051167A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】変色部の位置や大きさ及び地肌の色調に合わせた肌意匠シートを提供する。【解決手段】肌意匠シート製造システムは、変色部を含むユーザの肌を撮影し、撮影画像を生成する撮影装置1と、撮影画像から、変色部の色相を解析する解析部と、解析部の解析結果を用いて、変色部を隠蔽する肌意匠シートのデータを生成する肌意匠シートデータ生成部と、肌意匠シートのデータに基づいて、熱転写シートから受容層に染料を移行して画像を形成し、画像が形成された受容層を含む肌意匠シートを作製するプリンタ4と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シートに関する。
肌に貼り付けて使用するタトゥーシールや肌隠蔽シート等の肌意匠シートが知られている。タトゥーシールは、様々な絵柄が印刷されたものが、バラエティストア、スポーツや音楽のイベント会場、アミューズメントパーク等で販売されており、雰囲気の盛り上げに使用されている。
肌隠蔽シートは、基材に予めスクリーン印刷等で所定の色を着色したシートであり、肌の傷やシミ等の変色部の隠蔽に使用されている。使用者は、自分の肌の色に合ったものを選んで使用する。変色部の隠蔽性を高めつつ、地肌との色差を小さくするため、網点による諧調印刷を施した肌隠蔽シートも知られている。
使用者は、販売されている複数色の肌隠蔽シートから、自身の地肌の色に近いものを選択するため、肌隠蔽シートと地肌との色差が気になり、不満を抱くことがあった。また、シート上の隠蔽部(高濃度部)の形状や位置が予め決まっているため、使用者が隠蔽したい変色部の大きさ・形状・位置に適合せず、高濃度部の面積が必要以上に大きくなって周辺の地肌との違和感が生じたり、高濃度部を肌の変色部の位置に合わせて肌隠蔽シートを貼った時にシートが目や鼻に干渉したりするなどの不都合が生じることがあった。
また、高濃度部とシート周辺の地肌との色差を小さくするために網点諧調を採用しても、濃度諧調よりドットが目立ち、視覚的に違和感が生じることがあった。
特開2009-100851号公報
本開示は、変色部の位置や大きさ及び地肌の色調に合わせた肌意匠シートを製造する方法及びシステムを提供することを課題とする。また、本開示は、変色部の隠蔽性が高く、かつ周囲の地肌との色差を抑えた肌意匠シートを提供することを課題とする。
本開示の肌意匠シート製造システムは、変色部を含むユーザの肌を撮影し、撮影画像を生成する撮影装置と、前記撮影画像から、前記変色部の色相を解析する解析部と、前記解析部の解析結果を用いて、前記変色部を隠蔽する肌意匠シートのデータを生成する肌意匠シートデータ生成部と、前記肌意匠シートのデータに基づいて、熱転写シートから受容層に染料を移行して画像を形成し、前記画像が形成された前記受容層を含む肌意匠シートを作製するプリンタと、を備えるものである。
本開示の肌意匠シートの製造方法は、撮影装置を用いて、変色部を含むユーザの肌を撮影し、撮影画像を生成する工程と、演算制御装置を用いて、前記撮影画像から、前記変色部の色相を解析し、解析結果に基づいて、前記変色部を隠蔽する肌意匠シートのデータを生成する工程と、プリンタを用いて、前記肌意匠シートのデータに基づいて、熱転写シートから受容層に染料を移行して画像を形成し、前記画像が形成された前記受容層を含む肌意匠シートを作製する工程と、を備えるものである。
本開示の肌意匠シートは、剥離紙と、前記剥離紙上に設けられた粘着剤層と、前記粘着剤層上に設けられた伸縮性シートと、前記伸縮性シート上に設けられ、隠蔽部及び周辺部を含む画像が形成された受容層と、前記受容層上に設けられた保護層と、を備え、前記受容層は、白色顔料を含む第1受容層、及び前記第1受容層を囲むように設けられた透明の第2受容層を有し、前記第1受容層に前記隠蔽部の画像が形成され、前記第2受容層に前記周辺部の画像が形成されているものである。
本開示によれば、変色部の位置や大きさ及び地肌の色調に合わせた肌意匠シートを製造できる。
本開示の実施形態に係る肌意匠シート製造システムの概略構成図である。 演算制御装置の機能ブロック図である。 図3aは撮影画像を示す図であり、図3bは肌意匠シート画像を示す図であり、図3cはシミュレーション画像を示す図である。 プリンタの概略構成図である。 熱転写シートの平面図である。 受像シートの断面図である。 図7a~図7cは肌意匠シートの製造方法を説明する工程断面図である。 肌意匠シートの使用例を示す図である。 熱転写シートの平面図である。 図10a~図10cは肌意匠シートの製造方法を説明する工程断面図である。 肌意匠シートの使用例を示す図である。 プリンタの概略構成図である。 熱転写シートの平面図である。 中間転写媒体の断面図である。 中間転写媒体の断面図である。 肌意匠シートの断面図である。 肌意匠シートの使用例を示す図である。 プリンタの概略構成図である。 カバーシートの断面図である。 肌意匠シートの断面図である。
図1は本開示の実施の形態に係る肌意匠シート製造システムの概略構成図である。図1に示すように、肌意匠シート製造システムは、撮影装置1、演算制御装置2、表示装置3及びプリンタ4を備え、ユーザPの肌に貼り付けることで、シミや傷等の変色部を隠蔽する肌意匠シート5を製造するものである。肌意匠シート5は、ユーザPの肌に貼り付けた際に変色部の直上に位置し、変色部を隠蔽する隠蔽部(高光透過濃度部)、及び隠蔽部を囲み、ユーザの地肌との色差を低減して肌意匠シートを目立たなくさせる周辺部とを含む。
撮影装置1は、デジタルカメラ等を用いることができ、ユーザPを撮影する。撮影装置1には、撮像機器以外に、照明機器や背景機材等、ユーザPの肌の色を適切に撮影するための機材を含む。撮影装置1は、証明写真撮影ボックスのようなものでもよい。以下の実施形態では、撮影装置1がユーザPの顔を撮影するものとして説明する。ユーザが予め地肌に化粧を施している場合、撮影した顔画像における地肌とは、地肌に化粧を施した状態を指す。撮影装置1は、ユーザPの顔画像を演算制御装置2へ送信する。
演算制御装置2は、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータであり、CPUが、メモリに格納されている肌意匠シート製造プログラムを実行することで、図2に示すように、画像受信部21、解析部22、肌意匠シートデータ生成部23、肌意匠シート画像生成部24、シミュレーション画像生成部25、表示処理部26及びプリント制御部27の機能が実現される。システム毎にCPUやメモリ内に全てのプログラムを格納せず、サーバと各システムのCPUをネットワークでリンクして、プログラムを実行し、サーバ側でユーザP情報、撮影画像、出力画像等のデータ登録管理を行ってもよい。
画像受信部21は、撮影装置1から、ユーザPの顔画像を受信する。
解析部22は、顔画像を解析し、シミや傷等の変色部を特定し、変色部の位置、形状、寸法等を算出する。また、解析部22は、(変色部以外の)地肌の色相や、変色部の色相を解析する。
肌意匠シートデータ生成部23は、変色部の位置、形状、寸法等や地肌・変色部の色相等の解析結果に基づいて、変色部の隠蔽に適した肌意匠シートのデータ(設計データ)を生成する。肌意匠シートのデータは、例えば、隠蔽部の色、形状、寸法、周辺部の色等を含む。周辺部の色はグラデーション(濃度諧調)を含んでもよい。隠蔽部と周辺部とは色が異なっていてもよいし、同色かつ隠蔽部の方が高光透過濃度であってもよい。隠蔽部や周辺部の色は、流行やユーザPの年齢を考慮して決定してもよい。
肌意匠シートデータ生成部23は、通常、隠蔽部が肌意匠シートの中央に位置するように設定する。しかし、隠蔽部が鼻や目に近い場合に、隠蔽部が中央に位置する肌意匠シートを貼ると、シートが鼻や目にかかってしまう。そのため、肌意匠シート生成部23は、変色部と、鼻や目との位置関係に基づいて、肌意匠シートのサイズを調整したり、シート上での隠蔽部の位置を調整したりする。肌意匠シートのデータは、シートサイズやシート上での隠蔽部の位置等の情報を含む。
肌意匠シート画像生成部24は、肌意匠シートのデータに基づいて、製造される肌意匠シートの画像を生成する。
シミュレーション画像生成部25は、ユーザPの顔に、肌意匠シートのデータに基づく肌意匠シートを貼り付けた場合のシミュレーション画像を生成する。例えば、ユーザPの顔画像に対し、変色部の位置に基づいて肌意匠シートの画像を合成して、シミュレーション画像を生成する。
表示処理部26は、ユーザPの顔画像、肌意匠シートの画像及びシミュレーション画像を表示装置3に表示する。例えば、図3aに示すようなユーザPの顔画像、図3bに示すような肌意匠シート5の画像、及び図3cに示すようなシミュレーション画像が表示装置3に表示される。ユーザPは、表示装置3に表示された、顔にある変色部Sが隠蔽されたシミュレーション画像を確認すると、図示しない操作部を操作して、肌意匠シートの作製開始を指示する。
ユーザPが、シミュレーション画像を確認しながら操作部を操作して、肌意匠シートの色や濃度、隠蔽部の位置や大きさ等を調整できるようにしてもよい。調整結果が肌意匠シートのデータに反映される。
プリント制御部27は、作製開始の指示を受け付けると、肌意匠シートのデータをプリンタ4へ転送する。プリンタ4は、肌意匠シートのデータに基づいてプリント処理を行い、肌意匠シート5を出力する。
図4はプリンタ4の概略構成図であり、図5はプリンタ4で使用される熱転写シート10の平面図であり、図6はプリンタ4で使用される受像シート20の断面図である。
熱転写シート10は供給部33に巻き付けられており、供給部33から繰り出され、サーマルヘッド31を通って、回収部34に巻き取られて回収されるようになっている。
熱転写シート10は、基材シート(図示略)の一方の面に、回収部34側から、転写型の受容層11、イエロー染料層12、マゼンタ染料層13、シアン染料層14、及び保護層15が面順次に形成される。受容層11は、熱転写シート10から移行してくる染料を受容する層であり、透明である。イエロー染料層12、マゼンタ染料層13、シアン染料層14は、バインダ樹脂及び昇華性染料を含有する。受容層11、イエロー染料層12、マゼンタ染料層13、シアン染料層14には公知の材料を用いることができる。
保護層15には、透明な樹脂材料を用いることができる。また、保護層15は、肌に貼り付けた際のテカリを抑制するため、表面反射率が低いマット状のものであることが好ましい。ここで、マット状とは、光沢度が40%以下の状態をいう。光沢度は、グロスメータを用いて測定時入射角45°で計測した値である。
受像シート20は、受像シート20を巻回した受像シートロール35から繰り出される。受像シートロール35は図示しない巻軸部品に取り付けられており、巻軸部品を回転(正転/逆転)させると、受像シートロール35が回転し、受像シート20の繰り出しや巻取りが行われる。
受像シート20は、順に積層された剥離紙21、粘着剤層22及び伸縮性シート23を有する。剥離紙21は、シリコン離型処理等を施した公知の離型紙を用いることができる。粘着剤層22に用いる粘着剤は、皮膚にかぶれや炎症を生じさせにくいウレタン系、アクリル系の粘着剤が好ましい。また、皮膚との密着性を確保するため、ジェルタイプの粘着剤であることが好ましい。
伸縮性シート23は、例えばウレタン膜を用いることができる。伸縮性シート23は、貼り付けた際の皮膚の伸縮に追従するために、60%程度の伸張性があることが好ましい。また、皮膚からの汗の水蒸気を透過させるために、1000g/(m・24hr)以上の透湿性を有することが好ましい。
また、伸縮性シート23は、貼り付けの際に皺が生じないようにし、かつ作業性を良くするために、厚さが5μm以上であることが好ましい。また、貼り付け時の違和感を抑えるため、伸縮性シート23の厚さは35μm以下であることが好ましい。
プリンタ4において、熱転写シート10を挟んでサーマルヘッド31と反対側には、回転自在なプラテンロール32が設けられている。サーマルヘッド31及びプラテンロール32は、受像シート20及び熱転写シート10を挟み込み、熱転写シート10を加熱する。
まず、サーマルヘッド31は、転写型の受容層11を加熱して、図7aに示すように、受像シート20の伸縮性シート23上に受容層11を転写する。次に、肌意匠シートのデータに基づいて、イエロー染料層12、マゼンタ染料層13及びシアン染料層14を順に加熱し、受像シート20上の受容層11に染料を移行して、図7bに示すように、肌意匠シート画像Gを形成する。肌意匠シート画像Gは、隠蔽部及び周辺部を含む。
続いて、熱転写シート10の保護層15を加熱し、図7cに示すように、肌意匠シート画像G上に保護層15を転写する。画像形成及び保護層転写が行われた受像シート20は、肌意匠シートのデータに基づいて、下流側に設けられたカッター38(図4参照)により切断されて、肌意匠シート5が作製される。
図8に示すように、ユーザPは、作製された肌意匠シート5の剥離紙21を剥がし、隠蔽部が肌の変色部Sを覆うように位置合わせし、粘着剤層22を用いて肌意匠シート5を肌に貼り付ける。ユーザPの情報がサーバに登録されている場合、肌意匠シートの貼り付け位置が分かるようにユーザPの顔画像と肌意匠シートとの合成画像を、ユーザPのパソコンやスマートフォン等のユーザ端末に送付表示し、肌意匠シートの貼り付け位置を確認できるようにしてもよい。合成画像を表示装置3に表示して、その場での貼り付けを促してもよいし、合成画像を印画紙にプリントして出力してもよい。
このように、本実施形態によれば、ユーザPを撮影した撮影画像から肌意匠シート5をオンデマンドに作製するため、肌意匠シート5の隠蔽部の位置、大きさ、形状が肌の変色部の位置、大きさ、形状に対応したものとなり、また、肌意匠シート5の周辺部の色がユーザPの地肌の色に合ったものとなるため、肌意匠シート5を肌に貼り付けた際の違和感を抑制し、自然な仕上がりとなる。
また、肌意匠シート5における隠蔽部の位置を調整し、隠蔽部を肌の変色部に位置合わせして貼り付けた際に、肌意匠シート5が目や鼻などに接触することを抑制できる。
受像シート20に事前に受容層を設ける場合、伸縮性シート23上に受容層用塗工液を塗布、乾燥する工程で、溶剤によって伸縮性シート23が溶融破損したり、変性・変形したりするおそれがある。そのため、本実施形態では、受像シート20上に熱転写シート10から受容層11を転写することで、伸縮性シート23の特性劣化を抑制する。
上記実施形態において、プリンタ4で使用される熱転写シート10に設けられる転写型の受容層11は、図9に示すように、白色受容層11Aと透明受容層11Bとを有するものとしてもよい。白色受容層11Aは、酸化チタン等の白色顔料を含むプライマー層と透明受容層とを積層したものである。
図10aに示すように、受像シート20上の、隠蔽部の形成予定領域に、白色受容層11Aを転写する。隠蔽部以外の領域、すなわち周辺部の形成予定領域に、透明受容層11Bを転写する。
図10bに示すように、白色受容層11A及び透明受容層11Bに熱転写シート10から染料を移行して、肌意匠シート画像Gを形成する。白色受容層11Aには、隠蔽部の画像を形成する。透明受容層11Bには、周辺部の画像を形成する。その後、図10cに示すように、肌意匠シート画像Gを覆うように保護層15を転写して、肌意匠シート5を作製する。
図11に示すように、作製された肌意匠シート5の剥離紙21を剥がし、白色受容層11Aに形成された隠蔽部が肌の変色部Sを覆うように位置合わせして、粘着剤層22を用いて肌意匠シート5を肌に貼り付ける。白色受容層11Aを用いることで、変色部Sからの反射光を抑制し、変色部Sの隠蔽性を高め、所望の肌の色の再現度を向上させることができる。周辺部には透明受容層11Bを用いるため、地肌の色の透過性が高く、肌意匠シート5と周囲の地肌との色差を抑えることができる。
透明受容層に光を散乱させる粒子を含有させてもよい。
図12は別の実施形態に係るプリンタ4の概略構成図である。図13は、このプリンタ4で使用される熱転写シート40の平面図であり、図14は中間転写媒体50の断面図である。
熱転写シート40は、面順次に設けられた、イエロー染料層42、マゼンタ染料層43、及びシアン染料層44を有する。熱転写シート10は供給部63に巻き付けられており、供給部63から繰り出され、サーマルヘッド61を通って、回収部64に巻き取られて回収されるようになっている。
中間転写媒体50は、順に積層されたカバーシート51、保護層52及び受容層53を有する。カバーシート51は、基材51aと、基材51a上に設けられた離型層51bとを有し、離型層51bが保護層52に接触している。保護層52及び受容層53は、上述の保護層15及び受容層11と同様のものを用いることができる。
基材51aとして、例えばポリエチレンテレフタレート等のプラスチックの基材を用いることができる。離型層51bは、保護層52からのカバーシート51の剥離性を向上させるものであり、ワックス類等の離型性を有する成分を用いることができる。
サーマルヘッド61及びプラテンロール62が、中間転写媒体50及び熱転写シート40を挟み込み、サーマルヘッド61が、肌意匠シートのデータに基づいて、イエロー染料層42、マゼンタ染料層43及びシアン染料層44を順に加熱し、図15に示すように、中間転写媒体50の受容層53に染料を移行して、肌意匠シート画像Gを形成する。
肌意匠シート画像Gが形成された中間転写媒体50は、受像シートロール66から繰り出された受像シート20と重ね合わされて、ヒートローラ67へ搬送される。図16に示すように、受像シート20の伸縮性シート23と、中間転写媒体50の受容層53とが対向するように重ね合わされた受像シート20及び中間転写媒体50が、ヒートローラ67で挟圧加熱されて一体化する。その後、一体化した受像シート20及び中間転写媒体50がカッター68で切断されて、カバーシート付の肌意匠シート5Aが作製される。
図17に示すように、ユーザPは、作製された肌意匠シート5Aの剥離紙21を剥がし、隠蔽部が肌の変色部Sを覆うように位置合わせして、粘着剤層22を用いて肌意匠シート5Aを肌に貼り付ける。その後、カバーシート51を剥離する。
このように、中間転写媒体50を用いても肌意匠シート5Aを作製できる。
図4に示すプリンタ4では、受像シート20の伸縮性シート23上に受容層11を転写し、受容層11に肌意匠シート画像Gを形成し、肌意匠シート画像G上に保護層15を転写し、その後、カッターで切断していたが、図18に示すように、保護層15の転写後、カバーシートロール69から繰り出されるカバーシート51と、受像シート20とを、ヒートローラ67で挟圧加熱して一体化し、カッター68で切断してカバーシート付の肌意匠シート5Bを作製してもよい。
顔以外に使用する傷隠蔽用肌意匠シートの場合などは、より、地肌との違和感を小さくするため、カバーシート51の受像シート20接触面に、皮膚のきめ(皮丘と皮溝)に類似した賦型紙のような凸凹パターンを設け、受像シート20表面に、当該凸凹パターンを転写するようにしてもよい。保護層15に転写する肌意匠シート画像に、皮膚のきめに類似した(皮溝の肌色濃度を濃く、皮丘の肌色濃度を薄くした)パターンを用いてもよい。凸凹パターンと肌意匠シートの印刷パターンを同期して重ねてもよい。
図19は、カバーシートロール69から繰り出されるカバーシート51の断面図である。図20は、カバーシート付の肌意匠シート5Bの断面図である。
上記実施形態において、保護層15、52がカテキン、銅、銀、チタン等を含む抗菌剤を含有していてもよい。
上記実施形態では、剥離紙21を剥がし、粘着剤層22を用いて肌意匠シート5を肌に貼り付ける例について説明したが、肌意匠シート5が肌に貼り付けられる構成であればよく、例えば、粘着剤層22を、水に濡らすことで粘着性が発現する材料としてもよい。この場合、剥離紙21に代えて、水溶性のシートを設けてもよい。
上記実施形態では、解析部22が、変色部及び地肌の色相を解析し、変色部の位置、形状、寸法等を算出する例について説明したが、解析部22は少なくとも変色部及び地肌の色相を解析すればよい。色相の解析結果から、変色部の隠蔽に適した肌意匠シートを製造できる。この場合、ユーザは、必要に応じて肌意匠シートをカットして使用する。解析部22が、変色部の寸法及び/又は形状をさらに算出することで、製造される肌意匠シートの隠蔽部の大きさ及び形状が、肌の変色部の大きさ及び形状に対応したものとなり、ユーザが使用しやすい肌意匠シートとなる。解析部22が、変色部の位置をさらに算出することで、肌意匠シートにおける隠蔽部の位置を調整し、目や鼻などへの接触を抑制した肌意匠シートを製造できる。
上記実施形態において、撮影装置1が撮影する部位は顔以外であってもよい。
上記実施形態では、撮影装置1がユーザPを撮影して顔画像を生成する例について説明したが、ユーザPが顔画像データを事前に準備し、スマートフォン等の携帯端末やUSBメモリ等の可搬記憶媒体に格納しておき、顔画像データを演算制御装置2に入力するようにしてもよい。
本開示を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本開示の意図と範囲を離れることなく様々な変更が可能であることは当業者に明らかである。
1 撮影装置
2 演算制御装置
3 表示装置
4 プリンタ
10、40 熱転写シート
20 受像シート
21 画像受信部
22 解析部
23 肌意匠シートデータ生成部
24 肌意匠シート画像生成部
25 シミュレーション画像生成部
26 表示処理部
27 プリント制御部
50 中間転写媒体

Claims (19)

  1. 変色部を含むユーザの肌を撮影し、撮影画像を生成する撮影装置と、
    前記撮影画像から、前記変色部の色相を解析する解析部と、
    前記解析部の解析結果を用いて、前記変色部を隠蔽する肌意匠シートのデータを生成する肌意匠シートデータ生成部と、
    前記肌意匠シートのデータに基づいて、熱転写シートから受容層に染料を移行して画像を形成し、前記画像が形成された前記受容層を含む肌意匠シートを作製するプリンタと、
    を備える肌意匠シート製造システム。
  2. 前記解析部は、前記撮影画像から、前記変色部の形状又は寸法をさらに解析する、請求項1に記載の肌意匠シート製造システム。
  3. 前記解析部は、前記撮影画像から、前記変色部の位置をさらに解析する、請求項1又は2に記載の肌意匠シート製造システム。
  4. 前記肌意匠シートのデータに基づいて、前記撮影画像に肌意匠シートを合成したシミュレーション画像を生成するシミュレーション画像生成部と、
    前記シミュレーション画像を表示装置に表示させる表示処理部と、
    をさらに備える請求項1乃至3のいずれかに記載の肌意匠シート製造システム。
  5. 前記プリンタは、前記受容層、染料層及び保護層が面順次に設けられた熱転写シートを加熱し、
    剥離紙、粘着剤層及び伸縮性シートが順に積層された受像シートの前記伸縮性シート上に前記受容層を転写し、
    転写した前記受容層に前記染料層から染料を移行して前記画像を形成し、
    前記画像が形成された前記受容層上に前記保護層を転写して前記肌意匠シートを作製する、請求項1乃至4のいずれかに記載の肌意匠シート製造システム。
  6. 前記熱転写シートの前記受容層は、白色顔料を含む第1受容層及び透明の第2受容層を有する、請求項5に記載の肌意匠シート製造システム。
  7. 前記伸縮性シートの所定領域上に前記第1受容層を転写し、転写した前記第1受容層を囲むように前記第2受容層を転写する、請求項6に記載の肌意匠シート製造システム。
  8. 前記保護層上に、前記保護層から剥離可能となるようにカバーシートを設ける、請求項5乃至7のいずれかに記載の肌意匠シート製造システム。
  9. 前記プリンタは、染料層が設けられた熱転写シートを加熱し、
    カバーシート、保護層及び前記受容層が順に積層され、前記カバーシートが前記保護層から剥離可能となっている中間転写媒体の前記受容層に、前記染料層から染料を移行して前記画像を形成し、
    前記受容層に画像が形成された中間転写媒体と、剥離紙、粘着剤層及び伸縮性シートが順に積層された受像シートとを重ね合わせて一体化し、前記肌意匠シートを作製する、請求項1乃至4のいずれかに記載の肌意匠シート製造システム。
  10. 撮影装置を用いて、変色部を含むユーザの肌を撮影し、撮影画像を生成する工程と、
    演算制御装置を用いて、前記撮影画像から、前記変色部の色相を解析し、解析結果に基づいて、前記変色部を隠蔽する肌意匠シートのデータを生成する工程と、
    プリンタを用いて、前記肌意匠シートのデータに基づいて、熱転写シートから受容層に染料を移行して画像を形成し、前記画像が形成された前記受容層を含む肌意匠シートを作製する工程と、
    を備える肌意匠シートの製造方法。
  11. 前記演算制御装置を用いて、前記撮影画像から、前記変色部の形状又は寸法をさらに解析する、請求項10に記載の肌意匠シートの製造方法。
  12. 前記演算制御装置を用いて、前記撮影画像から、前記変色部の位置をさらに解析する、請求項10又は11に記載の肌意匠シートの製造方法。
  13. 前記演算制御装置を用いて、前記肌意匠シートのデータに基づいて、前記撮影画像に肌意匠シートを合成したシミュレーション画像を生成し、前記シミュレーション画像を表示装置に表示させる工程をさらに備える、請求項10乃至12に記載の肌意匠シートの製造方法。
  14. 前記プリンタを用いて、受容層、染料層及び保護層が面順次に設けられた熱転写シートを加熱し、剥離紙、粘着剤層及び伸縮性シートが順に積層された受像シートの前記伸縮性シート上に前記受容層を転写し、転写した前記受容層に前記染料層から染料を移行して前記画像を形成し、前記画像が形成された前記受容層上に前記保護層を転写して前記肌意匠シートを作製する、請求項10乃至13のいずれかに記載の肌意匠シートの製造方法。
  15. 前記熱転写シートの前記受容層は、白色顔料を含む第1受容層及び透明の第2受容層を有する、請求項14に記載の肌意匠シートの製造方法。
  16. 前記伸縮性シートの所定領域上に前記第1受容層を転写し、転写した前記第1受容層を囲むように前記第2受容層を転写する、請求項15に記載の肌意匠シートの製造方法。
  17. 前記保護層上に、前記保護層から剥離可能となるようにカバーシートを設ける、請求項14乃至16のいずれかに記載の肌意匠シートの製造方法。
  18. 前記プリンタを用いて、染料層が設けられた熱転写シートを加熱し、カバーシート、保護層及び前記受容層が順に積層され、前記カバーシートが前記保護層から剥離可能となっている中間転写媒体の前記受容層に、前記染料層から染料を移行して前記画像を形成し、前記受容層に前記画像が形成された前記中間転写媒体と、剥離紙、粘着剤層及び伸縮性シートが順に積層された受像シートとを重ね合わせて一体化し、前記肌意匠シートを作製する、請求項10乃至13のいずれかに記載の肌意匠シートの製造方法。
  19. 剥離紙と、
    前記剥離紙上に設けられた粘着剤層と、
    前記粘着剤層上に設けられた伸縮性シートと、
    前記伸縮性シート上に設けられ、隠蔽部及び周辺部を含む画像が形成された受容層と、
    前記受容層上に設けられた保護層と、
    を備え、
    前記受容層は、白色顔料を含む第1受容層、及び前記第1受容層を囲むように設けられた透明の第2受容層を有し、
    前記第1受容層に前記隠蔽部の画像が形成され、前記第2受容層に前記周辺部の画像が形成されている、肌意匠シート。
JP2020157499A 2020-09-18 2020-09-18 肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート Pending JP2022051167A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020157499A JP2022051167A (ja) 2020-09-18 2020-09-18 肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020157499A JP2022051167A (ja) 2020-09-18 2020-09-18 肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022051167A true JP2022051167A (ja) 2022-03-31

Family

ID=80854812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020157499A Pending JP2022051167A (ja) 2020-09-18 2020-09-18 肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022051167A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5372275B1 (ja) メイクアップ支援装置、メイクアップ支援方法、およびメイクアップ支援プログラム
US20080053476A1 (en) Cosmetics Applicator
WO2015094412A2 (en) Printable nail strips
JP2022051167A (ja) 肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート
JP2022123555A (ja) 肌意匠シート製造システム、肌意匠シートの製造方法及び肌意匠シート
JP2023119907A (ja) 熱転写シート、受像シートと熱転写シートとの組合せ、肌意匠シート製造システム及び肌意匠シートの製造方法
US20090260749A1 (en) Face painting apparatus and method
KR101588653B1 (ko) 고급질감을 가진 디지털 스마트 인쇄물의 제조방법 및 그 인쇄물
EP2282888B1 (en) Customizable articles and method of customization
JP4373089B2 (ja) 積層像のプリント
JP2001069339A (ja) オリジナル画像付き通帳の作成方法及びこの通帳
JP2022189504A (ja) 積層シート及び肌意匠シート製造方法
JP2022179025A (ja) 肌意匠シート製造方法、肌意匠シート製造システム及び積層シート
US6676311B2 (en) Method for creating a work of fine art that is a composite of two works of fine art
JP2008036200A (ja) ネイルアートシート及びネイルアートシート用の基材シート
JP2004261620A (ja) マスコット人形
JP2023032811A (ja) 加飾シート製造システム
JP2003284872A (ja) 人形およびシート貼付装置
JP2022153998A (ja) 印画物製造装置、カードセット及びカード
JP3328271B1 (ja) 写真撮影装置,画像プリント装置,写真撮影方法ならびに画像プリント提供方法
JP2021130272A (ja) 印画物製造システム、シール、及びシール型熱転写受像シートと熱転写シートとの組合せ
JP7400568B2 (ja) 画像プリントシステム及び印画物の製造方法
JP2003011482A (ja) トレーディングカード
JP2003159829A (ja) プリンタ装置,写真撮影装置,画像プリント装置,印刷媒体,インクフィルムならびに画像プリント方法
JPH1158927A (ja) プリントシール作成装置およびプリントシール作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240521