JP2022048828A - 開閉体装置 - Google Patents

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Kuniharu Takai
諒平 小林
Ryohei Kobayashi
秀正 岡田
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Abstract

【課題】設備費用やメンテナンス作業を大幅に増大させることなく、停電時など商用電源の供給が無い時でも、開閉体の動作を容易に行う。【解決手段】開閉体装置は、開口部の周縁部に設けられた開閉手段と、開閉手段を電動で動作させるための開閉機と、開閉機を駆動して、開閉手段の動作を電動で制御する制御手段と、外部電源としてのバッテリに接続され、バッテリから入力された電力を商用電源と同じ電圧の電力へ変換して出力する変換手段、及び、商用電源の供給が無い場合に変換手段の出力を制御手段へ供給可能とする電源切替手段を、1つの制御盤内に搭載した電源変換切替装置とを備える。バッテリの電力を商用電源と同じ電圧の電力へ変換する変換手段と、変換手段の出力を制御手段へ供給可能とする電源切替手段とを、電源変換切替装置の1つの制御盤内に一体化するので、操作性及びメンテナンス上の利便性が向上する。【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物を含む構造物躯体の開口部などをシャッターなどの開閉体を用いて仕切るように構成された開閉体装置に係り、特に、停電時など商用電源の供給が無い場合に、外部電源を用いて電動式の開閉機(モータ等)の制御を行って、開閉体の動作を行うのに好適な開閉体装置に関する。
シャッターカーテンなどのような開閉体装置は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物を含む構造物躯体の出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部に設置され、その開閉体を移動させることによってその開口部を開放、閉鎖するものである。この開閉体装置は、多数の短冊状のスラット材からなるスラットカーテン、多数のパイプ材をリンク材などで連結させてなるパイプグリルカーテン、一枚状あるいは多数連結されたパネル材からなるパネルカーテン、ネット材からなるネットカーテン、合成樹脂あるいは布繊維製のシート材からなるシートカーテン、あるいはこれらの複合部材などからなる複合カーテンなどの開閉体を、開口部の上部から繰り出し下降させて開口部全体を閉鎖するように構成されている。このような開閉体装置は、開閉体の開閉動作を電動で行なう場合が多い。電動の開閉体装置としては、電動シャッター装置、電動ドア装置、電動オーニング装置などがある。
一般に電動の開閉体装置は、建物などの構造物の開閉用空間部を昇降開閉するための開閉体を、構造物の天井裏またはシャッターケースに配置された開閉機(モータ等)によって昇降駆動するようになっている。このような電動の開閉体装置では、例えば、停電時に所定の操作を行うことにより、開閉体自体が自重降下して全閉状態に保持されるように構成されているものがある。そこで、従来は、停電時において、全閉状態の開閉体を開放する際、例えば、開閉機の出力回転軸(回転軸)をその近傍に備え付けの手動操作用ハンドルで回転させるなど、手動により開閉体を巻き上げて開放するようにしていた。
このような電動の開閉体装置の中には、火災による停電時でも、消防隊のホースを給水口(送水口)に連結し放水(送水)することによって、開閉体装置を電動にて動作させて開閉体を非常開放するように構成された非常電源装置を備えたものがある。非常電源装置は、バッテリからなる予備電源及びインバータ機器などの電子部品を搭載して構成されている。この非常電源装置には、開閉体装置の自動閉鎖装置、障害物感知装置、危害防止用連動中継器、起動ボタンを備えた操作スイッチ及び水圧スイッチなどの外部機器や外部電源線などが接続されている。このような非常電源装置を備えた開閉体装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。その他、商用電源の停電時に、発電機を使用して開閉機(モータ等)の制御装置へ電力を供給するものもある。
特開2009-79457号公報
商用電源の停電時などに手動操作用ハンドルを用いて操作を行う場合、作業者が脚立や作業台などに上って上部に設けられた点検口を開放しながら、開閉体の開閉操作を行う必要があり、操作が大変面倒であった。一方、特許文献1に記載のような非常電源装置を設ける場合、設備費用が増大し、かつ予備電源のバッテリ交換を定期的に行なう必要があった。あるいは、発電機を使用する場合も、設備費用が増大し、かつ発電機への燃料の補給やオイル交換などのメンテナンスが必要であった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、設備費用やメンテナンス作業を大幅に増大させることなく、停電時など商用電源の供給が無い時でも、開閉体の動作を容易に行うことができる開閉体装置を提供することにある。
本発明の開閉体装置の第1の特徴は、開口部の周縁部に設けられた開閉手段と、開閉手段を電動で動作させるための開閉機と、開閉機を駆動して、開閉手段の動作を電動で制御する制御手段と、外部電源としてのバッテリに接続され、バッテリから入力された電力を商用電源と同じ電圧の電力へ変換して出力する変換手段、及び、商用電源の供給が無い場合に変換手段の出力を制御手段へ供給可能とする電源切替手段を、1つの制御盤内に搭載した電源変換切替装置とを備えたことにある。
バッテリの電力を商用電源と同じ電圧の電力へ変換する変換手段と、変換手段の出力を制御手段へ供給可能とする電源切替手段とを、電源変換切替装置の1つの制御盤内に一体化するので、操作性及びメンテナンス上の利便性が向上する。
また、変換手段と電源切替手段とをケーブルなどで接続する必要がなく、準備作業が低減すると共に、必要な機材の収納性が向上する。
さらに、変換手段と電源切替手段とを別々の装置として設ける場合に比べ、変換手段及び電源切替手段に必要な部品の重複が回避されて部品点数が削減されるとともに、配線・配管部材が削減される。従って、装置の設備費用を削減することが可能になるとともに、装置の設置スペースが小さくなる。また、組み立て時の配線・配管作業も低減する。
開閉手段は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部を電動で開閉移動するシャッターカーテンなどの開閉部材で構成される。開閉手段が、シャッターカーテンの場合には、建物などの開口部の周縁部の一つである上部に収納され、まぐさなどを通過してシャッターカーテンが下降し、開口部を電動で開閉動作する。これ以外にも、開閉手段が開口部の下部に収納されて、上昇方式にて電動で開閉移動したり、開閉手段が側部に収納されて、スライド方式にて電動で移動したりすることもある。また、開閉手段には、閉鎖によって開口部を全閉できるものも全閉できないものも含む。
本発明の開閉体装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉体装置において、電源変換切替装置の電源切替手段が、商用電源の供給がある時には、商用電源の電力を制御手段へ供給することにある。
商用電源の供給がある時には、商用電源を用いて動作される開閉体装置を、停電時など商用電源の供給が無い場合にも容易に動作させることが可能となる。
本発明の開閉体装置の第3の特徴は、前記第1、又は第2の特徴に記載の開閉体装置において、電源変換切替装置の電源切替手段が、商用電源の供給が無いことを検出して、変換手段の出力を制御手段へ自動的に供給する自動式の電源切替装置であることである。
自動式の電源切替装置により、変換手段の出力を、開閉手段の動作を電動で制御する制御手段へ供給することが可能となり、操作性がさらに向上する。
本発明の開閉体装置の第4の特徴は、前記第1、又は第2の特徴に記載の開閉体装置において、電源変換切替装置の電源切替手段が、商用電源の供給が無いときに、操作者が手動で切り替える手動式の電源切替スイッチであることである。
手動式の電源切替スイッチにより、変換手段の出力を、開閉手段の動作を電動で制御する制御手段へ供給することが可能となり、自動式の電源切替装置を設ける場合に比べ、装置の設備費用を削減することが可能になるとともに、装置の設置スペースが小さくなる。
本発明の開閉体装置の第5の特徴は、前記第1、第2、第3、又は第4の特徴に記載の開閉体装置において、電源変換切替装置が、バッテリからの入力電流が所定値に達したとき、バッテリからの入力電流を遮断する遮断器を有することにある。
遮断器を電源変換切替装置の入力側に設けることにより、バッテリからの入力電流が異常な大電流であっても、入力電流が遮断されて、不具合発生の虞が回避される。
本発明の開閉体装置の第6の特徴は、前記第1、第2、第3、第4、又は第5の特徴に記載の開閉体装置において、電源変換切替装置が、入力電圧の大きさを検出して表示する入力電圧検出手段と、出力電圧の大きさを検出して表示する出力電圧検出手段とを有することにある。
変換手段の入力系統または出力系統において故障が発生した場合、故障個所の特定は難しく、テスターなどの測定機器を用いて入力ライン及び出力ラインの電圧の測定を行う作業は、災害や停電などの非常時には困難である。入力電圧検出器手段を用いて、変換手段へ入力される電圧の大きさを検出して表示し、また、出力電圧検出手段を用いて、変換手段から出力される電圧の大きさを検出して表示するので、故障個所が特定し易くなり、メンテナンス上の利便性が向上する。
本発明の開閉体装置の第7の特徴は、前記第1、第2、第3、第4、第5、又は第6の特徴に記載の開閉体装置において、電源変換切替装置の変換手段が、車両に搭載された外部電源としての車載バッテリに接続され、車載バッテリから入力された電力を、商用電源と同じ電圧の電力へ変換することにある。
本発明の開閉体装置は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部及びその近傍に設置されるので、フォークリフトや自動車などの車両が容易に近づくことができる。そして、電動フォークリフトや自動車などの車両には、バッテリが搭載されており、その車載バッテリを利用することにより、特許文献1に記載のような非常電源装置や発電機などを使用することなく、停電時などに開閉体の動作を容易に行うことが可能となる。
車載バッテリは、電動フォークリフトや自動車などの車両から取り外す必要はなく、車載バッテリを搭載した車両を開閉体装置の近傍まで移動して来て、車載バッテリを車両に取り付けたまま、変換手段の接続作業を行えばよい。外部電源としての車載バッテリは、電動フォークリフトや自動車などに限らず、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部の周囲又は内部を走行可能な他の車両に搭載されているものも含む。
本発明の開閉体装置の第8の特徴は、前記第7の特徴に記載の開閉体装置において、電源変換切替装置の変換手段が、電動フォークリフトに搭載された車載バッテリに接続され、車載バッテリから入力された電力を、商用電源と同じ電圧の電力へ変換することにある。
工場、倉庫、車庫などの建物内では、電動フォークリフトが使用されていることが多く、電動フォークリフトの車載バッテリを容易に準備することができる。そして、電動フォークリフトの車載バッテリの電圧は、自動車の車載バッテリの電圧と同等かそれ以上の大きさであるので、商用電源と同じ電圧の電力への変換が容易である。
本発明の開閉体装置によれば、設備費用やメンテナンス作業を大幅に増大させることなく、停電時など商用電源の供給が無い時でも、開閉体の動作を容易に行うことができるという効果がある。
本発明の一実施の形態による開閉体装置であるシャッター装置の概略構成を示す図である。 図1に示したシャッター装置内の各装置の動作を説明する図である。 直流・交流変換装置の回路構成の一例を示す図である。 直流・交流変換回路の構成の一例を示す図である。 入力電圧検出器及び出力電圧検出器の表示と、故障個所とを説明する図である。 本発明の他の実施の形態による開閉体装置であるシャッター装置の概略構成を示す図である。 図6に示したシャッター装置内の各装置の動作を説明する図である。
以下、添付図面に従って、本発明に係る開閉体装置の好ましい実施の形態について説明する。この実施の形態では、開閉手段として上下に開閉動作されるシャッターカーテンを備えたシャッター装置を例に説明する。図1は、本発明の一実施の形態による開閉体装置であるシャッター装置の概略構成を示す図である。図1において、開閉体装置10は、出入口の開口部を上下に開閉するシャッター装置である。
開閉体装置10は、建物の開口部に設けられるものであり、基本的にシャッターケース11、シャッターカーテン12、ガイドレール13,14、巻取シャフト15、チェーン16、モータ17、位置検出装置172、制御装置18、障害物感知器185、操作スイッチ19、及び電源変換切替装置50などを含んで構成される。この開閉体装置10は、通常時には、操作スイッチ19の操作に応じて、開閉機であるモータ17を駆動して開閉制御するようになっている。さらに、この開閉体装置10では、シャッターカーテン12が巻取シャフト15に巻き取られている開放状態を機械的な保持機構(図示せず)によって保持しており、この開放状態で外部から火災の発生などを示す非常信号BSなどが制御装置18に入力された場合には、その保持機構による開放状態の保持が解除されて、シャッターカーテン12は、その自重で自然降下して開口部を自動閉鎖する機能も備えている
ガイドレール13,14は、シャッターカーテン12の両端部に接するように建物の開口部の両端側に設けられ、まぐさ部から床面まで掛け渡された断面形状がコの字型の案内溝を有する金属製部材又はこれと同等の部材で構成されている。シャッターカーテン12は、このガイドレール13,14の各案内溝に沿って上昇下降し、開口部の開閉動作を行う。
巻取シャフト15は、シャッターケース11の両端側に回動可能に設けられ、シャッターカーテン12を巻き取ったり巻き戻したりする。チェーン16は、モータ17の回転軸に設けられた主動スプロケットと巻取シャフト15の回転軸に設けられた従動スプロケットとを連結している。従って、モータ17の回転駆動力は、チェーン16を介して巻取シャフト15側に伝達され、モータ17が回転すると、チェーン16を介して巻取シャフト15が回転し、シャッターカーテン12の開閉動作が制御されるようになっている。
モータ17には、その回転位置、すなわちシャッターカーテン12の開閉位置と開閉状態を検出するための位置検出装置172(図2参照)が設けられている。この位置検出装置172は、パルス発生型のロータリーエンコーダ等で構成される。モータ17の回転に応じたパルス信号が制御装置18に出力されるので、モータ17の回転位置やシャッターカーテン12の閉鎖側先端部の開口部における位置などは、このパルスの発生状況に基づいて制御装置18が演算にて求めることになる。
制御装置18は、マイクロコンピューター構成になっており、電源ラインACから電源切替装置20を介して電力が供給されている。制御装置18は、操作スイッチ19上の各操作ボタンの操作状態に対応した制御信号やモータ17に設けられた位置検出装置172からの信号やプロテクタからの信号などに基づいて、モータ17の回転を制御したり、非常信号BSに基づいて保持機構を解除したりする。
操作スイッチ19は、開閉停の各動作に対応した制御スイッチとして、上昇(開)ボタン19A、停止(停)ボタン19B、下降(閉)ボタン19Cをそれぞれ有し、これら各ボタンの操作状態に応じた制御信号を制御装置18に出力する。なお、図1では示していないが、制御装置18は無線型リモコン装置によっても操作可能となっている。
非常信号BSは、火災発生などの非常時に外部の制御室などから供給される電圧24[V]の信号であり、制御装置18内の図示しない危害防止用連動中継器に入力される。なお、外部からの非常信号BSの入力と併せて、又は代わりに、シャッターケース11の内側であって、まぐさ部の開口部近傍、すなわちシャッターカーテン12が昇降する部分に温度感知器などを設けてもよい。この温度感知器としては、常時接点がオン状態にあり、接点が所定温度(摂氏100~300度の範囲の任意温度)に達した時点で接点を開きオフ状態となるB接点の自動復帰型の高温度用バイメタル式サーモスタットなどで構成され、接点が開いた場合には火災などが発生したことを示す信号を非常信号BSに相当する信号として出力するようにしてもよい。
障害物感知器185は、送信機がシャッターカーテン12の下端部(座板)に設けられたもので、障害物感知時には、内蔵された座板スイッチの移動に対応した感知信号を制御装置18に送信し、また、その後の障害物の除去により座板スイッチの復帰移動時には、復帰信号を送信する構成となっている。障害物感知器185の送信機から制御装置18への信号の送信は、図のような有線方式に限らず、電池を電源として作動する無線方式のものでもよい。また、シャッターカーテン12の下端部に障害物の接触で移動する座板スイッチを設け、障害物接触時の座板の移動力でガイドレール13,14の高さ方向に沿って設けられたテープスイッチを押圧する構成や、テープスイッチから制御装置18に対し感知信号を有線出力する構成としてもよい。この他、開口部に光電管やLED等の投受光センサを設け、画像認識等により障害物を非接触で感知する構成としてもよい。
図2は、図1に示したシャッター装置内の各装置の動作を説明する図である。制御装置18は、電源切替装置20から供給された電力により、操作スイッチ19、障害物感知器185及び位置検出装置172からの各信号、並びに非常信号BSに基づいて、モータ17を制御する。なお、図2では、制御装置18以外への商用電源の接続関係については、その図示を省略してある。
図1及び図2に破線で示した電源変換切替装置50は、電源切替装置20、直流・交流変換装置30、及び遮断器31を、1つの制御盤内に搭載して構成されている。
電源切替装置20は、商用電源の停電時に自動的に切り替わるリレースイッチを含み、普段は、電源ラインAC側へ接続されており、電源ラインACから供給される商用電源の電力を制御装置18へ供給する。そして、商用電源の停電時に、電源切替装置20は、商用電源の電力の供給が途絶えたことを検出して直流・交流変換装置30側へ切り替わり、直流・交流変換装置30から供給される電力を制御装置18へ供給する。なお、再度、外部電源から商用電源へ戻す際も、電源切替装置20は、電源ラインACから供給される商用電源の電力を検出して、電源ラインAC側へ自動的に切り替わる。
直流・交流変換装置30は、車載バッテリ40から入力される直流の電力を、商用電源と同じ電圧200[V]の三相交流の電力に変換して、電源切替装置20へ出力する。ここで、車載バッテリ40は、電動フォークリフトや自動車などの車両に搭載されたバッテリであり、通常、電動フォークリフトでは24又は48[V]、ガソリン車では12[V]、ディーゼル車では24[V]の電圧のバッテリが使用されている。
図1において、開閉体装置10は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部及びその近傍に設置されるので、フォークリフトや自動車などの車両が容易に近づくことができる。そして、電動フォークリフトや自動車などの車両には、バッテリが搭載されており、その車載バッテリ40を利用することにより、特許文献1に記載のような非常電源装置や発電機などを使用することなく、停電時に開閉体の開閉動作を容易に行うことが可能となる。
車載バッテリ40は、電動フォークリフト又は自動車などの車両から取り外す必要はなく、車載バッテリ40を搭載した車両を開閉体装置10の近傍まで移動して来て、車載バッテリ40を車両に取り付けたまま、電源変換切替装置50との接続作業を行えばよい。外部電源としての車載バッテリ40は、電動フォークリフトや自動車に限らず、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部の周囲又は内部を走行可能な他の車両に搭載されているものも含む。
なお、ガソリン車やディーゼル車の車載バッテリ40を利用する場合、開閉体装置10のシャッターカーテン12の開閉動作を行っている間は、エンジンをアイドリング状態に駆動させておくことにより、車載バッテリ40の過放電(いわゆる「バッテリ上がり」)が回避される。
図1及び図2において、遮断器31は、車載バッテリ40からの入力電圧を直流・交流変換装置30へ供給し、入力電流が所定の遮断値に達したとき、車載バッテリ40からの入力電流を遮断する。なお、本実施の形態では、遮断器31が直流・交流変換装置30の入力側だけに設けられているが、直流・交流変換装置30の出力側にも、遮断器を設けてもよい。遮断器31を直流・交流変換装置30の入力側に設けることにより、車載バッテリ40からの入力電流が異常な大電流であっても、入力電流が遮断されて、不具合発生の虞が回避される。また、遮断器を直流・交流変換装置30の出力側に設けることにより、直流・交流変換装置30が故障しても、異常な大電流が電源切替装置20へ供給されてしまう虞が回避される。
図3は、直流・交流変換装置の回路構成の一例を示す図である。本例は、車載バッテリ40の電圧(48、24又は12[V])に関わらず、共通の直流・交流変換装置30を設け、車載バッテリ40の電圧に応じて手動切替を行うものである。直流・交流変換装置30は、直流・交流変換回路32、入力電圧切替スイッチ33、入力電圧検出器34、及び出力電圧検出器35を含んで構成されている。車載バッテリ40の正極側端子は直流入力(+)として、また負極側端子は直流入力(-)として、遮断器31に接続される。遮断器31は、入力電圧を直流・交流変換回路32へ供給し、入力電流が所定の遮断値に達したとき、車載バッテリ40からの入力電流を遮断する。
図4は、直流・交流変換回路の構成の一例を示す図である。直流・交流変換回路32は、スイッチング回路32a、電圧切替回路32b、変圧器32c、整流回路32d、インバータ回路32e、フィルタ回路32f、及びスイッチング制御・ドライバ回路32gを含んで構成されている。スイッチング回路32aは、スイッチング制御・ドライバ回路32gの制御に従って、変圧器32cの一次側入力端子へ供給される一次電流をオン/オフする。
変圧器32cは、48、24又は12[V]の異なる入力電圧用の複数の一次側入力端子を有する。そして、スイッチング回路32aと変圧器32cとの間には、電圧切替回路32bが設けられている。電圧切替回路32bには、スイッチング制御・ドライバ回路32gを介して、入力電圧切替スイッチ33の作動状態が伝達される。電圧切替回路32bは、入力電圧切替スイッチ33の作動状態に応じて、遮断器31及びスイッチング回路32aを介した、変圧器32cの一次側入力端子への車載バッテリ40の接続を切り替える。電圧切替回路32bの切り替えにより、変圧器32cは、車載バッテリ40の電圧に応じて変圧比が変わり、48、24又は12[V]の一次側電圧を、200[V]の二次側電圧に変圧する。
入力電圧切替スイッチ33は、車載バッテリ40の電圧に応じ、直流・交流変換回路32内の電圧切替回路32bを、操作者が手動で切り替えるための手動スイッチである。入力電圧切替スイッチ33の切り替えに応じて、遮断器31の遮断値、及び直流・交流変換回路32内のスイッチング制御・ドライバ回路32gのスイッチング制御動作も、48、24又は12[V]の各電圧用に切り替えられる。
整流回路32dは、変圧器32cの二次電流を整流する。インバータ回路32eは、スイッチング制御・ドライバ回路32gの駆動に基づいて、整流回路32dが整流した変圧器32cの二次電流に対して、周波数変換を行う。フィルタ回路32fは、正弦波フィルタ及びノイズフィルタを含み、インバータ回路32eから出力された交流電流をフィルタリングして、三相交流出力として出力する。
異なる入力電圧用の複数の一次側入力端子を有する変圧器32cと、変圧器32cの一次側入力端子への車載バッテリ40の接続を切り替える電圧切替回路32bとを設けることにより、電圧の異なる複数の車載バッテリのいずれかを使用することが可能となり、利便性が向上する。
図3において、手動式の入力電圧切替スイッチ33の代わりに、車載バッテリ40の電圧値を検出して、自動で直流・交流変換回路32内の変圧器32cの一次側入力端子への接続切替を行う自動式の入力電圧切替装置を設けてもよい。
図3において、入力電圧検出器34は、直流電圧計と表示部とを含み、遮断器31から直流・交流変換回路32へ入力される直流電圧の大きさを検出し、検出した電圧の大きさを表示部に表示する。また、出力電圧検出器35は、交流電圧計と表示部とを含み、直流・交流変換回路32から出力される交流電圧の大きさを検出し、検出した電圧の大きさを表示部に表示する。
なお、出力電圧検出器35は、直流・交流変換装置30内に設ける代わりに、図1の電源切替装置20の出力側に設けてもよい。
直流・交流変換装置30の入力系統または出力系統において故障が発生した場合、故障個所の特定は難しく、テスターなどの測定機器を用いて入力ライン及び出力ラインの電圧の測定を行う作業は、災害や停電などの非常時には困難である。入力電圧検出器34を用いて、直流・交流変換装置30へ入力される直流電圧の大きさを検出して表示し、また、出力電圧検出器35を用いて、直流・交流変換装置30から出力される交流電圧の大きさを検出して表示するので、故障個所が特定し易くなり、メンテナンス上の利便性が向上する。入力電圧検出器34及び出力電圧検出器35の表示部は、例えば7セグメントの数字表示器や液晶表示装置などを用いると、視覚による認識性が良くなる。
図5は、入力電圧検出器及び出力電圧検出器の表示と、故障個所とを説明する図である。図5(a)は、車載バッテリ40から開閉体装置10の制御装置18への電力の供給経路を示す図である。なお、図5(a)では、電源変換切替装置50内の遮断器31及び電源切替装置20が省略されている。以下、車載バッテリ40の電圧を、例えば、48Vの直流電圧とする。そして、直流・交流変換回路32は、入力電圧の減圧率が-20%になるまでは200Vの交流電圧の出力を維持し、入力電圧の減圧率が-25%になると100Vの交流電圧を出力し、入力電圧の減圧率が-30%に達すると出力電圧が0Vとなる仕様で設計されているものとする。
この場合、図5(b)において、入力電圧検出器34の表示から、入力電圧の減圧率が-20%になるまでは、出力電圧検出器35の表示が200Vであれば、車載バッテリ40及び直流・交流変換回路32に故障個所は無いと判断することができる。一方、このとき出力電圧検出器35の表示が200V未満であれば、故障個所は直流・交流変換回路32であると判断することができる。
入力電圧検出器34の表示から、入力電圧の減圧率が-25%であるとき、出力電圧検出器35の表示が100Vであれば、故障個所は車載バッテリ40であると判断することができる。一方、このとき出力電圧検出器35の表示が100V未満であれば、故障個所は車載バッテリ40及び直流・交流変換回路32であると判断することができる。
入力電圧検出器34の表示から、入力電圧の減圧率が-30%であるとき、故障個所は少なくとも車載バッテリ40であると判断することができる。このとき、出力電圧検出器35の表示は0Vとなるが、故障個所に直流・交流変換回路32が含まれるか否かは、判断することができない。
そして、車載バッテリ40及び直流・交流変換回路32に故障個所が無いと判断することができるにもかかわらず、開閉体装置10が正常に動作しない場合は、制御装置18以降の装置に不具合があるものと判断することができる。
図1は、直流の車載バッテリ40(外部電源)の電圧を交流の商用電源の電圧に変換する電源変換切替装置50の例を示しているが、被供給設備が直流用の電気機器(モータなど)で構成されている場合、電源変換切替装置は、直流―交流変換を行う必要はない。
図1に示した実施の形態によれば、車載バッテリ40の電力を商用電源と同じ電圧の電力へ変換する直流・交流変換装置30と、直流・交流変換装置30の出力を制御装置18へ供給可能とする電源切替装置20とを、電源変換切替装置50の1つの制御盤内に一体化するので、操作性及びメンテナンス上の利便性が向上する。
また、直流・交流変換装置30と電源切替装置20とをケーブルなどで接続する必要がなく、準備作業が低減すると共に、必要な機材の収納性が向上する。
さらに、直流・交流変換装置30と電源切替装置20とを別々の装置として設ける場合に比べ、直流・交流変換装置30及び電源切替装置20に必要な部品の重複が回避されて部品点数が削減されるとともに、配線・配管部材が削減される。従って、装置の設備費用を削減することが可能になるとともに、装置の設置スペースが小さくなる。また、組み立て時の配線・配管作業も低減する。
図6は、本発明の他の実施の形態による開閉体装置であるシャッター装置の概略構成を示す図である。また、図7は、図6に示したシャッター装置内の各装置の動作を説明する図である。本実施の形態では、電源変換切替装置50’内に、図1に示した実施の形態の電源切替装置20の代わりに、電源切替スイッチ21が設けられている。電源切替スイッチ21は、停電時など商用電源の供給が無い場合に、操作者が手動で切り替えるための手動スイッチである。その他の構成は、図1に示した実施の形態と同様である。
図6に示した実施の形態によれば、手動式の電源切替スイッチ21により、直流・交流変換装置30の出力を、開閉手段の動作を電動で制御する制御装置18へ供給することが可能となり、自動式の電源切替装置20を設ける場合に比べ、装置の設備費用を削減することが可能になるとともに、装置の設置スペースが小さくなる。
以上説明した実施の形態によれば、通常時には商用電源を用いて動作される開閉体装置を、停電時など商用電源の供給が無い場合にも容易に動作させることが可能となる。
本発明の開閉体装置としては、例えば、シャッター装置、窓シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、移動間仕切装置、引き戸装置、開き戸装置、折れ戸装置、門扉装置、オーニング装置、防水板装置などにも適用可能である。
なお、上述の実施の形態では、直流を交流に変換するインバータ回路を例に説明したが、インバータには、直流を直流、交流を直流、又は交流を交流に変換するコンバータ回路を含むものである。
10…開閉体装置
11…シャッターケース
12…シャッターカーテン
13,14…ガイドレール
15…巻取シャフト
16…チェーン
17…モータ
172…位置検出装置
18…制御装置
185…障害物感知器
19…操作スイッチ
19A…上昇(開)ボタン
19B…停止(停)ボタン
19C…下降(閉)ボタン
20…電源切替装置
21…電源切替スイッチ
30…直流・交流変換装置
31…遮断器
32…直流・交流変換回路
33…入力電圧切替スイッチ
34…入力電圧検出器
35…出力電圧検出器
40…車載バッテリ
50,50’…電源変換切替装置

Claims (8)

  1. 開口部の周縁部に設けられた開閉手段と、
    前記開閉手段を電動で動作させるための開閉機と、
    前記開閉機を駆動して、前記開閉手段の動作を電動で制御する制御手段と、
    外部電源としてのバッテリに接続され、前記バッテリから入力された電力を商用電源と同じ電圧の電力へ変換して出力する変換手段、及び、前記商用電源の供給が無い場合に前記変換手段の出力を前記制御手段へ供給可能とする電源切替手段を、1つの制御盤内に搭載した電源変換切替装置とを備えたことを特徴とする開閉体装置。
  2. 請求項1に記載の開閉体装置において、前記電源変換切替装置の前記電源切替手段は、前記商用電源の供給がある時には、前記商用電源の電力を前記制御手段へ供給することを特徴とする開閉体装置。
  3. 請求項1、又は2に記載の開閉体装置において、前記電源変換切替装置の電源切替手段は、前記商用電源の供給が無いことを検出して、前記変換手段の出力を前記制御手段へ自動的に供給する自動式の電源切替装置であることを特徴とする開閉体装置。
  4. 請求項1、又は2に記載の開閉体装置において、前記電源変換切替装置の電源切替手段は、前記商用電源の供給が無いときに、操作者が手動で切り替える手動式の電源切替スイッチであることを特徴とする開閉体装置。
  5. 請求項1、2、3、又は4に記載の開閉体装置において、前記電源変換切替装置は、前記バッテリからの入力電流が所定値に達したとき、前記バッテリからの入力電流を遮断する遮断器を有することを特徴とする開閉体装置。
  6. 請求項1、2、3、4、又は5に記載の開閉体装置において、前記電源変換切替装置は、入力電圧の大きさを検出して表示する入力電圧検出手段と、出力電圧の大きさを検出して表示する出力電圧検出手段とを有することを特徴とする開閉体装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5、又は6に記載の開閉体装置において、前記電源変換切替装置の前記変換手段は、車両に搭載された前記外部電源としての車載バッテリに接続され、前記車載バッテリから入力された電力を、前記商用電源と同じ電圧の電力へ変換することを特徴とする開閉体装置。
  8. 請求項7に記載の開閉体装置において、前記電源変換切替装置の前記変換手段は、電動フォークリフトに搭載された前記車載バッテリに接続され、前記車載バッテリから入力された電力を、前記商用電源と同じ電圧の電力へ変換することを特徴とする開閉体装置。
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