JP5301077B2 - 開閉体装置 - Google Patents
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Description
開閉体手段は、ビル、住宅、工場、倉庫等の建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部などを開閉移動するものや閉移動だけするシャッターカーテンなどの開閉部材や閉部材で構成され、災害発生時や閉店時などに防火・防煙・防水・防風・防犯などのために開口部を仕切るために繰り出される。開閉体手段が、例えば防火区画形成用の防火・防煙シャッターカーテンの場合には、建物などの開口部の周縁部の一つである上部に収納され、まぐさなどを通過して防火シャッターカーテンが下降し、開口部を閉鎖する。これ以外にも開閉体手段が開口部の側部に収納され横引き方式で開閉移動したり、開口部の下部に収納され上昇方式で開閉移動したりすることもある。また、開閉体手段には、閉鎖によって開口部を全閉できるものも全閉できないものも含む。人為的な操作信号は、例えば非常用シャッター閉鎖ボタンなどのような操作ボタンが人為的に操作されることによって発生する。また、操作信号とは異なる信号としては、火災時などに発生される防災信号又は非常閉鎖信号などがある。自動閉鎖手段は、これらの信号を入力することによって、防火シャッターカーテンを下降させ、開口部を閉鎖する。このような防火シャッターカーテンなどには一例として開閉中に障害物などへの接触を検出する障害物感知手段がその閉鎖側先端部の座板上に設けられており、障害物の感知に応じてシャッターカーテンにその回避動作を行わせるようになっている。ここでの回避動作には、シャッターカーテンの降下を停止させたり、停止までには到らずに降下速度を抑制したり、感知した状態からシャッターカーテンを逆に上昇させたりする場合を含む。
また、障害物感知手段には、閉鎖側先端部の座板などに設けられる接触式のものやエリアセンサなどのように非接触式にて感知するものを含む。従って、自動閉鎖時にシャッターカーテンが自重下降している際に座板が障害物に接触した場合等に、シャッターカーテンは回避動作を行う。このようにシャッターカーテンの自重下降中に閉鎖側先端部等に設けられた障害物感知手段を正常に動作させるためには、商用電源の供給が困難な状況でも、安定して電力を供給することのできる予備電源などの電源手段を設けることが行われている。通常、予備電源などの電源手段は、乾電池などのように使い切るタイプの電源や充電式のリチウムイオン充電池やその他のバッテリーなどから構成されており、長期間の使用による寿命を有する。従って、予備電源などの電源手段を設置した場合、その定期的な交換等を行ったりする保守点検等を実施する必要がある。
この発明では、電池試験手段を設け、予備電源などの電源手段の電気容量の残量が少なくなったこと(なくなったことを含む)を所定の周期で試験し、その試験結果を通報手段で通報し、予備電源などの電源手段の点検や交換等が必要となったことを早期に管理者等に通報するようにした。ここでの所定の周期とは、1週間毎、1月毎などのように一定の期間毎にという意味である。このように、所定の周期で電源試験手段が電気容量の試験を行い、その結果を通報するようにしたので、管理者による定期的な試験と試験との間でも定期試験が行われるようになるので、予備電源などの電源手段を正常に動作させることが可能となる。
これは、予備電源などの電源手段には、使用期限があるので、その使用期限前に定期的に保守点検を行い、使用期限に近い予備電源などの電源手段を定期的に交換する必要があるので、この発明では、その使用期限に対応した期間を計時し、交換時期に近づいた時点でその電源手段が定期的な交換時期に達したことを視認可能に表示するようにしたものである。これによって、予備電源などの電源手段の定期的な交換が促進され、予備電源などの電源手段を正常に動作されることが可能となる。
ことにある。
これは、電池試験手段による試験の結果、電源手段の電気容量の残量が少なくなった(なくなったことを含む)と判定した場合、そのときの電気容量の残量を表示するようにしたものである。管理者等はこの表示手段の表示内容を視認することによって、電源手段の点検や交換等が必要となったことを早期に知ることができる。
これは、予備電源などの電源手段の電気容量の残量が少なくなったこと(なくなったことを含む)を表示する表示手段を、非常用シャッター閉鎖ボタンを収納している筐体内であって、この筐体の一部に設けられた押し破り可能な透明パネルを介して視認可能な位置に設け、この表示手段によって、予備電源などの電源手段の点検や交換等が必要となったことを早期に管理者等に通報するようにしたものである。このように既存の筐体の透明パネルを利用することによって、表示手段を設けるために特別の加工などを施すこともなく、表示手段を視認可能に設けることができ、筐体自身の意匠性も向上させることができる。
これは表示手段を筐体内の非常用シャッター閉鎖ボタンである操作子手段の近傍に設けるようにしたものである。操作子手段の近傍に設けることによって、透明パネルからの視認性が向上する。
これは、表示手段を非常用シャッター閉鎖ボタンである操作子手段と一体に構成することによって、透明パネルからの視認性をさらに向上させるようにしたものである。
これは、予備電源などの電源手段は、通常、危害防止用連動中継器などの中に収納されており、この中継器はさらに、スペース上の問題などから、シャッターケース内に収納されていることがほとんどである。従って、予備電源などの電源手段を交換する場合、次のような問題が発生する。作業スペースが狭く、暗くて交換作業を行うのが困難な場合がある。シャッターケース内で人目につかないところに予備電源などの電源手段が設置されているので、電池交換の意識が薄くなるおそれがある。この発明では、非常用シャッター閉鎖ボタンなどの操作子手段を収納している筐体又はその近傍に内に予備電源などの電源手段を設置するようにした。これによって、電源手段の交換が楽になると共に目につきやすい手元に設置されているので、定期交換の意識を高めることも可能となる。
これは、電源手段を2つ設け、それぞれ別系統で自動閉鎖手段及び障害物感知手段に電力を供給するようにしたものである。このように電源手段を少なくとも2つ設けることによって、一方の電源手段が寿命で使えなくなったり、何らかの不具合で使えなくなった場合でも、他方の電源手段から電力を供給することができるので、電源手段による動作の安全性を高めることができる。また、2つの電源手段をその寿命の約半分で交互に交換することによって、電源手段の寿命切れ状態の発生を少なくすることができる。
なお、本発明の開閉体装置の各特徴に記載の「視認可能に表示する」文言には、間接的に視認できれば良く、反射・透過・半透過などで表示内容を視覚的に認識できれば良いことを含むものである。また、その表示の態様としては、どのようなものでもよく、例えば、発光の有無(または明るさ)の相違による表示、光の点滅態様の相違による表示、発色の相違による表示、向きの相違による表示、形状(突出片の突出の大小など)の相違による表示、表示文字(記号)や表示態様などの相違による表示、メーター表示による表示や動きの相違による表示など種々のものがあげられるが、単純な発光の有無による表示とすることによって複雑な構造を必要としない上に視認性もよいという利点がある。
なお、上述の実施の形態では、電気式手動閉鎖装置である手動閉鎖装置7(非常用シャッター閉鎖ボタン8)は予備電源53から出力の供給を受けて動作する場合について説明したが、手動閉鎖装置7(非常用シャッター閉鎖ボタン8)を動作させるための専用の予備電源を予備電源53とは別途に設け、この場合にもその残量を表示するようにしてもよい。
各LEDを発光させるための電力は、商用電源から供給するようにしてもよいし、予備電源から供給するようにしても良い。
充電式の電源を、乾電池などのように使い切るタイプの電源に置き換えても良く、この場合は充電を行なわないので、充電装置は無効にするか、不要となる。また、この場合は、非常時や保守点検時など以外に使用しないのであれば、商用電源からの電力供給はなくても良い。
商用電源の停電時に、動作上、電力供給が必要な機器には、直流24V信号などによって危害防止用連動中継器5から電力供給を行なっても良く、また、危害防止用連動中継器5から電力供給があった際には制御モードを非常時用に切り替えるようにしても良い。
2…ブレーキ
3…自動閉鎖装置
4…シャッターカーテン
5…危害防止用連動中継器
7…電気式手動閉鎖装置
8…非常用シャッター閉鎖ボタン
9…座板スイッチ
10…防火シャッター装置
11…信号コード
12…リミットスイッチ
14…残量表示灯(LED)
15…感知器
16…商用電源
17…有線式障害物感知装置
51…電源回路
52…充電装置
53,531,532…予備電源(蓄電池)
53a…コネクタ
54…電源切り替え装置
55,55a,55b,551,552…制御回路
41,42…コネクタ
111,112…信号線
115…抵抗
61…端子台
62…開ボタン
63…閉ボタン
64…停ボタン
65…電源灯
66…作業確認灯
67…ヒューズ断灯
68…電池試験表示灯
69…非常用シャッター閉鎖ボタン
6a…復旧ボタン
6b…電池試験ボタン
6d…防災信号
6c…端子台
6e…全閉信号
6f…電源異常信号
71…筐体
72…蓋
73…鍵
74…透明パネル(押し破りキャップ)
81…復旧ボタン
82…電池試験ボタン
83…電気試験表示灯(LED)
92…防災用連動制御器
Claims (11)
- 開口部の周縁部上部に設けられた開閉体手段と、
前記開閉体手段の動作経路上で障害物を感知した場合に閉動作中の前記開閉体手段に回避動作を行わせる障害物感知手段と、
人為的に操作された非常用シャッター閉鎖ボタンからの操作信号や単発の防災信号の入力に応じて連続的な作動信号を出力すると共に前記障害物感知手段に電力を供給する中継器手段と、
前記非常用シャッター閉鎖ボタンを収容する筐体内又はその筐体の近傍に設けられ、前記中継器手段からの電力によって通常は充電状態にあり、停電時などの非常時にだけ前記作動信号となる電力を前記中継器手段に供給する予備電源手段と、
前記作動信号の入力に応じて前記開閉体手段を自重で閉動作させると共にブレーキの動作及び解除によって前記開閉体手段に前記回避動作を行わせる自動閉鎖手段と、
前記予備電源手段の電気容量の残量を所定の周期で試験してその試験結果を示す信号を出力すると共に前記予備電源手段の交換の時期を計時し、交換時期が近づいた時点で交換時期であることを示す信号を出力する電池試験手段と、
前記電池試験手段から出力される前記試験結果を示す信号及び前記交換時期であることを示す信号に対応した通報を行う通報手段と
を備えたことを特徴とする開閉体装置。 - 請求項1に記載の開閉体装置において、
前記通報手段は、前記試験結果を示す信号及び前記交換時期であることを示す信号に対応して前記試験結果及び前記交換時期を視認可能に表示することを特徴とする開閉体装置。 - 請求項1又は2に記載の開閉体装置において、
前記電池試験手段が前記電気容量の残量が少なくなったと判定した場合に、その判定結果を視認可能に表示する表示手段を備えたことを特徴とする開閉体装置。 - 請求項1に記載の開閉体装置において、
前記非常用シャッター閉鎖ボタンは、前記筐体の一部に設けられた押し破り可能な透明パネルを介して人為的に操作されることによって前記操作信号を出力し、
前記通報手段は、前記筐体内に設けられ、前記電池試験手段の試験結果を前記透明パネルを介して視認可能に表示する表示手段から構成されることを特徴とする開閉体装置。 - 請求項4に記載の開閉体装置において、
前記表示手段は、前記非常用シャッター閉鎖ボタンの近傍であって、前記透明パネルを介して視認可能な位置に設けられることを特徴とする開閉体装置。 - 請求項4に記載の開閉体装置において、
前記非常用シャッター閉鎖ボタン自身が前記表示手段として前記電池試験手段の試験結果を前記透明パネルを介して視認可能に表示することを特徴とする開閉体装置。 - 請求項1から6までのいずれか1に記載の開閉体装置において、
操作されることによって前記電池試験手段に前記予備電源手段の電気容量の残量試験を行わせる電池試験ボタンを前記筐体内に設けたことを特徴とする開閉体装置。 - 請求項1から7までのいずれか1に記載の開閉体装置において、
前記中継器手段は、前記非常用シャッター閉鎖ボタンからの操作信号の入力に応じて電力を供給する第1の制御手段と、防災信号の入力に応じて電力を供給する第2の制御手段とを備え、
前記自動閉鎖手段は、前記第1及び第2の制御手段の少なくとも一方から供給される前記電力によって前記開閉体手段を自重で閉動作させると共にブレーキの動作及び解除によって前記開閉体手段に回避動作を行わせることを特徴とする開閉体装置。 - 請求項8に記載の開閉体装置において、
前記予備電源手段は、第1及び第2の予備電源手段を備え、前記第1の予備電源手段は前記第1及び第2の制御手段を介してそれぞれ別系統で前記自動閉鎖手段及び前記障害物感知手段に電力を供給し、前記第2の予備電源手段も同様に前記第1及び第2の制御手段を介してそれぞれ別系統で前記自動閉鎖手段及び前記障害物感知手段に電力を供給するように構成したことを特徴とする開閉体装置。 - 請求項1から9までのいずれか1に記載の開閉体装置において、
前記中継器手段は、操作されることによって前記電池試験手段に前記予備電源手段の電気容量の残量試験を行わせる電池試験ボタンと、前記電池試験手段の試験結果を表示する電池試験表示灯を備えたことを特徴とする開閉体装置。 - 請求項8に記載の開閉体装置において、
前記中継器手段は、商用電源を直流電圧に変換して出力する電源手段と、
前記電源手段からの前記直流電圧を用いて前記予備電源手段を充電する充電手段と、
前記電源手段又は前記予備電源手段のいずれか一方の電源を選択的に切り替えて前記第1及び第2の制御回路に直流電圧を供給する電源切り替え手段とを備えたことを特徴とする開閉体装置。
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