JP2022046980A - 浴槽用手摺および手摺付き浴槽 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022046980000001
【課題】浴槽内の長手方向の中央部に設けることで、浴槽の出入りや立ち座り、体の引き起こしだけでなく、入浴中の姿勢保持に対しても有効であり、更に入浴時の体の向きを自由にすることができる手摺を提供する。
【解決手段】手摺10は、水平方向に設けられる横手摺部11と、横手摺部11に対し直角に設けられる縦手摺部12と、を備え、横手摺部11の両端は浴槽1の内部の第1側面2に固定され、縦手摺部12は横手摺部11の中央に位置するように固定され、縦手摺部12の下端部は横手摺部11の下方に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、浴槽用手摺および手摺付き浴槽に関する。
一般的な住宅や介護施設等に設けられる浴槽内に、入浴者を補助するために手摺を設けることがある。
例えば、背あて部が傾斜し、仰向けに寝ているような状態で入浴する浴槽において、入浴者が起き上がり、かつ立ち上がることを補助する目的の手摺がある。この手摺は、円弧状の形状を有する部材が、浴槽内の長手方向に傾斜状に設けられている。すなわち、浴槽に座ったとき(浴槽の底面に尻をつけたとき)の、足側から上体側にかけて、手摺の位置が下がるように設けられている。このことによって、仰向けに寝ているような状態から、上体側の低い場所に位置する手摺を掴んで上体を起き上がらせ、足側の高い場所に位置する手摺を掴んで浴槽内から立ち上がれるように補助している(特許文献1)。
また、浴槽内に半身浴ステップを備えた浴槽において、半身浴時と全身浴時の両方における入浴姿勢を補助することを目的とした手摺がある。この手摺も、上述の手摺と同様に、円弧状の形状を有する部材が、浴槽内の長手方向に傾斜状に設けられている。この浴槽における半身浴ステップは、手摺が高い位置にある側に設けられている。すなわち、半身浴ステップが設けられていない側の手摺が、低い場所に位置する。
このことによって、まず、半身浴ステップに腰掛けて半身浴をしているときは、高い位置にある手摺を把持して姿勢を保持する。半身浴ステップのない側に座って全身浴をしているときは、低い位置にある手摺を把持して姿勢を保持する。さらに、これらの手摺が傾斜状に一部材で設けられていることにより、入浴者の身長差に対応して任意の場所を掴めるよう補助している(特許文献2)。
特開2019-170531号公報 特開2006-130136号公報
しかしながら、上述の通り、これらの手摺は浴槽内において傾斜状に設けられている。
ここで、浴槽内に座った状態で手摺を掴むとき、手のひらが体の内側に面する。すなわち、人差し指及び親指がある側が上方を向く。
また、手摺は上体側から足側にかけて手摺の位置が上がるように設けられている。このため、浴槽内に座った状態で手摺を掴むと、小指で掴んでいる部位が最も上体に近い場所にあり、人差し指及び親指で掴んでいる側が最も上体側から離れた位置にある。
そのため、浴槽内に座った状態で当該手摺を掴んで姿勢を保持すると、手首が前方にねじれた状態(手首の親指が上ではなく前を向いた状態)となる。
更に、このような形状の手摺を有した浴槽は、例えば、全身浴をするとき、手摺が低い位置にある側に上体を向けて入浴しないと、浴槽内に座った状態で、低い位置にある手摺を掴むことができない。すなわち、手摺が本来の目的を果たさない。よって、入浴する際の体の向きが一方向に限定される。この場合、様々な特徴を有する身体状況の入浴者に対応することが難しくなる。例えば、入浴者がどちらか一方の足しか上げることができない片麻痺の状態であった場合、麻痺している側によっては、足を上げて浴槽内に入った後に体を反転させる必要があり、入浴時に負担となる。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、浴槽内の長手方向の中央部に設けることで、浴槽の出入りや立ち座り、体の引き起こしだけでなく、入浴中の姿勢保持に対しても有効であり、更に入浴時の体の向きを自由にすることができる浴槽用手摺および手摺付き浴槽を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る浴槽用手摺は、水平方向に設けられる横手摺部と、前記横手摺部に対し直角に設けられる縦手摺部と、を備え、前記横手摺部の両端は浴槽の内側の側面に固定され、前記縦手摺部は前記横手摺部の中央に位置するように固定され、前記縦手摺部の下端部は前記横手摺部の下方に位置している。
この発明によれば、縦手摺部は横手摺部の中央に位置するように固定され、下端部は横手摺部の下方に位置している。このことによって、まず、横手摺部を掴むことで、浴槽の出入りや立ち座りを補助することができる。また、縦手摺部を掴むことで、入浴中の姿勢保持や、体の引き起こしを補助することができる。すなわち、入浴者が浴槽に出入りするときの動作及び、入浴中の姿勢を総合的に補助することができる。
ここで、縦手摺部は水平に設けられた横手摺部に対し直角に設けられている。そのため、浴槽内に座った状態で縦手摺部を掴んだとき、小指で掴んでいる部位と、人差し指及び親指で掴んでいる部位において、上体からの距離の差が生じない。すなわち、浴槽内に座った状態で手摺を掴んだとき、手首がねじれた状態にならずに姿勢を保持することができる。これらの効果は、入浴時の浮力に対して自力での姿勢保持が難しくなっている高齢者等に対して、特に顕著な効果をもたらす。入浴時の体の向きが一方向でもその逆方向であっても、同等の効果をもたらす。
また、横手摺部を縦手摺部によって補強することができる。すなわち、横手摺部を長くしても強度が確保することができる。よって、横手摺部をより浴槽内に広く設定することができる。結果として、入浴者が浴槽内を出入りする際に掴む範囲を広くすることができる。更に、比較的安価な材料を用いても強度を確保しやすくすることができる。
また、縦手摺部が、横手摺部に対して垂直に設けられている。そのため、縦手摺部が傾斜している場合とは異なり、入浴者が、縦手摺部に対して、横手摺部の長手方向の一方側、他方側のどちら側から手を近づけても、手首をねじることなく縦手摺部を掴むことができる。よって、浴槽内に座る入浴者の向きに制限が生じない。
このように、入浴者の向きに制限が生じないことで、例えば、手摺を浴槽の左右の壁面の片側のみに設けた場合であっても、片麻痺の入浴者の入浴時に、手摺を活用することができる。例えば、右半身が麻痺している入浴者の場合には、入浴者に対して手摺が左側に位置するように、入浴者の入浴方向を調整することができる。結果として、手摺が1つでも十分となり、手摺を2つ設ける必要がなくなる。
更に、縦手摺部の下端部に曲げ形状を持たせることなく、アームレストの上面に取り付けることができる。これにより、縦手摺部に生じる上下方向の力を、アームレストによって受け止めることができる。すなわち、縦手摺部の下端部に曲げ形状を持たせて浴槽の側面に取り付け、浴槽の側面に上下方向の力を受け止めさせる必要がない。そのため、浴槽の側面に余分な力を負荷することなく、縦手摺部の強度を確保することができる。加えて、浴槽内において縦手摺部の下端部が邪魔になることを防ぐことができる。
また、前記横手摺部及び前記縦手摺部と、前記浴槽の側面との隙間が、隙間を有する部位における50%以上の範囲で均一になっていてもよい。
この発明によれば、横手摺部及び縦手摺部と、浴槽の側面との隙間が、隙間を有する部位における50%以上の範囲で均一になっている。このことによって、入浴者の手が手摺と浴槽の側面との隙間に入り込んだとき、手を隙間の中で別の部分に移動させたことで手を抜き出すことが困難になることを防ぐことができる。
また、前記縦手摺部と前記浴槽の側面との隙間が、上方から下方にかけて大きくなっていてもよい。
この発明によれば、縦手摺部と浴槽の側面との隙間が、縦手摺部の上方から下方にかけて大きくなっている。このことによって、例えば、入浴者が浴槽に入った直後に縦手摺部の上方を掴み、その後脱力することで手が下方に移動した場合に、縦手摺部と浴槽の側面との隙間から手を抜き出すことを容易に行うことができる。
また、前記横手摺部の長手方向において、前記縦手摺部の幅が下方から上方にかけて大きくなっていてもよい。
この発明によれば、横手摺部の長手方向において、縦手摺部の幅が下方から上方にかけて大きくなっている。ここで、手摺の握りやすさにおいては、縦手摺部の幅が比較的大きいことが好ましい。また、縦手摺部と浴槽の側面との隙間における手の抜きやすさにおいては、手摺の幅が比較的小さいことが好ましい。更に、入浴者が縦手摺部を掴む際、入浴者の手は親指及び人差し指のある側が上方を向く。
すなわち、縦手摺部の上側を太くすることで握りやすさを、下側を細くすることで手の抜きやすさを確保することができる。更に、縦手摺部の上端部は横手摺部の中央に取付けられる。すなわち、縦手摺部の上方が太くなることで横手摺部への取付け部の強度を確保することができる。
また、前記手摺と、前記浴槽と、を備えた手摺付き浴槽であって、前記縦手摺部の下端部は、前記浴槽内に設けられたアームレストの上面に固定されている、手摺付き浴槽としてもよい。
この発明によれば、浴槽と手摺とを備えている。このことによって、入浴者が浴槽内に入る際の動作と、入浴中の姿勢と、入浴者が浴槽から出る際の動作を総合的に補助することができる。更に、縦手摺部の下端部が浴槽内に設けられたアームレストの上面に固定されている。ここで、アームレストとは、浴槽の側面から内側に向けて突出するように設けられた段差である。入浴者はその段差の上面に腕を置くことで、楽な姿勢を取ることができる。すなわち、アームレストの上面に縦手摺部の下端部が固定されていることで、入浴者はアームレストの上面に腕を置いた状態で縦手摺部を掴むことができる。このことによって、入浴者の腕が安定し、より身体に負担をかけずに縦手摺部を掴むことができる。
また、前記浴槽は長手方向及び短手方向において対称の形状を有していてもよい。
この発明によれば、浴槽が長手方向及び短手方向において対称の形状を有している。このことによって、入浴者は、浴槽内における入浴時の体の向きを自由にすることができる。すなわち、例えば、入浴者がどちらか一方の足しか上げることができない片麻痺の状態であった場合等に、体の向きを浴槽の形状に合わせる必要がなくなる。すなわち、入浴時の負担をより少なくすることができる。
また、前記手摺は前記浴槽の内部の側面の片側に設けられていてもよい。
この発明によれば、手摺が浴槽の内部の側面の片側に設けられている。このことによって、片側に手摺を設けることのみによって本願発明に係る課題を解決することができる。更に、手摺を複数設ける場合よりも、より経済的な手摺付き浴槽を提供することができる。
本発明によれば、浴槽内の長手方向の中央部に設けることで、浴槽の出入りや立ち座り、体の引き起こしだけでなく、入浴中の姿勢保持に対しても有効であり、更に入浴時の体の向きを自由にすることができる手摺を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る手摺を有する浴槽を示す斜視図である。 図1に示す浴槽の断面図である。 図1に示す浴槽における手摺の正面図である。 図3に示す手摺におけるIV-IV方向の断面図である。 図3に示す手摺におけるV-V方向の断面図である。 図3に示す手摺におけるVI-VI方向の断面図である。 本発明の一実施形態に係る浴槽内において、入浴者が縦手摺部を掴んでいる状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る浴槽内において、入浴者が横手摺部を掴んでいる状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る浴槽用手摺及び手摺付き浴槽を説明する。
図1に示すように、手摺付き浴槽100は、浴槽1と、手摺(浴槽用手摺)10と、を有する。図2に示すように、浴槽1は、湯溜めの内側空間を画成する一対の第1側面2と一対の第2側面3と底面4とを備え、さらに框やエプロンを有している。第1側面は、アームレスト5を備える。
第1側面2は、浴槽1の長手方向の内側側面である。図2に示すように、第1側面2の一方には、手摺10の横手摺部11が取付けられる。図7に示すように、第1側面2は、入浴者50が浴槽1内に座った際、入浴者50の体の側面に面する。第1側面2は、浴槽1の短手方向に、対称に設けられている。第1側面2の水平方向の両端部は、第2側面3と繋がっている。
第2側面3は、浴槽1内側の短手方向の側面である。図7に示すように、第2側面3は、入浴者50が浴槽1内に座った際、入浴者50の正面及び背面に面する。すなわち、第2側面3は、入浴者50の向きによっては入浴者50の背もたれとなる。第2側面3は、浴槽1の長手方向に、対称に設けられている。第2側面3の水平方向の両端部は、第1側面2と繋がっている。各側面は、底面4に向かって狭まるよう僅かに傾斜している。
浴槽1の底面4は、入浴者50が入浴時に座る部位である。底面4の短手方向の両端部は、第1側面2と繋がっている。更に、底面4の長手方向の両端部は、第2側面3とつながっている。底面4は、平面視長方形状で、浴槽1の長手方向及び短手方向において対称の形状をしている。
アームレスト5は、入浴者50が浴槽1の内部に座った際、腕を置く場所である。これによって、入浴者50が入浴時に楽な姿勢を取ることができる。アームレスト5は、図6に示すように、浴槽1内側の第1側面2から浴槽1の内側に向けて突出するように第1側面2に設けられた段差である。アームレスト5の上面は、浴槽1の内側にむかって僅かに下向きになっている。本実施形態において、図6に示すように、アームレスト5の上面には、縦手摺部12の下端部が取付けられる。また、アームレスト5は、浴槽1の長手方向に、対称に設けられている。
上述のように、浴槽1の形状は、長手方向及び短手方向において対称の形状を有している。
なお、浴槽1は、例えば、工場においてハンドレイアップ成形で製造されるFRP製浴槽が挙げられる。
図2に示すように、浴槽1に設けられる手摺10は、横手摺部11と、縦手摺部12と、を有する。横手摺部11は、第1側面2に水平方向に取り付けられている。縦手摺部12は、横手摺部11の中央に位置するように固定され、横手摺部11の中央から底面4に向けて延びている。縦手摺部12の下端部はアームレスト5の上面に取り付けられている。縦手摺部12の上端部は、横手摺部11に交わり、一体となっている。すなわち、手摺10は、浴槽1に対して3点で固定されている。なお、本実施形態において、手摺10は、2つの第1側面2の片側(1つの第1側面2のみ)に設けられている。また、手摺10は、浴槽1において、縦手摺部12が浴槽1内の長手方向の中央に位置するように設けられている。
横手摺部11は、入浴者50が浴槽1内に入ってから底面4に座るまでの動作、あるいは底面4から立ち上がって浴槽1から出るまでの動作を補助する。具体的には、これらの動作の際に入浴者50が横手摺部11を掴み、腕力によって脚力を補助するために用いる。図4及び図5に示すように、横手摺部11は、長手方向の両端部が、第1側面2にボルト2aによって取り付けられている。
図4に示すように、浴槽1の平面図視点において、横手摺部11の中央部分(両端部以外の部分)は、第1側面2に平行に位置している。横手摺部11の両端部は、第1側面2に取り付けるために曲がり形状を有している。
図6に示すように、本実施形態における横手摺部11は、軸方向において上下方向に長い楕円形状の断面を有する。また、横手摺部11の上下方向の幅(短径)は26mm程度であり、浴槽1の短手方向の幅(長径)は30mm程度である。また、図3に示すように、横手摺部11の上下方向の厚さは、浴槽1の長手方向の中央から両端部に向けて大きくなっている。
更に、本実施形態において、横手摺部11の両端部の曲がりの半径は、浴槽1の平面図視点(図4に示す視点)における曲がり方向の内側の半径よりも、外側の半径の方が大きい(例えば、曲がりの内側の半径が50mmに対して、曲がりの外側の半径が160mm)。
すなわち、横手摺部11の曲がり部において、上述の長径に相当する長さが大きくなっている。このことによって、横手摺部11が浴槽1の長手方向に接する領域が大きくなる。
更に、横手摺部11の上下方向の厚さが浴槽1の長手方向から両端部に向けて大きくなっている。このことによって、横手摺部11が浴槽1の上下方向に接する領域が大きくなる。
すなわち、横手摺部11の両端部が第1側面2に接する面積は、横手摺部11の直線部の断面積よりも大きい。これにより、ボルト2aの挿入部周辺の面積を十分に確保している。すなわち、横手摺部11を第1側面2に固定するボルト2aの周辺の強度を十分に確保している。
更に、曲がり形状の外側をなだらかにすることで、浴槽1内で横手摺部11が入浴者50の邪魔になることを防ぐ。
本実施形態において、第1側面2と横手摺部11との隙間は、30mm~50mm程度であることが好ましい。また、入浴者50の手が隙間に完全に入り込むと、抜き出しづらくなることがある。そのため、入浴者50の手が隙間に入りづらく、かつ横手摺部11を握りやすくするためには、第1側面2と横手摺部11との隙間は、32mm~34mm程度であることがより好ましい。
また、横手摺部11と第1側面2との間で、上述の隙間は、隙間を有する部位における50%以上の範囲で均一になっていることが好ましく、70%以上の範囲で均一になっていることがより好ましい。このように十分な隙間を有する範囲を確保することで、例えば、入浴者50の手が横手摺部11両端部の固定部付近の隙間が狭い部分に入り込んでも、十分な隙間を有する場所に手を移動させることで手を抜き出すことができる。また、上述の隙間が均一であることについて、隙間寸法の誤差は、±3mm以内程度であることが好ましい。
縦手摺部12は、入浴者50が浴槽1の底面4の上に座っている状態、すなわち入浴中において、入浴者50の姿勢保持や、体の引き起こしを補助する。具体的には、まず、入浴中の入浴者50が縦手摺部12を掴むことで、入浴者50の体が滑って頭部含む全身が浴槽1内に沈むことを防ぐ。あるいは、入浴者50が第2側面3に背中をもたれている状態から浴槽1を出ようとした際に、縦手摺部12を掴み、上体を起こす動作を補助する。
図3に示すように、縦手摺部12は、横手摺部11の中央に、横手摺部11に対して直角に設けられている。ここで、横手摺部11の中央とは、横手摺部11の長手方向の中点を基準に、長手方向の両方向へ5%ずつの範囲をいう。また、横手摺部11に対して直角とは、図3に示すような手摺10の正面視視点において、横手摺部11の直線部の軸線と縦手摺部12の直線部の軸線とが、90°であることをいう。
また、図6に示すように、浴槽1の側面図視点において、縦手摺部12は、第1側面2に平行に位置している。縦手摺部12の上端部は、横手摺部11の中央に位置するように固定されている。また、本実施形態において、縦手摺部12の下端部は、浴槽1内に設けられたアームレスト5の上面に、ボルト2bによって固定されている。これにより、浴槽1内において縦手摺部12の下端部が入浴者50の邪魔になることを防ぐ。
本実施形態において、縦手摺部12の上下方向の断面、すなわち、浴槽1の平面図視点(図4に示す視点)における断面は楕円形を有する。また、縦手摺部12の浴槽1の短手方向の幅(短径)は、28mm程度が好ましい。並びに、縦手摺部12の、浴槽1の長手方向の幅(長径)は、25mm~40mm程度が好ましく、特に28mm~35mm程度が好ましい。
更に、図3に示すように、縦手摺部12の長径、すなわち横手摺部11の長手方向における縦手摺部12の幅は、下方から上方にかけて大きくなっている。このとき、例えば、縦手摺部12の下端部の長径が32mm程度であり、上端部の長径が40mm程度がとすることが好ましい。これにより、縦手摺部12の握りやすさと、横手摺部11との取付け部の強度を確保する。
本実施形態において、第1側面2と縦手摺部12との隙間は、上述の横手摺部11と同様に、30mm~50mm程度であることが好ましく、32mm~34mm程度であることがより好ましい。また、縦手摺部12と第1側面2との間で、上述の隙間は、隙間を有する部位における50%以上の範囲で均一になっていることが好ましく、70%以上の範囲で均一になっていることがより好ましい。このように十分な隙間を有する範囲を縦手摺部12と第1側面2との間に確保することで、例えば、入浴者50の手が縦手摺部12両端部の固定部付近の隙間が狭い部分に入り込んでも、十分な隙間を有する場所に手を移動させることで手を抜き出すことができる。また、上述の隙間が均一であることについて、隙間寸法の誤差は、±3mm以内程度であることが好ましい。
ここで、入浴者50は、浴槽1の底面4に座った直後に、縦手摺部12の上方を掴んだ後、時間が経過するとアームレスト5で腕を休めるため、入浴者50の腕が縦手摺部12を掴んだ状態のまま下方に移動することが多い。このため、より入浴者50の手が縦手摺部12と第1側面2から手を抜き出しやすくするために、縦手摺部12と第1側面2との隙間は、上方から下方にかけて大きくなっているとより好ましい。例えば、第1側面2と縦手摺部12との隙間が、縦手摺部12の上端において34mm程度であり、下端において40mm程度であることがより好ましい。
手摺10の材質は、金属及び樹脂が好適に用いられる。あるいは、表層部が樹脂であり、内部に金属の芯材を有していてもよい。また、横手摺部11と縦手摺部12とが一体に成形される場合は、金属の芯材も一体に成形されてもよい。この場合は、部品の煩雑さを軽減できる。
なお手摺10では、縦手摺部12と横手摺部11とが同一金型内で一体成形されていてもよい。この場合、縦手摺部12の上端部は、横手摺部11の中央に一体に成形される。さらに、縦手摺部12と横手摺部11とが別体に成形された後、縦手摺部12と横手摺部11とが接合されることで、縦手摺部12と横手摺部11とが一体になっていてもよい。
次に、図7及び図8を用いて、浴槽1における入浴者50の入浴姿勢を説明する。
図7に示すように、入浴者50が浴槽1の底面4に座っているときは、縦手摺部12を掴む。このことで、入浴中の姿勢を保持する。更に、本実施形態において、縦手摺部12の下端部は、アームレスト5の上面に取り付けられている。このため、入浴者50は、アームレスト5に前腕を置いた状態のまま、縦手摺部12を掴むことができる。このことで、入浴者50がより身体に負担をかけずに姿勢を保つことができる。図7とは逆向きに入浴者50が座っていても同様である。
また、入浴者50が浴槽1の底面4に座っているとき、下半身(尻)が底面4に接した状態で安定する。この状態で、縦手摺部12を掴んだまま脱力すると、上体が背面側に倒れるように移動する。すなわち、入浴者50の背中が第2側面3にもたれかかるような状態になる。
この状態から、入浴者50が浴槽1から出ようとするとき、底面4の上で立ち上がる。その際、まずは上体を引き起こす必要がある。そのとき、入浴者50は、縦手摺部12を掴み、腕力によって上体を縦手摺部12の側に引き寄せることができる。すなわち、縦手摺部12を掴むことで上体を引き起こすことができる。図7とは逆向きに入浴者50が座っていても同様である。
図8に示すように、入浴者50が浴槽1内に入ろうとしているときは、横手摺部11を掴む。このことで、入浴者50が底面4に腰を下ろす際の脚力を補助する。図8に示すように、入浴者50が腰を下ろす前に浴槽1の縁に腰をかけることがある。このとき、浴槽1の脇に、入浴者50が腰をかける補助椅子6を設けてもよい。
入浴者50が浴槽1から出ようとするとき、底面4の上で立ち上がる。その際、入浴者50は横手摺部11を掴み、下方に押すことで、腕力によって脚力を補助することができる。すなわち、横手摺部11を掴むことで底面4の上に立ち上がることができる。
ここで、例えば、入浴者50が左右どちらかの手でしか手摺を掴むことができない片麻痺の状態であった場合について考える。本実施形態において、手摺10は、浴槽1の第1側面2の片側にのみ設けられている。このとき、浴槽1の内部、手摺10及びアームレスト5は、浴槽1の長手方向に対称の形状を有している。
そのため、このような場合は、入浴者50が、手摺を掴むことができる側の手を手摺側に向くようにして、底面4に座ればよい。
以上説明したように、本実施形態に係る手摺10によれば、縦手摺部12の上端部は横手摺部11の中央に位置するように固定され、下端部は横手摺部11の下方に位置している。このことによって、まず、横手摺部11を掴むことで、浴槽1の出入りや立ち座りを補助することができる。また、縦手摺部12を掴むことで、入浴中の姿勢保持や、体の引き起こしを補助することができる。すなわち、入浴者50が浴槽1に出入りするときの動作及び、入浴中の姿勢を総合的に補助することができる。
ここで、縦手摺部12は水平に設けられた横手摺部11に対し直角に設けられている。そのため、浴槽1内に座った状態で縦手摺部12を掴んだとき、小指で掴んでいる部位と、人差し指及び親指で掴んでいる部位において、上体からの距離の差が生じない。すなわち、浴槽1内に座った状態で手摺10を掴んだとき、手首がねじれた状態にならずに姿勢を保持することができる。これらの効果は、入浴時の浮力に対して自力での姿勢保持が難しくなっている高齢者等に対して、特に顕著な効果をもたらす。
横手摺部11を縦手摺部12によって補強することができる。すなわち、横手摺部11を長くしても強度が確保することができる。よって、横手摺部11をより浴槽1内に広く設定することができる。結果として、入浴者50が浴槽1内を出入りする際に掴む範囲を広くすることができる。更に、比較的安価な材料を用いても強度を確保しやすくすることができる。
縦手摺部12が、横手摺部11に対して垂直に設けられている。そのため、縦手摺部12が傾斜している場合とは異なり、入浴者50が、縦手摺部12に対して、横手摺部11の長手方向の一方側、他方側のどちら側から手を近づけても、手首をねじることなく縦手摺部12を掴むことができる。よって、浴槽1内に座る入浴者50の向きに制限が生じない。
このように、入浴者50の向きに制限が生じないことで、例えば、手摺10を浴槽1の左右の壁面の片側のみに設けた場合であっても、片麻痺の入浴者50の入浴時に、手摺10を活用することができる。例えば、右半身が麻痺している入浴者50の場合には、入浴者50に対して手摺10が左側に位置するように、入浴者50の入浴方向を調整することができる。結果として、手摺10が1つでも十分となり、手摺10を2つ設ける必要がなくなる。
縦手摺部12の下端部が浴槽1内に設けられたアームレスト5の上面に固定されている。ここで、アームレスト5とは、浴槽1の内側側面にその側面から内側に向けて突出するように設けられた段差である。入浴者50はその段差の上面に腕を置くことで、楽な姿勢を取ることができる。すなわち、アームレスト5の上面に縦手摺部12の下端部が固定されていることで、入浴者50はアームレスト5の上面に腕を置いた状態で縦手摺部12を掴むことができる。このことによって、入浴者50の腕が安定し、より身体に負担をかけずに縦手摺部12を掴むことができる。
更に、縦手摺部12の下端部に曲げ形状を持たせることなく、アームレスト5の上面に取り付けることができる。これにより、縦手摺部12に生じる上下方向の力を、アームレスト5によって受け止めることができる。すなわち、縦手摺部12の下端部に曲げ形状を持たせて浴槽1の側面に取り付け、浴槽1の側面に上下方向の力を受け止めさせる必要がない。そのため、浴槽1の側面に余分な力を負荷することなく、縦手摺部12の強度を確保することができる。加えて、浴槽1内において縦手摺部12の下端部が邪魔になることを防ぐことができる。
横手摺部11及び縦手摺部12と、浴槽1の側面との隙間が、隙間を有する部位における50%以上の範囲で均一になっている。このことによって、入浴者50の手が手摺10と浴槽1の側面との隙間に入り込んだとき、手を隙間の中で別の部分に移動させたことで手を抜き出すことが困難になることを防ぐことができる。
縦手摺部12と浴槽1の側面との隙間が、縦手摺部12の上方から下方にかけて大きくなっている。このことによって、例えば、入浴者50が浴槽1に入った直後に縦手摺部12の上方を掴み、その後脱力することで手が下方に移動した場合に、縦手摺部12と浴槽1の側面との隙間から手を抜き出すことを容易に行うことができる。
横手摺部11の長手方向において、縦手摺部12の幅が下方から上方にかけて大きくなっている。ここで、手摺10の握りやすさにおいては、縦手摺部12の幅が比較的大きいことが好ましい。縦手摺部12と浴槽1の側面との隙間における手の抜きやすさにおいては、手摺10の幅が比較的小さいことが好ましい。更に、入浴者50が縦手摺部12を掴む際、入浴者50の手は親指及び人差し指のある側が上方を向く。
すなわち、縦手摺部12の上側を太くすることで握りやすさを、下側を細くすることで手の抜きやすさを確保することができる。更に、縦手摺部12の上端部は横手摺部11の中央に取付けられる。すなわち、縦手摺部12の上方が太くなることで横手摺部11への取付け部の強度を確保することができる。
浴槽1と手摺10とを備えている。このことによって、入浴者50が浴槽1内に入る際の動作と、入浴中の姿勢と、入浴者50が浴槽1から出る際の動作を総合的に補助することができる。
浴槽1が長手方向及び短手方向において対称の形状を有している。このことによって、入浴者50は、浴槽1内における入浴時の体の向きを自由にすることができる。すなわち、例えば、入浴者50がどちらか一方の足しか上げることができない片麻痺の状態であった場合等に、体の向きを浴槽1の形状に合わせる必要がなくなる。すなわち、入浴時の負担をより少なくすることができる。
手摺10が浴槽1の内部の側面の片側に設けられている。このことによって、手摺10を複数設ける場合よりも、より経済的な手摺付き浴槽100を提供することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
横手摺部11と縦手摺部12とは、一体に成形されていなくてもよい。
浴槽1は、アームレスト5を有していなくてもよい。このとき、縦手摺部12の下端部を曲げ形状として、第1側面2に固定してもよい。すなわち、手摺10の有する3点の固定点が、全て第1側面2に固定されていてもよい。
横手摺部11及び縦手摺部12と、第1側面2との隙間は、均一でなくてもよい。例えば、握りやすいように横手摺部11及び縦手摺部12の表面に波型形状を有していてもよい。
横手摺部11の長手方向において、縦手摺部12の幅が下方から上方にかけて大きくなっていなくてもよい。例えば、縦手摺部12の上下方向の断面が、下方から上方にかけて同径のままでもよい。
手摺10は、浴槽1の有する第1側面2の両側に設けてもよい。
横手摺部11及び縦手摺部12の断面形状は、楕円形でなくてもよい。例えば、円形であってもよい。
横手摺部11の両端部の曲がり形状は、角形状であってもよい。あるいは、横手摺部11が第1側面2に接する部位の断面積は、直線部の断面積と同一であってもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 浴槽
5 アームレスト
10 手摺
11 横手摺部
12 縦手摺部
100 手摺付き浴槽

Claims (5)

  1. 水平方向に設けられる横手摺部と、
    前記横手摺部に対し直角に設けられる縦手摺部と、
    を備え、
    前記横手摺部の両端は浴槽の内部の側面に固定され、
    前記縦手摺部は前記横手摺部の中央に位置するように固定され、
    前記縦手摺部の下端部は前記横手摺部の下方に位置している、
    浴槽用手摺。
  2. 前記横手摺部及び前記縦手摺部と、前記浴槽の側面との隙間が、隙間を有する部位における50%以上の範囲で均一になっている、
    請求項1に記載の浴槽用手摺。
  3. 前記縦手摺部と前記浴槽の側面との隙間が、上方から下方にかけて大きくなっている、
    請求項1又は2に記載の浴槽用手摺。
  4. 前記横手摺部の長手方向において、前記縦手摺部の幅が下方から上方にかけて大きくなっている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の浴槽用手摺。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の浴槽用手摺と、
    前記浴槽と、
    を備えた手摺付き浴槽であって、
    前記縦手摺部の下端部は、前記浴槽内に設けられたアームレストの上面に固定されている、
    手摺付き浴槽。
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