JP2022046976A - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートが傾いたままシートの搬送が続行されるのを抑制する。【解決手段】シート搬送装置は、シートがセットされるセット部と、ジョブの実行時、回転することにより、セット部のシートを搬送路に給紙する給紙部と、搬送路の検知位置に到達したシートの傾きに応じた値を出力する傾き検知部と、傾き検知部の出力値に基づきシートの傾きを検知し、検知した傾きが閾値以上のとき、給紙部をシートの給紙時とは逆方向に回転させ、検知位置に到達したシートをセット部に戻すリバース処理を行う制御部と、を備える。【選択図】図7
Description
本発明は、シート搬送装置および画像形成装置に関する。
読取対象のシートを搬送するスキャナーなどのシート搬送装置は、セット部を備える。セット部には、シートがセットされる。シート搬送装置は、セット部にセットされたシートを搬送する。
たとえば、セット部には、一対のガイドが設けられる(特許文献1参照)。一対のガイドは、シートの搬送方向と直交する幅方向の一方側および他方側からセット部にセットされたシートを挟み込み、セット部にセットされたシートの幅方向の移動を規制する。一対のガイドをセット部に設けることにより、セット部からシートを給紙するとき、シートが傾くのを抑制できる。
セット部上でのシートの傾きを抑制するには、一対のガイドの幅方向の間隔をシートの幅方向のサイズに合わせる必要がある。一対のガイドの幅方向の間隔をシートの幅方向のサイズに合わせることにより、シートの幅方向の移動を規制できる。
しかし、幅方向のサイズが異なるシートが混在したシート束をセット部にセットする場合には、一対のガイドの幅方向の間隔は、幅方向のサイズが最も大きい最大幅シートの幅方向のサイズに合わせられる。したがって、最大幅シートよりも幅方向のサイズが小さいシートの幅方向の移動は規制できない。
シートの幅方向の移動が規制されていなければ、セット部上でシートが傾き易い。シートが大きく傾いた状態でセット部からシートが給紙され、そのままシートの搬送が続行されると、ジャムが発生し易くなる。ジャムが発生すると、ジャム処理作業を行わなければならず、ユーザーにとっては煩わしい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、シートが傾いたままシートの搬送が続行されるのを抑制することが可能なシート搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の局面によるシート搬送装置は、シートがセットされるセット部と、ジョブの実行時、回転することにより、セット部のシートを搬送路に給紙する給紙部と、搬送路の検知位置に到達したシートの傾きに応じた値を出力する傾き検知部と、傾き検知部の出力値に基づきシートの傾きを検知し、検知した傾きが閾値以上のとき、給紙部をシートの給紙時とは逆方向に回転させ、検知位置に到達したシートをセット部に戻すリバース処理を行う制御部と、を備える。
本発明の第2の局面による画像形成装置は、上記シート搬送装置を備える。
本発明の構成では、シートが傾いたままシートの搬送が続行されるのを抑制できる。
以下に、本発明の一実施形態について、複合機を例にとって説明する。
<複合機の構成>
図1に示すように、本実施形態の複合機100には、原稿搬送ユニット210を含むスキャナー20が設置される。複合機100は「画像形成装置」に相当する。原稿搬送ユニット210を含むスキャナー20は「シート搬送装置」に相当する。
図1に示すように、本実施形態の複合機100には、原稿搬送ユニット210を含むスキャナー20が設置される。複合機100は「画像形成装置」に相当する。原稿搬送ユニット210を含むスキャナー20は「シート搬送装置」に相当する。
スキャナー20は、図2に示す構成を有する。スキャナー20は、原稿Dを読み取る。原稿Dは「シート」に相当する。なお、スキャナー20の読取モードには、搬送読取モードおよび載置読取モードがある。
スキャナー20は、搬送読取用のコンタクトガラス20aおよび載置読取用のコンタクトガラス20bを備える。搬送読取モードのとき、スキャナー20は、コンタクトガラス20aに向けて搬送されコンタクトガラス20aの上面上を通過する原稿Dを読み取る。載置読取モードのとき、スキャナー20は、コンタクトガラス20bの上面上に載置された原稿Dを読み取る。
スキャナー20は、読取部220を備える。読取部220は、原稿Dを読み取る。読取部220は、光源201およびイメージセンサー202を含む。光源201は、読取対象の原稿Dに光を照射する。イメージセンサー202は、原稿Dで反射された反射光を受光し光電変換する。搬送読取モードのとき、図2に示す位置に光源201が保持され、当該位置で光源201がコンタクトガラス20aに向けて発光する。このとき、コンタクトガラス20a上の原稿Dで光が反射され、原稿Dで反射された光がイメージセンサー202に入射する。これにより、搬送路211に沿って搬送されている原稿Dの読み取りが行われる。搬送読取モードでは、図2に示す破線矢印に沿って光が進行する。
光源201およびイメージセンサー202は、読取筐体の内部に設置される。コンタクトガラス20aおよび20bは、読取筐体の上面部分に嵌め込まれる。原稿搬送ユニット210は、読取筐体に対して回動可能に取り付けられる。原稿搬送ユニット210は、読取筐体の上面(コンタクトガラス20aおよび20bの各上面)を開放する方向および閉塞する方向に回動可能である。図2には、原稿搬送ユニット210によって読取筐体の上面が閉塞された状態を示す。搬送読取モードでは、図2に示す状態で原稿Dの読み取りが行われる。
原稿搬送ユニット210は、搬送路211を有する。原稿搬送ユニット210には、セットトレイ212が設けられる。セットトレイ212は「セット部」に相当する。また、原稿搬送ユニット210には、排出トレイ213が設けられる。搬送路211は、セットトレイ212から、搬送読取モードの読取位置(コンタクトガラス20aの上面の所定位置)を経由し、排出トレイ213に至る。
搬送読取モードのとき、読取対象の原稿Dがセットトレイ212にセットされる。原稿搬送ユニット210は、セットトレイ212から搬送路211に原稿Dを給紙し、搬送路211に沿って原稿Dを搬送する。搬送読取モードでは、搬送中の原稿Dの読み取りが行われる。読取済みの原稿D(読取位置を通過した原稿D)は、排出トレイ213に排出される。
セットトレイ212には、一対のガイド214が設けられる。一対のガイド214は、原稿Dの給紙方向(搬送方向)と直交する幅方向の一方側および他方側からセットトレイ212にセットされた原稿Dを挟み込み、セットトレイ212にセットされた原稿Dの幅方向の移動を規制する。一対のガイド214は、セットトレイ212にセットされた原稿Dの幅方向の位置決めを行うための部材である。
一対のガイド214は、幅方向にスライド可能である。一対のガイド214は、互いに連動して幅方向にスライドする。一方のガイド214をスライドさせると他方のガイド214もスライドする。ただし、一対のガイド214は、互いに逆方向にスライドする。すなわち、一対のガイド214は、互いに離れる方向または互いに近づく方向にスライドする。
セットトレイ212に原稿Dをセットするとき、ユーザーは、一対のガイド214の幅方向の間隔(一方のガイド214と他方のガイド214との幅方向の間隔)を原稿Dの幅方向のサイズに合わせる。このため、セットトレイ212に原稿Dがセットされた状態では、原稿Dの4辺のうち給紙方向と平行な一対の辺がそれぞれガイド214に当接する。すなわち、原稿Dが幅方向に位置決めされる。そして、一対のガイド214によって原稿Dが位置決めされると、搬送路211の幅方向の中心と原稿Dの幅方向の中心とが略一致する。
原稿搬送ユニット210は、給紙部21を備える。給紙部21は、回転体を含む。給紙部21は、回転体を回転させることにより、セットトレイ212にセットされた原稿Dを搬送路211に給紙する。
給紙部21は、給紙ローラー21aおよび給紙ベルト21bを含む。給紙ローラー21aは、セットトレイ212から原稿Dを引き出す。給紙ベルト21bは、セットトレイ212から引き出された原稿Dを搬送路211に給紙する。給紙ベルト21bは、駆動ローラー21cと従動ローラー21dとによって張架される。給紙ベルト21bは、駆動ローラー21cが回転することによって周回する。
給紙ベルト21bの搬送路211を挟んで反対側の位置には、分離ローラー22が設けられる。分離ローラー22は、給紙方向とは逆方向に原稿Dが進行するよう回転する。これにより、セットトレイ212から原稿Dが複数枚重なって引き出されても、複数枚重なった原稿Dが1枚ずつに分離される。すなわち、給紙ベルト21bに接する原稿D(最上層の原稿D)だけが搬送路211に給紙される。
また、搬送路211の複数個所には、それぞれ、搬送ローラー対23が設けられる。複数の搬送ローラー対23は、それぞれ、回転することにより、ニップ(一対のローラー間)に進入した原稿Dを搬送する。
複数の搬送ローラー対23のうち1つは、レジストローラー対24である。レジストローラー対24は、搬送路211のうち給紙部21の設置位置よりも搬送方向下流側の位置に設置される。以下、レジストローラー対24の設置位置に符号RPを付してレジスト位置RPと称する。レジスト位置RPは、搬送読取モードの読取位置よりも搬送方向上流側の位置であって、複数の搬送ローラー対23の各設置位置のうち搬送方向の最上流側の位置である。レジストローラー対24の動作については、後に説明する。
図1に戻り、複合機100は、操作パネル30を備える。操作パネル30は「受付部」に相当する。操作パネル30は、スキャナー20の筐体に設置される。
操作パネル30には、スタートボタン31を含む複数のハードウェアボタンが設けられる。スタートボタン31は、スキャナー20による原稿Dの読み取りを伴うジョブ(たとえば、コピージョブ)の実行指示をユーザーから受け付けるためのボタンである。
また、操作パネル30には、タッチスクリーン32が設けられる。タッチスクリーン32は、ソフトウェアボタンおよびメッセージなどを表示し、ユーザーからタッチ操作を受け付ける。たとえば、スキャナー20を用いるジョブに関する設定の受け付けがタッチスクリーン32を介して行われる。
複合機100は、印刷部40を備える。印刷部40は、用紙搬送路(図1では、破線矢印で示す)に沿って用紙Pを搬送する。印刷部40は、画像を形成する。印刷部40は、搬送中の用紙Pに画像を印刷する。コピージョブでは、スキャナー20による原稿Dの読み取りが行われる。印刷部40は、原稿Dの読み取りで得られた画像データに基づく画像の用紙Pへの印刷を行う。
印刷部40は、用紙給紙ローラー41を備える。用紙給紙ローラー41は、用紙カセットCAから用紙搬送路に用紙Pを給紙する。
印刷部40は、転写ローラー対42を備える。転写ローラー対42は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。感光体ドラムは、その周面上にトナー像を担持する。転写ローラーは、感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムとの間で転写ニップを形成する。転写ローラー対42は、回転することにより、転写ニップに進入した用紙Pを搬送しつつ、用紙Pにトナー像を転写する。
図示しないが、印刷部40は、帯電装置、露光装置および現像装置をさらに備える。帯電装置は、感光体ドラムの周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムの周面上の静電潜像をトナー像に現像する。
印刷部40は、定着ローラー対43を備える。定着ローラー対43は、加熱ローラーおよび加圧ローラーを含む。加熱ローラーは、ヒーター(図示せず)を内蔵する。加圧ローラーは、加熱ローラーに圧接し、加熱ローラーとの間で定着ニップを形成する。定着ローラー対43は、回転することにより、定着ニップに進入した用紙Pを搬送しつつ、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
また、図3に示すように、複合機100は、主制御部1を備える。主制御部1は、CPUおよびメモリーを含む。主制御部1は、複合機100の全体制御を行う。また、主制御部1は、印刷部40による印刷を制御する。
複合機100は、スキャン制御部2を備える。スキャン制御部2は「制御部」に相当する。スキャン制御部2は、CPUおよびメモリーを含む。スキャン制御部2は、スキャナー20による原稿Dの読み取りを制御する。
スキャン制御部2は、原稿搬送ユニット210による原稿Dの給紙および搬送を制御する。具体的には、スキャン制御部2は、原稿Dの給紙および搬送を担う各種回転体を回転させるモーター25を制御する。また、スキャン制御部2は、モーター25と回転体とを連結するクラッチ26のオンオフを制御する。スキャン制御部2は、クラッチ26のオンオフを制御することにより、モーター25と回転体との間の連結および連結解除を切り替える。モーター25との連結が解除された回転体はフリー状態となる。
たとえば、給紙部21および分離ローラー22は、同一のモーター25(給紙モーター25)から駆動力を受けて回転する。レジストローラー対24は、給紙モーター25とは別の専用のモーター25(レジストモーター25)から駆動力を受けて回転する。他の搬送ローラー対23は、給紙モーター25およびレジストモーター25とは別のモーター25(搬送モーター25)から駆動力を受けて回転する。搬送モーター25の設置数は特に限定されない。搬送モーター25の設置数は、搬送ローラー対23の設置数および設置位置に応じて変更される。
スキャン制御部2は、ガイドセンサー27に接続される。ガイドセンサー27は、一対のガイド214の幅方向の位置に応じて出力値を変化させる。すなわち、ガイドセンサー27は、セットトレイ212にセットされた原稿Dの幅方向のサイズに応じた値を出力する。スキャン制御部2は、ガイドセンサー27の出力値に基づき、セットトレイ212にセットされた原稿Dの幅方向のサイズを検知する。
スキャン制御部2は、主制御部1との間で通信を行う。スキャン制御部2は、主制御部1から受信した制御信号に基づき、スキャナー20(原稿搬送ユニット210)を制御する。スキャナー20の制御が主制御部1によって行われてもよい。すなわち、主制御部1を「制御部」として機能させてもよい。
複合機100は、パネル制御部3を備える。パネル制御部3は、操作パネル30の表示動作を制御する。また、パネル制御部3は、操作パネル30に対して行われた操作を検知する。
パネル制御部3は、主制御部1との間で通信を行う。パネル制御部3は、操作パネル30に対して行われた操作を示す操作信号を主制御部1に送信する。主制御部1は、操作信号に基づき、操作パネル30に対して行われた操作を検知する。そして、主制御部1は、パネル制御部3に制御信号を送信する。パネル制御部3は、主制御部1からの制御信号に基づき、操作パネル3を制御する。
なお、スキャン制御部2に操作信号が送信されてもよい。そして、スキャン制御部2からパネル制御部3に制御信号が送信されてもよい。また、パネル制御部3を省略し、スキャン制御部2(または、主制御部1)が操作パネル3の制御を行ってもよい。
<サイズ検知・傾き検知>
図2および図3に示すように、スキャナー20は、原稿検知部28を備える。原稿検知部28は、原稿搬送ユニット210に設けられる。原稿検知部28は、搬送路211に設定された検知位置DPにおいて、サイズ検知および傾き検知を行う。検知位置DPは、給紙部21の設置位置とレジスト位置RPとの間である。
図2および図3に示すように、スキャナー20は、原稿検知部28を備える。原稿検知部28は、原稿搬送ユニット210に設けられる。原稿検知部28は、搬送路211に設定された検知位置DPにおいて、サイズ検知および傾き検知を行う。検知位置DPは、給紙部21の設置位置とレジスト位置RPとの間である。
原稿検知部28は、搬送路211に給紙され検知位置DPに到達した原稿Dの幅方向のサイズに応じた値を出力する。また、原稿検知部28は、搬送路211に給紙され検知位置DPに到達した原稿Dの傾きに応じた値を出力する。すなわち、原稿検知部28は、「サイズ検知部」および「傾き検知部」に相当する。
原稿検知部28は、図4および図5に示すように、複数の原稿センサーDSを含む。複数の原稿センサーDSは、幅方向に一列に配列される。すなわち、原稿検知部28は、センサー列である。原稿検知部28は、その幅方向の中心(図中の点線)が搬送路211の幅方向の中心と一致するよう配置される。各原稿センサーDSは、光センサーである。各原稿センサーDSは、対応する検知位置における原稿Dの有無に応じて出力値を変化させる。
原稿検知部28は、スキャン制御部2に接続される。スキャン制御部2は、原稿検知部28の出力値に基づき、搬送路211に給紙され検知位置DPに到達した原稿Dの幅方向のサイズを検知する。また、スキャン制御部2は、原稿検知部28の出力値に基づき、搬送路211に給紙され検知位置DPに到達した原稿Dの傾きを検知する。
1.サイズ検知
まず、図4を参照し、サイズ検知について説明する。
まず、図4を参照し、サイズ検知について説明する。
搬送路211に給紙された原稿Dが検知位置DPに到達したとき、原稿Dの幅方向のサイズによって、原稿Dの有りを示す値を出力する原稿センサーDSが変化する。そこで、スキャン制御部2は、複数の原稿センサーDSのうち原稿Dの有り示す値を出力した原稿センサーDSを判別する。そして、当該判別した結果に基づき、スキャン制御部2は、原稿Dの幅方向のサイズを検知する。
具体的には、スキャン制御部2は、原稿Dの有りを示す値を出力した原稿センサーDSのうち、幅方向の最も外側に位置する一対の原稿センサーDS(ここでは、原稿センサーDS1とする)を判別する。また、スキャン制御部2は、一対の原稿センサーDS1よりも1つ外側の一対の原稿センサーDS(ここでは、原稿センサーDS2とする)を判別する。
また、スキャン制御部2は、一対の原稿センサーDS1の間隔W1を下限とし、一対の原稿センサーDS2の間隔W2を上限とするサイズ範囲(ここでは、対象範囲とする)を求める。そして、スキャン制御部2は、複数種の定型サイズのうち、幅方向のサイズが対象範囲内の定型サイズを判別し、当該判別した定型サイズの幅方向のサイズを原稿Dの幅方向のサイズとして検知する。
2.傾き検知
次に、図5を参照し、傾き検知について説明する。図5には、一例として、原稿Dが幅方向に対して角度θだけ傾いている状態を図示する。
次に、図5を参照し、傾き検知について説明する。図5には、一例として、原稿Dが幅方向に対して角度θだけ傾いている状態を図示する。
搬送路211に原稿Dが傾いて給紙されると、複数の原稿センサーDSから原稿Dの有りを示す値が出力される時点に時間的なズレ(時間差)が生じる。当該時間差は、原稿Dの傾きが大きくなるほど大きくなる。なお、図5では、時間的なズレ(距離的なズレ)をTで示す。
スキャン制御部2は、複数の原稿センサーDSのそれぞれについて、原稿Dの有りを示す値を出力した時点を検知する。また、スキャン制御部2は、検知した各時点のうち、最も早い時点と最も遅い時点との時間差を求める。そして、スキャン制御部2は、予め定められた傾き情報に基づき、求めた時間差に対応する傾き角度を認識する。スキャン制御部2は、求めた時間差に対応する傾き角度を原稿Dの傾きとして検知する。なお、傾き情報は、時間差と傾き角度との対応関係を示す情報であり、スキャン制御部2のメモリーに予め記憶される。傾き情報で示される傾き角度と時間差との対応関係は、実験的、理論的またはシミュレーション的に予め定められる。
3.検知タイミング
原稿検知部28の検知位置DPは、図6に示すように、給紙部21の設置位置とレジスト位置RPとの間に設定される。図6では、原稿Dを太線で示す。また、図6では、給紙部21の設置位置(給紙ローラー21aの設置位置)に符号FPを付す。
原稿検知部28の検知位置DPは、図6に示すように、給紙部21の設置位置とレジスト位置RPとの間に設定される。図6では、原稿Dを太線で示す。また、図6では、給紙部21の設置位置(給紙ローラー21aの設置位置)に符号FPを付す。
搬送路211に給紙された原稿Dの前端が検知位置DPに到達したとき、当該原稿Dの後端部分はセットトレイ212に残っている。言い換えると、検知位置DPに原稿Dの前端が到達した時点では、当該原稿Dの給紙を給紙部21が続けている。さらに言い換えると、当該原稿Dに給紙ローラー21aおよび給紙ベルト21bが接している。
このため、スキャン制御部2による原稿Dのサイズ検知および傾き検知は、給紙中の原稿Dに対して行われる。スキャン制御部2は、検知位置DPに原稿Dの前端が到達して以降、当該原稿Dが給紙ローラー21aに接している期間中にサイズ検知および傾き検知を完了させる。その後、当該原稿Dの前端がレジスト位置RPに到達する。
<サイズ混載ジョブ>
原稿Dの読み取りを伴うジョブ(搬送読取モードのジョブ)には、サイズ混載ジョブがある。サイズ混載ジョブは、幅方向のサイズが異なる原稿Dが混在した原稿束(複数枚の原稿D)の各原稿Dをセットトレイ212から搬送路211に給紙して搬送し、原稿束の各原稿Dを連続して読み取るジョブである。
原稿Dの読み取りを伴うジョブ(搬送読取モードのジョブ)には、サイズ混載ジョブがある。サイズ混載ジョブは、幅方向のサイズが異なる原稿Dが混在した原稿束(複数枚の原稿D)の各原稿Dをセットトレイ212から搬送路211に給紙して搬送し、原稿束の各原稿Dを連続して読み取るジョブである。
実行ジョブがサイズ混載ジョブであるか否かは操作パネル30がユーザーから受け付ける。言い換えると、操作パネル30は、サイズ混載ジョブの実行指示をユーザーから受け付ける。たとえば、操作パネル30は、サイズ混載機能の有効無効の設定をユーザーから受け付ける。
主制御部1は、サイズ混載機能が有効に設定され、その状態でスタートボタン31が操作されると、サイズ混載ジョブの実行指示を受け付けたと判断する。このとき、主制御部1は、サイズ混載ジョブの実行指示を受け付けたことをスキャン制御部2に通知する。当該通知を主制御部1から受けると、スキャン制御部2は、サイズ混載ジョブの実行指示を受け付けたと判断する。
サイズ混載ジョブの実行指示を操作パネル30が受け付けると、スキャン制御部2は、サイズ混載ジョブを開始する。具体的には、スキャン制御部2は、モーター25を駆動する。これにより、給紙部21が回転するので、セットトレイ212から搬送路211に原稿Dが給紙される。
<レジストモード・レジストレスモード>
レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードには、レジストモードとレジストレスモードとがある。スキャン制御部2は、状況に応じて、レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードを切り替える。詳細は後述する。
レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードには、レジストモードとレジストレスモードとがある。スキャン制御部2は、状況に応じて、レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードを切り替える。詳細は後述する。
レジストモードのとき、スキャン制御部2は、レジストローラー対24の回転を停止させ、その状態で、原稿Dの前端をレジスト位置RPに到達させる。なお、レジスト位置RPに原稿Dの前端が到達した時点では、給紙部21は回転している。これにより、原稿Dの前端がレジスト位置RPに到達してレジストローラー対24に突き当たって以降、さらに、原稿Dがレジスト位置RPに向かって押し込まれる。これにより、原稿Dの前端部分が撓む。原稿Dが斜行していた場合には、このときに、原稿Dの斜行が矯正される。すなわち、レジストモードは、原稿Dの進行を一旦停止して原稿Dの斜行を矯正するモードである。レジストモードでは、原稿Dの斜行が矯正されるが、原稿Dの進行を一旦停止させるので、生産性が低下する。
レジストレスモードのとき、スキャン制御部2は、レジストローラー対24を回転させた状態で、原稿Dの前端をレジスト位置RPに到達させる。すなわち、レジストローラー対24は、レジスト位置RPへの原稿Dの到達前から回転を開始する。レジストローラー対24の回転中にレジスト位置RPに原稿Dの前端が到達すると、当該原稿Dの進行は停止されない。すなわち、レジストレスモードは、原稿Dの進行をレジスト位置RPで止めないモードである。レジストレスモードでは、原稿Dの進行を止めないので、生産性が向上する。しかし、原稿Dに斜行が発生していても、当該斜行が矯正されない。
なお、デフォルトの設定では、レジストローラー対24による原稿Dの搬送はレジストレスモードで行われる。すなわち、生産性が優先される。
<リバース処理>
サイズ混載ジョブの開始以降、スキャン制御部2は、リバース処理の要否を判断する処理(要否判断処理)を行う。リバース処理は、搬送路211に給紙された原稿Dの傾きが大きい場合に行われる。リバース処理が行われることにより、搬送路211への給紙時に大きく傾いていた原稿Dがセットトレイ212に戻される。これにより、原稿Dが大きく傾いた状態で原稿Dの搬送が続行されるのを抑制できる。
サイズ混載ジョブの開始以降、スキャン制御部2は、リバース処理の要否を判断する処理(要否判断処理)を行う。リバース処理は、搬送路211に給紙された原稿Dの傾きが大きい場合に行われる。リバース処理が行われることにより、搬送路211への給紙時に大きく傾いていた原稿Dがセットトレイ212に戻される。これにより、原稿Dが大きく傾いた状態で原稿Dの搬送が続行されるのを抑制できる。
ここで、実行ジョブがサイズ混載ジョブである場合、複数枚の原稿Dがセットトレイ212にセットされる。このとき、一対のガイド214の幅方向の間隔は、複数枚の原稿Dのうち幅方向のサイズが最も大きい原稿D(「最大幅シート」に相当)の幅方向のサイズに合わせられる。以下、サイズ混載ジョブで読取対象となっている複数枚の原稿D(セットトレイ212にセットされている原稿D)のうち、幅方向のサイズが最も大きい原稿Dを最大幅原稿Dと称する。
一対のガイド214の幅方向の間隔が最大幅原稿Dのサイズに合わせられた場合において、搬送路211に給紙される原稿Dの幅方向のサイズが最大幅原稿Dよりも小さいときには、原稿Dの幅方向の移動は規制されないので、原稿Dが傾き易い(リバース処理の要否を判断した方がよい)。一方で、搬送路211に給紙される原稿Dが最大幅原稿Dのときには、原稿Dは傾かない。このため、搬送路211に給紙される原稿Dが最大幅原稿Dであれば、リバース処理は不要であり、要否判断処理は不要である。
また、セットトレイ212にセットされた複数枚の原稿Dが同サイズである場合には、複数枚の全原稿Dの幅方向の移動を一対のガイド214で規制できる。したがって、各原稿Dは傾かない。このため、実行ジョブがサイズ混載ジョブでない場合には、リバース処理は不要であり、要否判断処理は不要である。
以下に、図7に示すフローチャートを参照し、実行ジョブがサイズ混載ジョブである場合にスキャン制御部2が行う処理の流れを説明する。図7に示すフローは、サイズ混載ジョブの実行指示を操作パネル30が受け付けたときにスタートする。
なお、サイズ混載ジョブの実行に際し、ユーザーは、セットトレイ212に複数枚の原稿Dをセットする。このとき、スキャン制御部2は、セットセンサー29(図3参照)の出力値に基づき、セットトレイ212に原稿Dがセットされたことを検知する。セットセンサー29は、セットトレイ212上における原稿Dの有無に応じて出力値を変化させるセンサーである。
セットトレイ212に原稿Dがセットされると、スキャン制御部2は、ガイドセンサー27の出力値に基づき、一対のガイド214の幅方向の間隔を検知する。セットトレイ212に複数枚の原稿Dがセットされている場合、複数枚の原稿Dのうち最大幅原稿Dの幅方向のサイズに応じて、一対のガイド214の幅方向の間隔が変化する。すなわち、図7に示すフローのスタート時点では、スキャン制御部2は、セットトレイ212にセットされている複数枚の原稿Dのうち最大幅原稿Dの幅方向のサイズを認識している。
ここで、図7に示すフローに沿った処理は、セットトレイ212から搬送路211に新たな原稿Dが給紙されるごとに行われる。以下の説明では、図7に示すフローに沿った処理で対象となる原稿Dを対象原稿Dと称する。
ステップS1において、スキャン制御部2は、レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードをレジストレスモードに設定する。そして、スキャン制御部2は、セットトレイ212から搬送路211に原稿Dを給紙する。当該原稿Dが対象原稿Dとなる。対象原稿Dの前端は検知位置DPに到達する。
ステップS2において、スキャン制御部2は、原稿検知部28の出力値に基づき、対象原稿D(検知位置DPに到達した原稿D)の幅方向のサイズを検知する。そして、スキャン制御部2は、対象原稿Dの幅方向のサイズが最大幅原稿Dの幅方向のサイズよりも小さいか否かを判断する。すなわち、スキャン制御部2は、対象原稿Dの幅方向のサイズが一対のガイド214の幅方向の間隔よりも小さいか否かを判断する。対象原稿Dの幅方向のサイズが最大幅原稿Dの幅方向のサイズよりも小さいとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS3に移行する。
ステップS3に移行すると、スキャン制御部2は、要否判断処理を行う。具体的には、スキャン制御部2は、原稿検知部28の出力値に基づき、対象原稿D(検知位置DPに到達した原稿D)の傾きを検知する。そして、スキャン制御部2は、対象原稿Dの傾きが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する。対象原稿Dの傾きが閾値以上であるとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS4に移行する。
ここで、対象原稿Dの傾きが閾値以上であるとき、スキャン制御部2は、リバース処理が必要と判断する。一方で、対象原稿Dの傾きが閾値未満であるとき、スキャン制御部2は、リバース処理が不要と判断する。すなわち、要否判断処理は、対象原稿Dの傾きに基づき行われる。
なお、スキャン制御部2は、対象原稿Dの前端がレジスト位置RPに到達する前にリバース処理の要否を判断する。このため、リバース処理の要否の判断結果が出た時点では、対象原稿Dの前端は未だレジスト位置RPに到達していない。言い換えると、リバース処理の要否の判断結果が出た時点では、給紙部21による対象原稿Dの給紙が未だ行われている(対象原稿Dの後端部分がセットトレイ212に残っている)。
ステップS4に移行すると、スキャン制御部2は、給紙部21による対象原稿Dの給紙を中断する。具体的には、スキャン制御部2は、給紙部21を回転させるモーター25(以下、当該モーター25を給紙モーター25と称する)の駆動を停止する。これにより、給紙部21が回転を停止する。また、分離ローラー22も回転を停止する。
その後、ステップS5において、スキャン制御部2は、リバース処理を行う。具体的には、スキャン制御部2は、給紙部21を給紙時の回転方向とは逆方向に回転させる。すなわち、スキャン制御部2は、給紙モーター25を給紙時の回転方向とは逆方向に回転させる。このとき、スキャン制御部2は、分離ローラー22と給紙モーター25とを連結するクラッチ26をオフすることにより、分離ローラー22をフリー状態にする。
リバース処理では、給紙時とは逆方向に回転する給紙部21によって対象原稿D(検知位置DPに到達した原稿D)の搬送が行われる。すなわち、対象原稿Dが給紙方向とは逆方向に移動する。その結果、対象原稿Dがセットトレイ212に戻る。このとき、対象原稿Dの傾きが小さくなり、対象原稿Dの傾きが閾値未満になる可能性がある。対象原稿Dの傾きが解消される場合もある。
ステップS6において、スキャン制御部2は、リバース処理の実行回数を1カウントアップする。リバース処理の実行回数のカウント値を示すカウント情報は、スキャン制御部2のメモリーに記憶される。カウント情報は、同一原稿Dに対するリバース処理の実行回数を示す情報である。したがって、或る原稿Dを新たに給紙するとき、カウント情報は0となっている。
ステップS7において、スキャン制御部2は、対象原稿Dに対するリバース処理の実行回数(現在のカウント値)が予め定められた上限回数に到達しているか否かを判断する。上限回数は1回でもよいし2回以上であってもよい。たとえば、上限回数は3回である。
ステップS7において、対象原稿Dに対するリバース処理の実行回数が上限回数に到達していないとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS1に移行する。この場合には、レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードはレジストレスモードに維持される。そして、セットトレイ212に戻された対象原稿D(ここでは、便宜上、リバース原稿Dと称する)の給紙が再度行われる。
以降、リバース原稿Dに対するリバース処理の要否が判断される(ステップS3)。必要と判断された場合(ステップS3でYes)、リバース原稿Dの給紙が中断され(ステップS4)、リバース原稿Dに対するリバース処理が行われる(ステップS5)。また、リバース処理の実行回数がカウントアップされる(ステップS6)。そして、リバース処理の実行回数が上限回数に到達しているか否かの判断が行われる(ステップS7)。
ここで、リバース原稿Dに対するリバース処理の実行回数が上限回数(3回)に到達していなければ、ステップS1に移行する。2回目のリバース処理後、搬送路211に給紙されたリバース原稿Dの傾きが閾値以上であれば、3回目のリバース処理が行われる。そして、3回目のリバース処理後、搬送路211に給紙されたリバース原稿Dの傾きが閾値以上であっても、リバース処理は行わない。
すなわち、ステップS7において、対象原稿Dに対するリバース処理の実行回数が上限回数に到達しているとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS8に移行する。ステップS8に移行すると、スキャン制御部2は、レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードをレジストモードに設定する。そして、スキャン制御部2は、セットトレイ212から搬送路211に対象原稿Dを給紙する。
このときに搬送路211に給紙される対象原稿Dに対するリバース処理の実行回数は、既に上限回数に到達している。対象原稿Dに対するリバース処理の実行回数が上限回数に到達している場合には、傾きの大小にかかわらず、対象原稿Dに対するリバース処理は行われない。
ここで、リバース処理の実行回数が上限回数に到達している原稿Dを搬送路211に給紙するとき、スキャン制御部2は、レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードをレジストモードに設定する。したがって、原稿Dが閾値以上傾いていても、原稿Dの傾きを矯正できる。ただし、原稿Dの傾きを矯正しきれない場合もある。
ステップS9おいて、スキャン制御部2は、読取部220による対象原稿Dの読み取りで得られた画像データを取得する。そして、スキャン制御部2は、対象原稿Dの画像データの傾きが予め定められた許容範囲内の傾きであるか否かを判断する。言い換えると、スキャン制御部2は、対象原稿Dの画像データの傾きが画像処理で補正可能であるか否かを判断する。
ステップS9において、対象原稿Dの画像データの傾きが許容範囲内の傾きであるとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS10に移行する。ステップS10に移行すると、スキャン制御部2は、対象原稿Dが排出トレイ213に排出されたか否かを判断する。
なお、ステップS2において、対象原稿Dの幅方向のサイズが最大幅原稿Dの幅方向のサイズと同じである(対象原稿Dが最大幅原稿Dである)とスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS3~S9の各処理が省略され、ステップS10に移行する。すなわち、対象原稿Dの幅方向のサイズが最大幅原稿Dの幅方向のサイズと同じである場合、スキャン制御部2は、要否判断処理を行わない。要否判断処理が行われないので、リバース処理は行われない。
ステップS3において、対象原稿Dの傾きが閾値未満であるとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS4~S9の各処理が省略され、ステップS10に移行する。すなわち、対象原稿Dの傾きが閾値未満である場合、スキャン制御部2は、リバース処理を行わない。
ステップS10において、対象原稿Dが排出トレイ213に排出されたとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS11に移行する。対象原稿Dが排出トレイ213に排出されていないとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS10の処理が繰り返される。ステップS11に移行すると、スキャン制御部2は、リバース処理の実行回数のカウント値をリセットする。
ステップS12において、スキャン制御部2は、セットトレイ212に原稿Dが残っているか否か(セットトレイ212上における原稿Dの有無)を判断する。セットトレイ212に原稿Dが残っているとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS1に移行する。この場合、セットトレイ212に残っている原稿Dの搬送路211への給紙が新たに行われる。一方で、セットトレイ212に原稿Dが残っていないとスキャン制御部2が判断した場合には、本フローは終了する。
ステップS9において、対象原稿Dの画像データの傾きが許容範囲内の傾きではない(許容範囲外の傾きである)とスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS13に移行する。ステップS13に移行すると、スキャン制御部2は、サイズ混載ジョブをキャンセルするか否かの受け付けを操作パネル30に行わせる。
具体的には、スキャン制御部2は、対象原稿Dの画像データの傾きが許容範囲外の傾きである旨の通知を主制御部1に送信する。当該通知を受けた主制御部1は、サイズ混載ジョブをキャンセルするか否かの受け付けを操作パネル30に行わせる。主制御部1は、当該受け付けの結果をスキャン制御部2に通知する。
ステップS13において、サイズ混載ジョブをキャンセルする旨を受け付けたとスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS14に移行する。ステップS14に移行すると、スキャン制御部2は、サイズ混載ジョブをキャンセルする。一方で、ステップS13において、サイズ混載ジョブをキャンセルする旨を受け付けていない(サイズ混載ジョブを続行する旨を受け付けた)とスキャン制御部2が判断した場合には、ステップS10に移行する。
なお、変形例として、ステップS2の処理が省略されてもよい。この構成では、対象原稿Dの幅方向のサイズが最大幅原稿Dの幅方向のサイズと同じである場合(対象原稿Dが最大幅原稿Dである場合)にも、要否判断処理が行われる。すなわち、セットトレイ212にセットされた全ての原稿Dを対象に要否判断処理が行われる。
また、変形例として、通常の搬送読取ジョブ(複数枚の同サイズの原稿Dを連続して読み取るジョブ)において、図7に示すフローに沿った処理が行われてもよい。また、読取対象の原稿Dが1枚の搬送読取ジョブにおいて、図7に示すフローに沿った処理が行われてもよい。
本実施形態では、上記のように、搬送路211の検知位置DPに到達した原稿D(対象原稿D)の傾きが閾値以上のとき、スキャン制御部2は、検知位置DPに到達した原稿Dをセットトレイ212に戻すリバース処理を行う。
この構成では、原稿Dが大きく傾いたまま原稿Dの搬送が続行されるのを抑制できる。これにより、原稿Dが大きく傾いていることに起因するジャムの発生を抑制できる。その結果、ジャム処理作業の回数が減るので、ユーザーの利便性が向上する。また、セットトレイ212に原稿Dをセットする作業を行うとき、原稿Dの傾きを気にする必要がないので、作業性が向上する。
また、本実施形態では、上記のように、スキャン制御部2は、検知した傾きが閾値未満の原稿Dに対するリバース処理は行わない。この構成では、毎回のようにリバース処理が行われることに起因して生産性が低下する、という不都合が発生するのを抑制できる。なお、原稿Dの傾きが閾値未満の場合には、原稿Dの搬送を続行しても、ジャムが発生する可能性は低い。したがって、原稿Dの傾きが閾値未満の場合には、リバース処理は不要である。
また、本実施形態では、上記のように、スキャン制御部2は、検知した傾きが閾値未満の原稿Dをレジストレスモードで搬送させる。ここで、原稿Dの傾きが閾値未満の場合には、レジストローラー対24による原稿Dの斜行矯正は不要である。このため、原稿Dの傾きが閾値未満の場合には、レジストローラー対24による原稿Dの搬送モードがレジストレスモードに設定される。これにより、生産性が向上する。
また、本実施形態では、上記のように、スキャン制御部2は、同一原稿Dに対して行ったリバース処理の実行回数をカウントし、リバース処理の実行回数が予め定められた上限回数に到達している原稿Dに対するリバース処理は行わない。これにより、リバース処理の実行回数が増加することに起因して生産性が低下する、という不都合の発生を抑制できる。なお、リバース処理を数回行った結果、原稿Dの傾きが閾値未満にならなければ、以降にリバース処理を再度行っても、原稿Dの傾きが閾値未満になる可能性は低い。このため、生産性を考慮すると、リバース処理の実行回数が上限回数に到達している原稿Dに対するリバース処理は行わないのが好ましい。
また、本実施形態では、上記のように、スキャン制御部2は、リバース処理の実行回数が上限回数に到達している原稿Dをレジストモードで搬送させる。この構成では、リバース処理では傾きが解消されなかったとしても、レジストローラー対24により斜行矯正が行われるので、原稿Dが大きく傾いたまま搬送されるのを抑制できる。
ここで、場合によっては、レジストローラー対24では原稿Dの斜行を矯正しきれず、原稿Dが傾いたまま読み取りが行われる。原稿Dの読取時の傾きが大きければ、原稿Dの画像データに対する画像処理では傾きを補正できない。
そこで、スキャン制御部2は、リバース処理の実行回数が上限回数に到達している原稿Dの読み取りで得られた画像データを取得し、当該画像データの傾きが予め定められた許容範囲内の傾きであるか否かを判断する。そして、当該画像データの傾きが許容範囲内の傾きでないとき、スキャン制御部2は、ジョブをキャンセルするか否かの受け付けを操作パネル30に行わせる。ユーザーからすると、当該画像データを出力するか否を自身で選択できるので、利便性が良い。当該画像データが許容できないほど傾いていた場合には、ジョブをキャンセルし、原稿Dを再セットすればよい。
また、本実施形態では、上記のように、搬送路211の検知位置DPに到達した原稿Dの幅方向のサイズが最大幅原稿Dよりも小さいとき、スキャン制御部2は、検知した傾きに基づきリバース処理の要否を判断する要否判断処理を行う。一方で、搬送路211に最大幅原稿Dが給紙されたとき、スキャン制御部2は、要否判断処理を行わない。ここで、搬送路211に給紙される原稿Dが最大幅原稿Dの場合には、原稿Dは傾かない。すなわち、リバース処理は不要である。したがって、搬送路211に給紙される原稿Dが最大幅原稿Dの場合には、要否判断処理は不要である。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
2 スキャン制御部(制御部)
20 スキャナー(シート搬送装置)
21 給紙部
24 レジストローラー対(レジスト部)
28 原稿検知部(傾き検知部、サイズ検知部)
30 操作パネル(受付部)
100 複合機(画像形成装置)
211 搬送路
212 セットトレイ(セット部)
214 ガイド
220 読取部
D 原稿(シート)
DP 検知位置
20 スキャナー(シート搬送装置)
21 給紙部
24 レジストローラー対(レジスト部)
28 原稿検知部(傾き検知部、サイズ検知部)
30 操作パネル(受付部)
100 複合機(画像形成装置)
211 搬送路
212 セットトレイ(セット部)
214 ガイド
220 読取部
D 原稿(シート)
DP 検知位置
Claims (8)
- シートがセットされるセット部と、
ジョブの実行時、回転することにより、前記セット部のシートを搬送路に給紙する給紙部と、
前記搬送路の検知位置に到達したシートの傾きに応じた値を出力する傾き検知部と、
前記傾き検知部の出力値に基づきシートの傾きを検知し、検知した傾きが閾値以上のとき、前記給紙部をシートの給紙時とは逆方向に回転させ、前記検知位置に到達したシートを前記セット部に戻すリバース処理を行う制御部と、を備えることを特徴とするシート搬送装置。 - 前記制御部は、前記検知した傾きが前記閾値未満のシートに対する前記リバース処理は行わないことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
- 前記搬送路の前記検知位置よりも搬送方向下流側のレジスト位置に設置され、回転することにより、前記レジスト位置に到達したシートを搬送するレジスト部を備え、
レジストモードのとき、前記レジスト部は、前記レジスト部にシートの前端が突き当たってシートの前端部分が撓んでから回転を開始することにより、前記レジスト位置でシートの斜行を矯正し、
レジストレスモードのとき、前記レジスト部は、前記レジスト位置へのシートの到達前から回転を開始することにより、前記レジスト位置ではシートの進行を止めず、
前記制御部は、前記検知した傾きが前記閾値未満のシートを前記レジストレスモードで搬送させることを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。 - 前記制御部は、前記リバース処理で前記セット部に戻したシートを再度給紙させ、
前記制御部は、同一シートに対して行った前記リバース処理の実行回数をカウントし、前記リバース処理の実行回数が予め定められた上限回数に到達しているシートに対する前記リバース処理は行わないことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記搬送路の前記検知位置よりも搬送方向下流側のレジスト位置に設置され、回転することにより、前記レジスト位置に到達したシートを搬送するレジスト部を備え、
レジストモードのとき、前記レジスト部は、前記レジスト部にシートの前端が突き当たってシートの前端部分が撓んでから回転を開始することにより、前記レジスト位置でシートの斜行を矯正し、
レジストレスモードのとき、前記レジスト部は、前記レジスト位置へのシートの到達前から回転を開始することにより、前記レジスト位置ではシートの進行を止めず、
前記制御部は、前記リバース処理の実行回数が前記上限回数に到達しているシートを前記レジストモードで搬送させることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。 - 前記ジョブの実行時、前記搬送路に沿って搬送されているシートを読み取る読取部と、
前記ジョブに関する設定を受け付ける受付部と、を備え、
前記制御部は、前記リバース処理の実行回数が前記上限回数に到達しているシートの読み取りで得られた画像データを取得し、前記画像データの傾きが予め定められた許容範囲内の傾きであるか否かを判断し、
前記画像データの傾きが前記許容範囲内の傾きでないとき、前記制御部は、前記ジョブをキャンセルするか否かの受け付けを前記受付部に行わせることを特徴とする請求項4または5に記載のシート搬送装置。 - 前記セット部に設けられ、シートの給紙方向と直交する幅方向にスライド可能であり、前記幅方向の一方側および他方側から前記セット部にセットされたシートを挟み込み、前記セット部にセットされたシートの前記幅方向の移動を規制する一対のガイドと、
前記検知位置に到達したシートの前記幅方向のサイズに応じた値を出力するサイズ検知部と、を備え、
前記幅方向のサイズが異なるシートが混在したシート束の各シートを前記セット部から給紙して搬送するサイズ混載ジョブのとき、前記制御部は、前記一対のガイドの前記幅方向の間隔に基づき、前記シート束のうち前記幅方向のサイズが最も大きい最大幅シートの前記幅方向のサイズを認識し、前記サイズ検知部の出力値に基づき、前記検知位置に到達したシートの前記幅方向のサイズを検知し、
前記検知位置に到達したシートの前記幅方向のサイズが前記最大幅シートよりも小さいとき、前記制御部は、前記検知した傾きに基づき前記リバース処理の要否を判断する要否判断処理を行い、
前記検知位置に到達したシートが前記最大幅シートのとき、前記制御部は、前記要否判断処理を行わず、前記リバース処理を行わないことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載のシート搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2020152649A JP2022046976A (ja) | 2020-09-11 | 2020-09-11 | シート搬送装置および画像形成装置 |
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