JP2022045494A - Mfap-4発現促進剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】真皮線維芽細胞においてMFAP-4の発現を促進するMFAP-4発現促進剤、ミクロフィブリル形成促進剤、弾性線維形成促進剤を提供する。【解決手段】メマツヨイグサ及びユキノシタ、並びにそれらの抽出物から選択される少なくとも1つを有効成分とする真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤。【選択図】なし

Description

本発明は、MFAP-4発現促進剤、詳細には真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤に関する。
慢性的な紫外線(UV)の照射によって引き起こされる光老化皮膚の特徴として、シワやたるみ等が挙げられる。皮膚の光老化の一因として真皮細胞外マトリクス(ECM)である弾性線維の断裂やそれに伴う分解の増加、また、コラーゲン線維の減少等が報告されており、これら2つの線維は皮膚弾性の機能発現に深く関連していることが広く知られている。その中でも特に弾性線維は、皮膚中での量は非常に少ないにも関わらず、皮膚弾性に重要であることが明らかにされている。ここで、上述した光老化は通常に使用される意味での「老化」、すなわち加齢に伴う老化とは区別され得る。すなわち、光老化によって生じるシワやたるみは、加齢に伴う代謝の低下によって生じるシワやたるみ、また、皮膚の乾燥に伴うシワ(小じわ)とは区別される。
弾性線維はミクロフィブリルとトロポエラスチンの2つの主要な成分から構築されており、ミクロフィブリルの主要な構成タンパク質は巨大な(~350kDa)糖タンパク質として知られるフィブリリン-1である。フィブリリン-1モノマーは直線方向及び水平方向に重合しミクロフィブリルの骨格を形成し、その後、latent transforming growth factor-β-binding proteins (LTBPs)、Fibulins、microfibril associated glycoproteins(MAGPs)、elastin microfibril interface located protein(EMILIN)-1等のアダプタータンパク質が結合することによって、成熟したミクロフィブリルが形成される。一方、トロポエラスチンは60-70kDaのcross-linkingドメインとhydrophobicドメインを持つタンパク質であり、お互いのhydrophobicドメインが相互作用し(coacervation)、その後、lysyl oxidase(LOX)と呼ばれる酵素によってミクロフィブリルに結合し、成熟した弾性線維が形成される。
過去に本発明者らが属する研究グループは、ヒト皮膚における光老化メカニズムを明らかにすることを目的として、ヒト皮膚を免疫不全マウスに移植し、慢性的にUVBを照射して誘導する光損傷/老化モデルを構築した(非特許文献1)。この光老化モデル皮膚においてmicrofibrillar-associated protein-4(MFAP-4)の顕著な発現減少を見出し、同光老化モデル皮膚においてMFAP-4を過剰発現させたところ、慢性的なUVB照射によって誘導されるシワ形成や皮膚弾性の悪化が有意に抑制されることを確認している。さらに、MFAP-4の機能を詳細に解析した結果、MFAP-4はフィブリリン-1と相互作用し、弾性線維形成の中でも特にその土台となるミクロフィブリルの形成に必須の因子であることを明らかにした。また、ヒト皮膚において、加齢により低下する真皮のMFAP-4の発現が、露光部ではさらに発現が低下していることも明らかにしている(非特許文献2)。
したがって、真皮線維芽細胞におけるMFAP-4の産生を促進することができれば、真皮におけるECM及び弾性線維の構築を促すとともにその分解を抑えて、その弾性構造を維持し、結果として、特に慢性的な紫外線照射による光老化による症状、例えば皮膚のシワ、たるみ、はりの低下等の予防及び/または改善を図ることができる。
アカバナ科マツヨイグサ属のメマツヨイグサは、民間薬として鎮痛薬、緩和薬、収れん薬、傷薬、抗血液凝固剤として利用されてきた植物である。また、ユキノシタ科のユキノシタも、民間薬としてからだのむくみ、胃もたれ、下痢、腫れもの等の消炎等に用いられている植物である。
また、メマツヨイグサの種子抽出物には細胞賦活効果があり、皮膚の老化防止効果を有すること(特許文献1)、及びメマツヨイグサ抽出物及びユキノシタ抽出物には腱細胞においてMFAP-4の発現を促進し、皮膚支帯改善作用を有すること(特許文献2)が報告されている。また、ユキノシタ抽出物には、関節炎の予防又は治療効果があること(特許文献3)、酸化蛋白質分解酵素(OPH)の活性を増強する作用があること(特許文献4)が報告されている。
しかし、メマツヨイグサ及びユキノシタが真皮線維芽細胞におけるMFAP-4の発現を促進すること、またミクロフィブリルや弾性線維の形成を促進することは知られていない。
特開2004-137233号公報 特開2017-218429号公報 国際公開第2002/102396号 特開2019-193620号公報
Hachiya A, Sriwiriyanont P, Fujimura T, Ohuchi A, Kitahara T, Takema Y, Kitzmiller WJ, Visscher MO, Tsuboi R, Boissy RE (2009) Mechanistic effects of long-term ultraviolet B irradiation induce epidermal and dermal changes in human skin xenografts. Am J Pathol. 174(2), 401-413. Kasamatsu S, Hachiya A, Fujimura T, Sriwiriyanont P, Haketa K, Visscher MO, Kitzmiller WJ, Bello A, Kitahara T, Kobinger GP, Takema Y (2011) Essential role of microfibrillar-associated protein 4 in human cutaneous homeostasis and in its photoprotection. Sci Rep. 1, 164.
本発明は、真皮線維芽細胞においてMFAP-4の発現を促進するMFAP-4発現促進剤、ミクロフィブリル形成促進剤、弾性線維形成促進剤を提供することに関する。
本発明者らは、天然由来の物質を探索した結果、メマツヨイグサ及びユキノシタの抽出物に、真皮線維芽細胞においてMFAP-4発現促進作用があり、当該細胞におけるミクロフィブリルや弾性線維の形成を促進する作用を有することを見出した。
すなわち、本発明は、以下の1)~3)を提供する。
1)メマツヨイグサ及びユキノシタ、並びにそれらの抽出物から選択される少なくとも1つを有効成分とする真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤。
2)メマツヨイグサ及びユキノシタ、並びにそれらの抽出物から選択される少なくとも1つを有効成分とする真皮におけるミクロフィブリル形成促進剤。
3)メマツヨイグサ及びユキノシタ、並びにそれらの抽出物から選択される少なくとも1つを有効成分とする真皮における弾性線維形成促進剤。
本発明によれば、真皮線維芽細胞のMFAP-4産生を促進し、当該細胞におけるミクロフィブリルや弾性線維の形成を促進することによって、真皮におけるECMの弾性構造を維持することができる。これにより、皮膚の加齢による老化(自然老化)並びに慢性的な紫外線照射による光老化による症状、例えば皮膚のシワ、たるみ、はりの低下等の予防及び/または改善を図ることができる。
メマツヨイグサ抽出物によるミクロフィブリル形成促進効果(免疫蛍光染色画像)。スケールバー=50μm。 メマツヨイグサ抽出物によるミクロフィブリル形成促進効果(図1の二値化画像)。 メマツヨイグサ抽出物による弾性線維形成促進効果(免疫蛍光染色画像)。スケールバー=100μm。 メマツヨイグサ抽出物による弾性線維形成促進効果(図3の二値化画像)。
本発明において、「メマツヨイグサ」とは、アカバナ科マツヨイグサ属のメマツヨイグサ(Oenothera biennis)を指し、別名イブニングプロムローズとも称される。「ユキノシタ」とは、ユキノシタ科ユキノシタ属のユキノシタ(Saxifraga stolonifera)を指し、別名イドクサ、コジソウとも称される。
本発明において、メマツヨイグサ及びユキノシタ(以下、両者を「植物」とも称する)は、特に限定されない限り、当該植物の任意の部位、例えば全草、全木、葉、茎、芽、花、蕾、樹木、木質部、樹皮、根、根茎、仮球茎、塊根、地衣体、葉状体、種子、果実、若しくは樹脂等、又はそれらの組み合わせを利用すればよい。好ましい部位は、メマツヨイグサの場合は種子、花であり、ユキノシタの場合は葉、全草であり、より好ましい部位はメマツヨイグサの場合は種子であり、ユキノシタの場合は葉である。
斯かる植物は、そのまま若しくはそれを圧搾することにより得られる搾汁、植物体自身を乾燥した乾燥物若しくはその粉砕物、あるいはこれらから抽出した抽出物として用いることができるが、抽出物として用いるのが好ましい。
また、本発明において、上記の植物又はその抽出物は、2種以上を混合して用いてもよい。
斯かる本発明の植物の抽出物としては、各植物を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出される各種溶媒抽出物、超臨界二酸化炭素等の超臨界抽出によって得られる抽出物、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末等が挙げられる。
抽出のための溶媒には、極性溶媒、非極性溶媒のいずれをも使用することができる。溶媒の具体例としては、例えば、水;1価、2価又は多価のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の鎖状又は環状のエーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ヘキサン等の飽和又は不飽和の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ピリジン類;ジメチルスルホキシド;アセトニトリル;二酸化炭素、超臨界二酸化炭素;油脂、ワックス、その他のオイル類;並びにこれらの混合物が挙げられる。好適には、水、アルコール類及びその水溶液が挙げられ、アルコール類としてはメタノール、エタノール、1,3-ブチレングリコール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、sec-ブタノール、t-ブタノール等が挙げられ、好ましくはエタノール又は1,3-ブチレングリコールであり、より好ましくは1,3-ブチレングリコールである。
上記アルコール類の水溶液におけるアルコールの濃度(25℃における容量%)は、好ましくは10容量%以上、より好ましくは20容量%以上、さらに好ましくは25容量%以上であり、且つ好ましくは95容量%以下、より好ましくは85容量%以下、さらに好ましくは75容量%以下である。また、上記アルコール類の水溶液におけるアルコールの濃度は、好ましくは10~95容量%、より好ましくは20~85容量%、さらに好ましくは25~75容量%である。好ましくは、10~95容量%1,3-ブチレングリコール水溶液、より好ましくは20~85容量%1,3-ブチレングリコール水溶液、さらに好ましくは25~75容量%1,3-ブチレングリコール水溶液が挙げられる。
抽出における溶媒の使用量としては、本発明の植物(乾燥質量換算)1gに対して1~100mLが好ましい。抽出条件は、十分な抽出が行える条件であれば特に限定されないが、例えば、抽出時間は好ましくは1時間以上、より好ましくは3時間以上がより好ましく、他方、好ましくは2ヶ月以下、より好ましくは5週間以下、より好ましくは3週間以下である。抽出温度は0℃以上が好ましく、5℃以上がより好ましく、他方、溶媒沸点以下が好ましく、90℃以下がより好ましい。通常、低温なら長時間、高温なら短時間の抽出を行う。
抽出手段は、特に限定されないが、例えば、固液抽出、液液抽出、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、ソックスレー抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、攪拌等の通常の手段を用いることができる。
本発明の植物の抽出物は、例えば食品や医薬品上許容し得る規格に適合し、本発明の効果を発揮するものであれば粗精製物であってもよい。また、必要に応じて、液々分配、固液分配、濾過膜、活性炭、吸着樹脂、イオン交換樹脂、澱出し等の公知の技術によって不活性な夾雑物の除去、脱臭、脱色等の処理を施すことができる。
また、さらに公知の分離精製方法を適宜組み合わせてこれらの純度を高めてもよい。精製手段としては、有機溶剤沈殿、遠心分離、限界濾過膜、高速液体クロマトグラフやカラムクロマトグラフ等が挙げられる。
また、本発明の植物の抽出物は、そのまま用いてもよく、適宜な溶媒で希釈した希釈液として用いてもよく、あるいは濃縮エキスや乾燥粉末としたり、ペースト状に調製したものでもよい。また、凍結乾燥し、用時に、通常抽出に用いられる溶剤、例えば水、エタノール、水・エタノール混液等の溶剤で希釈して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
後記実施例に示すように、メマツヨイグサ抽出物及びユキノシタ抽出物は真皮線維芽細胞におけるMFAP-4、フィブリリン1及びトロポエラスチンの発現を促進し、また当該細胞におけるミクロフィブリルや弾性線維の形成を促進する作用を有する。従って、上記植物又はそれらの抽出物は、真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤、フィブリリン1発現促進剤、トロポエラスチン発現促進剤、ミクロフィブリル形成促進剤又は弾性線維形成促進剤((以下、「真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤等」と称す))となり得、真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤等を製造するために使用できる。
また、上記植物又はそれらの抽出物は、真皮線維芽細胞におけるMFAP-4の発現を促進するため、フィブリリン1の発現を促進するため、トロポエラスチンの発現を促進するため、ミクロフィブリルの形成を促進するため、弾性線維の形成を促進するために使用することができる。ここで、当該使用は、ヒト若しくは非ヒト動物、又はそれらに由来する検体における使用であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。尚、「非治療的」とは、医療行為を含まない概念、すなわち人間を手術、治療又は診断する方法を含まない概念、より具体的には医師又は医師の指示を受けた者が人間に対して手術、治療又は診断を実施する方法を含まない概念である。
本発明において、「MFAP-4」(microfibrillar-associated protein 4)とは、Gene ID:4239、MIM ID:600596として知られているタンパク質である。
本発明において、「フィブリリン-1」(Fibrilin-1;FBN1)とは、Gene ID:2200、MIM ID:134797として知られているタンパク質である。
本発明において、「トロポエラスチン」(Toropoelastin;ELN)とは、Gene ID:2006、MIM ID:130160として知られているタンパク質である。
本発明において、「MFAP-4発現促進」、「フィブリリン-1発現促進」及び「トロポエラスチン促進」には、遺伝子レベルでの発現促進及びタンパク質レベルでの発現促進が包含される。遺伝子レベルでの発現促進にはmRNAの発現促進、mRNAへの転写促進が挙げられ、タンパク質レベルでの発現促進には翻訳における促進が含まれる。各発現レベルは任意のパラメーターに基づいて測定することができる。
MFAP-4は、線維芽細胞、腱細胞、骨格筋細胞、肝星状細胞、脂肪幹細胞、神経芽細胞腫、Tリンパ芽球性白血病細胞等に発現することが知られているが、本発明のMFAP-4発現促進は真皮線維芽細胞におけるMFAP-4の発現促進を意味する。後記参考例に示すように、腱細胞と線維芽細胞では細胞内のMFAP-4の遺伝子発現機構が完全に一致しておらず、腱細胞においてMFAP-4の発現を促進する物質であっても、線維芽細胞においても同様の作用を有するとは云えない。
本発明において、「ミクロフィブリル」とは、動物の細胞外マトリックス(ECM)を構成する弾性線維を、トロポエラスチンと共に構成する糖タンパク複合体を指し、その形成促進とはミクロフィブリルの主要構成タンパク質であるフィブリリン-1の重合が促進されることを意味する。好ましくは、フィブリリン-1と相互作用し、ミクロフィブリル形成の必須因子であるMFAP-4の発現促進によりミクロフィブリルの形成が促進されることが挙げられる。本発明においてミクロフィブリルとは、真皮のミクロフィブリルである。
また、「弾性線維の形成促進」とは、ミクロフィブリルにトロポエラスチンが結合し、成熟した弾性線維の形成が促進されることを意味し、好ましくは弾性線維形成においてその土台となるミクロフィブリルの形成促進によってその形成が促進されることが挙げられる。本発明において弾性線維とは、真皮の弾性線維である。
本発明の真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤等は、真皮線維芽細胞におけるMFAP-4の発現促進、ミクロフィブリルの形成促進、弾性線維の形成促進の各作用効果を発揮する、ヒト若しくは動物用の医薬品、医薬部外品、化粧品となり、また当該医薬品、医薬部外品、化粧品に配合して使用される素材又は製剤となり得る。
本発明の真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤等を医薬品(医薬部外品を含む)として用いる場合、当該医薬品は任意の投与形態で投与され得る。投与形態としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投与又は注射剤、坐剤、吸入薬、経皮吸収剤、外用剤等による非経口投与が挙げられるが、好ましい形態は非経口投与である。一例として、当該医薬又は医薬部外品は、ローション、クリーム、ジェル、軟膏、貼布剤等の形態の皮膚外用剤の形態であり得る。
このような種々の剤型の医薬製剤は、本発明の植物又はその抽出物と他の薬学的に許容される賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤、増粘剤、乳化剤、滑沢剤、分散剤、被膜剤、界面活性剤、被膜剤、浸透圧調整剤、緩衝剤、pH調整剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、嬌味剤、矯臭剤、香料等を適宜組み合わせて調製することができる。
本発明の真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤等を化粧品として用いる場合、当該化粧品の形態としては、クリーム、乳液、ローション、懸濁液、フォーム、ジェル、パウダー、パック、シート、パッチ、スティック、ケーキ等、化粧品に使用され得る任意の形態が挙げられる。
斯かる化粧品は、本発明の植物又はその抽出物と、化粧料として許容される担体(例えば、希釈剤、分散剤、緩衝剤、pH調整剤、分散剤、乳化剤、界面活性剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、殺菌剤、香料等)を適宜組み合わせて常法により調製することができる。
当該医薬品や化粧品における本発明の植物又はその抽出物の含有量(乾燥物換算)は、好ましくは0.0001質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、且つ99.999質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましく5質量%以下であり、また好ましくは0.0001~99.999質量%、好ましくは0.001~10質量%、より好ましくは0.01~5質量%である。なお、本明細書において「乾燥物」とは、抽出物を-30~-40℃で3~4時間凍結させたものを、乾燥温度40~100℃、真空到達度20~70Paの条件下で、12~20時間かけて乾燥させて得られる残分をいう。
本発明の真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤等の投与量は、対象の種、体重、性別、年齢、状態又はその他の要因に従って変動し得る。投与の用量、経路、間隔、及び摂取の量や間隔は、当業者によって適宜決定され得る。例えば、上記植物の抽出物の乾燥物換算で、成人(体重60kg)1人、1日あたり、好ましくは0.01mg以上、より好ましくは0.1mg以上であり、より好ましくは10mg以上であり、且つ好ましくは1000mg以下、より好ましくは500mg以下、より好ましくは100mg以下である。また、1日あたり好ましくは0.01~1000mg、より好ましくは0.1~500mg、より好ましくは10~100mgである。
投与する対象としては、動物、好ましくはヒトが挙げられ、皮膚の加齢による老化並びに慢性的な紫外線照射による光老化による症状、例えば皮膚のシワ、たるみ、はりの低下等の予防及び/または改善を望むヒトが好ましい。当該投与は、美容を目的として、非治療的に投与され得る。
また投与する部位としては、日常的又は慢性的に紫外線照射を受け易く、光老化による皮膚のシワ、たるみ、はりの低下等の症状が顕在化し易い部位が好ましく、具体的には顔面、頸、デコルテ、手の甲、前腕外側、上腕外側等が挙げられる。
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
実施例1 植物抽出物によるMFAP-4発現促進
(1)細胞培養
正常ヒト真皮線維芽細胞(線維芽細胞)は倉敷紡績株式会社より購入した。線維芽細胞は10%(v/v)のFetal Bovine Serum(FBS)(Sigma-Aldrich)を含有するダルベッコ変法イーグル(DMEM)培地(Sigma-Aldrich)中で37℃、5Vol%COの条件下で培養した。
(2)植物抽出物
ルナホワイト B(メマツヨイグサ抽出物;抽出溶媒は50%(v/v) 1,3-ブチレングリコール(以下、「BG」とする)及びファルコレックス ユキノシタ MB(ユキノシタ抽出物;抽出溶媒は30%(v/v)BG)はそれぞれ一丸ファルコス株式会社より入手した。
(3)メマツヨイグサ抽出物及びユキノシタ抽出物が弾性線維形成関連遺伝子(MFAP-4、フィブリリン-1(FBN1)、トロポエラスチン(ELN))の発現量に及ぼす影響
線維芽細胞を5×10 cells/500μl/wellの密度で、2%(v/v)のFBSを添加したDMEM培地を用いて24-well plateに播種した。翌日、最終濃度0.3%(v/v)のメマツヨイグサ抽出物(対照として同量の50%(v/v)BG)、あるいは、最終濃度0.5%(v/v)のユキノシタ抽出物(対照として同量の30%(v/v)BG)を添加したFBS未添加DMEM培地300μl/wellに置換した。それから2日間の培養終了後、細胞をPBSで洗浄した後、RNeasy Mini Kit(QIAGEN)を用いて定法に従いtotal RNAを抽出した。その抽出したtotal RNAを鋳型とし、High Capacity RNA to cDNA Kit(Thermo Fisher Scientific)を用いた逆転写反応によりcDNAを合成した。反応には、ProFlex PCR System(Thermo Fisher Scientific)を用いた。続いて合成したcDNA及びTaqMan(登録商標)probeを用いて、定量的PCR法による遺伝子発現解析を行った。各遺伝子に特異的なprobe及びprimerは、Thermo Fisher Scientific社製のTaqMan(登録商標) Gene Expression Assays(P/N 4331182)を使用した。各々の発現量は、60S acidic ribosomal protein P0(RPLP0)の発現量により補正した。反応条件は定法に従い、StepOnePlus System(Thermo Fisher Scientific)を用いて行った。
結果を表1、表2及び表3に示す。なお結果は、抽出溶媒のみを添加した溶媒コントロールにおける発現量を1とした相対値で示す。メマツヨイグサ抽出物及びユキノシタ抽出物は、いずれもMFAP-4(MFAP-4)、フィブリリン-1(FBN1)、また、トロポエラスチン(ELN)の遺伝子発現を促進した。
Figure 2022045494000001
Figure 2022045494000002
Figure 2022045494000003
(4)メマツヨイグサ抽出物がMFAP-4のタンパク質発現量に及ぼす影響
線維芽細胞を6×10cells/1ml/wellの密度で、2%(v/v)のFBSを添加したDMEM培地を用いて12-well plateに播種した。翌日、最終濃度0.03%(v/v)もしくは0.1%(v/v)のメマツヨイグサ抽出物(対照として同量の50%(v/v) BG)を添加したFBS未添加DMEM培地500μl/wellに置換した。それから7日間の培養終了後、上清を除き、細胞をPBSで洗浄した後、1mMの濃度でPMSF(Cell Signaling Technology)を添加したCell lysis buffer(Cell Signaling Technology)を用いて細胞を回収してから、超音波処理により細胞を破砕した。その後、15,000rpmで15分間遠心分離し、その上清についてBovine Serum Albumin(BSA)を標準物質としたBCA(ビシンコニン酸)法によりタンパク質量を定量した後、各群のタンパク質量を揃え、定法に従ってSDS-PAGE及びウェスタンブロットに供した。一次抗体としてブロッキング液で1000倍希釈した抗MFAP-4抗体(Cloud-Clone;PAF589Hu01)を用いた。また、内部標準としてブロッキング液で5000倍希釈した抗β-Actin抗体(Cell Signaling Technology;4970s)を用いた。二次抗体としては、ブロッキング液で2500倍希釈したHRP-Conjugated Polyclonal Goat Anti Rabbit(Dako;P0448)を用いた。その後、SuperSignal(商標) West Dura Extended Duration Substrate(Thermo Fisher Scientific)を用いて発光させ、Amersham Imager 600(GE Healthcare Life Science)を用いて発現量を可視化した。その後、同イメージャーシステムにて、MFAP-4(72kDa及び36kDa)のバンドを検出してMFAP-4タンパク質の発現量を定量し、内部標準であるβ-Actin発現量により補正した。
結果を表4、表5に示す。なお結果は、抽出溶媒のみを添加した溶媒コントロールにおけるタンパク質発現量を1とした相対値で示す。メマツヨイグサ抽出物は、MFAP-4のタンパク質発現(分子量が72kDa及び36kDa)を促進した。
Figure 2022045494000004
Figure 2022045494000005
実施例2 メマツヨイグサ抽出物によるミクロフィブリル形成促進
(1)細胞培養
正常ヒト真皮線維芽細胞(線維芽細胞)は倉敷紡績株式会社より購入した。線維芽細胞は10%(v/v)のFetal Bovine Serum(FBS)(Sigma-Aldrich)を含有するダルベッコ変法イーグル(DMEM)培地(Sigma-Aldrich)中で37℃、5Vol%COの条件下で培養した。
(2)植物抽出物
ルナホワイト B(メマツヨイグサ抽出物;抽出溶媒は50%(v/v)BG)は一丸ファルコス株式会社より入手した。
(3)メマツヨイグサ抽出物がミクロフィブリル形成に及ぼす影響
24-well plateの各well底部に予めカバーガラスを設置しておき、線維芽細胞を3×10cells/500μl/wellの密度で10%(v/v)のFBSを添加したDMEM培地を用いて播種した。翌日、最終濃度0.2%(v/v)のメマツヨイグサ抽出物(対照として同量の50%(v/v)BG)を添加した0.5%(v/v)のFBSを含むDMEM/F12培地(Sigma-Aldrich)500μl/wellに置換し、さらに3日間培養した後、カバーガラス上で培養した線維芽細胞を氷冷メタノールで20分間インキュベートすることで固定化した。5%(v/v)のBSAを含むPBSを添加し、室温で1時間ブロッキングした後、ウサギ由来抗ヒトFibrillin-1抗体(Elastin Products Company;EPC-PR217)を2.5%(v/v)のBSAを含むPBSで200倍希釈して添加し、4℃で16時間インキュベートした。PBSで洗浄した後、2.5%(v/v)のBSAを含むPBSでAlexa Fluor 488標識抗ウサギIgG抗体(Thermo Fisher Scientific;A11008)を200倍希釈して添加し、室温で2時間インキュベートした。PBSで洗浄した後、カバーガラスに接着した細胞をProLong Gold antifade reagent with DAPI(Thermo Fisher Scientific)を用いてスライドガラスにマウントした。その免疫蛍光を共焦点レーザー顕微鏡LSM710(Carl Zeiss)を用いて観察した。
結果を図1に示す。メマツヨイグサ抽出物によりフィブリリン-1の密度が高まっており、ミクロフィブリル形成が促進されているのが観察された。
次に、ImageJソフトウェアを用いて図1で示した画像を二値化することにより、フィブリリン-1のシグナル面積を算出した。
結果を図2及び表6に示す。二値化した画像によっても、メマツヨイグサ抽出物によりフィブリリン-1の密度が高まっており、ミクロフィブリル形成が促進されているのが観察された。また、フィブリリン-1のシグナル面積も増加していることが確認された。
Figure 2022045494000006
実施例3 メマツヨイグサ抽出物による弾性線維形成促進
(1)細胞培養
正常ヒト真皮線維芽細胞(線維芽細胞)は倉敷紡績株式会社より購入した。線維芽細胞は10%(v/v)のFetal Bovine Serum(FBS)(Sigma-Aldrich)を含有するダルベッコ変法イーグル(DMEM)培地(Sigma-Aldrich)中で37℃、5Vol%COの条件下で培養した。
(2)植物抽出物
ルナホワイト B(メマツヨイグサ抽出物;抽出溶媒は50%(v/v)BG)は一丸ファルコス株式会社より入手した。
(3)メマツヨイグサ抽出物がミクロフィブリル形成に及ぼす影響
24-well plateの各well底部に予めカバーガラスを設置しておき、線維芽細胞を3×10cells/500μl/wellの密度で10%(v/v)のFBSを添加したDMEM培地を用いて播種した。翌日、最終濃度0.2%(v/v)のメマツヨイグサ抽出物(対照として同量の50%(v/v)BG)を添加した2%(v/v)のFBSを含むDMEM/F12培地(Sigma-Aldrich)500μl/wellに置換し、さらに14日間培養した後、カバーガラス上で培養した線維芽細胞を氷冷メタノールで20分間インキュベートすることで固定化した。5%(v/v)のBSAを含むPBSを添加し、室温で1時間ブロッキングした後、マウス由来抗ヒトElastin抗体(Merck Millipore;MAB2503)及びウサギ由来抗ヒトFibrillin-1抗体(Elastin Products Company;EPC-PR217)を2.5%(v/v)のBSAを含むPBSでそれぞれ200倍希釈して添加し、4℃で16時間インキュベートした。PBSで洗浄した後、2.5%(v/v)のBSAを含むPBSでAlexa Fluor 488標識抗ウサギIgG抗体(Thermo Fisher Scientific;A11008)及びAlexa Fluor 555標識抗マウスIgG抗体(Thermo Fisher Scientific;A31570)をそれぞれ200倍希釈して添加し、室温で2時間インキュベートした。PBSで洗浄した後、カバーガラスに接着した細胞をProLong Gold antifade reagent with DAPI(Thermo Fisher Scientific)を用いてスライドガラスにマウントした。その免疫蛍光を共焦点レーザー顕微鏡LSM710(Carl Zeiss)を用いて観察した。
結果を図3に示す。メマツヨイグサ抽出物によりフィブリリン-1及びトロポエラスチンの密度が高まっており、弾性線維形成が促進されているのが観察された。
次に、ImageJソフトウェアを用いて図3で示した画像を二値化することにより、フィブリリン-1及びトロポエラスチンのシグナル面積を算出した。
結果を図4及び表7に示す。二値化した画像によっても、メマツヨイグサ抽出物によりフィブリリン-1及びトロポエラスチンの密度が高まっており、弾性線維形成が促進されているのが観察された。また、フィブリリン-1及びトロポエラスチンのシグナル面積も増加していることが確認された。
Figure 2022045494000007
参考例 キイチゴ抽出物、チャ抽出物、また、オトギリソウ抽出物がMFAP-4産生に及ぼす影響
(1)細胞培養
正常ヒト真皮線維芽細胞(線維芽細胞)は倉敷紡績株式会社より購入した。線維芽細胞は10%(v/v)のFetal Bovine Serum(FBS)(Sigma-Aldrich)を含有するダルベッコ変法イーグル(DMEM)培地(Sigma-Aldrich)中で37℃、5Vol%COの条件下で培養した。
(2)植物抽出物
ファルコレックス キイチゴ B(キイチゴ抽出物(抽出部位:果実);抽出溶媒は50%(v/v)BG)及び緑茶リキッド C(チャ抽出物(抽出部位:葉);抽出溶媒は20%(v/v)BG及び26%(v/v)EtOH)はそれぞれ一丸ファルコス株式会社より入手した。オトギリソウ(20)(オトギリソウ抽出物(抽出部位:地上部(花、葉、茎);抽出溶媒は14%(v/v)EtOH)は丸善製薬株式会社より入手した。
(3)キイチゴ抽出物、チャ抽出物、また、オトギリソウ抽出物がMFAP-4 (MFAP-4)の遺伝子発現量に及ぼす影響
線維芽細胞を5×10cells/500μl/wellの密度で、2%(v/v)のFBSを添加したDMEM培地を用いて24-well plateに播種した。翌日、最終濃度が0.3%(v/v)あるいは0.5%(v/v)のキイチゴ抽出物、チャ抽出物、もしくは、オトギリソウ抽出物(対照として同量の各抽出溶媒)を添加したFBS未添加DMEM培地300μl/wellに置換した。それから2日間の培養終了後、細胞をPBSで洗浄した後、RNeasy Mini Kit(QIAGEN)を用いて定法に従いtotal RNAを抽出した。その抽出したtotal RNAを鋳型とし、High Capacity RNA to cDNA Kit(Thermo Fisher Scientific)を用いた逆転写反応によりcDNAを合成した。反応には、ProFlex PCR System(Thermo Fisher Scientific)を用いた。続いて合成したcDNA及びTaqMan(登録商標) probeを用いて、定量的PCR法による遺伝子発現解析を行った。各遺伝子に特異的なprobe及びprimerは、Thermo Fisher Scientific社製のTaqMan(登録商標) Gene Expression Assays(P/N 4331182)を使用した。各々の発現量は、60S acidic ribosomal protein P0(RPLP0)の発現量により補正した。反応条件は定法に従い、StepOnePlus System(Thermo Fisher Scientific)を用いて行った。
結果を表8、表9及び表10に示す。前記特許文献2において、腱細胞においてMFAP-4の発現向上が認められているキイチゴ抽出物、チャ抽出物及びオトギリソウ抽出物は、いずれもMFAP-4の遺伝子発現を促進しなかった。
Figure 2022045494000008
Figure 2022045494000009
Figure 2022045494000010

Claims (3)

  1. メマツヨイグサ及びユキノシタ、並びにそれらの抽出物から選択される少なくとも1つを有効成分とする真皮線維芽細胞におけるMFAP-4発現促進剤。
  2. メマツヨイグサ及びユキノシタ、並びにそれらの抽出物から選択される少なくとも1つを有効成分とする真皮におけるミクロフィブリル形成促進剤。
  3. メマツヨイグサ及びユキノシタ、並びにそれらの抽出物から選択される少なくとも1つを有効成分とする真皮における弾性線維形成促進剤。
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