JP2022044960A - 画像形成システム、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】中断されたジョブの実行を再開する際に、不適切な種類の用紙に画像が形成されることを防ぐ画像形成システムを提供する。【解決手段】ジョブに基づいて用紙Shに画像を形成する画像形成部30を含む画像形成装置3を備えた画像形成システム1は、用紙Shが格納された給紙トレイ21から画像形成部30に搬送される用紙Shを供給する給紙装置2と、給紙装置2から供給される用紙Shの特性を検知するメディアセンサ41と、ジョブが中断した場合、中断前後の用紙Shごとの特性に対応する用紙Shの用紙種類(記録材情報)が一致するか否かを判定し、一致する場合に、中断されていたジョブの実行を再開するエンジン制御部43と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成システム、画像形成装置及びプログラムに関する。
近年の画像形成装置では、様々な種類の用紙が用いられる。用紙種類が異なると、用紙に形成された画像の質も変わるので、オペレーターは用紙種類を間違えないことが重要である。通常、ジョブの実行中に用紙切れが発生した場合、ジョブの実行が中断され、オペレーターが画像形成装置の給紙トレイに用紙を足す作業が行われる。ここで、ジョブの中断前に用紙を給紙トレイにセットしたオペレーターであれば、用紙種類を間違えずに用紙を足すことができると考えられていた。
しかし、ジョブを中断した日と、ジョブの実行を再開する日が異なる場合、用紙を給紙トレイにセットしたまま放置すると、用紙が空気中の水分を吸ってしまう。このように用紙の特性が変化すると、翌日のジョブ実行の際に画像形成条件の調整が必要となってしまう。このため、ジョブを中断した日に給紙トレイから用紙が回収され、ジョブの実行を再開する日に改めて給紙トレイに用紙がセットされていた。
しかし、ジョブを中断した日に用紙をセットしていたオペレーターと、ジョブの実行を再開する日に用紙をセットするオペレーターとが異なることがある。また、近年では様々な種類の用紙が用いられており、用紙種類ごとの違いも分かりにくい。このため、オペレーターが用紙種類を誤って給紙トレイにセットすることがあり、不適切な用紙種類の用紙に印刷されることがあった。また、同じオペレーターであっても、用紙種類を間違えて用紙を給紙トレイにセットすることがある。
このような誤った用紙種類の用紙が追加されることを防ぐ技術として、例えば特許文献1に開示された技術が提案されていた。この特許文献1には、用紙切れ等が解消されたとき用紙に継続印字する場合には、再度、用紙束の厚みを検知して、異なる種類の用紙が混入することを防ぐ技術について開示されている。
特開2012-66532号公報
ところで、特許文献1に開示された技術によれば、リング製本する場合に、1部目で計測した束厚みをもとに2部目以降も冊子が作成されるので、中断動作が発生した後には再度、束の厚みを検出することができる。しかし、束の厚みが同じであっても用紙ごとの用紙種類や、用紙の表面性が異なることが検知されていなかった。このため、用紙に形成された画像の画質や、画像が形成された用紙の後処理に影響が生じるような間違いを防ぐことができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、ジョブの中断前後で記録材情報が変わらないようにすることを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した画像形成システムは、ジョブに基づいて記録材に画像を形成する画像形成部を含む画像形成装置を備える。そして、画像形成システムは、記録材が格納された記録材格納部から画像形成部に搬送される記録材を供給する記録材供給部と、記録材供給部から供給される記録材の特性を検知する特性検知部と、ジョブが中断した場合、中断前後の記録材ごとの特性に対応する記録材情報が一致するか否かを判定し、一致する場合に、中断されていたジョブの実行を再開する制御部と、を備える。
なお、上記の画像形成システムは本発明の一態様であり、本発明の一側面を反映した画像形成装置及びプログラムについても、上記の画像形成システムと同様に構成される。
本発明によれば、ジョブの中断前後の記録材ごとの特性に対応する記録材情報が一致する場合に、中断されていたジョブの実行が再開されるので、ジョブの中断前後で記録材情報が変わらない。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成システムの全体構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムの各装置の主要な機能部及びハードウェアの構成例を示す概略図である。 本発明の一実施の形態に係るエンジン制御部及び記憶装置の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る平滑度センサ、坪量センサ及びローラHPセンサの構成例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る用紙の目方向の例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る用紙の目方向により、折り及び断裁の仕上がりが異なる例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る用紙のCCDと剛度センサの構成例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るジョブの中断処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムがジョブの実行を再開するときの処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る用紙特定処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るメディアセンサが用紙の平滑度及び坪量を測定する例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るメディアセンサが用紙の紙厚を測定する例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る印字停止処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るダイアログ画面の表示例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態]
<画像形成システムの構成>
始めに、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成システム1の全体構成例を示す概要図である。なお、図1には、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素を記載しており、本発明の画像形成システムは図1に示す例に限定されない。
本実施の形態に係る画像形成システム1は、給紙装置2、画像形成装置3及び後処理装置5を備える。
給紙装置2(記録材供給部の一例)は、3段の給紙トレイ21を備えており、給紙トレイ21から画像形成部30に搬送される用紙Shを供給(給紙)する。給紙トレイ21は、画像形成部30で画像形成が行われる用紙Shを格納する容器である。以下の説明では、用紙Shを「メディア」とも呼ぶ。給紙トレイ21(記録材格納部の一例)には、それぞれ、紙種や坪量等が異なる大量の用紙Shが格納される。上述したように給紙トレイ21にセットされた用紙は、画像形成装置3に給紙される。本実施形態では、給紙装置20に3つの給紙トレイ21を設けた例を挙げたが、給紙トレイ21の個数は2個以下、又は4個以上であってもよい。また、複数の給紙装置2から用紙Shが画像形成装置3に給紙されるように構成してもよい。そして、図1に示すように、それぞれの給紙トレイ21が識別可能となるように“1”~“3”の給紙トレイ番号が割り振られている。このため、後の説明では、給紙トレイ番号に合わせて、給紙トレイ21を「給紙トレイ1」、「給紙トレイ2」のように呼ぶことがある。
画像形成装置3は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式によって用紙に画像を形成する画像形成装置の一例である。画像形成装置3は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を重ねるタンデム形式によって、用紙Sh上にカラー画像を形成する。画像形成装置3には、不図示のLAN(Local Area Network)を介して、オペレーターによって操作されるPC6が接続されている。そして、画像形成装置3は、PC6からLANを介して投入されたジョブに従って、画像形成処理等の各種の処理を行う。
後処理装置5は、正しく画像が形成された用紙Shに所定の後処理(フィニッシャ処理とも呼ぶ)を行う。正常に後処理が行われた用紙Shは、排紙トレイ51に排紙される。後処理装置5は、画像形成装置3の後段に接続されたオンライン構成であるが、オフライン構成としてもよい。オフライン構成とされた後処理装置5は、画像形成装置3から切り離される。そして、オペレーターが、画像形成装置3の排紙トレイ51に排紙された用紙Shを、オフライン構成の後処理装置5に運搬した後、後処理装置5によって後処理が行われる。
排紙トレイ51には、後処理部50により後処理された用紙Shが排紙される。排紙トレイ52には、後処理部50による後処理がされない用紙Shが排紙される。サブトレイ53には、画像形成が不良の用紙Sh、又はジョブの中断時に搬送中であった用紙Shが排紙される。排紙トレイ51,52、サブトレイ53には、それぞれ異なる状態の用紙Shが排紙されるので、オペレーターは、画像形成に異常が生じたか否かを判断しやすくなる。
ここで、画像形成装置3の詳細な内部構成例について説明する。
画像形成装置3は、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)12を有する画像入力部11、操作表示部13に加えて、画像形成部30を有する印刷部10を備える。
画像入力部11は、自動原稿給送装置12の原稿台上の原稿から画像を光学的に読み取り、読み取った画像をA/D変換して画像データ(スキャンデータ)を生成する。なお、画像入力部11は、印刷部10の上面に設けられたプラテンガラス上で読み込むこともできる。
操作表示部13は、液晶パネル等からなる表示部、及び、タッチセンサ等からなる操作部で構成される。表示部及び操作部は、例えばタッチパネルとして一体に形成される。オペレーターは、操作表示部13に表示されるダイアログや画面を確認する。そこで、操作表示部13は、オペレーターにジョブの実行再開が停止されたことを報知する情報を表示する表示部として用いられる。また、操作表示部13は、オペレーターが、ジョブの中断又は実行指示を入力する入力部としても用いられる。
操作表示部13は、オペレーターにより入力された操作の内容を表す操作信号を生成し、該操作信号をエンジン制御部43(後述する図2を参照)に供給する。また、操作表示部13は、エンジン制御部43から供給される表示信号に基づいて、オペレーターによる操作内容や設定情報等を表示する。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
画像形成装置3には、給紙装置2から給紙された用紙Shを後処理装置5まで搬送する搬送路37が設けられる。搬送路37には、用紙Shを搬送するための複数の搬送ローラが設けられる。また、2次転写部35より上流の搬送路37には、搬送される用紙Shの特性を検知するメディアセンサ41及び用紙位置検出センサ46が設けられる。メディアセンサ41(特性検知部の一例)は、給紙装置2から供給され、搬送路37を搬送される用紙Shの特性を検出する。このメディアセンサ41は、用紙Shの表面性及び光沢(まとめて「平滑度」と呼ぶ)、用紙Shの坪量、用紙Shの水分率、用紙Shの電気抵抗値のうち、少なくともいずれか一つの項目を用紙Shの特性として検知する。また、メディアセンサ41は、用紙Shの目方向及び剛度を、用紙Shの特性として検知することもできる。用紙位置検出センサ46は、メディアセンサ41の検出位置(「特性検出位置」と呼ぶ)に用紙Shが到達したかを検出する。
定着部36の下流側では、搬送路37が伸長して後処理装置5の搬送路(不図示)に接続されている。また、搬送路37には、定着部36の下流側で分岐して、印刷部10の上流側の搬送路37に合流する反転搬送路38が接続されている。反転搬送路38には、用紙Shを反転させる反転部39が設けられている。反転部39で反転された用紙Shは、反転搬送路38を通して搬送路37の上流側に返される。また、経路の切り替えによって反転した用紙Shが、定着部36の下流側の搬送路37に戻され、後処理装置5に搬送されることもある。
画像形成部30は、Y、M、C及びKの各色のトナー画像を形成するための、4つの画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kを備え、ジョブに基づいて用紙Shに画像を形成する。画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kはそれぞれ、帯電部、露光部(いずれも不図示)、像担持体としての感光体ドラム32Y,32M,32C,32K、及び、現像部33Y,33M,33C,33Kを備える。
現像部33Y,33M,33C,33Kは、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kの各表面(外周部)に、画像に応じた光を照射することにより、各感光ドラムの周上に静電潜像を形成させる。そして、現像部33Y,33M,33C,33Kは、該静電潜像にトナーを付着させることにより、感光体ドラム32Y,32M,32C,32K上にトナー画像を現像する。
また、画像形成部30は、中間転写ベルト34、2次転写部35及び定着部36を備える。中間転写ベルト34は、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kに形成された画像が1次転写されるベルトである。2次転写部35は、中間転写ベルト34上に1次転写された各色のトナー画像を、搬送路37を搬送された用紙Shに2次転写するローラである。
定着部36は、2次転写部35の用紙搬送方向の下流側に配置されて、画像形成部30から供給されるカラーのトナー画像が形成された用紙Shに対して、定着処理を施す。定着部36は、搬送された用紙Shを加熱及び加圧することにより用紙Shの表面側に、画像形成部30により転写された画像を定着する。このように用紙に形成された画像が定着することで、印刷が完了する。
定着部36により画像が定着した用紙Shは、搬送路37によって後処理装置5に搬送されるか、反転搬送路38を通じて反転部39により表裏が反転された後、印刷部10の上流側で搬送路37に返される。表裏反転された用紙Shは、印刷部10によって裏面への画像形成が行われる。その後、定着部36によって画像の定着処理が施された用紙Shは、後処理装置5に搬送される。
後処理装置5の後処理部50は、画像が形成された用紙Shに対して様々な後処理を行う。この後処理には、用紙Shを折る動作、用紙Shをバインドする動作、用紙Shに穿孔する動作、用紙Shに糊付けする動作、及び用紙Shを断裁する動作のうち、少なくとも一つが含まれる。上述したように後処理された用紙Shは、排紙トレイ51に排紙される。なお、画像形成不良である用紙Shであれば、後処理されず、サブトレイ53に排紙される。
<画像形成システムの機能構成例>
図2は、画像形成システム1の各装置の主要な機能部及びハードウェアの構成例を示す概略図である。
給紙装置2は、給紙トレイ21に格納される用紙Shを画像形成装置3に給紙する給紙制御部23を備える。給紙制御部23は、画像形成装置3が備えるエンジン制御部43の制御により、給紙動作を行う。また、給紙制御部23は、給紙トレイ21に格納される用紙Shの有無、給紙トレイ21の開閉有無等の情報をエンジン制御部43に送信する。
画像形成装置3は、メディアセンサ41、コントローラ42、エンジン制御部43、記憶装置44及びプリンタエンジン45を備える。
メディアセンサ41は、用紙Shの特性を検知する。メディアセンサ41は、操作表示部13を通じて指示が入力された項目に基づいて用紙Shの特性を検知することができる。用紙Shの特性には、例えば、用紙Shの表面性、光沢、坪量、水分率、抵抗値のいずれかの項目が含まれる。また、用紙Shの特性には、例えば、用紙Shの剛度、目方向の項目が含まれる。メディアセンサ41の構成については、後述する図4又は図7を参照して説明する。
コントローラ42は、図1に示したPC6から転送された画像データのRIP(Raster Image Processor)処理を行う。そして、RIP処理後の画像データをエンジン制御部43に出力する。
エンジン制御部43は、プリンタエンジン45の動作を制御する。このエンジン制御部43は、CPU(Central Processing Unit)43a、ROM(Read Only Memory)43b及びRAM(Random Access Memory)43cを備える。CPU43a、ROM43b及びRAM43cは、不図示のバスにそれぞれ接続されている。エンジン制御部43は、メディアセンサ41、コントローラ42、記憶装置44及びプリンタエンジン45との通信を行う。
CPU43aは、本実施の形態に係る各機能を実現する制御プログラムのプログラムコードをROM43bから読み出してRAM43cにロードし、本実施の形態に係る各種の制御を実行する。CPU43aに代えてMPU(Micro Processing Unit)を用いてもよい。
ROM43bは、CPU43aが読み出す制御プログラムを格納する。また、ROM43bには、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、エンジン制御部43を機能させるためのプログラムが記録されている。
RAM43cは、制御プログラムを実行するためのデータを一時的に保存するために用いられる。RAM43cには、CPU43aの演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU43aによって適宜読み出される。
記憶装置44は、不揮発性ストレージの一例であり、エンジン制御部43から出力される各種のデータを保存する。また、複数日にわたって実行されるジョブについては、記憶装置44がジョブを記憶することで、画像形成装置3の電源がオフされてもジョブが消失しないようにする。記憶装置44としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は不揮発性のメモリ等が用いられる。また、CPU43aは、記憶装置44に格納されたプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。このため、記憶装置44及びROM43bは、エンジン制御部43によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。
プリンタエンジン45には、コントローラ42によりRIP処理された画像データがエンジン制御部43から入力される。プリンタエンジン45は、エンジン制御部43の指示に基づき、画像形成部30によって行われる画像形成に関わる動作を制御する。
後処理装置5は、フィニッシャ制御部55を備える。フィニッシャ制御部55は、後処理部50で行われる各種の後処理(フィニッシャ処理)を制御する。
<エンジン制御部及び記憶装置の機能構成例>
図3は、画像形成装置3のエンジン制御部43及び記憶装置44の内部構成例を示す機能ブロック図である。
エンジン制御部43は、ジョブが中断した場合、中断前後の用紙Shごとの特性に対応する用紙種類(記録材情報)が一致するか否かを判定し、一致する場合に、中断されていたジョブの実行を再開する。このため、エンジン制御部43は、用紙種類特定部431及びジョブ実行判断部432を備える。また、記憶装置44は、用紙種類記憶部441を備える。
用紙種類特定部431(記録材情報特定部の一例)は、メディアセンサ41が検知した用紙Shの特性に基づいて、用紙Shの用紙種類(記録材情報)を特定する。つまり、記録材情報は、記録材の種類である。用紙種類特定部431が特定する用紙種類(記録材情報)として普通紙、上質紙、コート紙等の紙質や用紙メーカー、品番等に対応した種類がある。また、用紙種類特定部431は、用紙Shが給紙トレイ21にセットされた方向、セットされた用紙Shの表面又は裏面のいずれであるかを特定することもできる。
ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行又は中断を判断する。ジョブの実行には、一旦中断したジョブを再開することも含まれる。そして、ジョブは、操作表示部13による指示、又は給紙制御部23からの指示により中断される。
ジョブ実行判断部432は、操作表示部13からジョブの中断の指示が入力された場合、又は給紙装置2が給紙トレイ21に格納されていた用紙Shが無くなったことを検知した場合に、ジョブの実行を中断する。そこで、ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行途中でジョブの中断指示を受付けると、ジョブの中断を判断すると共に、中断前のジョブで用いられた用紙Shの用紙種類(記録材情報)を記録材の特性に対応した記録材情報として用紙種類記憶部441に記憶させる。
その後、操作表示部13を通じて行われたオペレーターによるジョブの実行再開の指示、又はタスクスケジューラによるジョブ実行再開の予約日時に、ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行再開を判断する。この際、ジョブ実行判断部432は、メディアセンサ41により検知された用紙Shの特性に基づいて用紙種類特定部431が特定した用紙Shの用紙種類(記録材情報)が、用紙種類記憶部441から読み出した用紙Shの用紙種類(記録材情報)と一致するか否かを判断する。そして、ジョブ実行判断部432は、中断前のジョブで用いられ、かつ用紙種類特定部で特定された用紙種類を記憶する用紙種類記憶部441から用紙種類を読み出す。そして、ジョブ実行判断部432は、中断前のジョブで用いられ、かつ用紙種類特定部431で特定された用紙Shの用紙種類(記録材情報)と、中断されていたジョブの実行の再開に合わせて用紙種類特定部431が特定した用紙Shの用紙種類(記録材情報)とが一致する場合に、中断されていたジョブの実行を再開すると判断する。すなわち、ジョブ実行判断部432は、ジョブの中断前に用いられた用紙Shの用紙種類(記録材情報)と、ジョブの再開後に用いられる用紙Shの用紙種類(記録材情報)とが一致すると判断した場合、画像形成部30により用紙Shに画像を形成させる。ここで、ジョブの実行の再開に合わせて用紙種類特定部431が特定するタイミングは、上述したジョブの実行再開の指示、又はタスクスケジューラによるジョブ実行再開の予約日時のいずれかとしてよい。
一方、ジョブ実行判断部432は、用紙種類記憶部441から読み出した用紙Shの用紙種類(記録材情報)と、中断されていたジョブの実行の再開に合わせて用紙種類特定部431が特定した用紙Shの用紙種類(記録材情報)とが不一致である場合に、中断されていたジョブの実行を停止させる判断を行う。すなわち、ジョブ実行判断部432は、用紙Shの用紙種類(記録材情報)と、ジョブの再開後に用いられる用紙Shの用紙種類(記録材情報)とが一致しないと判断した場合、画像が形成されていない状態で、メディアセンサ41が特性を検知した用紙Shを排出させる。
用紙種類記憶部441は、中断前のジョブで用いられる用紙Shであって、用紙種類特定部431により特定された用紙Shの用紙種類(記録材情報)を記憶する。用紙種類記憶部441には、用紙Shを用いて実行されるジョブの情報に、特定された用紙種類が関連付けて記憶される。用紙種類記憶部441は、ジョブが中断された日時、ジョブが中断した要因等も記憶してよい。
<メディアセンサの構成例>
次に、メディアセンサ41として用いられる各種センサの例について説明する。
図4は、平滑度センサ41a、坪量センサ41b及びローラHP(Home Position)センサ41cの構成例を示す図である。
図4の説明図(1)は、平滑度センサ41aと坪量センサ41bの構成例を示す。
平滑度センサ41aは、用紙Shの表面に接触して、用紙Shの平滑度を測定する。平滑度センサ41aが測定した平滑度は、用紙種類特定部431に出力される。
坪量センサ41bは、用紙Shの坪量を測定する。坪量センサ41bが測定した坪量についても、用紙種類特定部431に出力される。
図4の説明図(2)は、ローラHPセンサ41cの構成例を示す。
ローラHPセンサ41cは、鉛直方向に移動可能であり、自身の高さを測定する。用紙Shが搬送されていない時、図中に破線で示すローラHPセンサ41cは、自身に対向する搬送ローラから浮いた状態である。ローラHPセンサ41cは、この時の自身の高さをホームポジションとして測定する。ローラHPセンサ41cがホームポジションを測定することで、ローラHPセンサ41cが対向する搬送ローラに接触した位置からホームポジションまでの距離d1が予め求められる。
次に、搬送路37を用紙Shが搬送されると、図中に実線で示すようにローラHPセンサ41cが用紙Shに向かって移動する。ローラHPセンサ41cは、ホームポジションから用紙Shに接触するまでの移動距離d2を求める。ここで、上述した距離d1から移動距離d2を減じて求められる距離は、用紙Shの紙厚に等しい。そして、ローラHPセンサ41cは、測定した距離d1を用紙種類特定部431に出力する。
次に、用紙Shの目方向及び剛度について説明する。
図5は、用紙Shの目方向の例を示す図である。
用紙Shを抄く機械がパルプを一定方向に流しながら用紙Shを製造すると、パルプの進行方向に繊維が揃うことで、用紙Shに目ができる。また、ロールされた用紙Shの断裁方向によって、目方向が縦目又は横目のいずれかである用紙Shができる。
図5の説明図(1)には、用紙Shの長辺に沿って平行方向に繊維が流れている縦目の用紙Shの例が示される。
図5の説明図(2)には、用紙Shの短辺に沿って平行方向に繊維が流れている横目の用紙Shの例が示される。
図6は、用紙Shの目方向により、折り及び断裁の仕上がりが異なる例を示す図である。ここで、図中の両矢印は、用紙Shの目方向を表す。
図6の説明図(1)は、用紙Shの折り及び断裁の仕上がりが悪い例を示す。例えば、用紙Shの目方向が縦目である場合、説明図(1)の左側に示すように、後処理部50が用紙Shを折ると、折り目71にバリが生じて綺麗に折れない。また、用紙Shの目方向が横目である場合、説明図(1)の右側に示すように、用紙Shの裂け目72が横目又は斜めになりやすい。このため、後処理部50は、用紙Shを縦目に沿って綺麗に断裁できない。なお、用紙Shの剛度が、中断前のジョブで使用されていた用紙Shの剛度より大きい場合にも、後処理部50は、中断前のジョブで設定された後処理条件では、用紙Shを綺麗に折れず、用紙Shを綺麗に断裁することもできない。
図6の説明図(2)は、用紙Shの折り及び断裁の仕上がりが良い例を示す。例えば、用紙Shの目方向が横目である場合、説明図(2)の左側に示すように、後処理部50が用紙Shを横目に沿って綺麗に折ることができる。また、用紙Shの目方向が縦目である場合、説明図(2)の右側に示すように、用紙Shの裂け目72が縦目に沿いやすい。このため、後処理部50は、用紙Shを縦目に沿って綺麗に断裁することができる。また、用紙Shの剛度が、中断前のジョブで使用されていた用紙Shの剛度と同じであれば、後処理部50は、中断前のジョブで設定された後処理条件で用紙Shを綺麗に折ることができ、用紙Shを綺麗に断裁することもできる。
このように用紙Shの目方向によって断裁や、折りのしやすさが変わる。そこで、ジョブに折りや綴じ、断裁を含む後処理が設定されている場合には、ジョブの中断前後で目方向、剛度が変わらないようにメディアセンサ41が用紙Shの特性を検知する。そして、ジョブ実行判断部432(図3を参照)は、後処理の内容と、用紙Shの特性とが適合しない場合には、用紙特性が適合する用紙Shを給紙トレイ21にセットするようオペレーターに促す。このため、後処理部50で行われる後処理動作の品質が確保されることとなる。
次に、用紙Shの目方向と剛度の測定方法について説明する。
図7は、CCD41dと剛度センサ41eの構成例を示す図である。
メディアセンサ41は、CCD41dと剛度センサ41eを備える。CCD41dは、搬送される用紙Shを上面から撮影した映像を解析して、用紙Shの特性として、用紙Shの目方向を検出することができる。CCD41dが検知した用紙Shの目方向の情報は、用紙種類特定部431に出力される。
また、搬送路37の特性検出位置で一旦停止した用紙Shの後端部が自重で下がる。剛度センサ41eは、用紙Shの後端部が自重で下がった距離d3を測定して、この距離d3に基づいて用紙Shの剛度を検出する。用紙Shの剛度は、用紙種類特定部431に出力される。なお、剛度センサ41eには、用紙Shの後端部を検出するラインセンサが搭載されてもよい。
他にもメディアセンサ41として、用紙Shの水分率を検出する水分率センサ(不図示)、用紙Shの電気抵抗値を検出する抵抗値センサ(不図示)が用いられることもある。この場合、水分率センサが検知した水分率、抵抗値センサが検知した抵抗値が用紙種類特定部431に出力される。
<画像形成システムで行われる処理>
次に、画像形成システム1で行われる処理の例について説明する。ここでは、ジョブの中断処理について説明した後、ジョブの実行が再開されるときの処理について説明する。
<ジョブの中断処理>
図8は、ジョブの中断処理の例を示すフローチャートである。
始めに、ジョブ実行判断部432は、実行中のジョブを停止(中断)するか否かを判断する(S1)。例えば、オペレーターが操作表示部13を通じてジョブの停止指示を入力した場合、又は給紙トレイ21に用紙Shが無くなったことが給紙制御部23により検知された場合に、実行中のジョブが停止される。ジョブ実行判断部432は、実行中のジョブの停止が不要と判断すると(S1のNO)、ジョブの実行を継続する。そして、ステップS1に再び処理が戻る。
一方、ジョブ実行判断部432は、実行中のジョブを停止すると判断した場合(S1のYES)、印刷動作の停止処理を行う(S2)。この停止処理では、画像形成部30の動作を停止すると共に、搬送路37を搬送中の全ての用紙Shをサブトレイ53に排出する動作が行われる。
そして、ジョブ実行判断部432は、搬送路37を搬送されていた最終の用紙Shが排出されたか否かを判断する(S3)。ジョブ実行判断部432は、最終の用紙Shが排出されていないと判断すると(S3のNO)、最終の用紙Shが排出されるまでステップS3の判断を続ける。一方、ジョブ実行判断部432は、最終の用紙Shが排出されたと判断すると(S3のYES)、本処理を終了する。
<ジョブの実行再開の処理>
次に、中断されていたジョブの実行が再開されるときの処理を説明する。
図9は、画像形成システム1がジョブの実行を再開するときの処理の例を示すフローチャートである。
始めに、用紙種類特定部431は、用紙Shの用紙種類の特定処理を実施するか否かを判断する(S11)。用紙種類特定部431が用紙種類の特定処理を実施する用紙Shは、例えば、新規ジョブの開始の1枚目であること、又は中断されたジョブの実行再開時における1枚目であることが必要である。また、ジョブの実行途中で給紙トレイ21が変更されたことで用紙Shが変わった時にも用紙種類の特定処理が実施される。逆に、用紙種類特定部431が用紙種類の特定処理を実施しないのは、例えば、ジョブが中断した後、一定期間にわたって給紙トレイ21の状態に変化がないときである。具体的には、給紙トレイ21がジョブの中断後に開閉されておらず、ジョブの中断から再開まで1時間以内であれば、給紙トレイ21の状態に変化がないと言える。
そこで、ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行を中断する前に供給された用紙Shが格納される給紙トレイ21の状態が、ジョブの実行の再開を判断する時に変化しないと判定した場合に、用紙Shの用紙種類(記録材情報)との一致判定を行わずにジョブの実行を再開する判断を行う。ただし、給紙トレイ21に用紙Shがない場合、又は用紙Shの交換のために給紙トレイ21が開かれた場合、ジョブ実行判断部432は、用紙種類特定部431による用紙種類の特定処理の結果に基づいてジョブの実行再開の可否を判断する。
次に、用紙種類特定部431は、用紙Shの用紙種類を特定するための用紙種類特定処理を行う(S12)。用紙種類特定処理では、ジョブ実行判断部432が、画像形成部30により画像が形成されていない用紙Shに対して、メディアセンサ41に用紙Shの特性を検知させ、用紙種類特定部431により用紙Shの用紙種類(記録材情報)を特定させる。用紙種類特定処理の詳細については、後述する図10~図12にて説明する。
ステップS12にて用紙Shの用紙種類が特定された後、ジョブ実行判断部432は、今回実行するジョブが、中断後の再開ジョブであるか否かを判断する(S13)。中断したジョブとは、例えば、前回実行されたものの未完了で停止したジョブ、操作表示部13から中断ボタンが押された後に中断時間が1時間を超えたジョブのいずれかである。
ジョブ実行判断部432は、今回実行するジョブが、中断後の再開ジョブであると判定した場合(S13のYES)、用紙種類の一致判定を行う(S14)。用紙種類の一致判定は、中断前に実行されたジョブで使用された用紙Shの用紙種類と、再開するジョブで使用する用紙Shの用紙種類とが一致するか否かを判定する処理である。
ステップS13にて、ジョブ実行判断部432は、今回実行するジョブが、中断後の再開ジョブでないと判断した場合(S13のNO)、用紙種類記憶部441に、今回実行するジョブで使用される用紙Shの用紙種類を記憶させる(S15)。
ステップS14の後、ジョブ実行判断部432は、用紙種類が一致したか否かを判断する(S16)。ジョブ実行判断部432は、用紙種類が一致していると判断した場合(S16のYES)、又は、用紙種類記憶部441に今回実行するジョブで使用される用紙Shの用紙種類が記憶された場合(S15)に、印字処理を実行し(S17)、本処理を終了する。
一方、ジョブ実行判断部432は、用紙種類が一致していないと判断すると(S16のNO)、印字停止処理を実行する(S18)。この処理では、ジョブ実行判断部432が画像形成部30の動作を停止し、本処理を終了する。
<用紙特定処理の例>
ここで、図9のステップS12の用紙特定処理について説明する。
図10は、用紙特定処理の例を示すフローチャートである。
始めに、用紙種類特定部431は、用紙種類の特定を実施するか判断する(S21)。用紙種類特定部431は、用紙種類の特定を実施しないと判断した場合(S21のNO)、用紙種類特定部431は、用紙種類を特定しないまま本処理を終了して、図10のステップS13に処理を戻す。
一方、用紙種類特定部431は、用紙種類の特定を実施すると判断した場合(S21のYES)、メディアセンサ41のキャリブレーションを実行する(S22)。このキャリブレーションでは、例えば、暗所にてメディアセンサ41のCCD41d(図7を参照)が取得した読取値をゼロに校正する処理が行われる。
次に、用紙種類特定部431は、ステップS22のキャリブレーションが正常終了したか否かを判断する(S23)。用紙種類特定部431は、キャリブレーションが正常終了していないと判定した場合(S23のNO)、ステップS23における異常判定回数が所定数以上であるか否かを判定する(S24)。
ステップS23における異常判定回数が所定数未満であれば(S24のNO)、用紙種類特定部431は、ステップS22に戻って、再びキャリブレーションを行う。一方、ステップS23における異常判定回数が所定数以上であれば(S24のYES)、用紙種類特定部431は、用紙種類を特定しないまま本処理を終了して、図10のステップS13に処理を戻す。
ステップS23にて、用紙種類特定部431は、キャリブレーションが正常終了したと判定した場合(S23のYES)、給紙トレイ21から画像形成装置3に用紙Shを搬送させる(S25)。
次に、用紙種類特定部431は、図1に示した用紙位置検出センサ46の検出値に基づいて、搬送路37により搬送された用紙Shが特性検出位置に到達したか否かを判断する(S26)。用紙種類特定部431は、用紙Shが特性検出位置に到達していないと判断した場合(S26のNO)、ステップS25に戻り、搬送路37による用紙Shの搬送を続けさせる。
一方、用紙種類特定部431は、用紙Shが特性検出位置に到達していると判断した場合(S26のYES)、後述する図11又は図12に示す用紙物性測定を行う(S27)。そして、用紙種類特定部431は、ステップS27で測定された用紙物性に基づいて、用紙Shの用紙種類を特定し(S28)、図10のステップS13に処理を戻す。
ここで、ステップS27の処理について、図11及び図12を参照して説明する。なお、メディアセンサ41の種類によって、図11又は図12のいずれかのフローチャートの処理が実行される。
<平滑度及び坪量の算出処理>
図11は、メディアセンサ41が用紙Shの平滑度及び坪量を測定する例を示すフローチャートである。図11に示す処理は、メディアセンサ41として平滑度センサ41a及び坪量センサ41bが用いられる様子が示される。
用紙種類特定部431は、図10のステップS26にて特性検出位置に到達したと判定された用紙Shの搬送を開始する(S31)。本処理は、特性検出位置に到達した用紙Shを何度か動かして、複数の平滑度及び坪量が測定されるため、ステップS31における用紙Shの搬送が行われる。
次に、用紙種類特定部431は、搬送路37により用紙Shが所定量だけ搬送されたか否かを判定する(S32)。用紙Shが所定量だけ搬送されていないと判定した場合(S32のNO)、用紙種類特定部431は、用紙Shが所定量だけ搬送されるまで、ステップS32の処理を続ける。
用紙種類特定部431は、用紙Shが所定量だけ搬送されたと判定した場合(S32のYES)、搬送路37に用紙Shの搬送を停止させる(S33)。そして、用紙種類特定部431は、平滑度センサ41a及び坪量センサ41bに用紙Shを押圧させる(S34)。
そして、用紙種類特定部431は、平滑度センサ41aにより用紙Sh表面の平滑度を測定させ(S35)、さらに坪量センサ41bにより用紙Shの坪量を測定させる(S36)。各センサにより測定された平滑度及び坪量は、測定ごとにRAM43c(図2を参照)に記憶される。
次に、用紙種類特定部431は、平滑度及び坪量を所定回数だけ測定したか否かを判定する(S37)。用紙種類特定部431は、平滑度及び坪量が所定回数だけ測定されていなければ(S37のNO)、ステップS31~S36の処理を再び続ける。
一方、用紙種類特定部431は、平滑度及び坪量が所定回数だけ測定されていれば(S37のYES)、RAM43cから所定回数分の平滑度を読み出して算出した、平滑度の平均値を、用紙Shの平滑度とする(S38)。同様に、用紙種類特定部431は、RAM43cから所定回数分の坪量を読み出して算出した、坪量の平均値を、用紙Shの坪量とする(S39)。その後、用紙種類特定部431は、図10のステップS28に処理を戻す。
<紙厚の算出処理>
図12は、メディアセンサ41が用紙Shの紙厚を測定する例を示すフローチャートである。図12では、メディアセンサ41としてローラHPセンサ41cが用いられた場合における処理の例が示される。
用紙種類特定部431は、図10のステップS26にて特性検出位置に到達したと判定された用紙Shの搬送を開始する(S41)。本処理は、特性検出位置に到達した用紙Shを何度か動かして、複数の距離d1(図4を参照)を求めるため、ステップS41における用紙Shの搬送が行われる。
次に、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cが搬送ローラ60のホームポジションを検知したか否かを判定する(S42)。そして、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cがホームポジションを検知していないと判定した場合(S42のNO)、ローラHPセンサ41cがホームポジションを検知するまでステップS41の処理を繰り返す。
一方、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cが搬送ローラ60のホームポジションを検知したと判定した場合(S42のYES)、搬送ローラ60をホームポジションから用紙Shに向けて移動開始する。そこで、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cの移動時間の測定を開始する(S43)。
次に、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cが、搬送ローラ60が用紙Shに接触したか否かを判断する(S44)。用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cが、用紙Shに接触したことを検出していなければ(S44のNO)、引き続きローラHPセンサ41cを用紙Shに向けて移動させる。
一方、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cが、用紙Shに接触したことを検出すれば(S44のYES)、ローラHPセンサ41cの移動時間の測定を終了する(S45)。そして、ローラHPセンサ41cが測定したローラHPセンサ41cの移動時間は、測定ごとにRAM43cに記憶される。
次に、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cの移動時間を所定回数だけ測定したか否かを判定する(S46)。用紙種類特定部431は、移動時間を所定回数だけ測定していなければ(S46のNO)、ステップS42~S45の処理を再び続ける。
一方、用紙種類特定部431は、移動時間を所定回数だけ測定していれば(S46のYES)、RAM43cから所定回数分の移動時間を読み出して移動時間の平均値を算出する(S47)。そして、用紙種類特定部431は、移動時間の平均値に、ローラHPセンサ41cの移動速度を掛けて、ローラHPセンサ41cの移動距離(例えば、図4に示した移動距離d2)を算出する。さらに、用紙種類特定部431は、ローラHPセンサ41cが移動可能な最大距離(例えば、図4に示した距離d1)から、ローラHPセンサ41cの移動距離を減じることで、用紙Shの紙厚を算出する(S48)。その後、用紙種類特定部431は、図10のステップS28に処理を戻す。
なお、フローチャートでは示さないものの、ジョブ実行判断部432は、ジョブに後処理が設定されている場合に、メディアセンサ41により検知された、用紙Shの目方向及び剛度に基づいて、ジョブの実行再開の可否を判断することができる。例えば、ジョブ実行判断部432は、中断前のジョブで用いられていた用紙Shの目方向と、実行を再開するジョブで用いられる用紙Shの目方向とが異なっていればジョブの実行再開をしないと判断する。また、ジョブ実行判断部432は、中断前のジョブで用いられていた用紙Shの剛度と、実行を再開するジョブで用いられる用紙Shの剛度とが異なっていればジョブの実行再開をしないと判断する。一方、ジョブ実行判断部432は、は、ジョブの中断前後で用紙Shの目方向及び剛度が一致していれば、ジョブの実行再開をすると判断できる。
<印字停止処理の例>
ここで、図9のステップS18の印字停止処理について説明する。
図13は、印字停止処理の例を示すフローチャートである。
始めに、ジョブ実行判断部432は、印字停止の処理を開始する(S51)。ここで、画像形成装置3が、用紙Shに画像を形成する前に、印字停止することが可能な機構であれば、ジョブ実行判断部432は、用紙Shを搬送路37に残したままとし、ジョブ再開後に、搬送路37に残した用紙Shを使って印字することができる。一方で、画像形成装置3が、用紙Shに画像を形成する前に、印字停止することが不可能な機構であれば、ジョブ実行判断部432は、搬送路37を搬送中の用紙Shをヤレ紙としてサブトレイ53に排出する。
次に、ジョブ実行判断部432は、後述する図14に示すダイアログ画面D1又はD2を、操作表示部13にポップアップ表示する(S52)。ダイアログ画面D1又はD2は、ジョブの再開後に、図9のステップS16で行われた用紙種類の一致判定にて、前回のジョブと再開後のジョブとで使用される用紙Shの用紙種類が不一致と判定された場合に表示される。ダイアログ画面D1又はD2の表示例について、後述する図14にて説明する。
次に、ジョブ実行判断部432は、ダイアログ画面D1又はD2に示された、ジョブの実行を継続又は中断を指示するためのボタンの押下を待つ(S53)。ボタンが押下されると、ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行を継続するボタンが押されたか否かを判断する(S54)。
ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行を継続するボタンが押されたと判断すると(S54のYES)、ジョブの実行を再開させ、画像形成部30による画像形成処理(印字)を再開させる(S55)。一方、ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行を継続するボタンが押されていない(S54のNO)、すなわちジョブの実行の中断を指示するためのボタンが押された判断すると、再開を予定していたジョブを削除する(S56)。ステップS55,S56の後、処理が終了する。
<ダイアログ画面の表示例>
図14は、ダイアログ画面D1,D2の表示例を示す図である。
操作表示部13にポップアップ表示されるダイアログ画面D1,D2には、ジョブ実行判断部432により、中断されていたジョブの実行を停止させる判断が行われると、用紙Shに画像を形成する処理が停止されたことをオペレーターに報知する情報が表示される。そこで、ダイアログ画面D1,D2には、オペレーターに給紙トレイ21に格納された用紙Shの確認を促すメッセージと共に、再開予定のジョブの実行を継続するか、又は中断するかをオペレーターが指示可能なボタンが表示される。なお、ジョブ実行判断部432は、ジョブの再開後に用紙種類の一致判定にて不一致であると判定した場合、用紙種類が不一致と判定した再開後のジョブで使用する用紙Shを、出力予定の排紙トレイ51とは異なるサブトレイ53に排出する。
図14の説明図(1)は、ダイアログ画面D1の表示例を示す。ダイアログ画面D1は、ジョブの再開後に用紙種類の一致判定にて不一致であると判定された場合に、用紙種類が不一致と判定された用紙Shが格納される給紙トレイ21(例えば、給紙トレイ3)の用紙Shの確認をオペレーターに促す画面である。ダイアログ画面D1を確認したオペレーターは、給紙トレイ3に格納される用紙Shを確認する。そして、オペレーターは、給紙トレイ3に格納される用紙Shの用紙種類に問題がないと判断すると、継続ボタンを押す。継続ボタンが押されると、図13のステップS55に示したようにジョブの実行が再開される。一方、オペレーターは、給紙トレイ3に格納される用紙Shの用紙種類に問題があると判断すると、中断ボタンを押す。中断ボタンが押されると、図13のステップS56に示したようにジョブが削除される。
図14の説明図(2)は、ダイアログ画面D2の表示例を示す。ジョブ実行判断部432は、ジョブの再開後に用紙種類の一致判定にて不一致であると判定したことで、ジョブの実行を再開しないと判断した場合に、ジョブの実行を中断する前に供給された用紙Shと同じ用紙種類(記録材情報)の用紙Shが格納された他の給紙トレイ21の有無を判断する。そして、ジョブ実行判断部432は、ジョブの実行を中断する前に供給された用紙Shと同じ種類の用紙Shが格納された他の給紙トレイ21が有ると判断した場合に、他の給紙トレイ21に格納された用紙Shを用いてジョブの実行を再開するかを選択可能な画面を操作表示部13に表示させる。
ダイアログ画面D2は、他の給紙トレイ21に格納された用紙Shを用いてジョブの実行を再開するか否かの判断をオペレーターに促す画面である。ダイアログ画面D2を確認したオペレーターは、中断前に使用されていた用紙Shの用紙種類と同様の用紙種類の用紙Shがセットされた給紙トレイ21(図中では「別トレイ」と記載)から給紙を行わせると判断すると、継続ボタンを押す。継続ボタンが押されると、別トレイから用紙Shの給紙が行われ、図13のステップS55に示したようにジョブの実行が再開される。一方、オペレーターは、別トレイから給紙を行わせないと判断すると、中断ボタンを押す。中断ボタンが押されると、図13のステップS56に示したようにジョブが削除される。
以上説明した一実施の形態に係る画像形成システム1では、実行中のジョブが中断された場合に、中断されたジョブで用いられていた用紙Shの用紙種類を用紙種類記憶部441に記憶しておく。その後、ジョブの再開時には、給紙装置2から給紙された1枚目の用紙Shに対して、メディアセンサ41が用紙Shの特性を検知し、用紙種類特定部431が用紙種類を特定する。そして、ジョブ実行判断部432は、用紙種類記憶部441から読み出した中断前のジョブで用いられた用紙Shの用紙種類と、ジョブの再開時に特定された用紙Shの用紙種類とを比較し、用紙種類が同一であればジョブの実行を再開する。このように中断前のジョブで用いられた用紙Shと同じ用紙種類の用紙Shであることが確認され、再開されたジョブで使用される用紙Shへの画像形成が良好に行われる。このため、ジョブを中断後、用紙Shを入れ替えた場合であっても、ジョブの再開時に用紙Shへの画像形成が良好に行われる。
また、ジョブの中断後、給紙トレイ21に用紙Shが追加された場合においても、追加された用紙Shの用紙種類が妥当であるか、ジョブの再開時に判断される。そして、用紙種類が妥当でなければ、ジョブの再開が停止される。このため、誤った用紙種類の用紙Shに画像が形成されず、用紙Shへの画像不良をなくすことができる。
メディアセンサ41が検知する用紙Shの特性の種類は一つ以上としてよい。このため、用紙種類特定部431は、一つ以上の用紙Shの特性の種類により、用紙種類を確実に特定することが可能となる。また、オペレーターが操作表示部13を通じて、メディアセンサ41が検知する用紙Shの特性の種類を選択してもよい。このため、ジョブの実行に際してオペレーターが重視する特性の用紙Shがジョブで使用されることとなる。
また、ジョブの実行再開が行われない場合であっても、オペレーターにジョブの実行再開のための条件が提示される。例えば、中断前のジョブで使われていた用紙Shの用紙種類と異なる用紙種類の用紙Shが給紙トレイ21に追加されていれば、この給紙トレイ21に格納された用紙Shの確認をオペレーターに促すダイアログ画面D1が表示される。このため、オペレーターは、ジョブの実行再開が行われない原因を把握しやすく、給紙トレイ21に追加した用紙Shを確認する等の対処をとりやい。また、中断前のジョブで使われていた用紙Shが給紙トレイ21から無くなったとしても、中断前と同じ用紙種類の用紙Shが格納された他の給紙トレイ21から用紙Shを給紙してよいか確認を促すダイアログ画面D2が表示される。このため、オペレーターは、速やかにジョブの実行再開を指示することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態では、エンジン制御部43が、ジョブの中断前後で記録材情報として用紙の種類が一致するか判定しているが、記録材情報として用紙の特性自体が一致するか判定してもよい。
また、例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するためにシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成システム、2…給紙装置、3…画像形成装置、5…後処理装置、13…操作表示部、23…給紙制御部、30…画像形成部、37…搬送路、41…メディアセンサ、46…用紙位置検出センサ、50…後処理部、431…用紙種類特定部、432…ジョブ実行判断部、441…用紙種類記憶部

Claims (19)

  1. ジョブに基づいて記録材に画像を形成する画像形成部を含む画像形成装置を備えた画像形成システムであって、
    前記記録材が格納された記録材格納部から前記画像形成部に搬送される前記記録材を供給する記録材供給部と、
    前記記録材供給部から供給される前記記録材の特性を検知する特性検知部と、
    前記ジョブが中断した場合、中断前後の前記記録材ごとの特性に対応する記録材情報が一致するか否かを判定し、一致する場合に、中断されていた前記ジョブの実行を再開する制御部と、を備える
    画像形成システム。
  2. 前記制御部は、
    前記特性検知部が検知した前記記録材の特性に基づいて、前記記録材情報を特定する記録材情報特定部と、
    中断前の前記ジョブで用いられ、かつ前記記録材情報特定部で特定された前記記録材情報と、中断されていた前記ジョブの実行の再開に合わせて前記記録材情報特定部が特定した前記記録材情報とが一致する場合に、中断されていた前記ジョブの実行を再開すると判断するジョブ実行判断部と、を有し、
    前記ジョブ実行判断部は、中断前の前記ジョブで用いられ、かつ前記記録材情報特定部で特定された前記記録材情報を記憶する記憶部から前記記録材情報を読み出す
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記ジョブ実行判断部は、前記記憶部から読み出した前記記録材情報と、中断されていた前記ジョブの実行の再開に合わせて前記記録材情報特定部が特定した前記記録材情報とが不一致である場合に、中断されていた前記ジョブの実行を停止させる判断を行う
    請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記ジョブ実行判断部により、中断されていた前記ジョブの実行を停止させる判断が行われると、前記記録材に前記画像を形成する処理が停止されたことを報知する情報を表示する表示部を備える
    請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記ジョブ実行判断部は、前記ジョブの実行途中で前記ジョブの中断指示を受付けると、中断前の前記ジョブで用いられた前記記録材情報を前記記憶部に記憶させる
    請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記画像が形成された前記記録材に後処理を行う後処理部を備え、
    前記ジョブ実行判断部は、前記ジョブに前記後処理が設定されている場合に、前記特性検知部により検知された、前記記録材の目方向及び剛度に基づいて、前記ジョブの実行再開の可否を判断する
    請求項2~5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  7. 前記後処理には、前記記録材を折る動作、前記記録材をバインドする動作、前記記録材に穿孔する動作、前記記録材に糊付けする動作、及び前記記録材を断裁する動作のうち、少なくとも一つが含まれる
    請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記ジョブの実行又は中断の指示が入力される入力部を備え、
    前記ジョブ実行判断部は、前記入力部から前記ジョブの中断の指示が入力された場合、又は前記記録材供給部が記録材格納部に格納されていた前記記録材が無くなったことを検知した場合に、前記ジョブの実行を中断する
    請求項6に記載の画像形成システム。
  9. 前記特性検知部は、前記入力部を通じて指示が入力された項目に基づいて前記記録材の特性を検知し、
    前記ジョブ実行判断部は、前記特性検知部により検知された前記記録材の特性に基づいて前記記録材情報特定部が特定した前記記録材情報が、前記記憶部から読み出した前記記録材情報と一致するか否かを判断する
    請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記ジョブ実行判断部は、前記ジョブの実行を中断する前に供給された前記記録材が格納される前記記録材格納部の状態が、前記ジョブの実行の再開を判断する時に変化しないと判定した場合に、前記記録材情報との一致判定を行わずに前記ジョブの実行を再開する
    請求項2に記載の画像形成システム。
  11. 前記ジョブ実行判断部は、前記ジョブの実行を再開しないと判断した場合に、前記ジョブの実行を中断する前に供給された前記記録材と同じ記録材情報の前記記録材が格納された他の記録材格納部の有無を判断する
    請求項4に記載の画像形成システム。
  12. 前記ジョブ実行判断部は、前記ジョブの実行を中断する前に供給された前記記録材と同じ記録材情報の前記記録材が格納された前記他の記録材格納部が有ると判断した場合に、前記他の記録材格納部に格納された前記記録材を用いて前記ジョブの実行を再開するかを選択可能な画面を前記表示部に表示させる
    請求項11に記載の画像形成システム。
  13. 前記ジョブ実行判断部は、前記画像形成部により前記画像が形成されていない前記記録材に対して、前記特性検知部に前記記録材の特性を検知させ、前記記録材情報特定部により前記記録材情報を特定させ、前記ジョブの中断前に用いられた前記記録材情報と、前記ジョブの再開後に用いられる前記記録材情報とが一致すると判断した場合、前記画像形成部により前記記録材に前記画像を形成させ、前記記録材情報と、前記ジョブの再開後に用いられる前記記録材情報とが一致しないと判断した場合、前記画像が形成されていない状態で前記記録材を排出させる
    請求項3に記載の画像形成システム。
  14. 前記特性検知部は、前記記録材の表面性及び光沢、前記記録材の坪量、前記記録材の水分率、前記記録材の電気抵抗値のうち、少なくともいずれか一つの項目を前記記録材の特性として検知する
    請求項1~13のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  15. 前記特性検知部は、前記記録材の目方向及び剛度を、前記記録材の特性として検知する
    請求項1~13のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  16. 前記記録材情報は、前記記録材の種類である
    請求項1~13のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  17. 前記記録材は、用紙であって、
    前記記録材情報特定部は、前記特性検知部によって検知された前記特性に基づいて、前記用紙の種類を、普通紙、上質紙、又はコート紙のいずれかに特定する
    請求項14~16のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  18. ジョブに基づいて記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記記録材が格納された記録材格納部から前記画像形成部に搬送される前記記録材を供給する記録材供給部と、
    前記記録材供給部から供給される前記記録材の特性を検知する特性検知部と、
    前記ジョブが中断した場合、中断前後の前記記録材ごとの特性に対応する記録材情報が一致するか否かを判定し、一致する場合に、中断されていた前記ジョブの実行を再開する制御部と、を備える
    画像形成装置。
  19. ジョブに基づいて記録材に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置のコンピューターが実行するプログラムであって、
    前記記録材が格納された記録材格納部から前記画像形成部に搬送される前記記録材を供給する手順と、
    供給される前記記録材の特性を検知する手順と、
    前記ジョブが中断した場合、中断前後の前記記録材ごとの特性に対応する記録材情報が一致するか否かを判定し、一致する場合に、中断されていた前記ジョブの実行を再開する手順と、を
    コンピューターに実行させるためのプログラム。
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