JP2024012897A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の低下を抑制しつつ、常時、定着装置の定着条件の適正化を行うことが可能な画像形成装置を提供すること。【解決手段】本発明に係る電子写真方式の画像形成装置は、メディアセンサにて検出された記録媒体の物性に基づいて、定着部における目標定着条件を決定し、前記定着部の実定着条件を逐次的に自動調整する定着条件調整部433と、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記定着部の切り替え処理が完了するか否かを判定する切り替え判定部434と、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了しないと判断された場合、前記記録媒体をパージトレイに排出すると共に印刷動作を停止し、前記切り替え処理完了後に、前記給紙部から後続記録媒体の給紙を開始すると共に印刷動作を再開するジョブ実行制御部435と、を備えている。【選択図】図6

Description

本開示は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムに関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置においては、感光体ドラムの電荷を蓄える帯電プロセス、画像データの存在する位置に光を照射する露光プロセス、露光された部分にトナー像を付着させる現像プロセス、現像されたトナーを記録媒体に転写させる転写プロセス、記録媒体上に載っているトナー像を熱及び圧力で定着させる定着プロセスの順で行われる電子写真プロセスによって、紙等の記録媒体上に画像を形成するようになっている。
特開2013-224992号 特開2004-126297号 特開2005-037871号 特開2022-044960号
ところで、この種の画像形成装置においては、一般に、印刷プロセスに入る前に、印刷ジョブに設定された用紙の物性(例えば、用紙の厚さや材質)に基づいて定着装置における最適な定着条件(例えば、定着温度、定着ローラ圧、及び定着速度等)を決定し、当該定着条件になるように定着装置の状態を調整してから印刷を開始するようになっている。
例えば、トナーを用紙に十分に定着するには、トナーはもちろんのこと、用紙も十分に加熱する必要がある。トナーが定着ローラの熱によって溶融しても、用紙にも十分に熱が加えられなければ、十分な定着強度が得られないためである。そのため、例えば、温度上昇しにくい用紙(例えば、厚さが厚かったり、又は坪量が大きい用紙)は、定着時に多くの熱量が得られるように、定着条件が調整される必要がある。
又、紙抵抗が小さく若しくは平滑度が高い用紙においては、定着時に、用紙に滑りが発生し、画質劣化が生じる可能性があるため、当該用紙に対して定着処理を行う際には、定着ローラ圧を高める必要がある。又、用紙の水分率が多い場合には、用紙にカールが発生しやすいため、当該用紙に対して定着処理を行う際には、定着速度を遅速化する必要がある。
このような背景から、例えば、従来技術に係る特許文献1においては、印刷プロセスに入る前に、印刷対象の用紙と同一種別の用紙を用いて、試験的に定着処理を行い、その際に検出される温度特性から、当該用紙における最適な定着条件(例えば、定着温度、定着ローラ圧、及び定着速度)を自動的に決定する手法が採られている。
又、従来技術に係る特許文献2や特許文献3においては、メディアセンサで、画像形成装置の電源オン時や、印刷ジョブの最初の一枚目に、用紙の厚さ等を測定して、その後の印刷ジョブにおいては、その際に測定された用紙の物性をもとに決定された定着条件にて定着装置を作動させる手法が採られている。
しかしながら、通常、画像形成装置に用いられる印刷対象の用紙の物性は、必ずしも完全に同一のものではなく、一つの印刷ジョブの中でも変化する。例えば、一つの印刷ジョブが数百ページ又は数千ページのオーダーである場合には、当該印刷ジョブの途中で用紙物性が異なる用紙に変更されることが多々ある。特に、この種の画像形成装置においては、そのときに保有する用紙の枚数の関係上、一つの印刷ジョブの途中から、用紙のサイズや主材料自体は、同一であっても、用紙の厚さ、坪量、平滑度、又は水分率等の物性が異なる用紙が、印刷対象となる場合が多々あり、このような場合、印刷プロセスに入る前に設定した定着装置の定着条件では不適切となるおそれがある。
加えて、同一の種類の用紙であっても、用紙毎に物性のばらつきが存在する場合もあり、より精細なレベルでは、用紙毎の物性にあわせて、定着装置の定着条件を最適化するのが好ましい。
このような事情を考慮すると、定着装置の定着条件は、給紙装置から給紙される印刷対象の用紙の物性にあわせて、常時、フィードバック制御されるのが望ましいが、メディアセンサで用紙の物性を測定する処理や、定着装置の定着条件を切り替える処理には、一定の時間を要する。そのため、定着装置の定着条件の調整の度に、印刷動作を停止するとなると、著しく生産性を低下させることになってしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、生産性の低下を抑制しつつ、常時、定着装置の定着条件の適正化を行うことが可能な画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び、画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、
電子写真方式の画像形成装置であって、
記録媒体搬送経路中に配されたメディアセンサを用いて、給紙部から給紙される記録媒体の物性を検出する記録媒体物性検出部と、
検出された前記記録媒体の物性に基づいて、定着部における目標定着条件を決定し、前記定着部の実定着条件を逐次的に自動調整する定着条件調整部と、
前記定着部における、現状の前記実定着条件から前記目標定着条件への切り替え処理に要する切り替え時間を算出し、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了するか否かを判定する切り替え判定部と、
前記切り替え判定部において、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了しないと判断された場合、前記記録媒体をパージトレイに排出すると共に印刷動作を停止し、前記切り替え処理完了後に、前記給紙部から後続記録媒体の給紙を開始すると共に印刷動作を再開するジョブ実行制御部と、
を備える画像形成装置である。
又、他の局面では、
電子写真方式の画像形成装置の制御方法であって、
記録媒体搬送経路中に配されたメディアセンサを用いて、給紙部から給紙される記録媒体の物性を検出する第1処理と、
検出された前記記録媒体の物性に基づいて、定着部における目標定着条件を決定し、前記定着部の実定着条件を逐次的に自動調整する第2処理と、
前記定着部における、現状の前記実定着条件から前記目標定着条件への切り替え処理に要する切り替え時間を算出し、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了するか否かを判定する第3処理と、
前記第3処理において、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了しないと判断された場合、前記記録媒体をパージトレイに排出すると共に印刷動作を停止し、前記切り替え処理完了後に、前記給紙部から後続記録媒体の給紙を開始すると共に印刷動作を再開する第4処理と、
を有する制御方法である。
又、他の局面では、
電子写真方式の画像形成装置の制御プログラムであって、
記録媒体搬送経路中に配されたメディアセンサを用いて、給紙部から給紙される記録媒体の物性を検出する第1処理と、
検出された前記記録媒体の物性に基づいて、定着部における目標定着条件を決定し、前記定着部の実定着条件を逐次的に自動調整する第2処理と、
前記定着部における、現状の前記実定着条件から前記目標定着条件への切り替え処理に要する切り替え時間を算出し、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了するか否かを判定する第3処理と、
前記第3処理において、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了しないと判断された場合、前記記録媒体をパージトレイに排出すると共に印刷動作を停止し、前記切り替え処理完了後に、前記給紙部から後続記録媒体の給紙を開始すると共に印刷動作を再開する第4処理と、
を有する制御プログラムである。
本開示に係る画像形成装置によれば、生産性の低下を抑制しつつ、常時、定着装置の定着条件の適正化を行うことが可能である。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの全体構成例を示す概要図 本発明の一実施形態に係る画像形成システムの制御系の構成例を示す図 本発明の一実施形態に係メディアセンサの構成例を示す図 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のエンジン制御部の内部構成例を示す機能ブロック図 本発明の一実施形態に係る切り替え判定部による判定ロジックの一例を示す図 本発明の一実施形態に係るエンジン制御部による、定着部における定着条件を調整する際の制御手順の一例を示すフローチャート
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<画像形成システムの構成>
始めに、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成システム1の全体構成例を示す概要図である。
本実施の形態に係る画像形成システム1は、給紙装置2、画像形成装置3及び後処理装置5を備える。
給紙装置2は、3段の給紙トレイ21を備えており、給紙トレイ21から画像形成部30に搬送される用紙Shを供給(給紙)する。給紙トレイ21は、画像形成部30で画像形成が行われる用紙Shを格納する容器である。以下の説明では、用紙Shを「メディア」とも呼ぶ。上述したように給紙トレイ21にセットされた用紙は、画像形成装置3に給紙される。
画像形成装置3は、電子写真方式によって用紙に画像を形成する画像形成装置の一例である。画像形成装置3は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を重ねるタンデム形式によって、用紙Sh上にカラー画像を形成する。画像形成装置3には、不図示のLAN(Local Area Network)を介して、オペレーターによって操作されるPC6が接続されている。そして、画像形成装置3は、PC6からLANを介して投入されたジョブに従って、画像形成処理等の各種の処理を行う。
後処理装置5は、正しく画像が形成された用紙Shに所定の後処理(フィニッシャ処理とも称される)を行う。正常に後処理が行われた用紙Shは、排紙トレイ51に排紙される。又、排紙トレイ52には、後処理部50による後処理がされない用紙Shが排紙される。又、サブトレイ53には、画像形成が不良の用紙Sh、又はジョブの中断時に搬送中であった用紙Shが排紙される。
ここで、画像形成装置3の詳細な内部構成例について説明する。
画像形成装置3は、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)12を有する画像入力部11、操作表示部13に加えて、画像形成部30を有する印刷部10を備える。
画像入力部11は、自動原稿給送装置12の原稿台上の原稿から画像を光学的に読み取り、読み取った画像をA/D変換して画像データ(スキャンデータ)を生成する。なお、画像入力部11は、印刷部10の上面に設けられたプラテンガラス上で読み込むこともできる。
操作表示部13は、液晶パネル等からなる表示部、及び、タッチセンサ等からなる操作部で構成される。表示部及び操作部は、例えばタッチパネルとして一体に形成される。オペレーターは、操作表示部13に表示されるダイアログや画面を確認する。そこで、操作表示部13は、オペレーターにジョブの実行再開が停止されたことを報知する情報を表示する表示部として用いられる。また、操作表示部13は、オペレーターが、ジョブの中断又は実行指示を入力する入力部としても用いられる。
操作表示部13は、オペレーターにより入力された操作の内容を表す操作信号を生成し、該操作信号をエンジン制御部43(後述する図2を参照)に供給する。また、操作表示部13は、エンジン制御部43から供給される表示信号に基づいて、オペレーターによる操作内容や設定情報等を表示する。
画像形成装置3には、給紙装置2から給紙された用紙Shを後処理装置5まで搬送する搬送路37が設けられる。搬送路37には、用紙Shを搬送するための複数の搬送ローラが設けられる。又、2次転写部35より上流の搬送路37には、給紙装置2から給紙される用紙Shの物性を検出するメディアセンサ41(図3を参照して後述)が設けられる。
定着部36の下流側では、搬送路37が伸長して後処理装置5の搬送路(不図示)に接続されている。また、搬送路37には、定着部36の下流側で分岐して、印刷部10の上流側の搬送路37に合流する反転搬送路38が接続されている。反転搬送路38には、用紙Shを反転させる反転部39が設けられている。反転部39で反転された用紙Shは、反転搬送路38を通して搬送路37の上流側に返される。
画像形成部30は、Y、M、C及びKの各色のトナー画像を形成するための、4つの画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kを備え、ジョブに基づいて用紙Shに画像を形成する。画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kはそれぞれ、帯電部、露光部(いずれも不図示)、像担持体としての感光体ドラム32Y,32M,32C,32K、及び、現像部33Y,33M,33C,33Kを備える。
現像部33Y,33M,33C,33Kは、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kの各表面(外周部)に、画像に応じた光を照射することにより、各感光ドラムの周上に静電潜像を形成させる。そして、現像部33Y,33M,33C,33Kは、該静電潜像にトナーを付着させることにより、感光体ドラム32Y,32M,32C,32K上にトナー画像を現像する。
また、画像形成部30は、中間転写ベルト34、2次転写部35及び定着部36を備える。中間転写ベルト34は、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kに形成されたトナー画像が1次転写されるベルトである。2次転写部35は、中間転写ベルト34上に1次転写された各色のトナー画像を、搬送路37を搬送された用紙Shに2次転写するローラである。
定着部36は、2次転写部35の用紙搬送方向の下流側に配置されて、画像形成部30から供給されるカラーのトナー画像が形成された用紙Shに対して、定着処理を施す。定着部36は、搬送された用紙Shを加熱及び加圧することにより用紙Shの表面側に、画像形成部30により転写されたトナー画像を定着する。このように用紙Shに形成された画像が定着することで、印刷が完了する。
定着部36は、例えば、一対の定着部材である定着上ローラ36a及び定着下ローラ36bで構成されている。定着上ローラ36a及び定着下ローラ36bは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラ36aと定着下ローラ36bとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラ36aの内部には、加熱部(例えば、ハロゲンヒータ)が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラ36aのローラ部が温められる。そして、定着上ローラ36aのローラ部の熱が用紙Shへ伝達されることにより、用紙Sh上のトナー画像が熱定着される。
用紙Shは、2次転写部35によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラ36aと向き合うように搬送され、定着ニップ部を通過する。したがって、定着ニップ部を通過する用紙Shには、定着上ローラ36aと定着下ローラ36bとによる加圧と、定着上ローラ36aのローラ部の熱による加熱が行われる。
定着部36の定着条件としては、例えば、定着ニップ部の温度(即ち、定着温度)、定着ニップ部にかかる圧力(即ち、定着ローラ圧)、及び、定着ニップ部を用紙Shが通過する速度(即ち、定着速度)等が挙げられる。定着部36の定着温度は、例えば、定着上ローラ36aの内部に設けられた加熱部の温度制御(例えば、ハロゲンヒータに供給する駆動電力のPWM制御)によって調整可能となっている。又、定着部36の定着ローラ圧は、例えば、定着上ローラ36aと定着下ローラ36bとの間の距離の可変制御によって、調整可能となっている。又、定着部36の定着速度は、例えば、定着ニップ部における用紙Shの搬送速度を可変制御することによって、調整可能となっている。
尚、定着部36に隣接する位置には、当該定着部36の現在の定着条件(ここでは、定着温度)を検出するための定着部センサ48が配設されている。
定着部36により画像が定着した用紙Shは、搬送路37によって後処理装置5に搬送される。後処理装置5の後処理部50は、画像が形成された用紙Shに対して様々な後処理を行う。この後処理には、例えば、用紙Shを折る動作、用紙Shをバインドする動作、用紙Shに穿孔する動作、用紙Shに糊付けする動作、及び用紙Shを断裁する動作のうち、少なくとも一つが含まれる。上述したように後処理された用紙Shは、排紙トレイ51、排紙トレイ52、又は排紙トレイ53のいずれかに排紙される。
尚、画像形成装置3の機内には、その他、機内環境を検出するための機内環境センサ47が配設されている。
<画像形成システムの機能構成例>
図2は、画像形成システム1の制御系の構成例を示す図である。図3は、メディアセンサ41の構成例を示す図である。
給紙装置2は、給紙トレイ21に格納される用紙Shを画像形成装置3に給紙する給紙制御部23を備える。給紙制御部23は、画像形成装置3が備えるエンジン制御部43の制御により、給紙動作を行う。また、給紙制御部23は、給紙トレイ21に格納される用紙Shの有無、給紙トレイ21の開閉有無等の情報をエンジン制御部43に送信する。
画像形成装置3は、メディアセンサ41、コントローラ42、エンジン制御部43、記憶装置44、プリンタエンジン45、機内環境センサ47、及び、定着部センサ48を備える。
メディアセンサ41は、画像形成部30より上流の搬送路37中に配され、給紙装置2から給紙される用紙Shの物性を検出する(図3を参照)。メディアセンサ41は、例えば、用紙Shの坪量を検出するセンサ部41a、用紙Shの厚さを検出するセンサ部41b、用紙Shの水分率を検出するセンサ部41c、用紙Shの平滑度を検出するセンサ部41d、用紙Shの剛度を検出するセンサ部41e、用紙Shの目方向を検出するセンサ部41f、及び、用紙Shの紙抵抗(即ち、摩擦抵抗)を検出するセンサ部41gを有している。尚、メディアセンサ41の各センサ部41a~41gの詳細構成については、例えば、本願の出願人の先願である特許文献4を参照されたい。
メディアセンサ41は、用紙Shのいずれか一つの物性(例えば、厚さ)を検出するものであってもよいが、少なくとも用紙Shの厚さ、水分率、坪量、及び平滑度を検出し得るのが好ましい。用紙Shの厚さ、水分率、坪量、及び平滑度は、用紙Shに対する最適な定着条件を決する上で、大きな影響力を有するためである。
メディアセンサ41は、内部に、搬送路37から分岐する垂直搬送路41Hを有し、当該垂直搬送路41Hに沿って、センサ部41d~41gを配した構成を採る。そして、メディアセンサ41は、搬送路37を搬送されている用紙Shを、一旦、搬送路37から垂直搬送路41Hに引き込み、垂直搬送路41Hに沿って搬送しながら、用紙Shの物性を検出する。そして、メディアセンサ41は、用紙Shの物性の検出を行った後、再度、用紙Shを垂直搬送路41Hから搬送路37に搬送する。
垂直搬送路41Hの端部には、パージトレイ3H(図1中では図示せず)が接続されている。そして、メディアセンサ41は、場合によっては、用紙Shの物性の検出を行った後、用紙Shを、垂直搬送路41Hから搬送路37に戻すことなく、パージトレイ3Hに排出し得るようになっている(図6を参照して後述)。換言すると、パージトレイ3Hは、メディアセンサ41で物性検出された用紙Shを、定着部36を通過させることなく搬送部37から排出させ得るように、定着部36の上流側で、搬送部37の搬送経路から分岐する位置に配設されている。
尚、図3に示すメディアセンサ41及びパージトレイ3Hの構成は、一例であって、これらの構成は種々に変形可能である。メディアセンサ41は、用紙Shを搬送路37から引き込む垂直搬送路41Hを有しない構成であってもよく、例えば、搬送路37に沿って各センサ部41a~41gを配した構成であってもよい。又、パージトレイ3Hは、メディアセンサ41の下流側で、搬送路37から分岐して設けられた分岐搬送路に接続される構成であってもよい。
機内環境センサ47は、画像形成装置3の機内環境をセンシングするためのセンサであり、例えば、画像形成装置3の機内の雰囲気温度及び湿度を検出する。
定着部センサ48は、定着部36の定着条件をセンシングするためのセンサであり、例えば、赤外線センサやサーミスタによって構成され、定着温度を検出する。
コントローラ42は、図1に示したPC6から転送された画像データのRIP(Raster Image Processor)処理を行う。そして、RIP処理後の画像データをエンジン制御部43に出力する。
エンジン制御部43は、プリンタエンジン45の動作を制御する。このエンジン制御部43は、CPU(Central Processing Unit)43a、ROM(Read Only Memory)43b及びRAM(Random Access Memory)43cを備える。CPU43a、ROM43b及びRAM43cは、不図示のバスにそれぞれ接続されている。エンジン制御部43は、メディアセンサ41、コントローラ42、記憶装置44及びプリンタエンジン45との通信を行う。
CPU43aは、本実施の形態に係る各機能を実現する制御プログラムのプログラムコードをROM43bから読み出してRAM43cにロードし、本実施の形態に係る各種の制御を実行する。CPU43aに代えてMPU(Micro Processing Unit)を用いてもよい。
ROM43bは、CPU43aが読み出す制御プログラムを格納する。また、ROM43bには、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、エンジン制御部43を機能させるためのプログラムが記録されている。
RAM43cは、制御プログラムを実行するためのデータを一時的に保存するために用いられる。RAM43cには、CPU43aの演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU43aによって適宜読み出される。
記憶装置44は、不揮発性ストレージの一例であり、エンジン制御部43から出力される各種のデータを保存する。記憶装置44としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は不揮発性のメモリ等が用いられる。また、CPU43aは、記憶装置44に格納されたプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。このため、記憶装置44及びROM43bは、エンジン制御部43によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。
プリンタエンジン45には、コントローラ42によりRIP処理された画像データがエンジン制御部43から入力される。プリンタエンジン45は、エンジン制御部43の指示に基づき、画像形成部30によって行われる画像形成に関わる動作を制御する。
後処理装置5は、フィニッシャ制御部55を備える。フィニッシャ制御部55は、後処理部50で行われる各種の後処理(フィニッシャ処理)を制御する。
<エンジン制御部の機能構成例>
図4は、画像形成装置3のエンジン制御部43の内部構成例を示す機能ブロック図である。
エンジン制御部43は、用紙物性検出部431と、機内環境検出部432と、定着条件調整部433と、切り替え判定部434と、ジョブ実行制御部435とを有する。
用紙物性検出部431は、メディアセンサ41からセンサ信号を取得して、給紙装置2から給紙される用紙Shの物性を検出する。
機内環境検出部432は、機内環境センサ47からセンサ信号を取得して、機内環境を検出する。
定着条件調整部433は、メディアセンサ41にて検出された給紙装置22から給紙される用紙Shの物性に基づいて、定着部36における目標定着条件を決定し、定着部36の実定着条件(実際の定着条件を意味する。以下同じ)を目標定着条件に近づけるように、定着部36の実定着条件を逐次的に自動調整する。尚、定着条件調整部433が自動調整する定着条件は、例えば、定着温度、定着ロール圧、及び定着速度である。
尚、定着条件調整部433が、用紙Shの物性に基づいて、定着部36における目標定着条件を決定する手法自体は、従来公知の手法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
定着条件調整部433は、例えば、用紙Shの厚さが厚かったり、又は坪量が大きい場合には、定着時に多くの熱量が用紙Shに与えられるように、定着部36における目標定着温度を高めに設定したり、目標定着速度を遅速化する。又、定着条件調整部433は、例えば、用紙Shの厚さが厚い場合には、目標定着ローラ圧を下げ(即ち、定着上ローラ36aと定着下ローラ36bとの間の距離を離隔させる)、逆に薄い場合には、目標定着ローラ圧を上げる(即ち、定着上ローラ36aと定着下ローラ36bとの間の距離を近接させる)ように設定する。
切り替え判定部434は、機内環境センサ47にて検出された機内環境に基づいて、定着部36における、現状の実定着条件から目標定着条件への切り替え処理(以下、「定着条件切り替え処理」と称する)に掛かる切り替え時間を算出し、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの間に定着条件切り替え処理が完了するか否かを判定する。
切り替え判定部434にてかかる処理を実行するのは、次に印刷対象となる用紙Sh(即ち、メディアセンサ41で検出対象となった用紙Sh)上への画像形成が行われる際に、定着部36における定着条件が最適な状態(即ち、当該用紙Shの物性にあわせた定着条件)に移行されることを確保するためである。
図5は、切り替え判定部434による判定ロジックの一例を示す図である。尚、図5には、説明の便宜として、定着部36の定着温度のみに着目した判定ロジックを記載している。
切り替え判定部434は、第1演算部434a、第2演算部434b、第3演算部434c、及び、判定処理部434dを有する。
第1演算部434aは、定着条件調整部433に決定された目標定着温度T1aと、定着部センサ48にて検出された現状の実定着温度T1bとの温度差ΔT1(=T1a-T1b)を算出する。尚、ここでは、第1演算部434aは、定着部センサ48で検出された温度を、現状の実定着温度T1bとして定義しているが、第1演算部434aは、一時刻前に決定された目標定着温度をもって、現状の実定着温度T1bとして定義してもよい。
第2演算部434bは、第1演算部434aにて算出された温度差ΔT1と、機内環境センサ47にて検出された機内温度T2及び機内湿度M2と、に基づいて、定着部36の定着温度に係る定着条件を目標定着条件に切り替えるための切り替え処理時間を算出する。
ここで、第2演算部434bが切り替え処理時間を算出する際に、機内環境センサ47にて検出された機内温度T2及び機内湿度M2を参照するのは、定着部36における定着温度の変化速度は、機内温度T2及び機内湿度M2に依拠するためである。典型的には、定着上ローラ36aの内部の加熱部を制御した際に、機内温度T2が高い場合には、定着部36における定着温度の温度上昇速度は、速くなり、機内温度T2が低い場合には、定着部36における定着温度の温度上昇速度は、遅くなる。又、同様に、定着上ローラ36aの内部の加熱部を制御した際に、機内湿度M2が高い場合には、定着部36における定着温度の温度上昇速度は、速くなり、機内湿度M2が低い場合には、定着部36における定着温度の温度上昇速度は、遅くなる。
かかる観点から、第2演算部434bは、例えば、予め定めた演算式により、定着上ローラ36aの内部の加熱部を制御した際の、単位時間当たりの温度上昇速度(又は温度低下速度)を、機内温度T2及び機内湿度M2で補正し、当該補正後の温度上昇速度(又は温度低下速度)をもとに、第1演算部434aにて算出された温度差ΔT1だけ調整するための切り替え処理時間を算出する。
第3演算部434cは、現在の搬送設定情報(即ち、用紙Shの搬送速度)を取得し、当該搬送設定情報に基づいて、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの時間を算出する。第3演算部434cは、例えば、メディアセンサ41と定着部36との間の距離を、現在の用紙Shの搬送速度で除算することで、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの時間を算出する。尚、ここでは、用紙Shの搬送速度は、例えば、ジョブ内容に応じて自動的に設定された値、又は、ユーザーの操作入力により設定された値が用いられる。
判定処理部434dは、第2演算部434bにて算出された定着部36の定着温度に係る実定着条件を目標定着条件に切り替えるための切り替え処理時間と、第3演算部434cにて算出された用紙Shが定着部36に到達するまでの時間と、を比較し、これにより、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの間に定着条件切り替え処理が完了するか否かを判定する。判定処理部434dの判定結果は、後述するジョブ実行制御部435に参照される。
図5には、説明の便宜として、定着部36の定着温度のみに着目した判定ロジックを記載したが、切り替え判定部434は、定着部36の定着ローラ圧及び/又は定着速度についても、実定着条件から目標定着条件に切り替える処理が必要か否かを判定し、切り替え判定部434は、これらの定着条件切り替え処理に要する時間についても考慮した上で、判定処理を行うのが好ましい。この場合、切り替え判定部434は、定着部36の定着温度を切り替える処理、定着部36の定着ローラ圧を切り替える処理、及び、定着部36の定着速度を切り替える処理のうちで、最も切り替え時間を要する処理を基準に、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの間に定着条件切り替え処理が完了するか否かを判定する。
尚、定着部36の定着ローラ圧を切り替える処理に要する時間は、例えば、定着上ローラ36aと定着下ローラ36bとの間の距離を変更する際のローラ移動速度に基づいて、算出可能である。又、定着部36の定着速度を切り替える処理に要する時間は、例えば、搬送部37の搬送速度を切り替える駆動機構の切り替え速度に基づいて、算出可能である。
ジョブ実行制御部435は、切り替え判定部434において、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの間に、定着部36の定着条件切り替え処理が完了すると判断された場合、当該用紙Shを搬送路37に再度送り出し、印刷ジョブをそのまま継続する。
尚、ジョブ実行制御部435は、ジョブが実行されている間、メディアセンサ41での用紙物性の検出処理、及び、定着部36における定着条件切り替え処理を行いつつ、印刷動作を継続実施させるため、給紙装置2に対して用紙Shの連続給紙を実行させる。
一方、ジョブ実行制御部435は、切り替え判定部434において、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの間に定着条件切り替え処理が完了しないと判断された場合、当該用紙Shをパージトレイ3Hに排出すると共に印刷動作を停止する。この場合、ジョブ実行制御部435は、定着条件切り替え処理が完了したことを検知した後に、給紙装置2から後続用紙Shの給紙を開始すると共に停止中のジョブの印刷動作を再開する。
尚、ここで、ジョブ実行制御部435が、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが、定着部36に到達するまでの間に定着条件切り替え処理が完了しないと判断された場合、当該用紙Shをパージトレイ3Hに排出する処理を行うのは、搬送路37中で先行用紙Shと後続用紙Shとが衝突して紙詰まりが発生することを抑制するためである。又、かかる構成によって、定着部36において定着条件の切り替え処理が行われている最中に、用紙Shが、定着部36を通過することに起因する、切り替え処理の遅延の発生(例えば、定着部36を昇温する熱源からの熱が用紙Shに拡散してしまい、定着部36の温度上昇が緩慢になったり、定着部センサ48により検出される定着温度の検出値に乱れが生じたりする)を抑制することが可能である。加えて、定着部36の定着条件が、用紙Shの種別とそぐわないことに起因する定着部36への用紙Shの巻き付き事故の発生を抑制することも可能である。
<エンジン制御部の動作フロー>
以下、本実施形態に係るエンジン制御部43の動作フローの一例を示す。
図6は、エンジン制御部43による、定着部36における定着条件を調整する際の制御手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、例えば、ジョブ実行中、所定間隔(例えば、1分間隔)で繰り返し実行される処理である。
ステップS1において、エンジン制御部43は、メディアセンサ41から搬送路37を搬送される用紙Shの物性の検出結果を取得し、メディアセンサ41で検出した用紙Shの物性に基づいて、定着部36の目標定着条件(定着温度、定着ローラ圧及び定着速度)を決定する。
ステップS2において、エンジン制御部43は、定着部36における、現状の実定着条件と目標定着条件との差異が所定の閾値を超えているか否かにより、現状の実定着条件から変更が必要か否かを判定する。そして、エンジン制御部43は、現状の実定着条件から変更が必要と判定した場合(S2:YES)、ステップS3に処理を進め、現状の実定着条件から変更が不要と判定した場合(S2:NO)、特に処理を実行することなく、図6の一連のフローチャートの処理を終了する(即ち、現在実行中のジョブをそのまま継続する)。
ステップS3において、エンジン制御部43は、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが定着部36に到着するまでに定着条件切り替え処理が完了するか否かを判定する。そして、エンジン制御部43は、用紙Shが定着部36に到着するまでに定着条件切り替え処理が完了しないと判定した場合(S3:YES)、ステップS4に処理を進め、用紙Shが定着部36に到着するまでに定着条件切り替え処理が完了すると判定した場合(S3:NO)、特に処理を実行することなく、図6の一連のフローチャートの処理を終了する(即ち、現在実行中のジョブをそのまま継続する)。
尚、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shが定着部36に到着するまでに定着条件切り替え処理が完了するか否かを判定するための処理の一例は、図5を参照して上記した通りである。
ステップS4において、エンジン制御部43は、画像形成装置3の印刷動作を停止させ、且つ、メディアセンサ41の位置に存在する用紙Shをパージトレイ3Hに排出させる。尚、この際、エンジン制御部43は、給紙装置2からの後続用紙Shの給紙もストップさせる。
ステップS5において、エンジン制御部43は、定着部36における定着条件切り替え処理が完了することを待ち受け(S5:NO)、定着条件切り替え処理が完了したことを検知するに応じて(S5:YES)、ステップS6に処理を進める。尚、このステップS5においては、エンジン制御部43は、例えば、定着部センサ48からのセンサ信号に基づいて、定着部36における定着条件切り替え処理が完了を検知する。
ステップS6において、エンジン制御部43は、給紙装置2からの後続用紙Shの給紙(連続給紙)を再開させ、且つ、画像形成装置3の停止中のジョブの印刷動作を再開させる。
以上のような一連のフローによって、エンジン制御部43は、定着部36における定着条件を、用紙Shの物性にあわせて、逐次的に自動調整する。
尚、図6は、印刷ジョブを実行している際中における、定着部36における定着条件の調整処理を示すものであるが、印刷ジョブを開始する際にも、当該調整処理の内容は何ら変わることはない。但し、印刷ジョブを開始する際には、定着部36における定着条件は、通常、未決定であり、定着部36における定着条件切り替え処理に時間を要するため、エンジン制御部43は、給紙装置2に対して、用紙Shの連続給紙を指令する代わりに、用紙Shを1枚だけ給紙するように指令するのが望ましい。
<効果>
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置3によれば、印刷対象の用紙Shの物性に大きな変更がない限り、印刷動作を継続しながら、印刷処理を遅速化することなく、メディアセンサ41により検出された給紙装置2から給紙された用紙Shの物性(例えば、用紙Shの厚さ、用紙Shの水分率、用紙Shの錘量等)に基づいて、定着部36における定着条件の自動調整を逐次的に実施することが可能である。
そして、本実施形態に係る画像形成装置3によれば、印刷対象の用紙Shの種別等が変更された場合であっても、当該用紙Shをパージトレイ3Hに排出すると共に印刷動作を停止し、定着部36における定着条件の切り替え処理完了後に、給紙装置2から後続用紙Shの給紙を開始すると共に印刷動作を再開することができるため、先行用紙Shと後続用紙Shとが衝突して紙詰まり等を引き起こすことなく、印刷動作を継続することが可能である。
つまり、これによって、用紙Shとの紙詰まりや印刷遅延を引き起こすことなく、常時、印刷対象の用紙Shの物性にあわせた最適な定着条件にて、用紙Shに対する定着処理を施すことが可能である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示に係る画像形成装置によれば、生産性の低下を抑制しつつ、常時、定着装置の定着条件の適正化を行うことが可能である。
1 画像形成システム
2 給紙装置
3 画像形成装置
10 印刷部
11 画像入力部
11 画像入力部
12 自動原稿給送装置
13 操作表示部
21 給紙トレイ
23 給紙制御部
30 画像形成部
34 中間転写ベルト
35 二次転写部
36 定着部
37 搬送路
38 反転搬送路
39 反転部
41 メディアセンサ
42 コントローラ
43 エンジン制御部
431 用紙物性検出部
432 機内環境検出部
433 定着条件調整部
434 切り替え判定部
435 ジョブ実行制御部
44 記憶装置
45 プリンタエンジン
47 機内環境センサ
48 定着部センサ
5 後処理装置
50 後処理部
51、52、53 排紙トレイ
3H パージトレイ

Claims (9)

  1. 電子写真方式の画像形成装置であって、
    記録媒体搬送経路中に配されたメディアセンサを用いて、給紙部から給紙される記録媒体の物性を検出する記録媒体物性検出部と、
    検出された前記記録媒体の物性に基づいて、定着部における目標定着条件を決定し、前記定着部の実定着条件を逐次的に自動調整する定着条件調整部と、
    前記定着部における、現状の前記実定着条件から前記目標定着条件への切り替え処理に要する切り替え時間を算出し、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了するか否かを判定する切り替え判定部と、
    前記切り替え判定部において、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了しないと判断された場合、前記記録媒体をパージトレイに排出すると共に印刷動作を停止し、前記切り替え処理完了後に、前記給紙部から後続記録媒体の給紙を開始すると共に印刷動作を再開するジョブ実行制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記切り替え判定部は、環境センサにて検出された機内環境に基づいて、前記定着部における、現状の前記実定着条件から前記目標定着条件への切り替え処理に要する前記切り替え時間を算出する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ジョブ実行制御部は、印刷ジョブ開始時以外のタイミングにおいては、前記給紙部に対して前記記録媒体の連続給紙を実行させる、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部の前記実定着条件及び前記目標定着条件は、少なくとも定着温度に係る前記実定着条件及び前記目標定着条件を含む、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記メディアセンサが検出する前記記録媒体の前記物性は、少なくとも前記記録媒体の厚さ、水分率、坪量、及び平滑度を含む、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記環境センサが検出する前記機内環境は、機内の雰囲気温度及び湿度の少なくとも一方を含む、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記パージトレイは、前記メディアセンサで物性検出された前記記録媒体を、前記定着部を通過させることなく前記記録媒体搬送経路から排出させ得るように、前記定着部の上流側で、前記記録媒体搬送経路から分岐する位置に配設されている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 電子写真方式の画像形成装置の制御方法であって、
    記録媒体搬送経路中に配されたメディアセンサを用いて、給紙部から給紙される記録媒体の物性を検出する第1処理と、
    検出された前記記録媒体の物性に基づいて、定着部における目標定着条件を決定し、前記定着部の実定着条件を逐次的に自動調整する第2処理と、
    前記定着部における、現状の前記実定着条件から前記目標定着条件への切り替え処理に要する切り替え時間を算出し、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了するか否かを判定する第3処理と、
    前記第3処理において、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了しないと判断された場合、前記記録媒体をパージトレイに排出すると共に印刷動作を停止し、前記切り替え処理完了後に、前記給紙部から後続記録媒体の給紙を開始すると共に印刷動作を再開する第4処理と、
    を有する制御方法。
  9. 電子写真方式の画像形成装置の制御プログラムであって、
    記録媒体搬送経路中に配されたメディアセンサを用いて、給紙部から給紙される記録媒体の物性を検出する第1処理と、
    検出された前記記録媒体の物性に基づいて、定着部における目標定着条件を決定し、前記定着部の実定着条件を逐次的に自動調整する第2処理と、
    前記定着部における、現状の前記実定着条件から前記目標定着条件への切り替え処理に要する切り替え時間を算出し、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了するか否かを判定する第3処理と、
    前記第3処理において、前記記録媒体が、前記定着部に到達するまでの間に前記切り替え処理が完了しないと判断された場合、前記記録媒体をパージトレイに排出すると共に印刷動作を停止し、前記切り替え処理完了後に、前記給紙部から後続記録媒体の給紙を開始すると共に印刷動作を再開する第4処理と、
    を有する制御プログラム。
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