JP2018146657A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】1枚目の用紙を含む全ての用紙に対して、適切なループ量を制御し、定着ローラーと他のローラーとの間での用紙の引っ張り合いを抑制可能な画像形成装置及びプログラムを提供する。【解決手段】第1センサーSE1と、第2センサーSE2と、制御部と、を備え、制御部は、定着搬送速度を転写搬送速度V1よりも遅いV2として用紙を搬送させた場合に、用紙の先端が第1センサーによって検出されてから、第2センサーによって検出されるまでに要するT1を算出し、T1、第1センサーと第2センサー間の搬送距離及びV1に基づいて、用紙の先端が第2センサーによって検出された時点での用紙の弛み量を算出し、用紙の先端が第2センサーによって検出されてから弛み量が所定の弛み量に達するまでに要するT2を算出し、T2経過後、定着搬送速度をV1に変更する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を転写ローラーによって用紙に転写し、転写されたトナー像を定着ローラーで挟持搬送し加熱定着することで、用紙上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置においては、転写ローラーと定着ローラーの搬送速度差によって、色ずれやショックノイズ等の画像不良が起きる場合がある。転写ローラーと定着ローラーは同速度で用紙搬送するように設定していても、実際には定着ローラーの搬送速度は、設定値からずれてしまう。用紙が定着ローラーと転写ローラーの両方で挟持搬送されている時に、定着ローラーの回転速度が転写ローラーの回転速度よりも速くなってしまうと、両者の間で用紙の引っ張り合いが生じ、転写ずれが発生する。
また、画像形成装置の用紙搬送方向下流側に後処理装置を設けることがあるが、後処理装置の搬送ローラーは、転写搬送速度と同速度で用紙を搬送するように設定されているのが一般的である。したがって、定着ローラーと後処理装置の搬送ローラーとの間にも、上記のような用紙の引っ張り合いが生じると、用紙上にローラー跡などが発生するおそれがある。
このような問題に対処するため、定着ローラーによる用紙の搬送速度を変更する技術が開示されている。例えば、特許文献1に記載の画像形成装置は、定着ローラーの搬送速度を転写ローラーによる搬送速度よりも遅くすることで、両者の間で用紙のループを形成させる。そして、転写ローラー及び定着ローラーの間の搬送経路上に配置された、アクチュエーターからなるループ検知センサーによってループ量を検知し、所定のループ量を上回った場合に、定着ローラーの搬送速度を上げることで用紙の弛み過ぎを抑制している。
しかしながら、ループ検知センサーは用紙の幅方向の一点を検知するように配置されているが、用紙が弛んでいてもループ検知センサーが検知しない場合がある。これは、転写ローラーと定着ローラーは並行になるようにアライメントを取るのが理想であるが、実際はずれてしまい、アライメントがずれることによって、紙種によっては紙が均等に弛まずに一部だけが弛んで、ループ検知センサーに上手く接しないためであると考えられる。
そこで、特許文献2に記載の画像形成装置では、アクチュエーター等のループ検知センサーを用いずに、転写搬送速度及び定着搬送速度を検出している。即ち、転写ローラー近傍に配置されたレジストレーションセンサを用いて用紙の通過を検出し、検出時間と用紙の搬送方向長さに基づいて転写搬送速度を算出する。さらに、定着ローラーの下流に配置された排紙センサを用いて用紙の通過を検出し、同様に定着搬送速度を算出する。
これらの速度差に基づいてループ量を算出し、ループ量が適正になるよう定着搬送速度を制御している。
特開平10−97154号公報 特開2011−237656号公報
しかしながら、特許文献2に記載の構成では、1枚目の用紙に関しては転写搬送速度及び定着搬送速度の測定データがないため、適切なループ量に制御することはできない。したがって、全ての用紙に対してループ量の制御を実施可能な画像形成装置が求められている。
一方で、定着ローラーと後処理装置の搬送ローラーとの間の用紙の引っ張り合いを防ぐためには、用紙が後処理装置に到達したら、定着搬送速度が後処理装置の用紙搬送速度と同一となるように制御する必要がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、1枚目の用紙を含む全ての用紙に対して、適切なループ量を制御し、定着ローラーと他のローラーとの間での用紙の引っ張り合いを抑制可能な画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、
用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
前記転写ローラーの用紙搬送方向上流側の第1の位置において、用紙の先端の通過を検出する第1検出手段と、
前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側の第2の位置において、用紙の先端の通過を検出する第2検出手段と、
前記転写ローラー及び前記定着ローラーによる用紙搬送速度を制御する速度制御手段と、
前記速度制御手段により前記転写ローラーの用紙搬送速度を第1の速度とし、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度よりも遅い第2の速度として用紙を搬送させた場合に、用紙の先端が前記第1検出手段によって検出されてから、前記第2検出手段によって検出されるまでに要する第1時間を算出する第1算出手段と、
前記第1時間、前記第1の位置と前記第2の位置間の搬送距離及び前記第1の速度に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出された時点での、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの間における用紙の弛み量を算出する第2算出手段と、
前記弛み量に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出されてから前記弛み量が所定の弛み量に達するまでに要する第2時間を算出する第3算出手段と、を備え、
前記速度制御手段は、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出されてから前記第2時間経過後、前記定着ローラーによる用紙搬送速度を前記第1の速度に変更することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記第2算出手段は、以下の式(1)から、前記弛み量を算出することを特徴とする。
A=V1*T1−D1・・・(1)
ただし、
A:前記弛み量[mm]
V1:前記第1の速度[mm/s]
T1:前記第1時間[s]
D1:前記第1検出手段と前記第2検出手段の間の距離[mm]
である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記第3算出手段は、以下の式(2)から、前記第2時間を算出することを特徴とする。
T2=(Aref−A)/(V1−V2)・・・(2)
ただし、
T2:前記第2時間[s]
Aref:前記所定の弛み量[mm]
V2:前記第2の速度[mm/s]
である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記速度制御手段は、前記第2時間を経過後に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度に変更することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側に配置された搬送ローラーと、
用紙の先端が前記定着ローラーに達してから、前記搬送ローラーに達するまでに要する第3時間を算出する第4算出手段と、
用紙の先端が前記定着ローラーに達してから、当該用紙の後端が前記転写ローラーを通過するまでに要する第4時間を算出する第5算出手段と、を備え、
前記速度制御手段は、前記第2時間が前記第3時間よりも長く、かつ前記第3時間が前記第4時間よりも長い場合に、前記第4時間の経過後に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度に変更する
ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側に配置された搬送ローラーと、
用紙の先端が前記定着ローラーに達してから、前記搬送ローラーに達するまでに要する第3時間を算出する第4算出手段と、を備え、
前記速度制御手段は、前記第2時間が前記第3時間よりも長い場合に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第2の速度よりも遅い第3の速度に変更し、前記第2時間の経過後に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度に変更する
ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記第4算出手段は、下記の式(3)から、前記第3時間を算出することを特徴とする。
T3=D2/V2・・・(3)
ただし、
T3:前記第3時間[s]
D2:前記定着ローラーと前記搬送ローラーの間の距離[mm]
である。
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、
前記第5算出手段は、下記の式(4)から、前記第4時間を算出することを特徴とする。
T4=(S−D3)/V1・・・(4)
ただし、
T4:前記第4時間[s]
S:用紙の搬送方向長さ[mm]
D3:前記転写ローラーと前記定着ローラーの間の距離[mm]
である。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記速度制御手段は、用紙の紙長、紙種、斤量に応じて、前記所定の弛み量、前記第1の速度、前記第2の速度のうち少なくとも一つを補正することを特徴とする。
請求項10に記載のプログラムは、
用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、前記転写ローラーの用紙搬送方向上流側の第1の位置において、用紙の先端の通過を検出する第1検出手段と、前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側の第2の位置において、用紙の先端の通過を検出する第2検出手段と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
前記転写ローラー及び前記定着ローラーによる用紙搬送速度を制御する速度制御手段、
前記速度制御手段により前記転写ローラーの用紙搬送速度を第1の速度とし、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度よりも遅い第2の速度として用紙を搬送させた場合に、用紙の先端が前記第1検出手段によって検出されてから、前記第2検出手段によって検出されるまでに要する第1時間を算出する第1算出手段、
前記第1時間、前記第1の位置と前記第2の位置間の搬送距離及び前記第1の速度に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出された時点での、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの間における用紙の弛み量を算出する第2算出手段、
前記弛み量に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出されてから前記弛み量が所定の弛み量に達するまでに要する第2時間を算出する第3算出手段、
として機能させる。
本発明によれば、1枚目の用紙を含む全ての用紙に対して、適切なループ量を制御し、定着ローラーと他のローラーとの間での用紙の引っ張り合いを抑制可能な画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 用紙のループ量制御方法を説明する図である。 第1実施形態における定着搬送速度制御を示すフローチャートである。 第2実施形態における定着搬送速度制御を示すフローチャートである。 紙種及び斤量に基づく用紙搬送速度の補正値の一例を示す図である。 長尺紙の画質調整画面の一例を示す図である。
[第1実施形態]
まず、本発明に係る画像形成装置の第1実施形態について説明する。なお、本発明の実施形態ではカラーの画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロの画像形成装置に適用することも可能である。
図1は、画像形成装置100の概略構成図である。
画像形成装置100は、原稿から画像を読み取って得られた画像データ、又は、外部装置から受信した画像データに基づいて、電子写真方式によりカラー画像を形成する画像形成装置である。
画像形成装置100は、操作部15、表示部20、原稿読取ユニット30、画像形成部40、給紙部50、後処理部60、搬送部70等を備える。
操作部15は、表示部20の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を制御部81(図2参照)に出力する。
表示部20は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部81から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
原稿読取ユニット30は、ADF(自動原稿給紙装置)、スキャナー等を備え、原稿の画像を読み取って得られた画像データを制御部81に出力する。
画像形成部40は、給紙部50から供給された用紙上に画像を形成する。
画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光体ドラム41Y,41M,41C,41K、中間転写ベルト42、2次転写ローラー43、定着部44、反転機構45等を備える。
感光体ドラム41Yは、一様に帯電された後、イエロー色の画像データに基づいてレーザービームにより走査露光され、静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム41Y上の静電潜像にイエロー色のトナーが付着され、現像が行われる。
感光体ドラム41M,41C,41Kについても、扱う色が異なることを除いて、感光体ドラム41Yと同様であるため、説明を省略する。
感光体ドラム41Y,41M,41C,41K上に形成された各色のトナー像は、回転する中間転写ベルト42上に逐次転写される(1次転写)。すなわち、中間転写ベルト42上には、4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト42上のカラートナー像は、2次転写ローラー43により、用紙上に一括して転写される(2次転写)。
定着部44は、カラートナー像が転写された用紙を加熱及び加圧する定着ローラー441を備え、加熱・加圧によりカラートナー像を用紙に定着させる。
画像形成部40は、定着部44により定着処理が行われた用紙の表裏を反転させて2次転写ローラー43へ搬送する反転機構45を備えている。画像形成装置100では、用紙の両面に画像を形成する場合に反転機構45による用紙の表裏の反転が行われて両面に画像が形成された後に用紙が後処理部60に搬送される。用紙の片面にのみ画像を形成する場合には、反転機構45による用紙の表裏の反転が行われることなく片面に画像が形成された用紙が後処理部60に搬送される。
給紙部50は、給紙トレイt1〜t3を備え、画像形成部40に用紙を供給する。各給紙トレイt1〜t3には、給紙トレイ毎に予め定められた紙種やサイズの用紙が収納されている。
後処理部60は、画像形成部40により画像形成が行われた用紙を排紙トレイt11,t12に排出するか、あるいは、大容量スタッカー61に蓄積する。必要に応じてソート処理、ステイプル処理、パンチ穴開け処理、折り処理、製本処理等の後処理を行う他の後処理装置を接続してもよい。
搬送部70は、用紙を挟持した状態で回転することで用紙を搬送する用紙搬送ローラーを複数備え、給紙部50の給紙トレイt1〜t3に収納された用紙を画像形成部40に供給し、画像形成後の用紙を排紙トレイt11,t12又は大容量スタッカー61に搬送するまで、画像形成装置100内において用紙を搬送する。
後処理部60の用紙搬送経路上には、用紙を後処理部60に搬入させる搬入ローラー72及び図示しない駆動モーターが配置されており、これにより画像形成された用紙が後処理部60へと搬送される。
駆動モーターは、制御部81の指示に従って搬入ローラー72を回転駆動させることで、搬入ローラー72の回転駆動速度を調整する。
さらに、搬送部70は2次転写ローラーの上流に、レジストローラー71及び第1センサーSE1を備えている。
画像形成装置100は、用紙を2次転写ローラー43に搬送する前に、レジストローラー71に用紙の先端が突き当たったところで一旦用紙の搬送を停止して、再び搬送を開始させる(以降、レジストスタートと表記)。
第1センサーSE1(第1検出手段)は、レジストローラー71の近傍(第1の位置)に設けられ、レジストローラー71における用紙の有無を検出し、それを制御部81に出力する。これにより、制御部81は、レジストローラー71を用紙の先端が通過した時間を検出することができる。第1センサーSE1は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光素子と、フォトダイオード(PD:Photodiode)等の受光素子を備え、用紙の反射光を検出する反射型の光センサーで構成される。
また、定着ローラー441の下流(第2の位置)には、用紙の先端の通過を検出可能な第2センサーSE2(第2検出手段)が配置されている。第2センサーSE2は、第2センサーSE2における用紙の有無を検出し、それを制御部81に出力する。これにより、制御部81は、第2センサーSE2を用紙の先端が通過した時間を検出することができる。第2センサーSE2は、JAM検出センサー等の画像形成装置100に既存のセンサーを用いるものとしてもよいし、用紙の反射光を検出する反射型の光センサーで構成されるものとしてもよい。本実施形態においては、第2センサーSE2として、JAM検出センサーを用いる。
図2は、画像形成装置100の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、操作部15、表示部20、原稿読取ユニット30、画像形成部40、給紙部50、後処理部60、搬送部70、制御部81、記憶部82、通信部83等を備える。なお、既に説明した機能部については、説明を省略する。
制御部81は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUは、操作部15から入力される操作信号又は通信部83により受信される指示信号に応じて、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。
記憶部82は、半導体メモリーであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段により構成され、原稿読取ユニット30により取得された画像データや、通信部83を介して外部から入力された画像データ等が記憶される。
通信部83は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
次に、第1実施形態における画像形成装置100の用紙搬送速度の制御方法について説明する。第1実施形態においては、搬送される用紙は、2次転写ローラー43から搬入ローラー72までの距離よりも短いものとする。
図3に、画像形成部40の概略構成を示す。
用紙Pは図中aの方向に搬送されるが、画像形成時は、定着ローラー441の用紙搬送速度(以降、定着搬送速度と表記)は、2次転写ローラー43の用紙搬送速度(以降、転写搬送速度と表記)V1[mm/s](第1の速度)よりも遅い、V2[mm/s](第2の速度)に設定されている。このようにすることで、両者の間に搬送速度差に基づいたループが形成される。
用紙Pの先端がレジストローラー71に突き当たると、制御部81は用紙Pの搬送を一旦停止し、レジストスタートする。第1センサーSE1は、レジストスタート時における、用紙Pの先端のレジストローラー71の通過を検出する。
定着ローラー441の下流には、用紙Pの先端の通過を検出可能な第2センサーSE2が配置されており、用紙Pが定着ローラー441を通過すると、第2センサーSE2は用紙Pの先端の通過を検出する。
第1センサーSE1及び第2センサーSE2によって検出された用紙Pの先端の通過時間差に基づいて、制御部81は、用紙Pの先端が第1センサーSE1を通過してから第2センサーSE2を通過するまでに要する時間T1[s](第1時間)を算出する。
ここで、第1センサーSE1から第2センサーSE2までの距離をD[mm]とすると、本来は
D=V1*T1
となるはずだが、本実施形態においては、定着搬送速度を転写搬送速度V1(第1の速度)よりも遅いV2(第2の速度)としているため、
D<V1*T1
となる。
したがって、2次転写ローラー43と定着ローラー441との間に形成されるループ量(弛み量)をA[mm]とすると、下記の式(1)からAが求められる。
A=V1*T1−D・・・(1)
ここで、用紙Pのループ量Aには適正範囲が存在する。ループ量Aが小さすぎると、2次転写ローラー43と定着ローラー441の間で用紙Pの引っ張り合いが生じ、転写ズレが生じるおそれがある。反対にループ量Aが大きすぎると、用紙P上の未定着トナーが画像形成装置100内の板金に接触してトナーこすれが発生する可能性がある。そこで、適切なループ量(所定の弛み量)Aref[mm]を設定し、ループ量が所定のループ量Arefとなるように、転写搬送速度及び定着搬送速度を制御する。
制御部81は、用紙搬送速度差に基づいて、用紙Pの先端が定着ローラー441に達してから、ループ量Aが所定のループ量Arefに成長するまでに要する時間T2[s](第2時間)を、下記の式(2)を用いて算出する。
T2=(Aref−A)/(V1−V2)・・・(2)
T2の経過後、制御部81は定着搬送速度をV1に変更する。これにより、ループ量Aが所定のループ量Arefを超えることなく、所定のループ量Arefに近いループ量を維持したまま用紙搬送を行うことが可能となる。
ここで、後処理部60に設けられた搬入ローラー72は、駆動モーターによって用紙搬送速度V1で回転している。
用紙Pの先端が定着ローラー441に到達してから、用紙Pの先端が搬入ローラー72に到達するまでに要する時間T3[s](第3時間)を、下記の式(3)を用いて算出する。
T3=D2/V2・・・(3)
なお、D2[mm]は定着ローラー441から搬入ローラー72までの距離である。定着搬送速度がV1に変更される前に搬入ローラー72に用紙の先端が到達した場合、即ち、T3よりもT2の方が大きいと、定着ローラー441と搬入ローラー72との間に用紙の引っ張り合いが生じるため、用紙Pの先端が搬入ローラー72に到達する前に、定着搬送速度をV1に変更しておく必要がある。
ここで、用紙Pの後端が2次転写ローラー43を通過していれば、2次転写ローラー43と定着ローラー441との間で用紙Pの引っ張り合いが生じるおそれがない。
したがって、T3よりもT2の方が大きい場合、用紙Pの先端が定着ローラー441に到達してから、用紙Pの後端が2次転写ローラー43を通過するまでの時間T4[s](第4時間)を、下記の式(4)を用いて算出する。
T4=(S−D3)/V1・・・(4)
なお、S[mm]は用紙Pの搬送方向長さ、D3は2次転写ローラー43から定着ローラー441までの距離である。
即ち、T2>T3のとき、T2又はT4のいずれか短い方の時間が経過した場合に、定着搬送速度をV1に変更すればよい。
次に、図4のフローチャートを用いて、画像形成装置100の用紙搬送動作を説明する。
まず、画像形成が開始されると(ステップS401)、制御部81(速度制御手段)は、定着搬送速度をV2に設定する(ステップS402)。用紙が画像形成部40に搬送されると、第1センサーSE1(第1検出手段)が用紙の先端の通過を検出する(ステップS403)。用紙が2次転写ローラー43及び定着ローラー441を通過し、用紙にトナー画像が形成されると、用紙は定着ローラー441の下流へと搬送され、第2センサーSE2(第2検出手段)は、用紙の先端の通過を検出する(ステップS404)。
次いで、制御部81(第1算出手段)は、第1センサーSE1及び第2センサーSE2による用紙の先端の通過時間に基づいて、T1を算出する(ステップS405)。
さらに、制御部81(第2算出手段)は、T1に基づいてループ量Aを算出し(ステップS406)。続いて、制御部81(第3算出手段、第4算出手段、第5算出手段)は、T2、T3及びT4を算出する(ステップS407)。
次いで、制御部81は、T2>T3であるかどうかを判断する(ステップS408)。制御部81がT2>T3であると判断した場合(ステップS408:Yes)、ステップS409へと進み、T2>T3ではないと判断した場合(ステップS408:No)、ステップS410へと進む。
ステップS409において、制御部81は、T4>T2であるかどうかを判断する。
制御部81がT4>T2であると判断すると(ステップS409:Yes)、制御部81はT2が経過したかどうかを判断する(ステップS410)。制御部81がT2経過していないと判断した場合(ステップS410:No)、ステップS410の処理を繰り返すが、T2経過したと判断した場合(ステップS410:Yes)、即ちループ量が所定のループ量Arefに達したと判断した場合、ステップS412へと進む。
ステップS409において、制御部81がT4>T2ではないと判断すると(ステップS409:No)、制御部81はT4が経過したかどうかを判断する(ステップS411)。制御部81がT4経過していないと判断した場合(ステップS411:No)、ステップS411の処理を繰り返すが、T4経過したと判断した場合(ステップS411:Yes)、即ちループ量が所定のループ量Arefに達したと判断した場合、ステップS412へと進む。
ステップS412では、制御部81(速度制御手段)は、定着搬送速度をV1に変更し、転写搬送速度と定着搬送速度を同等とする。
次いで、ステップS413では、制御部81は、用紙の後端が定着ローラー441を通過したかどうかを判断する。制御部81が、通過していないと判断すると(ステップS413:No)、ステップS413の処理を繰り返すが、通過したと判断すると(ステップS413:Yes)、即ち当該用紙について画像形成処理が完了したと判断すると、制御部81は、当該用紙が最終ページであるかどうかを判断する(ステップS414)。制御部81が、最終ページであると判断すると(ステップS414:Yes)、制御を終了するが、最終ページではないと判断すると(ステップS414:No)、ステップS402へと戻り、以降の処理を繰り返す。
以上説明したように、第1実施形態に係る画像形成装置100は、2次転写ローラー43と、定着ローラー441と、用紙の先端の通過を検出する第1センサーSE1及び第2センサーSE2と、制御部81と、を備える。制御部81は、用紙の先端が第1センサーSE1によって検出されてから、第2センサーSE2によって検出されるまでに要する時間T1を算出し、T1に基づいて、用紙の先端が第2センサーSE2によって検出された時点での、2次転写ローラー43及び定着ローラー441の間における用紙のループ量Aを算出し、ループ量Aに基づいて、用紙の先端が定着ローラー441に達してから、ループ量が所定のループ量Arefに達するまでに要する時間T2を算出し、ループ量Aが所定のループ量Arefになるように、定着ローラー441の用紙搬送速度を制御する。
したがって、本実施形態における画像形成装置100によれば、アクチュエーター等のループ検出手段を用いないため、構成が複雑化することなく実現可能であり、また2次転写ローラー43と定着ローラー441とのアライメントのずれ等の影響を受けることなく実施することができる。また、2次転写ローラー43及び定着ローラー441の用紙搬送速度の実測値を用いずに制御を行うため、1枚目の用紙に対しても実施可能である。
また、第1実施形態に係る画像形成装置100は、制御部81は、T2の経過後、即ちループ量Aが所定のループ量Arefに達した後、定着搬送速度をV2からV1に変更する。
これにより、所定のループ量Arefに近いループ量を維持したまま用紙を定着ローラー441に搬送することができるとともに、搬入ローラー72にはV1の速度で用紙が到達するため、搬入ローラー72と定着ローラー441との間に用紙の引っ張り合いが生じるおそれがない。
また、第1実施形態に係る画像形成装置100は、制御部81は、用紙の先端が定着ローラーに達してから、搬入ローラー72に達するまでに要する時間T3を算出し、用紙の先端が定着ローラー441に達してから、当該用紙の後端が2次転写ローラー43を通過するまでに要する時間T4を算出し、T2>T3かつT2>T4のとき、T4を経過後に、定着ローラー441の用紙搬送速度をV1に変更する。
即ち、T2の経過前に用紙の先端が搬入ローラー72に到達する場合に、搬入ローラー72に用紙の先端が到達する前に、2次転写ローラー43を用紙の後端が抜けたタイミングで定着搬送速度をV2からV1に変更するため、搬入ローラー72と定着ローラー441との間に用紙の引っ張り合いが生じるおそれがない。
[第2実施形態]
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。第2実施形態は、搬送する用紙が、2次転写ローラー43から搬入ローラー72までの距離よりも長い、いわゆる長尺紙等とする。
第2実施形態における画像形成装置100は、第1実施形態に示した画像形成装置100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2実施形態に特徴的な処理について説明する。
上述したように、T2が経過する前に、用紙の先端が搬入ローラー72に到達する場合、即ちT2>T3である場合、定着搬送速度は未だV2であるため、V1の速度で用紙を搬送する搬入ローラー72との間で、用紙の引っ張り合いが生じてしまう。しかし、搬送される用紙が2次転写ローラー43と搬入ローラー72の間の距離よりも長いと、用紙が2次転写ローラー43、定着ローラー441、搬入ローラー72の3つで挟持される場合があり、このとき、第1実施形態のように、2次転写ローラー43を用紙の後端が通過した時点で定着搬送速度をV1に変更する制御を行うことができない。
第2実施形態においては、T2>T3である場合には、T2≦T3となるまでT2の値を小さくする。ここで、T2は上述した式(2)で表されるため、定着搬送速度をV2よりもさらに遅いV3(第3の速度)にすることで、T2の値を小さくすることができる。制御部81は、T2≦T3となるようなV3を算出し、定着搬送速度として設定する。なお、V3は上述した式(2)及び(3)を用いて算出することができる。
次に、図5のフローチャートを用いて、第2実施形態に係る画像形成装置100の用紙搬送動作について説明する。なお、ステップS501〜ステップS507の処理は、図4におけるステップS401〜ステップS407の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップS508では、制御部81は、T2>T3であるかどうかを判断する。制御部81がT2>T3であると判断した場合(ステップS508:Yes)、ステップS511へと進み、T2>T3ではないと判断した場合(ステップS508:No)、ステップS509へと進む。
ステップS509では、制御部81は、T2≦T3となるようなV3を算出し、続いて制御部81(速度制御手段)は、定着搬送速度をV3に設定する(ステップS510)。
次いで、制御部81はT2が経過したかどうかを判断する(ステップS511)。制御部81がT2経過していないと判断した場合(ステップS511:No)、ステップS511の処理を繰り返すが、T2経過したと判断した場合(ステップS511:Yes)、即ちループ量が所定のループ量Arefに達したと判断した場合、ステップS512へと進む。
ステップS512〜ステップS514の処理は、図4におけるステップS412〜ステップS414の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、第2実施形態に係る画像形成装置100は、制御部81は、T2>T3の場合に、定着ローラー441の用紙搬送速度をV2よりも遅いV3に変更し、T2の経過後に、定着ローラー441の用紙搬送速度をV1に変更する。
したがって、ループ量Aが所定のループ量Arefに達するまでに要する時間を短縮し、用紙の先端が搬入ローラー72に到達する前に、定着搬送速度をV2からV1に変更するため、長尺紙であっても、2次転写ローラー43と定着ローラー441、定着ローラー441と搬入ローラー72の間の用紙の引っ張り合いを抑制することができる。
[定着搬送速度の補正]
上記実施形態においては、制御部81によって、画像形成時の定着搬送速度がV1又はV2となるように制御するが、用紙の紙種や斤量によって実際に定着ローラー441を進む速度は変化する。そこで、制御の精度を向上させるために、紙種や斤量によって、T2の算出時に利用するV1及び/又はV2に補正をかけることができる。
図6に、紙種及び斤量による定着搬送速度の補正値の一例を示す。具体的には、T2の算出時に使用するV1及びV2の値を、図6に示す値に補正する。
斤量が大きくなるほど、定着ローラー441における実際の用紙搬送速度は、V1又はV2よりも遅くなる。したがって、斤量が大きくなるほど、T2の算出に用いるV1及びV2の値を小さくなるように補正する。
また、普通紙よりも塗工紙の方が、定着ローラー441における実際の用紙搬送速度は、V1又はV2よりも遅くなる。したがって、塗工紙の場合は、T2の算出に用いるV1及びV2の値を普通紙の場合よりも小さくなるように補正する。
なお、V1、V2の代わりに所定のループ量Arefを補正することによっても、同様の効果が得られる。
また、紙長が長くなるほど、定着搬送速度をV1に増速した後、ループ量Aが時間とともに所定のループ量Arefから乖離していく。これは、転写搬送速度V1での実搬送速度と、定着搬送速度V1での実搬送速度に誤差が生じるためである。したがって、長尺紙の印刷時に、画像形成装置1の状態に合わせて定着搬送速度を調整する制御を行うのが望ましい。
図7に、長尺紙印刷時の画質調整画面の一例を示す。画像形成装置1は、長尺紙の印刷中又は印刷後に、図7のような画面を表示部20に表示させ、ユーザーに画質調整を促す。具体的には、図7の「2.画像がこすれている」が選択された場合、ループ量過多によるトナーこすれが発生しているため、図6におけるV2の補正に加えて、さらに−0.05%補正する。図7の「3.画像に傷がある」が選択された場合、増速後の定着搬送速度
がV1よりも遅く、2次転写ローラー43と定着ローラー441との間に用紙の引っ張り合いが生じているため、定着ローラー441の駆動モーター速度を+0.05増速する。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。
例えば、第2実施形態は、搬送する用紙が、2次転写ローラー43から搬入ローラー72までの距離よりも長い、長尺紙等の場合に行う制御として説明したが、長尺紙でなくとも同様の制御を行うことは可能である。即ち、画像形成装置100における用紙搬送制御を、用紙のサイズに係らず一律に設定することで、プログラムを簡略化することができる。
また、上記実施形態においては、定着ローラー441の下流の搬送ローラーとして、後処理部60に設けられた搬入ローラー72を用いて説明したが、これに限定されない。
例えば、複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システムの場合、上流側の画像形成装置の定着部を通過した用紙が、下流側の画像形成装置に搬送される際の、下流側の画像形成装置の用紙搬送経路上の用紙搬送ローラーに対して制御を行うものとしてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
20 表示部
40 画像形成部
43 2次転写ローラー(転写ローラー)
44 定着部
441 定着ローラー
60 後処理部
70 搬送部
71 レジストローラー
72 搬入ローラー(搬送ローラー)
81 制御部(第1算出手段、第2算出手段、第3算出手段、第4算出手段、第5算出手段、速度制御手段)
100 画像形成装置
SE1 第1センサー(第1検出手段)
SE2 第2センサー(第2検出手段)

Claims (10)

  1. 用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、
    用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
    前記転写ローラーの用紙搬送方向上流側の第1の位置において、用紙の先端の通過を検出する第1検出手段と、
    前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側の第2の位置において、用紙の先端の通過を検出する第2検出手段と、
    前記転写ローラー及び前記定着ローラーによる用紙搬送速度を制御する速度制御手段と、
    前記速度制御手段により前記転写ローラーの用紙搬送速度を第1の速度とし、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度よりも遅い第2の速度として用紙を搬送させた場合に、用紙の先端が前記第1検出手段によって検出されてから、前記第2検出手段によって検出されるまでに要する第1時間を算出する第1算出手段と、
    前記第1時間、前記第1の位置と前記第2の位置間の搬送距離及び前記第1の速度に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出された時点での、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの間における用紙の弛み量を算出する第2算出手段と、
    前記弛み量に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出されてから前記弛み量が所定の弛み量に達するまでに要する第2時間を算出する第3算出手段と、を備え、
    前記速度制御手段は、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出されてから前記第2時間経過後、前記定着ローラーによる用紙搬送速度を前記第1の速度に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2算出手段は、以下の式(1)から、前記弛み量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
    A=V1*T1−D1・・・(1)
    ただし、
    A:前記弛み量[mm]
    V1:前記第1の速度[mm/s]
    T1:前記第1時間[s]
    D1:前記第1検出手段と前記第2検出手段の間の距離[mm]
    である。
  3. 前記第3算出手段は、以下の式(2)から、前記第2時間を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
    T2=(Aref−A)/(V1−V2)・・・(2)
    ただし、
    T2:前記第2時間[s]
    Aref:前記所定の弛み量[mm]
    V2:前記第2の速度[mm/s]
    である。
  4. 前記速度制御手段は、前記第2時間を経過後に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度に変更する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側に配置された搬送ローラーと、
    用紙の先端が前記定着ローラーに達してから、前記搬送ローラーに達するまでに要する第3時間を算出する第4算出手段と、
    用紙の先端が前記定着ローラーに達してから、当該用紙の後端が前記転写ローラーを通過するまでに要する第4時間を算出する第5算出手段と、を備え、
    前記速度制御手段は、前記第2時間が前記第3時間よりも長く、かつ前記第3時間が前記第4時間よりも長い場合に、前記第4時間の経過後に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度に変更する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側に配置された搬送ローラーと、
    用紙の先端が前記定着ローラーに達してから、前記搬送ローラーに達するまでに要する第3時間を算出する第4算出手段と、を備え、
    前記速度制御手段は、前記第2時間が前記第3時間よりも長い場合に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第2の速度よりも遅い第3の速度に変更し、前記第2時間の経過後に、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度に変更する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第4算出手段は、下記の式(3)から、前記第3時間を算出することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
    T3=D2/V2・・・(3)
    ただし、
    T3:前記第3時間[s]
    D2:前記定着ローラーと前記搬送ローラーの間の距離[mm]
    である。
  8. 前記第5算出手段は、下記の式(4)から、前記第4時間を算出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
    T4=(S−D3)/V1・・・(4)
    ただし、
    T4:前記第4時間[s]
    S:用紙の搬送方向長さ[mm]
    D3:前記転写ローラーと前記定着ローラーの間の距離[mm]
    である。
  9. 前記速度制御手段は、用紙の紙長、紙種、斤量に応じて、前記所定の弛み量、前記第1の速度、前記第2の速度のうち少なくとも一つを補正することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、前記転写ローラーの用紙搬送方向上流側の第1の位置において、用紙の先端の通過を検出する第1検出手段と、前記定着ローラーの用紙搬送方向下流側の第2の位置において、用紙の先端の通過を検出する第2検出手段と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
    前記転写ローラー及び前記定着ローラーによる用紙搬送速度を制御する速度制御手段、
    前記速度制御手段により前記転写ローラーの用紙搬送速度を第1の速度とし、前記定着ローラーの用紙搬送速度を前記第1の速度よりも遅い第2の速度として用紙を搬送させた場合に、用紙の先端が前記第1検出手段によって検出されてから、前記第2検出手段によって検出されるまでに要する第1時間を算出する第1算出手段、
    前記第1時間、前記第1の位置と前記第2の位置間の搬送距離及び前記第1の速度に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出された時点での、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの間における用紙の弛み量を算出する第2算出手段、
    前記弛み量に基づいて、用紙の先端が前記第2検出手段によって検出されてから前記弛み量が所定の弛み量に達するまでに要する第2時間を算出する第3算出手段、
    として機能させるプログラム。
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