JP2022044670A - 電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】容易に特殊機能を実行させないよう制御すること。【解決手段】メモリ22と、プロセッサ21を備える電子機器10にいて、プロセッサ21は、承認モードにおいて、設問を提示し、提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付け、前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行する。【選択図】 図2

Description

本発明は、電子機器、電子機器の制御方法及びプログラムに関する。
ロギングデータが入力シミュレーションとしてそのまま使えるようにし、シミュレーションに際し、あらためて人手による入力操作を必要とせず、また使用場所での入力操作を再現することを目的とした技術が提案されている。(例えば、特許文献1)
特開昭63-193217号公報
前記特許文献に記載された技術も含めて、キーボードや表示部を有する各種のデータ処理装置、例えば電卓やスマートフォン、パーソナルコンピュータ等では、製造が完成している状態で、当該製品の取扱い説明書などには記載されていない、一般のユーザが知り得ない所定のキー操作、例えば予め設定された複数のキーの同時操作により製品の特殊機能を実行するための特殊機能モード(例えば検査モード、サービスマンモード等)への移行が承認され、内部の動作プログラムの一部に登録されている特殊プログラムに基づいて、特殊機能を実行することができるものがある。検査モードにおいては、内部の動作プログラムの一部に予め登録されている検査プログラムに基づいて、当該製品の出荷前或いは後に検査を実行可能としている。
しかしながら、何らかの理由によってユーザが特殊機能モードへのキー操作による移行方法を把握してしまい、ユーザが特殊機能を実行してしまうといった問題を生じていた。
本発明は前記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、容易に特殊機能を実行させないよう制御することが可能な電子機器、電子機器の制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様に係る電子機器は、メモリと、プロセッサを備え、前記プロセッサは、承認モードにおいて、設問を提示し、提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付け、前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行する。
本発明によれば、容易に特殊機能を実行させないよう制御することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る関数電卓の外観構成を例示する正面図。 同実施形態に係る関数電卓の電子回路の機能構成を示すブロック図。 同実施形態に係る承認モード時の処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係る表示部での表示内容を例示する図。 同実施形態に係る全検査モード時の表示部での表示内容の遷移を例示する図。 同実施形態に係る簡略検査モード時の表示部での表示内容の遷移を例示する図。 本発明の第2の実施形態に係る関数電卓の電子回路の機能構成を示すブロック図。 同実施形態に係る承認モード時の処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係る特殊機能制御モード移行時の表示部での表示内容の遷移を例示する図。 同実施形態に係る全検査モード時の表示部での表示内容の遷移を例示する図。 同実施形態に係る全検査モード時の表示部での表示内容の遷移を例示する図。
[第1の実施形態]
以下、本発明を関数電卓に適用した場合の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る関数電卓10の外観構成を示す平面図である。同図において、本体正面にキー入力部11、表示部16、及びソーラパネル17が設けられる。
キー入力部11は、数値や数式を入力し、あるいは計算の実行を指示するための数値・演算記号キー群12、各種の関数の入力やメモリ機能の立ち上げのための関数機能キー群13、各種動作モードのメニュー画面の表示や動作モードの設定を指示するためのモード設定キー群14、モード設定キー群14に表示されるカーソルの移動操作、計算式の呼び出しやデータ項目の選択操作などを行なうカーソルキー15を備える。
数値・演算記号キー群12としては、[0]~[9](数値)キー、[+][-][×][÷](四則記号)キー、[Ans]キー、[=](実行)キー、クリア指示するための[AC](クリア)キーなどを配列している。
関数機能キー群13としては、[x-1](逆数)キー、[nCr](組み合わせ)キー、[Pol(](極座標)キー、[x](3乗)キーなどをはじめとした関数機能キーを多種配列している。
モード設定キー群14としては、[SHIFT](シフト)キー、[ALPHA](アルファベット)キー、[MODE CLR](モードクリア)キー、[ON](電源オン)キーなどを配列している。
表示部16は、反射型の液晶表示パネルで構成されるもので、最上行を例えば[D][SCI]等の固定セグメントの表示行とし、第2行を縦6ドット×横5ドット×12桁のドットマトリックス行、第3行が数値10桁+指数部2桁の8の字状セグメント等による数値表示行としている。
ソーラパネル17は、この関数電卓10の動作電力の一部又は全部を発生する、太陽電池パネルである。図示はしないが関数電卓10はソーラパネル17とは別に交換可能な乾電池を装着しており、関数電卓10の周囲の外部光の光量が少ないためにソーラパネル17単体で表示や計算に必要な動作電力を賄えない場合、装着した乾電池によって給電を行うことが可能となる。
なお、関数電卓10の側面または裏面には、図示はしないが、メモリカードを装脱するためのカードスロットと、外部機器と接続して通信を行なうための通信端子、例えばUSB端子とが形成されているものとする。
図2は、関数電卓10の電子回路の機能構成を示すブロック図である。
この関数電卓10の電子回路は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ21を主体とし、バスBを介して、メモリ22、記録媒体インタフェイス24、表示部16、キー入力部11、及び通信部25を接続して構成している。
メモリ22は、プロセッサ21が実行する動作プログラムや固定データ等が不揮発的に記憶されているROMと、ROMから読み出した各種データ等を展開して保持するRAMとを備え、電卓制御プログラム22a、表示制御プログラム22b、及び特殊機能制御プログラム22cを記憶すると共に、入力プログラムエリア22d、及びワークエリア22eを確保している。
電卓制御プログラム22aは、通常モード時の関数演算を含む各種演算処理を実行する、ROM内に格納された動作プログラムである。
表示制御プログラム22bは、通常モード時の表示部16における表示内容を制御するROM内に格納された動作プログラムである。
特殊機能制御プログラム22cは、前記通常モードから特殊機能モードに移行した際に実行するROM内に格納された動作プログラムであり、具体的には、後述する簡略検査モード(ステップS105)における制御プログラム、全検査モード(ステップS107)における制御プログラム、表示のコントラスト調整処理モード(ステップS109)における制御プログラムを有している。
入力プログラムエリア22dは、後述する追加プログラム等を外部から入力した場合に格納するRAM内のエリアである。
ワークエリア22eは、プロセッサ21によるプログラム処理実行時のプログラム、データを一時的に保持するRAM内のエリアである。
記録媒体インタフェイス24は、カードスロットCSを介して関数電卓10に装着された、メモリカード等の記録媒体23から追加のプログラム等のデータを読み出すために記録媒体23と接続するインタフェイスである。読み出された追加プログラム等のデータは、プロセッサ21の制御の下で、バスBを介して前記メモリ22の入力プログラムエリア22dに格納される。
通信部25は、前述した如く、パーソナルコンピュータ等の外部機器と、例えばUSB端子等の通信端子により有線接続したり、或いは無線LANにより無線接続することで、外部のネットワーク(NW)とも接続可能となるもので、必要なデータ等、例えば関数電卓10のバージョンアップ時のデータの送受等を行なう。
次に前記実施形態の動作について説明する。以降のステップにおいて、特別明記されている以外の処理、判断はプロセッサ21が実行する。
図3は、メモリ22の特殊機能制御プログラム22cに記憶されている、承認モード時の処理内容を示すフローチャートである。
関数電卓10の出荷前での通常モードの動作時において、検査人である操作者が、承認モードに移行するための承認パスコードキーとして、所定の複数のキー、例えばモード設定キー群14の[SHIFT]キー及び[ON]キーと、数値・演算記号キー群12の[5]キーの計3つのキーを同時に操作することで、承認モードに移行する。承認パスコードキーは、上記3つのキーに限定されることはなく、例えば2つのキーでも4つ以上のキーでもよい。
プロセッサ21は、通常モード時において、前記3つのキーの同時操作が行われたか否かを繰返し判断することで、承認モードへの移行を待機している(ステップS101)。
前記3つのキーの同時操作がなされたと判断した場合(ステップS101のYes)、プロセッサ21は、承認モードに移行する。
承認モードでは、プロセッサ21は、特殊機能制御プログラム22cによって予め用意されている複数の簡易な設問からランダム或いは周期的に1つを選択して、表示部16のドットマトリックス行に表示させる(ステップS103)。
設問は、演算子(例えば+、-、×、÷)及び数値を含み、演算を要する左辺と、[?]が表示されている右辺とを有する設問形式の数式(等式)であり、メモリ22内に計算式がデータとして記憶されている。数式は、例えば[3-2=?]、[1+1=?]、[2+1=?]、[5-1=?]のように異なるパターンが複数用意されている。前記各設問に対する正解はそれぞれ[1]、[2]、[3]、[4]と異なっている。特殊機能制御プログラム22cには、特殊機能制御モードに移行するための複数のパスコードと、複数のパスコードと互いに異なる値の複数の正解と、複数の正解に対応した複数の設問とがデータとして、予め記憶されており、パスコードは、操作者がキー入力部11のキー操作によって入力可能となっている。
図4は、承認モードにおいて、表示部16のドットマトリックス行において設問[3-2=?]を表示している状態を例示するものである。ここでは設問に対する正解は1となる。正解となる入力キーは、特殊機能制御モードである簡略検査モード、全検査モード及びコントラスト調整モードにそれぞれ移行するために予め設定されているパスコードキーのいずれとも一致しないように設定されている。
プロセッサ21は、ステップS103によって前記設問を表示した状態から、操作者からのキー入力部11でのキー入力を受け付けて、操作されたキーが、表示されている設問の正解とは異なるよう予め設定されている数値・演算記号キー群12の第1のパスコードキー(例えば[8]キー)であるか否か(ステップS104)、同様に表示されている設問の正解とは異なるとともに数値・演算記号キー群12のうち第1のパスコードキーとも異なるよう予め設定されている第2のパスコードキー(例えば[9]キー)であるか否か(ステップS106)、表示されている設問の正解とは異なるとともに第1のパスコードキー及び第2のパスコードキーとも異なるよう予め設定されている第3のパスコードキー(例えば[6]キー)であるか否か(ステップS108)、表示されている設問の正解の数値のキー(例えば[1]キー)であるか否か(ステップS110)、を順次判断する。
ステップS110において、設問に対する正解となる数値のキー入力がなされたと判断した場合(ステップS104のNO、ステップS106のNO、ステップS108のNO、ステップS110のYES)、プロセッサ21は、表示部16のドットマトリックス行において、入力された数値が正解であったことを示す文字メッセージ[TEST OK]を一定時間、例えば1秒間表示させる(ステップS111)。
その後、プロセッサ21は、正解となる数値キーが入力されているにもかかわらず、後述する簡略検査モード(ステップS105)、全検査モード(ステップS107)、表示のコントラスト調整処理モード(ステップS109)のいずれも行うことなく、強制的に通常モードに復帰するべくモード設定を実行し(ステップS112)、以上でこの図3の処理を終了する。
またステップS110において、操作されたキーが、第1のパスコードキー、第2のパスコードキー、第3のパスコードキー並びに設問に対する正解の数値のキーのいずれでもないと判断した場合(ステップS104のNO、ステップS106のNO、ステップS108のNO、ステップS110のNO)、そのままステップS112に進み、この図3の処理を終了する。
ステップS108において、操作者により数値・演算記号キー群12の第3のパスコードキーが操作されたと判断した場合(ステップS104のNO、ステップS106のNO、ステップS108のYES)、プロセッサ21は、特殊機能制御モードの1つである、表示部16における表示のコントラスト調整モードに移行する(ステップS109)。
このコントラスト調整モードにおいては、その時点で設定されているコントラスト値を任意の値となるよう調整を行なうモードである。
具体的には、その時点でのコントラスト値を例えば表示部16のドットマトリックス行において、図5(F)に示すように、[<**h>](「**」はコントラスト値)のように表示した上で、操作者によるキー入力部11のカーソルキー15の左右方向キーの操作を受け付けてコントラスト値の増減調整を行ない、前記表示上のコントラスト値部分に反映して表示させる。
前記コントラスト調整処理を終え、操作者が所定のキー操作、例えば数値・演算記号キー群12の[AC]キーを操作すると、プロセッサ21はコントラスト調整処理を終了して、ステップS112に進み、検査モードであるコントラスト調整モードを終了して通常モードに復帰するべくモード設定を実行した上で、この図3の処理を終了する。なお、終了のための[AC]キーを操作する前に、[ON]キーを操作すると、直前までに調整されていたコントラスト値が初期値に戻される。
ステップS106において、数値・演算記号キー群12の第2のパスコードキーが操作されたと判断した場合(ステップS104のNO、ステップS106のYES)、プロセッサ21は、特殊機能制御モードの1つである全検査モードに移行する(ステップS107)。
図5は、全検査モードでの表示部16で表示される内容の遷移を例示する図である。図5(A)乃至図5(D)は、表示部16の液晶表示パネルの目視による配線チェックのための表示である。まず、図5(A)に示すように、表示部16の表示可能な全セグメントを表示させる。
この全セグメント表示状態から操作者が[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図5(B)に示すように、一転して表示部16の全セグメントを表示しない状態となる。
さらに[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図5(C)に示すように、各行共に桁単位で半分のセグメントを点灯させる[交互1]の表示パターンを表示する。同表示状態においては、最上行で固定セグメントを1つおきに表示させている。また第2行の縦横方向に沿って各セグメントが配列されている複数のドットマトリクスでは、チェッカーフラグのように、1つの表示しているドット(セグメント)に対して縦横方向にそれぞれ隣接しているドット(セグメント)が表示されないようにしている。第3行の数値表示行では、意図的に特定の数値ではない状態を表示すると共に、各桁に付随したコンマ記号も1つおきに表示している。この場合、1つの8の字を構成する7つのセグメントと1つのコンマ記号の計8つのうち、或る桁では4つのセグメントのみ表示し、その隣の桁では、3つのセグメントと1つのコンマ記号を表示している。
続けて[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図5(D)に示すように、前記[交互1]を反転した[交互2]の表示パターンを表示する。図5(C)、図5(D)は、操作者が目視による配線チェックを行うための表示パターンである。
操作者は、目視による配線パターンのチェックを終了したら、[SHIFT](シフト)キーを操作して、図5(E)に示すように、この関数電卓10でメモリ22を構成するROMのコード名を表示する。当該コード名は、関数電卓10の機種によって異なるものとなっている。なお、この表示状態から次の設定へ移行するためのキー([AC]キー)を表示部16の第3行に表示している。
さらに[AC]キーを操作すると、図5(F)に示すように、その時点で表示部16に設定されているコントラスト値を表示する。前記ステップS109でも説明した如く、キー入力部11のカーソルキー15の左右方向キーの操作を受け付けてコントラスト値の増減調整を行なうことができる。なお、この表示状態から次の設定へ移行するためのキー([AC]キー)を表示部16の第3行に表示している。
その後、[AC]キーを操作すると、図5(G)に示すように全キーチェック状態となる。同図(G)では、ドットマトリックス行の左端2桁で初期カウント値[00]を表示した状態を例示している。
予め定められた順序、例えばキー入力部11の左上端に位置する[SHIFT]キーを始めとして、電源オンキーである[ON]キーを除いて、操作者がラスタスキャン状に他のすべてのキーを順次操作すると、キー操作1回毎に、表示されているカウント値が「+1」更新される。キーの操作順序が定められており、ある特定のキーが操作されると、その次に定められたキーの操作があったか否かによりカウント値が更新されるため、定められた順序以外のキー操作は、カウントされずに無効となる。
プロセッサ21は、全キー数に対応するカウント値[49]となった時点で、全キーが操作されたものと判断して、図5(H)に示すように、全検査モードが完了したことを意味する、文字メッセージ[TEST OK]を表示部16のドットマトリックス行で表示する。なお、この表示状態から次の設定へ移行するためのキー([AC]キー)を表示部16の第3行に表示している。
そして、[AC]キーを操作すると、前記ステップS112に進み、通常モードに復帰するべくモード設定を実行した上で、この図3の処理を終了する。
またステップS103から進んだステップS104において、操作者により数値・演算記号キー群12の第1のパスコードキーが操作されたと判断した場合(ステップS104のYES)、プロセッサ21は、特殊機能制御モードの1つである、簡略検査モードに移行する(ステップS105)。
図6は、簡略検査モードにおいて、表示部16で表示される内容の遷移を例示する図である。図6(A)及び図6(B)は、表示部16の液晶表示パネルの目視による配線チェックのための表示である。まずプロセッサ21は、図6(A)に示すように、図5(C)と同様、各行共に桁単位で半分のセグメントを点灯させる[交互1]の表示パターンを表示する。同表示状態においては、配線の接続が良好であれば、最上行で固定セグメントが1つおきに表示されている。また第2行のドットマトリックス行では、配線の接続が良好であれば、チェッカーフラグのように、1つおきにドット表示となっている。第3行の数値表示行では、配線の接続が良好であれば、意図的に特定の数値ではない状態を表示となると共に、各桁に付随したコンマ記号も1つおきに表示されている。
続けて操作者が[SHIFT](シフト)キーを操作すると、プロセッサ21は、図6(B)に示すように、図5(D)と同様、前記[交互1]を反転した[交互2]の表示パターンを表示する。
操作者が目視による配線パターンのチェックを終了し、[SHIFT](シフト)キーを操作すると、プロセッサ21は、図6(C)に示すように、図5(E)と同様、この関数電卓10で前記メモリ22を構成するROMのコード名を表示する。当該コード名は、関数電卓10の機種によって異なるものとなっている。また、この表示状態から次の設定へ移行するためのキー([AC]キー)を表示部16の第3行に表示している。
さらに[AC]キーを操作すると、プロセッサ21は、図6(D)に示すように、キー配線のためのチェック画像を表示する。図6(D)に示すように、ドットマトリックス行において2桁の数値が7つ、間隔を空けて表示されるもので、配線の接続が良好であれば、キー入力部11の数値・演算記号キー群12により該当する数値のキーを操作者が操作することで、該当する数値が順次消えていく。
表示された数値をすべてキー入力した時点で、このキー配線のチェックが完了したものとして、次に図6(E)に示すように電流測定用の表示を行なう。図6(E)では、ドットマトリックス行の10桁それぞれにおいて、点灯するドットが比較的多い[8]を表示させると共に、8の字状セグメントによる数値表示行の10桁それぞれで点灯するセグメントが最も多い[8]を、3桁ずつのコンマ記号と共に表示させている。この表示時状態を基準パターンとして、内部で消費電流の測定を実施し、所定の電流値の範囲を外れていないかを確認する。
消費電流の測定を実施し、所定の電流値の範囲内に収まっており、特に問題がないと判断した場合、プロセッサ21は以上をもって関数電卓10の電源をオフする設定を実行した上で(ステップS113)、この図3の処理を終了する。
前記簡略検査モードにおいては、前記全検査モードの場合と異なり、処理終了後にそのまま通常モードに復帰することなく、関数電卓10の電源をオフとする。
このように、簡略検査モードでは、検査処理後に直ちに電源を自動的にオフとすることにより、全製品に対する全検査処モード後の、任意の製品の個体に対する再検査処理などで、検査行程を全検査モードより削減することで当該作業を簡略化し、作業の効率化を図ることができるとともに、工場出荷時に製品に装着されている電池電源の消費を最小限に抑えることができる。
以上詳述した如く本実施形態によれば、承認モードにおいて、パスコードを知らない検査者以外のユーザが設問に対して正解をキー入力しても、特殊機能制御モードに移行されずに強制的に通常モードに誘導されてしまうため、ユーザによっていたずらに特殊機能制御モードの処理をされることがない。
特に前記実施形態では、特殊機能制御モードに移行する前段階の承認モードにおいて、表示部16で表示する簡易な設問に対し、検査者といった限定した者のみが知り得る、設問に対する正解のキーとは異なるパスコードキーを入力することで、正しく特殊機能制御モードへの移行可能とするとともに、特殊機能制御モードへの移行の秘匿性を維持することができる。
加えて前記実施形態では、特殊機能制御モードに移行する当初に表示部16で表示する簡易な設問を、予め用意した複数の中から1つ選択するものとしたので、特殊機能制御モードへの移行を指示するキー指定を行なう毎に、表示される設問が変化することで、実際に特殊機能制御モードに移行するためのキー操作がなされるのを回避するための偽装効果をより高めることができる。
また前記実施形態では、全検査モードと簡略検査モードのように検査の工程数や内容等が異なる複数種類の検査モードからキー操作に応じて選択的に検査処理を実行するものとしたので、検査を行なう必要性の違いから、より適した検査モードを選定した上で当該検査を実行することができる。
本実施形態では、設定されたパスコードキーとして、第1のパスコードキー、第2のパスコードキー、第3のパスコードキーの3つであったが、1つでもあっても2つであってもよく、また必要に応じて4つ以上でもよい。いずれの場合においても、パスコードキーは設問に対する正解に相当するキー以外のキーになる。
本実施形態では、ステップS104(及びステップS105)、ステップS106(及びステップS107)、ステップS108(及びステップS109)、ステップS110(及びステップS111)の順番に処理されているがこれに限らず、ステップS104、ステップS106、ステップS110、ステップS108の順でもよく、ステップS104、ステップS108、ステップS106、ステップS110の順でもよく、ステップS104、ステップS108、ステップS110、ステップS106の順でもよく、ステップS104、ステップS110、ステップS106、ステップS108の順でもよく、ステップS104、ステップS110、ステップS108、ステップS106の順でもよく、ステップS106、ステップS104、ステップS108、ステップS110の順でもよく、ステップS106、ステップS104、ステップS110、ステップS108の順でもよく、ステップS106、ステップS108、ステップS104、ステップS110の順でもよく、ステップS106、ステップS108、ステップS110、ステップS104の順でもよく、ステップS106、ステップS110、ステップS104、ステップS108の順でもよく、ステップS106、ステップS110、ステップS108、ステップS104の順でもよく、ステップS108、ステップS104、ステップS106、ステップS110の順でもよく、ステップS108、ステップS104、ステップS110、ステップS106の順でもよく、ステップS108、ステップS106、ステップS104、ステップS110の順でもよく、ステップS108、ステップS106、ステップS110、ステップS104の順でもよく、ステップS108、ステップS110、ステップS104、ステップS106の順でもよく、ステップS108、ステップS110、ステップS106、ステップS104の順でもよく、ステップS110、ステップS104、ステップS106、ステップS108の順でもよく、ステップS110、ステップS104、ステップS108、ステップS106の順でもよく、ステップS110、ステップS106、ステップS104、ステップS108の順でもよく、ステップS110、ステップS106、ステップS108、ステップS104の順でもよく、ステップS110、ステップS108、ステップS104、ステップS106の順でもよく、ステップS110、ステップS108、ステップS106、ステップS104の順でもよい。
本実施形態では、承認モードにおいて用意されている設問の数は複数であったが、特殊機能モードへの移行を導くキー以外のキーが正解に設定されていれば、正解に対応する設問の数は単一であってもよい。
本実施形態では、承認モードにおいて用意されている複数の設問の正解は、設問ごとに異なっていたが、複数の設問の間で少なくとも一部の正解が重複していてもよい。
また本実施形態において、承認モード前において設問、その正解並びに特殊機能モードへの移行を導くパスコードキーのデータが予めメモリ22内に記憶され、これらデータに基づいて表示制御プログラムによって表示部16に設問を表示させていたが、特殊機能制御プログラム22cが、まだ設定されていない設問を作成する設問作成プログラムを備え、承認モードに移行してから設問作成プログラムにしたがってプロセッサ21が設問及びその正解を作成し、表示部16に設問等を表示させてもよい。
この場合、承認モード移行後に、先に設問を作成してから、対応した正解を設定してもよく、また正解を先に設定しておき、後から正解に対応した設問を作成してもよい。これに限らず、承認モード前に正解及びパスコードキーが予め設定された状態で、承認モード後に正解に対応した設問を設問作成プログラムによって作成してもよい。
そして、承認モードに移行する前に、予めパラメータ値K(0以外の任意の数値であり、例えば1)を含む例えば[値(正解-値K)+値K=?]といった1つの演算式と、パスコードキーを除いた値である正解(例えば4)とのデータを設問作成プログラムとして予めメモリ22内に格納していてもよい。
この場合、承認モードに移行後に、パラメータ値Kを設定し、正解及びパラメータ値Kに基づいて上記演算式から設問(例えば[3+1=?])を作成し、表示部16に作成された設問を表示させるようにしてもよい。設問作成プログラムに格納される演算式は複数であってもよく、承認モード前或いは後で1つの演算式を決定するようにしてもよい。
本実施形態では、表示部によって設問を操作者に提示し、キー入力によってパスコードを入力していたが、表示部での表示の代わりに音声によって設問を提示してもよく、また操作者の音声によってパスコードを入力するようにしてもよい。
[第2の実施形態]
以下、本発明を関数電卓に適用した場合の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、本実施形態に係る関数電卓10′の外観構成については、前記実施形態の図1の関数電卓10にほぼ準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
また、表示部16に関しては、最上行を固定セグメントの表示行とする一方で、残る殆どのエリアを、例えば縦31ドット×横96ドット(図ではドット構成を省略して示している)のドットマトリックスエリアとし、グラフ表示時等を除いて、通常はドットマトリックスエリアを4行として演算式や解、ガイドメッセージ等を表示するものとする。
図7は、関数電卓10′の電子回路の機能構成を示すブロック図である。基本的な構成に関しては前記図2の電子回路の機能構成に準じるものとして、同一部分には同一符号を付して、その説明は省略する。
メモリ22は、電卓制御プログラム22a、表示制御プログラム22b、及び特殊機能制御プログラム22c′を記憶すると共に、入力プログラムエリア22d、ワークエリア22e、及び使用履歴記憶エリア22fを確保している。
特殊機能制御プログラム22c′は、通常モードから特殊機能モードに移行した際に実行する、ROM内に格納された動作プログラムであり、具体的には、後述する全検査モード(ステップS210)における制御プログラム、選択検査モード(ステップS212)における制御プログラムを含んでいる。
使用履歴記憶エリア22fは、例えば関数電卓10′の電源がオンされてからオフされるまでの間の使用履歴を記憶する。使用履歴として、具体的には後述する承認モードへの移行回数、承認モードにおいて提示された設問に正解した回数、キー入力部11での[ON](電源オン)キーを除く他の全キーの操作回数、そのうちの特に[=](実行)キーの操作回数、計算途中でエラーを生じた回数、電源がオンとなっている使用時間、使用した計算モード、計算の単位などを設定するセットアップの回数、数値を記憶するいくつかの数値メモリの内容、等が挙げられる。
電源がオンとなっている使用時間は、オートパワーオフ機能のためにプロセッサ21内部で実行される計時動作の一部を用いて、電源がオンとなってからの時間をカウントする。
使用履歴記憶エリア22fの記憶内容は、電源がオンの状態でプロセッサ21により順次更新されて、一旦電源がオフされても不揮発記憶により保持される。
次に前記実施形態の動作について説明する。以降のステップにおいて、特別明記されている以外の処理、判断をプロセッサ21が実行する。
図8は、メモリ22の特殊機能制御プログラム22cに記憶されている、承認モード時の処理内容を示すフローチャートである。
関数電卓10の出荷前での通常モードの動作時において、検査人である操作者が、承認モードに移行するための承認パスコードキーとして、所定の複数のキー、例えばモード設定キー群14の[SHIFT]キー及び[ON]キーと、数値・演算記号キー群12の[5]キーの計3つのキーを同時に操作することで、承認モードに移行する。承認パスコードキーは、上記3つのキーに限定されることはなく、例えば2つのキーでも4つ以上のキーでもよい。
プロセッサ21は、通常モード時において、前記3つのキーの同時操作が行われたか否かを繰返し判断することで、承認モードへの移行を待機している(ステップS201)。
前記3つのキーの同時操作がなされたと判断した場合(ステップS201のYes)、プロセッサ21は、承認モードに移行する。
承認モードでは、プロセッサ21は、その時点でメモリ22の使用履歴記憶エリア22fに記憶されている使用履歴の情報を取得する(ステップS202)。
プロセッサ21は、特殊機能制御プログラム22c′によって予め用意されている複数の簡易な設問からランダム或いは周期的に1つを選択し、取得した使用履歴の情報の一部とを用いて、表示部16に表示させる(ステップS203)。
設問は、演算子(例えば+、-、×、÷)及び数値を含み、演算を要する左辺と、等号[?]が表示されている右辺とを有する設問形式の数式(等式)であり、メモリ22内に計算式がデータとして記憶されている。数式は、例えば[3-2=?]、[1+1=?]、[2+1=?]、[5-1=?]のように異なるパターンが複数用意されている。前記各設問に対する正解はそれぞれ[1]、[2]、[3]、[4]と異なっている。ここでは、正解の可能性のある上記[1]、[2]、[3]、[4]の各キーを設問対応キーと呼称し、うち出題された1つの設問に対するただ1つの正解となるキーを正解キーと呼称する。
特殊機能制御プログラム22c′には、特殊機能制御モードに移行するための複数のパスコードと、複数のパスコードと互いに異なる値の複数の正解と、複数の正解に対応した複数の設問とがデータとして、予め記憶されており、パスコードは、操作者がキー入力部11のキー操作によって入力可能となっている。
図9(A)は、承認モードにおいて、表示部16のドットマトリックスエリアの左端側で、第1行において設問[1+1=?]を表示し、第4行でこの承認モードを中断して通常モードに戻るための入力を促す[Press AC]を表示している状態を例示するものである。つまり、[1]、[2]、[3]、[4]の設問対応キーのうち、[2]が正解キーとなる。
併せてドットマトリックスエリアの右端側では使用履歴の情報の一部により、この承認モードに移行した回数と、そのうちで設問に対して正解をキー入力した回数とを、16進数により例えば「09/1A」(正解入力数[9]/承認モード表示回数[26])のように分数の形で表示する。(正解をキー入力した回数)/(承認モードに移行した回数)の表示範囲は00/01~FF/FFに設定されている。
承認モード表示回数は、ステップS201で承認モードへ移行すると判断した(ステップS201のYes)時点で保持値を「+1」更新設定する。正解入力数は、後述するステップS213で正解キーの入力に対応したOK表示を行なった時点で保持値を「+1」更新設定する。
このような承認モード画面への移行回数と正解入力数とを承認モード画面で表示することで、この関数電卓10′が故障等によりメーカー側で修理等を行なう場合に、関数電卓10′のユーザ等が特殊機能制御モードにどの程度興味を持っているか、或いはどの程度検査を試みたのかを把握することができる。
ここでは前記設問[1+1=?]に対する正解は2となる。正解となる正解キーを含む複数の設問対応キーの全ては、特殊機能制御モードである全検査モード及び選択検査モードにそれぞれ移行するために予め設定されているパスコードキーのいずれとも一致しないように設定されている。
プロセッサ21は、ステップS203によって設問を表示した状態から、キー入力部11で何らかのキー操作がなされたか否かを判断する(ステップS204)。キー入力部11のいずれのキーも操作されていないと判断した場合(ステップS204のNO)、プロセッサ21は、設問に対するキー操作がなされない状態が一定時間、例えば5[秒]経過したか否かを判断する(ステップS205)。
設問に対するキー操作がなされない状態がまだ一定時間は経過していないと判断した場合(ステップS205のNO)、プロセッサ21は再びステップS204からの処理に戻る。
こうしてステップS204,S205の処理を繰り返し実行しながら、プロセッサ21はキー入力部11の何らかのキーが操作されるか、一定時間が経過するのを待機する。
ステップS205において、設問に対するキー操作がなされない状態が一定時間経過したと判断した場合(ステップS205のYES)、プロセッサ21はその時点で、承認モードを中断して、強制的に通常モードに復帰する設定を実行し(ステップS217)、以上でこの図8の処理を終了する。
図9(B)は、通常モードに戻った表示部16での初期画面を例示する図である。表示部16のドットマトリックスエリアの第1行の先頭位置でカーソルCを一定周期、例えば0.5[秒]毎に表示と消去を交互に繰返す反転表示を行なうことで、演算の入力を促している状態を示す。
またステップS204において、キー入力部11の何らかのキーが操作されたと判断した場合(ステップS204のYES)、プロセッサ21は、操作されたキーが、表示されている設問の正解キーを含む予め設定されている複数の設問対応キーとは異なるよう予め設定されている数値・演算記号キー群12の第1のパスコードキー(例えば[9]キー)であるか否か(ステップS206)、同様に表示されている設問の正解キーを含む予め設定されている複数の設問対応キーとは異なるとともに数値・演算記号キー群12のうち第2のパスコードキーとも異なるよう予め設定されている第2のパスコードキー(例えば[6]キー)であるか否か(ステップS207)、表示されている設問の正解の数値のキー(例えば[2]キー)であるか否か(ステップS208)、正解キーを除く設問対応キー(例えば[1]キー、[3]キー及び[4]キー)のいずれか或いは[AC]キーであるか否か(ステップS215)を順次判断する。
ステップS208において、設問に対する正解となる数値の正解キー入力がなされたと判断した場合(ステップS206のNO、ステップS207のNO、ステップS208のYES)、プロセッサ21は、図9(D)に示すように、表示部16のドットマトリックスエリアの第1行において、入力された数値が正解であったことを示す文字メッセージ[TEST OK]を一定時間、例えば1秒間表示させる(ステップS213)。
その後、プロセッサ21は、操作者が検査者ではないものとして、以後は特殊機能制御モードに移行することを禁止するものとして、ワークエリア22eで不揮発的に保持するロックフラグをオン設定する(ステップS214)。その後、プロセッサ21は、強制的に通常モードに復帰する設定を実行し(ステップS217)、以上でこの図8の処理を終了する。具体的には、ロックフラグがオン状態であれば、後述するステップS209等のように、第1のパスコードキーや第2のパスコードキーを入力しても検査モードのような特殊機能制御モードに移行できない。
またステップS208において、設問に対する正解となる数値の正解キーではないキー入力がなされたと判断した場合(ステップS206のNO、ステップS207のNO、ステップS208のNO)、ステップS215に移行する。ステップS215において、入力されたキーが、正解キーを除く他の複数の設問対応キーのいずれか或いは[AC]キーであると判断した場合(ステップS215のYES)、通常モードに設定され(ステップS217)、図8の処理を終了する。一方、ステップS215において、入力されたキーが、正解キーを除く他の複数の設問対応キーのいずれか或いは[AC]キーではないと判断した場合(ステップS215のNO)、プロセッサ21は、操作者が検査者であるものとして、特殊機能制御モードへの移行の禁止を解除するべく、ワークエリア22eで不揮発的に保持するロックフラグをオフ設定し(ステップS216)、引き続き再びステップS204からの処理に戻す。
ステップS206において、操作されたキーが、表示されている設問の正解キーとは異なるよう予め設定されている数値・演算記号キー群12の第1のパスコードキー(例えば[9]キー)であると判断した場合(ステップS206のYES)、プロセッサ21は、次にその時点でロックフラグがオフ設定されているか否かを判断する(ステップS209)。
その時点でロックフラグがオフ設定されておらず、オン設定となっていると判断した場合(ステップS209のNO)、それより前の時点で設問に対する正解となる数値が入力されており、この時点での操作者は検査者ではないものとして、プロセッサ21は、全検査モードの処理を行なわずに、そのまま強制的に通常モードに復帰する設定を実行し(ステップS217)、以上でこの図8の処理を終了する。
またステップS209において、ロックフラグがオフ設定されていると判断した場合(ステップS209のYES)、操作者が検査者であるものとして、プロセッサ21は、特殊機能制御モードの1つである全検査モードに移行する(ステップS210)。
図10及び図11は、全検査モードにおいて表示部16で表示される内容の遷移を例示する図である。図10(A)乃至図10(E)は、表示部16の液晶表示パネルの目視による配線導通良否チェックのための表示である。まず、図10(A)に示すように、表示部16の表示可能な全セグメントを表示させる。
この全セグメント表示状態から操作者である検査者が[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図10(B)に示すように、一転して表示部16の全セグメントを表示しない状態となる。
さらに[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図10(C)に示すように、ドットマトリックスエリアの外周側1ドットずつによる枠を表示させる。
続いて[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図10(D)に示すように、ドットマトリックスエリア内のドット半分をチェッカーフラグのように1つおきで表示させる[交互1]の表示パターンを表示する。
続けて[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図10(E)に示すように、前記[交互1]を反転した[交互2]の表示パターンを表示する。図10(D)、図10(E)は、操作者が目視による配線チェックを行うための表示パターンである。
操作者は、目視による配線パターンのチェックを終了したら、[SHIFT](シフト)キーを操作して、図10(F)に示すように、この関数電卓10′でメモリ22を構成するROMのコード名その他を表示する。当該コード名は、関数電卓10′の機種によって異なるものとなっている。なお、この表示状態から次の設定へ移行するためのキー([AC]キー)の操作を促すよう、ドットマトリックスエリアの第4行に表示している。図10(A)~図10(F)にかけてそれぞれ画面遷移する際に、[SHIFT](シフト)キー以外のキーを操作しても、画面が遷移することはない。
さらに[AC]キーを操作すると、図10(G)に示すように、その時点で表示部16に設定されているコントラスト値を表示する。ドットマトリックスエリアの第3行及び第4行の表示で示すように、キー入力部11のカーソルキー15の左右方向キーの操作を受け付けてコントラスト値の増減調整を行なうことができる。
その後、[AC]キーを操作すると、図11(A)に示すようにキーチェック状態となる。図10(G)及び図11(A)にかけてそれぞれ画面遷移する際に、[AC]キー以外のキーを操作しても、画面が遷移することはない。図11(A)~図11(C)は、ドットマトリックスエリアの第1行の左端2桁で初期カウント値[00]を表示した状態を例示している。
予め定められた順序、例えばキー入力部11の左上端に位置する[SHIFT]キーを始めとして、電源オンキーである[ON]キーを除いて、操作者がラスタスキャン状に他のすべてのキーを順次操作すると、キー操作1回毎に、表示されているカウント値が「+1」更新される。
図11(B)は、[**]番目のキーが操作された状態での表示部16の表示状態を示す。キーの操作順序は定められており、ある特定のキーが操作されると、その次に定められたキーの操作があったか否かによりカウント値が更新されるため、定められた順序以外のキー操作は、カウントされずに無効となる。
図11(C)は、全キー数[49]中の[48]番目のキー[Ans]が操作された状態での表示部16の表示状態を示す。さらにキー入力部11の右下の[=]キーを操作すると、以上でキーチェックの過程を終了し、その検査結果を図11(D)に示すように表示する。
図11(D)では、表示部16のドットマトリックスエリアの第1行でテストが完了したことを[TEST OK]と表示するとともに、検査結果を全てリセットして、通常モードへの移行を促すべく[AC]キーの操作を促すように第3行及び第4行において[Reset All][Press AC]と表示する。
その後、操作者が表示に従ってキー入力部11の[AC]キーを操作すると、以上でステップS212における全検査モードを完了し、通常モードに復帰する設定を実行し(ステップS217)、以上でこの図8の処理を終了して、図11(E)に示すように通常モードの初期画面に戻る。
またステップS207において、操作されたキーが、表示されている設問の正解とは異なるよう予め設定されている数値・演算記号キー群12の第2のパスコードキー(例えば[6]キー)であると判断した場合(ステップS206のNO、ステップS207のYES)、プロセッサ21は、次にその時点でロックフラグがオフ設定されているか否かを判断する(ステップS211)。
その時点でロックフラグがオフ設定されておらず、オン設定となっていると判断した場合(ステップS211のNO)、それより前の時点で設問に対する正解となる数値が入力されており、この時点での操作者は検査者ではないものとして、プロセッサ21は、選択検査モードの処理を行なわずに、そのまま強制的に通常モードに復帰する設定を実行し(ステップS217)、以上でこの図8の処理を終了する。
またステップS211において、ロックフラグがオフ設定されていると判断した場合(ステップS211のYES)、プロセッサ21は、特殊機能制御モードの1つである選択検査モードに移行する(ステップS212)。
図9(C)は、選択検査モードの当初に、表示部16のドットマトリックスエリアの第1行及び第2行において、液晶表示パネル([Disp])のチェック、ROM([Ver/SUM])のチェック、キー([Key])のチェック、及びコントラストのチェックのいずれを行なうかの選択を操作者に促す画面を示している。また、ドットマトリックスエリアの第4行において、この選択検査モードを解除して通常モードへの復帰を促すガイド[Press AC]を表示している。
図9(C)に示した画面の状態からキー入力部11の[1]キーが操作された場合、図10(A)~図10(E)に示すように実行される。チェック終了後、操作者が[SHIFT](シフト)キーを操作すると、図9(C)の選択検査モードの初期画面に復帰する。
図9(C)に示した画面の状態からキー入力部11の[2]キーが操作された場合、図10(F)に示すように、この関数電卓10′でメモリ22を構成するROMのコード名その他を表示する。当該コード名は、関数電卓10′の機種によって異なるものとなっている。なお、この表示状態から選択検査モードの初期画面に復帰するためのキー([AC]キー)の操作を促すよう、ドットマトリックスエリアの第4行に表示している。チェック終了後、操作者が[AC]キーを操作すると、図9(C)の選択検査モードの初期画面に復帰する。
図9(C)に示した画面の状態からキー入力部11の[3]キーが操作された場合、図11(A)に示すように、キーチェック状態となる。
このキーチェック状態では、図11(A)~図11(C)で説明した如く、予め定められた順序で、電源オンキーである[ON]キーを除いて、操作者がラスタスキャン状に他のすべてのキーを順次操作すると、キー操作1回毎に、表示されているカウント値が「+1」更新される。全キー数[49]が正しい順序で操作されるまで動作が継続される。チェック終了後、図11(D)に示す画面から操作者が[AC]キーを操作すると、図9(C)の選択検査モードの初期画面に復帰する。
また、図9(C)に示した画面の状態からキー入力部11の[4]キーが操作された場合、図10(G)に示すように、コントラストチェックを行なう状態となる。チェック終了後、操作者が[AC]キーを操作すると、図9(C)の選択検査モードの初期画面に復帰する。
また、図9(C)に示した画面の状態から、第4行で提示されているようにキー入力部11の[AC]キーを操作すると、この選択検査モードを解除して、図11(E)に示すように通常モードに復帰する設定を実行し(ステップS217)、以上でこの図8の処理を終了する。
なお、図9(A)において、ドットマトリックスエリアの右端側で、承認モード画面の表示回数と、正解入力回数とを表示するものとして説明したが、これらに代えて、他の情報、例えば関数電卓10′のユーザの使用履歴を示す情報を表示するものとしてもよい。
図9(E)は、図9(A)に代えて承認モード当初の表示画面を例示している。ドットマトリックスエリアの右端側では、使用履歴の情報の一部により、例えば第1行で[=](実行)キーが4回操作されたことを示す表記[EXE 04]、第2行で使用時間が2時間であることを示す表記[02H]を表示している。この時点で使用履歴の情報の一部を併せて表示することで、操作者が検査者である場合には、ユーザによる関数電卓10′の直前の使用状況が容易に把握できる。
なお、使用履歴の情報としては、他に、キー入力部11の全てのキーの総操作回数、関数式入力時等にエラーを生じた回数、総使用時間、各種計算モードの切替回数、角度単位を切替えるなどのセットアップ回数、数値を不揮発で記憶する独立メモリや変数メモリの内容、などが考えられる。また使用履歴の情報は、図9(A)や図9(E)のように、設問表示をしている状況以外にも、[SHIFT](シフト)キー及び[AC]キーを同時に操作することによって電源オフに遷移する状態において、通常モードの画面から図9(A)や図9(E)の右上の表示を一定時間行ってから図10(A)に示すように、全消灯した画面に切り替えてもよい。
以上詳述した如く本実施形態によれば、承認モードにおいて、パスコードを知らない検査者以外のユーザが設問に対して正解をキー入力した場合に、ロックフラグをオン設定することで、以後、表示部16で表示する簡易な設問に対し、検査者といった限定した者のみが知り得る、設問に対する正解のキーとは異なるパスコードキーが偶然に入力された場合でも、確実に特殊機能制御モードに移行することを阻止できる。
特に前記実施形態では、特殊機能制御モードに移行する前段階の承認モードにおいて、既にロックフラグがオン設定されている状態から、検査者がロックフラグを解除するオフ設定のためのキー入力を設けることで、ロックフラグかオン設定されている関数電卓10′でも、特殊機能制御モードでの処理を実行することができる。
また前記実施形態では、承認モードの画面の端部において、使用履歴の一部として、例えば承認モード画面の表示回数や正解入力数、あるいはキーの操作回数や使用時間などを併記するものとしたので、特殊機能制御モードに移行する前に、この関数電卓10′の使われ方の一部を検査者が容易に把握できる。
なお、前述の通り、関数電卓に適用した場合の第1及び第2の実施形態について説明したが、本発明は関数電卓やその他の計算機に限らず、設問をする手段と設問に対して回答できる手段とを有していれば、ソフトウェアキーを備えたスマートフォンやタブレットや一般家電のような検査等の特殊機能制御が必要な各種電子機器においても、同様に適用することが可能となる。
その他、本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
メモリと、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
承認モードにおいて、設問を提示し、
提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付け、
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行する電子機器。
[請求項2]
前記特殊機能モードとは異なるモードは、前記承認モードに移行する前の通常モードである請求項1記載の電子機器。
[請求項3]
前記プロセッサは、前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致すると判断すると、前記承認モードから前記特殊機能モードに移行する請求項1又は2記載の電子機器。
[請求項4]
前記メモリは、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の正解と、前記正解に対応する設問と、のデータが記憶されている請求項3記載の電子機器。
[請求項5]
前記プロセッサは、
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードへの移行を禁止するロックフラグを設定し、
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致した場合でも、前記ロックフラグを設定した状態では、特殊機能モードとは異なるモードに移行する請求項3又は4記載の電子機器。
[請求項6]
前記メモリは、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の複数の正解と、前記複数の正解に対応する複数の設問と、のデータが記憶されており、
前記プロセッサは、前記操作者からの応答が、前記複数の設問のうちの提示された1つの設問に対する正解、前記提示された1つの設問に対する正解と異なるパスコード、前記複数の設問のうち、前記提示された1つの設問以外の設問に対する正解、及びクリア指示のいずれとも異なる場合に、前記ロックフラグの設定を解除する請求項5記載の電子機器。
[請求項7]
前記メモリは、前記電子機器の使用履歴のデータが記憶されており、
前記プロセッサは、前記承認モードにおいて、設問とともに前記使用履歴のデータの少なくとも一部を提示する請求項1乃至6の何れかに記載の電子機器。
[請求項8]
前記使用履歴のデータは、前記承認モードに移行した回数、前記操作者からの応答が前記設問に対する正解と一致した回数、及び使用時間の少なくとも1つを含む請求項7記載の電子機器。
[請求項9]
前記特殊機能モードは、前記電子機器を検査する検査モードを有する請求項1乃至8の何れかに記載の電子機器。
[請求項10]
前記特殊機能モードは、互いに異なる複数の検査モードを有する請求項1乃至8の何れかに記載の電子機器。
[請求項11]
操作者が応答するための入力キーと、
前記入力キーの操作結果を表示するディスプレイと、
をさらに備える請求項1乃至10の何れかに記載の電子機器。
[請求項12]
前記特殊機能モードは、前記ディスプレイのコントラストを調整するコントラスト調整モードを有する請求項11記載の電子機器。
[請求項13]
前記承認モードは、予め設定された承認パスコードを入力することによって設定される請求項1乃至12の何れかに記載の電子機器。
[請求項14]
前記メモリは、複数の設問のデータが記憶されており、
前記プロセッサは、前記データから1つの設問を選び、前記承認モードにおいて、選ばれた前記設問を提示する請求項1乃至13の何れかに記載の電子機器。
[請求項15]
前記設問は、演算子及び数値を含む数式である請求項1乃至14の何れかに記載の電子機器。
[請求項16]
前記プロセッサは、操作者の数値入力操作にしたがって計算を行う請求項1乃至15の何れかに記載の電子機器。
[請求項17]
電子機器の制御方法において、
前記電子機器のプロセッサが、
承認モードにおいて、設問を提示し、
提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付け、
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行する電子機器の制御方法。
[請求項18]
前記特殊機能モードとは異なるモードは、前記承認モードに移行する前の通常モードである請求項17記載の電子機器の制御方法。
[請求項19]
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致すると判断すると、前記承認モードから前記特殊機能モードに移行する請求項17又は18記載の電子機器の制御方法。
[請求項20]
前記電子機器は、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の正解と、前記正解に対応する設問と、のデータが記憶されているメモリを有する請求項19記載の電子機器の制御方法。
[請求項21]
前記プロセッサは、
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードへの移行を禁止するロックフラグを設定し、
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致した場合でも、前記ロックフラグを設定した状態では、特殊機能モードとは異なるモードに移行する請求項20記載の電子機器の制御方法。
[請求項22]
前記メモリは、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の複数の正解と、前記複数の正解に対応する複数の設問と、のデータが記憶されており、
前記プロセッサは、前記操作者からの応答が、前記複数の設問のうちの提示された1つの設問に対する正解、前記提示された1つの設問に対する正解と異なるパスコード、前記複数の設問のうち、前記提示された1つの設問以外の設問に対する正解、及びクリア指示のいずれとも異なる場合に、前記ロックフラグの設定を解除する請求項21記載の電子機器の制御方法。
[請求項23]
前記メモリは、前記電子機器の使用履歴のデータが記憶されており、
前記プロセッサは、前記承認モードにおいて、設問とともに前記使用履歴のデータの少なくとも一部を提示する請求項20乃至22の何れかに記載の電子機器の制御方法。 [請求項24]
前記使用履歴のデータは、前記承認モードに移行した回数、前記操作者からの応答が前記設問に対する正解と一致した回数、及び使用時間の少なくとも1つを含む請求項23記載の電子機器の制御方法。
[請求項25]
前記特殊機能モードは、前記電子機器を検査する検査モードを有する請求項17乃至24の何れかに記載の電子機器の制御方法。
[請求項26]
前記特殊機能モードは、互いに異なる複数の検査モードを有する請求項17乃至24の何れかに記載の電子機器の制御方法。
[請求項27]
前記電子機器は、
操作者が応答するための入力キーと、
前記入力キーの操作結果を表示するディスプレイと、
をさらに備える請求項17乃至26の何れかに記載の電子機器の制御方法。
[請求項28]
前記特殊機能モードは、前記ディスプレイのコントラストを調整するコントラスト調整モードを有する請求項27記載の電子機器の制御方法。
[請求項29]
前記承認モードは、予め設定された承認パスコードを入力することによって設定される請求項17乃至28の何れかに記載の電子機器の制御方法。
[請求項30]
前記メモリは、複数の設問のデータが記憶されており、
前記プロセッサは、前記データから1つの設問を選び、前記承認モードにおいて、選ばれた前記設問を提示する請求項20乃至24の何れかに記載の電子機器の制御方法。 [請求項31]
前記設問は、演算子及び数値を含む数式である請求項17乃至30の何れかに記載の電子機器の制御方法。
[請求項32]
前記プロセッサは、操作者の数値入力操作にしたがって計算を行う請求項17乃至31の何れかに記載の電子機器の制御方法。
[請求項33]
電子機器が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、前記コンピュータに、
承認モードにおいて、設問を提示させ、
提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付けさせ、
前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行させるプログラム。
10,10′…関数電卓、
11…キー入力部、
12…数値・演算記号キー群、
13…関数機能キー群、
14…モード設定キー群、
15…カーソルキー、
16…表示部、
17…ソーラパネル、
21…プロセッサ、
22…メモリ、
22a…電卓制御プログラム、
22b…表示制御プログラム、
22c,22c′…特殊機能制御プログラム、
22d…入力プログラムエリア、
22e…ワークエリア、
22f…使用履歴記憶エリア、
23…記録媒体、
24…記録媒体インタフェイス(I/F)、
25…通信部、
B…バス、
C…カーソル、
CS…カードスロット
本発明の一態様に係る電子機器は、承認モードにおいて、解が数値である演算式を提示し、提示された前記演算式に対する解の入力を操作者から受け付け、前記操作者から入力を受け付けた解が、前記演算式の解である数値と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行する異モード移行処理を実行し、前記操作者から入力を受け付けた解が、前記演算式の解である数値と異なる数値であるパスコードと一致すると判断すると、前記承認モードから前記特殊機能モードに移行する特殊機能モード移行処理を実行するプロセッサを備える

Claims (33)

  1. メモリと、
    プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    承認モードにおいて、設問を提示し、
    提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付け、
    前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行する電子機器。
  2. 前記特殊機能モードとは異なるモードは、前記承認モードに移行する前の通常モードである請求項1記載の電子機器。
  3. 前記プロセッサは、前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致すると判断すると、前記承認モードから前記特殊機能モードに移行する請求項1又は2記載の電子機器。
  4. 前記メモリは、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の正解と、前記正解に対応する設問と、のデータが記憶されている請求項3記載の電子機器。
  5. 前記プロセッサは、
    前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードへの移行を禁止するロックフラグを設定し、
    前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致した場合でも、前記ロックフラグを設定した状態では、特殊機能モードとは異なるモードに移行する請求項3又は4記載の電子機器。
  6. 前記メモリは、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の複数の正解と、前記複数の正解に対応する複数の設問と、のデータが記憶されており、
    前記プロセッサは、前記操作者からの応答が、前記複数の設問のうちの提示された1つの設問に対する正解、前記提示された1つの設問に対する正解と異なるパスコード、前記複数の設問のうち、前記提示された1つの設問以外の設問に対する正解、及びクリア指示のいずれとも異なる場合に、前記ロックフラグの設定を解除する請求項5記載の電子機器。
  7. 前記メモリは、前記電子機器の使用履歴のデータが記憶されており、
    前記プロセッサは、前記承認モードにおいて、設問とともに前記使用履歴のデータの少なくとも一部を提示する請求項1乃至6の何れかに記載の電子機器。
  8. 前記使用履歴のデータは、前記承認モードに移行した回数、前記操作者からの応答が前記設問に対する正解と一致した回数、及び使用時間の少なくとも1つを含む請求項7記載の電子機器。
  9. 前記特殊機能モードは、前記電子機器を検査する検査モードを有する請求項1乃至8の何れかに記載の電子機器。
  10. 前記特殊機能モードは、互いに異なる複数の検査モードを有する請求項1乃至8の何れかに記載の電子機器。
  11. 操作者が応答するための入力キーと、
    前記入力キーの操作結果を表示するディスプレイと、
    をさらに備える請求項1乃至10の何れかに記載の電子機器。
  12. 前記特殊機能モードは、前記ディスプレイのコントラストを調整するコントラスト調整モードを有する請求項11記載の電子機器。
  13. 前記承認モードは、予め設定された承認パスコードを入力することによって設定される請求項1乃至12の何れかに記載の電子機器。
  14. 前記メモリは、複数の設問のデータが記憶されており、
    前記プロセッサは、前記データから1つの設問を選び、前記承認モードにおいて、選ばれた前記設問を提示する請求項1乃至13の何れかに記載の電子機器。
  15. 前記設問は、演算子及び数値を含む数式である請求項1乃至14の何れかに記載の電子機器。
  16. 前記プロセッサは、操作者の数値入力操作にしたがって計算を行う請求項1乃至15の何れかに記載の電子機器。
  17. 電子機器の制御方法において、
    前記電子機器のプロセッサが、
    承認モードにおいて、設問を提示し、
    提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付け、
    前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行する電子機器の制御方法。
  18. 前記特殊機能モードとは異なるモードは、前記承認モードに移行する前の通常モードである請求項17記載の電子機器の制御方法。
  19. 前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致すると判断すると、前記承認モードから前記特殊機能モードに移行する請求項17又は18記載の電子機器の制御方法。
  20. 前記電子機器は、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の正解と、前記正解に対応する設問と、のデータが記憶されているメモリを有する請求項19記載の電子機器の制御方法。
  21. 前記プロセッサは、
    前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードへの移行を禁止するロックフラグを設定し、
    前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と異なるパスコードと一致した場合でも、前記ロックフラグを設定した状態では、特殊機能モードとは異なるモードに移行する請求項20記載の電子機器の制御方法。
  22. 前記メモリは、前記パスコードと、前記パスコードと異なる値の複数の正解と、前記複数の正解に対応する複数の設問と、のデータが記憶されており、
    前記プロセッサは、前記操作者からの応答が、前記複数の設問のうちの提示された1つの設問に対する正解、前記提示された1つの設問に対する正解と異なるパスコード、前記複数の設問のうち、前記提示された1つの設問以外の設問に対する正解、及びクリア指示のいずれとも異なる場合に、前記ロックフラグの設定を解除する請求項21記載の電子機器の制御方法。
  23. 前記メモリは、前記電子機器の使用履歴のデータが記憶されており、
    前記プロセッサは、前記承認モードにおいて、設問とともに前記使用履歴のデータの少なくとも一部を提示する請求項20乃至22の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  24. 前記使用履歴のデータは、前記承認モードに移行した回数、前記操作者からの応答が前記設問に対する正解と一致した回数、及び使用時間の少なくとも1つを含む請求項23記載の電子機器の制御方法。
  25. 前記特殊機能モードは、前記電子機器を検査する検査モードを有する請求項17乃至24の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  26. 前記特殊機能モードは、互いに異なる複数の検査モードを有する請求項17乃至24の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  27. 前記電子機器は、
    操作者が応答するための入力キーと、
    前記入力キーの操作結果を表示するディスプレイと、
    をさらに備える請求項17乃至26の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  28. 前記特殊機能モードは、前記ディスプレイのコントラストを調整するコントラスト調整モードを有する請求項27記載の電子機器の制御方法。
  29. 前記承認モードは、予め設定された承認パスコードを入力することによって設定される請求項17乃至28の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  30. 前記メモリは、複数の設問のデータが記憶されており、
    前記プロセッサは、前記データから1つの設問を選び、前記承認モードにおいて、選ばれた前記設問を提示する請求項20乃至24の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  31. 前記設問は、演算子及び数値を含む数式である請求項17乃至30の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  32. 前記プロセッサは、操作者の数値入力操作にしたがって計算を行う請求項17乃至31の何れかに記載の電子機器の制御方法。
  33. 電子機器が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、前記コンピュータに、
    承認モードにおいて、設問を提示させ、
    提示された前記設問に対する応答を操作者から受け付けさせ、
    前記操作者からの応答が、前記設問に対する正解と一致すると、特殊機能モードとは異なるモードに移行させるプログラム。
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