[1.数字式くじ購入システムのハードウェア構成]
以下、本発明に関わる数字式くじ購入システムの実施形態の例を説明する。図1は、実施形態に関わる数字式くじ購入システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、数字式くじ購入システム1は、数字式くじ購入サーバ10及びユーザ端末20を含む。数字式くじ購入サーバ10及びユーザ端末20は、ネットワーク2を介してデータ送受信可能に接続される。
数字式くじ購入サーバ10は、サーバコンピュータである。数字式くじ購入サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、例えば、一又は複数のマイクロプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMであり、補助記憶部は、ハードディスク又はソリッドステートドライブ等である。通信部13は、ネットワークカードを含む。通信部13は、ネットワーク2を介してデータ通信を行う。
ユーザ端末20は、ユーザが操作するコンピュータであり、例えば、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又はパーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であるので説明を省略する。
操作部24は、ユーザが操作を行うための入力デバイスであり、例えば、マウスやキーボード、タッチパネル等である。操作部24は、ユーザによる操作内容を制御部21に伝達する。表示部25は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等である。表示部25は、制御部21の指示に従って画面を表示する。
なお、記憶部12又は記憶部22に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワーク2を介して記憶部12又は記憶部22に供給されるようにしてもよい。また、数字式くじ購入サーバ10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のコンピュータのハードウェアを適用可能である。例えば、数字式くじ購入サーバ10及びユーザ端末20の各々は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)を含んでもよい。この場合、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部を介して記憶部12又は記憶部22に供給されるようにしてもよい。
[2.数字式くじ購入システムが実行する処理の概要]
数字式くじ購入システム1は、複数個の数字の組み合わせに応じて当選者が決まる数字式くじの購入申し込みを受け付ける。例えば、数字式くじは、所定個数の数字の中から互いに異なる数字を複数個だけ選ぶものである。ここでは、1〜43の数字の中から6個の数字をユーザが選ぶ数字式くじを例に挙げて説明する。以降、ユーザが購入を申し込む数字式くじで選択された数字を申込数字という。数字式くじでは、当選数字と一致した申込数字の個数により当選者が決まる。例えば、運営者によって6個の本数字と1個のボーナス数字が当選数字として選出される。本数字とボーナス数字は、公知の抽選機によって選出される。
本実施形態で説明する数字式くじでは、1等から5等までが用意されている。1等が最も当選金額が多く、5等は最も当選金額が少ない。6個の申込数字が全て本数字と一致した場合は1等となる。6個の申込数字のうち5個が本数字と一致し、かつ、残り1個の申込数字がボーナス数字と一致した場合は2等となる。6個の申込数字のうち5個が本数字と一致した場合は3等となる。6個の申込数字のうち4個が本数字と一致した場合は4等となる。6個の申込数字のうち3個が本数字と一致した場合は5等となる。ユーザがユーザ端末20を操作して数字式くじ購入サーバ10にアクセスすると、申込数字を選択するための数字選択画面が表示部25に表示される。
図2は、数字選択画面の一例を示す図である。図2に示すように、数字選択画面30は、ユーザが申込数字を選択するための第1領域31と、購入口ごとに申込数字を表示するための第2領域32と、を含む。図2に示すように、第1領域31には、ユーザが選択可能な43個の数字が、所定方向(例えば、左から右、又は、上から下)に向けて昇順に並んでいる。別の言い方をすれば、第1領域31には、43個の数字が所定方向とは逆方向(例えば、右から左、又は、下から上)に向けて降順に並んでいる。ユーザは、操作部24を使って第1領域31に表示された数字を選択することによって、申込数字を選択することができる。なお、ユーザは、選択した申込数字をもう一度選択すると、申込数字としての選択を解除することができる。
数字選択画面30では、申込数字として選択されていない数字は、第1の色(斜線や網点等の模様がない状態で示す)で表示される。図2は、どの数字も申込数字として選択されていない状態を示す。このため、第1領域31の各数字は、全て第1の色で表示されており、第2領域32には、申込数字がまだ表示されていない。
図3は、ユーザが申込数字を選択した場合の数字選択画面30の一例を示す図である。図3の例では、ユーザが「4」、「7」、「27」、「34」を申込数字として選択した場合を示している。図3に示すように、第1領域31では、ユーザが選択した4個の申込数字が第1の色から第2の色(斜線で示す)に変化する。なお、ユーザがリセットボタン31Aを選択すると、第1領域31に表示された申込数字がリセットされ、申込数字の選択をやり直すことができる。
第1領域31においてユーザが選択した4個の申込数字は、第2領域32にも表示される。数字選択画面30では、ユーザは5口分の申込数字を選択可能になっており、第2領域32では、これら5口分の申込数字の一覧が表示される。なお、ユーザがボタン33を選択した場合は6口以上の申し込みができるようになる。ここでは、1口目〜5口目の申込数字は、それぞれ第2領域32の「A」〜「E」の行で示される。図3の例では、ユーザが1口目の申込数字を選択しているので、第2領域32の「A」の行において、ユーザが選択した「4」、「7」、「27」、「34」が第2の色で表示される。
第2領域32の「A」〜「E」の各行には、6個の申込数字を全て選択し終わったかを示すチェックマークが表示される。6個の申込数字を選択するとチェックマークの色が変わる。図3の状態では、まだ4個の申込数字しか選択されていないので、チェックマークの色は変化していない。ユーザは、残り2個の申込数字を自分で選択してもよいが、本実施形態では、ユーザがランダム選択ボタン31Bを選択すると、まだ選択されていない数字の中から2個の申込数字がランダムに選択される。
図4は、ユーザがランダム選択ボタン31Bを選択した場合の数字選択画面30の一例を示す図である。図4の例では、残り2個の申込数字として「8」と「19」が選択されており、第1領域31では、これら2個の数字が第1の色から第3の色(網点で示す)に変化する。また、第2領域32の「A」の行でも、ランダムに選択された2個の申込数字が第3の色で表示される。図4の状態では、1口目の6個の申込数字が全て選択されたので、第2領域32の「A」の行のチェックマークの色が変化し、1口目の申込数字の選択が完了したことが示されている。
なお、第2領域32の各行に表示されたランダム選択ボタン32Aをユーザが選択すると、6個全ての申込数字をランダムに選択することができる。この場合、数字式くじの購入が完了するまでは、ランダムにされる申込数字をユーザに見せないようにしてもよい。また、数字式くじが繰り返し開催される場合には、同じ申込数字で次回以降の数字式くじを購入したいユーザ向けに、第1領域31に表示された申込数字で継続して購入する回数を入力するための入力フォーム31Cを表示させるようにしてもよい。また、ある申込数字で複数口の数字式くじを購入したいユーザ向けに、第1領域31に表示された申込数字で購入する口数を入力するための入力フォーム31Dを表示させるようにしてもよい。
ユーザが1口以上の申込数字を選択した状態でボタン34を選択すると、数字式くじを購入するための画面に遷移する。この画面の図示は省略するが、数字式くじの支払い方法をユーザが選択したり、購入予定の各口の申込数字や合計金額をユーザが確認したりした後に、クレジットカード等を利用した決済処理が実行されて、数字式くじの購入が完了する。なお、ユーザがボタン35を選択すると、数字選択画面30の前の画面に戻る。また、数字選択画面30には、ユーザが登録した数字を呼び出すためのボタン36と、数字選択画面30の表示態様を切り替えるためのボタン37,38と、が表示されるが、これらの詳細は後述の変形例で説明する。
図4に示すように、ユーザが1口目の申込数字の選択を完了すると、引き続き2口目の申込数字を選択することができる。例えば、図4の状態から、ユーザが第2領域32の「B」の行を選択すると、2口目の申込数字を選択することができる。同様に、ユーザが第2領域32の「C」〜「E」の行を選択すると、それぞれ3口目〜5口目の申込数字を選択することができる。
図5は、5口分の申し込みが完了した場合の数字選択画面30の一例を示す図である。図5の例では、ユーザは、ランダム選択ボタン31B又は32Aを利用して5口分を申し込んでいる。例えば、ユーザは、2口目を申し込むために、第2領域32の「B」の行を選択し、第1領域31から「4」、「7」、「27」、「34」を選択して、ランダム選択ボタン31Bを選択する。この場合、ユーザが選択した「4」、「7」、「27」、「34」は、1口目と同じであるが、残り2個の申込数字が1口目と2口目で異なるように、2口目の残り2個の申込数字は「1」、「40」がランダムに選択されている。
また例えば、ユーザは、3口目を申し込むために、第2領域32の「C」の行を選択し、第1領域31から「1」、「40」を選択して、ランダム選択ボタン31Bを選択する。この場合、ユーザが選択した「1」、「40」は、2口目と同じであるが、残り4個の申込数字が2口目と3口目で異なるように、3口目の残り4個の申込数字は「5」、「18」、「25」、「34」がランダムに選択されている。
また例えば、4口目及び5口目を申し込むために、ユーザは第2領域32の「D」及び「E」の行のランダム選択ボタン32Aを選択したので、4口目及び5口目は、6個の申込数字が全てランダムに選択されることになる。図5に示すように、購入が完了するまでは4口目及び5口目の申込数字が分からないようにしてよいが、本実施形態では、4口目及び5口目の6個の申込数字は、それぞれ1口目〜3口目とは異なるようにランダムに選択される。
上記のように、数字式くじ購入システム1では、ユーザがランダム選択ボタン31B,32Aを利用して複数口を購入する場合に、各口で申込数字の組み合わせが互いに異なるように、6個の申込数字がランダムに選出されるようになっている。以降、当該技術の詳細について説明する。
[3.数字式くじ購入システムにおいて実現される機能]
図6は、数字式くじ購入システム1で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図6に示すように、数字式くじ購入システム1では、データ記憶部40、数字取得部41、ランダム選出部42、表示制御部43、及び購入処理実行部44が実現される。本実施形態では、データ記憶部40及び購入処理実行部44が数字式くじ購入サーバ10で実現され、数字取得部41、ランダム選出部42、及び表示制御部43がユーザ端末20で実現される場合を説明する。
[3−1.データ記憶部]
データ記憶部40は、記憶部12を主として実現される。データ記憶部40は、ユーザが数字式くじを購入するための各種データを記憶する。例えば、データ記憶部40は、購入の申し込みを受け付けた数字式くじに関するデータを格納する購入テーブルを記憶する。
図7は、購入テーブルのデータ格納例を示す図である。図7に示すように、購入テーブルには、ユーザを識別するユーザIDに関連付けて、6個の申込数字、その申込数字での継続回数及び購入口数等が格納される。継続回数は、入力フォーム31Cに入力された回数であり、購入口数は、入力フォーム31Dに入力された口数である。なお、数字式くじが繰り返し開催される場合には、開催回ごとに購入テーブルが用意されているようにしてもよいし、各回のデータを1つの購入テーブルにまとめて格納してもよい。また、購入テーブルには、購入操作を受け付けた日時や購入対象の数字式くじの開催回等の情報が格納されていてもよい。
なお、データ記憶部40が記憶するデータは購入テーブルに限られない。データ記憶部40は種々のデータを記憶してよい。例えば、データ記憶部40は、ユーザごとに、選択済みの申込数字の組み合わせを示す選択済みデータを記憶してもよい。選択済みとは、既に購入が完了した数字式くじのものと、まだ購入が完了していないが申込数字の選択が完了したものと、の両方を含む意味である。また例えば、データ記憶部40は、ユーザに関する基本情報を格納するユーザテーブルを記憶するようにしてもよい。ユーザテーブルには、ユーザIDに関連付けて、ユーザの氏名、クレジットカード番号等の決済に必要な情報、及び当選金を受け取る銀行口座等が格納される。他にも例えば、データ記憶部40は、数字選択画面30の画像データやユーザ端末20に送信するスクリプトデータ等を記憶してもよい。
[3−2.数字取得部]
数字取得部41は、制御部21を主として実現される。数字取得部41は、ユーザにより選択された、1個以上かつ複数個未満の申込数字を取得する。複数個とは、数字式くじで選択すべき申込数字の総個数であり、ここでは、6個である。
例えば、数字取得部41は、数字選択画面30に表示された所定個数の数字の中からユーザにより選択された申込数字を取得する。所定個数は、ユーザが選択可能な数字の個数(申込数字となりうる数字の個数)であり、ここでは、43個である。数字取得部41は、数字選択画面30の第1領域31に表示された43個の数字の中からユーザにより選択された1個以上かつ6個未満の申込数字を取得する。
なお、本実施形態では、数字取得部41がユーザ端末20において実現される場合を説明するので、数字取得部41は、操作部24からの信号に基づいて申込数字を取得することになる。なお、後述する変形例のように、ユーザが登録した申込数字を利用する場合(例えば、ユーザがボタン36から数字を呼び出す場合)には、数字取得部41は、データ記憶部40に登録された申込数字を、ネットワーク2を介して取得する。
[3−3.ランダム選出部]
ランダム選出部42は、制御部21を主として実現される。ランダム選出部42は、ユーザが数字式くじを複数口購入する場合に、ユーザが購入する少なくとも1口の数字を、当該口の数字の組み合わせとユーザが購入する他の口の数字の組み合わせとが異なるように、ランダムに選出する。ここでは、ランダム選出部42は、データ記憶部40に記憶された選択済みデータに基づいて、6個の申込数字のうちの少なくとも1個が異なるように、数字をランダムに選出する。6個全て異ならせるようにしてもよいし、予め定められた閾値以上の個数が異なるようにしてもよい。
なお、あるユーザの購入口同士で申込数字が異なればよく、あるユーザの購入口と他のユーザの購入口とで申込数字が同じになるようにしてよい。また、数字式くじが繰り返し開催される場合には、ある回におけるユーザの購入口同士で申込数字が異なればよく、ある回の申込数字をランダムに選出する場合に、前回以前の購入口の申込数字の組み合わせと同じになるようにしてよい。また、ある回の数字式くじを同じユーザが繰り返し購入する場合には、ユーザが購入済みの購入口の申込数字の組み合わせと異なるように、今回購入する購入口の申込数字をランダムに選出すればよい。
まず、ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択した場合の処理を説明する。この場合、ランダム選出部42は、少なくとも1口における複数個(ここでは6個)の申込数字全てをランダムに選出する。
例えば、ランダム選出部42は、ランダム選択ボタン32Aが選択された購入口ごとに、1〜43の数字の中からいったん6個の数字をランダムに選出する。そして、ランダム選出部42は、当該選出した6個の数字と、他の購入口(即ち、ユーザが6個全ての申込数字を選択した購入口、又は、ランダム選出部42が既に申込数字を選択した購入口)の6個の申込数字と、が一致(ここでは、6個とも一致)するか否かを判定する。ランダム選出部42は、一致しないと判定すれば、選出した6個の数字を申込数字として確定し、一致すると判定すれば、もう一度6個の申込数字をランダムに選出することになる。
他にも例えば、ランダム選出部42は、ランダムに選出すべき口数よりも多くの口数について、6個の申込数字を予め選出しておくようにしてもよい。例えば、10口分の申込数字をランダムに選出すべき場合に、ランダム選出部42は、10口よりも多い13口分だけ申込数字をランダムに選出しておき、最初の10口の中に他の購入口と同じ申込数字の組み合わせが含まれていれば、その購入口を破棄して残り3口の何れかを購入口として選択するようにしてもよい。
また、本実施形態では、43個の数字の中から互いに異なる申込数字を6個だけ選ぶ数字式くじを例に挙げて説明するので、ランダム選出部42は、ユーザにより選択された申込数字以外の数字をランダムに選出することになる。即ち、ユーザは同じ数字を2個選択することはできないので、ランダム選出部42は、ある口における6個の申込数字が互いに異なるようにランダムに数字を選出することになる。
なお、数字をランダムに選出する方法自体は、公知の種々の手法を適用可能である。例えば、ランダム選出部42は、乱数に基づいて数字を選出することによって、ランダムに数字を選出する。乱数は、所定の乱数発生アルゴリズムによって発生させればよい。例えば、ランダム選出部42は、数字式くじで選択可能な全数字の中からランダムに選択して申込数字と一致していないかを判定する。この場合、ランダム選出部42は、1〜43の数字のうち、乱数を43で割ったときの余りの数字を選出してもよい。この場合、余りが「0」のときは「43」が選出されるものとする。ランダム選出部42は、この余りの数字と、既に選出した数字と、が一致するか否かを判定する。ランダム選出部42は、これらが一致しなければ、当該余りの数字を申込数字として決定し、これらが一致すれば、もう一度乱数を発生させて数字を選出しなおすようにすればよい。
次に、ユーザがランダム選択ボタン31Bを選択した場合の処理を説明する。即ち、ランダム選出部42は、1個以上かつ6個未満の申込数字をランダムに選出する場合を説明する。
ランダム選出部42は、複数個の個数と、ユーザにより選択された申込数字の個数と、の差の個数だけ、少なくとも1口の申込数字をランダムに選出する。差の個数とは、ユーザが選択すべき申込数字の残り個数といえる。本実施形態では6個の申込数字を選択する数字式くじを例に挙げて説明しているので、ユーザが4個の申込数字を選択した場合には、差の個数は2個となる。先述したように、本実施形態の数字式くじでは、ユーザは同じ数字を2個選択することはできないので、ランダム選出部42は、ユーザにより選択された申込数字と、ランダムに選出する数字と、が異なるようにランダムに数字を選出することになる。
なお、数字をランダムに選出する方法は、先述したように1〜43の数字のうち、乱数を43で割ったときの余りを利用してもよいし、他の方法を利用してもよい。例えば、ランダム選出部42は、ユーザが選択した申込数字以外の数字の中からランダムに数字を選出してもよい。この場合、ランダム選出部42は、例えば、1〜43の数字のうちユーザが選択していない数字にラベル番号を付与し、ラベル番号をランダムに選出する。例えば、ユーザが「4」、「7」、「27」、「34」の4個の数字を選択した場合、ランダム選出部42は、これら4個の数字以外の39個の数字に対して1番〜39番までのラベル番号を付与する。そして、ランダム選出部42は、1番〜39番までのラベル番号の中から2個のラベル番号をランダムに選出する。即ち、ユーザが選択した「4」、「7」、「27」、「34」にはラベル番号が付与されていないので、これら4個の数字は、選出対象から除外されることになる。ラベル番号をランダムに選出する方法は、例えば、上記と同様に乱数を39で割ったときの余りを使用するようにすればよい。ランダム選出部42は、ランダムに選出したラベル番号が付与された数字を申込数字として選出することになる。
[3−4.表示制御部]
表示制御部43は、制御部21を主として実現される。表示制御部43は、所定個数の数字が昇順又は降順に並ぶ数字選択画面30を表示部25に表示させる。表示制御部43は、数字選択画面30の一端(例えば、左端又は上端)から他端(例えば、右端又は下端)に向けて数字を昇順又は降順に並べて表示させる。別の言い方をすれば、表示制御部43は、数字選択画面30の所定方向(例えば、右方向又は下方向)に数字を昇順又は降順に並べて表示させる。
なお、数字選択画面30で表示される各数字は、数字ごとに別々の画像データが用意されていてもよいし、1つの画像データの中で各数字が表されていてもよい。図2〜図5で説明した数字選択画面30では、表示制御部43は、数字ごとに用意された画像データに基づいて、各数字を並べて表示させている。各数字は、図2〜図5で示したような円形で数字を囲うものに限られず、多角形で数字を囲ってもよいし、特に数字が枠で囲われていなくてもよい。
表示制御部43は、数字選択画面30において、ユーザにより選択された申込数字の表示態様と、ランダム選出部42により選出された申込数字の表示態様と、を異ならせる。例えば、画像の色・輝度・透明度・大きさ・フォント・模様・角度・エフェクトの種類を異ならせることが、表示態様を異ならせることに相当する。エフェクトの種類とは、画像に施すエフェクトの種類であり、例えば、点滅・回転・拡大/縮小等のことである。他にも例えば、数字を枠で囲ったり矢印で指し示したりするようなエフェクトであってもよい。本実施形態では、色を異ならせることが、表示態様を異ならせることに相当する場合を説明する。
本実施形態では、表示制御部43は、第1表示制御部43A及び第2表示制御部43Bを含む。第1表示制御部43Aは、数字選択画面30内の第1領域31において、所定個数の数字を昇順又は降順に並べて表示させ、ユーザにより選択された申込数字の表示態様と、ランダム選出部42により選出された申込数字の表示態様と、を異ならせる。
第2表示制御部43Bは、第1領域31に隣接する第2領域32において、ユーザにより選択された申込数字と、ランダム選出部42により選出された申込数字と、の組み合わせを表示させる。なお、第2表示制御部43Bは、第2領域32において、ユーザによる選択順に申込数字を並べて表示させてもよいし、昇順又は降順に並べて申込数字を表示させてもよい。
本実施形態では、第2表示制御部43Bは、第2領域32において、ユーザにより選択された申込数字の表示態様と、ランダム選出部42により選出された申込数字の表示態様と、を異ならせる。第2領域32において表示態様を異ならせる方法は、第1領域31における方法と同じであってよく、本実施形態では、色を異ならせることによって、第2領域32における数字の表示態様を異ならせる。
また、本実施形態では、数字選択画面30では、複数口の各々の申込数字をユーザが選択可能であるので、第2表示制御部43Bは、第2領域32において、各口の申込数字の組み合わせを表示可能である。例えば、第2表示制御部43Bは、購入予定の口ごとに、当該口の申込数字の組み合わせを表示させることになる。
先述したように、第2領域32ではユーザが購入口を選択可能になっているので、第1表示制御部43Aは、第2領域32に表示された複数口の中からユーザにより選択された口の数字の組み合わせに基づいて、第1領域31の表示を切り替えることになる。第1表示制御部43Aは、第2領域32で選択された口の申込数字の組み合わせを示すように、第1領域31の表示を更新することになる。
[3−5.購入処理実行部]
購入処理実行部44は、制御部11を主として実現される。購入処理実行部44は、ランダム選出部42により選出された数字を含む組み合わせで数字式くじを購入するための処理を実行する。数字式くじを購入するための処理は、数字式くじの購入を完了させるための処理であり、例えば、購入テーブルにデータを格納すること、数字式くじの決済処理を実行すること、数字式くじの購入前の確認画面を表示させることである。
ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択してランダム選出部42が6個全ての申込数字を選出した場合は、購入処理実行部44は、ランダム選出部42により選出された6個の申込数字で数字式くじを購入するための処理を実行する。一方、ユーザがランダム選択ボタン31Bを選択してランダム選出部42が1個以上かつ6個未満の申込数字を選出した場合は、購入処理実行部44は、ユーザにより選択された数字と、ランダム選出部42により選出された数字と、の組み合わせで数字式くじを購入するための処理を実行する。
[4.数字式くじ購入システムにおいて実行される処理]
図8及び図9は、数字式くじ購入システム1において実行される処理の一例を示すフロー図である。図8及び図9に示す処理は、制御部11が、記憶部12に記憶されたプログラムに従って動作し、制御部21が、記憶部22に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。本実施形態では、下記に説明する処理が実行されることにより、図6に示す機能ブロックが実現される。
図8に示すように、まず、ユーザ端末20において、ユーザが操作部24から所定の操作を行うと、制御部21は、数字選択画面30の表示要求を数字式くじ購入サーバ10に送信する(S1)。表示要求は、所定の形式で行われるようにすればよく、例えば、数字選択画面30に対応するURLへのアクセス要求である。なお、ユーザ端末20から数字式くじ購入サーバ10に対して要求が送信される場合にはユーザIDやIPアドレスが送信されており、数字式くじ購入サーバ10は、どのユーザがアクセスしているかを特定可能になっているものとする。
数字式くじ購入サーバ10においては、数字選択画面30の表示要求を受信すると、制御部11は、数字選択画面30の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S2)。S2においては、制御部11は、記憶部12を参照して、数字選択画面30に含まれる各画像の画像データを取得し、数字選択画面30の表示データを生成する。表示データは、所定形式のデータであればよく、例えば、HTMLデータである。なお、ここでは、表示データには、以降説明する処理をユーザ端末20に実行させるためのスクリプトを含むものとする。このスクリプトは、例えば、ウェブブラウザ上で実行されるものである。
ユーザ端末20においては、表示データを受信すると、制御部21は、数字選択画面30を表示部25に表示させる(S3)。S3においては、まだユーザが申込数字を選択する前なので、数字選択画面30は図2の状態であり、第1領域31において各数字は第1の色で表示されている。
制御部21は、操作部24からの信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S4)。ユーザが第1領域31から申込数字を選択した場合(S4;申込数字選択)、制御部21は、操作部24からの信号に基づいて、ユーザが選択した申込数字を取得する(S5)。なお、S5において取得された申込数字は、現在選択中の購入口を識別する情報とともに記憶部22に保持されるものとする。制御部21は、第1領域31において、ユーザが選択した申込数字を第2の色に変えて(S6)、第2領域32において、ユーザが選択した申込数字を第2の色で表示させる(S7)。その後、再びS4の処理に戻る。
S4において、ユーザがランダム選択ボタン31Bを選択した場合(S4;ランダム選択ボタン31B)、制御部21は、他の口の申込数字の組み合わせと異なるように、「6」からユーザが選択した申込数字の個数を引いた残り個数だけ、申込数字をランダムに選出する(S8)。なお、ユーザが申込数字を選択していない場合には、ランダム選択ボタン31Bを選択できないようにしてもよいし、ユーザが申込数字を選択していなければ6個ともランダムに選出されるようにしてもよい。先述したように、S8においては、制御部21は、既に選択が完了した購入口の申込数字とは異なる組み合わせになるように、ユーザが選択した申込数字以外の数字をランダムに選出することになる。ランダムに選出された数字は申込数字として選択されるので、現在選択中の購入口を識別する情報とともに記憶部22に保持されるものとする。制御部21は、第1領域31において、ランダムに選出した申込数字を第1の色から第3の色に変えて(S9)、第2領域32において、ランダムに選出した申込数字を第3の色で表示させる(S10)。その後、再びS4の処理に戻る。
S4において、ユーザが第2領域32を選択した場合(S4;第2領域)、制御部21は、ユーザが選択した購入口の申込数字が第1領域31に表示されるように、第1領域31の表示を切り替える(S11)。なお、ユーザが選択した購入口で申込数字がまだ選択されていない場合には、S11において、制御部21は、第1領域31の数字を全て第1の色で表示させる。一方、ユーザが選択した購入口で申込数字が選択されている場合には、S11において、制御部21は、第1領域31において、ユーザが選択した申込数字は第2の色で表示させ、ランダムに選出した申込数字は第3の色で表示させることになる。
S4において、ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択した場合(S4;ランダム選択ボタン32A)、制御部21は、他の口の申込数字の組み合わせと異なるように、6個全ての申込数字をランダムに選出する(S12)。ランダムに選出された数字は申込数字として選択されるので、現在選択中の購入口を識別する情報とともに記憶部22に保持されるものとする。なお、ここでは、ユーザが購入を完了するまでは、S12で選出した申込数字をユーザに見せないものとする。また、ここでは、ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択したことに応じて6個全ての申込数字がランダムに選出されるが、ボタン34の選択や決済処理の完了に応じて申込数字がランダムに選出されてもよい。数字式くじの抽選日時までに申込数字が選出されるようにすればよい。
S4において、ユーザがボタン34を選択した場合(S4;ボタン34)、図9に移り、制御部21は、数字選択画面30で選択された申込数字で数字式くじを購入するための購入要求を送信する(S13)。購入要求は所定のデータ形式で送信されるようにすればよい。なお、ここでは、購入要求とともに、購入口ごとに6個の申込数字・入力フォーム31C及び31Dの入力内容が送信されるものとする。
数字式くじ購入サーバ10においては、購入要求を受信すると、制御部11は、数字選択画面30で選択された申込数字で数字式くじを購入するための確認画面(図示せず)の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S14)。ユーザ端末20においては、表示データを受信すると、制御部21は、確認画面を表示部25に表示させ(S15)、操作部24から所定の操作が行われると、決済要求を送信する(S16)。決済要求は所定のデータ形式で送信されるようにすればよい。数字式くじ購入サーバ10においては、購入要求を受信すると、制御部11は、決済処理を実行して購入テーブルを更新し(S17)、本処理は終了する。
なお、S4において、ユーザがその他の操作をした場合(S4;その他)、制御部21は、ユーザの操作に対応する処理を実行する(S18)。S18においては、ユーザがリセットボタン31Aを選択した場合は、制御部21は、選択済みの申込数字をリセットする。また、ユーザが入力フォーム31Cに継続回数を入力した場合は、制御部21は、当該入力された継続回数を記憶部22に保持し、ユーザが入力フォーム31Dに購入口数を入力した場合は、制御部21は、当該入力された購入口数を記憶部22に保持する。また、ユーザがボタン33を選択した場合は、制御部21は、6口目以降の購入口を選択するための行を第2領域32に作成する。また、ユーザがボタン35を選択した場合は、制御部21は、1つ前の画面に戻る処理を実行する。
以上説明した数字式くじ購入システム1によれば、ユーザが6個の申込数字全てを選択しなくても、各購入口で互いに申込数字の組み合わせが異なるように、ランダムに申込数字が選出されるので、ユーザに手間をかけさせずに、各口で互いに申込数字の組み合わせが異なるように数字式くじを購入させることができる。
また、ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択した場合は、6個の申込数字全てを、他の口の数字の組み合わせと異なるようにランダムに選出するので、各口で互いに数字の組み合わせが異なるように数字式くじを購入する場合のユーザの手間をより効果的に軽減することができる。
また、ユーザが1個以上6個未満の申込数字を選択してランダム選択ボタン31Bを選択すると、残りの申込数字がランダムに選択されるので、ユーザが6個全てを自分で選択する手間を省きつつ、各口で互いに申込数字の組み合わせが異なるようにすることができる。このため、ユーザに手間をかけさせずに、購入したい数字を数字式くじの組み合わせに含めて購入させることができる。
また、数字選択画面30において、ユーザが選択した申込数字の表示態様と、ランダムに選択された申込数字の表示態様と、が異なるので、どの申込数字を自分で選択して、どの申込数字がランダムに選択されたものなのかを直観的に把握することができる。更に、数字選択画面30では43個の数字が昇順又は降順に並んでいるので、ユーザは、申込み数字が自分で選択したものなのかランダムで選択されたものなのかをより直観的に把握することができる。
また、数字選択画面30では、第1領域31だけでなく第2領域32でも、ユーザが選択した申込数字とランダムに選択された申込数字とが表示されるので、ユーザは、選択中の申込数字をより容易に把握することができる。即ち、第1領域31では、直観的に把握させるために申込数字以外の数字も第1の色で表示させているが、第2領域32では、申込数字だけが表示されるので、選択中の申込数字を容易に把握することができるようになる。
また、第2領域32でも、ユーザが選択した申込数字の表示態様と、ランダムに選択された申込数字の表示態様と、が異なっているので、どの申込数字を自分で選択して、どの申込数字がランダムに選択されたものなのかを直観的に把握することができる。
また、第2領域32でユーザが選択した行に応じて、各購入口の申込数字を示すように第1領域31の表示が切り替わるので、ユーザは、各購入口の申込数字を把握しやすくなる。このため、数字選択画面30で複数口を購入する場合の申込数字をどのようにするかを検討しやすくなる。
[5.変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
図10は、変形例の機能ブロック図である。図10に示すように、変形例では、主に、判定部45、可否通知部46、個数取得部47、購入操作受付部48、数字登録部49、選択操作受付部50、データ登録部51、購入口数取得部52、比較部53、比較結果通知部54、及び特定部55について説明する。
(1)例えば、ユーザが選択済みの申込数字の組み合わせや購入口数によっては、ランダム選出部42が、他の口の申込数字の組み合わせと異なるように申込数字を選択することができないことがある。例えば、ユーザが「1」、「10」、「20」、「30」、「40」の5個の申込数字を選択した状態でランダム選択ボタン31Bを選択した場合、既にこのユーザがこれら5つの申込数字を含む全ての組み合わせを選択済みであれば、ランダム選出部42が残り1個の申込数字をランダムに選択しても、必ず、他の何れかの口の申込数字の組み合わせと同じになってしまう。このような場合に、ユーザに通知をするようにしてもよい。
変形例(1)の数字式くじ購入システム1は、判定部45及び可否通知部46を含む。ここでは、判定部45及び可否通知部46がユーザ端末20で実現される場合を説明する。判定部45及び可否通知部46は、制御部21を主として実現される。
判定部45は、少なくとも1口の数字の組み合わせと他の口の数字の組み合わせとが異なるようにランダム選出部42が数字を選出することが可能かを判定する。判定部45は、データ記憶部40に記憶された選択済みデータに基づいて判定処理を実行する。
例えば、ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択した場合、判定部45は、6個の申込数字の全通りの組み合わせを特定する。この組み合わせは予めデータ記憶部40に記憶されていてもよいし、予め定められたアルゴリズムに基づいて特定してもよい。このアルゴリズムは、N個(Nは2以上の整数)の数字の中からM個(Mは自然数)を抜き出すときの数字の組み合わせパターン(総当たりパターン)を特定するものである。判定部45は、選択済みデータを参照して、上記特定した全通りの組み合わせが既に選択済みであるか否かを判定する。まだ選択されていない申込数字の組み合わせが存在する場合には、判定部45は、数字を選出することが可能であると判定し、全通りの組み合わせが既に選択済みである場合には、判定部45は、数字を選択することが不可能であると判定することになる。
また例えば、ユーザがランダム選択ボタン31Bを選択した場合、判定部45は、選択済みデータを参照して、ユーザが選択した申込数字を含む6個の数字の全通りの組み合わせを特定する。この組み合わせは、上記と同様のアルゴリズムに基づいて特定すればよい。判定部45は、選択済みデータを参照して、上記特定した全通りの組み合わせが既に選択済みであるか否かを判定することになる。
可否通知部46は、判定部45により可能ではないと判定された場合、ユーザに通知を行う。通知は所定の形式で行われるようにすればよく、例えば、比較結果通知部54は、表示部25に所定の画像を表示させたり、所定の音声を出力したりすることで行われるようにすればよい。所定の画像は、例えば、他の購入口の申込数字の組み合わせとは異なるように申込数字を選択することができない旨のメッセージであり、所定の音声は、その旨を示す音声であればよい。比較結果通知部54は、ユーザが購入操作を行う前に通知をする。
変形例(1)によれば、他の購入口の申込数字と異なるように申込数字を選択できないときに、その旨をユーザに通知することができる。
(2)また例えば、6個の申込数字の全てを異ならせたいユーザもいれば、6個の申込数字のうちの2個は同じであってもよいと思うユーザもいる。このため、6個の申込数字のうち、他の購入口と申込数字を異ならせる個数をユーザに指定させるようにしてもよい。
変形例(2)の数字式くじ購入システム1は、個数取得部47を含む。ここでは、個数取得部47がユーザ端末20で実現される場合を説明する。個数取得部47は、制御部21を主として実現される。個数取得部47は、ユーザの操作に基づいて、複数個の数字のうち、各口で互いに数字を異ならせる個数を取得する。例えば、ユーザがランダム選択ボタン31B又は32Aを選択した場合に、表示制御部43は、所定のウィンドウ(図示せず)を数字選択画面30に表示させる。このウィンドウは、個数を入力するための入力フォームを含んでいる。入力フォームに他の購入口と申込数字を異ならせる個数を入力させる場合には、個数取得部47は、入力フォームに入力された個数をそのまま取得する。逆に、入力フォームに他の購入口と申込数字が同じであってもよい個数を入力させる場合には、個数取得部47は、申込数字の総個数(ここでは6個)から入力フォームに入力された個数を引いた個数を取得する。
ランダム選出部42は、個数取得部47により取得された個数以上の数字が少なくとも1口と他の口とで異なるように申込数字を選出する。例えば、ランダム選出部42は、ランダムに選出した申込数字と、選択済みの申込数字と、を比較して一致する数字の個数を特定する。ランダム選出部42は、一致する数字の個数がユーザにより指定された個数よりも多ければ、数字をランダムに選択しなおす。一方、ランダム選出部42は、一致する数字の個数がユーザにより指定された個数以下であれば、選出した数字を申込数字として確定する。数字をランダムに選出する方法自体は、実施形態と同様である。
変形例(2)によれば、ユーザの好みに応じた個数だけ各口で申込数字が異なるように申込数字を選出することができる。
(3)また例えば、実施形態では、ユーザが1個以上かつ6個未満の申込数字を選択した状態でランダム選択ボタン31Bを選択すると、残りの申込数字がランダムに選択される場合を説明したが、ユーザがランダム選択ボタン31Bを選択することなく、例えば、数字式くじを購入するためのボタン34を選択したことに応じて、残りの申込数字がランダムに選択されて、そのまま数字式くじを購入できるようにしてもよい。
変形例(3)の数字式くじ購入システム1は、購入操作受付部48を含む。ここでは、購入操作受付部48がユーザ端末20で実現される場合を説明する。購入操作受付部48は、制御部21を主として実現される。購入操作受付部48は、ユーザにより申込数字が選択された後に行われる、数字式くじの購入操作を受け付ける。購入操作は、予め定められた操作であればよく、ここでは、ボタン34を選択することである。
ランダム選出部42は、購入操作受付部48が受け付けた購入操作に応じてランダムに数字を選出する。例えば、ランダム選出部42は、ユーザが1個以上かつ6個未満の申込数字を選択した状態でボタン34を選択したことに応じて、残りの個数の数字をランダムに選出して申込数字として選択する。即ち、ランダム選出部42は、ランダム選択ボタン31Bを選択する操作を要することなく、残りの数字をランダムに選出する。このため、例えば、数字選択画面30が図3に示す状態(ユーザが4個の申込数字を選択した状態)でユーザがボタン34を選択すると、ランダム選出部42は、残り2個の数字をランダムに選出して申込数字として選択することになる。数字をランダムに選出する方法は、実施形態で説明した方法と同様であってよい。
なお、ランダム選出部42は、数字式くじの決済処理が完了した後に申込数字を選出してもよい。また、変形例(3)では、数字式くじの決済処理が完了する前にランダム選出部42が申込数字を選出したとしても、表示制御部43は、ランダム選出部42が選出した申込数字を表示部25に表示しなくてもよい。即ち、ランダム選出部42が選出した申込数字をユーザが知らない状態で、数字式くじの決済処理が完了してもよい。更に、表示制御部43は、数字式くじの決済処理が完了した後に、ランダム選出部42が選出した申込数字を表示部25に表示するようにしてもよい。
購入処理実行部44は、購入操作受付部48が受け付けた購入操作に応じて処理を実行する。例えば、購入処理実行部44は、ユーザが選択した申込数字と、ユーザがボタン34を選択したことに応じてランダム選出部42がランダムに選出した申込数字と、で数字式くじを購入するための処理を、ランダム選択ボタン31Bを選択する操作を要することなく実行することになる。この処理の内容自体は、実施形態で説明したものと同様である。
変形例(3)によれば、ユーザが行った購入操作に応じて申込数字がランダムに選択されて、数字式くじを購入するための処理が実行されるので、数字式くじを購入するために必要な操作の数を減らすことができる。
(4)また例えば、ユーザが1個以上の申込数字を予め数字式くじ購入サーバ10に登録しておき、数字選択画面30のボタン36を選択することで、当該登録した申込数字を呼び出すことができるようにしてもよい。その場合に、ユーザが申込数字を呼び出したことに応じて、ランダム選択ボタン31Bを選択しなくても、残りの申込数字が自動的にランダムに選択されるようにしてもよい。
変形例(4)の数字式くじ購入システム1は、数字登録部49及び選択操作受付部50を含む。ここでは、数字登録部49が数字式くじ購入サーバ10により実現され、選択操作受付部50がユーザ端末20により実現される場合を説明する。
数字登録部49は、制御部11を主として実現される。数字登録部49は、ユーザにより選択された申込数字をデータ記憶部40に登録する。数字登録部49は、複数通りの申込数字をデータ記憶部40に登録可能となっている。例えば、ユーザが所定の操作を行うと、表示制御部43は、ユーザが申込数字を登録するための数字登録画面60を表示部25に表示させる。
図11は、数字登録画面60の一例を示す図である。図11に示すように、ユーザが既に申込数字を登録していれば、数字登録画面60には、ユーザが登録した申込数字が表示される。図11の例では、ユーザが2通りの申込数字を登録済みであり、1通り目は、「22」と「28」の2個が申込数字として登録されており、2通り目は、「4」、「6」、「15」の3個が申込数字として登録されている。なお、ユーザがまだ申込数字を登録していなければ、数字登録画面60には申込数字は表示されない。
ユーザがボタン61を選択すると、登録済みの申込数字の編集をしたり、新規に申込数字の登録をしたりすることができる。例えば、ユーザがボタン61を選択すると、表示制御部43は、1〜43までの数字を選択するウィンドウ(図示せず)を表示部25に表示させる。数字登録部49は、当該ウィンドウにおいてユーザが選択した1個以上の申込数字をデータ記憶部40に登録することになる。例えば、数字登録部49は、データ記憶部40のユーザテーブルに、ユーザが選択した1個以上の申込数字を、当該ユーザのユーザIDが格納されたレコードに格納するようにしてよい。ユーザが数字登録画面60から1通り以上の申込数字を登録すると、この申込数字を数字選択画面30から呼び出すことができるようになる。
選択操作受付部50は、制御部21を主として実現される。選択操作受付部50は、データ記憶部40に登録された複数通りの申込数字の中から、ユーザによる選択操作を受け付ける。選択操作は、予め定められた操作であればよく、例えば、表示部25に表示された複数通りの申込数字の中の1通り以上を選択する操作である。ここでは、数字選択画面30においてユーザがボタン36を選択すると、表示制御部43は、データ記憶部40に登録された申込数字を参照して、ユーザが登録した申込数字を選択するためのウィンドウを表示部25に表示させる。
図12は、数字選択画面30にウィンドウが表示される様子を示す図である。図12に示すように、ウィンドウ39には、ユーザが登録した複数通りの申込数字の一覧が表示され、ユーザが登録した申込数字を選択するための入力フォーム39Aが表示される。例えば、入力フォーム39Aにチェックを入れる操作が選択操作に相当する。ユーザが入力フォーム39Aにチェックを入れた状態でボタン39Bを選択するとウィンドウ39が閉じて、ランダム選出部42は、選択操作受付部50が受け付けた選択操作に応じて、ランダムに数字を選出する。即ち、ランダム選出部42は、ランダム選択ボタン31Bが選択されなくても、ランダムに数字を選出して申込数字として選択することになる。
ユーザが複数の入力フォーム39Aにチェックを入れた状態でボタン39Bを選択した場合は、複数口の申込数字が選択されることになる。例えば、図12の状態において、1通り目の申込数字(「22」、「28」)に基づいて1口目の申込数字が選択され、2通り目の申込数字(「4」、「6」、「15」)に基づいて2口目の申込数字が選択されるようにしてよい。なお、ボタン39Cを選択すると、登録した申込数字を選択することなくウィンドウ39が閉じる。
図13は、ユーザが登録した申込数字を選択した場合の数字選択画面30を示す図である。図13では、図12のウィンドウ39において、ユーザが登録した1通り目の申込数字(「22」、「28」)の入力フォーム39Aにチェックを入れた状態で、ボタン39Bを選択した場合の数字選択画面30を示している。図13に示すように、第1領域31において、ユーザが登録した「22」、「28」が第2の色で表示され、ランダム選出部42が選出した「3」、「9」、「35」、「43」が第3の色で表示されている。なお、ランダム選出部42が申込数字をランダムに選出する処理自体は、実施形態で説明した処理と同様である。
変形例(4)によれば、ユーザが登録した申込数字を利用して数字式くじを購入することができるので、数字式くじを購入するたびに同じ申込数字を選択する手間を省くことができる。更に、登録した申込数字を選択したことに応じて残りの申込数字がランダムに選択されるので、数字式くじを購入するために必要な操作の数を減らすことができる。
(5)また例えば、数字式くじが繰り返し開催される場合、ユーザが毎回数字選択画面30から申込数字を選択して購入の申し込みをするのではなく、各回の数字式くじを自動的に購入する自動購入機能に本発明に係る処理を適用してもよい。ユーザは、自動購入機能を利用すると、予め数字式くじ購入サーバ10に登録した購入条件に基づいて自動的に数字式くじを購入することができる。ユーザが自動購入機能を利用する場合、1個以上かつ6個未満の申込数字を予め登録しておき、各回の抽選日が近づいた場合等に残りの申込数字がランダムに選出され、数字式くじの決済処理が自動的に実行されることになる。
変形例(5)の数字式くじ購入システム1は、データ登録部51を含む。ここでは、データ登録部51が数字式くじ購入サーバ10により実現される場合を説明する。データ登録部51は、自動購入機能の購入条件に関する条件データをデータ記憶部40に登録する。ここでは、データ登録部51は、ユーザにより選択された数字と、ランダム選出部42が数字を選出すべき個数分の所定文字列と、を含む条件データをデータ記憶部40に登録する。所定文字列は、ランダムに申込数字を選択することを識別するための文字列であればよく、例えば、「<Random>」のような文字列である。例えば、ユーザが所定の操作をすると、表示制御部43は、条件データを登録するためのデータ登録画面を表示部25に表示させる。
図14は、データ登録画面の一例を示す図である。図14に示すように、データ登録画面70は、数字選択画面30と同様の画面レイアウトであってよく、第1領域71や第2領域72は、それぞれ数字選択画面30の第1領域31や第2領域32と同様である。ユーザは、第1領域71から自動購入する申込数字を選択する。ユーザは、第1領域71から6個全ての申込数字を選択してもよいが、ここでは、1個以上かつ6個未満の申込数字を選択するものとする。図14では、ユーザが「4」、「7」、「27」、「34」の4個を申込数字として選択し、ランダム選択ボタン71Bを選択した場合を示している。
図14に示すように、第1領域71では、ユーザが自動購入用の申込数字として選択した「4」、「7」、「27」、「34」が第2の色で表示され、第2領域72でも、これら4個の申込数字が第2の色で表示される。ランダムに選出される残り2個の申込数字は、自動購入時に選出されるので、データ登録画面70では数字選択画面30とは異なり、残り2個の申込数字は表示されない。その代わりに、第2領域72の「A」の行に示すように、残り2個がランダムに選出されることを示す画像(図14では、人の顔で示す)が表示される。
なお、データ登録画面70でも、1口だけでなく2口以上の購入条件を指定することができるようになっている。2口目の条件を指定する場合は、ユーザは第2領域72の「B」の行を選択して第1領域71から申込数字を選択することになる。ユーザがボタン74を選択すると、データ登録部51は、データ登録画面70の入力内容に基づいて自動購入の条件を数字式くじ購入サーバ10に登録する。また、変形例(4)で説明したように、ユーザが申込数字を登録している場合には、データ登録画面70のボタン76から当該登録された申込数字を呼び出して自動購入の購入条件として設定できるようにしてもよい。
図15は、条件データのデータ格納例である。図15に示すように、所定のデータ長からなり、ユーザID、6個の申込数字を格納するデータ領域、及び購入口数を含む。6個のデータ領域は、ユーザが6個とも申込数字を選択すれば、これら6個の申込数字が格納される。一方、ユーザが1個以上6個未満の申込数字を選択すれば、6個のデータ領域のうち、ユーザが申込数字を選択した個数は当該申込数字が格納され、残りのデータ領域には、ランダムに申込数字を選出することを示す「<Random>」の文字列が格納される。購入口数は、入力フォーム71Cに入力された口数である。なお、6個の申込数字全てをランダムに選択して自動購入する場合には、6個分の「<Random>」の文字列が格納されるようにすればよい。
ランダム選出部42は、所定のタイミングが到来した場合に、条件データに基づいてランダムに数字を選出する。所定のタイミングは、予め定められた日時であり、例えば、数字式くじの抽選日の所定時間だけ前の時点である。ランダム選出部42は、現在日時が所定のタイミングになったか否かを判定する。ランダム選出部42は、所定のタイミングになったと判定した場合、条件データを参照して所定文字列が格納されているか否かを判定する。所定文字列が格納されていれば、ランダム選出部42は、その個数だけ、条件データに格納された申込数字以外の数字をランダムに選出することになる。その後、購入処理実行部44により数字式くじを購入するための処理が実行される点は、実施形態と同様である。
変形例(5)によれば、ユーザが6個全ての申込数字を選択しなくても、購入したい申込数字を含む組み合わせで数字式くじを自動的に購入することができるようになるので、自動購入機能を利用する場合のユーザの操作負担を軽減することができる。更に、ランダムに選択すべき申込数字の個数だけ所定文字列を条件データに含めることで、ランダムに選択すべき申込数字の個数を確実に特定することが可能になる。
(6)また例えば、数字式くじによっては、ユーザが購入する口数次第では当選金の期待値が下がる可能性がある。例えば、1等〜5等の各々の当選金額が固定値である場合には購入口数が多くなるほど当選金が多くなる可能性があるが、各等が当選した人で分け合う当選金の総額が決まっているような場合には、ユーザが5つの申込数字を選択して残り1つをランダムに選択した数字式くじを1口で購入しても複数口で購入しても、1等や2等の当選金額が変わらないことがある。このような場合に、ユーザが複数口を購入すると当選金の期待値が下がるため、ユーザに通知をするようにしてもよい。
変形例(6)の数字式くじ購入システム1は、購入口数取得部52、比較部53、及び比較結果通知部54を含む。ここでは、これら各機能が数字式くじ購入サーバ10で実現される場合を説明する。このため、これら各機能は、制御部11を主として実現される。購入口数取得部52は、ユーザにより指定された数字式くじの購入口数を取得する。例えば、購入口数取得部52は、操作部24からの信号に基づいて、購入口数を取得する。購入口数は、入力フォーム31D等から指定されるようにすればよい。
比較部53は、ユーザにより選択された数字と、ランダム選出部42により選出された数字と、の組み合わせで、数字式くじを1口購入する場合の当選金に関する第1期待値とユーザにより指定された口数だけ購入する場合の当選金に関する第2期待値とを比較する。期待値は、所定のアルゴリズムによって計算されるようにすればよく、例えば、当選確率に当選金額を乗算したものである。当選金額は、過去の統計から算出されるようにしてもよいし、予め1等から5等の各々に対して期待値計算用の当選金額が定められているようにしてもよい。例えば、1等に割り当てられた当選金の総額X円とすると、総額X円を1等の当選者の数で割った金額が1等の当選金となる。このため、あるユーザがある申込数字の組み合わせを1口申し込んだとしても10口申し込んだとしても1等に当選したときに受け取る当選金の総額が変わらない。このような場合、10口購入した場合には、1口だけ購入した場合よりも1口当たりの期待値は下がるので、比較部53は、このような場合に、第1期待値よりも第2期待値の方が低いと判定する。
比較結果通知部54は、第1期待値よりも第2期待値の方が低い場合に、ユーザに通知を行う。通知は所定の形式で行われるようにすればよく、例えば、比較結果通知部54は、表示部25に所定の画像を表示させたり、所定の音声を出力したりすることで行われるようにすればよい。比較結果通知部54は、ユーザが購入操作を行う前に通知をするようにすればよい。
変形例(6)によれば、当選の期待値が下がってしまうような購入内容の場合にユーザに通知をすることができる。
(7)また例えば、実施形態では、ユーザが1種類の数字式くじを購入する場面を例に挙げて説明したが、複数種類の数字式くじを一括して購入する場合に、本発明に係る処理を適用するようにしてもよい。例えば、6個の申込数字を選択する数字式くじAだけではなく、7個の申込数字を選択する数字式くじBや5個の申込数字を選択する数字式くじCを一括して購入できるようにしてもよい。この場合、ユーザが4個の申込数字を選択すると、数字式くじAは2個の申込数字がランダムに選択され、数字式くじBは3個の申込数字がランダムに選択され、数字式くじCは1個の申込数字がランダムに選択され、これら3つの数字式くじA〜Cを一括して購入することができるようになる。
変形例(7)の数字式くじ購入システム1は、特定部55を含む。ここでは、特定部55は、ユーザ端末20により実現される場合を説明する。特定部55は、制御部21を主として実現される。特定部55は、複数種類の数字式くじの中からユーザにより選択された購入対象の数字式くじを特定する。例えば、ユーザが所定の操作を行うと、表示制御部43は、購入対象の数字式くじを選択するための数字式くじ選択画面を表示部25に表示させる。
図16は、数字式くじ選択画面の一例を示す図である。図16に示すように、数字式くじ選択画面80では、ユーザが登録した申込数字ごとに、どの数字式くじを購入するかを選択可能になっている。図16に示す「ゲーム7」は、例えば、1〜37の数字の中から7個の申込数字を選択する数字式くじである。「ゲーム6」は、上記実施形態や変形例で説明した数字式くじである。「ミニゲーム」は、例えば、1〜31の数字の中から5個の申込数字を選択するものである。このように、数字式くじごとに選択可能な数字が異なってもよいし、選択すべき申込数字の数が異なってもよい。
図16の例では、ユーザが登録した1通り目の申込数字である3個の「1」、「10」、「20」は、上記の何れの数字式くじでも選択可能であり、上記の何れの数字式くじにおける申込数字の個数以下である。このため、1通り目の申込数字は、上記3つのどの数字式くじでも購入可能なので、3つとも入力フォーム81を選択可能になっている。一方、ユーザが登録した2通り目の申込数字である5個の「1」、「2」、「10」、「20」、「40」は、「ゲーム7」と「ミニゲーム」では選択できない「40」が含まれているので、「ゲーム6」の入力フォーム81のみが選択可能になっている。また、ユーザが登録した3通り目の申込数字である7個の「1」、「2」、「3」、「5」、「8」、「13」、「21」は、「ゲーム6」と「ミニゲーム」の申込数字の個数よりも多いので、「ゲーム7」の入力フォーム81のみが選択可能になっている。
例えば、複数の数字式くじごとに選択可能な数字とその個数を示すデータがデータ記憶部40に記憶されており、表示制御部43は、ユーザが登録した申込数字及びその個数を各数字式くじで選択可能か否かを判定する。表示制御部43は、選択可能でないと判定された数字式くじについては、ユーザが購入対象として選択できないように、入力フォーム81を選択できないように制限している。
ランダム選出部42は、ユーザにより複数種類の数字式くじが購入対象として選択された場合、購入対象として選択された数字式くじごとに数字を選出する。ランダム選出部42は、購入対象の数字式くじごとに、当該数字式くじで選択すべき数字の個数と、ユーザが選択した申込数字の個数と、の差だけ申込数字をランダムに選択する。ランダム選出部42は、各数字式くじについて、他の数字式くじの申込数字と同じにならないようにランダムに申込数字を選択してもよいし、他の数字式くじの申込数字と同じになることを許容するようにしてもよい。
購入処理実行部44は、ユーザにより複数種類の数字式くじが購入対象として選択された場合、当該複数種類の数字式くじを一括して購入するための処理を実行する。購入処理実行部44は、購入対象の数字式くじの各々について、当該数字式くじを購入するための処理を実行する。この処理自体は、実施形態で説明したものと同じである。
変形例(7)によれば、ユーザが複数種類の数字式くじを購入する場合の手間を軽減することができる。更に、各数字式くじで選択可能な数字やその個数が異なる場合であっても、その数字式くじに応じた申込数字をランダムに選択することができる。
(8)また例えば、1〜43の数字の中から互いに異なる6個を選択する数字式くじを例に挙げたが、他の数字式くじについても、本発明に係る処理を適用可能である。例えば、数字式くじは、複数個の桁からなる数字の各桁の数字を選ぶものであってもよい。桁数は、任意であってよく、例えば、4桁であってよい。ユーザは、4桁の各桁を0〜9の中から申込数字を選択することになる。この数字式くじでは、運営者により所定の4桁の本数字が当選番号として選出され、ユーザの申込数字と一致していた桁数に応じて等数が決まる。
変形例(8)のような数字くじでは、ランダム選出部42は、各購入口同士で同じ4桁の数字にならないように、少なくとも1桁以上の数字をランダムに選出する。例えば、ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択した場合、ランダム選出部42は、既に選択済みの他の購入口の4桁の申込数字とは異なるように、4桁の数字を選出して申込数字として選択する。また例えば、ユーザが1桁以上の数字を選択した後にランダム選択ボタン31Bを選択した場合、ランダム選出部42は、既に選択済みの他の購入口の4桁の申込数字とは異なるように、残りの桁数分だけ数字を選出して申込数字として選択する。即ち、数字取得部41は、ユーザにより選択された1桁以上4桁未満の申込数字を取得することになる。ランダム選出部42は、数字式くじで選択すべき総桁数からユーザにより選択された桁数を引いた桁数だけ、0〜9の中からランダムに選出して申込数字として選択することになる。購入処理実行部44の処理は、実施系形態と同様であり、ユーザにより選択された申込数字と、ランダム選出部42により選出された申込数字と、からなる4桁の数字で数字式くじを購入するための処理を実行すればよい。なお、変形例(8)の数字式くじでは、各桁の数字が同じ(例えば、「1000」や「1111」)であってもよいので、ランダム選出部42は、ユーザにより選択された申込数字以外の数字を選出する必要はない。
(9)また例えば、変形例(1)〜(8)の2つ以上を組み合わせるようにしてもよい。
また例えば、実施形態のようにユーザが互いに異なる数字を複数個選択する形式の数字式くじは、複数の数字グループから構成されているものであってもよい。例えば、1〜50の中から5個を選択する第1数字グループと、1〜9の中から2個を選択する第2数字グループと、からなる数字式くじであってもよい。例えば、ユーザがランダム選択ボタン32Aを選択した場合には、ランダム選出部42は、第1数字グループと第2数字グループの各々の申込数字を、他の購入口の申込数字とは異なるように選出することになる。また例えば、ユーザが第1数字グループの2個の申込数字を選択してランダム選択ボタン31Bを選択した場合には、ランダム選出部42は、第1数字グループの残りの4個と第2数字グループの2個とをランダムに選出するようにすればよい。この場合、第1数字グループで選択される申込数字と、第2数字グループで選択される申込数字と、が同じものであってもよいが各数字グループの中で同じ申込数字が選択されないようにすればよい。更に、このような数字グループは、3つ以上であってもよいし、各数字グループで選択可能な数字やその個数は任意であってよく、上記の例に限られない。複数個の数字の組み合わせに応じて当選者が決まる数字式くじであればよい。
また例えば、数字選択画面30のレイアウトは上記説明した例に限られない。数字選択画面30では、数字が昇順または降順に並んでおり、ユーザが選択した数字の表示態様と、ランダムに選択された数字の表示態様と、が異なっていればよい。例えば、数字選択画面30のボタン38を選択すると、図3〜図5のように円で囲われた数字が並ぶ数字選択画面30ではなく、マークシート形式で数字が並ぶ数字選択画面30が表示部25に表示されるようにしてもよい。この場合、表示制御部43は、ユーザにより選択された申込数字を塗りつぶす色と、ランダム選出部42により選出された申込数字を塗りつぶす色と、を異ならせるようにしてもよい。なお、マークシート形式の数字選択画面30が表示された状態でユーザがボタン37を選択すると図3〜図5の形式に戻るようにしてもよい。
また例えば、数字式くじ購入サーバ10で実現されるものとして説明した機能がユーザ端末20で実現されるようにしてもよいし、ユーザ端末20で実現されるものとして説明した機能が数字式くじ購入サーバ10で実現されるようにしてもよい。数字式くじ購入サーバ10で各機能が実現される場合には、データ記憶部40以外の各機能は制御部11を主として実現されるようにすればよい。一方、ユーザ端末20で各機能が実現される場合には、データ記憶部40は記憶部22を主として実現され、他の各機能は、制御部21を主として実現されるようにすればよい。この場合、ユーザ端末20の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって各機能を実現するようにしてもよいし、数字式くじ購入サーバ10から受信したスクリプトを実行することによって各機能を実現するようにしてもよい。また例えば、数字式くじ購入サーバ10とユーザ端末20とで機能が分担される場合を説明したが、各機能が数字式くじ購入サーバ10だけで実現されてもよいし、ユーザ端末20だけで実現されてもよい。