JP2022044317A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの利便性を向上する画像形成システムを提供する。【解決手段】親機12xと子機12yとを含む複数の画像形成装置が通信可能に接続されたシステムであって、親機は、情報処理装置14から受信した印刷データに第2外部装置への送信指示が含まれているとき、印刷データに第2外部装置の宛先情報を付加して子機に送信する。子機は、受信した印刷データに基づいて記録媒体に画像を形成すると共に、印刷データに付加されている宛先情報を利用して第2外部装置に印刷画像データを送信する。【選択図】図4
Description
この発明は画像形成システムに関し、特にたとえば、複数の画像形成装置が通信可能に接続された画像形成システムに関する。
従来の画像形成システムの一例が特許文献1に開示される。特許文献1の画像形成システムは、ユーザからの印刷指示を受け付ける印刷指示装置(第1外部装置)と、印刷指示に基づく文書データを一旦格納することが可能な文書格納装置(第1画像形成装置)と、文書データに基づいて文書を印刷することが可能な少なくとも1つの画像形成装置(第2画像形成装置)とを備える。印刷指示装置は、文書格納装置への一時保存を伴う印刷指示に関する印刷指示操作がユーザによって行われる際に、画像形成装置の印刷可否に関する状態情報を取得し、状態情報に基づいて画像形成装置の印刷可否に関する状態をクライアントプリンタに表示する。
ユーザによる入力操作に基づいて第1外部装置から第1画像形成装置に送信されて保存された印刷データを用いて、第2画像形成装置で印刷動作を実行することと一括して、印刷以外の他の機能を実行できる(つまり、印刷機能と他の機能とを同時に指定できる)とユーザは便利である。しかしながら、特許文献1の技術では、このような使用態様は想定されておらず、さらなる利便性の向上が求められる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成システムを提供することである。
この発明の他の目的は、ユーザの利便性を向上できる、画像形成システムを提供することである。
第1の発明は、第1画像形成装置と第2画像形成装置とを含む複数の画像形成装置が通信可能に接続された画像形成システムであって、第1画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する第1画像形成部、第1外部装置から送信された印刷データを受信可能な第1通信部、第1通信部で受信した印刷データおよび第2外部装置の宛先情報を記憶する記憶部、印刷データに第2外部装置への送信指示が含まれているかどうかを判断する第1送信判断部、および第1通信部の動作を制御する第1通信制御部を備える。この第1通信制御部は、第2画像形成装置からの要求に応じて印刷データを第2画像形成装置に送信すると共に、当該印刷データに第2外部装置への送信指示が含まれているときは、当該印刷データに第2外部装置の宛先情報を付加して第2画像形成装置に送信するよう第1通信部を制御する。また、第2画像形成装置は、第1画像形成装置から送信された印刷データを受信可能な第2通信部、第2通信部で受信した印刷データに基づいて記録媒体に画像を形成する第2画像形成部、印刷データに第2外部装置への送信指示が含まれているかどうかを判断する第2送信判断部、および第2通信部の動作を制御する第2通信制御部を備える。この第2通信制御部は、印刷データに第2外部装置への送信指示が含まれているとき、当該印刷データに付加されている宛先情報を利用して、当該第2外部装置に当該印刷データに基づく印刷画像データを送信するよう第2通信部を制御する。
第1の発明では、第1画像形成装置(親機)は、第1外部装置(情報処理装置)から受信した印刷データに第2外部装置への送信指示が含まれているとき、印刷データに第2外部装置のメールアドレス等の宛先情報を付加して第2画像形成装置に送信する。第2画像形成装置(子機)は、受信した印刷データに基づいて記録媒体に画像を形成すると共に、印刷データに付加されている宛先情報を利用して第2外部装置に印刷画像データを送信する。
第1の発明によれば、ユーザによる入力操作に基づいて第1外部装置から第1画像形成装置に送信されて保存された印刷データを用いて、第2画像形成装置で印刷動作を実行することと一括して、所望の第2外部装置に印刷画像データを送信することができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、第2画像形成装置の第2通信制御部は、第2外部装置に印刷画像データを送信したとき、第1画像形成装置に送信結果情報を送信するよう第2通信部を制御する。また、第1画像形成装置の記憶部は、第2画像形成装置から送信された送信結果情報を記憶する。
この発明によれば、ユーザによる入力操作に基づいて第1外部装置から第1画像形成装置に送信されて保存された印刷データを用いて、第2画像形成装置で印刷動作を実行することと一括して、所望の第2外部装置に印刷画像データを送信することができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の第1実施例である画像形成システム10は、複数の画像形成装置12および情報処理装置14を含む。複数の画像形成装置12および情報処理装置14のそれぞれは、インターネットまたはLANのようなネットワーク16を介して、互いに通信可能に接続される。
図1を参照して、この発明の第1実施例である画像形成システム10は、複数の画像形成装置12および情報処理装置14を含む。複数の画像形成装置12および情報処理装置14のそれぞれは、インターネットまたはLANのようなネットワーク16を介して、互いに通信可能に接続される。
なお、図1では1台の情報処理装置14を示しているが、情報処理装置14は2台以上であってもよい。つまり、画像形成システム10には、1または複数の情報処理装置14が接続される。また、図示は省略するが、複数の画像形成装置12のそれぞれは、PSTN(Public Switched Telephone Networks;公衆交換電話網)およびIP網などのファクシミリ用の通信回線網(FAX通信回線網)にも接続される。
情報処理装置14は、画像形成システム10のユーザが使用するスマートフォン、デスクトップPC、ノートPCおよびタブレットPCなどの汎用のコンピュータ(ユーザ端末)である。
図2は、情報処理装置14の電気的な構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、情報処理装置14は、CPU22を含む。CPU22には、バス20を介して、RAM24、補助記憶部26、入力制御回路28、表示制御回路30および通信回路32が接続される。また、入力制御回路28には入力装置34が接続され、表示制御回路30にはディスプレイ36が接続される。
CPU22は、情報処理装置14の全体的な制御を司る。RAM24は、CPU22のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。補助記憶部26は、たとえばHDDであり、CPU22が情報処理装置14の各コンポーネントの動作を制御するための制御プログラムおよび各種データなどを記憶する。ただし、補助記憶部26としては、HDDに代えて、またはHDDとともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。
入力装置34は、ユーザによる入力操作(ユーザ操作)を受け付けるための装置であり、タッチパネル、キーボードおよびコンピュータマウス等を含む。タッチパネルとしては、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式および赤外線方式などの任意の方式のものを用いることができる。また、タッチパネルは、ディスプレイ36の表示面上に設けられても良いし、ディスプレイ36とは別に設けられてもよい。ただし、タッチパネルがディスプレイ36と一体的に形成されたタッチディスプレイが設けられてもよい。ディスプレイ36としては、LCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
入力制御回路28は、入力装置34への入力操作に応じた操作信号ないし操作データをCPU22に出力する。たとえば、入力制御回路28は、入力装置34に含まれるタッチパネルに必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネルのタッチ有効範囲内でタッチ操作が行われると、そのタッチ操作の位置を示すタッチ座標データをCPU22に出力する。また、入力制御回路28は、入力装置34に含まれる操作ボタンまたはハードウェアキーの操作に応じた操作信号ないし操作データをCPU22に出力する。
表示制御回路30は、GPUおよびVRAMなどを含む。GPUは、CPU22の指示の下、RAM24に記憶された画像生成データ304a(図9参照)を用いて、各種の画面を表示するための画面データをVRAMに生成し、生成した画面データをディスプレイ36に出力する。たとえば、ディスプレイ36には、各種操作画面等が表示される。
通信回路32は、LANおよびインターネットのようなネットワークに接続するための通信回路である。この通信回路32は、有線通信回路または無線通信回路であり、CPU22からの指示に従って、TCP/IPなどのプロトコルを利用して、ネットワークを介して、他の情報処理装置14および画像形成装置12などの外部のコンピュータと通信する。ただし、通信回路32は、近距離無線などによって、ネットワーク16を介さずに、他の情報処理装置14または画像形成装置12と直接通信することも可能である。
図1に戻って、画像形成装置12は、複写機能、プリント機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを備えるMFP(Multifunction Peripheral)である。ただし、画像形成装置12は、少なくともプリント機能を備えていればよく、たとえば印刷装置(プリンタ)であってもよい。また、画像形成装置12は、多色の画像を形成するカラー機であってもよいし、単色の画像を形成するモノクロ機であってもよい。
図3は、画像形成装置12の電気的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置12は、CPU52を含む。CPU52には、バス50を介して、RAM54、補助記憶部56、画像読取部60、画像形成部62、入力制御回路64、表示制御回路66、通信回路68およびFAX通信部74が接続される。また、入力制御回路64には入力装置70が接続され、表示制御回路66にはディスプレイ72が接続される。
CPU52は、画像形成装置12の全体的な制御を司る。RAM54は、CPU52のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。補助記憶部56は、たとえばHDDであり、CPU52が画像形成装置12の各コンポーネントの動作を制御するための制御プログラムおよび各種データなどを記憶する。ただし、補助記憶部56としては、HDDに代えて、またはHDDとともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。
画像読取部60は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取部60は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度および色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成される。
画像形成部(印刷装置)62は、感光体、帯電器、露光装置、現像装置、転写装置および定着装置などを備える汎用のレーザプリンタであり、印刷画像データに対応する画像を用紙などの記録媒体に印刷する。ただし、画像形成部62は、レーザプリンタに代えて、インクジェットプリンタで構成されてもよい。
FAX通信部74は、ファクシミリモデム、網制御部(NCU)および符号化復号部を含む。ファクシミリモデムは、ファクシミリ通信の規格に基づいて、符号化された画像データをFAX通信回線網での伝達に適した形式のアナログ信号に変調すると共に、他の装置からのアナログ信号を復調して符号化された画像データを取得する。網制御部は、電話回線および回線交換機等を介して、FAX通信回線網に接続される。網制御部は、ファクシミリモデムをFAX通信回線網に接続するために設けられ、FAX通信回線網の閉結及び開放の回線制御を行う。また網制御部は、予め定められたファクシミリ通信のプロトコルに従って、画像データ及び制御信号等の送受信を行うと共に、ファクシミリ通信の自動発呼処理及び自動着呼処理を行う。符号化復号部は、画像データに対して予め定められた形式の符号化を行う。符号化されたデータは、補助記憶部56に一時的に記憶され、CPU52の指示の下、ファクシミリ通信により他の装置に送信される。また、符号化復号部は、ファクシミリ通信により他の装置から送信されたデータを復号して元の形式に戻す処理を行う。
入力制御回路64、表示制御回路66、通信回路68、入力装置70およびディスプレイ72については、上述の情報処理装置14が備える入力制御回路28、表示制御回路30、通信回路32、入力装置34およびディスプレイ36と同様であるので、重複する説明を省略する。
このような画像形成システム10において、ユーザは、第1外部装置の一例である情報処理装置14で作成したコンテンツ(印刷データ)を任意の画像形成装置12から印刷することが可能である。印刷ジョブを実行する際、情報処理装置14のディスプレイ36には、印刷条件を設定するためのプリンタドライバのGUI(グラフィカルユーザインタフェース)画面が表示される。ユーザは、このGUI画面から印刷対象データの印刷条件を設定する。なお、GUI画面を介して印刷条件を設定する技術については、周知技術であるため、詳しい説明を省略する。
すなわち、情報処理装置14は、ユーザによる入力操作に基づき、画像形成装置12で印刷するための印刷データを作成し、作成した印刷データを任意の画像形成装置12に送信する。印刷データには、印刷対象データおよび印刷条件データが含まれる。印刷対象データは、情報処理装置14に記憶される画像データおよび文書データ等である。印刷条件データは、印刷部数、原稿用紙サイズ、出力用紙サイズ、原稿の向き、カラーモード、片面/両面印刷、倍率、ステープル処理の有無およびページ集約の有無等の、通常の印刷機能に係る条件についてのデータである。
画像形成装置12は、印刷データを取得すると、印刷データに従う印刷処理(印刷ジョブ)を実行する。この際、印刷データに含まれる印刷対象データに画像処理が施された印刷用の画像データ(印刷画像データ)が生成され、この印刷画像データを用いて印刷処理が実行される。印刷画像データは、カラーモード、倍率、ページ集約等の印刷条件に従って生成された印刷対象データの画像データ、つまり印刷対象データに印刷条件が反映された画像データである。
また、この第1実施例の画像形成システム10では、印刷ジョブの機能(印刷機能)として、登録印刷機能および印刷データ送信機能が設定可能である。
登録印刷機能とは、情報処理装置14からの印刷データを、親機となる画像形成装置12に一旦記憶させ、その後、複数の子機のいずれかの操作パネル(入力装置70)からの操作で、親機に記憶されている印刷データを受信して印刷する機能である。すなわち、登録印刷機能とは、複数の画像形成装置12のうちの1台をプリントサーバとして利用するための機能である。
したがって、この第1実施例の画像形成システム10では、図4に示すように、予め、複数の画像形成装置12のうち、いずれか1台の画像形成装置12が第1画像形成装置の一例である親機12xに設定され、親機12x以外の画像形成装置12は、第2画像形成装置の一例である子機12yに設定される。なお、符号に与えた添え字「x」および「y」は、親機と子機とを区別するための添え字であり、たとえば、親機12xが備えるCPUであれば、CPU52xなどと示す。ただし、以下の説明において、親機12xと子機12yとを特に区別する必要がない場合には、添え字を適宜省略して総括的に説明する。
画像形成システム10において、登録印刷機能が設定されていると、親機12xに印刷データを保存(登録)するよう指示するコマンド(保存指示)を含む印刷データが親機12xに送信される。保存指示を含む印刷データを受信した親機12xでは、この印刷データが補助記憶部56xに保存される。そして、或る子機12yにおいてユーザから印刷指示を受け付けたときに、印刷データが親機12xからその子機12yに転送され、その子機12yで印刷データに係る印刷ジョブが実行される。
一方、印刷データ送信機能とは、或る画像形成装置12において印刷ジョブが実行されたときに、その印刷ジョブに係る印刷データに基づく印刷画像データを所定の装置(第2外部装置)に送信する機能である。すなわち、印刷データ送信機能とは、印刷画像データの印刷と送信とを一括して行う機能のことである。印刷画像データは、電子メール(E-mail)に添付されて送信されたり、ファクシミリ通信によって送信されたりする。
送信先の装置である第2外部装置としては、印刷ジョブを実行した画像形成装置12以外の画像形成装置12、情報処理装置14およびネットワーク16等を介して通信可能な他の外部装置などが該当する。したがって、印刷データの送信元である第1外部装置と印刷画像データの送信先である第2外部装置とは、同じ装置である場合もある。ユーザによる第2外部装置の指定は、情報処理装置14において、印刷データを送信する画像形成装置12のアドレス帳(宛先情報テーブル;図8参照)を読み出す(取得する)ことで行われる。
画像形成システム10において、印刷データ送信機能が設定されていると、所定の第2外部装置に印刷画像データを送信するよう指示するコマンド(送信指示)を含む印刷データが画像形成装置12に送信される。この送信指示には、アドレス帳に記載のID情報、およびそのアドレス帳を画像形成装置12が取得した日時情報が含まれる。送信指示に日時情報が含まれるのは、他の画像形成装置12が所有するアドレス帳との混同を防止して、誤送信を防止するためである。送信指示を含む印刷データを受信した画像形成装置12は、印刷データに基づいて生成した印刷画像データを用いて印刷ジョブを実行すると共に、自身のアドレス帳を参照して、送信指示に含まれるID情報に基づいて第2外部装置の宛先情報を読み出し、その宛先(つまり指定された第2外部装置)に印刷画像データを送信する。
また、画像形成システム10において、登録印刷機能および印刷データ送信機能の双方が設定されていると、保存指示および第2外部装置への送信指示を含む印刷データが親機12xに送信される。この送信指示には、ID情報および日時情報が含まれるが、これらの情報は、親機12xのアドレス帳に基づくものである。このため、或る子機12yにおいてユーザから印刷指示を受け付けたときに、親機12xから印刷データをそのまま子機12yに送信しても、子機12yでは第2外部装置への印刷画像データの送信処理(印刷データ送信機能)を実行することができない。
そこで、この第1実施例では、親機12xから印刷データを子機12yに送信する際に、印刷データに指定された第2外部装置の宛先情報を付加して子機12yに送信するようにしている。つまり、送信指示に第2外部装置の宛先情報を含むようにしている。この際、送信指示に元々含まれるID情報および日時情報は削除しても構わない。宛先情報を含む印刷データを受信した子機12yは、印刷データに基づいて生成した印刷画像データを用いて印刷処理を実行すると共に、送信指示に含まれる宛先情報を利用して、その宛先(つまり指定された第2外部装置)に印刷画像データを送信する。
続いて、第1外部装置の一例である情報処理装置14のディスプレイ36に表示されるプリンタドライバのGUIにおいて、登録印刷機能および印刷データ送信機能を設定する手順について説明する。
図5に示すように、プリンタドライバのGUIは、通常の印刷条件を設定するための各種設定画面に加えて、機能設定画面100を含む。
機能設定画面100は、ジョブ条件のうち、登録印刷機能および印刷データ送信機能に係る条件(通常の印刷条件以外の条件)を設定するための画面であり、設定部102および指示部104を含む。設定部102は、登録印刷機能の設定アイコン102aおよび印刷データ送信機能の設定アイコン102bを含む。
登録印刷機能の設定アイコン102aは、登録印刷機能の有効/無効を設定するためのアイコンである。印刷データ送信機能の設定アイコン102bは、印刷データ送信機能の内容を設定する送信先設定画面120(図6参照)を表示させるためのアイコンである。
登録印刷機能の設定アイコン102aには、チェックボックス102cが設けられる。チェックボックス102cにチェックマークが表示されていない状態で、登録印刷機能の設定アイコン102a(チェックボックス102cを含む)が操作されると、チェックボックス102cにチェックマークが表示される。一方、チェックボックス102cにチェックマークが表示された状態で登録印刷機能の設定アイコン102aが操作されると、チェックマークが非表示にされる。
チェックボックス102cにチェックマークが表示されている場合には、登録印刷機能が有効にされる。一方、チェックボックス102cにチェックマークが表示されていない場合には、登録印刷機能が無効にされる。したがって、ユーザは、登録印刷機能の設定アイコン102aを操作することによって、登録印刷機能の有効/無効を切り替えることができる。
指示部104は、機能設定画面100の右下に配置される。指示部104には、OKアイコン104aおよびキャンセルアイコン104bが含まれる。OKアイコン104aは、機能設定画面100で設定された内容を確定させる機能が割り当てられたアイコンである。キャンセルアイコン104bは、機能設定画面100で設定された内容を破棄する機能が割り当てられたアイコンである。なお、キャンセルアイコン104bが選択された場合には、それまで表示されていた機能設定画面100が閉じられて、他の操作画面(たとえば通常の印刷条件を設定するための設定画面)または初期画面(ホーム画面)等が表示される。後述する他のOKアイコンとキャンセルアイコンの機能についても同様である。
機能設定画面100で印刷データ送信機能の設定アイコン102bが操作されると、図6に示すような送信先設定画面120がディスプレイ36に表示される。送信先設定画面120は、印刷データ送信機能の有効/無効を設定し、印刷データ送信機能が有効にされる場合に第2外部装置を設定するための画面である。
送信先設定画面120は、設定部122、候補表示部124、送信先表示部126および指示部128を含む。指示部128は、OKアイコン128aおよびキャンセルアイコン128bを含む。
設定部122は、第1アイコン122a、第2アイコン122b、第3アイコン122cおよび第4アイコン122dを含む。
第1アイコン122aは、印刷データ送信機能の有効/無効を設定する機能が割り当てられたアイコンである。第1アイコン122aには、チェックボックス122eが設けられる。第1アイコン122aが操作されると、チェックボックス122eにチェックマークが表示されたり、チェックマークが非表示にされたりする。チェックボックス122eにチェックマークが表示されている場合には、印刷データ送信機能が有効にされ、チェックボックス122eにチェックマークが表示されていない場合には、印刷データ送信機能が無効にされる。すなわち、ユーザは、第1アイコン122aを操作することによって、印刷データ送信機能の有効/無効を切り替えることができる。
第2アイコン122bは、送信先である第2外部装置(送信先装置)の候補となる候補装置の宛先情報を取得する機能が割り当てられたアイコンである。この第1実施例では、候補装置の宛先情報のデータ(宛先情報を含むアドレス帳等のデータ)は、親機12xに記憶されており、第2アイコン122bが操作されると、候補装置の宛先情報のデータ(宛先情報データ)が親機12xから情報処理装置14に転送される。情報処理装置14が候補装置の宛先情報データを取得すると、図6に示すように、候補表示部124に、候補装置の情報(候補装置の装置ID,名称等)がリスト表示される。一方、情報処理装置14が候補装置の宛先情報データを取得していない状態では、候補表示部124には、候補装置の情報が表示されない。
第3アイコン122cは、候補装置の候補の中から送信先装置を選択(送信先装置を追加)する機能が割り当てられたアイコンである。具体的には、候補表示部124に表示された候補装置のうち少なくとも1つの装置が選択された状態で、第3アイコン122cが操作されると、選択中の装置が送信先装置に設定される。送信先表示部126には、送信先装置に設定された装置の情報がリスト表示される。
なお、候補表示部124に表示された候補装置のうち、選択されている装置(選択中の装置)の情報に対応する部分には、模様が付されたり、適当な色彩が付されたりする。このようにすれば、ユーザは、自身が選択した装置を認識することができる。
第4アイコン122dは、送信先装置を削除する機能が割り当てられたアイコンである。具体的には、送信先表示部126に表示された送信先装置のうち少なくとも1つの装置が選択された状態で、第4アイコン122dが操作されると、選択中の装置が送信先装置から除外される(送信先装置の設定が解除される)。送信先装置から除外された装置の情報は、送信先表示部126から削除される。
なお、印刷データ送信機能が無効にされている場合には、第2アイコン122b、第3アイコン122cおよび第4アイコン122dは、選択できないように(無効化)されてもよい。
印刷データ送信機能が有効にされ、1台以上の送信先装置が設定された状態で、OKアイコン128aが操作されると、印刷データ送信機能を利用して第2外部装置に印刷画像データを送信するよう指示するコマンド(送信指示)が情報処理装置14で生成される。この送信指示は、印刷データに付加される。
以上のように、登録印刷機能および印刷データ送信機能が設定されると、登録印刷機能を利用する印刷ジョブに係る印刷データは、情報処理装置14から親機12xに送信され、親機12xに保持される。その後、ユーザが任意の子機12y(出力用の子機12y)の設置場所へ行って、登録印刷機能を利用するための操作を行うと、出力用の子機12yのディスプレイ72bには、図7に示すような印刷データ選択画面140が表示される。
印刷データ選択画面140は、登録印刷機能を利用する印刷ジョブに係る印刷データの中から、出力用の印刷データを選択するための画面であり、複数の選択アイコン142および指示部144を含む。指示部144は、OKアイコン144aおよびキャンセルアイコン144bを含む。また、印刷データ選択画面140には、たとえば「印刷データを選択してください。」のように、印刷データの選択を促すためのメッセージ(通知文)が表示される。
複数の選択アイコン142のそれぞれは、親機12xに保持されている複数の印刷データのそれぞれに対応する。複数の選択アイコン142のそれぞれには、対応する印刷データを識別するための文字列(たとえば印刷データのデータ名、作成者、作成日時、親機12xに登録された日時等)が表示される。図7に示す例では、親機12xに4つの印刷データが保持されており、印刷データ選択画面140には、4つの印刷データのそれぞれに対応する4つの選択アイコン142a~142dが表示される。
ユーザは、選択アイコン142を操作することによって、出力したい印刷データを選択することができる。複数の選択アイコン142のいずれか1つが選択された状態でOKボタン146aが操作されると、選択状態の選択アイコン142に対応する印刷データが、出力用の印刷データとして確定される(出力用の印刷データとして取り扱われる)。以下、出力用の印刷データが確定されるまでの一連のユーザ操作のことを印刷指示操作ということがある。
出力用の印刷データが確定されると、出力用の子機12yは、親機12xに対し出力用の印刷データを送信するよう要求するコマンド(印刷データ要求指示)を送信する。親機12xは、印刷データ要求指示を受け付けると、対応する印刷データを出力用の子機12yに送信する。出力用の印刷データに送信指示が含まれない場合には、親機12xは、出力用の印刷データをそのまま出力用の子機12yに送信する。
一方、出力用の印刷データに送信指示が含まれる場合には、親機12xは、出力用の印刷データに第2外部装置の宛先情報(メールアドレス、FAX番号等)を付加して子機12yに送信する。
出力用の子機12yは、出力用の印刷データを取得(受信)すると、印刷データに基づいて印刷画像データを生成し、印刷画像データを用いて印刷処理を実行すると共に、送信指示に含まれる宛先情報を利用して第2外部装置に印刷画像データを送信する。ただし、印刷画像データの生成は、親機12xまたは情報処理装置14で行うこともできる。この場合、印刷データに印刷画像データが含まれる。
送信先の装置である第2外部装置の宛先情報のデータについては、たとえば、図8に示すような宛先情報テーブル(アドレス帳)によって管理される。宛先情報テーブルは、予め作成されており、画像形成装置12のそれぞれの補助記憶部56に個別に記憶される。また、各画像形成装置12の宛先情報テーブルには、画像形成装置12がその宛先情報テーブルを取得した日時情報が付与されている。そして、上述のように、登録印刷機能および印刷データ送信機能の双方が設定されている場合には、親機12xの補助記憶部56xに記憶されている宛先情報テーブルが用いられる。
図8に示すように、宛先情報テーブルでは、第2外部装置の各々に割り当てられた固有の識別情報(装置ID)に対応して、印刷画像データを送信可能な宛先のアドレス情報(たとえばメールアドレス、FAX番号)が記述される。
画像形成システム10の上記のような動作は、第1外部装置である情報処理装置14のCPU22がRAM24に記憶された情報処理装置用の制御プログラムを実行し、画像形成装置12のCPU52がRAM54に記憶された画像形成装置用の制御プログラムを実行することによって実現される。なお、画像形成装置12は、第1画像形成装置である親機12xおよび第2画像形成装置である子機12yのいずれにも設定され得る。そして、親機12xに設定された場合は、親機12x用の制御プログラムを実行し、子機12yに設定された場合は、子機12y用の制御プログラムを実行する。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図9は、図2に示したRAM24のメモリマップ300の一例を示す図解図である。図9に示すように、RAM24は、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。RAM24のプログラム記憶領域302には、情報処理装置用の制御プログラムが記憶される。情報処理装置用の制御プログラムは、通信プログラム302a、表示プログラム302b、操作検出プログラム302c、ジョブ条件設定プログラム302d、送信先設定プログラム302eおよび送信プログラム302fを含む。
通信プログラム302aは、ネットワーク16を介して、または、ネットワーク16を介さずに直接的に、親機12xを含む画像形成装置12または外部のコンピュータと通信するためのプログラムである。
表示プログラム302bは、後述する画像生成データ304aを用いて、機能設定画面100および送信先設定画面120などの各種の画面に対応する表示画像データを生成し、ディスプレイ36に出力するためのプログラムである。
操作検出プログラム302cは、入力装置34が操作されたことに応じて入力制御回路38から出力される操作信号(操作データ)を取得するためのプログラムである。また、入力装置34としてタッチパネルが設けられる場合には、入力制御回路28から出力されるタッチ座標データを取得するためのプログラムでもある。CPU22は、操作検出プログラム302cによって取得された操作データまたはタッチ座標データに応じて、ディスプレイ36に表示される各種の画面に含まれる各種のボタンやアイコンなどが操作されたかどうかを判断する。
ジョブ条件設定プログラム302dは、ユーザによる入力操作に従って、通常の印刷条件、登録印刷機能に係る条件および印刷データ送信機能に係る条件を設定するためのプログラムである。なお、登録印刷機能および印刷データ送信機能に係る条件の設定を行う場合には、表示プログラム302bに従って機能設定画面100および送信先設定画面120などがディスプレイ36に表示される。
送信先設定プログラム302eは、印刷データ送信機能が有効にされる場合に、ユーザ操作に従って、送信先装置を設定するためのプログラムである。
送信プログラム302fは、指定された画像形成装置12に印刷データを送信するためのプログラムである。また、送信プログラム302fは、登録印刷機能を利用する印刷ジョブに係る印刷データを、親機12xに送信するためのプログラムでもある。ただし、印刷データの送信時には、通信プログラム302aが実行される。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、候補装置の宛先情報データを記憶先の装置(たとえば親機12x)から取得するための取得プログラム、情報処理装置14が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
また、RAM24のデータ記憶領域304には、画像生成データ304a、操作データ304b、印刷データ304c、送信指示データ304dおよび宛先情報データ304eなどが記憶される。
画像生成データ304aは、ディスプレイ36に表示する各種の画面に対応する表示画像データを生成するためのポリゴンデータまたはテクスチャデータ等のデータである。操作データ304bは、操作検出プログラム302cに従って検出した操作データであり、時系列に従って記憶される。印刷データ304cは、少なくとも、印刷対象データ、通常の印刷条件のデータおよび登録印刷機能の有効/無効を示すデータ等を含む印刷ジョブのデータである。また、印刷データ304cは、印刷データ送信機能を利用する場合には、送信指示データ304dを含む。送信指示データ304dは、印刷データ送信機能が有効であることを示すデータ、並びに、送信先装置を識別するための識別情報のデータまたは送信先装置の宛先情報のデータを含む。宛先情報データ304eは、候補装置の宛先情報のデータである。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、情報処理装置用の制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、情報処理装置用の制御プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)やレジスタが設けられたりする。
図10は、図3に示す画像形成装置12のRAM54のメモリマップ400の一例を示す図解図である。図10に示すように、RAM54は、プログラム記憶領域402およびデータ記憶領域404を含む。RAM54のプログラム記憶領域402には、画像形成装置用の制御プログラムが記憶される。この画像形成装置用の制御プログラムは、通信プログラム402a、表示プログラム402b、操作検出プログラム402c、受信プログラム402d、記憶プログラム402e、判断プログラム402f、第1送信プログラム402g、第2送信プログラム402hおよび印刷要求プログラム402iを含む。
通信プログラム402aは、ネットワーク16を介して、または、ネットワーク16を介さずに直接的に、情報処理装置14、他の画像形成装置12または外部のコンピュータと通信するためのプログラムである。また、通信プログラム402aは、FAX通信回線網を介して、他の装置とファクシミリ通信するためのプログラムである。
表示プログラム402bは、後述する画像生成データ404aを用いて、印刷データ選択画面140などの各種の画面に対応する表示画像データを生成し、ディスプレイ72に出力するためのプログラムである。
操作検出プログラム402cは、入力装置70が操作されたことに応じて入力制御回路64から出力される操作データを取得するためのプログラムである。また、入力装置70としてタッチパネルが設けられる場合には、入力制御回路64から出力されるタッチ座標データを取得するためのプログラムでもある。CPU52は、操作検出プログラム402cによって取得された操作データまたはタッチ座標データに応じて、ディスプレイ72に表示される各種の画面に含まれる各種のボタンやアイコンなどが操作されたかどうかを判断する。
受信プログラム402dは、情報処理装置14から送信される印刷データを受信するためのプログラムである。また、受信プログラム402dは、親機12xから送信される印刷データを受信するためのプログラムである。ただし、印刷データの受信時には、通信プログラム402aが実行される。
記憶プログラム402eは、受信した印刷データが登録印刷機能を利用する印刷ジョブに係る印刷データである場合に、当該印刷データを補助記憶部56に記憶するためのプログラムである。
判断プログラム402fは、出力用の印刷データに保存指示および送信指示などのコマンドが含まれるかどうかを判断するためのプログラムである。
第1送信プログラム402gは、子機12yからの要求に応じて出力用の印刷データを子機12yに送信するためのプログラムである。また、第1送信プログラム402gは、出力用の印刷データを子機12yに送信するときに、出力用の印刷データに送信指示データが含まれる場合に、その印刷データに第2外部装置の宛先情報を付加して子機12yに送信するためのプログラムである。ただし、印刷データの送信時には、通信プログラム402aが実行される。
第2送信プログラム402hは、出力用の印刷データに送信指示が含まれる場合に、当該出力用の印刷データに基づく印刷画像データを第2外部装置に送信するためのプログラムである。ただし、印刷画像データの送信時には、通信プログラム402aが実行される。
印刷要求プログラム402iは、親機12xに対して、ユーザが選択した出力用の印刷データを送信するよう要求する印刷データ要求指示を送信するためのプログラムである。ただし、印刷データ要求指示の送信時には、通信プログラム402aが実行される。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域402には、画像読取部60を制御して、原稿の画像を読み取り(スキャンし)、読み取った画像に対応する画像信号(読取画像データ)を出力するための画像読取プログラム、画像形成部62を制御して、印刷画像データに応じて多色または単色の画像を記録媒体(用紙)に形成するための画像形成プログラム、画像形成装置12が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
また、RAM54のデータ記憶領域404には、画像生成データ404a、操作データ404b、印刷データ404cおよび宛先情報データ404dなどが記憶される。
画像生成データ404aは、ディスプレイ72に表示する各種の画面に対応する表示画像データを生成するためのポリゴンデータまたはテクスチャデータ等のデータである。操作データ404bは、操作検出プログラム402cに従って検出した操作データであり、時系列に従って記憶される。印刷データ404cは、印刷対象データ、印刷条件データ、印刷画像データ、および登録印刷機能の有効/無効を示すデータ等を含む印刷ジョブのデータである。また、印刷データ404cには、保存指示、送信指示および宛先情報などを含むことがある。宛先情報データ404dは、第2画像形成装置(送信先装置)の宛先情報のデータである。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域404には、画像形成装置用の制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、画像形成装置用の制御プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)やレジスタが設けられたりする。
図11は、親機12xのCPU52xが実行する印刷送信処理(親機動作)の一例を示すフロー図である。なお、親機12xのCPU52xは、この発明における第1送信判断部および第1通信制御部などとして機能する。この印刷送信処理は、情報処理装置14から印刷データを受信したときに開始される。
図11に示すように、印刷送信処理が開始されると、CPU52xは、ステップS1で、情報処理装置14から受信した印刷データに保存指示が含まれるかどうかを判断する。つまり、登録印刷機能が設定されているかどうかを判断する。
ステップS1で“NO”であれば、つまり、印刷データに保存指示が含まれていない場合は、ステップS3で、受信した印刷データを出力する。すなわち、CPU52xは、画像形成部62x等に制御信号を送信して、印刷データに基づく画像を印刷媒体に形成する。続くステップS5では、受信した印刷データに送信指示が含まれるかどうかを判断する。つまり、印刷データ送信機能が設定されているかどうかを判断する。ステップS5で“NO”であれば、つまり、印刷データに送信指示が含まれていない場合は、そのまま印刷送信処理を終了する。一方、ステップS5で“YES”であれば、つまり、受信した印刷データに送信指示が含まれる場合には、ステップS7で、指定されている第2外部装置に対してイメージ送信を行う。すなわち、CPU52xは、送信指示に含まれる装置IDに対応する宛先情報(メールアドレス等)を自身のアドレス帳(宛先情報テーブル)から読み出し、その宛先(第2外部装置)に印刷データに基づく印刷画像データを送信する。ステップS7の処理を実行すると、この印刷送信処理を終了する。
一方、ステップS1で“YES”であれば、つまり、印刷データに保存指示が含まれている場合は、ステップS9で、受信した印刷データを補助記憶部56xに保存(記憶)する。続くステップS11では、子機12yから印刷データを要求されたかどうかを判断する。ステップS11で“NO”であれば、つまり、子機12yからの印刷データの要求がない場合は、そのまま印刷送信処理を終了する。一方、ステップS11で“YES”であれば、つまり、子機12yから印刷データを要求された場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、受信した印刷データに送信指示が含まれるかどうかを判断する。ステップS13で“NO”であれば、つまり、印刷データに送信指示が含まれていない場合は、ステップS15で、子機12yに印刷データを送信した後、印刷送信処理を終了する。一方、ステップS15で“YES”であれば、つまり、受信した印刷データに送信指示が含まれる場合には、ステップS17で、送信指示に含まれる装置IDに対応する宛先情報を自身のアドレス帳から読み出す。続くステップS19では、その宛先情報を付加した印刷データを子機12yに送信する。ステップS19の処理を実行すると、この印刷送信処理を終了する。
図12は、子機12yのCPU52yが実行する印刷送信処理(子機動作)の一例を示すフロー図である。なお、子機12yのCPU52yは、この発明における第2送信判断部および第2通信制御部として機能する。この印刷送信処理は、子機12yの入力装置70yにおいて、登録印刷機能を利用した印刷指示操作をユーザから受け付けた場合に開始される。
図12に示すように、印刷送信処理が開始されると、CPU52yは、ステップS31で、親機12xに印刷データを要求する。続くステップS33では、印刷データを受信したかどうかを判断する。ステップS33で“NO”であれば、つまり、印刷データを受信していない場合は、ステップS33に戻る。一方、ステップS33で“YES”であれば、つまり、印刷データを受信した場合には、ステップS35で、受信した印刷データを出力する。すなわち、CPU52yは、画像形成部62y等に制御信号を送信して、印刷データに基づく画像を印刷媒体に形成する。
続くステップS37では、受信した印刷データに送信指示が含まれるかどうかを判断する。つまり、印刷データ送信機能が設定されているかどうかを判断する。ステップS37で“NO”であれば、つまり、印刷データに送信指示が含まれていない場合は、そのまま印刷送信処理を終了する。一方、ステップS37で“YES”であれば、つまり、受信した印刷データに送信指示が含まれる場合には、ステップS39で、指定されている第2外部装置に対してイメージ送信を行う。すなわち、CPU52yは、印刷データに含まれる宛先情報を利用して、その宛先(第2外部装置)に印刷データに基づく印刷画像データを送信する。ステップS39の処理を実行すると、この印刷送信処理を終了する。
以上のように、この第1実施例では、親機12xは、情報処理装置14から受信した印刷データに第2外部装置への送信指示が含まれているとき、印刷データに第2外部装置の宛先情報を付加して子機12yに送信する。子機12yは、受信した印刷データに基づいて記録媒体に画像を形成すると共に、印刷データに付加されている宛先情報を利用して第2外部装置に印刷画像データを送信する。
したがって、この第1実施例によれば、ユーザによる入力操作に基づいて情報処理装置14から親機12xに送信されて保存された印刷データを用いて、子機12yで印刷動作を実行することと一括して、所望の第2外部装置に印刷画像データを送信することができる。すなわち、登録印刷機能と印刷データ送信機能とを適切に連動させることができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
[第2実施例]
次に、この発明の第2実施例の画像形成システム10について説明する。第2実施例では、子機12yが第2外部装置に印刷画像データを送信した後の処理が上述の第1実施例と異なる。それ以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明については省略することにする。
次に、この発明の第2実施例の画像形成システム10について説明する。第2実施例では、子機12yが第2外部装置に印刷画像データを送信した後の処理が上述の第1実施例と異なる。それ以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明については省略することにする。
第2実施例の画像形成システム10では、子機12yは、第2外部装置に印刷画像データを送信した後、その送信結果(送信結果情報)を親機12xに送信(通知)する。親機12xは、子機12yから送信結果を受信すると、その送信結果を自身の補助記憶部56xにジョブログとして保存(記憶)する。ユーザは、情報処理装置14から親機12xにアクセスすることで、子機12yから第2外部装置に印刷画像データを送信した送信結果を、親機12xのジョブログを参照して知ることができる。なお、子機12yによる第2外部装置への送信結果は、親機12xに保存すると共に、その子機12yにもジョブログとして保存しておくこともできる。
以下、図13のフロー図を用いて、第2実施例において子機12yのCPU52yが実行する印刷送信処理(子機動作)の一例を説明する。ただし、ステップS31からステップS39までの処理の内容は、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
図13に示すように、子機12yのCPU52yは、ステップS39の後、ステップS41で、親機12xにイメージ送信の結果を送信する。たとえば、第2外部装置への印刷画像データの送信が完了した場合には、送信が完了した旨を示す送信結果を送信し、第2外部装置への印刷画像データの送信が所定時間を経過しても完了しない場合は、送信が未完了である(つまり送信エラーが生じた)旨を示す送信結果を送信する。ステップS41の処理を実行すると、この印刷送信処理を終了する。
なお、図示は省略するが、親機12xのCPU52xは、子機12yから受信した送信結果を補助記憶部56xに保存(記憶)する。
第2実施例によれば、子機12yにおける印刷画像データの送信結果を親機12xのジョブログを参照することで確認できるので、ユーザの利便性をより向上させることができる。
なお、上述の実施例で挙げた具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。また、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
10 …画像形成システム
12 …画像形成装置
12x …親機(第1画像形成装置)
12y …子機(第2画像形成装置)
14 …情報処理装置(第1外部装置、第2外部装置)
12 …画像形成装置
12x …親機(第1画像形成装置)
12y …子機(第2画像形成装置)
14 …情報処理装置(第1外部装置、第2外部装置)
Claims (2)
- 第1画像形成装置と第2画像形成装置とを含む複数の画像形成装置が通信可能に接続された画像形成システムであって、
前記第1画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する第1画像形成部、
第1外部装置から送信された印刷データを受信可能な第1通信部、
前記第1通信部で受信した前記印刷データおよび第2外部装置の宛先情報を記憶する記憶部、
前記印刷データに前記第2外部装置への送信指示が含まれているかどうかを判断する第1送信判断部、および
前記第1通信部の動作を制御する第1通信制御部を備え、
前記第1通信制御部は、前記第2画像形成装置からの要求に応じて前記印刷データを前記第2画像形成装置に送信すると共に、当該印刷データに前記第2外部装置への送信指示が含まれているときは、当該印刷データに前記第2外部装置の宛先情報を付加して前記第2画像形成装置に送信するよう前記第1通信部を制御し、
前記第2画像形成装置は、
前記第1画像形成装置から送信された前記印刷データを受信可能な第2通信部、
前記第2通信部で受信した前記印刷データに基づいて記録媒体に画像を形成する第2画像形成部、
前記印刷データに前記第2外部装置への送信指示が含まれているかどうかを判断する第2送信判断部、および
前記第2通信部の動作を制御する第2通信制御部を備え、
前記第2通信制御部は、前記印刷データに前記第2外部装置への送信指示が含まれているとき、当該印刷データに付加されている前記宛先情報を利用して、当該第2外部装置に当該印刷データに基づく印刷画像データを送信するよう前記第2通信部を制御する、画像形成システム。 - 前記第2通信制御部は、前記第2外部装置に前記印刷画像データを送信したとき、前記第1画像形成装置に送信結果情報を送信するよう前記第2通信部を制御し、
前記記憶部は、前記第2画像形成装置から送信された前記送信結果情報を記憶する、請求項1記載の画像形成システム。
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