JP2022043877A - 排ガス処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上昇する旋回流が発生している吸収塔の内で、内壁面に付着した洗浄液の液滴を効率良く回収することができる排ガス処理装置を提供すること。【解決手段】排ガスに洗浄液を噴霧して排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する排ガス処理装置(1)において、中心軸が上下方向に向けられた筒状体からなり、下部から内部空間に排ガスが供給される吸収塔(10)と、前記吸収塔内に送風して旋回流(37)を発生させる送風装置(30)と、前記吸収塔内面に付着した洗浄液(24)の液滴を捕集する液回収部(40)と、を備え、前記送風装置は、吸引部(31)と、該吸引部による吸気を排気する排出部(32)とを含み、前記液回収部と連通される吸引配管(33)を更に備え、該吸引配管は、前記送風装置の前記吸引部に接続されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス処理装置に関する。
従来、硫黄酸化物(SOx)などの排ガスを処理する装置として、排ガスに旋回流を発生させる排煙脱硫装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の排煙脱硫装置は、底部から排ガスが供給される吸収塔と、吸収塔内に設けられたスプレーノズルとを備えている。吸収塔内において、スプレーノズルから洗浄液が噴霧され、かかる洗浄液と排ガス中の硫黄酸化物とを接触させて硫黄酸化物を吸収している。
特許文献1では、送風機を用いて吸収塔の内部で旋回流を発生させ、噴霧した洗浄液を含む排ガスを吸収塔内で旋回上昇させている。かかる旋回上昇の過程で、排ガス中の洗浄液を遠心力で吸収塔の内壁面に衝突させて液滴化し、かかる液滴を受部材により捕集してドレン管に流出させている。
特開平11-319480号公報
上記構成においては、例えば、吸収塔内を上昇する旋回流の流速が速い場合、内壁面に付着した液滴に上方向の力が作用する。この場合、自重によって液滴が流下し難くなったり、液滴が内壁面を上昇することとなる。このような状態においても、吸収塔の内壁面に液滴化して付着した洗浄液を効率良く回収できるようにすることが望まれていた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、旋回流が発生している吸収塔の内面に付着した洗浄液の液滴を効率良く回収することができる排ガス処理装置を提供することを目的とする。
本発明における一態様の排ガス処理装置では、排ガスに洗浄液を噴霧して排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する排ガス処理装置において、中心軸が上下方向に向けられた筒状体からなり、下部から内部空間に排ガスが供給される吸収塔と、前記吸収塔内に送風して旋回流を発生させる送風装置と、前記吸収塔内面に付着した洗浄液の液滴を捕集する液回収部と、を備え、前記送風装置は、吸引部と、該吸引部による吸気を排気する排出部とを含み、前記液回収部と連通される吸引配管を更に備え、該吸引配管は、前記送風装置の前記吸引部に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、液回収部と送風装置の吸引部とを吸引配管で連通したので、吸収塔の内面に付着した液滴を液回収部に誘引することができる。これにより、旋回流が発生している吸収塔内で、内面に付着した洗浄液の液滴を効率良く回収することができる。
第1の実施の形態に係る排ガス処理装置に係る断面図である。 図2Aは、第1の実施の形態に係るガイド板周りの流れの説明用正面図であり、図2Bは、その上面図である。 第1の実施の形態に係る旋回流を発生させる構造の模式図である。 風量制御を行う場合の風量とエンジン負荷率との関係を示したグラフである。 排ガス処理装置の制御フローを示す図である。 第2の実施の形態に係る排ガス処理装置に係る断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る排ガス処理装置について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができる。下記の実施の形態に係る排ガス処理装置としては、船舶に使用されるエンジンから排出される排ガスを浄化する装置を考える。ただし、これに限られず、実施の形態に係る排ガス処理装置は、陸上の火力発電プラントや化学工業プラント、廃棄物焼却施設における排ガスの処理に適用可能である。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る排ガス処理装置に係る断面図である。図1に示すように、排ガス処理装置1は、吸収塔10と、スプレー装置20と、送風装置30と、液回収部40と、風量制御装置50とを備えている。
吸収塔10は、内壁面(内面)10aと、底部10bと、開口部10cとを備えて構成され、供給配管11及び排水管13に接続されている。
吸収塔10は、中心軸が上下方向に向けられた筒状体により形成される。なお、吸収塔10の中心軸は、内部の排ガスの流れを下から上方向に形成できる限りにおいて上下方向に対し傾斜してもよい。言い換えると、吸収塔10の中心軸が上下方向に向けられた状態は、かかる傾斜した状態を含むものである。
吸収塔10における内壁面10aの径は、上半部が下半部に対して、細径となるように構成されている。吸収塔10の上端部は開口して開口部10cが形成され、開口部10cから上昇した排ガスが排出される。また、内壁面10aの下端に連なる底部10bには、排水管13が設けられ、排水管13は排水を浄化、或いは、海洋に排出するための排水経路(非図示)に接続されている。
供給配管11は、内壁面10aの下部に連通して設けられる。供給配管11には、エンジンなどの排ガス発生源(不図示)から生じた排ガスが供給され、供給配管11から吸収塔10の内部空間に排ガスが供給される。この排ガスには、硫黄酸化物として二酸化硫黄(SO)が含まれる。
スプレー装置20は、吸収塔10の内部空間に洗浄液24を噴霧する。スプレー装置20は、液供給配管21と、ポンプ22と、スプレーノズル23とを備えて構成されている。洗浄液24は、海水とする他、アルカリ薬品を希釈した薬品とすることを例示できる。
液供給配管21は、吸収塔10の外部における上下方向複数箇所で分岐されて吸収塔10の内部空間に貫通して設けられている。液供給配管21の上流側は、海洋に接続されたり、洗浄液24を貯蔵するタンクと接続されたりする。ポンプ22は、吸収塔10の外部に位置する液供給配管21の途中に設けられている。
スプレーノズル23は、吸収塔10の内部空間に貫通した液供給配管21の下面側に、複数設けられている。スプレーノズル23の噴出方向は、下向きとしつつ、円錐状に放射する方向に設定される。
送風装置30は、吸収塔10の内部空間におけるスプレーノズル23の設置位置より上方にて旋回流37を発生させる。送風装置30は、送風用のファン等を有するブロア本体38と、ブロア本体38に形成される吸引部31及び排出部32を備えている。
吸引部31には、吸引配管33が接続される。吸引配管33は、液回収部40の後述する貯液部42と連通している。また、排出部32には、送風配管34が連通され、送風配管34は吸収塔10に連通している。送風装置30は、ブロア本体38の駆動によって、吸引部31及び吸引配管33を介して貯液部42から空気を吸引し、吸引した空気が排出部32から排気されることで、吸収塔10内に風を送って旋回流37を発生させる。
また、吸引配管33の途中には、バルブ35が設けられている。バルブ35は、全開/全閉を切り替えるタイプや、電動ダンパなどで自動的に開閉が制御されるタイプが用いられる。
液回収部40は、吸収塔10の上下方向2箇所位置に設けられ、吸収塔10の内壁面10aに付着した洗浄液24を回収する。各液回収部40は、液受け部41と、貯液部42とをそれぞれ備えている。
液受け部41は、吸収塔10の内壁面10aから中心軸へ向けて略水平方向に突出し、該中心軸側の先端領域が下方に折り返されて形成される。よって、液受け部41における下方に折り返された領域と、内壁面10aとは所定幅離間している。また、液受け部41は、下側を開放しつつ、上側を閉塞した空間を形成している。液受け部41は、上から見て、内壁面10aと同心円をなすよう環状に設けられている。
貯液部42は、吸収塔10の外周側を連続して環状に囲うように設けられている。貯液部42は底部に洗浄液24を貯められる受け構造となっている。貯液部42は、上部に液回収口44を備えている。液回収口44は、液受け部41で覆われる領域にて、吸収塔10を内外に貫通して形成される。液回収口44は、吸収塔10の周方向に連続して環状に設けられる。液回収口44を通じて、貯液部42内に洗浄液24が貯留可能とされる。貯液部42の外周上部には、送風装置30の吸引部31と連通する吸引配管33が接続されている。かかる接続位置は、貯液部42の周方向に1箇所あればよい。
貯液部42の下部には、ドレン管43が設けられている。ドレン管43は、下流側にて、上述した排水経路(非図示)又は他の排水経路に接続される。貯液部42内の洗浄液24は、ドレン管43から排出される。ドレン管43の途中には、液検知部45が設けられている。液検知部45は、洗浄液24の液回収量を検知可能であれば、特に限定されるものではなく、水位計や流量計等が用いられる。ドレン管43は、上下に並ぶ貯液部42それぞれに接続され、下流に向かう途中で1本に合流される。
ここで、吸引配管33も、上下に並ぶ貯液部42それぞれに接続され、バルブ35より貯液部42側で合流される。
風量制御装置50は、吸収塔10の外部における任意の場所に設けられる。風量制御装置50は、インバータ等を介した送風装置30のファンの回転数制御等によって、送風装置30の風量を制御する。風量制御装置50は、バルブ35及び液検知部45と所定の信号線(破線で図示)を介して接続される。
図2Aは、第1の実施の形態に係るガイド板周りの流れの説明用正面図であり、図2Bは、その上面図である。図2Aに示すように、ガイド板60は、吸収塔10の内壁面10aにおいて、送風配管34の出口の上部に設けられている。
図2Bに示すように、ガイド板60は、例えば、吸収塔10の軸を中心とした扇形の部材で形成され、吸収塔10の排ガス流70の一部を塞ぐように設けられている。
図3は、第1の実施の形態に係る旋回流を発生させる構造の模式図である。図3に示すように、供給配管11は、内壁面10aの接線方向に排ガスの供給方向12が沿うように設けられている。また、送風配管34は、内壁面10aの接線方向に送風方向36が沿うように設けられている。これにより、吸収塔10内に旋回流37が発生する。言い換えると、かかる旋回流37の旋回方向に対し、供給配管11の排ガスの供給方向12と、送風配管34の送風方向36とが同じ方向に向くように設けられている。
例えば、吸収塔10内において、右旋回の旋回流37を発生させ、直行するX-X’方向、Y-Y’方向を仮に設定する。この状態で、送風配管34の送風方向36がX方向となるよう、送風配管34が吸収塔10のY側に設けられる。また、排ガスの供給方向12がX’方向となるよう、供給配管11が吸収塔10のY’側に設けられる。
この構成により、送風配管34からの送風は、Y側の内壁面10aに沿って、X側に流れ、右旋回の旋回流発生が促される。一方で、供給配管11からの排ガス流は、Y’側の内壁面10aに沿って、X’側に流れ、送風配管34からの送風と同様にして、右旋回の旋回流発生が促される。従って、供給配管11からの排ガスの供給と、送風配管34からの送風との両方で吸収塔10の内部に旋回流37の発生を一層促すことができる。
ところで、旋回流を発生させる従来構造として、回転軸を上下方向に向けた旋回羽根からなるスワラを用いた構成が知られている。かかるスワラは、上方向へ流れる排ガスと衝突して旋回力を与え、旋回流に変換する機能を有する。ところが、スワラを設置すると、吸収塔内に大きな圧力損失を生じさせ、エンジンの排気に負荷がかかり、エンジン効率の悪化や、故障の原因になる。また、スワラの羽根構造は大型で板金によって製作されるので、その製作負担が大きくなる。
この点、第1の実施の形態は、送風装置30で旋回流37を形成できるので、スワラに比べて圧力損失を小さくでき、エンジンへの負荷を抑制できる。また、送風装置30を用いることで、スワラのような板金製作をなくすことができ、製造負担の軽減を図ることができる。
図1に示した第1の実施の形態に係る排ガス処理装置1の排ガス処理について説明する。エンジンから排出された排ガスは、吸収塔10の供給配管11から、内壁面10aの接線方向に排ガスの供給方向12に沿って供給される。この排ガスは、吸収塔10の内部空間を上昇する。
この排ガスが吸収塔10内を上昇する過程で、スプレー装置20が吸収塔10の内部空間に洗浄液24を噴霧する。洗浄液24は、ポンプ22によって圧送されて液供給配管21を通過し、スプレーノズル23から吸収塔10の内部空間に噴霧される。噴霧された洗浄液24は排ガスと気液接触することにより、排ガス中の二酸化硫黄(SO)が吸収除去される。二酸化硫黄が除去された排ガスは、浄化ガスとして吸収塔10の上部に設けられた開口部10cから大気中へ排気される。
また、吸収塔10内に噴霧された洗浄液24の一部は排ガスと共に上昇する。この際、洗浄液24は、送風装置30によって発生した旋回流37の遠心力によって、内壁面10aに押し付けられることで液滴化される。
旋回流37は、送風装置30の吸引部31で吸引した空気を、排出部32から吸収塔10の内部に送出することによって発生する。具体的には、送風装置30の排出部32から送出される空気は、送風配管34から送風方向36に沿って吸収塔10の内部に送風され、この空気が、上昇する排ガスと共に内壁面10aに沿うように吸収塔10の内部空間を上昇して旋回流37となる(図3参照)。
旋回流37によって液滴化した洗浄液24の一部は、自重で落下する。落下した洗浄液24は、吸収塔10の底部10b上に貯留され、排水管13から排水経路(非図示)を経て吸収塔10の外部に排出される。
一方で、吸収塔10内を上昇する旋回流37の流速が速い場合等、内壁面10aに付着した洗浄液24の液滴には上方向の力が作用する。この場合、自重によって液滴が流下し難くなったり、液滴が内壁面10aを上昇することとなる。このように自重によって液滴が流下し難くなったり、内壁面10aを上昇する液滴は、液回収部40から回収することができる。
かかる液回収部40において、貯液部42は吸引配管33を介して送風装置30の吸引部31に連通している。そして、吸引配管33及び吸引部31を通じて貯液部42内の空気が吸引される構成となっている。従って、貯液部42内の気圧が吸収塔10内に対して負圧となる。この負圧による気圧差により、吸収塔10の内壁面10aに付着した洗浄液24の液滴が、液回収口44の近傍に近づくと、液回収口44に誘引されて捕集される。これにより、上昇する旋回流37が発生している吸収塔10内でも、内壁面10aに付着した洗浄液24の液滴を、液回収部40の液回収口44から効率良く回収することができる。
また、旋回流37を発生させる送風装置30によって貯液部42での吸気が実現されている。これにより、貯液部42での吸引源と、旋回流37の発生源との両方を単一の送風装置30に集約することができ、動力抑制による省エネルギー化、構造の簡略化を図ることができる。
貯液部42に回収された洗浄液24は、ドレン管43から排水される。ドレン管43に設けられた液検知部45は、貯液部42で回収した洗浄液24の量を検知し、検知結果を信号として発信することができる。この信号は、後述する風量制御装置50に送信されることで、送風装置30の風量制御に利用できる。
図2Aに示すように、送風配管34の出口上部にガイド板60を設けたので、排ガス流70の上方向の流れを抑え、排ガス流70をガイド板60によって滞留させることができる。滞留した排ガスは、ガイド板60によって送風配管34の送風方向36に沿った送風によって押し出され易くなり、旋回流37を誘導することができる。
従って、滞留した排ガスはガイド板60に沿いつつ押し出し方向(送風方向36)に流れ、且つ内壁面10aに沿って流れる。その結果、旋回流37の発生が促進され、送風装置30の送風による旋回流37の発生の容易化を図ることができる。これにより、供給配管11に送出される排ガスの流量が大きく且つ層流であっても、旋回流37発生の安定化を図ることができる。
旋回流37を発生させるための送風装置30の風量制御は、風量制御装置50によって行われる。例えば、エンジンなどの排ガスが発生する発生源の負荷率や、液検知部45で検知した洗浄液24の回収量などに基づいて、風量制御装置50にて、吸引配管33のバルブ35を開閉、または、送風装置30の風量の調節を制御する。風量制御装置50による風量調節によって、排ガス処理装置1の動力抑制を図ることができる。
図4は、風量制御を行う場合の風量とエンジン負荷率との関係を示したグラフである。図4を参照して、本実施の形態に係る排ガス処理装置の風量制御装置の風量調節について、詳細に説明する。
図4において、送風装置30の風量はQ(m/h)、エンジン負荷率はL(%)、排ガス処理装置1の排ガス最大流量はQgmaxとする。
本実施の形態において、風量制御装置50は、排ガスを発生する発生源の負荷率に応じて送風装置30の風量を制御する。具体的には、送風装置30からの風量は、エンジンなどの負荷率に応じて、インバータなどによる送風装置30の動作制御や、バルブ35に設けられる電動ダンパの開閉制御等により調節される。風量を制御することで、排ガス処理装置1の動力抑制を図ることができる。
この場合において、図4に示すように、送風装置30の風量は、下記の式(1)に従って制御される。
Q=1.0×Qgmax×(L/100) (1)
本実施の形態において、式(1)では、エンジン負荷率が高いほど排ガス風量は増加し、洗浄液24による液滴の飛散も多くなる。従って、送風装置30の風量も比例して増加させて制御をする。
式(1)よりも望ましい風量の制御を行う場合、図4に示すように、送風装置30の風量は、下記の式(2a)及び(2b)に従って制御される。
Q=0 [(L<50%の時)] (2a)
Q=0.5×Qgmax×(L/100) [(L≧50%の時)] (2b)
式(2a)において、エンジン負荷率が低い(50%未満)状態であり、液滴の飛散がないため、送風装置30は停止している。一方で、式(2b)において、エンジン負荷率が高い(50%以上)状態でも、送風装置30の風量Qは、式(1)よりも少なくすることができる。従って、排ガス処理装置1の動力抑制をより良く図ることができる。
また、送風装置30の風量Qは、排ガス最大流量Qgmaxに対して、0.1~1.0の比とすることが好ましく、0.25~0.5の比、及び、0の比を選択可能とすることがより好ましい。
次に、本実施の形態に係る排ガス処理装置の制御フローについて説明する。図5は、排ガス処理の制御フローを示す図である。
図5において、送風装置30の風量はQ、風量制御装置50の制御段階はNとする。
風量制御装置50は、図5に示すように、風量制御処理が開始されると、送風装置30の風量を最大(Qmax)にする(ST101)。送風装置30の風量が最大(Qmax)の際に、液回収の有無が判定される(ST102)。この判定は、例えば、液回収部40のドレン管43に設けられた液検知部45で検知された信号を基に行われる。
ST102において、判定がNOであれば、送風装置30の風量はQ=0とする(ST103)。この動作は、例えば、送風装置30を停止させる、または、吸引配管33に設けたバルブ35の閉弁動作によって行われ、該動作終了後、風量制御処理は終了する。一方、ST102において、判定がYESであれば、風量制御装置50の制御段階Nとし(ST104)、以下の式(3)に基づいて、風量の制御が行われる(ST105)。この動作は、現状の風量から任意に設定した風量ΔQをN倍した風量を減少させる動作である。風量を減少させる動作の後、ST106へ進む。
Q=Qmax-N×ΔQ (3)
ST105の制御終了後、液回収量が減少したかの判定が行われる(ST106)。この判定は、例えば、ST102と同様に、液検知部45で検知された信号を基に行われ、直前に検知された信号と比較して行われる。ST106において、判定がNOである場合、制御段階N=N+1とし(ST107)、ST105に戻る、そして式(3)に基づき風量が減少することとなり、再びST106の判定が行われる。ST106において、判定がYESである場合、ST108へ進む。
ST106の判定がYESの場合、制御段階N=N-1として、式(3)に基づき風量が制御される(ST108)。この動作は、制御段階Nを1段階前の段階に戻して、送風装置30の風量Qの設定が行われる。ST108の動作終了後、風量制御処理を終了する。
図5に示した、本実施の形態に係る排ガス処理装置の制御フローにより、風量制御処理が行われる。このフローにより、風量を最大(Qmax)とした際に、液回収がない場合送風装置30は停止する。一方で、液回収がある場合は、液回収量が減少しない程度まで風量を減らす制御処理が行われる。これにより、送風装置30の風量を必要最小限に抑えつつ、排ガス処理装置1の動力抑制を図ることできる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図6を参照して説明する。図6は、第2の実施の形態に係る排ガス処理装置に係る断面図である。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。
第2の実施の形態においても、液回収部40は、吸収塔10の上下方向2箇所位置に設けられ、ここでは、上方の液回収部40を第1の液回収部40a、下方の液回収部40を第2の液回収部40bとする。
液回収部40毎、言い換えると、第1の液回収部40a及び第2の液回収部40bそれぞれに独立した送風装置30a、30b及び吸引配管33a、33bが設けられる。第1の液回収部40aの貯液部42に第1の吸引配管33aが連通され、第1の吸引配管33aは、第1の送風装置30aの吸引部31aと接続される。第1の吸引配管33aには第1のバルブ35aが設けられる。第1の送風装置30aの排出部32aには、吸収塔10に連通する第1の送風配管34aが設けられる。
第2の液回収部40bの貯液部42に第2の吸引配管33bが連通され、第2の吸引配管33bは、第2の送風装置30bの吸引部31bと接続される。第2の液回収部40bの貯液部42に第2の吸引配管33bが連通され、第2の吸引配管33bは、第2の送風装置30bの吸引部31bと接続される。第2の吸引配管33bには第2のバルブ35bが設けられる。第2の送風装置30bの排出部32bには、吸収塔10に連通する第2の送風配管34bが設けられる。第1の送風装置30a及び第2の送風装置30bが上下に設置されることで、上下方向に長い配管を用いずに短い配管で各吸引配管33a、33bを形成できる。これにより、配管経路を短くし、配管設備の省スペース化を図ることができる。
吸収塔10の上下方向に離れた位置に第1の送風配管34aの出口と、第2の送風配管34bの出口とが形成される。第1の送風配管34aの出口上部にはガイド板60aが設けられ、第2の送風配管34bの出口上部にはガイド板60aとは別のガイド板60bが設けられる。各送風配管34a、34bの出口における送風方向36に沿う上下2箇所の送風によって、第2の液回収部40bの下方に加えて上方においても旋回流37の形成を促進することができる。
第1の液回収部40aの洗浄液24の液回収量を検知できる第1の液検知部45aが設けられ、第2の液回収部40bの洗浄液24の液回収量を検知できる第2の液検知部45bが設けられる。第1の液検知部45a、第1のバルブ35a、第1の送風装置30aが第1の風量制御装置50aに接続され、第2の液検知部45b、第2のバルブ35b、第2の送風装置30bが第2の風量制御装置50bに接続される。
第1の風量制御装置50a及び第2の風量制御装置50bは、それぞれ独立して設けられる。よって、各風量制御装置50a及び50bにて、液検知部45a、45bの検知結果に応じて各バルブ35a、35bや各送風装置30a、30bの駆動を制御し、夫々の送風装置30a、30bからの風量を調節する。これにより、風量調節の自由度が大きくなり、動力抑制を図ることできる。
このような第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用、効果を発揮することができる。
本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
排ガス処理装置1の運転方式は、洗浄液24として海水を用いるオープンループ、アルカリ性吸収液を循環して用いるクローズドループのいずれとしてもよい。
ガイド板60は、排ガス流70の上方向への流れを抑えることが可能であれば、特に限定されるものでないが、容易に製作でき、吸収塔10内の圧力損失の小さいものとするのが好ましい。
1 排ガス処理装置
10 吸収塔
10a 内壁面(内面)
11 供給配管
12 供給方向
24 洗浄液
30 送風装置
31 吸引部
32 排出部
33 吸引配管
34 送風配管
35 バルブ
36 送風方向
37 旋回流
40 液回収部
40a 第1の液回収部(液回収部)
40b 第2の液回収部(液回収部)
43 ドレン管
45 液検知部
50 風量制御装置
60 ガイド板
70 排ガス流

Claims (8)

  1. 排ガスに洗浄液を噴霧して排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する排ガス処理装置において、
    中心軸が上下方向に向けられた筒状体からなり、下部から内部空間に排ガスが供給される吸収塔と、
    前記吸収塔内に送風して旋回流を発生させる送風装置と、
    前記吸収塔内面に付着した洗浄液の液滴を捕集する液回収部と、を備え、
    前記送風装置は、吸引部と、該吸引部による吸気を排気する排出部とを含み、
    前記液回収部と連通される吸引配管を更に備え、該吸引配管は、前記送風装置の前記吸引部に接続されていることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 前記吸収塔に接続されて前記内部空間に排ガスを供給する供給配管と、前記吸収塔と前記排出部とに連通されて前記内部空間に前記送風装置からの風を送る送風配管とを更に備え、
    前記供給配管による排ガスの供給方向と、前記送風配管による送風方向とが、前記旋回流と同じ旋回方向に向けられていることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 前記吸収塔内面における前記送風配管出口の上部には、排ガスの上方向への流れを抑えつつ前記旋回流を誘導するガイド板が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の排ガス処理装置。
  4. 前記液回収部は、前記吸収塔の上下方向に複数設けられ、前記液回収部毎に前記吸引配管及び前記送風装置が独立して設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の排ガス処理装置。
  5. 前記吸引配管の途中にバルブが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の排ガス処理装置。
  6. 前記送風装置の風量を制御する風量制御装置を備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の排ガス処理装置。
  7. 前記風量制御装置は、排ガスを発生する発生源の負荷率に応じて前記送風装置の風量を制御することを特徴とする請求項6に記載の排ガス処理装置。
  8. 前記液回収部に捕集した洗浄液を回収するドレン管が設けられ、該ドレン管には回収された洗浄液の量を検知する液検知部が設けられ、
    前記風量制御装置は、前記液検知部の検知結果に基づいて、前記送風装置の風量を調整することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の排ガス処理装置。
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