JP2022042295A - 超音波噴霧器用の微生物制御剤 - Google Patents

超音波噴霧器用の微生物制御剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2022042295A
JP2022042295A JP2020147661A JP2020147661A JP2022042295A JP 2022042295 A JP2022042295 A JP 2022042295A JP 2020147661 A JP2020147661 A JP 2020147661A JP 2020147661 A JP2020147661 A JP 2020147661A JP 2022042295 A JP2022042295 A JP 2022042295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
control agent
water
ultrasonic
ultrasonic atomizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020147661A
Other languages
English (en)
Inventor
恋 仲田
Ren Nakada
友佳 深野
Yuka Fukano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2020147661A priority Critical patent/JP2022042295A/ja
Publication of JP2022042295A publication Critical patent/JP2022042295A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】長時間噴霧しても噴霧性能に優れる超音波噴霧器用の微生物制御剤の提供。【解決手段】(A)成分:水溶性溶剤と、(B)成分:水と、(C)成分:電解質と、を含有し、25℃における電気伝導率が0.3~15mS/mである、超音波噴霧器用の微生物制御剤。前記(C)成分が水溶性アルカリ金属塩及び水溶性アルカリ土類金属塩からなる群より選ばれる1種以上を含み、前記(C)成分の含有量が前記超音波噴霧器用の微生物制御剤の総質量に対して0.0002~0.015質量%であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、超音波噴霧器用の微生物制御剤に関する。
浴室の天井や壁の上部などの手が届きにくいところは、スプレー式の塩素系カビ取り剤による手入れが困難であり、細菌、カビ等の微生物が繁殖しやすい場所である。
また、居住空間には、浴室等の水周り以外の様々な場所(例えば玄関、窓サッシ、押入れ、クローゼットなど)にも微生物が繁殖しやすい。しかし、このような場所は水で洗剤を容易に洗い流すことができず、塩素系カビ取り剤による手入れが困難である。
これら居住空間の様々な場所の微生物を除去し、繁殖を予防することで、清潔な空間を手軽に維持できる方法として、有効成分である薬剤と有機溶剤とを含有する微生物制御剤をピエゾ式噴霧器等の超音波噴霧器により空間に噴霧する方法が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
超音波噴霧器は液体を、住環境を濡らすことを抑制しつつ簡単に空間に噴霧できるため、有用である。また、超音波噴霧器は単純に液体を連続的に噴霧して湿度を調整する加湿器などにも用いられている。
特開2016-141655号公報 特開2018-188389号公報
しかし、水溶性溶剤を含有する液体を超音波噴霧器で噴霧する場合、長時間(例えば1時間程度)噴霧すると噴霧自身が止まってしまう、あるいは超音波噴霧器の噴出部から液にじみが発生して噴霧量が低下する、といった噴霧性能に課題がある。
本発明は、長時間噴霧しても噴霧性能に優れる超音波噴霧器用の微生物制御剤を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1] (A)成分:水溶性溶剤と、
(B)成分:水と、
(C)成分:電解質と、
を含有し、
25℃における電気伝導率が0.3~15mS/mである、超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[2] 前記(C)成分が水溶性アルカリ金属塩及び水溶性アルカリ土類金属塩からなる群より選ばれる1種以上を含み、前記(C)成分の含有量が前記超音波噴霧器用の微生物制御剤の総質量に対して0.0002~0.015質量%である、前記[1]の超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[3] 前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が2000~150000である、前記[1]又は[2]の超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[4] 前記(A)成分がグリコール溶剤を含む、前記[1]~[3]のいずれかの超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[5] 前記(C)成分が塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムからなる群より選ばれる1種以上を含む、前記[1]~[4]のいずれかの超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[6] 前記(A)成分の含有量が前記超音波噴霧器用の微生物制御剤の総質量に対して1~85質量%である、前記[1]~[5]のいずれかの超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[7] 前記(B)成分の含有量が前記超音波噴霧器用の微生物制御剤の総質量に対して10質量%以上である、前記[1]~[6]のいずれかの超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[8] 前記(A)成分以外の除菌剤、抗菌剤、除カビ剤、防カビ剤、抗ウイルス剤、消臭剤、防臭剤及び香料からなる群より選ばれる1種以上をさらに含有する、前記[1]~[7]のいずれかの超音波噴霧器用の微生物制御剤。
[9] 居住空間に使用される、前記[1]~[8]のいずれかの超音波噴霧器用の微生物制御剤。
本発明によれば、長時間噴霧しても噴霧性能に優れる超音波噴霧器用の微生物制御剤を提供できる。
本発明の超音波噴霧器用の微生物制御剤が収容される超音波噴霧器の一実形態を、斜め前面側から見た斜視図である。 本発明の超音波噴霧器用の微生物制御剤が収容される超音波噴霧器の一実形態を、斜め後方側から見た分解斜視図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において「微生物制御」とは、微生物の増殖を防いだり、微生物の付着を防いだり、殺菌したりするなどして、微生物の働きを抑えることである。微生物制御により得られる効果は、除菌、殺菌、抗菌、防カビ、抗カビ等であり、本明細書においてはこれらの効果を総称して「微生物制御効果」ともいう。
また、本発明において「水溶性」とは、25℃の水100gに対して1g以上溶解し、かつその溶液が透明であることを意味する。
また、本明細書において「対象面」とは、微生物制御剤を適用する処理対象物の表面、例えば浴室、洗面所、キッチン、トイレ、玄関、リビング、押入れ、クローゼット、靴箱等の密閉空間の内面、エアコン内部に存在する面、窓サッシ、カーテン、靴、衣服、ソファー等の物品表面などのことである。
本発明の超音波噴霧器用の微生物制御剤(以下、単に「微生物制御剤」ともいう。)は、以下に示す(A)成分と、(B)成分と、(C)成分とを含有する組成物である。微生物制御剤は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分以外の成分(任意成分)を含有してもよい。
<(A)成分>
(A)成分は、水溶性溶剤であり、微生物制御効果を有する。
対象面に噴霧された(A)成分は、経時により揮発(乾燥)し、揮発するまでの間に微生物制御効果を有することが好ましい。これらの観点から、(A)成分の20℃での蒸気圧は0.5~8000Paが好ましく、5~1000がより好ましく、5~100がさらに好ましく、5~50が特に好ましい。(A)成分の蒸気圧が上記下限値以上であれば、対象面の乾燥が遅くなりにくく、処理対象物のべとつきを抑制できる。(A)成分の蒸気圧が上記上限値以下であれば、対象面へ到達する前に微生物制御剤が蒸発するのを抑制でき、微生物制御剤が対象面に充分に付着する。また、微生物制御剤が対象面に付着した後、揮発するまでの時間を充分に確保できるので、微生物制御効果の持続性に優れる。
(A)成分としては、アルコール溶剤、グリコール溶剤、アルコール溶剤及びグリコール溶剤以外の溶剤(その他の溶剤)などが挙げられる。これらの中でも蒸気圧の観点からグリコール溶剤が好ましい。
これら溶剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
アルコール溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールなどが挙げられる。これらの中でも、蒸気圧や臭気の観点から3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールが好ましい。
アルコール溶剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
グリコール溶剤としては、例えばグリコールエーテル溶剤、ポリオール溶剤などが挙げられる。これらの中でも、蒸気圧や対象面への影響の観点からポリオール溶剤が好ましい。
グリコールエーテル溶剤としては、例えばメチルジグリコール、エチルジグリコール、イソプロピルジグリコール、ブチルジグリコール、ヘキシルグリコール、ヘキシルジグリコール、フェニルグリコール、フェニルジグリコールなどが挙げられる。これらの中でも、蒸気圧の観点からメチルジグリコール、イソプロピルジグリコールが好ましい。
グリコール溶剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ポリオール溶剤としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、trans-2-ブテン-1,4-ジオール、2-ブチン-1,4-ジオール、2,5-ヘキサンジオール、2-メチル-1,3-ペンタンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、2,3-ジメチル-2,3-ブタンジオール、2,4-ヘプタンジオール、2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-エチル-2-ブチル-1,3-プロパンジオール、イソプレングリコール、トリメチレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、1,11-ウンデカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,13-トリデカンジオール、1,14-テトラデカンジオール、1,15-ペンタデカンジオール、1,16-ヘキサデカンジオール、1,17-ヘプタデカンジオール、1,18-オクタデカンジオール、1,19-ノナデカンジオール、1,20-イコサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、1,2-ドデカンジオール、1,2-テトラデカンジオール、1,2-ヘキサデカンジオール、1,2-オクタデカンジオールなどが挙げられる。これらの中でも蒸気圧の観点からエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、trans-2-ブテン-1,4-ジオールが好ましく、エチレングリコール、プロピレングリコールがより好ましく、プロピレングリコールが特に好ましい。
ポリオール溶剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分の含有量は、微生物制御剤の総質量に対して1~85質量%が好ましく、1~75質量%がより好ましく、5~60質量%がさらに好ましく、20~45質量%が特に好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であれば、微生物制御効果が充分に得られる。(A)成分の含有量が上記上限値以下であれば、超音波噴霧器を用いて微生物制御剤を容易に噴霧できる。
<(B)成分>
(B)成分は、水である。
(B)成分は(A)成分と混合され超音波噴霧器によって噴霧される。(B)成分は、(A)成分の粘度を調製し、噴霧性を向上させることができる。また、処理対象物への付着時には(A)成分の揮発時間を調整することができる。
(B)成分としては、例えば超純水、イオン交換水、蒸留水、水道水などが挙げられる。マグネシウムやカルシウム等の鉱物を含有していると対象面に難溶性の白色固体が析出する場合があるため、(B)成分としては、鉱物が除去された超純水、イオン交換水、蒸留水が好ましい。
(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分の含有量は、微生物制御剤の総質量(100質量%)から(B)成分以外の配合成分(すなわち、(A)成分及び(C)成分と、必要に応じて任意成分)の合計の含有量を除いた残部である。
噴霧性を良好に維持できる観点では、(B)成分の含有量は、微生物制御剤の総質量に対して10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、35質量%以上がさらに好ましく、50質量%以上が特に好ましい。
微生物制御効果を良好に維持できる観点では、(B)成分の含有量は、微生物制御剤の総質量に対して98.9998質量%以下が好ましい。
<(C)成分>
(C)成分は、電解質である。
(C)成分によって、微生物制御剤の電気伝導率を所望の値に制御しやすくなる。
(C)成分としては、20℃の水100gに対して0.03g以上溶解し、かつその溶液が透明であることが好ましい。20℃の水100gに対する溶解度は、0.03g以上が好ましく、1g以上がより好ましく、5g以上がさらに好ましい。
(C)成分としては、有機電解質でもよいし、無機電解質でもよいが、少量の配合で微生物制御剤が電気伝導度を示すことができることから、無機電解質が好ましい。
無機電解質としては水溶性の塩が好ましく、水溶性アルカリ金属塩、水溶性アルカリ土類金属塩がより好ましく、水溶性アルカリ金属又は水溶性アルカリ土類金属の塩酸塩、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩がさらに好ましく、水溶性アルカリ金属又は水溶性アルカリ土類金属の塩酸塩、炭酸塩、硫酸塩が特に好ましい。
水溶性アルカリ金属塩、水溶性アルカリ土類金属塩の具体例としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化ルビジウム、塩化セシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウム、塩化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸バリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウムなどが挙げられる。これらの中でも対象面への影響が少なく、少量の配合で微生物制御剤が電気伝導度を示すことができることから塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムが好ましい。
水溶性アルカリ金属塩及び水溶性アルカリ土類金属塩は、それぞれ1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(C)成分の含有量は、微生物制御剤の総質量に対して0.0002~0.015質量%が好ましく、0.0005~0.015質量%がより好ましく、0.001~0.015質量%がさらに好ましく、0.001~0.01質量%が特に好ましい。(C)成分の含有量が上記範囲内であれば、微生物制御効果を良好に維持しつつ、微生物制御剤の電気伝導率を所望の値に調節しやすい。
(A)成分/(C)成分で表される質量比(以下、「A/C比」ともいう。)は、2000~150000が好ましく、2000~60000がより好ましく、2000~30000がさらに好ましく、3000~30000が特に好ましい。A/C比が上記範囲内であれば、噴霧性と微生物制御効果が両立しやすい。
<任意成分>
任意成分としては、(A)成分以外の除菌剤、抗菌剤、除カビ剤、防カビ剤、抗ウイルス剤、消臭剤、防臭剤、香料などが挙げられる。
(A)成分以外の除菌剤、抗菌剤、除カビ剤、防カビ剤、抗ウイルス剤としては、例えば次亜塩素酸水、亜塩素酸水や銀、亜鉛、銅等の遷移金属を含有する無機系薬剤、イソプロピルメチルフェノール等の有機系薬剤、塩化ベンザルコニウム等のカチオン系界面活性剤、抗菌性香料などが挙げられる。また、これらを組み合わせて使用してもよい。
消臭剤、防臭剤としては、例えばレモングラス、ペパーミント、ユーカリ、ハッカ等の精油などが挙げられる。
香料としては特に限定されず、公知の香料を使用できる。公知の香料は、例えば「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol.I and II,Steffen Arctander, Allured Pub.Co.(1994)、「合成香料 化学と商品知識」,印藤元一著,化学工業日報社(1996)、「Perfme and Flavor Materials of NaturalOrigin」,Steffen Arctander, Allured Pub.Co.(1994)、「香りの百科」,日本香料協会編,朝倉書店(1989)、「Perfumery MaterialPerformance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)、「Flower Oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)、特開2002-173698号公報の表3に記載されている香料成分が挙げられる。
任意成分は、それぞれ1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
<微生物制御剤の電気伝導率>
微生物制御剤の25℃における電気伝導率は0.3~15mS/mであり、0.5~15mS/mが好ましく、1.2~15mS/mがより好ましく、1.2~10mS/mがさらに好ましい。微生物制御剤の電気伝導率が上記範囲内であれば、超音波噴霧器を用いて微生物制御剤を長時間(例えば1時間)噴霧しても、安定して微生物制御剤を噴霧でき、噴霧性能に優れる。
微生物制御剤の電気伝導率は、(C)成分の種類や含有量により調節できる。例えば、微生物制御剤中の(C)成分の含有量が多くなるほど、微生物制御剤の電気伝導率は高くなる傾向にある。
微生物制御剤の電気伝導率は、JIS K 0130:2008に規定する「電気伝導率測定方法通則」に準拠した方法により測定される値である。
<微生物制御剤の製造方法>
微生物制御剤は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分と、必要に応じて任意成分とを混合することにより得られる。
<微生物制御剤の使用方法>
微生物制御剤は、超音波噴霧器に充填して使用する。
超音波噴霧器への微生物制御剤の充填量及び噴霧量は、処理空間の大きさや対象面の面積等を勘案して決定される。微生物制御剤の噴霧量は、下記式で表される処理量が0.1~5g/mとなるようにすることが好ましい。
処理量=((A)成分の噴霧量)/(微生物制御剤が噴霧された対象面の面積)
なお、(A)成分の噴霧量は、噴霧した微生物制御剤の総質量に(A)成分の含有量(質量%)を乗することによって得られる。
超音波噴霧器としては特に制限されず、従来の超音波噴霧器を用いることができる。
超音波噴霧器としては、例えば微生物制御剤を収容するタンクと、第1の端部がタンク内に挿入された吸液芯と、吸液芯の第2の端部に装着された多数の孔を有する噴出部と、噴出部に取り付けられた超音波振動子と、超音波振動子を振動させる超音波発振器とを備えたものが挙げられる。
以下、超音波噴霧器の一実施形態について、図1、2を用いて説明する。ただし本発明で用いる超音波噴霧器は本実施形態に限定されるものではなく、容器の形状等を適宜変更することができる。
図1は微生物制御剤が収容される超音波噴霧器の一実形態を、斜め前面側から見た斜視図であり、図2は斜め後方側から見た分解斜視図である。
この例の超音波噴霧器100は、タンク1と、吸液芯ユニット2と、噴出口ユニット5と、超音波発振器8と、これらの部材と電池60を所定の位置に配置乃至収容するための前面ケース10と背面ケース50とを備える。
タンク1は、微生物制御剤を収容するもので、上部にタンク給水口1aが設けられており、タンク給水口1aからタンク1内に液体薬剤を供給できるようになっている。
吸液芯ユニット2は、棒状の吸液芯3と、吸液芯3の周面を囲み吸液芯3を支持する保持筒4とで構成されている。また、噴出口ユニット5は、多数の孔が形成された円形の噴出部6と噴出部6の周囲を囲むリング状の超音波振動子7とで構成されている。噴出部6と超音波振動子7とは一体成形されている。
吸液芯3は、第1の端部3aがタンク1内に挿入されている。また、第2の端部3bに、噴出口ユニット5の噴出部6が装着されている。吸液芯3は途中で屈曲しており、第1の端部3a側はタンク1の底部に向かってほぼ鉛直線上に沿って伸び、第2の端部3b側は、水平に伸びるように配置されている。この第2の端部3b側は、斜め下方向に伸びるように配置されていても構わない。
吸液芯3の直径は、5~17mmが好ましく、8~12mmがより好ましい。
吸液芯3は毛細管作用により液剤を吸い上げる芯材である。吸液芯3の材質としては、通常、吸液芯として用いられる、例えばスポンジ、フェルト、綿、多孔質材などが挙げられる。
保持筒4は、棒状の吸液芯3の周面を囲む筒状体であり、吸液芯3と共に一方の端部がタンク1内に挿入されている。また、他方の端部には、噴出口ユニット5の噴出部6が装着されている。
屈曲した吸液芯3の所定の配置を保つよう、保持筒4も屈曲しており、吸液芯3と共に、一方の端部側はタンク1の底部に向かってほぼ鉛直線上に沿って伸び、他方の端部側は、水平に伸びるように配置されている。
保持筒4の微生物制御剤に浸漬される部分には、微生物制御剤が通液可能な複数の通液孔4aが設けられている。
保持筒4の屈曲した箇所の一方の端部側には、タンク給水口1aと嵌合する蓋部4bが形成されている。また、他方の端部には、噴出口ユニット5が嵌合する取付部4cが形成されている。取付部4cは、前面ケース10の内側に固定されるようになっている。
保持筒4は、吸液芯3を支持する強度があれば特に材質に限定はないが、成形が容易であること、軽量であることから、樹脂製であることが好ましい。
噴出口ユニット5の噴出部6は、多数の微細孔が形成されている。吸液芯3から放出された微生物制御剤は、超音波振動子7による振動によって噴出部6に形成された微細孔を通過し、微細なミストとなって放出される。
多数の微細孔の形成方法に特に限定はなく、例えば、網状としたり、平板に、レーザーを用いて多数の微細孔を設けたりする方法が挙げられる。中でも微細孔の大きさや数の調整によって噴霧量を容易に調整できるため、平板に微細孔を設ける方法が好ましい。
噴出部6全体の直径は、吸液芯3の直径と同等であることが好ましい。
噴出部6に存在する微細孔の径は、2~20μmが好ましく、5~10μmがより好ましい。
噴出部6の細孔数は、300~4000個が好ましく、500~2500個がより好ましい。
噴出部6と超音波振動子7とは一体成形され、全体がほぼ平板状の噴出口ユニット5とされている。
噴出口ユニット5は、保持筒4が、取付部4cにより前面ケース10の内側に取り付けられた際に、取付部4cと前面ケース10の間に挟まれて固定されるようになっている。
超音波振動子7には超音波発振器8(基盤)が接続されており、電池60から供給される電力を受けて超音波発振器8が駆動すると、超音波振動子7が噴出部6と共に振動するようになっている。超音波発振器8は、前面ケース10の保持筒4が固定された近傍において、前面ケース10の内側に固定されている。
超音波発振器8は、汎用的にUSBにて電源を供給される加湿器等の製品に用いられている振動数のものが容易に入手できることから好ましい。
振動数は噴霧器の機能、製造面、汎用性、価格の面から90~120kHzが好ましく、100~120kHzがより好ましい。
前面ケース10は、前面ケース本体部20と前面部30と前面ケース本体部20と前面部30とをつなぐ連結部40の部分で構成されている。
前面ケース本体部20は、下面から見た際に左右の周縁が立ち上がった凹版であり、図2のように、背面から見た際に、右下部分が切り欠かれた略逆L字状とされている。この切り欠かれた右下部分に沿って、タンク嵌合部21が立設している。タンク嵌合部21は、図2に示すように略逆L字状とされており、この部分にタンク1が嵌合するようになっている。また、タンク嵌合部21には、係止凹部22が設けられ、タンク1をタンク嵌合部21に嵌合させた際に、タンク1のタンク給水口1aに嵌合した保持筒4の蓋部4bが、係止凹部22に係止されるようになっている。
前面ケース本体部20には、下面から見た際の左側の周縁とタンク嵌合部21との間が、電池収容部23とされている。電池収容部23の上方には、電池用開口部24が設けられ、電池用開口部24には、電池蓋61が開閉自在に取り付けられている。
前面部30は、前面板31と前面板31の周縁から、水平方向に伸びる筒状部32とで構成されている。前面板31には噴出孔33が形成されており、この噴出孔33部分に噴出部6が位置するように、保持筒4の取付部4cが、前面板31の内側に取り付けられている。
連結部40は、約90度の角度でなだらかに屈曲した形状とされており、連結部40により、前面ケース本体部20と前面部30とが連結されている。
背面ケース50は、背面ケース本体部51と背面ケース屈曲部52の部分で構成されている。
背面ケース本体部51は、平面視で前面ケース本体部20と重なり合う形状とされており、前面ケース本体部20と嵌合するようになっている。
また、背面ケース屈曲部52は、約90度の角度でなだらかに屈曲した形状とされており、連結部40の背面側を覆って、背面ケース本体部51と、前面部30の筒状部32とを連結するようになっている。
超音波噴霧器としては市販品を用いることもでき、例えばJisu Technology社製の加湿器(商品名「SWEETDONUT」)、オムロンヘルスケア株式会社製の「メッシュ式ネブライザNE-U22」などが挙げられる。
また、超音波噴霧器としては、例えば特開平6-320083号公報、特開平7-24374号公報、特開平7-256170号公報等に記載のピエゾ式噴霧装置などを用いてもよい。
<作用効果>
以上説明した本発明の微生物制御剤は、(A)成分と(B)成分と(C)成分とを含有し、電気伝導率が上記範囲内であるため、超音波噴霧器を用いて長時間噴霧しても噴霧自身が止まったり、噴出部から液にじみが発生したりしにくく、噴霧性能に優れるので、安定な噴霧が可能である。
本発明の微生物制御剤は、例えば、細菌、カビ等の微生物を抑制することが要求される居住空間の処理に用いられる。
本発明の微生物制御剤の処理対象物としては、例えば浴室、洗面所、キッチン、トイレ、玄関、リビング、押入れ、クローゼット、靴箱、エアコン内部、窓サッシ、カーテン、靴、衣服、ソファーなどが挙げられる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
「使用原料」
(A)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・A-1:プロピレングリコール(株式会社ADEKA製、商品名「化粧用プロピレングリコール」、20℃での蒸気圧10.7Pa)。
・A-2:3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール(株式会社クラレ製、商品名「ソルフィット」、20℃での蒸気圧47.0Pa)。
・A-3:エチレングリコール(関東化学株式会社製、商品名「エチレングリコール(鹿1級)、20℃での蒸気圧7.0Pa)。
(B)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・B-1:超純水。
(C)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・C-1:塩化ナトリウム(関東化学株式会社製、商品名「塩化ナトリウム(特級)」、溶解度26.38g)。
・C-2:塩化カリウム(関東化学株式会社製、商品名「塩化カリウム(特級)」、溶解度25.5g)。
・C-3:塩化マグネシウム(関東化学株式会社製、商品名「塩化マグネシウム六水和物(特級)」、溶解度35.3g)。
・C-4:塩化カルシウム(関東化学株式会社製、商品名「塩化カルシウム(特級)」、溶解度42.7g)。
・C-5:硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、商品名「硫酸ナトリウム(特級)」、溶解度19.0g)。
・C-6:炭酸ナトリウム(富士フイルム和光純薬株式会社製、商品名「炭酸ナトリウム(試薬特級)」、溶解度18.1g)。
・C-7:リン酸水素二ナトリウム(関東化学株式会社製、商品名「リン酸水素二ナトリウム(特級)」、溶解度7.7g)。
なお、溶解度は、20℃の水100gに対する溶解する量である。
「超音波噴霧器」
超音波噴霧器として、Jisu Technology社製の加湿器(商品名「SWEETDONUT」)の吸液芯を中央で斜めに切断し、角度を付けて繋ぎ直し、下端を液体薬剤の容器に浸漬した噴霧器を用いた。
・吸液芯:ポリエステル製、直径10mm、長さ(全長):205mm。
・超音波振動子:外径16mmのリング状。
・超音波発振器:振動数100kHz、駆動電源5V。
・噴霧量:15g/時間。
「実施例1~17、比較例1~4」
<微生物制御剤の調製>
表1~4の配合量に従い、(A)成分と(B)成分と(C)成分とを混合し、微生物制御剤を調製した。
得られた微生物制御剤について、以下に示す方法により電気伝導率を測定し、噴霧性能を評価した。これらの結果を表1~4に示す。
<電気伝導率の測定>
微生物制御剤の電気伝導率は、JIS K 0130:2008に規定する「電気伝導率測定方法通則」に準拠した方法により測定した。
<噴霧性能の評価>
微生物制御剤を超音波噴霧器のタンクに充填し、吸液芯の第1の端部をタンクに挿入して微生物制御剤を浸透させた。吸液芯の第2の端部に超音波振動子と一体成形された噴出部を装着した。超音波振動子に市販の超音波発振器(Jisu Technology社製、商品名「SWEETDONUT」)を取り付け、超音波噴霧器を25℃の屋内に水平に設置し、印加電圧5Vで通電し、噴霧を開始した。1時間稼働させた後、噴霧が持続しているか否か、及び、噴出部の液にじみの有無を目視にて観察し、以下の評価基準にて噴霧性能を評価した。
(評価基準)
A++:噴霧が持続し、噴出部の先端からの液のにじみも認められない。
A+:噴霧が持続し、噴出部の先端から僅かに液にじみが認められるが、液だれは認められず、噴出部の周囲も汚染されていない。
A:噴霧が持続し、噴出部から液にじみ認められ、ごくわずかに液だれが認められるが、噴出部の周囲は汚染されていない。
B:噴霧が持続するが、噴出部からの液にじみの程度がひどく、液だれし、噴出部の周囲が汚染されている。
C:噴霧が持続しない(噴霧が停止する)、又は、噴出部からの液にじみが極めて多く、液だれし、噴出部の周囲がかなり汚染されている。
なお、ここでいう「汚染」とは、微生物制御剤の液だれにより、噴出部の周囲を濡らしてしまうことを意味する。
Figure 2022042295000001
Figure 2022042295000002
Figure 2022042295000003
Figure 2022042295000004
なお、表1~4において、各成分の配合量(質量%)はすべて、微生物制御剤の総質量に対する割合であり、純分換算での値を示す。「バランス」は、各例の微生物制御剤に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように(B)成分が配合されていることを意味する。つまり、(B)成分の配合量は、微生物制御剤の総質量から(B)成分以外の配合成分の合計の配合量(純分換算)を除いた残部である。また、配合量の空欄は、その成分が配合されていないこと(配合量0質量%)を意味する。
また、表1~4中、「A/C比」は、(A)成分/(C)成分で表される質量比である。「塩濃度」は、微生物制御剤1L中に含まれる(C)成分の量(mg)である。
表1~3から明らかなように、各実施例で得られた微生物制御剤は、長時間噴霧しても噴霧が停止したり、液にじみが発生したりしにくく、噴霧性能に優れていた。
一方、表4から明らかなように、25℃における電気伝導率が0.3mS/m未満、又は15mS/m超である各比較例で得られた微生物制御剤は、噴霧性能に劣っていた。
1 タンク
2 吸液芯ユニット
3 吸液芯
3a 第1の端部
3b 第2の端部
4 保持筒
5 噴出口ユニット
6 噴出部
7 超音波振動子
8 超音波発振器
10 前面ケース
50 背面ケース
60 電池
100 超音波噴霧器

Claims (5)

  1. (A)成分:水溶性溶剤と、
    (B)成分:水と、
    (C)成分:電解質と、
    を含有し、
    25℃における電気伝導率が0.3~15mS/mである、超音波噴霧器用の微生物制御剤。
  2. 前記(C)成分が水溶性アルカリ金属塩及び水溶性アルカリ土類金属塩からなる群より選ばれる1種以上を含み、前記(C)成分の含有量が前記超音波噴霧器用の微生物制御剤の総質量に対して0.0002~0.015質量%である、請求項1に記載の超音波噴霧器用の微生物制御剤。
  3. 前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が2000~150000である、請求項1又は2に記載の超音波噴霧器用の微生物制御剤。
  4. 前記(A)成分がグリコール溶剤を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の超音波噴霧器用の微生物制御剤。
  5. 前記(C)成分が塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムからなる群より選ばれる1種以上を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の超音波噴霧器用の微生物制御剤。
JP2020147661A 2020-09-02 2020-09-02 超音波噴霧器用の微生物制御剤 Pending JP2022042295A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020147661A JP2022042295A (ja) 2020-09-02 2020-09-02 超音波噴霧器用の微生物制御剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020147661A JP2022042295A (ja) 2020-09-02 2020-09-02 超音波噴霧器用の微生物制御剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022042295A true JP2022042295A (ja) 2022-03-14

Family

ID=80629592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020147661A Pending JP2022042295A (ja) 2020-09-02 2020-09-02 超音波噴霧器用の微生物制御剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022042295A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001316213A (ja) 除菌消臭剤
WO2015148203A1 (en) Volatile material dispenser and method of emitting a volatile material
EP2207573A1 (en) Method for broad spectrum, low residue disinfection with a small droplet hydrogen peroxide-based aerosol
US20210338872A1 (en) Disinfecting Fogger
JP5307408B2 (ja) 消臭・芳香剤およびこれを利用する消臭・芳香器具
JP6829207B2 (ja) エアゾール型芳香剤
US9226941B2 (en) Two-component cleaning and disinfecting system
CN104080343A (zh) 对表面进行消毒的方法
JP4601361B2 (ja) 銀イオン水生成用材料とそれを用いる銀イオン水製造方法
JP2022042295A (ja) 超音波噴霧器用の微生物制御剤
JP2003082338A (ja) 消臭、除菌、芳香エアゾール剤
JP2017119680A (ja) ピエゾ式噴霧装置用空間処理剤
US20220062479A1 (en) Disinfection Bomb
US20150272403A1 (en) Scented Utility Paper Roll
US20110044849A1 (en) Disinfecting spray device
JP2023071320A (ja) 微生物防除剤組成物
JP6275063B2 (ja) ピエゾ式噴霧器用の居住空間処理剤
JP6906516B2 (ja) アンモニアおよび第一級または第二級アミンに対する臭気中和剤
JP5583385B2 (ja) 消毒剤
CN103861138A (zh) 一种具有表面吸附功能的高效除臭剂及使用方法
TWI551679B (zh) 用於清洗鞋內空間的清洗劑
JP2006149900A (ja) 室内の抗菌消臭方法及び薬液
JP7149814B2 (ja) 除菌剤組成物
JP7349907B2 (ja) 微生物抑制方法及び微生物抑制システム
WO2023017810A1 (ja) 次亜塩素酸水噴霧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240521