JP2022040384A - バスケット型内視鏡装置用処置具 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022040384000001
【課題】結石を破砕する際のバスケットワイヤの変形を防止することができるバスケット型内視鏡装置用処置具を提供すること。
【解決手段】長尺円筒状の可撓性シース2の先端に設けられる先端金具20が、概略円筒状の硬質材料から成り、前記可撓性シースの先端に嵌合する円環部と、該円環部のバスケット部方向に前記バスケットワイヤが嵌入する幅をもって突出した複数の突部とを有し、前記複数の突部間の切り欠き部の深さが前記バスケットワイヤの所定径に対して2倍から3倍程度に設定されているバスケット型内視鏡装置用処置具。
【選択図】 図2A

Description

本発明は、体腔内に挿入され、体腔内の結石等の異物を複数の弾性ワイヤにより成るバスケットにより挟み込んで破砕する処置部を備える内視鏡装置用処置具に係り、特にバスケットの変形を防止することができるバスケット型内視鏡装置用処置具に関する。
一般に、体腔内の結石等の異物の回収や破砕は、籠状に拡縮自在なバスケット部を筒内に収納した可撓性シースを有するバスケット把持具を内視鏡チャネル内に挿通して体腔内の結石等の異物に近づけ、可撓性シースの先端からバスケットを突出させて結石等を捕獲することにより施術される。このバスケット把持具は、可撓性シースに挿通した操作ワイヤの先端に拡縮自在なバスケットを取り付け、このバスケットを可撓性シースの先端内に位置させた状態から可撓性シース先端から突出拡開させてバスケット内に結石等を取り込み、操作部で操作ワイヤを牽引して収縮させることにより結石等を粉砕または把持して引き出すものである。このようなバスケット把持具に関する技術が記載された文献としては、下記の特許文献1が挙げられる。
この特許文献1には、結石破砕装置や採石用バスケット鉗子のバスケットワイヤを体内に残したまま内視鏡を体内から抜去し、X線透視下でバスケットワイヤにコイルシースを被せ、操作部でバスケットワイヤを巻き上げて砕石する技術が記載されている。
特開2002-11016号公報
前述の特許文献に記載された内視鏡装置用処置具は、強い破砕力により結石を破砕することができると共にコイルシースの挿入を迅速に行なうことができるものの、バスケットワイヤを巻き上げて砕石する際にバスケットワイヤが変形する可能性が大きいという課題を招く可能性があった。
このような課題に鑑みて本発明は、結石を破砕する際のバスケットワイヤの変形を防止することができるバスケット型内視鏡装置用処置具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明は、長尺円筒状の可撓性シースと、該可撓性シースの円筒内に進退自在に挿通される操作ワイヤと、該操作ワイヤの先端に設けられ、所定径の複数のバスケットワイヤが弾性的に縮径または拡開するように形成されたバスケット部と、前記可撓性シースの先端に取り付けられ、前記バスケット部が設けられた操作ワイヤを挿通する先端金具と、を備えるバスケット型内視鏡装置用処置具において、前記先端金具が、概略円筒状の硬質材料から成り、前記可撓性シースの先端に嵌合する円環部と、該円環部のバスケット部方向に突出した複数の突部とを有し、前記複数の突部間の切り欠き部が、前記バスケットワイヤを嵌入自在な幅であると共に前記バスケットワイヤの所定径に対して2倍から3倍程度の深さに設定されていることを第1の特徴とする。
また、本発明は、前記第1の特徴のバスケット型内視鏡装置用処置具において、前記複数の突部が少なくともバスケットワイヤの本数分設けられていることを第2の特徴とし、前記第1又は2何の特徴のバスケット型内視鏡装置用処置具において、前記先端金具の複数の突部が、該先端金具の円筒状中央に向かうように形成されていることを第3の特徴とし、前記第1から3何れかの特徴のバスケット型内視鏡装置用処置具において、前記先端金具の突部間に形成される切り欠き部と対向する位置に縦長溝が軸方向に刻設され、前記先端金具の軸方向に延びて嵌合するストッパを設けたことを第4の特徴とし、前記第4の特徴のバスケット型内視鏡装置用処置具において、前記ストッパの縦長溝が、先端側に比べて可撓性シース側の幅が広く刻設されていることを第5特徴とし、前記第4又は第5の特徴のバスケット型内視鏡装置用処置具において、前記ストッパが前記先端金具の軸方向に嵌合して先端金具から突出する寸法を規定する円環係止部を円周方向に設けていることを第6の特徴とし、前記4から6何れかに特徴のバスケット型内視鏡装置用処置具において、前記ストッパの縦長溝が、可撓性シース側の端部を削除した案内溝を設けていることを第7の特徴とする。
本発明によるバスケット型内視鏡装置用処置具は、円環部と該円環部のバスケット部方向に突出した複数の突部から成る先端金具を可撓性シース先端に設けることによって、バスケットワイヤの根元部分を周方向に逃がして結石の下端側の力がバスケットワイヤに加えられることを防止し、バスケットワイヤの破損や変形を防止することができる。
本発明の実施例によるバスケット型内視鏡装置用処置具の全体構成を示す図。 本発明の実施例1による内視鏡装置用処置具の先端金具を示す図。 本発明の実施例1による原理を説明するための図。 本発明の実施例2による内視鏡装置用処置具の先端金具及びストッパを示す図。 本発明の実施例3による内視鏡装置用処置具の先端金具を示す図。 本発明の実施例4及び6による内視鏡装置用処置具のストッパを示す図。 本発明の実施例5による内視鏡装置用処置具のストッパを示す図。 本発明を適用する内視鏡装置用処置具の操作例を説明するための図。
以下、本発明によるバスケット型内視鏡装置用処置具の実施例を図面を参照して詳細に説明するが、まず、本発明の実施例による内視鏡装置用処置具の全体構造を説明する。また、本願おいてはバスケット型内視鏡装置用処置具を単に内視鏡装置用処置具とも呼ぶ。
本実施例によるバスケット型内視鏡装置用処置具は、図1に示す如く、後端に操作部10が取り付けられる樹脂やコイル等からなる長尺円筒状の可撓性シース2と、この可撓性シース2内に進退自在に挿通される操作ワイヤ3と、前記可撓性シース2の先端に配置される硬質の金属材料から成る本発明の特徴となる先端金具20と、前記操作ワイヤ3の先端に連結され、操作ワイヤ3の進退操作により可撓性シース2内から突没可能な処置部である異物破砕用のバスケット部4とを備える。なお、図中の先端金具20は後述するように円環部は断面となり、ワイヤ貫通部20bは後方部分のため断面にならないように図示している。
前記操作部10は、操作ワイヤ3の後端に操作パイプ12を介して取り付けられる把持部14と、該操作ワイヤ3に取り付けられた把持部14の操作パイプ12を貫通し、送水口13が開口され、把持部14を進退することによって操作ワイヤ3を可撓性シース2に対して移動させる操作部本体11とを備える。前記送水口13は、内端部が操作部本体11の筒内空間に連通され、図示しない注射等を取り付けて可撓性シース2内に薬液等を送液できるように構成されている。
前記バスケット部4は、撚り線からなる複数本(本実施例においては4本)のバスケットワイヤ8と、該バスケットワイヤ8の先端を纏めて固定する先端チップ6と、該バスケットワイヤ8の後端を纏めて固定する後端チップ7とから成り、複数のバスケットワイヤ8が間隔をもって弾性的に収縮または拡開するように処置部を形成する。
このバスケット部4は、各バスケットワイヤ8が湾曲して外側に向けて膨らむように自己付勢され、バスケット部4の中心軸を対称中心としバスケットワイヤ8が立体的な線対称な関係で配置され、可撓性シース2内においては縮径され、可撓性シース2の先端から突出した状態においては自己付勢により膨んで拡開して略籠状となるように構成されている。
このように構成された本実施例によるバスケット把持具である内視鏡装置用処置具は、予め患者の体腔内に挿入された内視鏡装置のチャネルを通じて患者の体腔内に挿入されて回収対象物である結石を破砕するために使用され、この施術例を図6を参照して説明する。
このバスケット型内視鏡装置用処置具の施術は、図6(a)に示す如く、医師が、操作ワイヤを牽引して先端部のバスケット部を内部に引き込んで縮径した状態の可撓性シース2を十二指腸の乳頭部210内の胆管22に挿入する工程と、次いで図6(b)の如く、操作ワイヤを押し出して可撓性シース2先端からバスケット部4を開いて結石230よりも奥の位置に移動させる工程と、次いで図6(c)の如く、操作ワイヤを突出させて可撓性シース2内に引き込んでバスケット部4の隙間内に結石230を捕捉する工程と、更に図6(d)に示す如く、バスケット部4を可撓性シース2内にさらに引き込んで可撓性シース2先端の先端金具とバスケット部4に挟み込んで結石230を締め付けることにより230を破砕する工程によって行われる。
特に本実施例の特徴である先端金具20は、可撓性シース2の先端に取り付けられ、図2Aに示す如く、概略円筒状の硬質金属材料から成り、可撓性シース2の先端に嵌合する円環部20aと、該円環部20aの上方(バスケット部4に向かう方向)に向けて突出する複数の突部25から成るワイヤ貫通部20bとから成り、可撓性シース2の後端チップ7から延びる複数のバスケットワイヤ8が、複数の突部25間の間隙である切り欠き部26を通して円周外方向に向かって拡がるように構成されている。すなわち、本実施例による先端金具20は、可撓性シース2の先端に嵌合する円環部20aと、該円環部20aの上方(バスケット部4に向かう方向)に向けて円周方向に等間隔に突出した複数の突部25から成るワイヤ貫通部20bにより構成され、例えば、金属製円環の一端側を等間隔に間隔を開けて削除して製造することや、金属製円環に複数の突部を等間隔に間隔を開けて溶接することによって製造することができる。
この複数の突部25及び複数の突部25により形成される切り欠き部26は、バスケット部4を構成する全てのバスケットワイヤ8を通すため、少なくともバスケットワイヤ8の本数分設けられ、本例においてはバスケットワイヤ8が4本のため、4個設けられている。また、突部25の高さは、後述するようにバスケットワイヤ8を拡がらせると共に結石に当接させるために少なくともバスケットワイヤ8の径程度が必要であり、バスケットワイヤ8の径の2倍から3倍程度が好ましく、幅はバスケットワイヤ8と同径値以上が好ましい。
このように構成された先端金具20は、図2B(a)に示す如き従来の円環状な先端金具29を用いて結石230をバスケットワイヤ8を先端金具29側に引き込んだ場合、結石230の下端側が力Fにより先端金具29の開口部にバスケットワイヤ8を押しつけることによって、先端金具29の円環開口部から拡がる複数のバスケットワイヤ8がワイヤ折曲部分8aにおいて塑性変形(永久ひずみ)が生じて折り曲げられ、この折曲げによって結石230の破砕操作途中でバスケットワイヤ8を引き込めずに破砕ができなくなることや、結石230を破砕した後にバスケット部4を可撓性シース2内に引き込もうとしたとき、バスケットワイヤ8が切断されること、変形して引き込むことができないこと、引き込めても再び開くことができない等の課題を招く可能性があったのに対し、図2B(a)に示す如く、バスケットワイヤ8の根元部分を周方向に逃がすと共に結石230の下端側の力Fがバスケットワイヤ8に加えられないため、バスケットワイヤ8の破損や変形を防止することができる効果を奏する。
すなわち、従来技術による円環状の先端金具29の場合、結石230下側の力Fがバスケットワイヤ8の根元部に強く加えられて比較的大きな角度θ1だけ変形すると共に先端金具29の開口部に強く押しつけられ、バスケットワイヤ8は線径が約0.2mm~1.0mm程度のステンレス鋼のため、塑性変形(永久ひずみ)が残り、切断や変形の課題が生じるものであるのに対し、本実施例による先端金具20は、バスケットワイヤ8の根元部分を切り欠き部26を通して周方向に逃がして折り曲げ角度θ2を大きく拡がらせる共に結石230からの力Fがバスケットワイヤ8に加えられるのを阻止するため、バスケットワイヤ8の破損や変形を防止することができる。
このように構成される本実施例による内視鏡装置用処置具は、可撓性シース2の先端側からバスケット部4を押し出す際に、4本のバスケットワイヤ8が押し出しに従って回動するため先端金具20の4つの切り欠き部26に嵌まり込み、結石230を取り込んで結石230を締め付けて結石230を破砕するとき、バスケットワイヤ8の根元部分を切り欠き部26を通して周方向に逃がして結石230からの力Fが加えられるのを防止するため、バスケットワイヤ8の破損や変形を防止することができる。
なお、複数の突部25により形成される切り欠き部26の幅は、バスケットワイヤ8の切り欠き部26幅内での回転を許容するためバスケットワイヤ8の径に比べて1.5倍程度が好ましい。切り欠き部26の高さ(深さ)は、結石に当接させるために少なくともバスケットワイヤ8の径程度が必要であり、バスケットワイヤ8の径の2倍から3倍程度が好ましい。例えばバスケットワイヤ径Φが0.3mmの場合、切り欠き部26の高さ(深さ)は0.875mm~1.05mm程度、同幅は0.525mm程度が好ましい。
前述の実施例1においては先端金具20のみでバスケットワイヤ8の破損や変形を防止する例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、結石からの力がバスケットワイヤに加えられるのを防止する手段として以下に述べる実施例を説明する。
この実施例2による内視鏡装置用処置具は、図3に示す如く、実施例1と同様な先端金具20と、該先端金具20の開口部に嵌合するストッパ90とを備える。すなわち、本実施例による内視鏡装置用処置具は、先端金具20の切り欠き部26と対向する位置に案内溝(縦長溝)92が軸方向に刻設され、先端金具20の軸方向に延びて嵌合するためのストッパ90を設ける。
このストッパ90の概略構造は、円柱先端に円錐部を設けた形状において、90度間隔にバスケットワイヤ8の一部が嵌め合わされる約半円形状の案内溝92を軸方向に刻設し、底面側から見ると図3(b)の如く真円の4方に約半円形状の案内溝92が設けられている。
この実施例2による内視鏡装置用処置具は、前記先端金具20の上端開口部の切り欠き部26に前記案内溝92が位置するようにストッパ90を矢印A方向に嵌合されることによって構成される。
このように構成された内視鏡装置用処置具は、先端金具20からバスケット部4を突出させてバスケット部4を開いた状態においてバスケット部4の根元部分のバスケットワイヤ8が案内溝92に嵌め込まれるようにストッパ90を先端金具20の開口部に嵌合し、次いで、操作ワイヤ3を引き込んでバスケット部4を窄めた状態とし、この窄めた状態のバスケット部4が先端から突出した状態の可撓性シース2を内視鏡装置のチャネルに挿入して使用される。
本実施例による内視鏡装置用処置具は、操作ワイヤ3を可撓性シース2内に引き込んでバスケット4の隙間内に結石230を捕捉し、バスケット部4を可撓性シース2内にさらに引き込んだとき、ストッパ90の鋭角先端部分が結石230の底面に当たって結石230がバスケットワイヤ8を強く折曲することを防止し、バスケットワイヤ8の破損や変形を防止することができる。特に本実施例による内視鏡装置用処置具は、例えば、結石230の形状(例えば、縦長・楕円形・複数突起付き・多角形)に応じて先端金具20だけでは結石230がバスケットワイヤ8に当たる場合、ストッパ90の鋭角先端部分が結石230の底部を支持した状態でバスケット部4を縮径して結石を破砕することができると共にバスケットワイヤ8の破損や変形を防止することができる。特に本実施例によるストッパ90は先端を鋭角に形成しているため硬質な結石の場合には突き刺さって破砕を更に容易にすることもできる。
前述の実施例1及び2においては先端金具20の外周が軸方向に直線的な直円筒形状である例を説明したが、本発明による内視鏡装置用処置具の先端金具は当該直円筒形状に限られるものではなく、例えば、図4に示す如く、直円環状の円環部20a上方の切り欠き部26を先端が内方に湾曲して窄まる形状に構成しても良い。すなわち、複数の突部25が円筒中央に向かって湾曲するように形成しても良い。
本実施例による内視鏡装置用処置具は、前述の効果に加え、切り欠き部26が内方へ編曲しているためバスケットワイヤ8が更に外周方向に拡がり易いと共にバスケットワイヤ8が切り欠き部26から外れる可能性を低減することができる。
また、前述の実施例2においては4側面に約半円形状の案内溝92を軸方向に直線的に刻設したストッパ90を適用する例を説明したが、本発明による内視鏡装置用処置具は、当該実施例形状に限られるものではなく、図5A(a)に示す如く、案内溝92の上方に比べて底面側の幅を広く且つ中心に向かって広がるように刻設し、このストッパ90を先端金具の開口部に嵌合するように構成しても良い。すなわち、本実施例による内視鏡装置用処置具は、ストッパ90の案内溝(縦長溝)92の可撓性シース(下側)側の幅を先端側に比べて広く刻設しても良い。
この実施例4による内視鏡装置用処置具は、前述の効果に加え、可撓性シース2から先端金具を通るバスケットワイヤ8の可撓性シース2内位置の自由度が向上し、ストッパ90を先端金具20に嵌合する際の操作性が向上すると共にバスケットワイヤ8の出し入れを更に容易にすることができる。
前述の実施例2,4においてはストッパ90の外径が全て先端金具20の内径内に収まる例を説明したが、本発明はこれら実施例に限られるものではなく、図5B(a)に示す如く、円環部20aの途中に外周方向に突出した鍔形状である円環係止部99を設け、底面側から見ると図5(b)の如く案内溝92が円環係止部99を含んで4方に約半円形状に刻設し、先端金具20の内径に嵌合する嵌合部分90aと、先端金具20及び嵌合部分90aより上方向(先端方向)に突出するワイヤ突出部分90bとを設けても良い。このように本実施例による内視鏡装置用処置具は、ストッパ90の軸方向途中に先端金具20に嵌合する円環係止部99を設けたことにより、先端金具20からストッパ90が突き出る寸法を設定することができ、結石230の形状(例えば、縦長・楕円形・複数突起付き・多角形)に応じてストッパ90がバスケットワイヤ8に当たらず結石230に当たるストッパ突出寸法を設定することができる。すなわち、結石230がいかなる形状であっても結石230がバスケットワイヤ8を強く折曲することを防止し、バスケットワイヤ8の破損や変形を防止することができる。
この実施例による内視鏡装置用処置具は、前述の効果に加え、円環係止部99を設ける位置を調整することによって、可撓性シース2先端からストッパ90の先端部迄の寸法を設定することができる。換言すれば、円環係止部99を設ける位置により先端金具20の先端から結石230に到達する迄の寸法を設定することができるため、結石230の形状(略真円、略楕円形、多角形、大きい突起有無他)に応じて結石を破砕し易くバスケット部4内に捕捉することができる。
また、本発明による内視鏡装置用処置具のストッパ90は、前述の実施例形状に限られるものではなく、図5A(b)に示す如く、ストッパ90の案内溝92の下側(シース側)を削除した案内項95を設けても良い。この実施例5によるストッパ90は、前述の効果に加え、可撓性シース2から先端金具20を通ってバスケットワイヤ8を突出させる際の出し入れを更に容易にすることができる。また、本発明によるストッパ90は、実施例4及び5を組み合わせても良い。
2 可撓性シース、3 操作ワイヤ、4 バスケット部、6 先端チップ、
7 後端チップ、8 バスケットワイヤ、8a ワイヤ折曲部分、10 操作部、
11 操作部本体、12 操作パイプ、13 送水口、14 把持部、20 先端金具、
20a 円環部、29 先端金具、50 先端湾曲部、90 ストッパ、
90a 嵌合部分、90b ワイヤ突出部分、92 案内溝、99 円環係止部、
210 乳頭部、230 結石

Claims (7)

  1. 長尺円筒状の可撓性シースと、
    該可撓性シースの円筒内に進退自在に挿通される操作ワイヤと、
    該操作ワイヤの先端に設けられ、所定径の複数のバスケットワイヤが弾性的に縮径または拡開するように形成されたバスケット部と、
    前記可撓性シースの先端に取り付けられ、前記バスケット部が設けられた操作ワイヤを挿通する先端金具と、
    を備えるバスケット型内視鏡装置用処置具において、
    前記先端金具が、
    概略円筒状の硬質材料から成り、前記可撓性シースの先端に嵌合する円環部と、該円環部のバスケット部方向に突出した複数の突部とを有し、
    前記複数の突部間の切り欠き部が、前記バスケットワイヤを嵌入自在な幅であると共に前記バスケットワイヤの所定径に対して2倍から3倍程度の深さに設定されていることを特徴とするバスケット型内視鏡装置用処置具。
  2. 前記複数の突部が少なくともバスケットワイヤの本数分設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバスケット型内視鏡装置用処置具。
  3. 前記先端金具の複数の突部が、該先端金具の円筒状中央に向かうように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバスケット型内視鏡装置用処置具。
  4. 前記先端金具の突部間に形成される切り欠き部と対向する位置に縦長溝が軸方向に刻設され、前記先端金具の軸方向に延びて嵌合するストッパを設けたことを特徴とする請求項1から3何れかに記載のバスケット型内視鏡装置用処置具。
  5. 前記ストッパの縦長溝が、先端側に比べて可撓性シース側の幅が広く刻設されていることを特徴とする請求項4記載のバスケット型内視鏡装置用処置具。
  6. 前記ストッパが、前記先端金具の軸方向に嵌合して先端金具から突出する寸法を規定する円環係止部を円周方向に設けていることを特徴とする請求項4又は5に記載のバスケット型内視鏡装置用処置具。
  7. 前記ストッパの縦長溝が、可撓性シース側の端部を削除した案内溝を設けていることを特徴とする請求項4から6何れかに記載のバスケット型内視鏡装置用処置具。
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