JP2022040129A - 立体造形物を造形する装置、立体造形物を造形する方法 - Google Patents

立体造形物を造形する装置、立体造形物を造形する方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022040129000001
【課題】回転部材による平坦化で生じる不都合を低減できるようにする。
【解決手段】造形層10を積層する造形ステージ11と、造形ステージ11上の造形層10にモデル材201を吐出する第1ヘッド21と、造形ステージ11上の造形層10を平坦化する平坦化ローラ23とを備え、平坦化ローラ23は造形ステージ11に対して相対移動可能であり、平坦化ローラ23の移動方向における平坦化ローラ23の下端の変位の軌跡を回転位相とするとき、積層方向に連続する第n層目の造形層10と第n+1層目となる造形層10をそれぞれ平坦化するとき、第n層目の平坦化と第n+1層目の平坦化の際の、それぞれの平坦化ローラ23の移動方向における平坦化ローラ23の回転位相のずれを制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は立体造形物を造形する装置、立体造形物を造形する方法に関する。
立体造形物(三次元造形物)を造形する装置として、立体造形物を形成するモデル材を造形領域に吐出し、造形領域以外の領域に形状支持用のサポート材を吐出して、モデル材及びサポート材を硬化させて、モデル材が硬化したモデル材造形物とサポート材が硬化したサポート造形物とを含む層状造形物(造形層)を造形し、造形層を順次積層し、サポート材造形物を除去してモデル材からなる立体造形物を造形する材料噴射造形方式(マテリアルジェット方式)のものがある。
従来、流動可能な樹脂の余剰分をローラ部で回収し、モデル材を回収するときのローラ部の回転速度とサポート材を回収するときのローラ部の回転速度を異ならせるものがある(特許文献1)。
特開2013-067121号公報
ところで、回転部材は、部品精度や取付け精度などによって、回転したときに周面が振れる現象が発生する。そのため、回転部材によってモデル材やサポート材などの表面を平坦化すると、回転部材の振れによる凹凸が造形材の表面に現れる。この造形物表面の凹凸によって造形物の表面精度が低下したり、平坦化を行うときの硬化済の下層の造形層と回転部材が干渉したりするという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、回転部材による平坦化で生じる不都合を低減できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る立体造形物を造形する装置は、
層状造形物を積層する造形ステージと、
前記造形ステージ上の前記層状造形物に造形材を付与する付与手段と、
前記造形ステージ上の前記層状造形物を平坦化する回転部材と、を備え、
前記回転部材は前記造形ステージに対して相対移動可能であり、
前記回転部材の移動方向における前記回転部材の下端の変位の軌跡を回転位相とするとき、
積層方向に連続する第n層目の前記層状造形物と第n+1層目となる前記層状造形物をそれぞれ平坦化するとき、前記第n層目の平坦化と前記第n+1層目の平坦化の際の、それぞれの前記回転部材の移動方向における前記回転部材の回転位相のずれを制御する手段を備えている
構成とした。
本発明によれば、回転部材による平坦化で生じる不都合を低減できるようになる。
本発明に係る立体造形物を造形する装置の一例の概略平面説明図である。 同じく概略側面説明図である。 同じく造形ユニット部分の模式的説明図である。 同じく制御部のブロック説明図である。 本発明の第1実施形態における平坦化ローラの回転位相の説明に供する説明図である。 同じく層状造形物の積層状態の説明に供する模式的断面説明図である。 本発明の第2実施形態における層状造形物の積層状態の説明に供する模式的断面説明図である。 本発明の第3実施形態における平坦化ローラの回転位相の説明に供する説明図である。 同じく層状造形物の積層状態の説明に供する模式的断面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る立体造形物を造形する装置の一例の概要について図1ないし図4を参照して説明する。図1は同装置の概略平面説明図、図2は同じく概略側面説明図、図3は同じく造形ユニット部分の模式的説明図である。
この立体造形物を造形する装置(立体造形装置という。)は、材料噴射造形装置であり、層状造形物である造形層10が積層されて立体造形物が造形される造形ステージ11を含む造形部1と、造形ステージ11上に造形層10を順次積層造形する造形ユニット2とを備えている。
造形部1は、造形ステージ11を高さ方向(Z方向)に昇降させる昇降機構部12を備えている。
造形ユニット2は、X方向(主走査方向)に往復移動可能に配置されたキャリッジ20を備えている。
キャリッジ20には、立体造形物を構成するモデル材201を吐出するモデル材付与手段としての第1ヘッド21と、最終的に除去されるサポート材202を吐出するサポート材付与手段としての第2ヘッド22とをX方向に並べて搭載している。
また、キャリッジ20には、第1ヘッド21及び第2ヘッド22を挟んで両側に、造形層10を平坦化する平坦化手段を構成する回転部材である平坦化ローラ23を配置している。
また、キャリッジ20には、平坦化ローラ23を挟んで第1ヘッド21及び第2ヘッド22と反対側に、付与された(吐出された)造形材としてのモデル材201及びサポート材202を硬化させる活性エネルギー線、例えば紫外線を照射する硬化手段としての硬化ユニット24を配置している。
また、キャリッジ20の主走査方向に沿って側板70、70間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール31を張り渡し、キャリッジ20にはエンコーダスケール31のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ32を設けている。これらのエンコーダスケール31とエンコーダセンサ32によってキャリッジ20の移動を検知するリニアエンコーダ30を構成している。
また、平坦化ローラ23の軸23aにはエンコーダホイール34を取り付け、このエンコーダホイール34に形成したパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ35を設けている。これらのエンコーダホイール34とエンコーダセンサ35によって平坦化ローラ23の回転量及び回転位置を検出するロータリエンコーダ33を構成している。
硬化ユニット24としては、紫外線(UV)照射ランプ、電子線照射源等が挙げられる。紫外線照射ランプを使用する場合、発生するオゾンを除去する機構を備えることが好ましい。紫外線照射ランプの種類としては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ等がある。超高圧水銀灯は点光源であるが、光学系と組み合わせて光利用効率を高くした紫外線照射ランプは、短波長領域の照射が可能である。メタルハライドランプは、波長領域が広いため着色物に有効的であり、Pb、Sn、Feなどの金属のハロゲン化物が用いられ、光重合開始剤の吸収スペクトルに合わせてハロゲン化物を選択できる。
キャリッジ20は、ガイド部材41及び42に往復移動可能に保持されている。ガイド部材41及び42は、両側の側板70、70に保持されている。そして、ベース部材7上に配置されたガイド部材71に移動可能に保持されたスライダ部72を有し、造形ユニット2全体がX方向と直交するY方向(副走査方向)に往復移動可能である。
また、X方向の一方側には、ヘッド21、22の維持回復を行うメンテナンス機構61が配置されている。
メンテナンス機構61は、主にキャップ62とワイパ63で構成される。キャップ62をヘッド21,22のノズル面(ノズルが形成された面)に密着させ、ノズルからモデル材201、サポート材202を吸引する。その後、ノズルのメニスカス形成(ノズル内は負圧状態である)のため、ノズル面をワイパ63でワイピング(払拭)する。また、メンテナンス機構61は、モデル材201、サポート材202の吐出が行われない場合に、第1ヘッド21及び第2ヘッド22のノズル面をキャップ62で覆って乾燥することを防止する。
この装置では、キャリッジ20を移動させて、造形ステージ11上に、第1ヘッド21から造形領域(立体造形物となる領域)にモデル材201を吐出して付与し、第2ヘッド22からサポート領域(造形領域以外の領域)にサポート材202を吐出して付与する。
そして、硬化ユニット24によって吐出された造形ステージ11上のモデル材201、サポート材202を硬化させて、モデル材造形物201aとサポート材造形物202aで構成される1層の層状造形物である造形層10を形成する。この造形層10を順次積層して立体造形物を造形する。
この場合、1層の造形層10を形成するとき、硬化ユニット24で硬化する前に造形ステージ11上のモデル材201、サポート材202を平坦化ローラ23によって平坦化する。あるいは、硬化ユニット24による硬化まで行った造形層10を複数層積層する毎に、平坦化ローラ23によって表層の造形層10の表面を平坦化する。
なお、この装置では、第1ヘッド21、第2ヘッド22、平坦化ローラ23及び硬化ユニット24を搭載したキャリッジ20が往復移動することで、造形ステージ11に対して回転部材である平坦化ローラ23が相対移動可能な構成としているが、造形ステージ11側をX方向及びY方向に移動させる構成とすることもできる。
次に、上記立体造形装置の制御部の概要について図4を参照して説明する。図4は同制御部のブロック図である。
制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501に本発明に係わる制御を含む立体造形動作の制御を実行させるための本発明に係るプログラムを含むプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、造形データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)504を備えている。また、制御部500は、画像データに対する各種信号処理等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505を備えている。
制御部500は、外部の造形データ作成装置600から造形データを受信するときに使用するデータ及び信号の送受を行うためのI/F506を備えている。
なお、造形データ作成装置600は、最終形態の造形物(立体造形物)を各造形層毎にスライスしたスライスデータである造形データ(断面データ)を作成する装置であり、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で構成されている。
制御部500は、装置の環境条件としての温度及び湿度を検出する温湿度センサ560などの検知信号やその他のセンサ類の検知信号等を取り込むためのI/O507を備えている。
制御部500は、造形ユニット2の第1ヘッド21を駆動制御するヘッド駆動制御部508と、第2ヘッド22を駆動制御するヘッド駆動制御部509を備えている。
制御部500は、造形ユニット2のキャリッジ20をX方向(主走査方向)に移動させるX方向走査機構550を構成するモータを駆動するモータ駆動部510を備えている。制御部500は、造形ユニット2全体をY方向(副走査方向)に移動させるY方向走査機構552を構成するモータを駆動するモータ駆動部511を備えている。
制御部500は、造形ステージ11をZ方向に昇降させる昇降機構部12を構成するモータを駆動するモータ駆動部512を備えている。なお、Z方向への昇降は造形ユニット2を昇降させる構成とすることもできる。
制御部500は、平坦化ローラ23を回転駆動する各モータ123を駆動するモータ駆動部516を備えている。制御部500は、リニアエンコーダ30及びロータリエンコーダ33の各検出信号をI/O507を介して取り込んで、平坦化ローラ23の移動方向における回転位相を制御する。
制御部500は、第1ヘッド21、第2ヘッド22のメンテナンス機構61を駆動するメンテナンス駆動部518を備えている。
制御部500は、硬化ユニット24による紫外線照射(硬化)を制御する硬化制御部519を備えている。
制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル522が接続されている。
制御部500は、上述したように、造形データ作成装置600から造形データを受領する。造形データは、目的とする立体造形物の形状をスライスしたスライスデータとしての各造形層10の内のモデル材造形物201aを形成するデータ(造形領域のデータ)である。
そして、主制御部500Aは、造形データ(造形領域のデータ)にサポート材202を付与してサポート材造形物202aとするサポート領域のデータを付加したデータを作成し、ヘッド駆動制御部508、509に与える。
ヘッド駆動制御部508、509は、それぞれ、第1ヘッド21から液状のモデル材201の液滴を造形領域に吐出させ、第2ヘッド22から液状のサポート材202の液滴をサポート領域に吐出させる。
その後、主制御部500Aは、吐出されたモデル材201、サポート材202に対して硬化ユニット24によって紫外線を照射して硬化させ、モデル材造形物201aとサポート材造形物202aで構成される造形層10を形成する。
そして、前述したように、硬化前の1層毎に、或いは、複数層を造形する毎に平坦化を行いながら、造形層10を順次積層して立体造形物を造形する。
なお、造形データ作成装置600と立体造形装置によって造形装置が構成される。
次に、本発明の第1実施形態について図5及び図6を参照して説明する。図5は同実施形態における平坦化ローラの回転位相の説明に供する説明図、図6は同じく層状造形物の積層状態の説明に供する模式的断面説明図である。
本実施形態においては、積層方向で連続する第n層目のモデル材201の表面を平坦化するときと第n+1層目のモデル材201の表面を平坦化するときとで、平坦化ローラ23の移動方向(主走査方向)における平坦化ローラ23の回転位相が同じになるように制御する。
例えば、制御部500は、リニアエンコーダ30の検出信号に基づいてキャリッジ20の移動開始位置を第n層目と第n+1層目で同じ位置とし、ロータリエンコーダ33の検出信号に基づいて平坦化ローラ23の回転開始位置を第n層目と第n+1層目で同じ位置とする制御を行う。
これにより、造形ステージ11上の第n層目を形成するモデル材201の表面を平坦化するとき、平坦化ローラ23のローラ下端は図5に実線で図示するように変位する。
そして、第n+1層目を形成するモデル材201の表面を平坦化するとき、キャリッジ20の移動開始位置及び平坦化ローラ23の回転開始位置をそれぞれ第n層目と同じ位置とすることで、平坦化ローラ23のローラ下端は図5に破線で図示するように変位する。
つまり、第n層目を平坦化するときと第n+1層目を平坦化するときとで、平坦化ローラ23の移動方向(主走査方向)における平坦化ローラ23の回転位相は一致することになる。
本実施形態について図6を参照して具体的に説明する。ここでは、造形ステージ11上にモデル材造形物201A、201Bを順次積層する例で説明する。この例では、モデル材造形物201Aが第n層目、モデル材造形物201Bが第n+1層目となる。
まず、図6(a)に示すように、造形ステージ11に向けて第n層目となるモデル材201を第1ヘッド21から吐出させる。そして、図6(b)に示すように、平坦化ローラ23で第n層目のモデル材201に接触させて平坦化し、硬化ユニット24で硬化して第n層目のモデル材造形物201Aを形成する。
ここで、平坦化ローラ23で平坦化するとき、平坦化ローラ23の回転振れなどによって、平坦化ローラ23の移動方向において平坦化ローラ23のローラ下端が変位する。そのため、平坦化された第n層のモデル材造形物201Aの表面には、平坦化ローラ23の下端の変位に倣ったピッチで凹凸が生じる。
次いで、図6(c)に示すように、造形ステージ11に向けて第n層のモデル材造形物201A上に第n+1層目となるモデル材201を第1ヘッド21から吐出させる。そして、図6(d)に示すように、平坦化ローラ23で第n+1層目のモデル材201に接触させて平坦化し、硬化ユニット24で硬化して第n+1層目のモデル材造形物201Bを形成する。
ここで、第n層目のモデル材201を平坦化するときと第n+1層目のモデル材201を平坦化するときとで、平坦化ローラ23の移動方向(主走査方向)における平坦化ローラ23の回転位相が一致するように制御する。
これにより、平坦化された第n+1層のモデル材造形物201Bの表面には、第n層目のモデル材造形物201Aと同じ位相で平坦化ローラ23の下端の変位に倣った凹凸が生じる。
このように、積層方向で連続する2つの層における平坦化ローラ23の振れなどによって生じる平坦化ローラ23の下端の変位を重ねる構成としている。つまり、硬化後の第n層目のモデル材造形物201Aの表面は、平坦化ローラ23の振れが転写されて回転ピッチに対応する凹凸が生じた状態となるが、第n+1層目のモデル材201を平坦化したときに、平坦化ローラ23の振れに伴う凹凸は下層である第n層目と同じになる。
これにより、第n+1層目のモデル材造形物201Bの平坦化を行うときに、平坦化ローラ23が下層である第n層目の硬化したモデル材造形物201Bと干渉することがなくなり、平坦化で下層が削られたり、異音が発生したりすることが防止される。
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。図7は同実施形態における層状造形物の積層状態の説明に供する模式的断面説明図である。
ここでは、造形ステージ11上にモデル材造形物201A、201B、201Cを順次積層する例で説明する。この例では、モデル材造形物201Cが最終的な立体造形物の再表面層となる。
そして、本実施形態では、立体造形物の最表面となる層状造形物であるモデル材造形物201Cについては平坦化ローラ23による平坦化を行わない構成としている。
つまり、図7(a)に示すように、前記第1実施形態と同様にして、造形ステージ11上に、モデル材造形物201A、201Bを順次積層している。このとき、モデル材造形物201A、201Bを形成するときの平坦化では平坦化ローラ23の回転位相を一致させている。
そして、図7(b)に示すように、モデル材造形物201B上に最終層となるモデル材201を吐出する。その後、モデル材201の平坦化を行うことなく、図7(c)に示すように、硬化ユニット24で硬化して立体造形物の最表面となるモデル材造形物201Cを形成する。
これにより、平坦化ローラ23の振れなどによる下層の凹凸を立体造形物の表面を形成する最終層の層状造形物で埋めることができ、立体造形物の造形物品質を向上させることができる。なお、平坦化を行わないで硬化させた場合、最終層の外周部が盛り上がった形状となるが、1~数層分であればその量も少なく、造形品質の低下には至らない。
次に、本発明の第3実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は同実施形態における平坦化ローラの回転位相の説明に供する説明図、図9は同じく層状造形物の積層状態の説明に供する模式的断面説明図である。
本実施形態においては、積層方向で連続する第n層目のモデル材201の表面を平坦化するときと第n+1層目のモデル材201の表面を平坦化するときとで、平坦化ローラ23の移動方向(主走査方向)における平坦化ローラ23の回転位相が異なるように、つまり、回転位相がずれるように制御する。
例えば、制御部500は、リニアエンコーダ30の検出信号に基づいてキャリッジ20の移動開始位置を第n層目と第n+1層目で同じ位置とし、ロータリエンコーダ33の検出信号に基づいて平坦化ローラ23の回転開始位置を第n層目と第n+1層目で異なる位置とする制御を行う。
これにより、造形ステージ11上の第n層目を形成するモデル材201の表面を平坦化するとき、平坦化ローラ23のローラ下端は図8に実線で図示するように変位する。
そして、第n+1層目を形成するモデル材201の表面を平坦化するとき、例えばキャリッジ20の移動開始位置を第n層と同じとし、平坦化ローラ23の回転開始位置を第n層目と異なる位置とすることで、平坦化ローラ23のローラ下端は図8に破線で図示するように変位する。
つまり、第n層目を平坦化するときと第n+1層目を平坦化するときとで、平坦化ローラ23の移動方向(主走査方向)における平坦化ローラ23の回転位相が異なることになる。ここでは、第n層目を平坦化するときと第n+1層目を平坦化するときとで、180°位相をずらしている。
本実施形態について図9を参照して具体的に説明する。ここでは、造形ステージ11上にモデル材造形物201A、201B、201Cを順次積層する例で説明する。この例では、モデル材造形物201Aが第n-1層目、モデル材造形物201Bが第n層目、モデル材造形物201Cが第n+1層目となる。
まず、図9(a)を参照して、造形ステージ11に向けて第n-1層目となるモデル材201を第1ヘッド21から吐出させ、平坦化ローラ23で第n-1層目のモデル材201に接触させて平坦化する。そして、硬化ユニット24で硬化して第n-1層目のモデル材造形物201Aを形成する。
この第n-1層目のモデル材造形物201A上に、第n層目となるモデル材201を第1ヘッド21から吐出させ、平坦化ローラ23で第n層目のモデル材201に接触させて平坦化する。そして、硬化ユニット24で硬化して第n層目のモデル材造形物201Bを形成する。
この場合、第1実施形態と同様に、第n-1層目、第n層目をそれぞれ平坦化するとき、第n-1層目及び第n層目で平坦化ローラ23の移動方向(主走査方向)における平坦化ローラ23の回転位相が一致させている。これにより、平坦化された第n層のモデル材造形物201Bの表面には、例えば図7の実線で示すような回転位相で平坦化ローラ23の下端の変位に倣った凹凸が生じる。
次いで、図9(b)を参照して、第n層目のモデル材造形物201B上に、第n+1層目となるモデル材201を第1ヘッド21から吐出させる。そして、図9(c)に示すように、平坦化ローラ23で第n+1層目のモデル材201に接触させて平坦化し、硬化ユニット24で硬化して第n+1層目のモデル材造形物201Cを形成する。
この第n+1層目を平坦化するときには、第n層目を平坦化するときに対し、図8に破線で示すように、平坦化ローラ23の移動方向(主走査方向)における平坦化ローラ23の回転位相をずらして平坦化する。
これにより、第n層目の表面に生じる平坦化ローラ23の下端の変位に倣った凹凸に対して、平坦化ローラ23の移動方向において、第n+1層目の表面に生じる平坦化ローラ23の下端の変位に倣った凹凸の位置がずれて生じる。
したがって、第n+1層目のモデル材造形物201Bの表面の凹凸が小さくなり表面精度が向上する。
そこで、少なくとも立体造形物の最表面を形成する最終層を第n+1層目としたとき、下層の第n層目を平坦化するときとは平坦化ローラの回転位相を異ならせることで、立体造形物の最表面の表面精度を向上できることになる。
この場合、第n+1層目では平坦化ローラ23によるモデル材201の削り量(平坦化ローラ23のモデル材201の食い込み量)を、第n層目よりも小さく設定することが好ましい。これにより、第n+1層目を平坦化するときに、平坦化ローラ23が硬化した第n層目のモデル材造形物と干渉することが防止される。
また、平坦化ローラ23(回転部材)の回転位相を異ならせる制御、平坦化ローラ23のモデル材201の食い込み量を小さくする制御は、最表面を形成する層状造形物を造形するときだけでなく、最表面の近傍の数層に対して適用することにより、より高品質な表面を得ることができる。
なお、ここでは、第n層目と第n+1層目で平坦化ローラ23の回転位相を180°異ならせる例で説明しているが、180°に限るものではなく、第n層目と第n+1層目で平坦化ローラ23の回転位相をずらすことで、第n+1層目の表面精度を向上することができる。
また、上記実施形態では、層状造形物がモデル材造形物のみで構成される例で説明しているが、図3で説明したように、層状造形物がモデル材及びサポート材で構成される場合にも、本発明は同様に適用することができる。また、上記実施形態では、液体吐出ヘッドを使用して造形液を付与する例で説明しているが、液体吐出ヘッド以外の付与手段、例えば滴下手段などを使用して造形液を付与することもできる。
1 造形部
2 造形ユニット
10 造形層(層状造形物)
11 造形ステージ
20 キャリッジ
21 第1ヘッド(モデル材付与手段)
22 第2ヘッド(サポート材付与手段)
23 平坦化ローラ(回転部材)
24 硬化ユニット(硬化手段)
201 モデル材
202 サポート材
201A~201C モデル材造形物
500 制御部

Claims (6)

  1. 層状造形物を積層する造形ステージと、
    前記造形ステージ上の前記層状造形物に造形材を付与する付与手段と、
    前記造形ステージ上の前記層状造形物を平坦化する回転部材と、を備え、
    前記回転部材は前記造形ステージに対して相対移動可能であり、
    前記回転部材の移動方向における前記回転部材の下端の変位の軌跡を回転位相とするとき、
    積層方向に連続する第n層目の前記層状造形物と第n+1層目となる前記層状造形物をそれぞれ平坦化するとき、前記第n層目の平坦化と前記第n+1層目の平坦化の際の、それぞれの前記回転部材の移動方向における前記回転部材の回転位相のずれを制御する手段を備えている
    ことを特徴とする立体造形物を造形する装置。
  2. 前記第n層目を平坦化するときの回転位相に対して前記第n+1層目を平坦化するときの回転位相を180°ずらす
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体造形物を造形する装置。
  3. 前記第n層目と第n+1層目は前記立体造形物の最表面の近傍の層である
    ことを特徴とする請求項2に記載の立体造形物を造形する装置。
  4. 前記第n層目を平坦化するときと前記第n+1層目を平坦化するときとで、前記回転部材の移動方向における前記回転部材の回転位相を一致させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体造形物を造形する装置。
  5. 前記立体造形物の最表面となる前記層状造形物を形成するときには、前記回転部材による平坦化を行わない
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の立体造形物を造形する装置。
  6. 造形ステージ上の層状造形物に造形材を付与し、
    前記造形ステージ上の前記層状造形物を前記造形ステージに対して相対移動可能な回転部材で平坦化し、
    前記回転部材の移動方向における前記回転部材の下端の変位の軌跡を回転位相とするとき、
    積層方向に連続する第n層目の前記層状造形物と第n+1層目となる前記層状造形物をそれぞれ平坦化するとき、前記第n層目の平坦化と前記第n+1層目の平坦化の際の、それぞれの前記回転部材の移動方向における前記回転部材の回転位相のずれを制御する
    ことを特徴とする立体造形物を造形する方法。
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