JP2022039716A - 情報処理システム、画像形成装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、画像形成装置とその制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ジャムの発生直後における履歴情報では、ジャムによる残留紙の位置情報が欠損している。よって、ジャムの発生直後に履歴情報を収集してサーバ装置へ送信すると、残留紙の位置情報が欠けている履歴情報を送信してしまい、サービスの提供者が正確な履歴情報を確認できない。【解決手段】サーバ装置にネットワークを介して接続された画像形成装置であって、サーバ装置から受信したイベントの通知条件に応じて、当該イベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録する。また画像形成装置の状態変化を検知し、前記状態変化に対応するイベントを、その登録された処理に応じて通知する。この登録に際して画像形成装置は、イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定すると、当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録する。【選択図】 図7

Description

本発明は、情報処理システム、画像形成装置とその制御方法、及びプログラムに関する。
サービスを受ける顧客側に設置されている画像形成装置において異常(サービスマンコール)やジャム等の不具合が発生したことを、そのサービスの提供者側に設置されているサーバ装置へ自動的に通知する遠隔管理システムが知られている。これによりサービスの提供者は、その顧客先に実際に訪問することなく、顧客の画像形成装置の状態を把握することができる。更に、提供者は、リモートメンテナンスによる早急な画像形成装置の不具合からの復旧や、顧客先への訪問前に、復旧法の検討や不具合を解消するための部品などの調達を行うことができる。
このようなシステムにおいて、サービス提供者のサーバ装置に対して画像形成装置の不具合の履歴情報を通知するためのトリガとなる、画像形成装置における不具合の発生イベントを利用する方法がある。このためにサービスの提供者は、遠隔管理システムで利用した不具合の種類を予め定めておき、その不具合が発生するとサーバ装置へ履歴情報を送信する手段を予め画像形成装置に組み込んでおく。これにより画像形成装置でその不具合が発生すると、その組み込まれている手段によりその不具合が検知されて、その画像形成装置から自動的にサーバ装置へ履歴情報が送信される。しかしながら例えば、サービスの提供者が遠隔管理で利用したい不具合の種類を変更したい場合は、その画像形成装置に組み込まれている履歴情報を送信する手段を変更する必要があった。
このような問題を回避するために、画像形成装置の外部から、その画像形成装置に登録されている不具合の種類等を変更する方法が考えられる。特許文献1には、サーバ装置から画像形成装置に対して、サーバ装置に通知して欲しい不具合の種類などの履歴情報の通知条件を送信し、画像形成装置はその通知条件に応じて履歴情報をサーバ装置へ送信する技術が記載されている。
特開2009-217737号公報
画像形成装置において不具合が発生した際、その不具合の発生直後に履歴情報が更新されない場合がある。例えば、ジャムによる残留紙を排出する排出部を有している画像形成装置では、ジャムが発生すると、画像形成装置内の残留紙を排出部に排出する。従って、ジャムの発生直後では、画像形成装置は、残留紙を排出部に搬送する動作を継続して実行しているため、装置内に残留している用紙の位置が特定できない。そして残留紙を排出部に搬送し終わって初めて、装置内の残留紙の位置を特定できる。つまり、ジャムの発生直後における履歴情報では、ジャムによる残留紙の位置情報が欠損している。従って、ジャムの発生直後に履歴情報を収集してサーバ装置へ送信すると、残留紙の位置情報が欠けている履歴情報を送信してしまうことになる。よって、このような場合は、サービス提供者は、画像形成装置の正確な履歴情報を取得することができず画像形成装置の的確な遠隔管理ができなくなるという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、イベントの通知条件に応じて、当該イベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録することで、そのイベントに関する欠損のない履歴情報が得られる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
サーバ装置にネットワークを介して接続された画像形成装置であって、
前記サーバ装置から受信したイベントの通知条件に応じて、当該イベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録する登録手段と、
前記画像形成装置の状態変化を検知し、前記状態変化に対応するイベントを前記登録手段により登録された処理に応じて通知するイベント制御手段と、を有し、
前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定すると、当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする。
本発明によれば、イベントの通知条件に応じて、当該イベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録することにより、そのイベントに関する欠損した履歴情報が得られるのを防止できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に係るサーバ装置と画像形成装置とを含む遠隔管理システムの構成を説明する図。 本実施形態に係る画像形成装置とサーバ装置のハードウェア構成を説明するブロック図。 実施形態に係る画像形成装置の内部構成を説明する構造断面図。 実施形態に係る画像形成装置及びサーバ装置のソフトウェア構成を説明するブロック図。 実施形態に係る画像形成装置で不具合が発生したときの画像形成装置の動作を説明するフローチャート。 実施形態1に係るサーバ装置が画像形成装置にイベントの通知条件を送信し、画像形成装置がイベントリスナを登録するときの処理を説明するシーケンス図。 実施形態1に係る画像形成装置の通知情報制御部の動作を説明するフローチャート。 実施形態1に係る画像形成装置の通知情報制御部がイベントリスナを登録した後、画像形成装置で不具合が発生したときの動作を説明するシーケンス図。 本発明の実施形態2に係る画像形成装置の通知情報制御部の動作を説明するフローチャート。 実施形態3に係るイベントの通知条件の一例を示す図。 実施形態3に係る画像形成装置の通知情報制御部の動作を説明するフローチャート。 実施形態4に係る画像形成装置及びサーバ装置のソフトウェア構成を説明するブロック図。 実施形態3に係るサーバ装置がイベントの通知条件を解析し、画像形成装置にイベントリスナを登録する動作を説明するシーケンス図。 実施形態4に係るサーバ装置の通知情報制御部がイベントリスナを登録した後、画像形成装置で不具合が発生したときの動作を説明するシーケンス図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るサーバ装置107と画像形成装置101とを含む遠隔管理システムの構成を説明する図である。尚、実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式により画像を形成するものとして説明するが、例えばインクジェット方式、オフセット方式など、異なる画像形成方式であっても良い。また本実施形態では、本発明に係る情報処理システムの一例を遠隔管理システムを例に説明するが、本発明はこのような管理システムに限定されるものではない。
画像形成装置101は、ネットワーク109を介してサーバ装置107と接続されている。画像形成装置101は、操作パネル102、給紙デッキ103,104を備える。画像形成装置101は更に、3段の給紙デッキからなるオプションデッキ105やフィニッシング機能を有するフィニッシャ106を接続している。操作パネル102は、例えばタッチパネルを備えた表示部とハードキー等を備えている。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置101とサーバ装置107のハードウェア構成を説明するブロック図である。
先ず画像形成装置101のハードウェア構成を説明する。CPU(Central Processing Unit/中央演算装置)201は、システムバス211を介して画像形成装置101の各部の制御や演算を司る。CPU201は、記憶部205に格納され、RAM(Ramdom Access Memory)202に展開されたプログラムを実行してこの画像形成装置101の制御を司る。RAM202は、CPU201から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU201のワークエリア及びその他一時的なデータの記憶領域として使用される。記憶部205は例えばHDDやSDメモリ等で構成され、動作時の一時記憶領域及びワークメモリとして機能する。エンジンI/F(インタフェース)208は、プリンタエンジン209との通信や制御を司る。給紙デッキI/F204は、給紙デッキ210との通信や制御を司る。給紙デッキ210は、前述の給紙デッキ103,104、及びオプションデッキ105を総称するものである。操作パネル102は、画像形成装置101のユーザインターフェースを提供している。本実施形態では、操作パネル102は静電容量方式のタッチパネルを備えるものとする。ネットワークインターフェース(以下、NWI/F)206は、ネットワーク109を介してサーバ装置107のNWI/F217と接続され、サーバ装置107と画像形成装置101の通信を司る。排紙部207は、プリンタエンジン209で像形成がなされた用紙(シート)を後段のフィニッシャ106に対して排出する。
次にサーバ装置107のハードウェア構成を説明する。CPU213は、システムバス218を介してサーバ装置107の各部の制御や演算を司る。CPU213は、記憶部215に格納され、RAM214に展開されたプログラムを実行する。RAM214は、CPU213から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU213のワークエリア及びその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部215は例えばHDDやSDメモリ等で構成され、サーバ装置107の動作時、各種データの一時記憶領域及びワークメモリを提供する。ネットワークインターフェース(以下、NWI/F)217は、ネットワーク109を介して画像形成装置101のNWI/F206と接続される。サーバ装置107は、NWI/F217,NWI/F206を介して画像形成装置101と通信を行う。表示部216は、サーバ装置107が有している情報を表示する。表示部216には、サーバ装置107にネットワーク109を介して接続されている画像形成装置101の状態や不具合情報などが表示され、リモートメンテナンスやサービス顧客先への訪問の事前準備に利用される。
図3は、実施形態に係る画像形成装置101の内部構成を説明する構造断面図である。
画像形成装置101は、操作パネル102を介してユーザからの入力の受け付け、また印刷状態や機器の状態等を操作パネル102に表示する。給紙デッキ103及び104には、各種用紙を収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の一枚の用紙のみを分離し、用紙搬送パス305へ搬送する。現像ステーション301~304は、カラー画像を形成するために、それぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト306に一次転写される。中間転写ベルト306は図3で時計回り方向に回転し、二次転写位置307で用紙搬送パス305から搬送されてきた用紙に、そのトナー像が転写される。定着ユニット308は加圧ローラと加熱ローラとを備え、各ローラの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット308を通過した用紙は、用紙搬送パス309を通って搬送路312へ搬送される。用紙の種類により、定着のために更に溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット308を通過した用紙は上側の用紙搬送パスを経由して第二定着ユニット310へ搬送され、追加の溶融・圧着が施された後、用紙搬送パス311を通って搬送路312へ搬送される。
画像形成モードが両面の場合は、用紙搬送パス309を搬送された用紙は用紙反転パス313へ搬送され、用紙反転パス313で用紙の表裏が反転された後、両面搬送パス314へ搬送される。そして二次転写位置307で、その用紙の二面目(裏面)へ画像転写が行われる。
ジャムによる残留紙の排出部315は、画像形成装置101でジャムが発生した際に、装置内の残留紙を排出する部分である。例えば定着ユニット308でジャムが発生した場合、定着ユニット308より下流の用紙搬送パスである用紙搬送パス309、用紙搬送パス311、用紙反転パス313上にある用紙をジャム残留紙排出部315へと搬送する。こうすることで残留紙を残留紙排出部315の一か所に集めることができ、ユーザによる残留紙の除去作業が容易になる。この残留紙排出部315における用紙の有無は、用紙検知センサ328で検知される。
フィニッシャ106は、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を行う装置である。フィニッシャ106は、具体的にはステープル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。排紙トレイ316と排紙トレイ317の2つの排紙トレイを備え、用紙搬送パス318を経由して排紙トレイ316に成果物が出力される。但し、用紙搬送パス318ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、用紙搬送パス319を経由してステイプル処理部320で、ユーザにより指定されたフィニッシング処理が実行され、その成果物が排紙トレイ317へ出力される。中とじ製本が指定された場合には、中とじ処理部321で用紙束の中央にステイプル処理が実施された後、用紙束を二つ折りにして用紙搬送パス322を経由し、成果物が中とじ製本トレイ323へ出力される。中とじ製本トレイ323はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ323上に積載された中とじ製本束は、左側へ搬送される構成となっている。
また、画像形成装置101及びフィニッシャ106は、複数の用紙検知センサ324,325,326,327,328を有している。尚、実施形態では、画像形成装置101に搭載される用紙検知センサの一部のみを図示する。各センサは、ジャムが発生した際に残留紙の位置を特定するために使用される。例えば、用紙検知センサ325が用紙の存在を検知している場合、用紙搬送パス309にジャムによる残留紙が存在していることが分かる。
図4は、実施形態に係る画像形成装置101及びサーバ装置107のソフトウェア構成を説明するブロック図である。尚、ここで画像形成装置101のソフトウェアモジュールの機能は、記憶部205に記憶されているプログラムがRAM202に展開され、それをCPU201が実行することにより実現される。またサーバ装置107のソフトウェアモジュールの機能は、記憶部215に記憶されているプログラムがRAM214に展開され、それをCPU213が実行することにより実現される。
まず画像形成装置101の機能を説明する。通知情報制御部401は、画像形成装置101とサーバ装置107との間で送受信する情報の制御を司る。サーバ装置107からイベントの通知条件を受け取ると、その情報を解析し、後述するイベント制御部402へイベントリスナを登録する。尚、イベントリスナの登録とは、そのイベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録することである。また通知情報制御部401は、イベント制御部402からイベントを受け取ると、前述のイベントの通知条件に応じて、履歴情報管理部403から不具合コードを取得する。そして、その取得した不具合コードをサーバ装置107へ送信する。
ここで不具合コードとは、不具合の「種類」と「箇所」を表すコードである。例えば給紙デッキ103で用紙の重送によるジャムが発生し、用紙検知センサ324の箇所に残留紙が存在している場合は、「重送ジャム-センサ324」のような不具合コードが生成される。この不具合コードの生成は、後述する履歴情報管理部403が行う。尚、実施形態では、理解の容易性を鑑みて不具合コードを文字列で表記するが本発明はこれに限定されず、例えば英数字や番号、或いは記号等で定義してもよい。
イベント制御部402は、他のモジュールからのイベントリスナの登録と、画像形成装置101で発生した状態変化等の各種イベントの通知を司る。イベント制御部402は、画像形成装置101で状態変化が発生すると、イベントリスナの登録元のモジュールへ状態変化イベントを通知する。
履歴情報管理部403は、画像形成装置101における履歴情報の管理を司る。画像形成装置101において、ジャム、エラー、アラーム等の不具合が発生した際、イベント制御部402から受け取った状態変化の内容と、後述するセンサ情報収集部405から取得したセンサ情報とに基づいて不具合コードを生成する。こうして生成された不具合コードは、操作パネル102を介してその履歴を確認できるように、履歴情報DB404に記録される。
センサ情報収集部405は、各センサからの情報を収集して画像形成装置101内の残留紙の位置の特定を司る。画像形成装置101にてジャムが発生すると、センサ情報収集部405は、用紙検知センサ324,325,326,327,328のセンサ値を収集して残留紙の位置を特定する。こうして特定した残留紙の位置情報は履歴情報管理部403により収集され、不具合コードとして履歴情報DB404に記録される。
次にサーバ装置107の機能を説明する。
情報収集部406は、画像形成装置101とサーバ装置107との間で送受信する情報の制御や、その情報の表示を司る。情報収集部406は、画像形成装置101に対するイベントの通知条件の送信や、画像形成装置101から不具合コードを受信して表示部216に表示する処理等を行う。
図5は、実施形態に係る画像形成装置101で不具合が発生したときの画像形成装置101の動作を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU201がRAM202に展開したプログラムを実行することにより達成される。
この処理は、画像形成装置101で何らかの不具合が発生することにより開始され、まずS501でCPU201は履歴情報管理部403として機能し、イベント制御部402から受け取ったイベントの通知を基に不具合の種類を特定する。例えば、画像形成装置101で重送ジャムが発生した場合は、イベント制御部402から重送ジャムの発生を示すイベントの通知を受け取って重送ジャムが発生したことを特定する。
次にS502に進みCPU201は履歴情報管理部403として機能し、S501で特定した不具合の種類に従って仮の不具合コードを生成する。この仮の不具合コードとは、不具合コードに含まれる「種類」「箇所」の内、いずれかの情報が欠損しているコードのことである。ここでは、例えば、不具合コードの内で「箇所」が欠損した仮の不具合コードを生成する。
ここで、不具合コードの情報が欠損する具体例を説明する。いま例えば画像形成装置101が200ページの画像データを両面で印刷している際、101ページ目及び102ページ目に使用する用紙の給紙時に重送ジャムが発生するとジャムの「箇所」の情報が欠損する。
この理由を以下で説明する。この重送ジャムは、用紙搬送パス305上にある重送センサ329により検知される。重送センサ329により重送ジャムと判定されると、プリンタエンジン209は重送ジャムとして印刷を停止する。このとき、用紙搬送パス305,309,311,312,313,314には、既に給紙済の用紙が存在する。これらはジャムが発生した箇所より下流の用紙搬送パスであり、残留紙排出部315に搬送可能な用紙搬送パス309,311,313,314上に存在する用紙は、用紙搬送を継続することで残留紙排出部315へ排出される。尚、用紙搬送パス312上の用紙は、用紙搬送パス313へ戻すことができず残留紙排出部315への搬送ができないため、排紙トレイ316へ排紙される。こうして画像形成装置101内の残留紙の位置は、残留紙排出部315へ用紙の排出が完了し、プリンタエンジン209が完全に停止してから、用紙検知センサ324,325,326,327,328からの情報(センサ値)に基づいて特定される。つまり、ジャムの発生直後では、画像形成装置101は用紙の搬送を継続している状態であるため残留紙の位置を特定できない。従って、不具合コードにおける「箇所」の情報が欠損することになる。
フローチャートの説明に戻る。S503でCPU201は履歴情報管理部403として機能し、S502で生成した仮の不具合コードを履歴情報DB404に記録する。そしてS504に進みCPU201は履歴情報管理部403として機能し、プリンタエンジン209が停止しているかどうか判定する。プリンタエンジン209の状態は、イベント制御部402からのプリンタエンジン停止イベントの通知の有無により判定する。ここでプリンタエンジン209が停止していないと判定するとS504に戻り、プリンタエンジン209が停止するのを待つ。こうしてプリンタエンジン209が停止していると判定するとS505に進む。
S505でCPU201はセンサ情報収集部405として機能し、用紙検知センサ324,325,326,327,328のセンサ値を確認する。次にS506に進みCPU201は履歴情報管理部403として機能し、センサ情報収集部405から各センサの状態を取得することにより不具合の発生箇所を特定する。ここで、ジャムが発生し、残留紙が残留紙排出部315に排出されている場合は、用紙検知センサ328が、その残留紙の存在を検知する。この場合は、不具合の箇所として、残留紙が存在する位置である「センサ328」を不具合コードの箇所に決定する。
次にS507に進みCPU201は履歴情報管理部403として機能し、S502で生成した仮の不具合コードと、S506で特定した「箇所」の情報とを結合して不具合コードを生成する。この処理に関する説明を補足すると、S507の時点で、履歴情報管理部403は、「種類」と「箇所」を特定できるため、欠損のない不具合コードを生成することができる。そしてS508に進みCPU201は履歴情報管理部403として機能し、S507で生成した不具合コードを履歴情報DB404に記録する。こうして不具合コードの記録が完了すると、このフローチャートで示す処理を終了する。
これ以降では、イベントの通知条件を解析することで、履歴情報を取得するために適したイベントリスナを登録するための具体的な実施形態を説明する。
[実施形態1]
実施形態1では、画像形成装置101の通知情報制御部401がイベントの通知条件を解析することで、履歴情報を取得するために適したイベントリスナを登録する形態について説明する。
図6は、実施形態1に係るサーバ装置107が画像形成装置101にイベントの通知条件を送信し、画像形成装置101がイベントリスナを登録するときの処理を説明するシーケンス図である。このシーケンスは、例えば、サーバ装置107と画像形成装置101の初回接続時や、サーバ装置107もしくは画像形成装置101のソフトウェアバージョンアップ時に実施される。またこのシーケンスは、サーバ装置107と画像形成装置101の接続時に毎回起動されるようにしても良い。
まずS601でサーバ装置107の情報収集部406は、イベントの通知条件を画像形成装置101の通知情報制御部401へ送信する。イベントの通知条件とは、サーバ装置107が画像形成装置101を遠隔管理するために必要なイベントの種類を定義するものである。このイベントの通知条件の一例を表604に示す。この表604に示すイベント通知条件は、ジャムコード、アラームコード、エラーコード、ジョブ状態に関するイベントが画像形成装置101で発生した際に、サーバ装置107に通知して欲しいイベントとしている。このイベントの通知条件は、サービス提供者が編集できるようにしても良いし、遠隔管理システムのバージョンアップ等に応じて適宜変更できるようにしても良い。
S602で画像形成装置101の通知情報制御部401は、サーバ装置107の情報収集部406から受け取ったイベントの通知条件の内容を解析する。このイベントの通知条件を解析することで、後述のS603で登録するイベントリスナの種類を判別する。イベントリスナの種類の判別方法は、図7を参照して後述する。
S603で通知情報制御部401は、S602で判別したイベントリスナについて、イベント制御部402に対してイベントリスナを登録する。イベントリスナを登録することで通知情報制御部401は、画像形成装置101で、その登録したイベントが発生した際に、イベント制御部402からイベントの通知を受け取ることができるようになる。
図7は、実施形態1に係る画像形成装置101の通知情報制御部401の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU201がRAM202に展開したプログラムを実行して通知情報制御部401として機能することにより達成される。またこのフローチャートで示す処理は、図6のS601でサーバ装置107から送信されたイベントの通知条件を通知情報制御部401が受け取ることにより開始される。
S701でCPU201は、サーバ装置107の情報収集部401から受け取ったイベントの通知条件の解析状況を確認する。ここで未解析のイベントの通知条件がある場合は、その未解析のイベント通知条件を1つ選択してS702へ進む。未解析のイベント通知条件がない場合はS706へ進んで、このフローチャートで示す処理を終了する。
S702でCPU201は、S701で選択したイベントの通知条件を解析する。そしてS703でCPU201は、そのイベントの通知条件が履歴に関する情報であるか否か判定する。そのイベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定するとS704に進むが、そうでないときはS705に進む。S704及びS705は、図6ではS603で示されている。履歴に関する情報かどうかの判定方法は、履歴情報DB404に記録される情報であるか否かを判定する方法でも良く、或いは通知情報制御部401が、イベントの通知条件と履歴に関する情報とを判定するテーブルを参照して判定する方法でも良い。例えば、図6の表604で示したイベントの通知条件では、ジャムコード、アラームコード、エラーコードは履歴情報DB404で記録される情報であるため、履歴に関する情報であると判定される。これに対してジョブ状態は、履歴情報DB404に記録されない情報であるため、履歴に関する情報でないと判定される。
S704でCPU201は、イベント制御部402に対して、履歴確定イベントリスナを登録する。履歴確定イベントとは、図5のS508で、不具合コードが確定されて、履歴情報DB404に書き込まれた際に発行されるイベントである。履歴確定イベントリスナは、前述の履歴確定イベントを追跡するためのリスナである。従って、履歴確定イベントリスナとして登録されると、そのイベントに対応する不具合コードが確定してから、そのイベントの発生がイベント制御部402から通知情報制御部401に伝えらえることになる。この履歴確定イベントが発行されたときの動作は、図8を参照して後述する。
一方、S705でCPU201は、イベント制御部402に対して、機器状態イベントリスナを登録する。機器状態イベントとは、画像形成装置101の機器状態が変わった際に発行されるイベントである。従って、機器状態イベントリスナとして登録されると、イベントが発生すると、そのイベントの発生がイベント制御部402から通知情報制御部401に伝えらえることになる。機器状態イベントリスナは、前述の機器状態イベントを追跡するためのリスナである。
こうしてS704或いはS705を実行するとS706に進みCPU201は、サーバ装置107の情報収集部401から受け取ったイベントの通知条件の解析状況を確認する。ここで未解析のイベントの通知条件がある場合はS701へ進み、未解析のイベントの通知条件がない場合は、このフローチャートで示す処理を終了する。
図8は、実施形態1に係る画像形成装置101の通知情報制御部401がイベントリスナを登録した後、画像形成装置101で不具合が発生したときの動作を説明するシーケンス図である。ここでの不具合の例として、ジャム、アラーム、エラー等がある。ここでイベント制御部402には、画像形成装置101で不具合が発生したときは履歴確定イベントを通知するように通知情報制御部401から登録されている。従って、イベント制御部402は不具合が発生しても直ぐに通知情報制御部401に通知せず、不具合を示すコードが確定してから通知情報制御部401に通知する。以下、詳しく説明する。
S801でイベント制御部402は、不具合が発生したことを示す不具合発生イベントを履歴情報管理部403に通知する。次にS802で履歴情報管理部403は、仮の不具合コードを生成して履歴情報DB404に記録する。ここでの仮の不具合コードの生成及び記録方法は、図5のS501~S503で説明した通りである。
次にS803でイベント制御部402は、プリンタエンジン209の動作状況を監視し、プリンタエンジン209が停止していることを検知するとプリンタエンジン209の停止イベントを履歴情報管理部403に通知する。S804で履歴情報管理部402は、プリンタエンジン209の停止イベントを受け取ると、各センサのセンサ値を基に不具合コードを生成して履歴情報DB404に記録する。プリンタエンジン209の停止イベントの検知は図5のS504、不具合コードの生成及び記録方法は、図5のS505~S508で説明した通りである。
次にS805で履歴情報管理部403は、不具合コードが確定したことをイベント制御部402へ通知する。これによりS806でイベント制御部402は、履歴確定イベントを、イベントリスナを登録したモジュールに対して通知する。実施形態1では、通知情報制御部401が履歴確定イベントリスナを登録しているため、通知情報制御部401に履歴確定イベントを通知する。これによりS807で通知情報制御部401は、履歴情報管理部403に対して不具合コードを要求する。そしてS808で履歴情報管理部403は、履歴情報DB404から不具合コードを取得し、通知情報制御部401へ、その不具合コードを通知する。補足すると、不具合コードの確定を示す履歴確定イベント(S806)の前に履歴情報DB404に不具合コードを記録しているため、履歴情報DB404には仮の不具合コードではなく不具合コードが記録されている。よってS808では、欠損のない不具合コードを通知情報制御部401へ通知することができる。そして最後にS809で通知情報制御部401は、情報収集部406へ、S808で取得した不具合コードを通知する。
以上説明したように実施形態1によれば、画像形成装置で不具合が発生しても、直ぐにその不具合を通知せず、その不具合を示すコードが確定してからサービス提供者のサーバ装置に通知することができる。これによりサーバ装置は、欠損のない履歴情報を取得することができ、サービス提供者は、正確な履歴情報を確認することができ、的確な遠隔管理ができるようになる。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、画像形成装置101の通知情報制御部401が、イベントの通知条件が履歴に関する情報か否かを判定する(S703)形態で説明した。これに対して実施形態2として、通知情報制御部401が、履歴に関する情報の中でも、更に履歴確定イベントが必要か否かを判定する形態も考えられる。履歴確定イベントは、プリンタエンジン209が停止した後、不具合コードが履歴情報DB404に書き込まれたときに発行されるイベントであるため、イベントが通知されるまで時間がかかる。従って、履歴に関する全ての情報を履歴確定イベントとして扱うと、不具合の発生イベントの即時性が失われる。
従って実施形態2では、プリンタエンジン209の停止を待たなくても不具合コードを取得できる場合は、機器状態イベントリスナを利用することにより、即時性の高い通知ができるようにする。以降で、実施形態2の具体例について説明する。尚、イベントリスナを登録する際の動作シーケンスと、不具合が発生した際の動作シーケンスは、前述の実施形態1の図6及び図8と同様であるため、その説明を省略する。また実施形態2に係るシステム構成、及び画像形成装置101、サーバ装置107のハードウェア、ソフトウェアの構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図9は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置101の通知情報制御部401の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU201がRAM202に展開したプログラムを実行することにより達成される。またこのフローチャートで示す処理は、通知情報制御部401が情報収集部406からイベント通知条件を受信することにより開始される。尚、図9において、前述の図7と同じ処理は図7と同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
S901でCPU201は通知情報制御部401として機能し、S701で選択したイベントの通知条件を解析し、機器状態の変化、即ちイベントの発生と、履歴に関する情報の確定までに時間差が生じる情報であるか否かを判定する。この時間差が生じる情報の例として、例えばジャムコードが挙げられる。図5で説明した通り、ジャムが発生した直後では、そのジャムの原因となった残留紙の位置を特定できないために仮の不具合コードが生成される。そしてプリンタエンジン209が完全に停止し、残留紙の位置が特定されてから、その残留紙の位置情報が追加された欠損のない不具合コードが生成される。S901で時間差が生じる情報であると判定した場合はS704に進み、時間差が生じる情報でないと判定した場合はS705へ進む。この判定方法は、通知情報制御部401が、イベントの通知条件と、そのイベントに対応する時間差情報とを含む判定テーブル(不図示)を用いて判定するようにしても良い。
以上説明したように実施形態2によれば、履歴に関する機器状態の変化のイベントが発生しても、そのイベントを示すコードを作成するまでに多くの時間を要しないイベントは直ぐに通知するようにできる。これにより、履歴に関する全ての情報を履歴確定イベントとして扱うことによる、不具合の発生イベントの即時性が失われるのを防止できる。これにより、サービスの提供者が、速やかに正確な履歴情報を確認することができ、的確な遠隔管理ができるようになる。
[実施形態3]
上述の実施形態1,2では、画像形成装置101の通知情報制御部401が、イベントの通知条件の内容を解析して、使用するイベントリスナの種類を判定する形態について説明した。これに対して実施形態3では、通知情報制御部401が受け取るイベントの通知条件が、履歴確定イベントリスナとして登録する必要があるかどうかを明示的に示す例で説明する。以降で実施形態3の具体例を説明する。尚、イベントリスナを登録する際の動作シーケンスと、不具合が発生した際の動作シーケンスは、実施形態1の図6及び図8と同様であるため、その説明を省略する。また実施形態3に係るシステム構成、及び画像形成装置101、サーバ装置107のハードウェア、ソフトウェア構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図10は、実施形態3に係るイベントの通知条件の一例を示す図である。ここではイベントの種類ごとに、履歴に関する情報が確定してからイベントを発行する履歴確定イベントとして登録する必要があるかどうかをを明示的に示している。
イベント通知条件1001は、通知対象のイベントの情報の種類を表す情報1002と、履歴確定イベントリスナとして登録する必要性1003を有する。実施形態3に係る画像形成装置101の通知情報制御部401は、このイベント通知条件1001を受け取ると、履歴確定イベントリスナとして登録する必要性1003を参照してイベントリスナを登録する。イベント通知条件1001の読み取り方法は、図11を参照して説明する。図10の例では、ジャムコードとエラーコードに対して、履歴に関する情報が確定してからイベントを発行する必要があるものとして「必要」が記述されている。またその他のアラームコード、ジョブ状態、及び給紙デッキの状態に対しては、履歴に関する情報が確定してからイベントを発行する必要がないとして「不要」が記述されている。
図11は、実施形態3に係る画像形成装置101の通知情報制御部401の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU201がRAM202に展開したプログラムを実行することにより達成される。またこのフローチャートで示す処理は、通知情報制御部401が情報収集部406からイベント通知条件を受け取った際(S602)に開始される。尚、図11において、前述の図7及び図9と共通する処理には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
S1101でCPU201は通知情報制御部401として機能し、S701で選択したイベントの通知条件に含まれる履歴確定イベントの必要性1003を読み取る。ここで履歴確定イベントの必要性1003が「必要」であると判定するとS704へ進んで履歴確定イベントリスナを登録する。一方、履歴確定イベントの必要性1003が「不要」であると判定するとS703へ進み、前述したように更に、S703,S901でイベントの通知条件の解析を行う。
以上説明したように実施形態3によれば、イベントの通知条件に、そのイベントの通知を履歴確定イベントとして登録する必要性を示す情報を含ませることにより、その情報を基に履歴確定イベントリスナとして登録するかどうか判別できる。これにより、サービス提供者は、各イベントを履歴確定イベントとして登録するかどうかを明示的に指示することができ、正確な履歴情報を必要とするイベントの発生に応じて、その履歴情報を取得することができる。こうしてサービス提供者は、顧客のデバイスを的確に遠隔管理できるようになる。
[実施形態4]
上述の実施形態1~3では、画像形成装置101の通知情報制御部401が、イベントの通知条件の内容を解析してイベントリスナを登録する形態について説明した。これに対して、サーバ装置107が、その通知情報制御部を設け、画像形成装置101に対して、直接イベントリスナを登録する形態も考えられる。
そこで実施形態4では、サーバ装置107が通知情報制御部を有し、サーバ装置107がイベントの通知条件の内容の解析と、イベントリスナの登録を行う形態について説明する。尚、実施形態4に係るシステム構成、及び画像形成装置101、サーバ装置107のハードウェア、ソフトウェア構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図12は、実施形態4に係る画像形成装置101及びサーバ装置107のソフトウェア構成を説明するブロック図である。尚、ここで画像形成装置101のソフトウェアモジュールの機能は、記憶部205に記憶されているプログラムがRAM202に展開され、それをCPU201が実行することにより実現される。またサーバ装置107のソフトウェアモジュールの機能は、記憶部215に記憶されているプログラムがRAM214に展開され、それをCPU213が実行することにより実現される。尚、図12において、前述の実施形態1に係る構成と同じ構成には同じ参照番号を付し、それらの説明を省略する。
サーバ装置107の通知情報制御部1201は、画像形成装置101とサーバ装置107間で送受信する情報の制御を司る。通知情報制御部1201は、情報収集部406からイベントの通知条件を受け取ると、その通知条件を解析し、画像形成装置101のイベント制御部402へイベントリスナを登録する。また画像形成装置101のイベント制御部402からイベントを受け取ると、そのイベントの通知条件に応じて、履歴情報管理部403から不具合コードを取得する。また、取得した不具合コードを情報収集部406へ送信する。
図13は、実施形態3に係るサーバ装置107がイベントの通知条件を解析し、画像形成装置101にイベントリスナを登録する動作を説明するシーケンス図である。このシーケンスは例えば、サーバ装置107と画像形成装置101の初回接続時や、サーバ装置107もしくは画像形成装置101のソフトウェアバージョンアップ時に実施される。サーバ装置107と画像形成装置101の接続時に毎回呼ばれるでも良い。
S1301でサーバ装置107の情報収集部406は、イベントの通知条件を通知情報制御部1201へ送信する。このイベントの通知条件は、サービス提供者が編集できるようにしても良いし、遠隔管理システムのバージョンアップ等に応じて変更できるようにしても良い。
S1302で通知情報制御部1201は、情報収集部406から受け取ったイベント通知条件の内容を解析する。イベント通知条件を解析することで、後述のS1303で登録するイベントリスナの種類を判別する。イベントリスナの種類の判別方法は、前述の実施形態1~3と同様の処理であるため説明を省略する。
次にS1303で通知情報制御部1201は、S1302で判別したイベントリスナに基づいて、画像形成装置101のイベント制御部402に対してイベントリスナを登録する。こうして画像形成装置101にイベントリスナを登録することにより通知情報制御部1201は、画像形成装置101でイベントが発生した際に、ネットワーク109を介して、そのイベントの通知を受け取ることができるようになる。
図14は、実施形態4に係るサーバ装置107の通知情報制御部1201がイベントリスナを登録した後、画像形成装置101で不具合が発生したときの動作を説明するシーケンス図である。ここで不具合の例として、ジャム、アラーム、エラー等がある。尚、S801,S802,S803,S804,S805は、前述の実施形態1の図8と同様であるため、説明を省略する。
S1401で画像形成装置101のイベント制御部402は、履歴確定イベントを、イベントリスナを登録したサーバ装置107に対して通知する。実施形態4では、サーバ装置107の通知情報制御部1201が履歴確定イベントリスナを登録しているため、通知情報制御部1201に履歴確定イベントを通知する。
これによりS1402でサーバ装置107の通知情報制御部1201は、画像形成装置101の履歴情報管理部403に対して不具合コードを要求する。これによりS1403で履歴情報管理部403は、履歴情報DB404から不具合コードを取得して、サーバ装置107の通知情報制御部1201へ不具合コードを通知する。こうしてS1404で通知情報制御部1201は、情報収集部406へ、S1403で取得した不具合コードを送信する。
以上説明したように実施形態4によれば、サーバ装置がイベントの通知条件を解析し、画像形成装置にイベントリスナを登録することで、画像形成装置におけるイベントリスナの登録に要する処理を軽減できる。こうして、前述した他の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
101…画像形成装置、102…操作パネル、103,104…給紙デッキ、107…サーバ装置、201…CPU、209…プリンタエンジン、213…CPU、401,1201…通知情報制御部、402…イベント制御部、403…履歴情報管理部、404…履歴情報DB、405…センサ情報収集部、406…情報収集部

Claims (17)

  1. サーバ装置にネットワークを介して接続された画像形成装置であって、
    前記サーバ装置から受信したイベントの通知条件に応じて、当該イベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録する登録手段と、
    前記画像形成装置の状態変化を検知し、前記状態変化に対応するイベントを前記登録手段により登録された処理に応じて通知するイベント制御手段と、を有し、
    前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定すると、当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報でないと判定すると、当該イベントが発生すると直ぐに当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記履歴に関する情報は、前記イベントの箇所を特定する情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録されると、前記イベント制御手段は、前記状態変化を検知すると当該状態変化に対応するイベントを示す仮のコードを格納し、前記イベントの箇所を特定する情報が確定すると、前記仮のコードと前記情報とを含む前記イベントを示すコードを通知することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定した場合に、更に、前記通知条件が、前記イベントを示すコードが確定するまでに時間差が生じる情報であると判定すると、前記イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定した場合に、更に、前記通知条件が、前記イベントを示すコードが確定するまでに時間差が生じる情報でないと判定すると、当該イベントが発生すると直ぐに当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記イベントの通知条件は、履歴に関する情報で、かつ当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントを通知する情報であるか否かを示す情報を含み、
    前記登録手段は、前記情報に基づいて、前記イベントに対応して発動する処理を直ぐに開始するかどうか登録することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. サーバ装置と、当該サーバ装置にネットワークを介して接続された画像形成装置とを含む情報処理システムであって、
    前記サーバ装置は、前記画像形成装置に対して前記画像形成装置で発生するイベントの通知条件を送信する送信手段を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記サーバ装置から受信したイベントの通知条件に応じて、当該イベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録する登録手段と、
    前記画像形成装置の状態変化を検知し、前記状態変化に対応するイベントを前記登録手段により登録された処理に応じて当該イベントを通知するイベント制御手段と、を有し、
    前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定すると、当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする情報処理システム。
  9. 前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報でないと判定すると、当該イベントが発生すると直ぐに当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
  10. 前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定した場合に、更に、前記通知条件が、前記イベントを示すコードが確定するまでに時間差が生じる情報であると判定すると、前記イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする請求項8又は9に記載の情報処理システム。
  11. 前記登録手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定した場合に、更に、前記通知条件が、前記イベントを示すコードが確定するまでに時間差が生じる情報でないと判定すると、当該イベントが発生すると直ぐに当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  12. 前記イベントの通知条件は、履歴に関する情報であり、かつ当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントを通知する情報であるか否かを示す情報を含み、
    前記登録手段は、前記情報に基づいて、前記イベントに対応して発動する処理を直ぐに開始するかどうか登録することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
  13. サーバ装置と、当該サーバ装置にネットワークを介して接続された画像形成装置とを含む情報処理システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記画像形成装置でイベントが発生すると当該イベントに対応して前記画像形成装置で発動する処理を通知する通知手段を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の状態変化を検知し、前記状態変化に対応するイベントを前記通知手段により通知された処理に応じて当該イベントを通知するイベント制御手段を有し、
    前記通知手段は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定すると、当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように前記画像形成装置に通知することを特徴とする情報処理システム。
  14. 前記履歴に関する情報は、前記イベントの箇所を特定する情報を含むことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  15. 前記イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録されると、前記イベント制御手段は、前記状態変化を検知すると当該状態変化に対応するイベントを示す仮のコードを格納し、前記イベントの箇所を特定する情報が確定すると、前記仮のコードと前記情報とを含む前記イベントを示すコードを通知することを特徴とする請求項14に記載の情報処理システム。
  16. サーバ装置にネットワークを介して接続された画像形成装置を制御する制御方法であって、
    前記サーバ装置から受信したイベントの通知条件に応じて、当該イベントが発生するとそれに対応して発動する処理を登録する登録工程と、
    前記画像形成装置の状態変化を検知し、前記状態変化に対応するイベントを前記登録工程により登録された処理に応じて通知するイベント制御工程と、を有し、
    前記登録工程は、前記イベントの通知条件が履歴に関する情報であると判定すると、当該イベントを示すコードが確定してから当該イベントに対応して発動する処理を開始するように登録することを特徴とする制御方法。
  17. コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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