JP2022038975A - 立体模様製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体模様が個々に分離しているか一体に連続しているかにかかわらず、所望する立体模様を短時間で簡単に製造し、そのまま一括して物品への貼り付けと塗装が行える立体模様製造方法を提供する。【解決手段】可撓性のあるシート2上に、3Dプリンタを用いて立体模様3を造形する造形工程と、立体模様3が造形されたシート2を、接着剤を介して物品4の所定の面に貼着する貼着工程と、物品4に貼着されたシート2及び立体模様3に、塗料を塗布する塗装工程とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、物品に設ける立体模様を製造する立体模様製造方法に関する。
素地を装飾する凹凸のある立体模様の製造方法は、古くから様々な工芸分野に存在する。例えば漆工芸においては、木製の素地に同じく木材で模様部分を製造し貼り付ける方法、漆と糊を練ったものに木粉や細かく刻んだ繊維、土の粉等を混ぜた粘土状の材料で模様部分を造形する方法、或いは、素地に下絵を描き、図案を彫り込んで立体模様を浮き出す方法等が周知である。
立体模様を有する素地を製作するには、模様の図案を起こして立体模様を一つ一つ丹念に製造し、それを素地に貼り付けし、接合部やその周辺を整えるために何度も造形や研磨、塗装を繰り返すなど、多くの手作業を行う必要があった。
そのためこれらの工程と方法は、優位性を有しているものの、上記手作業は熟練した技術者によるものに限られ、その生産性も悪い。
このような手作業を行うほかに、簡単に立体模様を製造する方法として、和紙の片面に印刷層を設け、この印刷層の上に漆層を形成する漆和紙の製造方法が提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2008-260259号公報
しかし、上記特許文献1の方法では、模様の立体感が極めて少なく、明確な立体模様を形成することができない不都合がある。
ところで、明確な立体模様を形成する場合に、熱溶解型3Dプリンタを用いた造形方法を採用することが考えられる。この立体模様の造形は、データをコンピュータで制作編集し、3Dプリンタで出力することにより得られる。これにより熟練した技術者やその養成が不要となり、立体模様を簡単かつ再現性よく効率的に繰り返し製作できる。
しかし、立体模様が全て一体に連続している場合は、造形テーブルからの剥離及び素地への貼り付けは容易に行えるが、小紋やドットのように立体模様が個々に独立して分離している場合は、それら立体模様を一つずつ剥離してから素地に貼り付けるため、多くの手作業を行う必要があり、高い生産効率が望めない。
上記の点に鑑み、本発明は、立体模様が個々に分離しているか一体に連続しているかにかかわらず、所望する立体模様を短時間で簡単に製造し、そのまま一括して物品への貼り付けと塗装が行える立体模様製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、下地となる可撓性のあるシート上に、3Dプリンタを用いて立体模様を造形する造形工程と、前記立体模様が造形された前記シートを、接着剤を介して物品の所定の面に貼着する貼着工程と、前記物品に貼着された前記シート及び前記立体模様に、塗料を塗布する塗装工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記造形工程により、立体模様がシート上に形成される。これにより、立体模様が個々に分離していても、シートを介して互いに連結された状態とされるので、個々の構成部分の相互の位置関係が維持される。
そして、前記貼着工程においては、立体模様が個々に分離しているか一体に連続しているかにかかわらず、立体模様が形成されたシートを物品の所定の面に容易に貼着することができ、前記塗装工程を円滑に行うことができる。
更に、前記造形工程では立体模様を造形する3Dプリンタが用いられるので、比較的高度な水準の立体模様を均一に形成することができる。
以上のように、本発明によれば、可撓性のあるシート上に立体模様を造形することによって、手作業で行う方法と遜色なく、簡単かつ再現性よく効率的に所望する同一規格の立体模様が製作でき、立体模様を手作業で製造するための熟練した技術者やその養成が不要となる。
特に、本発明の前記貼着工程において用いる接着剤、及び、前記塗装工程において用いる塗料は、何れも漆であることが好ましい。シートと物品との間に介入した漆は接着剤として機能し、漆による塗装面は、美観が高く耐久性も高い。
なお、塗装工程においては、手による刷毛塗り、スプレー塗装などの塗装方法を採用することができる。
また、本発明は、可撓性のあるシートの素材として、紙、布、不織布、或いはビニルシートなどを採用することが可能であるが、前記シートの好ましい素材として、和紙を挙げることができる。和紙は、比較的薄手でも高い強度を有するため、立体模様を造形する際の下地として好適である。しかも、和紙は漆等の塗料との親和性が高い。
また、前記立体模様の材料(熱溶解型3Dプリンタのフィラメント)としては、ABS樹脂、PLA樹脂、木質系セルロース繊維を含むPLA樹脂等の熱可塑性樹脂材料が用いられているが、本発明において、好ましい前記立体模様の材料として、木質系セルロース繊維を含む材料を挙げることができる。
本発明の一実施形態の立体模様製造方法の各工程を示す説明図。 図1の各工程に対応する説明的断面図。 図1に続く立体模様製造方法の各工程を示す説明図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の立体模様製造方法は、一例として、漆製品の製造を例示するものである。
先ず、図1A及び図2Aに示すように、3Dプリンタの造形テーブル1に矩形のシート2を固定する。このとき、シート2は造形テーブル1上に糊で固定するが、シート2の周縁に沿って所定の幅寸法に糊付けする。本実施形態においては、約6g/mの和紙によるシート2を使用した。和紙によるシート2は、薄手で柔軟性を有し、さらに、後述するように、漆との親和性も高い。
次いで、図1B及び図2Bに示すように、造形テーブル1に固定したシート2の上面に熱溶解型3Dプリンタ(図示省略)によって立体模様3を造形する(造形工程)。これにより、立体模様3は、シート2と一体的に形成される。ここで造形される立体模様3は、複数の部分模様に分離されており個々の部分模様は連続していない。このように、互いに分離した個々の部分模様によって構成される立体模様3であっても、シート2によって、連結された状態で形成される。
3Dプリンタの熱可塑性樹脂フィラメントとして、本実施形態においては、木質系セルロース繊維を含むPLA樹脂を使用した。また、本実施形態においては、シート2上に、厚さ(模様高さ)が約1mmの立体模様を造形した。
続いて、図1C及び図2Cに示すように、シート2から立体模様3を剥離させることなく、シート2を造形テーブル1から分離させる。このとき、造形テーブル1にシート2の糊付けされた部分を残し、糊付け位置の内側の立体模様3が形成されているシート2を切り離す。
次いで、図3Aに示すように、立体模様3が形成されているシート2を物品4(漆製品の器胎等の素地)の形状に合わせてトリミングし、図3Bに示すように、トリミングしたシート2を素地の所定位置に接着剤を介して貼着する(貼着工程)。なお、物品4は、予め糊漆を塗布する下地処理が施されている。
前記接着剤として、本実施形態では漆を用いる。上述した通り、シート2が漆との親和性が高い和紙であることにより、物品4に対して容易に且つ強固に貼着することができる。
その後、立体模様3が形成されたシート2を貼着した物品4に、漆(塗料)を塗布する(塗装工程)。この時の塗装は、漆による下塗り、中塗り、上塗りが行われ、仕上げが行われて漆製品とされる。
以上のように、本実施形態によれば、立体模様3が個々に分離していても、シート2を介して互いに連結された状態とされるので、個々の構成部分の相互の位置関係を維持して物品4に容易に貼着することができる。なお、図示しないが、全体模様が一体的に形成されていて個々に分離しない立体模様であっても、同様に製造することができる。
更に、立体模様3が3Dプリンタによる造形であるため、熟練した技術者やその養成が不要となり、高い品質の製品を均一に製造することができる。
なお、以上の実施形態による方法に限らず、このシート2に造形される立体模様3は、金属や樹脂、セラミック、ゴム等、組み合わせにより様々な素地に合わせて材料を選定することが可能である。
また、本発明の立体模様製造方法は、工芸品、装身具、文房具、箱類、家具、額類、表面装飾素材などに設ける立体模様に好適に採用することができる。
2…シート、3…立体模様、4…物品。

Claims (4)

  1. 下地となる可撓性のあるシート上に、3Dプリンタを用いて立体模様を造形する造形工程と、
    前記立体模様が造形された前記シートを、接着剤を介して物品の所定の面に貼着する貼着工程と、
    前記物品に貼着された前記シート及び前記立体模様に、塗料を塗布する塗装工程とを備えることを特徴とする立体模様製造方法。
  2. 前記貼着工程において用いる接着剤、及び、前記塗装工程において用いる塗料は、何れも漆であることを特徴とする請求項1記載の立体模様製造方法。
  3. 前記シートは、和紙であることを特徴とする請求項1又は2記載の立体模様製造方法。
  4. 前記立体模様は、木質系セルロース繊維を含む材料により形成されることを特徴とする立体模様製造方法。
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