JP3204031U - 加飾板 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の手法での金彩、彩色、沈金加工、又は、蒔絵等の加飾図柄、図案よりも更に華麗さ、豪華さに加え、耐久性に優れる加飾板を提供する。【解決手段】基材Ａとなる板に１層目となるヤニ止めＢとポリエステル塗装Ｃを行い、０．５ｍｍ〜１．５ｍｍ厚の塗膜を形成し、硬化後、塗膜表面に彫刻Ｄを施し、金彩、彩色を施用し、２層目となるポリエステル塗膜Ｂ１、Ｃ１を形成し、硬化後、彫刻Ｄ１を施し、金彩、彩色を施用し、３層目となるポリエステル塗膜Ｂ２、Ｃ２を形成し、硬化後、彫刻Ｄ２を施し、金彩、彩色を施用し、４層目となるポリエステル塗膜Ｂ３、Ｃ３を形成し、彫刻Ｄ３を施し、金彩、彩色を施用し、表面となるポリエステル塗膜Ｂ４、Ｃ４を形成し、硬化後、バフによるみがき仕上げを行うことにより、表面の光沢、透明性、耐久性に優れ、図柄、図案の奥行が生まれる。【選択図】図１

Description

本考案は、仏壇、仏具に用いる沈金加工や蒔絵の表面をポリエステル樹脂で覆った加飾板に関するものである

仏壇、仏具等において、金彩、沈金、更には蒔絵などは塗装処理された表面に彫刻、又は、直接画き、加飾された表面保護処理がなされていない状態である。

特開２００５−６７１７５ 特開２０１３−５２５９１

金彩、沈金、更には、蒔絵などを使用した仏壇、仏具などは高額な傾向にあるが、塗装された表面に図柄等を平面的に画き、又、画かれた表面の保護処理がなされていない為、耐久性が劣る。従って、透明性の高い樹脂に図柄等の彫刻をし、金彩、沈金、蒔絵等を施用した後に同じ樹脂で覆い、更に、その樹脂に図柄等の加飾加工を施し、表面を同じ樹脂で覆うことで加飾された表現に奥行が生まれ、耐久性の向上が可能になり、前述の欠点を解決しようとするものである。

本考案は、加飾する基材板に、ツキ板、又は、和紙を貼り、その表面にポリエステル系樹脂を塗布し、硬化後表面に図柄等の彫刻をし、彫刻された部分に水性塗料で着色をし、表面を研磨後、その表面にポリエステル系樹脂を塗布、更に表面に図柄等を彫刻後、金彩、沈金加工を行う工程を複数回行う事により、奥行の有る表現が可能になる。又、最終表面を同じポリエステル系樹脂で覆い、みがき仕上げを行う事により、基材であるツキ板、又は、和紙までも鮮やかに見え、更に各塗膜層の中に加飾されているため耐久性の向上につながり、問題点を解決している。

上述の様に、複数層あるポリエステル系樹脂の一層、一層に金彩、色彩による沈金加工を行う事により、奥行の有る図柄となる。又、ポリエステルみがき仕上げを行う事により、沈金加工された図柄と表面の光沢が半永久であるとともに、耐久性にも優れ、取扱いも容易である。

本考案の沈金重ね塗りの一実施例を示す立体図である。 本沈金重ね塗りの一実例を示す正面図である。

木材やＭＤＦを主体とする基材の表面を鉋掛けやペーパー等により平滑化し、唐木等のツキ板、又は、和紙を貼り、更に、ヤニ溶出防止兼ポリエステル系樹脂を密着させる目的でシーラ処理を行い、ポリエステル系の透明な約１ｍｍ厚の塗膜を形成する。約１ｍｍ厚の塗膜表面に０．２ｍｍ〜０．５ｍｍの深さで彫刻を施し、彫刻された部分に彩色を施し、彫刻部分以外に付いた色の除去と上にのせるシーラを密着させる目的でペーパー掛けを行う。その表面にシーラ塗布、次にポリエステル系樹脂を塗布し、目的の塗膜を形成し、図柄、図案などの奥になる部分からポリエステル樹脂層に彫刻を施す。この工程を２層から３層にかけて行い、図柄、図案を完成させた後、表面にポリエステル系の仕上げ塗装を行い、乾燥を行い、表面をペーパーにより平滑にし、バフによりみがき仕上げにする。

以下添付図面に従って一実施例を説明する。
Ａはツキ板、又は、和紙を貼った基材本体
Ｂはヤニ止めシーラ処理
Ｃはポリエステル塗膜
Ｄは彫刻
Ｂ１は２層目の下塗りシーラ処理
Ｃ１は２層目となるポリエステル塗膜
Ｄ１は彫刻
Ｂ２は３層目の下塗りシーラ処理
Ｃ２は３層目のポリエステル塗膜
Ｄ２は彫刻
Ｂ３は下塗りシーラ処理
Ｃ３はポリエステル塗膜
Ｄ３は最上部となる彫刻
Ｂ４は下塗りシーラ処理
Ｃ４は表面塗膜となるポリエステル塗膜

Claims (1)

1. ツキ板または和紙を貼った基材にポリエステル系樹脂による塗膜を形成後、塗膜に彫刻、金彩、彩色等の沈金加工を施し、図柄、図案により塗膜層を増加させ、各塗膜層で施用する図案、図柄を完成させ、仕上げ上塗りも同ポリエステル系樹脂を塗布し、みがき仕上げを行い、装飾塗膜構造を特徴とする加飾板。

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