JP2022038646A - ベース部材、スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイカスト金型の溶損により生じたベース部材の凸部を除去した部分からの低密度気体の漏洩を抑制することができるベース部材を提供する。【解決手段】ベース部材の短辺側に設けた第1ゲートからダイカスト金型のキャビティにアルミニウムの溶湯を注入する(鋳造)。ダイカスト金型の第1ゲートの周囲の溶損によって形成された凸部を機械加工により除去して平坦に形成する(前加工)。ベース部材を水溶性の樹脂を溶かした液中に浸漬し、電流を流してベース部材に樹脂を付着させた後に乾燥し、熱硬化させる(電着塗装)。前加工した部分を除いたベース部材の一部を機械加工する(本加工)。【選択図】図6
Description
本発明は、例えばヘリウムガスなどの低密度気体を封入したハードディスク駆動装置などの電子機器のベース部材に係り、特に、ベース部材からの低密度気体の外部への漏洩を抑制する技術に関する。また、本発明は上記ベース部材を用いたスピンドルモータおよびハードディスク駆動装置に関する。
ハードディスク駆動装置では、ダイカスト部品であるベース部材の表面に塗装(例えば電着塗装)した後に機械加工を行い、塗装面から金属面を露出させて必要な寸法精度を確保することが行われる。空気よりも密度の低い気体(例えばヘリウム)を充填したハードディスク駆動装置の場合、加工面を形成したことにより鋳巣が表面に露出すると、鋳巣を通じて装置内部の低密度気体が外部へ漏洩するおそれがある。特許文献1や特許文献2では、そうした加工面を含浸剤で覆うことにより、鋳巣を閉口させる技術が開示されている。
ところで、ベース部材のダイカスト鋳造に際しては、ベース部材の短辺側壁部に相当するダイカスト金型の部分に溶湯を注入する入口(ゲート)を設けると、ゲートの面積が小さくなることから注入する圧力が上昇し、鋳巣が少ない高密度のベース部材が得られる。一方、溶湯が高圧力となることにより、ゲートの周囲のダイカスト金型の溶損が発生し易くなる。溶損が進行したダイカスト金型を使用すると、ベース部材のゲートの周辺に、溶損に対応した凸部が形成されて面が粗くなる。
ハードディスク駆動装置によっては、上記のような凸部が形成された面に製品の製造情報などが記載されたラベルが貼り付けられることがある。ラベルは粘着剤により貼り付けられるが、ベース部材の貼り付け面に凸部が存在していると、貼り付け後に経時的に剥がれ易くなるという懸念がある。
そこで、溶損に対応した箇所に形成された凸部を機械加工により除去し、平坦にすることが考えられる。しかしながら、機械加工により内部の鋳巣が表面に露出して低密度気体の密封性が低下するおそれがある。そのため、表面に露出している鋳巣を封止する処置をとることが望まれる。先行技術文献1および2に開示された技術では、電着塗装を行った後に、寸法精度が必要な部分の機械加工を行っている。その際に、電着塗装から露出した加工面からエポキシ樹脂などの含浸剤を内部に浸透させている。
しかしながら、含浸処理では、ベース部材を含浸剤に浸漬した後に、洗浄により加工面を覆う含浸剤が除去されるため、最終製品の表面は加工面が露出した状態となる。この場合、鋳巣への含浸剤の浸透が十分でないと、低密度気体の漏洩につながるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ダイカスト金型の溶損により生じたベース部材の凸部を除去した部分からの低密度気体の漏洩を抑制することができるベース部材を提供することを目的としている。
本発明は、ハードディスク駆動装置の筺体の一部となるベース部材の製造方法であって、鋳造によりベース本体を成形する成形工程と、前記ベース本体の凸部が形成された部分を機械加工して第1機械加工面を形成する第1機械加工工程と、前記ベース本体の前記第1機械加工面を含む表面に塗装膜を形成する塗装工程と、前記第1機械加工面以外の前記ベース本体の表面の一部を機械加工して第2機械加工部を形成する第2機械加工工程とを備えたベース部材の製造方法である。
本発明によれば、第1機械加工面に塗装膜が形成されるので、第1機械加工面の表面に露出した鋳巣が封止され、装置内部の低密度気体の漏洩を抑制することができる。また、ダイカスト金型の溶損に対応した箇所に形成された凸部が第1機械加工工程により除去されて第1機械加工面が形成されるので、塗装膜が形成された第1機械加工面にラベルを剥がれ難い状態で貼り付けることができる。
なお、第2機械加工工程の後に含浸を行うことができる。含浸は素材を樹脂などの含浸剤に浸漬して表面に露出した鋳巣に含浸剤を浸透させる処理である。この処理を行うことによって、第2機械加工部に露出した鋳巣を封止することができるとともに、塗装膜の形成が不十分な箇所の封止をすることができ、装置内部の低密度気体の漏洩をより有効に抑制することができる。
また、本発明は、ハードディスク駆動装置の筺体の一部となるベース部材であって、鋳造品であるベース本体と、前記ベース本体の凸部が形成された部分を機械加工した第1機械加工面と、前記ベース本体の表面を覆う塗装膜とを備え、前記ベース本体は、前記第1機械加工面を前記塗装膜で覆った塗装面と、前記第1機械加工面以外の前記ベース本体の一部を機械加工した第2機械加工部とを備えたベース部材である。第1機械加工面には製品の製造情報などが記載されたラベルを貼り付けることができる。
さらに、本発明は、上記ベース部材を備えたスピンドルモータであり、そのようなスピンドルモータを備えたハードディスク駆動装置でもある。このハードディスク駆動装置にはヘリウムガスなどの低密度気体を封入することができる。
本発明によれば、ダイカスト金型の溶損により生じたベース部材の凸部を除去した部分からの低密度気体の漏洩を抑制することができるベース部材、スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置を提供することができる。
1.ベース部材の構成
図1~3を参照して本発明のベース部材の一実施形態を説明する。図において符号10は実施形態のベース部材であり、ベース部材10はアルミニウムのダイカスト鋳造により製造されている。符号11は底部であり、底部11は短辺と長辺とを有する長方形板状をなしている。底部11の全周には、底部11と直交する方向に延びる側壁部12が形成されている。
図1~3を参照して本発明のベース部材の一実施形態を説明する。図において符号10は実施形態のベース部材であり、ベース部材10はアルミニウムのダイカスト鋳造により製造されている。符号11は底部であり、底部11は短辺と長辺とを有する長方形板状をなしている。底部11の全周には、底部11と直交する方向に延びる側壁部12が形成されている。
側壁部12は、ハードディスクの形状に沿った内周面形状を有する円形部12aと、ハードディスクに対するデータの書込みと読取りを行う機構を収容する矩形状をなす矩形部12bとを備えている。また、側壁部12の短辺側の外壁部であってダイカスト金型の溶湯の入口である第1ゲート20に対応する部分には、第1ゲート20よりも広い範囲にアルミニウム地が露出した平坦な第1機械加工面14が形成されている。なお、ダイカスト金型の溶損により形成される凸部は、第1ゲート20から離れた位置に形成されることもある。その場合には、第1機械加工面14は、第1ゲート20に一部が重複するような位置に形成されるか、第1ゲート20に重複せず隣接した位置に形成される。
側壁部12の上面12cには、側壁部12の外壁部と平坦に連続するリブ部13が形成されている。リブ部13の厚さは側壁部12の厚さよりも小さく設定されている。なお、図中符号15はベース部材10をハードディスク駆動装置に用いるときに使用する軸であり、符号18はハードディスク駆動装置のデータの読み書き機構を固定する支柱である。これら、軸15および支柱18は、ベース部材10と一体的にダイカスト鋳造されている。
ベース部材10には、電着塗装が施されている。なお、塗装方法は電着塗装に限らず、粉体塗装、スプレー塗装、刷毛塗り塗装や、無為電解ニッケルメッキなどのメッキ塗装であってもよい。電着塗装により、第1機械加工面14は電着塗装膜で覆われている。また、精度が求められる箇所には、アルミニウム地が露出した第2機械加工面部が形成されている。精度が求められる箇所とは、例えばリブ部13の上面13aである。なお、第2機械加工部以外の部分は電着塗装膜で覆われている。
上記構成のベース部材10にあっては、第1機械加工面14が電着塗装膜で覆われているので、表面に露出した鋳巣が封止され、第1機械加工面14からのヘリウムガスなどの低密度気体の漏洩を抑制することができる。また、ダイカスト金型の溶損に対応した箇所に形成された凸部が除去されて第1機械加工面14が形成されているので、電着塗装膜が形成された第1機械加工面14に、製品の製造情報などが記載されたラベルを剥がれ難い状態で貼り付けることができる。
2.ベース部材の製造方法
次に、図6を参照して上記ベース部材10の製造方法について説明する。図6はベース部材10の製造方法を示すフローチャートである。
次に、図6を参照して上記ベース部材10の製造方法について説明する。図6はベース部材10の製造方法を示すフローチャートである。
(鋳造)
ベース部材10と同形同大のキャビティを有するダイカスト金型にアルミニウムの溶湯を注入する。この場合、溶湯の入口である第1ゲート20は、ベース部材10の短辺側に設けられる。キャビティ内で溶湯が冷却固化したらダイカスト金型を開いてベース部材10を取り出し、第1ゲート20に通じるランナーに残されて固化した部分を切断する。
ベース部材10と同形同大のキャビティを有するダイカスト金型にアルミニウムの溶湯を注入する。この場合、溶湯の入口である第1ゲート20は、ベース部材10の短辺側に設けられる。キャビティ内で溶湯が冷却固化したらダイカスト金型を開いてベース部材10を取り出し、第1ゲート20に通じるランナーに残されて固化した部分を切断する。
(前加工)
ダイカスト金型の第1ゲート20の周囲の溶損によって形成された凸部を、エンドミル等を用いた切削加工やグラインダー等を用いた研削加工による機械加工によって除去する。これによって、第1ゲート20よりも広い範囲に平坦な第1機械加工面14を形成する。
ダイカスト金型の第1ゲート20の周囲の溶損によって形成された凸部を、エンドミル等を用いた切削加工やグラインダー等を用いた研削加工による機械加工によって除去する。これによって、第1ゲート20よりも広い範囲に平坦な第1機械加工面14を形成する。
(電着塗装)
ベース部材10を水溶性の例えばエポキシ系樹脂を溶かした液中に浸漬し、電流を流してベース部材10に樹脂を付着させた後に乾燥し、熱硬化させる。この電着塗装により、ベース部材10の全面が樹脂で覆われ、表面に露出した鋳巣が封止される。
ベース部材10を水溶性の例えばエポキシ系樹脂を溶かした液中に浸漬し、電流を流してベース部材10に樹脂を付着させた後に乾燥し、熱硬化させる。この電着塗装により、ベース部材10の全面が樹脂で覆われ、表面に露出した鋳巣が封止される。
(本加工)
精度が求められる箇所にエンドミル等を用いた切削加工またはグラインダー等を用いた研削加工による機械加工を施し、ベース部材10のアルミニウム地を露出させる。この機械加工により、所定の寸法精度および面粗度を備えた第2機械加工部を形成する。
精度が求められる箇所にエンドミル等を用いた切削加工またはグラインダー等を用いた研削加工による機械加工を施し、ベース部材10のアルミニウム地を露出させる。この機械加工により、所定の寸法精度および面粗度を備えた第2機械加工部を形成する。
(含浸)
ベース部材10をエポキシ系樹脂などの含浸剤に浸漬し、第2機械加工部の表面に露出している鋳巣に含浸剤を浸透させる。次いで、ベース部材10を洗浄し、ベース部材10の全面に付着している含浸剤を除去する。本発明において含浸は必須ではないが、第2機械加工部に露出している鋳巣を封止することにより、第2機械加工部からの低密度気体の漏洩が抑制されるので、必要に応じて採用することができる。
ベース部材10をエポキシ系樹脂などの含浸剤に浸漬し、第2機械加工部の表面に露出している鋳巣に含浸剤を浸透させる。次いで、ベース部材10を洗浄し、ベース部材10の全面に付着している含浸剤を除去する。本発明において含浸は必須ではないが、第2機械加工部に露出している鋳巣を封止することにより、第2機械加工部からの低密度気体の漏洩が抑制されるので、必要に応じて採用することができる。
3.スピンドルモータ
図4は上記ベース部材10を用いた本発明の実施形態のスピンドルモータ100を示す断面図である。ベース部材10には、円筒状をなす金属製のシャフト102が圧入などの手段によって固定されている。また、ベース部材10には、ステータコア103が固定されている。ステータコア103は、薄板状の軟磁性材料(例えば、電磁鋼板)を軸方向で複数枚積層したものであり、環形状を有し、径方向外側に突出した複数の極歯を備えている。複数の極歯は、周方向に沿って等間隔に設けられ、それぞれにコイル104が巻回されている。
図4は上記ベース部材10を用いた本発明の実施形態のスピンドルモータ100を示す断面図である。ベース部材10には、円筒状をなす金属製のシャフト102が圧入などの手段によって固定されている。また、ベース部材10には、ステータコア103が固定されている。ステータコア103は、薄板状の軟磁性材料(例えば、電磁鋼板)を軸方向で複数枚積層したものであり、環形状を有し、径方向外側に突出した複数の極歯を備えている。複数の極歯は、周方向に沿って等間隔に設けられ、それぞれにコイル104が巻回されている。
シャフト102には、円錐状の軸受部材201,202が固定され、軸受部材201,202にはロータ110が回転可能に支持されている。ロータ110は、外側円筒部111を有し、外側円筒部111の内周面には、円環状のロータマグネット112が固定されている。ロータマグネット112は、周方向に沿ってSNSN・・と隣接する部分が交互に異極性となるように着磁されている。ロータマグネット112の内周は、隙間を有した状態でステータコア103の極歯の外周に対向している。コイル104に駆動電流を流すことでロータ110がベース部材10に固定されたシャフト102およびステータコア103に対して回転する。
また、シャフト102の下端中空部分には、ピンなどの封止部材203が挿入され、封止部材203は接着剤などの固定部材204によってシャフト102内に固定されている。この封止部材203および固定部材204によってシャフト102からの内部の低密度気体の漏洩が防止されている。
上記構成のスピンドルモータ100においては、ベース部材10の第1機械加工面14からの低密度気体の漏洩が抑制されるので、ベース部材10をカバーで封止して内部にヘリウムガスなどの低密度気体を封入した場合に、低密度気体の漏洩を抑制することができる。
4.ハードディスク駆動装置
図5は上記スピンドルモータ100を用いた本発明の実施形態のハードディスク駆動装置400を示す図である。スピンドルモータ100には、複数のハードディスク401が互いに離間して取り付けられている。ベース部材10の軸15には、スイングアーム402が回転可能に支持されている。
図5は上記スピンドルモータ100を用いた本発明の実施形態のハードディスク駆動装置400を示す図である。スピンドルモータ100には、複数のハードディスク401が互いに離間して取り付けられている。ベース部材10の軸15には、スイングアーム402が回転可能に支持されている。
スイングアーム402の先端部には、磁気ヘッド403が取り付けられている。また、スイングアーム402は、駆動機構404によって揺動するようになっている。駆動機構404は、支柱18に取り付けられている。このようなスイングアーム402は、各ハードディスク401に対してそれぞれ設けられている。そして、スイングアーム402,磁気ヘッド403,および駆動機構404によってハードディスク401に対してデータの書き込みと読み取りを行う読書き機構405が構成されている。なお、符号406は読書き機構405を制御する回路基板であり、回路基板406は支柱18に取り付けられている。
図5(B)に示すように、ベース部材10の側壁部12の上面12cには、ヘリウムガスの環境下で内側カバー16がネジなどによって取り付けられている。内側カバー16と側壁部12の上面12cとの間には、ガスケットなどのシール材(図示略)が設けられている。また、ベース部材10のリブ部13の上面13aには、外側カバー17が固定されている。外側カバー17は、溶接ビード17aに示されるように、リブ部13の全周にレーザ溶接などの手段により溶接されている。したがって、ハードディスク駆動装置400は、内側カバー16と外側カバー17とによって二重の密閉構造とされ、内部に密封したヘリウムガスの漏洩が有効に防止されている。
電着塗装膜で覆われた第1機械加工面14には、製品の製造情報などが記載されたラベルが貼り付ける。ラベルには、粘着剤層が設けられている。第1機械加工面14は、ダイカスト金型の溶損により形成された凸部を除去した平坦な面であるので、ラベルは剥がれ難い状態で貼り付けられる。
上記構成のハードディスク駆動装置400では、スピンドルモータ100によってハードディスク401が回転させられ、ハードディスク401に対して磁気ヘッド403によってデータの書込みと読取りが行われる。上記構成のハードディスク駆動装置400にあっては、ベース部材10の第1機械加工面14からのヘリウムガスの漏洩が抑制されているから、内部からのヘリウムガスの漏洩を抑制することができる。
上記実施形態では、ハードディスク駆動装置400の内部にヘリウムガスを封入しているが、空気よりも密度の小さい他の気体を封入することもできる。あるいは、減圧下でベース部材10に内側カバー16を取り付けることによって、内部の気体を常圧の空気よりも比重の小さいものとすることができる。
本発明は、スピンドルモータやハードディスク駆動装置などの電子機器、およびそれらに用いられるベース部材に利用可能である。
10…ベース部材、11…底部、12…側壁部、12a…円形部、12b…矩形部、12c……上面、13…リブ部、13a…上面、14…第1機械加工面、15…軸、16…内側カバー、17…外側カバー、17a…溶接ビード、18…支柱、20…第1ゲート、100…スピンドルモータ、102…シャフト、103…ステータコア、104…ステータコイル、110…ロータ、111…外側円筒部、112…ロータマグネット、201…軸受部材、202…軸受部材、203…封止部材、204…固定部材、400…ハードディスク駆動装置、401…ハードディスク、402…スイングアーム、403…磁気ヘッド、404…駆動機構、405…読書き機構、406…回路基板。
Claims (5)
- ハードディスク駆動装置の筺体の一部となるベース部材の製造方法であって、
鋳造によりベース本体を成形する成形工程と、
前記ベース本体の凸部が形成された部分を機械加工して第1機械加工面を形成する第1機械加工工程と、
前記ベース本体の前記第1機械加工面を含む表面に塗装膜を形成する塗装工程と、
前記第1機械加工面以外の前記ベース本体の表面の一部を機械加工して第2機械加工部を形成する第2機械加工工程と、
を備えたベース部材の製造方法。 - 前記第2機械加工工程の後に、前記第2機械加工部に露出した鋳巣に含浸剤を浸透させる含浸工程を備えた請求項1に記載のベース部材の製造方法。
- ハードディスク駆動装置の筺体の一部となるベース部材であって、
鋳造品であるベース本体と、
前記ベース本体の凸部が形成された部分を機械加工した第1機械加工面と、
前記ベース本体の表面を覆う塗装膜と、
を備え、
前記ベース本体は、前記第1機械加工面を前記塗装膜で覆った塗装面と、前記第1機械加工面以外の前記ベース本体の一部を機械加工した第2機械加工部と、
を備えたベース部材。 - 請求項3に記載のベース部材を備えたスピンドルモータ。
- 請求項4に記載のスピンドルモータを備え、前記第1機械加工面に粘着剤層を有するラベルを貼り付けたハードディスク駆動装置。
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