JP2024039435A - スピンドルモータ、及び、ハードディスク駆動装置 - Google Patents

スピンドルモータ、及び、ハードディスク駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】筐体の内部空間と外部空間とが鋳巣を介して連通することを回避する技術を提供する。【解決手段】スピンドルモータ10は、ハードディスク駆動装置1の筐体35の一部となる鋳造品のベース12を備える。ベース12は、被取付部材をベース12に締結する締結部材を収容する穴部を有する。穴部は、ベース12の表面から奥行方向に延び、平坦に形成された先端面を有する止まり穴である。【選択図】図1

Description

本発明は、スピンドルモータ、及び、ハードディスク駆動装置に関する。
ハードディスク駆動装置の筐体の一部を構成するベース部は、一般に、アルミニウムをダイキャスト鋳造することで製造される(例えば特許文献1、特許文献2)。
特開2016-170843号公報 特開2016-171717号公報
ダイキャスト鋳造で製造されたベース部には、鋳巣が形成されることがある。このベース部に対し、切削等の機械加工が行われると、鋳巣がベース部の表面に露出することがあり、この結果、筐体の内部空間と外部空間とが、鋳巣を介して、連通する。「連通する」とは、空間と空間とが、通路を介して、通し連なることをいう。
このようなベース部を用いて、ハードディスク駆動装置を組み立てると、筐体の外部空間から内部空間に、鋳巣を通じて、例えば腐食性の気体や汚染粒子等の異物が入り込むおそれがある。また、筐体の内部空間に空気より低密度のガス(例えばヘリウム)が充填されている場合、このガスが、鋳巣を通じて、外部空間へ漏洩するおそれがある。
例えば特許文献1には、ベース部の金属面とねじ穴との間に凹部を設けることで、凹部によって鋳巣を遮断し、内部に充填されたガスの漏洩を防止する技術が開示されている。
また、特許文献2には、ベース部とは別部材であるねじ取付部材にねじ穴を形成することで、ベース部とねじ取付部との境界で鋳巣を遮断し、内部に充填されたガスの漏洩を防止する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術では、例えば、ベース部の表面に亀裂等の欠陥が生じた場合やベース部の表面を機械加工する場合に、内部に充填されたガスが、上記凹部や上記境界を通じて、外部へ漏洩するおそれがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、筐体の内部空間と外部空間とが鋳巣を介して連通することを回避する技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るスピンドルモータは、ハードディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータであって、前記ハードディスク駆動装置の筐体の一部となる鋳造品のベースを備え、前記ベースは、被取付部材を前記ベースに締結する締結部材を収容する穴部を有し、前記穴部は、前記ベースの表面から奥行方向に延び、平坦に形成された先端面を有する止まり穴である、ことを特徴とする。
本発明のスピンドルモータによれば、筐体の内部空間と外部空間とが鋳巣を介して連通することを回避できる。
本実施形態に係るハードディスク駆動装置の一例を示す斜視図である。 図1のハードディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータの一例を示す部分断面図である。 図2のスピンドルモータのベースの一例を示す斜視図である。 図3のベースに形成されたねじ穴の一例を示す断面図である。 ねじ穴の製造方法の一例を示す図であり、(A)は下穴を形成する工程を示し、(B)は下穴の胴壁面に雌ねじを形成する工程を示す。 ねじ穴の製造方法の他の例を示す図であり、(A)は下穴を形成する工程を示し、(B)は下穴の先端角面を切削する工程を示し、(C)は下穴の胴壁面に雌ねじを形成する工程を示す。 図6(B)の一部を拡大して示す部分拡大図である。 ベースに形成された鋳巣、図4に示すねじ穴の先端面、及び、ベースの表面との位置関係の一例を示す断面図である。 ベースに形成された鋳巣、従来のスピンドルモータのねじ穴の先端角面、及び、ベースの表面との位置関係の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照し説明する。
図1は、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1の一例を示す斜視図である。図2は、図1のハードディスク駆動装置1に用いられるスピンドルモータ10の一例を示す断面図である。図3は、図2のスピンドルモータ10のベース12の一例を示す斜視図である。図4は、図3のベース12に形成されたねじ穴(穴部)12uの一例を示す断面図である。
<ハードディスク駆動装置1>
図1に示すように、ハードディスク駆動装置1は、スピンドルモータ10と、カバー(被取付部材)30と、記録ディスク40と、軸受装置50と、スイングアーム60と、磁気ヘッド70と、雄ねじ(締結部材)80と、ボイスコイルモータ(被取付部材)90と、コネクタ(被取付部材)95を備える。
カバー30は、後述するベース12の開放された面を塞ぐ板状の部材である。カバー30は、雄ねじ80を用いて、ベース12に締結される。カバー30とベース12との間にはシール手段(図示せず)が設けられ、これにより、カバー30は、ベース12と共に、密閉された内部空間S1を有する筐体35を形成する。なお、図1において、符号S2は、筐体35の外部空間を示す。
筐体35の内部空間S1には、空気よりも低密度の気体としてヘリウムガスが充填される。内部空間S1には、例えば、窒素ガス、もしくはヘリウムと窒素との混合ガスが充填されてもよい。内部空間S1には、空気よりも低密度の他の気体を封入することもできる。なお、内部空間S1には、低密度気体が封入されず、すなわち空気が収容されてもよい。筐体35の内部空間S1には、スピンドルモータ10と、記録ディスク40と、軸受装置50と、スイングアーム60と、磁気ヘッド70と、ボイスコイルモータ90と、コネクタ95とが収容される。
記録ディスク40は、複数設けられ、それぞれのディスク面が対向するように、後述するスピンドルモータ10の回転部10bのロータ20に支持される。それぞれの記録ディスク40の間には、隙間が形成される。本実施形態では、記録ディスク40は、後述するシャフト14の軸線方向に、所定間隔を有して少なくとも7枚設けられる。
軸受装置50は、ベース12に設けられた支柱52に取付けられ、それぞれの記録ディスク40の間の隙間に配置される複数のスイングアーム60を揺動可能に支持する。スイングアーム60の先端部には、磁気ヘッド70が設けられる。磁気ヘッド70は、記録ディスク40に磁気を与え、記録ディスク40から磁気を読み取る部材である。ボイスコイルモータ90は、コネクタ95を介して、プリント基板(図示せず)に電気的に接続されている。ボイスコイルモータ90は、スイングアーム60へ駆動力を供給し、これにより、記録ディスク40に対する磁気ヘッド70の位置決めが行われる。ボイスコイルモータ90及びコネクタ95は、雄ねじ(図示せず)により、ベース12に締結される。
スピンドルモータ10のロータ20が回転すると、記録ディスク40も回転する。その状態で、スイングアーム60が揺動すると、磁気ヘッド70は、回転する記録ディスク40の上を移動する。そして、磁気ヘッド70は、記録ディスク40に磁気を与え、記録ディスク40から磁気を読み取る。これにより、磁気ヘッド70は、記録ディスク40に対するデータの記録、及び、記録ディスク40に記録されたデータの読み出しを行う。
<スピンドルモータ10>
スピンドルモータ10は、ハードディスク駆動装置1に用いられる。スピンドルモータ10は、静止部10aと、静止部10aに対して回転する回転部10bとを有する。図1及び図2に示すように、静止部10aは、ベース12と、シャフト14と、軸受部材16と、ステータコア18と、コイル19と、支柱52とを有する。回転部10bは、ロータ20と、リングマグネット22と、ヨーク24とを有する。
図2に示すように、シャフト14の中心軸線C1に平行な方向を軸方向、軸方向に垂直な方向を径方向とする。また、シャフト14の中心軸線C1周りの方向を周方向とする(図示せず)。説明の便宜上、軸方向を上下方向とし、シャフト14に対してロータ20の側を上、ベース12の側を下とする。
ベース12は、ハードディスク駆動装置1の筐体35の一部となる部品であり、鋳造品である。図1及び図3に示すように、ベース12は、略直方体の上方の面が開放された有底の箱状の形状であり、アルミニウム等の金属をダイキャスト鋳造することにより製造される。ベース12は、下側に配置される底部12aを有し、底部12aは、短辺と長辺とを有する長方形の板状をなしている。なお、底部12aは、四辺の長さが等しい正方形の板状をなしてもよい。底部12aは、上方を向く底上面12nと、下方を向く底下面12lを有する。
底部12aの全周には、底部12aと直交する方向(すなわち上方向)に延びる側壁部12bが形成されている。側壁部12bは、底部12aの底上面12nから上方向に延びてよい。側壁部12bは、上方を向く側壁上面12cと、側壁上面12cの外側端縁から下方に延び、外部空間S2を向く側壁外側面12jと、側壁上面12cの内側端縁から下方に延び、内部空間S1を向く側壁内側面12mとを有する。底上面12n、側壁内側面12m、及び、カバー30の下面(図示せず)により区画される空間が、内部空間S1となる。本実施形態では、ベース12は、筐体外部側の第1表面及び筐体内部側の第2表面を有する。即ち、ベース12の表面は、筐体外部側の第1表面及び筐体内部側の第2表面に区分けされる。筐体内部側の第2表面は、内部空間S1を区画するベース12の表面、すなわち、底上面12n及び側壁内側面12mをいう。また、筐体外部側の第1表面は、内部空間S1を区画しないベース12の表面、すなわち、側壁上面12c、側壁外側面12j、底下面12lをいう。
図3に示すように、ベース12は、底上面12nにねじ穴(穴部)12uを有し、ねじ穴12uは、ボイスコイルモータ90をベース12に締結する雄ねじ(図示せず)を収容する。図4に示すように、ねじ穴12uは、底上面12nから下方向(奥行方向)に延び、下側の先端面12iが平坦に形成された止まり穴である。
具体的には、図4に示すように、ねじ穴12uは、底上面12nで開口する開口部12dを縁取る開口端縁12fと、開口端縁12fから内方且つ下方に斜めに延びるテーパ面12hと、テーパ面12hの下端から下方向に延びる内壁面12gと、内壁面12gの下端から更に下方に延びる内壁端部面12rと、内壁端部面12rの下端を閉塞し、平坦に形成された先端面12iと、を有する。先端面12iは、上方を向く面である。
開口部12dは、中心軸線C2周りに環状の開口端縁12fによって区画される。テーパ面12h、内壁面12g、内壁端部面12rは、中心軸線C2周りに環状に形成される。ねじ穴12uは、テーパ面12h、内壁面12g、内壁端部面12r、及び、先端面12iにより区画された空間により、雄ねじ80を収容する。内壁面12gには、雄ねじと螺合する雌ねじとして、ねじ山部12g2とねじ谷部12g1とが形成される。「螺合する」とは、ねじを嵌め合わせることをいう。本実施形態において、ねじ穴12uの先端面12iと、この先端面12iと背向するベース12の底下面12lとの間の最短距離L1(図4参照)は、0.5mm以上2.0mm以下である。「背向する」とは、それぞれの面が、互いに反対方向を向くことをいう。
図4に示すように、ねじ穴12uは、底上面12nから下方向に、有効ねじ長さA、不完全ねじ長さB、及び、余裕長さCを加算して得られる下穴深さD(図5(A))を有する。有効ねじ長さAは、底上面12nから、内壁面12gに形成されたねじ山部12g2とねじ谷部12g1の下端までの寸法値である。不完全ねじ長さBは、後述する機械加工(ねじ加工)の工具の面取り部又は食い付き部などによって形成された、山形が不完全な部分の寸法値である。つまり、不完全ねじ長さBに対応するねじ穴12uの部分は、雄ねじと螺合しない。余裕長さ部分Cは、後述するねじ加工の工具の底当たりを防ぐ為の、内壁端部面12rの寸法値であり、例えば有効ねじ長さAの略0.5ピッチ未満に相当する寸法値である。ただし内壁端部面12rの寸法値は、0.2mm以上であることが好ましい。
図4では、ねじ穴12uが、底上面12nから下方に延びる例が示されるが、ベース12に形成されるねじ穴は、ベース12のいずれかの表面、すなわち、筐体外部側の第1表面及び筐体内部側の第2表面のいずれかの表面から、奥行方向に延びてよい。
例えば、図3に示すねじ穴12vも、底上面12nから下方に延びる止まり穴であってよい。この場合、ねじ穴12vの先端面と、この先端面に背向するベース12の底下面12lとの間の最短距離が、0.5mm以上2.0mm以下である。そして、雄ねじは、ねじ穴12vの雌ねじに螺合し、被取付部材としてのコネクタ95を、ベース12に締結する。
また、図3に示すねじ穴12eが、側壁上面12cから下方に延びてもよい。この場合、ねじ穴12eの先端面と、この先端面に背向するベース12の底下面12lとの間の最短距離が、0.5mm以上2.0mm以下である。この場合、雄ねじ80は、ねじ穴12eの雌ねじに螺合し、被取付部材としてのカバー30をベース12に締結する。
また、別のねじ穴(図示せず)が、側壁外側面12jから奥行方向へ、側壁内側面12mに向かって延びてもよい。この場合、ねじ穴の先端面と、この先端面に背向するベース12の側壁内側面12mとの間の最短距離が、0.5mm以上2.0mm以下である。この場合、雄ねじは、ねじ穴の雌ねじに螺合し、被取付部材としての電子機器等をベース12に締結する。
また、さらに別のねじ穴(図示せず)が、底下面12lから上方向(奥行方向)に延びてもよい。この場合、ねじ穴の先端面と、この先端面と背向するベース12の側壁上面12c又は底上面12nとの間の最短距離が、0.5mm以上2.0mm以下である。例えば、雄ねじは、底下面12lに形成されたねじ穴の雌ねじに螺合し、被取付部材としてのプリント基板(図示せず)をベース12に締結する。
シャフト14は、円筒状をなす金属製の部品であり、図2に示すように、圧入等によりベース12に固定される。また、シャフト14の下端には、接着剤98などの固定手段が塗布され、これによって、シャフト14がベース12に強固に固定され、筐体35の密閉性が向上する。シャフト14は、その上側端部に、ねじ穴14aを有する。ねじ穴14aは、シャフト上面14bから、下方向に延びており、雄ねじ81(図1)を収容する。雄ねじ81が、ねじ穴14aに形成された雌ねじに螺合することにより、カバー30は、シャフト14に締結される。
軸受装置50が取付けられる支柱52(図1、図3)も、ベース12に、圧入等によって固定される。なお、図3では、支柱52が、ベース12に圧入等により固定された状態が示されている。支柱52は、ベース12の底部12aから上方に向かって延びる円筒状の金属製部品である。支柱52は、その上側端部に、ねじ穴52aを有する(図1)。ねじ穴52aは、支柱上面52bから、下方向に延びており、雄ねじ82を収容する。雄ねじ82が、ねじ穴52aに形成された雌ねじに螺合することにより、カバー30は、支柱52に締結される。
ベース12には、ステータコア18が固定される。ステータコア18は、薄板状の軟磁性材料(例えば、電磁鋼板)を軸方向で複数枚積層したものであり、環形状を有し、径方向外側に突出した複数の極歯を備える。複数の極歯は、周方向に沿って等間隔に設けられ、それぞれにコイル19が巻回される。
シャフト14の外周面には、円錐状の一対の軸受部材16が固定され、一対の軸受部材16にはロータ20が回転可能に支持される。ロータ20は、スリーブ20aとハブ20bを有する。スリーブ20aには、シャフト14が挿通され、スリーブ20aは、シャフト14及び一対の軸受部材16に、微小隙間を有して対向する。スリーブ20aと一対の軸受部材16との微小隙間には、図示しない潤滑油が充填され、いわゆる流体動圧軸受が形成される。スリーブ20aの径方向外側には、ハブ20bが固定される。ハブ20bの径方向外側に、複数の記録ディスク40が設置される(図1参照)。
ハブ20bの内周面には、リングマグネット22とヨーク24とが配置される。ヨーク24は、筒状の部材で、リングマグネット22からの磁束の漏洩を抑制する。ヨーク24は、ハブ20bの内周面に周方向の全周にわたって取付けられる。リングマグネット22は、筒状の部材で、周方向に沿ってSNSN・・と隣接する部分が交互に異極性となるように着磁された部材である。リングマグネット22は、ヨーク24の内周面に全周にわたって取付けられる。リングマグネット22の内周面は、隙間を有した状態でステータコア18の極歯の外周面に対向する。コイル19に駆動電流を流すことにより、ステータコア18で磁束が発生し、これにより、ロータ20が、シャフト14およびステータコア18に対して回転する。
<スピンドルモータの製造方法>
図5は、ねじ穴12uの製造方法の一例を示す図であり、(A)は下穴12sを形成する工程を示し、(B)は下穴12sの胴壁面12g3に雌ねじを形成する工程を示す。図6は、ねじ穴12u1の製造方法の他の例を示す図であり、(A)は下穴12tを形成する工程を示し、(B)は下穴12tの先端角面12kを切削する工程を示し、(C)は下穴12tの胴壁面12g3に雌ねじを形成する工程を示す。図7は、図6(B)の一部を拡大して示す部分拡大図である。
(ダイキャスト鋳造)
ベース12の形状に対応するキャビティを有するダイキャスト金型にアルミニウムの溶湯を注入する。キャビティ内で溶湯が冷却固化した後、ダイキャスト金型を開いて半製品を取り出し、ダイキャスト金型のゲートに通じるランナーに残されて固化した部分を切断する。本実施形態では、ダイキャスト鋳造された直後の製品を半製品と記載し、この半製品に対し後述のねじ穴加工が施された製品をベース12と記載する。
(機械加工)
次いで、ダイキャスト金型から取り出された直後の半製品に対して、機械加工を実施する。上記半製品を金型から抜き易くするため、金型には、いわゆる抜き勾配が設けられているため、半製品には、ベース12の側壁内側面12mとなる部分に、金型の抜き勾配に対応する傾斜が付けられることがある。例えば、上記傾斜が、記録ディスク40の外周端に対向する位置に形成される場合、当該外周端と側壁内側面12mとの間の距離を一定にするため、当該傾斜を機械加工することがある。このように、側壁内側面12mとなる部分の形状を整えるために、半製品を機械加工すると、半製品の内部に形成された鋳巣が、側壁内側面12mに露出することがある。また、底上面12n、底下面12l、側壁外側面12j等のベース12の表面形状を整えるために、半製品を機械加工することがあり、この場合、半製品の内部に形成された鋳巣が、底上面12n、底下面12l、側壁外側面12j等のベース12の表面に露出することがある。
(ねじ穴加工1)
次いで、上記機械加工が実施された半製品に、雄ねじを収容するねじ穴12uを加工する。まず、先端がフラット形状のドリルを用いて、図5(A)に示すような下穴12sを形成する。下穴12sは、開口端縁12fと、テーパ面12hと、テーパ面12hの下端から下方向に延びる胴壁面12g3と、胴壁面12g3の下側の先端を閉塞し、平坦に形成された先端面12iと、を有する。図5(A)に示す、下穴12sの奥行方向の長さDは、図4に示すねじ穴12uの長さA+B+Cに等しい。なお、下穴12sを加工する前に、下穴12sの内径より小さな内径に荒加工した荒下穴(図示せず)を形成してもよい。
次いで、下穴12sにねじ加工の工具(図示せず)を挿入し回転することにより、胴壁面12g3を加工し、図5(B)に示すように、ねじ山部12g2及びねじ谷部12g1を有する内壁面12gを形成する。内壁端部面12rは、胴壁面12g3のうち、ねじ山部12g2及びねじ谷部12g1が形成されなかった部分である。この結果、ねじ穴12uを有するベース12が形成される。
(ねじ穴加工2)
上述のねじ穴加工1とは、異なる方法でねじ穴12u1を加工してもよい。まず、先端が先細り形状のドリルを用いて、図6(A)に示すような下穴12tを形成する。下穴12tは、開口端縁12fと、テーパ面12hと、テーパ面12hの下端から下方向に延びる胴壁面12g3と、胴壁面12g3の下側の先端から、下穴12tの中心軸線C2に向かって下方に傾斜した先端角面12kと、を有する。図6(A)に示す、下穴12tの奥行方向の長さDは、図4に示すねじ穴12eの長さA+B+Cに等しい。
次いで、下穴12tの先端角面12kを切削し、図6(B)及び図7に示すような、小径先端面12isを形成する。具体的には、図6(B)に示すように、下穴12tの先端角面12kを径方向外側に向かって加工可能なエンドミルEMを、下穴12tの先端領域まで挿入する。そして、下穴12tの先端領域で、エンドミルEMを、エンドミルEMの中心軸線C3周りに自転させ、且つ、下穴12tの中心軸線C2周りに公転させながら、中心軸線C2に沿って上下方向に移動させることで、先端角面12kを切削し、平坦面を有する小径先端面12isを得る。エンドミルEMを公転させるとき、エンドミルEMの外周面EM1が下穴12tの胴壁面12g3に接触しないように、エンドミルEMの公転軌道を設定する(図7参照)。
最後に、下穴12tにねじ加工の工具(図示せず)を挿入し回転することにより、胴壁面12g3を加工し、図6(C)に示すように、ねじ山部12g2及びねじ谷部12g1を有する内壁面12gを形成する。内壁端部面12r1は、エンドミルEMにより加工された部分である。この結果、図6(C)に示すねじ穴12u1を有するベース12が形成される。図6(C)で示すねじ穴12u1の内壁端部面12r1は、図4に示すねじ穴12uの内壁端部面12rに対し、内径がわずかに小さい。
(組付け)
次いで、上述のように準備されたベース12に、シャフト14、軸受部材16、ステータコア18、コイル19、ロータ20等を組付け、スピンドルモータ10を得る。
<スピンドルモータの動作>
コイル19に電流を流し、その極性を切り替えることで、リングマグネット22とステータコア18の極歯との間で生じる磁気吸引力と磁気反発力とが切り替わる。その結果、ロータ20は、シャフト14を中心にして回転する。
ロータ20が高速で回転することにより、一対の軸受部材16とスリーブ20aとの間の微小隙間に充填された潤滑油は、図示しない動圧発生溝によって加圧される。その結果、一対の軸受部材16とスリーブ20aとの間には動圧が発生し、発生した動圧によって、スリーブ20aは、シャフト14に対して非接触状態で支持されながら回転する。つまり、ロータ20は、シャフト14に対して非接触状態で支持されながら回転する。
<作用、効果>
次いで、本実施形態に係るスピンドルモータ10、及びハードディスク駆動装置1の作用、効果について説明する。図8は、ベース12に形成された鋳巣BW、図4に示すねじ穴12uの先端面12i、及び、ベース12の底下面12lとの位置関係の一例を示す断面図である。図9は、従来のベース12pに形成された鋳巣BW、従来のスピンドルモータのねじ穴12upの先端角面12kp、及び、ベースの底下面12lpとの位置関係の一例を示す断面図である。図9は、従来のベース12pを示すものであり、本実施形態のベース12と同一又は類似する機能を有する部分には、同一の符号に添え字としてpを付している。図9に示す符号Eは、下穴を加工する際のドリルの先端突起部に対応して形成された部分であり、突出しセンタ長さと呼ばれる。従来のベース12pのねじ穴12epは、突出しセンタ長さEの分だけ、本実施形態のベース12のねじ穴12eに対して、その深さが長くなる。このため、従来のベース12pでは、先端角面12kpが鋳巣BWに到達しやすくなる。
本実施形態に係るスピンドルモータ10によれば、ねじ穴12uは、底上面12nから下方向に延び、平坦に形成された先端面12iを有する止まり穴である。また、ねじ穴12vは、底上面12nから下方向に延び、平坦に形成された先端面(図示せず)を有する止まり穴である。また、ねじ穴12eは、側壁上面12cから下方向に延び、平坦に形成された先端面(図示せず)を有する止まり穴である。さらに、ベース12に形成されたその他のねじ穴は、側壁外側面12j又は底下面12l等のベース12の表面から奥行方向に延び、平坦に形成された先端面(図示せず)を有する止まり穴である。以降、ベース12の表面に形成されたねじ穴を、まとめて、ねじ穴12u等と記載し、これらのねじ穴12u等の先端面を、まとめて、先端面12i等と記載することがある。
このように、本実施形態のスピンドルモータ10では、ねじ穴12u等の先端面12i等が平坦であるため、従来のベース12pにおける突出しセンタ長さEの分だけ、ねじ穴12u等の深さを浅く、すなわち、ベース12の肉厚を厚くすることができる。このため、図8に示すように、ベース12にねじ穴12u等が形成されたとき、先端面12i等が鋳巣BWに到達しにくくなる。したがって、ベース12の表面の機械加工や割れ等によって、ベース12の表面に鋳巣BWが露出した場合であっても、筐体35の内部空間S1と外部空間S2とが鋳巣BWを介して連通しにくくなり、外部空間S2から内部空間S2への異物混入を回避するとともに、内部空間S1から外部空間S1への気体の漏洩を回避できる。さらに、従来のベース12pにおける突出しセンタ長さEの分だけ、ベース12の肉厚を厚くすることができることから、ベース12の剛性を高めることができる。よって、スピンドルモータ10の駆動中、ベース12に固定されたシャフト14やステータコア18等が安定する。
本実施形態に係るスピンドルモータ10によれば、ねじ穴12u等の先端面12i等と、この先端面12i等に背向する、ベース12の表面との間の最短距離L1は、0.5mm以上2.0mm以下である。
上記最短距離L1の下限値である0.5mm、及び、上限値である2.0mmは、本発明者らが、ベース12に要求される剛性を確保し、筐体35のサイズを維持しながら筐体35の内部空間S1の容積を極力大きくするよう、鋭意検討を重ねて得られたものである。このため、本実施形態に係るスピンドルモータ10をハードディスク駆動装置1に用いた場合、スピンドルモータ10の駆動中、ベース12に固定されたシャフト14やステータコア18等が安定する。よって、振動や振れ等を回避し、ハードディスク駆動装置1を安定して動作させることができる。また、ハードディスク駆動装置1の大型化を回避しつつ、より多くの記録ディスク40を収容できることから、高容量化の要請に応えることができる。
また、本発明者らは、内部空間S1にヘリウムが充填されたハードディスク駆動装置1におけるヘリウム漏れの調査を行い、ねじ穴12u等とベース12の表面(即ち、底下面12l、底上面12n、側壁上面12c、側壁外側面12j、側壁内側面12m)との間の肉厚箇所周辺に鋳巣BWがあると、この微細な空洞がベース12の表面と繋がりやすく、この結果、ヘリウムの外部への漏れが生じることを発見した。本実施形態に係るスピンドルモータ10では、ベース12の表面の近傍に鋳巣BWが形成され、ベース12にねじ穴12u等が形成される場合であっても(例えば図4)、ねじ穴12u等の先端面12i等が鋳巣BWに到達しにくくなる。よって、例えばベース12の表面の機械加工や割れ等によって、鋳巣BWの微細な空洞がベース12の表面と繋がり、ベース12の表面に鋳巣BWが露出した場合であっても、筐体35の内部空間S1と外部空間S2とが鋳巣BWを介して連通しにくくなる。したがって、外部空間S2から内部空間S1への異物混入を回避するとともに、内部空間S12から外部空間S2への気体の漏洩を回避できる。
本実施形態に係るスピンドルモータ10によれば、ねじ穴12u等は、ベース12の表面と、先端面12i等との間で、奥行方向に延びる内壁面12gを有し、該内壁面12gには、雄ねじと螺合するねじ山部12g2とねじ谷部12g1(雌ねじ)が形成されている。
雄ねじによる締結力を大きくするため、雄ねじと内壁面12gとの接触面積を増大させると、ねじ穴12u等の有効ねじ長さAは、内壁面12gの内径(ねじ谷部12g1の内径)よりも長くなることが多い。内壁面12gが奥行方向に長くなると、ねじ穴12u等の先端面12i等が鋳巣BWに到達しやすくなるが、本実施形態のスピンドルモータ10によれば、このような場合であっても、ねじ穴12u等の先端面12i等が鋳巣BWに到達しにくくなる。よって、筐体35の内部空間S1と外部空間S2とが鋳巣BWを介して連通しにくくなり、外部空間S2から内部空間S1への異物混入を回避するとともに、内部空間S1から外部空間S2への気体の漏洩を回避できる。
本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、上述したスピンドルモータ10であって、ベース12に対して回転する回転部10bを有するスピンドルモータ10を備える。ハードディスク駆動装置1の筐体35の内部空間S1には、通常、気体(例えば空気等)が存在する。ハードディスク駆動装置1によれば、従来から止まり穴として形成されていたねじ穴やベース12の肉厚が薄くなるような箇所も、平坦な先端面12i等を有するねじ穴12u等とすることができ、従来のベース12pと比べて、ねじ穴12u等の深さを浅くすることができる。このため、ヘリウムが充填されたモデルに限定されず、あらゆるタイプのハードディスク駆動装置1において、ねじ穴12u等の先端面12i等が鋳巣BWに到達しにくくなる。よって、機械加工や割れ等によって、ベース12の表面に鋳巣BWが露出した場合であっても、筐体35の内部空間S1と外部空間S2とが鋳巣BWを介して連通しにくくなり、外部空間S2から内部空間S1への異物混入を回避するとともに、内部空間S1から外部空間S2への気体漏洩を回避できる。
本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、筐体35に、空気よりも低密度の気体を封入する。筐体35には、空気よりも低密度の気体として例えばヘリウムが封入されている。このため、記録ディスク40の回転に伴う空気抵抗が低減する。よって、記録ディスク40の回転ムラや振動が低減され、記録ディスク40を高精度に動作させることができる。よって、記録ディスク40を薄くし、ディスク枚数を増やし、高容量化の要請に応えることができる。その一方で、空気より低密度な気体は、その原子サイズが小さいため、微小な鋳巣BWであっても、筐体35の外部空間S2に漏洩する可能性が高くなる。この点で、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1によれば、筐体35の内部空間S1と外部空間S2とが鋳巣BWを介して連通しにくくなるので、ヘリウムの漏洩を回避することができる。
本実施形態に係るハードディスク駆動装置1によれば、記録ディスク40は、シャフト14の軸線方向C1に所定間隔を有して、少なくとも7枚設けられている。本実施形態のベース12は、従来のベース12pと比べて、ねじ穴12u等の先端面12i等と、この先端面12i等に背向するベース12の表面(筐体外部側の第1表面及び筐体内部側の第2表面)との間の肉厚が厚くなるため、ベース12の剛性を高くすることができる。このため、ハードディスク駆動装置1の大容量化の要請に応えるべく、記録ディスク40の枚数を7枚以上に設定しても、その回転による振動が発生しにくく、記録ディスク40への書き込み、記録ディスク40からの読み取りの精度が向上する。
上記実施形態では、以下のような態様が開示される。
(態様1)
上記実施形態では、スピンドルモータ10は、ハードディスク駆動装置1に用いられ、ハードディスク駆動装置1の筐体35の一部となる鋳造品のベース12を備える。ベース12は、被取付部材としてのボイスコイルモータ90等をベース12に締結する締結部材としての雄ねじを収容する穴部としてのねじ穴12u等を有する。ねじ穴12u等は、ベース12の表面、すなわち筐体外部側の第1表面(側壁上面12c、側壁外側面12j、底下面12l)又は筐体内部側の第2表面(側壁内側面12m、底上面12n)から奥行方向に延び、平坦に形成された先端面12i等を有する止まり穴である。
(態様2)
態様1において、先端面12i等と、この先端面12i等に背向する、ベース12の表面との間の最短距離は、0.5mm以上2.0mm以下である。
(態様3)
態様1又は2において、ねじ穴12u等は、ベース12の表面と先端面12i等との間で、奥行方向に延びる内壁面12gを有し、内壁面12gには、締結部材たる雄ねじと螺合する雌ねじが形成されている。
(態様4)
上記実施形態では、ハードディスク駆動装置1は、筐体35に収容され、態様1から3のいずれかに記載のスピンドルモータ10であって、ベース12に対して回転する回転部10bを有するスピンドルモータ10と、筐体35に収容され、回転部10bに支持された記録ディスク40と、筐体35に収容され、記録ディスク40に対するデータの記録、及び記録ディスク40に記録されたデータの読み出しを行う磁気ヘッド70と、筐体35を形成し、被取付部材であるカバー30と、を備える。
(態様5)
態様4において、筐体35には、空気よりも低密度の気体が封入されている。
(態様6)
態様4又は5において、記録ディスク40は、所定間隔を有して少なくとも7枚設けられている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に係るスピンドルモータ10、及びハードディスク駆動装置1に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的態様によって適宜変更され得る。
例えば、ボイスコイルモータ90やカバー30等をベース12に締結する部品は、雄ねじに限定されず、例えば、ピン(ボールロックピン、平行ピン等)であってもよい。この場合、ベース12には、ねじ山を有さない止まり穴が形成されてよい。また、側壁部12bは、底部12aの底上面12nから上方に延びなくてもよく、底部12aの側面(図示せず)から上方向に延びてもよい。
鋳造された直後の半製品に対し機械加工を行う場所は、側壁内側面12mに限定されず、ベース12の表面のいずれか一部に対して行われてもよい。また、ロータ20は、スリーブ20aと一体となったハブ20bによって構成されてもよい。
上記本実施形態では、シャフト14及び支柱52が、ベース12とは別部品であるスピンドルモータ10の例を説明した。しかし、シャフト14及び支柱52の少なくともいずれか一方はベース12の構成要素として、ベース12と一体にダイキャスト鋳造されてもよい。すなわち、スピンドルモータは、ベースの一構成要素たるシャフト部の上側端部及び支柱部の上側端部にねじ穴を形成して構成されてもよい。このねじ穴は、シャフト部の上面及び支柱部の上面(筐体外部側の第1表面)から下方向(奥行方向)に延び、平坦に形成された先端面を有する止まり穴である。
上記実施形態では、シャフト14が静止部10aの一構成要素であるスピンドルモータ10の例を説明した。すなわち、シャフト14が、ベース12に圧入等によって固定され、このシャフト14の外周面に一対の軸受部材16が固定された例を説明した。しかし、スピンドルモータは、回転部10bの一構成要素としてシャフトを有するものであってもよい。すなわち、スピンドルモータは、図示しない軸受スリーブをベースに固定し、軸受スリーブに回転可能に支持されたシャフトの外周面に、ロータを固定して構成されるものであってもよい。
1 ハードディスク駆動装置、10 スピンドルモータ、10b 回転部、12 ベース、12c 側壁上面(ベースの表面)、12i 先端面、12j 側壁外側面(ベースの表面)、12l 底下面(ベースの表面)、12m 側壁内側面(ベースの表面)、12n 底上面(ベースの表面)、30 カバー(被取付部材)、35 筐体、40 記録ディスク、70 磁気ヘッド、80 雄ねじ(締結部材)、90 ボイスコイルモータ(被取付部材)、95 コネクタ(被取付部材)

Claims (6)

  1. ハードディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータであって、
    前記ハードディスク駆動装置の筐体の一部となる鋳造品のベースを備え、
    前記ベースは、被取付部材を前記ベースに締結する締結部材を収容する穴部を有し、
    前記穴部は、前記ベースの表面から奥行方向に延び、平坦に形成された先端面を有する止まり穴である、スピンドルモータ。
  2. 前記先端面と、該先端面に背向する前記表面との間の最短距離は、0.5mm以上2.0mm以下である、請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 前記穴部は、前記表面と前記先端面との間で、前記奥行方向に延びる内壁面を有し、該内壁面には、前記締結部材たる雄ねじと螺合する雌ねじが形成されている、請求項1に記載のスピンドルモータ。
  4. 前記筐体に収容され、請求項1から3のいずれか一項に記載のスピンドルモータであって、前記ベースに対して回転する回転部を有するスピンドルモータと、
    前記筐体に収容され、前記回転部に支持された記録ディスクと、
    前記筐体に収容され、前記記録ディスクに対するデータの記録、及び前記記録ディスクに記録されたデータの読み出しを行う磁気ヘッドと、
    前記筐体を形成し、前記被取付部材であるカバーと、を備える、
    ハードディスク駆動装置。
  5. 前記筐体には、空気よりも低密度の気体が封入されている、請求項4に記載のハードディスク駆動装置。
  6. 前記記録ディスクは、所定間隔を有して少なくとも7枚設けられている、請求項4に記載のハードディスク駆動装置。
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