JP2022038462A - 槽体の排水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、入浴作業や槽体の清掃作業を阻害しない槽体の排水構造の提供を課題とする。【解決手段】槽体の排水構造は、排水口が形成される槽体の排水構造であって、槽体の底壁部から立設された側壁部に、外側に向けて延設された飛び出し部を備え、当該飛び出し部上であって、少なくとも一部が底壁部よりも低い位置に排水口を形成している。これにより入浴作業や槽体の清掃作業を阻害せず、かつ排水中の汚物が付着しやすい排水口が使用者から目視できないようになり、使用者の清潔感を損ねることなく、不快感を軽減させることが可能となる。【選択図】図3

Description

本発明は、槽体の排水構造に関するものである。
浴室に設けられる槽体として、特許文献1のような槽体が知られている。
特許文献1に記載の槽体は、底壁部と、底壁部の周囲から立設された側壁部を備える浴槽であって、底壁部の中央部には排水口が形成されており、排水口が使用者の邪魔にならないよう、槽体に凹部を設け、当該凹部内に排水口や排水鎖を配置している。
しかし、排水口、排水鎖とも浴槽の側面より内側面に配置されているため、凹部が存在しない場合に比べて頻度は減るとしても、使用者に干渉してしまう場合がある。特に介護用浴槽の使用者など、使用者が身体的に不自由な場合、排水口や排水鎖に触れてしまっても、体を移動させて排水口や排水鎖を避けることが難しいことがあった。
また、槽体の排水口周辺は、排水が通過することで排水中のごみや泡、髪の毛が絡まったり、ぬめりや水垢などの汚れが付着して残りやすい、という問題が生じており、特に、特許文献1に記載の槽体では、底壁部の中央部に排水口が形成されていることから、使用者からこの汚れた個所は容易に目視できるので、使用者にとっては不快なものであった。
また、槽体の排水口を開閉する排水栓装置としては、特許文献2のように、排水口の開閉を行う排水栓と、槽体の縁部に取り付けられた操作部と、操作部に加えられた操作を排水栓へと伝達する伝達部材を備えたものが知られている。上記特許文献1に特許文献2の排水栓装置を取り付けた場合には、排水栓が使用者に干渉し、入浴の邪魔となってしまう。
以上より、排水栓装置には、使用者に対して排水口や排水栓装置が邪魔となるという問題、及び、汚れが付着しやすい排水口が排水口が槽体の使用者から目視できるので、使用者が不快感があるという問題があった。
尚、上記2点の問題は、台所の流し台や、洗面台の洗面ボウルでも問題としてあるが、特に浴室の浴槽や、介護用の浴槽において顕著である。
特開平5-171669号公報 特開2015-68073号公報
そこで、本発明は上記問題に鑑み、入浴作業や槽体の清掃作業を阻害しない槽体の排水構造の提供を課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明は、水口が形成される槽体の排水構造であって、槽体の底壁部から立設された側壁部に、外側に向けて延設された飛び出し部を備え、当該飛び出し部上であって、少なくとも一部が底壁部よりも低い位置に排水口を形成したことを特徴とする槽体の排水構造である。
尚、上記「飛び出し部の壁面」とは、飛び出し部の底面、側面、上面を含む全ての壁面を指すものである。
請求項2に記載の本発明の排水口は、飛び出し部が形成された側壁部の内側面よりも外側に形成されていることを特徴とする、前記段落0007に記載の槽体の排水構造である。
請求項3に記載の本発明の排水口は、飛び出し部の側面方向に形成されていることを特徴とする、前記段落0007又は0009に記載の槽体の排水構造である。
請求項4に記載の本発明は、排水口を開閉する排水栓を備えるとともに、排水栓は、排水栓の槽体露出面側から開栓方向へ引っ張ることで排水口を開栓することを特徴とする、前記段落0007乃至0010のいずれか一つに記載の槽体の排水構造である。
請求項5に記載の本発明は、排水口を開閉する排水栓を備えるとともに、排水栓は、排水栓の槽体露出面の裏面側から開栓方向へ押し出すことで排水口を開栓することを特徴とする、前記段落0007又は0010のいずれか一つに記載の槽体の排水構造である。
請求項6に記載の本発明は、前記排水口を遠隔的に開閉するため、排水口を開閉する排水栓と、排水栓の開閉操作を行う操作部と、操作部に加えられた操作を排水栓へ伝達する伝達部材と、からなる排水栓装置を構成したことを特徴とする、前記段落0007乃至0012のいずれか一つに記載の浴槽の排水構造である。
請求項7に記載の本発明は、前記排水栓の開栓時には、排水栓の槽体露出面が前記飛び出し部の内周面と概ね面一となるように構成していることを特徴とする、前記段落0011乃至段落0013のいずれか一つに記載の浴槽の排水構造である。
上記本発明によれば、槽体の飛び出し部を形成するとともに、当該飛び出し部内に排水口を形成することにより、排水栓装置が使用者と干渉することを防ぐことが可能となる。又、飛び出し部内に排水口を構成したことにより、排水中の汚物が付着しやすい排水口が使用者から目視できないようになり、使用者の清潔感を損ねることなく、不快感を軽減させることが可能となる。
排水栓装置が取り付けられる浴室を示す平面図である。 槽体を示す図1のB-B断面図である。 第一実施例を示す図1のA-A断面図である。 図3、図9、図11のC-C断面図である。 排水栓と軸部を示す斜視図である。 排水口の閉栓状態を示す断面図である。 排水口の開栓状態を示す断面図である。 ロック機構の動作を示す参考図である。 第二実施例の排水口の開栓状態を示す図1のA-A断面図である。 図9の排水口の閉栓状態を示す図1のA-A断面図である。 その他実施例の排水口の開栓状態を示す図1のA-A断面図である。 図11の排水口の閉栓状態を示す図1のA-A断面図である。 その他の実施例の排水口の開栓状態を示す断面図である。 図13の排水口の閉栓状態を示す断面図である。 その他の実施例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。
図1乃至図8に示すように、第一実施例に係る槽体の排水構造は、防水パンを備える浴室1に取り付けられている槽体10と、槽体10の排水口19を遠隔的に操作して開閉する排水栓装置20から構成されている。
浴室1は洗い場2が形成される洗い場パン3と、槽体10が載置される浴槽パン4からなる防水パンが敷設されており、当該防水パンの下方には排水トラップを含む排水配管が配設されている。
又、図3に示すように、浴槽パン4は洗い場パン3側端部において、槽体10の長手方向に溝5が凹設されており、当該溝5には浴槽パンの排水口8が形成されている。又、溝5には格子状の蓋体であるグレーチング6が載置されている。
槽体10は底面を形成する底壁部11と、当該底壁部11の周囲から上方に向けて立設された側壁部12を有する箱体である。又、図3及び図4に示すように、槽体10は側壁部12の内、洗い場2と隣接する側壁部13下端において飛び出し部15が形成されている。尚、本実施例に対応する図4では、排水栓21、軸部43を省略している。
飛び出し部15は、平面視側壁部13の中央であって、図3及び図4に示すように、底壁部11と側壁部13が交差する角部において、側壁部13の外側、即ち洗い場2側に向けて延設された凹状の突出部であり、下面16を形成する壁面は底壁部11と段差無く連続している。なお、槽体10の角部はなだらかなR面の屈曲部9で連接されているが、飛び出し部15の下面16には屈曲部9は構成されていないので水残りは無い。本実施例では洗い場2側の側壁部13に飛び出し部15を構成しているが、洗い場2側以外の側壁部12に構成しても良い。又、当該下面16には排水口19が形成されているとともに、飛び出し部15の側面17を形成する壁面は、槽体10の側壁部13よりも側面方向の外側に突出している。一方、飛び出し部15の上部には排水栓装置20の機構部40が配置されており、機構部40から延設された軸部43が飛び出し部15の上面18を形成する壁面を貫通し、排水栓21と係合している。
排水口19は飛び出し部15の下面16、少なくとも一部が槽体10の底壁部11よりも低い位置に形成した上下方向に貫通する円形の開口であり、槽体10の底面の内、最も低い位置において形成されている。このように排水口19を構成しているので、槽体10の底壁部11や飛び出し部15の下面16に排水が水残りするようなことが無い。尚、本実施例では排水口19を円形としているが、その他の形状であっても良い。又、排水口19は側壁部13の内側面よりも外側に配置されており、図4に示すように、平面視において使用者からは目視不可能となっている。飛び出し部15内に排水口19を構成したことにより、排水中の汚物が付着しやすい排水口19が使用者から目視できないようになり、使用者の清潔感を損ねることなく、不快感を軽減させることが可能となる。
上記槽体10の下方には一切の突出部が存在していない。一方、排水口19の上面には排水栓21が載置されており、排水栓装置20によって開閉可能となっている。
排水栓装置20は排水栓21、操作部25、ロック機構30、伝達部材35、機構部40から構成されている。
排水栓21は排水口19の開閉を行う弁部材であって、伝達部材35を介して操作部25に接続されており、当該操作部25に加えられた操作に基づいて上下動し、排水口19を開閉する。又、図5に示すように、排水栓21は上面に略C字状の係合部22が形成されており、当該係合部22に軸部43が係合されている。排水栓21は排水栓装置20の作動時において、軸部43によって上方より引き上げられることによって排水口19を開栓するとともに、軸部43によって上方より押し下げられることによって排水口19を閉栓する。
図6及び図7に示すように、操作部25は槽体10の縁部より浴室1内に露出するスイッチ部26を有するとともに、槽体10の縁部裏側において、内部にロック機構30を収納している。又、下端に伝達部材35が連結されている。
ロック機構30は端部に伝達部材35が連結されており、上記スイッチ部26に押動操作が加えられると、インナーワイヤ37を排水栓21側へ突出させて排水栓21を上昇させるとともに、内部に配置された回転ギア31及び固定ギア32が噛合することによって当該排水栓21の上昇状態を保持する。尚、再度スイッチ部26に押動操作が加えられると、上記ギアの噛合が解除されるとともに、リターンスプリングによってインナーワイヤ37が操作部25側へと後退することで排水栓21を下降させる。
伝達部材35は樹脂製のアウターチューブ36及び金属製のインナーワイヤ37から成るレリースワイヤであって、端部に筒部38を有している。当該伝達部材35は操作部25に対して押動操作が加えられると、アウターチューブ36内をインナーワイヤ37が摺動し、筒部38を進退させる構造となっている。又、伝達部材35は一端が操作部25に接続されていると共に、他端が機構部40に接続されている。
上記ロック機構30作動時における回転ギア31の動きについて詳述する。まず、スイッチ部26に押動操作が加えられると、回転ギア31が固定ギア32間に形成された溝内を摺動し、傾斜歯33によって所定角度回転する。(図8(a))そして、スイッチ部26に対する押動操作が終了し、使用者がスイッチ部26から手を離すと、リターンスプリングの反発によって回転ギア31がやや後退し、固定ギア32と噛合する。(図8(b))この時、ロック機構30と連結されたインナーワイヤ37の突出状態や排水栓21の上昇状態が保持される。
次に、再度スイッチ部26に押動操作が加えられると、再び回転ギア31が下降し、傾斜歯33によって所定角度回転することで回転ギア31と固定ギア32の噛合が解除される。(図8(c))そして、使用者がスイッチ部26から手を放すと、リターンスプリングの作用によって上昇した回転ギア31が溝内に配置され、インナーワイヤ37を後退させるとともに、排水栓21を下降させる。(図8(d))
図6及び図7に示すように、機構部40は飛び出し部15の上方、即ち排水口19及び排水栓21の上方に配置されて槽体10又は飛び出し部15に対し位置を固定されており、回転軸41を中心として回動可能に軸支されたロッド42を有している。ロッド42は一端が伝達部材35の筒部38に接続されていると共に、他端が軸部43を介して排水栓21に接続されている。軸部43は飛び出し部15の上面18を形成する壁面を貫通し、排水栓21の上面と係合している。
上記機構部40は、ロッド42が回転軸41を中心として回動することによって、伝達部材35から加えられた応力の方向を反転させる構造となっている。
上記排水栓装置20は以下の様に作動する。
まず、図6に示すように排水栓21が下降状態にある時において、スイッチ部26に対して押動操作が加えられると、インナーワイヤ37がアウターチューブ36内を排水栓21側へと摺動する。この時、筒部38が下方に向けて突出し、機構部40内においてロッド42の一端が下降するとともに、ロッド42の他端が上昇する。そして、軸部43により、排水栓21は上方より引き上げられて、図7に示すように排水口19が開栓する。又、上記ロック機構30内部の回転ギア31と固定ギア32が噛合し、排水栓21の上昇状態が保持される。そして、排水口19が開栓することによって、槽体10内に貯留されていた湯水は排水口19より浴槽パン4上に直接排出される。尚、浴槽パン4上に排出された排水はグレーチング6を通じて溝5内に流入するとともに、浴槽パン排水口8より下水側へと排出される。
次に、上記排水栓21が上昇した状態より再度スイッチ部26に押動操作が加えられると、ロック機構30内部の回転ギア31と固定ギア32の噛合が解除され、リターンスプリングの作用によって操作部25側へとインナーワイヤ37が摺動する。この時、筒部38が後退することによって機構部40内においてロッド42の一端が上昇するとともに他端が下降し、軸部43によって排水栓21が下方へと押し下げられる。この時、下降した排水栓21に嵌着されたパッキンが排水口19の周縁に当接することによって排水口19が再び閉栓され、槽体10内に湯水を貯留することが可能となる。
本発明の排水栓装置20の実施形態は以上であるが、本発明は槽体10と防水パンとの間のスペースが狭い場合でも取り付け可能となるとともに、使用者の入浴を阻害しない。
即ち、従来の排水栓装置においては、排水栓は下方から押し上げられることによって上昇していたのに対し、上記本発明においては、操作部25、伝達部材35、機構部40等が全て排水栓21よりも上方に配置されており、排水栓21は上方より引き上げられることによって上昇する。これにより、本発明の排水栓装置20は排水栓21の下方に排水栓装置20の部材を配置する必要がなくなることから、排水口19と防水パンとの間のスペースが狭隘な浴室1であっても、排水栓装置20を取り付けることが可能となる。又、本発明においては、槽体10の側壁部13に対して飛び出し部15が形成されているとともに、当該飛び出し部15内の下面16を形成する壁面に排水口19が形成されている。これにより、排水口19や排水栓21によって使用者が入浴を阻害されることがなくなる。又、伝達部材35や機構部40は槽体10の外側に構成されているため、これらの部材が使用者に干渉することもない。
又、本発明においては、機構部40によって伝達部材35から加えられる応力の方向を反転させることによって、確実に排水口19を開閉させることが可能となる。即ち、排水栓装置20はロック機構30の構造上、インナーワイヤ37及び筒部38は操作部25への押動操作によって排水栓21へと突出した後、リターンスプリングの反発によってやや後退した後に回転ギア31と固定ギア32が噛合し、インナーワイヤ37や筒部38の突出状態を保持する。従って、伝達部材35を直接排水栓21に上面に接続した場合、排水口19へと押し付けられた排水栓21は若干上昇した後にその位置が保持されることから、排水口19を水密に閉栓することが困難となる。一方、本発明においては機構部40によって応力の方向が反転され、インナーワイヤ37及び筒部38は先に一度突出した後に後退する。従って、下降後に再度排水栓21が上昇することはなく、リターンスプリングによって排水栓21が排水口19に押し付けられることから、排水口19を確実に閉栓することが可能となる。
又、排水栓装置20の操作部25は、本実施形態のように、槽体10の縁部に配置される場合が多い。
ここで、応力の方向を反転させる構造が無い場合、排水口19の閉栓時に槽体10上縁とスイッチ部26とが略面一になるように構成すると、排水口19の開栓時には、スイッチ部26は槽体10上縁よりも上方に突出する構造になる。しかし、スイッチ部26が槽体10上縁より上方に突出していると、槽体10の縁部に蓋を載置した際や、使用者が意図せず触れた際等に、誤って排水口19を開栓させてしまう場合があった。
一方、排水口19の開栓時に槽体10上縁とスイッチ部26とが略面一になるようにすると、排水口19の閉栓時には、スイッチ部26は槽体10上縁(又は操作部25上縁)より下方に落ちくぼんだ状態となってしまい、入浴中の意匠性が悪くなる上、操作部25のスイッチ部26上方に溢れた浴湯が溜まってしまい、使用者に不快感を与えてしまう。
このため、応力の方向を反転させる構造を採用して、排水口19の閉栓時、つまり使用者の入浴時には槽体10上縁とスイッチ部26とが略面一となり、且つ排水口19の開栓時/閉栓時共に槽体10上縁からスイッチ部26が突出することが無く、誤作動の生じない構造としている。
図9乃至図10に示すように、第二実施例に係る槽体の排水構造は、排水栓装防水パンを備える浴室1に取り付けられている槽体10と、槽体10の排水口19を遠隔的に操作して開閉する排水栓装置20が構成されている。
浴室1は洗い場2が形成される洗い場パン3と、槽体10が載置される浴槽パン4からなる防水パンが敷設されており、当該防水パンの下方には排水トラップを含む排水配管が配設されている。
又、図9に示すように、浴槽パン4には浴槽パン上の排水及び浴槽10の排水を排水する為の排水口が形成されている。又、浴槽パンの排水口8には、カバー部材7が構成されている。
槽体10は底面を形成する底壁部11と、当該底壁部11の周囲から上方に向けて立設された側壁部12を有する箱体である。又、図9、図10、図4に示すように、槽体10は側壁部12の内、洗い場2と隣接する側壁部13下端において飛び出し部15が形成されている。尚、この実施例に対応する図4は、排水栓21を省略している。
飛び出し部15は、平面視側壁部13の中央であって、図9、図10、図4に示すように、底壁部11と側壁部13が交差する角部において、側壁部13の外側、即ち洗い場2側に向けて延設された凹状の突出部であり、下面16を形成する壁面は底壁部11と段差無く連続している。なお、槽体10の角部はなだらかなR面の屈曲部9で連接されているが、飛び出し部15の下面16には屈曲部9は構成されていないので水残りは無い。本実施例では洗い場2側の側壁部13に飛び出し部15を構成しているが、洗い場2側以外の側壁部12に構成しても良い。又、当該下面16には排水口19が形成されているとともに、飛び出し部15の側面17を形成する壁面は、槽体10の側壁部13よりも側面方向の外側に突出している。
排水口19は飛び出し部15の下面16、少なくとも一部が槽体10の底壁部11よりも低い位置に形成した上下方向に貫通する円形の開口であり、槽体10の底面の内、最も低い位置において形成されている。このように排水口19を構成しているので、槽体10の底壁部11や飛び出し部15の下面16に排水が水残りするようなことが無い。尚、本実施例では排水口19を円形としているが、その他の形状であっても良い。又、排水口19は側壁部13の内側面よりも外側に配置されており、図4に示すように、平面視において使用者からは目視不可能となっている。飛び出し部15内に排水口19を構成したことにより、排水中の汚物が付着しやすい排水口19が使用者から目視できないようになり、使用者の清潔感を損ねることなく、不快感を軽減させることが可能となる。
排水口19の上面には排水栓21が載置されており、排水栓装置20によって開閉可能となっている。また、槽体10の排水口19と浴槽パン4の排水口に取り付けられるカバー部材7の間は、軟質の水密部材である蛇腹管(接続管)73などの排水配管を介して水密的に接続されている。よって、槽体10内部の排水は浴槽パン4上に流出することなく排水配管へと排水される。なお、カバー部材7には、浴槽パン4上に発生した排水を下流側の排水配管へと排水する為の排水開口71を構成している。
排水栓装置20は排水栓21、操作部25、ロック機構30、伝達部材35、から構成されている。
排水栓21は排水口19の開閉を行う弁部材であって、伝達部材35を介して操作部25に接続されており、当該操作部25に加えられた操作に基づいて上下動し、排水口19を開閉する。又、図9に示すように、排水栓21は排水栓装置20の作動時において、軸部43の上昇によって排水栓が下方(槽体露出面の裏面側)から上方へ押し出されることによって排水口19を開栓するとともに、図10に示すように軸部43の下降によって排水栓が下降することによって排水口19を閉栓する。
操作部25は槽体10の縁部より浴室1内に露出するスイッチ部26を有するとともに、槽体10の縁部裏側において、内部にロック機構30を収納している。又、下端に伝達部材35が連結されている。
ロック機構30は端部に伝達部材35が連結されており、上記スイッチ部26に押動操作が加えられると、インナーワイヤ37を排水栓21側へ突出させて排水栓21を上昇させるとともに、内部に配置された回転ギア31及び固定ギア32が噛合することによって当該排水栓21の上昇状態を保持する。尚、再度スイッチ部26に押動操作が加えられると、上記ギアの噛合が解除されるとともに、リターンスプリングによってインナーワイヤ37が操作部25側へと後退することで排水栓21を下降させる。
伝達部材35は樹脂製のアウターチューブ36及び金属製のインナーワイヤ37から成るレリースワイヤであって、端部に筒部38を有している。当該伝達部材35は操作部25に対して押動操作が加えられると、アウターチューブ36内をインナーワイヤ37が摺動し、軸部43を進退させる構造となっている。又、伝達部材35は一端が操作部25に接続されていると共に、他端が、排水栓21の下面に接続される軸部43に接続されている。このとき、伝達部材35はゴムブッシュ72などの水密部材を介してカバー部材を貫通させて、その一部を排水配管内部に配置されるので、排水配管内の排水が浴槽パン4上へ流出することがない。また、伝達部材35の排水栓21側端部は、排水配管内部の排水口19内、すなわち排水栓21直下(排水栓21の槽体露出面の裏面側)に配置固定されている。
上記ロック機構30の作動時における回転ギア31の動きについては第一実施例と同一のため省略する。
上記排水栓装置20は以下の様に作動する。
まず、図10に示すように排水栓21が下降状態にある時において、スイッチ部26に対して押動操作が加えられると、インナーワイヤ37がアウターチューブ36内を排水栓21側へと摺動する。この時、軸部43の他端が上昇する。そして、軸部43により、排水栓21は下方(槽体露出面の裏面側)から押上げられて、図9に示すように排水口19が開栓する。又、上記ロック機構30内部の回転ギア31と固定ギア32が噛合し、排水栓21の上昇状態が保持される。そして、排水口19が開栓することによって、槽体10内に貯留されていた湯水は排水口19より排水配管へ排出され、浴槽パン排水口8より下水側へと排出される。
次に、上記排水栓21が上昇した状態より再度スイッチ部26に押動操作が加えられると、ロック機構30内部の回転ギア31と固定ギア32の噛合が解除され、リターンスプリングの作用によって操作部25側へとインナーワイヤ37が摺動する。この時、軸部43がリターンスプリングの作用によって下降し、軸部43によって排水栓21が下方へと押し下げられる。この時、下降した排水栓21に嵌着されたパッキンが排水口19の周縁に当接することによって排水口19が再び閉栓され、槽体10内に湯水を貯留することが可能となる。
また、本実施例では、図10に示すように、排水栓21が開栓時に、排水栓21の飛び出し部15側の露出面(本実施例では排水栓21の上面)が、飛び出し部15の底面部16と概ね面一となる。このような構成とすることで、槽体10内の入浴時、つまり排水栓21の閉栓時に、入浴者が飛び出し部15内部に足や手を挿入してもなんら段差等の障害が無いので躓きや怪我などがない。このとき、飛び出し部15は、入浴者から視認しにくい個所にあるため、飛び出し部15内に段差があると入浴者の手指や足が段差にぶつかることが多発して怪我を誘発する危険があるが、本実施例では視認しにくい飛び出し部15内部に段差がないので、入浴者の足や手指を自由に動かすことができ、入浴者の怪我を防止することができる。また、閉栓時に飛び出し部15内に段差がないので、排水口19周辺に汚れ等が付着したり段差に汚れが堆積したりすることがない。
本発明の排水栓装置20の実施形態は以上であるが、本発明は、槽体10の側壁部13に対して飛び出し部1が形成されているとともに、当該飛び出し部15内の下面16を形成する壁面に排水口19が形成されている。これにより、排水口19や排水栓21によって使用者が入浴を阻害されることがなくなる。又、伝達部材35は槽体10の外側に構成されているため、これらの部材が使用者に干渉することもない。
その他の変形例として、図11に示すように、排水栓21が開栓時に、排水栓21の飛び出し部15側の露出面(本変形例では排水栓21の下面)が、飛び出し部15の内周面(上面18)と概ね面一となる。このような構成とすることで、槽体10内の清掃時、つまり排水栓21の開栓時に、清掃者が飛び出し部15内部に手を挿入してもなんら段差等の障害が無いので清掃がしやすい。このとき、飛び出し部15は、清掃者から視認しにくい個所にあるため、飛び出し部15内に段差があると清掃者の手指が段差にぶつかることが多発して怪我を誘発する危険があるが、本変形例では視認しにくい飛び出し部15内部に段差がないので、清掃者の手指を自由に動かすことができ、清掃者の怪我を防止することができる。また、開栓時に飛び出し部15内に段差がないので、排水口19周辺に汚れ等が付着したり段差に汚れが堆積したりすることがない。なお、図12は本変形例の排水栓21が閉栓した状態を示す。
その他の変形例として、図13に示すように、排水口19を飛び出し部15の側面17と下面16の交わる角に構成してもよい。このとき、槽体10の最も低くなる個所に構成することで、槽体10内に水が残るようなことが無い。なお、図14は本変形例の排水栓21が閉栓した状態を示す。
その他の変形例として、図15に示すように、飛び出し部15の側面17に排水口19を構成してもよい。このように構成すれば、槽体10の飛び出し部15の位置と、浴槽パンの排水口8の位置が平面視でズレているような場合でも、接続管73の配管長さを変更することで簡単に接続することが可能となる。
本発明の実施形態は以上であるが、本発明の排水栓装置は上記実施形態の形状に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の設計変更を加えても良いものである。例えば、上記各実施形態において、槽体10は浴室1内に配置された浴槽であったが、シンクや洗面ボウル等、その他の槽体であっても良い。
又、飛び出し部15は槽体10と一体に成形しても良く、槽体10の成形後にビスや接着等によって別部材として取り付けることで形成しても良い。
また、上記第一実施例では、排水栓の槽体側露出面に伝達部材としてのレリースワイヤを接続し、当該レリースワイヤ中のインナーワイヤの進退で排水栓を引き上げる(引っ張る)構造であるが、この構造に限られるものではなく、排水栓を開栓方向へ引き上げる構造であれば良い。例えば、排水栓の槽体露出面に伝達構造としてのボールチェーン(玉鎖)を接続し、使用者がボールチェーンを上方に引っ張ることで排水口を開栓するなどが考えられる。
また、上記第二実施例では、排水栓の槽体露出面の裏面側に伝達部材としてのレリースワイヤを接続し、当該レリースワイヤ中のインナーワイヤの進退で排水栓を開栓方向へ押し上げる構造であるが、この構造に限られるものではなく、排水栓を開栓方向へ押し上げる構造であれば良い。例えば、排水栓の槽体露出面の裏面側にロック機構及びリターンスプリングを内蔵し、排水栓を使用者が直接押動することで排水口を開栓するなどが考えられる。
1 浴室
2 洗い場
3 洗い場パン
4 浴槽パン
5 溝
6 グレーチング
7 カバー部材
71 排水開口
72 ゴムブッシュ
73 蛇腹管(接続管)
8 浴槽パンの排水口
9 屈曲部
10 槽体
11 底壁部
12 側壁部
13 側壁部
15 飛び出し部
16 下面
17 側面
18 上面
19 排水口
20 排水栓装置
21 排水栓
22 係合部
25 操作部
26 スイッチ部
30 ロック機構
31 回転ギア
32 固定ギア
33 傾斜歯
35 伝達部材
36 アウターチューブ
37 インナーワイヤ
38 筒部
40 機構部
41 回転軸
42 ロッド
43 軸部

Claims (7)

  1. 排水口が形成される槽体の排水構造であって、
    槽体の底壁部から立設された側壁部に、外側に向けて延設された飛び出し部を備え、当該飛び出し部上であって、少なくとも一部が底壁部よりも低い位置に排水口を形成したことを特徴とする槽体の排水構造。
  2. 前記排水口は、
    飛び出し部が形成された側壁部の内側面よりも外側に形成されていることを特徴とする、前記請求項1に記載の槽体の排水構造。
  3. 前記排水口は、
    飛び出し部の側面方向に形成されていることを特徴とする、前記請求項1又は請求項2に記載の槽体の排水構造。
  4. 排水口を開閉する排水栓を備えるとともに、
    排水栓は、排水栓の槽体露出面側から開栓方向へ引っ張ることで排水口を開栓することを特徴とする、前記請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の槽体の排水構造。
  5. 排水口を開閉する排水栓を備えるとともに、
    排水栓は、排水栓の槽体露出面の裏面側から開栓方向へ押し出すことで排水口を開栓することを特徴とする、前記請求項1又は請求項3のいずれか一つに記載の槽体の排水構造。
  6. 前記排水口を遠隔的に開閉するため、
    排水口を開閉する排水栓と、排水栓の開閉操作を行う操作部と、操作部に加えられた操作を排水栓へ伝達する伝達部材と、からなる排水栓装置を構成したことを特徴とする、前記請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の浴槽の排水構造。
  7. 前記排水栓の開栓時には、排水栓の槽体露出面が前記飛び出し部の内周面と概ね面一となるように構成していることを特徴とする、前記請求項4乃至請求項6のいずれか一つに記載の浴槽の排水構造。
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