JP2022036535A - 排出トレイ装置及び該排出トレイ装置を備えた原稿搬送装置 - Google Patents

排出トレイ装置及び該排出トレイ装置を備えた原稿搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】積載板部におけるシート排出方向の異なる位置に設けられた複数のストッパーを備えた排出トレイ装置において、コンパクトで且つ簡単な構成によりストッパーを駆動可能にする。【解決手段】排出トレイ装置は、駆動部材40を有している。駆動部材40は、軸部41と、該軸部41の周面から突出して、シート排出方向において複数のストッパー30のそれぞれに対応する位置に、該軸部41回りの配置角度が互いに異なるよう設けられた複数の駆動突出部42とを有している。前記軸部41の軸線回りの角度を調整した後、該駆動部材40を第一位置から前記第二位置に移動させると、駆動突出部42によって、一のストッパー30の被押圧部32が押圧されて、当該一のストッパー30が倒伏位置から起立位置に回動する。【選択図】図13

Description

本発明は、排出トレイ装置及び該排出トレイ装置を備えた原稿搬送装置に関する。
従来より、シート排出口から排出されるシートが上面に積載される積載板部を有するシート排出トレイと、シート排出方向の長さが異なる複数のシートサイズに対応して、前記積載板部におけるシート排出方向の異なる位置に設けられた複数のストッパーとを備えた排出トレイ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この排出トレイ装置では、各ストッパーがそれぞれストッパー機構に組み込まれている。ストッパー機構は、ストッパーを退避位置と規制位置との間で駆動する駆動機構を有している。この駆動機構は、第一スライダーを駆動する第一駆動機構と、第二スライダーを駆動する第二駆動機構とを有している。第二駆動機構は、第二スライダーをシート排出方向に移動させて、第二スライダーに設けられた押圧部を、排出されるシートサイズに応じたストッパー機構の駆動ピンに対向させる。第一駆動機構は、前記第二スライダーの移動完了後、カムを回転させることで第一スライダーをシート排出方向に直角な方向にスライドさせる。これにより、ストッパー機構の駆動ピンが前記押圧部により押圧される。この結果、ストッパー機構に設けられたレバーが、該駆動ピンにより押圧されて回動し、ストッパーが退避位置からシート規制位置に移動する(特許文献1の段落[0106]参照)。
特開平10-218466号公報
しかしながら、特許文献1に示す排出トレイ装置では、第二スライダーをシート排出方向にスライドさせる必要があるため、装置全体がシート排出方向に肥大化するという問題がある。また、駆動機構は、第一スライダーを第二スライダーとは異なる方向(シート排出方向に直交する方向)にスライドさせる必要があるので、各スライダーを駆動するための機構が複雑化して部品点数が増加し、延いてはコスト増加を招くという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シート排出方向の長さが異なる複数のシートサイズに対応して、前記積載板部におけるシート排出方向の異なる位置に設けられた複数のストッパーを備えた排出トレイ装置において、各ストッパーをコンパクトで且つ簡単な構成により駆動可能にすることにある。
本発明に係る排出トレイ装置は、シート排出口から排出されるシートが上面に積載される積載板部を有するシート排出トレイと、シート排出方向の長さが異なる複数種類のシートのそれぞれに対応して、前記積載板部におけるシート排出方向の異なる位置に設けられた複数のストッパーとを備えている。
そして、前記複数のストッパーはそれぞれ、シート排出方向に直交するシート幅方向に延びる軸線を支点として回動することで、前記積載板部に対して倒伏した倒伏位置と起立した起立位置とに切替え可能に構成され、前記複数のストッパーには、前記倒伏位置にある状態で前記積載板部よりも下側に突出する被押圧部が設けられており、前記積載板部の下側には、全ての前記ストッパーが倒伏位置にある状態で、駆動対象となる一のストッパーを起立位置に駆動可能な駆動部材が設けられ、前記駆動部材は、シート排出方向に延びる軸線回りに回動可能な軸部と、該軸部の周面から突出して、シート排出方向において前記複数のストッパーのそれぞれに対応する位置に、該軸部回りの配置角度が互いに異なるよう設けられた複数の駆動突出部とを有していて、全ての前記ストッパーを倒伏位置に維持する第一位置と、該第一位置に対してシート排出方向に離間し、駆動対象となる前記一のストッパーを起立位置に維持する第二位置との間で移動可能に構成されており、前記駆動部材は、前記第一位置において、前記軸部の周面に突設された前記複数の駆動突出部のうち、駆動対象となる前記一のストッパーに対応する駆動突出部が、当該ストッパーの被押圧部と対向するように、前記軸部の軸線回りの角度を調整した後、当該駆動部材を前記第一位置から前記第二位置に移動させると、前記駆動突出部が、該一のストッパーの被押圧部を押圧して当該一のストッパーを倒伏位置から起立位置に回動させるように構成されている。
本発明によれば、積載板部におけるシート排出方向の異なる位置に設けられた複数のストッパーを備えた排出トレイ装置において、各ストッパーをコンパクトで且つ簡素な構成により駆動することができる。
図1は、実施形態における排出トレイ装置を含む原稿搬送装置を備えた画像形成装置を示す概略図である。 図2は、原稿搬送装置を示すシート排出方向に沿った縦断面図である。 図3は、排出トレイ装置を示す側方から見た斜視図である。 図4は、排出トレイ装置を示す上方からみた斜視図である。 図5は、排出トレイ装置を示すシート排出方向に沿った縦断面図であって、全てのストッパーが倒伏位置にある状態を示している。 図6は、ストッパーを示すその表面側から見た斜視図である。 図7は、ストッパーを示すその裏面側から見た斜視図である。 図8は、ストッパーが起立位置にある状態を示すシート排出方向の下流側から見た斜視図である。 図9は、駆動部材を示す外観斜視図である。 図10は、駆動部材が第一位置から第二位置に移動する過程で、駆動部材の駆動突出部によりストッパーが倒伏位置から起立位置に駆動される様子を説明するための説明図である。 図11は、駆動部材が第一位置から第二位置に移動する過程で、駆動部材の駆動突出部によりストッパーが倒伏位置から起立位置に駆動される様子を説明するための説明図である。 図12は、駆動部材が第一位置から第二位置に移動する過程で、駆動部材の駆動突出部によりストッパーが倒伏位置から起立位置に駆動される様子を説明するための説明図である。 図13は、排出トレイ装置を示すシート排出方向に沿った縦断面図であって、B6サイズ用の駆動突出部によって、B6サイズに対応するストッパーが起立位置に駆動された状態を示す図である。 図14は、駆動部材が第二位置から第一位置に移動する過程で、駆動部材の駆動突出部によりストッパーが起立位置から倒伏位置に駆動される様子を説明するための説明図である。 図15は、排出トレイ装置のシート排出方向に沿った縦断面図であって、B4サイズ用の駆動突出部によって、B4サイズに対応するストッパーが起立位置に駆動された状態を示す図である。 図16は、排出トレイ装置のシート排出方向に沿った縦断面図であって、駆動部材を、Ledgerサイズ用の駆動突出部によって、該Ledgerサイズに対応するストッパーが起立位置に駆動された状態を示す図である。 図17は、駆動部材のサブ突出部によって、駆動対象となるストッパーが中間起立位置に駆動される様子を説明するための説明図である。 図18は、駆動部材のサブ突出部によって、駆動対象となるストッパーが中間起立位置に駆動される様子を説明するための説明図である。 図19は、駆動部材のサブ突出部によって、駆動対象となるストッパーが中間起立位置に駆動される様子を説明するための説明図である。 図20は、駆動部材の軸部に突設されたロック板と、シート排出トレイの下面に突設されたロック部材の係合溝とが係合する前の状態を示す斜視図である。 図21は、駆動部材の軸部に突設されたロック板と、シート排出トレイの下面に突設されたロック部材の係合溝とが係合した状態を示す斜視図である。 図22は、排出トレイ装置の下流側壁の外側に露出するダイヤルゲージを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態》
図1は、実施形態における排出トレイ装置100を含む原稿搬送装置200が搭載された画像形成装置Xを示し、図2は、原稿搬送装置200の縦断面図である。原稿搬送装置200は、画像読取装置300の一部を構成している。画像形成装置Xは、画像読取装置300により読取った原稿画像を印刷する複写機とされている。
画像形成装置Xは、外観視で矩形箱状をなす画像形成装置本体1を有しており、上記画像読取装置300は画像形成装置本体1の上側に配置されている。
画像形成装置本体1は、給紙部2、画像形成部3、及び定着部4を有している。給紙部2は、束状に積層された複数の用紙Pが収容された給紙カセット5と、給紙カセット5内の用紙Pを一枚ずつ引き出して所定の用紙搬送路Tに供給するピックアップローラー6とを有している。用紙搬送路Tは、給紙部2から上側に向かって延びた後に水平方向に延びて排出トレイ7に繋がっている。
画像形成部3は、感光体ドラム8、帯電装置9、現像装置10、トナーコンテナ11、転写ローラー12、及び除電装置13を備えている。そして、画像形成部3では、給紙部2から供給される用紙Pに以下の手順で画像を形成する。
具体的には、先ず帯電装置9が感光体ドラム8を所定の電位に帯電させる。次に、不図示のレーザースキャニングユニット(LSU)により感光体ドラム8の表面に画像データに基づく光を照射する。これにより、感光体ドラム8の表面に静電潜像を形成する。
そして、現像装置10が感光体ドラム8上の静電潜像にトナーを供給して現像する。転写ローラー12は、用紙Pを挟んで感光体ドラム8に圧接した状態で回転する。このとき、転写ローラー12には転写電圧が印加されているので、感光体ドラム8の表面のトナー像が用紙Pに転写される。トナーが転写された用紙Pは後述する定着部4へと供給される。前記除電装置13は、用紙Pにトナー像を転写した後の感光体ドラム8の表面の電荷を除電する。
定着部4は、互いに圧接された定着ローラー15及び加圧ローラー16を有している。定着ローラー15内にはヒーターが内蔵されている。定着部4は、定着ローラー15及び加圧ローラー16により用紙Pを挟持して搬送しながらトナー像を加熱及び加圧して当該用紙Pに定着させる。
画像読取装置300は、画像形成装置本体1の上側に載置されたスキャナー筐体17と、スキャナー筐体17に対してその上面を開閉可能に取付けられた原稿搬送装置200とを有している。
スキャナー筐体17は外観視で矩形箱状をなしている。スキャナー筐体17の上面にはコンタクトガラス17aが装着されている。スキャナー筐体17の内部には、原稿シートSに向けて光を照射するとともにその反射光を基に画像データを生成する読取ユニットが収容されている。
そして、画像読取装置300は、シート固定方式とシートスルー方式とのいずれかにより原稿シートSの画像を読取る。具体的には、画像読取装置300は、シート固定方式による読取動作では、読取ユニットを図2の左右方向に走査させながらコンタクトガラス17a上の原稿シートSの画像を読取る。一方、画像読取装置300は、シートスルー方式の読取動作では、原稿搬送装置200によりコンタクトガラス17a上の画像読取位置Rに原稿シートSを一枚ずつ連続的に供給しながら、該読取位置Rの直下に静止させた読取ユニットによって当該原稿シートSの画像を読取る。
[原稿搬送装置の構成]
図2に示すように、原稿搬送装置200は、原稿セットトレイ21と、シート搬送路22と、シート排出トレイ23を含む排出トレイ装置100とを有している。
シート搬送路22は、ケーシング20の上端部に形成されたシート供給口20aから、ケーシング20の下端部に形成されたシート排出口20bに至るU字状の搬送路である。 原稿セットトレイ21は、ケーシング20におけるシート供給口20aの下側に接続されている。原稿セットトレイ21には、シート排出方向の長さが異なる複数のサイズの原稿シートSをセット可能になっている。本実施形態の原稿搬送装置200では、この複数のサイズとして、A4サイズ、A5サイズ、A6サイズ、B3サイズ、B4サイズ、B5サイズ、B6サイズ、Legalサイズ、及びLedgerサイズの九つが設定されている。
排出トレイ装置100はケーシング20におけるシート排出口20bの下側に接続されている。排出トレイ装置100におけるシート排出トレイ23の上面には、シート排出口20bから排出された原稿シートSが積載される。排出トレイ装置100の詳細は後述する。
原稿搬送装置200は、シートスルー方式による原稿読取時に、原稿セットトレイ21に載置された原稿シートSを、給紙ローラー24及び複数の搬送ローラー26によりシート搬送路22に沿って搬送した後、排紙ローラー27によりシート排出トレイ23に排出する。シート搬送路22の途中の位置が画像読取位置Rとされている。画像読取位置Rの直下には、コンタクトガラス17aを挟んで画像読取ユニット(図示省略)が待機しており、この画像読取ユニットにより原稿シートSの表面の画像が読取られる。また、シート搬送路22における画像読取位置Rよりも上流側にはコンタクトイメージセンサー29が設けられており、該コンタクトイメージセンサー29により原稿シートSの裏面の画像が読取られる。
[排出トレイ装置の構成]
次に、図2~図5を参照して排出トレイ装置100の詳細を説明する。尚、以下の説明において、「上流側」及び「下流側」はそれぞれ、シート排出方向の上流側及び下流側を意味する。
排出トレイ装置100は、シート排出トレイ23と、原稿シートSの先端位置を規制する複数のストッパー30とを備えている。
シート排出トレイ23は、積載板部23a、上流側壁23b、下流側壁23c及び中間壁23dを有している。
積載板部23aは、原稿シートSが積載される積載面を上面に有している。積載板部23aは、上流側から下流側に向かって上側に傾斜する傾斜板部23p(図4参照)と、傾斜板部23pの下流側端縁から下流側に向かって水平に延びる水平板部23qとを有している。上流側壁23bは積載板部23aの上流側端から下側に垂下し、下流側壁23cは積載板部23aの下流側端から下側に垂下している。中間壁23dは、上流側壁23bと下流側壁23cとの間に位置していて、前記傾斜板部23pの下面におけるシート排出方向の中央部から下側に垂下している。
前記積載板部23aの上面おけるシート幅方向の中央部には、上側に開放する有底の凹部23eが形成されている。凹部23eは、傾斜板部23pの上端部から水平板部23qのシート排出方向の全体に亘って延設されている。凹部23eには、複数のストッパー30が起伏可能に収容されている。
本実施形態では、図4及び図5に示すように、複数のストッパー30として、前記九つのシートサイズに対応する七つのストッパー30A~30Gを、シート排出方向の異なる位置に設けるようにしている。本実施形態では、シートサイズの数(九つ)と、ストッパー30A~30Gの数(七つ)とが一致していないが、これは、B4サイズとLegalサイズとで一つのストッパー30Fを兼用し、A3サイズとLedgerサイズとで一つのストッパー30Gを兼用しているためである。その他のストッパー30A、30B,30C,30D,30Eはそれぞれ、図5の対応寸法線で示すように、A6サイズ、B6サイズ、A5サイズ、B5サイズ、A4サイズの原稿シートSに使用される。尚、以下の説明において、ストッパー30A~30Gを特に区別する必要がない場合には、符号30の添え字A~Gを省略して単にストッパー30と称する。
複数のストッパー30を収容する前記凹部23e(後述する図8参照)の底壁には、シート排出方向の全体に亘って延びる矩形状の開口部23hが形成されている。複数のストッパー30は、この開口部23hの直下に位置する駆動部材40によって駆動される。
[ストッパーの構成]
図6~図8を参照して、各ストッパー30A~30Gの構成を説明する。尚、各ストッパー30A~30Gについては互いに同じ形状であるため区別せずに説明する。
すなわち、ストッパー30は、ストッパー本体31と、該ストッパー本体に接続された被押圧部32と、一対の軸部33と、突起部34とを有していて、例えば樹脂材料により一体成型される。
ストッパー本体31は、第一規制板部31a、第二規制板部31b、及び連結板部31cを有している。第一規制板部31a及び第二規制板部31bの表側の面(図6の紙面手前側の面)が原稿シートSの先端位置を規制するシート規制面として機能する。第一規制板部31aは矩形板状をなしている。第一規制板部31aは、板幅方向がシート幅方向を向く状態でシート排出トレイ23に回動可能に組付けられる。第一規制板部31aにおける基端縁を除く縁部には、裏面側(図6の紙面奥側)に突出するリブ壁31dが全縁に亘って形成されている。リブ壁31dにおける前記基端縁の両側に位置する壁部には、板幅方向の外側に突出する一対の軸部33が突設されている。
この一対の軸部33は、図8に示すように、シート排出トレイ23に形成された一対の軸受け孔23kに回動可能に支持されている。一方の軸受け孔23kは、凹部23eにおけるシート排出方向に延びる一の側壁23iに形成されている。他方の軸受け孔23kは、凹部23eの底壁に立設されて前記一の側壁23iに対向する軸支板23jに形成されている。ストッパー30は、一対の軸部33が軸受け孔23kに回動自在に支持されることによって、一対の軸部33の軸線を支点として起立位置と倒伏位置との間で回動可能になっている。起立位置では、ストッパー30が積載板部23aに対して起立してそのシート規制面が鉛直に配置される一方、倒伏位置では、ストッパー30が積載板部23aに対して倒伏してそのシート規制面が積載板部23aの上面と略面一になる。
前記ストッパー本体31の第二規制板部31bは、略正方形の板状部であって、その四つの角部が略45°に面取りされている。第二規制板部31bは、前記第一規制板部31aを起立させた状態で、該第一規制板部31aに対して上側及び板幅方向の一側にオフセットするように配置されている。このようなオフセット形状を採用することで、各ストッパー本体31の起立時の高さを十分に確保しながら、複数のストッパー30をその倒伏時に互いに干渉することなくシート排出トレイ23の凹部23e内にスペース効率良く収容することができる。
第二規制板部31bの外縁には、図7に示すように、裏面側に突出するリブ壁31eが略全縁に亘って形成されている。リブ壁31eは、前記第一規制板部31aに形成された前記リブ壁31dに連接されている。第二規制板部31bの裏面におけるリブ壁31eの内側には、格子状リブ壁31fが形成されている。前記ストッパー本体31の連結板部31cは、第一規制板部31aの一の対角線の延長方向に延びて、第一規制板部31aの角部と、第二規制板部31bの角部とを連結する。
前記被押圧部32は、ストッパー本体31における第一規制板部31aに接続されている。具体的には、被押圧部32は、被押圧板32aと、一対のリブ板32bと、一の端板32cとで構成されている。
被押圧板32aは、第一規制板部31aの基端縁における板幅方向の中央部から裏面側に突出する矩形板状をなしている。被押圧板32aは、その板幅方向が第一規制板部31aの板幅方向と一致するように配置されている。被押圧板32aは、ストッパー30を起立させる際に、後述する駆動部材40の駆動突出部42により押圧される。
被押圧板32aにおける板幅方向の両側端縁はそれぞれ、前記一対のリブ板32bを介して第一規制板部31aの裏面に連結されている。各リブ板32bは、側面視で略L字状をなしていてその縦辺部が第一規制板部31aの裏面に接続され、その横辺部が被押圧板32aに接続されている。各リブ板32bの先端部は、端板32cを介して連結されている。端板32cは、後述するサブ突出部43によって押圧される。
前記突起部34は、前記第一規制板部31aの基端縁における板幅方向の中央部に突設されている。突起部34は、ストッパー30が起立位置にある状態で下側に突出するとともに、そのシート排出方向の下流側面が下流側に向かって上側に傾斜するように形成されている(後述する図12参照)。突起部34は、ストッパー30が起立位置にある状態で被押圧部32における駆動突出部42との当接位置よりも上流側(第一位置側)に設けられている。突起部34は、後述するように駆動部材40の駆動突出部42と接触することによりストッパー30を起立位置から倒伏位置に回転させる機能を有している。
[駆動部材の構成]
図9に示すように、駆動部材40は、軸部41と、複数の駆動突出部42と、複数のサブ突出部43と、複数のロック板44とを有している。駆動部材40は、例えば樹脂材料を用いて一体成型される。
軸部41は、シート排出方向に延びる円柱状に形成されている。軸部41は、一端部が前記中間壁23d(図3参照)に形成された軸受孔に回動可能に支持され、他端部が下流側壁23cに形成された軸受孔(いずれも図示省略)に回動可能に支持されている。また、軸部41は、各軸受孔に対して軸線方向にスライド可能に支持されている。軸部41の他端部は、下流側壁23cを貫通してシート排出トレイ23の外側に突出している。軸部41の他端には、後述する円板状のダイヤルゲージ50が取付けられている。
駆動部材40は、ダイヤルゲージ50を把持して軸部41を軸方向にスライドさせることで第一位置と第二位置との間で移動可能になっている。第一位置においては、全てのストッパー30A~30Gが倒伏位置に維持される(図5参照)。第二位置は第一位置よりもシート排出方向の下流側に所定距離だけ離間した位置であり、この第二位置においては、駆動対象となる一のストッパー30が起立位置に維持(駆動)される。
前記複数の駆動突出部42は、軸部41の周面から径方向外側に突出している。本実施形態の例では、この複数の駆動突出部42として、九つの駆動突出部42A~42Iが設けられている。この九つの駆動突出部42A~42Iは、シート排出方向において前記七つのストッパー30A~30Gに対応する位置(各ストッパー30A~30Gを駆動可能な位置)に設けられている。
本実施形態では、ストッパー30A~30Gの数(七つ)と、駆動突出部42A~42Iの数(九つ)とが異なっている。これは、B4サイズ用及びLegalサイズ用に共通の一つのストッパー30Fを使用し、A3サイズ用及びLedgerサイズ用に共通の一つのストッパー30Gを使用しているのに対して、駆動突出部42は、各シートサイズに対してそれぞれ一つずつ設けられていることに起因する。尚、以下の説明において、駆動突出部42A~42Iを特に区別する必要がない場合には、符号42の添え字A~Iを省略して単に駆動突出部42と称する。
各駆動突出部42A~42Iは、図9に示すように、上流側から下流側に向かって、添え字A~Iのアルファベット順に配置されている。最下流の駆動突出部42Iは、紙面奥側に位置しているために図示されていない。各駆動突出部42A~42Iは、軸部41の軸線方向に沿って延びる台形板状に形成されている。
図10に示すように、駆動突出部42の突出側の端面は、その上流側端部を除く略全体を構成する主傾斜面42aと、その上流側端部を構成する端部傾斜面42bとで構成されている。
主傾斜面42aは、上流側から下流側に向かって軸部41に近づくように傾斜している。一方、端部傾斜面42bは、主傾斜面42aとは逆向きに傾斜している。すなわち、端部傾斜面42bは、下流側から上流側に向かって軸部41に近づくように傾斜している。
図5に示すように、各駆動突出部42A~42Iは、駆動部材40が第一位置にある状態では、それぞれに対応するストッパー30A~30Gの被押圧板32aよりも上流側に位置している。各駆動突出部42A~42Iは、軸部41の軸線回りの異なる角度位置に突設されている。本例では、各駆動突出部42A~42Iは、軸部41の軸線周りに40°置きに等間隔に配置されている。そして、この軸部41の回転角度をダイヤルゲージ50を介して調整することで、複数の駆動突出部42A~42Iのうち一の駆動突出部42を、複数のストッパー30A~30Gのうち一のストッパー30の被押圧部32に対向させることができる(図10参照)。
この状態で、駆動部材40を、第一位置から下流側(第二位置側)に移動させると、図11に示すように、ストッパー30の被押圧部32が駆動突出部42により下流側に押されて(図11参照)、ストッパー30が軸部33を支点に図の反時計回り方向に回動する。そして、駆動部材40が図12に示すように第二位置まで移動することで、ストッパー30が予め定めた起立位置に駆動される。図13には、一例としてB6サイズ用のストッパー30Bが起立位置に駆動された状態を示している。ストッパー30を起立位置に駆動した後、駆動部材40を第二位置から上流側(第一位置側)に移動させると、図14に示すように、駆動突出部42の端部傾斜面42bが、ストッパー30の突起部34に当接する。これにより、ストッパー30が、軸部33を支点として図14の時計回り方向に回転して倒伏位置に戻る。
次に、前記複数のサブ突出部43(図9参照)について説明する。複数のサブ突出部43は、ストッパー30を倒伏位置と起立位置との間の中間起立位置に駆動する機能を有している。
具体的には、複数のサブ突出部43は、軸部41の周面におけるB4サイズ用の駆動突出部42F(所定駆動突出部の一例)と同じ角度位置に設けられた四つの第一サブ突出部431(図15にそのうちの三つを示す。)と、Ledgerサイズ用の駆動突出部42I(所定駆動突出部の一例)と同じ角度位置に設けられた五つの第二サブ突出部432(図16にそのうちの四つを示す。)とを有している。
四つの第一サブ突出部431は、駆動突出部42Fによる駆動対象であるB4サイズ用のストッパー30Fよりも上流側に位置する四つのストッパー30A~30D(上流側に位置する五つのストッパー30A~30Eのうちの一部)に対して設けられている。四つの第一サブ突出部431は、駆動部材40が第一位置にある状態で、四つのストッパー30A~30Dよりも上流側に位置している。尚、五つのストッパー30A~30Eの全てに対して第一サブ突出部431を設けてもよい。
各第一サブ突出部431は、軸部41の周面から径方向外側に突出するとともに該軸部41の軸線方向に延びる台形板状をなしている。四つの第一サブ突出部431は、軸部41の回転角度を調整してB4サイズ用の駆動突出部42F(図15参照)をストッパー30Fの被押圧部32に対向させることで、ストッパー30A~30Dの被押圧部32に対向する。尚、図15は、駆動部材40が第二位置にある状態を示しているが、前記軸部41の回転角度の調整は駆動部材40が第一位置にある状態で行われる。
図17は、軸部41の回転角度の調整によって第一サブ突出部431がストッパー30の被押圧部32に対向した状態を示している。この状態で、駆動部材40を、第一位置から下流側(第二位置側)に移動させると、図18に示すように、ストッパー30A~30Dにおける被押圧部32の端板32cが、第一サブ突出部431の上端部により下流側に押されて、ストッパー30A~30Dが軸部33を支点に図の反時計回り方向に回動する。そして、駆動部材40が図19に示すように第二位置まで移動することで、ストッパー30A~30Dが前記中間起立位置に駆動される。本実施形態では、中間起立位置は、ストッパー30A~30Dの倒伏位置を基準として起立位置側に所定角度(例えば10°~30°)だけ回転した位置である。この起立位置側への回転角度は、図15に示すように、四つのストッパー30A~30Dのうち下流側に位置するストッパー30ほど小さくなる。そうして、ストッパー30A~30Dが中間起立位置に駆動された後、駆動部材40を第二位置から第一位置に戻すと、ストッパー30A~30Dの端板32cと、第一サブ突出部431との当接が解除されて、ストッパー30A~30Dは自重により倒伏位置に戻る。
五つの第二サブ突出部432は、駆動突出部42Iによる駆動対象であるLedgerサイズ用のストッパー30Gよりも上流側に位置する五つのストッパー30A~30E(上流側に位置する六つのストッパー30A~30Fのうちの一部)に対して設けられている。具体的には、五つの第二サブ突出部432は、駆動部材40が第一位置にある状態で、五つのストッパー30A~30Eよりも上流側に位置している。各第二サブ突出部432は、軸部41の周面から径方向外側に突出するとともに該軸部41の軸線方向に延びる台形板状をなしている。尚、六つのストッパー30A~30Fの全てに対して第二サブ突出部432を設けてもよい。
軸部41の回転角度を調整してLedgerサイズ用の駆動突出部42I(図16参照)をストッパー30Gの被押圧部32に対向させると、五つの第二サブ突出部432の上端部が、ストッパー30A~30Eの被押圧部32に対向する。尚、図16は、駆動部材40が第二位置にある状態を示しているが、軸部41の回転角度の調整は、駆動部材40が第一位置にある状態で行われる。
図17は、軸部41の回転角度の調整によって第二サブ突出部432がストッパー30の被押圧部32に対向した状態を示している。この状態で、駆動部材40を、第一位置から下流側(第二位置側)に移動させると、上述した第一サブ突出部431と同じ駆動原理で、ストッパー30A~30Eが中間起立位置に駆動される。ストッパー30A~30Eの起立位置側への回転角度は、図16に示すように、五つのストッパー30A~30Eのうち下流側に位置するストッパー30ほど小さくなる。そうして、ストッパー30A~30Eが中間起立位置に駆動された後、駆動部材40を第二位置から第一位置に戻すと、ストッパー30A~30Eは自重により倒伏位置に戻る。
[ロック板の構成]
図9に戻って、前記複数のロック板44(複数のロック用突出部の一例)は、軸部41の周面における前記九つの前記駆動突出部42A~42Iのそれぞれに対応する角度位置に設けられていて、軸線方向から見て径方向外側に放射状に突出している。図20に示すように、積載板部23aの下面には、各ロック板44と係合可能な係合溝23o(ロック用係合部の一例)を有するロック部材23nが形成されている。
ロック部材23nは、図20に示すように前記積載板部23aの下面から下側に突出する板状ブロックからなる。ロック部材23nは、前記積載板部23aに形成された前記開口部23hに隣接してその下流側に位置している。また、ロック部材23nは、前記駆動部材40の軸部41の直上に位置している。そして、係合溝23oは、ロック部材23nの下端部に、上流側及び下側に開放するスリット状に形成されている。係合溝23oの溝幅は、前記各ロック板44の板厚よりも僅かに大きく設定されている。
ロック板44は、駆動部材40が第一位置にある状態では図20に示すように、ロック部材23nよりも上流側に位置している。駆動部材40の回転角度を後述するダイヤルゲージ50によって調整した後、駆動部材40を第一位置から第二位置に移動すると、図21に示すように、一のロック板44がロック部材23nの係合溝23oに係合する。これにより、駆動部材40が回転不能にロックされる。
[ダイヤルゲージの構成]
軸部41における複数のロック板44よりも下流側にはダイヤルゲージ50が回転一体に固定されている。
図22に示すように、ダイヤルゲージ50は、シート排出トレイ23の下流側壁23cよりも外側に露出していて、ユーザーが指で操作可能になっている。この下流側壁23cの外側面には、ダイヤルゲージ50の位置合わせに使用する原稿選択マーク23mがボス状に突設されている。原稿選択マーク23mは、下端部が尖った時計針状をなしている。原稿選択マーク23mは、ダイヤルゲージ50の軸心の直上に位置している。
ダイヤルゲージ50は、前記軸部41の軸線周りの回転角度を、前記シート排出口20bから排出される原稿シートSのシートサイズに応じて調整可能に構成されている。具体的には、ダイヤルゲージ50は、軸部41と同軸に回転一体に固定されており、ダイヤルゲージ50の周縁部には、シートサイズを付記した目盛り51が刻印されている。この目盛り51は、各シートサイズに対応する駆動突出部42と同じ角度位置に刻印されている。本実施形態では、前記九つのシートサイズ(複数のシートサイズの一例)に対応する目盛り51が周方向に等間隔に設けられている。そして、ダイヤルゲージ50の目盛り51を前記原稿選択マーク23mに合わせることで、該目盛り51に付記されたシートサイズに対応する駆動突出部42が、当該シートサイズに対応するストッパー30の被押圧部32に対向する。
以上のように構成された排出トレイ装置100においては、例えばB6サイズの原稿シートSを使用する場合には、図9に示すように駆動部材40が第一位置に位置する状態(全てのストッパー30が倒伏位置にある状態)で、ダイヤルゲージ50を手動で回転させて、B6サイズ用の目盛り51を原稿選択マーク23mに一致させる。これにより、駆動部材40の駆動突出部42Bが、B6サイズ用のストッパー30Bの被押圧部32に対向するので、この状態でダイヤルゲージ50を下流側(図9の右側)に引くと、図13に示すように、駆動突出部42Bによってストッパー30Bの被押圧部32が下流側に押されて、ストッパー30Bが倒伏位置から起立位置に移動する。ストッパー30Bが起立した後、ダイヤルゲージ50を押して駆動部材40を第一位置に戻すと、上述したように、駆動突出部42Bによってストッパー30Bの突起部34が上流側に押されて、ストッパー30が倒伏位置に戻る。
B4サイズ用及びLedgerサイズ用の原稿シートSを使用する場合には、駆動突出部42に加えてサブ突出部43が機能して原稿シートSのガイド長が増幅される。
すなわち、例えばB4サイズ用の原稿シートSを使用する場合には、図9の状態から、ダイヤルゲージ50のB4サイズ用の目盛り51を原稿選択マーク23mに合わせた後、ダイヤルゲージ50を下流側に引く。これにより、駆動突出部42F(図15)がB4サイズ用のストッパー30Fの被押圧部32を下流側に押してストッパー30Fを起立位置に駆動する。また、これに伴い、四つの第一サブ突出部431がそれぞれ、B4サイズ用のストッパー30Fよりも上流側に位置する四つのストッパー30A~30Dの被押圧部32を下流側に押して各ストッパー30A~30Dを中間起立位置に起立させる。この結果、図15に示すように、B4サイズの原稿シートSのシート排出方向の中間部が、四つのストッパー30A~30Dにより押し上げられて湾曲する。これより、第一サブ突出部431を設けない場合に比べて原稿シートSのガイド長を増加させることができる。尚、ここではB4サイズを使用した場合について説明したが、Ledgerサイズのシートを使用した場合にも、五つもストッパー30A~30Eが第二サブ突出部432により中間起立位置に駆動されることで原稿シートSのガイド長が増幅される(図16参照)。
[作用効果]
以上説明したように、本実施形態では、駆動部材40は、シート排出方向に延びる軸線回りに回動可能な軸部41と、該軸部41の周面から突出して、シート排出方向において複数のストッパー30のそれぞれに対応する位置に、該軸部回りの配置角度が互いに異なるよう設けられた複数の駆動突出部42とを有している(図9参照)。駆動部材40は、全ての前記ストッパー30を倒伏位置に維持する第一位置と、該第一位置に対してシート排出方向に離間し、駆動対象となる一のストッパー30を起立位置に維持する第二位置との間で移動可能に構成されている。そして、駆動部材40は、前記第一位置において、軸部41の周面に突設された複数の駆動突出部42のうち、駆動対象となる一のストッパー30に対応する駆動突出部42が、当該ストッパー30の被押圧部32と対向するように、軸部41の軸線回りの角度を設定した後(図10参照)、当該駆動部材40を前記第一位置から前記二位置に移動させると(図11参照)、駆動突出部42が、該一のストッパー30の被押圧部32を押圧して当該一のストッパー30を倒伏位置から起立位置(図12参照)に回動させるように構成されている。
この構成によれば、駆動部材40を、回転させてシート排出方向にスライドさせるだけで、シート排出方向の異なる位置に配置された複数のストッパー30のうち任意の一つを駆動することができる。よって、ストッパー30の駆動機構をコンパクトで安価に構成することができる。
また、本実施形態では、起立位置にあるストッパー30は、駆動部材40を第二位置から第一位置に移動させると、該ストッパー30に設けられた突起部34(図14参照)が、該駆動部材40の駆動突出部42により上流側(シート排出方向の前記第一位置側)に押圧されることで倒伏位置側に回転駆動されるように構成されている。
この構成によれば、駆動部材40を第二位置から第一位置に移動させる動作に連動して、ストッパー30を起立位置から倒伏位置に確実に回動させることができる。よって、ストッパー30を倒伏位置に付勢するための捻りバネ等を設ける必要がないので、部品点数を削減してコストを低減することができる。
また、本実施形態では、軸部41におけるシート排出トレイ23の外側に突出する部分には、該軸部41の軸線周りの回転角度を、原稿シートSのシートサイズに応じて調整可能なダイヤルゲージ50が設けられている。この構成によれば、駆動部材40の回転角度の調整を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、駆動部材40は、軸部41の周面から突出して、積載板部23aに排出される原稿シートSのシートサイズに応じて軸部41の軸線回りの異なる角度位置に配置された複数のロック板44(図20及び図21参照)を有し、軸部41の軸線回りの角度の調整が完了した状態で、駆動部材40を前記第一位置から前記第二位置に移動させると、ロック板44が、ロック部材23nの係合溝23oに係合して軸部41が回転不能にロックされるように構成されている。
この構成によれば、駆動部材40を第一位置から第二位置に移動させるだけで、駆動部材40をロック板44と係合溝23oとの係合によりロックすることができる。したがって、ユーザーは、駆動部材40の移動操作とは別にロック操作を行わなくもよいので、ロック操作忘れを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、駆動部材40はさらに、軸部41の周面から突出するサブ突出部43(図15及び図16参照)を有している。サブ突出部43は、駆動部材40が第二位置に移動した際に、起立位置に駆動された(本実施形態ではB4サイズ用及びLedgerサイズ用)ストッパー30よりもシート排出方向の上流側に位置する少なくとも一つのストッパー30(図15の例ではストッパー30A~30D、図16の例ではストッパー30A~30E)の被押圧部32に当接して、当該少なくとも一つのストッパー30を倒伏位置と起立位置との間の中間起立位置に駆動するように構成されている。
この構成によれば、B4サイズ及びLedgerサイズの原稿シートSのガイド長さを増大させることができる。よって、一つのストッパー30を複数のシートサイズに兼用することができる。すなわち、例えばB4サイズ用の原稿シートSは、Legalサイズ用の原稿シートSよりもシート排出方向の長さが長いので、それ専用のストッパーを設ける必要があるが、本実施形態のように四つのストッパー30A~30D(図15参照)を中間起立位置に駆動することで、B4サイズの原稿シートSの中間部を湾曲させてガイド長を拡大し、これよって、Legalサイズ用のストッパー30FをB4サイズ用の原稿シートSにも兼用することができる。
《他の実施形態》
前記実施形態では、排出トレイ装置100を原稿搬送装置200に適用した例を説明したが、これに限ったものではなく、例えば画像形成装置本体1の排出トレイ7に適用するようにしてもよい。
前記実施形態では、駆動部材40を手動で回転及びスライド移動させる例を説明したが、これに限ったものではなく、駆動部材40の回転及びスライド移動をモーターや電磁ソレノイド等のアクチュエータにより行ってもよい。
前記実施形態において、複数のストッパー30の起立位置から倒伏位置への戻り動作を確実に行うために、各ストッパー30を捻りばね等の付勢部材によって倒伏位置側に付勢するようにしてもよい。この場合、ストッパー30の突起部34を廃止することができる。これにより、ストッパー30の形状を簡素化してその成型コストを低減することができる。
また、前記実施形態では、駆動部材40が第一位置にある状態で、駆動突出部42が各ストッパー30の被押圧部32よりも上流側に位置する例を説明したが、これに限ったものではなく、各ストッパー30の被押圧部32よりも下流側に位置していてもよい。この場合、例えば、各ストッパー30の下流側端部に軸部33を設けて、倒伏位置から起立位置に回転する際の回転方向を前記実施形態とは逆向きにすればよい。この場合、前記実施形態とは逆に、駆動部材を上流側に押すことによってストッパーが倒伏位置から起立位置に駆動される。
以上説明したように、本発明は、排出トレイ装置及び該排出トレイ装置を備えた原稿搬送装置について有用である。
7 :排出トレイ
20b :シート排出口
23 :シート排出トレイ
23a :積載板部
23c :下流側壁
23i :側壁
23o :係合溝(ロック用係合部)
30 :ストッパー
30A :ストッパー
30B :ストッパー
30C :ストッパー
30D :ストッパー
30E :ストッパー
30F :ストッパー
30G :ストッパー
32 :被押圧部
33 :軸部
34 :突起部
40 :駆動部材
41 :軸部
42 :駆動突出部
42A :駆動突出部
42B :駆動突出部
42C :駆動突出部
42D :駆動突出部
42E :駆動突出部
42F :駆動突出部
42G :駆動突出部
42H :駆動突出部
42I :駆動突出部
43 :サブ突出部
44 :ロック板(ロック用突出部)
50 :ダイヤルゲージ
100 :排出トレイ装置
200 :原稿搬送装置
431 :第一サブ突出部(サブ突出部)
432 :第二サブ突出部(サブ突出部)
S :原稿シート

Claims (6)

  1. シート排出口から排出されるシートが上面に積載される積載板部を有するシート排出トレイと、シート排出方向の長さが異なる複数のシートサイズに対応して、前記積載板部におけるシート排出方向の異なる位置に設けられた複数のストッパーとを備えた排出トレイ装置であって、
    前記複数のストッパーはそれぞれ、シート排出方向に直交するシート幅方向に延びる軸線を支点として回動することで、前記積載板部に対して倒伏した倒伏位置と起立した起立位置とに切替え可能に構成され、
    前記複数のストッパーには、前記倒伏位置にある状態で前記積載板部よりも下側に突出する被押圧部が設けられており、
    前記積載板部の下側には、全ての前記ストッパーが倒伏位置にある状態で、駆動対象となる一のストッパーを起立位置に駆動可能な駆動部材が設けられ、
    前記駆動部材は、シート排出方向に延びる軸線回りに回動可能な軸部と、該軸部の周面から突出して、シート排出方向において前記複数のストッパーのそれぞれに対応する位置に、該軸部回りの配置角度が互いに異なるよう設けられた複数の駆動突出部とを有していて、全ての前記ストッパーを倒伏位置に維持する第一位置と、該第一位置に対してシート排出方向に離間し、駆動対象となる前記一のストッパーを起立位置に維持する第二位置との間で移動可能に構成されており、
    前記駆動部材は、前記第一位置において、前記軸部の周面に突設された前記複数の駆動突出部のうち、駆動対象となる前記一のストッパーに対応する駆動突出部が、当該ストッパーの被押圧部と対向するように、前記軸部の軸線回りの角度を調整した後、当該駆動部材を前記第一位置から前記第二位置に移動させると、前記駆動突出部が、該一のストッパーの被押圧部を押圧して当該一のストッパーを倒伏位置から起立位置に回動させるように構成されている、排出トレイ装置。
  2. 請求項1記載の排出トレイ装置において、
    前記複数のストッパーはそれぞれ、前記起立位置にある状態で前記被押圧部における前記駆動突出部との当接位置よりも前記第一位置側に設けられ且つ下側に突出する突起部を有しており、
    起立位置にある前記ストッパーは、前記駆動部材を前記第二位置から前記第一位置に移動させると、該ストッパーに設けられた前記突起部が、該駆動部材の前記駆動突出部によりシート排出方向の前記第一位置側に押圧されることで、前記倒伏位置側に回動されるように構成されている、排出トレイ装置。
  3. 請求項1又は2記載の排出トレイ装置において、
    前記シート排出トレイは、前記積載板部のシート排出方向の下流側端縁から垂下する下流側壁をさらに有し、
    前記軸部は、前記シート排出トレイの前記下流側壁を貫通してシート排出トレイの外側に突出するように配置されており、
    前記軸部における前記シート排出トレイの外側に突出する部分には、該軸部の軸線周りの回転角度を、前記シート排出口から排出されるシートのシートサイズに応じて調整可能なダイヤルゲージが設けられている、排出トレイ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の排出トレイ装置において、
    前記シート排出トレイには、ロック用係合部が設けられ、
    前記駆動部材は、前記軸部から突出して、前記積載板部上に排出されるシートのシートサイズに応じて該軸部の軸線回りの異なる角度位置に配置された複数のロック用突出部を有し、前記軸部における軸線回りの前記角度の調整が完了した状態で、前記駆動部材を前記第一位置から前記第二位置に移動させると、前記複数のロック用突出部のうちの一つが、前記ロック用係合部に係合して前記軸部を回転不能にロックするように構成されている、排出トレイ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の排出トレイ装置において、
    前記駆動部材はさらに、前記複数の駆動突出部のうち予め定めた所定のシートサイズに対応する前記ストッパーを駆動する所定駆動突出部に対して、その軸線回りに同じ角度位置に設けられたサブ突出部を有しており、
    前記サブ突出部は、前記駆動部材が前記第二位置に移動した際に、前記所定駆動突出部によって起立位置に駆動された前記ストッパーよりも、前記シート排出方向の上流側に位置する少なくとも一つの前記ストッパーの被押圧部に当接して、当該少なくとも一つのストッパーを前記倒伏位置と前記起立位置との間の中間起立位置に駆動するように構成されている、排出トレイ装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の排出トレイ装置を備えた原稿搬送装置。

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