JP2022036440A - 連続式加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱効率の良好な加熱調理を行うと共に、過加熱を防止することができる連続式加熱調理装置を提供する。【解決手段】連続式加熱調理装置100は、複数の調理釜10と、複数の調理釜の両側を受承して搬送方向に案内する支持案内手段20と、複数の調理釜を同時にかつ間欠的に搬送方向に順次搬送する搬送手段30と、複数の調理釜の下方にそれぞれ配置される複数の加熱源40と、複数の加熱源を複数の調理釜に対して近接又は離間させる進退機構50と、搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iによって加熱されている調理釜を支持案内手段から上方へ持ち上げるリフト機構60と、下流側の最終端に位置する調理釜の底面温度を検出する温度検出手段70と、温度検出手段により調理釜の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合にその調理釜を上方へ持ち上げるようにリフト機構を制御する制御手段80とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の調理釜を順次搬送して加熱することにより調理材料を大量に加熱調理する連続式加熱調理装置に関する。
調理材料を加熱調理する技術としては、調理材料が収容された調理釜を一定方向へ搬送し、調理釜の搬送方向に沿って配置された加熱源で調理釜(調理材料)を加熱するものがある。この技術では、多数個の調理釜を連続的に搬送することで調理材料を大量に調理することが可能になる。
例えば、特許文献1には、調理材料がそれぞれ収容された複数の調理釜を一定方向へ搬送し、搬送される複数の調理釜を搬送方向に沿って配置された複数の加熱源で加熱する技術が記載されている。
特開平9-140577号公報
上述した特許文献1に係る技術によれば、複数の調理釜が加熱されながら搬送されるので大量の材料を短時間で調理することができるが、全ての調理釜が同じ条件で加熱されるため、各調理釜内の調理材料の条件、例えば調理材料の量や水の量が、互いに異なってしまった場合、全ての調理釜内の材料を適切に調理することができず、過剰な加熱が発生して調理材料が焦げたり、加熱が不十分で調理材料が生のままとなるおそれがあった。
従って、本発明は従来技術の上述した問題点を解消するものであり、その目的は、全ての調理釜が適切に加熱され、内部の調理材料を適切に調理することができる連続式加熱調理装置を提供することにある。
本発明によれば、連続式加熱調理装置は、複数の調理釜と、複数の調理釜を搬送方向に沿って並べ各調理釜の両側を受承して搬送方向に案内する支持案内手段と、支持案内手段により案内される複数の調理釜を同時にかつ間欠的に搬送方向に順次搬送する搬送手段と、搬送方向に沿って配列され、複数の調理釜の下方にそれぞれ配置される複数の加熱源と、複数の加熱源を複数の調理釜に対して近接又は離間させる進退機構と、複数の加熱源のうち搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源によって加熱されている調理釜を支持案内手段から上方へ持ち上げるリフト機構と、下流側の最終端に位置する加熱源によって加熱されている調理釜の底面温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段により調理釜の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合にその調理釜を上方へ持ち上げるようにリフト機構を制御する制御手段とを備えている。
搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源に加熱されている調理釜を支持案内手段から上方へ持ち上げ、従って加熱源から離間させるリフト機構を備え、温度検出手段により調理釜の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合にこの調理釜を上方へ持ち上げるようにリフト機構を制御している。このため、一部の調理釜が過剰に加熱されることを防止でき、内部の調理材料が焦げるようなことが皆無となる。搬送される複数の調理釜が、複数の加熱源からの加熱によってやや過剰気味に加熱されるように加熱度合を設定しておけば、加熱が不十分となることもなく、全ての調理釜が適切に加熱され、内部の調理材料を適切に調理することができる。
温度検出手段を冷却させるための冷却ファンをさらに備えていることが好ましい。
制御手段は、リフト機構を制御し、調理釜を上方へ持ち上げると共に、冷却ファンをオンにし、温度検出手段を冷却させるように制御することが好ましい。
制御手段は、搬送手段による複数の調理釜の搬送停止時に複数の加熱源を複数の調理釜に上昇近接させ、搬送手段による複数の調理釜の搬送時に複数の加熱源を複数の調理釜から下降離間させるように進退機構を制御することも好ましい。
複数の加熱源のうち、搬送方向の下流側の最終端の1つ上流側に位置する加熱源によって加熱されている調理釜を支持案内手段から上方へ持ち上げる、上述のリフト機構とは別個のリフト機構と、1つ上流側に位置する加熱源によって加熱されている調理釜の底面温度を検出する、上述の温度検出手段とは別個の温度検出手段とをさらに備えており、制御手段は、別個の温度検出手段により調理釜の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合にこの調理釜を上方へ持ち上げるように別個のリフト機構を制御するように構成されていることも好ましい。
本発明によれば、搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源に加熱されている調理釜を支持案内手段から上方へ持ち上げ、従って加熱源から離間させるリフト機構を備え、温度検出手段により調理釜の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合にこの調理釜を上方へ持ち上げるようにリフト機構を制御しているため、一部の調理釜が過剰に加熱されることを防止でき、内部の調理材料が焦げるようなことが皆無となる。搬送される複数の調理釜が、複数の加熱源からの加熱によってやや過剰気味に加熱されるように加熱度合を設定しておけば、加熱が不十分となることもなく、全ての調理釜が適切に加熱され、内部の調理材料を適切に調理することができる。
本発明の第1の実施形態に係る連続式加熱調理装置の構成を概略的に示す正面断面図である。 図1の連続式加熱調理装置の調理釜及び搬送手段の構成要部を概略的に示す斜視図である。 図1の連続式加熱調理装置のリフト機構の構成を概略的に示す図である。 図1の連続式加熱調理装置の温度検出手段及び冷却ファンの構成を概略的に示す局部断面図である。 図1の連続式加熱調理装置の制御手段の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の連続式加熱調理装置の炊飯調理における処理動作を示すフローチャートである。 図1の連続式加熱調理装置の炊飯調理における一部処理動作を示すフローチャートである。 図1の連続式加熱調理装置の炊飯調理における処理動作を示す図(その1)である。 図1の連続式加熱調理装置の炊飯調理における処理動作を示す図(その2)である。 図1の連続式加熱調理装置の炊飯調理における処理動作を示す図(その3)である。 図1の連続式加熱調理装置の炊飯調理における処理動作を示す図(その4)である。 本発明の第2の実施形態に係る連続式加熱調理装置の構成を概略的に示す正面断面図である。 図12の連続式加熱調理装置のリフト機構の構成を概略的に示す図である。
以下、本発明に係る連続式加熱調理装置の実施形態を、図を参照して説明する。この実施形態は、調理材料が米である炊飯からなる加熱調理に好適なものであり、この例では5つの調理釜が連続的に搬送され間欠的に加熱調理される。
図1は本発明の第1の実施形態に係る連続式加熱調理装置100の構成を概略的に示しており、同図は搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱状態の調理釜10をリフト機構60により上方に持ち上げた状態を示している。図2は調理釜10及び搬送手段30の構成要部を概略的に示している。図3はリフト機構60の構成を概略的に示しており、同図(A)はリフト機構60が降下位置にある場合を示しており、同図(B)はリフト機構60が上昇位置にある場合を示している。図4は温度検出手段70及び冷却ファン90の構成を概略的に示しており、同図(A)は加熱源40が下降位置にある場合を示しており、同図(B)は加熱源40が上昇位置にある場合を示している。図5は制御手段の構成を概略的に示している。
図1~図5に示すように、本実施形態に係る連続式加熱調理装置100は、複数の調理釜10と、複数の調理釜10を搬送方向に沿って直線状に並べ各調理釜10の両側のフランジ11aの下面を受承して搬送方向に案内する支持案内手段20と、支持案内手段20により案内される複数の調理釜10を同時にかつ間欠的に搬送方向に順次搬送する搬送手段30と、搬送方向に沿って配列され、複数の調理釜10の下方にそれぞれ配置される複数の加熱源40と、複数の加熱源40を複数の調理釜10に対して近接又は離間させる進退機構50と、複数の加熱源40のうち搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iによって加熱されている調理釜10を支持案内手段20から上方へ持ち上げるリフト機構60と、下流側の最終端に位置する加熱源40iによって加熱されている調理釜10の底面温度を検出する温度検出手段70と、温度検出手段70により調理釜10の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合、この調理釜10を上方へ持ち上げるようにリフト機構60を制御する制御手段80と、温度検出手段70を冷却させるための冷却ファン90とを備えている。
複数の調理釜10の各々は、釜本体11と取手付きの蓋12とを備え、かつ搬送方向両側にフランジ11aを有するものである。これら複数の調理釜10は、同時に搬送、停止が繰返されるように間欠的に搬送される。
支持案内手段20は、複数の調理釜10を搬送方向に沿って直線状に並べ各調理釜10の両側のフランジ11aの下面を受承して搬送方向に案内するように構成されている。この支持案内部20は、機体枠31に支持され搬送方向(水平方向)へ直線的に平行に配設された2本の軸受枠21と、搬送方向に沿って軸受枠21に一定間隔で回転可能に支持されかつ調理釜10の釜本体11のフランジ11aを滑動させる多数のローラ22とからなる。ローラ22は、軸受枠21にそれぞれ独立して回転可能に支持されることで、搬送の全ラインでの確実な回転を保障して調理釜10(フランジ11a)を確実に滑動させると共に、調理釜10(フランジ11a)と点(線)でのみ接触して調理釜10の熱が支持案内手段20に伝導して逃散するのを防止する。
搬送手段30は、支持案内手段20により案内される複数の調理釜10を同時にかつ間欠的に搬送方向に順次搬送するように構成されている。この搬送手段30は、例えば、機体枠31に回転可能に支持され搬送方向と直交する方向へ配設された1本の駆動軸32と、機体枠31に回転可能に支持され搬送方向と直交する方向へ配設された3本の従動軸33と、駆動軸32の両端部に相対して固定された合計2枚の駆動ギア34と、従動軸33の両端部に相対して固定された合計6枚の従動ギア35と、駆動ギア34及び従動ギア35にエンドレス状に平行に掛渡され上側が搬送の送りとされ、下側が搬送の戻りとされた2本のローラチェーン36と、ローラチェーン36のチェーンプレートに回転可能に支持されて相対するローラチェーン36に一定間隔で2本ずつ掛渡された送りシャフト37と、駆動軸32に連結された1台の駆動モータ(図示せず)とからなる。送りシャフト37は、調理釜10(釜本体11)の側部の下方寄りに接触することで、搬送される調理釜10の間隔を一定に保持すると共に、調理釜10に線でのみ接触して調理釜10の熱が搬送手段30に伝導して逃散するのを防止する。また、送りシャフト37は、ローラチェーン36の搬送ラインの始端側において、始端に配置され調理釜10(釜本体11)の底面を受けるガイドローラ38と協同した転動により調理釜10の搬送手段30に対するセットを容易にする。駆動モータは、回転、停止の切換により前述の間欠的な搬送を行う。支持案内部20搬送手段30は、熱膨張等による互いの干渉で調理釜10の搬送に支障が生ずることがないように、それぞれ独立した経路で配設されている。
複数の加熱源40は、搬送方向に沿って配列されていると共に、複数の調理釜10の下方にそれぞれ配置されて、調理釜10の湾曲した隅部に対応する形状を有して調理釜10の底部から側部の一部にかけて嵌合される形状に形成された電熱ヒータからなる。この加熱源40は、搬送される調理釜10の下方に搬送方向に沿って複数台が配置(調理釜10の停止位置に対応して、例えば、5個又は7個)され、全台が同時に昇降動されて調理釜10に対して近接、離間される。各加熱源40の加熱量を必要に応じて設定することで、経時的な加熱量の調整が可能になる。即ち、例えば、搬送方向の下流側の最終端の加熱源40iの加熱量を低く設定して炊飯の蒸らしを行わせるなどである。なお、上記した形態の外に、加熱源40として面状の電熱ヒータ、電磁誘導加熱、ガス等を選択することが可能である。選択した加熱源40の種類(例えば、ガス)によっては、調理釜10に近接させた加熱源40の調理釜10へ当接を回避する必要がある場合もある。
進退機構50は、複数の加熱源40を複数の調理釜10に対して近接又は離間させるものである。進退機構50は、搬送の始端側及び終端側に設けた搬送方向と直交する方向に配置された2本のチェーン、駆動ギア、従動ギア、カム機構及び駆動モータを備えている。駆動モータは、クランク機構によって複数の加熱源40を昇降動させる。
リフト機構60は、複数の加熱源40のうち搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iに加熱されている調理釜10を支持案内手段20から上方へ持ち上げるものである。このリフト機構60は、図3により詳細に示すように、離心位置で駆動モータの軸に連結された回転板61aとこの回転板61aに装着されたカムフォロア61bとを有する駆動モータ61と、一端部に設けられた回動軸62を中心にして回動自在であり、他端部との間に長孔63aを有する回動アーム63と、下端部が回動アーム63の他端部に対して回動自在に連結されたリフトアーム64とを有するカム機構からなる。カムフォロア61bは、長孔63aに滑動可能に嵌入されている。駆動モータ61の回動によって回転板61aが回転することにより回動アーム63が回動軸62を支点として回動し、これによってリフトアーム64が上方へ移動する。リフトアーム64の上端部は、上昇する際に調理釜10のフランジ11aに嵌合し調理釜10を上方へ持ち上げることができるように構成されている。これにより、駆動モータ61が回動することにより、リフトアーム64が上下方向に移動し、調理釜10を上方へ持ち上げること、及び下方へ持ち下げることができる。
温度検出手段70は、搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iにより加熱されている調理釜10の底面温度を検出するものであり、例えば、熱電対から構成されている。この温度検出手段70は、加熱調理する際に、加熱源40iと共に上昇し、調理釜10の底面に当接するように設置されている。なお、温度検出手段70には、非接触で温度を検出することができる赤外線放射温度計などを用いても良い。
制御手段80は、図5に示すように、CPU81と、ROM82と、RAM83と、クロック回路84と、操作部85とを少なくとも備えている。CPU81はROM82に格納された制御プログラムに従って、RAM83をワークエリアとして使用しながら、連続式加熱調理装置100の全体の動作を制御する。また、クロック回路84は、CPU81を動作させる基本的なクロックを発生させるものである。なお、制御手段80には表示部を設けても良い。操作部85は、例えば、調理温度、調理時間の設定、表示部の表示内容の切り替え指示、及び連続式加熱調理装置100の運転開始又は停止の指示等を入力するためのものである。この制御手段80は、搬送手段30、複数の加熱源40及び進退機構50を制御し、複数の加熱源40を進退機構50により搬送停止時に複数の調理釜10に上昇近接させてこれら複数の調理釜10を加熱し、かつ搬送時に複数の調理釜10から下降離間させてこれら複数の調理釜10の加熱を行わないように制御すると共に、温度検出手段70により搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iにより加熱されている調理釜10の底面温度が所定温度(例えば、120℃)以上になったことを検出した場合、この調理釜10を上方へ持ち上げるようにリフト機構60を制御する。また、制御手段80は、冷却ファン90の動作を制御するように構成されている。例えば、リフト機構60により調理釜10を上方へ持ち上げた後、冷却ファン90をオンにし、温度検出手段70を冷却させるように制御する。
図4に詳細に示すように、冷却ファン90は、搬送方向の下流端に位置する加熱源40iの下方に設置され、温度検出手段70を冷却させるためのものである。リフト機構60により調理釜10を上方へ持ち上げた後、冷却ファン90がオンになり、90℃以下になるとオフになるように制御される。これにより、次に搬送された調理釜10を加熱する際に、温度検出手段70がより正確に温度を検出することができる。
次に、本実施形態における連続式加熱調理装置100の炊飯調理における処理動作を、図6及び図7に示すフローチャート及び図8~図11に示す処理動作を示す図を参照して説明する。
図6に示すように、連続式加熱調理装置100を用いて炊飯調理を行う際に、まず、複数の調理釜10に例えば研いだ後の米等の調理材料と水とを所定量投入しておく。次いで、図8(A)に示すように、最初の調理釜10を支持案内手段20と搬送手段30の搬入側(上流側)にセットする(ステップS1)。この時点では、複数の加熱源40は降下された状態にある。次いで、図8(B)に示すように、搬送手段30により調理釜10を搬送方向の上流側から順に対応する加熱源40の位置に搬送する(ステップS2)。この時点でも、複数の加熱源40は降下された状態にある。次いで、調理釜10が対応する加熱源40の位置に到達したら、搬送を停止し、次の調理釜10を支持案内手段20と搬送手段30の上流側にセットする(ステップS3)。次いで、図8(C)に示すように、複数の加熱源40を上昇させ(ステップS4)、加熱調理を行う(ステップS5)。
次いで、この1回の加熱時間(加熱源が上昇して下降するまでの加熱時間)が所定時間を経過したか否かを判断する(ステップS6)。本実施形態は、5つの調理釜10が連続的に搬送され間欠的に加熱調理される場合であるため、1回の加熱調理の所定時間は、約5分である。
加熱時間が所定時間を経過していないと判断した場合(NOの場合)、ステップS5へ移動して加熱調理を継続する。加熱時間が所定時間を経過したと判断した場合(YESの場合)、図9(A)に示すように、複数の加熱源40を降下し(ステップS7)、これによって調理釜10の加熱は一時的に停止して次の調理釜10のセットに備える。
次いで、調理された調理釜10の数が、所定数量(予め設定された調理を行う調理釜10の数量)となったか否かを判断する(ステップS8)。ここで、所定数量になっていないと判断した場合は、ステップS1に戻り、上述したステップS1~S7の処理が繰り返される。即ち、図9(A)~(C)及び図10(A)~(C)に示すように、複数の加熱源40の降下、搬送手段30による搬送、次の調理釜10のセット、複数の加熱源40の上昇及び所定時間の加熱調理が間欠的に繰り返される。なお、図8(A)から図10(A)までは、搬送方向の下流側の最終端の加熱源40iの位置には調理釜10がない状態を示しており、図10(B)から図11(B)は搬送方向の下流側の最終端の加熱源40iの位置まで調理釜10が搬送されている状態を示している。また、図8(A)から図11(B)までは、回収する調理釜10がない場合である。
一方、図7に示す処理が所定時間ごとに継時的に行われる。まず、温度検出手段70によって検出された、搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iにより加熱されている調理釜10の底面温度の検出出力を入力する(ステップS10)。次いで、この検出出力に基づいて、この調理釜10の底面温度が所定温度(例えば、120℃)以上になったか否かを判断する(ステップS11)。ステップS11において、この調理釜10の底面温度が所定温度以上ではないと判断した場合(NOの場合)、ステップS10へ戻り、上述した処理が繰り返される。この調理釜10の底面温度が所定温度以上であると判断した場合(YESの場合)、図11(A)に示すように、リフト機構60が動作し、搬送方向の下流側の最終端の加熱源40iに加熱されている調理釜10を支持案内手段20から上方へ持ち上げる(ステップS12)。これにより、この調理釜10の加熱が停止される。この状態では、他の4つの調理釜10の調理加熱は継続している。なお、リフト機構60の動作と同時に、冷却ファン90がオンにされ、温度検出手段70を冷却させるように制御する。
その後、図11(B)に示すように、次の加熱源40の降下が行われた後に、リフト機構60が動作し、搬送方向の下流側の最終端の加熱源40iによる加熱が停止されている調理釜10が降下する(ステップS13)。この調理釜10は、次の搬送により、図11(C)に示すように、加熱源40より外に排出され、回収される。
このように本実施形態によれば、連続式加熱調理装置100の搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iに加熱されている調理釜10の底面温度が所定温度以上になった際に、リフト機構60によってこの調理釜10のみが上方へ持ち上げられ、それ以上の加熱が停止するように制御される。このため、この調理釜10が過剰に加熱されることを防止でき、内部の調理材料が焦げるようなことが皆無となる。搬送される複数の調理釜10が、複数の加熱源40からの加熱によってやや過剰気味に加熱されるように加熱度合を設定しておけば、加熱が不十分となることもなく、全ての調理釜10が適切に加熱され、内部の調理材料を適切に調理することができる。
図12は本発明の第2の実施形態に係る連続式加熱調理装置200の構成を概略的に示している。図13は、併設した2つリフト機構60の構成を示しており、同図(A)はリフト機構60が降下位置にある場合を示しており、(B)はリフト機構60が上昇位置にある場合を示している。この第2の実施形態では9個又は12個の調理釜が連続的に搬送され間欠的に加熱調理される。連続式加熱調理装置200において、加熱源40は、搬送される複数の調理釜10の下方に搬送方向に沿って複数台、例えば、9個又は12個が配置される場合、搬送方向の下流側の最終端に位置する2つの加熱源40i及び40jに対応する位置にそれぞれリフト機構60を設けている。
図12及び図13に示すように、本実施形態の連続式加熱調理装置200は、複数の調理釜10と、複数の調理釜10を搬送方向に沿って直線状に並べ各調理釜10の両側のフランジ11aの下面を受承して搬送方向に案内する支持案内手段20と、支持案内手段20により案内される複数の調理釜10を同時にかつ間欠的に搬送方向に順次搬送する搬送手段30と、搬送方向に沿って配列され、複数の調理釜10の下方にそれぞれ配置される複数の加熱源40と、複数の加熱源40を複数の調理釜10に対して近接又は離間させる進退機構50と、複数の加熱源40のうち搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40i及びその1つ上流側に位置する加熱源40jによって加熱されている2つの調理釜10を支持案内手段20から上方へそれぞれ持ち上げる2つのリフト機構60と、下流側の最終端に位置する加熱源40i及びその1つ上流側に位置する加熱源40jにより加熱されている2つの調理釜10の底面温度をそれぞれ検出する2つの温度検出手段70と、この各温度検出手段70により各調理釜10の底面温度が所定温度(例えば、120℃)以上になったことを検出した場合、対応する調理釜10を上方へ持ち上げるように各リフト機構60を制御する制御手段80と、2つの温度検出手段70をそれぞれ冷却させるための2つの冷却ファン90とを備えている。
本実施形態に係る連続式加熱調理装置200の炊飯調理における処理動作は、以下の点を除いて上述した連続式加熱調理装置100と同様であるため、詳細な説明を省略する。本実施形態の連続式加熱調理装置200において、制御手段80は、搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40i及びその1つ上流側に位置する加熱源40jにより加熱されている2つの調理釜10のいずれかの底面温度が所定温度(例えば、120℃)以上になったことを検出した場合、対応する調理釜10を上方へ持ち上げるように対応するリフト機構60を制御する。
具体的には、搬送方向の下流側の最終端の1つ上流側に位置する加熱源40jにより加熱されている調理釜10の底面温度が所定温度(例えば、120℃)以上になったことを対応する温度検出手段70が検出した場合、対応するリフト機構60によってこの調理釜10のみを上方へ持ち上げるように制御する。この調理釜10は次の搬送により搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iの上方に位置した場合にも、持ち上げられた状態を維持し、加熱調理は行われない。図13(B)はこの状態において、加熱源40jにより加熱されている次の調理釜10の底面温度が所定温度(例えば、120℃)以上になった場合の動作を示している。この場合、2つのリフト機構60が共に上方への持ち上げ動作を行っている。図13(C)では搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40i及びその1つ上流側に位置する加熱源40jの調理釜が加熱されている状態で、先に加熱源40jで温度検出手段70が所定温度を検知した場合、当該調理釜10を持ち上げて加熱が停止される。その後、加熱源40iでも温度検出手段70が所定温度を検知すると調理釜10を持ち上げて加熱を停止できる。
一方、搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源40iの1つ上流側に位置する加熱源40jにより加熱されている調理釜10の底面温度は所定温度(例えば、120℃)以上ではないが、最終端に位置する加熱源40iにより加熱されている調理釜10の底面温度が所定温度(例えば、120℃)以上になったことを温度検出手段70が検出した場合、対応するリフト機構60によってこの調理釜10のみを上方へ持ち上げるように制御する。この動作は第1の実施形態の場合と同様である。
本実施形態の連続式加熱調理装置200は、上述した連続式加熱調理装置100と同様な効果を得ることができる。
なお、上述した実施の形態においては、リフト機構60は、駆動モータ61と、回動軸62と、回動アーム63と、リフトアーム64とからなるカム機構を有している例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。調理釜10を上方へ持ち上げることができる他の構成にしても良い。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明の連続式加熱調理装置は、複数の調理釜を同時にかつ間欠的に搬送方向に順次搬送し経時的に加熱量を調整して大量に加熱調理する際に、過加熱を防止する目的に利用できる。
10 調理釜
11 釜本体
11a フランジ
12 蓋
20 支持案内手段
21 軸受枠
22 ローラ
30 搬送手段
31 機体枠
32 駆動軸
33 従動軸
34 駆動ギア
35 従動ギア
36 ローラチェーン
37 送りシャフト
38 ガイドローラ
40、40i、40j 加熱源
50 進退機構
60 リフト機構
61 駆動モータ
61a 回転板
61b カムフォロア
62 回動軸
63 回動アーム
63a 長孔
64 リフトアーム
70 温度検出手段
80 制御手段
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 クロック回路
85 操作部
90 冷却ファン
100、200 連続式加熱調理装置

Claims (5)

  1. 複数の調理釜と、
    前記複数の調理釜を搬送方向に沿って並べ該各調理釜の両側を受承して前記搬送方向に案内する支持案内手段と、
    前記支持案内手段により案内される前記複数の調理釜を同時にかつ間欠的に前記搬送方向に順次搬送する搬送手段と、
    前記搬送方向に沿って配列され、前記複数の調理釜の下方にそれぞれ配置される複数の加熱源と、
    前記複数の加熱源を前記複数の調理釜に対して近接又は離間させる進退機構と、
    前記複数の加熱源のうち前記搬送方向の下流側の最終端に位置する加熱源に加熱されている前記調理釜を前記支持案内手段から上方へ持ち上げるリフト機構と、
    前記下流側の最終端に位置する加熱源によって加熱されている前記調理釜の底面温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により前記調理釜の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合に当該調理釜を上方へ持ち上げるように前記リフト機構を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする連続式加熱調理装置。
  2. 前記温度検出手段を冷却させるための冷却ファンをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の連続式加熱調理装置。
  3. 前記制御手段は、前記リフト機構を制御し、前記調理釜を上方へ持ち上げると共に、前記冷却ファンをオンにし、前記温度検出手段を冷却させるように制御することを特徴とする請求項2に記載の連続式加熱調理装置。
  4. 前記制御手段は、前記搬送手段による前記複数の調理釜の搬送停止時に前記複数の加熱源を前記複数の調理釜に上昇近接させ、前記搬送手段による前記複数の調理釜の搬送時に前記複数の加熱源を前記複数の調理釜から下降離間させるように前記進退機構を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の連続式加熱調理装置。
  5. 前記複数の加熱源のうち、前記搬送方向の下流側の最終端の1つ上流側に位置する加熱源によって加熱されている前記調理釜を前記支持案内手段から上方へ持ち上げる、前記リフト機構とは別個のリフト機構と、前記1つ上流側に位置する加熱源によって加熱されている前記調理釜の底面温度を検出する、前記温度検出手段とは別個の温度検出手段とをさらに備えており、前記制御手段は、前記別個の温度検出手段により前記調理釜の底面温度が所定温度以上になったことを検出した場合に当該調理釜を上方へ持ち上げるように前記別個のリフト機構を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の連続式加熱調理装置。
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