JP2022036333A - ヒューズの消弧方法とヒューズ、及びヒューズを備える電源装置 - Google Patents

ヒューズの消弧方法とヒューズ、及びヒューズを備える電源装置 Download PDF

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俊介 安井
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Abstract

【課題】極めて簡単な構造としながら、ヒューズ溶断時の弊害を確実に防止する。【解決手段】ヒューズ2が溶断された状態における溶断部2aのアーク放電による放電電流を利用してアーク領域に磁界を発生し、発生する磁界でアーク5の経路を長く引き伸ばして速やかに消弧する。【選択図】図1

Description

本発明は、大電流を遮断するヒューズの消弧方法とヒューズ、及びヒューズを備える電源装置に関し、とくに、車両の走行モータに電力を供給する電池を備える電源に最適なヒューズの消弧方法とヒューズ、及びヒューズを備える電源装置に関する。
車両用の電源装置は、車両を走行させるモータに供給する電力を大きくするために、多数の二次電池を内蔵して出力電流を大きくしている。この電源装置は、車両の走行時にモータに大電力を供給し、また車両の回生制動においては大電力で充電される。大電流で充放電される電池を保護し、また充分な安全性を確保するために、電池と直列にヒューズを接続して、ヒューズで過大なショート電流を遮断する電源装置が開発されている。(特許文献1参照)
特開2011-78184号公報
電源装置は、出力端子がショートする状態で最大の放電電流が流れる。電源装置は、使用状態に接続される外部負荷には保護回路を設けているので、外部負荷を接続する状態よりも、負荷が接続されない状態、たとえば、製品の搬送時(出荷時)等において、出力端子がショートされると過大なショート電流が流れる。このショート電流は、ヒューズを溶断して安全性を確保できる。しかしながら、数百A以上と極めて大きいショート電流を遮断するヒューズは、溶断電流が極めて大きいので、溶断した瞬間にアーク放電が発生して種々の弊害が発生する。アーク放電のエネルギーは、遮断する電流の二乗と負荷インダクタンスの積に比例して大きくなるので、ヒューズの溶断電流が大きくなるに従って飛躍的に増加する。大電流を遮断するヒューズは、負荷に蓄えていた極めて大きなエネルギーを消費するために、強いアーク放電が長時間継続する。強く長いアーク放電は、周囲を発火させるなど、種々の弊害の原因となる。
本発明の大切な目的は、極めて簡単な構造としながら、ヒューズ溶断時の弊害を確実に防止できる技術を提供することにある。
本発明のある態様のヒューズの消弧方法は、溶断された状態での溶断部のアーク放電による放電電流で、アーク放電している領域に磁界を発生し、発生する磁界でアークの経路を長く引き伸ばしてアークを速やかに消滅、すなわち消弧させる。
本発明のある態様のヒューズは、溶断部の両端に非溶断部を連結しており、溶断部の両端に一対の非溶断部を連結し、溶接部と非溶接部とをループ状に沿う位置に配置し、溶断された溶断部のアーク放電でループ状に流れる放電電流により発生する磁界でアークの経路を引き伸ばす。
本発明のある態様の電源装置は、ヒューズと直列に電池ブロックを接続しており、ヒューズは溶断部の両端に一対の非溶断部を連結して溶接部と非溶接部とをループ状に沿う位置に配置し、溶断された溶断部のアーク放電でループ状に流れる放電電流により発生する磁界でアークの経路を引き伸ばす。
本発明は、アーク放電してヒューズに流れる放電電流でアーク領域に磁界を発生し、この磁界のローレンツ力をアークの荷電粒子に作用させて、アークの方向を誘導し、長く引き伸ばす。ローレンツ力でアークを長く引き伸ばすための磁界は、アーク放電してヒューズに流れる放電電流で発生させる。磁界は放電電流に比例して強くなり、ローレンツ力は磁界強度に比例して強くなって、アークをより長く引き伸ばす。したがって、アーク放電のエネルギーは、ヒューズの遮断電流が増加して大きくなるが、アーク領域の磁界も、ヒューズの放電電流に比例して強くなる。このため、遮断電流が増加してアーク放電が強くなるヒューズにおいても、放電電流が強くなってローレンツ力が強くなってアークをより長く引き伸ばして速やかに消弧する。このことから、本発明のヒューズの消弧方法は、大電流を遮断して強いアークが発生し、強いアーク放電が周囲に与える悪影響が大きくなる用途においても、アークを速やかに消弧してその弊害を防止できる。
さらに、本発明のヒューズの消弧方法は、アーク放電する状態でヒューズに流れる放電電流を利用して磁界を作り、この磁界によるローレンツ力をアークの荷電粒子に作用させてアークを長く引き伸ばすので、磁界を発生するために永久磁石などの磁気回路を設けることなく、ヒューズの形状を、流れる電流でアーク領域に磁界を発生させる形状としてアークを引き伸ばすことができるので、ヒューズを極めて簡単な構造としながら、アークを速やかに消弧して強いアーク放電の弊害をも防止できる特徴がある。
とくに、本発明では、アーク放電して流れる放電電流を利用してアーク領域に磁界を作り、この磁界によるローレンツ力でアーク放電の荷電粒子に力を作用させてアークを長く引き伸ばして経路を長くするので、ヒューズを極めて簡単な構造としながら、ヒューズ溶断時のアークを速やかに消弧してアーク放電による種々の弊害を防止できる。ヒューズ溶断時のアーク放電は、負荷に蓄えられていたエネルギーによって発生する。とくにヒューズが溶断されて誘導負荷の電流を瞬間的に遮断するとき、負荷のインダクタンスに蓄えられていたエネルギーを消費するためにアーク放電が発生する。誘導負荷に蓄えられるエネルギーは、電流の二乗に比例して大きくなるので、大電流を遮断するヒューズは、溶断時に強いアーク放電が発生する。大電流を遮断するヒューズは、強いアーク放電によって放電電流を大きくし、大きな放電電流は、アーク領域の磁界強度を強くし、強い磁界強度は強いローレンツ力でアークをより長く引き伸ばす。長く引き伸ばされたアークは、放電領域を長く伸長し、放電電圧を上昇させてアークを速やかに消弧させる。このため、アーク放電による弊害、たとえばアーク放電による発火などの弊害が防止される。
本発明の一実施形態に係るヒューズを備える電源装置のブロック図である。 本発明の一実施形態に係るヒューズを備える電源装置の概略断面図である。 ヒューズの他の一例を示す概略平面図である。 ヒューズの他の一例を示す概略平面図である。 ヒューズの他の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るヒューズを備える電源装置の電池ブロックの平面図である。 本発明の他の実施形態に係るヒューズを備える電源装置の電池ブロックの平面図である。
本発明のある態様のヒューズの消弧方法は、以下の方法により特定されてもよい。ヒューズの消弧方法は、溶断された状態での溶断部2aのアーク放電による放電電流で、アーク放電している領域に磁界を発生し、発生する磁界でアーク5の経路を長く引き伸ばしてアーク5を速やかに消弧させる。
以上のヒューズの消弧方法は、それ自体の電流を利用して磁界を作り、この磁界によるローレンツ力でアーク放電の荷電粒子に力を作用させてアークを長く引き伸ばして経路を長くするので、極めて簡単な構造としながら、ヒューズ溶断時のアークを速やかに消弧してアーク放電の弊害を防止できる特徴がある。ヒューズ溶断時のアーク放電は、負荷に蓄えられるエネルギーによって発生する。このエネルギーは電流の二乗に比例して飛躍的に増加し、アーク放電時の放電電流で消費される。ローレンツ力でアークの経路が引き伸ばされると、アーク放電領域は広く拡散され、アーク放電による弊害、たとえばアーク放電による発火などの弊害が防止される。
さらに、以上の消弧方法は、アーク放電時の電流が逆方向の場合においても、アーク放電している荷電粒子に作用するローレンツ力の方向は変化しない。電流の方向と、電流による磁界の向きの両方が逆転して、ローレンツ力の方向が一定となるからである。したがって、アーク放電時の電流が逆方向となってもアークは常に一定の方向に引き伸ばされて速やかに消弧する。
本発明のある態様のヒューズの消弧方法は、溶断時におけるアーク放電の放電電流を、ループ状又はループの一部に沿う方向に流してもよい。この方法は、アーク放電時の放電電流による磁界が強くなり、荷電粒子に作用するローレンツ力が増強されて、アークはより長く引き伸ばされて、さらに速やかに消弧できる特徴がある。
本発明のある態様のヒューズの消弧方法は、放電電流をアーク放電の両側で互いに逆向きに流してもよい。この方法は、ヒューズを簡単な形状としながらアークを速やかに消弧できる。
本発明のある態様のヒューズは、以下の構成により特定されてもよい。ヒューズは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結しており、溶接部2aの両端に一対の非溶断部2bを連結し、溶接部2aと非溶接部2bとをループ状に沿う位置に配置して、溶断された溶断部2aのアーク放電でループ状に流れる放電電流により発生する磁界でアーク5の経路を引き延ばす。
このヒューズは、アーク放電時の放電電流を利用してアーク領域に磁界を作り、この磁界がアーク放電している荷電粒子にローレンツ力を作用させて長く引き伸ばして経路を長くする。したがって、極めて簡単な構造としながら、ヒューズ溶断時のアーク放電を速やかに消弧してアーク放電の弊害を防止できる特徴がある。ヒューズ溶断時のアーク放電は、負荷に蓄えられるエネルギーによって発生する。このエネルギーは電流の二乗に比例して飛躍的に増加し、アーク放電時の放電電流で消費される。ローレンツ力でアーク放電の経路が引き伸ばされると、アーク放電領域は広く拡散され、さらにアーク放電の電気抵抗も減少されるので、放電電流は減少し、さらにアーク放電領域の発熱も拡散されて、アーク放電による弊害、たとえばアーク放電による発火などの弊害が防止される。
さらに、以上のヒューズは、アーク放電時の電流が逆方向の場合においても、アーク放電している荷電粒子に作用するローレンツ力の方向は変化しない。電流の方向と、電流による磁界の向きの両方が逆転して、ローレンツ力の方向が一定となるからである。したがって、アーク放電時の電流が逆方向となってもアークは常に一定の方向に引き伸ばされて速やかに消弧する。
さらにまた、以上のヒューズは、溶断部の両端に連結している一対の非溶断部をループ状に沿う位置に配置しているので、ループ状に配置される非溶断部に流れる電流によってループの内側に強い磁界が発生する。一対の非溶断部を直線状に配置しても、放電電流によって磁界は発生するが、ループ状に流れる放電電流は、内側に曲がる領域で磁界が強くなる。アーク放電の荷電粒子が受けるローレンツ力は磁界強度に比例して強くなるので、磁界が強くなってローレンツ力も強くなり、強いローレンツ力によってアークはより長く引き伸びされて速やかに消弧する。
本発明のある態様のヒューズは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結して溶断部2aと非溶断部2bとを溝形に配置し、溶断部2aを溝部2dに配置してもよい。このヒューズは、溶断部をアーク放電して流れる電流と、両側の非溶断部を流れる放電電流によって両側の非溶断部の間の磁界が強くなる。したがって、両側に非溶断部を連結している溶断部が溶断して発生するアークは、強い磁界による強いローレンツ力で長く引き伸ばされて速やかに消弧する。
本発明のある態様のヒューズは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結してなる全体形状が、溶断部2aを折り曲げ部2eとして折り曲げられた形状としてもよい。このヒューズは、溶断部をアーク放電して流れる電流と、折り曲げ部の両側の非溶断部を流れる放電電流によって溶断したアーク放電部分の磁界が強くなる。したがって、折り曲げ部の溶断部が溶断して発生するアークは、強い磁界による強いローレンツ力で長く引き伸ばされて速やかに消弧する。
本発明のある態様のヒューズは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結してなる全体形状をコ字状としてもよい。この形状のヒューズは、簡単かつ容易に製造しながら、コ字状であるヒューズの内側の磁界を強くできる。
本発明のある態様の電源装置は、以下の構成により特定されてもよい。電源装置は、ヒューズ2と直列に接続してなる電池ブロック10を備えてもよい。この電源装置は、非常時にヒューズを溶断して電流を遮断すると共に、ヒューズ遮断時に発生するアークを速やかに消弧して、大電流を短時間で安全に遮断できる特徴がある。
本発明のある態様の電源装置は、放電電流で引き伸ばされたアーク5の放電スペース6を設けてもよい。この電源装置は、ローレンツ力で引き伸ばされたアークを放電スペースに案内するので、引き伸ばされたアークが付近の発火物やプラスチック等の非耐熱材等に接触して発火させ、あるいは損傷させるのを確実に防止できる。
本発明のある態様の電源装置は、放電電流で引き伸ばされたアーク5を通過させる放電隙間7を設けてもよい。この電源装置は、アークを放電隙間に案内するので、アークが引き伸ばされる長さを制限することなく、アークを速やかに消弧できる。
本発明のある態様の電源装置は、放電電流による磁界で引き伸ばされたアークを通過させる放電隙間7を放電スペース6の端部に設けてもよい。
本発明のある態様の電源装置は、電池ブロック10が複数の電池セル1を備えると共に、電池セル1を直列に接続してなる、ループ状に沿う形状のループ状バスバー4Xを備え、ループ状バスバー4Xとヒューズ2を、溶断したヒューズ2のアーク放電で流れる放電電流で発生する磁束を互いに反対方向とする方向に配置してもよい。
この電源装置は、電池セルを直列に接続するバスバーとして、ループ状に沿う形状のループ状バスバーを備え、このループ状バスバーとヒューズとを、これらに流れる電流で発生する磁束が互いに反対方向となるようにするので、ヒューズにループ状に流れる電流により発生する磁束を、ループ状バスバーに流れる電流により発生する磁束で打ち消して、ヒューズに流れる電流により発生する磁界による悪影響を低減できる。
本発明のある態様の電源装置は、電池ブロック10が、互いに積層して配置され、かつ両端部に正負の電極端子19を設けてなる複数の角形電池セル1Xと、互いに平行に配設されて隣接する角形電池セル1Xの電極端子19に接続してなるバスバー4とを備えて、角形電池セル1Xの第1の端部1aの電極端子19にヒューズ2を接続し、角形電池セル1Xの第2の端部1bの電極端子19にループ状バスバー4Xを接続してもよい。
この電源装置は、互いに積層して配置される角形電池セルの第1の端部の電極端子にヒューズを接続し、角形電池セルの第2の端部の電極端子にループ状バスバーを接続するので、角形電池セルの一方の端部に配置されたヒューズに流れる電流により発生する磁界を、角形電池セルの反対側の端部に配置されたループ状バスバーに流れる電流により発生する磁界で打ち消し合うことができる。とくに、第1の端部にヒューズが配置される角形電池セルの第2の端部にループ状バスバーを配置するので、ヒューズとループ状バスバーとを最短距離に配置して、ヒューズとループ状バスバーに磁界を効果的に相殺できる。
本発明のある態様の電源装置は、電池ブロックの放電電流で発生する磁束を互いに反対方向とする方向に配置してなる複数のループ状バスバーを備える構成としてもよい。
本発明のある態様の電源装置は、ヒューズの放電電流による磁束の通路に配置してなる磁性材を備えてもよい。また、本発明のある態様の電源装置は、磁性材を、フェライト、ケイ素鋼、鉄の何れかとしてもよい。
本発明のある態様の電源装置は、車両の走行用のモータ12に電力を供給する電源としてもよい。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのヒューズとヒューズ溶断時の消弧方法、さらにヒューズを備える電源装置例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
以下、ヒューズ溶断時のアークを速やかに消滅させる方法とヒューズ、及びこのヒューズを備える車両用の電源装置を具体的に詳述する。図1は、車両の走行用のモータに電力を供給する電源装置のブロック図を示している。この電源装置100は、複数の電池セル1を直列に接続している電池ブロック10の出力側に、ヒューズ2とコントロール回路3とを直列に接続している。コントロール回路3は、モータ12と発電機13からなる負荷11に接続されて、電池ブロック10の放電電流と充電電流をコントロールする。電池ブロック10からモータ12に電力を供給して車両を走行し、発電機13から電池ブロック10に電力を供給して電池ブロック10を回生制動して車両を減速する。コントロール回路3は、アクセルやブレーキ、さらに電池セル1の残容量などパラメーターとしてモータ12と発電機13への電流をコントロールして車両を走行させる。
ヒューズ2は、電池ブロック10に過大電流が流れると溶断して電流を遮断する。図1のヒューズ2は、過大電流が流れて溶断する溶断部2aの両側に非溶断部2bを連結する形状としている。このヒューズ2は、所定の電気抵抗の金属板を裁断して安価に多量生産できる。溶断部2aは、切り欠き部2cを設けて非溶断部2bよりも断面積を小さくして電気抵抗を大きくしている。ヒューズ2が溶断する設定電流は、溶断部2aの切り欠き部2cの大きさで電気抵抗を調整して調整できる。切り欠き部2cの大きさが電気抵抗を特定するからである。切り欠き部2cを大きくして電気抵抗を大きくでき、切り欠き部2cを小さくして電気抵抗を小さくできる。また、ヒューズ2となる金属板の抵抗率と厚さも溶断部2aの電気抵抗を特定するので、切り欠き部2cの大きさは、金属板の材質や厚さを考慮して、溶断する設定電流となるように特定される。
ヒューズ2は、溶断して溶断部2aにアーク放電が発生する状態で流れる放電電流を利用して磁界を発生させる。このヒューズ2は、放電電流で発生する磁界のローレンツ力をアーク5の荷電粒子に作用させてアーク5を引き伸ばす。アーク5に作用するローレンツ力は、磁界の強度に比例して大きくなって、アーク5をより長く引き伸ばして、速やかに消弧する。
ヒューズ2は、放電電流による磁界強度を強くするために、溶接部2aの両端に一対の非溶断部2bを連結して、溶接部2aと非溶接部2bとをループ状に沿う位置に配置している。溶接部2aと非溶接部2bに流れる電流によって溶接部2aと非溶接部2bの周囲に発生する磁界をループの内側で集中させて、より強い磁界を発生させるためである。図1のヒューズ2Aは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結して、溶断部2aと非溶断部2bとを溝形に配置して、溶断部2aを溝部2dに配置している。図1のヒューズ2Aは、平面視において、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結してなる全体形状をコ字状としている。この形状のヒューズ2Aは、アーク放電する状態で流れる放電電流が、矢印Iで示す方向に流れると、矢印Bで示す方向に磁束が発生する。溝部2dの内側は、溶断部2aの電流による磁束と、一対の非溶断部2bを流れる電流による全ての磁束が同じ方向となって磁束密度が高くなって磁界強度は強くなる。溝部2dの内側に集まって同じ方向に通過する磁束による強磁界は、アーク電流に作用してアーク5を矢印Aで示す方向に引き伸ばす。ローレンツ力がフレミングの左手の法則で示す方向に作用するからである。フレミングの左手の法則は、中指が電流の方向、人差し指が磁界の方向、親指がローレンツ力の作用する方向となるので、アーク5は矢印Aで示す方向に引き伸ばされる。大きな放電電流は強い磁界を発生し、強い磁界は強いローレンツ力を発生し、さらに溶断部2aと一対の非溶断部2bの全ての磁束が溝部2dの内側に集まってこの領域の磁束密度を高くして磁界強度を強くするので、大電流を遮断して発生するアーク5は、図の鎖線で示すように長く引き伸ばされて速やかに消弧する。
図1の概略ブロック図と図2の概略断面図に示す電源装置100は、放電電流で引き伸ばされるアーク5の放電スペース6を設けている。放電スペース6は、アーク5を案内する中空部で、アーク5を電源装置100の構成材料に衝突させることなく長く引き伸ばす形状と大きさに設定される。ヒューズ2が溶断した時に発生するアークを速やかに消弧するために、アークを2cm以上引き伸ばす場合、放電スペース6は、アーク5が引き伸ばされる方向の長さを、たとえば2cm以上とする。さらに、図2の断面図に示す電源装置100は、放電電流で引き伸ばされたアーク5を通過させる放電隙間7を設けている。この構造は、アーク5の一部を放電隙間7に通過させるので、放電スペース6を狭くしてアーク5を長く引き伸ばすことができる。放電スペース6や放電隙間7は、電池ブロック10の上方に配置している電池ブロック10のケース、回路基板を実装しているベース基板、電池セル1を接続している金属板のバスバーを定位置に配置するバスバーホルダー、電源装置のインナーケースや外装ケースなどのプラスチック部品8で設けられる。
図3のヒューズ2Bは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結している全体形状を、溶断部2aを折り曲げ部2eとして折り曲げられた形状とする。このヒューズ2Bも金属板を裁断して安価に多量生産できる。このヒューズ2Bは、アーク放電する状態で流れる放電電流が、矢印Iで示す方向に流れると、矢印Bで示す方向に磁束が発生する。折り曲げ部2eの内側は、溶断部2aの電流による磁束と、一対の非溶断部2bを流れる電流による全ての磁束が同じ方向となって磁束密度が高くなって磁界強度は強くなる。折り曲げ部2eの内側に集まって同じ方向に通過する磁束による強磁界は、アーク電流に作用してアーク5を矢印Aで示す方向に引き伸ばす。この形状のヒューズ2Bは、折り曲げ部2eの折り曲げ角(θ)を小さくして、折り曲げ部2eの内側の磁界強度を強くできる。一対の非溶断部2bを流れる磁束が狭い領域に集束されるからである。したがって、折り曲げ角(θ)を小さくして、アーク5をより長く引き伸ばすことができる。
以上の形状のヒューズ2Bは、折り曲げ部2eの曲げ角(θ)を小さくして磁界強度を強くでき、反対に大きくして直線状として磁界強度は弱くなる。ヒューズ2Bは、折り曲げ部2eの曲げ角(θ)を180度よりも小さくして磁界強度を強くできるので、本発明のヒューズは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結して、溶断部2aの両端に連結している一対の非溶断部2bを互いに非直線状であって、ループ状に沿う位置に配置して磁界強度を強くできる。したがって、本発明は、ヒューズの形状を図1及び図3に示す形状に特定するものでなく、ヒューズ2を直線状とすることなく、非直線状に曲げて磁界強度を強くできるので、一対の非溶断部2bをループ状に沿う位置に配置する種々の形状とすることができる。
以上のヒューズ2A、2Bは、溶断部2aの両端に、直線形状の非溶断部2bを連結すると共に、一対の非溶断部2bを互いに平行な姿勢で配置して平面視をコ字状とし、あるいは、一対の非溶断部2bの曲げ角(θ)を180度よりも小さくすることにより、溝部2dや折り曲げ部2eの内側に強い磁界を発生させる構造としている。ただ、本発明のヒューズは、溶断部2aの両端に連結される非溶断部2bを必ずしも直線形状とする必要はなく、全体あるいは一部を湾曲された形状とすることもできる。
図4のヒューズ2Cは、溶断部2aの両端に円弧状に湾曲された一対の非溶断部2bを連結して全体の形状をループに沿う形状、図においては円形状としている。このヒューズ2Cは、ループ内側の磁界強度をさらに強くして、アーク5をより長く引き伸ばすことができる。それは、ループ状に流れる電流による磁束が、ループの内側に高密度に収束されるからである。
さらに、図5に示すヒューズ2Dは、溶断部2aの両端に非溶断部2bを連結して、全体の形状を平面視で溝形とするが、溶断部2aの両端に連結される一対の非溶断部2bを図において左右非対称な形状としている。具体的には、溶断部2aの両端に連結される一対の非溶断部2bのうち、一方の非溶断部2bを平面視においてL字状に折曲された形状とし、他方の非溶断部2bを、平面視において円弧に沿う形状であるループ部2gに直線部2fを連結してなる形状としている。一対の非溶断部2bは、互いの直線部2fが互いに平行な姿勢となるようにしている。図に示すループ部2gは、平面視を半円状としており、一端を溶断部2aに連結して、他端に直線部2fを連結している。このヒューズ2Dは、ヒューズ2の溶断時にアーク放電でループ部2gに流れる放電電流で発生する磁束がループ部2gの内側で集まって強め合う構造としている。
さらに、このヒューズ2Dは、アーク放電による放電電流で発生する磁束の通路に磁性体20を配置している。図5に示すヒューズ2Dは、半円状のループ部2gの内側に磁性体20を配置している。このように、ループに沿う形状のヒューズ2Dの内側に磁性体20を挿入することでヒューズ2Dの内側に集まる磁束を強めている。このような磁性体20として、鉄、フェライト、ケイ素鋼等が使用できる。図に示す磁性体20は、環状コア18としている。図5の環状コア18は、磁性体20をC字状に加工して製造している。ループ部2gの内側に磁性体20からなる環状コア18を配置してなるヒューズ2Dは、C字状の切断部18Aの対向面を、ヒューズ2Dの溶断部2aの両側、図においては上下の両面に配置している。この構造の環状コア18は、切断部18Aをヒューズ2の溶断部2aに配置することで、溶断部2aに対して強い磁界を安定して発生させることができる。このヒューズ2Dは、ループ部2gの内側に集まる磁束が環状コア18を介して溶断部2aを垂直方向に貫くことにより、アーク5にローレンツ力を作用させて、図の矢印Aで示すように、アーク5をヒューズ2Dの表面に平行な方向に引き伸ばして消弧する。
以上の図に示すヒューズ2は、溶断部2aの両端に連結される一対の非溶断部2bをループ状に沿う位置に配置することにより、全体の形状をループ状に沿う形状としており、さらに、折曲又は湾曲された中間部分の内側と外側に切り欠き部2cを設けて、対向する切り欠き部2cの間の断面積を小さくし、抵抗を大きくして溶断部2aを設けている。この構造のヒューズ2は、溶断される溶断部2aに発生するアーク5に対して外周方向に作用するローレンツ力によって、アーク5を外周方向に引き伸ばすことができる。さらに、ヒューズは、図示しないが、折曲又は湾曲された外周側もしくは内周側に溶断部を設けることもできる。すなわち、全体形状を折曲又は湾曲された形状とするヒューズは、内周側もしくは外周側にのみ切り欠き部を設けて、あるいは金属板の片側の幅を狭くすることで、溶断部を片側に設けることができる。とくに、折曲又は湾曲された内周側に溶断部を設けるヒューズは、磁界強度が強くなる内周側に接近する領域に溶断部を配置するので、溶断部に生じるアークに作用するローレンツ力を大きくして、アークをより長く引き伸ばすことができる。
さらに、図6は、電源装置100の電池ブロック10の概略平面図を示している。図に示す電源装置100は、複数の角形電池セル1Xを厚さ方向に積層して電池ブロック10としている。各角形電池セル1Xは、上面の両端部に電極端子19を備えている。電池ブロック10を構成する角形電池セル1Xは、互いに隣合う電極端子19をバスバー4で連結して電池ブロック10を構成する多数の角形電池セル1Xを直列に接続している。さらに、図の電池ブロック10は、端部に積層された2つの角形電池セル1Xを金属板からなるヒューズ2を介して直列に接続している。図のヒューズ2は、前述の平面視をコ字状とするヒューズ2で、このヒューズ2を角形電池セル1Xを直列に接続するバスバー4に兼用している。図のヒューズ2は、溶断部2aの両端に連結された一対の非溶断部2bの先端部を角形電池セル1Xの電極端子19に接続している。
さらに、図に示す電池ブロック10は、ヒューズ2が連結される角形電池セル1Xの反対側の端部に連結されるバスバー4を、ヒューズ2の外形に類似する平面形状としてループ状バスバー4Xとしている。このループ状バスバー4Xは、平面視をコ字状としており、中間部を角形電池セル1Xの中央部に向かって配置すると共に、両側の先端部を角形電池セル1Xの電極端子19に接続している。図に示す電池ブロック10は、端部に配置された角形電池セル1Xの第1の端部1aの電極端子19にヒューズ2を接続し、角形電池セル1Xの第2の端部1bの電極端子19にループ状バスバー4Xを接続している。
ループ状バスバー4Xとヒューズ2は、溶断したヒューズ2のアーク放電で流れる放電電流で発生する磁束が互いに反対方向となる方向に配置している。すなわち、図に示すヒューズ2は、図の矢印で示す方向に電流が流れると、平面視コ字状に形成された溝部の内側においては、紙面を裏面から表面に向かって貫く向きの磁界を生じる。これに対してヒューズ2の反対側の端部に連結されるループ状バスバー4Xは、図の矢印で示す方向に電流が流れると、平面視コ字状に形成された溝部の内側においては、紙面を表面から裏面に向かって貫く向きの磁界を生じる。このため、ヒューズ2に流れる電流によって生じる磁界を、ヒューズ2の反対側に配置されたループ状バスバー4Xに流れる電流によって生じる磁界によって打ち消すことができる。このため、電源装置100に装備される種々の電池部品(図示せず)がヒューズ2に生じる磁界による悪影響を受けるのを有効に防止することができる。
また、この電源装置は、放電電流が通電される時だけでなく、充電電流が通電される状態においても、ヒューズ2に流れる電流によって生じる磁界と、ループ状バスバー4Xに流れる電流によって生じる磁界とが互いに逆向きとなる。このため、電源装置の通電方向に関わらず、ヒューズ2による磁界をループ状バスバー4Xによる磁界で相殺してヒューズ2に生じる磁界による悪影響を有効に防止できる。
さらに、図7に示す電源装置200は、電池ブロック10を構成する角形電池セル1Xを直列に接続する全てのバスバー4を前述のループ状バスバー4Xとしている。すなわち、この電源装置200は、角形電池セル1の両側に沿って複数のループ状バスバー4Xを配置している。この電源装置200も、角形電池セル1Xの第1の端部1a側に配置されるヒューズ2及びループ状バスバー4Xにより生じる磁界の向きと、角形電池セル1Xの第2の端部1b側に配置されるループ状バスバー4Xにより生じる磁界の向きとが互いに反対となるようにしている。このように電池ブロック10の上面に、複数のループ状バスバー4Xを配置する構造は、電池ブロック10の上面において、ヒューズ2及び複数のループ状バスバー4Xにより生じる磁界をバランスよく打ち消し合って、ヒューズ2やループ状バスバー4Xに流れる電流により生じる磁界による悪影響を有効に防止できる。
本発明は大電流を遮断するヒューズ2を装備する、たとえば車両用の電源装置などにおいて特に有効に使用できる。
100、200…電源装置
1…電池セル
1X…角形電池セル
1a…第1の端部
1b…第2の端部
2、2A、2B、2C、2D…ヒューズ
2a…溶断部
2b…非溶断部
2c…切り欠き部
2d…溝部
2e…折り曲げ部
2f…直線部
2g…ループ部
3…コントロール回路
4…バスバー
4X…ループ状バスバー
5…アーク
6…放電スペース
7…放電隙間
8…プラスチック部品
10…電池ブロック
11…負荷
12…モータ
13…発電機
18…環状コア
18A…切断部
19…電極端子
20…磁性体

Claims (17)

  1. 溶断された状態での溶断部のアーク放電による放電電流でアーク放電している領域に磁界を発生し、発生する磁界でアークの経路を長く引き伸ばすことを特徴とするヒューズの消弧方法。
  2. 請求項1に記載されるヒューズの消弧方法であって、
    溶断時におけるアーク放電の放電電流を、ループ状又はループの一部に沿う方向に流すことを特徴とするヒューズの消弧方法。
  3. 請求項1又は2に記載されるヒューズの消弧方法であって、
    前記放電電流をアーク放電の両側で互いに逆向きに流すことを特徴とするヒューズの消弧方法。
  4. 溶断部の両端に非溶断部を連結しており、
    前記溶接部の両端に一対の非溶断部が連結され、前記溶接部と前記非溶接部とがループ状に沿う位置に配置され、
    溶断された前記溶断部のアーク放電でループ状に流れる放電電流が発生する磁界でアークの経路が引き延ばされることを特徴とするヒューズ。
  5. 請求項4に記載されるヒューズであって、
    前記溶断部の両端に非溶断部が連結されて、前記溶断部と前記非溶断部とを溝形に配置して、前記溶断部を溝部に配置してなることを特徴とするヒューズ。
  6. 請求項4に記載されるヒューズであって、
    前記溶断部の両端に前記非溶断部を連結してなる全体形状が、前記溶断部を折り曲げ部として折り曲げられた形状であることを特徴とするヒューズ。
  7. 請求項4に記載されるヒューズであって、
    前記溶断部の両端に前記非溶断部を連結してなる全体形状がコ字状であることを特徴とするヒューズ。
  8. 請求項4ないし7のいずれかに記載されるヒューズを備える電源装置であって、
    前記ヒューズと直列に接続してなる電池ブロックを備えることを特徴とする電源装置。
  9. 請求項8に記載する電源装置であって、
    放電電流による磁界で引き伸ばされたアークの放電スペースを設けてなることを特徴とする電源装置。
  10. 請求項8又は9に記載する電源装置であって、
    放電電流による磁界で引き伸ばされたアークを通過させる放電隙間を設けてなることを特徴とする電源装置。
  11. 請求項9に記載される電源装置であって、
    放電電流による磁界で引き伸ばされたアークを通過させる放電隙間を、前記放電スペースの端部に設けてなることを特徴とする電源装置。
  12. 請求項8ないし11のいずれかに記載される電源装置であって、
    前記電池ブロックは、複数の電池セルを備えると共に、前記電池セルを直列に接続してなる、ループ状に沿う形状のループ状バスバーを備えており、
    前記ループ状バスバーと前記ヒューズが、溶断したヒューズのアーク放電で流れる放電電流で発生する磁束を互いに反対方向とする方向に配置されてなることを特徴とする電源装置。
  13. 請求項12に記載される電源装置であって、
    前記電池ブロックが、
    互いに積層して配置され、かつ両端部に正負の電極端子を設けてなる複数の角形電池セルと、
    互いに平行に配設されて隣接する前記角形電池セルの前記電極端子に接続してなるバスバーとを備え、
    前記角形電池セルの第1の端部の電極端子に前記ヒューズが接続され、
    前記角形電池セルの第2の端部の電極端子に前記ループ状バスバーが接続されてなることを特徴とする電源装置。
  14. 請求項12又は13に記載される電源装置であって、
    前記電池ブロックの放電電流で発生する磁束を互いに反対方向とする方向に配置してなる複数の前記ループ状バスバーを備えることを特徴とする電源装置。
  15. 請求項8ないし14のいずれかに記載される電源装置であって、
    前記ヒューズの放電電流による磁束の通路に配置してなる磁性材を備えることを特徴とする電源装置。
  16. 請求項15に記載される電源装置であって、
    前記磁性材が、フェライト、ケイ素鋼、鉄の何れかであることを特徴とする電源装置。
  17. 請求項8ないし16のいずれかに記載される電源装置であって、
    当該電源装置が車両の走行用のモータに電力を供給する電源であることを特徴とする電源装置。
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