JP2022035059A - 洗浄装置、レーザー加工装置、ウェーハの洗浄方法、及び、レーザー加工方法 - Google Patents

洗浄装置、レーザー加工装置、ウェーハの洗浄方法、及び、レーザー加工方法 Download PDF

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【課題】ウェーハに与えるダメージを低減しつつ、保護膜を洗浄により除去する。【解決手段】加工溝が形成されたウェーハ又は複数のチップを洗浄する洗浄装置であって、ノズルを有する洗浄ノズルユニットと、洗浄ノズルユニットと洗浄水供給源とを接続する洗浄水供給路と、洗浄水供給路に設けられた洗浄水バルブと、を有する洗浄水供給ユニットと、洗浄ノズルユニットとエアー供給源とを接続するエアー供給路と、エアー供給路に設けられたエアーバルブと、を有するエアー供給ユニットと、を備え、所定期間において、洗浄水供給ユニットが、ノズルへ連続的に洗浄水を供給するのに対して、エアー供給ユニットは、ノズルへ間欠的にエアーを供給することで、洗浄水のみによる洗浄と、洗浄水とエアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返してウェーハ又は複数のチップを洗浄する洗浄装置を提供する。【選択図】図5

Description

本発明は、加工溝が形成されたウェーハ又は複数のチップを洗浄するための洗浄装置と、レーザービームでウェーハを加工するためのレーザー加工装置と、加工溝が形成されたウェーハ又は複数のチップを洗浄する方法と、ウェーハを加工するレーザー加工方法と、に関する。
半導体などで形成されたウェーハに対して吸収される波長を有するパルス状のレーザービームを当該ウェーハに照射して、当該ウェーハの一部をアブレーション加工することにより、当該ウェーハを切断する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ウェーハの表面には、複数の分割予定ライン(ストリート)が格子状に設定されており、複数のストリートで囲まれた領域の各々には、デバイスが形成されている。アブレーション加工によりストリートに沿ってウェーハを切断することで、ウェーハは、複数のチップに分割される。このアブレーション加工時には、デブリと呼ばれる加工屑が発生する。
デブリがデバイスに付着した状態であると、当該デバイスが搭載された製品に特性不良が生じる可能性がある。そこで、これを防ぐために、アブレーション加工前に、ウェーハの表面側に水溶性樹脂で形成された保護膜を形成し、アブレーション加工後に、保護膜及びデブリを洗浄して除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
アブレーション加工後の洗浄としては、純水等の洗浄水とエアー等の気体とが混合された気液混合流体(二流体)を用いる方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、数十μm程度の盛り上がりを有するデブリや保護膜がウェーハの表面側に固着している場合、ウェーハからデブリや保護膜を完全には除去できない場合があり、洗浄能力の向上が課題となっていた。
特開2004-188475号公報 特開2000-306878号公報
洗浄能力を向上させるために、気液混合流体に代えて、高圧(例えば、10MPaから20MPa程度)で洗浄水を噴射することが考えられるが、高圧で噴射された洗浄水によりウェーハが衝撃を受けると、デバイスが破壊される恐れがある。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、高圧で洗浄水を噴射する場合に比べてウェーハに与えるダメージを低減しつつ、保護膜を洗浄により除去することを目的とする。
本発明の一態様によれば、加工溝が形成されたウェーハ又は複数のチップを洗浄する洗浄装置であって、ノズルを有する洗浄ノズルユニットと、該洗浄ノズルユニットと洗浄水供給源とを接続する洗浄水供給路と、該洗浄水供給路に設けられ、該ノズルへの洗浄水の供給を制御する洗浄水バルブと、を有する洗浄水供給ユニットと、該洗浄ノズルユニットとエアー供給源とを接続するエアー供給路と、該エアー供給路に設けられ、該ノズルへのエアーの供給を制御するエアーバルブと、を有するエアー供給ユニットと、を備え、所定期間において、該洗浄水供給ユニットが、該ノズルへ連続的に該洗浄水を供給するのに対して、該エアー供給ユニットは、該ノズルへ間欠的に該エアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該ウェーハ又は該複数のチップを洗浄する洗浄装置が提供される。
好ましくは、該洗浄装置は、該ウェーハ又は該複数のチップを保持した状態で回転可能なスピンナテーブルと、該洗浄ノズルユニットに接続され、該洗浄ノズルユニットを移動させる駆動源を有し、該スピンナテーブルで保持された該ウェーハ又は該複数のチップに対して該洗浄水又は該気液混合流体を噴射する噴射領域と、該スピンナテーブル上の位置から待避した待避領域との間で、該ノズルを移動させる移動ユニットと、を更に含む。
本発明の他の態様によれば、レーザー加工装置であって、ウェーハを保持するチャックテーブルと、レーザー発振器と、該レーザー発振器から出射されたレーザービームを集光させる集光レンズとを有し、該チャックテーブルで保持された該ウェーハに該集光レンズで集光された該レーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、第1のノズルを有し、該レーザービーム照射ユニットにより加工される前の該ウェーハの一面に対して該第1のノズルから水溶性樹脂を供給して、該一面側を保護膜で被覆するための樹脂ノズルユニットと、該レーザービーム照射ユニットで加工された後の該一面を洗浄して該保護膜を除去する洗浄ユニットと、を備え、該洗浄ユニットは、第2のノズルを有する洗浄ノズルユニットと、該洗浄ノズルユニットを洗浄水供給源に接続するための洗浄水供給路と、該洗浄水供給路に設けられ、該第2のノズルへの洗浄水の供給を制御する洗浄水バルブと、を有する洗浄水供給ユニットと、該洗浄ノズルユニットをエアー供給源に接続するためのエアー供給路と、該エアー供給路に設けられ、該第2のノズルへのエアーの供給を制御するエアーバルブと、を有するエアー供給ユニットと、を有し、所定期間において、該洗浄水供給ユニットが、該第2のノズルへ連続的に該洗浄水を供給するのに対して、該エアー供給ユニットは、該第2のノズルへ間欠的に該エアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該一面側を洗浄するレーザー加工装置が提供される。
本発明の更なる他の態様によれば、加工溝が形成されたウェーハ又は複数のチップの洗浄方法であって、所定期間において、連続的に洗浄水を供給するのに対して、間欠的にエアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該ウェーハ又は複数のチップを洗浄する洗浄方法が提供される。
本発明の更なる他の態様によれば、ウェーハにレーザービームを照射して該ウェーハを加工するレーザー加工方法であって、該ウェーハの一面側に水溶性樹脂を供給して、該一面側を覆う保護膜を形成する保護膜形成ステップと、該保護膜形成ステップの後、該ウェーハに吸収される波長を有するレーザービームを該ウェーハに照射して該ウェーハに対してアブレーション加工を施すレーザービーム照射ステップと、該レーザービーム照射ステップの後、該一面側を洗浄することにより該一面側に形成された該保護膜を除去する保護膜除去ステップと、を備え、該保護膜除去ステップは、所定期間において、連続的に洗浄水を供給するのに対して、間欠的にエアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該一面側を洗浄することで該保護膜を除去するレーザー加工方法が提供される。
本発明の一態様に係る洗浄装置は、洗浄ノズルユニットと、洗浄水供給ユニットと、エアー供給ユニットと、を備える。所定期間において、洗浄水供給ユニットが、ノズルへ連続的に該洗浄水を供給するのに対して、エアー供給ユニットは、ノズルへ間欠的に該エアーを供給することで、洗浄水のみによる洗浄と、洗浄水とエアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返す。これにより、ウェーハ又は複数のチップは、洗浄される。
洗浄水に対して間欠的にエアーを混合させることで、洗浄水のみでウェーハを洗浄する場合は、ウェーハに対する衝撃力が比較的小さくなり、気液混合流体でウェーハを洗浄する場合は、ウェーハに対する衝撃力が比較的大きくなる。この衝撃力の大小を交互に繰り返すことにより、高圧で洗浄水を噴射しなくても、高圧洗浄と同等の洗浄性能を得ることができる。
つまり、高圧洗浄に比べて、デバイスへのダメージ、チップ割れ、チップ飛びなどのリスクを低減しつつ、高圧洗浄と同等の洗浄性能が得られる。更に、洗浄水に対して定常的にエアーを混合した通常の気液混合流体での洗浄の場合と比べても、デブリ及び保護膜を、より効率的に洗浄して除去できる。
レーザー加工装置の斜視図である。 洗浄用ノズルが噴射領域にある場合を示す図である。 洗浄用ノズルが待避領域にある場合を示す図である。 図4(A)は気液混合流体を噴射する様子を示す図であり、図4(B)は洗浄水を噴射する様子を示す図である。 洗浄水バルブ及びエアーバルブの開閉タイミングを示すタイムチャートである。 レーザー加工方法のフロー図である。 保護膜形成ステップを示す図である。 レーザービーム照射ステップを示す図である。 保護膜除去ステップを示す図である。 洗浄後の複数のチップ等を示す図である。 第2の実施形態におけるレーザービーム照射ステップを示す図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、レーザー加工装置2の構成例を示す斜視図である。以下の説明において、X軸方向(加工送り方向)と、Y軸方向(割り出し送り方向)と、Z軸方向(上下方向、高さ方向)とは、互いに直交する。
図1に示すように、レーザー加工装置2は、各構造を支持する略矩形状の基台4を備える。基台4の上面の角部には、上方に突き出た突出部6が設けられている。突出部6の内部には空間が形成されている。
突出部6の内部の空間には、上下方向に昇降可能なカセットエレベータ8が設けられている。カセットエレベータ8の上面には、昇降台が固定されており、この昇降台の上面には、複数のウェーハ11を収容可能なカセット10が載置される。
ここで、図7を参照し、ウェーハ11等について説明する。ウェーハ11は、円盤状であり、ウェーハ11の表面(一面)11aには、複数の分割予定ライン(不図示)が格子状に設定されている。
複数の分割予定ラインで区画された矩形状の領域の各々の表面11a側には、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイス(不図示)が形成されている。
なお、ウェーハ11の種類、材質、大きさ、形状、構造等に制限はない。ウェーハ11は、シリコン以外の化合物半導体(GaN、SiC等)、セラミックス、樹脂、ガラス、金属等で形成されたウェーハや基板であってもよい。
より具体的には、ウェーハ11は、複数のLED(Light Emitting Diode)デバイスが表面11a上に離散的に形成されたサファイア基板であってもよいし、複数の所定の回路が表面11a上に離散的に形成されたセラミックス基板であってもよい。
ウェーハ11の裏面11b側には、ダイシングテープ13の粘着面が貼り付けられる。より具体的には、ウェーハ11は、粘着面の中央部に貼り付けられる。これに対して、粘着面の外周部には、ウェーハ11の外周部を囲む様に金属製の環状のフレーム15が貼り付けられる。
これにより、ウェーハ11は、ダイシングテープ13を介してフレーム15で支持されたフレームユニット17となる。カセット10には、複数のウェーハ11の各々が、フレームユニット17の態様で収容されている。
フレームユニット17を形成することにより、ウェーハ11やウェーハ11の分割により形成された複数のチップ25(図8等参照)は、フレーム15を吸引、把持等することにより搬送できる。
図1に戻って説明を続ける。突出部6に対してY軸方向に隣接する位置には、ウェーハ11を仮置きするための仮置き機構12が設けられている。仮置き機構12は、Y軸方向に略平行に配置された一対のガイドレール(L型レール)12aを含む。
一対のガイドレール12a上には、搬送機構14により、フレームユニット17が搬送される。その後、一対のガイドレール12aがX軸方向に沿って互いに近づくことにより、フレームユニット17のX軸方向の位置が調整される。
一対のガイドレール12aに対してX軸方向の一方側には、XY移動機構16が設けられている。XY移動機構16は、Y軸方向に略平行に配置された一対のY軸ガイドレール18を有する。
一対のY軸ガイドレール18は、基台4の上面に固定されており、一対のY軸ガイドレール18上には、Y軸移動テーブル20がスライド可能に取り付けられている。Y軸移動テーブル20の裏面(下面)には、ナット部(不図示)が設けられている。
ナット部には、Y軸ガイドレール18に略平行に配置されたY軸ボールネジ22が回転可能な態様で連結されている。Y軸ボールネジ22の一端部には、Y軸パルスモータ24が連結されている。
Y軸パルスモータ24でY軸ボールネジ22を回転させれば、Y軸移動テーブル20は、Y軸ガイドレール18に沿ってY軸方向に移動する。Y軸移動テーブル20の表面(上面)には、X軸方向に略平行に配置された一対のX軸ガイドレール26が固定されている。
X軸ガイドレール26上には、X軸移動テーブル28がスライド可能に取り付けられている。X軸移動テーブル28の裏面(下面)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール26に略平行に配置されたX軸ボールネジ30が回転可能な態様で連結されている。
X軸ボールネジ30の一端部には、X軸パルスモータ(不図示)が連結されている。X軸パルスモータでX軸ボールネジ30を回転させれば、X軸移動テーブル28は、X軸ガイドレール26に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル28の表面(上面)には、円筒状のテーブルベース32が設けられている。テーブルベース32の内部には、モータ等の第1の回転駆動源(不図示)が配置されている。第1の回転駆動源の第1の出力軸は、Z軸方向に略平行に配置されている。
テーブルベース32の上部には、ウェーハ11を吸引保持するための円盤状のチャックテーブル34が配置されている。チャックテーブル34の下部には、第1の出力軸が連結されており、チャックテーブル34は、この第1の出力軸の周りで回転可能である。
チャックテーブル34の上面は、X-Y平面に対して略平行な平坦面である。チャックテーブル34の上面には、チャックテーブル34やテーブルベース32の内部に形成された流路(不図示)を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)から負圧が伝達する。
この負圧により、チャックテーブル34の上面は、ウェーハ11等を吸引して保持する保持面34aとして機能する。なお、チャックテーブル34の周囲には、フレーム15をそれぞれ挟持する複数のクランプ36が設けられている。
基台4の端部領域のうち、Y軸方向において突出部6とは反対側には、Z軸方向に延伸する態様で、壁部38が設けられている。壁部38のチャックテーブル34側の一面には、突出部6側に突出する片持ち梁状の支持アーム40の基端部が固定されている。
支持アーム40の先端部には、略円筒状の集光器42が配置されている。支持アーム40の基端部側には、レーザー発振器44が配置されている。レーザー発振器44は、Nd:YAG、Nd:YVO等で形成されたロッド状のレーザー媒質を含む。
レーザー発振器44は、ウェーハ11に吸収される波長(例えば、波長355nm)を有するパルス状のレーザービームLを出射する。レーザー発振器44から出射されたレーザービームLは、所定の光学系を介して、集光器42に入射する。
集光器42の内部には、ミラー(不図示)及び集光レンズ42a(図8参照)が配置されている。レーザービームLは、ミラーにより下方へ反射された後、集光レンズ42aにより、集光器42よりも下方における所定の高さ位置に集光される。
保持面34aで保持されたウェーハ11の表面11a近傍に、レーザービームLの集光点Pを位置付けると(図8参照)、ウェーハ11にはレーザー加工(アブレーション加工)が施される。集光器42、レーザー発振器44等は、レーザービーム照射ユニット46を構成する。
支持アーム40の先端部であって集光器42に隣接する位置には、カメラユニット48が配置されている。カメラユニット48は、いずれも不図示のレンズ、イメージセンサ等を含んでおり、例えば、保持面34aで保持されたウェーハ11の表面11a側を撮像するために用いられる。
一対のガイドレール12aと、壁部38と、の間には、塗布洗浄ユニット(洗浄装置、洗浄ユニット)50が設けられている。塗布洗浄ユニット50は、略円盤状のスピンナテーブル52を有する。スピンナテーブル52は、フレームユニット17を吸引保持するための保持面52aを含む。
スピンナテーブル52の外周部には、円筒状のカバー部材が設けられている。スピンナテーブル52の下部には、モータ等の第2の回転駆動源(不図示)の第2の出力軸が連結されている。
第2の出力軸はZ軸方向に略平行に配置されており、第2の回転駆動源を動作させると、スピンナテーブル52は第2の出力軸の周りに高速で回転する。スピンナテーブル52の近傍には、樹脂ノズルユニット54が設けられている。
樹脂ノズルユニット54は、第1のアーム56を含む。第1のアーム56は、Z軸方向に略平行に配置された第1の垂直部を有する。第1の垂直部の上端には、X-Y平面に対して略平行に配置された第1の水平部の基端部が連結されている。
第1の水平部の先端部には、樹脂用ノズル(第1のノズル)58が設けられている。第1の垂直部及び第1の水平部には、樹脂供給路(不図示)が形成されており、この樹脂供給路は、タンク、ポンプ等を含む樹脂供給源(不図示)に接続されている。
樹脂用ノズル58の開口は、保持面52aに向けて配置されており、樹脂用ノズル58は、保持面52aに向けて水溶性樹脂58a(図7参照)を供給する。水溶性樹脂58aは、ポリビニルアルコール、エチレングリコール等である。
レーザー加工前のウェーハ11の裏面11b側を保持面52aで保持した状態で、スピンナテーブル52を回転させながら表面11a側に水溶性樹脂58aを供給すると、遠心力等により、水溶性樹脂58aは表面11a側の全体に広がる。その後、水溶性樹脂58aを乾燥させると、表面11a側の全体は、水溶性の保護膜21(図8参照)で被覆される。
第1のアーム56の第1の垂直部の底部には、モータ等の第1の駆動源60が連結されている。第1の駆動源60は、スピンナテーブル52上の噴射領域と、スピンナテーブル52の直上から待避した待避領域との、間で、樹脂用ノズル58及び第1の水平部を旋回移動させるための、第1の移動ユニット62を構成する。
スピンナテーブル52の側部において樹脂ノズルユニット54と異なる位置には、洗浄ノズルユニット64が設けられている。洗浄ノズルユニット64は、第2のアーム66を含む。第2のアーム66は、Z軸方向に略平行に配置された第2の垂直部を有する。
第2の垂直部の上端には、X-Y平面に対して略平行に配置された第2の水平部の基端部が連結されている。第2の垂直部及び第2の水平部には、後述する洗浄水供給路80a及びエアー供給路80b(図4(A)、図4(B)参照不図示)が形成されている。
第2の水平部の先端部には、洗浄用ノズル(ノズル、第2のノズル)68が設けられている。洗浄用ノズル68の開口は、保持面52aに向けて配置されている。洗浄用ノズル68は、保持面52aに向けて、純水等の洗浄水70(図4(A)参照)、又は、洗浄水70及びエアー72が混合された気液混合流体(二流体)74(図4(B)参照)を噴射する。
第2の垂直部の底部には、モータ等の第2の駆動源76が接続されている。第2の駆動源76は、第2の垂直部を回転軸として、洗浄用ノズル68及び第2の水平部を旋回移動させたり、洗浄用ノズル68を所定の角度範囲で揺動させたりする、第2の移動ユニット78を構成する。
第2の駆動源76は、スピンナテーブル52上において第2の垂直部を回転軸とする所定の角度範囲の噴射領域R(図2、図3参照)と、スピンナテーブル52上の位置から待避した待避領域R(図2、図3参照)との、間で、洗浄用ノズル68を移動させる。
図2は、洗浄用ノズル68が噴射領域Rにある場合を示す図であり、図3は、洗浄用ノズル68が待避領域Rにある場合を示す図である。次に、図4(A)及び図4(B)を参照して、洗浄用ノズル68等について更に詳しく説明する。
図4(A)に示す様に、洗浄用ノズル68には、通水路68aが形成されている。通水路68aの一端部には、洗浄水供給路80aが接続されており、通水路68aの一端部は、洗浄水供給路80aを介して洗浄水供給源82aに接続されている。
洗浄水供給源82aは、洗浄水70が貯留されている洗浄水タンク(不図示)や、洗浄水タンクから洗浄水70を汲み上げる洗浄水用ポンプ(不図示)等を含む。洗浄水供給路80aには、電磁弁で構成される洗浄水バルブ84aが設けられている。
洗浄水バルブ84aが開状態のとき、洗浄水供給源82aから洗浄用ノズル68へ、所定の流量(例えば、400ml/min)で洗浄水70が供給される。これに対して、洗浄水バルブ84aが閉状態のとき、洗浄水供給源82aから洗浄用ノズル68へは、洗浄水70が供給されない。
この様に、洗浄水バルブ84aは、洗浄用ノズル68への洗浄水70の供給を制御する。なお、洗浄水供給路80a及び洗浄水バルブ84aは、レーザー加工装置2における洗浄水供給ユニット86aを構成する。
洗浄用ノズル68には、通水路68aに加えて、通気路68bが形成されている。通気路68bの一端部には、エアー供給路80bが接続されており、通気路68bの他端部には、通気路68bの他端部よりも小さい径を有する円筒状の空洞部(即ち、絞り部68c)が接続されている。
絞り部68cの側方には、上述の通水路68aの他端部が接続している。また、絞り部68cにおいて、通気路68bの反対側には、円錐台形状の空洞(即ち、開口部68d)が形成されている。
エアー供給路80bは、通気路68bの一端部と、エアー供給源82bと、を接続している。エアー供給源82bは、エアー72を圧縮するコンプレッサー(不図示)、圧縮エアーをためておくエアータンク(不図示)、ダストを取り除くフィルター等を含む。
エアー供給路80bには、電磁弁で構成されるエアーバルブ84bが設けられている。エアーバルブ84bが開状態のとき、エアー供給源82bから洗浄用ノズル68へ、所定の圧力(例えば、0.4MPa)でエアー72が供給される。これに対して、エアーバルブ84bが閉状態のとき、エアー供給源82bから洗浄用ノズル68へは、エアー72が供給されない。
この様に、エアーバルブ84bは、洗浄用ノズル68へのエアー72の供給を制御する。なお、エアー供給路80b及びエアーバルブ84bは、レーザー加工装置2におけるエアー供給ユニット86bを構成する。
洗浄水バルブ84a及びエアーバルブ84bの両方が開状態であるとき、洗浄水70及びエアー72が絞り部68cで混合されて、気液混合流体74となり、開口部68dから噴射される。図4(A)は、気液混合流体74を噴射する様子を示す図である。
これに対して、洗浄水バルブ84aが開状態、且つ、エアーバルブ84bが閉状態であるとき、開口部68dからは、気液混合流体74ではなく、洗浄水70が噴射される。図4(B)は、洗浄水70を噴射する様子を示す図である。
ここで、再び図1に戻る。カセットエレベータ8、仮置き機構12、搬送機構14、XY移動機構16、チャックテーブル34、レーザービーム照射ユニット46、カメラユニット48、塗布洗浄ユニット50等の動作は、制御部88により制御される。
制御部88は、例えば、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ(処理装置)と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成されている。
補助記憶装置には、所定のプログラムを含むソフトウェアが記憶されている。このソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御部88の機能が実現される。例えば、制御部88は、ウェーハ11等の洗浄時に、洗浄水バルブ84a及びエアーバルブ84bのそれぞれの開状態及び閉状態を制御する。
図5は、洗浄水バルブ84a及びエアーバルブ84bの開閉タイミングを示すタイムチャートである。図5の洗浄水バルブ84a及びエアーバルブ84bにおいて、「ON」はバルブの開状態を意味し、「OFF」はバルブの閉状態を意味する。また、図5の横軸は、時間tを意味する。なお、図5では、時間tの一部を省略している。
図5に示す様に、洗浄水70は、洗浄開始時から洗浄終了時までの洗浄期間(所定期間、例えば、60s)において、洗浄用ノズル68へ連続的に供給される。これに対して、エアー72は、洗浄用ノズル68へ間欠的に供給される。
例えば、オペレーターは、レーザー加工装置2に設けられている入力装置(例えば、タッチパネル)を通じて、上述の洗浄期間(例えば、60s)と、エアーバルブ84bを開状態とする期間及び閉状態とする期間とを、制御部88に入力する。エアーバルブ84bを開状態とする期間と、閉状態とする期間とは、同じ(例えば、0.4s)に設定される。
なお、オペレーターは、洗浄期間と、当該洗浄期間においてエアーバルブ84bを開状態にする回数と、だけを入力してもよい。この場合、エアーバルブ84bを開状態にする期間と、閉状態にする期間とは、制御部88により適宜決定される。
入力を受けた制御部88は、洗浄期間中に、エアーバルブ84bの開状態及び閉状態を交互に繰り返す。これにより、洗浄期間中には、洗浄水70のみによる洗浄と、気液混合流体74による洗浄と、が交互に繰り返される。
洗浄水に70対して間欠的にエアー72を混合させることで、洗浄水70のみでウェーハ11を洗浄する場合は、ウェーハ11に対する衝撃力が比較的小さくなり、気液混合流体74でウェーハ11を洗浄する場合は、ウェーハ11に対する衝撃力が比較的大きくなる。衝撃力の大小を交互に繰り返す洗浄方法では、高圧洗浄と同等の洗浄性能を得ることができる。
つまり、高圧洗浄に比べて、デバイスへのダメージ、チップ割れ、チップ飛びなどのリスクを低減しつつ、高圧洗浄と同等の洗浄性能が得られる。更に、洗浄水70に対して定常的にエアー72を混合した通常の気液混合流体74での洗浄の場合と比べても、デブリ27及び保護膜21を、より効率的に洗浄して除去できる。
なお、出願人が行った実験によると、エアーバルブ84bを開状態とする期間が0.2sのときには、十分な洗浄効果が得られなかった。これは、気液混合流体74に起因する衝撃力が不十分であったからであると推測される。これに対して、エアーバルブ84bを開状態とする期間が0.4s以上1s未満のときには、十分な洗浄効果が得られた。
次に、図6から図10を参照して、第1の実施形態に係るレーザー加工方法について説明する。第1の実施形態では、レーザー加工によりウェーハ11を分割して、複数のデバイスチップ(チップ)25を形成する。図6は、レーザー加工方法のフロー図である。
図7は、保護膜形成ステップS10を示す図である。保護膜形成ステップS10では、まず、搬送機構14等によりスピンナテーブル52へ搬送されたウェーハ11(フレームユニット17)の裏面11b側を、保持面52aで吸引保持する。
次いで、樹脂用ノズル58を表面11aの中央部の上方に位置付けた状態で、樹脂用ノズル58から表面11a側へ水溶性樹脂58aを15ml供給し、その後、スピンナテーブル52を所定の回転数(例えば、2500rpm)で、所定期間(例えば、180s)回転させる。
更にその後、水溶性樹脂58aを乾燥させることで、表面11a側の全体を水溶性の保護膜21(図8参照)で被覆する。保護膜形成ステップS10の後、ウェーハ11に対してレーザービームLを照射してアブレーション加工を施す(レーザービーム照射ステップS20)。
図8は、レーザービーム照射ステップS20を示す図である。レーザービーム照射ステップS20では、搬送機構14等によりチャックテーブル34へ搬送されたウェーハ11(フレームユニット17)の裏面11b側を、保持面34aで吸引保持する。
次いで、レーザービームLの集光点Pを、1つの分割予定ラインの延長線上に位置付けた状態で、集光点Pに対してチャックテーブル34をX軸方向に沿って相対的に移動させる。本実施形態では、1つの分割予定ラインに沿ってレーザービームLを2回照射する。
具体的には、集光点Pを表面11a近傍に位置付けた状態で、1つの分割予定ラインの一端から他端までレーザービームLを照射し(1パス目)、次いで、集光点Pの高さを維持し、1つの分割予定ラインの他端から一端までレーザービームLを照射する(2パス目)。
レーザービーム照射ステップS20における、レーザー加工条件は、例えば、次の様に設定される。
レーザー発振器 :Nd:YAGパルスレーザー
波長 :355nm
出力 :9.0W
繰り返し周波数 :15kHz
加工送り速度 :500mm/s
レーザービーム照射ステップS20では、集光点Pの移動の経路に沿って分割溝23が形成される。その後、XY移動機構16でチャックテーブル34をY軸方向に沿って所定のインデックス量だけ割り出し送りし、直前に加工した分割予定ラインのY軸方向に隣接する他の分割予定ラインの延長線上に集光点Pを位置付ける。
そして、同様にして、他の分割予定ラインに沿ってレーザービームLを2回照射して、分割溝23を形成する。一の方向の全ての分割予定ラインに沿って分割溝23を形成した後、チャックテーブル34を90度回転させる。
そして、同様に、他の方向に沿う全ての分割予定ラインに沿って分割溝23を形成する。これにより、ウェーハ11を複数のチップ25に分割する。アブレーション加工時には、上述のデブリ27が発生し、保護膜21上に付着する。
レーザービーム照射ステップS20の後、塗布洗浄ユニット50により各チップ25の表面11a側を洗浄して、保護膜21及びデブリ27を除去する(保護膜除去ステップS30)。図9は、保護膜除去ステップS30を示す図である。
保護膜除去ステップS30では、搬送機構14によりスピンナテーブル52へ搬送されたウェーハ11(フレームユニット17)の裏面11b側を、保持面52aで吸引保持する。次いで、洗浄用ノズル68を、待避領域Rから噴射領域Rに移動させる。
そして、スピンナテーブル52を所定の回転数(例えば、2500rpm)で回転させた状態で、所定期間(例えば、60s)、図5で説明した洗浄水70のみによる洗浄と、気液混合流体74による洗浄と、を交互に噴射して、複数のチップ25の表面11a側を洗浄する。なお、このとき、洗浄用ノズル68を噴射領域R内で揺動させる。
図10は、洗浄後の複数のチップ25等を示す図である。上述した様に、洗浄水70のみによる洗浄と、気液混合流体74による洗浄と、を交互に繰り返す洗浄方法では、高圧で洗浄水70を噴射しなくても、高圧洗浄と同等の洗浄性能を得ることができる。
つまり、高圧洗浄に比べて、デバイスへのダメージ、チップ割れ、チップ飛びなどのリスクを低減しつつ、高圧洗浄と同等の洗浄性能が得られる。更に、洗浄水70に対して定常的にエアー72を混合した通常の気液混合流体74での洗浄の場合と比べても、デブリ27及び保護膜21を、より効率的に洗浄して除去できる。
例えば、通常の気液混合流体74による洗浄では、分割溝23近傍においてチップ25に溶融して固着した数十μm程度の盛り上がりを有するデブリ27を除去できないが、本実施形態の洗浄方法では、この様なデブリ27でも除去できる。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のレーザービーム照射ステップS20では、ウェーハ11を分割するのではなく、ウェーハ11の表面11a側に形成されている所定厚さの機能層(不図示)をアブレーション加工することで、ウェーハ11を切断しない所定深さの加工溝29を形成する。係る点が、第1の実施形態と異なる。
機能層は、複数の層間絶縁膜と、複数の金属層と、を有する。層間絶縁膜と、金属層とは、機能層の厚さ方向において、交互に積層されている。層間絶縁膜は、二酸化シリコン等に比べて低い誘電率を有する層間絶縁膜(所謂、Low-k膜)である。
図11は、第2の実施形態におけるレーザービーム照射ステップS20を示す図である。例えば、上述のレーザー加工条件で、1つの分割予定ラインに沿ってレーザービームLを1回照射することで、加工溝29が形成される。
レーザービーム照射ステップS20後の保護膜除去ステップS30では、第1の実施形態と同様に、塗布洗浄ユニット50により、洗浄水70のみによる洗浄と、気液混合流体74による洗浄と、を交互に噴射して、ウェーハ11の表面11a側を洗浄して、保護膜21及びデブリ27を除去する。
第2の実施形態でも、高圧洗浄に比べて、デバイスへのダメージ、チップ割れ、チップ飛びなどのリスクを低減しつつ、高圧洗浄と同等の洗浄性能が得られる。更に、洗浄水70に対して定常的にエアー72を混合した通常の気液混合流体74での洗浄の場合と比べても、デブリ27及び保護膜21を、より効率的に洗浄して除去できる。
保護膜除去ステップS30の後、例えば、加工溝29に切削ブレード(不図示)を切り込み、ウェーハ11を切削することで、加工溝29が形成されたウェーハ11を複数のチップ25に分割する。
なお、切削に代えて、レーザービーム照射ステップS20の後、保護膜除去ステップS30の前に、エッチング装置(不図示)を用いて、ウェーハ11に対してプラズマエッチングを施すことで、ウェーハ11を複数のチップ25に分割してもよい。
例えば、誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)や、電子サイクロトロン共鳴(Electron Cyclotron Resonance:ECR)により発生させた高密度プラズマを用いて、ウェーハ11に対して反応性イオンエッチング(Reactive-Ion Etching:RIE)を施す。
なお、保護膜除去ステップS30の後、洗浄後のウェーハ11又は複数のチップ25の洗浄度を評価してもよい。この評価を行う場合、例えば、塗布洗浄ユニット50の近傍にカメラユニット(不図示)が追加的に配置される。
洗浄度の評価では、保護膜除去ステップS30後のウェーハ11や、複数のチップ25をカメラユニットで撮像して得られた画像に基づいて、ウェーハ11や複数のチップ25に、デブリ27が残存している否かを、制御部88が判定する。
例えば、制御部88は、デブリ27が残存した領域を黒とし、それ以外の領域を白とする様に、得られた画像を二値化処理する。次いで、制御部88は、白の領域の面積に対する黒の領域の面積の割合を算出する。
制御部88は、当該割合が所定値以下である場合には、デブリ27の残存量が許容値内であると、判定する。その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2:レーザー加工装置、4:基台、6:突出部
8:カセットエレベータ、10:カセット
11:ウェーハ、11a:表面、11b:裏面
12:仮置き機構、12a:ガイドレール、14:搬送機構
13:ダイシングテープ、15:フレーム、17:フレームユニット
16:XY移動機構
18:Y軸ガイドレール、20:Y軸移動テーブル
21:保護膜、23:分割溝、25:チップ、27:デブリ、29:加工溝
22:Y軸ボールネジ、24:Y軸パルスモータ
26:X軸ガイドレール、28:X軸移動テーブル、30:X軸ボールネジ
32:テーブルベース、34:チャックテーブル、34a:保持面、36:クランプ
38:壁部、40:支持アーム、42:集光器、42a:集光レンズ
44:レーザー発振器、46:レーザービーム照射ユニット、48:カメラユニット
50:塗布洗浄ユニット、52:スピンナテーブル、52a:保持面
54:樹脂ノズルユニット、56:第1のアーム
58:樹脂用ノズル、58a:水溶性樹脂
60:第1の駆動源、62:第1の移動ユニット
64:洗浄ノズルユニット、66:第2のアーム
68:洗浄用ノズル
68a:通水路、68b:通気路、68c:絞り部、68d:開口部
70:洗浄水、72:エアー、74:気液混合流体
76:第2の駆動源、78:第2の移動ユニット
80a:洗浄水供給路、80b:エアー供給路
82a:洗浄水供給源、82b:エアー供給源
84a:洗浄水バルブ、84b:エアーバルブ
86a:洗浄水供給ユニット、86b:エアー供給ユニット
88:制御部
L:レーザービーム、P:集光点
:噴射領域、R:待避領域

Claims (5)

  1. 加工溝が形成されたウェーハ又は複数のチップを洗浄する洗浄装置であって、
    ノズルを有する洗浄ノズルユニットと、
    該洗浄ノズルユニットと洗浄水供給源とを接続する洗浄水供給路と、該洗浄水供給路に設けられ、該ノズルへの洗浄水の供給を制御する洗浄水バルブと、を有する洗浄水供給ユニットと、
    該洗浄ノズルユニットとエアー供給源とを接続するエアー供給路と、該エアー供給路に設けられ、該ノズルへのエアーの供給を制御するエアーバルブと、を有するエアー供給ユニットと、
    を備え、
    所定期間において、該洗浄水供給ユニットが、該ノズルへ連続的に該洗浄水を供給するのに対して、該エアー供給ユニットは、該ノズルへ間欠的に該エアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該ウェーハ又は該複数のチップを洗浄することを特徴とする洗浄装置。
  2. 該ウェーハ又は該複数のチップを保持した状態で回転可能なスピンナテーブルと、
    該洗浄ノズルユニットに接続され、該洗浄ノズルユニットを移動させる駆動源を有し、該スピンナテーブルで保持された該ウェーハ又は該複数のチップに対して該洗浄水又は該気液混合流体を噴射する噴射領域と、該スピンナテーブル上の位置から待避した待避領域との間で、該ノズルを移動させる移動ユニットと、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. レーザー加工装置であって、
    ウェーハを保持するチャックテーブルと、
    レーザー発振器と、該レーザー発振器から出射されたレーザービームを集光させる集光レンズとを有し、該チャックテーブルで保持された該ウェーハに該集光レンズで集光された該レーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、
    第1のノズルを有し、該レーザービーム照射ユニットにより加工される前の該ウェーハの一面に対して該第1のノズルから水溶性樹脂を供給して、該一面側を保護膜で被覆するための樹脂ノズルユニットと、
    該レーザービーム照射ユニットで加工された後の該一面を洗浄して該保護膜を除去する洗浄ユニットと、を備え、
    該洗浄ユニットは、
    第2のノズルを有する洗浄ノズルユニットと、
    該洗浄ノズルユニットを洗浄水供給源に接続するための洗浄水供給路と、該洗浄水供給路に設けられ、該第2のノズルへの洗浄水の供給を制御する洗浄水バルブと、を有する洗浄水供給ユニットと、
    該洗浄ノズルユニットをエアー供給源に接続するためのエアー供給路と、該エアー供給路に設けられ、該第2のノズルへのエアーの供給を制御するエアーバルブと、を有するエアー供給ユニットと、を有し、
    所定期間において、該洗浄水供給ユニットが、該第2のノズルへ連続的に該洗浄水を供給するのに対して、該エアー供給ユニットは、該第2のノズルへ間欠的に該エアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該一面側を洗浄することを特徴とするレーザー加工装置。
  4. 加工溝が形成されたウェーハ又は複数のチップの洗浄方法であって、
    所定期間において、連続的に洗浄水を供給するのに対して、間欠的にエアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該ウェーハ又は複数のチップを洗浄することを特徴とする洗浄方法。
  5. ウェーハにレーザービームを照射して該ウェーハを加工するレーザー加工方法であって、
    該ウェーハの一面側に水溶性樹脂を供給して、該一面側を覆う保護膜を形成する保護膜形成ステップと、
    該保護膜形成ステップの後、該ウェーハに吸収される波長を有するレーザービームを該ウェーハに照射して該ウェーハに対してアブレーション加工を施すレーザービーム照射ステップと、
    該レーザービーム照射ステップの後、該一面側を洗浄することにより該一面側に形成された該保護膜を除去する保護膜除去ステップと、を備え、
    該保護膜除去ステップは、
    所定期間において、連続的に洗浄水を供給するのに対して、間欠的にエアーを供給することで、該洗浄水のみによる洗浄と、該洗浄水と該エアーとが混合された気液混合流体による洗浄と、を交互に繰り返して該一面側を洗浄することで該保護膜を除去することを特徴とするレーザー加工方法。
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