JP2022034999A - 送風機、および送風機が接続された燃焼装置 - Google Patents

送風機、および送風機が接続された燃焼装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1つの送風機で、風量を必要とする場合と、圧力(静圧)を必要とする場合の何れにも対応可能とする。【解決手段】回転円板21に複数のブレード22が回転軸に対して放射状に立設され、回転円板とは反対側でブレードが環状の支持板23に支持された羽根車20をケーシング30内に収容し、モータ50の駆動で羽根車を回転させることで、ケーシングで支持板側を覆う一端面30aに開口した吸込口33から吸い込んだ気体を、ケーシングの外周面30bに接続された第1送風路に送り出す。また、ケーシングで回転円板側を覆う他端面30cに第2送風路36を接続し、回転円板には、ブレードよりも内側に複数の貫通孔21aを形成すると共に、羽根車の回転に伴い、羽根車の内側の気体を、貫通孔を通して第2送風路に送り出す軸流羽根21bを複数設ける。そして、第1送風路の通路面積および第2送風路の通路面積を変更可能な変更部を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ケーシング内の羽根車をモータの駆動で回転させて気体を送り出す送風機、および当該送風機が接続された燃焼装置に関する。
空気などの気体を送り出す送風機として、プロペラファンなどの軸流送風機(例えば、特許文献1)や、シロッコファン、ターボファンなどの遠心送風機(例えば、特許文献2)が知られている。軸流送風機は、回転軸に垂直な平面に対して所定の角度で傾斜した羽根が回転軸の周囲に複数設置された羽根車を有しており、モータの駆動で羽根車を回転させることで、回転軸方向に気体を送り出すことができる。一方、遠心送風機は、回転円板に立設された複数のブレードが回転軸に対して放射状に配置された羽根車がケーシング内に収容されており、モータの駆動で羽根車を回転させると、遠心力で羽根車の内側から外側に気体が吹き出すので、ケーシングにおける回転軸方向の吸込口から気体を吸い込み、外周面に接続された送風路へと送り出すことができる。そして、一般に、軸流送風機は遠心送風機に比べて風量が多く、遠心送風機は軸流送風機に比べて圧力(静圧)が高いという特性を有することから、用途に応じた特性を有する送風機が選択される。
特開2003-056493号公報 特開2002-221192号公報
しかし、用途によっては、風量を必要とする場合と、圧力(静圧)を必要とする場合とが任意に生じることがあり、そうした用途では、特性の異なる2種類の送風機を両方とも備えておく必要があるという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、1つの送風機で、風量を必要とする場合と、圧力(静圧)を必要とする場合の何れにも対応可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の送風機は次の構成を採用した。すなわち、
回転円板に立設された複数のブレードが回転軸に対して放射状に配置され、前記回転円板とは反対側の端部で前記ブレードが環状の支持板に支持された羽根車と、
前記羽根車を収容し、前記回転軸方向の前記支持板側を覆う一端面に吸込口が開口しており、前記羽根車の外周を囲む外周面に第1送風路が接続されたケーシングと、
前記羽根車を回転させるモータと
を備え、前記モータの駆動で前記羽根車を回転させることで、前記吸込口から吸い込んだ気体を前記第1送風路に送り出すことが可能な送風機において、
前記ケーシングにおける前記回転軸方向の前記回転円板側を覆う他端面に第2送風路が接続されており、
前記回転円板には、前記複数のブレードよりも中央側の箇所に複数の貫通孔が形成されていると共に、前記羽根車の回転に伴い、該羽根車の内側の気体を、前記貫通孔を通して前記第2送風路に送り出すことが可能な軸流羽根が複数設けられており、
前記第1送風路の通路面積および前記第2送風路の通路面積を変更可能な変更部を有する
ことを特徴とする。
このような本発明の送風機では、複数のブレードに加えて複数の軸流羽根が設けられた羽根車を回転させることで、ブレードによる第1送風路を通じた送風(遠心送風)と、軸流羽根による第2送風路を通じた送風(軸流送風)とを実行することが可能である。
一般に、ブレードによる遠心送風は、軸流羽根による軸流送風に比べて圧力(静圧)が高く、軸流羽根による軸流送風は、ブレードによる遠心送風に比べて風量が多いという特性を有する。そのため、圧力(静圧)を必要とする場合は、第2送風路の通路面積を絞り、主に第1送風路を通じたブレードによる遠心送風を行い、風量を必要とする場合は、第1送風路の通路面積を絞り、主に第2送風路を通じた軸流羽根による軸流送風を行うことにより、1つの送風機で何れの場合にも対応することが可能となる。
また、羽根車の回転円板に軸流羽根を設けることにより、別途に羽根部材を追加する必要がないので、2種類の送風を可能としながら、送風機のコストを抑えることができる。
こうした本発明の送風機が接続されて、燃料ガスを燃焼させるバーナに該送風機で燃焼用空気を送る燃焼装置では、
前記バーナを内蔵し、前記第1送風路および前記第2送風路と接続された缶体と、
前記バーナでの燃焼後の排ガスを排出する排気ダクトと、
前記バーナにガス通路を通じて供給される前記燃料ガスの供給量を変更可能なガス量変更部と、
所定の空燃比に従って前記モータの駆動を制御すると共に、前記変更部の駆動を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記燃料ガスの供給量が所定の第1供給量以上では、前記第1送風路よりも前記第2送風路の通路面積を大きくし、前記燃料ガスの供給量が前記第1供給量よりも少ない所定の第2供給量以下では、前記第2送風路よりも前記第1送風路の通路面積を大きくする制御を行う
こととしてもよい。
燃料ガスの供給量を第1供給量以上としてバーナの火力を大きくする場合は、必要とされる燃焼用空気も多くなるので、主に第2送風路を通じた軸流羽根による軸流送風を行うことで、風量を確保することができる。一方、燃料ガスの供給量を第2供給量以下としてバーナの火力を小さくする場合は、必要とされる燃焼用空気(風量)が少なくなり、排気ダクトに外部から強い風が吹き付けた際に逆風の影響を受け易いため、主に第1送風路を通じたブレードによる遠心送風を行うことで、風圧(静圧)を高めて耐風性能を確保することが可能となる。
本実施例の送風機10を分解した状態を示した斜視図である。 本実施例の回転円板21を抜き出して示した斜視図である。 本実施例の送風機10を、モータ50のシャフト51を含む平面で切断した断面図である。 本実施例の送風機10が接続された燃焼装置の例として給湯器60の大まかな構成を示した説明図である。 本実施例の三方弁38の構成を例示した説明図である。 本実施例の制御部69が三方弁38の駆動を制御するために実行する送風路切換処理のフローチャートである。 送風機10の第1送風路34と第2送風路36とを別々に缶体61に接続する例を示した斜視図である。
図1は、本実施例の送風機10を分解した状態を示した斜視図である。図示されるように送風機10は、回転することで気流を発生させる羽根車20や、羽根車20を収容するケーシング30や、羽根車20を回転させるモータ50などを備えている。
羽根車20は、略円形の回転円板21の外縁側から立設された複数のブレード22が回転軸に対して放射状に所定の間隔で配置されて円環形状になっている。これらのブレード22は、回転円板21とは反対側の端部が環状の支持板23に支持されている。回転円板21の中央(回転軸)にはモータ50のシャフト51が固定され、モータ50の駆動によって羽根車20がシャフト51を中心に回転する。
ケーシング30は、羽根車20の回転軸方向における支持板23側(図中の上側)を覆う一端面30aと、羽根車20の外周を囲む外周面30bとが一体に形成された第1ケース部材31、および羽根車20の回転軸方向における回転円板21側(図中の下側)を覆う他端面30cとなる第2ケース部材32で構成されており、第1ケース部材31の外周面30bに第2ケース部材32の外縁部分を接合して形成される。
ケーシング30の一端面30aには、略円形の吸込口33が開口している。この吸込口33の中心は羽根車20の回転軸と同一直線上にあり、吸込口33の口径は支持板23の内径よりも小さくなっている。また、ケーシング30の外周面30bは、羽根車20の回転軸に対する半径が羽根車20の回転方向(図中の時計回り)に大きくなる形状に形成されており、半径の大きい側から接線方向に延設して第1送風路34が設けられている。
加えて、第1ケース部材31には、一端面30aと一定の間隔を設けてモータ50を支持するための支持部材40が、ケーシング30の外側から一端面30aに取り付けられる。図示した支持部材40の例では、環状の基礎板40aの外周から第1ケース部材31側(図中の下側)に延設されて先端が基礎板40aと平行に屈曲したケース側脚部40bと、基礎板40aの外周から径方向の外側に延設されてモータ50側(図中の上側)に折り曲げられると共に先端が基礎板40aと平行に屈曲したモータ側脚部40cとが、それぞれ3つずつ交互に設けられている。
そして、支持部材40の3つのケース側脚部40bは、吸込口33を囲むようにケーシング30の一端面30aにビス(図示省略)で固定される。一方、モータ50は、一端面30aに対向する側の端部に径方向の外側に張り出して3つの継手52を有しており、この継手52がモータ側脚部40cにビス(図示省略)で固定される。また、モータ50のシャフト51は、支持部材40における環状の基礎板40aの内側、および吸込口33に挿通されて、羽根車20の回転円板21の中央に固定される。
さらに、本実施例のケーシング30の他端面30c(第2ケース部材32)には、略円形の吐出口35が開口している。この吐出口35の中心は羽根車20の回転軸と同一直線上にあり、吐出口35の口径は吸込口33の口径と略同一になっている。そして、本実施例の羽根車20の回転円板21には、吐出口35に向けて気流を発生させることが可能な軸流羽根が設けられている。
図2は、本実施例の回転円板21を抜き出して示した斜視図である。図示されるように回転円板21には、ブレード22よりも中央側の箇所に複数(図示した例では5つ)の貫通孔21aが形成されている。これらの貫通孔21aは、回転円板21の回転軸(シャフト51)を囲んで等間隔に配置されると共に、第2ケース部材32の吐出口35と対向している。また、各貫通孔21aには、軸流羽根21bが設けられている。
本実施例の軸流羽根21bは、回転円板21からの切り起こしによって形成されている。すなわち、軸流羽根21bは、回転円板21の中央側に繋ぎ部分を残して輪郭が回転円板21から切り抜かれると共に、繋ぎ部分に捻り加工が加えられて、羽根車20の回転方向(図中に太線の矢印で示される時計回り)における軸流羽根21bの前縁側よりも後縁側が第2ケース部材32側(図中の下側)に位置するように回転円板21に対して傾斜している。そして、回転円板21から軸流羽根21bが切り抜かれた輪郭の内側部分が貫通孔21aになっている。
このような回転円板21がモータ50の駆動で回転すると、回転円板21よりも支持板23側(図中の上側)の気体が軸流羽根21bの傾斜によって第2ケース部材32側(図中の下側)に押し出される。その結果、図中に白抜きの矢印で示されるように、羽根車20の内側から貫通孔21aを通って第2ケース部材32の吐出口35に向かう回転軸方向の気流が発生する。
図3は、本実施例の送風機10を、モータ50のシャフト51を含む平面で切断した断面図である。前述したようにモータ50は、支持部材40を介して、ケーシング30の外側に一端面30aと一定の間隔を設けて取り付けられている。また、モータ50のシャフト51は、一端面30aに開口した吸込口33に挿通されて、羽根車20の回転円板21の中央に固定されている。
モータ50の駆動によって羽根車20が回転すると、複数のブレード22のそれぞれの間に、遠心力によって羽根車20の径方向の内側から外側に向けて気体(空気)が吹き出す流れが生じる。すると、羽根車20の内側は負圧になるので、ケーシング30の一端面30aとモータ50との間から気体が吸込口33および環状の支持板23の中央開口部を通って羽根車20の内側に吸い込まれる。図中の白抜きの矢印は、羽根車20の回転に伴う気体の流れを模式的に表している。そして、羽根車20の外側に吹き出した気体は、ケーシング30の外周面30bに沿って進み、第1送風路34(図1参照)へと送り出される。
また、前述したように羽根車20の回転円板21には、貫通孔21aおよび軸流羽根21bが設けられており、羽根車20の回転に伴い、軸流羽根21bによって羽根車20の内側から気体が貫通孔21aを通って第2ケース部材32の吐出口35に向けて押し出される。そして、図示されるように本実施例の送風機10では、第2ケース部材32の吐出口35に第2送風路36が接続されており、貫通孔21aを通過した気体は吐出口35から第2送風路36へと送り出される。
このように本実施例の送風機10では、複数のブレード22に加えて複数の軸流羽根21bが設けられた羽根車20を回転させることで、ブレード22による第1送風路34を通じた送風(遠心送風)と、軸流羽根21bによる第2送風路36を通じた送風(軸流送風)とを実行可能になっている。そして、羽根車20の回転円板21に軸流羽根21bを形成することにより、別途に羽根部材を追加する必要がないので、2種類の送風を可能としながら、送風機10のコストを抑えることができる。
図4は、本実施例の送風機10が接続された燃焼装置の例として給湯器60の大まかな構成を示した説明図である。図示されるように給湯器60は、缶体61内に収容されて燃料ガスを燃焼させる複数(本実施例では15本)のバーナ62を備えている。燃料ガスを供給するガス通路63には、ガス通路63を開閉する元弁64や、元弁64よりも下流側で燃料ガスの流量を調節する比例弁65が設けられている。尚、本実施例の比例弁65は、本発明の「ガス量変更部」に相当している。
また、図示した例では、複数(15本)のバーナ62が3つのバーナ群に分けられていることと対応して、比例弁65よりも下流側でガス通路63が3つに分岐しており、3本のバーナ62で構成される第1バーナ群に対応する分岐路を開閉する第1電磁弁66aと、5本のバーナ62で構成される第2バーナ群に対応する分岐路を開閉する第2電磁弁66bと、7本のバーナ62で構成される第3バーナ群に対応する分岐路を開閉する第3電磁弁66cとを備えている。
本実施例の給湯器60では、3つの電磁弁66a,66b,66cの開閉を制御して燃料ガスを供給するバーナ群を選択すると共に、比例弁65の開度を制御して燃料ガスの供給量を変更することによって、バーナ62の火力(生成熱量)を大・中・小の3段階に切り換えることが可能である。例えば、燃料ガスの供給量が所定の第1供給量以上で火力が「大」の場合は、3つの電磁弁66a,66b,66cの全てを開弁する。一方、燃料ガスの供給量が第1供給量よりも少ない所定の第2供給量以下で火力が「小」の場合は、第1電磁弁66aのみを開弁する。また、燃料ガスの供給量が第1供給量と第2供給量との間で火力が「中」の場合は、第1電磁弁66aおよび第2電磁弁66bを開弁する。
また、缶体61には、バーナ62に燃焼用空気を送る前述した送風機10が接続されると共に、高電圧の放電によってバーナ62に火花を飛ばす点火プラグ67や、バーナ62の火炎(着火)を検知するフレームロッド68などが設けられている。尚、点火プラグ67およびフレームロッド68は、第1バーナ群のバーナ62を対象として設置されている。さらに、給湯器60は、燃焼を制御する制御部69を搭載しており、元弁64、比例弁65、3つの電磁弁66a,66b,66c、送風機10、点火プラグ67、およびフレームロッド68が制御部69と電気的に接続されている。制御部69は、比例弁65の開度(燃料ガスの供給量)に応じて送風機10のモータ50の駆動(回転数)を制御することにより、所定の空燃比に調節することが可能である。
バーナ62の上方には、熱交換器70が設けられている。熱交換器70の一端には給水通路71が接続されており、熱交換器70の他端には給湯通路72が接続されている。給水通路71を通じて供給された上水は、バーナ62での燃焼後の排ガスとの熱交換器70における熱交換によって加熱された後、湯となって給湯通路72に流出する。給水通路71には、給水通路71内の水の流量を検知する流量センサ73が設けられており、この流量センサ73は制御部69と電気的に接続されている。給湯器60の使用者が給湯通路72に設けられたカラン74を開けるなどして熱交換器70に水が供給されると、流量センサ73で所定の流量以上の水の流れが検知されることによって、バーナ62での燃焼が開始される。
また、給湯器60の上部には排気ダクト75が接続されている。バーナ62での燃焼で生じた排ガスは、送風機10の送風によって上方に送られ、熱交換器70を通過すると、排気ダクト75を通って外部に排出される。
前述したように本実施例の送風機10は、ケーシング30の外周面30bに接続された第1送風路34と、ケーシング30の他端面30c(第2ケース部材32の吐出口35)に接続された第2送風路36とを備えている。これら第1送風路34および第2送風路36は、図示されるように合流送風路37として1つにまとめられて缶体61に接続されている。そして、第1送風路34と第2送風路36との合流部分には、三方弁38が設けられており、この三方弁38は制御部69と電気的に接続されている。本実施例の給湯器60では、三方弁38の駆動を制御することにより、第1送風路34および第2送風路36の何れを通じてバーナ62に燃焼用空気を供給するかを変更することが可能である。尚、本実施例の三方弁38は、本発明の「変更部」に相当している。
図5は、本実施例の三方弁38の構成を例示した説明図である。図示されるように三方弁38には、3つのポートの連通状態を変更する仕切部材38aが内蔵されており、この仕切部材38aは、図示しないアクチュエータの駆動によって回転移動が可能となっている。図示した例では、三方弁38の左方のポートに第1送風路34が接続され、右方のポートに第2送風路36が接続され、上方のポートに合流送風路37が接続されている。
まず、図5(a)には、仕切部材38aが第1送風路34と合流送風路37とを連通させると共に、第2送風路36を閉塞した状態が示されている。この状態で送風機10の羽根車20を回転させた場合は、第1送風路34を通じてバーナ62に燃焼用空気が供給されることになり、第2送風路36からは燃焼用空気が供給されない。
一方、図5(b)には、仕切部材38aが第2送風路36と合流送風路37とを連通させると共に、第1送風路34を閉塞した状態が示されている。この状態で送風機10の羽根車20を回転させた場合は、第2送風路36を通じてバーナ62に燃焼用空気が供給されることになり、第1送風路34からは燃焼用空気が供給されない。
さらに、図5(c)には、仕切部材38aが合流送風路37を二分して第1送風路34および第2送風路36の両方と連通させた状態が示されている。この状態で送風機10の羽根車20を回転させた場合は、第1送風路34および第2送風路36の両方を通じてバーナ62に燃焼用空気が供給されることになる。
一般に、ブレード22による遠心送風は、軸流羽根21bによる軸流送風に比べて圧力(静圧)が高く、軸流羽根21bによる軸流送風は、ブレード22による遠心送風に比べて風量が多いという特性を有する。そのため、圧力(静圧)を必要とする場合は、図5(a)のように第2送風路36よりも第1送風路34を通じた送風を優先させる状態(以下、第1優先状態)に切り換え、風量を必要とする場合は、図5(b)のように第1送風路34よりも第2送風路36を通じた送風を優先させる状態(以下、第2優先状態)に切り換えることによって、1つの送風機10で何れの場合にも対応することが可能となる。尚、第1優先状態では、必ずしも第2送風路36を閉塞する必要はなく、第2送風路36よりも第1送風路34の通路面積が大きくなっていればよい。また、第2優先状態では、必ずしも第1送風路34を閉塞する必要はなく、第1送風路34よりも第2送風路36の通路面積が大きくなっていればよい。
加えて、図5(c)のように第1送風路34および第2送風路36の両方の連通を確保した状態(以下、中間状態)とすることによって、ブレード22による遠心送風と、軸流羽根21bによる軸流送風とを併用することも可能である。
図6は、本実施例の制御部69が三方弁38の駆動を制御するために実行する送風路切換処理のフローチャートである。この送風路切換処理は、バーナ62での燃焼の開始に伴って実行される処理である。送風路切換処理を開始すると、まず、バーナ62の火力に変更があったか否かを判断する(STEP1)。前述したように本実施例の給湯器60では、3つの電磁弁66a,66b,66cの開閉や比例弁65の開度を制御することによって、バーナ62の火力を大・中・小の3段階に変更可能である。尚、バーナ62での燃焼開始時(点火時)は、火力に変更があったものと判断する。
バーナ62の火力に変更があった場合は(STEP1:yes)、続いて、バーナ62の火力を大に変更したか否かを判断する(STEP2)。そして、バーナ62の火力を大に変更した場合は(STEP2:yes)、三方弁38を第2優先状態(図5(b)参照)に設定する(STEP3)。前述したようにバーナ62の火力が大に変更されると、比例弁65の開度が制御されて燃料ガスの供給量が第1供給量以上になると共に、3つの電磁弁66a,66b,66cが何れも開弁されて全て(15本)のバーナ62に燃料ガスが供給される。この場合、所定の空燃比に従って供給するべき燃焼用空気も多くなるため、風量が必要となる。そこで、三方弁38を第2優先状態とし、軸流羽根21bによる第2送風路36を通じた軸流送風を行うことによって、風量の確保が容易となる。
これに対して、バーナ62の火力を大に変更していない場合は(STEP2:no)、次に、バーナ62の火力を小に変更したか否かを判断する(STEP4)、そして、バーナ62の火力を小に変更した場合は(STEP4:yes)、三方弁38を第1優先状態(図5(a)参照)に設定する(STEP5)。前述したようにバーナ62の火力が小に変更されると、比例弁65の開度が制御されて燃料ガスの供給量が第2供給量以下になると共に、第1電磁弁66aが開弁されて第1バーナ群(3本)のバーナ62にのみ燃料ガスが供給される。この場合、所定の空燃比に従って供給するべき燃焼用空気が少なくなり、送風機10からの風量が抑えられる。そのため、排気ダクト75に外部から強い風が吹きつけると、排気ダクト75を逆流してバーナ62の炎が吹き消されてしまうことがあり、こうした逆流を抑制する(耐風性能を確保する)ために、風圧(静圧)が必要となる。そこで、三方弁38を第1優先状態とし、ブレード22による第1送風路34を通じた遠心送風を行うことによって、風圧を高めることが可能となる。
一方、バーナ62の火力を小に変更していない場合は(STEP4:no)、バーナ62の火力を大・小の何れでもなく、中に変更したと判断して、三方弁38を中間状態(図5(c)参照)に設定する(STEP6)。こうしてバーナ62における変更後の火力に応じて三方弁38の連通状態を設定したら、バーナ62での燃焼を停止したか否かを判断する(STEP7)。
バーナ62での燃焼を継続している場合は(STEP7:no)、STEP1の処理に戻って、バーナ62の火力に変更があったか否かを再び判断する。このとき、バーナ62の火力に変更がない場合は(STEP1:no)、STEP2~STEP6の処理を省略して、バーナ62での燃焼を停止したか否かを再び判断する(STEP7)。そして、バーナ62での燃焼を停止した場合は(STEP7:yes)、図6の送風路切換処理を終了する。
以上に説明したように本実施例の給湯器60では、バーナ62の火力に応じて、第1送風路34および第2送風路36の何れを通じてバーナ62に燃焼用空気を供給するかを三方弁38で変更することが可能となっており、燃料ガスの供給量を第1供給量以上としてバーナ62の火力を大にする場合は、必要とされる燃焼用空気も多くなるので、第2送風路36を通じた軸流羽根21bによる軸流送風を行うことで、風量を確保することができる。一方、燃料ガスの供給量を第2供給量以下としてバーナの火力を小にする場合は、必要とされる燃焼用空気(風量)が少なくなり、排気ダクト75に外部から強い風が吹き付けた際に逆風の影響を受け易いため、第1送風路34を通じたブレード22による遠心送風を行うことで、風圧(静圧)を高めて耐風性能を確保することが可能となる。
以上、本実施例の送風機10、および送風機10が接続された給湯器60(燃焼装置)について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例では、送風機10の第1送風路34および第2送風路36が合流送風路37として1つにまとめられて給湯器60の缶体61に接続されると共に、第1送風路34と第2送風路36との合流部分に三方弁38が設けられていた。しかし、第1送風路34と第2送風路36とを別々に缶体61に接続してもよく、第1送風路34および第2送風路36の各々に、開閉や通路面積の変更が可能な切換弁を設けておいてもよい。
図7は、送風機10の第1送風路34と第2送風路36とを別々に缶体61に接続する例を示した斜視図である。尚、図では、第1送風路34および第2送風路36の内部が見えるように、第1送風路34および第2送風路36を透過させて破線で表している。図示されるように第1送風路34には、第1切換弁39aが設けられており、第2送風路36には第2切換弁39bが設けられている。これら第1切換弁39aおよび第2切換弁39bは制御部69と電気的に接続されている。尚、第1切換弁39aおよび第2切換弁39bは、本発明の「変更部」に相当している。
図示した第1切換弁39aおよび第2切換弁39bは、いわゆるバタフライ弁であり、通路方向と直交する軸で回転することにより、開閉や通路面積の変更が可能となっている。図7では、第1送風路34の第1切換弁39aを開弁し、第2送風路36の第2切換弁39bを閉弁した状態が示されている。尚、第1切換弁39aおよび第2切換弁39bは、バタフライ弁に限られず、開閉や通路面積の変更が可能であればよい。
そして、前述した第1優先状態では、第1切換弁39aを開弁し、第2切換弁39bを閉弁することで、第2送風路36よりも第1送風路を通じた遠心送風を優先させることができる。一方、第2優先状態では、第1切換弁39aを閉弁し、第2切換弁39bを開弁することで、第1送風路34よりも第2送風路36を通じた軸流送風を優先させることができる。尚、第1優先状態では、必ずしも第2切換弁39bを閉弁する必要はなく、第2送風路36よりも第1送風路34の通路面積が大きくなっていればよい。また、第2優先状態では、必ずしも第1切換弁39aを閉弁する必要はなく、第1送風路34よりも第2送風路36の通路面積が大きくなっていればよい。
さらに、前述した中間状態では、第1切換弁39aおよび第2切換弁39bの何れも開弁することで、第1送風路34を通じた遠心送風と、第2送風路36を通じた軸流送風とを併用することができる。
また、第1送風路34と第2送風路36とを別々に缶体61に接続する場合は、互いに接続位置を離して接続することも可能である。例えば、前述したようにバーナ62の火力を小にする場合は、第1バーナ群(3本)のバーナ62にのみ燃料ガスを供給すると共に、第2送風路36よりも第1送風路34を通じた軸流送風を優先させるようになっているため、第1バーナ群のバーナ62の近傍に第1送風路34を接続しておくことで、第1バーナ群のバーナ62に燃焼用空気を効率的に供給することができる。一方、バーナ62の火力を大にする場合は、全て(15本)のバーナ62に燃料ガスを供給すると共に、第1送風路34よりも第2送風路36を通じた軸流送風を優先させるようになっているため、全てのバーナ62に送風が行き渡る位置に第2送風路36を接続しておくことで、バーナ62全体の燃焼状態の安定を図ることが可能となる。
さらに、送風機10における第1送風路34および第2送風路36の開閉や通路面積の変更(前述した三方弁38あるいは第1切換弁39a、第2切換弁39bの切換動作)は自動に限られず、使用者が手動で操作可能としてもよい。
10…送風機、 20…羽根車、 21…回転円板、
21a…貫通孔、 21b…軸流羽根、 22…ブレード、
23…支持板、 30…ケーシング、 30a…一端面、
30b…外周面、 30c…他端面、 31…第1ケース部材、
32…第2ケース部材、 33…吸込口、 34…第1送風路、
35…吐出口、 36…第2送風路、 37…合流送風路、
38…三方弁、 38a…仕切部材、 39a…第1切換弁、
39b…第2切換弁、 40…支持部材、 40a…基礎板、
40b…ケース側脚部、 40c…モータ側脚部、 50…モータ、
51…シャフト、 52…継手、 60…給湯器、
61…缶体、 62…バーナ、 63…ガス通路、
64…元弁、 65…比例弁、 66a…第1電磁弁、
66b…第2電磁弁、 66c…第3電磁弁、 67…点火プラグ、
68…フレームロッド、 69…制御部、 70…熱交換器、
71…給水通路、 72…給湯通路、 73…流量センサ、
74…カラン、 75…排気ダクト。

Claims (2)

  1. 回転円板に立設された複数のブレードが回転軸に対して放射状に配置され、前記回転円板とは反対側の端部で前記ブレードが環状の支持板に支持された羽根車と、
    前記羽根車を収容し、前記回転軸方向の前記支持板側を覆う一端面に吸込口が開口しており、前記羽根車の外周を囲む外周面に第1送風路が接続されたケーシングと、
    前記羽根車を回転させるモータと
    を備え、前記モータの駆動で前記羽根車を回転させることで、前記吸込口から吸い込んだ気体を前記第1送風路に送り出すことが可能な送風機において、
    前記ケーシングにおける前記回転軸方向の前記回転円板側を覆う他端面に第2送風路が接続されており、
    前記回転円板には、前記複数のブレードよりも中央側の箇所に複数の貫通孔が形成されていると共に、前記羽根車の回転に伴い、該羽根車の内側の気体を、前記貫通孔を通して前記第2送風路に送り出すことが可能な軸流羽根が複数設けられており、
    前記第1送風路の通路面積および前記第2送風路の通路面積を変更可能な変更部を有する
    ことを特徴とする送風機。
  2. 請求項1に記載の送風機が接続されて、燃料ガスを燃焼させるバーナに該送風機で燃焼用空気を送る燃焼装置において、
    前記バーナを内蔵し、前記第1送風路および前記第2送風路と接続された缶体と、
    前記バーナでの燃焼後の排ガスを排出する排気ダクトと、
    前記バーナにガス通路を通じて供給される前記燃料ガスの供給量を変更可能なガス量変更部と、
    所定の空燃比に従って前記モータの駆動を制御すると共に、前記変更部の駆動を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料ガスの供給量が所定の第1供給量以上では、前記第1送風路よりも前記第2送風路の通路面積を大きくし、前記燃料ガスの供給量が前記第1供給量よりも少ない所定の第2供給量以下では、前記第2送風路よりも前記第1送風路の通路面積を大きくする制御を行う
    ことを特徴とする燃焼装置。
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