JP2022034997A - 熱分解処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有害物質及び温室効果ガスの発生を防止することができるバイオマスエンジンを提供する。【解決手段】バイオマスエンジン1は、処理本体10と、電気ヒータ11と、環流部12と、を備える。処理本体10は、外気を磁化して磁化空気を生成しつつ、磁化空気を処理物に暴露して処理物を熱分解する。電気ヒータ11は、処理本体10での熱分解により生じたガスに含まれる残留物を熱分解する。環流部12は、処理本体10での処理物の熱分解により発生するガスを処理本体10と電気ヒータ11との間で環流させつつ、残留物が熱分解されたガスを排出する。【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマスエンジンに関する。
一般廃棄物又は産業廃棄物を焼却処理して熱利用する装置の開発が進んでいる。一方で、日本は2030年向け2013年対比で26%のCO削減を約束している。化石燃料に依存したエネルギ消費社会からの脱却は不可欠である。
特開2016-99023号公報
バイオマスエンジンにおいてバイオマス燃料の燃焼により発生するガスには、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、塩化水素(HCl)のような有害物質が含まれているため、これらの物質が外部にもれないようにする必要がある。このため、これらの物質を、さらに高温で燃焼させる燃焼器が使用されることが多い。しかしながら、これまで燃焼器は、灯油などの化石燃料を原料とするものが多いため、二酸化炭素のような温室効果ガスの発生が懸念されている。
本発明は、上記実情の下になされたものであり、有害物質及び温室効果ガスの発生を防止することができるバイオマスエンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバイオマスエンジンは、
外気を磁化して磁化空気を生成しつつ、前記磁化空気を処理物に暴露して前記処理物を熱分解する処理本体と、
前記処理本体での熱分解により生じたガスに含まれる残留物を熱分解する電気ヒータと、
前記処理本体での前記処理物の熱分解により発生するガスを前記処理本体と前記電気ヒータとの間で環流させつつ、前記残留物が熱分解されたガスを排出する環流部と、
を備える。
この場合、前記処理本体は、
前記処理物が投入される投入部と、
前記投入部の下部に配置され、前記投入部から落下した前記処理物を熱分解する熱分解部と、
前記熱分解部で前記処理物が熱分解することにより発生するガスを前記環流部に排出する排出部と、
を備える、
こととしてもよい。
また、前記投入部は、
外部から投入された前記処理物を保持するパケットと、
前記パケットによって保持される前記処理物の重量が閾値以上になると前記パケットを回転軸周りに回動して、前記処理物を前記熱分解部に落下させるウエイト部と、
を備える、
こととしてもよい。
前記熱分解部は、
直方体状の内部空間が形成された分解室と、
板状部材が中央で山折りに折り曲げられて山形に形成される一対の側壁を有し、前記一対の側壁各々が前記分解室の内壁と対向して前記分解室を2つの小部屋に仕切るように前記分解室内に配置された仕切部と、
前記磁化空気を前記小部屋に供給する磁化空気供給部と、
を備える、
こととしてもよい。
前記磁化空気供給部は、
前記磁化空気を前記小部屋に吐出する吐出口が前記一対の側壁各々に2次元配列されている複数の第1の供給管と、
前記磁化空気を前記小部屋に吐出する吐出口が前記一対の側壁各々に対向する前記仕切部の斜面に2次元配列されている複数の第2の供給管と、
前記第1の供給管及び前記第2の供給管に外気を取り込んで供給するブロワと、
を備える、
こととしてもよい。
前記第1の供給管は、前記一対の側壁を介して外気を導入し、
前記第2の供給管は、前記分解室の底面を介して外気を導入する、
こととしてもよい。
前記環流部は、
前記処理本体から出力されたガスを前記電気ヒータに送る往路管と、
前記電気ヒータから排出されたガスを前記処理本体に戻す復路管と、
を備え、
前記復路管は、
前記電気ヒータから出力されたガスを、前記処理本体に戻す第1の分岐管と、
前記電気ヒータから出力されたガスを、前記電気ヒータに戻す第2の分岐管と、に分岐する、
こととしてもよい。
前記処理本体は、上下に分割可能に構成されている、
こととしてもよい。
前記処理本体は、複数の金属板で構成され、
前記金属板同士が、その縁部において角パイプで接合されることにより形成されている、
こととしてもよい。
前記処理本体の外周が、断熱材で覆われている、
こととしてもよい。
本発明によれば、処理本体で、磁化空気を暴露して処理物の熱分解を促進させるとともに、電気ヒータで、処理物での熱分解により生じたガスに含まれる残留物を分解する。ガスは、処理本体及び電気ヒータとの間を還流し、その間に残留物の分解が繰り返される。これにより、ガスに含まれる残留物を極力少なくして、有害物質が外部に排出させるのを防止することができる。この結果、有害物質及び温室効果ガスの発生を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るバイオマスエンジンの側面図である。 図1のバイオマスエンジンの上面図である。 図2の処理本体のIII-III線断面図である。 図2の処理本体のIV-IV線断面図である。 図4の処理本体のV-V線断面図である。 図1のバイオマスエンジンの処理手順を示すフローチャートである。 (A)、(B)及び(C)は、投入部の動作を示す模式図である。 落下した処理物が振り分けられる様子を示す模式図である。 図1におけるバイオマスエンジンで発生するガスの流れを示す模式図である。 処理本体の補強構造を示す斜視図である。 ダイオキシン類濃度測定の測定結果報告書のフロントページを示す図である。 図11の測定結果報告書の測定結果を示す図である。 図11の測定結果報告書の添付資料を示す図である。 排ガス測定の測定結果報告書のフロントページを示す図である。 図14の濃度計量証明書を示す図である。 排ガス測定結果詳細その1を示す図である。 排ガス測定結果詳細その2を示す図である。 ダイオキシン類測定分析業務低温熱分解炉排ガス報告書のフロントページを示す図である。 図18の報告書におけるダイオキシン類測定結果報告その1を示す図である。 図18の報告書におけるダイオキシン類測定結果報告その2を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
[全体構成]
本実施形態にかかるバイオマスエンジン1は、バイオマス燃料を熱分解して、熱源または発電装置として用いられる。図1及び図2に示すように、バイオマスエンジン1は、処理本体10と、電気ヒータ11と、環流部12と、を備える。
処理本体10は、例えば地面に置かれたプレート3上に設置される。処理本体10は、処理物を熱分解する熱分解炉である。ここで、熱分解とは、処理物が炎を上げて燃焼する状態とは異なり、少量の空気(磁化空気)を供給しながら処理物を燻す、又は蒸し焼き状態として処理物が本来持っている熱量を利用しつつ、処理物を熱により分解するものである。また、磁化空気は、磁界が発生した領域を通過することで磁化された空気である。磁化空気は、磁力によって酸素が活性化されて大量のマイナスイオンを発生させる性質を有する気体であり、有機物の炭素分子に作用して、有機物と熱分解反応を起こす特性を有していることが知られている。
本実施の形態では、処理物は、可燃性のものであり、紙ゴミ、生ゴミ、畜産の廃棄物、医療の廃棄物、一般廃棄物又は産業廃棄物であり、有機物を含んでいる。すなわち、この処理物は、バイオマス燃料である。
より具体的には、処理本体10は、外気を磁化して磁化空気を生成しつつ、磁化空気を処理物に暴露して処理物を熱分解する。処理本体10は、例えば全高が255cm程度であり、作業者が処理物の投入又はメンテナンスの作業を行うために周囲にデッキと階段とが設けられている。また、処理本体10は、底面のサイズが304cm×280cm程度である。しかしながら、処理本体10のサイズは限定されない。例えば、処理本体10をより大きく設計するようにしてもよい。
電気ヒータ11は、高温を発生させるセラミックヒータである。電気ヒータ11は、処理本体10での熱分解により発生したガスに含まれる残留物をさらに熱分解する。電気ヒータ11は、設置台11a上に設置されている。
環流部12は、処理本体10と電気ヒータ11とを接続する配管で構成されている。環流部12は、処理本体10での処理物での熱分解により発生するガスを処理本体10と電気ヒータ11との間で環流させつつ、残留物が熱分解されたガスを排出する。
[処理本体]
処理本体10の詳細な構成について説明する。図3、図4及び図5に示すように、処理本体10は、投入部20と、熱分解部21と、排出部22と、を備える。処理本体10の材質は、例えばステンレス、鉄、蹉跌を混合した材料、アルミニウム合金、マグネシウム合金、ジェラルミンなどの熱に強い金属であるのが望ましい。処理本体10の外周は、断熱材2で覆われている。
投入部20は、処理本体10の上部に配置されている。投入部20には、処理物が投入される。
熱分解部21は、処理本体10の下部に配置されている。熱分解部21には、投入部20に投入された処理物が落下する。熱分解部21は、投入部20から落下した処理物を熱分解する。
排出部22は、処理本体10の上部に配置されている。排出部22は、環流部12に接続される。排出部22は、熱分解部21で処理物が熱分解することにより発生するガスを環流部12に排出する。
投入部20と排出部22との間は、壁24で仕切られている。また、投入部20と、熱分解部21との間は、後述のパケット30により遮蔽されている。したがって、熱分解部21での処理物の熱分解により発生したガスは、排出部22から環流部12に排出される。
[投入部]
投入部20の詳細な構成について説明する。図3に示すように、投入部20は、内部空間20aを形成する。投入部20には、扉23が設けられている。扉23は、内部空間20aに連通しており、扉23を介して、処理物が外部から内部空間20aに投入される。
投入部20の内部空間20aには、パケット30と、ウエイト部31と、が設けられている。パケット30は、扉23を介して外部から投入された処理物を保持する。ウエイト部31は、パケット30によって保持される処理物の重量が閾値以上になるとパケット30を回転軸32周りに回動して、処理物を熱分解部21に落下させる。
[熱分解部]
次に、熱分解部21の構成について説明する。熱分解部21は、分解室40と、仕切部41と、磁化空気供給部42と、を備えている。
分解室40は、側壁50を有している。この側壁50により、分解室40は、直方体状の内部空間21aを形成している。この内部空間21aは、投入部20の内部空間20aに連通している。
仕切部41は、分解室40内に配置されている。仕切部41は、板状部材が山折りされた山形(逆V字形)の形状をした一対の側壁50を有している。仕切部41では、一対の側壁50各々が分解室40の内壁と対向するように分解室40を2つの小部屋40a,40bに仕切っている。仕切部41は、X軸方向に沿って山形となるように配置されており、板状部材によって形成される斜面が、分解室40のX軸方向の側壁50と対向している。
仕切部41には、さらに、水平板41bを備える。水平板41bは、仕切部41の山形に折り曲げられた板状部材で囲まれた空間を上の空間と下の空間とに遮蔽している。上の空間は、分解室40の一部を構成し、この下の空間は外部と連通している。なお、この下の空間には外気を取り込む不図示のブロワが設けられている。
図4に示すように、2つの小部屋40a,40bには、それぞれ火格子(エキスパンドメタル)51が置かれている。火格子51により、小部屋40a,40bはさらに上下に仕切られている。投入部20から落下した処理物は、火格子51上に保持される。火格子51には、不図示の電気ヒータが設置されている。この電気ヒータが処理物の熱分解の火種となる。熱分解により灰化した処理物は、火格子51の下に落ちる。火格子51の下の部屋には、灰の取り出し口40cが設けられている。さらに、小部屋40a,40bの上の部屋には、外部から処理物の状態を確認するための確認扉40dが設けられている。
磁化空気供給部42は、分解室40のX軸方向両端にそれぞれ配置されている。磁化空気供給部42は、磁化空気を、分解室40の小部屋40a,40bに供給する。磁化空気供給部42は、外気から仕切られた内部空間42aを形成する。内部空間42aは、分解室40の側壁50に接している。磁化空気供給部42は、内部空間42aに当接する側壁50を貫通する複数の第1の供給管43を有する。
図3、図4及び図5に示すように、第1の供給管43の小部屋40a,40bへの吐出口は、X軸方向に並ぶ一対の側壁50各々に2次元配列されている。
第1の供給管43は、磁化空気を分解室40に供給する。具体的には、第1の供給管43は、空気が通過する管部43aと、磁界発生器43bとを、備えている。管部43aは、内部空間42aと分解室40とを連通する。磁界発生器43bは、内部空間42a側に配設されている。磁界発生器43bでは、管部43aに取り付けられる環状の磁石収納用ハウジングに永久磁石が収納されている。永久磁石は、異なる極同士(N極とS極)または同じ極同士(S極とS極、N極とN極)が対向する位置に配置されており、空気の流れに対して直角に磁界を発生させる。これにより、第1の供給管43の管部43aを通る空気は、磁界発生器43b分子がマイナスイオン化されることにより活性磁化され、磁化空気となる。
磁化空気供給部42には、ブロワ60が設けられている。ブロワ60は、インバータ回路によって駆動されて、内部空間42aに外気を取り込んでいる。ブロワ60の駆動により、内部空間42aに送り込まれた空気は、さらに第1の供給管43に送りこまれる。
磁化空気供給部42は、複数の第2の供給管44を備えている。第2の供給管44は、仕切部41に設置されている。第2の供給管44は、第1の供給管43と同様に、管部44aと、磁界発生器44bと、を備える。図3、図4及び図5に示すように、第2の供給管44は、磁化空気を小部屋40a,40bに吐出する吐出口であり、一対の側壁50各々に対向する仕切部41の斜面に2次元配列されている。
このように、第1の供給管43は、分解室40の一対の側壁50を介して磁化外気を導入する。また、第2の供給管44は、分解室40の底面を介して磁化外気を導入する。
また、第1の供給管43は、内部空間42aから、分解室40の側壁50まで延びており、その吐出口は、下方に向かって磁化空気を排出できるように斜めにカットされている。第2の供給管44も同様である。
なお、分解室40内部には、温水管55が設置されている。温水管55は、第2の供給管44の吐出口付近を通るように設計されている。温水管55には、水道水等が通っている。温水管55は、外部との熱交換が可能となっているため、水道水は、分解室40での処理物の熱分解により発生した熱により、温水となって、分解室40から出力される。
[排出部]
パケット30が処理物を保持していない場合、投入部20と熱分解部21との間はパケット30により遮蔽されている。したがって、熱分解部21での処理物の熱分解により生じたガスは、排出部22の方に流れて、環流部12に排出される。
[電気ヒータ]
図1に示すように、電気ヒータ11は、環流部12を介して送られたガスを700度以上の高温にさらす。これにより、ガスに含まれる窒素酸化物NOx、硫黄酸化物SOx、ダイオキシン類等のガスに含まれる残留物及び臭気成分が、分解される。なお、電気ヒータ11も断熱材2で覆われるようにしてもよい。
[環流部]
図1に示すように、環流部12は、往路管12aと、復路管12bと、を備えている。
往路管12aは、処理本体10から出力されたガスを電気ヒータ11に送る。復路管12bは、電気ヒータ11から排出されたガスを処理本体10に戻している。
復路管12bは、さらに第1の分岐管12b1と、第2の分岐管12b2とに分岐している。第1の分岐管12b1は、電気ヒータ11から出力されたガスを、処理本体10の分解室40に戻している。第2の分岐管12b2は、電気ヒータ11から出力されたガスを、電気ヒータ11に戻している。なお、環流部12の各配管も断熱材で覆われるようにしてもよい。
次に、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1を動作させる処理手順について説明する。
図6に示すように、まず、準備処理を行う(ステップS1)。電気ヒータ11の電源を入れるとともに、処理本体10の熱分解部21における電気ヒータ11の電源を入れる。さらに、ブロワ60の駆動を開始し、外気を取り込んで、分解室40に磁化空気を供給した状態とする。電気ヒータ11等の加熱を行う前に処理本体10で先に処理物を熱分解して、残留物が分解されないままガスが外にもれるのを防ぐためである。
図6に戻り、電気ヒータ11等の加熱により処理物の処理が可能な状態になると、図7(A)に示すように、投入部20に処理物Cを投入する(ステップS2)。図7(B)に示すように、パケット30により保持される処理物Cの重量が閾値を超えると、回転軸32が回転して、パケット30の処理物Cが、分解室40に落下する。このとき、処理物Cは、図8に示すように、仕切部41の山形の頂部により小部屋40a,40bに振り分けられる。
処理物Cの落下が終わると、回転軸32の回転方向が代わり、図7(C)に示すように、パケット30は元の位置に戻る。これにより、投入部20と、熱分解部21とは、互いに遮蔽された状態となる。
図6に戻り、小部屋40a,40bの火格子51上に処理物Cが落下すると、電気ヒータ11により処理物Cが熱せられ、熱分解が開始される(ステップS3)。図8に示すように、この磁化空気供給部42から、分解室40に供給される磁化空気により、処理物Cの熱分解が促進される。
処理物Cの熱分解が進むと、図9に示すように、処理物CからガスGが発生する。このガスGは、排出部22(図3参照)から環流部12に排出される。環流部12は、図9に示すように、排出部22から排出されたガスGを電気ヒータ11に送る。
電気ヒータ11は、ガスGを700度程度に熱して、ガスGに含まれる残留物を分解する。図9に示すように、電気ヒータ11で残留物が分解されたガスGは、環流部12に復路管12bに再度排出される。環流部12に排出されたガスGは、復路管12bで第1の分岐管12b1と第2の分岐管12b2の2つに分岐する。第1の分岐管12b1に分岐した一方のガスGは、処理本体10に戻され、その熱が処理本体10の熱源として利用される。第1の分岐管12b1では、ガスGの一部は、例えば、消臭消炎フィルタを経て外部に放出される。このガスGの成分は、CO及び水蒸気(HO)となる。
また、第2の分岐管12b2に分岐した他方のガスGは、電気ヒータ11に送られる往路管12aの途中に戻され、電気ヒータ11に戻る。その熱は、電気ヒータ11の熱源として利用されるとともに、ガスに含まれる残留物は、電気ヒータ11により再び分解される。
次に、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1における処理本体10の補強構造について説明する。
図10に示すように、処理本体10は、基本的に金属板で構成されているが、金属板である側壁50をつなぐ縁部は、鉛直方向に延びる角パイプ70と水平方向に延びる角パイプ71で補強されている。これにより、構造的な強度を向上することが可能となる。
また、処理本体10は、上部と下部とが、アングル部材同士をネジ止めすることにより接合されている。このため、上部と下部とを分離可能となっている。これにより、処理本体10は、構成要素を分解して、持ち運び易くなっている。このため、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1は、トラックで運んで任意の場所に容易に設置することも可能となる。なお、アングル部材間には、不図示のシーツ部材が挿入され、内部から外部への気体の漏れが防止されている。なお、環流部12についても、必要に応じて分解可能となっている。
本実施の形態に係るバイオマスエンジン1から排出される排ガスに含まれるダイオキシン類の濃度測定を行った。処理物は、採卵用のニワトリの鶏糞であった。まず、ダイオキシン類対策特別措置法施行規則第2条第1項第4号の規定に基づき環境大臣が定める方法で、排出されるダイオキシン類の濃度の測定を行った結果、濃度は、0.0026ng-TEQ/mであった。ここで、ダイオキシン類とは、ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキサン(PCDDs)と、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)である。
さらに、DL-PCBsの濃度を測定したところ、0.0021ng-TEQ/mであった。DL-PCBsは、PCBs(ポリ塩化ビフェニル)の中でPCDDs、PCDFsと同様の毒性を有する異性体を指す。ダイオキシン類とDL-PCBsとの和の総ダイオキシン類の濃度は、0.0026ng-TEQ/mであった。廃棄物焼却炉のダイオキシン類の排出基準は、参考値としては、5ng-TEQ/mがあり、測定結果は、そのような排出基準を大きく下回っていることが明らかとなった。
さらに、バイオマスエンジン1から排出されるダスト、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、塩化水素(HCl)の濃度測定を行った。まず、JIS-Z-8808に定める測定方法で、ダストの濃度を測定したところ、その濃度の平均は、0.023g/mNであった。また、JIS-K-0104に定める測定方法で、窒素酸化物の濃度を測定したところ、その濃度の平均は、170ppmであった。また、JIS-K-0103に定める測定方法で、硫黄酸化物の濃度を測定したところ、その濃度の平均は、44ppmであった。また、JIS-K-0107に定める測定方法で、塩化水素の濃度を測定したところ、その濃度の平均は、3.6mg/mNであった。これらの数値は、いずれも排出基準を大きく下回った。
図11~図13に、バイオマスエンジン1のダイオキシン類濃度測定の測定結果報告書を示す。図14~図17に、バイオマスエンジン1の排ガス測定の測定結果報告書を示す。図18~図20に、バイオマスエンジン1のダイオキシン類測定分析業務低温熱分解炉排ガス報告書を示す。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1によれば、処理本体10で、磁化空気を暴露して処理物Cの熱分解を促進させるとともに、電気ヒータ11で、処理物Cの熱分解により生じたガスGに含まれる残留物を分解する。ガスGは、処理本体10及び電気ヒータ11との間を環流し、その間に残留物の分解が繰り返される。これにより、ガスに含まれる残留物を極力少なくして、有害物質が外部に排出させるのを防止することができる。この結果、有害物質及び温室効果ガスの発生を防止することができる。
本実施の形態では、灯油を原料とするヒータではなく、電気ヒータ11を用いてガスに含まれる残留物を分解している。このようにすれば、例えば灯油ヒータでは、1ヶ月毎に4320リットルを消費するとすれば、CO換算で1リットル=2.51kgであるから、COの排出量を年間130トン削減し、灯油の使用量を4320リットル削減することができるため、その分だけ温室効果ガスの発生を低減することができる。
本実施の形態に係るバイオマスエンジン1では、処理物Cの熱分解中は、処理物Cが投入される投入部20と熱分解部21とが遮蔽される構造とした。これにより、熱分解により発生するガスが、投入部20から漏れるのを防ぐことが可能となる。
また、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1では、投入部20から落下した処理物Cを2つの小部屋40a,40bに振り分け、小部屋40a,40bに対して側壁50と、側壁50に対向する仕切部41の斜面に2次元配列された吐出口から磁化空気を処理物Cに吐出する。これにより、磁化空気を、処理物Cにまんべんなくさらすことができるため、処理物Cの熱分解をより促進することが可能となる。磁化空気の元となる外気は、処理本体10の側面と底面から広く取り込むことができる。
また、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1では、電気ヒータ11で残留物が分解されたガスGを、処理本体10と、電気ヒータ11に環流させる。このようにすれば、電気ヒータ11で生じた熱を、処理本体10と電気ヒータ11とで再利用することができるので、熱効率を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1では、処理本体10を上下に分割することができる。これにより、装置全体の搬送を容易にし、設置場所の自由度を向上することができる。
また、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1では、骨組みが、角パイプ70,71で補強されている。これにより、装置の機械強度を向上することができる。
また、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1では、処理本体10の外周が断熱材2で覆われている。これにより、処理本体10の熱損失を低減することができる。
また、本実施の形態に係るバイオマスエンジン1では、分解室40内に、温水管55が配管されている。これにより、分解室40における処理物Cの熱分解による熱が、温水管55を流れる水を温水に変換する。温水は、様々な用途に用いられる。
なお、火格子51の総面積が2平米以下であれば、環境省の基準に基づく設置許可が不要となる。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、有機物を含む処理物を焼却処理できるほか、熱源または発電装置として用いることができる。
1 バイオマスエンジン、2 断熱材、3 プレート、10 処理本体、11 電気ヒータ、11a 設置台、12 環流部、12a 往路管、12b 復路管、12b1 第1の分岐管、12b2 第2の分岐管、20 投入部、20a 内部空間、21 熱分解部、21a 内部空間、22 排出部、23 扉、24 壁、30 パケット、31 ウエイト部、32 回転軸、40 分解室、40a,40b 小部屋、40c 取り出し口、40d 確認扉、41 仕切部、41b 水平板、42 磁化空気供給部、42a 内部空間、43 第1の供給管、43a 管部、43b 磁界発生器、44 第2の供給管、44a 管部、44b 磁界発生器、50 側壁、51 火格子、55 温水管、60 ブロワ、70,71 角パイプ、C 処理物、G ガス
本発明は、熱分解処理装置に関する。
本発明は、上記実情の下になされたものであり、有害物質及び温室効果ガスの発生を防止することができる熱分解処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る熱分解処理装置は、
外気を磁化して磁化空気を生成しつつ、前記磁化空気を処理物に暴露して前記処理物を熱分解する処理本体と、
前記処理本体での熱分解により生じたガスに含まれる残留物を熱分解する電気ヒータと、
前記処理本体での前記処理物の熱分解により発生するガスを前記処理本体と前記電気ヒータとの間で環流させつつ、前記残留物が熱分解されたガスを外部に排出する環流部と、
を備え
前記処理本体は、
前記処理物が投入される投入部と、
前記投入部の下部に配置され、前記投入部から落下した前記処理物を熱分解する熱分解部と、
前記熱分解部で前記処理物が熱分解することにより発生するガスを前記環流部に排出する排出部と、
を備え、
前記熱分解部は、
直方体状の内部空間が形成された分解室と、
板状部材が中央で山折りに折り曲げられて山形に形成され、前記分解室の内壁である一対の側壁と対向して前記分解室を2つの小部屋に仕切るように前記分解室内に配置された仕切部と、
前記磁化空気を前記小部屋に供給する磁化空気供給部と、
を備える
また、前記投入部は、
外部から投入された前記処理物を保持する保持部と、
前記保持部によって保持される前記処理物の重量が閾値以上になると前記保持部を回転軸周りに回動して、前記処理物を前記熱分解部に落下させるウエイト部と、
を備える、
こととしてもよい。
本発明の実施の形態に係る熱分解処理装置の側面図である。 図1の熱分解処理装置の上面図である。 図2の処理本体のIII-III線断面図である。 図2の処理本体のIV-IV線断面図である。 図4の処理本体のV-V線断面図である。 図1の熱分解処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 (A)、(B)及び(C)は、投入部の動作を示す模式図である。 落下した処理物が振り分けられる様子を示す模式図である。 図1における熱分解処理装置で発生するガスの流れを示す模式図である。 処理本体の補強構造を示す斜視図である。 ダイオキシン類濃度測定の測定結果報告書のフロントページを示す図である。 図11の測定結果報告書の測定結果を示す図である。 図11の測定結果報告書の添付資料を示す図である。 排ガス測定の測定結果報告書のフロントページを示す図である。 図14の濃度計量証明書を示す図である。 排ガス測定結果詳細その1を示す図である。 排ガス測定結果詳細その2を示す図である。 ダイオキシン類測定分析業務低温熱分解炉排ガス報告書のフロントページを示す図である。 図18の報告書におけるダイオキシン類測定結果報告その1を示す図である。 図18の報告書におけるダイオキシン類測定結果報告その2を示す図である。
[全体構成]
本実施形態にかかる熱分解処理装置1は、バイオマス燃料を熱分解して、熱源または発電装置として用いられる。図1及び図2に示すように、熱分解処理装置1は、処理本体10と、電気ヒータ11と、環流部12と、を備える。
投入部20と排出部22との間は、壁24で仕切られている。また、投入部20と、熱分解部21との間は、後述の保持部30により遮蔽されている。したがって、熱分解部21での処理物の熱分解により発生したガスは、排出部22から環流部12に排出される。
投入部20の内部空間20aには、保持部30と、ウエイト部31と、が設けられている。保持部30は、扉23を介して外部から投入された処理物を保持する。ウエイト部31は、保持部30によって保持される処理物の重量が閾値以上になると保持部30を回転軸32周りに回動して、処理物を熱分解部21に落下させる。
仕切部41は、分解室40内に配置されている。仕切部41は、板状部材が山折りされた山形(逆V字形)の形状をしている。仕切部41では、分解室40の内壁である一対の側壁50と対向するように分解室40を2つの小部屋40a,40bに仕切っている。仕切部41は、X軸方向に沿って山形となるように配置されており、板状部材によって形成される斜面が、分解室40のX軸方向の側壁50と対向している。
[排出部]
保持部30が処理物を保持していない場合、投入部20と熱分解部21との間は保持部30により遮蔽されている。したがって、熱分解部21での処理物の熱分解により生じたガスは、排出部22の方に流れて、環流部12に排出される。
次に、本実施の形態に係る熱分解処理装置1を動作させる処理手順について説明する。
図6に戻り、電気ヒータ11等の加熱により処理物の処理が可能な状態になると、図7(A)に示すように、投入部20に処理物Cを投入する(ステップS2)。図7(B)に示すように、保持部30により保持される処理物Cの重量が閾値を超えると、回転軸32が回転して、保持部30の処理物Cが、分解室40に落下する。このとき、処理物Cは、図8に示すように、仕切部41の山形の頂部により小部屋40a,40bに振り分けられる。
処理物Cの落下が終わると、回転軸32の回転方向が代わり、図7(C)に示すように、保持部30は元の位置に戻る。これにより、投入部20と、熱分解部21とは、互いに遮蔽された状態となる。
次に、本実施の形態に係る熱分解処理装置1における処理本体10の補強構造について説明する。
また、処理本体10は、上部と下部とが、アングル部材同士をネジ止めすることにより接合されている。このため、上部と下部とを分離可能となっている。これにより、処理本体10は、構成要素を分解して、持ち運び易くなっている。このため、本実施の形態に係る熱分解処理装置1は、トラックで運んで任意の場所に容易に設置することも可能となる。なお、アングル部材間には、不図示のシーツ部材が挿入され、内部から外部への気体の漏れが防止されている。なお、環流部12についても、必要に応じて分解可能となっている。
本実施の形態に係る熱分解処理装置1から排出される排ガスに含まれるダイオキシン類の濃度測定を行った。処理物は、採卵用のニワトリの鶏糞であった。まず、ダイオキシン類対策特別措置法施行規則第2条第1項第4号の規定に基づき環境大臣が定める方法で、排出されるダイオキシン類の濃度の測定を行った結果、濃度は、0.0026ng-TEQ/mであった。ここで、ダイオキシン類とは、ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキサン(PCDDs)と、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)である。
さらに、熱分解処理装置1から排出されるダスト、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、塩化水素(HCl)の濃度測定を行った。まず、JIS-Z-8808に定める測定方法で、ダストの濃度を測定したところ、その濃度の平均は、0.023g/mNであった。また、JIS-K-0104に定める測定方法で、窒素酸化物の濃度を測定したところ、その濃度の平均は、170ppmであった。また、JIS-K-0103に定める測定方法で、硫黄酸化物の濃度を測定したところ、その濃度の平均は、44ppmであった。また、JIS-K-0107に定める測定方法で、塩化水素の濃度を測定したところ、その濃度の平均は、3.6mg/mNであった。これらの数値は、いずれも排出基準を大きく下回った。
図11~図13に、熱分解処理装置1のダイオキシン類濃度測定の測定結果報告書を示す。図14~図17に、熱分解処理装置1の排ガス測定の測定結果報告書を示す。図18~図20に、熱分解処理装置1のダイオキシン類測定分析業務低温熱分解炉排ガス報告書を示す。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る熱分解処理装置1によれば、処理本体10で、磁化空気を暴露して処理物Cの熱分解を促進させるとともに、電気ヒータ11で、処理物Cの熱分解により生じたガスGに含まれる残留物を分解する。ガスGは、処理本体10及び電気ヒータ11との間を環流し、その間に残留物の分解が繰り返される。これにより、ガスに含まれる残留物を極力少なくして、有害物質が外部に排出させるのを防止することができる。この結果、有害物質及び温室効果ガスの発生を防止することができる。
本実施の形態に係る熱分解処理装置1では、処理物Cの熱分解中は、処理物Cが投入される投入部20と熱分解部21とが遮蔽される構造とした。これにより、熱分解により発生するガスが、投入部20から漏れるのを防ぐことが可能となる。
また、本実施の形態に係る熱分解処理装置1では、投入部20から落下した処理物Cを2つの小部屋40a,40bに振り分け、小部屋40a,40bに対して側壁50と、側壁50に対向する仕切部41の斜面に2次元配列された吐出口から磁化空気を処理物Cに吐出する。これにより、磁化空気を、処理物Cにまんべんなくさらすことができるため、処理物Cの熱分解をより促進することが可能となる。磁化空気の元となる外気は、処理本体10の側面と底面から広く取り込むことができる。
また、本実施の形態に係る熱分解処理装置1では、電気ヒータ11で残留物が分解されたガスGを、処理本体10と、電気ヒータ11に環流させる。このようにすれば、電気ヒータ11で生じた熱を、処理本体10と電気ヒータ11とで再利用することができるので、熱効率を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る熱分解処理装置1では、処理本体10を上下に分割することができる。これにより、装置全体の搬送を容易にし、設置場所の自由度を向上することができる。
また、本実施の形態に係る熱分解処理装置1では、骨組みが、角パイプ70,71で補強されている。これにより、装置の機械強度を向上することができる。
また、本実施の形態に係る熱分解処理装置1では、処理本体10の外周が断熱材2で覆われている。これにより、処理本体10の熱損失を低減することができる。
また、本実施の形態に係る熱分解処理装置1では、分解室40内に、温水管55が配管されている。これにより、分解室40における処理物Cの熱分解による熱が、温水管55を流れる水を温水に変換する。温水は、様々な用途に用いられる。
熱分解処理装置、2 断熱材、3 プレート、10 処理本体、11 電気ヒータ、11a 設置台、12 環流部、12a 往路管、12b 復路管、12b1 第1の分岐管、12b2 第2の分岐管、20 投入部、20a 内部空間、21 熱分解部、21a 内部空間、22 排出部、23 扉、24 壁、30 保持部、31 ウエイト部、32 回転軸、40 分解室、40a,40b 小部屋、40c 取り出し口、40d 確認扉、41 仕切部、41b 水平板、42 磁化空気供給部、42a 内部空間、43 第1の供給管、43a 管部、43b 磁界発生器、44 第2の供給管、44a 管部、44b 磁界発生器、50 側壁、51 火格子、55 温水管、60 ブロワ、70,71 角パイプ、C 処理物、G ガス

Claims (10)

  1. 外気を磁化して磁化空気を生成しつつ、前記磁化空気を処理物に暴露して前記処理物を熱分解する処理本体と、
    前記処理本体での熱分解により生じたガスに含まれる残留物を熱分解する電気ヒータと、
    前記処理本体での前記処理物の熱分解により発生するガスを前記処理本体と前記電気ヒータとの間で環流させつつ、前記残留物が熱分解されたガスを排出する環流部と、
    を備えるバイオマスエンジン。
  2. 前記処理本体は、
    前記処理物が投入される投入部と、
    前記投入部の下部に配置され、前記投入部から落下した前記処理物を熱分解する熱分解部と、
    前記熱分解部で前記処理物が熱分解することにより発生するガスを前記環流部に排出する排出部と、
    を備える、
    請求項1に記載のバイオマスエンジン。
  3. 前記投入部は、
    外部から投入された前記処理物を保持するパケットと、
    前記パケットによって保持される前記処理物の重量が閾値以上になると前記パケットを回転軸周りに回動して、前記処理物を前記熱分解部に落下させるウエイト部と、
    を備える、
    請求項2に記載のバイオマスエンジン。
  4. 前記熱分解部は、
    直方体状の内部空間が形成された分解室と、
    板状部材が中央で山折りに折り曲げられて山形に形成される一対の側壁を有し、前記一対の側壁各々が前記分解室の内壁と対向して前記分解室を2つの小部屋に仕切るように前記分解室内に配置された仕切部と、
    前記磁化空気を前記小部屋に供給する磁化空気供給部と、
    を備える、
    請求項2又は3に記載のバイオマスエンジン。
  5. 前記磁化空気供給部は、
    前記磁化空気を前記小部屋に吐出する吐出口が前記一対の側壁各々に2次元配列されている複数の第1の供給管と、
    前記磁化空気を前記小部屋に吐出する吐出口が前記一対の側壁各々に対向する前記仕切部の斜面に2次元配列されている複数の第2の供給管と、
    前記第1の供給管及び前記第2の供給管に外気を取り込んで供給するブロワと、
    を備える、
    請求項4に記載のバイオマスエンジン。
  6. 前記第1の供給管は、前記一対の側壁を介して外気を導入し、
    前記第2の供給管は、前記分解室の底面を介して外気を導入する、
    請求項5に記載のバイオマスエンジン。
  7. 前記環流部は、
    前記処理本体から出力されたガスを前記電気ヒータに送る往路管と、
    前記電気ヒータから排出されたガスを前記処理本体に戻す復路管と、
    を備え、
    前記復路管は、
    前記電気ヒータから出力されたガスを、前記処理本体に戻す第1の分岐管と、
    前記電気ヒータから出力されたガスを、前記電気ヒータに戻す第2の分岐管と、に分岐する、
    請求項1に記載のバイオマスエンジン。
  8. 前記処理本体は、上下に分割可能に構成されている、
    請求項2に記載のバイオマスエンジン。
  9. 前記処理本体は、複数の金属板で構成され、
    前記金属板同士が、その縁部において角パイプで接合されることにより形成されている、
    請求項1に記載のバイオマスエンジン。
  10. 前記処理本体の外周が、断熱材で覆われている、
    請求項9に記載のバイオマスエンジン。
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