JP2022034118A - 遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、過負荷電流を検知してから速やかに電流を遮断することができるとともに、管理が容易な遮断器を提供する。【解決手段】本開示に係る遮断器100aは、リンク機構28,29の移動に応動して回動し、リンク機構28,29が閉極方向に移動した場合は第1方向に回転し、リンク機構28,29が開極方向に移動した場合は、第2方向に回転する主軸25と、可動子33と外部接続端子37の間に電気的に接続されるとともにリンク機構28,29に機械的に接続され、可動子33と外部接続端子37の間の通電により発生する電磁力によって撓むことにより、リンク機構28,29を、開極方向に移動させる可撓導体35と、主軸25の第2方向の回転に応動して、トリップバー12のトリップラッチ13との係合を解除する引外し装置51aと、を備える。【選択図】 図4

Description

本開示は、引外し装置を備えた遮断器に関するものである。
遮断器は、送変電系統又は電気回路において、地絡又は短絡といった事故が発生した場合に電流を遮断する機器である。遮断器は、電流を遮断する遮断機構部と、遮断機構部を動作させる引外し装置を有する。事故が発生した際、引外し装置によって遮断機構部が動作され、電流を遮断する。
従来の引外し装置は、動力源となっているコイルスプリングと、コイルスプリングの動力を遮断機構部に伝える機構と、当該機構のスイッチとなるソレノイドによって構成されている。このような引外し装置における遮断機構部を動かす動作は、電子回路である引外しリレーが過負荷電流を検知し、ソレノイドへ動作指令を送ることで開始される。本動作方式では、過負荷電流の検知から遮断機構部を動かす動作の開始までの時間差が、通常10msec程度発生する。
特許文献1には、過負荷電流を検知してからより速やかに電流を遮断するために、ソレノイドによる動作指令によって遮断機構部を動作させるのではなく、例えばばねといった可撓性手段によって遮断機構部を動作させる遮断器が記載されている。この可撓性手段は、予め決定される校正しきい値を超える電流の電磁力を受けると、回転して遮断機構部を動作させる。
特開平9―288960号公報
しかしながら、このような特許文献1に記載の遮断器では、遮断機構部を動作させるタイミングが可撓性手段のしきい値に依存しているため、定格遮断容量である電流の値と異なるしきい値を有する可撓性手段、又は、劣化を含め不具合が生じた可撓性手段を遮断器に備えた場合、適切に引外し装置が遮断機構部を動作させることができない可能性がある。したがって、遮断機構部を動作させる適切なしきい値を保持するように可撓性手段を厳密に管理する必要があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、過負荷電流を検知してから速やかに電流を遮断することができるとともに、管理が容易な遮断器を提供することを目的とする。
本開示に係る遮断器は、固定接点と、固定接点と離接可能な可動接点を有する可動子と、可動子と連動し、可動接点を固定接点に近づける閉極方向及び可動接点を固定接点から遠ざける開極方向に移動可能なリンク機構と、リンク機構の移動に応動して回動し、リンク機構が閉極方向に移動した場合は第1方向に回転し、リンク機構が開極方向に移動した場合は、第2方向に回転する主軸と、外部導体が接続される外部接続端子と、可動子と外部接続端子の間に電気的に接続されるとともにリンク機構に機械的に接続され、可動子と外部接続端子の間の通電により発生する電磁力によって撓むことにより、リンク機構を、開極方向に移動させる可撓導体と、可動接点を固定接点から引き離すトリップラッチと、トリップラッチと係合することでトリップラッチの引き離す動作を規制するトリップバーと、主軸の第2方向の回転に応動して、トリップバーのトリップラッチとの係合を解除する引外し装置と、を備える。
本開示に係る遮断器は、定格遮断容量以上の電流が流れた場合、可撓導体の撓みによる主軸の回転に応動してトリップバーのトリップラッチとの係合を解除する引外し装置を備えたので、速やかに電流を遮断することができるとともに、管理が容易になる。
実施の形態1に係る閉極状態の遮断器の概略側面図である。 実施の形態1に係る開極状態の遮断器の概略側面図である。 実施の形態1に係る引外し装置の概略斜視図の例である。 実施の形態1に係る開極状態にある遮断器の引外し装置を中心に拡大した遮断器の側面図である。 実施の形態1に係る閉極動作中である遮断器の引外し装置を中心に拡大した遮断器の側面図である。 実施の形態1に係る閉極状態にある遮断器の引外し装置を中心に拡大した遮断器の側面図である。 実施の形態1に係る引外し動作中である遮断器の引外し装置を中心に拡大した遮断器の側面図である。 実施の形態1に係る引外し動作後の遮断器の概略側面図である。 実施の形態2に係る引外し装置の概略斜視図の例である。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る閉極状態の遮断器100aの概略側面図である。図1において、矢印F1及び矢印F2は、力の向きを示している。
図2は、本実施の形態に係る開極状態の遮断器100aの概略側面図である。
図3は、本実施の形態に係る引外し装置51aの概略斜視図の例である。
まず、図1から図3を用いて遮断器100aの構造について説明する。次に、遮断器100aの動作について説明する。
図1及び図2に示すように、遮断器100aは、フレーム41、遮断機構部50、引外し装置51a及び通電部60を有している。
遮断器100aの構造について、通電部60、遮断機構部50、引外し装置51aの順に説明する。
まず、通電部60について説明する。
通電部60は、通電部リンクウエ28、通電部リンクシタ29、可動子軸30、可動子ホルダ31、可動子回動軸32、可動子33、可動接点34、可撓導体35、固定接点36、外部接続端子37、接圧バネ38及び収納部70を有する。
外部接続端子37は一対あり、いずれも遮断器100aを収納する筐体(図示省略)の壁部を貫通してその筐体に固定されている。
一方の外部接続端子37は、筐体の外部において負荷側導体(図示省略)に接続されている。もう一方の外部接続端子37は、筐体の外部において電源側導体(図示省略)に接続されている。
なお、フレーム41は、この筐体の一部として構成されてもよい。通電部60は、通電部リンクウエ28が遮断機構部50と接続される。
一端が電源側導体に接続された外部接続端子37の他端には、固定接点36が設けられている。一端が負荷側導体に接続された外部接続端子37の他端には、可撓導体35が接続されている。
可動子33は、固定接点36に対向して設けられている。
可動接点34は、可動子33上に固定されており、固定接点36と離接可能となっている。
可撓性を有する可撓導体35は、可動子33と外部接続端子37の間に電気的に接続されている。可撓導体35の一端は、外部接続端子37に接続され、他端は、通電部リンクシタ29と接続されている。本開示において「接続」とは、特段の断りがない限り、機械的な接続を意味し、他の部品を介さない直接的な接続だけでなく、他の部品を介した間接的な接続も含むものとする。また、電気的な接続である場合には「電気的に接続」と表記する。
接圧バネ38は、可撓導体35の端部のうち通電部リンクシタ29と支持されている側と対向する側に接続されている。収納部70は、接圧バネ38を収容している。収納部70は、筐体と共有されていてもよい。
可動子軸30は、可動子33に回動可能に支持されている。
可動子33の可撓導体35側端部は、可動子軸30を介して通電部リンクシタ29と接続されている。
また、可動子ホルダ31の一端は可動子軸30と回動可能に支持されており、他端は可動子回動軸32と回動可能に支持されている。
通電部リンクウエ28及び通電部リンクシタ29で構成されているリンク機構は、絶縁材料から形成されている。
通電部リンクシタ29の可動子33側は、可動子軸30と回動可能に支持されている。また、通電部リンクシタ29の遮断機構部50側は、通電部リンクウエ28に固定されている。図1と図2を比較すればわかるように、リンク機構が固定接点36に近づくと、それに連動して可動子33が時計方向に回転し、可動接点34と固定接点36が閉極状態となる。リンク機構が固定接点36から遠ざかると、それに連動して可動子33が反時計方向に回転し、可動接点34と固定接点36が開極状態となる。このように、リンク機構は、可動接点34を固定接点36に近づける閉極方向と、可動接点34を固定接点36から遠ざける開極方向に移動することができる。このリンク機構は、後述するようにアーム軸26を介してアームシタ27に接続され、アームシタ27は主軸25に固定され、主軸25とともに回転する。また、電路80は、可動子33、可動接点34、可撓導体35、固定接点36及び外部接続端子37からなる。
つづいて、遮断機構部50について説明する。
遮断機構部50は、トリップレバー11、トリップバー12、トリップラッチ13、トリップラッチ軸14、ローラー15、ローラー軸16、フレーム軸17、リンクレバー18、リンクウエ19、リンクレバー軸20、リンクシタ21、リンクウエ軸22、アームウエ23、リンクシタ軸24、主軸25、アーム軸26及びアームシタ27を有する。
アームシタ27は、アーム軸26と回動可能に支持されている。アームシタ27は、アーム軸26を介して通電部リンクウエ28と接続されている。
主軸25は、フレーム41に回動可能に支持されている。詳細は後述するが、主軸25は、リンク機構の移動に応動して回転し、リンク機構が閉極方向に移動した場合は反時計方向(第1方向)に回転し、リンク機構が開極方向に移動した場合は、時計方向(第2方向)に回転する。
アームウエ23とアームシタ27とは、主軸25に固定されている。主軸25への固定は、ネジ、カシメ、又は溶接のいずれでもよい。
アームウエ23とリンクシタ21とは、リンクシタ軸24によって回動可能に接続されている。
また、リンクウエ19とリンクシタ21は、リンクウエ軸22によって回動可能に接続されている。
トリップラッチ13の他端は、トリップラッチ軸14を介してフレーム41と回動可能に接続されている。
また、トリップラッチ13の一部は、トリップバー12と係合している。
トリップバー12は、フレーム41に回動可能に支持されている。
トリップバー12のトリップラッチ13との係合箇所は、D型形状となっている。トリップバー12のD型形状の円弧部12aと係合しているとき、トリップラッチ13の姿勢が保持されるように復帰バネ(図示省略)によって規制されている。規制が解除されて係合が外れると、可動接点34が固定接点36から引き離され、遮断器100aが遮断されたこととなる。
トリップバー12は、トリップラッチ13と係合することで、トリップラッチ13の引き離す動作を規制している。
トリップレバー11は、トリップバー12に固定されている。
リンクレバー18は、フレーム41に設けられたフレーム軸17に回動可能に支持されている。リンクレバー18とリンクウエ19はリンクレバー軸20に回動可能に接続されている。
図1で表す遮断器100aの閉極状態では、ローラー15は、トリップラッチ13上の係合面13aにて保持されている。リンクレバー18とローラー15は、ローラー軸16を介して回動可能に接続されている。
遮断時、主軸25は、主軸25に設けられたレバー3の回転により、遮断機構部50であるトリップバー12を回動させ、トリップラッチ13との係合を外す。遮断動作については、後述する。
つづいて、引外し装置51aについて説明する。
図3で表すように、引外し装置51aは、引外し装置リンク1、逆動作防止リンク2、レバー3、スライド軸4a、スライド軸4b、フレームピン5、フレーム部、復帰バネ8及び保持バネ9で構成されている。本実施の形態でのフレーム部は、第1フレーム6及び第2フレーム7で構成される。
詳細は後述するが、引外し装置51aは、主軸25の時計方向の回転に応動し、トリップバー12とトリップラッチ13との係合を解除する。
第1フレーム6は、固定ネジ10によってフレーム41に固定されている。本実施の形態では固定ネジ10としたが、カシメ又は溶接のいずれでもよい。
第2フレーム7は、第1フレーム6と対向した位置で、フレームピン5により第1フレーム6に固定されている。
第1フレーム6及び第2フレーム7は、それぞれ長穴6a及び長穴7aを有している。長穴6a及び長穴7aは、互いに対向している。
引外し装置リンク1は、第1フレーム6と第2フレーム7との間に挟まれ、スライド軸4aによって移動可能に支持されている。スライド軸4aにより、引外し装置リンク1は、長穴6a及び長穴7aの長手方向に向かって摺動自在になっている。
逆動作防止リンク2は、第1フレーム6と第2フレーム7との間であり引外し装置リンク1よりも内側に、スライド軸4bによって移動可能に支持されている。スライド軸4bにより、逆動作防止リンク2は、第2フレーム7上の長穴7aの長手方向に摺動自在になっている。また、逆動作防止リンク2は、スライド軸4bを中心に回動可能になっている。
レバー3は、主軸25に固定されている。したがって、レバー3は、主軸25が回動するのと同時に動く。また、レバー3と主軸25との固定は、本実施の形態では固定ネジとするが、カシメ又は溶接のいずれによるものでもよい。
引外し装置リンク1を移動させ、トリップレバー11に押し付ける。その結果、トリップレバー11とトリップラッチ13との係合が解除される。
復帰バネ8は、引外し装置リンク1に接続され、閉極状態時の引外し装置リンク1の姿勢を保持する。
保持バネ9は、スライド軸4bによって保持されており、スライド軸4a及び逆動作防止リンク2と係合している。
ここで、遮断器100aの動作責務について説明する。遮断器の動作責務には、O責務とCO責務が存在する。O責務は、遮断器が閉極状態において、遮断器とは別の要因で回路が短絡状態になったときに、遮断器が遮断動作する責務である。CO責務は、遮断器が開極状態において、負荷側に事故が発生/残存しており、遮断器を閉極状態に投入したことが要因で回路が短絡状態になったときに、遮断器が遮断動作する責務である。
以下、本実施の形態の遮断器100aのCO責務時の引外し動作について述べる。
図4は、開極状態にある遮断器100aの引外し装置51aを中心に拡大した遮断器100aの側面図である。矢印F3は、力の向きを示す。
図5は、開極状態から閉極状態への移行動作中における遮断器100aの引外し装置51aを中心に拡大した遮断器100aの側面図である。当該動作中において、主軸25は図5の矢印Mで示す反時計回りに回転する。
図6は、閉極状態にある遮断器100aの引外し装置51aを中心に拡大した遮断器100aの側面図である。
図4の開極状態から図5を経て図6の閉極状態への動作について説明する。
図4の引外し装置リンク1は、トリップレバー11を押し付けるために設けられる。開極状態では、引外し装置リンク1は、復帰バネ8による力F3によって、復帰バネ8側に向かって引っ張られており、トリップレバー11を押し付けない定位置に安定している。
また、逆動作防止リンク2は、保持バネ9によるスライド軸4b周りの反時計方向のトルクによって、引外し装置リンク1上の係合面1aに押し付けられ安定位置にある。逆動作防止リンク2のこの安定位置は、レバー3が主軸25とともに回転したときに、レバー3が逆動作防止リンク2に接触する位置である。
次に、閉極動作について、図1及び図5を用いて説明する。図1の矢印F1は、ローラー15による力を示す。
ローラー15は、遮断器100aに備えられたハンドル(図示省略)によって動くクローズバー(図示省略)によって動かされ、トリップラッチ13上の係合面13aに力F1を加える。この力F1により、トリップラッチ13は、トリップラッチ軸14周りに反時計方向に回転し、トリップラッチ13が図6で示すトリップバー12上の円弧部12aに係合するまで片寄らせる。そのとき、図1に示すチャージアーム39が反時計方向に回転する。
チャージアーム39の反時計方向の回転により、リンクウエ19及びリンクシタ21の結合部が主軸25に向かって移動し、これにより、リンクシタ軸24及びアーム軸26が固定接点36に近づく方向に移動する。これによりアームシタ27が主軸25に対して反時計方向に回転し、主軸25も反時計方向(図5に示す矢印Mの方向)に回転される。このとき主軸25に加わるトルクを第1トルクとする。つまり、主軸25は、チャージアーム39の回転によって発生する、第1方向に回転する第1トルクが加わり回転する。また、リンクシタ軸24及びアーム軸26が、固定接点36に近づく方向に移動することにより、通電部リンクウエ28及び通電部リンクシタ29で構成されるリンク機構が、固定接点36に近づく方向、即ち、上述の閉極方向に移動する。これにより可動子33が時計方向に回転し、可動接点34と固定接点36が閉極状態となる。
また、図5で示すように、主軸25の反時計方向の回転とともに、主軸25に設けられたレバー3も反時計方向に回転する。これにより、レバー3が逆動作防止リンク2の接触面2bに接触し、逆動作防止リンク2をトリップバー12から離れる方向に押し付ける。これにより、逆動作防止リンク2はスライド軸4bを中心として、時計方向に回転する。その際、その回転力を保持ばね9に弾性力として蓄積する。レバー3の回転が進み、レバー3が逆動作防止リンク2から離れると、逆動作防止リンク2は、スライド軸4bを中心に蓄積した弾性力で反時計方向に回転し、定位置に戻る。このように、レバー3の反時計方向の回転に対して、逆動作防止リンク2はスライド軸4bを中心として時計方向に回転することで、レバー3に引外し装置リンク1を回転させられることなく引外し装置リンク1を安定位置に保持することができる。その結果、引外し装置リンク1は、図6で示す閉極状態となる。
次に、閉極状態からの引外し動作について説明する。
図7は、引外し動作中である遮断器100aの引外し装置51aを中心に拡大した遮断器100aの側面図である。矢印Mは、力の向きを示す。
図8は、引外し動作後の遮断器100aの概略側面図である。
図1、図7及び図8を用いて、引外し動作について説明する。
負荷側に事故が発生/残存している状態において、遮断器100aを投入し、図1に示す閉極状態にすると、負荷側導体に接続される外部接続端子37と、電源側導体に接続される外部接続端子37の間に過負荷電流が流れ、可撓導体35に電磁力である力F2が発生する。
可撓導体35は、力F2によって矢印F2の向きに撓む。すると、可動子ホルダ31及び可動子軸30が可動子回動軸32を中心に反時計方向に回動する。そして、通電部リンクシタ29及び通電部リンクウエ28も開極方向であるトリップラッチ13に向かって動くため、通電部リンクシタ29及び通電部リンクウエ28を介して、アーム軸26が回動する。その結果、アームシタ27がトリップラッチ13の方向に移動することで、主軸25には、時計方向に回転させる第2トルクが加わる。
また、可撓導体35の移動により可動子軸30が反時計方向に回転したとき、可動接点34が固定接点36から開離する。可動接点34が固定接点36から離れるとき、遮断器100aには、可動接点34を固定接点36に引き付けようとする電流力補償効果が発生する。つまり、可動子軸30を中心に可動子33を図1上で時計方向に回動させようとする第2トルクを生じる。
主軸25を時計方向に回転させるトルクが、主軸25を反時計方向に回転させるトルクを上回ると、主軸25が時計方向に回転する。その結果、レバー3は、主軸25とともに時計方向に回転する。また、可撓導体35が移動することで、接圧バネ38が伸び、さらに可動子33が反時計方向に回動し、可動接点34が固定接点36から開離する。
図7で示すように、主軸25とともに時計方向に回転したレバー3は、逆動作防止リンク2上の接触面2aに接触する。その結果、引外し装置リンク1、逆動作防止リンク2及び保持バネ9は、長穴6a及び長穴7aの長手方向にトリップレバー11に向かって押し上げられ、移動する。
移動した引外し装置リンク1は、トリップレバー11の接触面11aと接触し、トリップレバー11を動かす。そして、トリップレバー11の接触面11aは、トリップバー12を反時計方向に回転させる。
トリップバー12が反時計方向に回転すると、トリップバー12の円弧部12aが係合しているトリップラッチ13の先端部と接触しなくなる。つまり、トリップラッチ13を支えていたトリップバー12がなくなるため、係合が解除される。その結果、図8で示すようにトリップラッチ13が引外された位置まで移動され、遮断器100aは遮断される。レバー3の時計方向の回転が進み、レバー3が逆動作防止リンク2と接触しなくなると、引外し装置リンク1は自重で落下し、逆動作防止リンク2は上述の安定位置に戻る。
なお、逆動作防止リンク2は、レバー3の時計方向の回転により押し付けられた場合、フレーム部(第1フレーム6及び第2フレーム7)に対して上述の安定位置よりも回転しないように、当該フレーム部に接触し、その回転が妨げられる。
本実施の形態に係る引外し装置51aは、定格遮断容量以上の電流が流れた場合、主軸25に設けられたレバー3が主軸25とともに回転し、引外し装置リンク1を移動させることによって、遮断機構部50の引外し動作が開始されるため、厳密な管理の必要がなく、電流を遮断することができる。
ばねの閾値によって引外し装置が動作する遮断器であれば、不具合等があった場合において、適切に引外し装置51aを動作させることができない可能性がある。一方、本実施の形態に係る遮断器100aは、主軸25の回転とともに回転するレバー3によって引外し装置51aが動き、確実に遮断機構部50の引外し動作をさせることができる。
また、レバー3は、可撓性を有さない素材により構成できるため、可撓性手段よりも、耐久性が高く、管理が容易である。
また、CO責務時において、遮断器100aの定格遮断容量を超えた過負荷電流が通電した場合、遮断機構部50が開極状態にまで押し戻されることで、引外し動作を行うのに時間がかかり、再投入動作に対して時間の裕度の確保が困難なものがあった。本実施の形態によれば、短絡回路への投入動作後の過負荷電流の通電時に、主軸25の回転とともにレバー3が回転することで、固定接点36から可動接点34が開離するときと遅延なく引外し装置51aを動かし、遮断機構部50の引外し動作を開始することができる。したがって、再投入動作に対して時間の裕度の確保をすることが可能となる。
また、逆動作防止リンク2を設けることで、閉極動作時において主軸25の回転とともに回転するレバー3によって引外し装置リンク1が移動されることを抑制できるため、遮断時以外で引外し動作を開始するといった誤動作を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態1と実施の形態2との相違点は、引外し装置の形状の違いである。実施の形態1では、引外し装置は、フレーム部は、独立した第1フレーム及び第2フレームで構成されていたが、実施の形態2では、第1フレーム及び第2フレームの少なくとも一部がつながった状態のフレーム部として構成されている。
なお、以下では、実施の形態1との相違点のみ説明し、同一又は、対応する部分についての説明は省略する。符号についても、実施の形態1と同一又は相当部分は同一符号とし、説明を省略する。
図9は、本実施の形態に係る引外し装置51bの概略斜視図を表している。
図9で示すように、引外し装置51bは、引外し装置リンク1、逆動作防止リンク2、レバー3、スライド軸4a、スライド軸4b、フレームピン5、復帰ばね8、保持バネ9及びフレーム部90から構成されている。
実施の形態1に係る引外し装置51aは、第1フレーム及び第2フレームがフレームピン5で接続されていた。図9で示す本実施の形態では、フレームピン5で接続されていた箇所をフレーム部90の一部として形成した引外し装置51bとしている。
図9では、実施の形態1において復帰ばね8側にあったフレームピン5が、本実施の形態のフレーム部90の一部となっている。図9では、復帰ばね8側をフレーム部90としたが、復帰ばね8に対向する側にあるフレームピン5をフレーム部90として一体にしてもよいし、双方ともフレーム部90としてもよい。
本実施の形態に係る引外し装置51bは、実施の形態1と同様に、定格遮断容量以上の電流が流れた場合、主軸25に固定されたレバー3が主軸25とともに回転し、引外し装置リンク1をトリップレバー11に押し付けることによって遮断機構部50の引外し動作が開始されるため、厳密な管理の必要がなく、電流を遮断することができる。
また、実施の形態1と同様に、ばねの閾値によって引外し動作を行う遮断器であれば、不具合等があった場合において、適切に引外し装置を動かすことができない可能性がある。一方、本実施の形態に係る遮断器100bは、主軸25の回転とともに回動するレバー3によって引外し装置51bが動くので、確実に遮断機構部50の引外し動作をさせることができる。また、レバー3は、可撓性を有さない素材により構成できるため、可撓性手段よりも、耐久性が高く、管理が容易である。
また、実施の形態1と同様に、本実施の形態によれば、短絡回路への投入後の遮断時に、主軸25の回転とともにレバー3が回転することで、遅延なく引外し装置51bが引外し動作を開始することができるため、遮断後の再投入動作を開始する時間の裕度の確保をすることが可能となる。
本実施の形態に係る引外し装置51bでは、フレーム部の少なくとも一部をつながった状態とすることで、引外し装置51bの全体構造の強度を向上させることができる。そして、遮断器の引外し動作の信頼性向上を図ることができる。
1 引外し装置リンク
2 逆動作防止リンク
3 レバー
4a,4b スライド軸
5 フレームピン
6 第1フレーム
7 第2フレーム
6a,7a 長穴
8 復帰バネ
9 保持バネ
10 固定ネジ
11 トリップレバー
12 トリップバー
13 トリップラッチ
14 トリップラッチ軸
15 ローラー
16 ローラー軸
17 フレーム軸
18 リンクレバー
19 リンクウエ
20 リンクレバー軸
21 リンクシタ
22 リンクウエ軸
23 アームウエ
24 リンクシタ軸
25 主軸
26 アーム軸
27 アームシタ
28 通電部リンクウエ
29 通電部リンクシタ
30 可動子軸
31 可動子ホルダ
32 可動子回動軸
33 可動子
34 可動接点
35 可撓導体
36 固定接点
37 外部接続端子
38 接圧バネ
50 遮断機構部
51a,51b 引外し装置
60 通電部
70 収納部
90 フレーム部
100a,100b 遮断器

Claims (8)

  1. 固定接点と、
    前記固定接点と離接可能な可動接点を有する可動子と、
    前記可動子と連動し、前記可動接点を前記固定接点に近づける閉極方向及び前記可動接点を前記固定接点から遠ざける開極方向に移動可能なリンク機構と、
    前記リンク機構の前記移動に応動して回動し、前記リンク機構が前記閉極方向に移動した場合は第1方向に回転し、前記リンク機構が前記開極方向に移動した場合は、第2方向に回転する主軸と、
    外部導体が接続される外部接続端子と、
    前記可動子と前記外部接続端子の間に電気的に接続されるとともに前記リンク機構に機械的に接続され、前記可動子と前記外部接続端子の間の通電により発生する電磁力によって撓むことにより、前記リンク機構を、前記開極方向に移動させる可撓導体と、
    前記可動接点を前記固定接点から引き離すトリップラッチと、
    前記トリップラッチと係合することで前記トリップラッチの前記引き離す動作を規制するトリップバーと、
    前記主軸の前記第2方向の回転に応動して、前記トリップバーの前記トリップラッチとの係合を解除する引外し装置と、
    を備える遮断器。
  2. 前記主軸の前記第2方向の回転とともに回転し、前記引外し装置を前記トリップバーに押し付けるレバー
    を備える請求項1に記載の遮断器。
  3. 前記引き外し装置は、フレーム部、前記フレーム部に対して回動可能な部品である逆動作防止リンク、前記逆動作防止リンクの回転により弾性力を蓄積する保持バネを有し、
    前記レバーは前記主軸の前記第1方向の回転とともに回転することで、前記逆動作防止リンクを前記第1方向に押し付け、
    前記逆動作防止リンクは、前記第1方向に押し付けられることにより前記フレーム部に対して回転し、前記レバーが前記逆動作防止リンクから離れると、前記保持バネが蓄積した弾性力により、定位置に戻る
    請求項2に記載の遮断器。
  4. 前記引外し装置は、前記トリップバーを移動させ前記係合を解除する引外し装置リンクを有し、
    前記レバーは前記主軸の前記第2方向の回転とともに回転することで、前記逆動作防止リンクを前記第2方向に押し付け、
    前記逆動作防止リンクは、前記第2方向に押し付けられることにより、前記引外し装置リンクを前記トリップバーに近づくように押し上げ、前記レバーが前記逆動作防止リンクから離れると、前記引外し装置は自重により落下し、前記逆動作防止リンクは前記定位置に戻る
    請求項3に記載の遮断器。
  5. 前記逆動作防止リンクは、前記第2方向に押し付けられた場合に、前記フレーム部に対して前記定位置よりも回転しない
    請求項4に記載の遮断器。
  6. 前記レバーは、前記主軸に固定される
    請求項2から5のいずれか1項に記載の遮断器。
  7. 前記リンク機構は、チャージアームの回転に応動して前記閉極方向に移動する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の遮断器。
  8. 前記可動子を回動可能に支持する可動子軸を備え、
    前記リンク機構は、前記可動子軸を介して前記可動子に接続される請求項1から7のいずれか1項に記載の遮断器。
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JPH0451747U (ja) * 1990-09-05 1992-04-30
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