JP2022032330A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】針を機械的に固定するスイッチの操作により針の動作に問題が生じることを防ぐ【解決手段】電子時計は、ロータおよびコイルを含みかつ針を駆動するステップモータと、操作に応じて、前記針を機械的に固定するとともにオン信号を出力するスイッチと、前記ロータを回転させるための駆動信号を所定の間隔で前記コイルに出力するドライバ回路と、前記スイッチからのオン信号の入力を受け、前記オン信号の入力から遅延期間経過後に検出信号を出力し、前記オン信号が出力されているオン期間に前記駆動信号が出力されたか否かを判定する入力処理回路と、前記検出信号に応じて次回以降の駆動信号の出力を中断させ、前記オン期間に前記駆動信号が出力されたと判定された場合に、前記スイッチがオフされた後に出力される駆動信号を変更する駆動制御回路と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、電子時計に関する。
アナログ表示手段を備えた電子時計は、指針を駆動させるためにステップモータを備えている。一般的に、電子時計は、ステップモータのロータを回転させるため、そのステップモータに対してロータの位置に応じた種類の駆動信号を出力する。言い換えると、複数の種類の駆動信号が時系列で並ぶ信号列をステップモータに出力することでロータを継続的に回転させている。
また電子時計は例えばリューズのようにユーザーの操作等に応じて針を機械的に固定する部材を有し、さらに、そのような部材に接続され、針が機械的に固定された際に電子的な信号を出力するスイッチを有する。一般的に、スイッチがオンされた直後にそのスイッチの接点の接触が安定しない状態(チャタリング)が生じることが知られている。チャタリングの影響を除去するために、例えば、接点の接触が安定し電流が安定したことを、スイッチのオンとして検出する方法がある。
特開昭60-256082号公報 特開平11-174165号公報
チャタリングの影響を除去しようとすると、スイッチのオンが検出されるまでに遅れが生じる。その遅れの間にステップモータを駆動する駆動信号が出力された場合、実際には針が動作せずロータの位置が変化しないため、駆動信号の位相とロータの位置との対応が崩れてしまい、針の動作に問題が生じてしまう。
本発明の目的は上記課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、針を機械的に固定するスイッチの操作により針の動作に問題が生じることを防ぐ技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる電子時計は下記記載の構成を採用する。
(1)着磁されたロータ、前記ロータへ磁力を伝達するステータ、および、前記ステータに向けて磁力を発生するコイルを含み、針を駆動するステップモータと、操作に応じて、前記針を機械的に固定するとともにオン信号を出力するスイッチと、前記ロータを回転させるための駆動信号を所定の間隔で前記コイルに出力するドライバ回路と、前記スイッチからのオン信号の入力を受け、前記オン信号の入力から遅延期間経過後に検出信号を出力し、前記オン信号が出力されているオン期間に前記駆動信号が出力されたか否かを判定する入力処理回路と、前記検出信号に応じて次回以降の駆動信号の出力を中断させ、前記オン期間に前記駆動信号が出力されたと判定された場合に、前記スイッチがオフされた後に出力される駆動信号を変更する駆動制御回路と、を含む電子時計。
(2)(1)において、前記駆動制御回路は、前記オン期間に前記駆動信号が出力されたと判定された場合に、前記ドライバ回路に対して、前記スイッチがオフされてから前記所定の間隔が経過する前に、前記駆動信号を出力するよう制御する、電子時計。
(3)(1)において、前記駆動制御回路は、前記オン期間に前記駆動信号が出力されたと判定された場合に、前記ドライバ回路に対して、次に出力する駆動信号の位相を変更するよう制御する、電子時計。
(4)(1)から(3)のいずれかにおいて、前記入力処理回路は、複数の周期の異なるクロック信号のうち1つを選択するクロック選択回路をさらに含み、前記遅延期間は前記クロック信号に応じて定められる、電子時計。
(5)(4)において、前記駆動信号が出力される期間には、前記複数の周期の異なるクロック信号のうち最も短い周期のクロック信号が選択される、電子時計。
(6)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記駆動信号は通常駆動信号と、前記通常駆動信号により前記ロータが回転しなかったと判定された場合に前記通常駆動信号の後に出力される補正駆動信号と、で構成される、電子時計。
本発明によれば、針を機械的に固定するスイッチの操作により針の動作に問題が生じることを防ぐことができる。
本発明の実施形態にかかる電子時計の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態にかかる電子時計の回路構成を概略的に示すブロック図である。 竜頭に関連する部材を示す図である。 入力処理回路の構成の一例を示すブロック図である。 チャタリング防止回路の構成の一例を示す図である。 チャタリング防止回路の動作を示す波形図である。 竜頭の操作と駆動信号の出力とが重ならない場合の信号の一例を示す波形図である。 図7に示される場合のステップモータの動作を説明する図である。 竜頭の操作と駆動信号の出力とが重なる場合の信号の一例を示す波形図である。 図9に示される場合のステップモータの動作を説明する図である。 竜頭の操作と駆動信号の出力とが重なる場合の信号の他の一例を示す波形図である。 図11に示される場合のステップモータの動作を説明する図である。 入力処理回路の他の一例を示す図である。 図13に示される入力処理回路の動作を説明する波形図である。 図13に示される入力処理回路の動作を説明する波形図である。 入力処理回路の他の一例を示す図である。 入力回路の一例を示す回路図である。 竜頭の操作と駆動信号の出力とが重なる場合の信号の一例を示す波形図である。
以下では、図面とともに本発明の実施の形態について詳述する。以下では、携帯型の電子時計1に本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる電子時計1の一例を示す平面図であり、図2は、電子時計1の回路構成を概略的に示す図である。電子時計1は、アナログ表示方式の電子時計である。電子時計1は、文字板51と、時針52aと、分針52bと、秒針52cと、竜頭56と、モータ制御部2と、電源3と、ステップモータ20と、図示しない輪列と、電気スイッチ17と、を含む。電源3は例えば二次電池を含む。
ステップモータ20は、1つのコイル21とロータ22とステータ23a,23bとを有する。ロータ22にはN極およびS極の二極が着磁されている。ロータ22にはより多くの極が着磁されてもよい。ステータ23a,23bはロータ22を挟んで対向している。コイル21は端子O1,O2の間を流れる電流に応じた磁力を発生する。コイル21の一端および他端から発生した磁力は、それぞれステータ23a,23bに伝達される。ステップモータ20は輪列に機械的に接続されており、輪列を介して時針52a、分針52bおよび秒針52cのような指針が駆動される。
モータ制御部2は、発振回路11と、第1分周回路12と、第2分周回路13と、波形整形回路14と、ドライバ回路15と、入力処理回路18と、駆動制御回路19と、回転検出回路39と、を含む。モータ制御部2は、例えばマイクロコントローラを含む集積回路として実装されている。
発振回路11は、水晶振動子(図示せず)によって所定のクロック信号を出力する。クロック信号は第1分周回路12に入力される。第1分周回路12はクロック信号を分周し、第1分周回路12により分周されたクロック信号は、第2分周回路13に入力される。第2分周回路13は分周されたクロック信号をさらに分周する。第2分周回路13により分周されたクロック信号は、波形整形回路14、入力処理回路18に入力される。
波形整形回路14は、ステップモータ20を駆動するための駆動パルスを生成し、ドライバ回路15へ出力する。また、波形整形回路14はロータ22が1ステップだけ回転したか否かを判定するための回転検出パルスを生成し、ドライバ回路15へ出力する。なお、波形整形回路14は、ロータ22が1ステップ回転したと判定されなかった場合に、ロータ22を強制的に回転させるための補正パルスを生成しドライバ回路15へ出力する。
ドライバ回路15は、波形整形回路14から入力された駆動パルスに応じた駆動信号、または、補正パルスに応じた補正信号をステップモータ20のコイル21の端子O1,O2に供給し、ステップモータ20を駆動する。ドライバ回路15が出力する信号の波形の立ち上がり、立ち下がりのタイミングは、ドライバ回路15へ入力されるパルスとほぼ同じである。ドライバ回路15は、波形整形回路14から順に入力される駆動パルスにより、駆動信号を順次出力する。以下では、順次出力される複数の駆動信号を駆動信号列と記載する。
またドライバ回路15は、波形整形回路14から回転検出パルスが入力されると、コイル21と回転検出回路39との間に設けられたスイッチ(図示せず)を制御することにより、コイル21のO1端子、O2端子に生じた逆起電流を回転検出回路39に入力させる。
回転検出回路39は、回転検出パルスがドライバ回路15に入力された際にコイル21に生じた逆起電流を検出する回路である。回転検出回路39は、例えばコンパレータを含み、検出抵抗に基づいて定まる閾値を超える逆起電流が生じているか否かを検出する。また、回転検出回路39は、検出された逆起電流に基づいてロータ22が次のステップへ回転したか否かを判定する。回転検出回路39は、ロータ22が回転していないと判断した場合に、駆動制御回路19を制御し、波形整形回路14を通して補正パルスをドライバ回路15へ入力させる。
電気スイッチ17は、竜頭56の操作によりオンされる電気的なスイッチである。電気スイッチ17は竜頭56の動きに応じて開閉し、閉じると電気スイッチ17のチャタリング防止回路36側の端の電位もほぼVDDとなり電流(オン信号)が流れる。
入力処理回路18は、チャタリングを防止するため、オン信号の入力から所定期間経過後に電気スイッチ17がオンされたことを検出し、その検出結果を駆動制御回路19へ出力する。また、入力処理回路18は、電気スイッチ17がオンされているオン期間に、指針を駆動するステップモータ20に向けて駆動信号が出力されたか否か判定し、判定結果を示す信号を駆動制御回路19へ出力する。
駆動制御回路19は、電気スイッチ17がオンされたことを入力処理回路18が検出した場合に、波形整形回路14からドライバ回路15への駆動パルスの出力を停止させ、ドライバ回路15が駆動信号列を出力することを中断させる。
駆動制御回路19は、入力処理回路18から入力される判定結果を示す信号に基づいてオン期間に駆動信号が出力されたと判定された場合に、電気スイッチ17がオフされた後に出力される駆動信号列を変更する。駆動制御回路19は、より具体的には、内部時刻に応じて所定の間隔(例えば1秒間隔)で出力される駆動信号の極性(位相)を調整する。以下では、駆動信号のうち特に所定の間隔で出力される駆動信号を「正規駆動信号」と記載する。
駆動制御回路19は、例えば、波形整形回路14およびドライバ回路15に、複数の正規駆動信号と異なるタイミングで1または複数の駆動信号を出力させることにより正規駆動信号の極性を調整してもよい。この異なるタイミングは、電気スイッチ17がオフされた後かつ次の正規駆動信号が出力される前であってよい。
駆動制御回路19は、例えば、波形整形回路14に記憶されている、次の駆動信号の極性を示す情報を変更することにより、正規駆動信号の極性を調整してもよい。
次に、竜頭56と、電気スイッチ17と、指針の機械的な固定との関係について説明する。図3は竜頭56に関連する部材を説明する図である。電子時計1は、巻真59と、リセットレバー61と、切替レバー41と、指針軸80と、5番歯車82と、5番カナ83と、4番歯車84と、4番カナ85と、3番歯車86と、3番カナ87と、2番歯車88と、2番カナ89と、日の裏歯車91と、日の裏カナ92と、を含む。接点67は電気スイッチ17を構成する。
指針軸80と、5番歯車82と、5番カナ83と、4番歯車84と、4番カナ85と、3番歯車86と、3番カナ87と、2番歯車88と、2番カナ89と、日の裏歯車91と、日の裏カナ92とは、輪列を構成している。
竜頭56は巻真59の一端に設けられている。リセットレバー61は回転軸60を中心として回転する。リセットレバー61は接続部62、リセットバネ部63、切替バネ部64を含む。巻真59のもう一つの端である先端部59bはリセットレバー61の接続部62に接触している。竜頭56を引く操作により巻真59およびその先端部59bが図3上方へ移動すると、接続部62も先端部59bの移動に応じて移動し、リセットレバー61が回転する。その回転によりリセットバネ部63の端部が接点67に接触し、接点67を介して入力処理回路18に電流が流れる。リセットバネ部63は弾性があるため、リセットレバー61の回転により電気スイッチ17を閉じた直後に、接点67とリセットバネ部63との接触が一時的に失われるチャタリングが生じやすい。
また、リセットレバー61の回転により切替バネ部64も移動し、切替バネ部64と一部が係合されている切替レバー41が回転軸40を中心として回転する。切替レバー41の回転により3番カナ87の下軸受47が移動し、4番歯車84との噛み合いが外れることで指針の動作にブレーキがかかりその指針は巻真59が移動する直前の状態に固定される。そのため、ステップモータ20の動作があったとしても指針が動かなくなる。なお、図3に示す例においては指針を駆動させるための輪列の噛み合いを外すことで指針の動作にブレーキをかけているが、指針を駆動させるための輪列に対して所定の部品を接触させて輪列の回転を抑制することにより指針の動作にブレーキをかけることもできる。そして、そのような方法でブレーキがかかっている場合は、ステップモータに駆動信号が出力されたとしてもロータは回転しない。
図3に示される巻真59、リセットレバー61、切替レバー41、接点67、下軸受47は、竜頭56の操作により機能する機械的および電気的なスイッチを構成している。
図4は、入力処理回路18の構成の一例を示すブロック図である。入力処理回路18は、クロック選択回路35と、チャタリング防止回路36と、重複判定回路37とを含む。入力処理回路18には第2分周回路13から互いに周期の異なる2つのクロック信号CLK1,CLK2が入力され、波形整形回路14から駆動信号を出力する期間である駆動期間に電位がHとなる期間信号DPが入力される。
チャタリング防止回路36には、クロック信号CLKSと電気スイッチ17からの信号とが入力される。電気スイッチ17のチャタリング防止回路36側の端はプルダウン抵抗を介して接地配線(GND)に接続されている。チャタリング防止回路36は、クロック選択回路35で、互いに周期の異なる2つのクロック信号CLK1,CLK2(検出同期信号)のどちらがクロック信号CLKSとして選択されたとしても、電気スイッチ17からオン信号(電流または電位)が入力される場合に、電気スイッチ17がオンされたことを検出し、検出されてからオン信号が入力されなくなるまで検出信号SSを出力する。
図5はチャタリング防止回路36の構成の一例を示す図であり、図6はチャタリング防止回路36の動作を示す波形図である。
チャタリング防止回路36は、例えば図5に示されるように、2つのDフリップフロップ回路FF1,FF2、2つのNOT回路、2つのNOR回路を含む。電気スイッチ17の一端に電気的に接続されるスイッチ入力BはDフリップフロップ回路FF1の端子Dに接続される。またクロック信号CLKSの線はDフリップフロップ回路FF1の端子OおよびDフリップフロップ回路FF2の端子OBに接続され、またクロック信号CLKSの線は2つめのNOT回路を経てDフリップフロップ回路FF1の端子OBおよびDフリップフロップ回路FF2の端子Oに接続される。Dフリップフロップ回路FF1の出力QBは1つめのNOR回路の第1入力端子に接続され、またスイッチ入力Bは1つめのNOT回路を経て1つめのNOR回路の第2入力端子に接続される。1つめのNOR回路の出力はDフリップフロップ回路FF2の端子Dに接続される。2つめのNOR回路の第1入力端子は1つめのNOT回路の出力と接続され、2つめのNOR回路の第2入力端子はリセット入力RSTに接続される。2つめのNOR回路の出力はDフリップフロップ回路FF1,FF2の端子RBに接続される。Dフリップフロップ回路FF2の出力Qは検出信号SSとして取り出される。
チャタリング防止回路36は、図6に示されるように、電気スイッチ17がオンすることによりスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなり、クロック信号CLKSの電位(波形CLKS)がHからLに変わると、Dフリップフロップ回路FF1の出力QBの電位(波形QB(FF1))がHからLに変わる。そしてクロック信号CLKSの電位(波形CLKS)がLからHに変わり、かつスイッチ入力Bの電位(波形B)がHのままであると、Dフリップフロップ回路FF2の出力Qの検出信号の電位(波形SS)がLからHに変化する。図6からわかるように、電気スイッチ17がオン(波形BがLからH)されてから、そのオンが検出される(波形SSがLからH)までにクロック信号CLKS(波形CLKS)の半周期から1.5周期の所定期間となる遅延DL(図6の矢印DL)が生じる。なお、クロック信号CLKSの電位(波形CLKS)がHからLに変わる際にスイッチ入力Bの電位(波形B)がHであっても、クロック信号CLKSの電位(波形CLKS)がLからHに変わる際にスイッチ入力Bの電位(波形B)がLである場合は、検出信号SSの電位(波形SS)は、Hにならず、Lのままである。つまり、クロック信号CLKSの電位(波形CLKS)がHからLに変わるとき、クロック信号CLKSの電位(波形CLKS)がLからHに変わるときの両方のタイミングで、スイッチ入力Bの電位(波形B)がHである場合に、検出信号SSの電位(波形SS)がHとなる。なお、所定期間の遅延DLは、複数のクロック信号が用いられる場合は、クロック信号に応じて定められる。
図4に図示するようにクロック選択回路35にはクロック信号CLK1,CLK2と期間信号DPが入力される。クロック選択回路35は駆動信号が出力される期間に出力されるクロック信号CLKSの周期を短くする。より具体的には、クロック選択回路35は、チャタリング防止回路36へ入力するクロック信号CLKSとして、クロック信号CLK1,CLK2のうち1つを選択的に出力する。クロック信号CLK2の周期はクロック信号CLK1の周期より短い。つまり、クロック選択回路35は、駆動信号が出力される期間(例えば期間信号DPの電位がHの期間)にクロック信号CLK2を出力し、駆動信号が出力されない期間(例えば期間信号DPの電位がLの期間)にクロック信号CLK1を出力する。つまり、複数の周期の異なるクロック信号が選択される場合には、駆動信号が出力される期間に出力されるクロック信号は、最も短い周期のクロック信号が選択される。このようにクロック選択回路35が選択することにより、駆動信号が出力される期間における電気スイッチ17のオンの検出についての遅延DLを減少させることができる。
重複判定回路37は、チャタリング防止回路36から出力される検出信号SSに基づいて、電気スイッチ17がオンされているオン期間に、駆動信号が出力されたか否か判定する。オン期間に駆動信号が出力されたと判定された場合には、重複判定回路37は重複信号Fとして電位をHとなる信号を出力する。
次に本発明の実施形態にかかる電子時計1の動作についてさらに説明する。
図7は竜頭56の操作と駆動信号の出力とが重ならない場合の信号の一例を示す波形図であり、図8は図7に示される場合のステップモータ20の動作を説明する図である。図7,8の例では、時刻T2からT3と時刻T7からT8に正規駆動信号が出力され、ステップモータ20にブレーキ26がかかる期間およびスイッチ入力BがHとなる期間(時刻T5からT6)と正規駆動信号が出力される期間とは重複していない。図8に示されるブレーキ26は、竜頭56の操作に起因して図3に示される輪列の回転が制限されることによりロータ22の回転を制限することを観念的に示すものである。
時刻T1では正規駆動信号が入力されておらず、クロック信号CLKS(波形CLKS)の周期は長い。またロータ22のN極はステータ23aに近い。時刻T2には正規駆動信号がコイル21の端子O1に印加され、ステータ23aがN極、ステータ23bがS極となり、ロータ22が正方向に1ステップ回転(半回転)し、時刻T3にはN極がステータ23bに近くなる。正規駆動信号の印加が終わった時刻T4にはN極がステータ23bの近くで安定状態となる。時刻T2からT3にはクロック信号CLKS(波形CLKS)の周期が短い。時刻T5には竜頭56の操作により電気スイッチ17からのスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなり、ロータ22にブレーキ26がかかっている(波形ブレーキがH)。時刻T5からT6ではクロック信号CLKS(波形CLKS)の周期が長いため、図7の例では検出信号SS(波形SS)がHとなるのはスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなってから、クロック信号CLKSの半周期分以上(図7では、1周期分)遅れている。時刻T6にはスイッチ入力Bの電位(波形B)がLとなり、ブレーキ26が解除済になっている(波形ブレーキがL)。
時刻T7には極性が時刻T2と反対(逆相)になるようにコイル21の端子O2に正規駆動信号が印加され、ステータ23aがS極、ステータ23bがN極となり、ロータ22が正方向に1ステップ回転(半回転)し、時刻T8にはN極がステータ23aに近くなる。時刻T9にはN極がステータ23aの近くで安定状態となる。なお、本実施例においては、正規駆動信号は所定の間隔(1秒間隔)で出力されるとしているため、時刻T6にブレーキ26が解除されてから1秒後の時刻T7に正規駆動信号が出力されている(波形DPがH)。
このように、ステップモータ20にブレーキ26がかかる期間と正規駆動信号が出力される期間とが重複しない場合には、特段の対応を行わなくてもブレーキ26解除後の正規駆動信号によりステップモータ20は正常に回転する。
図9は竜頭56の操作と駆動信号の出力とが重なる場合の信号の一例を示す波形図であり、図10は図9に示される場合のステップモータ20の動作を説明する図である。図9,10の例では、時刻T11からT13の間にロータ22にブレーキ26がかかっており、時刻T12から正規駆動信号が出力され、ブレーキ26と駆動信号とが重複している。図10のブレーキ26は、図3に示される輪列の回転の制限を観念的に示したものである。
時刻T11では竜頭56の操作によりロータ22にブレーキ26がかかっており(波形ブレーキがH)、時刻T12の前に電気スイッチ17からのスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなる。また、T12から正規駆動信号が出力されるため、期間信号DPの電位(波形DP)がHとなり、チャタリング防止回路36に入力されるクロック信号CLKS(波形CLKS)の周期は短くなる。これにより、チャタリング防止回路36はより短い遅延DLで電気スイッチ17のオンを検出し検出信号SS(波形SS)を出力する。
時刻T12において、正規駆動信号がコイル21に印加され、ステータ23aがN極、ステータ23bがS極となるが、ブレーキ26によりロータ22が回転できず時刻T13になってもロータ22は回転しない。これにより波形整形回路14またはドライバ回路15の内部に記憶される次の駆動信号の極性(種類)を示す情報と、ロータ22の状態との対応が崩れ、そのまま正規駆動信号が出力されるとロータ22が回転しないという現象が生じる。
一方、時刻T12からT13において、期間信号DPの電位(波形DP)がHとなる期間(駆動信号が出力される期間)と、検出信号SS(波形SS)の電位がHとなる期間とが重複するため、時刻T12からT13の間には重複信号Fの電位(波形F)がHとなる期間が存在する。
ここで、駆動信号が出力される期間にチャタリング防止回路36に入力されるクロック信号CLKS(波形CLKS)の周期は、駆動信号が出力される期間の2/3以下である。チャタリング防止回路36による検出の遅延DLが最大でクロック信号CLKS(波形CLKS)の周期の1.5倍である。駆動信号が出力される期間の最小値に1.5の逆数をかけた期間よりクロック信号CLKS(波形CLKS)の周期が短くすると遅延DLに起因する重複の判定もれを防ぐことができる。
駆動制御回路19は、重複信号Fの電位(波形F)がHとなる期間があった場合に、以後の駆動信号列を変更する(駆動信号の位相を調整する)ために、波形整形回路14およびドライバ回路15が正規駆動信号と異なるタイミングで駆動信号を出力するよう制御する。
図9,10をみると、時刻T13においてブレーキ26が解除され、電気スイッチ17のオフが検出される(波形BのL)。通常、電気スイッチ17のオフが検出され(波形BのL)てから所定の間隔として1秒(1s)後の時刻T16には、コイル22の端子O2に正規駆動信号が印加されるが、ここでは、正規駆動信号が出力されるタイミング(時刻T16)より前(時刻T14)にコイル21の端子O2に駆動信号が出力される。つまり駆動信号の種類とロータ22の状態との対応が崩れているため、ロータ22の極とステータ23a,23bとで反発が起きず、ロータ22は回転しない(時刻T15)が、時刻T14にコイル21の端子O2に駆動信号が出力されることにより波形整形回路14またはドライバ回路15の内部に記憶される次の駆動信号の極性(種類)を示す情報が更新され、この情報とロータ22の状態とが適切に対応するようになる。もしこの駆動信号が印加されないと正規駆動信号が印加されてもロータ22が回転せず、指針の移動の開始が遅れてしまう。
電気スイッチ17のオフが検出され(波形BのL)てから所定の期間となる1秒(1s)後の時刻T16には、コイル21の端子O1に正規駆動信号が印加され、ステータ23aがN極、ステータ23bがS極となり、ロータ22が正方向に1ステップ回転(半回転)し、時刻T17にはN極がステータ23bに近くなる。時刻T18にはN極がステータ23bの近くで安定状態となる。
このように、入力処理回路18は、電気スイッチ17からのスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなってオン信号の入力を受けると、クロック信号CLKS(波形CLKS)の半周期から1.5周期の所定期間経過後に検出信号SSを出力し(波形SSがH)、オン信号が出力されているオン期間(スイッチ入力Bの電位(波形B)がHである期間)に期間信号DPの電位(波形DP)がHとなる期間(駆動信号が出力ている期間)が重複しているかどうかの判定をしている。また、駆動制御回路19は、検出信号SSが出力される(波形SSがH)と、次回以降の駆動信号が出力される(波形DPがHとなる)のを中断し、かつオン期間に駆動信号が出力された(波形DPがH)と判定された場合、つまり重複信号Fの電位(波形F)がHとなる期間があった場合に、電気スイッチ17がオフされた後に出力される駆動信号をロータ22の位置を修正するために変更する。また、駆動制御回路19は、スイッチ入力Bの電位(波形B)がHである期間(オン期間)に駆動信号が出力されたと判定された場合(重複信号Fの電位(波形F)がHとなった場合)に、ドライバ回路15に対して、電気スイッチ17がオフされてから所定の間隔(1秒後)以前に、駆動信号を出力するよう制御する。つまり、電気スイッチ17のオン状態と駆動信号出力との重複を検知することで、ブレーキ26により駆動信号を印加してもロータ22が回転しないことに起因する問題の発生を防ぐことができる。
駆動制御回路19による駆動信号の位相の調整は、他の手法により行われてもよい。
図11は竜頭56の操作と駆動信号の出力とが重なる場合の信号の他の一例を示す波形図であり、図12は図11に示される場合のステップモータ20の動作を説明する図である。図11,12の例では、時刻T21からT23の間にロータ22にブレーキ26がかかっているものとする。また時刻T22から正規駆動信号が出力され、ブレーキ26と駆動信号とが重複している。図12のブレーキ26は、図3に示される輪列の回転の制限を観念的に示したものである。
時刻T21の時点では竜頭56の操作によりロータ22にブレーキ26がかかり、電気スイッチ17からのスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなる。時刻T22において、正規駆動信号がコイル21に印加され、ステータ23aがN極、ステータ23bがS極となるが、ブレーキ26によりロータ22が回転できず時刻T23になってもロータ23は回転しない。これにより波形整形回路14またはドライバ回路15の内部に記憶される次の駆動信号の極性(種類)を示す情報と、ロータ22の状態との対応が崩れ、仮にそのまま正規駆動信号が出力されるとロータ22が回転しない。
一方、時刻T22からT23において、期間信号DPの電位(波形DP)がHとなる期間(駆動信号が出力される期間)と、検出信号SSの電位(波形SS)がHとなる期間とが重複するため、時刻T12からT13の間には重複信号Fの電位(波形F)がHとなる期間が存在する。ここまでは図9、10の例と同様である。
駆動制御回路19は、重複信号Fの電位(波形F)がHとなる期間があった場合(スイッチ入力Bの電位(波形B)がHであるオン期間に駆動信号が出力されたと判定された場合)に、次に出力される正規駆動信号の種類が、ブレーキ26がかかっている期間に出力された正規駆動信号と同じになるように、波形整形回路14またはドライバ回路15の内部に記憶される次に出力する駆動信号の極性(種類)を示す情報、つまり位相を変更する。これにより、図11,12の例では時刻T24からT25に出力される正規駆動信号の位相が時刻T22に出力される駆動信号と同じとなり、ロータ22は1ステップ正回転する。なお、図11の端子O2における時刻T24からT25の破線は、仮に情報が変更されていなかった場合に出力される正規駆動信号を示している。
このように、次に出力する駆動信号の位相の情報を更新することによっても同様の効果を得ることができる。
1ステップの駆動信号が、はじめに出力される通常駆動信号と、通常駆動パルスでロータ22が回転しない場合に出力される補正駆動信号とを含む場合であっても同様の効果を得ることは可能である。以下では、駆動信号として通常駆動信号と補正駆動信号とが出力され、かつ重複の判定などに用いられる駆動信号が出力される期間として、補正駆動信号が出力されるか否かが反映されない期間を用いる場合について説明する。
図13は、入力処理回路18の他の一例を示す図である。入力処理回路18は、クロック選択回路35と、チャタリング防止回路36と、重複判定回路37とを含む。図4との大きな違いは、入力処理回路18に、期間信号DPの代わりに、通常駆動信号が出力される期間信号SP及び補正駆動信号が出力される期間信号FPが入力される点である。期間信号SPと期間信号FPとはOR回路に入力され、OR回路の出力である期間信号CPは図4における期間信号DPの代わりに駆動信号としてクロック選択回路35および重複判定回路37に出力される。
図14Aは図13の回路における竜頭56の操作と駆動信号の出力とが重ならない場合の信号の一例を示す波形図である。図14Bは図13の回路における竜頭56の操作と駆動信号の出力とが重なる場合の信号の一例を示す波形図である。通常駆動信号が出力される期間(通常駆動期間)には期間信号SPの電位(波形SP)がHとなり、期間信号CPの電位(波形CP)もHとなる。補正駆動信号が出力される期間(補正駆動期間)には、補正駆動信号が出力された場合は期間信号FPの電位(波形FP)がHとなり、期間信号CPの電位(波形CP)もHとなる。なお、駆動期間を除く期間は出力信号の電位はLである。期間信号CPの電位(波形CP)がHとなる期間は、駆動信号によりステップモータ20が駆動される期間に対応する。また、図14Aにおいて破線で示される波形は、図14Aに示す例では実際には補正駆動信号は出力されないが、仮に補正駆動信号が出力された場合の波形を示している。
前述のように、通常駆動期間には通常駆動信号が出力される。さらに、その通常駆動信号によりステップモータ20のロータ22が回転しなかったと回転検出回路39が判定した場合には、補正駆動期間に補正駆動信号が出力される。図14Aでは通常駆動信号のみで回転できた場合の波形が記載されており、補正駆動信号は出力されていない。
まず、図14Aに示す例について説明する。図14Aでは時刻T31から時刻T32が通常駆動期間である。また、時刻T33からT35は、実際には補正駆動信号は出力されないが、仮に補正駆動信号が出力された場合の補正駆動期間に対応する。また、補正駆動期間の中にある時刻T34においてスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなるが、クロック信号CLKS(波形CLKS)の周期が長いため時刻T36に検出信号SSの電位(波形SS)がHとなるため、検出信号SSの電位(波形SS)と期間信号CPの電位(波形CP)との両方がHとなる期間が重ならず重複信号Fの電位(波形F)がHとなることはない。そのため、スイッチ入力Bの電位(波形B)がLとなってから1秒(1s)後、時刻T38からT39に極性が時刻T31からT32における波形O1と反対(逆相)になるようにコイル21の端子O2に正規駆動信号に含まれる通常駆動信号として波形O2が出力される。
一方、図14Bの例では、時刻T31から時刻T32が通常駆動信号の出力期間であり、時刻T33からT35が補正駆動信号の出力期間(波形FPがH)である。補正期間の中にある時刻T34においてスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなり、クロック信号CLKS(波形CLKS)の周期が短いため時刻T36に検出信号SSの電位(波形SS)がHとなるので、検出信号SSの電位(波形SS)と期間信号CPの電位(波形CP)との両方が、Hとなる期間が重なり、重複信号Fの電位(波形F)がHとなる。そのため、スイッチ入力Bの電位(波形B)がLとなってから1秒(1s)後、時刻T38からT39に位相が変更され、極性が時刻T31からT32と同じ(同相)になるようにコイル21の端子O1に正規駆動信号に含まれる通常駆動信号として波形O1が出力される。
以上のように、入力処理回路18を図13に示す構成とすることで、通常駆動信号でロータが回転できた場合には通常駆動信号が出力される期間のみを、通常駆動信号でロータが回転できず補正駆動信号が出力される場合には、通常駆動信号と補正駆動信号を合わせた正規駆動信号の出力される期間を重複の判定に用いることができ、指針の動作に問題が生じることをより確実に防ぐことが可能になる。
これまでの説明では、電気スイッチ17とチャタリング防止回路36とが直接的に接続されているが、電気スイッチ17に流す電流による消費電力が問題となりうる。以下では、この消費電力を削減するための構成について説明する。
図15は、入力処理回路18の他の一例を示す図である。入力処理回路18は、入力回路34と、クロック選択回路35と、チャタリング防止回路36と、重複判定回路37とを含む。図4との大きな違いは、入力処理回路18が入力回路34を含み、入力回路34と電気スイッチ17とが電気的に接続され、入力回路34の出力がスイッチ入力Bとしてチャタリング防止回路36に入力されている点である。入力回路34には、クロック信号CLK3も入力されている。
図16は入力回路34の一例を示す回路図である。入力回路34は第1および第2のNOT回路と、NOR回路とを含む。NOR回路には、第1のNOT回路の出力と、クロック信号CLK3とが入力され、第1のNOT回路の入力は、電気スイッチ17の一端であるスイッチ入力GおよびNOR回路の出力と電気的に接続されている。またスイッチ入力GとGND(VDD)の間にプルダウン抵抗は配置されていない。
第1のNOT回路の出力は第2のNOT回路に入力され、第2のNOT回路の出力はチャタリング防止回路36のスイッチ入力Bに接続される。図16の例では、入力回路34は、第1のNOT回路とNOR回路のNOT回路部分との2つのNOT回路がリング状に配列される。リング状に配列されるNOT回路の数は偶数であればよく、リング状に配列されるNOT回路のうちいずれかの出力がチャタリング防止回路36のスイッチ入力Bに接続されてよいし、NOT回路のうちいずれかの出力がチャタリング防止回路36のスイッチ入力Bの間に必要に応じてNOT回路が設けられてよい。
電気スイッチ17が閉じてスイッチ入力GにHの電位が入力されると、入力回路34はスイッチ入力BにHの電位を出力する。電気スイッチ17が開いて電気スイッチ17からの電位の供給が途絶えても、入力回路34はクロック信号CLK3の電位が次にHとなるタイミングからスイッチ入力BにLの電位を出力する。入力回路34によりプルダウン抵抗が不要となる。これにより、電気スイッチ17が閉じた際に流れる電流を大幅に減少させ、電子時計1の消費電力を低減することができる。なお入力回路34はインバータリングとも呼ばれている。
図17は、竜頭56の操作と駆動信号の出力とが重なる場合の信号の一例を示す波形図であり、図15,16に示される入力処理回路18を用いた場合の例である。図17の状態SWは、電気スイッチ17の状態を示すものであり、波形においてHとなっている期間には電気スイッチ17がオンであり、Lとなっている期間では電気スイッチ17がオフである。
図17の例では、時刻T41から時刻T45まで電気スイッチ17がオンとなる(波形SWがH)。時刻T41においては電気スイッチ17がオンとなり(波形SWがH)、チャタリング防止回路36のスイッチ入力Bの電位(波形B)がHとなる。また時刻T42から時刻T44には駆動信号が出力され期間信号DP(波形DP)の電位がHとなる。時刻T42の後、クロック信号CLKS(波形CLKS)の周期が短くなり、時刻T43にチャタリング防止回路36からの検出信号SS(波形SS)の電位がHになる。これにより時刻T43からT44に重複信号Fの電位(波形F)はHとなる。
時刻T45において電気スイッチ17がオフとなるが(波形SWがL)、クロック信号CLKSの周期(波形CLKS)が長くなっており、その後、時刻T46にチャタリング防止回路36からの検出信号SSの電位(波形SS)がLとなり、時刻T43から時刻T46の間の検出信号SSの電位(波形SS)がHの期間において重複信号Fの電位(波形F)がHとなっていたため駆動制御回路19は駆動信号の位相の調整を行う。その結果、時刻T47から時刻T48に、時刻T42からT44と同じ位相を有する正規駆動信号がコイル21の端子O1に出力される。
このように、入力回路34、チャタリング防止回路36および重複判定回路37を組み合わせることにより、消費電力の削減をしつつ、指針の動作に問題が生じることを防ぐことができる。
なお、本発明の各実施形態で示した構成図、回路図、波形図等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更することができる。
1 電子時計、2 モータ制御部、3 電源、51 文字板、52a 時針、52b 分針、52c 秒針、56 竜頭、11 発振回路、12 第1分周回路、13 第2分周回路、14 波形整形回路、15 ドライバ回路、17 電気スイッチ、18 入力処理回路、19 駆動制御回路、20 ステップモータ、21 コイル、22 ロータ、23a,23b ステータ、26 ブレーキ、34 入力回路、35 クロック選択回路、36 チャタリング防止回路、37 重複判定回路、39 回転検出回路、40,60 回転軸、41 切替レバー、47 下軸受、59 巻真、59b 先端部、61 リセットレバー、62 接続部、63 リセットバネ部、64 切替バネ部、67 接点、80 指針軸、82 5番歯車、83 5番カナ、84 4番歯車、85 4番カナ、86 3番歯車、87 3番カナ、88 2番歯車、89 2番カナ、91 日の裏歯車、92 日の裏カナ、FF1,FF2 Dフリップフロップ回路、B,G スイッチ入力、CLK1,CLK2,CLK3,CLKS クロック信号、CP,DP,FP 期間信号、DL 遅延、F 重複信号、RST リセット入力、SS 検出信号。

Claims (6)

  1. 着磁されたロータ、前記ロータへ磁力を伝達するステータ、および、前記ステータに向けて磁力を発生するコイルを含み、針を駆動するステップモータと、
    操作に応じて、前記針を機械的に固定するとともにオン信号を出力するスイッチと、
    前記ロータを回転させるための駆動信号を所定の間隔で前記コイルに出力するドライバ回路と、
    前記スイッチからのオン信号の入力を受け、前記オン信号の入力から遅延期間経過後に検出信号を出力し、前記オン信号が出力されているオン期間に前記駆動信号が出力されたか否かを判定する入力処理回路と、
    前記検出信号に応じて次回以降の駆動信号の出力を中断させ、前記オン期間に前記駆動信号が出力されたと判定された場合に、前記スイッチがオフされた後に出力される駆動信号を変更する駆動制御回路と、
    を含む電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記駆動制御回路は、前記オン期間に前記駆動信号が出力されたと判定された場合に、前記ドライバ回路に対して、前記スイッチがオフされてから前記所定の間隔が経過する前に、前記駆動信号を出力するよう制御する、
    電子時計。
  3. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記駆動制御回路は、前記オン期間に前記駆動信号が出力されたと判定された場合に、前記ドライバ回路に対して、次に出力する駆動信号の位相を変更するよう制御する、
    電子時計。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電子時計において、
    前記入力処理回路は、複数の周期の異なるクロック信号のうち1つを選択するクロック選択回路をさらに含み、
    前記遅延期間は前記クロック信号に応じて定められる、
    電子時計。
  5. 請求項4に記載の電子時計において、
    前記駆動信号が出力される期間には、前記複数の周期の異なるクロック信号のうち最も短い周期のクロック信号が選択される、
    電子時計。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電子時計において、
    前記駆動信号は通常駆動信号と、前記通常駆動信号により前記ロータが回転しなかったと判定された場合に前記通常駆動信号の後に出力される補正駆動信号と、で構成される、
    電子時計。
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