JP2022029997A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラー対を適切に動かし、正確に用紙の傾きを補正するため、用紙の搬送開始後、できるだけ早い時点に、搬送用紙の傾きの内容を認識できるようにする。【解決手段】画像形成装置は、用紙搬送部、画像形成部、用紙読取ユニット、レジストレス搬送ユニット、及び、矯正制御回路80を備える。矯正制御回路80は、用紙読取ユニットが出力するアナログ画像信号に基づき、搬送用紙の傾き方向を認識する。傾き方向の認識結果に基づき、矯正制御回路は、ラインセンサーのうち、主走査方向の一方側の受光素子から順番にアナログ画像信号を読み出すか、主走査方向の他方側の受光素子から順番にアナログ画像信号を読み出すか、を定める。【選択図】図10

Description

本発明はレジストレス搬送ユニットを含む画像形成装置に関する。ここで、レジストレス搬送ユニットとは、従来のレジストローラー対に代えて設けられ、用紙搬送を止めずに斜行を矯正するユニットである。
従来、複合機やプリンターのような画像形成装置には、レジストローラー対が設けられている。レジストローラー対を用いて、用紙の斜行(スキュー)の補正が行われている。停止させたレジストローラー対に、用紙先端が突き当たる。突き当てたまま用紙を送ることにより、用紙の撓みが生成される。撓んだ用紙の弾性によって、用紙先端がレジストローラー対のニップに沿う。これにより、用紙の斜行が補正される。一方、特許文献1に記載されるように、レジストローラー対で補正を行わない画像形成装置もある。
具体的に、特許文献1には、用紙に画像を転写する転写部を含む画像形成部と、用紙搬送方向において転写部の上流側に設けられたレジストローラーと、レジストローラーの動作を制御する制御部と、を備え、用紙の曲り補正を行わないレジストレス動作の実行後、用紙に転写される画像の幅方向位置(搬送方向と直交する方向)を合わせるために、制御部は、レジストレス動作の実行後に、用紙を幅方向に沿うレジストローラーの揺動を制御する画像形成装置が記載されている。この構成により、レジストローラーでの補正を行わない選択を可能とする。そして、封筒、極薄または極厚のシート材、端部が直角でない紙、矩形以外の用紙に印刷するとき、画像の転写位置精度の向上を図ろうとする(特許文献1:請求項1、請求項4、段落[0005]~[0007]参照)。
特開2019-082541号公報
印刷のとき、用紙が搬送される。用紙の搬送状態を確認するため、搬送用紙を読み取る読取ユニットを設けることがある。読取ユニットの読み取りで得られた画像データに基づき、搬送用紙の状態を確認することができる。例えば、搬送用紙が傾いているか否か、及び、傾きの程度を認識することができる。
搬送用紙が傾いていると、用紙内での画像の印刷位置がずれる。例えば、傾いた画像が印刷されてしまう。従来、レジストローラー対に用紙を突き当て、傾きを矯正している。しかし、レジストローラー対に用紙を突き当てるため、一端、用紙をレジストローラー対で止めなくてはならない。単位時間あたりの印刷枚数(処理速度)を増やせない要因となり得る。
また、近年では、単位時間あたりの印刷枚数を多くするため、用紙の搬送速度が速い画像形成装置が増えている。用紙の搬送速度が速い画像形成装置では、レジストローラー対に用紙が高速で突き当り、衝突音が大きくなる場合がある。
そこで、読取ユニットの読み取りに基づき、搬送用紙の傾きを認識し、用紙を搬送するローラー対を動かして、傾きを矯正することが考えられる。この場合、用紙を止めずに、傾きを補正することができる。
読取ユニットを用いて搬送用紙の傾きを認識する場合、用紙を動かすローラー対に到達する前に、できるだけ早く搬送用紙の傾きを認識することが好ましい。搬送用紙の傾きの認識が遅れると、移動するローラーに用紙が衝突して、大きな音が生ずるおそれがある。場合によっては、傾きの補正が不十分となるおそれもある。
特許文献1の画像形成装置は、レジストローラー対に原稿(用紙)を突き当てないモードがある。この用紙を突き当てないモードは、幅方向(主走査方向)の用紙の位置を移動させるが、用紙の斜行(傾き)を矯正しない(一切補正しない)。特許文献1の画像形成装置は、傾きの量については認識しない(特許文献1:段落[0050])。従って、特許文献1記載の技術は、上記の問題を解決できない。
本発明は上記問題点を鑑み、ローラー対を適切に動かし、正確に用紙の傾きを補正するため、用紙の搬送開始後、できるだけ早い時点に、搬送用紙の傾きの内容を認識できるようにする。
本発明に係る画像形成装置は、用紙搬送部、画像形成部、用紙読取ユニット、レジストレス搬送ユニット、及び、矯正制御回路を備える。前記用紙搬送部は、用紙を搬送する。前記画像形成部は画像を形成する。前記用紙読取ユニットは、ランプと、主走査方向に並ぶ複数の受光素子を含むラインセンサーと、を含む。前記用紙読取ユニットは、前記画像形成部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、搬送用紙を読み取る。前記レジストレス搬送ユニットは、前記画像形成部よりも用紙搬送方向上流側かつ前記用紙読取ユニットよりも用紙搬送方向下流側に設けられる。前記矯正制御回路は、それぞれの前記受光素子から出力されたアナログ画像信号に基づき、前記搬送用紙の傾き方向を認識する。前記レジストレス搬送ユニットは、レジストレス搬送ローラー対、ケース、及び、矯正機構を含む。前記レジストレス搬送ローラー対は、前記用紙を前記画像形成部に向けて送る。前記ケースは、前記レジストレス搬送ローラー対を収容し、前記主走査方向の一方側に支点を有する。前記矯正機構は、前記支点を中心に、前記ケースの他方側を振るように、用紙搬送方向で前記ケースを回転移動させる。前記矯正制御回路は、前記用紙が前記レジストレス搬送ローラー対のニップに進入すると、前記ケースの前記他方側を前記矯正機構に移動させて、前記用紙の斜行を矯正する。前記傾き方向の認識結果に基づき、前記矯正制御回路は、前記ラインセンサーのうち、前記主走査方向の前記一方側の前記受光素子から順番に前記アナログ画像信号を読み出すか、前記主走査方向の前記他方側の前記受光素子から順番に前記アナログ画像信号を読み出すか、を定める読み出し方向の設定処理を行う。
本発明によれば、紙の搬送開始後、搬送用紙の傾きの内容をできるだけ早く認識することができる。傾き矯正の準備のための時間をできるだけ長くすることができる。その結果、ローラー対を適切に動かし、正確に用紙の傾きを補正することができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る用紙読取ユニットとレジストレス搬送ユニットの一例を示す図である。 実施形態に係る用紙読取ユニットの一例を示す図である。 実施形態に係るレジストレス搬送ユニットの一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係るアナログ画像信号の読み出し方向の一例を示す図である 実施形態に係るアナログ画像信号の読み出し方向の一例を示す図である。 実施形態に係るラインセンサーでの電荷の転送の一例を示す。 実施形態に係る複合機での読み出し方向の設定処理の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での読み出し方向の調整の一例を示す図である。
以下、図1~図11を用いて、実施形態に係る画像形成装置を説明する。画像形成装置として、複合機100を例に挙げて説明する。複合機100は用紙を搬送し、用紙に印刷する。なお、プリンターのような複合機100以外の画像形成装置にも本発明を適用することができる。本実施形態の説明に記載されている構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1、図2を用いて、実施形態に係る複合機100を説明する。図1、図2は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1に示すように、複合機100は制御部1、記憶部2、原稿読取部3、操作パネル4、プリンター部5を含む。
制御部1は印刷や送信のようなジョブでの各部の動作を制御する。制御部1はメイン制御回路11、画像データ生成回路12、画像処理回路13、通信回路部14を含む。メイン制御回路11はジョブに関する処理、演算を行う。例えば、メイン制御回路11は、CPUである。画像データ生成回路12は、原稿読取部3のイメージセンサーが原稿を読み取って出力した画像信号を処理して原稿画像データを生成する。例えば、画像データ生成回路12はA/D変換回路を含む。画像処理回路13は画像処理用の集積回路である(例えば、ASIC)。画像処理回路13は原稿画像データの画像処理を行う。
通信回路部14は通信制御回路と通信メモリーを含む。通信制御回路は通信を制御する。通信メモリーは通信用ソフトウェアを記憶する。通信回路部14はコンピューター200と通信する。例えば、コンピューター200はPCやサーバーである。通信回路部14はコンピューター200からの印刷用データを受信する。受信した印刷用データに基づき、画像処理回路13は画像データを生成する(ラスタライズ処理)。制御部1は生成された画像データに基づく印刷をプリンター部5に行わせる(プリントジョブ)。
複合機100は、記憶部2として、RAM、ROM、ストレージを含む。ストレージはHDDとSSDのいずれか一方、又は、両方である。記憶部2のプログラムやデータに基づき、制御部1は各部を制御する。原稿読取部3は光源、イメージセンサーを含む。原稿読取部3は原稿を読み取る。
操作パネル4は使用者の設定を受け付ける。操作パネル4は表示パネル41、タッチパネル42、ハードキー43を含む。制御部1はメッセージ、設定用画面、操作用画像を表示パネル41に表示させる。例えば、操作用画像はボタン、キー、タブである。タッチパネル42の出力に基づき、制御部1は操作された操作用画像を認識する。ハードキー43はスタートキーやテンキーを含む。タッチパネル42、ハードキー43は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。操作パネル4の出力に基づき、制御部1は設定内容を認識する。
プリンター部5は、エンジン制御部50、給紙部5a、用紙搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dを含む。エンジン制御部50はエンジン制御回路50a(エンジンCPU)、エンジンメモリー50bを含む(図6参照)。また、複合機100は、用紙の斜行と横ずれの矯正を制御する矯正制御部8を含む(図6参照)。エンジンメモリー50bは印刷制御用のプログラムとデータを記憶する。制御部1の印刷指示に基づき、エンジン制御部50は給紙部5a、用紙搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dの動作を制御する。エンジンメモリー50bが記憶するプログラムとデータに基づき、エンジン制御回路50aはこれらの部分を制御する。エンジン制御回路50aは用紙搬送を制御する。
給紙部5aは用紙を収容する用紙カセット53、用紙を送り出す給紙ローラー54を含む。印刷時、エンジン制御回路50aは給紙部5aに用紙を供給させる。用紙搬送部5bはモーター、搬送ローラー対を含む。エンジン制御回路50aは給紙部5aから送り出された用紙を用紙搬送部5bに搬送させる。用紙搬送部5bは機内で用紙を搬送する。
画像形成部5cは画像(トナー像)を形成する。画像形成部5cは4色分の画像形成ユニット51(51Bk、51Y、51C、51M)、露光装置52、中間転写ユニットを含む。各画像形成ユニット51は、感光体ドラム、帯電装置、現像装置を含む。エンジン制御部50は、ブラックの画像を画像形成ユニット51Bkに形成させ、イエローの画像を画像形成ユニット51Yに形成させ、シアンの画像を画像形成ユニット51Cに形成させ、マゼンタの画像を画像形成ユニット51Mに形成させる。形成するトナー像の色が異なるが、各画像形成ユニット51Bk~51Mの構成は基本的に同じである。
中間転写ユニットは中間転写ベルト56、2次転写ローラー57、中間駆動ローラー7e58、1次転写ローラー59Bk、59Y、59C、59M、中間従動ローラー7f510、511を含む。各ローラーの軸線方向は平行である。中間転写ベルト56は無端状である。中間転写ベルト56は各ローラーにかけ回される。中間転写ベルト56は感光体ドラムからトナー像の1次転写を受ける。各色のトナー像が重畳される。2次転写ローラー57は用紙にトナー像を2次転写する。2次転写ローラー57と中間転写ベルト56のニップがトナー像を用紙にのせる位置である。
定着部5dはヒーター、定着用ローラーを含む。エンジン制御部50はトナー像が転写された用紙を定着用ローラーに加熱・加圧させる。用紙搬送部5bは定着後の用紙を機外(排出トレイ)に排出する。
(用紙読取ユニット6とレジストレス搬送ユニット7)
次に、図3~図6を用いて、実施形態に係る用紙読取ユニット6とレジストレス搬送ユニット7の一例を説明する。図3は、実施形態に係る用紙読取ユニット6とレジストレス搬送ユニット7の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る用紙読取ユニット6の一例を示す図である。図5は、実施形態に係るレジストレス搬送ユニット7の一例を示す図である。図6は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は用紙読取ユニット6とレジストレス搬送ユニット7を含む。用紙読取ユニット6とレジストレス搬送ユニット7は用紙搬送経路上に設けられる。なお、用紙搬送部5bは搬送ガイドを含む。搬送ガイドによって、用紙搬送路が形成される
用紙読取ユニット6は搬送用紙を読み取る。レジストレス搬送ユニット7は、用紙を搬送するレジストレス搬送ローラー対7cと、矯正機構を含む。レジストレス搬送ユニット7は、画像形成部5c(2次転写ニップ、2次転写ローラー57)よりも用紙搬送方向上流側に設けられる(図2参照)。用紙読取ユニット6は、レジストレス搬送ユニット7よりも用紙搬送方向上流側に設けられる(図2参照)。
図4に示すように、用紙読取ユニット6の一面には、透光板6bが取り付けられる。透光板6bはガラス板、又は、透光性樹脂板である。筐体6aと透光板6bによる密閉空間内にランプ6c、ラインセンサー60、及び、レンズ6dが配される。用紙読取ユニット6はランプ6cと、レンズ6dと、ラインセンサー60を含む。用紙読取ユニット6はCIS方式のスキャナユニットである。
複合機100は、矯正制御部81含む。例えば、エンジン制御部50と矯正制御部81は基板である。例えば、矯正制御部81は。レジストレス搬送ユニット7に設けられる。図6に示すように、エンジン制御部50は、エンジン制御回路50aとエンジンメモリー50bを含む。また、矯正制御部81は、矯正制御回路80と制御メモリー8mを含む。例えば、エンジン制御回路50aと矯正制御回路80はCPUである。エンジン制御回路50aと矯正制御回路80は、信号線SLで接続される。エンジン制御回路50aと矯正制御回路80は通信する。
印刷ジョブのとき、エンジン制御回路50aは、用紙の矯正に必要な情報(用紙情報)を矯正制御回路80に送信する。例えば、用紙情報は用紙サイズを示すデータを含んでもよい。また、用紙情報は、用紙読取ユニット6の読み取りで得られる画像データでの用紙のエッジの理想位置を示す情報でもよい。用紙情報に基づき、矯正制御回路80は用紙のずれ(斜行と横ずれ)を矯正する部材の動作を制御する。
図4は用紙搬送方向と垂直な方向(複合機100の正面方向)から用紙搬送路を見た図である。複合機100では、用紙は下から上に向けて搬送される。印刷ジョブの1枚目の用紙から最後の用紙が通過するまでの間、矯正制御回路80はランプ6cを点灯させる。図4は用紙読取ユニット6が2本のランプ6cを含む例を示す。ランプ6cは主走査方向に沿って光を照射する。主走査方向は用紙搬送方向と垂直な方向である。例えば、ランプ6cはLEDランプ6cである。
ラインセンサー60は受光素子(画素、光電変換素子)を複数含む。受光素子は主走査方向に列状に並ぶ。ランプ6cから放たれ、用紙で反射した光は、レンズ6dを経て、ラインセンサー60の各受光素子に入射する。用紙搬送時(印刷ジョブのとき)、矯正制御回路80は、ラインセンサー60に読み取りを行わせる。
3ブロックに分割されたラインセンサー60を用いることができる。各ブロックが複数の受光素子を含む。便宜上、主走査方向の一方側(図3の右側、支点軸7g側)から順に、第1ブロック61、第2ブロック62、第3ブロック63と称する。複合機100では、中央通紙方式で用紙が搬送される。給紙部5aは、用紙搬送路の主走査方向の中央と、用紙の主走査方向の中央が一致するように、用紙の位置を規制する。図3の破線は主走査方向での用紙及び用紙搬送路の中央を示すラインである。
第3ブロック63は、主走査方向の中央を読み取る位置に設けられる。第1ブロック61は印刷可能な用紙のうち、主走査方向幅が最大の用紙が用いられた場合に、用紙の主走査方向の一方側の端を読み取る位置に設けられる。
矯正制御回路80は、ラインセンサー60にトリガー信号TRと読取クロック信号CLKを入力する。ラインセンサー60は電荷転送回路84(シフトレジスター、転送用CCD)を含む(図9参照)。トリガー信号TRにあわせて、各受光素子(画素)が蓄えた電荷が電荷転送回路84に移される。電荷転送回路84は電荷を電圧に変換し、1つの読取クロック信号CLKにつき、1画素分のアナログ画像信号A1を出力する(読み出す)。
従来の画像形成装置のレジストローラー対の設置位置に、レジストレス搬送ユニット7が設けられる(図2参照)。従来のレジストローラー対は、用紙の到達当初、停止している。停止しているレジストローラー対に用紙を突き当てることで、用紙の斜行が矯正される。しかし、レジストローラー対を用いると、用紙が一時停止する。一方、レジストレス搬送ユニット7は、用紙を止めず、用紙を搬送しつつ、用紙の斜行を矯正する。レジストレス搬送ユニット7は、画像形成部5c(2次転写ニップ、2次転写ローラー57、描画位置)よりも用紙搬送方向上流側に設けられる(図2参照)。レジストレス搬送ユニット7は、用紙読取ユニット6よりも用紙搬送方向下流側に設けられる。
図5は、レジストレス搬送ユニット7の一例を示す。図5に示すように、レジストレス搬送ユニット7はケース7aとキャリッジ板7bを含む。ケース7aとキャリッジ板7bの間には隙間が設けられる。図5の例では、ケース7aは箱型である。キャリッジ板7bは板状である。ケース7aとキャリッジ板7bは何れも、主走査方向を長手方向とする。キャリッジ板7bとケース7aの底面は平行である。図5の上側の図は、レジストレス搬送ユニット7を下方向から見た図の一例である。図5の下側の図は、ケース7aの面のうち、キャリッジ板7bと向かいあう面(ケース7aの底面)の一例を示す図である。
ケース7aは、レジストレス搬送ローラー対7cと駆動モーター7dを内蔵する。レジストレス搬送ローラー対7cは駆動ローラー7eと従動ローラー7fを含む。駆動ローラー7eと従動ローラー7fは、軸線が平行である。駆動ローラー7eの周面と従動ローラー7fの周面が接する。下から上に向けて搬送される用紙は、駆動ローラー7eと従動ローラー7fのニップに進入する。エンジン制御回路50aは、駆動モーター7dの回転を制御する。ギアによって、駆動モーター7dの駆動力が駆動ローラー7eに伝達される。駆動モーター7dが回転すると、レジストレス搬送ローラー対7cも回転する。レジストレス搬送ローラー対7cの回転により、ニップに進入した用紙が下流に送られる。
支点軸7g(支点、回動軸)がケース7aとキャリッジ板7bに設けられる。支点軸7gの一端に挿し込まれる(固定される)。支点軸7gはキャリッジ板7bに対しては動かない。支点軸7gはキャリッジ板7bの平面に垂直に立つ。支点軸7gは、ケース7aの主走査方向(用紙搬送方向と垂直な方向)の一方側の端部に挿し込まれる。支点軸7gを支点として、ケース7aの他方側の端部を振るように、ケース7aを回転させる(スイングさせる)ことができる。図3の実線矢印で示すようにケース7aの他方側の端部を、用紙搬送方向下流側、又は、上流側に振ることができる。
レジストレス搬送ユニット7は矯正機構として、斜行矯正機構71と横ずれ矯正機構72を含む。斜行矯正機構71は斜行(スキュー)を矯正する。斜行矯正機構71は、斜行矯正用モーター73、矯正用ベルト74、斜行用歯面部材75を含む。斜行矯正のとき、矯正制御回路80は斜行矯正用モーター73を回転させる。これにより、斜行矯正機構71はケース7a(レジストレス搬送ローラー対7c)の他方側(移動側)の端部を移動(スイング)させる。
例えば、斜行矯正用モーター73はステッピングモーターである。斜行矯正用モーター73は正逆両方に回転可能である。斜行矯正用モーター73のシャフトに第1矯正用ギア76が設けられる。ケース7aのうち、キャリッジ板7bと向かい合う面に、斜行用歯面部材75(ラック歯)が取り付けられる。斜行用歯面部材75の歯は、用紙搬送方向に沿って並ぶ。斜行用歯面部材75は第2矯正用ギア77と噛み合う。矯正用ベルト74が第1矯正用ギア76と第2矯正用ギア77に回しかけられる。斜行矯正用モーター73を回転させると、第1矯正用ギア76、矯正用ベルト74、第2矯正用ギア77が回転する。その結果、斜行用歯面部材75が取り付けられたケース7aは、支点軸7gを中心として回転する。
このように、レジストレス搬送ユニット7(ケース7a、レジストレス搬送ローラー対7c)の他方側を、用紙搬送方向上流側と下流側に向けて、移動させることができる。ケース7aの他方側端部の移動量は、第1ホーム位置(第1基準位置)を中心に、搬送方向上流側に数mm~5mm程度、下流側に数mm~5mm程度である。第1ホーム位置の詳細は、後述する。
横ずれ矯正機構72は、用紙の主走査方向のずれである横ずれを矯正する。横ずれ矯正機構72は、横ずれ矯正用モーター78を含む。横ずれを矯正するとき、矯正制御回路80は横ずれ矯正用モーター78を回転させる。横ずれ矯正用モーター78の回転によって、矯正制御回路80は、レジストレス搬送ユニット7(キャリッジ板7b、ケース7a、レジストレス搬送ローラー対7c)を主走査方向で移動させる。
例えば、横ずれ矯正用モーター78はステッピングモーターである。横ずれ矯正用モーター78は正逆両方に回転可能である。横ずれ矯正用モーター78のシャフトには、横ずれ矯正用ギア79が設けられる。横ずれ矯正用ギア79は、キャリッジ板7bの端縁に形成された横ずれ用歯面部材710(ラック歯)と噛み合う。横ずれ矯正用モーター78を回転させると、横ずれ矯正用ギア79が回転する。
その結果、キャリッジ板7bとケース7aが主走査方向で移動する。横ずれ量は、大きくても数ミリ程度である。そのため、横ずれ矯正機構72によるレジストレス搬送ユニット7の主走査方向での移動範囲は、第2ホーム位置(第2基準位置)を中心に、主走査方向の一方側に数mm~5mm程度、他方側に数mm~5mm程度でよい。
次に、第1ホーム位置を説明する。第1ホーム位置は、ケース7a(レジストレス搬送ローラー対7c)の軸線方向が主走査方向と平行となるケース7aの位置である。複合機100は第1ホームセンサー81を含む。第1ホームセンサー81は、回転方向でケース7aの位置を第1ホーム位置にあわせるためのセンサーである。
例えば、透過型光センサーを第1ホームセンサー81として用いることができる。この場合、第1ホームセンサー81は発光素子と受光素子を含む。発光素子の発光面と受光素子の受光面の間には、隙間が設けられる。受光素子の出力レベル(出力電圧値)は、発光素子から受ける光量で変化する。ケース7aには、検知用突起711が設けられる。図5は、ケース7aの主走査方向の他方側(移動側)の端部に検知用突起711を設ける例を示す。検知用突起711と向かい合う位置に第1ホームセンサー81が設けられる。ケース7aを回転させたとき、検知用突起711は隙間を通過する。隙間に進入した検知用突起711は、発光素子から受光素子への光路を遮る。
第1ホームセンサー81(受光素子)の出力は、矯正制御回路80に入力される。矯正制御回路80は、第1ホームセンサー81(受光素子)の出力レベルを認識する。斜行矯正用モーター73を動作させ、第1ホームセンサー81の出力レベルが検知用突起711を検出したときのレベルになった時点に基づき、矯正制御回路80は、ケース7a(レジストレス搬送ローラー対7c)を第1ホーム位置とする。
ケース7aの回転方向は上下方向である(図2参照)。斜行矯正用モーター73を励磁していないとき、ケース7aは、主走査方向の他方側は自重で垂れ下がる。例えば、主電源が切られているときや、省電力モードのとき、ケース7aの他方側は自重で垂れ下がる。第1ホーム位置に合わせるとき、例えば、矯正制御回路80は、斜行矯正用モーター73を逆回転させる。第1ホームセンサー81の出力レベルが検知用突起711を検出したときのレベルになった時点で、矯正制御回路80は、斜行矯正用モーター73の回転方向を正回転方向に切り替える。所定パルス分、斜行矯正用モーター73を正回転させた後、矯正制御回路80は、斜行矯正用モーター73を停止させる。停止したとき、ケース7aが第1ホーム位置となる。言い換えると、停止時にケース7aが第1ホーム位置となる位置に、第1ホームセンサー81が設けられる。
例えば、主電源投入により複合機100がアクティブモード(印刷実行可能なモード、通常モード)で起動したとき、または、省電力モードが解除されてアクティブモードに復帰したとき、矯正制御回路80は、垂れ下がったケース7a(レジストレス搬送ローラー対7c)を持ち上げ、第1ホーム位置とする。アクティブモードでは、矯正制御回路80は、斜行矯正用モーター73を励磁して、第1ホーム位置を維持させる。
キャリッジ板7b(レジストレス搬送ローラー対7c)を主走査方向で移動させることもできる。主走査方向でのホーム位置である第2ホーム位置も予め定められる。例えば、キャリッジ板7bの主走査方向の移動範囲の中央と、レジストレス搬送ローラー対7cの主走査方向の中央が重なる位置を、第2ホーム位置とすることができる。第2ホーム位置は、キャリッジ板7bを主走査方向の一方側に移動でき、他方側にも移動できる位置である。
キャリッジ板7bを第2ホーム位置とするため、第2ホームセンサー82が設けられる。以下では、主走査方向の他方側に第2ホームセンサー82を設ける例を説明する。主走査方向の一方側に第2ホームセンサー82を設けてもよい。例えば、透過型光センサーを第2ホームセンサー82として用いることができる。この場合、第2ホームセンサー82は、発光素子と受光素子を含む。発光素子の発光面と受光素子の受光面には、隙間が設けられる。受光素子の出力レベル(出力電圧値)は発光素子から受ける光の量で変化する。
第2ホームセンサー82は、キャリッジ板7bが主走査方向で最も他方側に移動したときに、キャリッジ板7bの他方側の端が隙間に進入する位置に設けられる。第2ホームセンサー82は、キャリッジ板7bが主走査方向で最も端まで移動したことを検知するためのセンサーでもある。
第2ホームセンサー82(受光素子)の出力は、矯正制御回路80に入力される。矯正制御回路80は、第2ホームセンサー82の出力レベルを認識する。キャリッジ板7bの主走査方向の端を検出したときのレベルへの変化に基づき、矯正制御回路80は、キャリッジ板7bを第2ホーム位置とする。例えば、第2ホームセンサー82の出力レベルがキャリッジ板7bの主走査方向の端を検出したときのレベルになったとき、矯正制御回路80は、所定の距離だけキャリッジ板7bを主走査方向の中央に向けて移動させる。
また、複合機100は二値化回路83を含む。二値化回路83は、用紙読取ユニット6(ラインセンサー60)の各画素が出力するアナログ画像信号A1の二値化処理を行う。その結果、搬送用紙画像データB1(二値化信号)が生成される。例えば、二値化回路83は、コンパレーターと基準電圧生成回路を含む。基準電圧生成回路は基準電圧を生成する。コンパレーターの2つの入力端子のうち、一方にアナログ画像信号A1が入力される。所定の周期で1画素分ずつアナログ画像信号A1が入力される。他方の入力端子には、基準電圧が入力される。各画素のコンパレーターの出力が搬送用紙画像データB1となる。二値化回路83は、所定の周期で1画素ずつ搬送用紙画像データB1を出力する。
受光量が多いほど、アナログ画像信号A1の電圧値は大きくなる。コンパレーターは、アナログ画像信号A1が基準電圧以上のとき、低濃度値(Highレベル、「1」)を出力する。アナログ画像信号A1が基準電圧未満のとき、コンパレーターは、高濃度値(Lowレベル、「0」)を出力する。反射光に基づき読み取るので、搬送用紙画像データB1のうち、低濃度値は、用紙を読み取った画素(明るい画素)を示す。高濃度値は用紙外を読み取った画素(暗い画素)を示す。
二値化回路83が出力する搬送用紙画像データB1は、エンジン制御回路50aと矯正制御回路80の両方に入力されてもよい。搬送用紙画像データB1に基づき、エンジン制御回路50aと矯正制御回路80は、用紙読取ユニット6への用紙の先端(下流端)の到達を認識する。例えば、搬送用紙画像データB1の主走査方向のラインの画像データにおいて、低濃度画素の個数が予め定められた検知用閾値を超えたとき、エンジン制御回路50aと矯正制御回路80は、用紙の先端がラインセンサー60の読み取り位置に到達したと認識する。また、搬送用紙画像データB1の主走査方向のラインの画像データにおいて、低濃度画素の個数が、予め定められた検知用閾値を下回ったとき、エンジン制御回路50aと矯正制御回路80は、用紙の後端(上流端)がラインセンサー60の読み取り位置を通過したと認識する。
(傾きの認識)
次に、搬送用紙画像データB1に基づく搬送用紙の傾きの認識の一例を説明する。用紙の下流側端辺と主走査方向が平行であることが理想的である。用紙の下流側端辺と主走査方向が平行なとき、用紙の傾きがゼロである。つまり、傾き角度ゼロが理想である。傾きの原因は、個体差、ローラーの摩耗など、様々である。矯正制御回路80は、用紙の下流側端辺と主走査方向のなす角度を傾き角度として求める。
用紙の傾き角度θを求めるため、矯正制御回路80は、2点の基準点画素を設定する。エンジン制御回路50aから受信した用紙情報に基づき、矯正制御回路80は、2点の基準点画素を設定してもよい。例えば、用紙情報に基づき、矯正制御回路80は、印刷に用いる用紙サイズを認識する。矯正制御回路80は、認識したサイズの用紙の読み取り範囲内に、基準点画素を設定する。基準点画素間の主走査方向の距離は、印刷に使用する用紙サイズの主走査方向の幅の1/2よりも長くしてもよい。
2つの基準点画素が同じ時点(ライン)で低濃度値になったとき(用紙を読み取ったとき)、矯正制御回路80は、傾き角度θがゼロと認識する。2点のうち、何れか一方が早く低濃度値になったとき、矯正制御回路80は、用紙が傾いていると認識する。主走査方向の一方側の基準点画素の方が早く低濃度値になったとき、矯正制御回路80は、用紙の主走査方向の一方側の隅が下流側に突出する方向で傾いていると認識する。以下の説明では、搬送用紙のうち、主走査方向の一方側が他方側よりも下流に突出している傾き方向を第1傾き方向と称する。
主走査方向で他方側の基準点画素の方が早く低濃度値となったとき、矯正制御回路80は、用紙の主走査方向の他方側の隅が下流側に突出する方向で傾いていると認識する。以下の説明では、搬送用紙のうち、主走査方向の他方側が一方側よりも下流に突出している傾き方向を第2傾き方向と称する。
用紙が傾いているとき、矯正制御回路80は、アークタンジェント(tan-1)の演算を行って、傾き角度θを求める。具体的に、矯正制御回路80は、以下の演算を行う。
傾き角度θ=tan-1(a/b)
ここで、aは一方の基準点画素が低濃度値となってから他方の基準点画素が低濃度値となるまでの用紙の搬送距離である。例えば、矯正制御回路80は、一方の基準点画素が低濃度値となってから他方の基準点画素が低濃度値となるまでのライン数と、1ラインの周期と、単位時間あたりの用紙搬送速度を乗じて、aを求める。bは2つの基準点画素の距離である。一方の基準点画素から他方の基準点画素までの画素数に1画素のピッチを乗ずることにより、bを求めることができる。aを高さとし、bを底辺とする直角三角形に基づき、傾き角度θを求める。
(横ずれ量の認識)
次に、搬送用紙画像データB1に基づく横ずれ量の認識の一例を説明する。横ずれとは、理想的な用紙の位置と、実際の用紙の位置との主走査方向でのずれである。搬送中に用紙の位置が理想的な位置からずれることがある。用紙の位置が理想的なとき、用紙の主走査方向の中央と、用紙搬送路の主走査方向の中央が一致する。
エンジン制御回路50aから受信した用紙情報に基づき、矯正制御回路80は、横ずれ量を求めてもよい。例えば、矯正制御回路80は、印刷に用いる用紙サイズを認識する。用紙サイズによって、用紙が理想的な位置のときの用紙のエッジ(端縁)の位置は決まっている。言い換えると、主走査方向でずれていない場合、用紙端を読み取る画素の位置は決まっている。矯正制御回路80は、搬送用紙画像データB1のうち、主走査方向で最も端の低濃度値の画素の位置を認識する。
記憶部2は、各用紙のサイズにおいて、主走査方向でずれていないときの用紙端の画素の位置を定義したデータ(横ずれ量認識用データD0)を不揮発的に記憶してもよい(図1参照)。矯正制御回路80は、認識した用紙サイズについて、最も端の低濃度画素の位置が、横ずれ量認識用データD0(図1参照)で定義された位置に対し、どの方向に何画素ずれているかを認識する。矯正制御回路80は、ずれ方向(主走査方向の一方側と他方側のいずれにずれているか)を認識できる。また。矯正制御回路80は、ずれの画素数に搬送用紙画像データB1の1画素のピッチを乗じて、主走査方向の横ずれ量を求める。
(印刷ジョブ時の動作)
次に、印刷ジョブ時のレジストレス搬送ユニット7の動作の一例を説明する。
1.レジストレス搬送ローラー対7cの回転
印刷ジョブを行うとき、エンジン制御回路50aは、印刷ジョブ開始から終了まで、レジストレス搬送ローラー対7c(駆動モーター7d)を回転させ続ける。具体的に、1枚目の用紙の給紙開始から最後の用紙がレジストレス搬送ローラー対7cを抜けるまで、レジストレス搬送ローラー対7c(駆動モーター7d)を回転させ続ける。エンジン制御回路50aは、レジストレス搬送ローラー対7cで用紙をいったん止めずに、そのまま送り出す。
2.傾きと横ずれの矯正
(1)印刷ジョブの開始時
印刷ジョブの開始時、矯正制御回路80は、レジストレス搬送ローラー対7c(ケース7a、キャリッジ板7b)の位置を第1ホーム位置及び第2ホーム位置とする。第1ホーム位置及び第2ホーム位置となるように、矯正制御回路80は矯正機構を動作させる。第1ホーム位置とした後、矯正制御回路80は、斜行矯正用モーター73を励磁し、斜行矯正用モーター73のローターを固定する。第2ホーム位置とした後、矯正制御回路80は、横ずれ矯正用モーター78を励磁し、そのローターを固定する。
(2)新たな用紙が用紙読取ユニット6に到達したとき
搬送用紙画像データB1に基づき、矯正制御回路80は、傾き方向、傾き角度、横ずれ量、及び、横ずれ方向を認識する。認識後、矯正制御回路80は、レジストレス搬送ローラー対7c7をホーム位置から矯正位置に移動させる。用紙がレジストレス搬送ローラー対7cに進入する前に、矯正制御回路80は矯正位置への移動を完了する。矯正位置への移動中のレジストレス搬送ローラー対7cと用紙がぶつかると大きな音が生ずる場合があるためである。
(a)傾き補正
第1傾き方向に搬送用紙が傾いている場合、矯正制御回路80は、ケース7aの他方側端部を用紙搬送方向上流側に移動させる。第2傾き方向に搬送用紙が傾いている場合、矯正制御回路80は、ケース7aの他方側端部を用紙搬送方向下流側に移動させる。第1ホーム位置から傾き角度θと同じ角度だけケース7aを移動(回動)させた位置が矯正位置である。
(b)横ずれ補正
主走査方向の一方側(支点軸7g側)に横ずれしている場合、矯正制御回路80は、キャリッジ板7bを主走査方向の一方側に、認識した横ずれ量だけ移動させる。主走査方向の他方側に横ずれしている場合、矯正制御回路80は、キャリッジ板7bを主走査方向の他方側に、認識した横ずれ量だけ移動させる。
(3)用紙が新たにレジストレス搬送ローラー対7cへの進入したとき
用紙のレジストレス搬送ローラー対7cへの進入後、用紙が2次転写ニップに到達する前に、矯正制御回路80は、第1ホーム位置及び第2ホーム位置への移動を完了させる。各ホーム位置への復帰動作によって、用紙を止めずに、斜行と横ずれを矯正することができる。印刷ジョブが続く場合、(2)と(3)の処理が繰り返される。
(アナログ画像信号A1の読み出し方向)
図7~図9を用いて、実施形態に係るラインセンサー60からのアナログ画像信号A1(電荷)の読み出し方向(転送方向)を説明する。図7、図8は、実施形態に係るアナログ画像信号A1の読み出し方向の一例を示す図である。図9は、実施形態に係るラインセンサー60での電荷の転送の一例を示す。
ラインセンサー60は複数の受光素子を含む。各受光素子が出力するアナログ画像信号A1(電荷)は、順番に読み出される。図7の白抜矢印と図8の黒塗矢印は、ラインセンサー60のアナログ画像信号A1の読み出し方向を示す。白抜矢印は、ラインセンサー60のうち、最も他方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出す例を示す。図8の黒塗矢印は、ラインセンサー60のうち、最も一方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出す例を示す。
図7は、搬送用紙が第1傾き方向に傾いている状態を示す。図7の例のように、搬送用紙が第1傾き方向で傾いている場合、読み出し方向が黒塗矢印の方向のときの方が、読み出し方向が白抜矢印の方向のときよりも短くなる。搬送用紙が第1傾き方向で傾いている場合、最も他方側の受光素子からアナログ画像信号A1を読み出すと、用紙到達や傾き角度を認識する時間が長くなるといえる。
搬送用紙が特定の方向に傾きやすい場合がある。例えば、給紙部5aのローラーの取り付け位置や角度は、わずかであるが、画像形成装置ごとにばらつきがある。このようなばらつきに起因して、搬送用紙が特定の方向に傾きやすい画像形成装置が存在する。
傾きやすい方向に対して、用紙の到達や傾きの認識に時間がかかる方向でアナログ画像信号A1を読み出すと、傾き方向や傾き角度の認識も遅れる。その結果、支障が出る可能性が高くなる。例えば、矯正位置に移動中のレジストレス搬送ローラー対7cに搬送用紙が衝突し、画像形成装置の動作音が大きくなる可能性が考えられる。
複合機100では、双方向でアナログ画像信号A1を読み出すことができる。具体的に、最も一方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すことができる(黒塗矢印の方向)。また、最も他方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すこともできる(白塗矢印の方向)。認識の遅れができるだけ生じないように、読み出し方向が定められる。
具体的に、図9に示すように、ラインセンサー60は電荷転送回路84を含む(別体でもよい)。ラインセンサー60の各受光素子が蓄えた電荷は、所定の周期で電荷転送回路84に移される。例えば、電荷転送回路84は、シフトレジスター(CCD)である。電荷転送回路84は、読取クロック信号CLKに基づき、各受光素子が出力した電荷であるアナログ画像信号A1を画素単位で二値化回路83に入力する。
ここで、電荷転送回路84は、双方向型のシフトレジスターである。そのため、複合機100では、ラインセンサー60の最も一方側の受光素子の電荷(アナログ画像信号A1)から読み出すことができる。また、ラインセンサー60の最も他方側の受光素子の電荷(アナログ画像信号A1)から読み出すこともできる。矯正制御回路80は、最も一方側の受光素子から読み出すか、最も他方側の受光素子から読み出すかを制御する。具体的に、矯正制御回路80は、読み出し方向制御信号CSを電荷転送回路84に入力する。読み出し方向制御信号CSで指示された方向で、電荷転送回路84は、電荷(アナログ画像信号A1)を転送する。
(読み出し方向の設定処理)
次に、図10を用いて、実施形態に係る複合機100での読み出し方向の設定処理の一例を説明する。図10は、実施形態に係る複合機100での読み出し方向の設定処理の一例を示す図である。
読み出し方向の設定処理とは、傾き方向の認識結果に基づき、ラインセンサー60のうち、主走査方向の一方側の端の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すか、他方側の端の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すか、を定める処理である。矯正制御回路80は定めた読み出し方向で、アナログ画像信号A1を読み出させる。
図10のスタートは、読み出し方向の設定処理を開始する時点である。使用開始当初は、用紙を搬送した履歴がない。搬送用紙が傾きやすい方向を判定できない。そこで、矯正制御回路80は、複合機100の使用開始に伴って、最初の読み出し方向の設定処理を行う。
複合機100の使用開始時の1回のみ、読み出し方向の設定処理を行うようにしてもよい。また、給紙部5aが交換されたとき、矯正制御回路80は、読み出し方向の設定処理を行ってもよい。また、前回の読み出し方向の設定後、一定枚数印刷するごとに、矯正制御回路80は、新たに読み出し方向の設定処理を行ってもよい。
読み出し方向の設定処理が開始されると、矯正制御回路80は、搬送用紙のうちの確認対象の傾き方向を確認する(ステップ♯11)。矯正制御回路80は不揮発性の制御メモリー8mを含む(図6参照)。矯正制御回路80は、確認対象の傾き方向を記録したデータ(方向記録データD1)を搭載制御メモリー8mに記憶させてもよい。矯正制御回路80は、他の記憶装置に、方向記録データD1を記憶させてもよい。
複合機100の使用開始に伴って読み出し方向の設定処理を行う場合、矯正制御回路80は、給紙部5aが初めて給紙した用紙から所定枚数の用紙を確認対象とする。所定枚数は、予め定められる。所定枚数は、傾きの傾向を判定できる枚数であればよい。例えば、所定枚数は5枚とできる。また、所定枚数は5枚より多くてもよい。例えば、所定枚数は、6枚~数十枚の範囲内のいずれかの枚数としてもよい。なお、使用開始から読み出し方向の設定処理が完了するまでの間、矯正制御回路80は、初期設定の読み出し方向でアナログ画像信号A1を読み出す。
給紙部5aの交換に伴って読み出し方向の設定処理を行う場合、矯正制御回路80は、交換後、給紙部5aが初めて給紙した用紙から所定枚数の用紙を確認対象とする。なお、操作パネル4は、給紙部5aの交換を知らせる操作を受け付ける。この操作がなされたとき、矯正制御回路80は、新たな読み出し方向の設定処理を行う。給紙部5aの交換から読み出し方向の設定処理が完了するまでの間、矯正制御回路80は、交換前に設定された読み出し方向でアナログ画像信号A1を読み出す。
前回の読み出し方向の設定処理後、一定枚数印刷するごとに読み出し方向の設定処理を行う場合、矯正制御回路80は、前回の読み出し方向の設定処理後、一定枚数印刷した後に、給紙部5aが初めて給紙した用紙から所定枚数の用紙を確認対象としてもよい。確認対象の傾きを確認している間、矯正制御回路80は、前回に設定された読み出し方向でアナログ画像信号A1を読み出す。
確認対象の傾き方向の認識が完了すると、矯正制御回路80は、傾きやすい方向を判定する(ステップ♯12)。確認対象のうち、第1傾き方向で傾いた搬送用紙の枚数の方が多いとき、矯正制御回路80は、第1傾き方向に傾きやすいと判定する。確認対象のうち、第2傾き方向で傾いた搬送用紙の枚数の方が多いとき、矯正制御回路80は、第2傾き方向に傾きやすいと判定する。
なお、確認対象のうち、第1傾き方向で傾いた搬送用紙の枚数と、第2傾き方向で傾いた搬送用紙の枚数が同じとき、矯正制御回路80は、第1傾き方向と第2傾き方向のうち、いずれか一方の方向を傾きやすい方向と判定する。例えば、最後の確認対象が第1傾き方向で傾いていた場合、矯正制御回路80は、第1傾き方向に傾きやすいと判定してもよい。最後の確認対象が第2傾き方向で傾いていた場合、矯正制御回路80は、第1傾き方向に傾きやすいと判定してもよい。
上述したように、第1傾き方向は、搬送用紙の主走査方向の一方側が他方側よりも下流に突出している傾き方向である。第2傾き方向は、搬送用紙の主走査方向の他方側が一方側よりも下流に突出している傾き方向である。第1傾き方向に傾きやすいと判定したとき(ステップ♯13のYes)、矯正制御回路80は、最も一方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すと定める(ステップ♯14)。第2傾き方向に傾きやすいと判定したとき(ステップ♯13のNo)、矯正制御回路80は、最も他方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すと定める(ステップ♯15)。ステップ♯14とステップ♯15によって、読み出し方向の設定が完了する。
(読み出し方向の調整)
次に、図11を用いて、実施形態に係る複合機100での読み出し方向の調整の一例を説明する。図11は、実施形態に係る複合機100での読み出し方向の調整の一例を示す図である。
給紙部5aにセットされた用紙が乱れることがある。例えば、用紙が傾いてセットされることがある。その結果、傾きやすいと判定した方向と逆方向に傾く用紙が連続して搬送されることがある。なお、以下の説明では、傾きやすいと判定した方向と逆方向に傾く搬送用紙を逆方向用紙と称する。このような場合、アナログ画像信号A1の読み出し方向を調整することが好ましい。そこで、矯正制御回路80による調整処理の一例を、図11を用いて説明する。
図11のスタートは、印刷ジョブ中、矯正制御回路80が、読み出し方向の設定処理、逆方向用紙の到達を認識した時点である。具体的に、図11のスタートは、第1傾き方向に傾きやすいと判定したのに、搬送用紙が第2傾き方向に傾いていると認識した時点である。また、図11のスタートは、第2傾き方向に傾きやすいと判定したのに、第1傾き方向に傾いていると認識した時点である。
まず、矯正制御回路80は、連続回数に1を代入する(ステップ♯21)。連続回数は、逆方向への傾きが連続した回数を示す。そして、矯正制御回路80は、次に到達した用紙が逆方向用紙か否かを確認する(ステップ♯22)。同じ方向の場合(ステップ♯22のNo)、矯正制御回路80は連続回数に0を代入する(リセットする。ステップ♯23→エンド)。一方、逆方向用紙の場合(ステップ♯22のNo)、矯正制御回路80は連続回数に1を加算する(ステップ♯24)。矯正制御回路80は連続回数を更新する。
そして、矯正制御回路80は、連続回数の値が、調整基準値に到達したか否かを確認する(ステップ♯25)。調整基準値は予め定められる。例えば、調整基準値は、2~10の範囲内のいずれかの値とできる。あるいは、操作パネル4は調整基準値の設定を受け付けてもよい。この場合、矯正制御回路80は、設定された調整基準値を用いる。
連続回数の値が、調整基準値に到達していないとき(ステップ♯25のNo)、矯正制御回路80は、ステップ♯22を行う(ステップ♯22に戻る)。調整基準値に到達したとき(ステップ♯25のYes)、矯正制御回路80は、アナログ画像信号A1の読み出し方向を変更する(ステップ♯26)。矯正制御回路80は、アナログ画像信号A1の読み出し方向を、読み出し方向の設定処理で定めた方向と逆方向とする。
具体的に、読み出し方向の設定処理で他方側の受光素子から順番に読み出すと定めていれば、矯正制御回路80は、アナログ画像信号A1の読み出し方向を、主走査方向の最も一方側の受光素子から読み出す方向に変更する。また、読み出し方向の設定処理で一方側の受光素子から順番に読み出すと定めていれば、矯正制御回路80は、アナログ画像信号A1の読み出し方向を、主走査方向の最も他方側の受光素子から読み出す方向に変更する。そして、矯正制御回路80は、本処理を終了する(エンド。)
なお、読み出し方向の変更後、傾きやすいと判定した方向と同じ方向に傾いた用紙が到達すると、矯正制御回路80は、読み出し方向を元に戻してもよい。あるいは、読み出し方向の変更後、印刷ジョブが完了すると、矯正制御回路80は、読み出し方向を元に戻してもよい
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、用紙搬送部5b、画像形成部5c、用紙読取ユニット6、レジストレス搬送ユニット7、及び、矯正制御回路80を備える。用紙搬送部5bは、用紙を搬送する。画像形成部5cは画像を形成する。用紙読取ユニット6は、ランプ6cと、主走査方向に並ぶ複数の受光素子を含むラインセンサー60と、を含む。用紙読取ユニット6は、画像形成部5cよりも用紙搬送方向上流側に設けられ、搬送用紙を読み取る。レジストレス搬送ユニット7は、画像形成部5cよりも用紙搬送方向上流側かつ用紙読取ユニット6よりも用紙搬送方向下流側に設けられる。矯正制御回路80は、それぞれの受光素子から出力されたアナログ画像信号A1に基づき、搬送用紙の傾き方向を認識する。レジストレス搬送ユニット7は、レジストレス搬送ローラー対7c、ケース7a、及び、矯正機構を含む。レジストレス搬送ローラー対7cは、用紙を画像形成部5cに向けて送る。ケース7aは、レジストレス搬送ローラー対7cを収容し、主走査方向の一方側に支点を有する。矯正機構は、支点を中心に、ケース7aの他方側を振るように、用紙搬送方向でケース7aを回転移動させる。矯正制御回路80は、用紙がレジストレス搬送ローラー対7cのニップに進入すると、ケース7aの他方側を矯正機構に移動させて、用紙の斜行を矯正する。傾き方向の認識結果に基づき、矯正制御回路80は、ラインセンサー60のうち、主走査方向の一方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すか、主走査方向の他方側の受光素子から順番にアナログ画像信号A1を読み出すか、を定める読み出し方向の設定処理を行う。
画像形成装置には個体差がある。特定の方向に搬送用紙が傾きやすい画像形成装置がある。一方側が下流に突出するように傾いている場合、ラインセンサー60の読み取りラインには、搬送用紙の一方側が先に進入する。この場合、ラインセンサー60の一方側の画素から読み出した方が、搬送用紙の傾き方向などを早く認識することができる。
反対に、他方側が下流に突出するように傾いている場合、ラインセンサー60の読み取りラインには、搬送用紙の他方側が先に進入する。この場合、ラインセンサー60の他方側の画素から読み出した方が、搬送用紙の傾き方向などを早く認識することができる。
傾き方向の認識結果によって、搬送用紙の傾きやすい方向を把握することができる。傾きやすい方向に基づき、ラインセンサー60の受光素子(画素)を主走査方向のどちらから読み出すかを設定することができる。搬送用紙の傾き角度、傾き方向を早く認識しやすい方向で受光素子(画素)からのアナログ画像信号A1を読み出すことができる。傾き角度、傾き方向を早く認識できるので、スキュー補正のための準備期間を多く確保することができる。準備期間を確保できるので、傾き(スキュー)の矯正制御を、安定、正確に行うことができる。さらに、搬送用紙がレジストレス搬送ローラー対7cに衝突する前に、矯正のための動作を完了できるので、用紙とレジストレス搬送ローラー対7cの衝突音が生じない。動作音が抑えられた画像形成装置を提供することができる。
矯正制御回路80は、傾き方向の認識結果に基づき、第1傾き方向と第2傾き方向のうち、搬送用紙が傾きやすい方向を判定する。第1傾き方向に傾きやすいと判定したとき、矯正制御回路80は、読み出し方向を、ラインセンサー60の最も一方側の受光素子から順番に読み出す方向に設定する。第2傾き方向に傾きやすいと判定したとき、矯正制御回路80は、読み出し方向を、ラインセンサー60のうち、最も他方側の受光素子から順番に読み出す方向に設定する。第1傾き方向は、搬送用紙のうち、主走査方向の一方側が他方側よりも下流に突出している傾き方向である。第2傾き方向は、搬送用紙のうち、主走査方向の他方側が一方側よりも下流に突出している傾き方向である。搬送用紙の傾きやすさに基づき、受光素子(アナログ画像信号A1)の読み出し方向(読み出し順)を定めることができる。搬送用紙を早く読み取る画素の読み出し順が早くなるように、読み出し方向を定めることができる。
矯正制御回路80は、搬送用紙のうちの確認対象の傾き方向を確認する。確認対象のうち、第1傾き方向で傾いた枚数の方が多いとき、矯正制御回路80は、第1傾き方向に傾きやすいと判定する。確認対象のうち、第2傾き方向で傾いた枚数の方が多いとき、矯正制御回路80は、第2傾き方向に傾きやすいと判定する。搬送用紙の傾きの傾向に基づき、アナログ画像信号A1の読み出し順を定めることができる。
画像形成装置は給紙部5aを含む。給紙部5aは用紙を収容し、用紙搬送部5bに用紙を供給する。矯正制御回路80は、給紙部5aが供給する用紙のうち、給紙部5aが初めて給紙した用紙から所定枚数の用紙を確認対象とする。画像形成装置を使い始めてか所定枚数印刷するだけで、適切なアナログ画像信号A1の読み出し順を定めることができる。
給紙部5aが交換されたとき、矯正制御回路80は、交換後の給紙部5aが供給する用紙のうち、交換後に給紙部5aが初めて給紙した用紙から所定枚数の用紙を確認対象とし、再び、読み出し方向の設定処理を行う。給紙部5aには個体差がある。給紙部5aが交換されたとき、傾きやすい方向が変わることがある。給紙部5aが交換された場合、読み出し方向の設定処理を自動的に行うことができる。交換後の給紙部5aの特徴にあわせて、適切なアナログ画像信号A1の読み出し順を定めることができる。
矯正制御回路80は、読み出し方向の設定処理後、一定枚数印刷するごとに、新たに読み出し方向の設定処理を行う。周期的に、読み出し方向の設定処理を自動的に行うことができる。用紙を給紙、搬送する部材の経年変化によって、傾きやすい方向が変わっても、対応することができる。
読み出し方向の設定処理後、矯正制御回路80は、傾きやすいと判定した方向と逆方向の傾いた逆方向用紙の連続数が、予め定められた調整基準値に到達したとき、アナログ画像信号A1の読み出し方向を変更する。複数枚連続して、同じ方向に搬送用紙が傾いたとき、アナログ画像信号A1の読み出し順を変更することができる。位置が歪んで用紙束がセットされても、搬送用紙の傾き角度、傾き方向をできるだけ早く認識できる方向で、アナログ画像信号A1を読み出すことができる。
矯正制御回路80は、用紙がレジストレス搬送ローラー対7cのニップに進入する前に、ケース7aを矯正位置に移動させる。用紙がレジストレス搬送ローラー対7cのニップに進入すると、矯正制御回路80は、ケース7aを矯正位置からホーム位置に戻す。ホーム位置は、レジストレス搬送ローラー対7cの回転軸の軸線方向が主走査方向と平行となる位置である。速やかに傾き方向、傾き角度を認識できるので、ケース7a(レジストレス搬送ローラー対7c)の矯正位置への移動を速やかに完了させることができる。ケース7aの矯正位置への移動を完了前に、搬送用紙はレジストレス搬送ローラー対7cに衝突しない。準備期間を長くできるので、レジストレス搬送ローラー対7cへの用紙の進入後、ケース7aをホーム位置に戻すための時間も十分にある。搬送用紙の傾きを安定、確実に、矯正することができる。
画像形成装置は、電荷転送回路84と信号処理回路(二値化回路83)を含む。電荷転送回路84はそれぞれの受光素子から抜き出された電荷を受ける。信号処理回路は、電荷転送回路84が転送するアナログ画像信号A1を処理する。電荷転送回路84の転送方向は双方向型である。矯正制御回路80は、電荷転送回路84の転送方向を制御することにより読み出し方向を制御する。傾き方向と傾き角度を速やかに認識できるように、電荷転送回路84(シフトレジスター)の転送方向(アナログ画像信号A1の読み出し順)を制御することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は用紙を停止させずに用紙のずれを矯正する画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 5a 給紙部
5b 用紙搬送部 5c 画像形成部
6 用紙読取ユニット 6c ランプ
60 ラインセンサー 7 レジストレス搬送ユニット
71 斜行矯正機構 7a ケース
7c レジストレス搬送ローラー対 7g 支点軸
80 矯正制御回路 83 二値化回路(信号処理回路)
84 電荷転送回路 A1 アナログ画像信号

Claims (9)

  1. 用紙を搬送する用紙搬送部と、
    画像を形成する画像形成部と、
    ランプと、主走査方向に並ぶ複数の受光素子を含むラインセンサーと、を含み、前記画像形成部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、搬送用紙を読み取る用紙読取ユニットと、
    前記画像形成部よりも用紙搬送方向上流側かつ前記用紙読取ユニットよりも用紙搬送方向下流側に設けられるレジストレス搬送ユニットと、
    それぞれの前記受光素子から出力されたアナログ画像信号に基づき、前記搬送用紙の傾き方向を認識する矯正制御回路と、を備え、
    前記レジストレス搬送ユニットは、
    前記用紙を前記画像形成部に向けて送るレジストレス搬送ローラー対と、
    前記レジストレス搬送ローラー対を収容し、前記主走査方向の一方側に支点を有するケースと、
    前記支点を中心に、前記ケースの他方側を振るように、用紙搬送方向で前記ケースを回転移動させる矯正機構を含み、
    前記矯正制御回路は、
    前記用紙が前記レジストレス搬送ローラー対のニップに進入すると、前記ケースの前記他方側を前記矯正機構に移動させて、前記用紙の斜行を矯正し、
    前記傾き方向の認識結果に基づき、前記ラインセンサーのうち、前記主走査方向の前記一方側の前記受光素子から順番に前記アナログ画像信号を読み出すか、前記主走査方向の前記他方側の前記受光素子から順番に前記アナログ画像信号を読み出すか、を定める読み出し方向の設定処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記矯正制御回路は、
    前記傾き方向の認識結果に基づき、第1傾き方向と第2傾き方向のうち、前記搬送用紙が傾きやすい方向を判定し、
    前記第1傾き方向に傾きやすいと判定したとき、前記読み出し方向を、前記ラインセンサーの最も前記一方側の前記受光素子から順番に読み出す方向に設定し、
    前記第2傾き方向に傾きやすいと判定したとき、前記読み出し方向を、前記ラインセンサーのうち、最も前記他方側の前記受光素子から順番に読み出す方向に設定し、
    前記第1傾き方向は、前記搬送用紙のうち、前記主走査方向の前記一方側が前記他方側よりも下流に突出している前記傾き方向であり、
    前記第2傾き方向は、前記搬送用紙のうち、前記主走査方向の前記他方側が前記一方側よりも下流に突出している前記傾き方向であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記矯正制御回路は、
    前記搬送用紙のうちの確認対象の前記傾き方向を確認し、
    前記確認対象のうち、前記第1傾き方向で傾いた枚数の方が多いとき、前記第1傾き方向に傾きやすいと判定し、
    前記確認対象のうち、前記第2傾き方向で傾いた枚数の方が多いとき、前記第2傾き方向に傾きやすいと判定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 用紙を収容し、前記用紙搬送部に用紙を供給する給紙部を含み、
    前記矯正制御回路は、前記給紙部が供給する用紙のうち、前記給紙部が初めて給紙した用紙から所定枚数の用紙を前記確認対象とすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記給紙部が交換されたとき、
    前記矯正制御回路は、交換後の前記給紙部が供給する用紙のうち、交換後に前記給紙部が初めて給紙した用紙から前記所定枚数の用紙を前記確認対象とし、再び、前記読み出し方向の設定処理を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記矯正制御回路は、前記読み出し方向の設定処理後、一定枚数印刷するごとに、新たに前記読み出し方向の設定処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記読み出し方向の設定処理後、
    前記矯正制御回路は、傾きやすいと判定した方向と逆方向の傾いた逆方向用紙の連続回数が、予め定められた調整基準値に到達したとき、前記アナログ画像信号の前記読み出し方向を変更することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記矯正制御回路は、
    前記用紙が前記レジストレス搬送ローラー対のニップに進入する前に、前記ケースを矯正位置に移動させ、
    前記用紙が前記レジストレス搬送ローラー対のニップに進入すると、前記ケースを前記矯正位置からホーム位置に戻し、
    前記ホーム位置は、前記レジストレス搬送ローラー対の回転軸の軸線方向が主走査方向と平行となる位置であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. それぞれの前記受光素子から抜き出された電荷を受ける電荷転送回路と、
    前記電荷転送回路が転送する前記アナログ画像信号を処理する信号処理回路を含み、
    前記電荷転送回路の転送方向は双方向型であり、
    前記矯正制御回路は、前記電荷転送回路の転送方向を制御することにより前記読み出し方向を制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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