JP2021109740A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Kotaro Ogawa
浩太郎 小川
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Abstract

【課題】ローラー対を含み、斜行を矯正するユニットを退避できるようにし、ユニットを使用しないで印刷を続けられるようにする。【解決手段】用紙搬送装置は、レジストレスユニット、退避機構、制御回路を含む。レジストレスユニットは、レジストレスローラー対と斜行矯正機構を含む。レジストレスユニットは、搬送用紙を止めずに描画位置に向けて用紙を送る。退避機構は、進入位置から不進入位置にレジストレスユニットを移動させる。進入位置は、搬送用紙がレジストレスローラー対に進入する位置である。不進入位置は、搬送用紙が前記レジストレスローラー対を通らずに描画位置に進む位置である。【選択図】図9

Description

本発明は搬送用紙の斜行を矯正する用紙搬送装置に関する。
従来、複合機やプリンターのような画像形成装置には、レジストローラー対が設けられる。レジストローラー対を用いて、用紙の斜行(スキュー)の矯正が行われている。用紙到達時、レジストローラー対を停止させ、用紙先端をレジストローラー対に突き当てる。レジストローラー対よりも上流側の搬送ローラーは、用紙を送る。これにより、用紙が撓む。用紙の弾性によって、用紙先端がレジストローラー対のニップに沿う。これにより、用紙の斜行が矯正される。特許文献1には、レジストローラー対を含み、特別な場合に、斜行を直さない装置の一例が記載されている。
具体的に、特許文献1には、シート材を給送し、給送されるシート材の斜行量を検知し、シート材の給送方向下流側に配置されたレジスト回転体対に給送したシート材を突き当て、検知した斜行量が補正可否閾値より大きいとき、シート材の斜行補正を行わないシート材給送装置が記載されている。原稿の斜行を無理に矯正することによる原稿の破損や、原稿を送るモーターの脱調などを防ごうとする(特許文献1:請求項1、段落[0005]、[0006]参照)。
特開2005−104640号公報
用紙が斜行していると、画像が傾いて印刷される。従来、レジストローラー対を用いて、斜行の矯正が行われている。レジストローラー対を用いる場合、搬送途中で用紙が一時的に止まる。生産性(印刷速度)の観点からみれば、用紙搬送速度は落とさない方がよい。そこで、用紙を搬送するローラー対を含むユニットを動かし、用紙の斜行(位置、向き)を正すことが考えられる。
例えば、モーター、センサー、ギアを、ユニットを動かす部材として用いることが考えられる。しかし、これらの部材に異常が生じた場合、逆に異常な状態で用紙を搬送する可能性がある。例えば、異常により、用紙を斜めに送り出す状態でユニットの位置が固定される場合がある。斜行矯正のためのユニットが、逆に斜行の原因となり得る。ユニットに異常が生じた場合、むしろユニットが斜行の原因になる場合があるという問題がある。
特許文献1記載では、レジストローラー対に原稿(用紙)を突き当てる。斜行の補正のとき用紙を止める。特許文献1記載の技術では、搬送用紙をニップするローラーを動かす装置に適用することはできない。従って、特許文献1記載の技術では、上記の問題に対応することはできない。
本発明は上記問題点を鑑み、ローラー対を含み、斜行を矯正するユニットを退避できるようにし、ユニットを使用しないで印刷を続けられるようにする。
本発明に係る用紙搬送装置は、レジストレスユニット、退避機構、制御回路を備える。前記レジストレスユニットは、レジストレスローラー対と斜行矯正機構を含む。前記レジストレスユニットは、搬送用紙を止めずに前記レジストレスローラー対を通過させる。前記レジストレスユニットは画像の描画位置に向けて用紙を送る。前記退避機構は、進入位置から不進入位置に前記レジストレスユニットを移動させる。前記制御回路は、前記レジストレスユニットの移動を前記退避機構に行わせる。前記進入位置は、前記搬送用紙が前記レジストレスローラー対に進入する位置である。前記不進入位置は、前記搬送用紙が前記レジストレスローラー対を通らずに前記描画位置に進む位置である。
本発明によれば、ローラー対を含み、斜行を矯正するユニットを退避させることができる。ユニットで異常が生じた場合、ユニットを使用しないで印刷を続けることができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成部の一例を示す図である。 実施形態に係る読取ユニットとレジストレスユニットの一例を示す図である。 実施形態に係る読取ユニットの一例を示す図である。 実施形態に係るレジストレスユニットの一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での斜行矯正と位置ずれ補正の一例を示す図である。 実施形態に係る退避機構の一例を示す図である。 実施形態に係る斜行矯正機構の動作チェックの一例を示す図である。 実施形態に係る位置ずれ補正機構の動作チェックの一例を示す図である。
以下、図1〜図11を用い、実施形態に係る用紙搬送装置を説明する。用紙搬送装置として、複合機100を例に挙げて説明する。複合機100は画像形成装置でもある。複合機100は用紙を搬送し、用紙に印刷する。なお、プリンターのような複合機100以外の画像形成装置にも本発明は適用できる。本実施形態の説明に記載されている構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1〜図3を用いて、実施形態に係る複合機100を説明する。図1、図2は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。図3は実施形態に係る画像形成部5cの一例を示す図である。
図1に示すように、複合機100は制御部1、記憶部2、原稿読取部3、操作パネル4、プリンター部5を含む。
制御部1は印刷や送信のようなジョブでの各部の動作を制御する。制御部1はCPU11(プロセッサー)、画像データ生成回路12、画像処理回路13、通信回路部14を含む。CPU11はジョブに関する処理、演算を行う。画像データ生成回路12は、原稿読取部3が原稿を読み取って出力したアナログの画像信号を処理して原稿画像データを生成する。例えば、画像データ生成回路12はA/D変換回路を含む。画像処理回路13は画像処理用の集積回路(例えば、ASIC)である。画像処理回路13は原稿画像データの画像処理を行う。
通信回路部14は通信制御回路と通信メモリーを含む。通信制御回路は通信を制御する。通信メモリーは通信用ソフトウェアを記憶する。通信回路部14はコンピューター200と通信する。例えば、コンピューター200はPCやサーバーである。通信回路部14はコンピューター200からの印刷用データを受信する。受信した印刷用データに基づき、画像データ生成回路12は画像データを生成する。制御部1は生成された画像データに基づく印刷をプリンター部5に行わせる(プリントジョブ)。
記憶部2はRAM、ROM、ストレージを含む。例えば、ストレージはHDD又はSSDである。記憶部2のプログラムやデータに基づき、制御部1は各部を制御する。原稿読取部3は光源、イメージセンサーを含む。原稿読取部3は原稿を読み取る。
操作パネル4は使用者の設定を受け付ける。操作パネル4は表示パネル41、タッチパネル42、ハードキー43を含む。制御部1はメッセージや、設定用画面を表示パネル41に表示させる。制御部1は操作用画像を表示パネル41に表示させる。例えば、操作用画像はボタン、キー、タブである。タッチパネル42の出力に基づき、制御部1は操作された操作用画像を認識する。ハードキー43はスタートキーやテンキーを含む。タッチパネル42、ハードキー43は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。操作パネル4の出力に基づき、制御部1は設定内容を認識する。
プリンター部5は、エンジン制御部50、給紙部5a、用紙搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dを含む。エンジン制御部50はエンジン制御回路50a(エンジンCPU)、エンジンメモリー50b、及び、ユニット制御回路8を含む(図7参照)。エンジンメモリー50bは印刷制御用のプログラムとデータを記憶する。制御部1の印刷指示に基づき、エンジン制御部50は給紙部5a、用紙搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dの動作を制御する。エンジンメモリー50bが記憶するプログラムとデータに基づき、エンジン制御回路50aとユニット制御回路8が制御を行う。エンジン制御回路50aは用紙搬送を制御する。
給紙部5aは用紙を収容する用紙カセット、用紙を送り出す給紙ローラーを含む。印刷時、エンジン制御回路50aは給紙部5aに用紙を供給させる。用紙搬送部5bはモーター、搬送ローラー対を含む。エンジン制御回路50aは給紙部5aから送り出された用紙を用紙搬送部5bに搬送させる。用紙搬送部5bは機内で用紙を搬送する。
画像形成部5cは画像(トナー像)を形成する。画像形成部5cは露光装置52、中間転写ユニット、4色分の画像形成ユニット51を含む。複合機100はブラックの画像を形成する画像形成ユニット51Bkと、イエローの画像を形成する画像形成ユニット51Yと、シアンの画像を形成する画像形成ユニット51Cと、マゼンタの画像を形成する画像形成ユニット51Mを含む。形成するトナー像の色が異なるが、各画像形成ユニット51Bk〜51Mの構成は基本的に同じである。以下の説明では、各画像形成ユニット51のBk、Y、C、Mの符号は、特に説明する場合を除き省略する。
各画像形成ユニット51は、感光体ドラム53、帯電装置54、現像装置55を含む。印刷のとき、エンジン制御回路50aはドラムモーター(不図示)を回転させ、感光体ドラム53を回転させる。エンジン制御回路50aは感光体ドラム53を帯電装置54に帯電させる。画像データに基づき、エンジン制御回路50aは感光体ドラム53を露光装置52に露光させる。現像装置55はトナーを含む現像剤を収容する。エンジン制御部50は感光体ドラム53の静電潜像のトナーによる現像を現像装置55に行わせる。
中間転写ユニットは中間転写ベルト56、2次転写ローラー57、中間駆動ローラー58、1次転写ローラー59Bk、59Y、59C、59M、中間従動ローラー510、511を含む。各ローラーの軸線方向は平行である。中間転写ベルト56は無端状である。中間転写ベルト56は各ローラーにかけ回される。中間転写ベルト56は感光体ドラム53からトナー像の1次転写を受ける。また、2次転写ローラー57は用紙にトナー像を2次転写する。2次転写ローラー57と中間転写ベルト56のニップ(2次転写ニップ5n)が画像の描画位置(トナー像を用紙にのせる位置)である。
定着部5dはヒーター、定着用ローラーを含む。エンジン制御部50はトナー像が転写された用紙を定着用ローラーに加熱・加圧させる。用紙搬送部5bは定着後の用紙を機外(排出トレイ)に排出する。
(読取ユニット6とレジストレスユニット7)
次に、図4〜図7を用いて、実施形態に係る読取ユニット6とレジストレスユニット7の一例を説明する。図4は実施形態に係る読取ユニット6とレジストレスユニット7の一例を示す図である。図5は実施形態に係る読取ユニット6の一例を示す図である。図6は実施形態に係るレジストレスユニット7の一例を示す図である。図7は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は読取ユニット6とレジストレスユニット7を含む。読取ユニット6は用紙搬送経路上に設けられる。読取ユニット6は搬送される用紙を読み取る。読取ユニット6は画像形成部5c(2次転写ニップ5n、2次転写ローラー57)よりも用紙搬送方向上流側に設けられる(図2参照)。
図5に示すように、読取ユニット6は一面に透光板6bが取り付けられる。透光板6bはガラス板、又は、透光性樹脂板である。筐体6aと透光板6bによる密閉空間内にランプ6cとラインセンサー60が配される。読取ユニット6はランプ6cと、レンズ6dと、ラインセンサー60を含む。読取ユニット6はCIS方式のスキャナユニットである。
図7に示すように、エンジン制御部50は、エンジン制御回路50aとユニット制御回路8を含む。例えば、エンジン制御回路50a、ユニット制御回路8はCPUである。ユニット制御回路8は、エンジン制御回路50aの指示を受けて、所定の処理を行う。以下では、ユニット制御回路8が読取ユニット6とレジストレスユニット7を制御する例を説明する。なお、エンジン制御回路50aが読取ユニット6とレジストレスユニット7の何れか一方、又は、両方の動作を制御してもよい。
図5は用紙搬送路を用紙搬送方向に対して垂直な方向から見た図である。印刷ジョブのとき、ユニット制御回路8は、ランプ6cに電流を供給し、ランプ6cを点灯させる。図5は読取ユニット6が2本のランプ6cを含む例を示す。ランプ6cは主走査方向に沿って光を照射する。例えば、ランプ6cはLEDランプ6cである。
ラインセンサー60は画素(受光素子、光電変換素子)を複数含む。画素は主走査方向に並べられる。図5に示すように、ランプ6cから放たれ、原稿で反射した光は、レンズ6dを経て、ラインセンサー60の各画素に入射する。用紙搬送時(印刷ジョブのとき)、ユニット制御回路8は、ラインセンサー60に読み取りを行わせる。
3ブロックに分割されたラインセンサー60を用いることができる。各ブロックが複数の画素を含む。便宜上、主走査方向の一方側(図4の右側、支点軸側)から順に、第1ブロック61、第2ブロック62、第3ブロック63と称する。複合機100では、中央通紙方式で用紙が搬送される。用紙搬送路の主走査方向の中央と、用紙の主走査方向の中央が一致するように、給紙部5aの用紙は位置が規制され、用紙搬送部5bは用紙を搬送する。図4の破線は主走査方向での用紙及び用紙搬送路の中央を示すラインである。
第3ブロック63は、主走査方向の中央を読み取る位置に設けられる。第1ブロック61は印刷可能な用紙のうち、主走査方向幅が最大の用紙が用いられた場合に、主走査方向の一方側の端を読み取る位置に設けられる。
ユニット制御回路8は、ラインセンサー60にトリガー信号TRと読取クロック信号CLKを入力する。ラインセンサー60は電荷転送回路(シフトレジスター、転送用CCD)を含む。トリガー信号TRにあわせて、各画素が蓄えた電荷が電荷転送回路に移される。電荷転送回路は電荷を電圧に変換しつつ、1つの読取クロック信号CLKにつき、1画素分のアナログ画像信号A1を出力する。
従来の画像形成装置でレジストローラー対が設けられる位置に、レジストレスユニット7が設けられる(図2参照)。従来のレジストローラー対は、用紙の到達当初、停止している。停止しているレジストローラー対に用紙を突き当てることで、用紙の斜行を矯正する。しかし、レジストローラー対を用いると、用紙が一時停止する。レジストレスユニット7は、斜行は矯正するが、用紙を止めず、下流に向けて用紙を搬送する。レジストレスユニット7は、画像形成部5c(2次転写ニップ5n、2次転写ローラー57、描画位置)よりも用紙搬送方向上流側に設けられる(図2参照)。レジストレスユニット7は、読取ユニット6よりも用紙搬送方向下流側に設けられる。
図6は、レジストレスユニット7の一例を示す。図6に示すように、レジストレスユニット7はケース7aとキャリッジ板7bを含む。ケース7aとキャリッジ板7bの間には隙間が設けられる。図6の例では、ケース7aは箱型である。キャリッジ板7bは板状である。ケース7aとキャリッジ板7bは何れも、主走査方向を長手方向とする。キャリッジ板7bとケース7aの底面は平行である。図6の上側の図は、レジストレスユニット7を下方向から見た図の一例である。図6の下側の図は、ケース7aの面のうち、キャリッジ板7bと対向する面の部分の一例を示す図である。
ケース7aは、レジストレスローラー対7cとレジストレスモーター7dを内蔵する。レジストレスローラー対7cは駆動ローラー7eと従動ローラー7fを含む。駆動ローラー7eと従動ローラー7fは、軸線が平行である。駆動ローラー7eの周面と従動ローラー7fの周面が接する。図2に示すように、用紙は、下方向から上方向に向けて搬送される。駆動ローラー7eと従動ローラー7fのニップに搬送用紙が進入する。複数のギアによって、レジストレスモーター7dの駆動力が駆動ローラー7eに伝達される。レジストレスモーター7dを回転させると、レジストレスローラー対7cが回転する。レジストレスローラー対7cの回転により、用紙がレジストレスユニット7(ニップ)を通過する。
支点軸7g(支点、回動軸)がキャリッジ板7bに設けられる。支点軸7gの一端は動かないようにキャリッジ板7bに挿し込まれる。支点軸7gはキャリッジ板7bの平面に垂直に立つ。支点軸7gは、ケース7aの主走査方向(用紙搬送方向と垂直な方向)の一方側の端部に差し込まれる。支点軸7gにより、他方側の端部を振って、ケース7a(レジストレスユニット7の一部)を回転させることができる。図4の実線矢印で示すようにケース7aの他方側の端部を、用紙搬送方向下流側、又は、上流側に振ることができる。
レジストレスユニット7は斜行矯正機構71と位置ずれ補正機構72を含む。用紙の斜行(スキュー)矯正のため、斜行矯正機構71はレジストレスユニット7の他方側(移動側)の端部を移動させる。斜行矯正機構71は、矯正用モーター73、矯正用ベルト74、矯正用歯面部材75を含む。
例えば、矯正用モーター73はステッピングモーターである。矯正用モーター73は正逆両方に回転可能である。矯正用モーター73のシャフトに第1矯正用ギア76が設けられる。ケース7aのうち、キャリッジ板7bと向かい合う面に、矯正用歯面部材75(ラック歯)が取り付けられる。矯正用歯面部材75は、歯が用紙搬送方向に沿って並ぶ。矯正用歯面部材75には、第2矯正用ギア77が噛み合う。矯正用ベルト74が第1矯正用ギア76と第2矯正用ギア77に回しかけられる。矯正用モーター73を回転させると、第1矯正用ギア76、矯正用ベルト74、第2矯正用ギア77が回転し、矯正用歯面部材75が取り付けられたケース7aが回転する。
レジストレスユニット7(ケース7a、レジストレスローラー対7c)の他方側を、用紙搬送方向で移動させることができる。斜行矯正機構71によるレジストレスユニット7(ケース7a)の他方側端部の移動量は、第1ホームポジション(第1基準位置)を中心に、搬送方向上流側に数mm〜5mm程度、下流側に数mm〜5mm程度でよい。第1ホームポジションの詳細は、後述する。
位置ずれ補正機構72は、ずれ補正用モーター78を含む。例えば、ずれ補正用モーター78はステッピングモーターである。ずれ補正用モーター78は正逆両方に回転可能である。ずれ補正用モーター78のシャフトには、ずれ補正用ギア79が設けられる。ずれ補正用ギア79は、キャリッジ板7bの端縁に形成された補正用歯面部材710(ラック歯)と噛み合う。矯正用モーター73を回転させると、ずれ補正用モーター78、ずれ補正用ギア79が回転する。
その結果、レジストレスユニット7(キャリッジ板7bとケース7a)が主走査方向で移動する。主走査方向の用紙のずれ量は、最大数ミリ程度である。位置ずれ補正機構72によるレジストレスユニット7の主走査方向での移動範囲は、第2ホームポジション(第2基準位置)を中心に、主走査方向の一方側に数mm〜5mm程度、他方側に数mm〜5mm程度でよい。
次に、第1ホームポジションについて説明する。第1ホームポジションは、レジストレスローラー対7cの軸線方向が主走査方向と平行となるケース7aの位置(角度)である。ホームポジションは、斜行せずに(用紙搬送方向と平行に)、レジストレスローラー対7cが用紙を送る位置である。レジストレスユニット7(ケース7a)の位置を第1ホームポジションとするため、第1ホームセンサー81が設けられる。第1ホームセンサー81は、ケース7aの回転方向での位置を喜寿ににあわせるためのセンサーである。
例えば、透過型光センサーを第1ホームセンサー81として用いることができる。この場合、第1ホームセンサー81は、発光素子と受光素子を含む。発光素子の発光面と受光素子の受光面には、隙間が設けられる。受光素子の出力レベル(出力電圧値)は、発光素子から受ける光の量で変化する。レジストレスユニット7(ケース7a)には、検知用突起711が設けられる。図6は、ケース7aの主走査方向の他方側(移動側)の端部に検知用突起711を設ける例を示す。検知用突起711と向かい合う位置に第1ホームセンサー81が設けられる。レジストレスユニット7(ケース7a)を回転させたとき、検知用突起711は隙間を通過する。隙間に進入した検知用突起711は、発光素子から受光素子への光路を遮る。
第1ホームセンサー81(受光素子)の出力は、ユニット制御回路8に入力される。ユニット制御回路8は、第1ホームセンサー81(受光素子)の出力レベルを認識する。矯正用モーター73を動作させ、第1ホームセンサー81の出力レベルが検知用突起711を検出したときのレベルになった時点に基づき、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(ケース7a)を第1ホームポジションとする。例えば、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を逆回転させる。第1ホームセンサー81の出力レベルが検知用突起711を検出したときのレベルになった時点で、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を正回転させる。所定パルス分、矯正用モーター73を正回転させた後、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を停止させる。停止したとき、レジストレスユニット7(ケース7a)が第1ホームポジションとなる。
例えば、主電源投入により複合機100が起動したとき、省電力モードが解除されてアクティブモード(印刷実行可能なモード、通常モード)に復帰したとき、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(ケース7a)を第1ホームポジションとする。なお、レジストレスユニット7のケース7aについては、主走査方向の他方側は自重で下がろうとする(ケース7aの回転方向は上下方向。図2参照)。そのため、少なくともアクティブモードの間、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を励磁して、ホームポジションでレジストレスユニット7を維持させる。
レジストレスユニット7を主走査方向で移動させることもできる。そのため、主走査方向でのホームポジションである第2ホームポジションも予め定められる。例えば、主走査方向でのレジストレスユニット7(キャリッジ板7b)の主走査方向の移動範囲の中央位置を、第2ホームポジションとすることができる。第2ホームポジションは、レジストレスユニット7(キャリッジ板7b)を主走査方向の一方側に移動でき、他方側にも移動できる位置である。
レジストレスユニット7(キャリッジ板7b)を第2ホームポジションとするため、第2ホームセンサー82が設けられる。キャリッジ板7bの主走査方向の端に対して、1つずつ第2ホームセンサー82を設けることができる。以下では、便宜上、主走査方向で一方側のセンサーを第2ホームセンサー82aと称する。他方側のセンサーを第2ホームセンサー82bと称する。
例えば、透過型光センサーを第2ホームセンサー82として用いることができる。この場合、第2ホームセンサー82は、発光素子と受光素子を含む。発光素子の発光面と受光素子の受光面には、隙間が設けられる。受光素子の出力レベル(出力電圧値)は、発光素子から受ける光の量で変化する。
主走査方向で一方側の第2ホームセンサー82aは、レジストレスユニット7が最も一方側に移動したときに、キャリッジ板7bの一方側の端が隙間に進入する位置に設けられる。主走査方向で他方側の第2ホームセンサー82bは、レジストレスユニット7が最も他方側に移動したときに、キャリッジ板7bの他方側の端が隙間に進入する位置に設けられる。各第2ホームセンサー82は、レジストレスユニット7(キャリッジ板7b)が主走査方向で最も端まで移動したことを検知するためのセンサーである。各第2ホームセンサー82は、オーバーランを防ぐ機能がある。
第2ホームセンサー82a、82b(受光素子)の出力は、ユニット制御回路8に入力される。ユニット制御回路8は、第2ホームセンサー82a、82b(受光素子)の出力レベルを認識する。ずれ補正用モーター78を動作させ、第2ホームセンサー82a又は82bの出力レベルがキャリッジ板7bの主走査方向の端を検出したときのレベルになったことに基づき、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(キャリッジ板7b)をホームポジションとする。例えば、第2ホームセンサー82a又は82bの出力レベルがキャリッジ板7bの主走査方向の端を検出したときのレベルになったとき、ユニット制御回路8は、所定の距離だけレジストレスユニット7(キャリッジ板7b)を主走査方向の中央に向けて移動させる。
また、複合機100は、二値化回路83を含む。二値化回路83は、読取ユニット6(ラインセンサー60)の各画素が出力するアナログ画像信号A1の二値化回路83処理を行い、搬送読取画像データ(二値化信号B1)を生成する。例えば、二値化回路83は、コンパレーターと基準電圧生成回路を含む。基準電圧生成回路は基準電圧を生成する。コンパレーターの2つの入力端子の一方にアナログ画像信号が入力される。他方の入力端子には、基準電圧が入力される。所定の周期で1画素分ずつアナログ画像信号が入力される。ユニット制御回路8は所定の周期でコンパレーターの出力をラッチして、搬送読取画像データを生成する。
受光した光が多いほど、アナログ画像信号の電圧値は大きくなる。コンパレーターは、アナログ画像信号が基準電圧以上のとき、低濃度値(Highレベル、「1」)を出力する。コンパレーターは、アナログ画像信号が基準電圧未満のとき、高濃度値(Lowレベル、「0」)を出力する。この場合、搬送読取画像データのうち、低濃度値は、用紙を読み取った画素を示す。高濃度値は用紙外を読み取った画素を示す。
(用紙の傾き角度の認識)
次に、搬送読取画像データに基づく用紙の傾き角度の認識の一例を説明する。搬送用紙の傾き角度θを求めるため、傾きを求めるための2点の画素(基準点画素)が予め定められる。基準点画素は、仕様上、印刷に使用できる最小の用紙の読み取り範囲内に設けられる。例えば、基準点画素間の主走査方向の距離は、印刷に使用できる最小の用紙の主走査方向の幅の1/2よりも大きくしてもよい。
2つの基準点画素が同じ時点(ライン)で低濃度値になったとき(用紙を読み取ったとき)、ユニット制御回路8は、傾き角度θがゼロと認識する。2点のうち、何れか一方が早く低濃度値になったとき、ユニット制御回路8は、搬送用紙が傾いていると認識する。主走査方向の一方側の基準点画素の方が早く低濃度値になったとき、ユニット制御回路8は、用紙の主走査方向の一方側の隅が下流側に突出する方向で傾いていると認識する。主走査方向で他方側の基準点画素の方が早く低濃度値となったとき、ユニット制御回路8は、用紙の主走査方向の他方側の隅が下流側に突出する方向で傾いていると認識する。
搬送用紙が傾いているとき、ユニット制御回路8は、アークタンジェント(tan-1)の演算を行って、傾き角度θを求める。具体的に、ユニット制御回路8は、以下の演算を行う。
傾き角度θ=tan-1(a/b)
ここで、aは一方の基準点画素が低濃度値となってから他方の基準点画素が低濃度値となるまでの用紙の搬送距離である。例えば、ユニット制御回路8は、一方の基準点画素が低濃度値となってから他方の基準点画素が低濃度値となるまでのライン数と、1ラインの周期と、単位時間あたりの用紙搬送速度を乗じて、aを求める。bは2つの基準点画素の距離である。一方の基準点画素から他方の基準点画素までの画素数に1画素のピッチを乗ずることにより、bを求めることができる。aを高さとし、bを底辺とする直角三角形に基づき、傾き角度θを求める。
(用紙の主走査方向の位置ずれ量の認識)
次に、搬送読取画像データに基づく用紙の主走査方向の位置ずれ量の認識の一例を説明する。中央通紙がなされるので、用紙サイズによって、用紙のエッジ(端縁)が通過する位置は決まっている。言い換えると、用紙の位置が主走査方向でずれていない場合、用紙端を読み取る画素の位置は決まっている。
ユニット制御回路8は、搬送読取画像データのうち、主走査方向で最も端の低濃度値の画素の位置を認識する。そして、記憶部2は、各用紙のサイズにおいて、主走査方向でずれていないときの用紙端の画素の位置を定義したデータ(ずれ量認識用データD0)を不揮発的に記憶する(図1参照)。ユニット制御回路8は、最も端の低濃度画素の位置が、ずれ量認識用データD0で定義された位置に対し、どの方向に何画素ずれているかを認識する。ユニット制御回路8は、ずれ方向(主走査方向の一方側と他方側のいずれにずれているか)を認識できる。また。ユニット制御回路8は、ずれの画素数に搬送読取画像データの1画素のピッチを乗じて、主走査方向のずれ量を求める。
(斜行矯正と位置ずれ補正)
次に、図8を用いて、実施形態に係る複合機100での斜行矯正と位置ずれ補正の一例を説明する。図8は、実施形態に係る複合機100での斜行矯正と位置ずれ補正の一例を示す図である。
図8のスタートは、印刷ジョブの開始時点である。印刷ジョブ中、ユニット制御回路8は、各用紙を読取ユニット6に読み取らせる。例えば、1枚目の用紙の給紙が開始されると(給紙ローラーの回転が開始すると)、ユニット制御回路8は、ランプ6cの点灯を開始する(ステップ♯11)。ユニット制御回路8は、ランプ6cへの電流供給を開始する。また、ユニット制御回路8は、読み取りをラインセンサー60に開始させる(ステップ♯12)。ユニット制御回路8は、ラインセンサー60へのトリガー信号TRと読取クロック信号CLKの入力を開始する。
二値化回路83が出力する搬送読取画像データに基づき、ユニット制御回路8は、用紙の先端(下流端)の到達を認識する(ステップ♯13)。例えば、搬送読取画像データの主走査方向のラインの画像データにおいて、低濃度画素(値が「1」)の画素の個数が、予め定められた端部検知用閾値を超えたとき、ユニット制御回路8は、用紙の先端がラインセンサー60の読み取り位置に到達したと認識する。
次に、搬送読取画像データに基づき、ユニット制御回路8は、読み取り中の用紙の傾き方向と傾き角度θを認識する(ステップ♯14)。さらに、搬送読取画像データに基づき、ユニット制御回路8は、読み取り中の用紙の主走査方向での位置のずれ方向とずれ量を認識する(ステップ♯15)。
そして、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(ケース7a)をホームポジションから矯正位置に移動させる(ステップ♯16)。ユニット制御回路8は、用紙がレジストレスユニット7(レジストレスローラー対7c)に進入する前に矯正位置への移動を完了させる。
(1)用紙の主走査方向の一方側(支点軸側)の隅が搬送方向下流側に突出している場合
用紙の到達前に、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(ケース7a)の他方側(移動側)の端部を用紙搬送方向上流側に移動させる。第1ホームポジションから傾き角度θと同じ角度だけレジストレスユニット7を移動(回動)させた位置が矯正位置である。
(2)主走査方向の他方側(移動側)の隅が搬送方向下流側に突出している場合
用紙の到達前に、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(ケース7a)の他方側の端部を用紙搬送方向下流側に移動させる。第1ホームポジションから傾き角度θと同じ角度だけレジストレスユニット7を移動(回動)させた位置が矯正位置である。
(3)主走査方向の一方側(支点軸側)に用紙の位置がずれている場合
用紙の到達前に、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(キャリッジ板7b)を主走査方向の一方側に、認識したずれ量だけ移動させる。
(4)主走査方向の他方側(移動側)に用紙の位置がずれている場合
用紙の到達前に、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(キャリッジ板7b)を主走査方向の他方側に、認識したずれ量だけ移動させる。
続いて、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7(ケース7a)を矯正位置から第1ホームポジション及び第2ホームポジションに移動させる(ステップ♯17)。ユニット制御回路8は、各ホームポジションへの復帰によって、用紙搬送を続けつつ、用紙の斜行と位置ずれを正すことができる。ユニット制御回路8は、用紙のレジストレスユニット7への進入後、用紙が2次転写ニップ5nに到達する前に、各ホームポジションへの移動を完了させる。
ステップ♯17の後、ユニット制御回路8は、印刷ジョブの最後の用紙を読み取ったか否かを確認する(ステップ♯18)。言い換えると、ユニット制御回路8は、最後の用紙が読取ユニット6を通過したか否かを確認する。
最後の用紙ではないとき(ステップ♯18のNo)、ユニット制御回路8は、次の用紙について、ステップ♯13を行う(ステップ♯13に戻る)。搬送される用紙と用紙の間には、紙間が設けられる。紙間では、搬送読取画像データの主走査方向のラインのデータは、全て高濃度値となる。ユニット制御回路8は、2つの基準点画素がHighレベルになったかどうかを再び監視する。
最後の用紙の場合(ステップ♯18のNo)、ユニット制御回路8は、本フローチャートの処理を終了する(エンド)。フローチャートを終了するとき、ユニット制御回路8は、ランプ6cを消灯し、ラインセンサー60の読み取りを終了させる。
(退避機構9)
次に、図9を用いて、実施形態に係る退避機構9の一例を説明する。図9は、実施形態に係る退避機構9の一例を示す図である。
斜行矯正機構71、位置ずれ補正機構72は、モーター(駆動源)、及び、ギア、ベルトのような駆動伝達部材を含む。駆動源又は駆動伝達部材で異常が生じた場合、レジストレスユニット7の位置を適切に制御することができない。例えば、矯正用モーター73が全く動かなくなった場合、レジストレスユニット7(ケース7a)の他方側が垂れ下がったままとなる。
レジストレスユニット7(ケース7a)の他方側が垂れ下がったままの場合、レジストレスローラー対7cを通過する用紙は、斜行した状態で送り出される。レジストレスローラー対7cまで用紙が斜行していなくても、レジストレスユニット7通過時に斜行が酷くなる。また、用紙の詰まり(ジャム)を引き起こすおそれもある。このように、駆動源又は駆動伝達部材で異常が生じた場合、レジストレスユニット7が適切に用紙を搬送できなくなる場合がある。
異常発生時、印刷を一切禁止することが考えられる。しかし、禁止すると、複合機100を利用できない状態が続く。レジストレスユニット7で故障が生じても、複合機100で継続して印刷できるようにすることが好ましい(障害許容設計)。そこで、故障が生じたレジストレスユニット7を退避させるため、複合機100は退避機構9を含む。退避機構9は、退避機構9は、退避モーター91、退避用回転軸92を含む。退避用回転軸92は、退避モーター91によって回転する。退避機構9は、進入位置からレジストレスユニット7(ケース7a、支点軸7g、キャリッジ板7b)を不進入位置に移動させる。進入位置は、レジストレスローラー対7cに用紙が進入する位置である(図9の左側の図の位置)。異常が生じたとき、ユニット制御回路8は、退避用回転軸92の回転によって、レジストレスユニット7の位置を不進入位置に移動させる(図9の右側の図の位置)。不進入位置は、搬送される用紙が前記レジストレスローラー対7cを通らない位置である。不進入位置は、レジストレスローラー対7cが用紙搬送経路から外れる位置ともいえる。
図9に示す例とは異なる手法を用いてレジストレスユニット7を移動させてもよい。例えば、レジストレスユニット7に取り付けられたワイヤをモーターで巻き取って、用紙搬送方向と垂直な方向にレジストレスユニット7をスライド移動させてもよい。
(斜行矯正機構71の動作チェック)
次に、図10を用いて、実施形態に係る斜行矯正機構71の動作チェックの一例を説明する。図10は実施形態に係る斜行矯正機構71の動作チェックの一例を示す図である。
図10のスタートは、斜行矯正機構71の動作チェックを開始する時点である。動作チェックを行う時点は、予め定められる。主電源の投入によって、複合機100が起動したとき、ユニット制御回路8は動作チェックを開始してもよい。また、省電力モードが解除され、複合機100がアクティブモードに復帰したとき、ユニット制御回路8は動作チェックを開始してもよい。また、印刷ジョブの開始前、ユニット制御回路8は、動作チェックを開始してもよい。
ここで、動作チェックのため、レジストレスユニット7には振動センサー84が取り付けられる。振動センサー84の設置位置は、レジストレスユニット7から生ずる振動を検知できる位置であればよい。図6はキャリッジ板7bに振動センサー84を取り付ける例を示す。振動センサー84は、ケース7aに取り付けてもよい。
例えば、振動センサー84は、圧電素子を含む。振動センサー84は、振動によって圧電素子に加わる力に応じた電圧を出力する。 静電容量式や渦電流方式の振動センサー84を用いてもよい。振動センサー84の出力はユニット制御回路8に入力される。ユニット制御回路8は、振動センサー84の出力電圧値をサンプリング(読み込み)できる。言い換えると、ユニット制御回路8は、振動センサー84の出力波形をモニターできる。
まず、ユニット制御回路8は、第1ホーム確認処理と振動センサー84の出力電圧値の読み込みを開始する(ステップ♯21)。第1ホーム確認処理は、矯正用モーター73を動作させる処理である。ユニット制御回路8は、第1ホーム確認処理の開始から終了までの間、所定のサンプリング周期で、複数回、振動センサー84の出力電圧値を読み込む。
1.第1ホーム確認処理の開始時点で、第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知している場合
(1)まず、ユニット制御回路8は矯正用モーター73を正回転させる。正回転で回転させたとき、レジストレスユニット7(ケース7a)の他方側端部は用紙搬送方向上流側(下方向)に移動する。意図的に、第1ホームセンサー81の隙間から検知用突起711を外す。なお、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73の励磁を停止してもよい。
(2)第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知しなくなった後、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を逆回転させる。逆回転で矯正用モーター73を回転させたとき、レジストレスユニット7(ケース7a)の他方側端部は用紙搬送方向下流側(上方向)に移動する。
(3)第1ホームセンサー81が検知用突起711を再度検知するまで(第1ホームセンサー81の出力レベルが変化するまで)、ユニット制御回路8は矯正用モーター73の逆回転を続ける。第1ホームセンサー81の出力レベルが検知用突起711を検出したときのレベルになったとき、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を停止させる。その後、所定パルス(例えば、10パルス)、矯正用モーター73を正回転させる。所定パルスの正回転後、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を停止させる。
(4)矯正用モーター73の逆回転を続けても、第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知しないとき、ユニット制御回路8は矯正用モーター73を停止する。例えば、レジストレスユニット7の回転範囲の一端から他端まで移動させる分だけ矯正用モーター73を逆回転させても検知用突起711を検知できないとき、ユニット制御回路8は矯正用モーター73を停止する。
2.第1ホーム確認処理の開始時点で、第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知していない場合
(1)この場合、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を逆回転させる。逆回転前、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73の励磁を停止して、レジストレスユニット7を自重で下方に回転させてもよい。逆回転により、レジストレスユニット7(ケース7a)の他方側端部は用紙搬送方向下流側の方向に移動する(持ち上がる)。
(2)第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知するまで、ユニット制御回路8は矯正用モーター73の逆回転を続ける。第1ホームセンサー81の出力レベルが検知用突起711を検出したときのレベルになったとき、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を停止させる。その後、ユニット制御回路8は、所定パルス(例えば、10パルス)、矯正用モーター73を正回転させる。所定パルスの正回転後、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73を停止させる。
(3)矯正用モーター73の逆回転を続けても、第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知しないとき、ユニット制御回路8は矯正用モーター73を停止する(上記の(4)と同様)。
次に、第1ホーム確認処理中に読み込んだ振動センサー84の出力電圧値に基づき、ユニット制御回路8は、判定用データを生成する(ステップ♯22)。判定用データを生成するとき、ユニット制御回路8は、読み込みで得られた振動センサー84の出力値を用いて、高速フーリエ変換処理を行う。得られた判定用データは、レジストレスユニット7で生じた振動の周波数スペクトルを示すデータである。判定用データは周波数成分毎の振動の強度分布を示す。
次に、ユニット制御回路8は、第1ホームセンサー81が正常か否かを確認する(ステップ♯23)。第1ホーム確認処理で矯正用モーター73の逆回転において、第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知したとき(出力レベルが変化したとき)、ユニット制御回路8は、第1ホームセンサー81が正常と判定する。第1ホーム確認処理で矯正用モーター73の逆回転において第1ホームセンサー81が検知用突起711を検知しなかったとき、ユニット制御回路8は、第1ホームセンサー81が正常ではない(異常)と判定する。
第1ホームセンサー81が正常と判定したとき(ステップ♯23のYes)、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73の動作時な異常な振動が生じたか否かを判定する(ステップ♯24)。
ユニット制御回路8は、判定用データを参照して、矯正用モーター73で異常な振動が生じたか否かを判定する。例えば、記憶部2に第1振動チェック用データD1を不揮発的に記憶させてもよい(図1参照)。第1振動チェック用データD1は、周波数ごとに強度についての閾値を定義したデータである。例えば、ユニット制御回路8は、判定用データにおいて、強度が閾値を超えている周波数があるか否かを確認する。閾値を超える周波数があるとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じたと判定する。閾値を超える周波数がないとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じなかったと判定する。
また、ユニット制御回路8は、人工知能(AI)を用いて異常な振動が生じたか否かを判定してもよい。この場合、記憶部2(ストレージ)には、異常な振動が生じているか否かを診断する人工知能ソフトウェアS1がインストールされる。人工知能ソフトウェアS1は、畳み込みニューラルネットワークを用いて診断を行うためのプログラムを含む。また、人工知能ソフトウェアS1は、畳み込みニューラルネットワークの各層の演算式や、演算に用いる係数のような診断に必要なデータを含む。人工知能ソフトウェアS1は学習済である。人工知能ソフトウェアS1には、判定用データが入力される。ユニット制御回路8は、人工知能ソフトウェアS1で扱えるように、加工した判定用データを畳み込みニューラルネットワークに入力する。ユニット制御回路8は、人工知能ソフトウェアS1による演算処理を行い、異常な振動が生じているか否かの診断結果を得る。
異常な振動が生じているとの診断結果が得られたとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じていると判定してもよい。異常な振動が生じていないとの診断結果が得られたとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じていないと判定してもよい。なお、人工知能ソフトウェアS1(AI)の処理は計算量が多い場合がある。そのため、ユニット制御回路8の代わりに、制御部1の制御回路やエンジン制御回路50aが人工知能ソフトウェアS1を用いた診断処理を行ってもよい。また、複合機100に人工知能ソフトウェアS1を用いた診断処理を行う診断回路を別途設けてもよい。
異常な振動が生じていないと判定した場合(ステップ♯24のNo)、斜行矯正機構71及び第1ホームセンサー81に異常はない。この場合、ユニット制御回路8は、処理を終了する(エンド)。ユニット制御回路8は特別な対策を施さない。一方、異常な振動が生じたと判定した場合(ステップ♯24のYes)、第1ホームセンサー81が正常であり、第1ホームポジションにあわせられるが、振動が異常である。この場合、矯正用モーター73の駆動伝達部材の異常が考えられる。例えば、ギアの歯飛びが考えられる。ステップ♯24のYesの場合、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73の駆動伝達部材で異常が発生したと判定し、結果を報知する(ステップ♯25)。例えば、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73の駆動を伝えるギアやベルトの異常を知らせるメッセージを表示パネル41に表示させる。
斜行矯正機構71の駆動伝達部材に異常がある場合、適切に斜行を矯正できないおそれがある。しかし、レジストレスユニット7を第1ホームポジションとできている。レジストレスローラー対7cが用紙を搬送しても、斜行は酷くならない。そこで、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7を第1ホームポジションで維持する(ステップ♯26)。ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7を第1ホームポジションで保持するため、矯正用モーター73の励磁し、回転角度を固定する。この場合、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせない(進入位置で維持)。ただし、ユニット制御回路8は斜行矯正を行わない。そして、ユニット制御回路8は斜行矯正機構71の動作チェックを終了する(エンド)。
第1ホームセンサー81が異常と判定したとき(ステップ♯23のYes)、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73の動作時に異常な振動が生じたか否かを判定する(ステップ♯27)。振動が異常、かつ、第1ホームポジションにあわせられない場合、矯正用モーター73そのものの異常(故障)が考えられる。そこで、異常な振動が生じたと判定したとき(ステップ♯27のYes)、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73が異常と判定し、結果を報知する(ステップ♯28)。例えば、ユニット制御回路8は、矯正用モーター73の異常を知らせるメッセージを表示パネル41に表示させる。
異常な振動が生じていない場合、矯正用モーター73に異常はないと考えられる。第1ホームセンサー81が反応しない理由は、第1ホームセンサー81に異常がある可能性が高い。そこで、矯正用モーター73で異常な振動が生じていないと判定したとき(ステップ♯27のYes)、ユニット制御回路8は、第1ホームセンサー81が異常と判定し、結果を報知する(ステップ♯29)。例えば、ユニット制御回路8は、第1ホームセンサー81の異常を知らせるメッセージを表示パネル41に表示させる。
矯正用モーター73と第1ホームセンサー81のうち、一方でも異常があれば、用紙の斜行を適切に矯正することができない。また、レジストレスローラー対7cに用紙を通過させると、斜行が酷くなる可能性がある。そこで、矯正用モーター73が異常と判定した場合、第1ホームセンサー81が異常と判定した場合、いずれの場合でも、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせる(ステップ♯210)。ユニット制御回路8は本フローチャートの処理を終了する(エンド)。
(位置ずれ補正機構72の動作チェック)
次に、図11を用いて、実施形態に係る位置ずれ補正機構72の動作チェックの一例を説明する。図11は、実施形態に係る位置ずれ補正機構72の動作チェックの一例を示す図である。
図11のスタートは、位置ずれ補正機構72の動作チェックを開始する時点である。動作チェックを行う時点は、予め定められる。例えば、斜行矯正機構71のチェック後、位置ずれ補正機構72のチェックが行われる。
まず、ユニット制御回路8は、第2ホーム確認処理と振動センサー84の出力電圧値の読み込みを開始する(ステップ♯31)。第2ホーム確認処理は、ずれ補正用モーター78を動作させ、レジストレスユニット7を第2ホームポジションとできるか否かを確認するための処理である。第2ホーム確認処理の開始から終了までの間、ユニット制御回路8は、複数回、出力電圧値を読み込む(サンプリングする)。
1.第2ホーム確認処理の開始時点で、主走査方向で何れかの第2ホームセンサー82がキャリッジ板7bを検知している場合
(1)まず、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78を回転させ、キャリッジ板7b(レジストレスユニット7)を検知していない第2ホームセンサー82に向けて、レジストレスユニット7を移動させる。
(2)移動先の第2ホームセンサー82がキャリッジ板7bを検知するまで、ユニット制御回路8はずれ補正用モーター78の回転を続ける。移動先の第2ホームセンサー82がキャリッジ板7bを検知すると、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78を停止させる。その後、ユニット制御回路8は、所定距離分、中央方向にレジストレスユニット7(キャリッジ板7b)が移動するように、ずれ補正用モーター78を回転させる。所定距離は、主走査方向でのレジストレスユニット7(キャリッジ板7b)の移動範囲において、キャリッジ板7bが中央となる距離である。
(3)所定時間、ずれ補正用モーター78の回転を続けても、移動先の第2ホームセンサー82がキャリッジ板7bを検知しないとき、ユニット制御回路8はずれ補正用モーター78を停止する。所定時間は、ずれ補正用モーター78を回転させた場合に、主走査方向の一方端から他方端、又は、他方端から一方端までのキャリッジ板7bの移動に要する時間である。
2.第2ホーム確認処理の開始時点で、第2ホームセンサー82a、82bの何れもがキャリッジ板7bを検知していない場合
(1)この場合、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78を回転させ、主走査方向で他方側(一方側でもよい)にレジストレスユニット7(キャリッジ板7b)を移動させる。
(2)所定時間、他方側への移動を続けても、主走査方向で他方側の第2ホームセンサー82bがキャリッジ板7bを検知しないとき、ユニット制御回路8はずれ補正用モーター78を停止する。
(3)他方側の第2ホームセンサー82bがキャリッジ板7bを検知すると、ユニット制御回路8は、逆方向(一方側に)レジストレスユニット7(キャリッジ板7b)を移動させる。
(4)所定時間、主走査方向で一方側への移動を続けても、一方側の第2ホームセンサー82aがキャリッジ板7bを検知しないとき、ユニット制御回路8はずれ補正用モーター78を停止する。
(5)一方側の第2ホームセンサー82aがキャリッジ板7bを検知すると、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78を停止させる。その後、ユニット制御回路8は、所定距離分、レジストレスユニット7が主走査方向の他方側に移動するように、ずれ補正用モーター78を回転させる。
次に、第2ホーム確認処理中に読み込んだ振動センサー84の出力電圧値に基づき、ユニット制御回路8は、判定用データを生成する(ステップ♯32)。判定用データを生成するとき、ユニット制御回路8は、読み込み(サンプリング)で得られた振動センサー84の出力値について高速フーリエ変換処理を行う。得られた判定用データは、ずれ補正用モーター78の回転時に生じた振動の周波数スペクトルを示すデータである。判定用データは、周波数成分毎の振動の強度分布を示す。
次に、ユニット制御回路8は、第2ホームセンサー82が両方とも正常か否かを確認する(ステップ♯33)。第2ホーム確認処理で両方の第2ホームセンサー82がキャリッジ板7bの主走査方向の端部の到達を検知できないとき、ユニット制御回路8は、第2ホームセンサー82が正常ではないと判定する。第2ホーム確認処理で両方の第2ホームセンサー82がキャリッジ板7bの端部の到達を検知したとき、ユニット制御回路8は、第2ホームセンサー82a、82bが正常と判定する。
第2ホームセンサー82a、82bが正常と判定したとき(ステップ♯33のYes)、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78の動作時な異常な振動が生じたか否かを判定する(ステップ♯34)。
ユニット制御回路8は、判定用データを用いて、ずれ補正用モーター78で異常な振動が生じたか否かを判定する。例えば、ずれ補正用モーター78を判定するための第2振動チェック用データD2を記憶部2に不揮発的に記憶させてもよい。第2振動チェック用データD2は、周波数ごとに振動強度についての閾値を定義したデータである。例えば、ユニット制御回路8は、判定用データにおいて、強度が閾値を超えている周波数があるか否かを確認する。閾値を超える周波数があるとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じたと判定する。閾値を超える周波数がないとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じなかったと判定する。
また、ユニット制御回路8は、人工知能(AI)を用いて異常な振動が生じたか否かを判定してもよい。この場合、記憶部2は、異常な振動が生じているか否かを診断する人工知能ソフトウェアS1を含む。矯正用モーター73のときと同様に、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78の判定用データを用いて、人工知能ソフトウェアS1に基づく演算を行う。ユニット制御回路8は、人工知能ソフトウェアS1による演算処理を行い、異常な振動が生じているか否かの診断結果を得る。
異常な振動が生じているとの診断結果が得られたとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じていると判定してもよい。異常な振動が生じていないとの診断結果が得られたとき、ユニット制御回路8は、異常な振動が生じていないと判定してもよい。なお、ユニット制御回路8の代わりに、制御部1の制御回路やエンジン制御回路50aが人工知能ソフトウェアS1を用いた診断処理を行ってもよい。また、複合機100に人工知能ソフトウェアS1を用いた診断処理を行う診断回路を別途設けてもよい。
異常な振動が生じていないと判定したとき(ステップ♯34のNo)、位置ずれ補正用機構及び第2ホームセンサー82a、82bに異常はないと認められる。この場合、ユニット制御回路8は、処理を終了する(エンド)。ユニット制御回路8は特別な対策を施さない。
異常な振動が生じている場合(ステップ♯34のYes)、振動が異常なものの、第2ホームセンサー82a、82bが正常に動作し、レジストレスユニット7を第2ホームポジションとできる。この場合、位置ずれ補正機構72内の駆動伝達部材の異常が考えられる。例えば、ギアの歯飛びが考えられる。そこで、異常な振動が生じていると判定したとき(ステップ♯34のYes)、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78の駆動を伝達する部材で異常が発生したと判定し、結果を報知する(ステップ♯35)。例えば、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78の駆動伝達部材の異常を知らせるメッセージを表示パネル41に表示させる。
位置ずれ補正機構72の駆動伝達部材に異常がある場合、主走査方向での用紙の位置ずれを適切に補正できないおそれがある。しかし、斜行矯正機構71に異常がなければ、レジストレスローラー対7cが用紙を搬送しても、斜行は酷くならない。そこで、ユニット制御回路8は、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7を第2ホームポジションで維持する(ステップ♯36)。ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7を第2ホームポジションで保持するため、ずれ補正用モーター78を励磁し、回転角度を固定する。この場合、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせない(進入位置で維持)。ただし、ユニット制御回路8は位置ずれ補正を行わない。そして、ユニット制御回路8は位置ずれ補正機構72の動作チェックを終了する(エンド)。
一方、第2ホームセンサー82a、82bが異常と判定したとき(ステップ♯33のYes)、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78の動作時に異常な振動が生じたか否かを判定する(ステップ♯37)。異常な振動が生じている場合、ずれ補正用モーター78そのものの異常(故障)が考えられる。異常な振動が生じたと判定したとき(ステップ♯37のYes)、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78が異常と判定し、結果を報知する(ステップ♯38)。例えば、ユニット制御回路8は、ずれ補正用モーター78の異常を知らせるメッセージを表示パネル41に表示させる。
異常な振動が生じていない場合、ずれ補正用モーター78に異常はなく、第2ホームセンサー82a、82bのみに異常があると考えられる。ずれ補正用モーター78の動作時に異常な振動が生じていないと判定したとき(ステップ♯37のYes)、ユニット制御回路8は、第2ホームセンサー82a、82bが異常と判定し、結果を報知する(ステップ♯39)。例えば、ユニット制御回路8は、第2ホームセンサー82a、82bの異常を知らせるメッセージを表示パネル41に表示させる。
ずれ補正用モーター78と第2ホームセンサー82a、82bに異常があっても、斜行矯正機構71に問題がなければ、レジストレスローラー対7cが用紙を搬送しても、斜行は酷くならない。そこで、ずれ補正用モーター78が異常と判定した場合、又は、第2ホームセンサー82a、82bが異常と判定した場合、いずれの場合でも、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7を第2ホームポジションで維持する(ステップ♯310)。ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7を第2ホームポジションで保持するため、ずれ補正用モーター78を励磁し、回転角度を固定する。この場合、ユニット制御回路8は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせない(進入位置で維持)。ただし、ユニット制御回路8は位置ずれ補正を行わない。そして、ユニット制御回路8は、本フローチャートの処理を終了する(エンド)。
このようにして、実施形態に係る用紙搬送装置(複合機100)は、レジストレスユニット7、退避機構9、制御回路(ユニット制御回路8)を備える。レジストレスユニット7は、レジストレスローラー対7cと斜行矯正機構71を含む。レジストレスユニット7は、搬送用紙を止めずにレジストレスローラー対7cを通過させる。レジストレスユニット7は画像の描画位置に向けて用紙を送る。退避機構9は、進入位置から不進入位置にレジストレスユニット7を移動させる。制御回路は、レジストレスユニット7の移動を退避機構9に行わせる。進入位置は、搬送用紙がレジストレスローラー対7cに進入する位置である。不進入位置は、搬送用紙がレジストレスローラー対7cを通らずに描画位置に進む位置である。
レジストレスユニット7で斜行を矯正できない異常が生じた場合、レジストレスユニット7を用紙搬送経路外に退避することができる。用紙がレジストレスローラー対7cに進入しないように、レジストレスユニット7を逃がすことができる。レジストレスユニット7の通過によって斜行が酷くなることを防ぐことができる。レジストレスユニット7で異常が生じても、より斜行が少なくなるようにしつつ、印刷を続けることができる。
用紙搬送装置は、レジストレスユニット7の振動を検知するための振動センサー84を含む。レジストレスユニット7は、レジストレスローラー対7cを含み、用紙搬送方向と垂直な方向である主走査方向の一方側に設けられた支点軸7gを有し、支点軸7gを支点として主走査方向の他方側が移動して回転するケース7aを備える。斜行矯正機構71は、矯正用モーター73を含む。斜行矯正機構71は、ケース7aを回転させて搬送用紙の斜行を矯正するとき、矯正用モーター73の回転によってケース7aの他方側を移動させる。制御回路は、振動センサー84の出力が入力される。振動センサー84の出力に基づき、制御回路は、回転させた矯正用モーター73から異常な振動が生じているか否かを判定する。異常な振動が生じていると判定したとき、制御回路は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせる。矯正用モーター73に異常があると、レジストレスユニット7の姿勢を制御することができない。矯正用モーター73に異常があるとき、レジストレスローラー対7cを通過させると、斜行が酷くなるおそれがある。矯正用モーター73に異常があるとき、レジストレスユニット7を自動的に不進入位置に移動することができる。
斜行矯正機構71は、矯正用モーター73によって回転する矯正用ベルト74と、矯正用ベルト74によって回転する矯正用ギアと、矯正用ギアと噛み合い、ケース7aに取り付けられ、歯が用紙搬送方向に沿って並ぶ矯正用歯面部材75と、を含む。小数の部材で適切に斜行を矯正することができる。
レジストレスユニット7は、ずれ補正用モーター78を含み、ずれ補正用モーター78の回転によってレジストレスユニット7を主走査方向で移動させて、搬送用紙の主走査方向での位置のずれを補正する位置ずれ補正機構72と、を備える。制御回路は、振動センサー84の出力に基づき、回転させたずれ補正用モーター78から異常な振動が生じているか否かを判定する。制御回路は、異常な振動が生じていると判定しても、レジストレスユニット7を不進入位置移動させない。ずれ補正用モーター78に異常があるとき、搬送用紙の主走査方向の位置のずれを適切に補正することはできない。しかし、斜行を酷くしないで用紙を送ることはできる。ずれ補正用モーター78から異常な振動があっても、レジストレスユニット7を退避しないようにすることができる。レジストレスユニット7に用紙搬送を続けさせることができる。
位置ずれ補正機構72は、ずれ補正用モーター78によって回転するずれ補正用ギア79と、ずれ補正用ギア79と噛み合い、レジストレスユニット7に取り付けられ、歯が主走査方向に沿って並ぶ補正用歯面部材710と、を含む。小数の部材で、主走査方向の用紙の位置のずれを補正することができる。
用紙搬送装置は、ケース7aを第1ホームポジションとするための第1ホームセンサー81を含む。第1ホームポジションは、レジストレスローラー対7cの軸線方向が主走査方向と平行となるケース7aの位置である。矯正用モーター73を回転させたときの第1ホームセンサー81の出力値のレベル変化に基づき、制御回路は、ケース7aを第1ホームポジションとする。矯正用モーター73を回転させても、第1ホームセンサー81の出力値のレベルが変化しないとき、制御回路は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせる。第1ホームセンサー81が反応せず、異常があるとき、レジストレスユニット7を第1ホームポジションとすることができない。レジストレスユニット7(ケース7a)の回転角度、姿勢、位置を管理、把握することができない。レジストレスユニット7を第1ホームポジションに戻せない異常があるとき、用紙を通すと、斜行が酷くなる可能性や、用紙の詰まりが発生する可能性がある。レジストレスユニット7を第1ホームポジションにできないとき、レジストレスユニット7を自動的に不進入位置に移動することができる。
矯正用モーター73を回転させると第1ホームセンサー81の出力値のレベルが変化するが、矯正用モーター73を回転させたときに異常な振動が生じていると判定したとき、制御回路は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせない。制御回路は、レジストレスユニット7を第1ホームポジションの位置で維持する。レジストレスユニット7を第1ホームポジションにできる場合、第1ホームセンサー81には問題がない。しかし、振動に異常がある場合、矯正用モーター73の駆動伝達部品で異常が生じている可能性がある。適切に斜行を矯正できない場合がある。第1ホームポジションでレジストレスユニット7を維持しておけば、レジストレスローラー対7cを通過させても、斜行は酷くならない。異常があっても、レジストレスローラー対7cで用紙を搬送できる場合、レジストレスユニット7を第1ホームポジションで維持することができる。描画位置に確実に用紙を送り届けることができる。
用紙搬送装置は、レジストレスユニット7を主走査方向で第2ホームポジションとするための第2ホームセンサー82a、82bを含む。第2ホームセンサー82a、82bの出力値のレベル変化に基づき、制御回路は、レジストレスユニット7を第2ホームポジションとする。ずれ補正用モーター78を回転させても、第2ホームセンサー82a、82bの出力値のレベルが変化しないとき、又は、ずれ補正用モーター78を回転させたときに異常な振動が生じていると判定したとき、制御回路は、レジストレスユニット7の不進入位置への移動を退避機構9に行わせない。制御回路は、レジストレスユニット7を進入位置で維持する。第2ホームセンサー82a、82b又はずれ補正用モーター78に異常があると、搬送用紙の主走査方向の位置のずれを適切に補正することができない。しかし、斜行が酷くならずに用紙を送り出すことはできる。そこで、異常があっても、レジストレスローラー対7cで用紙を搬送できる場合、レジストレスユニット7を進入位置で維持することができる。描画位置に確実に用紙を送り届けることができる。
制御回路は、振動センサー84の出力電圧値の読み込みを複数回行う。制御回路は、読み込みで得られた出力値電圧値について高速フーリエ変換処理を行って、判定用データを生成する。制御回路は、異常な振動が生じているか否かを診断する人工知能ソフトウェアS1に判定用データを入力する。人工知能ソフトウェアS1が異常な振動が生じていると診断したとき、制御回路は、異常な振動が生じていると判定する。レジストレスユニット7のモーターで異常が生じているか否か、レジストレスユニット7で異常な振動が生じているか否か、を正確に診断することができる。問題がないのにレジストレスユニット7を自動的に退避させてしまうことを無くすことができる。
退避機構9は、退避モーター91、退避モーター91によって回転する退避用回転軸92を含む。退避機構9は、退避用回転軸92の回転によって、レジストレスユニット7の位置が移動する。安価、簡易な構成でレジストレスユニット7を不進入位置に退避することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は搬送用紙を停止させずに斜行を矯正する画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(用紙搬送装置) 57 2次転写ローラー(描画位置)
7 レジストレスユニット 7a ケース
7c レジストレスローラー対 7g 支点軸
71 斜行矯正機構 72 位置ずれ補正機構
73 矯正用モーター 74 矯正用ベルト
75 矯正用歯面部材 76 第1矯正用ギア
78 ずれ補正用モーター 79 ずれ補正用ギア
710 補正用歯面部材 8 ユニット制御回路(制御回路)
81 第1ホームセンサー 82 第2ホームセンサー
82a 第2ホームセンサー(一方側) 82b 第2ホームセンサー(他方側)
84 振動センサー 9 退避機構
91 退避モーター 92 退避用回転軸
S1 人工知能ソフトウェア

Claims (10)

  1. レジストレスローラー対と斜行矯正機構を含み、搬送用紙を止めずに前記レジストレスローラー対を通過させて、画像の描画位置に向けて用紙を送るレジストレスユニットと、
    進入位置から不進入位置に前記レジストレスユニットを移動させる退避機構と、
    前記レジストレスユニットの移動を前記退避機構に行わせる制御回路と、を備え、
    前記進入位置は、前記搬送用紙が前記レジストレスローラー対に進入する位置であり、
    前記不進入位置は、前記搬送用紙が前記レジストレスローラー対を通らずに前記描画位置に進む位置であることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記レジストレスユニットの振動を検知するための振動センサーを含み、
    前記レジストレスユニットは、前記レジストレスローラー対を含み、用紙搬送方向と垂直な方向である主走査方向の一方側に設けられた支点軸を有し、前記支点軸を支点として前記主走査方向の他方側が移動して回転するケースを備え、
    前記斜行矯正機構は、
    矯正用モーターを含み、
    前記ケースを回転させて前記搬送用紙の斜行を矯正するとき、前記矯正用モーターの回転によって前記ケースの前記他方側を移動させ、
    前記制御回路は、
    前記振動センサーの出力が入力され、
    前記振動センサーの出力に基づき、回転させた前記矯正用モーターから異常な振動が生じているか否かを判定し、
    異常な振動が生じていると判定したとき、前記レジストレスユニットの前記不進入位置への移動を前記退避機構に行わせることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記斜行矯正機構は、前記矯正用モーターによって回転する矯正用ベルトと、前記矯正用ベルトによって回転する矯正用ギアと、前記矯正用ギアと噛み合い、前記ケースに取り付けられ、歯が前記用紙搬送方向に沿って並ぶ矯正用歯面部材と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記レジストレスユニットは、
    ずれ補正用モーターを含み、前記ずれ補正用モーターの回転によって前記レジストレスユニットを前記主走査方向で移動させて、前記搬送用紙の前記主走査方向での位置のずれを補正する位置ずれ補正機構と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記振動センサーの出力に基づき、回転させた前記ずれ補正用モーターから異常な振動が生じているか否かを判定し、
    異常な振動が生じていると判定しても、前記レジストレスユニットを前記不進入位置移動させないことを特徴とする請求項2又は3に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記位置ずれ補正機構は、前記ずれ補正用モーターによって回転するずれ補正用ギアと、前記ずれ補正用ギアと噛み合い、前記レジストレスユニットに取り付けられ、歯が前記主走査方向に沿って並ぶ補正用歯面部材と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の用紙搬送装置。
  6. 前記ケースを第1ホームポジションとするための第1ホームセンサーを含み、
    前記第1ホームポジションは、前記レジストレスローラー対の軸線方向が前記主走査方向と平行となる前記ケースの位置であり、
    前記矯正用モーターを回転させたときの前記第1ホームセンサーの出力値のレベル変化に基づき、前記制御回路は、前記ケースを前記第1ホームポジションとし、
    前記矯正用モーターを回転させても、前記第1ホームセンサーの前記出力値のレベルが変化しないとき、前記制御回路は、前記レジストレスユニットの前記不進入位置への移動を前記退避機構に行わせることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の用紙搬送装置。
  7. 前記矯正用モーターを回転させると前記第1ホームセンサーの前記出力値のレベルが変化するが、前記矯正用モーターを回転させたときに異常な振動が生じていると判定したとき、
    前記制御回路は、
    前記レジストレスユニットの前記不進入位置への移動を前記退避機構に行わせず、
    前記レジストレスユニットを前記第1ホームポジションの位置で維持することを特徴とする請求項6に記載の用紙搬送装置。
  8. 前記レジストレスユニットを主走査方向で第2ホームポジションとするための第2ホームセンサーを含み、
    前記第2ホームセンサーの出力値のレベル変化に基づき、前記制御回路は、前記レジストレスユニットを第2ホームポジションとし、
    前記ずれ補正用モーターを回転させても、前記第2ホームセンサーの前記出力値のレベルが変化しないとき、又は、前記ずれ補正用モーターを回転させたときに異常な振動が生じていると判定したとき、
    前記制御回路は、
    前記レジストレスユニットの前記不進入位置への移動を前記退避機構に行わせず、
    前記レジストレスユニットを前記進入位置で維持することを特徴とする請求項4又は5に記載の用紙搬送装置。
  9. 前記制御回路は、
    前記振動センサーの出力電圧値の読み込みを複数回行い、
    前記読み込みで得られた前記出力値電圧値について高速フーリエ変換処理を行って、判定用データを生成し、
    異常な振動が生じているか否かを診断する人工知能ソフトウェアに前記判定用データを入力し、
    前記人工知能ソフトウェアが異常な振動が生じていると診断したとき、異常な振動が生じていると判定することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の用紙搬送装置。
  10. 前記退避機構は、退避モーター、前記退避モーターによって回転する退避用回転軸を含み、
    前記退避用回転軸の回転によって、前記レジストレスユニットの位置が移動することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の用紙搬送装置。
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