JP2022028443A - 乗客コンベア用清掃装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】欄干の外側の清掃を安全かつ効率よくできる乗客コンベア用清掃装置を提供する。【解決手段】乗客コンベア用清掃装置は、固定部材と、アーム部材と、清掃部材とを備える。固定部材は、無端状に接続された複数の踏段が走行する乗客コンベアの移動路の側方に設けられた欄干の上部に配置され、踏段と同期して同方向に移動する手摺ベルトに装着可能である。アーム部材は、固定部材に接続され、欄干を挟んで踏段と反対側で欄干の基部に向かって延在する。清掃部材は、アーム部材に固定され、欄干の外側領域を清掃する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベア用清掃装置に関する。
従来、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアにおいて、その清潔性を保つため定期的な清掃が実施されている。例えば、利用者が触れる機会の多い手摺ベルトを跨ぐように固定して、当該手摺ベルトの移動を利用して、手摺ベルトを清掃する清掃装置が種々提案されている。
特開2017-222465号公報 特開平9-110358号公報
上述したような手摺ベルトの場合、清掃作業者は容易にアクセス可能であるが、例えば乗客コンベアの踏段が移動する移動路を画成する欄干の外側に形成されたデッキボード等、欄干外側に位置への、アクセスは容易ではない。特に、欄干がガラスボードで形成されている場合、デッキボードは、欄干外側の欄干基部に近い位置に形成されて、塵埃等が堆積し易い。この場合、欄干外側の基部に形成されたデッキボードに、清掃用具が届きにくく、効率的な清掃ができない、また十分な清掃ができない等の問題があった。また、欄干がガラスパネルで構成される場合、欄干外側がオープンになっている場合も多々あり、作業中の安全確保がし難いいという問題もある。そこで、欄干の外側の清掃を安全かつ効率よくできる乗客コンベア用清掃装置が提供できれば、清掃作業の軽減が図れて有意義である。
実施形態の乗客コンベア用清掃装置は、固定部材と、アーム部材と、清掃部材とを備える。固定部材は、無端状に接続された複数の踏段が走行する乗客コンベアの移動路の側方に設けられた欄干の上部に配置され、踏段と同期して同方向に移動する手摺ベルトに装着可能である。アーム部材は、固定部材に接続され、欄干を挟んで踏段と反対側で欄干の基部に向かって延在する。清掃部材は、アーム部材に固定され、欄干の外側領域を清掃する。
図1は、実施形態の乗客コンベア用清掃装置を装着可能な乗客コンベアの一例としてのエスカレータの構造を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図2は、実施形態の乗客コンベア用清掃装置を装着した状態を示すエスカレータの一部を示す例示的かつ模式的な上面図である。 図3は、実施形態の乗客コンベア用清掃装置を装着した状態を示すエスカレータの一部を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図4は、実施形態の乗客コンベア用清掃装置を乗降口側から見た場合の詳細構成を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図5は、実施形態の乗客コンベア用清掃装置の固定部材の周辺を詳細に示す例示的かつ模式的な上面図である。 図6は、実施形態の乗客コンベア用清掃装置の他の構成を詳細に示す例示的かつ模式的な側面図である。
以下に、実施形態に係る乗客コンベア用清掃装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態の乗客コンベア用清掃装置(以下、清掃装置10という)を装着可能な乗客コンベアの一例としてのエスカレータ12の構造を示す例示的かつ模式的な側面図である。また、図2は、清掃装置10を装着したエスカレータ12の一部を示す例示的かつ模式的な上面図である。
エスカレータ12は、無端状に連結された複数の踏段14を周回(循環)移動させて作動することで利用者や荷物等の物体を搬送する移動路Rを構成する。図1において、建造物(建築物)の上階側階床UFと下階側階床DFの間にトラスTが設置されている。トラスT上にはデッキDが設置され、欄干Wを構成する欄干パネルGPが支持されている。また、欄干パネルGPの上端部の欄干デッキには手摺ベルト16が設けられている。
エスカレータ12の乗降部(乗降板18)の床下、すなわち、床下空間20には、踏段14を周回駆動するための駆動機構が収容されている。なお、床下空間20は、上階側から下階側まで連通している。エスカレータ12の駆動機構は、主として、駆動源としてのモータ24と、減速機26と、駆動チェーン28と、駆動スプロケット30と、従動スプロケット32と、踏段チェーン34とを備えている。モータ24と減速機26とは、駆動装置22を構成する。モータ24は、例えば、上階側に設けられている。モータ24の出力軸には、減速機26が取り付けられている。減速機26は、モータ24の回転を減速させ、モータ24の回転トルクを増幅させる。減速スプロケット26aは、減速機26の出力軸に設けられ、複数の歯を有する。駆動チェーン28は、無端状に形成され、減速スプロケット26aと駆動スプロケット30とに亘って掛けられている。駆動チェーン28は、減速機26を介して伝達されたモータ24の駆動力によって、駆動スプロケット30と減速スプロケット26aとの周りを循環走行することで、駆動スプロケット30を回転させる。すなわち、駆動チェーン28は、減速機26を介して伝達されたモータ24の駆動力を駆動スプロケット30に伝達する。駆動スプロケット30は、踏段チェーン34に噛み合う複数の歯を有し、駆動装置22からの駆動力により回転する。
エスカレータ12は、駆動スプロケット30と従動スプロケット32との間に掛け渡された踏段チェーン34を駆動させることで、無端状に連結された複数の踏段14を周回移動させて作動する。これにより、踏段チェーン34は、複数の踏段14を走行させる。
エスカレータ12が下降方向(矢印S方向)に稼動する場合、上階側階床UFの乗降板18の先端部分において、複数の踏段14の中で進行方向に向けて隣接する踏段14同士が水平状でトラスT内から進出される。そして、上部遷移カーブ36s1において、隣接する踏段14間の段差が拡大されて、複数の踏段14は、階段状に遷移される。中間傾倒部において、複数の踏段14は、階段状で下降される。続いて、下部遷移カーブ36s2において、隣接する踏段14間の段差が縮小されて、複数の踏段14は、水平状に遷移される。下階側階床DFの乗降板18の先端部分において、複数の踏段14は、再び水平状となってトラスT内に進入する。複数の踏段14は、トラスT内に進入された後に上下が反転され、帰路側を踏段14の踏み面(クリート面)を水平状にして上昇される。その後、駆動スプロケット30の位置で複数の踏段14は再度反転されて、上階側階床UFの乗降板18の先端部分において、トラスT内から進出される。上昇方向に稼動するエスカレータ12では上述の作動の逆の作動となる。このように、上階側階床UFおよび下階側階床DFの乗降板18の先端部分において、踏段14は、利用者を乗せる上面の踏み面を水平状として、トラスT内から進出し、またはトラスT内へ進入する。
エスカレータ12は、複数の踏段14の進行方向における両脇に一対の欄干Wを備える。欄干Wは、デッキボード36と、スカートガードパネル56(図4参照)と、内デッキ54(図4参照)と、欄干パネルGPと、欄干パネルGPの外縁部に設けられた欄干デッキに支持された手摺レール上に設けられる手摺ベルト16と、から構成されている。スカートガードパネル56は、複数の踏段14の走行方向(エスカレータ12が稼働する例えば下降方向および上昇方向)に対して直交する方向(幅方向)の両側において近接して、かつ、上階側階床UFの乗降板18と下階側階床DFの乗降板18との間に亘って設けられている。スカートガードパネル56の上側には、内デッキ54が取り付けられている。内デッキ54の上側には、例えば、ガラス板等の透明または半透明の部材やステンレス等の金属板で構成される欄干パネルGPが取り付けられている。欄干パネルGPの外周に取り付けられた手摺レールには、手摺ベルト16が移動可能に嵌め込まれている。手摺ベルト16は、踏段チェーン34と同期して周回駆動する移動手摺駆動チェーンによって周回移動し、例えば下階側のインレットDaから進出し、上階側のインレットDaに進入する。踏段14と手摺ベルト16とは同方向に同期した状態で周回移動する。
このようなエスカレータ12の作動は、例えば、トラスT内の床下空間20に設置される制御盤Mによって、減速機26やモータ24を制御することで実現される。制御盤Mは、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)などを有するコンピュータで実現される。制御盤Mにおいて実行される機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとでエスカレータ12内の各種装置を作動させるとともに、RAMやROMにおけるデータの読み出し、書き込みを行うことで実現される。なお、図1の場合、下階側階床DF側のスカートガードパネル56には、運転操作装置Maが配置されている。運転操作装置Maでは、利用者の利用状況や利用時間帯等に応じて、エスカレータ12の運転方向や運転速度等の切替操作等が可能である。
図3は、清掃装置10を装着した状態を示すエスカレータ12の一部を示す例示的かつ模式的な側面図である。また、図4は、清掃装置10を乗降口側から見た場合の詳細構成を示す例示的かつ模式的な側面図であり、図5は、清掃装置10の固定部材(本体固定部材38)の周辺を詳細に示す例示的かつ模式的な上面図である。
本実施形態の清掃装置10は、エスカレータ12の欄干Wの外側で当該欄干Wの基部に存在するデッキボード36を主として清掃する装置である。清掃装置10自体は、清掃のための駆動電源を備えず、エスカレータ12の手摺ベルト16の駆動を利用してデッキボード36等の清掃作業を実行する。
清掃装置10は、主として、固定部材(本体固定部材38)と、アーム部材(モップアーム42)、清掃部材(モップ本体44)とで構成される。
固定部材としての本体固定部材38は、無端状に接続された複数の踏段14が走行するエスカレータ12の移動路Rの側方に設けられた欄干Wの上部に配置され、踏段14と同期して同方向に移動する手摺ベルト16に装着可能な部材である。また、アーム部材としてのモップアーム42は、本体固定部材38に接続アーム40を介して接続され、欄干Wを挟んで踏段14と反対側で欄干Wの基部に向かって延在する部材である。また、清掃部材としてのモップ本体44は、モップアーム42に固定され、欄干Wの外側領域を清掃する。
続いて、清掃装置10を構成する各構成部材の詳細を説明する。
本体固定部材38は、図5に示されるように、上面視で略長方形の部材であり、図4に示すように、手摺ベルト16の幅方向(矢印B方向)の両端部で係合するとともに、表面側から覆う部材である。図4に示されるように、本体固定部材38の幅方向(矢印B方向)の一方側(内側、踏段14側)の端部は、断面形状が略C字状の手摺ベルト16の形状に対応した湾曲した断面形状を備える第1把持部38aを形成している。第1把持部38aの湾曲形状により、本体固定部材38は、手摺ベルト16の下部に回り込み、手摺ベルト16に係合し易く(引っ掛かり易く)なっている。一方、本体固定部材38の幅方向の他方側(外側、デッキボード36側)の端部は、直線的に下方に延びる断面形状の第2把持部38bを形成している。
したがって、本体固定部材38を移動停止状態の手摺ベルト16に装着する場合、まず、内側(踏段14側)に傾けた斜め姿勢で第1把持部38aを手摺ベルト16の幅方向内側に引っ掛ける。そして、本体固定部材38の姿勢を手摺ベルト16の上面に平行になるように倒すことにより、第2把持部38bを手摺ベルト16の幅方向外側の面に摺接させて、図4のように装着することができる。なお、本体固定部材38の手摺ベルト16と接触する側(内面側)には、例えば、柔軟性を有するゴム部材等で構成される滑止部材46が固定されている。したがって、本体固定部材38は、滑止部材46の弾性変形とそのグリップ力により手摺ベルト16に強固に固定される。また、第2把持部38b側が直線形状となっているため、本体固定部材38の姿勢を斜め上方に起こすことにより容易に外すことができる。なお、図4に示されるように、本体固定部材38は、第1把持部38aと逆側の第2把持部38b側に接続アーム40を介してモップアーム42やモップ本体44等の重量物が接続されるため、斜め上方への姿勢変更は、清掃装置10の利用者が意図的に行わない限り発生し難い。この点においても、後述する清掃装置10による清掃中に、本体固定部材38が手摺ベルト16から外れ難い構造になっている。なお、本体固定部材38は、ねじ等を用いて手摺ベルト16の幅方向の挟持幅を調整可能にするようなロック機構を備えてもよい。
接続アーム40は、第1部分40aと第2部分40bが接続された、例えば略L字形状の部材で、本体固定部材38とモップアーム42とを接続する中間部材である。第1部分40aの一端側は、本体固定部材38の第2把持部38bの外面側に固定されたブラケット38cに、回転軸を図4の矢印B方向に向けたベアリング48を介して接続されている。つまり、接続アーム40は、踏段14の移動方向に揺動可能となっている。ベアリング48の効果については後述する。
また、第1部分40aの他端側には、矢印B方向に延びる補助アーム部材としての第2部分40bの一端側が接続されている。第2部分40bの接続基部には、回転軸を欄干パネルGPと略平行の矢印C方向に向けたベアリング50が設けられ、モップアーム42を支持している。つまり、モップアーム42は、自身の延在方向の軸を中心として例えば矢印RB方向に自転することが可能となる。なお、第2部分40bの他端側には、ウエイト58が接続されている。ウエイト58の効果については後述する。
一端側をベアリング50で支持されるモップアーム42の他端側には、モップ本体44が固定されている。モップアーム42は、例えば円柱状の棒状部材であり、中間部分に円盤形状の駆動ローラ52が固定(軸支)されている。図4の場合、駆動ローラ52は、ベアリング50寄りの位置に固定されている。駆動ローラ52は、本体固定部材38が手摺ベルト16に装着された姿勢で、外周面が欄干パネルGPの外周側に当接するような半径を備える。つまり、手摺ベルト16が踏段14と共に移動方向(矢印S方向)に移動した場合、手摺ベルト16に固定された本体固定部材38、さらに、本体固定部材38に接続アーム40を介して固定されたモップアーム42も同方向に移動する。このとき、駆動ローラ52が欄干パネルGPに接触して欄干パネルGP上を例えば矢印BR方向に転動する。つまり、モップアーム42を矢印BR方向に自転させる。その結果、先端に固定されたモップ本体44が同方向に回転駆動する。
モップ本体44は、例えば、毛足の長いパイルを束ねた構造や毛足の短いパイル生地をフレームで支持した構造等とすることが可能で、本体固定部材38が手摺ベルト16に装着された場合に、モップ本体44がデッキボード36に接触するように構成されている。モップ本体44のパイルには、例えば吸着材が含浸可能で、塵埃を効率的に絡め取れるようにすることができる。また、前述したように、手摺ベルト16の移動に伴い、当該手摺ベルト16に固定された本体固定部材38が移動する場合、モップアーム42は駆動ローラ52の回転によって自転する。その結果、モップ本体44がデッキボード36上を回転しながら移動することになり、塵埃をさらに効率的に絡め取ることが可能となる。
円盤状の駆動ローラ52の外周面には、例えば、ゴムシート等が固定され、欄干パネルGPとの接触抵抗を大きくして、滑りによりモップアーム42(モップ本体44)の回転不良を抑制している。また、前述したように、接続アーム40の第2部分40bの他端側には、ウエイト58が装着されている。ウエイト58は、てこの原理により駆動ローラ52を欄干パネルGPに付勢する付勢力を発生する。その結果、欄干パネルGPに対する駆動ローラ52の滑りをさらに抑制し(回転駆動力の向上を図り)、モップアーム42(モップ本体44)をより安定して回転させるようにしている。
上述のように構成される清掃装置10を利用する場合、例えば、上階側階床UFで、手摺ベルト16(踏段14)が停止している状態で、手摺ベルト16に本体固定部材38を装着すると共に、モップ本体44をデッキボード36に接触させる。そして、エスカレータ12を、例えば下階側階床DFに向けて運転する。その結果、踏段14の移動に伴い手摺ベルト16が周回移動を開始し、清掃装置10はモップ本体44をデッキボード36に接触させた状態で、上階から下階に移動する。その際、モップアーム42(モップ本体44)が、駆動ローラ52の回転により回動して、デッキボード36上に存在(堆積)する塵埃等を絡め取り清掃を実行する。清掃装置10がデッキボード36の下階側階床DFの端部に到着したら、清掃装置10の運転を停止し、手摺ベルト16から本体固定部材38(清掃装置10)を取り外す。なお、下階側階床DFで、手摺ベルト16に本体固定部材38を装着した場合、エスカレータ12を踏段14が下階から上階に移動するように運転すれば、清掃装置10による同様な清掃を行うことができる。清掃装置10による清掃は、上階から下階、または下階から上階への片道走行で完了可能であるが、上階と下階との間を往復させてもよい。
なお、図1に示されるように、デッキボード36には、上階側階床UF側で、水平部分36aと傾斜部分36bとを接続する上部遷移カーブ36s1が存在する。同様に、下階側階床DF側で、傾斜部分36bと水平部分36cとを接続する下部遷移カーブ36s2が存在する。清掃装置10は、前述したように、本体固定部材38側のブラケット38cと接続アーム40(第1部分40a)とがベアリング48を介して接続され、接続アーム40が踏段14の移動方向に揺動可能となっている。したがって、清掃装置10が上部遷移カーブ36s1または下部遷移カーブ36s2にさしかかった場合には、接続アーム40、モップアーム42、モップ本体44が上部遷移カーブ36s1または下部遷移カーブ36s2に応じて揺動し、モップ本体44とデッキボード36との接触状態を維持する。その結果、デッキボード36の全領域において、モップ本体44によるほぼ均一な清掃を行うことができる。なお、手摺ベルト16とデッキボード36との距離が途中で変化するような構造のエスカレータ12の場合でも、モップアーム42(モップ本体44)が上述したように揺動して、モップアーム42を斜めにすることにより、手摺ベルト16とデッキボード36との距離の違いを吸収し、清掃を継続して行うことができる。
上述したように、本体固定部材38は、滑止部材46を備え、手摺ベルト16にしっかりと固定できる構造を備えるが、図3、図5に示されるように、落下防止構造を備えてもよい。具体的には、本体固定部材38の移動方向に対して、本体固定部材38の後方位置に補助固定部材60が、本体固定部材38と同様に手摺ベルト16に装着されている。そして、本体固定部材38と補助固定部材60とが落下防止ワイヤ62で接続されている。補助固定部材60の構造は、本体固定部材38と同様とすることができる。落下防止ワイヤ62と本体固定部材38および補助固定部材60とは、ねじ等の固定部材62a,62b等によって固定される。このように、清掃装置10は、二重固定構造を備え、掃除作業時に手摺ベルト16から脱落する等の不都合を確実に防止している。
このように、清掃装置10は、手摺ベルト16に容易に装着可能であり、デッキボード36の清掃作業を実施することができる。特に、欄干パネルGPがガラスパネルで構成され、欄干照明64により欄干パネルGPの外側が明瞭に見えて、汚れが目につきやすい場合でも、容易に清掃作業が実行可能でデッキボード36を清潔に保ち易くなる。また、欄干Wの外側で、清掃作業がし難いデッキボード36であっても、安全、迅速に清掃作業を行うことができるため、作業効率の向上と作業者の作業負担の軽減を図ることができる。
図6は、他の構成の清掃装置10A(乗客コンベア用清掃装置)を詳細に示す例示的かつ模式的な側面図である。清掃装置10Aは、モップ本体66が図4に示す清掃装置10のモップ本体44と異なる以外は、実施的に同じ構成である。したがって、清掃装置10Aにおいて、清掃装置10と同じ構成には、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
清掃装置10Aのモップ本体66は、図6に示されるように、デッキボード36と接触可能な底面モップ部66aと欄干パネルGPの外側(デッキボード36側)の壁面に接触可能な側面モップ部66bとで構成された、略円筒状に構成されている。底面モップ部66aおよび側面モップ部66bは、モップ本体44と同様に、毛足の長いパイルを束ねた構造や毛足の短いパイル生地をフレームで支持した構造等とすることが可能である。
清掃装置10Aの場合も、モップ本体66が固定されたモップアーム42は、接続アーム40(第2部分40b)のベアリング50によって回転自在に支持されている。また、モップアーム42には、欄干パネルGPの外側の壁面と接触し、清掃装置10Aが手摺ベルト16と共に踏段14の移動方向に移動する際に、モップアーム42を回転駆動する。その結果、清掃装置10Aは、デッキボード36および欄干パネルGPの外側の壁面の清掃を同時に行うことができる。なお、欄干パネルGPの外側の上部壁面で、側面モップ部66bが接触しない部分に関しては、例えば、作業者が手を手摺ベルト16越しに欄干パネルGPの外側に延ばせば清掃できる範囲であるため、手動で清掃することで対応することができる。
なお、清掃装置10Aのモップ本体66は、例えが中空の円筒管の周囲に側面モップ部66bを備える構成とすれば、清掃装置10のモップ本体44を取り外した後、清掃装置10のモップアーム42に装着可能であり、清掃用途に応じてアタッチメントとしてのモップ本体44とモップ本体66の交換により、他の部分は共通使用することができる。
上述のように清掃装置10Aによれば、欄干パネルGPの外側の清掃をより効率的に行うことが可能となり、作業者の負担の軽減を行いつつ、より広範囲の清掃作業を短時間で行うことができる。なお、清掃装置10Aは、欄干パネルGPの外側の壁面に接触可能な側面モップ部66bのみを備える構成や、底面モップ部66aを備えるものの、デッキボード36と接触しない、欄干パネルGPの外側の壁面専用の清掃装置としてもよい。
上述した清掃装置10および清掃装置10Aの場合、駆動ローラ52を備えモップアーム42(モップ本体44、モップ本体66)が回転して清掃を行う例を示した。別の実施形態として、簡易タイプの清掃装置10(清掃装置10A)を構成してもよい。例えば、清掃装置10(清掃装置10A)から回転機能を省略してもよい。この場合、駆動ローラ52およびベアリング50、ウエイト58が省略可能となり、モップ本体44(モップ本体66)は、デッキボード36や欄干パネルGPの外側の壁面を摺動により清掃することになる。例えば、埃等軽度な汚れの場合は、この簡易タイプでも充分な清掃効果を得ることができる。また、簡易タイプによる清掃の場合、塵埃をデッキボード36に沿って、主として移動方向に押しのけるだけとなる。この場合、デッキボード36の欄干パネルGPとは反対側が開放されている場合、塵埃をデッキボード36の開放側から下階に落とし難くなるという効果もある。
また、簡易タイプは、専用装置として構成してもよいし、図4や図6で説明した、いわゆる回転駆動タイプの清掃装置10(清掃装置10A)から駆動ローラ52やウエイト58を着脱可能にすると共に、ベアリング50によるモップアーム42の支持を固定できる構成(ロック機構付き)として、清掃状況によって回転駆動タイプと、簡易タイプと同様な非回転駆動タイプと、を切り替えられるようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、モップアーム42は、伸縮構造を備えてもよい。例えば、エスカレータ12は機種によっては、デッキボード36の位置(高さ)が図4、図6の矢印C方向に異なる場合がある。そのような場合、モップアーム42を伸縮調整することで、モップ本体44(モップ本体66)をデッキボード36に適切に接触させ、清掃を確実に実施することができる。なお、モップアーム42が伸縮する場合、モップ本体66の側面モップ部66bも同様に矢印C方向に伸縮する必要がある。この場合、例えば、側面モップ部66bを複数に分割して、積層する数を調整することでモップアーム42の伸縮状態に合わせるようにしてもよいし、側面モップ部66bを構成するパイルの矢印C方向の粗密を調整することで対応してもよい。
上述した実施形態において、清掃装置10(清掃装置10A)を適用する乗客コンベアの一例として、図1に示すような上階側階床UFと下階側階床DFとを傾斜する移動路Rで接続する一般的なエスカレータ12を示した。別の実施形態では、例えば、移動路Rの途中で踏段14が一旦水平状態に遷移した後、再び段差状態に遷移するようなエスカレータに本実施形態の清掃装置10(清掃装置10A)を適用してもよい。この場合も、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上階側階床UFと下階側階床DFとを結ぶ移動路Rや同一階床の入口側と出口側を結ぶ移動路Rを移動する各踏段14が段差を形成することなく、平面状態で移動する、いわゆる「動く歩道」に本実施形態の清掃装置10(清掃装置10A)を適用してもよい。この場合も、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,10A…清掃装置(乗客コンベア用清掃装置)、12…エスカレータ(乗客コンベア)、14…踏段、16…手摺ベルト、36…デッキボード、36a…水平部分、36b…傾斜部分、36c…水平部分、38…本体固定部材、38a…第1把持部、38b…第2把持部、38c…ブラケット、40…接続アーム、40a…第1部分、40b…第2部分、42…モップアーム、44,66…モップ本体、46…滑止部材、48,50…ベアリング、52…駆動ローラ、58…ウエイト、60…補助固定部材、62…落下防止ワイヤ、66a…底面モップ部、66b…側面モップ部、D…デッキ、GP…欄干パネル。
実施形態の乗客コンベア用清掃装置は、固定部材と、アーム部材と、清掃部材とを備える。固定部材は、無端状に接続された複数の踏段が走行する乗客コンベアの移動路の側方に設けられた欄干の上部に配置され、踏段と同期して同方向に移動する手摺ベルトに装着可能である。アーム部材は、固定部材に接続され、欄干を挟んで踏段と反対側で欄干の基部に向かって延在する。清掃部材は、アーム部材に固定され、欄干の外側領域を清掃する。そして、アーム部材は、欄干の反対側の壁面と接触して、固定部材の移動に伴い壁面に沿って回転するように軸支された、円盤形状の駆動ローラを備え、当該駆動ローラの回転により清掃部材を回転させる。

Claims (7)

  1. 無端状に接続された複数の踏段が走行する乗客コンベアの移動路の側方に設けられた欄干の上部に配置され、前記踏段と同期して同方向に移動する手摺ベルトに装着可能な固定部材と、
    前記固定部材に接続され、前記欄干を挟んで前記踏段と反対側で前記欄干の基部に向かって延在するアーム部材と、
    前記アーム部材に固定され、前記欄干の外側領域を清掃する清掃部材と、
    を備える、乗客コンベア用清掃装置。
  2. 前記アーム部材は、前記欄干の前記反対側の壁面と接触して、前記固定部材の移動に伴い前記壁面に沿って回転するように軸支された、円盤形状の駆動ローラを備え、
    前記アーム部材は、前記駆動ローラの回転により前記清掃部材を回転させる、請求項1に記載の乗客コンベア用清掃装置。
  3. 前記アーム部材は、前記壁面に対して前記反対側に前記アーム部材から遠ざかる方向に延設される補助アーム部材を備え、
    前記補助アーム部材は、当該補助アーム部材の前記壁面から遠い側の端部に、前記アーム部材に軸支される前記駆動ローラを前記壁面に付勢する付勢力を発生するウエイトを有する、請求項2に記載の乗客コンベア用清掃装置。
  4. 前記清掃部材は、前記欄干の前記反対側の基部に配置されるデッキボードと、前記欄干の前記反対側の壁面と、の少なくとも一方に接触し、その接触面の清掃を行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗客コンベア用清掃装置。
  5. 前記アーム部材は、前記固定部材に対して前記手摺ベルトの移動方向に沿って揺動可能に接続されている、請求項1から請求項4いずれか1項に記載の乗客コンベア用清掃装置。
  6. 前記固定部材は、前記手摺ベルトを把持する把持部を備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の乗客コンベア用清掃装置。
  7. 前記固定部材は、前記手摺ベルトに装着された補助固定部材と連結されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の乗客コンベア用清掃装置。
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JPH02249890A (ja) * 1989-03-24 1990-10-05 Mitsubishi Electric Corp 乗客コンベヤの清掃具

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