(実施例)
(システムの構成:図1)
図1に示されるように、本実施例の現場情報管理システム2は、建築現場等の施工現場に関する各種情報(例えば、施主に関する情報、現場の住所等の基本情報、工事の進行に関する情報、等)を、各種施工関係者が適切に管理するためのシステムである。現場情報管理システム2は、端末装置10a、10bと、サーバ50と、を備える。端末装置10a、10bは、それぞれ、第1のユーザ30a、第2のユーザ30bによって所持(又は設置)されている。本実施例では、第1のユーザ30a、第2のユーザ30bは、それぞれ、例えば工務店、各種工事業者等、建築現場で仕事を行う施工業者を想定している。
サーバ50及び端末装置10a、10bは、いずれも、インターネット4に接続されている。サーバ50と端末装置10a、10bとは、インターネット4を介して通信可能である。以下、本明細書では、端末装置10a、10bを区別せずに呼ぶ場合、「a」、「b」を省略して単に「端末装置10」と呼ぶ場合がある。端末装置10a、10bが備える各要素についても同様である。同様に、第1のユーザ30a、第2のユーザ30bを区別せずに総称する場合も、単に「ユーザ30」と呼ぶ場合がある。なお、図1の例では、第1のユーザ30a、第2のユーザ30bによって使用される端末装置10a、10bのみを図示しているが、実際の現場情報管理システム2は、これら以外にも端末装置を備えていてもよい。
(端末装置10の構成:図1)
図1に示す端末装置10a、10bは、基本的には同様の構成を有する。そのため、以下では、代表して端末装置10aの構成を詳しく説明し、端末装置10bの構成については詳しい説明を省略する。上記の通り、端末装置10aは、第1のユーザ30aによって所持又は設置される端末である。端末装置10aは、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンのような可搬式の端末装置であってもよいし、デスクトップPCのような据置式の端末装置であってもよい。
図1に示すように、端末装置10aは、通信インターフェース12aと、表示部14aと、操作部16aと、マイク18aと、スピーカ19aと、制御部20aと、メモリ22aと、を備える。なお、以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
通信I/F12aは、インターネット4を介してサーバ50と通信を実行するためのI/Fである。表示部14aは、様々な情報を表示させるためのディスプレイである。操作部16aは、複数個のキー等を備える。また、表示部14aと操作部16aは、両者が一体に構成されたタッチパネルであってもよい。ユーザは、操作部16aを操作して、様々な指示を端末装置10に入力することができる。
マイク18aは、音声(例えばユーザの話声)を入力するための入力部である。ユーザは、マイク18aを介して、端末装置10に様々な指示や情報を音声入力することができる。スピーカ19aは、音声を出力するための出力部である。
制御部20aは、メモリ22aに記憶されるプログラム(アプリケーション24a等)に従って様々な処理を実行する。メモリ22aは、ROM、RAM、ハードディスク等によって構成される。メモリ22aは、アプリケーション24aを含む様々なプログラムを記憶している。アプリケーション24aは、現場情報管理システム2の提供事業者によって提供され、現場情報管理システム2を利用して、現場の情報を管理、閲覧、編集等するための様々な処理を実行するためのアプリケーションプログラムである。制御部20aは、アプリケーション24aに従って様々な処理を実行することで、現場情報管理システム2による情報管理サービスを利用することができる。
アプリケーション24aは、現場情報管理システム2の提供事業者によって設置されるインターネット4上のアプリ提供サーバ(図示しない)から端末装置10aにインストールされる。他の例では、アプリケーション24aは、サーバ50から端末装置10aにインストールされてもよい。さらに他の例では、アプリケーション24aは、現場情報管理システム2の提供事業者によって配布される記録媒体(例えばCD-ROM等)から端末装置10aにインストールされてもよい。また、メモリ22aには、アプリケーション24aがインストールされた際のユーザ登録時に第1のユーザ30aに割り当てられるユーザID「U1」が記憶されている。この他にも、メモリ22aは、制御部20aの処理に伴って生成される様々な情報を記憶する領域も有している。
以上、端末装置10aの構成を説明した。上記の通り、端末装置10bの構成も基本的に端末装置10aの構成と同様である。ただし、端末装置10bのメモリ22bには、アプリケーション24bがインストールされた際のユーザ登録時に第2のユーザ30bに割り当てられたユーザID「U2」が記憶されている。
(サーバ50の構成:図1、図2)
サーバ50は、現場情報管理システム2の提供事業者によって設置される管理装置である。図1に示すように、サーバ50は、通信I/F52と、制御部60と、メモリ62と、を備えている。通信I/F52は、インターネット4を介して端末装置10と通信するためのI/Fである。制御部60は、メモリ62に記憶されたプログラム64に従って様々な処理を実行する。メモリ62は、ROM、RAM等によって構成される。さらに、メモリ62内には、ユーザデータベース70と、現場データベース80(図2参照)と、が備えられている。ユーザデータベース70は、アプリケーション24をインストールした際にユーザ登録を行ったことで割り当てられたユーザID毎の各種情報を記憶するための記憶領域である。現場データベース80は、ユーザによって登録された施工現場毎の各種情報を記憶するための記憶領域である。
上記の通り、ユーザデータベース70は、ユーザID毎の各種情報を記憶する。具体的には、ユーザデータベース70は、ユーザID毎に異なる複数個のユーザデータ(図示しない)を記憶している。各ユーザデータには、当該ユーザIDに対応するユーザの基本情報(例えば、ユーザの名称(会社名、個人名等)、代表者名、連絡先、住所、取扱業務内容等の情報)のほか、施工業者として参加中の現場の現場ID、知り合いのユーザのユーザID、などの各種個人情報が含まれる。各ユーザは、自身の端末装置10の表示部にマイページ(図示省略)を表示させることにより、自身のユーザデータ内の各情報を確認することができる。各ユーザデータは、各ユーザのユーザ登録の際に生成され、ユーザデータベース70内に記憶される。その後、登録済みの各ユーザの行動に伴って、各ユーザデータの内容は随時更新される。
図2に示すように、現場データベース80は、施工現場毎の各種情報を記憶する。具体的には、現場データベース80は、現場ID毎に異なる複数個の現場管理データ82a、82b、82c等を記憶している。現場管理データ82a、82b、82cは、それぞれ、現場ID「C1」、「C2」、「C3」に対応する現場に関する各種情報を含む。現場管理データ82a、82b、82cは、ユーザ30によって登録され、現場データベース80内に記憶される。
現場管理データ82aは、現場基本情報84aと、作業関係情報86aとを含む。現場基本情報84aは、現場ID「C1」に対応する現場の各種基本情報を含む。具体的には、例えば、施主の氏名、現場の住所、現場管理責任者名等を含む。
作業関係情報86aは、当該現場の現場図面90、工程表92、作業報告情報94等を含む。現場図面90は、建築予定の建物の設計図等を含む。工程表92は、現場における作業毎の期間や工数を示した表である。作業報告情報94は、現場を撮影した主画像群(即ち、複数個の主画像が特定の順序に従って並べられた画像群。静止画の集合体であってもよいし、動画であってもよい)、現場において作業を行った結果に関する報告情報などを含む。ここで言う報告情報は、例えば、自工程の完了報告のための現場画像、次工程を担当する施工業者に対して申し送りを行うための現場画像、完了した現工程を説明するための情報、次工程への申し送り事項を説明するための情報等を含む。本実施例では、作業報告情報94には、作業日ごとに記録された複数個の作業報告情報が含まれる。
各ユーザは、現場ID(「C1」)、及び、所定のパスワードを用いた認証に成功する場合に限り、現場管理データ82aへのアクセスが許可される。以上、現場管理データ82aについて説明した。図2中の他の現場管理データ82b、82c等も、上述の現場管理データ82aと同様の構成を有する。各現場管理データ82a~82cは、登録ユーザからのリクエストに応じて生成され、現場データベース80内に記憶される。その後、アクセスを許可された(即ち認証に成功した)各ユーザの行動に伴って、各現場管理データ82a~82cの内容は随時更新される(図3参照)。
(インストール及びユーザ登録)
続いて、各ユーザが、端末装置10を利用して現場情報管理サービスの提供を受けるために事前に行っておくインストール及びユーザ登録について説明しておく。以下では、第1のユーザ30aが、端末装置10aにアプリケーション24aをインストールし、ユーザ登録を行う場合を例として説明する。本実施例の現場情報管理システム2による現場情報管理サービスの利用を希望する第1のユーザ30aは、まず、端末装置10aの操作部16aを操作して、インターネット4を介してアプリ提供サーバ(図示しない)にアクセスし、アプリケーション24aをアプリ提供サーバからダウンロードする。端末装置10aの制御部20aは、ダウンロードされたアプリケーション24aをメモリ22aにインストールする。そして、制御部20aは、アプリケーション24aを起動させる。この際、制御部20aは、所定の初期設定画面を表示部14aに表示させる。初期設定画面には、ユーザが利用するユーザID「U1」、ログインに利用するパスワード、その他のユーザ情報(名称(会社名、個人名等)、代表者名、連絡先、住所、主な取り扱い業務内容等)を入力するための各入力欄が含まれる。
第1のユーザ30aは、操作部16aを操作して、各入力欄に必要な情報を入力する。制御部20aは、ユーザが初期設定画面で入力した各情報を含むユーザ登録リクエストをサーバ50に送信する。
サーバ50の制御部60は、端末装置10aからユーザ登録リクエストを受信すると、新規ユーザ登録リクエストに含まれるユーザID「U1」を含む新たなユーザデータを作成し、メモリ62のユーザデータベース70に記憶させる。この際、新たなユーザデータには、ユーザ登録リクエストに含まれる各情報が含まれる。以上の各処理が実行されることで、インストール及びユーザ登録が完了し、第1のユーザ30aは、端末装置10aを用いて現場情報管理サービスの提供を受けることが可能になる。一旦ユーザ登録が完了した後は、第1のユーザ30aは、メモリ22aに記憶させたアプリケーション24aを起動させ、登録済みのユーザID及びパスワードを用いてサーバ50との間で認証を行うことにより、端末装置10a(又は、アプリケーション24aが記憶された他の端末装置)を用いて現場情報管理サービスの提供を受けることが可能になる。
インストール及びユーザ登録が完了した場合、又は、登録済みのユーザID及びパスワードを用いた認証が成功した場合、サーバ50の制御部60は、ユーザID「U1」を含むユーザデータに含まれる情報を含むマイページ画面データを端末装置10aに送信する。端末装置10aの制御部20aは、マイページ画面データを受信すると、マイページ画面(図示しない)を表示部14aに表示させる。マイページ画面には、ユーザID「U1」の第1のユーザ30aに対応するユーザデータの一部が表示されている。また、マイページ画面が表示されている間に、第1のユーザ30aは、サーバ50に登録されている現場情報を確認するためのアクセス指示、サーバ50への現場情報の新規登録指示、知り合いのユーザとの連絡を行うための連絡指示等の各種指示を行うことができる。
上記の通り、第1のユーザ30aが、サーバ50への現場情報の新規登録指示を行うことにより、サーバ50には、新規の現場管理データ(図2の82a等)が登録される。新規登録の対象である現場情報には、第1のユーザ30aは、現場ID、現場の基本情報(住所、施主名、責任業者名等)に加え、現場を撮影した主画像群(即ち、複数個の主画像が特定の順序に従って並べられた画像群。静止画の集合体であってもよいし、動画であってもよい)が含まれる。登録される主画像群には、例えば、760個の主画像が含まれる。そして、760個の主画像は、それぞれ、現場の内外において、撮影地点の全周方向を撮影した360度画像である。360度画像のことを天球画像と呼んでもよい。他の例では、主画像群には、760個より多い数の主画像が含まれてもよいし、760個より少ない数の主画像が含まれてもよい。また、主画像群に含まれる各主画像は、360度画像ではない通常の画像であってもよい。
(具体例:図3~図10)
続いて、図3~図10を参照して、本実施例の現場情報管理システム2の動作の具体例を説明する。この例では、まず、ユーザID「U1」に対応する第1のユーザ30aが、現場管理データ編集処理(図3参照)を実行する。現場情報編集処理では、第1のユーザ30aは、現場ID「C1」に対応する現場管理データ82a(図2参照)にアクセスした上で、作業報告情報(テキストデータ、画像データ等)の追加等の編集を行う。さらにこの例では、その後、ユーザID「U2」に対応する第2のユーザ30bが、閲覧処理(図7参照)を実行し、追加後の作業報告情報を閲覧する。また、以下では、サーバ50の制御部60が実行する各処理のことをサーバ50の動作として説明する。
(現場管理データ編集処理:図3~図6)
図3の現場管理データ編集処理の開始時点において、端末装置10a、10bには、それぞれアプリケーション24a、24bがインストールされ、各ユーザのユーザ登録が既に完了している。そして、この時点では、端末装置10aにおいてログインが完了しており、表示部14aには上述のマイページ画面(図示しない)が表示されている。
この状態で、S10において、第1のユーザ30aは、現場ID「C1」に対応する現場管理データ82a(図2参照)にアクセスするための所定のアクセス操作を行うことができる。アクセス操作には、現場ID「C1」を指定する操作、及び、予め定められた現場管理データ82aにアクセスするためのパスワードを入力する操作が含まれる。
その場合、S12において、端末装置10aは、アクセスリクエストをサーバ50に送信する。S12で送信されるアクセスリクエストは、現場ID「C1」及びS10で入力されたパスワードを含む。
S14では、サーバ50は、受信されたアクセスリクエストに含まれるパスワードを用いて、現場管理データ82aにアクセスするための認証を実行する。図3の例では、S14の認証が成功する。続くS16において、サーバ50は、現場管理データ82aに基づいて現場ID「C1」の現場(以下この例では「対象現場」と呼ぶ場合がある)についての現場メイン画面データを生成し、端末装置10aに送信する。
S18では、端末装置10aは、サーバ50から受信した現場メイン画面データに基づいて、対象現場についての現場メイン画面200(図4参照)を表示部14aに表示させる。
図4を参照して、S18において表示部14aに表示される現場メイン画面200の一例を説明する。なお、図4に示す現場メイン画面200はあくまで一例であり、実際の現場情報管理システム2において、これ以外の表示形式、インターフェース等が採用されてもよい。以後本明細書で図面を参照して説明される各画面300、500(図5、図6、図8~図10参照)についても同様とする。
図4に示すように、現場メイン画面200は、基本情報表示領域201と、主画像表示領域202と、シークバー220と、再生/一時停止ボタン224と、図面画像270と、図面及び工程表リンク部203と、最新作業報告リンク部204と、過去作業報告リンク部205と、編集ボタン206と、を含む。
基本情報表示領域201には、現場の各種基本情報が表示されている。図4の例では、基本情報表示領域201には、現場ID、施主名、責任業者、住所等の各情報が含まれる。
主画像表示領域202には、現場管理データ82a内に登録されている主画像群に含まれる複数個(例えば760個)の主画像を1個ずつ切り替えて表示させることができる。図4の例では、主画像表示領域202には、主画像群のうちの1個の主画像210が表示されている。主画像210は、建物の1階リビング内を撮影した360度画像である。主画像表示領域202に表示される主画像210は、再生/一時停止ボタン224で再生を指示することによって自動で切り替え表示させることができる。また、主画像表示領域202には、再生/一時停止ボタン224で一時停止を指示した状態でシークバー220の所望の位置を指定することにより、指示された位置に対応する主画像210を表示させることもできる。
上記の通り、主画像210は360度画像である。主画像210には、主画像表示領域202に表示させる範囲(角度)を変更するための変更ボタン212、214が含まれる。右側の変更ボタン212が操作されると、主画像210の表示範囲が右方向に移動(回動)する。左側の変更ボタン214が操作されると、主画像210の表示範囲が左方向に移動(回動)する。変更ボタン212、214で表示範囲を変更させることで、主画像表示領域202に表示中の主画像210の360度全周を表示させることができる。なお、変更ボタン212、214が操作される場合、主画像表示領域202における主画像210の切り替え表示(再生と呼んでもよい)は一時停止される。
シークバー220は、現場管理データ82a内に登録されている主画像群に含まれる複数個の主画像のそれぞれについて、各主画像の配置順序(以下では「特定の順序」と呼ぶ)における当該主画像の位置を表すバーである。シークバー220は、主画像群に含まれる複数個の主画像の再生の進捗状況を表すバーと言い換えてもよい。シークバー220は、スライダー222を含む。スライダー222は、主画像表示領域202に表示中の主画像210(即ち再生中の画像)が、特定の順序の始点から終点までの間のどの位置に対応する画像であるのかを表すバー状のオブジェクトである。スライダー222は、主画像群の再生地点を表すオブジェクトと言い換えてもよい。スライダー222の表示色はシークバー220の表示色とは異なる。
また、シークバー220のうちの一部分がカーソル250によって指示される(即ち、カーソル250をシークバー220のうちの一部分に重ねる)と、主画像群に含まれる複数個の主画像のうち、カーソル250によって指示された部分の位置に対応する主画像を表すプレビュー画像252がシークバー220の隣(図4の例では上方)に表示される。シークバー220のうちの一部分が指定(即ち選択)されると、主画像表示領域202には、指定された位置に対応する主画像が表示される(即ち、指定された位置まで再生箇所がスキップされる)。
再生/一時停止ボタン224は、シークバー220の隣に配置されるボタンである。再生/一時停止ボタン224は、主画像群に含まれる複数個の主画像の切り替え表示(即ち再生)を行う再生ボタンと、切り替え表示の一時停止を行う一時停止ボタンを含む。再生/一時停止ボタン224が操作されて切り替え表示(再生)の開始が指示されると、主画像表示領域202に表示される主画像210が、特定の順序に従って自動で切り替え表示される。再生/一時停止ボタン224が操作されて切り替え表示(再生)の一時停止が指示されると、主画像表示領域202における主画像210の切り替え表示は一時停止される。
図面画像270は、対象現場の図面を表す画像である。この例では、対象現場は一戸建ての住宅である。図面画像270は、対象現場である住宅の1階と2階の見取り図を模式的に表す画像である。図面画像270は、主画像群に含まれる各主画像の撮影位置とリンクして表示されるポインタ280が含まれる。ポインタ280は、主画像表示領域202に表示中の主画像210が表している対象現場の対応地点を表している。図4の例では、主画像210は1階のリビングを表す画像である。ポインタ280は、図面画像270中の1階リビングに対応する位置を表している。
図面及び工程表リンク部203は、図面と工程表へのリンクである。第1のユーザ30aは、図面及び工程表リンク部203を操作することで、図面及び工程表にアクセスすることができる。
最新作業報告リンク部204は、最新の作業報告情報を表示するためのリンクである。第1のユーザ30aは、最新作業報告リンク部204を操作することで、最新の作業報告情報を表示させることができる。
過去作業報告リンク部205は、過去の作業報告情報を表示するためのリンクである。第1のユーザ30aは、過去作業報告リンク部205を操作することで、過去の作業報告情報を表示させることができる。過去の作業報告情報が2個以上存在する場合、第1のユーザ30aは、所望の作業報告情報を選択して表示させることができる。
編集ボタン206は、作業報告情報を新たに追加するためのボタンである。第1のユーザ30aは、編集ボタン206を操作(即ち後述の編集開始操作)することで、作業報告情報の追加のための編集画面300(図5、図6参照)を表示させることができる。
図3のS20以降の動作の説明を続ける。図3のS20において、第1のユーザ30aは、表示部14aに現場メイン画面200(図4)が表示されている間に、所定の編集開始操作(具体的には、上記の編集ボタン206を押す操作)を行うことができる。その場合、S22において、端末装置10aは、編集開始指示をサーバ50に送信する。
サーバ50は、編集開始指示(S22)を受信すると、S24において、現場管理データ82aに基づいて対象現場のための編集画面データを生成し、端末装置10aに送信する。
S26では、端末装置10aは、サーバ50から受信された編集画面データに基づいて、表示部14aに所定の編集画面300(図5、図6参照)を表示させる。
図5、図6を参照して、S26において表示部14aに表示される編集画面300の一例を説明する。図5、図6の編集画面300は基本的には同じ画面であるが、実行中の編集作業の内容が異なるため、理解のために別図を用いて説明している。図5と図6の編集画面300において、同じ構成要素は同じ符号を用いて表し、重複する説明を省略する。
図5に示すように、編集画面300は、タイトル表示領域301と、主画像表示領域302と、シークバー320と、再生/一時停止ボタン324と、表示コマ数インジケータ360と、表示コマ数変更部362と、図面画像370と、スキップボタン表示領域390と、編集完了ボタン304と、を含む。
タイトル表示領域301には、作業報告情報のタイトル(この例では「2020年6月10日報告」)が表示されている。
主画像表示領域302は、図4の主画像表示領域202と同様である。即ち、主画像表示領域302にも、現場管理データ82a内に登録されている主画像群に含まれる複数個(例えば760個)の主画像を1個ずつ切り替えて表示させることができる。図5の例では、主画像表示領域302には、主画像群のうちの1個の主画像310aが表示されている。この例でも、主画像310aは、建物の1階リビング内を撮影した360度画像である。主画像310aには、主画像表示領域302に表示させる範囲(即ち表示角度)を変更するための変更ボタン312、314が含まれる。主画像表示領域302に表示される主画像310は、再生/一時停止ボタン324で再生を指示することによって自動で切り替え表示させることができる。また、主画像表示領域302には、再生/一時停止ボタン324で一時停止を指示した状態でシークバー320の所望の位置を指示することにより、指示された位置に対応する主画像を表示させることもできる。
シークバー320及び再生/一時停止ボタン324も、図4のシークバー220及び再生/一時停止ボタン224と同様である。シークバー320は、現場管理データ82a内の主画像群に含まれる複数個の主画像のそれぞれについて、特定の順序における当該主画像の位置を表す。シークバー320は、主画像表示領域302に表示中の主画像310の位置が、特定の順序の始点から終点までの間のどの位置に対応する画像であるのかを表すスライダー322を含む。図5に示すように、シークバー320のうちの一部分がカーソル350によって指示されると、主画像群に含まれる複数個の主画像のうち、カーソル350によって指示された部分の位置に対応する主画像を表すプレビュー画像352がシークバー320の隣(図の例では上方)に表示される。シークバー320のうちの一部分が指定(即ち選択)されると、主画像表示領域302には、指定された位置に対応する主画像が表示される(即ち、指定された位置まで再生箇所がスキップされる)。
表示コマ数インジケータ360は、編集画面300の主画像表示領域302に表示される主画像の表示総数(コマ数と呼んでもよい)、及び、後述の表示画面500(図8~図10参照)の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数を表す。図5の例では、表示コマ数インジケータ360は、編集画面300の主画像表示領域302及び表示画面500の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数が「760」個であることを示している。
表示コマ数変更部362は、編集画面300の主画像表示領域302及び表示画面500の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数(コマ数)を変更するためのボタンである。表示コマ数変更部362が操作されると、図6の例に示すように、表示コマ数インジケータ360の隣に、選択可能な表示総数のリスト420が表示される。図6の例では、リスト420には、「760」、「580」、「380」、「190」のように、選択可能な表示総数が表される。リスト420に表示される選択可能な表示総数は、現場管理データ82a内の主画像群に含まれる主画像の数(例えば760個)を最大値とし、その最大値の75%、50%、25%にそれぞれ相当する値である。第1のユーザ30aは、リスト420内から所望の表示総数を選択することができる。リスト420内から所望の表示総数が選択されると、編集画面300の主画像表示領域302及び表示画面500の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数(コマ数)は、選択された表示総数に合わせて設定される。表示コマ数インジケータ360の表示内容も、選択された表示総数に合わせて設定される。設定される表示総数が多いほど、再生時(切り替え表示時)の主画像の表示精度が高くなる(即ち、連続する2個の主画像同士の表示間隔が小さくなり、コマ落ちが少なくなる)が、データ量が大きくなる。設定される表示総数が少ないほど、再生時(切り替え表示時)の主画像の表示精度は低くなる(即ち、連続する2個の主画像同士の表示間隔が大きくなり、コマ落ちが多くなる)が、データ量は少なくなる。
図5及び図6における図面画像370は、図4の図面画像270と同様であり、対象現場の図面を表す。図面画像370にも、主画像群に含まれる各主画像の撮影位置とリンクして表示されるポインタ380が含まれる。ポインタ380は、主画像表示領域302に表示中の主画像310が表している対象現場の対応地点を表している。
図5及び図6におけるスキップボタン表示領域390は、スキップボタン392(図5、図6参照)、スキップボタン394(図6参照)を表示するための領域である。スキップボタン392、394は、現場管理データ82a内に登録されている主画像群に含まれる複数個(例えば760個)の主画像のうち、対象現場に関係する各種の関係情報が対応付けられている特定の主画像(もしくは特定の範囲)をショートカット表示させる際に操作されるボタンである。スキップボタン392、394については後で詳しく説明する。
図5、図6に示されるように、本実施例では、第1のユーザ30aは、編集画面300の主画像表示領域302において特定の順序に従って切り替え表示される主画像のうちから、所望の主画像(図5の例では主画像310a、図6の例では主画像310b)を特定することができる。なお以下では主画像310a、310bを区別せずに総称する場合、単に「主画像310」と呼ぶ場合がある。所望の主画像の特定は、切り替え表示(再生)の実行中に、主画像表示領域302に所望の主画像が表示されたタイミングで再生/一時停止ボタン324を操作することによって行うことができる。また、シークバー320の所望の主画像に対応する位置を指定することによっても行うことができる。以下では、所望の主画像を特定する上記の操作のことを「画像特定操作」と呼ぶ場合がある。また、画像特定操作によって特定される所望の主画像のことを「特定の主画像」と呼ぶ場合がある。図5の例では、表示中の主画像310aが特定の主画像である。特定の主画像が特定されると、シークバー220のうちの特定の主画像に対応する位置にフラグ326が表示される。
そして、第1のユーザ30aは、カーソル350によって、特定の主画像(即ち主画像310a、310b等)内の所望のリンク位置を指示することができる。リンク位置とは、特定の主画像のうち、第1のユーザ30aが、対象現場に関係する各種の関係情報を対応付けることを希望する位置である。リンク位置は、特定の主画像のうちの一部であっても全部であってもよい。また、関係情報とは、対象現場に関係するテキストデータ(例えば工事に関係する報告メモ等)、画像データ(例えば現場の一部の拡大画像等)、音声データ(例えば、工事に関係する連絡用の音声メッセージ等)などである。リンク位置を指示する操作は、例えば、当該位置の長押し操作(操作部16aがタッチパネルの場合)、当該位置におけるクリック操作等、任意の操作であってもよい。
第1のユーザ30aによってリンク位置が指示されると、図5に示すように、編集画面300には、リンク位置に対応する操作ウィンドウ340が表示される。操作ウィンドウ340は、テキスト入力ボタン342、テキスト音声入力ボタン344、画像入力ボタン346、及び、音声入力ボタン348を含む。
テキスト入力ボタン342及びテキスト音声入力ボタン344は、指示されたリンク位置に対応付けるべきテキストデータを入力するためのボタンである。第1のユーザ30aは、テキスト入力ボタン342を操作した後で、操作部16aを操作してリンク位置に対応付けるべきテキストデータを入力することができる。第1のユーザ30aは、テキスト音声入力ボタン344を操作した後で、マイク18aを介して希望するメッセージを音声入力することができる。その場合、制御部20aが、音声認識技術を用いて、音声入力されたデータをテキストデータに変換する。この結果、入力されたテキストデータが、リンク位置に対応付けられる。
画像入力ボタン346は、指示されたリンク位置に対応付けるべき画像データを入力するためのボタンである。第1のユーザ30aは、画像入力ボタン346を操作した後で、操作部16aを操作して所望の画像を選択し、入力することができる。この結果、入力された画像データが、リンク位置に対応付けられる。
音声入力ボタン348は、指示されたリンク位置に対応付けるべき音声データを入力するためのボタンである。第1のユーザ30aは、音声入力ボタン348を操作した後で、マイク18aを介して、希望するメッセージを音声入力する。この結果、入力された音声データが、リンク位置に対応付けられる。
リンク位置への関係情報の対応付けが行われると、シークバー320のうちの特定の主画像に対応する位置に表示されていたフラグ326が固定される。
この場合、さらに、スキップボタン表示領域390に、上記の特定の主画像に対応するスキップボタン392が表示される。図5の例では、スキップボタン392には、関係情報が対応付けられた特定の主画像がリビングを撮影した画像であることを示す文字(「リビング」)が表される。スキップボタン392が操作されると、シークバー320のスライダー322が、上記の特定の主画像(即ち、フラグ326に対応する位置の主画像)の位置までスキップする。そして、主画像表示領域302に当該特定の主画像を表示させることができる。即ち、第1のユーザ30aは、シークバー320のうちのフラグ326に対応する位置を指示することに代えて、スキップボタン392を操作することによって、関係情報が対応付けられた特定の主画像(即ちフラグ326に対応する位置の主画像)を主画像表示領域302に表示させることができる。第1のユーザ30aは、簡易な操作で特定の主画像を主画像表示領域302にショートカット表示させることができる。なお、スキップボタン392中の文字(図の例では「リビング」)は、第1のユーザ30aが任意に変更することができる。例えば、第1のユーザ30aは、リビングを撮影した特定の主画像が2個以上存在する場合に、スキップボタン392中の文字を「リビング#1」のように変更することもできる。
また、図6に示されるように、本実施例では、第1のユーザ30aは、編集画面300の主画像表示領域302において特定の順序に従って切り替え表示される複数個の主画像(例えば760個の主画像)のうち、所望の第1の位置から第2の位置までの範囲(以下では特定の範囲と呼ぶ)を特定することができる。言い換えると、第1のユーザ30aは、所望の特定の範囲を特定することにより、所望の特定の範囲に含まれる2個以上の連続して配置される主画像を特定することができる。特定の範囲の特定は、シークバー320のうちの所望の第1の位置から第2の位置までの範囲を指定することによって行うことができる。「特定の範囲」は、例えば、対象現場のうちの所定の一室(例えば「2階寝室」)を表すすべての主画像に対応する範囲である。特定の範囲として特定されるべき範囲(即ち2個以上の連続して配置される主画像)は、第1のユーザ30aが任意に定めることができる。以下では、所望の特定の範囲を特定する上記の操作(即ち、特定の範囲に含まれる2個以上の連続して配置される主画像を一括して特定する操作)のことを「範囲特定操作」と呼ぶ場合がある。図6の例では、対象現場のうち、2階の寝室を表す主画像が配置されている範囲が、特定の範囲である。特定の範囲が特定されると、シークバー320のうちの特定の範囲に対応する位置にレンジマーク400が表示される。
そして、第1のユーザ30aは、特定の範囲内の所望のリンク位置を指示することができる。第1のユーザ30aは、特定の範囲に含まれる代表的な主画像のうちの特定の一部分をリンク位置として指示してもよいし、特定の範囲に含まれる各主画像全体をリンク位置として指定してもよい。また、第1のユーザ30aが特にリンク位置の指定操作を行わない場合、特定の範囲に含まれる各主画像全体が自動的にリンク位置として指定されてもよい。図6の例では、第1のユーザ30aが、特定の範囲に含まれる各主画像全体をリンク位置として指定している。
第1のユーザ30aによってリンク位置が指示されると、図6に示すように、編集画面300には、リンク位置に対応する操作ウィンドウ440が表示される。操作ウィンドウ440は、テキスト入力ボタン442、テキスト音声入力ボタン444、画像入力ボタン446、及び、音声入力ボタン448を含む。各ボタン442~448の機能については、上述の図5の各ボタン342~348と同様であるため、詳しい説明を省略する。
リンク位置への関係情報の対応付けが行われると、シークバー320のうちの特定の範囲に対応する範囲に表示されていたレンジマーク400が固定される。
この場合、さらに、スキップボタン表示領域390に、上記の特定の範囲に対応するスキップボタン394が表示される。図6の例では、スキップボタン394には、関係情報が対応付けられた特定の範囲に含まれる2個以上の主画像が寝室を撮影した画像であることを示す文字(「寝室」)が表される。スキップボタン394が操作されると、シークバー320のスライダー322が、上記の特定の範囲の始点(即ち、レンジマーク400に対応する範囲に含まれる最初の主画像の位置)までスキップする。そして、主画像表示領域302に当該特定の範囲に含まれる主画像を表示させることができる。即ち、第1のユーザ30aは、シークバー320のうちのレンジマーク400に対応する位置を指示することに代えて、スキップボタン394を操作することによって、関係情報が対応付けられた特定の範囲に含まれる主画像を主画像表示領域302にショートカット表示させることができる。第1のユーザ30aは、簡易な操作で、特定の範囲に含まれる主画像を主画像表示領域302に表示させることができる。なお、上記と同様に、スキップボタン394中の文字(図の例では「寝室」)も、第1のユーザ30aが任意に変更することができる。
図5及び図6に示す編集完了ボタン304は、編集の完了を指示するためのボタンである。第1のユーザ30aが編集完了ボタン304を操作すると、それまでに行われた編集が反映された上で、編集画面300の表示が終了する。
図3のS26以降の動作の説明を続ける。図3のS26において、編集画面300(図5、図6参照)が表示された後、S28において、第1のユーザ30aは、画像特定操作を行い、関係情報の対応付けを希望する特定の主画像を特定することができる。続くS30において、第1のユーザ30aは、テキストデータを入力するためのリンク操作を行うことができる。ここで、「リンク操作」とは、リンク位置を指示した上で、指示されたリンク位置に所望の関係情報(テキストデータ、画像データ、又は音声データ)を対応付けるための操作のことである。具体的な操作の内容は上記の通りである。S30では、第1のユーザ30aは、テキストデータを入力するためのリンク操作を行う。
その場合、S32において、端末装置10aは、リンク指示をサーバ50に送信する。リンク指示は、指定されたリンク位置に、入力された関係情報の対応付けを指示するリクエスト信号である。S32では、リンク指示は、S28において特定された特定の主画像を示す画像情報と、S30のリンク操作において第1のユーザ30aによって指示されたリンク位置を示すリンク位置情報と、入力されたテキストデータと、を含む。
S34では、サーバ50は、受信されたリンク指示に含まれる画像情報とリンク位置情報とテキストデータとに基づいて、現場管理データ82aを更新する。具体的には、S34では、サーバ50は、現場管理データ82aにタイトル「2020年6月10日報告」(図5、図6参照)で識別される作業報告情報を新たに追加する。その際、追加される作業報告情報は、画像情報が示す特定の主画像と、リンク位置情報が示すリンク位置に対応付けられたテキストデータ(即ちリンク指示に含まれるテキストデータ)を含む。
さらに、S36では、第1のユーザ30aは、表示中の編集画面300において、再び画像特定操作を行い、関係情報の対応付けを希望する他の特定の主画像を特定することができる。ただし、第1のユーザ30aは、S36の画像特定操作において、S28と同じ特定の主画像を特定してもよい。続くS38では、第1のユーザ30aは、音声データ(例えば、工事に関係する連絡用の音声メッセージ)を入力するためのリンク操作を続けて行うことができる。具体的な操作の内容は上記の通りである。
その場合、S40において、端末装置10aは、リンク指示をサーバ50に送信する。S40では、リンク指示は、S36において特定された特定の主画像を示す画像情報と、S38のリンク操作において第1のユーザ30aによって指示されたリンク位置を示すリンク位置情報と、入力された音声データと、を含む。
S42では、サーバ50は、受信されたリンク指示に含まれる画像情報とリンク位置情報と音声データとに基づいて、現場管理データ82aを更新する。具体的には、S42では、サーバ50は、現場管理データ82aにタイトル「2020年6月10日報告」(図5、図6参照)で識別される作業報告情報に、さらに、画像情報が示す特定の主画像、及び、リンク位置情報が示すリンク位置に対応付けて、音声データ(即ちリンク指示に含まれる音声データ)を追加する。
さらに、S44及びS46において、第1のユーザ30aは、画像特定操作と、画像データ(例えば、補修が必要な箇所を拡大した画像データ)を入力するためのリンク操作を行うことができる。
S48において、端末装置10aは、リンク指示をサーバ50に送信する。リンク指示は、画像情報と、リンク位置情報と、入力された画像データと、を含む。
S50では、サーバ50は受信されたリンク指示に含まれる画像情報とリンク位置情報と画像データとに基づいて、現場管理データ82aを更新する。更新の手法は上記S42と同様である。
そして、S52では、第1のユーザ30aは、範囲特定操作を行い、関係情報の対応付けを希望する特定の範囲(即ち、2個以上の連続して配置される主画像)を特定することができる。以下、特定の範囲に含まれる2個以上の連続して配置される主画像のことも「特定の主画像」と呼ぶ場合がある。続くS54では、第1のユーザ30aは、テキストデータを入力するためのリンク操作を行うことができる。具体的な操作の内容は上記と同様であるが、この例では、S54では、第1のユーザ30aは、特定の範囲に含まれる2個以上の連続して配置される主画像の全体をリンク位置として指示し、そのリンク位置にテキストデータを対応付けるためのリンク操作を行う。
その場合、S56において、端末装置10aは、リンク指示をサーバ50に送信する。S56では、リンク指示は、S52において特定された特定の範囲を示す範囲情報と、S54のリンク操作において第1のユーザ30aによって指示されたリンク位置を示すリンク位置情報と、入力されたテキストデータと、を含む。
S58では、サーバ50は、受信されたリンク指示に含まれる範囲情報とリンク位置情報とテキストデータとに基づいて、現場管理データ82aを更新する。具体的には、S58では、サーバ50は、現場管理データ82aにタイトル「2020年6月10日報告」(図5、図6参照)で識別される作業報告情報に、さらに、画像情報が示す特定の範囲、及び、リンク位置情報が示すリンク位置に対応付けて、テキストデータ(即ちリンク指示に含まれるテキストデータ)を追加する。
その後、S60では、第1のユーザ30aは、表示総数変更操作を行い、編集画面300の主画像表示領域302及び表示画面500の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数(コマ数)の変更を指示することができる。ここで、「表示総数変更操作」とは、表示コマ数変更部362の操作、及び、リスト420(図6参照)内からの所望の表示総数の選択操作を含む。S60では、第1のユーザ30aは、現在設定されている表示総数と同じ表示総数を選択(即ち表示総数を変更しないことを選択)してもよい。
S62において、端末装置10aは、変更指示をサーバ50に送信する。S62の変更指示は、S60においてリスト420内から選択された所望の表示総数を表す総数情報を含む。
S64では、サーバ50は、受信された変更指示に含まれる総数情報に基づいて、現場管理データ82aを更新する。具体的には、S64では、サーバ50は、現場管理データ82aにタイトル「2020年6月10日報告」(図5、図6参照)で識別される作業報告情報において、主画像の表示総数を総数情報が示す数に設定する。
その後、S66において、第1のユーザ30aは、表示部14aに表示中の編集画面300(図5、図6参照)の編集完了ボタン304を操作して、編集を終了させることができる。これにより、これまでの編集内容が保存されるとともに、表示部14aへの編集画面300の表示が終了する。
(閲覧処理:図7~図10)
次いで、図7~図10を参照し、ユーザID「U2」に対応する第2のユーザ30bによって行われる閲覧処理の内容を説明する。図7の閲覧処理の開始時点において、ユーザID「U1」に対応する第1のユーザ30aによる現場管理データ編集処理(図3)がすでに完了している。そして、図7の閲覧処理の開始時点において、端末装置10bにおいてログインが完了しており、表示部14bには上述のマイページ画面が表示されている。
この状態で、図7のS80において、第2のユーザ30bは、現場ID「C1」に対応する現場管理データ82a(図2参照)にアクセスするためのアクセス操作を行うことができる。アクセス操作は、図3のS10と同様の操作である。
S82において、端末装置10bは、アクセスリクエストをサーバ50に送信する。S84では、サーバ50は、受信されたアクセスリクエストに含まれるパスワードを用いて、現場管理データ82aにアクセスするための認証を実行する。図7の例では、S84の認証が成功する。続くS86において、サーバ50は、現場管理データ82aに基づいて対象現場についての現場メイン画面データを生成し、端末装置10bに送信する。
S88では、端末装置10bは、サーバ50から受信した現場メイン画面データに基づいて、対象現場についての現場メイン画面200(図4参照)を表示部14bに表示させる。S88で表示される現場メイン画面200は、図3のS18で表示される現場メイン画面200と同様である。
S90では、第2のユーザ30bは、表示部14bに現場メイン画面200(図4)が表示されている間に、最新の作業報告情報を表示するための作業報告表示操作(具体的には、図4の最新作業報告リンク部204を操作すること)を行うことができる。その場合、S92において、端末装置10bは、作業報告表示指示をサーバ50に送信する。S92で送信される作業報告表示指示は、最新の作業報告情報の表示を要求するリクエスト信号である。
サーバ50は、作業報告表示指示(S92)を受信すると、S94において、この時点の現場管理データ82aに含まれる最新の作業報告情報(具体的には、タイトル「2020年6月10日報告」で識別される作業報告情報)に基づいて、その最新の作業報告情報を表示するための表示画面データを生成する。サーバ50は、生成された表示画面データを端末装置10bに送信する。
S96では、端末装置10bは、サーバ50から受信された表示画面データに基づいて、表示部14bに、最新の作業報告情報を表示するための表示画面500(図8~図10参照)を表示させる。
図8~図10を参照して、S96において表示部14bに表示される表示画面500の一例を説明する。図8~図10の表示画面500は基本的には同じ画面であるが、表示中の内容が異なるため、理解のために別図を用いて説明している。図8~図10の表示画面500において、同じ構成要素は同じ符号を用いて表し、重複する説明を省略する。
図8~図10に示すように、表示画面500は、タイトル表示領域501と、主画像表示領域502と、シークバー520と、再生/一時停止ボタン524と、図面画像570と、スキップボタン表示領域590と、を備える。
タイトル表示領域501には、作業報告情報のタイトル(この例では「2020年6月10日報告」)が表示されている。
主画像表示領域502は、図4~図6の主画像表示領域202、302と同様である。即ち、主画像表示領域502にも、現場管理データ82a内に登録されている主画像群に含まれる複数個の主画像を1個ずつ切り替えて表示させることができる。ただし、主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数(コマ数)は、上記の編集画面300の表示コマ数インジケータ360において設定された数に対応する。図8~図10の各図において主画像表示領域502に表示されている主画像510a~510cの内容については後述する。なお以下では主画像510a~510cを区別せずに総称する場合、単に「主画像510」と呼ぶ場合がある。主画像表示領域502に表示される主画像510も、再生/一時停止ボタン524で再生を指示することによって自動で切り替え表示させることができる。また、主画像表示領域502には、再生/一時停止ボタン524で一時停止を指示した状態でシークバー520の所望の位置を指示することにより、指示された位置に対応する主画像510を表示させることもできる。
シークバー520及び再生/一時停止ボタン524も、図4~図6のシークバー220、320及び再生/一時停止ボタン224、324と同様である。シークバー520は、現場管理データ82a内の主画像群に含まれる複数個の主画像のそれぞれについて、特定の順序における当該主画像の位置を表す。シークバー520は、主画像表示領域502に表示中の主画像510の位置が、特定の順序の始点から終点までの間のどの位置に対応する画像であるのかを表すスライダー522を含む。図8に示すように、シークバー520のうちの一部分がカーソル550によって指示されると、主画像群に含まれる複数個の主画像のうち、カーソル550によって指示された部分の位置に対応する主画像を表すプレビュー画像552がシークバー520の隣(図の例では上方)に表示される。シークバー520のうちの一部分が指定(即ち選択)されると、主画像表示領域502には、指定された位置に対応する主画像が表示される(即ち、指定された位置まで再生箇所がスキップされる)。
図8~図10の表示画面500では、シークバー520には、関係情報が対応付けられている特定の主画像に対応する位置にフラグ526、528が付されている。第2のユーザ30bは、フラグ526、528を見ることで、フラグ526、528の位置に対応する主画像(即ち、特定の主画像)に何らかの関係情報が対応付けられていることを把握することができる。さらに、シークバー520には、関係情報が対応付けられている特定の範囲に対応する範囲にレンジマーク560が付されている。第2のユーザ30bは、レンジマーク560を見ることで、レンジマーク560の位置に対応する範囲(即ち、特定の範囲に含まれる2個以上の連続する主画像)に何らかの関係情報が対応付けられていることを把握することができる。
図8~図10における図面画像570も、図4~図6の図面画像270、370と同様であり、対象現場の図面を表す。図面画像570にも、主画像群に含まれる各主画像の撮影位置とリンクして表示されるポインタ580が含まれる。ポインタ580は、主画像表示領域302に表示中の主画像510が表している対象現場の対応地点を表している。
図8~図10におけるスキップボタン表示領域590も、図5、図6のスキップボタン表示領域390と基本的に同様である。図8~図10の例では、スキップボタン表示領域590には、3個のスキップボタン592、594、596が表示されている。スキップボタン592には「リビング」の文字が表されている。スキップボタン592は、シークバー520のうちのフラグ526の位置に対応する特定の主画像(図8、図9の主画像510a、510b参照)をショートカット表示させるためのボタンである。スキップボタン594には「寝室」の文字が表されている。スキップボタン594は、シークバー520のうちのレンジマーク560の範囲に対応する特定の範囲に含まれる最初の主画像(図10の主画像510c参照)をショートカット表示させるためのボタンである。スキップボタン596には、「子供部屋」の文字が表されている。スキップボタン596は、シークバー520のうちのフラグ528の位置に対応する特定の主画像(図示しない)をショートカット表示させるためのボタンである。
以下、図8~図10の各図において主画像表示領域502に表示されている主画像510a~510cの内容について説明する。図8に示す主画像510aは、シークバー520に付されているフラグ526が示す位置に対応する主画像である。主画像510aは、対象現場の建物の1階リビング内を撮影した360度画像である。図8の主画像510aにも、主画像表示領域502に表示させる範囲(角度)を変更するための変更ボタン512、514が含まれる。
さらに、主画像510aには、テキストマーカ600と、画像マーカ602と、ガイドマーカ650とが含まれる。
テキストマーカ600は、その表示位置にテキストデータが対応付けられていることを示す位置マーカである。この例では、テキストマーカ600の表示位置(具体的にはリビングの扉の横部分)は、図3の現場管理データ編集処理で行われたリンク操作(例えばS30のリンク操作)の際に指示されたリンク位置に対応する。主画像510aを見る第2のユーザ30bは、カーソル601でテキストマーカ600を指示することができる。第2のユーザ30bによってテキストマーカ600が指示されると、テキストマーカ600の位置(即ちリンク位置)に対応する態様でテキスト610(「ドア要修理です」)が表示される。テキスト610は、リンク操作の際に入力されたテキストデータによって表されるテキストである。
画像マーカ602は、その表示位置に画像データが対応付けられていることを示す位置マーカである。この例では、画像マーカ602の表示位置(具体的にはリビングの扉部分)は、図3の現場管理データ編集処理のリンク操作(例えばS46のリンク操作)の際に指示されたリンク位置に対応する。表示画面500を見る第2のユーザ30bは、カーソル603で画像マーカ602を指示することができる。第2のユーザ30bによって画像マーカ602が指示されると、画像マーカ602の位置に対応する態様で画像612が表示される。画像612は、リンク操作の際に入力された画像データによって表される画像である。この例では、画像612は、リビングのドア部分の拡大画像(とくに、補修が必要なドア表面の傷部分を拡大した画像)である。
ガイドマーカ650は、主画像510aのうち、図8の主画像表示領域502の表示範囲外に関係情報が対応付けられていることを示すガイドオブジェクトである。図8の例では、ガイドマーカ650は、スピーカと矢印を模した画像であり、主画像表示領域502の表示範囲外(図中の右方向)に音声データが対応付けられていることを示している。ガイドマーカ650を見ることで、第2のユーザ30bは、主画像表示領域502の表示範囲外に音声データが対応付けられていることを直感的に把握することができる。
図9に示す主画像510bは、図8の主画像510aと同様に、シークバー520に付されているフラグ526が示す位置に対応する主画像である。即ち、図8、図9の主画像510a、510bは、ともに、シークバー520に付されているフラグ526が示す位置に対応する1個の360度画像である。ただし、図9の主画像510bは、図8の主画像510aにおいて変更ボタン512が操作されたことにより、表示範囲が変更された結果として主画像表示領域502に表示される画像である。即ち、図9の主画像510bと図8の主画像510aは、1個の主画像(360度画像)の異なる箇所を表示した画像である。
主画像510bには、変更ボタン512、514に加え、音声マーカ604と、ガイドマーカ652が含まれる。
音声マーカ604は、その表示位置に音声データが対応付けられていることを示すマーカである。この例では、音声マーカ604の表示位置(具体的にはリビングの窓部分)は、図3の現場管理データ編集処理のリンク操作(例えばS38のリンク操作)の際に指示されたリンク位置に対応する。表示画面500を見る第2のユーザ30bは、カーソル605で音声マーカ604を指示することができる。第2のユーザ30bによって音声マーカ604が指示されると、リンク位置に対応付けられた音声データが再生される。なお、図9では、理解の容易のために、音声データに基づいて再生された音声メッセージ614(「サッシ修理は完了です」)を図示しているが、実際には音声メッセージ614は目視できない。再生される音声メッセージ614は、リンク操作の際に入力された音声データによって表される音声である。
ガイドマーカ652は、主画像510bのうち、図9の主画像表示領域502の表示範囲外に関係情報が対応付けられていることを示すガイドオブジェクトである。図9の例では、ガイドマーカ652は、画像とテキストと矢印を模した画像であり、主画像表示領域502の表示範囲外(図中の左方向)にテキストデータ及び画像データ(即ち、図8のテキストマーカ600に対応するテキストデータ及び画像マーカ602に対応する画像データ)が対応付けられていることを示している。ガイドマーカ652を見ることで、第2のユーザ30bは、主画像表示領域502の表示範囲外にテキストデータ及び画像データが対応付けられていることを直感的に把握することができる。
図10に示す主画像510cは、シークバー520に付されているレンジマーク560が示す範囲に対応する範囲に含まれる複数個の主画像のうちの1個の主画像である。主画像510cは、対象現場の建物の2階寝室内を撮影した360度画像である。
主画像510cには、変更ボタン512、514に加え、テキストマーカ606が含まれる。テキストマーカ606の表示位置は、図3の現場管理データ編集処理のリンク操作(例えばS54のリンク操作)の際に指示されたリンク位置に対応する。図10の例では、テキストマーカ606は、主画像510cの全体をリンク位置として指示している。そのため、カーソル607で主画像510cの一部が指示されることで、リンク操作の際に入力されたテキストデータによって表されるテキスト616(「2階寝室」)が表示される。テキスト616(「2階寝室」)は、レンジマーク560に対応する範囲に含まれる複数個の主画像が表示されている間、主画像内に継続して表示される。
変形例では、レンジマーク560に対応する範囲に含まれる複数個の主画像のうちのいずれの主画像(主画像510c等)が表示される場合、カーソル607によって主画像が指示されない場合であっても、テキスト616が自動的に表示されてもよい。
また、図8~図10に示す表示画面500では、シークバー520には、さらにフラグ528が付されている。詳しい説明は省略するが、フラグ528に対応する位置の主画像にも、関係情報(テキスト、音声、画像のうちの少なくとも1つ)が対応付けられている。第2のユーザ30bは、フラグ528に対応する位置の主画像を主画像表示領域502に表示させることで、上記と同様の手法で、フラグ528に対応する位置の主画像に対応付けられた関係情報を見る(又は聞く)ことができる。
以上、図7のS96において表示部14bに表示される表示画面500(図8~図10)の構成について説明した。S96において表示部14bに表示画面500が表示された後、第2のユーザ30bは、シークバー520及び再生/一時停止ボタン524を適宜操作して、フラグ526、528及びレンジマーク560の各位置に対応する主画像510を主画像表示領域502に適宜表示させることで、フラグ526、528及びレンジマーク560の位置(範囲)に対応する主画像510に対応付けられた関係情報を見る(又は聞く)ことができる。
第2のユーザ30bは、表示画面500が表示されている間、任意のタイミングで、表示中の表示画面500で表されている作業報告情報の内容を、関係情報(テキスト、画像、音声等)も含めて出力(例えば、印刷、メール送信、ファクス等)するための所定の出力操作を行うことができる。出力操作が行われる場合、表示画面500に代えて、所定の出力形式の出力画面(図示しない)が表示部14bに表示される。出力画面では、各主画像に対応付けられている関係情報が一覧形式で表示される。その際、関係情報に含まれる音声データはテキストデータに変換表示されてもよい。第2のユーザ30bは、表示部14bに出力画面が表示されている間に、出力画面の表示内容の印刷、メール送信、ファクス送信、外部ディスプレイへの表示、外部記憶媒体へのエクスポート等、任意の出力処理を実行することができる。
また、第2のユーザ30bは、表示画面500が表示されている間、任意のタイミングで、表示画面500の表示を終了させる所定の表示終了操作を行うこともできる。
上記の出力操作又は表示終了操作が行われる場合、表示画面500の表示が終了する。その場合、図7の閲覧処理が終了する。
以上、現場情報管理システム2の動作の具体例を説明した。上記の具体例はあくまで一例であり、現場情報管理システム2を実際に稼働させる場合に、上記と異なる動作が行われる場合もある。例えば、変形例では、現場管理データ編集処理(図3)と閲覧処理(図7)がともに同じユーザによって行われてもよい。
上記の通り、本実施例では、サーバ50の制御部60は、現場管理データ編集処理(図3参照)が行われた後、表示される表示画面500中の特定の主画像のうちのリンク位置(例えば、テキストマーカ600等が配置された位置、特定の主画像全体、等)が指示される場合には、そのリンク位置に対応付けられた関係情報を出力(即ち、表示又は再生)させることができる。そのため、表示画面500において、現場管理データ82a内の主画像群のうちから特定の主画像を指示し、かつ、特定の主画像のうちのリンク位置を指示したユーザ(例えば、施主、施工業者等)30は、対象現場のうちの指示したリンク位置に対応する場所に関して、何らかの情報(例えば、説明のための画像、テキスト、音声等)が存在することを直感的に把握することができる。また、特定の主画像は、現場管理データ82a内の主画像群に含まれる複数個の主画像のうちの少なくとも1個である。主画像はいずれも対象の施工現場を表す画像である。そのため、ユーザ30は、主画像群に含まれる複数個の主画像を1個ずつ切り替えて主画像表示領域502に表示させながら特定の主画像を指定することができる。即ち、ユーザ30は、特定の主画像を指定する場合、特定の主画像が対象現場のうちのどの部分を表すのかを適切に把握し得る。従って、本実施例によると、ユーザ30に、関係情報が対象の施工現場のどの位置に対応付けられている情報であるのかを適切に把握させることができる。
本実施例の編集画面300(図5、図6参照)及び表示画面500(図8~図10参照)には、シークバー320、520が含まれる。そのため、ユーザ30は、シークバー320、520のスライダー322、522の位置を見ることで、編集画面300及び表示画面500において表示する各主画像が、特定の順序の始点から終点までの間のどの位置に対応する画像であるのかを把握することができる。ユーザ30は、シークバー320、520を参照することで、主画像群の中から所望の主画像を容易に探し出すことができる。
また、本実施例では、シークバー320、520のうちの一部分がカーソル350、550によって指示されると、主画像群に含まれる複数個の主画像のうち、カーソル350、550によって指示された部分の位置に対応する主画像を表すプレビュー画像352、552がシークバー320、520の隣に表示される(図5、図8参照)。そのため、ユーザ30は、プレビュー画像352、552を見ることで、特定の順序の始点から終点までの間のどの位置にどの主画像が対応付けられているのかを把握することができる。ユーザ30は、プレビュー画像352、552を見ることで、主画像群の中から所望の主画像をさらに容易に探し出すことができる。
また、本実施例では、表示画面500のシークバー520には、関係情報が対応付けられている特定の主画像に対応する位置にフラグ526、528が付されている。ユーザ30は、フラグ526、528を見ることで、フラグ526、528の位置に対応する主画像(即ち、特定の主画像)に何らかの関係情報が対応付けられていることを把握することができる。
さらに、表示画面500のシークバー520には、関係情報が対応付けられている特定の範囲に対応する範囲にレンジマーク560が付されている。ユーザ30は、レンジマーク560を見ることで、レンジマーク560の位置に対応する範囲(即ち、特定の範囲に含まれる2個以上の連続する主画像)に何らかの関係情報が対応付けられていることを把握することができる。
また、本実施例では、ユーザ30は、編集画面300の表示中に表示総数変更操作を行うことができる(図3のS60)。この場合、サーバ50の制御部60は、編集画面300の主画像表示領域302及び表示画面500の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数(コマ数)を、表示総数変更操作で指示された表示総数に設定する。各画面に表示される主画像の表示総数が多くなるように変更される場合、再生時(切り替え表示時)の主画像の表示精度が高くなる(即ち、連続する2個の主画像同士の表示間隔が小さくなり、コマ落ちが少なくなる)。その結果、各画面に表示される複数個の主画像によってより詳細に対象現場を表現することができる。ユーザ30は、表示される複数個の主画像によって詳細に対象の施工現場の様子を把握し得る。一方、各画面に表示される主画像の表示総数が少なくなるように変更される場合、データ容量が少なく済み、制御部の処理負荷が軽減される。
本実施例の編集画面300及び表示画面500には、対象現場の図面を表す図面画像370、570が含まれる。図面画像370、570には、主画像表示領域302、502に表示中の主画像310、510が表している対象現場の対応地点を表すポインタ380、580が含まれる。そのため、ユーザ30は、図面画像370、570とポインタ380、580の位置を見ることで、編集画面300及び表示画面500において表示中の主画像310、510が、対象現場のうちのどの地点を表しているのかを図面上で直感的に把握することができる。編集画面300及び表示画面500を見たユーザ30が、各主画像が対象現場のどの地点を表すのかをより適切に把握することができる。
本実施例では、現場管理データ82a内の主画像群に含まれる複数個の主画像のそれぞれは、撮影地点の全周方向を撮影した360度画像である。ユーザ30は、各主画像の各撮影地点の周囲全体を見渡すことができる。そのため、ユーザ30は、対象現場の様子をより詳しく把握することができる。
本実施例では、図8~図10の表示画面500において、関係情報が対応付けられている主画像510には、関係情報のリンク位置を表す位置マーカ(具体的には、図8のテキストマーカ600及び画像マーカ602、図9の音声マーカ604、図10のテキストマーカ606等)が表示される。そのため、ユーザ30は、主画像510中の位置マーカの位置を見れば、容易にリンク位置を把握することができる。そして、ユーザ30は、リンク位置に対応する現場中の位置に関して、何らかの関係情報が存在することを容易に把握することができる。
本実施例では、ユーザ30は、リンク操作(図3のS30、S38、S46等)の際に入力すべき関係情報を、テキストデータ、音声データ、画像データのうちから選択することができる。ユーザ30は、状況に応じて適切な種類のデータを関係情報として対応付けることができる。例えば、ユーザ30がテキスト入力を行いにくい状況下にある場合などに、関係情報として、細かい入力操作が必要ない音声データや画像データを積極的に選択することなども可能である。
(対応関係)
サーバ50が「現場情報管理装置」の一例である。現場管理データ82aが「現場管理情報」の一例である。表示部14aが「第1の表示部」の一例であり、表示部14bが「第2の表示部」の一例である。図3の現場管理データ編集処理においてサーバ50が実行する各処理(S24、S34、S42、S50、S58、S64)が、「情報編集部」によって実行される処理の一例である。とくに、図3のS34、S42、S50、S58の各処理が「対応付け処理」の一例である。図7の閲覧処理においてサーバ50が実行する各処理(S86、S94)が、「表示制御部」によって実行される処理の一例である。図3のS28、S36、S44の画像特定操作で特定される主画像、及び、S52の範囲特定操作で特定される特定の範囲に含まれる2個以上の連続して配置される主画像が「特定の主画像」の一例である。図8のテキストマーカ600及び画像マーカ602、図9の音声マーカ604、図10のテキストマーカ606が「位置マーカ」の一例である。
以上、本明細書で開示する技術の実施例を詳細に説明したが、上記の実施例は例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を採用してもよい。
(変形例1)シークバー220、320、520(図4、図5、図8参照)のうちの一部分がカーソルで指示される場合であっても、プレビュー画像252、352、552がシークバー320、520の隣に表示されなくてもよい。
(変形例2)表示画面500のシークバー520に付されるフラグ526、528、及び、レンジマーク560(図8参照)が省略されてもよい。
(変形例3)現場メイン画面200、編集画面300、及び、表示画面500(図4、図5、図6、図8~図10参照)において、シークバー220、320、520の表示が省略されてもよい。
(変形例4)上記の実施例では、図3のS52、S54において、第1のユーザ30aは、範囲特定操作で特定した特定の範囲(即ち、2個以上の連続して配置される主画像)に対し、関係情報を対応付けるリンク操作を行う。その結果、図10の表示画面500に示すように、特定の範囲に対応する2個以上の連続して配置される主画像(例えば図10の主画像510c)全体に対して関係情報が対応付けられる。これに対し、変形例では、特定の範囲(即ち、2個以上の連続して配置される主画像)に対し、関係情報を対応付けるリンク操作が行えないように制限されていてもよい。即ち、本変形例では「特定の主画像」は1個の主画像のみを含んでもよい。
(変形例5)上記の実施例では、ユーザ30は、編集画面300の表示中に表示総数変更操作を行うことができる(図3のS60)。この場合、サーバ50の制御部60は、編集画面300の主画像表示領域302及び表示画面500の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数(コマ数)を、表示総数変更操作で指示された表示総数に設定する。変形例では、編集画面300の主画像表示領域302及び表示画面500の主画像表示領域502に表示される主画像の表示総数の変更が行えないように制限されていてもよい。その場合、編集画面300において、表示コマ数インジケータ360及び表示コマ数変更部362が省略されてもよい。
(変形例6)また、現場メイン画面200、編集画面300、及び、表示画面500(図4、図5、図6、図8~図10参照)において、図面画像270、370、570の表示が省略されてもよい。
(変形例7)上記の実施例では、現場管理データ82a等に含まれる複数個(上記の実施例では760個)の主画像は、それぞれ、360度画像である。変形例では、現場管理データ82a等に含まれる複数個の主画像は、360度画像ではない通常の画像であってもよい。
(変形例8)上記の実施例では、図8~図10の表示画面500において、リンク位置が指示された際には、リンク位置に対応付けられている関連情報(例えばテキストデータ)のすべてが出力(即ち表示又は再生)される。これに限られず、リンク位置が指示された場合、リンク位置に対応付けられている関連情報のうちの一部が出力されてもよい。
(変形例9)上記の実施例では、図8~図10の表示画面500において、関係情報が対応付けられている主画像510には、関係情報のリンク位置を表す位置マーカ(具体的には、図8のテキストマーカ600及び画像マーカ602、図9の音声マーカ604、図10のテキストマーカ606等)が表示される。変形例では、関係情報が対応付けられている主画像510に位置マーカが表示されなくてもよい。
(変形例10)上記の実施例では、図8~図10の表示画面500において、表示中の主画像510のうちの位置マーカ、又は、主画像510の一部が指示される場合に、リンク位置に対応する関係情報(例えば、テキスト610)が出力される。変形例では、表示画面500において、関係情報が対応付けられている主画像510が主画像表示領域502に表示されたことをトリガとして関係情報が出力されるようにしてもよい。この場合も「リンク位置が指示される場合」の一例である。
(変形例11)上記の実施例では、ユーザID「U1」に対応する第1のユーザ30aが、現場管理データ編集処理(図3参照)を実行し、その後、ユーザID「U2」に対応する第2のユーザ30bが、閲覧処理(図7参照)を実行している。これに限られず、同一のユーザ(例えば第1のユーザ30a)が、現場管理データ編集処理(図3参照)と閲覧処理(図7参照)を両方実行してもよい。その場合、表示部14aが「第1の表示部」及び「第2の表示部」の一例である。
(変形例12)上記の実施例では、主画像群は、複数個の主画像が特定の順序に従って並べられた画像群である。これに限られず、主画像群は、複数個の主画像を含めば、配置順序の指定がない静止画の集合体等であってもよい。その場合、例えば、主画像群は、複数個の主画像を、現場の区画ごと(例えば建物の部屋ごと)に区分けした画像群であってもよい。
(変形例13)変形例では、現場情報管理システム2による作業報告情報の閲覧手法は、上記の閲覧処理(図7参照)以外の手法によってもよい。その場合、図8~図10に示す表示画面500以外の手法で作業報告情報が表示されてもよい。即ち、一般的に言うと、制御部は表示制御部を備えていなくてもよい。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。