JP2022022325A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機 Download PDF

Info

Publication number
JP2022022325A
JP2022022325A JP2021198190A JP2021198190A JP2022022325A JP 2022022325 A JP2022022325 A JP 2022022325A JP 2021198190 A JP2021198190 A JP 2021198190A JP 2021198190 A JP2021198190 A JP 2021198190A JP 2022022325 A JP2022022325 A JP 2022022325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
tower
washing water
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2021198190A
Other languages
English (en)
Inventor
直樹 廣松
Naoki Hiromatsu
清恭 新海
Kiyoyasu Shinkai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2022022325A publication Critical patent/JP2022022325A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L15/00Washing or rinsing machines for crockery or tableware
    • A47L15/42Details

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

【課題】食器などの被洗浄物の収容量を維持しながら、高い洗浄性能が得られる食器洗い機を提供する。【解決手段】被洗浄物が載置される食器かごと、食器かごが収容される洗浄槽と、洗浄水を圧送する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する洗浄ノズル(7)を備える。洗浄ノズル(7)は、洗浄水が流入する回転軸(16)と、タワー噴射口(23)を有する複数のタワー流路(21)と、複数のタワー流路(21)への洗浄水の供給を切り換える分水機構(20)を有する。分水機構(20)は、回転軸(16)より上方に配設される。これにより、洗浄槽内に設けられる食器かごを高い位置に配設する必要がない。そのため、食器などの被洗浄物の収容量を維持しながら、高い洗浄性能が得られる食器洗い機を提供できる。【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄水を用いて食器などを洗浄する食器洗い機に関する。
従来の食器洗い機は、図13から図15に示すような構成を備える(例えば、特許文献1参照)。以下、特許文献1に記載の従来の食器洗い機の構成について、図13から図15を用いて、説明する。図13は、従来の食器洗い機の要部縦断面図である。図14は、従来の食器洗い機の洗浄ノズルの一部分を切り欠いた透視平面図である。図15は、従来の食器洗い機の洗浄ノズルの弁体の斜視図である。
図13および図14に示すように、食器洗い機は、食器かご51と、洗浄槽52と、洗浄ポンプ53と、洗浄ノズル54などを備える。食器かご51は、被洗浄物である食器類を収納する。洗浄槽52は、内部に、食器かご51を載置する。洗浄ポンプ53は、洗浄水を圧送する。洗浄ノズル54は、洗浄槽52の底面付近に配設される。洗浄ノズル54は、回転しながら、圧送された洗浄水を食器類に向けて噴射する。
洗浄ノズル54は、アーム部55と、回転軸56と、タワーノズル57を含む。アーム部55は、水平方向に設けられ、上面に複数の噴射口54a、54bを有する。回転軸56は、アーム部55の下面の中央部に設けられる。タワーノズル57は、回転軸56に対向する位置の上面に設けられ、上方に伸びて先端に噴射口を有する。
アーム部55およびタワーノズル57は、内部に、それぞれ噴射口に通じる複数の流路を有する。回転軸56は、内部に、分水機構58を含む。分水機構58は、弁体59と、係合部60を含む。分水機構58は、アーム部55およびタワーノズル57に設けられた複数の流路に洗浄水を振り分ける。弁体59は、洗浄水の圧力で上下方向に移動する。係合部60は、弁体59の上下動に伴って、弁体59を所定の角度ずつ回転させる。弁体59は、図15に示すように、対角に、中心角が90度の扇状の開口部59aおよび閉口部59bを、それぞれ2つずつ備える。つまり、アーム部55と回転軸56との接続面には、中心角が90度の扇状に設けられる複数の流路の入口部55a、55bが、4つに振り分けて配設される。
上記のように、従来の食器洗い機は構成され、以下のように動作する。
食器洗い機は、まず、洗浄水を、洗浄ポンプ53を介して吸い込み、洗浄ノズル54から噴射させる。噴射された洗浄水により、食器類が洗浄される。その後、洗浄水は、再度、洗浄ポンプ53で吸い込まれ、洗浄ノズル54から噴射される。つまり、上記循環動作で食器類などを洗浄する。このとき、洗浄ポンプ53により圧送された洗浄水は、回転軸56に流入して分水機構58を、以下のように動作させる。
具体的には、まず、弁体59は、下方より分水機構58に流入した洗浄水の水圧により、上昇する。上昇した弁体59は、4つの入口部のうち、対角に位置する2つずつの入口部55a、55bに対して、それぞれ開口部59aと閉口部59bとが一致する。これにより、洗浄水は、図14の実線矢印Aで示すように、弁体59の開口部59aに一致した2つの入口部55aからアーム部55内の2つの流路に流入する。
つぎに、アーム部55に流入した洗浄水は、図14の実線矢印Bで示すように、アーム部55のそれぞれの流路に設けられた噴射口54aから噴射される。このとき、アーム部
55は、噴射口54aから噴射される洗浄水の反力により回転する。そして、噴射される洗浄水により、食器かご51内の食器類が洗浄される。このとき、アーム部55の回転に同期して、回転軸56内の分水機構58も回転する。
洗浄ポンプ53は、所定時間、駆動されると、一時的に停止される。これにより、弁体59は、洗浄水の水圧を受けなくなるので、回転軸56に沿って下降し、係合部60と当接する。そして、弁体59は、係合部60の傾斜に沿って、90度回転する。
つぎに、再度、洗浄ポンプ53が駆動されると、弁体59は水圧により上昇する。上昇した弁体59は、複数の入口部55a、55bに対して、前回とは90度異なるように、それぞれ開口部59aと閉口部59bとが一致する。これにより、洗浄水は、図14の破線矢印Cで示すように、2つの入口部55bからアーム部55内の2つの流路に流入し、破線矢印Dで示すように、噴射口54bから噴射される。
つまり、従来の食器洗い機は、分水機構自体が、洗浄ノズルの回転と同期しながら回転する。そして、洗浄水が流れる洗浄ノズル内の流路の切り換えを行う。これにより、節水を行いつつ、洗浄ノズルおよびタワーノズルから広範囲に洗浄水が噴射される。その結果、回転しながら噴射される洗浄水により、食器類がムラなく洗浄される。
特開2010-194138号公報
しかしながら、従来の食器洗い機は、分水機構が、洗浄ノズルの下部に位置する回転軸内に配設される。そのため、回転軸の直径および上下寸法が大きくなる。さらに、回転軸と嵌合される軸受部の大きさを、回転軸の大きさに合わせて、大きくする必要がある。
通常、食器洗い機の軸受部は、洗浄槽の底部に設けられる。これにより、洗浄槽の底部において、上下寸法が大きくなるため、洗浄ノズルは従来の位置よりも高い位置に配置される。そのため、食器かごも高い位置に配置され、洗浄槽における食器の収容空間の縮小により被洗浄物などの収容量が少なくなる。さらに、収容可能な食器の最大寸法が小さくなる(制限される)。
本発明は、分水機構を回転軸より上方に配置して、多くの食器類の収容を可能としながら、節水を行いつつ、確実に、食器類を洗浄できる食器洗い機を提供する。
本発明の食器洗い機は、被洗浄物が載置される食器かごと、食器かごが収容される洗浄槽と、洗浄水を圧送する洗浄ポンプと、回転自在に支持され、洗浄水を噴射する洗浄ノズルを備える。洗浄ノズルは、回転軸と、噴射口を有する複数の流路と、複数の流路への洗浄水の供給を切り換える分水機構を有する。分水機構は、回転軸より上方に配置されるように構成される。
この構成によれば、洗浄ノズルの回転軸を、上下方向に大きくする必要がない。同様に、回転軸と嵌合される軸受部も、大きくする必要がない。そのため、洗浄槽内に設けられる食器かごを、高い位置に配置する必要がない。これにより、食器かごに収容される食器などの被洗浄物の収容量を多くできる。その結果、食器かごに、より多くの被洗浄物を収
容し、節水を行いつつ、確実に食器類を洗浄できる。
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の側面断面を示す図である。 図2は、同実施の形態における食器洗い機の洗浄ノズルの平面図である。 図3は、同実施の形態における食器洗い機の洗浄ノズルの側面断面図である。 図4は、同実施の形態における食器洗い機の洗浄ノズルの要部斜視断面図である。 図5は、同実施の形態における食器洗い機の洗浄ノズルの要部斜視図である。 図6は、同実施の形態における食器洗い機の洗浄ノズルの弁体の斜視図である。 図7は、同実施の形態における食器洗い機の弁体の側面図である。 図8は、同実施の形態における食器洗い機の弁体の上面図である。 図9は、同実施の形態における食器洗い機の弁体の下面図である。 図10は、同実施の形態における食器洗い機の弁体近傍の側面断面図である。 図11は、本発明の実施の形態2における食器洗い機の正面断面を示す図である。 図12は、同実施の形態における食器洗い機の正面断面を示す図である。 図13は、従来の食器洗い機の要部縦断面図である。 図14は、従来の食器洗い機の洗浄ノズルの一部分を切り欠いた透視平面図である。 図15は、従来の食器洗い機の洗浄ノズルの弁体の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の側面断面を示す図である。なお、図1は、食器洗い機がシステムキッチンSKにビルトインされた状態を示す。
図1に示すように、本実施の形態の食器洗い機は、本体1と、洗浄槽2と、洗浄ポンプ6と、給水弁10と、扉1aなどを含む。
なお、以降の各実施の形態において、図中に示すように、前方向は扉1aおよび洗浄槽2が引き出される方向、後方向は洗浄槽2が収納され扉1aが閉じられる方向として、説明する。また、食器洗い機の設置側を下方、反対側を上方とし、さらに、扉1aの正面に向かって右側を右方、左側を左方として、説明する。
具体的には、洗浄槽2は、内部に、食器かご4と、洗浄ノズル7と、残さいフィルタ8aと、排水口8などを含む。洗浄槽2は、本体1の内部に、前後方向に出し入れ可能に設けられる。洗浄槽2は、上面に開口部2aを有する。開口部2aは、本体1内に収容されたときに、本体1内に配設された蓋3で閉塞される。食器かご4は、食器などの被洗浄物5が載置される。扉1aは、洗浄槽2の前部に設けられ、本体1の前面を覆う。
給水弁10は、本体1内部の後部に設けられる。給水弁10は、開放により、洗浄水と
なる、例えば水道水を、洗浄槽2に供給する。
洗浄ポンプ6は本体1内の底面、洗浄ノズル7は洗浄槽2内の底面側に設けられる。洗浄ポンプ6は、洗浄水を洗浄ノズル7に圧送する。洗浄ノズル7は、圧送された洗浄水により回転しながら、食器類などの被洗浄物5に向けて洗浄水を噴射する。つまり、洗浄ポンプ6は、洗浄槽2内に溜められた洗浄水を加圧して洗浄ノズル7に供給する。洗浄ノズル7から噴射された洗浄水は、食器類などの被洗浄物5に衝突して洗浄を行う。なお、洗浄水は、洗剤を含んで被洗浄物5に噴射される洗浄液と、被洗浄物5をすすぐためのすすぎ水とを含む。
排水口8とヒータ9は、洗浄槽2内の底部に設けられる。残さいフィルタ8aは、排水口8に着脱自在に設けられ、被洗浄物5から洗浄、除去された残さいを収集する。ヒータ9は、洗いステップにおいて、洗浄槽2内に溜められた洗浄水を加熱する。ヒータ9は、乾燥ステップにおいて、洗浄槽2内の乾燥用空気を加熱する。さらに、温度センサ11は、洗浄槽2の底面外側に配設され、洗浄槽2の温度を検知する。
なお、洗浄ポンプ6は、吸い込み側が排水口8に連通され、残さいフィルタ8aで残さいが除去された洗浄水を循環させる。さらに、洗浄ポンプ6は、循環時のモータの回転方向を反転させることにより、残さいが除去された洗浄水を排水可能に構成される。
以上のように、本実施の形態の食器洗い機は構成される。
つぎに、洗浄ノズル7の構成について、図2および図3を用いて、詳細に説明する。図2は、同実施の形態における食器洗い機の洗浄ノズルの平面図である。図3は、同実施の形態における洗浄ノズルの側面断面図である。
洗浄ノズル7は、水平方向に回転するアーム部12と、タワー部13を含む。タワー部13は、アーム部12の回転中心に対応する中央部に、上方に突出するように配設される。
アーム部12は、流路の例示であるアーム流路と噴射口を有する、第1アームノズル14および第2アームノズル15を含む。第1アームノズル14は、中央部の下面に回転軸16を備える。回転軸16に対応して配置される回転軸受(図示せず)は、洗浄槽2の底部の中央近傍に設けられる。第1アームノズル14の回転軸16は、回転軸受に嵌合される。これにより、アーム部12は、回転軸受に着脱および回転自在に取り付けられる。
また、回転軸16は、洗浄ポンプ6の吐出側と連通する軸開口部16aを含む。つまり、洗浄ポンプ6がモータ(図示せず)により駆動されると、回転軸16の軸開口部16aから第1アームノズル14に、洗浄水が供給される。
第2アームノズル15は、水平方向に延設される第1アームノズル14の一方の端部の上面に、第2回転軸15aを介して、回転自在に設けられる。つまり、第2アームノズル15の第2回転軸15aは、第1アームノズル14の上部に設けられた連通部14aに嵌合される。これにより、第2アームノズル15は、第1アームノズル14に着脱可能に取り付けられる。
第1アームノズル14は、上面に、噴射口の例示である、1つ以上の第1噴射口17を備える。第1噴射口17は、図2に示すように、それぞれの開口形状が異なる形状(例えば円、楕円、半円、四角、三角、星型など)で形成される。第1アームノズル14は、内部に、アーム流路の例示である第1アーム流路14bを含む。第1アーム流路14bは、
回転軸16から第1噴射口17まで連通するように設けられる。これにより、洗浄ポンプ6で圧送された洗浄水は、軸開口部16aから第1アーム流路14bを介して、第1噴射口17に到達する。到達した洗浄水は、異なる開口形状の第1噴射口17から洗浄槽2内の広範囲に噴射される。このとき、第1アームノズル14は、第1噴射口17から噴射される洗浄水の噴射の反力によって、噴射方向とは反対方向に回転する。
第2アームノズル15は、上面に、同じ開口形状(例えば、長方形)を有する、噴射口の例示である複数の第2噴射口18を含む。複数の第2噴射口18は、開口形状を含めて、第2回転軸15aに対して、点対称に配設される。第2アームノズル15は、内部に、アーム流路の例示である第2アーム流路15bを含む。第2アーム流路15bは、第2回転軸15aから第2噴射口18まで連通するように設けられる。これにより、洗浄ポンプ6で圧送された洗浄水は、軸開口部16aから第1アーム流路14bおよび第2アーム流路15bを経由して、第2噴射口18に到達する。到達した洗浄水は、点対称に配置された第2噴射口18から洗浄槽2内の広範囲に噴射される。このとき、点対称に配置された第2噴射口18は、同じ回転方向に同等の噴射の反力を生じさせる。これにより、第2アームノズル15は、噴射方向とは反対方向に回転する。すなわち、第2アームノズル15は、第1アームノズル14の回転によって、公転しながら自転する。
一方、タワー部13は、第1アームノズル14の下面に設けられる回転軸16に対向する位置において、第1アームノズル14の上面から上方に突出して設けられる。タワー部13は、上部に、タワーノズル19を含む。タワーノズル19は、着脱可能な、噴射口部19aと、流路部19bなどから構成される。なお、本実施の形態において、タワーノズル19の噴射口部19aは、噴射口の例示である、例えば3つのタワー噴射口23を備える。
また、タワー部13は、下部に、分水機構20が配設される。つまり、本実施の形態の分水機構20は、回転軸16および第1アームノズル14の上面より上方に配設される。
タワーノズル19の流路部19bの内部は、4つに仕切られ、縦方向(上下方向)に4本のタワー流路21が形成される。このとき、噴射口部19aにも、流路部19bのタワー流路21と連通するように、同様のタワー流路21が形成される。4本のタワー流路21は、図3に示すように、第1タワー流路21a、第2タワー流路(図示せず)、第3タワー流路21cおよび第4タワー流路(図示せず)から構成される。それぞれのタワー流路21には、分水機構20(下方)側の下面に、中心角が、例えば90度の扇状の開口部22が形成される。一方、噴射口部19aのタワー流路21のそれぞれの上部の先端には、3つのタワー噴射口23が形成される。
そして、4本のタワー流路21のうち、第1タワー流路21a、第2タワー流路(図示せず)および第3タワー流路21cは、噴射口部19aのそれぞれの先端に形成された3つのタワー噴射口23と連通する。つまり、3つのタワー噴射口23は、具体的には、第1タワー噴射口23a、第2タワー噴射口23bおよび第3タワー噴射口23cを含む。第1タワー噴射口23a、第2タワー噴射口23bおよび第3タワー噴射口23cは、図2に示すように、それぞれ異なる開口形状で形成される。これにより、洗浄水は、それぞれの異なる開口形状を有するタワー噴射口23から、異なる方向に、異なる拡がり範囲で噴射される。その結果、洗浄水が、洗浄槽2の上部の食器などに万遍なく噴射される。
なお、第4タワー流路(図示せず)は、先端が閉塞されて形成される。つまり、第4タワー流路は、噴射口部19aに洗浄水を噴射させるタワー噴射口が形成されない。これにより、後述するように、時間的に、洗浄水が噴射されないタイミングを発生させることができる。
以上のように、本実施の形態の食器洗い機の洗浄ノズル7は構成される。
つぎに、分水機構20について、図3を参照しながら、図4および図5を用いて、説明する。
図4は、同実施の形態の洗浄ノズル7を上方から見た要部断面斜視図である。具体的には、タワー部13の下部および回転軸16を、上方から見た断面斜視図である。図5は、同実施の形態の洗浄ノズル7を下方から見た要部斜視図である。具体的には、タワー部13の上部および、後述する分水機構20の弁体24を、下方から見た斜視図である。
分水機構20は、回転軸16の延長線上で回転中心を同軸として、第1アームノズル14の回転軸16の上方側に設けられる。
図3および図4に示すように、分水機構20は、外側壁20aおよび内側壁20bを含む。このとき、内側壁20bの高さは、外側壁20aの高さより低くなるように形成される。内側壁20bは、内側面に複数のリブ20cを含む。リブ20cは、円周方向において、中心角が90度の間隔で、対角に、4個設けられる。なお、図4は、断面を示しているため3個のリブ20cのみを示している。リブ20cは、内側壁20bの上面と同じ高さまで形成される。これにより、内側壁20bおよびリブ20cの上方に、外側壁20aに囲まれた分水空間20dが形成される。
また、分水機構20は、図5に示すように、弁体24を含む。弁体24は、分水空間20d内を上下方向に移動する。具体的には、弁体24は、回転軸16の軸開口部16aから洗浄水が流入すると、水圧を受けて上昇する。一方、洗浄水の流入が停止すると、弁体24は、内側壁20bの上面と当接するように降下する。このとき、弁体24は、図3に示すように、分水空間20dに突出するように、タワーノズル19の中心に設けられる支持軸28によって、上下移動が支持(ガイド)される。
つまり、分水機構20は、タワーノズル19の先端に形成された第1タワー噴射口23a、第2タワー噴射口23bおよび第3タワー噴射口23cと連通する第1タワー流路21a、第2タワー流路(図示せず)および第3タワー流路21cの開口部22を、弁体24の回転移動によって切り換えて開閉する。これにより、第1タワー噴射口23a、第2タワー噴射口23bおよび第3タワー噴射口23cから、順番に、洗浄水が噴射される。
一方、第4タワー流路(図示せず)は、上述したように、タワーノズル19の先端側が閉塞されている。そのため、第4タワー流路の開口部22が弁体24の流通部27と連通し開放されても、洗浄水は洗浄槽2内に噴射されない。これにより、時間的に、洗浄水が噴射されないタイミングを発生させることができる。
以上のように、本実施の形態の食器洗い機の分水機構20は構成される。
つぎに、弁体24の形状について、図3を参照しながら、図6から図10を用いて、説明する。図6は、同実施の形態の洗浄ノズルの弁体を上方から見た斜視図である。図7は、同弁体の側面図である。図8は、同弁体の上面図である。図9は、同弁体の下面図である。図10は、同弁体近傍の側面断面図である。
弁体24は、図6に示すように、円盤部25、中空円筒部26、上面係合部30および下面係合部31などで構成される。円盤部25は、洗浄水が通過する流通部27を含む。流通部27は、円盤部25の一部を切り欠いて形成される。流通部27は、弁体24の上
下移動に伴う回転により、4つのタワー流路21のそれぞれの開口部22と、順次、連通する。中空円筒部26は、円盤部25の中心に設けられ、中空に形成される。
弁体24は、図3および図10に示すように、タワー部13から突出する支持軸28が中空円筒部26に挿入されるように配設される。これにより、弁体24は、支持軸28にガイドされ、支持軸28に沿って安定して上下移動する。
弁体24の円盤部25は、別体で形成される上層の緩衝部25aと、下層の本体25bとの、2層で構成される。円盤部25の緩衝部25aは、例えばゴムなどの弾性材料で形成される。緩衝部25aは、上方に移動した弁体24と、タワーノズル19の下面との衝突時の衝撃を緩和する。これにより、衝突に伴う騒音などの発生が抑制される。
弁体24は、上述したように、図6から図8に示す、円盤部25の上面側に配設される上方に凸形状の上面係合部30、下面側に配設される下方に凸形状の下面係合部31を有する。
上面係合部30は、中心角が、例えば90度で、半径方向に厚みを有する4つの円弧形状で形成される。円弧形状の上面係合部30は、それぞれ、円周に沿った傾斜面30aおよび垂直面30bを含む。4つの同形状の上面係合部30は、円周に沿って連続するように繋げて配列される。このとき、傾斜面30aは、上方から見て、例えば反時計周りに、下方(円盤部25の上面)に向かって傾斜するように形成される。
一方、下面係合部31は、図7および図9に示すように、円盤部25の本体25bの下面側に形成される。下面係合部31は、円周に沿って異なる方向に傾斜する2つの傾斜面31aと、両端の2つの垂直面31bと、円盤部25の本体25b側の底面からなる変形の5角形で形成される。2つの傾斜面31aは、円周方向の両端の垂直面31bから突出するように山型に組み合わされて形成される。下面係合部31は、図9に示すように、1つの円周を、例えば90度で4等分したうちの3箇所に、所定の寸法の隙間Lを有して、等間隔で配列される。円周を4等分したうちの、残りの1箇所には、円盤部25を切り欠いた流通部27が形成される。
また、図10に示すように、タワー部13の支持軸28の根元28aには、上摺動部32が形成される。上摺動部32は、弁体24の上面係合部30の傾斜面30aが摺動する。
一方、図4に示すように、リブ20cの上端には、例えば半円筒形状の下摺動部33が形成される。下摺動部33は、弁体24の下面係合部31の傾斜面31aが摺動する。このとき、弁体24の下面係合部31間の隙間Lは、リブ20cに設けられる下摺動部33がスムーズに出入りできる寸法に設定される。これにより、上下動する弁体24は、下面係合部31の傾斜面31aがリブ20cの下摺動部33に沿って摺動しながら回転移動する。そして、弁体24は、下面係合部31間の隙間Lが、リブ20cに嵌まり込む。
なお、弁体24の上面係合部30と支持軸28の上摺動部32との寸法および位置関係、弁体24の下面係合部31と回転軸16の下摺動部33との寸法および位置関係、および弁体24の上面係合部30と下面係合部31との位置関係は、以下のように、構成される。つまり、弁体24は、上下方向に1往復するごとに、周方向に90度回転する。そこで、90度回転する毎に、弁体24の流通部27と、4つのタワー流路21のそれぞれの開口部22とが、順次、一致するように、上記寸法および位置関係が設定される。
以上のように、本実施の形態の食器洗い機の弁体24は構成される。
つぎに、弁体24による分水機構20の切り換え動作について、図3を参照しながら、説明する。
まず、洗浄ポンプ6が停止し、洗浄水が供給されない場合、弁体24は、分水機構20の内側壁20bの上端面およびリブ20cの下摺動部33に当接した状態で静止している。このとき、リブ20cの下摺動部33が、弁体24の下面係合部31の隙間Lに嵌まり込んだ状態で、弁体24は静止する。
つぎに、使用者が電源をオンして、洗浄ポンプ6を駆動すると、洗浄水が、回転軸16の軸開口部16aから分水機構20に流入する(図3に示す矢印A参照)。このとき、回転軸16の軸開口部16aから洗浄ノズル7に流入した全ての洗浄水は、分水空間20dを通過する。これにより、洗浄水は、弁体24に大きな水圧をかけて、弁体24を上昇させるとともに、弁体24を回転させる。その結果、回転しながら上昇する弁体24により、タワー部13に供給される流路を構成するタワー流路21に確実に切り換えることができる。
弁体24は、円盤部25の本体25bで、洗浄水の水圧を受けて、タワー部13の支持軸28に沿って上昇する。弁体24が所定寸法だけ上昇すると、弁体24の上面係合部30の傾斜面30aが、支持軸28の上摺動部32に当接して摺動する。このとき、弁体24は、傾斜面30aに沿って、第1の所定角度(例えば、50度)だけ回転する。
つまり、図5および図10に示すように、弁体24は、タワーノズル19の下面(開口部22の位置に相当)に当接するまで、回転しながら上昇する。これにより、例えば弁体24の流通部27と、第1タワー流路21aの開口部22とが、対向して配置される。その結果、流通部27と開口部22が連通して、第1タワー流路21aが開成される。このとき、タワー部13の第2タワー流路から第4タワー流路の開口部22は、弁体24の円盤部25の緩衝部25aと対向して配置される。そのため、第2タワー流路から第4タワー流路の開口部22は、閉塞された状態となる。
これにより、洗浄水は、第1タワー流路21aに流入し、タワーノズル19の噴射口部19aに設けられたタワー噴射口23のうちの、第1タワー噴射口23aから噴射される(図3の矢印B参照)。
なお、弁体24を押し上げた洗浄水の多くは、図3の矢印Cで示すように、分水機構20を構成する外側壁20aと内側壁20bとの間隙20eを通って、第1アーム流路14bに流入する。
つぎに、洗浄ポンプ6は、所定時間、駆動されたのち停止する。これにより、洗浄水が分水機構20に流入しなくなる。そのため、洗浄水からの水圧を受けない弁体24は、自重で下降する。
そして、弁体24は、所定寸法だけ下降する。具体的には、上昇時の回転により、弁体24は、下面係合部31の傾斜面31aが、リブ20cの下摺動部33に当接して摺動しながら、下降する。これにより、弁体24は、山型の傾斜面31a構造により、第2の所定角度(例えば、40度)だけ回転する。そして、弁体24は、内側壁20bの上端面およびリブ20cの下摺動部33と当接するまで下降する。その結果、1回の上昇と下降により、弁体24は90度回転した状態で静止する。つまり、弁体24は、下降時において40度回転し、上昇時において50度回転する。そのため、弁体24は、下降後の静止状態において、流通部27と開口部22とは、40度ずれた状態で配置される。
つぎに、再び、洗浄ポンプ6が駆動されると、弁体24は、再度、摺動により回転しながら上昇する。そして、次の第2タワー流路の開口部22だけが、弁体24の流通部27と連通し、第2タワー流路に洗浄水が供給される。
つまり、洗浄ポンプ6の断続的な駆動により、弁体24は、順次、90度ずつ回転する。これにより、タワー流路21を構成する、第1タワー流路21a、第2タワー流路、第3タワー流路21cおよび第4タワー流路の、順に、流路が切り換わって、洗浄水が流れる。その結果、それぞれのタワー流路21のタワー噴射口23を構成する、第1タワー噴射口23a、第2タワー噴射口23bおよび第3タワー噴射口23cから、洗浄水が噴射される。このとき、上述したように、第4タワー流路はタワー噴射口が形成されていないので、洗浄水は噴射されない。これにより、洗浄水の噴射に対して、時間的に異なるタイミングを設けることができる。
そして、弁体24が、4回、上下の往復運動をすると、360度回転して、元の位置に戻る。その状態が、4回ごとに繰り返され、洗浄水の噴射が実行される。
なお、洗浄ノズル7のアーム部12に供給される洗浄水は、分水機構20の弁体24の切換位置に関わらず、弁体24の上下動ごとに、毎回、第1アーム流路14bへ流入する。そして、第1アームノズル14の第1噴射口17および第2アームノズル15の第2噴射口18から、洗浄槽2内に、洗浄水が噴射される。
以上のように、弁体24による分水機構20の切り換え動作が実行される。
つぎに、上記構成を備える食器洗い機の動作について、説明する。
まず、使用者は、扉1aのハンドル1aaを把持して、食器洗い機の本体1から洗浄槽2を引き出す。つぎに、使用者は、洗浄槽2の上部の開口部2aから食器などの被洗浄物5を食器かご4にセットする。そして、所定量の洗剤を、洗浄槽2内に投入する。つぎに、使用者は、洗浄槽2を本体1内に押し込んで、扉1aを閉じる。そして、使用者は、制御部(図示せず)に設けられた操作部で、運転コースを設定し、例えば開始ボタン(図示せず)を操作して、洗浄運転を開始する。これにより、制御部は、運転コースに基づいて、洗浄運転を実行する。
つまり、制御部は、被洗浄物5の汚れを落とす洗いステップ、被洗浄物5に付着した洗剤および残さいを流す、すすぎステップ、および、被洗浄物5を乾燥させる乾燥ステップを、以下で説明する方法により、順番に実行する。
はじめに、洗浄運転の洗いステップについて、説明する。
制御部は、まず、給水弁10を動作させて、所定量の洗浄水を洗浄槽2に供給する。給水が完了すると、洗浄ポンプ6を駆動して洗浄水を圧送し、洗浄槽2の底部近傍に配設された洗浄ノズル7から洗浄水を噴射する。
つぎに、制御部は、洗浄水を噴射しながらヒータ9に通電し、洗浄水を加熱する。このとき、制御部は、温度センサ11により洗浄槽2の底面の壁を介して、洗浄水の温度を検知する。そして、制御部は、洗浄水が所定温度となるように制御する。
つぎに、噴射された洗浄水は、被洗浄物5の汚れを洗浄し、残さいフィルタ8aと排水口8を通過して、再度、洗浄ポンプ6に吸い込まれる。洗浄ポンプ6は、吸い込んだ洗浄
水を圧送し、洗浄ノズル7に洗浄水を供給する。供給された洗浄水は、回転軸16の軸開口部16aから洗浄ノズル7に流入する。つまり、洗浄水は、上記のように循環して、被洗浄物5を洗浄する。
このとき、上述したように、洗浄ノズル7の分水機構20の弁体24は、流入した洗浄水から、弁体24の自重より大きい水圧を受けて上昇する。そして、弁体24の流通部27を、タワーノズル19の第1タワー流路21aだけに連通させる。これにより、洗浄水は、第1タワー流路21aを通過し、第1タワー流路21aの先端に設けられた第1タワー噴射口23aから、被洗浄物5に向けて噴射される。この場合、弁体24を上昇させた洗浄水の多くは、分水空間20dでUターンし、第1アームノズル14の第1アーム流路14bに流入する。
なお、第1アームノズル14は、回転軸16を中心に、図2および図3に示すように、左右方向に延設される。そのため、第1アームノズル14内の第1アーム流路14bも左右方向に分かれて延設される。そして、左側の第1アーム流路14bの先端側には、第1噴射口17が配設されている。一方、右側の第1アーム流路14bの先端側には、第2アームノズル15が配設されている。そのため、図3に示す左側の第1アーム流路14bに流入した洗浄水は、1つ以上の第1噴射口17から噴射される。そして、噴射される洗浄水の噴射の反力によって、第1アームノズル14は、例えば時計回りに回転する。
一方、図3に示す右側の第1アーム流路14bに流入した洗浄水は、第2回転軸15aから第2アームノズル15に流入する。第2アームノズル15に流入した洗浄水は、左右方向に延設された第2アーム流路15bを通過して、点対称に配置された2つの第2噴射口18から噴射される。そして、噴射される洗浄水の噴射の反力によって、第2アームノズル15は、例えば時計回りに回転する。これにより、異なる長さを有する第1アームノズル14と第2アームノズル15は、異なる回転速度で回転しながら、第1噴射口17および第2噴射口18から、広範囲に洗浄水を噴射させる。
つまり、本実施の形態の分水機構20は、アーム部12への洗浄水の供給が停止されないように構成される。これにより、洗浄ポンプ6の駆動中、洗浄水は、食器かご4の下方から、常時、噴射される。そのため、アーム部12から噴射される洗浄水により、被洗浄物5の下方からの洗浄力が維持される。
同時に、本実施の形態のタワーノズル19は、第1アームノズル14とともに回転しながら、高い位置に形成した、第1タワー噴射口23aから、洗浄水を噴射させる。このとき、洗浄ポンプ6は、常時、駆動されている。そのため、弁体24は、タワーノズル19内の第1タワー流路21a以外の流路を閉塞し、洗浄ノズル7と同期して回転する。
つぎに、制御部は、所定時間、洗浄ポンプ6を駆動すると、一旦、洗浄ポンプ6を停止させる。これにより、分水機構20の弁体24は、所定角度、回転しながら下降する。そして、洗浄ポンプ6の再駆動による、次の洗浄水の噴射に備える。このとき、本実施の形態では、分水機構20を、洗浄槽2の底部に滞留する洗浄水の水位より高い位置に設けている。そのため、分水空間20d内に残留する洗浄水は、分水空間20dから、第1噴射口17および軸開口部16aなどを介して、速やかに排出される。これにより、洗浄水の水圧で押し上げられている弁体24も、速やかに下降する。その結果、タワーノズル19の複数のタワー噴射口23からの噴射を、短時間で、順次、切り換えることができる。
つぎに、制御部が、洗浄ポンプ6を、再度駆動すると、弁体24は、洗浄水の水圧を受けて上昇する。これにより、弁体24の流通部27は、次の第2タワー流路と連通する。その結果、洗浄水は、第2タワー流路を通過し、先端に設けられた、図2に示す第2タワ
ー噴射口23bから被洗浄物5に噴射される。そして、制御部は、所定時間が経過後、洗浄ポンプ6の駆動を停止させる。
つぎに、制御部は、上記と同様に、洗浄ポンプ6を駆動し、弁体24の流通部27を、次の第3タワー流路21cに連通させる。これにより、第3タワー流路21cの第3タワー噴射口23cから被洗浄物5に向けて、洗浄水が噴射される。このとき、第1アームノズル14および第2アームノズル15の動作は、第1タワー流路21aから第3タワー流路21cの切り換えに関わらず継続される。つまり、第1アームノズル14および第2アームノズル15は、回転しながら下方から広範囲に、洗浄水を、被洗浄物5に向けて噴射する。
つぎに、制御部は、洗浄ポンプ6を駆動して、弁体24の流通部27を第4タワー流路と連通させる。しかしながら、第4タワー流路は、先端にタワー噴射口が形成されていない。そのため、一時的に、タワーノズル19からの洗浄水の噴射が、中断される。このとき、タワーノズル19からの洗浄水の噴射がないため、アーム部12へ流入する洗浄水の水圧が高くなる。その結果、アーム部12から噴射される洗浄水の量が増加する。すなわち、第1アームノズル14および第2アームノズル15から噴射される洗浄水の水量と勢いが、増加する。これにより、被洗浄物5に噴射される洗浄水の形態が変化する。具体的には、被洗浄物5に当たる、洗浄水の速度、方向および到達位置などが変化する。その結果、アーム部12から噴射される洗浄水による洗浄力が、向上する。
つまり、制御部は、洗浄ポンプ6の駆動および停止を繰り返すように制御する。そして、分水機構20を介して、タワーノズル19から噴射される洗浄水の噴射方向を切り換える。これにより、洗浄水は、低い位置に設けられたアーム部12から回転しながら噴射される。同時に、タワー部13も回転しながら、タワー部13の高い位置に設けられた噴射の方向や拡がりが異なる3つのタワー噴射口23から、順次、洗浄水が噴射される。つまり、洗浄水は、タワー部13の高い位置から噴射される。そのため、特に、洗浄槽2上部への洗浄範囲を拡大できる。さらに、被洗浄物5は、高さ方向を含めて広範囲にわたって、より確実に洗浄される。
また、分水機構20は、複数のタワー噴射口23を切り換えて、洗浄水を噴射する。そのため、複数のタワー噴射口23から同時に噴射しないので、洗浄水の使用量を、制限できる。これにより、洗浄水の使用を抑制できる。その結果、節水しながらも、洗浄力を向上できる。
また、洗浄ポンプ6の駆動中、アーム部12を介して、食器かご4の下方から、常時、洗浄水が噴射される。そのため、下方からの洗浄力は維持できる。
以上のように、制御部は、上記洗いステップを、所定時間、行う。
つぎに、洗浄運転のすすぎステップについて、説明する。
制御部は、洗いステップが終了すると、汚れを含む洗浄水を食器洗い機の本体1外に排出する。そして、制御部は、すすぎステップを開始し、新たに洗浄水を、洗浄槽2内に供給する。
つぎに、制御部は、洗いステップと同様に、洗浄ポンプ6を運転し、洗浄ノズル7から新しい洗浄水を、被洗浄物5に向けて噴射する。そして、洗浄水で、残留する洗剤および残さいなどを、被洗浄物5から洗い流す。このとき、制御部は、洗浄水の排出、洗浄水の供給などの動作を、例えば2回~3回繰り返して実行し、すすぎステップを行う。
そして、制御部は、すすぎステップが終了すると、続いて、ヒータ9で洗浄槽2内の空気を加熱して被洗浄物5を乾燥させる、乾燥ステップを所定時間、行う。
以上により、食器洗い機の洗浄運転が終了する。
以上で説明したように、本実施の形態の食器洗い機は、被洗浄物5を収容する洗浄槽2と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプ6と、回転自在に支持され洗浄水を噴射する洗浄ノズル7を備える。洗浄ノズル7は、洗浄水が流入する回転軸16と、タワー噴射口23を有する複数のタワー流路21と、複数のタワー流路21への洗浄水の供給を切り換える分水機構20を有する。分水機構20は、回転軸16の延長線上で回転軸16より上方に配置されるように構成される。
この構成によれば、分水機構20が、洗浄ノズル7の上部に配置される。これにより、洗浄ノズル7の回転軸16を、上下方向に大きくする必要がない。同様に、回転軸16と嵌合される軸受部も、大きくする必要がない。そのため、洗浄槽2内に設けられる食器かご4を、高い位置に配置する必要がない。これにより、食器かごに収容される食器などの被洗浄物5の収容量が多くなる、さらに、より形状の大きい被洗浄物5の収容を可能とする。そのため、従来の食器洗い機よりも、多くの被洗浄物5を収容できる。また、節水運転を実行しながら、より確実に被洗浄物5を洗浄できる。
また、タワー部13は、複数のタワー噴射口23を備え、分水機構20は、複数のタワー噴射口23への洗浄水の供給を切り換えるように構成される。この構成によれば、洗浄水は、タワー部13の高い位置からも噴射される。そのため、特に、洗浄槽2上部への洗浄範囲を拡大できる。さらに、分水機構20で、複数のタワー噴射口23を、順次切り換えて洗浄水を噴射するため、洗浄水の量を制限できる。これにより、洗浄水の使用量を増やすことなく、節水しながら洗浄力を向上できる。
また、分水機構20は、複数のタワー噴射口23のいずれにも洗浄水を供給しないタイミングを有するように構成される。この構成によれば、所定のタイミングの間、タワー噴射口23から洗浄水が噴射されない。そのため、タワー部13から洗浄水を噴射しないタイミングにおいて、アーム部12へ流入する洗浄水の量が増加する。このとき、アーム部12へ流入する洗浄水の水圧が高まる。これにより、アーム部12から噴射される洗浄水の水量と勢いが増加する。つまり、被洗浄物5に噴射される洗浄水の形態が変化する。その結果、回転するアーム部12から噴射される洗浄水による洗浄力が向上する。
また、分水機構20の弁体24は、1回の上下の往復運動により、周方向に90度回転する。そして、4回の上下の往復運動により、弁体24は元の位置に戻る。そのため、モータなどのアクチュエータを別途設けて、弁体24を回転させ、洗浄水を供給する流路を切り換える必要がない。これにより、分水空間20dには、弁体24以外に洗浄水の流れを妨げる要素がない。その結果、簡素な構成で、外部から供給される洗浄水を効率的に分水できる。
なお、本実施の形態では、弁体24で分水されるタワー部13のタワー流路21を4つとして、タワーノズル19の1周を4分割する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、タワーノズル19の1周を、2、3または5つ以上に分割して、タワー流路を構成してもよい。この場合、少なくとも1つのタワー流路は、タワー噴射口を設けない構成とすることが好ましい。
また、本実施の形態の弁体24は、タワー部13の支持軸28が内挿される中空円筒部
26を有し、弁体24は支持軸28に沿って上下移動する。これにより、弁体24は、上下方向にスムーズに移動できる。また、弁体24の中空円筒部26は、弁体24の中央に設けられる。そのため、洗浄水は、流れを妨げられることはなく、分水空間20d内に流入できる。これにより、流入する洗浄水に対する流路抵抗が小さくなる。そのため、洗浄水の流速や供給量などが抑制されることなく、円盤部25で確実に切り換えて、タワー流路21に洗浄水を供給できる。その結果、食器洗い機の洗浄力の、さらなる向上が図られる。
また、本実施の形態の弁体24は、上下方向の往復移動によりタワー流路21から離れるように構成している。そのため、洗浄水に混在する異物を噛み込んだままになることなく、弁体24を回転駆動できる。万一、異物を噛み込んでも、つぎの弁体24の降下時に、異物が外れるため、噛み込んだままになることはない。
なお、本実施の形態では、洗浄ポンプ6の駆動および停止に対応させて、弁体24を上下方向に移動させる構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、洗浄ポンプ6を構成するモータの回転数により、弁体24を上下方向に移動させるように構成してもよい。具体的には、モータの回転数を、弁体24を上昇させるだけの高回転の回転数と、弁体24を下降させるだけの低回転の回転数に変化させて、弁体24を上下方向に移動させてもよい。これにより、洗浄ポンプ6を間欠駆動ではなく、連続的に駆動できる。そのため、駆動の切り換えに伴う電力消費を抑制できる。
また、本実施の形態では、回転軸16から洗浄ノズル7に流入する全ての洗浄水が、分水空間20dを通過する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、洗浄ノズル7に流入した一部の洗浄水を、分水空間20dを通過してタワー噴射口23へ供給し、残りの洗浄水は、分水空間20dを通過させずにアーム部12の噴射口へ供給するように、洗浄水を分水する構成としてもよい。つまり、本実施の形態では、弁体24を上下移動させる分水空間20dを備えた分水機構20を、回転軸16より上方で、さらに第1アーム流路14bより上方に配置している。そのため、全ての洗浄水が分水空間20d内を通過する構成は、第1アーム流路14bへ流入する洗浄水が、分水空間20dでUターンする経路となる。これにより、分水空間20d内における洗浄水に対する流路抵抗が大きくなる。そのため、洗浄ポンプ6は、洗浄水を圧送するために大きな力が必要になる。しかし、上記分配構成によれば、第1アーム流路14bへ流入する洗浄水は、分水空間20dを通過しないため、流路抵抗を抑制できる。これにより、洗浄ポンプ6は、洗浄水を圧送するための力を小さくできる。その結果、洗浄ポンプ6の小型化および省エネルギーが図られる。
また、本実施の形態では、分水機構20で、タワーノズル19に設けられた複数のタワー流路だけに分水する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、分水機構20で、第1アームノズル14のアーム流路を含めて分水する構成としてもよい。これにより、さまざまな噴水形態を実現できる。
また、本実施の形態のタワーノズル19は、タワー噴射口23が設けられる噴射口部19aおよびタワー流路21が設けられる流路部19bが分解可能に構成される。さらに、タワーノズル19は、分水機構20から着脱可能に構成される。この構成によれば、タワーノズル19の噴射口部19aを流路部19bから取り外し、噴射特性が異なるタワー噴射口を有する噴射口部19aに、容易に交換できる。なお、噴射特性は、タワー噴射口23の形状によって変化する噴射量、噴射方向、拡散角度を含む。さらに、噴射特性は、タワー噴射口23が配置される位置および高さなどが含まれる。ここで、タワー噴射口23が配置される高さは、例えば流路部19bの長さで、容易に調節できる。
つまり、この構成によれば、洗浄ノズル7のアーム部12や分水機構20などの基本構成を変えずに、噴射特性が異なる噴射口部19aを付け替えるだけで、任意の形態で洗浄可能な構成を実現できる。具体的には、洗浄槽2の形状および深さ、または食器かご4のレイアウトなどに合わせて、適切な噴射口部19aに付け替える。これにより、効果的な洗浄力を発揮できる。また、基本構成を共用化することにより、開発コストおよび部品コストを抑制して、より低コストの食器洗い器を提供できる。
さらに、この構成によれば、第1アームノズル14および第2アームノズル15と同様に、タワーノズル19を、使用者が容易に着脱できる。そのため、使用者は、タワー噴射口23およびタワー流路21の清掃などのメンテナンスを日常的に行うことができる。これにより、タワー噴射口23およびタワー流路21の目詰まりなどによる洗浄力の低下を、抑制できる。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態2における食器洗い機について、図11および図12を用いて、説明する。図11および図12は、本発明の実施の形態2における食器洗い機の正面断面図である。つまり、本実施の形態の食器洗い機は、主に上棚かごの構成が、実施の形態1の食器洗い機とは異なる。なお、本実施の形態の食器洗い機の主要な構成は、実施の形態1に記載された食器洗い機の構成と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図11および図12に示すように、本実施の形態の食器かご4は、下かご41および上棚かご42の上下2段で構成される。上棚かご42は、左右方向に展開可能に構成され、被洗浄物5のうち、主にコップや湯飲み類が載置される。下かご41は、被洗浄物5のうち、主に皿や椀類が載置される。
また、小物入れ43は、下かご41上を、左右方向において、横移動可能に配置される。小物入れ43には、被洗浄物5のうち、主に箸やスプーンなどの細長いカトラリーが立てた状態で収容される。
上棚かご42は、前後方向の両端に、摺動部材44が配設される。そして、上棚かご42の摺動部材44に対応して、洗浄槽2の前後の側壁に水平方向に、レール部材45が配設される。レール部材45は、溝部45aを備える。摺動部材44は、レール部材45の溝部45aを、左右方向に摺動する。これにより、上棚かご42は、下かご41の上方で、食器洗い機の洗浄槽2内の左右方向への横移動が可能となる。つまり、図11に示す最も左側に寄った上棚かご42の位置から、図12に示す最も右側に寄った上棚かご42の位置への横移動が可能となる。このとき、小物入れ43は、上棚かご42の横移動の障害とならないように、横方向に移動させることが好ましい。
なお、上棚かご42は、摺動部材44を回転軸として、上方向に立設して配置することも可能である。これにより、下かご41に、大きな皿やフライパンなどを載置したときに、上棚かご42が障害にならない。
この構成によれば、上棚かご42は、横移動が可能となる。これにより、下かご41に被洗浄物5をセットする場合、上棚かご42を横移動させ、例えば立設させて、下かご41に被洗浄物5をセットできる。また、既に、上棚かご42に被洗浄物5がセットされている場合でも、上棚かご42を、左右のいずれかの方向に横移動させて、下かご41に被洗浄物5をセットできる。また、上棚かご42の横移動により、後述する補助かご46を水平方向に倒置可能な空間を形成できる。
また、レール部材45は、図12に示すように、溝部45aの左右方向の長さを調整す
ることにより、上棚かご42の移動範囲を規制できる。具体的には、溝部45aは、小物入れ43が最も右側の位置にある場合、最大限、上棚かご42が横移動しても、小物入れ43の上部空間を覆わないように構成される。つまり、上棚かご42の移動範囲は、小物入れ43の上部空間を覆わない部分を残すように溝部45aにより規制される。
この構成によれば、使用者が、不用意に上棚かご42を最大限、横移動した場合でも、小物入れ43に収容されたカトラリー類と、上棚かご42の右端端部との当接を防止できる。これにより、小物入れ43のカトラリー類に、当接による衝撃などの負荷の印加を防止できる。その結果、小物入れ43やカトラリー類の破損を、未然に防止できる。
また、本実施の形態の上棚かご42に、補助かご46を、さらに設けてもよい。具体的には、補助かご46は、上棚かご42の左側の一辺で、小物入れ43とは反対側に回転自在に設けられる。補助かご46は、係止部(図示せず)から外すことにより、回転して水平方向に倒置できる。これにより、補助かご46に、コップなどの載置が可能になる。その結果、洗浄槽2内に、より多くの被洗浄物5の収容が可能となる。つまり、補助かご46は、図12に示すように、上棚かご42の右方向への横移動によって形成される空間に、倒置可能に構成される。
また、補助かご46を上棚かご42から回転させて倒置した場合、補助かご46の左側の先端が、洗浄槽2の壁面に形成された支持部(図示せず)で支持される。これにより、補助かご46への被洗浄物5の載置が可能に、支持部で支持される。つまり、補助かご46は、先端が支持部で支えられる。そのため、補助かご46は、被洗浄物5が載置されても、十分な強度で保持される。その結果、より多くの被洗浄物5を収容できる。
そして、本実施の形態の食器洗い機も、実施の形態1の食器洗い機と同様に、洗浄ノズル7を備える。洗浄ノズル7は、下かご41の下方で、水平方向において、広い範囲で回転するアーム部12と、タワー部13を備える。タワー部13は、アーム部12の中央部で、回転軸16およびアーム部12の上方に突出して設けられる。
以上のように、本実施の形態の食器洗い機は構成される。
以下、上記のように構成された食器洗い機の動作について、図11を参照しながら、説明する。
まず、使用者は、食器洗い機の本体1から洗浄槽2を引き出す。そして、使用者は、洗浄槽2の上部の開口部2aから食器などの被洗浄物5を食器かご4にセットする。このとき、本実施の形態の食器洗い機の場合、使用者は、まず、補助かご46および上棚かご42を立設した状態で左端に移動する。これにより、洗浄槽2の下かご41に対する、上部の開口部2aの面積も広くなる。そして、使用者は、上記状態で、下かご41に皿や椀類などをセットする。さらに、使用者は、小物入れ43を右端に移動させて、箸やスプーンなどを立てた状態で、小物入れ43に収容する。
つぎに、使用者は、上棚かご42を倒置して右端に移動させる。さらに、上棚かご42の移動により形成された空間に、補助かご46を倒置する。そして、上棚かご42および補助かご46の倒置により形成された広いエリアに、コップや湯飲み類などをセットする。全ての被洗浄物5のセットが完了すると、使用者は、所定量の洗剤を、洗浄槽2内に投入する。
つぎに、使用者は、洗浄槽2を本体1内に押し込んで、扉1aを閉じる。そして、使用者は、制御部(図示せず)に設けられた操作部で、運転コースを設定し、例えば開始ボタ
ン(図示せず)を操作して、洗浄運転を開始する。これにより、制御部は、運転コースに基づいて、洗浄運転を実行する。つまり、制御部は、被洗浄物5の汚れを落とす洗いステップ、被洗浄物5に付着した洗剤および残さいを流す、すすぎステップ、および、被洗浄物5を乾燥させる乾燥ステップを、順番に実行する。
なお、洗浄運転は、実施の形態1で説明した方法と同様であるので、説明は省略する。
つまり、実施の形態2の食器洗い機は、上棚かご42および補助かご46の広いエリアに食器やコップなどを載置できる。そのため、従来の食器洗い機の上棚かごよりも、多くの被洗浄物5をセットできる。
しかしながら、通常、上記状態において、上棚かご42および補助かご46にセットされた多くの被洗浄物5を洗浄することは困難である。つまり、下かご41の下方に設けられたアーム部12から噴射される水流だけで洗浄する場合、下かご41にセットされた被洗浄物5で洗浄水が遮られる可能性が高くなる。つまり、上棚かご42および補助かご46にセットされた多くの被洗浄物5を、確実に洗浄することが困難となる。
そこで、本実施の形態の食器洗い機は、回転するアーム部12の回転軸16の上方にタワー部13を設け、洗浄水を噴射するタワーノズル19を配設している。さらに、タワーノズル19の先端に、開口形状が異なる複数のタワー噴射口23を形成している。そのため、洗浄水は、それぞれのタワー噴射口23から、図12の点線矢印で示すように、異なる方向で、異なる拡がり範囲に噴射される。これにより、洗浄水は、下かご41にセットされた被洗浄物5に遮られることなく、洗浄槽2の上部に万遍なく噴射される。その結果、上棚かご42にセットされた被洗浄物5に的確に洗浄水を噴射して、効果的に洗浄できる。
つまり、本実施の形態における食器洗い機は、上棚かご42を拡張して多くの被洗浄物5を収容できる。さらに、収容された被洗浄物5を、タワー部13の配設により、確実に洗浄できる。
なお、上記各実施の形態では、タワーノズル19の第4タワー流路に、タワー噴射口23を設けない構成で説明した。つまり、第4タワー流路の先端を閉塞し、タワー部13から洗浄水を噴射しないタイミングを発生させる構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、タワー部13に形成した複数のタワー流路21の全ての先端に、それぞれに対応するタワー噴射口23を設けてもよい。この構成により、タワー噴射口23の開口形状の種類を増やすことが可能となる。その結果、洗浄水を、より広範囲に、万遍なく噴射することが可能となる。
また、分水機構20で複数のタワー噴射口23を、順次切り替えても、アーム部12へ流入する洗浄水の圧力や水量の変化が少ない。そのため、アーム部12の噴射口から噴射される洗浄水の噴射の反力で回転するアーム部12は、一定の所定の速度で回転できる。その結果、所定の速度をより低速回転としも、洗浄ノズルを安定して、滑らかに回転させることが可能となる。
以上で説明したように、本発明の食器洗い機は、被洗浄物が載置される食器かごと、食器かごが収容される洗浄槽と、洗浄水を圧送する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する洗浄ノズルとを備える。洗浄ノズルは、洗浄水が流入する回転軸と、噴射口を有する複数の流路と、複数の流路への洗浄水の供給を切り換える分水機構を有する。分水機構は、回転軸より上方に配置されるように構成される。
この構成によれば、分水機構が回転軸より上方に配設される。これにより、洗浄ノズルの回転軸を、上下方向に大きくする必要がない。同様に、回転軸と嵌合される軸受部も、大きくする必要がない。そのため、洗浄槽内に設けられる食器かごを、高い位置に配置する必要がない。これにより、食器かごに収容される食器などの被洗浄物の収容量を多くできる。その結果、食器かごに、より多くの被洗浄物を収容し、節水を行いつつ、確実に被洗浄物を洗浄できる。
また、本発明の食器洗い機の洗浄ノズルは、食器かごの下方で水平方向に回転するアーム部と、アーム部の中央部で上方に突出して設けられるタワー部とを備え、分水機構を、タワー部に配設してもよい。この構成によれば、分水機構はタワー部の一部として構成される。そのため、分水機構を、回転軸より上方に配設できる。
また、本発明の食器洗い機のタワー部は、複数の噴射口を備え、分水機構は、複数の噴射口への洗浄水の供給を切り換えるように構成してもよい。この構成によれば、洗浄水を、タワー部の高い位置から噴射できる。これにより、特に、洗浄槽上部への洗浄範囲を拡大できる。さらに、分水機構で噴射口を切り換えて、噴射される洗浄水の水量を制限できる。これにより、使用する水量を抑制して、節水しながら洗浄力を向上できる。
また、本発明の食器洗い機の分水機構は、複数の噴射口のいずれにも洗浄水を供給しないタイミングを有するように構成してもよい。この構成によれば、タワー部に設けられた噴射口から洗浄水が噴射されないタイミングにおいて、アーム部へ流入する洗浄水の水量および水圧を高めることができる。これにより、アーム部から噴射される洗浄水の水量と勢いが増加する。その結果、被洗浄物に噴射される洗浄水の形態が変化して、洗浄力が向上する。
また、本発明の食器洗い機のアーム部は、複数の噴射口と、噴射口に連通するアーム流路とを有し、分水機構は、アーム流路への洗浄水の供給を停止しないように構成してもよい。この構成によれば、洗浄ポンプの駆動中、洗浄水は、食器かごの下方から、常時、噴射される。そのため、洗浄水による下方からの洗浄力が維持される。
また、本発明の食器洗い機の分水機構は、洗浄ポンプで圧送される洗浄水の水圧の有無により上下移動する弁体と、弁体が上下移動する分水空間と、弁体が上下移動すると弁体を所定角度だけ回転させる係合部を有する。弁体は、上下移動するごとに回転し、複数の噴射口への洗浄水の供給を切り換えるように構成してもよい。この構成によれば、弁体を駆動するためのモータなどのアクチュエータを別途設ける必要がない。そのため、モータなどの制御が不要となる。その結果、分水機構の簡素な構成が可能になる。
また、本発明の食器洗い機の分水機構は、回転軸から洗浄ノズルに流入した洗浄水が、分水空間を通過するように構成してもよい。この構成によれば、洗浄水は、弁体に大きな水圧をかけて、弁体を上昇させるとともに回転させる。そのため、上昇した弁体により、流路を確実に切り換えることができる。
また、本発明の食器洗い機は、洗浄ノズルに流入する洗浄水の一部が分水空間を通過してタワー部の噴射口へ向かい、残りは分水空間を通過せずにアーム部の噴射口へ向かうように構成してもよい。
本発明の食器洗い機は、上述したように、弁体が上下に移動する分水空間を備える分水機構が、回転軸より上方、および、アーム流路より上方の位置に配設される。このとき、全ての洗浄水が分水空間を通過するようにすると、アーム流路へ流入する洗浄水は、分水空間でUターンする経路となって流路抵抗が大きくなる。そのため、洗浄ポンプには、洗
浄水を圧送するために大きな力が必要になる。しかし、上記構成によれば、アーム流路へ流入する洗浄水は、分水空間を通過しないため、流路抵抗が抑制される。これにより、洗浄水を圧送するための力が小さい洗浄ポンプで構成できる。その結果、洗浄ポンプの小型化および省エネルギーが図られる。
また、本発明の食器洗い機のタワー部は、複数の噴射口が設けられる噴射口部を有し、噴射口部は、タワー部に着脱可能に配設されてもよい。この構成によれば、タワー部は、噴射特性が異なる噴射口を備える噴射口部を交換できる。これにより、基本構成の洗浄ノズルのアーム部や分水機構はそのままで、洗浄槽の形状および深さ、または食器かごのレイアウトなどに合わせて、適切な洗浄力で被洗浄物を洗浄できる。また、基本構成の共用化により、開発コストおよび部品コストを抑制できる。さらに、使用者は、噴射口部をタワー部から取り外して、タワー部の噴射口の清掃などのメンテナンスを日常的に行うことができる。これにより、洗浄ノズルの洗浄力の低下を抑制できる。
また、本発明の食器洗い機は、タワー部の複数の噴射口が、それぞれ異なる開口形状を有してもよい。この構成によれば、洗浄水は、それぞれの噴射口から、異なる方向で、異なる拡がり範囲に噴射される。これにより、洗浄水を、洗浄槽の上部にまで万遍なく噴射して、より効果的に洗浄できる。
また、本発明の食器洗い機の食器かごは、下かごと上棚かごとを含み、上棚かごは、横移動可能に構成してもよい。この構成によれば、下かごに被洗浄物をセットする場合、被洗浄物が上棚かごにセットされていても、上棚かごの横移動により、下かごに被洗浄物をセットできる。
また、本発明の食器洗い機の上棚かごは、補助かごを、さらに含む。補助かごは、上棚かごに回動自在に軸支されるとともに、上棚かごに起立した状態または倒れた状態で保持され、上棚かごが横移動した後、上棚かごが移動してできた空間に倒置可能に構成してもよい。この構成によれば、上棚かごの横移動により、補助かごを倒置して、補助かごに被洗浄物の載置が可能となる。これにより、洗浄槽内に、より多くの被洗浄物の収容が可能となる。
本発明にかかる食器洗い機は、従来の食器洗い機より多くの被洗浄物を収容し、節水を行いつつ、確実に洗浄することができるので、食器以外の洗浄機にも適用できる。
1,25b 本体
1a 扉
1aa ハンドル
2,52 洗浄槽
2a,22,59a 開口部
3 蓋
4,51 食器かご
5 被洗浄物
6,53 洗浄ポンプ
7,54 洗浄ノズル
8 排水口
8a 残さいフィルタ
9 ヒータ
10 給水弁
11 温度センサ
12,55 アーム部
13 タワー部
14 第1アームノズル(アームノズル)
14a 連通部
14b 第1アーム流路(アーム流路)
15 第2アームノズル(アームノズル)
15a 第2回転軸
15b 第2アーム流路(アーム流路)
16,56 回転軸
16a 軸開口部
17 第1噴射口(噴射口)
18 第2噴射口(噴射口)
19 タワーノズル
19a 噴射口部
19b 流路部
20,58 分水機構
20a 外側壁
20b 内側壁
20c リブ
20d 分水空間
20e 間隙
21 タワー流路(流路)
21a 第1タワー流路
21c 第3タワー流路
23 タワー噴射口(噴射口)
23a 第1タワー噴射口
23b 第2タワー噴射口
23c 第3タワー噴射口
24,59 弁体
25 円盤部
25a 緩衝部
26 中空円筒部
27 流通部
28 支持軸
28a 根元
30 上面係合部
30a,31a 傾斜面
30b,31b 垂直面
31 下面係合部
32 上摺動部
33 下摺動部
41 下かご
42 上棚かご
43 小物入れ
44 摺動部材
45 レール部材
45a 溝部
46 補助かご
54a,54b 噴射口
55a,55b 入口部
57 タワーノズル
59b 閉口部
60 係合部

Claims (12)

  1. 被洗浄物が載置される食器かごと、
    前記食器かごが収容される洗浄槽と、
    洗浄水を圧送する洗浄ポンプと、
    前記洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、を備え、
    前記洗浄ノズルは、
    前記洗浄水が流入する回転軸と、
    噴射口を有する複数の流路と、
    前記複数の流路への前記洗浄水の供給を切り換える分水機構と、を有し、
    前記分水機構は、前記回転軸より上方に配設される食器洗い機。
  2. 前記洗浄ノズルは、
    前記食器かごの下方で水平方向に回転するアーム部と、
    前記アーム部の中央部で上方に突出して設けられるタワー部と、を備え、
    前記分水機構は、前記タワー部に配設される請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 前記タワー部は、複数の噴射口を備え、
    前記分水機構は、前記複数の噴射口への前記洗浄水の供給を切り換える請求項2に記載の食器洗い機。
  4. 前記分水機構は、前記複数の噴射口のいずれにも前記洗浄水を供給しないタイミングを有するように構成される請求項3に記載の食器洗い機。
  5. 前記アーム部は、
    複数の噴射口と、
    前記噴射口に連通するアーム流路と、を有し、
    前記分水機構は、前記アーム流路への洗浄水の供給を停止しないように構成される請求項2に記載の食器洗い機。
  6. 前記分水機構は、
    前記洗浄ポンプで圧送される前記洗浄水の水圧の有無により上下移動する弁体と、
    前記弁体が上下移動する分水空間と、
    前記弁体の上下移動により前記弁体を所定角度だけ回転させる係合部と、を有し、
    前記弁体は、上下移動するごとに回転し、前記複数の流路への洗浄水の供給を切り換える請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  7. 前記分水機構は、
    前記回転軸から前記洗浄ノズルに流入した前記洗浄水が、前記分水空間を通過するように構成される請求項6に記載の食器洗い機。
  8. 前記洗浄ノズルに流入する前記洗浄水は、一部が前記分水空間を通過してタワー部の噴射口へ向かい、残りは前記分水空間を通過せずにアーム部の噴射口へ向かうように構成される請求項6に記載の食器洗い機。
  9. 前記タワー部は、前記複数の噴射口が設けられる噴射口部を有し、
    前記噴射口部は、前記タワー部に着脱可能に配設される請求項3に記載の食器洗い機。
  10. 前記タワー部の前記複数の噴射口は、それぞれ異なる開口形状を有する請求項3に記載の食器洗い機。
  11. 前記食器かごは、下かごと上棚かごを含み、
    前記上棚かごは、横移動可能に構成される請求項1に記載の食器洗い機。
  12. 前記上棚かごは、補助かごを、さらに含み、
    前記補助かごは、
    前記上棚かごに回動自在に軸支されるとともに、前記上棚かごに起立した状態または倒れた状態で保持され、
    前記上棚かごが横移動した後、前記上棚かごが移動してできた空間に倒置可能に構成される請求項11に記載の食器洗い機。
JP2021198190A 2017-03-31 2021-12-07 食器洗い機 Withdrawn JP2022022325A (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017069648 2017-03-31
JP2017069648 2017-03-31
JP2017193980 2017-10-04
JP2017193980 2017-10-04
PCT/JP2018/002749 WO2018179785A1 (ja) 2017-03-31 2018-01-29 食器洗い機
JP2019508642A JP7045618B2 (ja) 2017-03-31 2018-01-29 食器洗い機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019508642A Division JP7045618B2 (ja) 2017-03-31 2018-01-29 食器洗い機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022022325A true JP2022022325A (ja) 2022-02-03

Family

ID=63674884

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019508642A Active JP7045618B2 (ja) 2017-03-31 2018-01-29 食器洗い機
JP2021198190A Withdrawn JP2022022325A (ja) 2017-03-31 2021-12-07 食器洗い機

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019508642A Active JP7045618B2 (ja) 2017-03-31 2018-01-29 食器洗い機

Country Status (3)

Country Link
JP (2) JP7045618B2 (ja)
CN (1) CN110267576B (ja)
WO (1) WO2018179785A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5697392A (en) * 1996-03-29 1997-12-16 Maytag Corporation Apparatus for spraying washing fluid
ATE455492T1 (de) * 2000-02-14 2010-02-15 Panasonic Corp Geschirrspülmaschine
JP4191178B2 (ja) * 2005-08-26 2008-12-03 リンナイ株式会社 食器洗浄機
JP2011078573A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Panasonic Corp 食器洗浄機
CN102028442B (zh) * 2009-10-07 2013-09-04 松下电器产业株式会社 餐具清洗机
JP2011224232A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Panasonic Corp 食器洗い機
KR102334614B1 (ko) * 2014-06-12 2021-12-03 엘지전자 주식회사 식기세척기

Also Published As

Publication number Publication date
CN110267576A (zh) 2019-09-20
JPWO2018179785A1 (ja) 2020-02-06
CN110267576B (zh) 2022-05-13
JP7045618B2 (ja) 2022-04-01
WO2018179785A1 (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8287660B2 (en) Upper spray arm water deflector
TW201200088A (en) Dishwasher
JP4483773B2 (ja) 食器洗い乾燥機
JP3956870B2 (ja) 食器洗い機
WO2011132356A1 (ja) 食器洗い機
JP2008073131A (ja) 食器洗い機
TWI406648B (zh) Tableware cleaning machine
JP4483670B2 (ja) 食器洗い機
JP3832175B2 (ja) 食器洗い乾燥機
JP7045618B2 (ja) 食器洗い機
JP4339618B2 (ja) 食器洗い機
JP2010162262A (ja) 食器洗い機
JP2019080605A (ja) 食器洗い機
JP4215060B2 (ja) 食器洗い機
JP3829777B2 (ja) 食器洗い機
JP2011224233A (ja) 食器洗い機
JP2010051493A (ja) 食器洗浄機
JP2012213542A (ja) 食器洗い乾燥機
JP5636895B2 (ja) 食器洗い機
JP5104779B2 (ja) 食器洗い機
JP5636896B2 (ja) 食器洗い機
JP3835385B2 (ja) 食器洗い機
JP2011224234A (ja) 食器洗い機
JP3829790B2 (ja) 食器洗い機
JP4265078B2 (ja) 食器洗い機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211209

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20220613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220617