JP2022021786A - 収穫機 - Google Patents

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孝文 三井
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Abstract

【課題】脱穀装置を備える収穫機において、受網と扱胴との間隔を扱胴周方向において多様に変化する状態で楽にかつ安価に調整できる収穫機を提供する。【解決手段】受網は、扱胴12の周方向において複数の分割受網体13Aに分割されている。複数の分割受網体13Aそれぞれは、分割受網体13Aの扱胴周方向での一端部に扱室前後方向に延びる状態で備えられた支軸21,23を有し、支軸21,23を揺動支点にして上下揺動可能な状態で支持されている。複数の分割受網体13Aにリンク機構31を介して連動連結された単一のアクチュエータMが備えられている。リンク機構31は、アクチュエータMによって操作されることにより、複数の分割受網体13Aを上下揺動させ、複数の分割受網体13Aにおける分割受網体13Aと扱胴12との扱胴径方向での間隔Sを調整する。【選択図】図5

Description

本発明は、収穫機、詳しくは、圃場の作物を収穫する収穫部と、前記収穫部によって収穫された作物が投入され、投入された作物を脱穀処理する脱穀装置と、が備えられ、前記脱穀装置に、作物が投入される扱室と、前記扱室の前後方向に沿う方向の扱胴軸芯を回転中心にして回転する状態で前記扱室に設けられ、前記扱室に投入された作物を扱き処理する扱胴と、前記扱胴の下部の外周囲に設けられた受網と、が備えられた収穫機に関する。
特許文献1に示されるように、扱室と、扱室に回転可能に設けられ、扱室内の作物を扱き処理する扱胴と、扱胴の下部の外周囲に設けられた受網と、が備えられた脱穀装置において、扱胴の取付位置を変更することによって受網と扱胴との間隔を調整することを可能にされたものがある。
特許第3418078号公報
性状が異なる作物を収穫するとか、扱室に投入される作物の量が変化するなどの際、脱穀不足などがない状態で脱穀処理されるように、受網と扱胴との間隔を調整できる収穫機を要望されている。しかし、従来の技術を採用した場合、扱胴の取付位置を変更するので、受網と扱胴との間隔が受網の全体にわたってほぼ一様に変化する。また、多大な操作力が必要になる。
本発明は、受網と扱胴との間隔を扱胴周方向において多様に変化する状態で楽にかつ安価に調整できる収穫機を提供する。
本発明による収穫機は、
圃場の作物を収穫する収穫部と、前記収穫部によって収穫された作物が投入され、投入された作物を脱穀処理する脱穀装置と、が備えられ、前記脱穀装置に、作物が投入される扱室と、前記扱室の前後方向に沿う方向の扱胴軸芯を回転中心にして回転する状態で前記扱室に設けられ、前記扱室に投入された作物を扱き処理する扱胴と、前記扱胴の下部の外周囲に設けられた受網と、が備えられ、前記受網は、前記扱胴の周方向において複数の分割受網体に分割されており、前記複数の分割受網体のそれぞれは、前記分割受網体の前記周方向での一端部に前記前後方向に延びる状態で備えられた支軸を有し、前記支軸を揺動支点にして上下揺動可能な状態で支持されており、前記複数の分割受網体にリンク機構を介して連動連結された単一のアクチュエータが備えられ、前記リンク機構は、前記アクチュエータによって操作されることにより、前記複数の分割受網体を上下揺動させ、前記複数の分割受網体における前記分割受網体と前記扱胴との前記扱胴の径方向での間隔を調整するよう構成されている。
本構成によると、複数の分割受網体における受網と扱胴との間隔(扱胴径方向での間隔)を分割受網体毎に調整できるので、受網と扱胴との間隔を扱胴周方向において多様に変化する状態で調整できる。複数の分割受網体を一つのアクチュエータによって操作するので、複数の分割受網体を別々のアクチュエータによって操作するのに比べ、アクチュエータを作動させるための操作が少なくて済み、かつ、アクチュエータの必要数が少なくて済み、楽にかつ安価に間隔調整を行なえる。
本発明においては、
前記分割受網体の前記支軸は、前記分割受網体の前記周方向での両端部のうち、前記分割受網体における脱穀処理物移動方向での下手側に位置する方の端部に備えられていると好適である。
本構成によると、分割受網体において脱穀処理物が支軸側とは反対側から支軸側に向けて移動するので、分割受網体の支軸側における扱胴との間よりも支軸側とは反対側における扱胴との間の方に嵩高の脱穀処理物が位置する。受網と扱胴との間隔調整が行われると、分割受網体の支軸側における扱胴との間隔よりも支軸側とは反対側での扱胴との間隔の方が広くなるので、受網と扱胴との間隔調整を分割受網体の上下揺動によって行うものでありながら、扱室に投入される脱穀処理物が多くても詰まらないで脱穀処理される。
本発明においては、
前記リンク機構は、前記複数の分割受網体それぞれの前記支軸が位置する側とは反対側の端部に連結されていると好適である。
本構成によると、リンク機構の操作力を分割受網体に伝達し易いので分割受網体をリンク機構によってスムーズに揺動操作できる。
本発明においては、
前記リンク機構に、前記アクチュエータによって平行に移動操作される平行リンクと、前記平行リンクに係合された遊端部を有し、前記平行リンクによって揺動操作されて前記分割受網体に向けて出力する揺動リンクと、が備えられ、前記平行リンクと前記遊端部とは、前記平行リンクおよび前記遊端部の一方に設けられた長溝と、前記長溝にスライド可能に係入する状態で前記平行リンクおよび前記遊端部の他方に支持された連動部材とによって係合されており、前記連動部材は、前記長溝に対して回転不能に係入するように非円形状に形成された状態で前記平行リンクおよび前記遊端部の他方に回転可能に支持されていると好適である。
本構成によると、平行リンクがアクチュエーによって平行に移動操作されると、連動部材が長溝をスライドしながら平行リンクの動力を揺動リンクに伝達することにより、揺動リンクが揺動操作されて分割受網体に向けて出力する。連動部材を円形に形成し、連動部材が長溝内を回転しつつ平行リンクと揺動リンクとの間の動力伝達を行うように構成した場合、連動部材は、長溝の内壁に対して点接触しつつ動力伝達することになり、連動部材や溝内壁が磨滅し易くなる。本構成によると、連動部材は、非円形状であって長溝に対して回転不能であるが、平行リンクまたは遊端部(揺動リンク)に回転可能に支持されて平行リンクと揺動リンクとの間の動力伝達を行うので、すなわち、連動部材は、長溝の内壁に対して線接触しつつ動力伝達するので、連動部材や溝内壁を磨滅し難くできる。
脱穀部が断面された状態のコンバインの全体を示す左側面図である。 扱胴の全体を示す側面図である。 第一扱き処理部の断面図である。 第二扱き処理部の断面図である。 受網と扱胴との間隔が狭い側に調整された状態における受網、扱胴および間隔調整機構を示す正面図である。 受網と扱胴との間隔が広い側に調整された状態における受網、扱胴および間隔調整機構を示す正面図である。 受網および間隔調整機構を示す平面図である。 平行リンクと揺動リンクの係合を示す正面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、コンバイン(「収穫機」の一例)の走行機体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、紙面表側の方向を「機体左方」、紙面裏側の方向を「機体右方」とする。
〔コンバインの全体〕
図1に示されるように、コンバインは、角パイプ材などの複数の鋼材を連結して構成された機体フレーム1、機体フレーム1の前部に駆動可能に備えられた左右一対の前車輪2、機体フレーム1の後部に操向可能に備えられた左右一対の後車輪3を有する走行機体を備えている。走行機体の前部に、運転部4および収穫搬送装置5が備えられている。運転部4には、搭乗空間を覆うキャビン4aが備えられている。収穫搬送装置5には、収穫搬送装置5の前部に設けられ、圃場に植立する稲、麦などの穀稈を刈り取って収穫する収穫部5aと、収穫搬送装置5の後部に設けられ、収穫部5aによって収穫された刈取穀稈を走行機体の所定箇所に搬送するフィーダ5bと、が備えられている。走行機体の後部に、フィーダ5bによって搬送された刈取穀稈の株元から穂先までの全稈を供給されて脱穀処理し、脱穀後の脱穀処理物の選別処理を行う脱穀装置6、および、脱穀装置6によって得られた穀粒を回収して貯留する穀粒タンク7が設けられている。フィーダ5bと脱穀装置6との間に、フィーダ5bによって搬送された刈取穀稈を脱穀処理する前脱穀処理部8と、前脱穀処理部8から排出された刈取穀稈を受け継いで脱穀装置6に供給する中間搬送装置9と、が設けられている。
〔脱穀装置の構成〕
脱穀装置6の説明にあたり、脱穀装置6の処理始端側[穀稈投入側(図1の紙面左側)]を「前」とし、脱穀装置6処理終端側[穀稈排出側(図1の紙面右側)]を「後」とする。
図1に示されるように、脱穀装置6には、脱穀装置6の上部に設けられ、中間搬送装置9によって供給される刈取穀稈の脱穀処理を施す脱穀部6Aと、脱穀装置6の下部に設けられ、脱穀処理後の脱穀処理物に選別処理を施す選別部6Bと、が備えられている。脱穀装置6において、脱穀部6Aにおける脱穀処理方向が走行機体の前後方向と一致し、脱穀処理方向の上手側が走行機体の前側に位置するように設定されている。
図1に示されるように、脱穀部6Aに、脱穀装置6の上部に形成された扱室11と、扱室11に設けられた扱胴12と、扱胴12の下部の外周囲に設けられた受網13、とが備えられている。受網13は、図2に示されるように、扱胴12の周囲のうちの扱胴12の下方の領域に備えられている。本実施形態では、受網13は、格子網によって構成されている。
扱胴12は、図1に示されるように、扱室11の前後方向に沿う姿勢で扱室11に設けられ、扱室11の前後方向に沿う方向の扱胴軸芯Pを回転中心にして正面視右回り方向(図2に矢印Xで示される方向)に回転駆動される。扱室11は、扱胴12を支持する前壁14、扱胴12を支持する後壁15、扱胴12の上方に位置する天板16、受網13などによって形成されている。扱胴12は、図1に示されるように、扱胴12の前部に設けられた掻込み部17と、扱胴12の後部に設けられた扱き処理部18、とを備えている。扱き処理部18は、掻込み部17の後部に連続する状態で設けられている。扱き処理部18は、扱胴本体18aと、扱胴本体18aの周部から扱胴径方向外方に向けて立設された扱歯28と、を備えている。
脱穀部6Aにおいては、中間搬送装置9によって刈取り穀稈の株元から穂先までの全稈が扱室11の前部に投入され、投入された脱穀処理物が掻込み部17の螺旋羽根17aによって扱き処理部18に掻き込まれて扱歯28と受網13とによって脱穀処理される。脱穀処理される脱穀処理物は、回転する扱歯28によって扱室11の後方に向けて移送されつつ脱穀処理される。脱穀処理によって得た穀粒が受網13から漏下して選別部6Bに受け入れられる。脱穀処理によって発生した脱穀排稈や切れワラなどの脱穀処理物が扱室11の後下部に位置する排塵部19から扱室11の外部へ排出される。
〔扱胴〕
扱胴12は、図2に示されるように、扱胴12の前部に設けられた掻込み部17と、掻込み部17の後部に連続する状態で掻込み部17の後側に設けられた扱き処理部18と、を備えている。扱き処理部18は、扱き処理部18の前部に設けられた第一扱き処理部18Fと、第一扱き処理部18Fの後部に連続する状態で第一扱き処理部18Fの後側に設けられた第二扱き処理部18Rと、を備えている。
図2に示されるように、第一扱き処理部18Fは、扱胴周方向に並べられ、扱胴本体18aを構成している複数本の前フレーム体18bと、各前フレーム体18bに設けられた第一扱歯28aと、を備えている。第二扱き処理部18Rは、扱胴周方向に並べられ、扱胴本体18aを構成している複数本の後フレーム体18cと、各後フレーム体18cにおける前後方向での複数箇所に設けられた第二扱歯28bと、を備えている。第一扱歯28aと第二扱歯28bとは、異なる形状の扱歯に構成されている。
具体的には、第一扱歯28aは、図2、3に示されるように、表面に形成された凹凸を有し、表面の凹凸形状によって脱穀処理物としての刈取穀稈に扱き作用するように構成されている。第一扱歯28aは、表面に多数の凹凸が形成され、表面の凹凸形状によって作物の扱き作用するラスプ扱歯に構成されている。第二扱歯28bは、図2,4に示されるように、後フレーム体18cから扱胴径方向外方に向けて棒状に延びている。第二扱歯28bは、断面略U字状の板体によって構成され、扱胴径方向に沿って長い縦長状になっている。
〔受網と扱胴との間隔調整〕
性状が異なる作物を収穫するとか、脱穀装置6に供給される作物の量が異なるなどの際、受網13と扱胴12との扱胴径方向での間隔Sを調整することが好ましい。受網13が扱胴12の周方向において複数の分割受網体13Aに分割され、受網13と扱胴12との間隔が分割受網体13A毎において変化する状態で受網13と扱胴12との間隔Dの調整を行なえるように構成されている。
具体的には、本実施形態では、受網13は、図5,7に示されるように、扱胴12の周方向において二つの分割受網体13Aに分割されている。二つの分割受網体13Aのうちの一方の分割受網体13Aは、扱胴12の左下部に対応する状態で設けられている。具体的には、一方の分割受網体13Aは、第一扱き処理部18Fおよび第二扱き処理部18Rの左下部に対応する状態で設けられている。二つの分割受網体13Aのうちの他方の分割受網体13Aは、扱胴12の右下部に対応する状態で設けられている。具体的には、他方の分割受網体13Aは、第一扱き処理部18Fおよび第二扱き処理部18Rの右下部に対応する状態で設けられている。各分割受網体13Aは、図5,7に示されるように、扱胴周方向に並ぶ複数の縦桟13t、および、扱胴前後方向に並ぶ複数の横桟13yを有する受網本体と、受網本体を保形する枠体部13wと、を備えている。縦桟13tは、扱胴前後方向に沿う方向に延びる帯板部材によって構成されている。横桟13yは、扱胴周方向に沿う弧状に形成されたバー部材によって構成されている。
図5,6では、扱歯28の図示を省略されている。図5,6のTは、扱歯28の先端の回転軌跡である。図5,7に示されるように、二つの分割受網体13Aのうち、扱胴12の左下部に対応する左の分割受網体13Aは、分割受網体13Aの扱胴周方向での一端部に扱室11の前後方向に延びる状態で設けられた支軸21、および、分割受網体13Aの扱胴周方向での他端側における前後方向の複数箇所に設けられた支持リンク22を有し、支軸21および支持リンク22を介して脱穀装置6に支持されている。二つの分割受網体13Aのうち、扱胴12の右下部に対応する右の分割受網体13Aは、分割受網体13Aの扱胴周方向での一端部に扱室11の前後方向に延びる状態で設けられた支軸23、および、分割受網体13Aの扱胴周方向での他端側における前後方向の複数箇所に設けられた支持リンク24を有し、支軸23および支持リンク24を介して脱穀装置6に支持されている。本実施形態では、二つの分割受網体13Aそれぞれの支軸21,23は、分割受網体13Aの扱胴周方向での両端部のうち、分割受網体13Aにおける脱穀処理物移動方向での下手側に位置する方の端部に備えられている。二つの分割受網体13Aそれぞれの支持リンク22,24は、分割受網体13Aの扱胴周方向での両端部のうち、分割受網体13Aにおける脱穀処理物移動方向での上手側に位置する方の端部に備えられている。
二つの分割受網体13Aそれぞれの支軸21,23は、分割受網体13Aにおける枠体部13wに設けられた切欠き部13kに備えられ、板状の脱穀フレーム20に支持されている。脱穀フレーム20は、扱室11の前後方向に沿う方向での複数箇所において、脱穀装置6に支持されている。二つの分割受網体13Aそれぞれの支持リンク22,24は、分割受網体13Aにおける枠体部13wに備えられている。左の分割受網体13Aの支持リンク22は、扱室前後方向に延びる状態で脱穀フレーム20に支持された支軸25に支持されている。右の分割受網体13Aの支持リンク24は、支軸21に支持されている。左の分割受網体13Aに備えられた支軸21と、右の分割受網体13Aの支持リンク24を支持する支軸21とは、共通の支軸になっている。左の分割受網体13Aの支持リンク22は、支軸25が回転されることにより、支軸25を揺動支点して上下揺動される状態で支軸25に支持されている。右の分割受網体13Aの支持リンク24は、支軸21が回転されることにより、支軸21を揺動支点して上下揺動される状態で支軸21に支持されている。左の分割受網体13Aの支持リンク22と分割受網体13Aとの連係は、支持リンク22の遊端部と枠体部13wを連結ピン26によって相対揺動可能に連結することによって行われている。右の分割受網体13Aの支持リンク24と分割受網体13Aとの連係は、支持リンク24の遊端部に備えられた連結ピン26によって枠体部13wを下方から受け止めするように構成することによって行われている。右の分割受網体13Aは、支持リンク24が下降揺動されると、分割受網体13Aの重量によって支軸23を揺動支点にして下降揺動し、支持リンク24が上昇揺動されると、支持リンク24による押し上げ操作によって支軸23を揺動支点にして上昇揺動する。
二つの分割受網体13Aは、複数箇所の支持リンク22,24が揺動操作されることにより、処理物移動方向下手側の端部に備える支軸21,23を揺動支点にして上下に揺動操作され、分割受網体13Aと扱胴12との間隔Sが変化する。分割受網体13Aと扱胴12との間隔Sとは、分割受網体13Aの横桟13yと、扱胴12の扱歯先端の回転軌跡Tとの間隔である。分割受網体13Aと扱胴12との間隔Sの変化は、分割受網体13Aの支点側と反対側における間隔(分割受網体13Aにおける脱穀処理物移動方向上手側での間隔)が分割受網体13Aの支点側における間隔(分割受網体13Aにおける脱穀処理物移動方向下手側での間隔)よりも大きく変化する状態で発生する。
本実施形態では、図7に示されるように、左の分割受網体13Aおよび右の分割受網体13Aそれぞれは、扱室前後方向において五つの分割受網構成体13bに分割されている。隣り合う分割受網構成体13bの間に板状の脱穀フレーム20が配置され、左の分割受網体13Aの各分割受網構成体13bは、支軸21を揺動支点にして脱穀フレーム20に対して上下揺動し、右の分割受網体13Aの各分割受網構成体13bは、支軸23を揺動支点にして脱穀フレーム20に対して上下揺動する。左の分割受網体13Aの五つの分割受網構成体13bは、各分割受網構成体13bに備えられた支持リンク22と、各分割受網構成体13bの支持リンク22を連動連結している支軸25とによって連動連結され、連動して同じ揺動方向に同じ揺動角を揺動する。右の分割受網体13Aの五つの分割受網構成体13bは、各分割受網構成体13bに備えられた支持リンク24と、各分割受網構成体13bの支持リンク24を連動連結している支軸21とによって連動連結され、連動して同じ揺動方向に同じ揺動角を揺動する。左の分割受網体13Aおよび右の分割受網体13Aは、実質的に一つの分割受網体13Aになっている。
〔間隔調整機構〕
図5に示されるように、二つの分割受網体13Aに間隔調整機構30が連係され、間隔調整機構30によって二つの分割受網体13Aを操作して分割受網体13Aの扱胴12との間隔Sを二つ分割受網毎に調節することを可能にされている。
間隔調整機構30は、図5に示されるように、単一のアクチュエータとしての電動モータMと、電動モータMを二つの分割受網体13Aに連動連結するリンク機構31と、を備えている。
リンク機構31は、二つの分割受網体13Aそれぞれの支軸側とは反対側の端部に連結されている。具体的には、図4に示されるように、リンク機構31は、電動モータMに連動連結され、電動モータMによって平行移動操作される平行リンク32と、平行リンク32を左の分割受網体13Aの支軸側(支軸21が位置する側)とは反対側の端部に連動連結する左用のリンク機構部31Aと、平行リンク32を右の分割受網体13Aの支軸側(支軸23が位置する側)とは反対側の端部に連動連結する右用のリンク機構部31Bと、を備えている。
電動モータMと平行リンク32との連動連結は、電動モータMに出力軸としてのネジ軸33が正逆回転駆動可能に備えられ、平行リンク32の中間部に、平行リンク32を移動操作する操作部32aが備えられ、ネジ軸33が操作部32aに設けられたネジ穴に係入されることによって行われている。
左用のリンク機構部31Aは、図5に示されるように、支軸25から平行リンク32に向けて延ばされ、延伸端部が平行リンク32に係合された左操作リンク34と、複数箇所の支持リンク22と、を備えている。左操作リンク34は、支軸25を揺動支点に揺動操作されることにより、支軸25を回動操作して複数箇所の支持リンク22を揺動操作する。
右用のリンク機構部31Bは、図5に示されるように、平行リンク32に遊端部35aが係合された揺動リンク35と、支軸21から揺動可能に延ばされた右操作リンク36と、右操作リンク36の遊端部を揺動リンク35に連動連結する連結リンク37と、複数箇所の支持リンク24と、を備えている。揺動リンク35および連結リンク37は、支点軸38に揺動可能に支持されている。右操作リンク36の遊端部と連結リンク37の遊端部とは、相対揺動可能に係合されている。右操作リンク36は、支軸21を揺動支点にして揺動操作されることにより、支軸21を回動操作して複数箇所の支持リンク24を揺動操作する。
平行リンク32と揺動リンク35の遊端部35aとの係合は、図8に示されるように、平行リンク32に長溝40が設けられ、長溝40にスライド可能に係入する連動部材41を遊端部35aに支持することによって行われている。連動部材41は、遊端部35aに連結ピン41aを介して回転可能に支持されている。連動部材41は、長溝40に対して回転不能に係入するように非円形状に形成されている。連動部材41は、平行リンク32が平行移動されると、連動部材41の両横側に位置する長溝内壁40aに対して線接触する状態で長溝内をスライド移動しつつ、かつ揺動リンク35に対して回動しつつ平行リンク32の動力を揺動リンク35に伝達し、平行リンク32による揺動リンク35の揺動操作を可能にする。本実施形態では、長溝40を平行リンク32に設け、連動部材41を揺動リンク35に設けているが、長溝40を揺動リンク35に設け、連動部材41を平行リンク32に設ける構成を採用してもよい。
平行リンク32と左操作リンク34の係合は、平行リンク32と揺動リンク35の遊端部35aが係合されている係合構造の構成と同じ構成を有する係合構造によって行われている。平行リンク32と左操作リンク34の係合は、平行リンク32に設けられた長溝と、長溝にスライド可能かつ回転不能に係入され、左操作リンク34に連結ピン34aを介して回転可能に支持された非円形の連動部材とによって行われている。右操作リンク36の遊端部と連結リンク37の遊端部の係合は、平行リンク32と揺動リンク35の遊端部35aが係合されている係合構造の構成と同じ構成を有する係合構造によって行われている。右操作リンク36の遊端部と連結リンク37の遊端部の係合は、右操作リンク36に設けられた長溝と、長溝にスライド可能かつ回転不能に係入され、連結リンク37に連結ピン39を介して回転可能に支持された非円形の連動部材とによって行われている。
本実施形態では、電動モータM、左操作リンク34、平行リンク32、揺動リンク35、右操作リンク36および連結リンク37は、図7に示されるように、複数の脱穀フレーム20のうち最も前方に位置する脱穀フレーム20の受網側とは反対側の側面側に配置されている。左操作リンク34は、支軸25のうち、最も前の脱穀フレーム20から前方に突出している端部に連結されている。右操作リンク36は、支軸21のうち、最も前の脱穀フレーム20から前方に突出している端部に連結されている。これに限らず、電動モータM、左操作リンク34、平行リンク32、揺動リンク35、右操作リンク36および連結リンク37を脱穀装置6の外部に設けてもよい。
図5は、受網13と扱胴12との間隔Sが狭い側に調整された状態における受網13、扱胴12および間隔調整機構30を示す正面図である。図6は、受網13と扱胴12との間隔Sが広い側に調整された状態における受網13、扱胴12および間隔調整機構30を示す正面図である。図6に示される二点鎖線Zは、図5に示される調整状態における広さの間隔Sを示すものである。図5,6に示されるように、間隔調整機構30においては、電動モータMが正回転および逆回転方向に駆動されると、操作部32aが回転するネジ軸33によって押し、あるいは引き操作されて平行リンク32が平行移動操作される。すると、左操作リンク34が平行リンク32によって支軸25を揺動支点にして揺動操作され、支軸25が左操作リンク34によって回動操作されて複数箇所の支持リンク22が支軸25によって揺動操作され、左の分割受網体13Aが支持リンク22によって支軸21を揺動支点にして上下に揺動される。これにより、間隔調整機構30が左の分割受網体13Aの扱胴12との間隔Sを調整する。平行リンク32が平行移動操作されると、平行リンク32の動力が連動部材41によって揺動リンク35に伝達されて揺動リンク35が支点軸38を揺動支点にして揺動操作され、連結リンク37が揺動リンク35によって支点軸38を揺動支点にして揺動操作されて右操作リンク36が連結リンク37によって支軸21を揺動支点にして揺動され、支軸21が右操作リンク36によって回動操作されて複数箇所の支持リンク24が支軸21によって揺動操作され、右の分割受網体13Aが支持リンク24によって支軸23を揺動支点にして上下に揺動操作される。これにより、間隔調整機構30が右の分割受網体13Aの扱胴12との間隔Sを調整する。
〔別実施形態〕
(1)左の分割受網体13Aおよび右の分割受網体13Aそれぞれを第一扱き処理部18Fおよび第二扱き処理部18Rに対応する一つの分割受網体の状態で設けられた例を示したが、これに限らない。たとえば、左の分割受網体13Aおよび右の分割受網体13Aそれぞれを扱室11の前後方向において第一扱き処理部18Fに対応する前の分割受網体部と、第二扱き処理部18Rに対応する後の分割受網体部とに分割すると好適である。
(2)上記した実施形態では、受網13が扱胴12の周方向において二つの分割受網体13Aに分割された例を示したが、三つ以上の複数の分割受網体に分割されたものであってもよい。
(3)上記した実施形態では、格子受網によって構成された受網13を採用しているが、格子網以外に、クリンプ網、樹脂網などの採用が可能である。
(4)上記した実施形態では、分割受網体13Aの揺動支点になる支軸21,23が分割受網体13Aにおける脱穀処理物移動方向での下手側に備えた例を示したが、分割受網体13Aにおける脱穀処理物移動方向での上手側に備えたものであってもよい。
(5)上記した実施形態では、リンク機構31が分割受網体13Aの支軸側とは反対側の端端部に連結された例を示したが、分割受網体13Aの支軸側の端部に連結されたものであってもよい。
(6)上記した実施形態では、扱き処理部18に形状が異なる扱歯を設けた扱胴12を採用した例を示したが、扱き処理部18における全ての扱歯の形状が同一である扱胴を採用したものであってもよい。
(7)上記した実施形態では、電動モータMを採用された例を示したが、これに限らない。たとえば、油圧シリンダなどの油圧アクチュータなど各種のアクチュエータを採用したものであってもよい。
(8)上記した実施形態では、前脱穀処理部8および中間搬送装置9を備えるコンバインを例示したが、これに限らない。前脱穀処理部8および中間搬送装置9を備えず、刈取穀稈がフィーダ5bから脱穀装置6に直接に供給されるコンバインであってもよい。
本発明は、稲、麦、蕎などを収穫対象とするコンバインに限らず、トウモロコシを収穫対象とする各種の収穫機に適用できる。
5a 収穫部
6 脱穀装置
11 扱室
12 扱胴
13 受網
13a 分割受網体
21 支軸
23 支軸
31 リンク機構
32 平行リンク
35 揺動リンク
40 長溝
41 連動部材
P 扱胴軸芯
M アクリュエータ(電動モータ)

Claims (4)

  1. 圃場の作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部によって収穫された作物が投入され、投入された作物を脱穀処理する脱穀装置と、が備えられ、
    前記脱穀装置に、作物が投入される扱室と、前記扱室の前後方向に沿う方向の扱胴軸芯を回転中心にして回転する状態で前記扱室に設けられ、前記扱室に投入された作物を扱き処理する扱胴と、前記扱胴の下部の外周囲に設けられた受網と、が備えられ、
    前記受網は、前記扱胴の周方向において複数の分割受網体に分割されており、
    前記複数の分割受網体のそれぞれは、前記分割受網体の前記周方向での一端部に前記前後方向に延びる状態で備えられた支軸を有し、前記支軸を揺動支点にして上下揺動可能な状態で支持されており、
    前記複数の分割受網体にリンク機構を介して連動連結された単一のアクチュエータが備えられ、
    前記リンク機構は、前記アクチュエータによって操作されることにより、前記複数の分割受網体を上下揺動させ、前記複数の分割受網体における前記分割受網体と前記扱胴との前記扱胴の径方向での間隔を調整するよう構成されている収穫機。
  2. 前記分割受網体の前記支軸は、前記分割受網体の前記周方向での両端部のうち、前記分割受網体における脱穀処理物移動方向での下手側に位置する方の端部に備えられている請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記リンク機構は、前記複数の分割受網体それぞれの前記支軸が位置する側とは反対側の端部に連結されている請求項2に記載の収穫機。
  4. 前記リンク機構に、前記アクチュエータによって平行に移動操作される平行リンクと、前記平行リンクに係合された遊端部を有し、前記平行リンクによって揺動操作されて前記分割受網体に向けて出力する揺動リンクと、が備えられ、
    前記平行リンクと前記遊端部とは、前記平行リンクおよび前記遊端部の一方に設けられた長溝と、前記長溝にスライド可能に係入する状態で前記平行リンクおよび前記遊端部の他方に支持された連動部材とによって係合されており、
    前記連動部材は、前記長溝に対して回転不能に係入するように非円形状に形成された状態で前記平行リンクおよび前記遊端部の他方に回転可能に支持されている請求項1から3のいずれか一項に記載の収穫機。
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