JP2022021781A - 脱穀装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収穫する作物の種類の違いに応じて適切な扱き処理を行うことが可能な脱穀装置が要望されていた。【解決手段】扱胴28に、扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられた回動支軸29と、回動支軸29の外周において、前後方向に沿った状態、かつ、周方向に間隔を空けた状態で並ぶ複数の棒状のフレーム体30と、フレーム体30に固定される扱歯50.57と、が備えられ、扱胴28に、前部側の第一扱き処理部44と後部側の第二扱き処理部45とが備えられ、第一扱き処理部44と第二扱き処理部45とは、扱歯の形状が互いに異なっている。【選択図】図4

Description

本発明は、収穫した作物を脱穀処理する脱穀装置に関する。
脱穀装置は、扱室の内部に扱胴が備えられ、扱胴は、扱室の前後方向に沿う回動支軸を備え、回動支軸の軸芯周りで回転可能に支持されている。そして、従来では、回動支軸の径方向外周において、前後方向に沿った状態、かつ、周方向に間隔をあけた状態で並ぶ複数の棒状のフレーム体が一体的に回転可能に備えられ、その棒状のフレーム体に径方向外方に向けて延びる複数の扱歯が取り付けられ、扱歯として、扱胴の前後方向の全領域にわたって同一構成の丸棒状の扱歯が備えられていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-146272号公報
上記従来構成では、径方向外方に向けて突出している丸棒状の扱歯によって作物に対して強い扱き力が作用するので、例えば、稲等の脱粒し難い作物を収穫する場合であっても良好な脱穀処理を行うことができる。しかし、対象作物として、小麦、大豆等のように、稲に比べて脱粒し易い作物を収穫する場合であれば、扱き力が強すぎて穀粒を傷つけるおそれがある。また、脱穀処理後の茎稈屑(排ワラ)を動物の飼料として用いる場合に、穀稈の損傷が酷くなり、動物の飼料としては不適切な状態になるおそれもあり、収穫する作物の違いに応じて適切な扱き処理を行うことができない不利があった。
そこで、収穫する作物の種類の違いに応じて適切な扱き処理を行うことが可能な脱穀装置が要望されていた。
本発明に係る脱穀装置の特徴構成は、扱室と、前記扱室に回転可能な状態で設けられ、前記扱室の前部に投入された作物の脱穀処理を行なう扱胴と、が備えられ、前記扱胴に、前記扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられた回動支軸と、前記回動支軸の外周において、前後方向に沿った状態、かつ、周方向に間隔を空けた状態で並ぶ複数の棒状のフレーム体と、前記フレーム体に固定される扱歯と、が備えられ、前記扱胴に、前部側の第一扱き処理部と後部側の第二扱き処理部とが備えられ、前記第一扱き処理部と前記第二扱き処理部とは、前記扱歯の形状が互いに異なっている点にある。
本発明によれば、複数の棒状のフレーム体で囲われる扱胴内部の領域は、開放された空間であり、脱穀処理物量が多くなった場合には、脱穀処理物が扱胴内部の空間に入り込み、扱歯と外周側の受網との間の狭い領域に詰まることがない。その結果、脱穀負荷が過大になることを回避して、良好な脱穀処理を行い易い。
そして、扱胴における前部側の第一扱き処理部と後部側の第二扱き処理部とで、扱歯の形状が互いに異なっている。例えば、比較的脱粒し易く、しかも、茎稈屑はできる細かく細断した方がよい作物であれば、第一扱き処理部には、作物に対する扱き力がそれほど強くない扱歯を使用して、作物の脱粒処理を前半の早い段階で損傷を与えない状態で行うようにしながら、第二扱き処理部には、強めの扱き力を有する扱歯を用いて、残っている穀粒と茎稈屑とを分離させることができ、適切な扱き処理を行うことが可能である。
また、脱粒後の茎稈屑を傷つけたくない場合には、第一扱き処理部には、作物に対する扱き力が強めの扱歯を使用して、作物の脱粒処理を適切に行うようにしながら、第二扱き処理部には、作物に対する扱き力がそれほど強くない扱歯を使用することで、茎稈屑の損傷を抑えて、適切な扱き処理を行うことが可能である。
従って、扱胴の前後方向の全領域にわたって強い扱き力が作用して穀粒や茎稈屑等を損傷するといった不利を回避して、収穫する作物の違いに応じて適切な扱き処理を行うことが可能となった。
本発明においては、前記第一扱き処理部に、表面に凹凸が形成されると共に表面の凹凸形状によって作物に扱き作用する第一扱歯、及び、径方向外方に向けて棒状に延びる第二扱歯のうちのいずれか一方が備えられ、前記第二扱き処理部に、前記第一扱歯、及び、前記第二扱歯のうちの他方が備えられていると好適である。
本構成によれば、第一扱歯は、表面に形成された凹凸形状によって作物に扱き作用するものであるから、径方向外方に向けて延びる棒状の扱歯に比べて、作物に対する扱き力は弱いが、脱粒し易い作物であれば、良好な脱穀処理を行うことが可能であり、しかも、脱粒された穀粒に損傷を与えるおそれが少ない。これに対して、棒状の扱歯は強い扱き力を発揮して脱粒し難い作物であっても脱粒処理を効率よく行える。
第一扱歯及び第二扱歯の一方を第一扱き処理部に備え、他方を第二扱き処理部に備えることによって、作物の性状や必要な脱穀処理方法に対応させて適切な扱き処理を行うことが可能となる。
本発明においては、前記第一扱き処理部に、前記第一扱歯が備えられ、前記第二扱き処理部に、前記第二扱歯が備えられていると好適である。
扱胴の前半部においては、作物の処理量が多いので、強い扱き力を発揮する第二扱歯を備えていると、駆動負荷が過大になるおそれがある。そこで、本構成では、第一扱き処理部に第一扱歯を備えることにより、例えば、脱粒し易い作物であれば、駆動負荷が過大になることを回避しながら、良好に扱き処理を行うことができる。
本発明においては、前記第一扱歯が前記フレーム体の長手方向に沿って延びる棒状に構成されていると好適である。
本構成によれば、第一扱歯が棒状であるから、例えば、フレーム体の長手方向に対して短い小型の形状の第一扱歯をフレーム体に多数取り付ける構成に比べて、組付けの煩わしさがなく組付け作業を容易に行える。
本発明においては、前記回動支軸の軸芯方向視で、前記第一扱き処理部における前記扱胴の外端軌跡と、前記第二扱き処理部における前記扱胴の外端軌跡と、が同じ位置にあると好適である。
本構成によれば、第一扱き処理部及び第二扱き処理部における扱胴の外端と受網との間の隙間とが同じであるから、扱胴の外端と受網との間で揉まれて扱き処理されながら第一扱き処置部から第二扱き処理部に受け渡される処理物を滞留することなく円滑に移送させることが可能となる。
本発明においては、前記第一扱き処理部における前記フレーム体と前記回動支軸との間の径方向の間隔と、前記第二扱き処理部における前記フレーム体と前記回動支軸との間の径方向の間隔と、が異なっていると好適である。
本構成によれば、扱胴の外端軌跡を同じにさせるようにしながら、第一扱き処理部及び第二扱き処理部のそれぞれに備えられる扱歯の径方向に沿う高さを扱き処理に必要な高さに設定することができる。
本発明においては、前記第二扱歯は、前記回動支軸の軸芯方向視で、径方向外方側が内方側よりも前記扱胴の回転方向下手側に位置するように傾斜していると好適である。
本構成によれば、第二扱歯は径方向外方側が回転方向下手側に位置するように傾斜して、後退角を有するので、作物に対して扱き作用を発揮するときに、第二扱歯が作物から抜け外れ易く、絡み合って連れ回りするおそれが少ない。
本発明においては、前記第二扱歯に平面状の扱き処理面が備えられ、前記扱き処理面が、後部側ほど回転方向下手側に位置する傾斜姿勢に構成されていると好適である。
本構成によれば、作物は扱室の前部に投入され、扱室の後部から排出されるが、第二扱歯は扱き処理面が扱き処理すると、脱穀処理物に対して処理物移送方向下手側に向けて押し出すような力が作用することになる。その結果、脱穀処理物の後方への移送を補助することができる。
本発明においては、前記第二扱歯が、径方向に沿って長い縦長状に設けられ、かつ、長手方向の中心から等しい距離離れた箇所に、前記フレーム体に対する固定部が形成されていると好適である。
本構成によれば、使用に伴って第二扱歯の径方向外側が摩耗した場合に、第二扱歯を長手方向の中心の周りで反転させ、反対側の固定部をフレーム体に固定する。その結果、受網との間の距離を変更させずに、摩耗した箇所とは長手方向の反対側の箇所を径方向外側にして良好な扱き処理を行うことができる。
本発明においては、前記第二扱歯が、前記フレーム体の長手方向に間隔をあける状態で、かつ、前記フレーム体の外周まわりに螺旋状に並ぶ状態で複数取り付けられていると好適である。
本構成によれば、第二扱歯がフレーム体の外周まわりに螺旋状に並んでいるので、脱穀処理物を隣接する第二扱歯に向けて受け渡しながら案内することで、後方への移送をさらに行い易いものにできる。
本発明においては、前記第一扱き処理部の前記フレーム体と、前記第二扱き処理部の前記フレーム体とが、分割された状態で備えられ、前記第一扱き処理部の前記フレーム体と、前記第二扱き処理部の前記フレーム体とが、周方向に位相が異なる状態で配置されていると好適である。
本構成によれば、第一扱き処理部と第二扱き処理部との接続箇所において、第一扱き処理部のフレーム体と第二扱き処理部のフレーム体とを周方向に位置を異ならせた状態で取り付けることができる。例えば、両者が同位相で備えられる構成であれば、組み付け作業が行い難くなるおそれがある。これに対して、本構成では、位相が異なることにより、組み付けのためのスぺ-スを確保して作業が行い易いものになる。
本発明においては、前記第一扱き処理部の前記フレーム体と、前記第二扱き処理部の前記フレーム体とが、分割された状態で備えられ、前記第一扱き処理部の前記フレーム体が前記第二扱き処理部にも取り付け可能であり、かつ、前記第二扱き処理部の前記フレーム体が前記第一扱き処理部にも取り付け可能であると好適である。
本構成によれば、第一扱き処理部のフレーム体と第二扱き処理部のフレーム体とを交換して用いることができる。例えば、作物の種類が異なる場合に、第一扱き処理部のフレーム体に備えられる扱歯を、第二扱き処理部にて用いる構成、又は、第二扱き処理部のフレーム体に備えられる扱歯を第一扱き処理部にて用いる構成、等を採用することで、収穫する作物の種類が異なる場合であっても、適切な扱き処理作用を発揮することが可能になる。
コンバインの全体側面図である。 脱穀装置の横断平面図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 第二扱胴の側面図である。 図3のV-V線断面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 脱穀装置の縦断正面図である。 第一扱歯を示す縦断正面図である。 第一扱歯の一部斜視図である。 第二扱歯の取り付け状態を示す平面図である。 第二扱歯の取り付け状態を示す斜視図である。 送塵弁の支持状態を示す平面図である。 送塵弁の支持状態を示す縦断正面図である。 第一角度調節機構の平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る脱穀装置の実施形態を普通型コンバインの脱穀装置に適用した場合について説明する。この実施形態では、符号(F)で示す方向が機体前側、符号(B)で示す方向が機体後側である(図1,2,3参照)。符号(L)で示す方向が機体左側、符号(R)で示す方向が機体右側である(図2,5,6,7参照)。
〔コンバインの全体の構成〕
図1に示すように、コンバインは、作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部1、キャビン2にて覆われた運転部3、刈取搬送部1にて刈り取られた作物の脱穀処理を行う脱穀装置4、その脱穀装置4にて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク5、動力源としてのエンジン6を有する原動部7、左右の前車輪8、左右の後車輪9等を備えている。
刈取搬送部1は、植立する作物を刈り取り、刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める収穫部としての刈取部10と、刈り取られて中央に寄せ集められた作物を機体後方の脱穀装置4に向けて搬送する作物搬送装置としてのフィーダ11とを備えている。刈取部10は、詳述はしないが、刈取対象となる作物の穂先側を後方に向けて掻込む回転リール12、作物の株元を切断して刈り取る刈刃13、刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める横送りオーガ14等が備えられている。
刈取搬送部1の後方には、フィーダ11が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置4が設けられている。脱穀装置4における前部の上方に、脱穀装置4から搬送された単粒化穀粒を回収して貯留する穀粒タンク5が設けられている。脱穀装置4における後部の上方に原動部7が備えられている。
〔脱穀装置〕
次に、脱穀装置4について説明する。
図2及び図3に示すように、脱穀装置4には、収穫された作物が搬入されて脱穀処理される第一脱穀処理部15と、第一脱穀処理部15の後方に設けられ、第一脱穀処理部15にて処理された脱穀処理物が投入されて脱穀処理される第二脱穀処理部16と、が備えられている。第一脱穀処理部15は、左右方向の幅がフィーダ11と略同じであり、第二脱穀処理部16よりも幅広に設けられている。
〔第一脱穀処理部〕
第一脱穀処理部15について説明する。
第一脱穀処理部15には左右向き軸芯X周りで回転する第一扱胴17が備えられている。第一扱胴17は、左右方向に沿う姿勢で回転可能に設けられた回動支軸18、左右方向に沿った状態、かつ、周方向に間隔をあけた状態で並ぶ複数の棒状の扱歯19、回動支軸18からの径方向の距離が同じになる状態で、かつ、一体回動可能な状態で複数の棒状の扱歯19を回動支軸18に支持する複数の支持部材20等が備えられている。扱歯19は、第一扱胴17の左右方向全幅にわたって左右方向に延びる棒状に形成され、かつ、表面に凹凸が形成されると共に表面の凹凸形状によって作物に扱き作用するラスプ扱歯(図9参照)にて構成されている。
支持部材20は、側面視で略星形状に形成された板体にて構成され、左右方向に間隔をあけて複数備えられている。支持部材20は中心部が回動支軸18に固定されて一体回動可能に支持されている。扱歯19は、複数の支持部材20のそれぞれにボルトの締結により固定されている。
第一扱胴17の外周部のうちの第一扱胴17の下方の領域には第一受網21が備えられている。図示しない駆動機構によって第一扱胴17が、図3において反時計周りに回動すると、フィーダ11によって搬送されてくる作物を扱歯19によって掻き込み、扱歯19による打撃、及び、扱歯19と第一受網21との間での揉み合い作用等により、脱穀処理を行うように構成されている。
第一脱穀処理部15と第二脱穀処理部16との間には、第一脱穀処理部15にて脱穀処理された脱穀処理物を第二脱穀処理部16に向けて搬送する中間搬送装置22が備えられている。中間搬送装置22は、脱穀処理物を下方に漏下させることなく第二脱穀処理部16に向けて搬送するように構成されている。
中間搬送装置22の左右幅は第一脱穀処理部15の左右幅と同じである。中間搬送装置22は、左右向き軸芯を有するとともに左右方向の全幅に亘って延びる円筒状のドラム23と、そのドラム23の外周部のうち左右両側に備えられた螺旋羽根24と、ドラム23の外周部のうち左右中央側に備えられた複数の掻込み部材25と、半円筒状の底板26と、を備えている。
左右の螺旋羽根24は、ドラム23の外周部に固定され、かつ、送り方向が逆向きになる状態で設けられている。掻込み部材25は、ドラム23の外周部に固定され、かつ、径方向外方に向けて延びる板状の部材にて構成されている。掻込み部材25は、ドラム23の周方向に適宜間隔をあけて複数設けられている。
図示しない駆動機構によって、ドラム23が図3において反時計周りに回動すると、左右の螺旋羽根24が脱穀処理物を左右方向中央側へ寄せ集めるように横送りする。中央側に寄せ集められたのち、脱穀処理物は、掻込み部材25によって後方に掻き込まれて、第二脱穀処理部16に向けて投入される。
第二脱穀処理部16には、投入された脱穀処理物を脱穀処理する扱室27が備えられている。扱室27については後述するが、扱室27の左右幅は中間搬送装置22の左右幅よりも狭い。左右の螺旋羽根24は、中間搬送装置22のうち扱室27の左右方向両側端部よりも左右方向両側外方に突出する領域に備えられている。従って、中間搬送装置22は、脱穀処理物を左右方向中央側に寄せ集めたのち、後方の扱室27に円滑に投入させることができる。
図3に示すように、中間搬送装置22の下端位置が第一脱穀処理部15の下端位置よりも高い位置に位置している。第二脱穀処理部16は、中間搬送装置22の後端部に連なる状態で設けられている。
〔第二脱穀処理部〕
第二脱穀処理部16について説明する。
図1及び図3に示すように、第二脱穀処理部16は、後上がり傾斜姿勢に設けられている。第二脱穀処理部16には扱室27が備えられ、扱室27には前後向き軸芯Y周りで回転する第二扱胴28が備えられている。第二扱胴28は、後上がり傾斜姿勢に設けられており、軸芯Yも後上がり傾斜姿勢になっている。
第一脱穀処理部15の下端位置と中間搬送装置22の下端位置とを結ぶ仮想線LNの後上がり傾斜角度θ1が、第二脱穀処理部16の後上がり傾斜角度θ2よりも大に設定されている。つまり、第一脱穀処理部15から中間搬送装置22への後上がり具合に比べて、第二脱穀処理部16の後上がり傾斜具合が緩くなるように構成されている。
図4~図7に示すように、第二扱胴28には、前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられた回動支軸29と、回動支軸29の外周において、前後方向に沿った状態、かつ、周方向に間隔をあけた状態で並ぶ複数の棒状のフレーム体30と、フレーム体30に取り付けられた扱歯31と、が備えられている。フレーム体30は、丸パイプ鋼材によって構成されている。
第二扱胴28における回動支軸29は、第二扱胴28の前端部から後端部にわたって1本物で構成され、前後方向に長く形成されている。回動支軸29の前後両側部を回動可能に支持する軸受け部材として自動調芯ベアリングが用いられている。又、図示はしないが、第二扱胴28は、後部側に動力が伝達されて回転駆動される。処理物の詰まり等が発生して扱胴がロックされたような場合には、回動支軸29の後部側に捻れ方向に力が作用する。そこで、図4及び図6に示すように、回動支軸29の外周部のうち後端側の一部の領域に放射状に延びる状態で補強リブ32が設けられている。
第二扱胴28は、回動支軸29を回転中心にして、正面視右回り方向(時計周り)に回転駆動される。扱室27の前下部は脱穀処理物の扱室27への投入を可能にする開口が形成されている。第二扱胴28の周囲のうちの第二扱胴28の下方の領域に第二受網33が装備されている。
図3に示すように、扱室27は、第二扱胴28を支持する前支持壁34と後支持壁35、第二扱胴28の上方に設けられた天板36、及び、第二受網33などによって区画形成されている。天板36の内側に扱室27の前後方向に並ぶ複数の送塵弁37が設けられている。図12に示すように、天板36は、扱室27の前後方向中央部に設けられた分割箇所において前後に分割可能な構成となっている。通常は、前部側に位置する第一天板36Aと、後部側に位置する第二天板36Bとは、前後中央の分割箇所においてボルト連結されている。メンテナンス等のために取り外す場合には、ボルト連結を解除して前後に分割して、後方に抜き外すことができる。
第二扱胴28の前部に螺旋羽根38を有する掻込み部39が備えられている。掻込み部39は、先細状のドラム40の外周部に螺旋羽根38が一体的に固定されている。ドラム40の前端部が回動支軸29に連結されている。ドラム40の後端部が前支持部材41を介して回動支軸29に連結されている。掻込み部39は、回動支軸29が回転するのに伴って、投入される脱穀処理物を螺旋羽根38の送り作用により後方に掻き込むように構成されている。
図3に示すように、掻込み部39の下方には、掻込み部39にて掻き込まれる脱穀処理物を受止めて下方に漏下させることなく後方に案内する案内体42が備えられている。案内体42は、螺旋羽根38の下方の外周部に沿うように正面視で略円弧状に曲げられた板体にて構成されている。案内体42は、中間搬送装置22の底板26の後部に連なる状態で設けられ、掻込み部材25によって後方に搬送される脱穀処理物を、下方に漏下させることなく、円滑に後方に搬送するように構成されている。
第二扱胴28における掻込み部39の後側の部位に扱き処理部43が備えられている。扱き処理部43は、前部側の第一扱き処理部44と後部側の第二扱き処理部45とを備えており、第一扱き処理部44と第二扱き処理部45とは扱歯の形状が互いに異なっている。
扱き処理部43の構成について説明する。
扱き処理部43には、図4に示されるように、回動支軸29のうち掻込み部39の後部に対応する部分に連結された前支持部材41、回動支軸29の後端部に連結された後支持部材46、回動支軸29の前後中間部に軸芯方向に間隔をあけて連結される3つの中間支持部材47a,47b,47cが備えられている。
扱き処理部43は、フレーム体30のうち第2の中間支持部材47bよりも前側に位置する6本の前側フレーム体30aを有する第一扱き処理部44と、フレーム体30のうち第2の中間支持部材47bよりも後側に位置する6本の後側フレーム体30bを有する第二扱き処理部45と、を備えている。
前側フレーム体30a及び後側フレーム体30bは、前支持部材41と後支持部材46とに亘る前後長さを有する一本物のフレーム体を第2の中間支持部材47bに対応する位置で前後方向に2分割されたものである。前側フレーム体30aと後側フレーム体30bとは同じ長さに設定されている。
図5に示すように、6本の前側フレーム体30aは、第二扱胴28の周方向に等間隔で並んでいる。各前側フレーム体30aの前端部に板状の連結部材48が溶接にて連結され、その連結部材48が前支持部材41にボルトBoにより連結されている。前側フレーム体30aの後端部は、前端部と同様に、板状の連結部材48が溶接にて連結され、その連結部材48が第2の中間支持部材47bにボルトBoにて連結されている。
図6に示すように、6本の後側フレーム体30bは、第二扱胴28の周方向に等間隔で並んでいる。各後側フレーム体30bの前端部に、前側フレーム体30aと同様な板状の連結部材49が溶接にて連結され、その連結部材49が第2の中間支持部材47bにボルトBoにて連結されている。後側フレーム体30bの後端部は、前端部と同様に、板状の連結部材49を介して後支持部材46にボルトBoにて連結されている。
上述したように、前側フレーム体30aと後側フレーム体30bとは、長さが同じであり、取り付け構造も同じである。従って、前側フレーム体30aが第二扱き処理部45にも取り付け可能であり、かつ、後側フレーム体30bが第一扱き処理部44にも取り付け可能である。つまり、ボルトBoの連結を解除して前後位置を変更して付け替えることが可能である。
前側フレーム体30aと回動支軸29との間の径方向の間隔Q1と、後側フレーム体30bと回動支軸29との間の径方向の間隔Q2と、が異なっている。説明を加えると、図7に示すように、前側フレーム体30aが、後側フレーム体30bよりも径方向外方側に位置する状態で配設されている。従って、前側フレーム体30aと回動支軸29との間の径方向の間隔Q1が、後側フレーム体30bと回動支軸29との間の径方向の間隔Q2よりも大になるように構成されている。
前側フレーム体30a及び後側フレーム体30bは共に、周方向に等間隔をあけて分散配置されているが、前側フレーム体30aと後側フレーム体30bとが周方向に位相が異なる状態で配置されている。具体的には、隣接する2つの前側フレーム体30a同士の周方向の略中間位置に後側フレーム体30bが位置するように、周方向に位相をずらして配置されている。
このように配置することで、前側フレーム体30a側の連結部材48と、後側フレーム体30b側の連結部材49とを周方向に位置をずらすことができ、第2の中間支持部材47bに対する連結作業を容易に行うことができる。
第一扱き処理部44には、表面に凹凸が形成されると共に表面の凹凸形状によって作物に扱き作用する第一扱歯50が備えられている。第一扱歯50は、第一扱胴17に備えられる扱歯19と同じ構成のものを兼用している。つまり、図9に示すように、表面に多数の凹凸51が形成されると共に表面の凹凸形状によって作物に扱き作用するラスプ扱歯にて構成されている。
図5及び図8に示すように、第一扱歯50における回転方向上手側箇所50aは、外周面が滑らかな面にて形成されるとともに、回転方向下手側ほど径方向に沿う第二受網33との間の間隔が狭くなるように傾斜状に設けられている。そして、第一扱歯50の回転方向下手側箇所50bは、外周面に凹凸51が形成されるとともに、周方向の全幅に亘って径方向に沿う第二受網33との間の間隔が略同じである。
第一扱歯50は、前側フレーム体30aの長手方向に沿って延びる棒状に構成されている。第一扱歯50が、前側フレーム体30aに取り付けられた支持台52に支持されている。支持台52は、前側フレーム体30aに対して、第二扱胴28の軸芯方向に沿って間隔をあけて複数(図4に示す例では5個)取り付けられている。
図8に示すように、支持台52は、回転軸芯方向視で略U字状に曲げられた板体にて構成され、両側端部が前側フレーム体30aの外周面に溶接にて連結されている。また、支持台52は、一方の端部が前側フレーム体30aの外周面に溶接され、かつ、第一扱歯50の回転方向上手側箇所50aを支持する上手側支持部52aと、上手側支持部52aに連なるともに、第一扱歯50の回転方向下手側箇所50bを支持する下手側支持部52bと、下手側支持部52bに連なるともに、他方の端部が前側フレーム体30aの外周面に溶接された延設部52cと、を備えている。上手側支持部52aは、第一扱歯50の回転方向上手側箇所50aに沿う形状に設けられ、下手側支持部52bは、第一扱歯50の回転方向下手側箇所50bに沿う形状に設けられている。下手側支持部52bと前側フレーム体30aとの間には、隙間Sが形成されている。
第一扱歯50は支持台52に対して取り外し可能に支持されている。図8及び図9に示すように、第一扱歯50の回転方向下手側箇所50bのうち支持台52に対応する箇所にボルト孔53が形成されている。下手側支持部52bのボルト孔53に対応する箇所の内面には溶接ナット54が備えられている。外周側から装着するボルト55とナット54とにより、第一扱歯50の回転方向下手側箇所50bと支持台52の下手側支持部52bとが締結固定される。第一扱歯50の回転方向下手側箇所50bの外周側には、ボルト頭部が入り込む凹入部56が形成されている。これにより、ボルト55の頭部が径方向外方に突出することを回避している。
第二扱き処理部45には、径方向外方に向けて棒状に延びる第二扱歯57が備えられている。図10に示すように、第二扱歯57は、断面略U字状の板体にて構成され、径方向に沿って長い縦長状に設けられている。第二扱歯57は、後側フレーム体30bの外周部に固定されているブラケット58にボルト59の締結により連結されて支持されている。ブラケット58は、断面略U字状の板体で構成され、両側の側面部58aが後側フレーム体30bの外周部に溶接されている。ブラケット58は、後側フレーム体30bの長手方向に適宜間隔をあけて備えられている。ブラケット58の両側の側面部58aの間にある中間部58bが、平面状に形成され、かつ、後部側ほど回転方向下手側に位置する傾斜姿勢に構成されている。
第二扱歯57は、ブラケット58の中間部58bに対して外方から当て付けてボルト59の締結にてブラケット58に固定されている。第二扱歯57の中間部57aは、平面状に形成され、その中間部57aの外側の面が作物に作用する扱き処理面57bを構成している。第二扱歯57のブラケット58に対する固定部、具体的には、ボルト59が挿通する挿通孔60の形成箇所は、長手方向の中心から等しい距離離れた箇所に2箇所形成されている。
このように構成することで、長期にわたり脱穀処理が行われるのに伴って、第二扱歯57の径方向外端部が摩耗した場合には、第二扱歯57を長手方向で向きを反転させ、他方の挿通孔60にてボルト固定することができる。
図6に示すように、第二扱歯57は、回動支軸29の軸芯方向視で、径方向外方側に位置するほど第二扱胴28の回転方向下手側に位置するように傾斜している。また、第二扱歯57が取り付けられるブラケット58の中間部58bは、後部側ほど回転方向下手側に位置する傾斜姿勢に構成されている。
従って、第二扱歯57における扱き処理面57bは、後部側ほど回転方向下手側に位置する傾斜姿勢に構成され、かつ、回動支軸29の軸芯方向視で、径方向外方側に位置するほど第二扱胴28の回転方向下手側に位置するように傾斜している。
図7に示すように、回動支軸29の軸芯方向視で、第一扱き処理部44における第二扱胴28の外端軌跡、すなわち、第一扱歯50の径方向外端部の移動軌跡と、第二扱き処理部45における第二扱胴28の外端軌跡、すなわち、第二扱歯57の径方向外端部の移動軌跡、とが同じ位置になるように構成されている。
第二扱胴28は、前側フレーム体30a同士の間、及び、後側フレーム体30b同士の間を通して外周空間と連通する内部空間Zを内部に形成した籠状に構成されている。従って、第二扱胴28は、脱穀処理において、処理物の内部空間Zへの入り込みを許容することにより、第二扱胴28による駆動負荷が過大になることを回避することができる。
図1に示すように、第一脱穀処理部15及び第二脱穀処理部16の下方には、第一受網21から漏下した脱穀処理物及び第二受網33から漏下した脱穀処理物を揺動移送しながら穀粒、枝付き粒(二番物)、他の茎稈屑や塵埃等に選別する選別部61が備えられている。選別部61には、選別風を供給する選別ファン62、穀粒を回収する穀粒回収部63、二番物を回収して扱室に還元するための二番物回収部64等が備えられている。
選別部61には、第一脱穀処理部15の下方の領域から第二脱穀処理部16の下方の領域にわたって延びるグレンパン65が備えられている。グレンパン65の後端部は、第二受網33の前端の下方位置まで延ばされている。
第一脱穀処理部15の第一受網21から漏下した脱穀処理物をグレンパン65により第二脱穀処理部16の下方の領域にまでそのまま移送させることができる。その結果、第二脱穀処理部16の第二受網33から漏下した脱穀処理物と共に効率よく選別処理を行うことができる。
〔送塵弁〕
次に、送塵弁37について説明する。
図12に示すように、複数の送塵弁37のうち最前部側に位置する前端送塵弁37aは、第二扱胴28における掻込み部39の上方に備えられている。この前端送塵弁37aは送り角が固定されている。従って、この前端送塵弁37aが固定式送塵弁に対応している。
天板36に取り付けられている複数の送塵弁37のうち、前端送塵弁37aを除く他の複数の送塵弁37は送り角が変更可能に取り付けられている。そして、複数の送塵弁37のうち前部側に位置する複数(図12に示す例は4個)の前部側送塵弁37bと、後部側に位置する複数(図12に示す例は4個)の後部側送塵弁37cとが、それぞれ各別に送り角を同時に変更操作可能に構成されている。
天板36のうちの第一扱き処理部44に対応する位置に、複数の前部側送塵弁37bが備えられ、天板36のうちの第二扱き処理部45に対応する位置に、複数の後部側送塵弁37cが備えられている。すなわち、複数の前部側送塵弁37bが第一天板36Aに備えられ、複数の後部側送塵弁37cが第二天板36Bに備えられている。そして、複数の前部側送塵弁37bのうち後端部に位置する前部側送塵弁37bは、第二天板36Bの下方の領域に入り込む状態に切り換え可能である。
図12及び図13に示すように、複数の前部側送塵弁37b及び複数の後部側送塵弁37cは、それぞれ、天板36の内面側に位置して、揺動支点軸66を介して揺動可能に支持されている。揺動支点軸66は、前部側送塵弁37b及び後部側送塵弁37cの左側箇所に設けられている。複数の前部側送塵弁37bそれぞれの右側の遊端側に連動リンク67が連結ピン68を介して連結されている。すなわち、複数の前部側送塵弁37bは、同一の揺動方向に連動して揺動するように連動リンク67によって連動連結されている。
また、複数の後部側送塵弁37cそれぞれの右側の遊端側に連動リンク69が連結ピン70を介して連結されている。すなわち、複数の後部側送塵弁37cは、同一の揺動方向に連動して揺動するように連動リンク69によって連動連結されている。
複数の前部側送塵弁37bの送り角を同時に変更操作可能な第一角度調節機構71と、複数の後部側送塵弁37cの送り角を同時に変更操作可能な第二角度調節機構72と、が備えられている。
図13に示すように、天板36の左側端部に外方側ほど下側に位置する下がり傾斜姿勢の傾斜面部分73が形成されている。そして、第一角度調節機構71及び第二角度調節機構72が、傾斜面部分73の直上に形成された断面三角形状の上方空間Kに配置されている。
第一角度調節機構71と第二角度調節機構72とは、同じ構成であるから、以下、第一角度調節機構71について構成を説明し、第二角度調節機構72については説明は省略する。
第一角度調節機構71には、駆動モータとしての電動モータ74と、電動モータ74と前部側送塵弁37bとを連結するリンク機構75と、が備えられている。電動モータ74は天板36に固定された支持台76に支持されている。
リンク機構75は、複数の前部側送塵弁37bのうちの一つの前部側送塵弁37bの揺動支点軸66から横側外方に向けて延出された調節レバー77と、調節レバー77を電動モータ74の駆動により前後揺動する操作機構78とを備えている。操作機構78は、電動モータ74によって回転駆動されるネジ軸79と、ネジ軸79の回動に伴って前後方向に移動する雌ネジ部材80と、備え、雌ネジ部材80に上向きに設けられた操作ピン81が、調節レバー77に形成された長孔状の挿通孔82を通して係合連係されている。
ネジ軸79は機体前後向き方向に延びる状態で設けられ、支持台76に固定された前後の支持ブラケット83によって回動可能に支持されている。電動モータ74は前部側の支持ブラケット83に支持されている。
電動モータ74の駆動によりネジ軸79が回動すると、それに伴って雌ネジ部材80が前後に移動し、調節レバー77が前後揺動する。そして、複数の前部側送塵弁37bが連動リンク67によって揺動操作される。すなわち、複数の前部側送塵弁37bの送り角を調節することができる。
図7に示すように、第二扱胴28の径方向外端の移動軌跡と送塵弁37の径方向内側端部との間での径方向の間隔Q3が、第二扱胴28の径方向外端の移動軌跡と第二受網33の径方向内側端部との間での径方向の間隔Q4よりも大である。このようにして、扱き処理を良好に行いながら、第二扱胴28の駆動負荷をできるだけ少なくすることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、第一扱き処理部44に表面に凹凸が形成されると共に表面の凹凸形状によって作物に扱き作用する第一扱歯50が備えられ、第二扱き処理部45に径方向外方に向けて棒状に延びる第二扱歯57が備えられる構成としたが、この構成に代えて、第一扱き処理部44に第二扱歯57が備えられ、第二扱き処理部45に第一扱歯50が備えられる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、第一扱歯50がフレーム体30の長手方向に沿って延びる棒状に構成されるものを示したが、この構成に代えて、第一扱歯50として、フレーム体30の長手方向に沿って短い形状の扱歯が間隔をあけて複数備えられる構成でもよく、表面に凹凸が形成されるラスプ扱歯ではなく、背の低い棒状の部材を有する扱歯等、種々の形態の扱歯を用いてもよい。
(3)上記実施形態では、第二扱歯57が、断面形状が略U字の板体にて構成されるものを示したが、この構成に代えて、第二扱歯としては、例えば、丸棒状、角棒状、丸パイプ材、角パイプ状等、種々の形態の扱歯を用いることができる。要するに、第一扱き処理部44と第二扱き処理部45とで扱歯の形状が互いに異なっていればよい。
(4)上記実施形態では、第一扱き処理部44における扱胴の外端軌跡と、第二扱き処理部45における扱胴の外端軌跡と、が同じ位置にあるようにしたが、それらが互いに異なる位置にあってもよい。
(5)上記実施形態では、第二扱歯57が、径方向外方側に位置するほど回転方向下手側に位置するように傾斜しており、しかも、第二扱歯57の扱き処理面57bが、後部側ほど回転方向下手側に位置する傾斜姿勢に構成されたが、この構成に代えて、第二扱歯57が径方向に真っすぐに延びる構成、扱き処理面が回転方向に沿う姿勢となる構成、扱き処理面が後部側ほど回転方向上手側に位置する傾斜姿勢となる構成など種々の形態で実施してもよい。
(6)上記実施形態では、第二扱歯57が後側フレーム体30bの長手方向に沿って直線状に延びる構成としたが、この構成に代えて、第二扱歯57が、後側フレーム体30bの長手方向に間隔をあける状態で、かつ、後側フレーム体30bの外周まわりに螺旋状に並ぶ状態で複数取り付けられる構成であってもよい。
(7)上記実施形態では、フレーム体30として丸パイプ鋼材を用いたが、この構成に代えて、フレーム体30として、丸鋼材、角棒鋼材、角パイプ鋼材などの各種の棒状部材を採用することができる。
(8)上記実施形態では、前側フレーム体30aが第二扱き処理部45にも取り付け可能であり、かつ、後側フレーム体30bが前記第一扱き処理部にも取り付け可能に構成したが、この構成に代えて、前側フレーム体30aと後側フレーム体30bとが構成が異なり、取り換えできない構成であってもよい。
本発明は、収穫した作物を脱穀処理する脱穀装置に適用できる。
27 扱室
28 扱胴
29 回動支軸
30 フレーム体
44 第一扱き処理部
45 第二扱き処理部
50 第一扱歯
57 第二扱歯
57b 扱き処理面
60 固定部
Q1,Q2 間隔

Claims (12)

  1. 扱室と、前記扱室に回転可能な状態で設けられ、前記扱室の前部に投入された作物の脱穀処理を行なう扱胴と、が備えられ、
    前記扱胴に、前記扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられた回動支軸と、前記回動支軸の外周において、前後方向に沿った状態、かつ、周方向に間隔を空けた状態で並ぶ複数の棒状のフレーム体と、前記フレーム体に固定される扱歯と、が備えられ、
    前記扱胴に、前部側の第一扱き処理部と後部側の第二扱き処理部とが備えられ、
    前記第一扱き処理部と前記第二扱き処理部とは、前記扱歯の形状が互いに異なっている脱穀装置。
  2. 前記第一扱き処理部に、表面に凹凸が形成されると共に表面の凹凸形状によって作物に扱き作用する第一扱歯、及び、径方向外方に向けて棒状に延びる第二扱歯のうちのいずれか一方が備えられ、
    前記第二扱き処理部に、前記第一扱歯、及び、前記第二扱歯のうちの他方が備えられている請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記第一扱き処理部に前記第一扱歯が備えられ、
    前記第二扱き処理部に前記第二扱歯が備えられている請求項2に記載の脱穀装置。
  4. 前記第一扱歯が前記フレーム体の長手方向に沿って延びる棒状に構成されている請求項2又は3に記載の脱穀装置。
  5. 前記回動支軸の軸芯方向視で、前記第一扱き処理部における前記扱胴の外端軌跡と、前記第二扱き処理部における前記扱胴の外端軌跡と、が同じ位置にある請求項2から4のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  6. 前記第一扱き処理部における前記フレーム体と前記回動支軸との間の径方向の間隔と、前記第二扱き処理部における前記フレーム体前記回動支軸との間の径方向の間隔と、が異なっている請求項5に記載の脱穀装置。
  7. 前記第二扱歯は、前記回動支軸の軸芯方向視で、径方向外方側に位置するほど前記扱胴の回転方向下手側に位置するように傾斜している請求項2から6のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  8. 前記第二扱歯に平面状の扱き処理面が備えられ、
    前記扱き処理面が、後部側ほど回転方向下手側に位置する傾斜姿勢に構成されている請求項2から7のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  9. 前記第二扱歯が、径方向に沿って長い縦長状に設けられ、かつ、長手方向の中心から等しい距離離れた箇所に、前記フレーム体に対する固定部が形成されている請求項2から8のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  10. 前記第二扱歯が、前記フレーム体の長手方向に間隔をあける状態で、かつ、前記フレーム体の外周まわりに螺旋状に並ぶ状態で複数取り付けられている請求項2から9のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  11. 前記第一扱き処理部における前記フレーム体と、前記第二扱き処理部における前記フレーム体とが、分割された状態で備えられ、
    前記第一扱き処理部における前記フレーム体と、前記第二扱き処理部における前記フレーム体とが、周方向に位相が異なる状態で配置されている請求項1から10のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  12. 前記第一扱き処理部における前記フレーム体と、前記第二扱き処理部における前記フレーム体とが、分割された状態で備えられ、
    前記第一扱き処理部における前記フレーム体が前記第二扱き処理部にも取り付け可能であり、かつ、前記第二扱き処理部における前記フレーム体が前記第一扱き処理部にも取り付け可能である請求項1から11のいずれか一項に記載の脱穀装置。
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