JP2022021575A - 遊技機 - Google Patents

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潤 伊藤
Jun Ito
海 藤原
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Abstract

【課題】装飾図柄を用いて遊技の趣向性を向上させることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】第一装飾図柄群80gL、80gRは、第一装飾図柄80L、80Rが表示領域911の平面方向に沿って変動することで、第一対象図柄として第一位置に表示される第一装飾図柄80L、80Rの種類が変化していくものであり、第二装飾図柄群80gCは、第二装飾図柄80Cが表示領域911の平面方向に沿う回転軸Zを中心として回転する度に、第二対象図柄として第二位置に表示される第二装飾図柄80Cの種類が変化していくものである遊技機1とする。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関する。
装飾図柄の変動態様を変化等させることで遊技の趣向性向上を図る様々な試みがなされている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2013‐244097号公報
本発明が解決しようとする課題は、装飾図柄を用いて遊技の趣向性を向上させることが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、表示領域を有する表示装置と、複数種の第一装飾図柄を含み、当該複数種の第一装飾図柄のうちのいずれかが第一対象図柄として前記表示領域の第一位置に表示される第一装飾図柄群、および、複数種の第二装飾図柄を含み、当該複数種の第二装飾図柄のうちのいずれかが第二対象図柄として前記表示領域の第二位置に表示される第二装飾図柄群を制御する図柄制御手段と、を備え、前記第一装飾図柄群は、前記第一装飾図柄が前記表示領域の平面方向に沿って変動することで、前記第一対象図柄として前記第一位置に表示される前記第一装飾図柄の種類が変化していくものであり、前記第二装飾図柄群は、前記第二装飾図柄が前記表示領域の平面方向に沿う回転軸を中心として回転する度に、前記第二対象図柄として前記第二位置に表示される前記第二装飾図柄の種類が変化していくものであることを特徴とする。
本発明によれば、装飾図柄を用いて遊技の趣向性を向上させることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の全体図である。 表示領域に表示された装飾図柄、保留図柄を示した図である。 規定演出の制御(大当たり遊技の流れ)を説明するための図である。 規定演出の制御(大当たり遊技の流れ)を説明するためのタイムチャートである。 規定演出の制御に関する第三具体例を説明するためのタイムチャートである。 図柄演出を説明するための図である。 図柄演出に関する第一具体例を説明するための図である。 図柄演出に関する第二具体例を説明するための図である。 図柄演出に関する第三具体例を説明するための図である。 図柄演出に関する第四具体例を説明するための図である。 図柄演出に関する第五具体例を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかるぱちんこ遊技機1(以下、単に遊技機と称する)の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。遊技領域902には、始動領域904、大入賞領域906、アウト口907などが設けられている。
表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認されるものである。なお、一部の図においては、遊技盤90に覆われずに露出する表示領域911の形状を簡略化して記載する(方形状に記載する)が、当該部分の大きさや形状は適宜変更可能である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域904や大入賞領域906等の入賞領域に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否抽選手段が始動領域904への遊技球の入賞を契機として実行する。具体的には、始動領域904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(以下、当否抽選情報と称することもある)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。本実施形態では、公知の遊技機と同様に、大当たりとなる場合には、表示装置91の表示領域911に表示される装飾図柄80(図2参照)が所定の組み合わせ(例えば同じ図柄の三つ揃い)となることによって報知され、それ以外の組み合わせが表示された場合にははずれとなる。
本実施形態では、それぞれが複数種の装飾図柄80を含む三つの装飾図柄群80gが設定される。具体的には、表示領域911の左側に表示される左装飾図柄群80gL、右側に表示される右装飾図柄群80gR、左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRの間に表示される中装飾図柄群80gCの三つである。各装飾図柄群80gから選択されて表示された三つの装飾図柄80の組み合わせにより当否抽選結果が報知される。当該三つの装飾図柄群80gが変動を開始してから、当該変動が停止して当否抽選結果を示す組み合わせが表示されるまでの演出が報知演出(一変動分の演出)である。
本実施形態では、上記当否抽選のための数値が取得された順に対応する当否抽選結果についての報知演出が開始される(装飾図柄80(装飾図柄群80g)の変動が開始される)こととなるが、ある数値が取得されたときに、それより前に取得された数値に基づく当否抽選結果についての報知演出が実行されている際には、当該ある数値に基づく当否抽選結果の報知演出が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。未だ対応する当否抽選結果についての報知演出が開始されていない数値(当該数値のそれぞれに対応するものが「保留(情報)」である。保留(情報)は当否抽選情報の下位概念であるといえる)の最大の記憶数(最大保留数)は適宜設定することができる。本実施形態における記憶手段が記憶できる最大保留数は、一種の始動領域904につき四つである。なお、本実施形態では、当否抽選結果の報知が開始される時点で、取得された数値が大当たりとなる数値か否かが判断されることとなるが、数値が取得されたときに当否抽選を行い、当否抽選結果自体を記憶させておく構成としてもよい。また、取得された数値は、当否抽選結果を報知する演出の具体的な内容を決定するための数値としても利用される。
本実施形態にかかる遊技機1では、記憶手段に記憶されている当否抽選情報の存在を示すマークである保留図柄70が表示装置91の表示領域911に表示される。本実施形態では、保留図柄70として、対応する当否抽選結果を報知する装飾図柄80の変動、すなわち報知演出が開始されているものの、報知演出が終了していない当否抽選情報の存在を示す変動中保留図柄71と、対応する当否抽選結果を報知する装飾図柄80の変動、すなわち報知演出が開始されていない当否抽選情報(上記保留情報)の存在を示す変動前保留図柄72が表示される(図2参照;図2以外の図面においては保留図柄70の図示を省略する)。保留図柄70を表示する専用の表示装置が設けられていてもよい。保留図柄70の態様は常に同じであってもよいし、対応する当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(以下、(大当たり)信頼度と称することもある)が高まったことを示唆する通常の保留図柄70とは異なる態様の一または複数種の特殊図柄が設定されていてもよい。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
当否抽選結果が大当たりとなった場合、大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、所定条件が成立するまで大入賞領域906が開放される単位遊技を複数回繰り返すものである。所定条件としては、大入賞領域906に所定数(いわゆるカウント数)の遊技球が入賞したこと(以下、入賞条件と称することもある)や、大入賞領域906が開放されてから所定の開放時間が経過したこと(以下、時間条件と称することもある)が設定される。単位遊技は一般的に「ラウンド」と称されるものである。以下の説明においては、N回目の単位遊技を、Nラウンド(遊技)と称することもある。
大入賞領域906は、遊技領域902の右側(いわゆる右打ちによって発射された遊技球が進入可能な領域)に設けられている(図1参照)。したがって、遊技者が右打ちを行えば開放した大入賞領域906に遊技球が比較的容易に入賞することになる。
本実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態と特別遊技状態が設定されている。特別遊技状態は、大当たりに当選する確率(当否抽選(抽選)確率)が、通常遊技状態に比して高い状態である。つまり、少なくともかかる点において、特別遊技状態は通常遊技状態に比して有利な状態である。特別遊技状態は通常遊技状態に比して始動領域904に遊技球が入賞しやすい高ベース状態(いわゆる時短状態)であってもよい(本実施形態における特別遊技状態は高ベース状態である)。また、いわゆる「連チャン」を目指す遊技性はどのようなものであってもよい。例えば、大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たりに当選することにより「連チャン」が発生する確変ループ機であってもよいし、所定回数の当否抽選が実行されるまでの間に大当たりに当選することにより「連チャン」が発生するST機であってもよい。また、確変ループ機とST機を組み合わせたようなゲーム性(所定回数の当否抽選が実行されるまでの間に、大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たりに当選することにより「連チャン」が発生するゲーム性)であってもよい。
通常遊技状態においては、遊技者は遊技領域902の左側に遊技球が進入するよう、いわゆる左打ち遊技を行う。具体的には、第一始動領域904a(いわゆる特図1の始動領域)に遊技球が入賞することを契機とした当否抽選(以下、特図1抽選と称することもある)により大当たりに当選することを目指して遊技する。特別遊技状態においては、遊技者はいわゆる右打ち遊技を行う。具体的には、第二始動領域904b(いわゆる特図2の始動領域)に遊技球が入賞することを契機とした当否抽選(以下、特図2抽選と称することもある)により大当たりに当選することを目指して遊技する。本実施形態における特別遊技状態は、いわゆる高ベース状態であり、普通始動領域905(いわゆるスルー)に遊技球が進入することを契機とした第二始動領域904bの開放抽選に高確率で当選する状態であるため、右打ちを行っていれば第二始動領域904bが頻繁に開放する。すなわち、第二始動領域904bに容易に遊技球が入賞する状態である。なお、本実施形態では、第一始動領域904aに遊技球が入賞することで取得された当否抽選情報(特図1保留)と、第二始動領域904bに遊技球が入賞することで取得された当否抽選情報(特図2保留)の両方が存在する場合、特図2抽選の方が優先的に実行される(特図2優先消化である)。
本実施形態にかかる遊技機1は、いわゆるV確変機である。大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たり(以下、特別大当たりと称することもある)に当選したとき、当該大当たり遊技中に特典領域10(V領域)が開放される。当該特典領域10に遊技球を進入させる(厳密には、特典領域10内に設けられたセンサにより遊技球が検出される)、いわゆるV入賞させることにより、大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる。なお、特典領域10に遊技球が進入しなかった場合には、大当たり遊技終了後の遊技状態は通常遊技状態となる。ただし、特別大当たりに当選したときの大当たり遊技(特別大当たり遊技)中に発生する特典領域10が開放される時間は比較的長く(いわゆる「ロング開放」とされる)、当該特典領域10を狙って遊技球を発射させていれば(本実施形態ではいわゆる右打ちを行っていれば)、ほぼ100%の確率で遊技球が特典領域10に進入する。このように、ほぼ100%の確率で遊技球が特典領域10に進入することになるという点で、特別大当たりは大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たりとして設定されているということである。
一方、大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となる大当たり(以下、通常大当たりと称することもある)に当選したときには、大当たり遊技中に特典領域10が開放される時間が極めて短く(いわゆる「ショート開放」とされる)となり、特典領域10に遊技球を進入させることが極めて困難となるように設定されている。具体的には、極めてイレギュラーな事象が発生するか、または、不正行為等を行わなければ特典領域10に遊技球が進入することは起こり得ない。このように、通常通り遊技を行っていれば遊技球が特典領域10に進入することは実質的に不可能であるという点で、通常大当たりは大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となる大当たりとして設定されているということである。
上記の通り、特別大当たりおよび通常大当たりのいずれに当選した場合であっても、大当たり遊技中に特典領域10が開放される(上記の通り、特別大当たりであるか通常大当たりであるかに応じて、特典領域10の開放時間が異なるということである)。当該特典領域10が開放されることも1ラウンド分の単位遊技として設定されている。例えば、10ラウンド大当たりであれば、9ラウンド分は大入賞領域906が開放される単位遊技(以下、通常単位遊技と称することもある)であり、1ラウンド分は特典領域10が開放される単位遊技(以下、特典単位遊技と称することもある)となる。
なお、特典領域10は、大入賞領域906の内部に設けられた構成としてもよい。各単位遊技は大入賞領域906が開放されるものとし、特定単位遊技において大入賞領域906内部の特典領域10がロング開放される(通常単位遊技においてはショート開放とされる)ものとする。
2)規定演出の制御
特別大当たり遊技においては規定演出が実行される。本実施形態では、当該規定演出が以下のように制御される。上述した通り、特別大当たり遊技は、特典領域10が進入容易状態とする特典単位遊技を含むものである。本実施形態における特別大当たり遊技は、計10回の単位遊技を含む10ラウンド大当たりであり、1ラウンド遊技が特典単位遊技、2~10ラウンド遊技が通常単位遊技である(図3、図4参照)。つまり、特別大当たり遊技にて遊技者が指示通り遊技を行っていれば(継続的に右打ちを行っていれば)、1ラウンド遊技にて特典領域10に遊技球が進入することになる(図3(a)参照)。
本実施形態では、特典領域10に遊技球が進入したことが当該特典領域10内のセンサに検出されることを契機として、遊技機内部(制御基板)に設けられたタイマ(図示せず)が固定時間のカウントを開始する。固定時間は、予め定められた一定の時間(条件等に応じて長さが変化することがない時間)である。本実施形態では「固定時間=10秒」に設定されている(図4参照)。なお、当該固定時間は、表示領域911に表示される等して遊技者に示される時間ではない。つまり、遊技者は、当該固定時間がカウントされていることを知る術はない。
特典領域10に遊技球が進入するタイミングは不定である(1ラウンド遊技中であることは確かであるものの、当該1ラウンド遊技におけるどのタイミングで進入するかは決まっていない)。よって、固定時間のカウントが開始される時点(以下、開始時点と称することもある)は不定である。さらに、固定時間がタイムアップする時点(特典領域10に遊技球が進入したことが検出されてから10秒経過した時点;以下終了時点と称することもある)も不定である。これら開始時点および終了時点は、遊技者の遊技態様(遊技球の発射タイミングや遊技球の流下態様)に応じて変化しうるものであるといえる。
本実施形態では、特典領域10への遊技球の進入が検出されることを契機として特典音がスピーカ60から出力される(図3、図4参照)。上述した通り、特典領域10に遊技球が進入することは、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態へ移行する条件として設定されているから、その条件を満たしたことを報知(祝福)するために特典音を出力する。当該特典音の長さは、固定時間の長さ以下とされる。本実施形態では、特典音および固定時間の長さはいずれも10秒とされている(「特典音の長さ=固定時間の長さ」である)。よって、終了時点に到達した時点では、特典音の出力は完了している。
固定時間がタイムアップすること、すなわち終了時点に到達することを契機として規定演出が開始される(図3(b)、図4参照)。固定時間がタイムアップする時点は不定であるため、規定演出が開始されることになる時点も不定である(予め定められた特定のラウンド遊技で発生するものではない)。本実施形態における規定演出は、複数種の選択肢のうちから遊技者が好みの選択肢を選択する選択演出である。本実施形態では、選択肢として、複数種の楽曲が提示される。具体的には、表示領域911には選択肢とされる楽曲のタイトルを含む画像が表示される(図3(b)参照)。遊技者は、操作手段(十字キーや押しボタン)を操作することで、好みの選択肢(楽曲)を選択する。本実施形態では、選択肢を表す画像の一つが他の選択肢と区別できるような強調状態とされる(例えば、一つの選択肢に「カーソルC」が合った状態が強調状態とされる)。いずれの選択肢を強調状態とするかは十字キーの操作により遊技者が任意に決定することができる。好みの選択肢を強調状態とした上で押しボタンを操作することで、当該選択肢が選択される。なお、予め定められた制限時間内に選択がなされなかった場合には、制限時間がタイムアップしたときに強調状態とされていた選択肢が選択されたものと取り扱われる。制限時間は一定であるとともに、選択演出に要する時間も一定である(「制限時間≦選択演出に要する時間」である)。
このように、規定演出(選択演出)においては、いずれか一つの選択肢(楽曲)が強調状態とされることになるが、強調状態とされている選択肢に対応する楽曲がスピーカ60から出力される(図3(b)参照)。強調状態とされる選択肢が変化した場合には、それに応じて出力される楽曲も変化することになる。これにより、遊技者が好みの楽曲を選択する上での参考となる。このように構成されているため、規定演出では、選択肢として提示される複数種の楽曲のうちのいずれかが出力されることになる。なお、当該楽曲は特別大当たり遊技を構成する最後の単位遊技(本実施形態では10ラウンド遊技)の終了まで継続的に出力される。楽曲が終了した時点で未だ最後の単位遊技が終了していないときには、最初から繰り返し出力される。
上述した通り、特典領域10への遊技球の進入が検出されることを契機として特典音が出力されることになるところ、特典音の長さは固定時間の長さ以下であるから、固定時間のタイムアップ時点(終了時点)、すなわち規定演出(選択演出)が開始されるときには特典音は出力されていない(図4参照)。よって、特典音(特典領域10に遊技球が進入したこと)に気を取られて遊技者が規定演出(選択肢の選択)に集中できなくなってしまうのを抑制することができる。
特に、本実施形態のように「特典音の長さ=固定時間の長さ」とすれば、特典音の出力が終了してそのまま規定演出(選択演出)が開始されることになるため、特別大当たり遊技における演出の流れが自然なものとなる(間が空くのを防止することができる)。
また、規定演出(選択演出)では強調状態とされている選択肢に対応する楽曲が出力されることになる(図3(b)、図4参照)ところ、当該規定演出(選択演出)が開始されるときには特典音の出力が完了しているのであるから、強調状態とされている選択肢に対応する楽曲と特典音が重複して出力され、演出が分かりにくくなってしまうのを防止することができる。
選択演出にて選択された楽曲は、予め定められたN番目の単位遊技(以下、対象単位遊技と称することもある)が開始されることを契機として出力が開始される(図3(c)、図4参照)。つまり、選択演出にてなされた遊技者の選択は、N番目の単位遊技の開始を契機として反映される。本実施形態ではN=4とされている。つまり、4ラウンド遊技が対象単位遊技とされている。なお、特典単位遊技とされる単位遊技の順番をMとすれば、M<Nとなるように設定される。本実施形態ではM=1であり、N=4であるということである。端的にいえば、特典単位遊技以降に実行される通常単位遊技のいずれかが対象単位遊技とされるということである。ただし、最後の単位遊技(本実施形態では10ラウンド遊技)は対象単位遊技とされない。このようにしてしまうと、選択された楽曲が出力される時間があまりにも短くなってしまうからである。
選択演出終了後(遊技者が好みの楽曲を選択した後)、すぐに選択された楽曲が出力されることにすると、当該楽曲の出力が開始される時点が特典領域10への遊技球の進入タイミングに依存してしまう(選択演出の開始タイミングは特典領域10への遊技球の進入タイミングに依存するから)ため、楽曲の出力が終了するまでの時間がばらついてしまう。一の単位遊技に要する時間はおおよそ決まっているから、N番目の単位遊技が開始されてから最後の単位遊技が終了するまでの時間もおおよそ決まる。すなわち、選択された楽曲が出力されることになる時間のおおよその目処が立つから、それに合わせて楽曲を出力すればよい(中途半端に楽曲が終了するといった状況が発生しないように各楽曲の長さを調整すればよい)ことになる。つまり、遊技者の選択により決定される演出の制御が容易になるという利点がある。
以下、上記規定演出の制御に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
〇第一具体例
上記実施形態における規定演出は、遊技者が好みの選択肢を選択する選択演出であることを説明したが、このような演出に限られない。例えば、遊技者の選択によらず、予め定められた演出要素(楽曲、映像、その組み合わせ等)が出力されることが規定演出として設定されたものとしてもよい。このような演出要素の出力を遊技者に注目させるべき演出として設定するのであれば、特典領域10への遊技球の進入後固定時間が経過することを契機として当該演出が開始されるようにして、特典領域10への進入(特典音の出力)に気を取られて当該演出に集中できない(当該演出の発生に気付かない)状況となってしまうのを防止するとよい。
また、いわゆる設定示唆演出を規定演出とすることも考えられる。遊技者に有利な度合が異なる「設定」という概念が公知である。例えば、設定1~設定6の六段階に設定が分けられ、当該設定の数字が大きいほど通常遊技状態中における大当たり確率が高い設定とすること(当該設定の数字が大きいほど遊技者に有利である)が考えられる。このような「設定」搭載の遊技機1において、現状の設定がどれであるのかを示唆する「設定示唆演出」が規定演出として発生するものとする。現状の設定は遊技者の利益に関わるものであることから遊技者が注目する要素である。このような条件下において、特典領域10への遊技球の進入(特典音の出力)に気を取られて設定示唆演出の発生に遊技者が気付かないおそれを低減する。なお、設定示唆演出は、現状の設定がいずれかの設定であることが確定するような演出(例えば「設定6」であることが確定するような演出)であってもよいし、ある設定である蓋然性が高まるに留まるような演出(例えば「設定1」では10%でしか発生しないが、「設定6」では30%で発生するような演出)としてもよい。また、固定時間経過を契機として必ず設定示唆演出が発生する構成としてもよいし、所定の確率(100%未満)で設定示唆演出が発生する構成としてもよい。
〇第二具体例
上記実施形態では、特典領域10への遊技球の進入を契機として特典音が出力され、当該特典音の長さが固定時間の長さ以下とされることで規定演出の開始時点においては特典音の出力が完了していること(規定演出中に特典音が出力されないこと)を説明したが、特典領域10への遊技球の進入を契機として出力されるものは音に限られない。例えば、特典領域10への遊技球の進入を契機として所定の映像(特典映像)が表示領域911に表示されるものとし、当該特典映像の長さは固定時間以下である設定とする(上記特典音と特典映像が一緒に出力されるものとしてもよい)。
〇第三具体例
上記実施形態では、固定時間は一種(10秒)のみであることを説明したが、複数種設定されていてもよい。例えば、第一固定時間=10秒(図5(a)参照)、第二固定時間=15秒(図5(b)参照)の二種が設定された構成とする。なお、図5(a)および(b)は、比較のため、各単位遊技の長さが同じであると仮定したものである(実際には、各単位遊技の長さが同じになることはない)。
本例のようにする場合、固定時間の長さに応じた複数種の特典音が設定されているとよい。上述した例に則して言えば、第一固定時間が設定されるときは第一特典音が(図5(a)参照)、第二固定時間が設定されるときは第二特典音が出力されるものとする(図5(b)参照)。第一特典音の長さは第一固定時間の長さ(10秒)以下とされ、第二特典音の長さは第二固定時間(15秒)の長さ以下とされる。好ましくは、「第一固定時間の長さ=第一特典音の長さ」であり、「第二固定時間の長さ=第二特典音の長さ」とするとよい。このようにすることで、第一特典音および第二特典音のいずれが出力される場合であっても、固定時間のタイムアップ時点では特典音の出力が完了していることになる。なお、第二特典音の長さは、第一固定時間の長さ超、第二固定時間の長さ以下(10秒超15秒以下)とされるとよい。
複数種の特典音のいずれが出力されるかに応じ、遊技者に有利な事象が発生することが示唆されるものとしてもよい。つまり、特典音の種類により、遊技者に有利な事象が発生する蓋然性が示唆されるものとする。例えば、第一特典音が出力されること(図5(a)のパターン)を基本(デフォルト)とし、第二特典音が出力された場合(図5(b)のパターン)には遊技者に有利な事象が発生することが確定する設定(第一特典音が出力された場合には有利な事象が発生することは確定しない設定)とする。遊技者に有利な事象としては、例えば、大当たり遊技終了後に大当たり当選すること(いわゆる保留内連チャンが発生すること)や、設定付遊技機(既述)である場合において現状の設定がある設定以上であることが確定すること(例えば設定4以上であることが確定すること)といったものを設定することが考えられる。
3)図柄演出
本実施形態にかかる遊技機1は、図柄演出を実行することが可能である。図柄演出は、装飾図柄80(装飾図柄群80g)の表示態様(変動態様)を通常とは異なる特殊なものとする演出である(通常の変動態様は図2に示すような態様である)。装飾図柄群80gのそれぞれは、「1」~「7」の数字を含む装飾図柄80を有する。図柄態様が完全に一致するかどうかを問わず、同じ数字を含む装飾図柄80は同じ種類の装飾図柄80であるとする。つまり、装飾図柄群80gはそれぞれ複数種(本実施形態では七種)の装飾図柄80を含むものであり、それぞれが互いに同種の装飾図柄80を含むものである。以下で詳細を説明する図柄演出においては、各装飾図柄群80gが変動表示されている際には、当該数字の順で後述する第一位置や第二位置に表示される装飾図柄80の種類が変化していく(「7」の装飾図柄80の次は「1」の装飾図柄80であるとする)ことになる。
本実施形態における図柄演出においては、三つの装飾図柄群80gのうち、左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gRの二つが第一装飾図柄群、中装飾図柄群80gCが第二装飾図柄群と区分けされるものとする。また、第一装飾図柄群に含まれる装飾図柄80(左装飾図柄80L、右装飾図柄80R)が第一装飾図柄、第二装飾図柄群に含まれる装飾図柄80(中装飾図柄80C)が第二装飾図柄と区分けされるものとする。
図柄演出において、左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gR(第一装飾図柄群)は、各装飾図柄群80gに含まれる装飾図柄80(第一装飾図柄)が表示領域911の平面方向に沿って変動する。換言すれば、二次元的に表示された状態で変動するものである。本実施形態では、下方向(縦方向)に変動する(「縦スクロール」する)(図6参照)。上方向に変動するものであってもよい。左装飾図柄群80gLは表示領域911の左側で、右装飾図柄群80gRは表示領域911の右側で縦スクロールする。表示領域911の左側および右側(スクロールする左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gRが通る箇所)における上下方向略中央位置を第一位置とすると、左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gRが変動することで当該第一位置に表示される装飾図柄80の種類が順に変化することになる。なお、以下では左装飾図柄群80gLに対応する第一位置(左装飾図柄80Lが表示されうる位置)を左第一位置と、右装飾図柄群80gRに対応する第一位置(右装飾図柄80Rが表示されうる位置)を右第一位置と称することもある(図6(b)および図6(d)における左装飾図柄80Lが表示される位置が左第一位置、右装飾図柄80Rが表示される位置が右第一位置である)。また、各第一位置に表示された装飾図柄80を第一対象図柄と称する(左第一位置に表示された装飾図柄80を左第一対象図柄と、右第一位置に表示された装飾図柄80を右第一対象図柄と称する。図6(b)では左第一対象図柄および右第一対象図柄は「3」の装飾図柄80であり、図6(d)では左第一対象図柄および右第一対象図柄は「4」の装飾図柄80である)こともある。左第一対象図柄として表示される装飾図柄80の種類と、右第一対象図柄として表示される装飾図柄80の種類が一致するよう左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRが変動表示される。つまり、左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRの変動態様は、スクロールする位置(左右方向における位置)が異なるだけである(一方の装飾図柄群80gを他方の装飾図柄群80gに向かって左または右にスライドさせると、両者はぴったりと重なる)。
図柄演出において、中装飾図柄群80gC(第二装飾図柄群)は、当該中装飾図柄群80gCに含まれる中装飾図柄80C(第二装飾図柄)が回転軸Zを中心として回転する(図6参照。なお当該回転軸Zは実際に表示されるものではない)。当該回転軸Zは、表示領域911の平面方向に沿うものである。本実施形態における回転軸Zは上下方向に延びる軸であって、左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gR(第一装飾図柄群)のスクロール方向に沿う軸(上下方向に延びる軸)の中間に位置する。また、回転軸Zは、各中装飾図柄80Cを左右方向に二分する軸でもある。中装飾図柄80Cは、当該回転軸Zを中心として、幅方向の一方側が奥に、他方側が手前に向かうように横回転する。つまり、中装飾図柄80Cは、三次元的に表示された状態で変動するものである(本実施形態では、中装飾図柄80Cが「厚み」を有する物体であるかのように描かれる)。そして、ある装飾図柄80が一回転すると、次の順の装飾図柄80が現れた状態となる。つまり、上記回転軸Zを中心として回転する度に、中装飾図柄80Cの種類が順に変化していく。回転する中装飾図柄80Cが表示される位置を第二位置(上記左第一位置と右第一位置の間に設定される)と、当該第二位置に表示される一の中装飾図柄80Cを第二対象図柄と称することもある(図6(b)および図6(d)における中装飾図柄80Cが表示される位置が第二位置である。図6(b)では第二対象図柄は「3」の装飾図柄80であり、図6(d)では第二対象図柄は「4」の装飾図柄80である)。中装飾図柄群80gCが変動している最中は、上記回転の度に、第二位置に第二対象図柄として表示される中装飾図柄80Cの種類が変化していくことになる。なお、中装飾図柄80Cが縦回転するものとしてもよい。つまり、中装飾図柄80Cを上下に二分する回転軸Zを中心として当該中装飾図柄80Cが縦回転する構成とする。
図柄演出では、各装飾図柄群80gが変動表示されている状態にて、左第一対象図柄として一の左装飾図柄80L(第一装飾図柄の一方)が左第一位置に表示されるタイミングと、右第一対象図柄として一の右装飾図柄80R(第二装飾図柄の他方)が右第一位置に表示されるタイミングと、第二対象図柄として一の中装飾図柄80C(第二装飾図柄)が第二位置に表示されるタイミングが一致(遊技者に一致しているように見えるのであれば、多少のずれは許容されるものとする)する。つまり、ある時点(以下、特定時点と称することもある)にて、左から順に、左第一対象図柄、第二対象図柄、右第二対象図柄が横方向に並ぶように表示領域911に表示される。そして、当該特定時点にて並ぶ左第一対象図柄、第二対象図柄、右第二対象図柄として表示される装飾図柄80の種類(二つの第一装飾図柄と一つの第二装飾図柄の種類)は一致する(以下、装飾図柄80の種類が一致した状態を一致状態と称することもある)。すなわち、当該特定時点にて表示領域911に表示される画像は、同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いが表示されたものとなる。本実施形態では、各装飾図柄群80gは互いに一致する七種の装飾図柄80を有するものであるから、各装飾図柄群80gが含む全ての装飾図柄80が第一位置または第二位置に表示されるとすれば、少なくとも七つの特定時点で各対象図柄として表示される装飾図柄80の種類が一致する(計七パターンの一致状態が構築されうる)ことになる。なお、本実施形態では、特定時点の直前にて各装飾図柄群80gの変動速度(回転速度)が低下する。つまり、同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いが表示された状態に至るような煽り(予兆)が発生する(図6(b)(d)参照)。
本実施形態における図柄演出は、いわゆる全回転演出として実行される。全回転演出は、当否抽選結果が大当たりとなることが確定する演出である。上述した通り、図柄演出では、各装飾図柄群80gが変動表示されることで三つの装飾図柄80(対象図柄)が一致した一致状態が構築され、径時的に当該一致状態を構築する装飾図柄80の種類が数字順で変化していく。つまり、「同じ図柄の三つ揃い」が数字順で変化していく。これがいわゆる全回転演出として発生するものである。各種装飾図柄80の三つ揃いが表示された上で(計七つの特定時点を経た上で)、最終的には全ての装飾図柄群80gの変動が停止して、同じ種類の装飾図柄80が対象図柄として表示された状態になる。つまり、いずれか一種の「装飾図柄80の三つ揃い」が表示された状態に至り、当否抽選結果が大当たりであることが報知される。
なお、いわゆる再変動演出として図柄演出が実行されるものとすることもできる。再変動演出は、ある大当たり組み合わせ(先の大当たり組み合わせ)が表示され大当たりであることが報知された後、それとは別の大当たり組み合わせ(後の大当たり組み合わせ)に変化する可能性がある演出である。先の大当たり組み合わせが後の大当たり組み合わせに変化することが、遊技者に有利な結果として設定されている。通常大当たり当選を示す先の組み合わせが、特別大当たり(遊技者にとってより有利な大当たり)当選を示す後の組み合わせに変化しうる再変動演出を一例として挙げることができる。
以上説明した図柄演出は、表示領域911の平面方向に沿って二次元的に変動する第一装飾図柄(第一装飾図柄群)と、表示領域911の奥行き方向に向かって回転する(三次元的に変動する)ように表示される第二装飾図柄(第二装飾図柄群)とが所定のタイミングで同じ種類の図柄となるように表示される斬新かつ面白みのある演出である。
また、本実施形態における図柄演出は、所定のタイミングで二つの第一装飾図柄と一つの第二装飾図柄が同じ種類の装飾図柄80となるように表示されるものであるから、いわゆる全回転演出として用いることができる。
また、本実施形態における図柄演出は、二つの第一装飾図柄(第一装飾図柄群)の間に挟まれる位置で第二装飾図柄(第二装飾図柄群)が変動表示されるものであるから、全体で見て対称性(左右対称性)がある美しい変動態様となる。
なお、図柄演出において変動速度が変化しうるものとしてもよい。ただし、左装飾図柄80L(左装飾図柄群80gL)と右装飾図柄80R(右装飾図柄群80gR)のスクロール速度は同じとされる。また、左装飾図柄80L(左装飾図柄群80gL)と右装飾図柄80R(右装飾図柄群80gR)のスクロール速度の増減に合わせて、中装飾図柄80Cの回転速度が増減するものとする。つまり、特定時点にて第一位置や第二位置に表示される三つの対象図柄が同じ種類の装飾図柄80となるように各装飾図柄80(装飾図柄群80g)の変動速度が変化するようにすればよい。
以下、上記図柄演出に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
〇第一具体例
表示領域911の平面方向に沿って変動する(二次元的に変動する)二つの第一装飾図柄(第一装飾図柄群)の変動方向(スクロール方向)を異ならせてもよい。例えば、図7に示すように、左装飾図柄80L(左装飾図柄群80gL)の変動方向を下、右装飾図柄80R(右装飾図柄群80gR)の変動方向を上とする。そして、特定時点にて左第一位置に表示される左第一対象図柄と、右第一位置に表示される右第一対象図柄とが同じ種類の装飾図柄80となるようにすればよい。なお、ある時点にて表示される左第一対象図柄と右第一対象図柄に合わせて第二対象図柄(中装飾図柄80C)も同じ種類の装飾図柄80となるようにする。
〇第二具体例
第一装飾図柄(第一装飾図柄群)と第二装飾図柄(第二装飾図柄群)の関係が逆であってもよい。つまり、図8に示すように、左装飾図柄80L(左装飾図柄群80gL)および右装飾図柄80R(右装飾図柄群80gR)は表示領域911の平面方向に沿う回転軸Zを中心として回転するものとし、中装飾図柄80Cは表示領域911の平面方向に沿って変動するものとする。このようにしても、対称性のある美しい変動態様となる。
〇第三具体例
上記実施形態における図柄演出は、大当たりが確定する全回転演出として実行されるものであることを説明したが、はずれとなる場合がある設定としてもよい。例えば、特定時点にて同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いが表示された(図9(b)参照)後、そのまま変動が停止して大当たりを示す組み合わせが構築される場合(図9(c-1)参照)と、一つの装飾図柄群80gのみがさらに変動し(図9に示す例は、右装飾図柄群80gRがさらに変動するものである)、最終的にはずれを示す組み合わせ(≠同じ装飾図柄80の三つ揃いではない)が構築される場合(図9(c-2)参照)とが発生しうるものとする。つまり、図柄演出の結末として、最終的に大当たり組み合わせが構築されるパターン(遊技者に有利な結末)と、はずれ組み合わせが構築されるパターン(遊技者に不利な結末)のいずれかが発生するものとする。このようにすれば、当否抽選結果が大当たりであるかはずれであるかを結末の態様により示す演出として図柄演出を用いることができる。
〇第四具体例
上記実施形態では、特定時点にて第一位置(左第一位置、右第一位置)および第二位置に表示される対象図柄(左第一対象図柄、右第一対象図柄、第二対象図柄)は同じ種類の装飾図柄80となる、すなわち大当たりを示す組み合わせとなることを説明したが、これに限られるものではない。特定時点にて異なる種類の装飾図柄80を含む組み合わせが表示される構成としてもよい。
例えば、特定時点にて第一位置および第二位置に表示される対象図柄の組み合わせが「チャンス目」となるように各装飾図柄群80gを変動させる構成とすることが考えられる(図10(a)(b)参照)。チャンス目の法則としては種々考えられる。一例として、装飾図柄80が左から順目で並ぶ態様(「1・2・3」「2・3・4」等の組み合わせ)をチャンス目とすることが考えられる。特定時点においては、このようなチャンス目が表示されるような各装飾図柄群80gの変動態様とする。
本例のような演出とする場合、最終的にチャンス目が構築される結末(遊技者に有利な結末)(図10(c-1)参照)とチャンス目が構築されない結末(遊技者に不利な結末)(図10(c-2)参照)のいずれかに至る構成としてもよい。例えば、特定時点にてそのまま各装飾図柄群80gの変動が停止してチャンス目が構築される状態に至る場合と、特定時点の後一つの装飾図柄群80gのみがさらに変動し(図10に示す例は、右装飾図柄群80gRがさらに変動するものである)、チャンス目が構築されない状態に至る場合とのいずれかが発生するものとする。
〇第五具体例
上記実施形態における図柄演出は、三つの装飾図柄群80g(全ての装飾図柄群80g)を用いた演出であるが、一部の装飾図柄群80gを用いた演出としてもよい。例えば、「リーチ」が成立するか否かを示す演出として図柄演出を用いることができる。左装飾図柄群80gL(第一装飾図柄群)から選択されて表示された左装飾図柄80L(第一装飾図柄)と、右装飾図柄群80gR(第二装飾図柄群)から選択された右装飾図柄80R(第二装飾図柄)とが同じ種類の装飾図柄80となることが「リーチ」として設定されているとする。
この場合において、左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gRの一方が上記実施形態にて説明したような縦スクロールにより変動表示されるものとし、他方が上記実施形態にて説明したような回転軸Zを中心とした回転により変動表示されるものとする(図11(a)参照)。例えば、「リーチ」を構成する左装飾図柄80Lが表示される位置を第一位置と、右装飾図柄80Rが表示される位置を第二位置とし、表示領域911の左側においては第一装飾図柄群が縦スクロールにより変動表示されることで、第一対象図柄として第一位置に表示される左装飾図柄80Lの種類が変化し、表示領域911の右側においては第二装飾図柄群が回転により変動表示されることで、第二対象図柄として第二位置に表示される右装飾図柄80Rの種類が変化するものとする。特定時点においては、第一対象図柄として表示される左装飾図柄80Lと、第二対象図柄として表示される右装飾図柄80Rの種類が同じになるようにする(図11(b)参照)。つまり、特定時点においてみれば、「リーチ」が成立したような状態となる。
本例における図柄演出の結末としては、特定時点にて左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRの両方の変動が停止しリーチが成立した状態に至る成功結末(大当たりの可能性有)(図11(c-1)参照)と、特定時点にて左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRの一方の変動は停止するものの、他方の変動は停止せず、第一対象図柄として表示される左装飾図柄80Lと、第二対象図柄として表示される右装飾図柄80Rの種類が一致せずリーチ不成立の状態に至る失敗結末(はずれ確定)(図11(c-2)参照)とが設定される。なお、図柄演出が発生すれば必ずリーチが成立する結末に至る設定としてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
○手段1-1
当否抽選に当選することを目指して遊技する遊技状態として、通常遊技状態および当該通常遊技状態よりも有利な特別遊技状態が設定された遊技機であって、当否抽選結果が当たりとなったときに実行される当たり遊技にて、特典領域に遊技球が進入しなかった場合には当該当たり遊技終了後の遊技状態を前記通常遊技状態とし、前記特典領域に遊技球が進入した場合には当該当たり遊技終了後の遊技状態を前記特別遊技状態とする遊技状態設定手段と、前記当たり遊技にて前記特典領域に遊技球が進入したことが検出された時点から予め定められた固定時間が経過した時点で規定演出を開始する演出実行手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
上記遊技機では、特典領域に遊技球が進入した後、固定時間が経過するまでは規定演出が開始されないから、遊技者は規定演出に集中することができる。
○手段1-2
前記規定演出は、複数種の選択肢のうちから遊技者が好みの選択肢を選択する選択演出であることを特徴とする手段1-1に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技者は選択肢の選択に集中することができる。
○手段1-3
前記当たり遊技は、所定条件成立まで所定の入賞領域が開放される単位遊技を複数含むものであり、前記選択演出における遊技者の選択は、予め定められたN番目の前記単位遊技が開始されることを契機として反映されることを特徴とする手段1-2に記載の遊技機。
このようにすることで、特典領域に遊技球が進入したタイミングに拘わらず、N番目の単位遊技が開始されることを契機として遊技者の選択が反映されるから、当該選択を反映させる制御が容易になる。
○手段1-4
前記特典領域に遊技球が進入したことが検出されることを契機として特典音が出力されるように設定されており、当該特典音の長さは前記固定時間の長さ以下とされることを特徴とする手段1-1から手段1-3のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、規定演出が実行される期間と特典音が出力される期間が重複しない。つまり、特典音が出力されている最中に規定演出が開始されることで、特典音の演出効果が低下してしまうのが抑制される。
○手段2-1
表示領域を有する表示装置と、複数種の第一装飾図柄を含み、当該複数種の第一装飾図柄のうちのいずれかが第一対象図柄として前記表示領域の第一位置に表示される第一装飾図柄群、および、複数種の第二装飾図柄を含み、当該複数種の第二装飾図柄のうちのいずれかが第二対象図柄として前記表示領域の第二位置に表示される第二装飾図柄群を制御する図柄制御手段と、を備え、前記第一装飾図柄群は、前記第一装飾図柄が前記表示領域の平面方向に沿って変動することで、前記第一対象図柄として前記第一位置に表示される前記第一装飾図柄の種類が変化していくものであり、前記第二装飾図柄群は、前記第二装飾図柄が前記表示領域の平面方向に沿う回転軸を中心として回転する度に、前記第二対象図柄として前記第二位置に表示される前記第二装飾図柄の種類が変化していくものであることを特徴とする遊技機。
上記遊技機は、装飾図柄の新たな表示態様を実現するものであり、遊技の趣向性を向上させることが可能である。
○手段2-2
前記第一装飾図柄群と前記第二装飾図柄群とは共通する種類の装飾図柄を含み、ある時点にて前記第一対象図柄として前記第一位置に表示される前記第一装飾図柄の種類と、当該ある時点にて前記第二対象図柄として前記第二位置に表示される前記第二装飾図柄の種類とが同じになるようにして、前記第一装飾図柄群と前記第二装飾図柄群が制御される図柄演出を実行することが可能であることを特徴とする手段2-1に記載の遊技機。
上記遊技機によれば、第一対象図柄として表示される第一装飾図柄の種類と第二対象図柄として表示される第二装飾図柄の種類が一致する可能性を示す表示態様を斬新なものとすることが可能である。
○手段2-3
同じ種類の装飾図柄から構成される当たり組み合わせが表示されることで、当否抽選結果が当たりであることが報知されるものであり、前記図柄演出を経て、前記当たり組み合わせを構成する装飾図柄の種類が示されることを特徴とする手段2-2に記載の遊技機。
上記遊技機によれば、当たり報知の際における装飾図柄の表示態様を斬新なものとすることが可能である。
○手段2-4
前記当たり組み合わせは、三つの装飾図柄から構成されるものであり、前記表示領域に、前記第一位置および前記第二位置の一方は一箇所設定され、前記第一位置および前記第二位置の他方は、前記第一位置および前記第二位置の一方として設定された箇所が間に位置するようにして二箇所設定されることを特徴とする手段2-3に記載の遊技機。
このようにすることで、対称性があり美しい装飾図柄の表示態様となる。
○手段2-5
前記図柄演出は、前記第一対象図柄として前記第一位置に表示される前記第一装飾図柄の種類と、前記第二対象図柄として前記第二位置に表示される前記第二装飾図柄の種類とが同じになった状態で当該第一位置および第二位置に表示される装飾図柄の変化が停止してリーチが成立するものであることを特徴とする手段2-2に記載の遊技機。
リーチが成立するかもしれないことを示す演出として上記のような装飾図柄の表示態様を採用することができる。
1 遊技機
10 特典領域
80 装飾図柄(80L 左装飾図柄 80R 右装飾図柄 80C 中装飾図柄)
80g 装飾図柄群(80gL 左装飾図柄群 80gR 右装飾図柄群 80gC 中装飾図柄群)
91 表示装置
911 表示領域

Claims (5)

  1. 表示領域を有する表示装置と、
    複数種の第一装飾図柄を含み、当該複数種の第一装飾図柄のうちのいずれかが第一対象図柄として前記表示領域の第一位置に表示される第一装飾図柄群、および、複数種の第二装飾図柄を含み、当該複数種の第二装飾図柄のうちのいずれかが第二対象図柄として前記表示領域の第二位置に表示される第二装飾図柄群を制御する図柄制御手段と、
    を備え、
    前記第一装飾図柄群は、前記第一装飾図柄が前記表示領域の平面方向に沿って変動することで、前記第一対象図柄として前記第一位置に表示される前記第一装飾図柄の種類が変化していくものであり、
    前記第二装飾図柄群は、前記第二装飾図柄が前記表示領域の平面方向に沿う回転軸を中心として回転する度に、前記第二対象図柄として前記第二位置に表示される前記第二装飾図柄の種類が変化していくものである
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第一装飾図柄群と前記第二装飾図柄群とは共通する種類の装飾図柄を含み、
    ある時点にて前記第一対象図柄として前記第一位置に表示される前記第一装飾図柄の種類と、当該ある時点にて前記第二対象図柄として前記第二位置に表示される前記第二装飾図柄の種類とが同じになるようにして、前記第一装飾図柄群と前記第二装飾図柄群が制御される図柄演出を実行することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 同じ種類の装飾図柄から構成される当たり組み合わせが表示されることで、当否抽選結果が当たりであることが報知されるものであり、
    前記図柄演出を経て、前記当たり組み合わせを構成する装飾図柄の種類が示されることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記当たり組み合わせは、三つの装飾図柄から構成されるものであり、
    前記表示領域に、
    前記第一位置および前記第二位置の一方は一箇所設定され、
    前記第一位置および前記第二位置の他方は、前記第一位置および前記第二位置の一方として設定された箇所が間に位置するようにして二箇所設定される
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記図柄演出は、前記第一対象図柄として前記第一位置に表示される前記第一装飾図柄の種類と、前記第二対象図柄として前記第二位置に表示される前記第二装飾図柄の種類とが同じになった状態で当該第一位置および第二位置に表示される装飾図柄の変化が停止してリーチが成立するものであることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。

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