JP2022019132A - 製版装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表裏の向きを間違えたマスターが製版に使われるのを抑制する。【解決手段】装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22に穿孔画像を形成して製版する前に、感熱紗22の両側の面に面状態検出センサ51,52の検出光51c,52cを照射した。そして、感熱紗22の各面からの反射光51d,52dを面状態検出センサ51,52で受光し、それらの受光光量又は光量差から、感熱紗22の表裏の向きが正しいか否かを確認するようにした。このため、紗枠21の感熱紗22の表裏の向きが逆になっている場合は、製版動作を実行せずにエラー表示により向きの誤りをユーザに知らせることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、製版装置に関する。
孔版印刷等に使用する版を製版する製版装置が知られており、広く使用されている。製版装置では、版を製版する際に、プラテンローラ等の搬送手段でマスターを所定速度で搬送する。これと同時に、製版装置では、マスターの搬送にタイミングを合わせて、マスターに接して配置したサーマルプリントヘッド(TPH)を駆動する。これにより、マスターに所望の画像を感熱穿孔した版を製版することができる。
マスターには多様な種類がある。例えば、スクリーンマスター、和紙マスター、樹脂膜マスター等が、代表的なマスターとして知られている。スクリーンマスターは、規則的な網状の支持体に熱溶融性のフィルムを貼着したものである。和紙マスターは、和紙からなる支持体に熱溶融性のフィルムを貼着したものである。樹脂膜マスターは、多孔性で高密度な樹脂膜からなる支持体に熱溶融性のフィルムを貼着したものである。
製版装置では、マスターの種類によって製版条件を変える必要がある。マスターの種類によって変える製版条件は、例えば、TPHに加える電圧(製版エネルギー)の条件、画像のエッジの程度を左右するガンマ処理の条件、画像中の孤立した斑点の要否を決める孤立点フィルタの設定条件等がある。
特許文献1には、マスターを挟んで配置した一対の発光部及び受光部による透過型センサを用いてマスターの種類を判別し、判別した種類に応じた製版条件で製版作業を行う技術が記載されている。
特開2010-52164号公報
ところで、例えば、支持体上にフィルムを貼着したマスターが表裏の向きを間違えて装置にセットされても、透過型センサによる種類の判別には影響がない。そのため、TPHは、マスターの種類に適した製版エネルギーを出力する。但し、マスターの表裏が逆の向きであるため、TPHからの製版エネルギーが伝わる相手は、本来のフィルムでなく支持体となる。
フィルムと支持体とでは、同じ製版エネルギーが加わったときの穿孔特性が異なる。したがって、TPHの製版エネルギーがマスターの支持体に伝わると、製版後の版において、意図した穿孔状態が得られなくなる。このため、表裏の向きを間違えて製版した版を、印刷の際に表裏の向きを逆にして使用しても、意図した画像を印刷することはできない。即ち、表裏の向きを間違えて製版した版は、印刷に使用できず廃棄するしかないので、製版コストに無駄が生じることになる。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、表裏の向きを間違えたマスターが製版に使われるのを抑制することにある。
上記目的を達成するために本発明の一つの態様による製版装置は、
製版画像形成用の製版部に対して相対的に搬送されるマスターの表裏のうち少なくとも一方の面の状態を検出する面状態検出センサと、
前記面状態検出センサの検出結果から、前記マスターの支持体の面及び前記支持体に貼着されたフィルムが配置された面を判定することで、前記マスターの表裏を特定する特定部と、
を備える。
本発明によれば、表裏の向きを間違えたマスターが製版に使われるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るスクリーン製版装置を示した斜視図である。 (a),(b)は図1の感熱紗の斜視図及び拡大側面図である。 図1の感熱紗の表裏の向きを検出する一対の面状態検出センサの配置を模式的に示す説明図である。 (a),(b),(c)は図3の面状態検出センサが発光する検出光及び受光する反射光又は透過光の光路を示す説明図である。 図3の制御部のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することで行われる感熱紗の向き検出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1に示す本発明の一実施形態に係るスクリーン製版装置10では、装置筐体11が箱状に形成されている。
上記した装置筐体11の上面11aは、長方形状に形成された紗枠21をセットするための周囲が平坦に形成されている。そして、紗枠21内の下面側にマスターとしての感熱紗22が紗張りテンションを付与して張設されている。
上記した紗張りテンションの値は、感熱紗22や、感熱紗22の材質に応じて設定されるが、通常、1~20N/cmの範囲内に設定されている。
感熱紗22は、図2(a)に示すように、縦糸と横糸とを織り上げて複数のメッシュを有する支持体としての紗22aの下面に、図2(b)に示す熱溶融性フィルム22bを接着剤により貼着した状態で、図2(a)に示すように長方形状に形成されている。
上記に伴って、図1の装置筐体11の上面11aには、紗枠21の下面側に張設された感熱紗22と対向する部位に不図示の開口部が長方形状に大きく開口されている。
また、装置筐体11の上面11aには、セットされる紗枠21の外側に左右一対の逃げ孔11b,11bが形成されている。各逃げ孔11b,11bは、紗枠21の感熱紗22の製版方向(副走査方向)Xに沿ってそれぞれ延在し、これと直交する主走査方向Yに間隔をおいて配置されている。
また、装置筐体11内には、紗枠21内に張設された感熱紗22にサーマルヘッド32を接離させるサーマルヘッド32の角度調整機構30が設置されている。
上記した角度調整機構30は、ヘッド台座31上に取り付けたサーマルヘッド32の角度を紗枠21の感熱紗22に応じて調整可能に設けられている。サーマルヘッド32は、複数の発熱素子32aが主走査方向Yに沿って配列される向きで配置されている。
そして、角度調整機構30は、紗枠21を挟んで主走査方向Yに間隔を離して互いに対向しながら製版方向Xに沿って往復移動する左右一対の移動板12L,12Rに取り付けられている。
この角度調整機構30は、サーマルヘッド32のヘッド台座31を取り付けた支持板(図示せず)と、支持板を片持ちで揺動可能に支持する回動軸(図示せず)とを有している。回動軸は、サーマルヘッド32から製版方向Xに位置をずらした箇所に、主走査方向Yに沿って配置されている。この回動軸の周りに支持板が揺動することで、サーマルヘッド32を紗枠21の感熱紗22に対して接離させることができる。
上記した左右一対の移動板12L,12Rは、左右一対のガイドシャフト13L,13Rに沿って移動可能に支持されている。各ガイドシャフト13L,13Rは、製版方向Xに沿ってそれぞれ延在し、主走査方向Yに間隔をおいて配置されている。各移動板12L,12Rは、装置筐体11内の不図示の駆動源により、ガイドシャフト13L,13Rに沿って主走査方向Yに移動可能になっている。
また、左右一対の移動板12L,12Rの各上方部位12aは、装置筐体11の上面11aに形成した左右一対の逃げ孔11b,11b内から上方に向かって突出している。
また、装置筐体11には、紗枠21を製版方向Xとは逆向きのセット方向から装置筐体11の上面11a上にセットしたときに、紗枠21のセット方向の前端部側を位置決めする位置決め部材14が取り付けられている。
また、装置筐体11には、紗枠21を上面11a上にセットしたときに、紗枠21のセット方向と反対側の後端部21b側を位置決めする位置決め部材15が製版方向Xに沿って前後移動可能に設けられている。
この際、位置決め部材15は、装置筐体11の上面11aに形成された左右一対の逃げ孔11b,11b内に進入して左右一対のガイドシャフト13L,13Rに沿って前後に移動可能な左右一対のスライダに連結されている。図1では、一方のスライダ16Rのみ図示している。
そして、位置決め部材15は、紗枠21がセットされていないときには、紗枠21のセット方向における後方側に退避する一方、紗枠21がセットされたときにはセット方向の前方に移動して、紗枠21の後端部21b側を位置決めするようになっている。
一方、装置筐体11の上方には、プラテン部40が取り付けられている。プラテン部40は、製版方向Xに沿って移動可能な左右一対の移動板12L,12Rの各上方部位12aに、左右一対の回動軸を中心にして開閉自在に取り付けられている。図1では、一方の回動軸17Rのみ図示している。
上記したプラテン部40は、左右一対の回動軸17Rを中心にして開閉するプラテンカバー41内に配置したプラテンローラ42を有している。プラテンローラ42は、主走査方向Yに沿って中心軸が延在する円柱状に形成されており、プラテンローラ42の中心軸を通る回転軸42aにより、プラテンカバー41に対して回転可能に支持されている。
上記したプラテンローラ42は、感熱紗22を介してサーマルヘッド32側に押圧する押圧位置と、サーマルヘッド32側から離間する押圧解除位置との間を、回動軸17Rを中心に揺動可能に設けられている。
したがって、角度調整機構30内に設けたサーマルヘッド32と、プラテン部40内に設けたプラテンローラ42は、互いに対向して左右一対の移動板12L,12Rを介して製版方向Xに沿って一体的に往復移動可能になっている。
そして、待機時(初期時)には、サーマルヘッド32及びプラテンローラ42は紗枠21のセット方向の前方側の初期位置に位置しており、一方、製版時には紗枠21のセット方向とは反対側の製版方向Xに向かって移動するようになっている。
上記のように構成した本実施形態のスクリーン製版装置10では、感熱紗22の製版時に、サーマルヘッド32内に設けた複数の発熱素子32aを紗枠21に張設した感熱紗22に図中の下方から接触させている。また、感熱紗22の上方から左右一対の押圧用バネ(図示せず)によりプラテンローラ42を、感熱紗22を介してサーマルヘッド32側に押圧している。
そして、サーマルヘッド32とプラテンローラ42とで感熱紗22を挟持(ニップ)しながらサーマルヘッド32及びプラテンローラ42を製版方向Xに移動させる。また、主走査方向Yに配列させた複数の発熱素子32aを画像情報に応じて選択的に加熱駆動する。これにより、感熱紗22の熱溶融性フィルム22b(図2)上に穿孔画像が形成され、穿孔画像を有する感熱紗22がスクリーン版として製版される。
次に、装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22の表裏の向きを検出するための構成について説明する。
図3に示すように、装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22の下方及び上方には、面状態検出センサ51,52がそれぞれ配置されている。各面状態検出センサ51,52は、感熱紗22から上下方向に同じ間隔をおいてそれぞれ配置されている。
各面状態検出センサ51,52は、サーマルヘッド32の固定面の近傍に配置すればよい。例えば、本実施形態の各面状態検出センサ51,52は、サーマルヘッド32及びプラテン部40に取り付けられている。したがって、各面状態検出センサ51,52は、サーマルヘッド32及びプラテンローラ42と一体的に、製版方向Xに沿って往復移動可能になっている。
各面状態検出センサ51,52は、図4(a),(b)に示すように、発光部51a,52a及び受光部51b,52bを内蔵した反射式の光電センサでそれぞれ構成されている。各面状態検出センサ51,52は、発光部51a,52aから出射させた検出光51c,52cの検出対象物による反射光51d,52dを受光部51b,52bで受光する。
したがって、各受光部51b,52bは、一方が感熱紗22の紗22a側の面、他方が感熱紗22の熱溶融性フィルム22b側の面による反射光51d,52dを受光する。各受光部51b,52bが受光する反射光51d,52dの光量は、検出対象物である感熱紗22までの距離、光透過率によって変化する。
ここで、感熱紗22の紗22a側に照射された検出光51c,52cは、熱溶融性フィルム22bよりも手前に位置する紗22aが存在する部分では紗22aに照射される。また、熱溶融性フィルム22bが露出する紗22a間の部分では熱溶融性フィルム22bに照射される。
したがって、感熱紗22の紗22a側に照射された検出光51c,52cの反射光51d,52dの光量は、紗22aからの反射光の方が熱溶融性フィルム22bからの反射光51d,52dよりも大きくなる。また、紗22aは熱溶融性フィルム22bよりも光透過率が低いので、反射光51d,52dの光量差はその分だけ大きくなる。
一方、感熱紗22の熱溶融性フィルム22b側に照射された検出光51c,52cは、熱溶融性フィルム22bがどの場所でも紗22aより手前に位置するので、常に熱溶融性フィルム22bに照射される。但し、熱溶融性フィルム22bの背後に紗22aが存在する場所では、熱溶融性フィルム22bを透過した検出光51c,52cの一部が背後の紗22aで反射される。
したがって、感熱紗22の熱溶融性フィルム22b側に照射された検出光51c,52cの反射光51d,52dの光量は、背後に紗22aが存在する部分からの反射光51d,52dの方が、そうでない部分からの反射光51d,52dよりも大きくなる。
なお、発光部51a,52aから熱溶融性フィルム22bまでの上下方向における距離は、感熱紗22の熱溶融性フィルム22b側の発光部51a,52aの方が、感熱紗22の紗22a側の発光部51a,52aよりも近い。したがって、感熱紗22の熱溶融性フィルム22bしか存在しない部分に照射された検出光51c,52cの反射光51d,52dの光量は、感熱紗22の熱溶融性フィルム22b側からの反射光51d,52dの方が大きくなる。
各面状態検出センサ51,52は、図3に示すように、制御部60に接続されている。制御部60は、各面状態検出センサ51,52の受光部51b,52bが受光する反射光51d,52dの光量から、装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22の表裏の向きを検出することができる。
制御部60は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するマイクロコンピュータによって構成することができる。制御部60は、装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22に各面状態検出センサ51,52の発光部51a,52aが照射した検出光51c,52cの、各受光部51b,52bによる反射光51d,52dの受光パターンを保持している。この受光パターンは、例えば、不揮発性のRAMに記憶させておくことができる。
上述した受光パターンは、装置筐体11の上面11a上に紗枠21をセットした感熱紗22のサーマルヘッド32に対向する表面が紗22a側である場合の第1パターンと、熱溶融性フィルム22b側である場合の第2パターンとを含んでいる。
第1及び第2の各パターンは、サーマルヘッド32、プラテンローラ42と共に各面状態検出センサ51,52が製版方向Xにおける最前部に位置するときの、各受光部51b,52bによる反射光51d,52dの受光光量又は光量差をそれぞれ含んでいる。製版方向Xにおける最前部において、サーマルヘッド32及びプラテンローラ42は、熱溶融性フィルム22bに対する穿孔画像の書き出し位置に配置される。
制御部60は、感熱紗22をサーマルヘッド32及びプラテンローラ42により製版する前に、サーマルヘッド32及びプラテンローラ42を感熱紗22から離間させて、書き出し位置に移動させる。そして、書き出し位置のサーマルヘッド32及びプラテンローラ42を感熱紗22に接触させて、各面状態検出センサ51,52の発光部51a,52aからの検出光51c,52cを感熱紗22に照射させる。
この状態で、制御部60は、各面状態検出センサ51,52の受光部51b,52bによる反射光51d,52dの受光光量又は光量差を、上述した第1及び第2パターンと照合する。この照合により、制御部60は、装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22の表裏の向きを検出することができる。
なお、各受光部51b,52bが受光する反射光51d,52d同士の干渉を防ぐために、面状態検出センサ51,52のどちらか一方の発光部51a,52aが検出光51c,52cを出射する際は、他方の電源を切っておくことが望ましい。
また、制御部60は、製版前の感熱紗22からサーマルヘッド32、プラテンローラ42を離間させて各面状態検出センサ51,52を書き出し位置から製版方向Xに移動させ、反射光51d,52dの受光光量又は光量差から感熱紗22の向きを検出してもよい。その場合、第1及び第2パターンの内容も、書き出し位置から製版方向Xに各面状態検出センサ51,52をさせたときの、各受光部51b,52bによる反射光51d,52dの受光光量又は光量差をそれぞれ含むことになる。
ところで、各発光部51a,52aが出射する検出光51c,52cは、感熱紗22の紗22aと重なっていない熱溶融性フィルム22bの部分においては、少なくとも、紗22aと重なっている部分よりも高い透過率で熱溶融性フィルム22bを透過する。紗22aと重なっている熱溶融性フィルム22bの部分では、紗22aによって検出光51c,52cがほとんど遮られることも考えられる。
そこで、感熱紗22の紗22aと熱溶融性フィルム22bとが重なっている部分といない部分との検出光51c,52cの透過率の差を利用して、両方の面状態検出センサ51,52により感熱紗22の紗22aの本数を検出するようにしてもよい。
その場合は、両方の面状態検出センサ51,52の電源を入れておき、例えば、図4(c)に示すように、面状態検出センサ52の発光部52aが出射する検出光52cの、感熱紗22を透過した透過光52eを、面状態検出センサ51の受光部51bで受光する。透過光52eの受光光量は、検出光52cの光路上に紗22aが存在する場所では存在しない場所よりも低くなる。そこで、制御部60は、例えば、受光部51bによる透過光52eの受光光量の増減を検出することで、感熱紗22の紗22aの本数を検出することができる。
次に、制御部60のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することで行われる感熱紗22の向き検出処理の手順の一例を、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部60のCPUは、印刷ジョブの印刷データ又は原稿画像の読み取りデータ等に基づいて生成された製版データの入力を待ち受ける(ステップS1)。そして、製版データが入力されたら(ステップS1でYES)、CPUは、入力された製版データを受信し(ステップS3)、不図示の製版スタートボタンがユーザによって押圧操作(押下)されるのを待ち受ける(ステップS5)。
製版スタートボタンが押下されたら(ステップS5でYES)、CPUは、製版ユニットを書き出し位置に移動させる(ステップS7)。ここで、製版ユニットは、上述したサーマルヘッド32、プラテンローラ42及び各面状態検出センサ51,52を含んでいる。書き出し位置への移動時に、サーマルヘッド32及びプラテンローラ42は感熱紗22から離間される。
書き出し位置への移動が終了したら、CPUは、マスターである感熱紗22の表裏の状態を測定する。つまり、CPUは、装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22の表裏の向きを検出する(ステップS9)。
次に、CPUは、マスターのTPH側がフィルム面か否か、即ち、感熱紗22のサーマルヘッド32に対向する面の側に、熱溶融性フィルム22bが存在しているか否かを確認する(ステップS11)。
感熱紗22のサーマルヘッド32に感熱紗22の熱溶融性フィルム22b側が対向している場合は(ステップS11でYES)、CPUは、TPH側がフィルム面であり感熱紗22の表裏の向きが正しいものとして、製版動作を実行する(ステップS13)。そして、製版動作を終了した後(ステップS15)、一連の処理を終了する。
また、感熱紗22のサーマルヘッド32に感熱紗22の紗22a側が対向している場合は(ステップS11でNO)、CPUは、TPH側がフィルム面でなく感熱紗22の表裏の向きが間違っているものとして、製版動作を中止する(ステップS17)。そして、不図示の表示部においてエラー表示を行った後(ステップS19)、一連の処理を終了する。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、図5のステップS9が、請求項中の特定部に対応する処理となっている。なお、後述する判定部を設ける場合は、図5のステップS11が判定部に対応する処理となる。
以上に説明した本実施形態のスクリーン製版装置10では、装置筐体11の上面11a上にセットした紗枠21の感熱紗22に穿孔画像を形成して製版する前に、感熱紗22の両側の面に面状態検出センサ51,52の検出光51c,52cを照射した。そして、感熱紗22の各面からの反射光51d,52dを面状態検出センサ51,52で受光し、それらの受光光量又は光量差から、感熱紗22の表裏の向きが正しいか否かを確認するようにした。このため、紗枠21の感熱紗22の表裏の向きが逆になっている場合は、製版動作を実行せずにエラー表示により向きの誤りをユーザに知らせることができる。
よって、表裏の向きを間違えた感熱紗22がスクリーン版の製版に使われるのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、各面状態検出センサ51,52の受光部51b,52bの受光光量又は光量差を、制御部60のRAMに記憶させた第1及び第2パターンと照合して、感熱紗22の表裏の向きを検出した。しかし、受光光量と閾値との比較等、RAMのデータとの照合以外の方法で感熱紗22の表裏の向きを制御部60が検出する構成としてもよい。
また、本実施形態では、感熱紗22の両面に照射した検出光51c,52cの反射光51d,52dの受光光量又は光量差から、感熱紗22の紗22a及び熱溶融性フィルム22bが配置された面を判定し、感熱紗22の表裏を特定した。しかし、感熱紗22の一方の面に照射した検出光の反射光に基づいて、感熱紗22の面を判定し表裏を特定してもよい。
さらに、本実施形態では、面状態検出センサとして反射型の光電センサを用いたが、例えば、ビデオカメラの撮影画像を画像処理して感熱紗22の表裏各面の状態を制御部60で検出する等、面状態検出センサとして用いるのは光電センサに限られない。
また、本実施形態では、感熱紗22が紗22aと熱溶融性フィルム22bとを貼着したスクリーンマスターである場合について説明した。しかし、本発明は、和紙マスター、樹脂膜マスター等、スクリーン版以外の版の製版に用いるマスターを製版する場合にも、広く適用可能である。
[付記]
以上に説明した実施形態によって、以下に示す態様の発明が開示される。
即ち、一つの態様の発明として、
製版画像形成用の製版部に対して相対的に搬送されるマスターの表裏のうち少なくとも一方の面の状態を検出する面状態検出センサと、
前記面状態検出センサの検出結果から、前記マスターの支持体の面及び前記支持体に貼着されたフィルムが配置された面を判定することで、前記マスターの表裏を特定する特定部と、
を備える製版装置が開示される。
そして、上記態様による発明によれば、面状態検出センサが検出したマスターの表裏各面の状態の違いから、マスターの支持体と支持体に貼着されたフィルムとの位置関係を特定部が特定することができる。よって、特定した位置関係から、マスターの支持体とフィルムとが製版部に対して正しい位置関係となっているか否かを確認することができる。
したがって、表裏の向きを間違えたマスターが製版に使われるのを抑制することができる。
なお、上述した態様の発明において、前記特定部による特定内容から、前記マスターの表裏の向きの適否を判定する判定部をさらに備えていてもよい。
10 スクリーン製版装置
11 装置筐体
11a 上面
11b 逃げ孔
12L,12R 移動板
12a 上方部位
13L,13R ガイドシャフト
14,15 位置決め部材
16R スライダ
17R 回動軸
21 紗枠
21b 後端部
22 感熱紗
22a 紗
22b 熱溶融性フィルム
30 角度調整機構
31 ヘッド台座
32 サーマルヘッド
32a 発熱素子
40 プラテン部
41 プラテンカバー
42 プラテンローラ
42a 回転軸
51,52 面状態検出センサ
51a,52a 発光部
51b,52b 受光部
51c,52c 検出光
51d,52d 反射光
52e 透過光
60 制御部
X 製版方向
Y 主走査方向

Claims (1)

  1. 製版画像形成用の製版部に対して相対的に搬送されるマスターの表裏のうち少なくとも一方の面の状態を検出する面状態検出センサと、
    前記面状態検出センサの検出結果から、前記マスターの支持体の面及び前記支持体に貼着されたフィルムが配置された面を判定することで、前記マスターの表裏を特定する特定部と、
    を備える製版装置。
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