JP2022018797A - ロックボルト打設車両およびロックボルトの打設方法 - Google Patents

ロックボルト打設車両およびロックボルトの打設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロックボルトの打設位置に作業員が近づくことなく効率的にロックボルトを打設し得るロックボルト打設車両およびロックボルトの打設方法を提供する。【解決手段】ロックボルト打設車両100は、台車1と、台車1に搭載される二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rと、を備える。二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rは、伸縮可能なブーム装置3L、3Rと、ブーム装置3L、3Rの先端に搭載されるロックボルト打設装置30L、30Rと、を有する。ロックボルト打設装置30L、30Rは、穿孔装置20、グラウト注入装置およびロックボルト挿入装置を有するとともに、穿孔装置20、グラウト注入装置およびロックボルト挿入装置の基準軸線BLL、BLRが、ブーム装置3L、3Rの伸縮軸線CLL、CLRに対して車両幅方向外側にオフセットした位置に搭載されている。【選択図】図1

Description

本発明は、トンネルの施工、鉱山坑道の掘削または補強土作業において、ロックボルトの打設作業を行うロックボルト打設車両およびロックボルトの打設方法に関する。
ロックボルトの打設工程では、掘削されたトンネルや坑内の周壁面に、ドリルジャンボ等のロックボルト打設車両やロックボルト打設装置を用いてロックボルトを打設し、トンネルや坑内の周壁面の安定化が図られる(例えば特許文献1参照)。
特開平5-311996号公報 US-A1-2014/0112724
しかし、ドリルジャンボ等のロックボルト打設車両を用いてロックボルトを打設する場合に、穿孔作業以外の、モルタル等のグラウトの注入作業やロックボルトの挿入作業は人力で行なわれる。そのため、作業者は、落石などのおそれがあるロックボルト打設部の近傍で作業することになる。
一方、穿孔作業のほか、グラウトの注入作業やロックボルトの挿入作業が可能な一体型のロックボルト打設装置も知られている(例えば特許文献2参照)。このような一体型のロックボルト打設装置を装備したロックボルト打設車両を用いれば、作業者は、ロックボルト打設部から離れた場所から必要な打設作業が可能となる。
しかし、一体型のロックボルト打設装置を装備したロックボルト打設車両は、台車に対して、一基のロックボルト打設装置を搭載した仕様が通常である。そのため、このような一体型のロックボルト打設装置の場合、ロックボルト挿入孔を穿孔する穿孔工程が完了するまでは、次工程となるグラウトの注入工程およびロックボルトの挿入工程に移行することが不可能となる。
そのため、作業者は、ロックボルト打設部から離れた場所から必要な打設作業が可能となるものの、上述した特許文献1記載の技術のように、穿孔作業以外の、モルタル等のグラウトの注入作業やロックボルトの挿入作業を人力で行なう場合と比較して、打設作業の効率を落としてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ロックボルトの打設位置に作業員が近づくことなく効率的にロックボルトを打設し得るロックボルト打設車両およびロックボルトの打設方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るロックボルト打設車両は、台車と、該台車の左右に搭載される少なくとも二基のロックボルト打設用ブーム装置と、を備え、前記二基のロックボルト打設用ブーム装置は、伸縮可能なブーム装置と、該ブーム装置の先端にマウント装置を介して搭載されるロックボルト打設装置と、をそれぞれ有し、前記ロックボルト打設装置は、ロックボルト挿入孔を穿孔するさく岩機を有する穿孔装置と、ロックボルト挿入孔にグラウトを注入可能なグラウト注入装置と、ロックボルト挿入孔にロックボルトを挿入可能なロックボルト挿入装置と、を有し、前記マウント装置は、前記穿孔装置、前記グラウト注入装置および前記ロックボルト挿入装置の基準軸線を、穿孔するロックボルト挿入孔に対して同軸上に切換可能な3位置切換機構を有するとともに、前記ブーム装置の伸縮軸線および前記基準軸線を前記台車の前後方向に沿って平行する姿勢に位置させた姿勢を基準姿勢と呼ぶとき、該基準姿勢における、前記穿孔装置、前記グラウト注入装置および前記ロックボルト挿入装置の基準軸線を、前記ブーム装置の伸縮軸線に対して前記台車の幅方向外側に向けてオフセットした位置に搭載していることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るロックボルトの打設方法は、掘削されたトンネルまたは坑内の周壁面を安定化させるために、前記周壁面に複数のロックボルトを打設する方法であって、本発明の一態様に係るロックボルト打設車両を用いて前記複数のロックボルトを打設することを特徴とする。
本発明によれば、台車には、少なくとも二基のロックボルト打設装置が搭載され、それら二基のロックボルト打設装置は、伸縮可能なブーム装置と、ブーム装置の先端にそれぞれ搭載されて、ロックボルト挿入孔を穿孔するさく岩機を有する穿孔装置、ロックボルト挿入孔にグラウトを注入可能なグラウト注入装置およびロックボルト挿入孔にロックボルトを挿入可能なロックボルト挿入装置と、を有している。
そのため、ロックボルト挿入孔の穿孔作業と、グラウトの注入作業およびロックボルトの挿入作業を各ロックボルト打設装置にて同時並行して施工できる。よって、本発明によれば、ロックボルトの打設位置に作業員が近づくことなく効率的にロックボルトを打設できる。
本発明の一態様に係るロックボルト打設車両の説明図であり、同図(a)はその平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。 図1のロックボルト打設車両によるロックボルトの打設作業を説明する図であり、同図(a)はその平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。 図1のロックボルト打設用ブーム装置に装備された穿孔装置、グラウト注入装置およびロックボルト挿入装置の説明図であり、同図(a)はその平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。 図3のロックボルト打設用ブーム装置に装備されたロックボルト打設装置の動作を説明する斜視図(a)、(b)であり、各図では、旋回動作のイメージを矢印で示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1に示すように、本実施形態のロックボルト打設車両100は、前後に走行用の車輪7、8およびアウトリガ9を有する走行可能な台車1を備える。台車1には、車体前側の上部に昇降可能なオペレータキャビン6が設けられ、車体後側の上部には駆動部2が設けられている。
オペレータキャビン6は、必要な打設作業を行うための操作部(不図示)を有する。必要な打設作業として、本実施形態では、さく孔によるロックボルト挿入孔の穿孔作業、および、そのロックボルト挿入孔へのグラウトの注入作業並びにロックボルトの挿入作業が行えるようになっている。
本実施形態の台車1には、台車1の前部の左右から前方に張り出す二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rが搭載されている。左右のブーム装置10L、10Rは同一構造(但し勝手違い)のブーム装置3L、3Rをそれぞれ有し、各ブーム3装置L、3Rはいずれも旋回、起伏および伸縮が可能に構成されている。
本実施形態では、上記二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rのそれぞれについて、ブーム装置3L、3Rの先端に搭載されるロックボルト打設装置30L、30Rを搭載している。
また、本実施形態の例では、台車1の上部の左右には、二基のケージブーム12L、12Rが装備され、各ケージブーム12L、12Rの先端には、ケージ13L、13Rがそれぞれ設けられている。
ここで、本実施形態のロックボルト打設車両100では、左右の各ロックボルト打設装置30L、30Rは、図2に示すロックボルト挿入孔Hの穿孔、グラウトの注入、ロックボルトBの挿入、の一連の工程を実行可能な左右勝手違い(左右対称構造)の一体型のロックボルト打設装置である。
なお、左右のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rは、左右勝手違い(左右対称構造)である点を除き、基本的には同一の構成を有するので、以下、図3を参照する説明では、左のロックボルト打設用ブーム装置10Lを図示して説明し、右のロックボルト打設用ブーム装置10Rについては、符号に括弧を付して対応関係を示す他、その説明は適宜省略する。
詳しくは、図1に示すように、左右のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rは、各ブーム装置3L、3Rの先端に、ガイドロータリ42を介してマウント装置43が装備され、このマウント装置43に、上記一体型のロックボルト打設装置30L、30Rが搭載されている。
つまり、各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rには、マウント装置43を自在に旋回させるための旋回用アクチュエータとして上記ガイドロータリ42が設けられ、マウント装置43上のロックボルト打設装置30L、30RをトンネルT内の所定の空間位置に移動可能になっている。
図3に示すように、ロックボルト打設装置30L、30Rは、ロックボルト挿入孔Hを穿孔するさく岩機を有する穿孔装置20と、モルタル等のグラウトを注入可能なグラウト注入装置31と、ロックボルト挿入孔HへのロックボルトBの挿入が可能なロックボルト挿入装置30と、を有する。
マウント装置43は、同図(c)に示すように、ガイドロータリ42の側に固定されるマウントベース48と、マウントベース48に対して支軸まわりに回動可能に連結されるスイングベース47と、スイングベース47をマウントベース48に対して回動させる3位置制御可能な多段シリンダ46と、を有する。穿孔装置20、グラウト注入装置31およびロックボルト挿入装置40はスイングベース47上に支持されている。
スイングベース47は、3位置制御可能な多段シリンダ46によって回動され、これにより、穿孔装置20、グラウト注入装置31およびロックボルト挿入装置40のそれぞれの基準軸線が、穿孔するロックボルト挿入孔Hに対して同軸上に切換可能な3位置切換機構が構成されている。
ここで、本実施形態の各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rでは、図1(a)に示すように、ブーム装置3L、3Rの伸縮軸線CLL、CLRおよび各ロックボルト打設装置30L、30Rの基準軸線BLL、BLRを台車1の前後方向に沿って並行(平面視において平行)する姿勢に位置させた姿勢を「基準姿勢」と呼ぶとき、この基準姿勢において、マウント装置43は、各ロックボルト打設装置30L、30Rの基準軸線BLL、BLRが、各ブーム装置3L、3Rの伸縮軸線CLL、CLRに対して、台車1の幅方向外側に、オフセット量DL,DRだけオフセットした位置にそれぞれ支持されている。
換言すれば、各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rは、上記基準姿勢において、各ブーム装置3L、3Rの先端のロックボルト打設装置30L、30Rが、ブーム装置3L、3Rの伸縮軸線CLL、CLRに対して車両幅方向外側にオフセットした位置に基準軸線BLL、BLRが位置するように「オフセット搭載」されている。
さらに、本実施形態では、上記基準姿勢において、幅方向でのオフセット量DL,DRは、ケージブーム12L、12Rの伸縮軸線ALL、ALRと並行配置した上記基準姿勢のときに、ケージ13L、13Rに干渉しないオフセット量DL,DRが確保されている。
図3に示すように、左右の各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rに装備される穿孔装置20は、通常のドリルジャンボ等に装備されるものと同様である。
つまり、各穿孔装置20は、それぞれのガイドシェル5Dと、ガイドシェル5Dに搭載されたさく岩機であるドリフタ4Dと、ビット21、ロッド22等で構成される。
ガイドシェル5Dの先端側には、フートパット23およびセントラライザ24がそれぞれ装着されている。ガイドシェル5Dには、公知の油圧式のドリフタ4Dが搭載され、穿孔時にガイドシェル5D上を送り機構25で基準軸線BLL、BLRに沿ってフィードされる。
各ガイドシェル5Dには、ロックボルト挿入孔Hを穿孔するさく岩機として、同一の構造のドリフタ4Dを備える穿孔装置20が装備されている。穿孔装置20は、マウント装置43による3位置切換機構における第一の切換位置に装備される。
これにより、穿孔装置20は、ガイドシェル5Dの先端部のセントラライザ24が、ロックボルト挿入孔を穿孔すべき軸線上に、ロッド22の先端部を支持することができる。
そして、穿孔装置20は、ドリフタ4Dからロッド22を介してビット21に打撃力と回転力を伝達すると共に、送り機構25でドリフタ4Dに送り力を付与して、さく孔によってロックボルト挿入孔を基準軸線BLL、BLRに沿って穿孔可能になっている。
さらに、上述したように、各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rに装備されるロックボルト打設装置30は、グラウト注入装置31と、ロックボルト挿入機40と、を備える。グラウト注入装置31およびロックボルト挿入機40は、上記マウント装置43を介して上記ブーム装置3L、3Rの先端に装備され、上記穿孔装置20と一体型のロックボルト打設装置を構成する。
マウント装置43は、図3に示したように、3位置制御可能な多段シリンダ46によって回動可能な3位置切換機構を備えており、この多段シリンダ46の段階的な伸縮駆動によって、穿孔装置20、グラウト注入装置31およびロックボルト挿入機40それぞれを、上記基準軸線BLL、BLRの位置に位置させることで稼働状態を切り替え可能に構成されている。
つまり、グラウト注入装置31は、マウント装置43による3位置切換機構における第二の切換位置に装備される。グラウト注入装置31は、注入ホース32と、注入ホース32を往復移動させる不図示の移動機構やポンプ等を含んで構成され、移動機構により注入ホース32をロックボルト挿通孔Hに沿って挿入しつつ、ポンプの駆動により、モルタルやセメントミルクなどのグラウト(定着剤)を注入ホース32に圧送可能に構成されている。
さらに、ロックボルト挿入装置40は、マウント装置43による3位置切換機構における第三の切換位置に装備される。ロックボルト挿入装置40は、ガイドシェル5M、ドリフタ4Mおよびセントラライザ44等により構成される打設装置本体41と、ロックボルト供給装置50と、を備える。
打設用のドリフタ4MにはロックボルトBが装着され、装着されているロックボルトBに打撃力と回転力を伝達すると共に、送り機構45でドリフタ4Mに送り力を付与してロックボルト挿入孔Hに沿ってロックボルトBを押し込み可能になっている。また、ドリフタ4Mには、ロックボルト供給装置50により、ロックボルトBが供給されるようになっている。
ロックボルト供給装置50は、ドリフタ4Mを搭載したガイドシェル5Mの軸方向前後に互いに離隔して設けられた、公知のロックボルト供給装置と同様の構成を有するロックボルト受渡機構である。
ロックボルト供給装置50は、複数のロックボルトBを収容するマガジン51と、一対のロックボルトキャリア52と、を備えて構成される。マガジン51は、不図示のマガジン駆動モータの駆動によって支軸53まわりに所定角度の回転が可能に構成される。
一対のロックボルトキャリア52は、把持・解放機構および駆動機構(不図示)を有し、駆動機構によって回動されて、ロックボルトBをマガジン51側とドリフタ4M側とにそれぞれ移動するとともに、把持・解放機構により、マガジン51に収容されたロックボルトBを、ドリフタ4M側に受け渡すロックボルト受渡機構を構成している。
次に、上述したロックボルト打設車両100を用いたロックボルトBの打設方法について説明する。
本実施形態のロックボルト打設車両100を用いる際は、図2に示すように、まず、トンネルTの切羽K付近にロックボルト打設車両100を設置する。そして、ロックボルト打設車両100の左右のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rを駆動し、各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rを、トンネルTの内壁面Nに対して所望の位置に配置する。
次いで、マウント装置43による3位置切換機構における第一の切換位置に装備された穿孔装置20の基準軸線BLL、BLRを、所望するロックボルト挿入孔Hの穿孔軸線に配置する。各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rの穿孔装置20を用いてロックボルト挿入孔Hをそれぞれ穿孔する。
本実施形態の例では、左右対称に配置された二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rの穿孔装置20により、左右同時に並行して、二箇所でのロックボルト挿入孔Hの穿孔作業が可能である。
各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rの穿孔装置20により所定の深さまでロックボルト挿入孔Hの穿孔が完了したら、マウント装置43を駆動し、第二の切換位置に各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rのグラウト注入装置31の基準軸線BLL、BLRを移動させて、直ちに次のグラウト注入作業に移行する。
グラウト注入作業では、グラウト注入装置31の基準軸線BLL、BLRをロックボルト挿入孔Hに位置合わせ後に、グラウト注入装置31を作動させて注入ホース32からグラウトを送出し、ロックボルト挿入孔Hの孔内にグラウトを充填する。
本実施形態の例では、二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rのグラウト注入装置31により、左右同時に並行して、二箇所でのグラウト注入作業が可能である。
ロックボルト挿入孔H内へのグラウトの充填が完了したら、次に、各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rのマウント装置43を駆動し、第三の切換位置に各ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rのロックボルト挿入装置40の基準軸線BLL、BLRを位置させて、直ちに、次のロックボルト挿入作業に移行する。
ロックボルト挿入作業では、ロックボルト挿入機40に付設されたロックボルト供給装置50のマガジン51からロックボルトBを取り出してロックボルト挿入機40に装填する。次いで、ロックボルト挿入機40の挿入機構を駆動してドリフタ4Mに送り力を付与し、ロックボルトBをロックボルト挿入孔に沿って押し込むことによってロックボルトBを打設する。
本実施形態の例では、二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rのロックボルト挿入機40により、左右同時に並行して、二箇所でのロックボルト挿入孔に沿ってロックボルトBの挿入作業が可能である。
以下、坑内の内壁面Nに対して計画された必要なロックボルトBの本数分だけ、上述した一連のロックボルト打設作業を左右並行して連続的に行い、これにより、ロックボルト打設作業が完了する。
ここで、特許文献2に開示されるように、従来のロックボルト打設装置は、台車に対してロックボルト打設装置を一基搭載した仕様が通常であった。
これに対し、本実施形態のロックボルト打設車両100を用いれば、台車1には、少なくとも二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rが搭載されているので、本実施形態のロックボルト打設車両100を用いれば、上述した一連のロックボルト打設作業を左右同時に並行して連続的に行うことができる。よって、ロックボルトBの打設位置の付近に作業員が近づくことなく効率的にロックボルトBを打設できる。
特に、本実施形態では、上述した「オフセット搭載」により、二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rは、上記基準姿勢において、穿孔装置20、グラウト注入装置31およびロックボルト挿入装置40の基準軸線BLL、BLRが、各ブーム装置3L、3Rの伸縮軸線CLL、CLRに対して車両幅方向外側にオフセットした位置に搭載される。
そのため、例えば図4に旋回・回動動作のイメージを矢印を付して示すように、ガイドロータリ42の回転軸中心にてロックボルト打設装置30L、30Rを回転させて、各ブーム装置3L、3Rの伸縮軸線CLL、CLRとロックボルト打設装置30L、30Rの側の基準軸線BLL、BLRとが交差する方向に旋回させても、各ブーム装置3L、3Rとロックボルト打設装置30L、30Rとが相互に干渉することなく旋回可能である。これにより、坑内周壁面Nの連続するロックボルト打設位置に向けてロックボルト打設装置30L、30Rの基準軸線基準軸線BLL、BLRを所望の位置に容易に位置させることができる。
また、図2(c)に正面図を示すように、ロックボルト打設車両100の接地面の近傍部にロックボルトを打設する場合であっても、上記「オフセット搭載」により、各ブーム装置3L、3Rよりも下方に張り出すようにロックボルト打設装置30L、30Rを位置させられるので、各ブーム装置3L、3Rを接地面に干渉させることなく接地面近傍部での施工が可能となる。
また、「オフセット搭載」による車両の幅方向でのオフセット量DL,DRは、上述したように、ケージブーム12L、12Rの伸縮軸線と並行配置した上記基準姿勢のときに、ケージ13L、13Rに干渉しないオフセット量DL,DRが確保されている。
そのため、ケージブーム12L、12Rを車両前後方向に沿って伸縮する際にも、ロックボルト打設装置30L、30Rとケージ13L、13Rとの干渉が防止されている。そのため、ケージ13L、13Rによる、ロックボルト打設装置30L、30Rへのロックボルトの追加装填作業や、メンテナンス作業も容易に行うことができる。
このように、本実施形態によれば、左右のロックボルト打設装置30L、30Rは、車両前後方向に対して左右勝手違い(左右対称)に構成されるとともに、上記基準姿勢において、各ロックボルト打設装置30L、30Rの基準軸線BLL、BLRが、左右のブーム装置3L、3Rの伸縮軸線CLL、CLRに対して、車両幅方向外側にオフセットした位置に搭載されているので、坑内断面内において、ロックボルトの打設位置に作業員が近づくことなく、ロックボルト打設装置30L、30Rとブーム装置3L、3Rとの干渉を避けながら左右二分での同時並行した施工を効率良く行なうことができ、施工時間を短縮することができるのである。
なお、本発明に係るロックボルト打設車両およびこれを用いたロックボルトの打設方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、台車1の左右に搭載される少なくとも二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rを備える例を示したが、これに限らず、例えば三基以上のロックボルト打設用ブーム装置を備えることができる。
三基のロックボルト打設用ブーム装置を備える場合において、左右ロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rに加え、三基目を台車1の前部中央に設けてもよい。また、例えば四基のロックボルト打設用ブーム装置を備える場合において、台車1の左右に二基ずつ搭載してもよい。また、少なくとも二基のロックボルト打設用ブーム装置10L、10Rを備えていれば、他の装置は種々の用途に適合した装置とすることができる。
1 台車
2 駆動部
3L、3R ブーム装置
4D ドリフタ(さく岩機)
4M ドリフタ(ボルト挿入機)
5D、5M ガイドシェル
6 オペレータキャビン
7、8 車輪
9 アウトリガ
10L ロックボルト打設用ブーム装置
10R ロックボルト打設用ブーム装置
12L、12R ケージブーム
13L、13R ケージ
20 穿孔装置
21 ビット
22 ロッド
23 フートパット
24 セントラライザ
25 送り機構
30L、30R ロックボルト打設装置
31 グラウト注入装置
32 注入ホース
40 ロックボルト挿入装置
41 打設装置本体
42 ガイドロータリ
43 マウント装置
44 セントラライザ
45 送り機構
46 多段シリンダ
47 スイングベース
48 マウントベース
50 ロックボルト供給装置
51 マガジン
100 ロックボルト打設車両
B ロックボルト
H ロックボルト挿入孔
T トンネル
K 切羽
N 内壁面

Claims (4)

  1. 台車と、該台車の左右に搭載される少なくとも二基のロックボルト打設用ブーム装置と、を備え、前記二基のロックボルト打設用ブーム装置は、伸縮可能なブーム装置と、該ブーム装置の先端にマウント装置を介して搭載されるロックボルト打設装置と、をそれぞれ有し、
    前記ロックボルト打設装置は、ロックボルト挿入孔を穿孔するさく岩機を有する穿孔装置と、ロックボルト挿入孔にグラウトを注入可能なグラウト注入装置と、ロックボルト挿入孔にロックボルトを挿入可能なロックボルト挿入装置と、を有し、
    前記マウント装置は、前記穿孔装置、前記グラウト注入装置および前記ロックボルト挿入装置の基準軸線を、穿孔するロックボルト挿入孔に対して同軸上に切換可能な3位置切換機構を有するとともに、前記ブーム装置の伸縮軸線および前記基準軸線を前記台車の前後方向に沿って平行する姿勢に位置させた姿勢を基準姿勢と呼ぶとき、該基準姿勢における、前記穿孔装置、前記グラウト注入装置および前記ロックボルト挿入装置の基準軸線を、前記ブーム装置の伸縮軸線に対して前記台車の幅方向外側に向けてオフセットした位置に搭載していることを特徴とするロックボルト打設車両。
  2. 前記二基のロックボルト打設用ブーム装置は、それぞれに搭載される前記ロックボルト打設装置の相互の構造が、左右勝手違いに構成されている請求項1に記載のロックボルト打設車両。
  3. 前記台車の上部の左右には、ケージブームがそれぞれ装備され、各ケージブームの先端にはケージが設けられており、
    前記マウント装置は、前記穿孔装置、前記グラウト注入装置および前記ロックボルト挿入装置の基準軸線を前記オフセットした位置が、前記ケージブームの伸縮軸線と並行配置した前記基準姿勢のときに、前記ケージに干渉しないオフセット量が確保されている請求項1または2に記載のロックボルト打設車両。
  4. 掘削されたトンネルまたは坑内の周壁面を安定化させるために、前記周壁面に複数のロックボルトを打設する方法であって、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のロックボルト打設車両を用いて前記複数のロックボルトを打設することを特徴とするロックボルトの打設方法。
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